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F1 カナダ GP 2008

北米ラウンドは放送時間帯が遅いので辛いんですが、今回はライブで観てました。息つく暇もないくらい状況が二転三転するレースだったので、うとうとすることもありませんでしたが、翌日はさすがに辛い・・・。

カナダGP決勝:クビサが初優勝でBMWが1-2完勝、クルサードが3位 (GPUpdate.net)

昨年に引き続き荒れたカナダ GP は伏兵クビサが完璧なレース運びで初優勝。BMW ザウバーにとっても、ポーランド人にとっても初めてのファーストポディウムをもたらしました。

コース幅が狭くランオフエリアも少ないモントリオールは毎年荒れますが、予選で PP を獲得(どうも狙って燃料を軽めにしていた模様)したハミルトンが序盤は危なげなく逃げを打ちます。カナダにしてはオープニングラップの 1 コーナーでアクシデントが発生せず、落ち着いたレースになるかと思いきや実際はいつも通りの荒れたレース。序盤にフォースインディアのスーティルが単独クラッシュでイエローフラッグの原因になると、セーフティカーが導入されてその後のアクシデントのトリガーに。一般的なサーキットならあの程度で SC が入ることはないんでしょうが、そこはモントリオールだから仕方がないのか。補修したはずの路面も剥がれてくるし、この調子だと北米からグランプリがなくなってしまっても文句は言えないような。


問題はその SC 中に発生。ピットレーンオープン後、ピットアウトでサイドバイサイドになったライコネンとクビサがピットレーン出口の赤信号に気づいて急制動。その後ろに信号を見ていなかったハミルトンが追突して、ライコネンとハミルトンのレースはここで終了。ここのシグナルはレイアウト上見えにくいとかいろいろ問題はあるのかもしれませんが、昨年も似たような状況でマッサとフィジケラが信号無視で失格になっているので、気をつけて然るべきだと思うんですけどねえ・・・少なくとも、その時点でのポイントリーダーが犯して良いミスじゃないな。信号無視+追突という結果に対して次戦 10 グリッド降格だけというのは、ペナルティとして軽すぎるような気がします(ハミルトン自身は停止線を越えていないので、事実としてはただの追突に対するペナルティなんでしょうが)。いずれにしても、私の中でのハミルトンの評価は今回かなり下がってしまいました。

SC が入ったことで各チームのピット戦略は大きく乱され、1 ストップ組と 2 ストップ組が入り乱れてその後の実質的な順位がよく分からない状況に。先頭のクルマから順にピットストップするみたいな状況になってしまいましたが、一時はなんとバリチェロがラップリーダーを記録。その後に中嶋一貴が続き、日本人なら誰でも大金星を妄想したでしょうが、現実はそう甘くない。というか、フジの地上波のアナウンサー煽りすぎ(;´Д`)ヾ。
ピットストップ後の一貴はがんばっていたものの、そこからの 2 ストップ作戦では大きなジャンプアップは望めず。しまいにはバトンに追突→フロントウィング脱落→ピットインしようとするも、ピットロード入口でステアリングを切ったところで折れたフロントウィングを踏んでしまい、曲がれなくなってそのままピットウォールに激突してジ・エンド・・・。こういうレースではミスさえしなければポイント獲得の確率がかなり高まるだけに、非常に惜しい結果でした。予選も Q3 に残れなかったとはいえ悪くなかったので、悔しいところ。

その後も荒れた路面と TCS・EBC なしのマシン制限の影響か、単独スピンなどで脱落するマシンが多数。最後まで何事もなかったのが BMW の 2 台で、結果的にセカンドスティントでリードを築けたクビサが悲願の初優勝。今シーズンは緒戦から結果を出し続けてきて、今季中には 1 勝するだろうと思っていましたが、まさか昨年大クラッシュを演じたここカナダで勝つとは。荒れたレースを一人ノートラブルで完勝、という勝ち方はハミルトンの持ち味だと思っていましたが、クビサとハミルトンは昨年とは全く反対のシチュエーションになりましたね。いずれにしても、こういうレースで勝てるドライバーは強いドライバーだと思います。個人的にクビサはデビュー当時から応援したいドライバーの一人だったので、けっこう嬉しい。

2 位のハイドフェルドはセカンドスティント次第ではこちらも優勝の目があっただけに、悔しいところでしょう。今年に入ってチームの初 PP もクビサに獲られ、今回は自身の初優勝とチームの初優勝を目の前でやられてしまったのだから悔しいのは分かりますが、終始ぶ然。もっと喜んで良いと思うんだけどなあ。なんか近いうちにまた BMW の来季の契約関係の憶測や噂がいろいろ流れそうな気がします。

さておき、ドライバーズランキングはクビサがハミルトンを抑えてトップに躍り出たことになります。コンストラクターズランキングに関しても、BMW が首位フェラーリにあと 3 点というところまで迫ってきました。マシンのポテンシャル的には BMW はまだまだ「二強が崩れたときなら何とか勝てる」というポジションにすぎないでしょうが、それでもこの結果は立派。この 1 年半、赤か銀しか勝っていない F1 に少し飽き飽きしてもいたので、個人的にはこれで面白くなってきました。クビサにはこの調子で最後までチャンピオンシップに絡んでいってほしいところ。
気がつけばシーズンももう中盤戦に突入しました。開幕前の予想とはやや異なる様相を呈してきましたが、このまま面白いレースを次戦フランスでも見せてほしいですね。

コメント

  1. しんのじ より:

    クビサ、ラリードライバーになりたかっただけあって、
    荒れた路面なんぞは何のその! なのかもですね。

    EUに加盟こそすれど、いまいちぱっとしないポーランドに
    (UKに出稼ぎにいくもホームレスになる人多数だったりとか)
    活気を与える要因になると良いですねー、などと思ったりも
    しますが、やはりあっちはラリーの方が人気あるんだろうなぁw

    ちなみにワタシはラリー大好きです。

  2. しんのじ より:

    で、ポーランドというと、モエヘネシーが輸入している
    ポーランドウォッカのベルベディア、飲んだことないのですが、
    売価が異常に高いので、こんど、スミルノフと飲み比べてやろうと
    思いつつも、スミルノフが2本買えておつりが来る価格のウォッカに
    手がのばせない今日このごろです。

    クビサが勝った瞬間、近所の24時間スーパーに、ベルベディアを
    買いに走ろうかと思いましたが、めんどくさいのでやめました。
    いつ飲み比べできるのだろうなぁ〜

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