b's mono-log

2014/12/01 (Mon.)

AV アンプを買い換えたい、けど

DSP-AZ2

私にとって、今年はカメラよりもオーディオ・ビジュアルの年と位置づけています。だってかれこれ半年は機材を買っていないよ!(ぉ

この秋以降はハイレゾに投資してきましたが、続く懸案は数年前からなかなか実行に移せずにいる AV アンプの買い換え。だって毎年買おうとするたびに欲しいカメラやレンズが出てくるんだもの(;´Д`)。
でも今年はいったんそれらをガマンして、AV アンプを買う覚悟を決めていたんですが...、難しいのはここ。

本田雅一のTV Style:4K機器の"落とし穴"――4Kプレミアム映像の音に注目 (1/2) - ITmedia LifeStyle

4K に対応しようとすると、今後は HDCP 2.2 に対応した機器でなければいけない、という話。旧来の S/PDIF では DVD 相当の音声フォーマットしか通せないので、ドルビー TrueHD 等 BD 世代のコーデックを通そうとすると HDMI を使うしかありません。が、上記記事にもあるとおり、HDCP 2.2 は「映像を一緒に通す場合は、音声専用の機器であっても HDCP 2.2 に対応していなければ音が出せない」仕様。そのため、4K コンテンツで画と音をちゃんと出すためには、以下の 3 つのパターンのいずれかの条件を満たしている必要があります。

  • プレイヤー、ディスプレイ、アンプがいずれも HDCP 2.2 に対応している
  • プレイヤーが HDMI 出力を 2 系統もっていて、かつ片側は「音声のみ出力」の設定が可能(プレイヤーからディスプレイとアンプ別々に接続する)
  • ディスプレイが HDCP 2.2 およびオーディオリターンチャンネル(ARC)に対応している(ディスプレイから音声のみ ARC でアンプに戻す)

まあ、4K コンテンツが普及するのはもう少し先だし、我が家の場合はテレビ自体が 2KTV の普及期に買ったもので、4K どころか ARC にも対応していないからテレビの買い換えが先かもしれません。が、今のアンプも 10 年以上使っているので、今度の買い換えも 10 年くらい使う可能性を前提に考えると、近い将来のフォーマットチェンジに堪えられるものを買っておきたい。本当は、モデル末期で値下がりした TA-DA5800ES あたりでも十分かな、と考えていたんですが、HDCP 2.2 のことを考え始めたら急に手が出せなくなってしまいました。

とはいえ、現時点で国内販売(あるいは発表)されている AV アンプで HDCP 2.2 に対応しているのは、今年出たオンキヨーの上位モデルのみ。他メーカーは今年モデルでさえ未対応という状況です。ソニー製だと海外向けに STR-ZA3000ES という新製品が HDCP 2.2 対応で出ているようですが、国内では未発売。
オンキヨーの AV アンプは以前から評判は良いようです。が、ストレート再生の音質を重視しているので、しっかりとセットアップされた多チャンネルサラウンド環境が構築できれば良いんですが、住環境を優先したいリビングシアター向けなら、ヤマハのシネマ DSP やソニーのデジタル・シネマ・サラウンド等の音場補正機能に頼りたいところ。

新機能という点ではドルビーアトモスへの対応なんかも気になるところですが、5.1ch 環境でどの程度恩恵が得られるか未知数なので、HDCP 2.2 優先で考えたいです。そうすると、今年は AV アンプは買わない方がいいという結論になってしまいそうです。
うーん、この冬の投資は別に回すかな...。

オンキヨー / TX-NR3030-B

B00OC9ZGS6

投稿者 B : 22:22 | Audio | Audio & Visual | コメント (0) | トラックバック

2014/11/25 (Tue.)

MDR-1A、リケーブル

私の周囲でも MDR-1A ユーザーがジワジワ増えてきているようですが、いっぽう私は MDR-1A 用のこんなオプションを買いました。

ソニー / ヘッドホンケーブル MUC-S30UM1

MUC-S30UM1

MDR-1A 用のリケーブルです。1.2m 長のステレオミニプラグ型、3m 長のステレオ標準プラグ型、2m 長のバランス接続ケーブルの 3 種類がありますが、私が買ったのは 3m の標準プラグ型。リケーブル目的というより付属ケーブルではリビングで使うのには短かったため、長いケーブルが欲しくて購入。
本体付属のケーブルが 2 種類とも 1.2m のステレオミニプラグというのは、完全にポータブルでの使用を前提としているようで、ホームユースをあまり想定していないパッケージングなのは個人的には不満。独りで音楽を聴くシーンの主が屋外やデスクトップに移っているのは時代でしょうし、わざわざ自宅でいい音を聴きたい人なら追加でケーブルくらい買うとみられているんでしょうが。

MUC-S30UM1

製品には不織布製の袋が付属しています。使用時にはこのケーブルか本体付属ケーブルのどちらかは使われないわけで、使わない方はこの袋に入れておけばいいか。

MUC-S30UM1

機器側の端子はステレオ標準プラグ。据置系の機器では標準ジャックを採用していることが多いので、アダプタ経由ではなく標準プラグで直接受けられるほうが安心感があります。
ヘッドホン側の端子は左右のグラウンドが独立した 4 極になっています。機器側プラグの直前までを分離させることでアンバランス接続時にも左右のセパレーションを向上させる仕組み。この構造自体は本体付属のケーブルと同じです。

