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アメイジング・スパイダーマン @TOHO シネマズ渋谷

観に行ってきました。

アメイジング・スパイダーマン

アメイジング・スパイダーマン

3D 上映だったので、まずは 3D の話を。

東宝系の初期の 3D 上映は XpanD 方式だったので、『AVATAR』を観てそのクオリティの低さに落胆して以来敬遠してきましたが、いつの間にか別方式を採用していたことを、今回初めて知りました。私以外にも、3D 上映だとまず東宝は外すという人は少なくないと思うので(笑)、その認識は改めた方がよさそうです。
東宝が最近導入している 3D 方式は映画館によって異なるようですが、大半の劇場では MasterImage 3D、一部の劇場で Sony Digital Cinema 3D、および期間限定で RealD という内訳になっていて、いずれも円偏光方式の設備に切り替えてきている模様。当初は 3D を一挙に多館展開するために設備投資の少ない XpanD を採用したのでしょうが、やはり画質面で失ったもの(客も含む)が大きかったのか、1 年ちょっと前に方針を転換したようです。

まあ画質ならばやはり IMAX 3D が最高なのでしょうが、今回は私の未見だった MasterImage 3D か Sony Digital Cinema 3D で観てみようと思い、東宝系に行ってみることにしました。で、せっかくなので元祖 3D 大王がまだレビューしていない Sony Digital Cinema 3D を採用している TOHO シネマズ渋谷(旧渋東シネタワー)に行ってきました。調べてみたところ、この Sony Digital Cinema 3D で使用されているプロジェクタは、4K 上映にも対応した SRC-R320 を使っているようですね。4K を 2 分割してフル HD の左右チャンネル用映像を投影する仕組みで、3D 方式そのものは RealD の派生形という位置づけのようです。


Sony Digital Cinema 3D

これが劇場で渡された 3D メガネ。ソニーロゴも RealD ロゴも入っていない無印メガネですが、仕組み自体は RealD と同じ。なので、RealD のメガネを持って行けばそのまま使える(そして、メガネ分の ¥100 だけ値引きされる)ようです。

3D の感想としては、原理を同じくする RealD とさすがにほぼ同じようなものだと感じました。『ファントム・メナス 3D』を RealD で観たときのように、IMAX 3D に比べると少し明るさが落ちて微妙に青みが強くなるものの、画質としてはまあ許容範囲。解像感もじゅうぶんで、没入できる画質だと感じました。実は本編の前に挟まれた『アベンジャーズ』予告編の 3D がキツすぎて、これは長時間見るに堪えない・・・と思ったのですが、本編が始まってしまえばごく自然なレベルの立体視になったので、一安心。映画の作りとしては、基本的に人間ドラマの部分は立体視をあまり多用せず(メガネをときどき外しながら観ていましたが、字幕以外 3D になっていなかったシーンも多かった)、アクションシーンで効果的に使うというメリハリの効いた使用法で、むしろそれが有効だったんじゃないかと思います。
アクションシーンについては、スパイダーマンがターザンのように飛び回るシーン、スパイダーウェブを発射するシーン、そして当然リザードとのバトルシーンではこれでもかというくらいに多用。私は高所恐怖症なので、スパイダーマンが飛び回るシーンは背筋が凍るんじゃないかとしんぱいしていましたが、立体視の見せ方がうまいのか、落下シーン以外はとても心地良い浮遊感をおぼえたほどで、むしろ楽しめました。

正直なところ、自宅のテレビはそうそう買い換えられるものでもないので、3D はハレの日(映画館)のお楽しみということにして、自宅は別に 2D でもいいよね・・・と思っていたんですが、これの 3D BD が観られるなら自宅に 3D 環境を導入したいかも、とちょっと真剣に考えてしまいました。テレビの買い換えは難しいので、せめて HMZ-T1 の入手性が改善したら、検討してみようかなあ・・・。

さて、映画そのものの感想はネタバレを避けるため軽めにしておきますが、主人公ピーター・パーカー/スパイダーマン役は今回からアンドリュー・ガーフィールドになりました(今回から、というより、前回の三部作と今回のシリーズはパラレルワールド的な位置づけ)。彼は最近だと『ソーシャル・ネットワーク』で Facebook の共同創始者エドゥアルド・サベリンを演じていましたね。その印象がまだ強いのか、正直ちょっと「ピーター・パーカー」として見るのは無理があるような・・・。個人的には、前回のトビー・マグワイアの垢抜けないとっちゃん坊やっぷりがハマりすぎていたので、こんなモテそうなピーター・パーカーはちょっと違う。まあ、映画自体別物ですし、今までのピーター・パーカーとは別物として見れば、これはこれでアリだとも思えるんですが、ちょっといろんなところがスマートすぎるんだよなあ。

また、映画全体を通してのつくりも、従来のアメコミをそのまんま実写化したかのようなサム・ライミ節とは全く違って、なんかすっかり洗練されちゃったというか(笑。同じ原作を土台にして、基本的なストーリーは似ていながらも、観終わった後の感覚はダークヒーローものの代名詞としてのスパイダーマンではなく、王道ヒーローもののそれに近くて、良い意味で裏切られました。確かにちょっと洗練されすぎていて、スパイダーマンとして見るとそれが鼻につく部分もあるんですが(笑)、いかにもアメリカ映画らしい伏線/回収とクライマックスの盛り上げや、スピード感と爽快感のあるカメラワークが効いています。あとは、スパイダーマンならば、ラストシーンは一件落着、だけどなんだか心が痛む・・・みたいなのがあっても良かったような気はします。
あと、原作のスタン・リーがあんなところでカメオ出演していたとは!(笑)。観に行こうという方は、ぜひスタン・リーがどこにどう出てくるか、刮目したほうがいいと思います。

賛否両論ありつつも、個人的には、もしかしたら旧三部作よりこっちのほうが好きかもしれません。ただ、あの日本版エンドロールはいただけないでしょう(´д`)・・・。基本的に私はエンドロールはいかに長くても最後まで席を立たず、暗い劇場内でキャストやスタッフの名前を眺めながら余韻に浸りたいのですが、あのエンドロールは完全にぶち壊してくれました。BD リリースの際にはエンドロールは選択式にさせてほしい(´д`)。

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