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GR II / PowerShot G3 X

リコー、Wi-Fiを新たに搭載した「GR II」 – デジカメ Watch

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リコーの GR がモデルチェンジして「GR II」になりました。カタログスペック上は旧型とほぼ変わらず、Wi-Fi/NFC を搭載しただけのマイナーチェンジ…と思わせておいて、画像処理エンジンのソフトウェア周りが刷新されており、ホワイトバランスの特性や階調表現、好感度画質などが改善されているとのこと。またエフェクトモードも追加されており、より表現力が高まったと言えます。
とはいえ光学系やイメージセンサは旧型から変更なしということなので、RAW で撮って自分で現像していく撮り方が主であれば新型の恩恵を受けるシーンは多くない、ということになります。そういう場合は価格の下がった旧型に今あえて手を出す、というのも賢明な判断ではないでしょうか。でも GR の良さはスナップをサクサク撮っていくスタイルにあると思うので、その写真をスマホに飛ばして即シェア、という用途には今回のモデルチェンジは適していると言えます。そういう使い方をしたい人は既に Eye-Fi なり FlashAir なりを導入済み、という話もありますが…。

しかし GR シリーズも「GR DIGITAL」を名乗っていた頃に比べると、現行の APS-C センサ搭載型「GR」になってからあまり話題にのぼらなくなったように思います。初代「GR DIGITAL」は現在に至るハイエンドコンデジのはしりであり、当時は他に選択肢もほとんどありませんでしたが、今やほとんどのカメラメーカーが似たようなコンセプトで様々な製品を発売していて、かつ当初の GR DIGITAL に熱中していた層が今はけっこうな割合でシグマの dp シリーズに手を出している(少なくとも私の周りはそう)、というのはあるでしょう。個人的には「歩留まりがよくてスマホ連携もしやすい」という点で、私にとっては dp よりも GR のほうが合っていると思いますが(笑。


キヤノン、1型センサー&24-600mm相当の「PowerShot G3 X」 – デジカメ Watch

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いっぽうキヤノンからは CP+ で参考出品されていた PowerShot G3 X が正式発表。GR II といい、もはやコンデジは大型センサ+高性能レンズか高倍率ズームかその両方を兼ね備えたものか、しか新製品が出なくなってきましたが、今日発表された 2 製品はまさにそれを象徴していると言えます。

1inch センサに 24-600mm F2.8-5.6 相当、という超望遠ズームレンズ(しかも明るい)を搭載したオールラウンダー的なカメラ。1.5inch センサ+24-120mm 相当ズームの G1 X、1inch センサ+24-100mm 相当ズームの G7 X に三つめのシリーズが追加され、ずいぶん選び甲斐のあるラインアップになってきました。
1inch センサ+望遠ズームという意味では、同じセンサを使いながら 24-200mm F2.8(通し)というスペックを選んだソニー RX10 あたりとは好対照なコンセプトで、なかなか面白い。

ただ、CP+ でモックを見たときの感想としては、本体もレンズもけっこう大きいんですよね…。常に超望遠域を使うわけでもないので、これなら私はミラーレスに普段は短めのレンズをつけておいて、いざというときだけ望遠ズームを持ち出す方を選ぶかなあ。まあ、一眼レフのサブ機というようなカメラでもないので、一眼を持たずにこれ一台で全部済ませたいとか、超望遠を常用するけど重い機材はイヤだ、という人であればピタッとハマるカメラでもあると思います。何しろ、600mm 相当のレンズにカメラ本体までついて、シグマ 150-600mm [Contemporary] の重さの 40% 以下しかないんですから(笑。

これらのカメラはおそらく私が手を出すことはないでしょうが、これだけ超成熟市場になったコンデジの世界において、メーカーの統廃合が進むわけでもなく(ペンタックスとリコーは一つになったけど)、こうやってユニークな製品がいろいろ出てくる、というのは非常に面白い出来事だと感じています。ただ、今のところ出てきている(かつ受け入れられている)のは性能や画質面での差異化を図ったものばかり。個人的には、もっとネットワークとかコミュニケーションとの融合を狙ったコンセプトのカメラが出てきてくれるとさらに面白いのになあ、と思っています。

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