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F1 カナダ GP 2013

カナダGP決勝 ヴェッテルが優勝、2位争いはアロンソが制する – GPUpdate.net

サーキットのランオフエリアが狭く、毎年アクシデントとセーフティカー導入が多くて荒れたレースになりがちなカナダ GP。ここで初優勝を挙げるドライバーも少なくなく、一年のうちで最もドラマがあるグランプリと言っても過言ではないかもしれません。が…今年のカナダ GP は SC 導入もなく、比較的淡々と進んだレースでした。

優勝はポールトゥウィンでヴェッテル。いかにもヴェッテル+レッドブルという完璧な先行逃げ切りのレースで、他車を寄せ付けませんでした。今年の RB9 は全てのサーキットで最速ではないにしても、やはり全チーム中で最速の部類に入ることは間違いなく。特に今回は「予選とスタートでメルセデスを抑えきれば、あとはメルセデスが後続の蓋になってくれる」ことをうまく利用したレース運びとでも言うのでしょうか。レッドブルは今季での最も効率的な勝ちパターンを確立したのかもしれません(笑。

抑え込まれたメルセデスは、それでも何とか 3-5 フィニッシュ。決勝でズルズル落ちていく展開にはそれなりに歯止めがかかったように見えます。サーキットとの相性もあるかもしれませんが、これはスペイン GP 後にピレリと独自に実施したタイヤテストの結果、ピレリタイヤの使いこなし方を掴んできた、ということではないかと思います(それ故に他チームからは批判されているようですが)。今後、ロータスに代わってシーズンを引っかき回すのは、ハミルトンとロズベルグになるような気がします。
逆にロータスはライコネンがうまくポイントを稼ぎはしたものの、取り立てて弱点はない一方で際立った速さもないマシンのおかげで、速さを身につけてきたメルセデス、フォースインディア、トロロッソあたりとうまく戦えていない印象。ライコネンはミハエル・シューマッハーに並ぶ連続入賞記録を打ち立てましたが、このまま入賞圏ギリギリあたりを走っているライコネンを見るというのも辛いもの。得意のスパで、と言わず、今シーズンあと何勝かはしてほしいですが。


2 位のアロンソはまた「アロンソらしい」レース運び。6 番手から、前車のミスを見逃さずにキッチリ仕掛けて確実に順位を上げ、最終的にはヴェッテルの後ろでフィニッシュ。このレースでは望み得る最高の結果を持ち帰ったことになるのでしょうが、それでもヴェッテルにじわじわと差を広げられ、既に 36 ポイント差。アロンソにとっては自滅した 2 戦がいかに痛かったかが今になって分かる、といったところでしょう。マシン性能やチーム力以上に差が開いてしまっているように見えます。今後、夏に向かって暑くなっていくサーキットで、レッドブルよりもタイヤをうまく使えるマシン特性を活かせるかどうか。

どうも今季は思っていたよりも早く勢力図がハッキリしてきたようです。このまま大どんでん返しがなければチャンピオン争いはヴェッテルとアロンソの一騎打ちになりそう。そして、テクニカルレギュレーションの大改定を目前にした今季、これからマシン性能が根本から変わることはおそらくないでしょう(マクラーレンがフロントプルロッドサスペンションをモノにして、レースによっては優勝争いに絡んでくる可能性はあるにしても)。個人的には、もうちょっとロータスにがんばってほしいところですが…。
次は伝統的にレッドブルが強いシルバーストン。このままヴェッテルが独走に勢いを増す展開になるとちょっとつまらないな…と思いつつも、この 3 週間でライバルチームがどんなマシンアップデートを入れてくるか、レッドブルはそれにどう対抗するか、注目したいと思います。

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