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ニュー・シネマ・パラダイス [Blu-ray]

ニュー・シネマ・パラダイス [Blu-ray]

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BD で観ようと思っていた映画のひとつ。今さら紹介するまでもない名作だと思いますが、実は今まで観たことがなかったのですよ。あらすじは知ってましたが・・・。映画好きを自称する割に、『2001 年宇宙の旅』を初めて観たのは 2001 年になってからだったし、意外と「名作」と呼ばれるものをちゃんと観ていないので、我ながら反省。

約 20 年前の映画ですが、BD のおかげか古さをほとんど感じさせないくらい鮮明な画質。フィルムの画なのでビデオ撮りのものほどディティールの精細さはありませんが、それでもこの古い作品がフィルムの質感を残しつつよくここまで高画質にできたなあと・・・それだけマスターの画質が良かったということなのでしょう。どうもこの BD のマスター自体は 5 年ほど前の DVD リリース時に作られたものっぽいので、なるほど、という感じですが。

個人的にはカンヌで評価される系の映画ってあまり得意ではないんですよ。フランスというお国柄かもしれませんが、緩急なく淡々とした作風が多く、ちょっと苦手。でもこの映画は途中ユーモアも交えつつメリハリある展開なせいか、だれることなく没入できました。
ストーリー、というか、演出も良いですね。途中で語られるおとぎ話とか、アルフレードがそれを語った意味とか、各々のエピソードの間の空白とか、ラストシーンに込められた想いとか、受け取り手のほうで自分なりに解釈する余地を与えてくれているのも良い。説明しすぎず、かといって突き放しすぎず、という制作者との距離感が。

なんでこんなに良い映画を今まで観ていなかったのだろう、とちょっと後悔。空気感として『グッド・ウィル・ハンティング』にも通じるものを感じました。今まで自覚してませんでしたが、意外とこういう映画、好きなのかもしれません。定期的にまた観たいと思える映画。

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