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F1 ヨーロッパ GP 2012

ヨーロッパGP決勝 アロンソが劇的なレースを制す! – GPUpdate.net

ヨーロッパ GP はまさかの展開でまさかの人が優勝するという、とても劇的なレースになりました。

予選はここのところようやく RB8 との相性が合ってきたように見えるヴェッテルが、ラストアタックで驚異的な 0.5 秒を搾り出し、圧倒的なタイムで PP。決勝はスタート直後から逃げを打ち、3 ストップ作戦かと思いきや実は 2 ストップ作戦で、このままヴェッテルらしい圧勝展開か、やっぱりバレンシアは波乱がなくてつまらないなあ・・・と思っていたら、ケータハムとトロロッソの接触に起因するセーフティカー明け直後に、ヴェッテルのマシンが突然のスローダウン。おそらくトップ快走中は好調だったのが、SC 中のスロー走行あたりが原因でマシントラブルが発生したのだろうと思われます。さすがにヴェッテルはこの上なく悔しそうで、ニューウェイも頭を抱えていましたが、ニューウェイのマシンが圧倒的速さを誇りながらトラブルで自壊、というのは久々に見ましたね。それでこそニューウェイデザインだ!(ぉ

ヴェッテルのリタイアにより、トップは 11 位スタートからいつの間にかスルスルと順位を上げていたアロンソ。そこに好調のグロジャンが襲いかかるものの、アロンソは大事なところでちゃんとプッシュをかけて仕掛ける隙を見せません。DRS ゾーンに入ってもトップスピードに劣るロータスが仕掛けきれない周回を何度か繰り返すうちに、突如としてグロジャンがスローダウン。いつもは後ろからプレッシャーをかけて前車のミスやトラブルを誘うアロンソ・マジックは、前を走っていても有効なのか・・・と驚かされました。
前戦カナダではラスト数周でタイヤがクリフに達して表彰台を逃してしまったアロンソでしたが、今回はヴェッテルのトラブルに助けられたとはいえ、それ以外のレースコントロールは完璧。逆に前戦の勝者ハミルトンのタイヤが限界を超えて失速、という結果が、今シーズンの難しさを物語っていると言えます。


そのハミルトン。最後にタイヤが崖を越えるまでは悪くない走りをしていました。でもラスト 2 周での小競り合いの末のマルドナドとの接触はちょっとがんばりすぎたのではないかと。マルドナドのほうもいくらなんでも慎重さに欠ける動きだったので、どっちもどっちという気はしますが、ともに今季優勝を経験しているドライバーの走りとしては情けなかったですね。特にマルドナドは優勝したスペイン GP では全てがうまく行っていましたが、それ以外は終盤いい場所にいながらの自滅が目立ちます。それを克服すればもう一皮むけると思うのですが、ラテンの血にそれを求めるのは酷でしょうか。

それにしても今回の可夢偉は悔しすぎますね。コンマ 2 秒の間に 10 台がひしめき合う予選でアタックラップをうまくまとめて 7 番グリッド獲得、スタートもうまく決めて 4 番手、マシンのセットアップもうまくまとまっているようだし、今回こそ表彰台を本気で狙っていける!と思ったのですが、初回ピットで想像以上に時間を要してしまい、中団の隊列の中に戻ってしまったことがケチのつき始めでした。その後、オーバーテイクをかけに行ったところでブルーノと接触して緊急ピットイン、さらにはオーバーテイクを仕掛けたマッサとももろにぶつかってそのままリタイア、という散々な結果。初回のピットミスで歯車がズレたか・・・としか思えないような内容で、期待が持てる内容だっただけに、悔しすぎます。まあ可夢偉もブルーノに仕掛けに行ったところで、相手がアロンソやヴェッテルのような「ギリギリのラインを残す」駆け引きができる相手ではないことをもう少し考慮すべきでしたが、でも事の発端はピットのタイミングとピットミスじゃないでしょうか。チームメイトのペレスには、良いときには幸運なことしか起こらないので、その対比を考えれば考えるほど哀しいです。

さておき、今回の表彰台はアロンソ・ライコネン・ミハエルという、まるで 6 年前にタイムスリップしたかのような顔ぶれでした。ミハエルの 3 位は多分にラッキーが重なった結果とはいえ、ようやくこの位置に戻ってきてくれたことが嬉しいです。今年は特にポディウムの顔ぶれが一定せず、新顔もどんどん出てきていたので、こういう表彰台を見ると安心するというか。
しかし、今季 2 勝目一番乗りをアロンソが果たすとは、開幕時点で誰が予想していたでしょうか?しかも、現時点での選手権トップ。この混戦を見る限りではまだまだ誰が最後に笑うかは分かりませんが、絶対的な速さはともかく「強さ」という意味では、やはりアロンソが一番なんでしょうね。

次は 2 週間後のホッケンハイムリンク。バレンシアではアロンソが勝ちましたが、ドイツでは地元の現役王者や皇帝が目を覚ますのか。その次のハンガリーも含め、夏休み前の重要な 2 連戦です。

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