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F1 スペイン GP 2014

スペインGP決勝 メルセデスが1−2勝利でハミルトン4連勝

ヨーロッパラウンドの開幕戦、スペイン GP。中国からの 3 週間で各チームにテクニカルアップデートがあり、勢力図に変化があるか…と思いましたが、少なくともトップは変わらず。メルセデスが開幕から 5 連勝、4 連続 1-2 フィニッシュの快挙を成し遂げました。

ハミルトンの速さと安定性は圧倒的。マシントラブルで戦線離脱した開幕戦以外全勝という結果ですから、もうハミルトンを止められるのはトラブルか周回遅れ追い越し時のアクシデントくらいじゃないかとさえ思います。
対するロズベルグは、初回ピットイン時に柔軟に戦略を変え、最終スティントにミディアムタイヤを温存する作戦が奏功し、ファイナルラップまでハミルトンを追い詰めることができましたが、結局そこまで。マレーシア以来全てハミルトンの後塵を拝し、ついにドライバーズチャンピオンシップでハミルトンに首位を奪われたとあっては、まだまだ 3 ポイント差の 2 位とはいっても複雑な心境でしょう。次戦モナコは昨年勝っている相性の良いサーキットだけに、モナコでの巻き返しができるかどうかでその後の展開が変わってきそうです。


カタロニアサーキットは F1 のテストでも使われるだけあってどのチームも研究が進んでおり、コースレイアウトも相まってドライバーの実力よりもマシン性能の差が如実に表れるサーキット。オーバーテイク自体数えるほどしか見られず、やや退屈なレースとなりました。リザルトを見ても、一部を除きほとんどチーム順という並びになっています。おそらくこの結果が現在の勢力図をそのまま反映したもの、と見て間違いないでしょうね。
圧倒的なメルセデス、今回のアップデートでようやく(大差がありながらも)メルセデスの次のポジションにつけてきたレッドブル、その後にウィリアムズ→フェラーリ→フォースインディア→マクラーレン、という感じ。ロータスの 2 台の順位が離れているので判断しづらいですが、ロータスもフォースインディアの後ろ、マクラーレンの前くらいというのがマシンの実力でしょうか。マクラーレンは開幕戦は良かったものの、以後は全然パッとしませんね…。

今回のレースでは個人的にリカルド、ヴェッテル、ボッタスの 3 人を評価しています。ヴェッテルはようやく本来最低限いるべきポジションに戻ってきた感じですが、それ以上にリカルドが良い。ボッタスも、今季の早い時期にマッサを食ってウィリアムズのエースになるだろうな、と思っていましたが、早くもそれを具現化しつつあります。リカルドもボッタスも、いい時期にいい場所にいるという幸運に恵まれた、ある意味「持ってる」ドライバーだと思いますね。リカルドはレギュレーションの大改定時にトップチームに移籍し、昨年までのマシンに慣れすぎたヴェッテルを尻目にニューマシンにいち早く適応しましたし、ボッタスは同じチームながらも去年とはまるで別物のマシンを手に入れ、チームメイトも学ぶべきものを持っている相手に変わった(笑)ことが大きいでしょう。アロンソ以来、毎年チャンピオンが入れ替わるシーズンを経て、ヴェッテル独走時代には様々な状況が固定化されてチャンピオン経験者以外が脚光を浴びることがない状況が続いていましたが、今季のレギュレーション変更がうまい具合に新風を呼び込んだ、と言えると思います。二人には、このままスターダムを駆け上がり、チャンピオン争いに絡めるドライバーに成長していってほしいところ。

次は伝統のモナコ。ある意味お祭りレースですが、このままハミルトンが独走態勢を固めるのか、それともロズベルグが挑戦状を叩きつけるのか。もう今季はそこにしか見どころが残っていないような気もしつつ(笑)楽しみにしたいと思います。

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