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2017/02/13 (Mon.)

ambie sound earcuffs インプレッション (2)

ambie sound earcuffs、その後屋外でも使ってみました。そのへんをふまえてインプレの続きを書きたいと思います。

ambie / sound earcuffs AM-01 (Stamp Orange)

ambie sound earcuffs

まずは音質。室内で聴いたときに「カマボコ型的な特性」と書きましたが、いろんな騒音の飛び交う屋外で聴くと高音と低音がマスクされて、その傾向がより際立つ印象。音楽を聴くとドラムやベースの音がスカスカで、リズミカルな曲はあまり楽しめませんね。しかし人の声の帯域は満遍なく出ているので、ラジオを聴くのにはちょうど良いと感じます。
また耳を塞がない=周囲の音がちゃんと聞こえるということは騒音もしっかり耳に入ってくるため、例えば電車が入線してくる駅のホームや車通りの多い幹線道路沿いなどでは完全に騒音が勝ってしまい、ambie から出てくる音はほぼ聞こえません。これは ambie の構造上仕方のないところでしょうが、騒音の多い場所での移動時や地下鉄・航空機など騒音から逃れられない環境には向かないイヤホンだと思います。音楽を聴くなら自宅やオフィスなどの静か(だけど誰かに話しかけられたり電話がかかってきたりする)な環境での「ながら聴き」が最も活きるかと。

ただ、現時点での音質が本格的な音楽観賞用途に向いていないからといって「ambie はクソ」と断じてしまうのは早計ではないでしょうか。音質は今後のモデルチェンジで改善の余地が十分にあるはずですし、先日も書いたとおり、個人的にはこれは音楽用途としてよりもスマホなどの情報機器との組み合わせによって化けるデバイス。後年になってから、破壊的イノベーションをもたらした技術 "[...] is a toy" の一つとして並べられてもおかしくないものだと思っています。

装着感については、やはり私の耳には合っていないようで、長時間つけていると痛みます。耳介は身体の中でも痛覚が鈍い部分なのである程度は慣れるものの、やっぱり外した後い触るとジンジンとした痛みがしばらく残る。私はちょっと常用はできないかなあ。

私の用途的には、日常の通勤や移動時はやはりカナル型イヤホンの高音質と遮音性のほうが合っていると思いますが、例えば休日に独りで写真散歩に出るときなんかは、音楽くらいないと退屈だけど自然の音や野鳥の声がシャッターチャンスを教えてくれることも少なくなく、イヤホンをするかどうかはいつも迷うんですよね。その点 ambie なら何となく音楽を鳴らしつつ環境音にも意識を向けておくことができるので、これはちょうど良い。これで装着感が私に合っていたらなあ...。

とはいえ音楽用途に限らず「聴覚に現実の音とは別レイヤーの音を重ねてくれる」という ambie のコンセプトに未来を感じることは事実です。ただフルオープンエアーが唯一の解決策というわけではなくて、例えばノイズキャンセリングイヤホンならば逆位相の音を出すためにマイクで集音しているわけで、それをうまく使えば「騒音は適度にコントロールしつつ、外界の音から必要なものだけを聴き分ける」ことが可能です(既に一部の NC ヘッドホンでそういう機能を持ったものがありますよね)。そういう技術を使えば、高音質と遮音性、装着性、音源と外界の音の適切なミックスという要件を成立させることは可能なはずです。ambie sound earcuffs はローコストとファッション性の両立のために現在のスタイルになっていると思われますが、今後別のやり方も見せてほしいところ。

まあ、その前に音質は無理しなくてもいいから、とりあえず装着性の改善と Bluetooth 対応だけでも早くお願いします。

投稿者 B : 23:16 | Audio & Visual | Headphones | コメント (0) | トラックバック

2017/02/11 (Sat.)

ambie sound earcuffs インプレッション (1)

直販ストアに注文していた「ambie sound earcuffs」が届きました。

ambie / sound earcuffs AM-01 (Stamp Orange)

ambie sound earcuffs

二子玉川の蔦屋家電や新宿伊勢丹などの販売店では発表当日から販売されていたようですが、直販ストアを利用していた私は中一日かかりました。本体カラーは発注タイミングによっては当日注文分でもまだ届いていないケースがあるようで、発表後すかさず注文した判断は我ながら賢明でした。

配送業者は佐川急便。届いたのが夕方だったため、まだ屋内でしか使用できていませんが、軽くインプレッションを書いておきます。

ambie sound earcuffs

変わった形状のトレイにちょこんと収められている ambie sound earcuffs。本体形状はイヤホンというよりも補聴器か何かに近い感じ。

届いてみて初めて知りましたが、「AM-01」という型番がつけられているようです。生産国はタイとのことで、やはりソニーのヘッドホン/イヤホンと同じ工場で作られていることが窺えます。

ambie sound earcuffs

本体カラーは Stamp Orange を選択。白系だとそのうち黒ずんでくるし、黒系はツマラナイ。こういう挑戦的なデバイスの初号機を買うからには、派手めな色で自分自身も挑戦的な気分で使っていきたい。
ややピンクがかった鮮やかな蛍光オレンジで、かなりカメラ泣かせ(笑。電車の中でもここまで鮮やかなケーブルを耳から垂らしている人はそうそう見かけないので、これは目立つだろうなあ(汗。よーく見ると黒い内部構造がうっすらと透けているので、そういうのが気になる人は暗色系を選ぶと良いでしょう。私は気にしません。

