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F1 中国 GP 2009

これを書いている時点でまだ地上波放送前なので、お約束として少し行間空けておきます。


中国GP決勝:レッドブルが1-2で上海を制覇!! (GPUpdate.net)

ということで、ブラウン GP・バトンの 2 連勝を受けて迎えた中国 GP は、レッドブルが 1-2 フィニッシュのおまけつきで初優勝。自身 2 勝目となったヴェッテルは、初優勝となった昨年のモンツァと同じく雨、それも事実上のトップを一度も明け渡さないままでのポールトゥウィンという完勝で飾りました。

ディフューザー問題が「合法」で決着したことを受け、シングルディフューザー陣営がこぞってダブルディフューザーの開発に着手(実際には訴訟の裏で開発を進めていたのでしょうが)したことで今後の勢力図がまた変わってきそうな状況下の上海。今回のレースで新規にダブルディフューザーを持ち込めたのはルノーのみ(それもアロンソ車のみ)。いっぽうでフェラーリは KERS 非搭載でレースに臨むなど、技術周りの状況はめまぐるしく変わっています。

それでもブラウン GP の勢いはとどまるところを知らないように見えたのですが、そこに一矢を報いたのはレッドブル。ヴェッテルに至っては今シーズン当初からのトラブル続きを引きずっており、フリー走行はおろか予選も周回数をセーブせざるを得ない状況でありながら、Q2・Q3 ともに時間ギリギリでの一発アタックのみでいずれも最速タイム!これには驚きました。
これはいくらなんでも軽タンなのでは?と勘繰りましたが、(ブラウン GP に比べて多少軽いものの)極端に軽いと言える燃料搭載量ではなく、さらに決勝が燃費の良くなるセーフティカー先導スタートだったこともあって、状況はレッドブル有利に。
なおかつ、ブラウン GP のクルマが今回についてはさほど群を抜いた速さではなかった(というか、レッドブルが速すぎた)こともあり、雨に足を取られてスピンするクルマが相次ぐ中、ヴェッテルとウェバーだけはミスらしいミスもなく完勝。最後までマシントラブルもなく、「速いが脆い」というニューウェイ設計の伝統は相変わらずだな、と思うと同時に、早くも風格を帯び始めたヴェッテルの強さに目を見張りました。ニューウェイは上海には帯同せずにディフューザーの開発に専念しているようですが、これが完成した暁にはさらなる脅威になる可能性は高いです。今季はあと何勝かしそうな気配。

3 連勝ならなかったブラウン GP は、それでも 3-4 フィニッシュを達成。バトンは開幕から 3 連続ポディウムで、ドライバーズ・コンストラクターズともにトップを堅守。マレーシアでは「雨でも速い」と感じた BGP001 でしたが、そもそもマレーシアではスコールが来てからレースらしいレースになっていなかったので、今回のスピードが BGP001 のウェットでの実力といったところですかね。それでもプレシーズンテストでウェットコンディションを経験していないのは事実なので、今回のレースが実質 2 度目のウェットテスト。まだまだセッティング調整の余地はあるはずです。フェラーリよろしく「タイヤに優しい」特性がウェットでのタイヤの発熱不足に通じているのかも。

マクラーレンも 5-6 位でダブル入賞、コヴァライネンは今季ようやく決勝で 2 周以上走れました(笑。二人とも予選では振るいませんでしたが、タイヤが温まりやすい特性が吉と出たか。いっぽうのフェラーリはまたしても無得点、15 年ぶりのフェラーリ冬の時代がいよいよ訪れたのかもしれません。

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