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日本 GP 2008 レポート(運営編)

2008 年の富士 F1 レポート、今日は注目の運営編に関して。去年も行った者としては、そのカイゼンぶりを観察してくる義務があると思って。

富士スピードウェイ 2年目の”カイゼン” (GPUpdate.net)

↑の GPUpdate.net の記事にもありますが、今年はかなりまともな運営に変わっていたと思います。昨年あれだけの特集を組んだ F 速あたりにどういうレポートが載るか楽しみなほど。
詳細は以下。


シャトルバス乗り場(行き)

まずは行きのバス乗り場。私は去年と同じく鉄道の大雄山ルートだったのですが、大雄山への到着時間が早かった(7:30 頃には着いていた)こともあって、空いてました。去年も同じくらいの時間でそれほど混んでいなかった(5~10 分の待ちで乗れた)んですが、今年は待ちなしで乗れました。
乗り場のスタッフも皆礼儀正しくて笑顔だったので、いきなり好感度高し。

霊峰を望む

朝は道路もさほど混んでおらず、40 分ほどで FSW に到着。やや霞んでますが、スタンドの向こうに富士山が見えます。この後どんどん曇ってきて見えなくなってしまった(レース後にはまたうっすらと見えていた)ので、良いタイミングで拝むことができました。
ここでも、バスを降りるや否やスタッフが道案内をしてくださいました。またしても好感度高し。

M スタンド

私が観戦したネッツコーナー付近の M スタンド。去年の F スタンド(ヘアピン)と比べると、規模は小さめ。
大雄山コースのバス乗り場からだと、ちょうどサーキットの反対側にあたるので、行くのがけっこう大変(;´Д`)ヾ。

あ、ちなみにこの M スタンドでイーモバの電波が入ることを確認しました(゜Д゜)!まさかこんなところで入ると思っていなかったので、かなり衝撃。でもさすがにめんどくさかったので、現地からの記事アップは控えました(笑。

カレラカップ

サポートレースのカレラカップ。今回のサポートレースはこれとヴィッツレースでした。片山右京やアレジがストックカーで激しくぶつけ合う「スピードカー」が直前で中止になってしまったのが、非常に残念。でも、このカレラカップは都筑兄弟と清水康弘の最後まで激しいバトルが面白かった!基本的にサポートレースってあまり真面目に見ないんですが、今回は流し撮りの練習がてらながら、見る価値のあるレースでした。

THE RED BULLETiN

F1 ビレッジの隅っこにあった「レッドブリテン」の編集テント。F1 では今やもう有名な媒体になったので、記念撮影してる人も多し。フリーペーパーなので私も一部欲しかったんですが、私が行ったときには配っているのを見かけませんでした。残念。

あ、ちなみにメインスタンド近くの関係者用ゲートで片山右京と土屋圭一を発見。写真に収めようと思ったのですが、すぐに人だかりができて全く撮れず(T_T)。

トロロッソのコンテナ

M スタンドに向かう途中で発見した、各チームのコンテナ保管所。フェラーリ、マクラーレン、BMW ザウバー、トロロッソあたりのコンテナを発見しました。意外とこういうのって目にする機会がないので、貴重かも。

Nursery

M スタンドからフジプラザに向かう途中にあった休憩所。授乳室やオムツ交換室があったり、

屋根付き休憩所

↑これだけゆったりした休憩用テントがあったり、至れり尽くせり。去年はこんなの見かけなかったような。少なくとも探し回らないとこういう施設ってなかったと思うので、大幅な進歩です。

フジプラザ

で、そこから先のフジプラザ。富士山の名を冠した広場なのでさぞや賑わってるんだろう・・・と思いきや、だだっ広いだけで閑散としてました。左側の長いテントが物販(ほぼ飲食物のみ)、右側の三角屋根が休憩所です。
この休憩所はさすがに立派なのですが、あまりに楽しみがなくてちょっと退屈。あるものと言えば FSW のグッズ販売所、オフィシャルチームマーチャンダイズ(チームグッズ販売)ブースくらいで、他のどこの広場にもあるものと全く同じ。一応、休憩テントの奥に大道芸人が見世物をやるステージがあるんですが、それくらい、という、いかにも寂しい場所でした。あ、でも大道芸人はちょっぴり面白かった(笑。