MUC-S30UM1

本体付属のケーブル(写真上)と比較してみました。
付属ケーブルも絡みにくい素材と表面加工を施された凝ったケーブルではあるものの、太さは別売品の方が太め。外装もメッシュチューブで耐久性高そうですし、コネクタの形状も異なります。

あまり詳しい情報がありませんが、調べてみたところ両者に共通するのは銀コート OFC 線を採用した独立グラウンド式のケーブルであること。別売品はさらにマルチゲージコンダクター(太さの異なる OFC 線を撚り合わせることで帯域ごとに伝送効率を最適化)を採用した上にツイストペア構造を採っていることが差分、ということのよう。
なお、付属ケーブルはタイ製(ヘッドホン本体と同じ)、リケーブルは中国製と、別工場で作られています。

MUC-S30UM1

聴き比べてみたところ、基本的な音の傾向はほぼ同じながら、リケーブルのほうが音のヌケが良いというか、付属品に比べて広がりのある音に感じました。導線の素材は同じはずなので、線の太さと構造の違いによる伝送効率の差、ということになるのでしょうか。ただし私が試聴した限りでは劇的な差というほどではなく、またソースもダイナミックレンジがちゃんと確保された音源...つまりちゃんと作られたハイレゾ音源のほうが違いが分かる、という印象。付属ケーブルでも十分なクオリティですが、MDR-1A のクオリティを最大限に引き出したければリケーブルも悪くないと思います。私はもともと長いケーブルが欲しくて、これでリビングでもソファでリラックスしながら聴けるようになったので満足です。

今のところサードパーティのリケーブルは出てきていませんが、発売されたら何か試したくなってきました。

ソニー / ヘッドホンケーブル MUC-S30UM1

B00NW35QYC

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2014/11/16 (Sun.)

BenQ W1080ST+ レビューのまとめ

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BenQ W1080ST+

BenQ の超短焦点プロジェクタ「W1080ST+」のレビュー、そろそろまとめに入りたいと思います。

AV マニアではない人でも手が届く価格帯でコンパクト、かつ設置も容易ということで、これからプロジェクタを始めてみようかという人はまず検討すべき製品じゃないでしょうか。これより安いプロジェクタもありますが、フル HD に満たない解像度の製品では、画質面で満足できるとも思えません。そうなると、選択肢に挙がるのは BenQ かエプソンか、という実質二択。エプソンのほうはじっくり触ってみたことがないので詳しくは分かりませんが、まずは DLP(BenQ)か液晶(エプソン)か、というパネルタイプによる選択になるでしょう。

BenQ W1080ST+

DLP は液晶に比べてコントラスト比が高いのが特長で(液晶は上位機種になるとシーンに応じて光源の絞りを制御することで、トータルでのコントラスト比を高めているものもある)、クッキリハッキリ見やすい画質。真っ暗にしなくてもそれなりのコントラストが得られるので、リビングシアターに向いていると言えます。

BenQ W1080ST+

画質は調整の幅こそ広くないものの、デフォルトでも初心者でもお手軽に楽しめる分かりやすい画質。
動作音は本体に耳を近づけると確かに聞こえるものの、夜間でも映画の音をサラウンドで鳴らしている限りはまず気になりません。

BenQ W1080ST+

DLP の暗部の沈み込みは、液晶プロジェクタではなかなか得られないもの。宇宙を舞台にした SF モノの作品では、漆黒の宇宙空間とそこに浮かぶ星々をしっかりと描き出してくれます。

また、(最近の製品では改善してきているものの)液晶プロジェクタでは LCOS を採用したハイエンド機を除き、その構造的にドット間の隙間が見えてしまいますが、DLP ではドット間の隙間が狭いため、凝縮感のある映像が得られます。DLP にもカラーブレーキング現象とかグラデーションが苦手といった弱点はありますが、今回試用した限りではそれほど気になりませんでした。

BenQ W1080ST+

画質面での難点としては、やはり超短焦点ゆえのレンズの歪みと画面が素早くパンしたときの追従性の悪さ、くらいでしょうか。細かくいじろうとさえしなければ、この二点に目を瞑れば非常にコストパフォーマンスの高いプロジェクタだと思います。レンズについてはこの焦点距離ならば仕方ないところではあるわけで、画質にこだわるなら何とか設置環境を整えて長焦点のプロジェクタを設置する以外にありません。我が家は幸いにして 3m くらいの投写距離は確保できるので、仮に BenQ を買うなら通常焦点の W1070+ のほうにすると思います。逆に設置環境がないのであれば、W1080ST+ は無二の選択肢と言えるでしょう。

試しに自前の VPL-HS10 と比較してみましたが、さすがに 12 年も前のものと比べると、画質の差は歴然。解像度、ドット間の隙間のなさ、明るさ・コントラスト・色乗り、動作音の静かさいずれをとっても W1080ST+ に軍配が上がります。HS10 の良いところといえばレンズの歪みのなさくらい。これは HS10 からの乗り換えなら、W1070+ でも十分に満足できそうです。
いずれは LCOS の高画質プロジェクタを...と夢見ていましたが、そうこうするうちにプロジェクタ界にも 4K の波がやってくるんだろうし、それまでの繋ぎとして安価なフル HD プロジェクタ、というのは現実的にアリかもしれません。

BenQ / デジタルプロジェクタ W1080ST+

B00NVX8RSU

■関連リンク
BenQ W1080ST+ レビュー (1):コンパクトな超短焦点プロジェクタ
BenQ W1080ST+ レビュー (2):設置のしやすさが魅力
BenQ W1080ST+ レビュー (3):画質をチェック
BenQ W1080ST+ レビュー (4):超短焦点レンズの癖
BenQ W1080ST+ レビュー (5):Blu-ray 3D を試す

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投稿者 B : 18:00 | Audio & Visual | Minpos Review | Visual | コメント (0) | トラックバック

2014/11/13 (Thu.)