ambie sound earcuffs

イヤーピースを外すとクリア成型された音導管が顔を出します。超指向性スピーカを使っているわけではないものの、この音導管によってドライバユニットが出した音に指向性を与えて耳に届けるようになっています。

ambie sound earcuffs

イヤーピースは本体にロックするような構造にはなっておらず、着脱時には想像以上に外れやすい。そのせいか、予備のイヤーピースが二個付属しています。

ambie sound earcuffs

イヤホンケーブルは、Y 字に分岐した左側にマイク内蔵リモコンがついています。ボタン一つで再生/停止/通話/終話ができるシンプルなリモコンです。

コネクタはリモコン対応の 4 極プラグになっていますが、スマホの機種によっては互換性がなくリモコン操作ができないものもあるようです。最近のソニーの新規事業プロジェクトから出てくる製品は Android よりも iPhone との互換性を重視した仕様で発売されることが多いですが、とりあえず手元にある Xperia Z5 Compact ではちゃんと操作できました。
また 4 極プラグのため、3 極プラグが前提であるポータブルミュージックプレイヤーでの使用は動作保証外になっている模様。ウォークマン A35 では使えましたが、一部のハイエンドウォークマンで採用されている 4 極バランス端子だと使えないかもしれません。まあわざわざハイエンドウォークマンにこれを繋ごうという人もいないでしょうが...。

ambie sound earcuffs

耳にはこんな感じで装着します。耳輪(耳の外側)を本体で挟み込むようにして、音導管の出口を耳穴のほうに向ける。音導管の出口が外側を向いているけど大丈夫かな?と思いましたが、あえて外向きに出すことで耳珠(耳穴の入口を覆うようについている出っ張りの部分)に反射させて音を鼓膜に届けるようにしているようですね。実際に鳴らしてみると、耳穴周辺の凹みの部分で音が反響して鳴っている(エンクロージャの役割を果たしている)ような聴感があります。耳を手で覆うとまた響き方が変わって、なかなか面白い。
ただ私は耳輪の内側(対輪というらしい)の出っ張りが一般よりも大きめなようで、装着感はちょっとキツい。外した後に触ると軽く痛みます。長時間着けっぱなしにするのがコンセプトのようですが、もう少し緩いバージョンも出してくれないと私は無理かなあ。

音の方は、聴感上の印象としてはカマボコ型っぽい特性で、中域はよく聞こえるけど高音と低音はあまり出ていません。ヴォーカルものの楽曲を歌を中心に聴くとか、ラジオ用だとか、スマホのイヤホンマイクとして使うならこれでもそれなりに満足できるでしょう。もともと音楽をガッツリ聴くためではなく「聞き流す」ためのデバイスだから音質をどうこう語るものではありませんが、それでももうちょっと期待したのに...と思う人はいそうなレベル。
しかし「耳を塞いでいないのに、自分にしか聞こえない音が鳴っている」という感覚は新しく、これはさながら「音の AR」ですね。現実世界の音に別レイヤーの音を重ねることができる。BGM 的に音楽を聴く用途に使っても良いですが、個人的にはやっぱり「情報としての音」をどうやってこれで活かせるか、を考えてみたいなあ。

音漏れに関しては、例えば Xperia Z5 Compact のボリュームを全体のちょうど中央にすると、50cm 離れると静かな部屋でもほぼ鳴っているのが分からないレベル。満員電車で他人と密着するような距離感なら聞こえてしまうかもしれませんが、周囲の騒音のほうが大きいかと。その昔ソニーでパーソナルフィールドスピーカというジャンルの製品がありましたが、用途は全く違うもののまさにあれが形を変えて再生したかのような感覚です。

これを着けて外を歩いてみたらどうか、明日以降試してみて続きを書きたいと思います。

投稿者 B : 23:04 | Audio & Visual | Headphones | コメント (0) | トラックバック

2017/02/10 (Fri.)

ambie sound earcuffs

周りの音と音楽を聴ける、"イヤカフ型"新感覚イヤフォン。ソニー音響技術活用 - AV Watch

ambie Sound earcuffs

ソニーがベンチャーキャピタル WiL と共同出資して設立したベンチャー「ambie」から、「イヤカフ型」と称する新型のイヤホンが発表されました。その名も「ambie sound earcuffs」。

ソニーの新規事業といえば SAP プロジェクトから出てきた製品やサービスがクラウドファンディングで賛同者を募るというスタイルが注目を浴びがちですが、この ambie も事業立ち上げの手法は異なるながらも SAP プロジェクトの一環として出てきた製品なのでしょう。一般の家電流通とは異なるチャネルから販売されるというのも SAP っぽい。
面白そうなので私もさっそく一つオーダーしてみましたが、受注完了メールは飛んできたものの、納期が全く不明なのが若干不安(´д`)。

