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2016/11/21 (Mon.)

RSS リーダーを Inoreader に乗り換え

Google の RSS リーダーサービス/アプリ「Google Reader」が終了して 3 年あまりが過ぎました。当時 Google Reader を利用していた人の多くはおそらく Feedly に移行したんじゃないかと思いますが、私もその一人です。blog から SNS の時代になって情報伝播の手段も様変わりし、私も日常的に多くのニュースを Twitter のタイムライン経由で入手するようになりました。とはいえそうやって流れてくるニュースは局所的にでも話題になっているものばかりで、仕事や趣味で必要な情報まで網羅しようと思ったらそれでは足りません。
というわけで私は今でも RSS リーダーを利用しているレガシーなユーザーの一人なわけですが、ちょっと思うところあって Feedly から他のリーダーに乗り換えました。

というのも、最近は大手ニュースサイトであっても広告記事や有料会員向けの記事、あるいはバイラルメディアのような PV 狙いの釣りっぽい記事がかなり増えてきて、個人的には RSS フィードがそういうエントリーに汚染されていると感じるようになってきたのです。せっかく自分で巡回しなくてもいいように RSS を読んでいるのに、これでは逆に効率が悪い。
Feedly には使い勝手面で大きな不満はありませんでしたが、こうもノイズ的な記事が増えてくると、記事のフィルタリングができない点が不便でしょうがない。というわけで、フィルタリングに対応した RSS リーダーに乗り換えてみました。

Inoreader - The content reader for power users who want to save time.

Inoreader

PC ブラウザで見るとルック&フィールは Feedly と同様ながら、UI のこなれ感とか日本語対応とか、全体的に Feedly よりも「いけてる」感じ。PC からはブラウザベースで、Android/iOS からはアプリベースでアクセスできる点も Feedly 同等。

環境移行についても、Feedly から OPML を吐き出し、Inoreader に読み込ませるだけで完了。サクッと乗り換えられました。

Inoreader

フィルタリング機能は、左ペインにある各フィードのタイトルを右クリックして「フィルターして表示」を選択。

Inoreader

そうすると、タイトルや記事内容、作者名、あるいは URL などに特定の文字列を含む記事を非表示にすることができます。前方/後方一致や完全/部分一致、正規表現なども使えてかなり強力なフィルタリングが可能。広告記事や有料記事、特定の著者の記事だけをピンポイントで除外できるので、これは捗る。

また「ルールの作成」機能を使えば、今度は特定ルールにマッチする記事をお気に入りにする、既読にする、メールや Instapaper、OneNote などに送るなど、積極的に読みたい・保存したい記事の抽出も可能。これは素晴らしいです。

ただし全方位にわたって Feedly より優れているかというとそうでもなくて、Feedly が登録したフィードについては満遍なく巡回してくれるのに対して、Inoreader は他のユーザーも含め読者が多いサイトは巡回頻度が高い(数分間隔)けど少ないサイトは一日一回程度、といった差があります。とはいえ無料 10 サイトまで 10 分間隔で更新をかける「ブースト」機能が使えるし、私が RSS リーダーを読むのも毎日数回程度だし、この仕様でもまあ困ることはないかな。緊急性の高いニュースは SNS のほうでもカバーできますし。

Inoreader

モバイルアプリのほうも Feedly とほぼ同じ画面レイアウトになっています。
でも単に日本語化されているというだけでこっちのほうが使いやすいと感じてしまうのは何故なんだろう(笑

Inoreader

各記事のタイトルは左にスワイプすることでお気に入り、右にスワイプすることで既読にすることができます。
スワイプ対応自体は Feedly にもありましたが、Feedly が気に入らなかったのはタイトル長押しすると問答無用で save(お気に入り)されてしまうことでした。画面のスクロールをちょっと止めただけなのに長押しと判断されて自動 save されてしまうのが不便でしたが、Inoreader では長押しするとメニューが出るだけなのでキャンセル可能。細かいことですが、これだけで扱いやすさが違います。