BenQ W1080ST+ レビュー (5):Blu-ray 3D を試す

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BenQ の超短焦点プロジェクタ「W1080ST+」のレビューもそろそろ佳境に入ってきました。今回は、これまでレビューしていなかった 3D 再生機能について見ていきたいと思います。

BenQ New 3D Glasses II

W1080ST+ 用の 3D メガネは別売。「BenQ New 3D Glasses II 3DGS-02」というものです(今回はプロジェクタと一緒に借用しました)。Amazon での販売価格で 6,000 円くらい

BenQ New 3D Glasses II

W1080ST+ の 3D はフレームシーケンシャル方式を採っているので、このメガネはそれに対応したアクティブシャッター式。家庭用の 3D 機器では偏光式よりもフレームシーケンシャル式の 3D 表示のものが一般的ですね。

写真では光の加減で左右のレンズ部の色が異なりますが、実際にはどちらも同じ黄緑色系の色がついたレンズ部になっています。この黄緑は液晶シャッターの色ですね(アクティブシャッターメガネのレンズには、分かりやすく言うとモノクロの薄い透過型液晶が入っていて、その液晶のシャッターを交互に開閉することで左右の映像を振り分けています)。

BenQ New 3D Glasses II

このメガネは当然バッテリー駆動で、充電用の端子は今や珍しくなった miniUSB。試してみたところ、給電しながらの使用も可能だったので、長時間の使用時にはケーブルがぶら下がってもよければ充電しながら使えます。

BenQ W1080ST+

プロジェクタ側で 3D 映像を表示してみるとこんな感じ。ちなみに映像はいつか 3D 対応テレビかプロジェクタを買ったら改めて観ようと思っていた『ホビット 竜に奪われた王国』の 3D 版です。

3D メガネを通していないので映像がブレて見えているのはいいとして、映像が全体的に赤みがかっています。これは緑がかった 3D メガネを通して見ることから逆算して、プロジェクタ側で赤みを足した映像を出力しているようです。色合いだけでなく輝度もオーバー気味に出力することで、3D メガネによる光量低下を補うようになっています。結果、3D 眼鏡を通しても、明るく色鮮やかな(この作品はあまり色鮮やかな部類ではありませんが)映像が楽しめます。
そういえば、3D の黎明期に初期の XpanD 導入館で『AVATAR』を観たときには、暗くて緑がかった映像を今思い出してもウンザリします(´д`)。それを思うと、今の 3D はずいぶん進歩しましたね。

BenQ W1080ST+

ただ、3D 映像の見やすさに関して言えば、視聴環境や映像ソース側の出来にもよるとは思いますが、個人的には『ホビット 竜に奪われた王国』に関しては奥行き感が強すぎ。まあ、「3H の法則」(画面の高さ×3 の視聴距離で見るのが最も最適、という設置環境の目安)からすると、80inch を 2m の距離で見ること自体に無理があるわけですが、家庭用プロジェクタの醍醐味は自宅で大画面を味わうことなので、ある程度近くで見たいわけです。

で、3D の奥行き調整をしようと思って設定画面を辿っていってみたら、

BenQ W1080ST+

プロジェクタの 3D 設定項目がほとんどなくて、奥行き調整のおの字もない(;´Д`)ヾ。他社の 3D 対応ビデオプロジェクタなら普通についている設定項目だけに、これは残念。

BenQ W1080ST+

まあ、BD プレイヤー側にも 3D 奥行き調整の設定項目があるので、とりあえずこちらで調整して事なきを得ました。
ちなみに私の環境では奥行きを -1~-2 程度にしてやると、落ち着いて見られるようになりました。

BenQ W1080ST+

(↑この写真のみ、あくまでイメージということで 2D 版の画面写真です)
というわけで、調整がほとんどできないことに多少の不満はあるものの、3D 画質についてはクロストークもなく、おおむね満足。

映画館では 3D 上映はそれなりに定着したけど、家庭用の 3D コンテンツって結局流行らないまま下火になってしまったので、最近は「3D は映画館で見るもの」という感覚でした。映画館の非日常感と 3D、というのはなかなか相性が良く没入できるものですが、『ホビット 竜に奪われた王国』のように秀逸な 3D 作品であれば、やはり自宅でも 3D で楽しみたくなるものです(というより、3D の出来が良すぎて 2D で観ると物足りない)。そういうこともあるので、テレビはともかくとしてわざわざプロジェクタを買うなら 3D 作品も楽しめるものが良いなあ、と試用して改めて思いました。

BenQ / デジタルプロジェクタ W1080ST+

B00NVX8RSU

■関連リンク
BenQ W1080ST+ レビュー (1):コンパクトな超短焦点プロジェクタ
BenQ W1080ST+ レビュー (2):設置のしやすさが魅力
BenQ W1080ST+ レビュー (3):画質をチェック
BenQ W1080ST+ レビュー (4):超短焦点レンズの癖

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投稿者 B : 22:03 | Audio & Visual | Minpos Review | Visual | コメント (0) | トラックバック

2014/11/10 (Mon.)

