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RedBull RB8

今週はヘレスにて 2012 年初のプレシーズンテストが開催されるということで、先週に引き続き立て続けに各チームの新車が発表されています。

まずはルノー改めロータス。

ロータス E20を発表 – GPUpdate.net
最新画像 ロータスE20 – GPUpdate.net

レギュレーション改定により昨シーズン採用した前方排気を放棄せざるを得なかったロータスは、ほぼゼロからのマシンコンセプトの見直しを強いられました。ここ数年はダウンフォース獲得に苦心しているのが明らかに見えていましたが、今季のマシンは少なくとも外観からはオーソドックスな作りをしてきた印象で、比較的扱いやすそうにも見えます。
問題のフロントノーズはやはり段差型ですが、デザイン上の処理がうまいのか、カラーリングがブラックだからか分かりませんが(笑)それほど醜いという印象も受けず、まあ許容範囲。

去年のマシンパフォーマンスが参考にならないほどの変化なので、こればかりは走らせてみないことには速いか遅いか分かりませんが、心配なのはむしろドライバーラインアップでしょう。ドライバーの速さというよりも、マシン開発に首を突っ込みたがらないライコネンと若手のグロジャンというラインアップでは、ここからのマシンの熟成に疑問が残りそうです。ライコネンも WRC を経験してそのあたりのスタンスが変わって・・・いないだろうなあ(笑。


ザウバー C31を発表 – GPUpdate.net
最新画像 ザウバーC31 – GPUpdate.net

続いてザウバー。これまた、フェラーリに勝るとも劣らない段差ノーズ(´д`)。でも、これだけ立て続けに段差ノーズなマシンを見てくると、このデザインにもすぐ見慣れるんじゃないかという気すらしてきました・・・。とはいえ、去年の C30 は(後半戦の失速はさておき)マシンポテンシャルもそこそこあり、なおかつデザインの美しさが個人的に気に入っていたので、そこからの大幅な劣化はやはり残念です。

美しさといえばカラーリングも。何なんでしょうかこの、ノーズとお尻が黒くて真ん中だけ白い、腹巻きのようなカラーは(´д`)。でもそれ以上に気になるのはスポンサーロゴの少なさです。BMW 撤退後のザウバーはスポンサー不足が深刻で、去年のペレスの加入に伴うメキシカンマネーの流入で救われたようなものですが、そこからほとんどスポンサーが増えていないという。これでは今年も後半戦の失速は想像に難くないわけで、どこか日本企業がスポンサードしてくれよ・・・とは思いつつも、先週の大企業の相次ぐ一千億単位の赤字決算を見ていると、そうも言えなくなってしまいます(´д`)。

同チームでさらに心配なのは、テクニカルディレクターのジェームズ・キーが離脱したこと。この C31 の設計までは担当したのでしょうが、その張本人がいなくなってしまうということに。ザウバーチームが BMW と袂を分かった際、フォースインディアから移籍し、2010 年シーズン後半からのチーム躍進を支えてきた実力派エンジニアだけに、残念であると同時に、ザウバーの今季がますます不安です。

レッドブル RB8を発表 – GPUpdate.net
最新画像 レッドブルRB8 – GPUpdate.net

最後は大本命、レッドブル。このレギュレーション下でエイドリアン・ニューウェイがどんなマシンをデザインしてくるか期待していたんですが・・・残念ながらここも段差ノーズ(´д`)。
とはいえ、レッドブルは数年前から既に「ツノ付き」の変形ノーズを採用してきていたこともあって、そこまで違和感があるというほどでもありません。そして特筆すべきはこの段差にエアインテークらしき処理を行ってきたこと。そういえば、2008 年のフェラーリがノーズに穴を開けてダウンフォースを稼ぐということをやっていましたが、RB8 のこの穴は何の目的で空いているのでしょうか。「全てのデザインを空力のためにやる」ニューウェイのことだから、間違いなくダウンフォース獲得を狙ってのことなんでしょうが。

さて、この段差ノーズですが、どうしてこうなった・・・という解説がこちら。

2012年F1マシン、なぜ段差ノーズがトレンドに? 【 F1-Gate.com 】

安全性向上のためのレギュレーション改定と空力の調整の産物ということですが、この段差が空力に与える影響って大したことはないんでしょうか。まあ、今のところマクラーレンを除く全チームが段差ノーズを採用していることを考えると、段差ノーズのほうが速いことがほぼ分かっている、ということなのでしょうが。
今季はテクニカルレギュレーションがそれほど大幅に変わらないからマシンの外観もエキゾースト周り以外はあまり変わらないだろうな、と思っていたんですが、予想外に大きく変わってしまうシーズンとなりました。どのマシンが本当に速いかは、結局開幕戦の予選が始まってみないことには分かりませんが、とりあえずテストの様子だけでもじっくり観察して、どこが速いのか探ってみたいと思います。

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