Inoreader

Feedly と最も違うのは、実は各エントリーの閲覧画面じゃないでしょうか。Feedly の閲覧画面で表示されるのはモノクロテキスト(フォントサイズ程度は反映される)と静止画・動画だけでしたが、Inoreader はフォントカラーや絵文字までちゃんと表示してくれます。これならアプリ内だけで記事がほぼ読めてしまうので、未読の消化が捗ります。

RSS リーダー自体はもはや時代遅れのツールと言われがちですが、私にとってはまだまだ重要な情報入手ツール。アプリの乗り換えによってノイズが減り、使い勝手も向上したので、私はまだまだ活用していこうと思います。

投稿者 B : 23:00 | Blog & Network | Network Service | コメント (0) | トラックバック

2016/07/04 (Mon.)

Evernote から OneNote に乗り換え

Evernoteが値上げ。プラスプランは1.5倍に ~無料プランは利用端末数を2台に制限 - PC Watch

先週の話になりますが、Evernote が月額料金の値上げと無料ユーザーへの利用制限強化を発表しました。

サービス開始当初は「フリーミアムモデルの理想型」ともてはやされ、docomo からの出資を受けるなど飛ぶ鳥を落とす勢いだった Evernote。しかし、フリーミアムモデルの多くが袋小路に陥る時代となり、かつての旗手だった Evernote もいよいよ行き詰まりが顕著になってきたようです。こうなるとあとはこの勢いに加速がつくだけですね。

Evernote は私も長らく使ってきましたが、私の使い方では結局「メモを取るのがちょっと便利になる」以上のメリットは得られなかったなあ。ブラウザで Web サイトのブックマークをほとんど取らなくなったのは Evernote の影響によるところも大きいでしょうが、それ以外のメモやクリップは代替手段がある状態だったし、ブックマークも大半は Twitter のふぁぼや RT が代替していったし。課金が必要と思えるほどヘビーに使わないまま、重要度だけが下がっていった印象です。
昨年転職してから仕事では OneNote を使うようになっていたので、Evernote と OneNote の二重管理もめんどくさいし、そろそろ OneNote に移行するか...と考えていたところでこの発表。多少のユーザビリティの違いはあれど、Evernote 側のデータをそのまま OneNote に移行するためのツールも MS が提供しているので、この際 OneNote に一本化することにしました。

OneNote Importer

MS 謹製の移行ツール「Evernote Importer」。最近の MS としてはこういう他社アプリを狙い撃ちの移行ツールを提供してくることも珍しいような。
しかし、Evernote の発表があってすぐにいろんなサイトで OneNote へのデータ移行解説記事が公開されていて、Evernote 社には申し訳ないけど笑いました(笑

OneNote Importer

データ移行といっても、Evernote と OneNote のサーバ間で直接データをコピーするわけじゃなくて、Evernote のローカルアプリに残っているキャッシュデータを OneNote 側にアップロードする仕組みになっているんですね。だから Evernote のローカルアプリをインストールしていない PC では使えませんでした。

私の使い方では OneNote でも特に困ることはないので、今後は Android スマホにも OneNote アプリを入れて使っていこうと思います。

投稿者 B : 23:59 | Blog & Network | Network Service | コメント (0) | トラックバック

2016/01/21 (Thu.)