WALKMAN A17 用のクリアケースを購入

ウォークマン A17 用のケースを買いました。

ソニー / CKH-NWA10

CKH-NWA10

本体の発売直後ゆえか、そもそも専用機の周辺機器市場自体がもう盛り上がっていないのか分かりませんが、現時点ではサードパーティ製のケースの選択肢があまり多くないんですよね。なので今回は珍しく(?)純正をチョイス。
シリコンケースや手帳風ケースはあまり好きではないので、本体の質感がそのまま見えるクリアケースにしました。

CKH-NWA10

ごくシンプルなクリアケース。液晶保護シートが同梱されていて、別途買わなくても良いようになっています。

CKH-NWA10

このケースは「クリアケース」と名付けられていますが、前面は保護しない背面カバータイプになっています。まあ、前面カバーだとボタンが押しづらくなりそうだし、液晶部分のポリカーボネートに傷がつきがち(A847 用のケースは最終的に傷だらけになってしまった)なので、この仕様で十分かな。

CKH-NWA10

背面はこんな感じに。
A10 シリーズって前面はアルミだけど背面はプラスチックで傷がついたり塗装が剥げたりしやすそうなので、背面が護られるだけでも意義はあります。

CKH-NWA10

側面はボリュームボタンと HOLD スイッチ周りが大きく開口されています。

microSD スロットが塞がっちゃってますが、私はそう頻繁に交換する予定はない(いずれ買う予定だけどまだ買ってもない)ので、特に問題なし。

CKH-NWA10

底面はヘッドホン端子と WM-PORT、ストラップホールが露出するようになっています。

CKH-NWA10

で、問題の液晶保護シート。液晶表示部のサイズに合わせて作ってあるので、線が見えてしまってあまり美しくありません。硬質の素材で傷つきにくそうなのはいいんですが、これはちょっとなあ...。サードパーティからガラスパネル全体を覆うシートが出てくると思うので、この付属品はそれまでの繋ぎにしようかと。

ソニー / CKH-NWA10

B00NW34UB2

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2014/11/09 (Sun.)

BenQ W1080ST+ レビュー (4):超短焦点レンズの癖

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前回に続いて BenQ のデジタルプロジェクタ「W1080ST+」のレビューになります。今回は、やっぱり気になる超短焦点レンズの画質を見ていきます。

BenQ W1080ST+

これは調整用のグリッドを表示させてみたところ。本来は投写サイズとフォーカス、キーストーン補正のための機能ですが、こうやって格子模様を表示させてやるのが最もレンズの歪みを確認できます。

こうやって見ると、平置き設置した場合は下辺と左右の直線はキッチリ出ているものの、上辺がカマボコ状に膨らんでいるのが分かります。これはグリッド表示にしなくても、通常の映像を表示していても上が少し膨らんで見えるレベル。16:9 の映像を写すとスクリーンの黒帯にはみ出すので、ちょっと気になります。シネスコサイズの洋画だと、画面の上下が切れるため、あまり気にならなくなります。

レビューする前は、レンズの端まで使うという点で画面左右のほうが歪みは気になりそうだな、と思っていたんですが、歪みが上辺に出るとは。でも確かに、プロジェクタは平置きした際に斜め上向きに投写するように光源がオフセットしており、上辺が最もレンズに対して斜めに光が入ることになるわけで、こうなるのは仕方がないと言えます。プロジェクタをできるだけ仰角をつけないように設置すれば緩和されると思いますが、試聴位置とスクリーンの間にあまり高い台を置くわけにもいかないのが難しいところ。

BenQ W1080ST+

じゃあレンズの解像度はどうか、というわけで、グッと絞り込んで撮った風景写真を投写してみました。

パッと見、画面全体にわたってよく解像しているように見えます。

BenQ W1080ST+

画面中央付近。1,920×1,080 ドットを 80inch に引き伸ばしているのでさすがにドットが見えてしまっていますが、レンズ自体はよく解像しています。

BenQ W1080ST+

画面右下。中央部に比べるとさすがに少し甘くなるものの、超広角レンズであることを考えれば健闘していると言えるレベル。

BenQ W1080ST+

右上。若干ながら、ピントが甘い感じがするというか、像が流れている印象。
ただ、写真用レンズも中央部より周縁部のほうが画質的には厳しくなるので、原因がプロジェクタなのか元画像にあるのかの判別は難しいです。(元画像を見るとここまで流れていないことは分かるのですが)

というわけで、もう少し厳密に見てみることにしました。

BenQ W1080ST+

PC 画面を投写して、そこに Excel の画面を表示させてみました(笑。ビデオプロジェクタの画質評価としては妥当な方法ではありませんが、手許にある機材で手っ取り早く、分かりやすくチェックするのにちょうど良かったので。