耳を塞がないイヤホンなのに音漏れがしない、というのは近年注目が高まっている超指向性スピーカを内蔵しているのかな?と思ったらどうもそうではないようで。かといって骨伝導でもない。ドライバユニットで鳴らした音を音導管で耳穴付近まで伝えることで、耳を塞がないのに音漏れがしない(全くしないとは言っていない)という状態をシンプルに作り出しているようです。まあ 6,000 円前後で実現しようと思ったらそうなるけど、必ずしも最新テクノロジーを駆使せずにイヤホンの新しい形を提案しているのが面白い。
用途としては近年各種サービスが立ち上がってきた定額制音楽ストリーミングサービスを「聞き流す」ような使い方を想定しているようです。構造的に音質を突き詰められるものではないし、音楽をファッション的に楽しもうという提案は解らなくもない。また道交法の改正によって自治体によっては NG になってしまった「イヤホン/ヘッドホンをして自転車に乗る」ことが、この方式であれば(警察や一般の認知と理解を得る必要はあるものの)可能になるかもしれない、という点も見逃せないと思っています。

が、個人的にこれを買ったのは、音楽を聴くのもいいけど別の可能性が模索できそうだと感じたから。音楽ではなく「情報としての音を聴くためのデバイス」として使ったらどうなるか?を試してみたかったのです。
以前読んだ西田宗千佳氏の『ポケモン GO は終わらない』にも触れられていましたが、例えばポケモン GO が現実世界に位置情報と AR によって新たな付加価値を重ねたように、Google マップが地図にさまざまな情報のレイヤーを重ねて表示できるように、現実世界に情報のレイヤーを重ねることで新たな世界が開ける未来が、もうそこまで来ています。これは単に私の妄想ですが、Amazon Alexa や Apple Siri のような音声対話型インターフェースによって、Google マップの歩行ナビをイヤカフ型イヤホン経由でガイドできたら。さらにそのイヤカフ型イヤホンが左右独立型ワイヤレス式になったら。もっと夢を語れば、現実世界に AR ゴーグルによって視覚情報を、イヤカフ型イヤホンによって音声情報を重畳することができたら。歩きスマホなんてしなくても、それよりももっと便利な生活ができるわけです。そういう未来を見せてくれそうなデバイスとして、真っ先にこれを試してみたいと思いました。

私は、テクノロジーというものは世の中に新たな価値観や文化をもたらすものであってほしいと考えています。専用機としてのカメラは市場の縮小によりプロと好事家のためのものになってしまったけど、もっと「誰もが簡単にいい写真を撮れて、それをもとにコミュニケーションができる機械」という方向性を残しておいてほしかった(実際には、それはスマホの進化によってもたらされ、専用機の市場を侵食しているわけです)。近年のポータブルオーディオやヘッドホン市場の盛り上がりはそれはそれで楽しいんだけど、どうもカメラと同じ轍を踏もうとしているように見えて仕方ありません。そうではなくて、音によって生活を変える、そういう目的を持ったデバイスが進化するという方向性もあってほしい。Alexa はスピーカの世界でそれを確立しようとしていますが、私はこの ambie に音楽用途以外のイヤホンの進化を見たいと考えています。そういう用途には Xperia Ear が出たところですが、機構的には ambie のほうがずっと向いていると思います。
たぶん次は左右独立型ワイヤレスになった後継機種を仕込んでいるはずだし、マイクも入ってくるんじゃないかと睨んでいます。逆に次も音楽用だったらがっかりです(笑

というわけで、いつ届くのか分かりませんが(笑)ambie の到着、楽しみにしています。

投稿者 B : 00:30 | Audio & Visual | Headphones | コメント (0) | トラックバック

2017/01/06 (Fri.)

ソニーから左右分離型 BT/NC イヤホンが登場へ

今週はラスベガスで CES が開催されています。VR/AR 関連のデバイスがわちゃーっと出てきていたり、PC も去年までの閉塞感あった状況から多様化の兆しが見えていたり、今年の CES は特に面白い。
ソニー関連では 4K OLED BRAVIA の発表が目玉だったようですが、私はテレビを買い換えるとしても来年以降かな...と思っているので、個人的に再注目は参考展示されているという左右分離型 Bluetooth ノイズキャンセリングイヤホン。

<CES>ソニーも完全ワイヤレスイヤホンに参入。試作機を多角度からフォトレポート - Phile-web

左右分離型のカナル型極小イヤホンで、充電器を兼ねたケースが付属するという点は先行する他メーカー品と同じですが、ノイズキャンセリング機能を搭載してきたのは私が知る限り初めてではないでしょうか。型番も含め詳細は不明ですが、少なくとも LDAC には対応するはずで、ウォークマンや Xperia との相性は良さそうです。電池の持ち時間次第というところはありますが、分離型 BT イヤホンの決定版と言える内容になりそうで、私は出たら買っちゃうだろうなあ。

新興メーカー EARIN から最初の製品が発表されてから、数多くのメーカーが追従するように左右分離型 BT イヤホンを出してきました。昨年はオンキヨーからも登場し、おそらく 2017 年の年末商戦までには国内メーカー製品がひととおり出揃うんだろうなあ、と予想していました。おそらく今後秋にかけてオーテクやパナからも出てくるんじゃないでしょうか。それよりも小さい、自前で開発する体力がないメーカーでも、今や製品化するだけだったら深センあたりの EMS に頼めばサクッとできてしまいますからね。

一方そのころ EARIN は新型「M-2」を発表しています。タッチセンサ搭載、NFMI 対応で左右の音切れ問題解消、そして何より本体デザインが大幅に洗練されるなど、M-1 から随分進化した感。今後 2~3 年は各メーカー間で熾烈な競争が始まりそうですね。ある程度枯れてから買った方が間違いないんでしょうが、ケーブルに縛られない快適さは早く体験したいところです。
ただあまり普及しすぎると都心の混雑した電車では電波干渉で音切れがひどそうな気もしますが、どうなんでしょうね...。

EARIN / M-1

B01MA5L2CU

投稿者 B : 22:13 | Audio & Visual | Headphones | コメント (0) | トラックバック

2016/12/03 (Sat.)

