スポンサーリンク

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起 [Blu-ray]

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起 [Blu-ray]

B01AVRZGZK

『THE ORIGIN III』の BD が発売されたので、もちろん確保しました。

基本的な感想についてはイベント上映のときに書いているので、今回はネタバレ防止のために書いていなかった OVA 版のオリジナルキャラ「リノ・フェルナンデス」について。
リノは士官学校におけるシャア(キャスバル)の当初のルームメイトとして登場するわけですが、コミック版ではその役どころにはもっと気弱な感じの「ムラタ」というキャラクターがあてがわれていました。途中でルームメイトが強引にガルマに替わり、「暁の蜂起」の際にシャアに「あのマスク」を渡すところまでがムラタの役目だったわけですが、OVA 版のリノはムラタのキャラ設定を変更し、より重要な役割をもって登場しています。キャスバルと入れ替わる前の本来のシャア・アズナブルのハイスクール時代の同級生という設定で、士官学校でのシャアが本来のシャアとは別人であることを見抜き、シャアの本性を突き止めるのがリノ・フェルナンデス。最終的に「暁の蜂起」でムラタ同様に戦死という末路をたどるわけですが、この設定がひとつ加わることでコミック版よりもストーリーに奥行きが出たように感じます。確かにシャアと同郷で士官学校に入った同級生はいたんだろうし、士官学校編は特にシャアとガルマの絡みばかりで、ともすると単調になりがちですからね。リノの戦死シーンは、キャスバルからシャアへの変貌を際立たせ、自らの計画の障害になる可能性がある相手は誰であろうと陥れるシャアの執念深さが際立つエピソードでもあります。
ただ、コミック版を読んだ上でアニメを見ると、そのあたりの設定が取って付けたような印象は否めず、もう少しリノ自身の話を掘り下げて欲しかったようにも思います。でもまあ、この作品はあくまでキャスバル視点で描かれたストーリー、と考えれば、これくらいのほうが自然な気もしますが。

なおプレミア上映会のトークショーでの話によると、ガルマ役の柿原徹也氏とリノ役の前野智昭氏は実際に声優の専門学校での同級生とのこと。前野氏は「リノが死んだことは映像ではハッキリと描かれていないので、もしかしたら生きている可能性もあるのでは。今後のエピソードで、ザクレロのパイロットでも何でもいいからもう一度出演のワンチャンがあるといいな」と言っていたので、リノ先生の今後の活躍にご期待ください(ぉ

今作はこれまでの『THE ORIGIN』の中で最も戦闘シーンが長く、手に汗握りました。やっぱりこういうシーンこそアニメ化の意義が大きいですね。次は開戦からルウム戦役へと至るエピソードになり、ようやく本格的なモビルスーツ戦も描かれるはず。秋の公開が今から楽しみでなりません。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました