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F1「マクラーレン・ルノー」「トロロッソ・ホンダ」誕生へ

ホンダとマクラーレン、F1におけるパートナーシップを2017年シーズンで解消 – Car Watch
ホンダ、2018年シーズンからF1「トロ・ロッソ」へパワーユニット供給 – Car Watch

今シーズンに入ってからずっと燻っていた「マクラーレンとホンダの離婚問題」がついに決着。かねてからの噂通り、トロロッソと PU 供給契約をスワップすることで、来季は「マクラーレン・ルノー」「トロロッソ・ホンダ」という体制で戦うことになりました。

まあ今季マクラーレン側が公然とホンダ批判を繰り返してきた状況からすると、ファンとしても「もうこんなチームと一緒にやってられっか」という心境だったので、これでスッキリしました。アロンソにしてもそうで、ドライバーとしての力量は F1 史上でもトップクラスだとは思うし、アロンソ自身が日本のファンであることを嬉しくも思うけど、フェラーリ在籍時代のアロンソに対してティフォシたちはこういう気持ちでいたんだろうなあ…というのがよく分かりました。ホンダ自体が不甲斐ないのがそもそもの原因とはいえ、レースってチーム戦ですからね。

マクラーレンはもはやどうでもいいとして(ぉ、来季はトロロッソ・ホンダ。トップチームとは言えないチームとワークス契約になるのは複雑な心境ですが、メルセデスカスタマーのスイッチは考えられないし、ザウバーからも切られた今となっては事実上唯一の選択肢でした。ルノーとの信頼関係が壊れているレッドブルにしてみれば、セカンドチームのトロロッソでホンダの開発力を値踏みしつつ、早ければ 2019 年にもレッドブル本体でもホンダを採用しようというシナリオを想定しているはず。メルセデス・フェラーリ・ルノーがそれぞれ自前チームを持っている以上、ワークス PU で勝てる体制を築こうと思ったら今はホンダしか選択肢がありませんからね。ホンダには是非とも来季はトロロッソと共に入賞の常連ポジションを確立して、2019 年の飛躍に繋げてほしいところ。
ただ心配なのは、三年やっても成果が出なかった現在の開発体制を続けていて本当に前進が望めるのか。栃木(HRD Sakura)で開発・製造してイギリスの拠点で組み立てという体制だけど、レースするためにロードカーを売ってるフェラーリだけでなく、メルセデスもルノーも「レースのプロ」たちが開発をしているわけで。ホンダももっと現場に近いところで開発からすべきなんじゃないかとか(まあ、今や F1 もシーズンの半分はヨーロッパ以外ですが)、異動のあるサラリーマンエンジニアではなくレース部門専任で開発させるべきなんじゃないかとか、いろいろ思います。


あと気になるのはドライバーですね。現在のトロロッソのドライバーのうち、カルロス・サインツ Jr. はルノー製 PU 契約解消のカタとしてルノー F1 への移籍が確実視されていますし、ダニール・クビアトも今季の成績を見ると首あとレッドブルから見限られてもおかしくありません。ホンダ的には今季 F2 に参戦している松下信治を昇格させたいところでしょうが微妙な状況(F2 でシーズン総合成績 3 位以上が必要)。少なくとも一人はレッドブルの育成ドライバーであり昨年の GP2 チャンピオン、ピエール・ガスリーが当確とみられます。奇しくもガスリーは今季、日本のスーパーフォーミュラにレッドブルカラーのチーム無限ホンダから参戦していて、そこからトロロッソ・ホンダへというのは運命的でもあります。レッドブルの育成ドライバーはヴェッテル、リカルド、フェルスタッペン、サインツという異様な当たり率を誇っていて、ガスリーにも期待は高まります。
タイミングが絶妙なことに昨日佐藤琢磨がインディのアンドレッティチームから離脱することが発表されており、そういえば琢磨がインディ転向前に最後にテストを受けたのはトロロッソだったし、これはトロロッソ・ホンダからの F1 復帰ワンチャンあるか?と思ったけど、さすがに 40 歳を超えてからの F1 復帰はないか(´д`)。

まあ、とにかく今季のホンダのことは早く忘れてしまいたいです。マクラーレンでの残り 7 戦(もあるのか…)は来季に向けた開発と割り切って、伸び伸びとやってほしいですね。

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