Sony XBA-N3

ようやく、水没させてしまった MDR-EX800ST の後釜となるイヤホンを手に入れました。

ソニー / XBA-N3icon

Sony XBA-N3

先日ショールームで試聴してみて、これなら納得できるかな...と思えたので、観念して購入。インナーイヤータイプとしては私自身初のバランスド・アーマチュアユニット搭載かつハイレゾ対応イヤホンになります。
この秋のヘッドホン新製品はハイレゾノイキャン対応の MDR-1000X が話題をかっさらっていて、この XBA-N シリーズはあまり注目されていないように感じます。まあ MDR-1000X は私もそのうち買おうと思っていますが、今年の優先順位は普段使いのインナーイヤーがまず欲しかった。

Sony XBA-N3

私はあまり「開封の儀」的なエントリーはやらない派なのですが、XBA-N3 の商品カートンはなかなか凝っていて、オーバーヘッドタイプの高級ヘッドホンに通ずるものを感じました。まあインナーイヤータイプでは私史上最高額の製品ですからね...。

Sony XBA-N3

今までの XBA シリーズはマルチドライバ内蔵モデルではユニットが巨大になりすぎるのがネックでさすがに買う気になれませんでしたが、XBA-N3 は大幅な小型化を果たしています。XBA-A3 では BA×2+16mm ダイナミック×1 という構成だったのが、N3 では小型化した BA×1+9mm ダイナミック×1 と大幅に物量を減らしているので当然ですが。BA ユニットはともかくダイナミックドライバが小径化されたことでパワフルさが失われてしまうのでは...と危惧していましたが、実機で試聴してみた限りでは思ったほど悪くない。外観からはコブのように見える拡張音響空間とそこに内蔵された音響管が低音の量感を補っているのだと思われます。

Sony XBA-N3

このイヤホン、横から見るとかなりヘンな形をしていますが、耳に入れたときに外側から見える状態は上の写真のとおり。普通にコンパクトなイヤホンを装着しているようにしか見えず、装着感も軽いため、自然な感覚で使えます。外観デザインはかなりおとなしめなので、三万円オーバーのイヤホンを使っているようには見えないのは良し悪しではありますが。

Sony XBA-N3

音の出口にあたる音導管は真鍮製。高域の伸び重視で採用した素材とのことですが、せっかく質感ある金属を採用しているのにイヤーピースで隠れてしまう、というのはちょっともったいない。

Sony XBA-N3

ケーブルは細くしなやかで、表面に細かい溝が施されていることもあって絡みにくい。皮膜が半透過のスモークグレーで導線がうっすら透けて見えるのも高級感があります。
また MMCX 準拠のためリケーブルにも対応。さすがに KIMBER KABLE まで投資しようとは思いませんが(笑)、そのうちリケーブルも試してみたいところ。

Sony XBA-N3

出荷時に装着されているイヤーピースは通常のハイブリッドイヤーピースですが、同梱品として新開発の「トリプルコンフォートイヤーピース」が付属します。これは Shure の「ソフト・フォーム・イヤパッド」に似た耳栓系のイヤーピースで、Shure が分厚い低反発ウレタン系なのに対して、こちらはやや薄手で反発性のいいシリコン系。遮音性に関しては、少なくとも電車レベルであればどちらも似たようなもので、完全な静寂を求めるのでなければ日常的にはノイキャン要らずと言えます。

Sony XBA-N3

ハイブリッドイヤーピースと比較すると、トリプルコンフォートのほうが厚みがあり、かつ吸音性の高そうな素材が使われていることが分かります。

ちなみに似たような位置づけだった今までのシリコンフォームイヤーピースと比べると、シリコンフォームのほうはちょっと反発性が強すぎて耳の中で異物感があったのが、このトリプルコンフォートは外耳道に柔らかくフィットしてくれ、不快感は特にありません。このイヤーピースは単品販売iconもされているようなので、旧型のイヤホンを使っている人も換装するメリットは十分あるんじゃないでしょうか。

Sony XBA-N3

その他の付属品はキャリングケースとクリップ、コード長アジャスター。キャリングケースはファスナーのツマミの部分にまでソニーロゴが入る凝ったもの。大きすぎず小さすぎず使いやすそうなので、普段は付属のケースは使わない派の私もこれなら使おうかなと思えます。

イヤホンコードは 1.2m あり、スマホやプレイヤーを胸ポケットに入れて使うには長すぎるため、このコード長アジャスターで調整して使うのが良さそうです。

Sony XBA-N3

音はさすがにハイレゾ対応の BA 系イヤホンだけあって、ダイナミックドライバでは出せない高音の伸びがいいですね。でも長年ダイナミック型に慣れてきた耳には全体的に音が硬く、ハイハットなんかの音が耳に刺さる感じがします。あとこれは多くの BA ヘッドホンに言えることですが、中音域以上の音の押し出しが強い印象で、長時間聴いていると疲れるかも。Shure SE215SPE と聴き比べると、SE215SPE のほうがマイルドな音で落ち着きます。
ただ今もこれを書きながら音を聞いている間にも、少しずつ音のカドが取れている感覚があるので、エージングでだいぶ印象が変わりそう。しばらくは集中的に鳴らしてみようと思います。

ソニー / XBA-N3icon

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投稿者 B : 22:03 | Audio & Visual | Headphones | コメント (0) | トラックバック

2016/10/26 (Wed.)