Amazon プライム・フォト

Amazon、容量無制限の写真保存サービス「プライム・フォト」 - デジカメ Watch

Amazon がプライム会員向けに容量無制限のクラウド写真サービス「Amazon プライム・フォト」を提供開始しました。

これまで、無料のクラウド写真サービスは Google フォトが最強かな?と思っていたんですが、Google はアップロードできる解像度に制約があるのに対して、Amazon プライム・フォトのほうはプライム会員限定ながら本当に無制限。しかも JPEG だけじゃなく RAW まで対応というから、容量に関して言えば本当に最強じゃないですかね。
Amazon はここ 1~2 年、プライム会員向けのサービスをかなりのスピードで拡充してきていて、全部使う人にとってはとても価値の高いサービスになってきていると言えます。いったん無料や低価格で始めたもののコスト的に継続できなくなって途中から制限を加えるクラウドサービスも少なくない中、プライムは年額 ¥3,900 ではあっても一応の原資を確保した上で提供しているサービスなので、途中から変な制約が入る可能性は他社のサービスに比べて低いはず。ただ、Google フォトが「クラウドストレージの無償提供と引き替えに、巨大な画像解析 DB を作るためのサンプルデータを入手する」という Google にとって提供の動機が明確なサービスなのに対して、Amazon プライム・フォトは何のためにあるのでしょうか。同様に画像解析をかけて、それを元に何かのサービスに活用しようとしている?Kindle や Amazon ビデオのようなサービスは「電子媒体も含め、決済の絡む流通は全部押さえたい」というモチベーションが源泉なので理解はできますが、このプライム・フォトだけは AWS で何かに活用したい、以外の意図が見えにくい。なので、先ほど書いたことと自己矛盾するようですが、3,900 円/年 に対する維持費が重いと判断されるリスクも否定できないなあ、とも思います。

私は最近ヨドバシ・ドット・コムへの利用率が上がっていて、逆に Amazon への依存度は下がりつつあります。なので、どんどん拡充される Amazon プライムも本当に「これ!」と言えるサービスが出てこない限り、加入しないつもり。また、愛用していた(しかも、自分以外の利用者もそれなりにいた)Google のサービスをあっさり打ち切られてしまった経験が何度もあるので、1 社のサービスにばかり依存しないこと、それとその企業の(現在および近い将来の)コアビジネスと言えないサービスにも依存しないこと、を自分内鉄則としています。ただ写真のバックアップは自分にとって死活問題で、変にバックアップメディアに投資するくらいなら年間 ¥3,900 は安い買い物であることも事実。
現時点では RAW 画像の互換性に難ありという話もあるようなので、ある程度情報が出揃ってくるまでは、5GB まで使える無料ユーザーとして様子を見てみようと思います。

投稿者 B : 22:23 | Blog & Network | Network Service | コメント (0) | トラックバック

2015/05/29 (Fri.)

Google フォト

写真クラウドサービス「Googleフォト」がリリース - デジカメ Watch

Google フォト

Google がデベロッパー向けイベント「Google I/O」にて、クラウドフォトストレージサービス「Google フォト」を発表しました。Android M とか Android Pay みたいな今後に繋がる製品/サービス群もいろいろ出ていますが、いちエンドユーザーとして最もインパクトがあったのはやはりこれじゃないでしょうか。

1,600 万画素までの画像(+15GB までであればオリジナルサイズでも)と 1080p までの動画であれば容量無制限に保存ができるフォトストレージサービス。大容量のフォトストレージサービスはいろいろあるけれど、ここまで大盤振る舞いなサービスはなかったはずです。これは、中小規模なフォトストレージサービス終了のお知らせじゃないですかね...。

Google が無料でここまで大盤振る舞いするのは、おそらく今後画像解析を強化するにあたりデータベースを作っておきたい意図があるはず。画像解析するにはある程度以上高解像度なデータでなければ精度も上がらないので、単にユーザー目線で使いやすいサービスを目指した、というわけではないのでしょう。ある意味、Google に写真や動画のクラウドバックアップを取っておいてもらう代わりに、自分が撮りためてきた写真や動画を画像解析の依り代に差し出す...ということに気持ち悪さを感じる人もいるでしょう。が、誰でもたくさんの高画質な写真が撮れる時代になって、誰もがそのバックアップの問題に直面するようになり、それを無償で解決してくれるのであれば個人情報を差し出したって高くない、と考える人もまた少なくないと思います(全くの余談ですが、今の時代の特に日本では個人情報はとにかく守るべき、という風潮があるけど、個人的にはもっと「利便性などの価値とバーターで許諾するもの」という認識が一般化したほうが自分自身や世の中のためになると考えています)。

