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F1 カナダ GP 2012

カナダGP決勝 ハミルトンが今季初優勝を飾る! – GPUpdate.net

日本時間では生放送でも深夜になるカナダ GP。最近はさすがに起きてられなくなってきたので、今年も録画観戦しました。

F1 史上初の 7 グランプリ 7 ウィナーという記録が打ち立てられた、その勝者はマクラーレンのハミルトン。予選こそヴェッテルに譲ったものの、決勝に向けてのセットアップとピット戦略が完璧にハマり、終盤にアロンソとヴェッテルがピットインを 1 回キャンセルして逃げ切ろうとしたところで猛プッシュ、毎周 1 秒を上回るペースで 2 台を追い立て、DRS を使って難なくオーバーテイク。待望の今季初勝利を飾りました。そういえば去年もバトンがヴェッテルを猛追してファイナルラップで劇的な逆転を果たしましたが、それに迫るモノがありましたね。
昨シーズンの不安定さとは打って変わって、今年は全般的に安定したリザルトを残してきていたので、勝利も時間の問題とは思っていましたが、今回はデビューイヤーともチャンピオンに輝いた 2 年目とも違う、安定した走りを見せてくれました。個人的にはハミルトンのアグレッシブさは評価しているので、精神的なもろささえ克服してくれれば、改めてチャンピオン獲得の目はあると思っています。ちょうど、今回のレースでアロンソを逆転し、選手権トップの座を奪ったことですし。

2 位・3 位にはそれぞれ 1 ストップ作戦を成功させたグロジャンとペレス。ともに今シーズン 2 回目、そしてデビュー以来 2 回目となるポディウム獲得で、高いポテンシャルを改めて証明したことになります。今季ここまでの表彰台はほぼ毎戦異なる顔ぶれが閉めていますが、それでもハミルトン・グロジャン・ペレスというポディウムは新鮮ですね。


いっぽうでこの 3 人との明暗がハッキリと分かれたのがそれぞれのチームメイト。ライコネンと可夢偉はポイント獲得できただけ良いとして、バトンはモナコに続いての 16 位ポイント圏外の期待外れなレース。というか、開幕戦で優勝し、3 戦目の中国で 2 位表彰台を獲得した以外はうまく行かないレースが続いています。いずれもセッティングだったりタイヤ戦略だったりピットアウト時にコース状に戻った位置だったり、ちょっとしたことの積み重ねの結果でしょうが、チームメイトが優勝し、チャンピオンシップでも首位に立っている状況を考えると、あまりにも残念です。
同じくライコネンと可夢偉もピット戦略の失敗で落としているポイントがあまりにも多くて、今季バトン・ライコネン・可夢偉の 3 人を主に応援している身としては残念すぎます。今季はあまりにもチーム感の戦力差が小さいために、些細なことでリザルトが大きく変わってしまうのがこの状況を生み出しているのでしょうが、そういう「引きの強さ」も実力のうちですからね・・・。

しかし、今回は 1 ストップ戦略を採ったドライバーの一部が成功したとはいえ、1 ストップ作戦はタイヤ交換のタイミングを戦況に応じて変えることが事実上できません。タイヤやレースの常用を見ながら臨機応変にピット戦略を変えていかなくてはならない今季の F1 において、戦略の柔軟性を欠く 1 ストップ作戦はリスクのほうが大きいと思うんですよ。今回はたまたまギャンブルに成功したにすぎず(もしかしたらカナダ GP の高いセーフティカー導入率を考慮したのかもしれませんが)、個人的にはザウバーのこの戦い方の幅が少ない戦略は、後半戦に向けて弱点になっていくと思っています。まあ、臨機応変な対応のできないジャンパオロ・ダラーラがストラテジストをやっている間は、戦略の幅なんてあってないようなものでしょうけどねー(棒

ともあれ、そろそろシーズンも 1/3 が経過し、さすがにチーム間の戦力差がそろそろ浮き彫りになってくるかな、と思いきや、相変わらずダンゴ状態が続いていますね。フェラーリもいよいよマシンの戦闘力が向上して、自力でそれなりに戦えるようになってきたようだし、今季はまだまだどうなるか分からない、というのがホンネです。
前戦モナコはウェバー得意のレース展開で退屈だったし、今回のカナダは 30~60 周目が寝落ちしそうなくらい単調でしたが、次は F1 サーカス屈指の退屈さを誇るバレンシアサーキット(ぉ。今年は接戦だし、ちょっとは面白いレースになってくれるといいんですが・・・。

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