XBA-N1/3 も見てきました

銀座ソニーショールームにてウォークマン A30 シリーズと一緒にこの秋の新作ヘッドホン群も試聴してきました。

XBA-N1

まずはカナル型ハイブリッドイヤホンの新製品「XBA-N1」。これまでの XBA シリーズの物量感ある見た目から一転、かなり控えめなデザインになりました。初めて製品写真を見た瞬間は、三つの円筒を互い違いにくっつけたようなデザインがちょっとカッコ悪いなあ、と思いましたが、実物を見てみると案外悪くない。耳につけた状態で外から見ると単にコンパクトなカナル型イヤホンをつけているようにしか見えず、これは思ったよりも全然イイかも。

音に関しても、ダイナミック・BA ともにドライバが小型化されたことで逆に悪くなったり無理したような音になっているんじゃないかと思いましたが、(私は今までの XBA シリーズは自分で買ったことがないので、あくまで試聴ベースの比較ですが)XBA-A2 あたりと比べて音質は同等以上を保ったまま小型化に成功しているのでは、と感じました。ソニーの音らしくドンシャリ傾向ではあるものの、見た目に反して低音もきっちり出ていて、かつあまりブーミーではなく締まりのある低音。
ハイレゾ対応の BA ドライバは高域の伸びが良く、今メインで使っている SE215SPE よりも対応周波数の広さを実感できます。個人的には、ヴォーカル系の曲にはやはり BA よりもダイナミックドライバの温かみのある音の方が好みではありますが、そろそろ BA への移行を考えている身にはちょうど良い選択肢かな。

XBA-N3

続いて上位機種である XBA-N3。N1 とほぼ同デザインのため同外装で中身が違うだけかと思ったら、外装の仕上げから何から N1 とは別物なんですね。付属のケーブルも半透明なスモークグレーで高級感あるし、この見た目だけで N3 を選ぶしかないような気がしてきます(錯乱

音のほうは、N1 を最初に聴いたときは N1 で十分じゃね?と思っていたんですが、N3 のほうが密度が高くてコッテリドッシリした音。この後に改めて N1 を聴くと今度は中域がスカスカに感じてしまいました。N1 も N3 も従来の XBA-A シリーズのように「どう?解像してるでしょ?」とでも言いたげなカリカリな音を出してくるので、ダイナミックドライバをずっと使い続けてきた耳には聴き疲れしそうだな、という不安もありますが、今から買うなら N3 かなあ。XBA-A2/3 もこれまで何度か買いかけたんですが、やっぱりあのドデカいユニットに躊躇した部分もあるので、音的にはほぼ同等以上で小型化してきた N3 は歓迎したい。小さくて軽くなったからいいんだけど、シュアー掛けできなくなってしまったのだけが残念です。

MDR-1000X

それからもう一つ気になっていたのが、ワイヤレス NC 対応のハイエンドヘッドホン「MDR-1000X」。こないだ MDR-100ABN を出したばかりなのにもう上位機種を出してくるなんて!と驚きましたが、デザインは MDR-100A シリーズよりも随分落ち着いた大人向けの仕上がりで、私好み。買うならブラックと思ってましたが、このグレーベージュもなかなかいい色じゃないですかー。

試聴機は Xperia に入ったハイレゾ FLAC ファイルを Bluetooth(LDAC)経由でしか聴けなかったのであくまで「ハイレゾ相当」でしかありませんが、ウォークマン A30+MDR-100A の優先接続に比べるとさすがにややナローレンジになってしまいます。これは単に Bluetooth 経由のために情報量が損なわれている以上に、ノイズキャンセリングの影響で音が歪んでいるのもあると思います(NC を切ってみましたが、ショールームの騒音がうるさくて比較にならず)。でも、今私が使っている NW-A17+MDR-10RNC より全然いい音だし、NC の効きもいい。
あとヘッドホンのハウジング部がタッチパネルになっていて、このタッチによる操作(楽曲の再成形操作と音量操作)がけっこうイイ。まあポケット内のウォークマンやスマホを操作すればいい話ですが、満員電車だと意外とポケットに手を突っ込むのが大変だからつり革を持つ手を一瞬耳元に持って行った方が楽だし、ウォークマンならまだしもスマホだと「ポケットに入れたまま画面を見ずに再生操作」をするのも難しい。この操作系はよくできていると思います。

MDR-1000X

そして MDR-1000X でもう一点気になっていたのが、折りたたみに関して。
メーカー推奨の折りたたみ方は、上の写真のようにハウジングを水平に寝かせた上で折りたたむスタイル。MDR-10RNC のように平たくはなるけどデッドスペースも大きい折りたたみ方はあまり可搬性が良くなく、こうやって薄さ・体積ともに極小にできる機構は本当に良いものです。でも私が確認したかったのはこれに加えて、