スピードウェイプラザ

ちなみに、バス乗り場付近のスピードウェイプラザにも同じく屋根付きの休憩所があり、去年のように雨に打たれた場合にはかなりありがたいだろうなと思ったのですが、去年この場所に出ていたテナントが大幅になくなってしまったので、スピードウェイプラザ自体が微妙につまらなくなっていたのは残念でした。
休憩所のためにサーキット側が出展を絞ったのか、去年のことがあったので出展者側が嫌がったのかは分かりませんが、セッションの合間や行き帰りのけっこうな楽しみがなくなってしまうのは、レースの楽しみの 1/3 くらいを台無しにしているような気がします。

F1 ビレッジ

同様に、メインスタンド後ろにある最大の出展スペースである F1 ビレッジもこのとおり。かなり広々としていて歩きやすいんですが、正直寂しさは否めません。毎年巨大なブースを出しているメルセデスと、地元トヨタブースだけが異様に大きくて、ちょっと浮いてる感じ。

他の運営は良かっただけに、こういうところに気配りが足りなかったのが残念です。

トイレ・・・

トイレはこんな感じ。スピードウェイプラザの仮設トイレの行列です。正直並ぶ気になれないんですが、実際には 10~15 分待ちといったところなので、待てなくはないです。
ちなみに、帰りはスピードウェイプラザや F1 ビレッジよりもバス乗り場近くの常設トイレあたりに入った方が早かったような雰囲気。全体的には、それほどスムーズではないにしろ必要十分な数は用意されてたというところですかね?

シャトルバス乗り場へ

帰路、スピードウェイプラザからシャトルバス乗り場に向かう道。去年は土曜も日曜もこの時点で既に人が溢れかえっていて、思い出すだけで吐き気がしますが、今年はこの通り。ちなみに、レース終了後はウィニングランだけ見て表彰台を待たずにスタンドを出ましたが、それでもスピードウェイプラザで 20~30 分ほどグッズを物色して 16:15 頃の状況なので、帰りの時間としてはそれほど早すぎるわけではないと思います。

シャトルバス乗り場(帰り)

で、さらに 3~4 分歩いてバス乗り場に到着。去年はこの数分に何時間かけて並んだことやら。挙げ句の果てには「バス道路で崖崩れや土砂崩れが発生して・・・」というひどい案内だったのが、昨日のことのように思い出されますε=(~Д~;)。

これで帰れる

バス乗り場に到着した時点で、既に何台かのバスが待機しており、私が乗り込んで着席するや否や(私が乗ったバスでは私が最後の乗客だった)出発。今年は「留め置き方式」にすると聞いていたので、バスに乗ってからも数十分程度の待ちは覚悟していたんですが、スムーズすぎ。
さすがに道中はバスが混み合っていて、大雄山まで 60 分程度かかりましたが、それでも公式案内の所要時間(約 65 分)より若干短い程度なので、全然合格点。えっと、去年のことがあったので、帰りの待ち時間用に準備した本やら動画やらが完全に無駄になりましたよ?(ぉ

そのまま大雄山経由で 18 時前には小田原着。去年はそこから新幹線を使ったのですが、今年は東海道線の各駅停車に乗って 19:30 には川崎に着いてました。そこから食事を摂って 20:30 には帰宅。あれ、去年の土曜日はまだバスに乗ってた時間ですよ・・・。

ということで、今年の運営は正直なところ各プラザに活気が少なかったことを除けばほぼ非の打ち所のない運営だったと(少なくとも私は)感じました。サーキット内の歩道も広く歩きやすくなっていたし、肝心のチケット&ライドシステムがようやく当初の役割を果たしていたし、何よりもスタッフ一人一人の応対に誠意が感じられて素晴らしかった。バス乗り場やサーキットの各所に配置された案内員、ウィニングランでアロンソを本当に嬉しそうに迎えたコースマーシャル、彼らの笑顔に救われた想いでした。
もちろん、昨年とは違って詳細まできっちり定められたマニュアルはあったんでしょうし、スタッフの教育の賜物というところはあるでしょうが、それだけではあの応対は引き出せないはず。「ホスピタリティ」という言葉をどこか感じさせる応対ですらあったと思います。