均一な白画面で見ると、画面中央と周縁部で明るさが違うことが見て取れます。

BenQ W1080ST+

画面中央。歪みもなく、特に問題なく表示されています。

BenQ W1080ST+

右下。こちらも十分に解像しています。

BenQ W1080ST+

右上。あー、これは明らかに像が流れちゃってますね。

まあ、これはビデオプロジェクタに対してはちょっと意地の悪いテストではあります。ピクセルがはっきり見える PC 画面を表示させたから顕著なだけで、実際の映像(特に動画)を観ている分にはここまで気になりません。動画の場合、画面端に被写体を置くことはまずないですからね。
ただ、16:9 ソースで画面が縦方向に流れるような映像だと、画面の上の端のほうだけ明らかに流れが不自然。これもレンズの歪曲に起因していることだと思われます。まあこれもそういうシーンで気になるだけなので限定的ですが。

写真用のレンズでも、超広角になると周縁部の解像が悪かったり周辺光量落ちがあったりするので、これはある程度は仕方ないかと。むしろエントリークラスのフル HD プロジェクタであることを考えれば、超広角レンズで 80inch まで引き伸ばした画としてはそれなりにがんばっていると言えるのではないでしょうか。
同型で標準焦点レンズを搭載した W1070+ という製品もあるので、設置場所があるならそちらを選べばいいだけです。環境に応じて選べるという意味では、選択肢があることは良いことでしょう。

BenQ / デジタルプロジェクタ W1080ST+

B00NVX8RSU

■関連リンク
BenQ W1080ST+ レビュー (1):コンパクトな超短焦点プロジェクタ
BenQ W1080ST+ レビュー (2):設置のしやすさが魅力
BenQ W1080ST+ レビュー (3):画質をチェック

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2014/11/08 (Sat.)

BenQ W1080ST+ レビュー (3):画質をチェック

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少し間が空いてしまいましたが、BenQ の超短焦点プロジェクタ「W1080ST+」の続きです。

BenQ W1080ST+

プロジェクタはやはり画質が命。どちらかというと PC 用液晶ディスプレイメーカーのイメージがあり、AV 機器メーカーとしてはあまり知られていない BenQ ですが、W1080ST+ の画質はどうか?を検証していきます。

その前に、まずは前回書き忘れていたスクリーンサイズの話から。

BenQ W1080ST+

我が家のリビングには 46inch の液晶テレビが設置されています。買った当時はかなり大きいと感じていましたが、もうすっかり見慣れてしまい、次に買い換えるとしたら 55inch くらいでもいいかな、と思っています。テレビを観るには十分だけど、映画やスポーツはもう少し迫力のある映像で観たいんですよね。

BenQ W1080ST+

このテレビの前に 80inch スクリーンを設置してみると、画面サイズはこれだけ大きくなります。リビングシアターとしてはこれくらいの画面サイズがあれば満足度はかなり高まります。映画館のスクリーンには敵いませんが、座り慣れたソファで誰にも気兼ねなく映画が楽しめる(トイレに行きたくなったら再生を中断したっていい!)というのは、映画館ではできませんからね。
ただスクリーンの出し入れは面倒なので、天吊り式のスクリーンを常設するなり、ワンタッチで設置できる自立式スクリーンは欲しいところ。

BenQ W1080ST+

リビング設置ということで、まずは明るい環境での視認性から。

昼間の視聴時に、リビングの照明は切り、ダイニングの照明をつけてカーテンを開けた状態(ダイニングは画面に向かって右手、窓は左手(南東向き))では、さすがに明るすぎて鑑賞に堪えません。

BenQ W1080ST+

が、カーテンを閉めればこのくらいまで明瞭な映像になります(同じくリビングの照明はオフ、ダイニングの照明はオン)。我が家のリビングはプロジェクタの使用を想定して遮光カーテンにしていますが、遮光仕様でなくても厚手のカーテンであれば、昼間のリビングでも十分に楽しめるレベルだと思います。
これなら、ファミリー向けの映画を家族で楽しみたい、という用途にも応えてくれますね。

BenQ W1080ST+

画質調整については、デフォルトでもそれなりに良好なバランスだと思いますが、個人的には Cinema モードでもまだ青みが強く、人肌の表現がやや不自然に感じたので、少し調整を入れてみました。
まずはメニュー(詳細画面)のピクチャ設定から、ピクチャモードを Cinema 設定にしたまま色温度を「低」に。これで青みが取れ、人肌に自然な温かみが出てきました。

BenQ W1080ST+

さらに「詳細設定...」の中に入り、ガンマ選択をデフォルトの 2.2 から「2.4」に変更。このあたりは好みの問題ですが、デフォルト値では中間調の表現が少し浮ついて感じたので、ガンマをいじって落ち着かせてやります。

BenQ W1080ST+

画質設定周りは他にこれといっていじる必要性を感じず。デフォルト設定でも色乗り、コントラストともに十分で、DLP らしいパキッとした映像が楽しめます。単板 DLP の構造的な弱点であるカラーブレーキングは、私は今のところあまり感じていません(個人差はあるでしょうが)。

