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正しいブスのほめ方

ある人に勧められて面白そうと思った本を読んでみました。

トキオ・ナレッジ / 正しいブスのほめ方

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タイトルと表紙イラストのインパクトが強くて、完全にネタ本の印象が強いですが、中身は半分くらいは真面目な本。褒めづらい人、褒めるところが見つけにくい人をいかに褒め、どうコミュニケーションしていけば良いかというテクニックや考え方について書かれたものです。
私はお世辞だったり社交辞令だったり、あるいは利害が一致しない相手とのコミュニケーションや自分が納得していないことについて表面的に取り繕ったりすることが本当に苦手で、たぶんそれで損してる部分は少なくないんだろうなと自覚しています。でも最近はそうも言っていられなくなってきたので、この本も先日の「ダークサイド・スキル」に通じるところがあるかと思って手を出してみました。

外見的なブス…に限らず、「見るからに損している人(≒見た目をほめづらい人)」「完全にウザい人(≒できれば関わりたくない人)」「限りなく残念な人(≒内面をほめづらい人)」「逆にほめづらい人(≒ほめられ慣れていてお世辞が効かない人)」「まあまあ浮いている人(≒価値観が独特な人)」の計 35 種類の人に関して、その生態とどう褒めるかについて解説されています。単にテクニック的な部分だけでなく、あるタイプの人がどんな思考回路でそういう行動を取ってしまうのかが解るのは確かにありがたい。別におだて上手になりたいとは思いませんが、他人を動かしたり協力を得たりするには「その人がどのようなモチベーションで動いているか」を理解する必要があるわけで、その認識の一助になります。またほめ方のテクニックについても、自分のように心にもないことを口先だけで言えないタイプだったとしても、「(○○だけど)●●ですよね!」「(○○にしては)●●だよね!」というように、心の中で前置きをしながらポジティブな部分だけを言葉にするという技を多用していて、これなら私も自分の気持ちを納得させながら他者を持ち上げることができそうだな、と思いました(笑

まあここに書かれていることを実践すると、確実に相手を見下しながら表面的に持ち上げるようなものの見方が身についてしまいそう。それに、自分自身が誰かから褒められたときに「でも内心はこう思ってるんじゃないの?」と疑ってかかりそうで、性格が悪くなる気もします(;´Д`)ヾ。
ちなみにこの本に書かれている内容を自分に当てはめると、私は典型的な人見知りタイプらしいです。うん知ってた(´д`)。

ネタ的な要素もあるため、全部が全部役に立つというわけではありませんが、人とのコミュニケーションを円滑にする上で必要な考え方が学べる一冊だと思います。サラッと読める内容だし、気分転換がてらに読むにもちょうど良いのではないでしょうか。

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