MDR-1000X

MDR-100A シリーズのようにハウジングを寝かせずに折りたたんでフットプリントを小さくするスタイルにできるかどうか分からなかったのですが、試してみたらできました。
バックパックの空きスペースに突っ込むときとか、薄さよりも「小さいカタマリ状にできること」のほうが重要な場合もあるので、これができて良かった。

MDR-100ABN

ちなみに MDR-100A シリーズの折りたたみはこんな感じ。こちらは 1000X のように薄いスタイルにはできませんが、ハウジング自体が 1000X よりも小さいこともあり、コンパクトさでは 100A のほうが上。まあ微々たる差ですし、価格差も 5,000 円くらいしかないので、今から買うなら間違いなく 1000X でしょう。

というわけで NW-A30 も XBA-N3 も MDR-1000X もまんまと欲しくなってしまったわけですが、いっぺんに全部は買えないなあ。本来の優先順位的には XBA-N3 なんだけど、どうしようかなあ...。

ソニー / MDR-1000Xicon

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2016/10/04 (Tue.)

WALKMAN A30

出力向上、DSD対応、タッチパネルになった新ウォークマン「A30」。22,000円~ - AV Watch
ソニー / WALKMAN NW-A30 シリーズicon

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ウォークマンの新製品「A30」シリーズが発表されました。

昨年の A20 シリーズはあくまでマイナーチェンジだったので、約二年ぶりのフルモデルチェンジ。タッチ中心の操作系への刷新(しかし Android ベースではない模様)とアンプ出力の向上、それから PCM 変換ながら DSD フォーマットの再生に対応したことが大きな変更点と言えます。

私は NW-A17 を二年間使ってきて、それなりに気に入ってはいるものの、さすがに大量の楽曲から選択するのにボタン操作はいい加減まどろっこしいこと(特に再生中に上下ボタンを押すとアルバム選択画面になって、誤操作で再生中のアルバムやプレイリストから切り替わってしまう事故が多発)と、MDR-1A のようなヘッドホンを鳴らすには内蔵アンプが非力なことに不満を感じていました。
A30 シリーズではそのあたりの不満点が解消されているようで、旧シリーズからの買い換え候補としては良い製品に仕上がっていそうです。やや分厚くなってしまったことは残念ですが、高音質かとのトレードオフと考えれば許容範囲。A17 にポタアンを外付けするくらいなら、A30 単体を持ち歩いた方が遙かにマシでしょう。

これはぜひ買い換えたいところですが、今年は優先順位的にはイヤホンなんだよなあ。でもローエンドモデルの NW-A35(イヤホン別売モデル)なら 2 万円そこそこで買えてしまうし、内蔵メモリの小ささは microSD 増設でカバーできるし、付属イヤホンはどうせ使わないし、試聴して良ければ勢いで買ってしまうかもしれません。

ヘッドホン/イヤホンの新製品も一斉に出てきました。

最高クラスのNC、非ハイレゾでも高音質化再生。ソニー無線最上位ヘッドフォン「MDR-1000X」 - AV Watch
ソニー / MDR-1000Xicon

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オーバーヘッドタイプのハイレゾ・ノイキャン・ワイヤレス全部入りモデルの決定版と思われた MDR-100ABN に早くも上位モデルが登場。さらなる高音質化とデジタルノイズキャンセリングの性能向上、加えて非ハイレゾ音源をアップスケール再生する「DSEE HX」まで搭載した豪華版です。デザインは MDR-100ABN のテイストを踏襲しながらより大人向けな仕上げになっていて、これいいなあ。

定期的に MDR-100ABN が欲しい衝動に駆られる私としてはソソられる製品で、今から 100ABN 買うくらいなら 1000X 買っちゃえば!とも思ってしまうところですが、気になるのは持ち運び時にどこまでコンパクトにできるか。公式サイトの説明を読む限りでは 100ABN ほどは折りたたみができないように見え、普段使いではなく出張のお供にしたい(そのためにあまり折りたためない MDR-10RNC から買い換えたい)用途には合わないようにも思えます。これは一度実機の状態を確認したいところ。

ソニーのハイブリッドイヤフォンが進化。BA軽量化、体積30%減。4.4mmバランスケーブルも - AV Watch
ソニー / XBA-N3icon

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「XBA」ハイブリッド型カナルイヤホンもモデルチェンジしました。今回「2」番台がなくなり、いずれも 2 ウェイの「XBA-N1」と「XBA-N3」。BA ドライバの小型化と Φ9mm のダイナミックドライバのハイブリッドで、形状は共通、差分は一部の使用部材と「N3」のみに低音増強用と思われる音響管が搭載されていること、のようです。
従来の XBA シリーズはドライバユニット部の大きさがネックだったので大幅な小型化は歓迎ですが、ダイナミックドライバが Φ9mm になったのがやや不安。今まで長年 Φ13.5~16mm ドライバのパワフルな音を聴き慣れてきたせいで、Φ9mm では物足りなく感じそうな気がするんですよね。当然モデルチェンジにあたっては従来モデルと同等以上の音質を狙いつつ小型化はしているんでしょうが、こればっかりは音を聴いてみないことには何とも言えません。あとは「シュアー掛け」ができる形状じゃなくなったことと、そもそも見た目がソソられない、というのが最大の弱点かもしれません。

洗ってしまった EX800ST の代替として出たら即買うつもりだったんだけど、どうしようかなあ。とりあえず試聴するまで判断は保留にしますが、納得いく音じゃなかったら改めて EX800ST を買い直すことにするかもしれません。

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2016/09/10 (Sat.)