画質面での難点を挙げるならば、動きの速い物体や画面が素早くパンするような場面で追従しきれず、カクカクしてしまうところでしょうか。プロジェクタならば多かれ少なかれ発生してしまう問題ですが、最近のビデオ用液晶プロジェクタなら倍速駆動により動きを滑らかにする機能が搭載されているものも少なくないですが、W1080ST+ には特にそういう機能もなく。スポーツやアクション系の映画鑑賞目的には少し辛いかもしれません。

BenQ W1080ST+

暗めの映像に関しては、暗部階調を見せるというよりはコントラストを立てて見やすさを重視、という印象。液晶プロジェクタと違って黒浮きとは無縁で、しっかり黒が沈んだ映像が楽しめます。
が、『ハリー・ポッター』シリーズや『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのような、全編をとおして暗いシーンが多い作品だと暗部階調が重要になってくる作品だと、少し物足りないかもしれません。このあたりはガンマ調整等である程度追い込めるとは思いますが。

基本的な画質周りはこんなところかな。次回は超短焦点レンズの癖について見ていきたいと思います。

BenQ / デジタルプロジェクタ W1080ST+

B00NVX8RSU

■関連リンク
BenQ W1080ST+ レビュー (1):コンパクトな超短焦点プロジェクタ
BenQ W1080ST+ レビュー (2):設置のしやすさが魅力

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2014/11/07 (Fri.)

Hi-Res WALKMAN A17

最近すっかりハイレゾづいていますが、これが真打ち。

ソニー / WALKMAN NW-A17 (ブラック)icon

WALKMAN A17

ハイレゾウォークマンは以前から欲しいと思いつつも、Android モデルは操作性やバッテリのもちがどうも好きになれず、去年は結局見送りました。F807 もなんだかんだ好きになれず、M505を買ってからはほとんど使わなくなっていたので、非 Android なハイレゾウォークマンが出ると信じて待っていました。
そしたらほぼ理想に近い内容の NW-A10 シリーズが出てきたので、迷わず購入。もう使っていない F807 と iPod touch を手放したらそこそこの値段がついたので、それほど懐も痛まず。

容量は 64GB と 32GB で少し迷いましたが、いくら microSD で増量できるとはいえ、長く使いたいので余裕を見て 64GB を購入。32GB のカラバリにいつもの紫があったらそっちにしていたと思います。

WALKMAN A17

サイズ感は以前愛用していた NW-A847 にかなり近いです。少しだけ長く、少しだけ細い感じ。デザインはかなり気に入っていた A847 に比べると投げやりな印象を受けますが、よく見ると細部の仕上げはけっこうこだわっていて、少なくともカタログ写真よりは実物のほうが高級感が出ています。
メモリタイプの専用プレイヤーなら、やっぱりこのくらいのサイズが上限でしょう。というのを手にしてみて改めて思います。

WALKMAN A17

操作系は昔ながらの十字キー方式。スクロールくらいタッチでしたい気もしますが(笑、やっぱり基本操作がハードキーでできる、というのは改めて快適です。千曲単位で曲データを入れると探すのが大変になるのはデメリットですが、まあある程度は慣れかな。

残念なのは、液晶のガラスパネルが縦長なのに、はめ込まれている液晶が 3:4 なのでフチが間延びしているところ。動画を観ることはまずないからいいんですが、あまりスマートとは言えません。

WALKMAN A17

音を聴いてみました。ハイレゾ音源を持っていないので、とりあえず AAC 320kbps の圧縮音源から。

MDR-EX800ST で聴いてみると、おおお、F807 や M505 ではこのヘッドホンの実力を引き出せていなかったんや!と思える、今までとはグレードが一段違う音。ZX1 を聴いたときほどのインパクトはありませんが、それに次ぐくらい、今まで使ってきたウォークマンとは違うクリアな音。M505 あたりと比べると、高音がより抜けるように感じるのと、全体的に音像がシャープ。M505 は響き重視というか、音の輪郭が丸い印象を受けますが、A17 は音に加飾をつけずストレートに再現してくる感じ。ハイレゾ音源を意識したモニター寄りの音作りということなのかもしれませんが、これは音楽のジャンルによる得手不得手なく聴かせてくれそう。好みや組み合わせるヘッドホンによっては淡泊に感じるかもしれませんが、私好みの音ではあります。

MDR-1A を繋いでみると、主に高音の側がさらに拡張された印象で、音場の広がり感も出てきて、これは音楽に没頭できますね。ハイレゾ音源でなくても十分に楽しめる。ZX1 ほどアンプに物量を奢っていないから大型のヘッドホンはどうかな?と思いましたが、及第点以上をあげられるレベルです。これはやっぱり 1A を外で使ってみたくなるな...。

ちなみに、店頭で XBA-A2/A3 にも繋いで試聴してみました。MDR-EX800ST とは明らかに傾向の違う音で、EX800ST よりも音の立ち上がりが鋭く、高音の広がりも一段上。やっぱりこの組み合わせを前提に作られただけのことはあるな、とちょっと欲しくなりましたが、やや解像度一辺倒なきらいもあって、長時間聴くなら EX800ST のほうが(慣れていることもあり)落ち着けるように感じました。
最近は一眼カメラ用レンズもそうですが、ちょっと解像度重視すぎて画・音としてのまとまりの良さがおざなりになっているように思いますね...。とりあえず、私はまだしばらく EX800ST でいいかな。

