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ゲド戦記 @ファボーレ東宝

ゲド戦記

宮崎吾朗監督のデビュー作。期待と不安の両面で、今夏最も注目していた作品でもあります。

以下、ネタバレというほどのこともないけど未見でネタバレしたくない人は見ないほうがいいかと・・・。


なんというか、予想に反してひたすら内向的な物語で、序盤にあえて深く説明されなかった部分が後から描かれるのかな、と思っていたら、なんとなくそのままスルーされてしまった感じで、なんだか消化不良感が残りました。特に、設定を見た時点で○○○は○なんだろうな、というのは予想がついてましたが、作中でその伏線が全くないままオチに至ってしまったのが最も消化不良な感じでした。主役二人以外(ぉ)の演技がとても良かっただけに、もったいないなーという感じ。

最近のジブリ作品の常連になった黒いドロドロといい、終盤のグダグダな展開といい、相変わらず最近のジブリ作品なんだなあという印象は変わらず。吾朗監督は初期のジブリ作品のようなシンプルな作品を目指したらしいけど、結局ジブリで作っている限りは最近のジブリの流れから脱却することはできないんじゃないかと。娯楽作品としてはまずまずの出来でしたが、近年のジブリ作品を観終わった後の何だか説教をされたような感覚は相変わらずでした。

エンドロールが終わった後のスッキリ感というか、純粋な娯楽という意味では『ブレイブ ストーリー』のほうが良かったような気も。まあ、ラピュタやナウシカのような作品は 10 年か 20 年に 1 度くらいしか出てこないんでしょうが・・・。

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