ONKYO W800BT

オンキヨー、左右完全独立型Bluetoothイヤフォン。付属ケースで5回フル充電 - AV Watch

W800BT

オンキヨーから完全ワイヤレス型の Bluetooth イヤホン「W800BT」が発表されました。

完全ワイヤレス型の BT イヤホンは、昨年末にクラウドファンディングから「EARIN」が誕生したばかり。私も気にはなっていたものの、連続バッテリ駆動時間が実質 2.5 時間というのはちょっと短いし、音質的に納得のいくものかどうか判らないのでせめて二世代目が出るまで様子見かな、と思っていました。でもこれは大手メーカーもすぐに追随して 2~3 年のうちいトレンドになっていくだろうな、と思っていたらいきなり Apple が「AirPods」を出してきて、直後にオンキヨーもリリース(オンキヨーは夏のポタフェスで参考出品していましたが)。これは年内にあと何社かから出てきて、スマホ用イヤホンのいちジャンルとして確立する日も近そうです。

このオンキヨーの W800BT は国内大手メーカーとしては初の完全ワイヤレス型ということで待望の製品だし、デザイン的にも割と好みのタイプなのですが、残念なのが Bluetooth 周りのスペック。コーデックが SBC にしか対応していないため、そこが音質のボトルネックになってしまう可能性が高い。EARIN が SBC/AAC/aptX のマルチ対応なのと比べると、どうしても見劣りしてしまいますね...。でもとりあえず一度実機の音を聞いてみたいところです。

私はメインイヤホンだった MDR-EX800ST が壊れてしまい、この秋に発売されるだろうソニーの XBA シリーズの新型を買おうと思っていました。が、Bluetooth 完全ワイヤレス型がこのまま一大勢力となるなら、それもちょっと考え直さなくてはならないかもしれません。ソニーから XBA-A2 くらいの音で、aptX/LDAC に対応した完全ワイヤレス型が出てきたりしたら、間違いなくそれ一択なんだけどなあ。

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2016/08/05 (Fri.)

Shure SE215 Special Edition

MDR-EX800ST を洗濯機で回してしまった件。買い換え先として考えているソニーの XBA-A シリーズはこの秋にモデルチェンジしそうな気配があるので、それまでの繋ぎ兼その後のサブ機として、これを買ってきました。

Shure / SE215 Special Edition

SE215 Special Edition

ちょうどビックカメラのポイントがほぼ相当分貯まっていたので。
もう発売から 5 年近く経つモデルだし、その後ハイレゾブームが来てハイスペックなインナーイヤーが多数登場しているので、やや時代遅れ感はありますが。それでも、元々 Shure E2c ユーザーだったため、その末裔にあたる SE215 は以前から気になっていました。Shure の中ではエントリーモデルですが(それでも 1 万円以上する)、繋ぎ兼サブとしては十分でしょう。次に買う予定のモデルは BA または BA+ダイナミックドライバになる可能性が高いので、サブ機としてはダイナミックドライバ一発の機種を持っておきたかった、というのもあり。

これは SE215 の中でも「Special Edition」と銘打たれている、日本市場向けに音質をチューンしたモデルです。ノーマルモデルがモニター寄りな味付けなのに対して、こちらは低音をブーストしてリスニング寄りに味付けしてあるとのこと。

SE215 Special Edition

ケーブルがやや太めなのが Shure の伝統。それでも昔に比べればしなやかになったので、取り回しはそんなに悪くないです。
ノーマルモデルの SE215 は 162cm のケーブルが付属で、ポータブルプレイヤー用途には持て余しそうですが、Special Edition は 116cm となっており、ポータブルプレイヤーやスマホでの使用を想定されているあたりが日本向けな所以でしょうか。

SE215 Special Edition

Special Edition 特有の、鮮やかなエメラルドの半透明ハウジング。一目で Special Edition ユーザーだと分かります。ただ樹脂製なのであまり高級感はないかな。
シルク印刷されたロゴや型番は使い込むと剥げること必至ですが、それも歴戦の証になりそうです。

SE215 Special Edition

ケーブルとの接続には MMCX 端子を採用。リケーブルして音質の違いを楽しむなり、もっと取り回しの良いケーブルに交換するなり、自由度があります。個人的に気になっているのはソニー MUC-M2BT1 を使ったワイヤレス化。たぶん次に買うイヤホンも MMCX 対応だろうし、いろいろと遊べそうです。

SE215 Special Edition

ケーブルの太さもそうですが、ステレオミニプラグ周りの大きさも大概です。いかにもアメリカメーカーらしいところですが、このへんは本来ポータブル機器向けではなくスタジオ・ステージ向けの音響機器を作ってきたメーカーだからそっち方面での使い勝手を優先している、ということでしょうか。ウォークマン NW-A17 につけると本体の厚さよりもコネクタの径の方が大きく、クリアケースをつけてようやくほぼ同じ高さになる、といった案配。

