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F1 アブダビ GP 2017

F1アブダビGP決勝:ハミルトンとの一騎打ちを制しボッタス優勝!アロンソは9位入賞

2017 年 F1 の最終戦アブダビ GP。年間 20 戦ともなると観ている方もけっこう疲れます(;´Д`)。とはいえもうチャンピオンも確定し、残るは中団のランキング確定と、来季に向けた開発競争を占うための観戦。私も肩の力を抜いて観戦しました。

予選は前戦ブラジルに続いてボッタスが PP。コースレコードの出し合いの予選でしたが、ボッタスのトップタイムにハミルトンもヴェッテルも迫れませんでした。
決勝もほぼスタートで決まってしまった感じで、オープニングラップを抑えきったボッタスがハミルトンを従える形でレースが進行します。途中ピットストップのタイミングでハミルトンがオーバーカットを決めるか?というシーンこそありましたが、結果的に最初から最後までボッタスが 2 秒前後のギャップをキープし、今シーズン 3 勝目をマーク。ここアブダビは昨年の最終戦で奇しくもハミルトン自身の「意図的なスロー走行」で証明したとおり、抜けそうで抜けないサーキット。少なくとも同じマシンを相手にしている限り、ラップリーダーがペースをコントロールできることが今年も示されました。

ボッタスのこれまでの 2 勝は「ハミルトンが後方に沈んだレースで、フェラーリと戦って勝つ」という展開で、それはそれでセカンドドライバーとしては正しいありようではありますが(笑)、今回は初めてチャンピオンでもあるチームメイトを抑えきっての勝利。ボッタスとしても今までの 3 勝の中で最も嬉しかったのではないでしょうか。特に今季は、年間 3 勝・ドライバーズランキング 3 位でチームのコンストラクターズチャンピオン獲得にも大きく貢献しながら、予選でも決勝でもハミルトンに大きく水をあけられることが多く、結果以上にレース内容で評価を下げていた部分が大きい。最終戦でハミルトンに勝てることを証明し、また来季は最初から自分が開発に関わったマシンに乗ることができるわけで、さらなる飛躍に期待したいところです。このままシューマッハーに対するバリチェロのような位置づけで終わって良いわけがない(笑。


三年間のジョイントの最終戦となったマクラーレン・ホンダは、予選が 11・13 位、決勝が 9・12 位という結果。惜しくも予選 Q3 には進出できなかったものの、今季後半戦はずっとこんなポジションだったことだし、まずまずの結果でシーズンを終えられたと言えます。とはいえフジテレビ NEXT での解説にもありましたが、マクラーレン側が予選でのグリップを重視するあまりダウンフォースをつけすぎており、せっかくのスペック 3.8 PU で上昇した分のエンジンパワーを引き出せずに決勝でなかなかオーバーテイクできない、という側面もあったようで。ハミルトンを抑えきったボッタスの走りを見ればマクラーレンの選択は正しかったようにも思えますが、最後くらいホンダエンジンのフルパワーを見せてほしかった…というのが本音です。
終わってみればシーズン当初の期待値からはほど遠いものの、ホンダ派終盤数戦ではウィリアムズやルノーワークスと入賞争いが普通にできる程度にはパフォーマンスも信頼性も上がってきました。来季、トロロッソ・ホンダが直接のライバルとして戦っていくのは引き続きウィリアムズやルノーワークス、マクラーレン・ルノーということになるのでしょう。目に見えてチーム力が上がってきたルノーワークスは来季飛躍する可能性もありますが、マクラーレン・ルノーやウィリアムズといったカスタマー PU チームにトロロッソがどこまで対抗できるか。ジェームス・キーの手腕で素性の良いマシン作りには定評のあるトロロッソですが、来季は実質的なルーキードライバー二人体制になることもあり、シーズン中の開発力には不安が残ります。

ともあれ、一年間お疲れさまでした。来季はテクニカルレギュレーションが大きくは変わらないこともあり(PU の年間使用基数が 3 に制限されることくらい)、基本的にはメルセデス優位の情勢は変わらないながらも、チーム間の性能差が徐々に縮まって混戦になっていくのではないかと思われます。来季こそ、フェラーリやレッドブルがメルセデスの牙城を崩すことができるのか、トロロッソ・ホンダはどこまで善戦できるのか期待しつつ、来季を待ちたいと思います。

そういえば来シーズンは DAZN で観戦するつもりなんだった。フジテレビ NEXT 解約しなきゃ…。

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