また、これは私個人の出来事ですが、帰路の大雄山線が満員だったので立ったまま乗っていたら、私の前に座っていた老夫婦がわざわざ「次の駅で降りますから」と声をかけてくださいました。他にも、バス乗り場周辺の地元商工会の協力とか、もろもろ、トヨタ&FSW は周辺地域の協力によってこのグランプリを成功裡に終えることができたことを、ちゃんと肝に銘じて 2 年後に臨むべき。今年これだけのことができたのだから、私なんぞにいちいち言われるまでもないのかもしれませんが。

個人的には、去年のことがあったので、今年は(というかもう二度と)FSW には行かないことにしようかと思っていました。今年にしても、結局行くことにはしたけど運営に突っ込みどころがあったら容赦しないつもりで行っていました。が、終わってみれば、レース内容的にも運営面でも「来て良かった」と思えるグランプリだったと言えます。本音では、やはりコースそのものは鈴鹿の方が面白いと思うけど、これなら隔年開催でも再来年の日本 GP にはまた来てみようかな、と思っています。
ある意味では、今年くらいの運営ができるのが当たり前、去年があまりにひどかったということだとは思いますが、これで今後の富士日本 GP に訪れる人々が楽しめるようなグランプリになったのであれば、私たちの去年は決して無駄ではなかったのだ、と、少しだけ報われたような気持ちです。

コメント

  1. ‘み’ より:

    大雄山ルートも無問題だったんですね。
    インフラ面はもちろんですが、書かれているようにスタッフの対応が気味悪いぐらいに良く(地図を見ているだけで「ご案内いかがですか?」とか言われてしまって・・・)、かなり快適に観戦できたと思います。
    首都圏からのアクセスだけなら鈴鹿より明らかに近いですし、コースやブース、飲食物のお値段なんかはまだまだカイゼンの余地があるように思いますが、正直流石世界のTOYOTAだと思ってしまいましたね~

  2. B より:

    > スタッフの対応が気味悪いぐらいに良く

    この表現いいですね!(笑
    確かにある意味気味が悪いくらいでした・・・。

    飲食物の値段は相変わらずでしたね。まあ、鈴鹿が良心的な値段なので
    仕方ないと思っていますが。
    でも、グランプリそのもののイベントとしての盛り上げ方はまだまだイマイチですねー。
    観客はレースだけでなくその一日を楽しみにきているんだ、ということを
    もっと考えても良いと思います。余興に大道芸人はないんじゃないかと(´д`)=3。
    運営としてやるべきことはやったけど、まだまだ「レースファンの心意気」までは
    理解してないなという感想でしたね。
    このへんがマーケティングのためにレースやってる企業の限界ですかねー・・・。

  3. 新の字 より:

    >このへんがマーケティングのためにレースやってる企業の限界ですかねー・・・。

    まぁ、レースのために車売ってる企業はフェラーリくらいですから〜

  4. ‘み’ より:

    >まだまだ「レースファンの心意気」までは理解してないな
    >レースのために車売ってる企業はフェラーリくらいですから

    どっちも言いえて妙って感じですね(^_^;)

  5. 新の字 より:

    >正直流石世界のTOYOTAだと思ってしまいましたね~

    と、日本の電通ですかね(ぉ
    昨年の責任者は更迭されたんじゃないかな(笑)

    仕事には、常に真摯であるべし、ですね。

  6. 新の字 より:

    更迭といえば、先日、元々敵の多かった、上司の上司が
    敵対勢力によって更迭され、さらには、今期、上司がすごい
    穴をあけたので、来期は制裁人事で、降格人事に巻き込まれる
    ことがほぼ確定な新の字君でした(まぁ、可能な範囲で抗いますが)。

    ぼくのところは大幅黒字なのになぁ・・・
    コレだから、企業って楽しい!(笑)

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