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Western Digital が SanDisk を買収

WDが2兆3千億円でSanDiskを買収 – PC Watch

昨夜のちょっと驚いたニュース。HDD メーカーの Western Digital が、フラッシュメモリメーカーの SanDisk を買収しました。買収金額も大きいですが、業界的にはとてもインパクトのあるニュース。

1990 年代には多数あった HDD メーカーも、度重なる買収劇で今や WD、Seagate、東芝の 3 社のみになってしっまいました。そこに、HDD メーカーによるフラッシュメモリ企業の買収が発表されたことで、HDD にとどまらないストレージ業界の再編が始まる可能性があります。
いい機会だから HDD メーカーの買収・合併の歴史をまとめてみようかと思ったら、PC Watch に一足早く、かつ詳細にまとめられていたので、私がまとめる必要もなくなりました(笑

【特集】PC Watchの記事で振り返るHDDメーカーの栄枯盛衰 – PC Watch

Maxtor とか Quantum とか、もはや懐かしい…かつては Quantum Bigfoot という 5inch HDD が存在した時代もあったんですよ(古

この手のキーデバイスはひたすらスケールメリットが効くし、その上付加価値を取るのが難しい市場でもあるので、あっという間に寡占化が進んでしまいました。かつて私が HDD では指名買いしていた IBM(最も信頼性が高いと言われていた)も日立に買収された挙げ句、今や WD 傘下の HGST/G-Technology ブランドになってしまっています。
しかし、スマホ/タブレット普及の影響もあって、PC も含め個人向け IT デバイスのストレージはほぼフラッシュメモリが主流になってしまい、HDD の主戦場はもはやエンタープライズ市場が中心。価格容量比ではまだまだ HDD に利があるとはいえ、個人ユースではフラッシュメモリ(SSD)の容量で十分になりつつあるし、記録密度の向上ペースは SSD のほうが高いので、数年先を見据えれば SSD の価格容量比が HDD を逆転する日もそう遠くない。SanDisk も SD カードをはじめとしたリムーバブルメディアでは高いブランド力を誇っているけど、SSD などの組み込み系では正直言ってあまり存在感がない。組み込みストレージにおける HDD→SSD への移行を軸に考えると、確かにこの買収劇は理に適っているように思えます。他の HDD メーカーでいうと東芝はフラッシュメモリも以前からやっているし、次は Seagate が Crucial あたりを買っても不思議はないですね…。

個人的には、HDD で最も信頼している HGST と、CF/SD で最も信頼している SanDisk が共に WD 傘下になったのはある意味安心感があります。Seagate は一時期あった不具合の影響で避けたい HDD ブランドになってしまったので…。そういう意味では、ブランドイメージって大事ですねえ。

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