あと細かい不満を挙げるとすれば、操作時のビープ音が今までの機種に比べてやたら高いこと。ハイレゾならではの高音の伸びをアピールしたいのか知りませんが(んなわけない)、耳にキンキン来る音でちょっとイヤかな。今まで通りで良かったのに。

WALKMAN A17

さておき、NW-A17 自体はとても気に入りました。今度こそ長く使うウォークマンにする予感。M505 とワイヤレスで繋いで、とも思っていましたが、音質がけっこう違うので、M505 はスマホのヘッドセット兼 A17 が電池切れの際の予備、という使い方になるかな。

追ってハイレゾ音源も試してみようと思います。

ソニー / WALKMAN NW-A17 (ブラック)icon

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投稿者 B : 23:17 | Audio & Visual | WALKMAN | コメント (0) | トラックバック

2014/11/04 (Tue.)

Olasonic NANO-D1、購入

ハイレゾ対応ヘッドホンを買ったら出元もハイレゾ化したいよね、というわけで、DAC 兼ヘッドホンアンプを購入しました。

Olasonic / NANO-D1 (シルキーブラック)

Olasonic NANO-D1

出たときからずっと欲しいと思っていたけどイマイチ踏ん切りが付かなかった NANO-D1 でしたが、背中を押してくれたのはこのキャンペーンでした。

東和電子、オーディオ誌DigiFi付録アンプからNANOCOMPOへのステップアップで、付録を下取り - AV Watch

DigiFi No.10 の付録ヘッドホンアンプを持っていて、MDR-1A を買った私にこのキャンペーンの開始はまさに「買え」と言っているようなもの。¥3,300 のキャッシュバックだと本体価格の 10% にも満たないけど、貯まっている量販店のポイントとかを使えばかなり安く買えることもあって、観念して購入。
NANOCOMPO はプラチナホワイトがイメージカラーですが、私の PC 周りはブラックばかりなので、シルキーブラックを選びました。つや消しシルバーなボタン・ツマミ類との一体感はホワイトのほうがありますね。ちなみに、キャンペーンに背中を押された人が多いのか、お店によっては在庫切れを起こしているところもあるようです(私もちょっと探し回る羽目になった)。

Olasonic NANO-D1

NANO-D1 は汎用オーディオドライバで 96kHz/24bit、専用ドライバで 192kHz/24bit までの音源に対応した USB DAC です。パワーアンプを内蔵した NANO-UA1 にしなかったのは、NANO-D1 のほうがヘッドホン出力にコストがかかっていそうだったのと、接続するスピーカがアクティブスピーカ(ヤマハ MSP3)だったから。先日、DSD 音源に対応した NANO-UA1a が発表されたので、NANO-D1 にも DSD 対応バージョンが出てきそうな気もしますが、DSD 音源自体それほど流通しているわけでもないので、そこは割り切りました。

Olasonic NANO-D1

接続端子は前面のヘッドホン出力(ステレオ標準プラグ)に加えて、背面には PC と接続するための USB 入力、CD トランスポータ等から受けるための同軸/光デジタル入力、それからステレオプリアウト端子がある程度。小型化のための割り切った仕様ですが、デスクトップオーディオとして必要十分な I/O を備えています。
左端にある「HP IMP」のスイッチは、ヘッドホンインピーダンスセレクタ。前面の端子に接続するヘッドホンのインピーダンスに合わせることで最適な出力を得られます。LOW が 100Ω 以下、HIGH が 100Ω 以上。ちなみに MDR-1A のインピーダンスは 24Ω なので、LOW に設定しておくのが最適ということになります。

Olasonic NANO-D1

NANOCOMPO シリーズは「CD ジャケットサイズ」がウリですが、実際に CD のジャケットと比較してみると、確かにフットプリントは一回り大きい程度。これなら PC デスクのモニタの下に、USB HUB やメモリカードリーダと一緒に置いておいても邪魔になりません。
小さいながらも、アルミ製のカッチリした筐体からして「いい音しそう」な雰囲気を醸し出しています。

Olasonic NANO-D1

厚みは突起部を除いて CD ジャケット 3 枚分程度、脚の高さを入れても CD ジャケット 4 枚分弱。

NANO-D1 はヘッドホンアンプしか内蔵していませんが、パワーアンプ内蔵の NANO-A1 や NANO-UA1 でも同様のサイズに小型化できているのは、同社の卵形スピーカシリーズで培った SCDS(Super Charged Drive System)の技術があるからでしょうね。

Olasonic NANO-D1

付属品は AC アダプタと USB ケーブル、それにヘッドホン用のステレオミニ→標準変換プラグ。AC アダプタはコンパクトで良いんですが、ケーブルも含め白いのがなあ。NANOCOMPO のメインカラーが白、という事情はあるにせよ、黒い筐体に白いケーブル、というのはちょっと落ち着きません。PC デスクの後ろに回すケーブルだからまあいいけど。

Olasonic NANO-D1

というわけで PC に繋いで、MDR-1A を鳴らしてみました。ハイレゾ音源を持っていないので、とりあえず CD から FLAC でリッピングした音源で。

...うーん、イイ。同じ音源でも、AV アンプのヘッドホン出力を通して聴いていたときよりもさらに音の粒が立っている感じで、MDR-1A の能力をさらに引き出してくれている印象。Olasonic 製品らしくヘッドホンアンプ側で辺にクセをつけずに、フラットにヘッドホンに渡してくれている感じで、これまたフラットな音質の MDR-1A と相性が良いと言えるでしょう。
これは、音楽をわざわざ PC の前でヘッドホンで聴きたくなります。しかも CD ベースの音源で聴いてこれなら、ハイレゾ音源はもっと期待して良さそうです。とりあえず配信サイトで何か買って聴いてみようと思います。

しばらく音周りにお金をかけていませんでしたが、今年は久しぶりにオーディオが楽しいです。

Olasonic / NANO-D1

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投稿者 B : 23:41 | Audio | Audio & Visual | コメント (0) | トラックバック

2014/10/29 (Wed.)

