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F1 アブダビ GP 2015

アブダビGP決勝 ロズベルグが3連勝! – GPUpdate.net

2015 年の F1 最終戦アブダビ GP。例によって忙しく、ようやく録画視聴できました。

最終戦もメキシコ・ブラジルと同様に、ロズベルグが PP からポジションを譲らずに優勝。終盤戦に関して言えば、ロズベルグは 6 連続 PP に 3 連勝と、今季のチャンピオンを獲っていてもおかしくない成績を上げています。まあ、裏を返せば PP からの勝率が 50% というのが、ここ二年のロズベルグの敗因でもあるわけですが。
後半戦、特にピレリのタイヤ内圧設定が変更されて以降のハミルトンはピリッとせず、逆にロズベルグのほうが新しいタイヤ内圧に適応できていた印象で、このアブダビでもハミルトンは精彩を欠いていました。それでも、オープニングラップを制した者にそのレースの勝利券が与えられる(と言われる)メルセデスのチーム内ルールによって「管理された」レースでは、いかに中団の争いが白熱していようと、レースそのものに緊迫感が欠ける感は否めず。終盤戦は退屈なレースが続きました。まあ、パワーユニット制が導入されてからの 2 シーズンは、ヴェッテルが 4 連覇していた頃以上にワンサイドゲームが続き、退屈だったのは事実ですが。

とはいえ、ロズベルグが自信喪失したまま来シーズンに突入していてはまた退屈な今年の繰り返しにしかならないし、現時点で(マシンも含めてという意味で)ハミルトンに唯一勝てる可能性があるロズベルグに自信を持たせることはとても重要。メルセデスはラスト 3 戦の面白さを棒に振ってでも、来シーズンを盛り上げるために尽力した、とポジティブに解釈しておくことにします(ぉ

マクラーレン・ホンダも、結局最後まで戦闘力を上げることは叶わず。実際には進歩しているのでしょうが、どんなに悪くてもシーズン終盤にはポイント争いの常連になっていてほしいという願いも空しく、予選 Q3 進出すら一度も叶わないまま終戦。ライバルチームも進化しているので、ライバル以上に進歩しないと相対的にはポジションが上がらないわけですよ。今回のレースは大本営発表としてはポジティブな内容になっているようですが、とても素直には受け取れませんね。アブダビで走っていたマシンには来季の先行開発パーツが数多く取り付けられていたとしても。結局、今季をまるまる費やした実戦テストがうまくいったかどうかは、来季のチャンピオンシップが開幕してみないことには判らないでしょう。


今季は予想通りのワンサイドゲームだったし、資金力に乏しいロータスやザウバーが後半戦に失速するのも予想できた話。番狂わせと言えばフェラーリがここまで復活してくるとは思わなかったことと、マクラーレン・ホンダが最後まで戦闘力を身につけられなかったことくらいでしょうか。ドライバーに関しては、マックス・フェルスタッペンが予想以上に活躍したことと、後半戦にペレスがとても成長したことがポイントでした。
マクラーレン・ホンダは、来季は「サイズ・ゼロ」コンセプトを見直して、まずは空力よりもパワーユニットの性能を引き出せる設計にすることと、車体・PU ともに信頼性を高めることが急務でしょうね。空力優先で PU を疎かにしたという点では昨年のフェラーリやレッドブルとよく似た状況でしたし、少なくとも PU 開発を優先したフェラーリに関しては、今年は躍進できたので。空力重視はレギュレーションが大きく変わる 2017 年以降でいいと思います。

ひとまずはこれにてシーズン終了。引き続きアブダビで行われているオフシーズンテストではマクラーレン・ホンダが最速タイムを記録したというニュースも流れているので、あまり期待しすぎない程度に期待して(笑)来季を待ちたいと思います。

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