SE215 Special Edition

イヤーピースは 2 タイプ×3 サイズの合計 6 種類が付属しています。写真左が一般的なカナルタイプイヤホンと同様なシリコン系イヤーピース「ソフト・フレックス・イヤパッド」。右側がウレタンフォーム系イヤーピース「ソフト・フォーム・イヤパッド」で、これが強力な遮音性能を発揮します。Shure のカナルタイプイヤホンは音質よりもこの遮音性を先に思い浮かべる人も多いことでしょう。
出荷時にはウレタン系の中サイズが装着されていましたが、私の耳では中サイズでさえ外耳道への圧迫が強く感じられたので、ウレタン系の小サイズに換えてやるとちょうど良かったです。これ大サイズを使う日本人って何人くらいいるんでしょうか...。

SE215 Special Edition

付属品はシンプルなジッパーポーチ。カラビナ付きなので、バッグにぶら下げて持ち運べます。まあ私は普通にウォークマンにグルグル巻きにしてしまうと思いますが。

SE215 Special Edition

音質に関して。音は原則として私が常用予定のソフト・フォーム・イヤパッドで評価しています。
分解能はまあ、想像通り。価格帯の違う EX800ST には及びませんが、中域の分解能、音の艶ともに割と好みのタイプ。そして Special Edition の特徴である低域の味付けは、ブーミーになりすぎない程度にスピードとボリューム感があって、これはヴォーカル系のポップスによく合います。R&B とかにもいいし、日本向けだけあって J-POP やアニソンにもちょうどいい感じ。
ただ高域の伸びが今ひとつで、特にハイレゾブームで高域重視のイヤホンが世に溢れた現在としては、やや物足りません。特にストリングス系のオーケストラやピアノ曲では、もう少し音の抜けが欲しいところ。これはドライバの素性以上に密閉性の高いイヤーピースによるところも大きいのかもしれませんが。

ソフト・フォーム・イヤパッドの遮音性に関してはかなりのもので、宅内で使っている限りでは生活音はほぼ耳に入ってこず、家族に話しかけられても気がつかないほど。外出時に使っても、特急列車や新幹線などの陸路レベルの騒音であれば、わざわざノイズキャンセリングヘッドホンを持ち歩かなくても十分かもね、と思えます。まあ昔 E2c を使っていた頃は飛行機での出張時もこれで十分と感じていたので、当然ではありますが。

全体として、EX800ST を聴き慣れた私としては音質についてはやや厳しめの評価になりますが、まあ 1 万円ちょいのダイナミックドライバ一発の製品としてはよくできているのではないでしょうか。特に低音を軸としたパワフルな出音は打ち込み系のアップテンポ曲との相性が良く、いつも以上に楽しく音楽を聴ける感覚があります。とりあえず買い換えまでの繋ぎと、BA の音に疲れたときのリハビリ用としては十分良い買い物だったと思います。
でもやっぱり耳に馴染んだ EX800ST の音が恋しい、というのも事実なんですよね。インフレが進むイヤホンの世界では今やリーズナブルとさえ言える価格帯だし、一本買い直してもいいかもなあ。

Shure / SE215 Special Edition

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投稿者 B : 22:15 | Audio & Visual | Headphones | コメント (0) | トラックバック

2016/07/28 (Thu.)

MDR-EX800ST を洗濯してしまった件について(泣

私は外から帰ったらまずポケットに入れている電子機器を充電する癖がついているので、ポケットに入れたまま洗濯に出すなんてことはまずしないんですけどね。昨夜は珍しく家に帰る前にイヤホンを外してポロシャツの胸ポケットにしまってしまい、しかも暑くて汗だくになったこの服を早く脱いでシャワー浴びたい!という一心で、何も考えずにポロシャツを洗濯カゴに突っ込んでしまいました。

そしたら今朝、出かけようとしたときにイヤホンが見当たらない。記憶をたどっていったら、洗濯機の底から発見されました(泣

MDR-EX800ST

一応、表面的には乾燥させて音を出してみたところ、右はバランスがちょっとおかしいけどまあそれなりに鳴ってる。でも左が妙に小さな音でしか再生されません。よく見てみると、ハウジングにちょっと隙間ができているように見えました。で、触っているうちにハウジングがあっさり割れて(接着されていたのが外れて)しまったという(;´Д`)。
割れたハウジングの中を見てみると、白いほうのケーブルが断線しているじゃないですか。これじゃまともに音が出るわけがありません。

さすがにこれは修理のしようもないので、買い換えるしかないですね...。MDR-EX800ST は 4 年あまり愛用してきて外観的にも音質的にもずいぶんヘタッてきていたから、たぶん今年の秋にモデルチェンジしそうなソニーの XBA-A シリーズの後継機種が出たら買おうかなあ、とは思っていたんですが。今の XBA-A2/3 あたりを買っちゃっても良いんですけど、ソニーのハイブリッド型(BA+ダイナミック)は年々良くなっていっているので、たぶん次もさらに良くなるんじゃないかと。
買い換えまでの繋ぎはかなりグレードが落ちるけど MDR-XB90EX で凌ぐかなあ。これもステレオミニジャック付近が断線しかかっていて怪しいんですけどね...。EX800ST を買って以来、気に入ってしまって他にほとんど浮気をしなかったら、こういうときのバックアップに使えるレベルのものが手元にないという。繋ぎ兼サブ機として 1 万円くらいのものなら買っても良いかなと思っているんですが、どれにしようかな。久々に Shure のエントリーモデルにでも手を出してみますかね...。

Shure / SE215 Special Edition

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投稿者 B : 23:08 | Audio & Visual | Headphones | コメント (0) | トラックバック