Sony MDR-1A

ソニー / MDR-1A (ブラック)icon

MDR-1A

サラウンドでないオーバーヘッドホンを買ったのはなんと 8 年ぶり。ポータブルのカナル型イヤホンは 1~2 年周期で買い換え/買い増ししてきましたが、自宅用で最後に買ったのは MDR-SA5000 だったという。この 10 年で音楽を聴く環境の比重が圧倒的に外ばかりになってしまったので、まあそうなりますよね。
でも自宅用に持っているヘッドホンがオープンエア型ばかりで、密閉型というと MDR-CD900ST くらい。分析的に音を聴くにはいいけど、聴き疲れするのでリスニング用としては全く向いていません。自宅でゆったりしっかり聴ける密閉型ヘッドホンがひとつ欲しいなと思っていて、先代 MDR-1R から気になっていたシリーズでしたが、1A にモデルチェンジしてさらに自分好みの音に進化したので、思い切って購入。

MDR-1A

発売後 10 日ほど経って、レビューの類も出尽くした感があるので多くは語りませんが、オーソドックスながら飽きの来ないデザインで、各パーツの仕上げに品位もあって、見た目からして気に入りました。MDR-1R から大きく変えていないのがいい。

MDR-1A

このヘッドホンの音質を司る液晶ポリマー振動板はさらに進化して、アルミニウムコートが施されました。MDR-1R は「確かによくまとまったいい音だけど、これくらいのヘッドホンなら割とふつうにあるよね」という感じだったのが、1A では一皮むけた印象。フラットな傾向は変わりませんが、音の明瞭度が全体的に上がっていて、生音をダイレクトに聴いている、という気分にさせてくれます。

MDR-1A

ハウジング部はフラットに折りたたむことができ、やってみると想像していた以上に薄くまとまります。バリスティックナイロン系のキャリングポーチも付属していて、これなら持ち運ぼうかなという気になりますね。完全に自宅用に買ったつもりだったけど、この音を知ってしまうと外でも使いたくなるなあ。

MDR-1A

付属のケーブルは 2 種類で、通常のステレオミニプラグと、スマートフォン用の簡易リモコンがついたタイプのケーブルが付属しています。どちらも 1.2m なので、基本的にはウォークマンやスマートフォン、あるいは PC オーディオ等のデスクトップ環境での使用を想定している模様。この音質ならちゃんとしたオーディオ環境に繋いで聴きたいのに、ロングケーブルは別売。一昔前までならオーバーヘッドホンの標準ケーブルはロングタイプかカールコードと相場が決まっていたものですが、時代が変わったようですね...。
これはちょっと値が張るけど、別売の 3m ステレオ標準プラグのケーブルiconを買うしかないかな。別売のケーブルは付属品と違ってメッシュチューブだったり、内部的にはツイストペアケーブルが使われていたりしてさらに良さそうなので、そういう意味でも気になります。他社製のリケーブルとかも試してみたくなっちゃうので、危険な領域だけど(笑。

MDR-1A

改めて、音に関して。リビングの AV アンプ(古いけどヤマハ DSP-AZ2)に繋いで CD、SACD を使って MDR-SA5000 と比較してみました。

MDR-SA5000 は現代のスペックに照らし合わせると「ハイレゾ対応」と言えるスペック(再生周波数帯域が 5Hz~110kHz。20kHz 以上であればハイレゾ対応)で、その名の通り特に SACD の再生能力に特化したヘッドホンです。高域の解像力には目を(耳を?)見張るものがありますが、オープンエア型ということもあって低域のボリュームが物足りない。しかも、高音質ソースの音の良さも、低音質ソースの粗さも克明に再生してしまうので、「SACD、特にクラシック系を聴くには最高だけど、CD 音質で特にポップ/ロック系を聴くには全然合わない」ヘッドホンだと思います。それに対して MDR-1A は音のバランスが良く、高音の伸びも低音の響きもちゃんと兼ね備えながら、それでいて全体的な解像力がとても高い。ハイレゾ音源はジャンルを問わず楽しめ、CD クラスの音源でもソツなく鳴らしてくれるオールラウンダーだと感じました。これは今まで以上に SA5000 を使わなくなっちゃいそうだなあ...。

しばらくあまりやっていなかった「自宅でじっくり音楽を聴く」という行為が改めて楽しくなってきました。これを契機に、この秋冬はもう少し音に投資する予定。

ソニー / MDR-1Aicon

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投稿者 B : 23:51 | Audio & Visual | Headphones | コメント (0) | トラックバック