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越中島 ひつじの新町や

ある人に教えてもらって気になっていたお店に、猛烈に行きたいアピールをして連れて行ってもらいました(笑。

ひつじの新町や

ひつじの新町や

越中島にある羊肉専門の焼肉屋さん。羊肉専門というだけでもマニアックなのに、越中島という立地がさらにマニアック(笑。越中島には昔従兄(といっても 15 歳くらい離れている)が住んでいて、大学受験で上京したときにしばらく泊めてもらって以来だから、18 年ぶりに降りました。

もう店構えからしてハードル高そうというか、入口には「本日終了しました」の掛札が。肉の入荷量自体が限られるので、ほぼ予約しないと入れないそうです。たぶん一見じゃ入る勇気出ないだろうなあ。

ひつじの新町や

店内はほぼカウンター、一番奥に小上がり程度の座敷席。お店はマスターの小林さんが一人で切り盛りされているそうで、それほど広いお店ではありませんが、基本的には常連さんとその紹介で成り立っているお店のようです。
羊肉はマスターが納得のいく羊を毎週一頭仕入れて、お店でご本人が捌いているとのこと。丁寧に捌いているから普通の店では捨てちゃうような部位でもちゃんと取って出せるんですよ、とか。それはすごい…。

また、このお店で扱っている羊肉はラムとマトンの間の年齢(月齢)の「ホゲット」と呼ばれる種類の肉だそうです。柔らかく臭みがないけど旨みはある、ラムとマトンのいいとこ取りのような肉だとか。初めて聞きました。

ひつじの新町や

これは期待が高まります。まずは、生ビールで乾杯。


ひつじの新町や

羊肉が出てきました!この瞬間からもう、テンション高まります。
ちなみにこれで少しずつ違う四種類の部位とのこと。脂身が少ないものから食べていくと味の変化が分かりやすくて楽しめる、ということで、食べる順番も指定されます(笑

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焼きはセルフサービスですが、「この網の、取っ手と取っ手を繋いだ直線上に肉を置くのがいちばんよく焼ける」ということで、それに従って焼いていきます。置く位置がずれているとダメ出しを喰らいます(笑。

こういうお店だと、こだわって炭とかで焼くことが多いものですが、ここはガス。ガスのほうが火力が安定して美味しく焼ける、とのこと。これはこれでこだわりなんですね。

ひつじの新町や

そして次の四種。どの肉がどの部位、というのはそこまで細かく説明を受けませんでしたが、だんだん脂身が多くなってきました。そして、マスターの仰るとおり、微妙な部位の違いで確かに味が違う。一頭の羊で、こうも違うとは。塩で食べられるくらいこだわった素材だから、というのもあるでしょうが、これは面白い。そしておいしい。

それで、この脂身の多い部分の肉はというと…、

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焼くとこのように、文字通り炎上します!

でも、燃えているのはほんの十秒あまり、という時間で…、

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炎が上がった、と思ったら、瞬間的にスッと沈火。マスターが「今、消えるから」と言った瞬間に消えるので、何かのマジックを見せられている気分になります。

両面焼いたら、脂身の多い部位は塩よりもタレ。この脂分とタレの織りなす濃厚さがまたたまらないのですが、それなのに、喉元を過ぎると脂分がスッと昇華するかのように消える。豚や牛の脂にはない食感で、胃にもたれる感じも全然ない。この食感は新しい。

俺の羊観は、たった今、ひっくり返った。
って、ほんの 5 ヶ月前にもひっくり返ったところだけど(ぉ。裏の裏は表ですね…。

ひつじの新町や

うわー、これはおいしいわー。

というわけで、たまらずに生ビールから甕焼酎に移行します。この羊の食感には、後を引かない焼酎のロックが合う。

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付け合わせのキャベツがまたいい。甘酸っぱくて、ちょうどいい箸休めになります。ちなみにこれはおかわり分(笑

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そしてさらに四種。最も脂身の多い部位とか、肋骨の間の部位とか、最もマニアックなあたりです(笑。肉の味もこのあたりが最も濃い。
ちなみにこのお店では週の頭に仕入れて、毎日少しずつ捌いていくので、曜日によって食べられる部位が違うとのこと。なので、毎回同じ部位に当たるとは限りません。そういう意味では、曜日を変えて来ることで、そのたびに新しい発見がある、ということになります。

ひつじの新町や

この最も脂身の多い部位は焼き加減も最も難しいということで、マスターが直々に焼いてくださいました。

ご覧の通り、ここまでで最も大きな火柱が立ち、こちらも気分が盛り上がります。ここの羊肉は、もはや食事を越えてエンタテインメントの域に達しているのかもしれません。

ひつじの新町や

余分な脂が網の下に落ちた瞬間に、火がまたスッと消える。「呑気に写真なんか撮ってないで、ハイ早く食べて!」とまたダメ出し(笑。この一瞬一瞬の勝負で、肉の味が決まります。
そして、焼いてもらった羊肉がまた、ここまで食べてきた中で一番うまい。ここまでの肉もマスターに焼いてもらっていたらさらにおいしかったに違いない、と思うと、羊道の奥深さに迷い込みそうになります。

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気持ちがすっかり羊に囚われてしまったところで、赤ワインに移ります。あー、うまいわー。

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そして、羊肉の赤ワイン漬け。
赤ワインを頼んだのはこのためでした。

ここまで食べてきた、肉の味そのものを味わう焼肉とはまた違った、濃密な味。当然、赤ワインとは最高の相性をみせてくれるわけです。

で、〆は煮込み!

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羊肉の煮込みなんて初めて食べましたが、羊肉の旨みが凝縮されていて、柔らかくて、味噌も相まって濃厚なお味で、これがまたうまーい。

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たまらず、白いごはんにぶっかけて食べるわけです。当然、これも間違いなくうまい。〆だけどおかわりしたくなるおいしさ。もう最初からこれだけ丼で食べたいくらいうまい。

ひつじの新町や

そんでもってデザートはアイスバー。ホームランバー的な、素朴な甘さで〆るというのもまた良し。

このお店は個人的大ヒット、いやホームラン級。期待していましたが、期待を上回るおいしさと楽しさでした。これだけ飲み食いして、一人五千円台、というのも、むしろ申し訳なく感じるほど。
ここは間違いなく再訪したいところ。肉好きな人を連れてぜひまた来たいですねー。

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