クラウドコンピューティングの世界もそろそろ Google と Amazon、Microsoft あたりによる寡占化が加速しつつあります。最近でも、画像解析に関して言えば Microsoft が作った年齢推定サービスが話題になっていましたが、こういうのも膨大なデータベースとコンピューティングパワーが物を言う世界。
パターンの蓄積と解析により、かなりのことが人手を介さなくても判別できるようになってきています。そのためのデータを「サービスを無償提供する代わりに一般ユーザーからかき集める」というのは、乱暴だけど理にかなったやり方だと思います。そういう観点で見ると、すごく面白い世界。
まあ、Google はユーザー視点でのサービス品質を重視していない会社なので、この Google フォトもある日突然終了しても何の不思議もない、というのがリスクではあります。ある程度のユーザーが定着していた Google Reader でさえ、あっさり終了してしまったくらいですから...。

それでも写真のバックアップにこれ以上価値あるサービスは今のところないでしょう。私は手持ちのカメラはほとんどが 2,000 万画素オーバーになってしまいましたが、1,600 万画素(=NEX-5R 相当の画質)あれば万が一のためのバックアップとしては十分に意味があると言えます。とりあえず過去の写真、全部 Google フォトにアップロードしてしまおうかな...。

投稿者 B : 23:59 | Blog & Network | Network Service | コメント (0) | トラックバック

2012/07/20 (Fri.)

Google AdSense の振込口座確認

先日、Google から郵送で届いた AdSense の PIN コード、ひとまず PIN コードを入力したところで完了したつもりになってすっかり放置していましたが、その後少し経ってから AdSense のレポートページをチェックしてみたところ、まだ完了していなかったことを知りました(ぉ

クマデジさんによると、以前の AdSense の支払い方法の指定は

それは、googleがまず少額の振り込み(額は不定)をするので、その金額をPINとしてサイトに入力すると認証が完了するもの。その少額の振り込みがのちの成果支払いから天引きされていたかどうかは記憶ありませんが(笑 そんな方法だったように記憶しています。

という手順だったそうですが、改めて確認してみたら、今は先の郵送で届いた PIN コードを入力すると、指定した口座に少額の振り込み(私の場合、100 円にも満たない額でした)があり、その額をサイトに入力すると認証が完了する、という流れでした(;´Д`)ヾ。利用者の増加に伴い、むしろ手順を複雑化する方向で認証を強化していたようですね・・・。

ともあれネットバンキングでサクッと履歴を確認して、ようやく認証完了。これで晴れて AdSense からの支払いが受けられるようになりました・・・と思ったら、なに?支払いの最低金額は 1 万円からなの(´・ω:;.:...

まあ、うまくいけば年に一度くらい Google さんからお小遣いがもらえる、という程度に思っておくことにしますか(´д`)。

投稿者 B : 22:00 | Blog & Network | Network Service | コメント (0) | トラックバック

2012/07/09 (Mon.)

グーグルさんからお手紙ついた

先日、帰宅したところ Google からの郵便物が届いていました。

Google AdSense

Google から物理的なメールが届く、というのもなかなかパラドキシカルで趣が深いというものです(笑。

中身は、1 ヶ月ちょっと前に開始した Google AdSense の支払い手続きに必要な PIN(個人識別番号)の連絡でした。AdSense の仕組みは、オンラインで申し込みから審査までは完了するのですが、支払い先の情報は支払いが基準額(といっても日本では 1,000 円)に達したところで、登録住所にこのように郵送で PIN が届き、それを入力して初めて支払い方法が登録できるというもの。まあ直接的な金銭の授受が発生するので身元確認の確実性を担保するためのスキームでしょうが、Google っぽくないなあ、というのが正直な感想です。

ともかく、これでようやく一人前の AdSense ユーザーとして認定されたと言えるでしょうか。まあ、今のところ ¥1,000/月 を下回る金額なので、昼食代 1 回分になるかどうかというレベルですが(笑)、それでもパフォーマンスレポートを眺めているだけで、何のカテゴリのどんな広告だとクリック率が高いのかとか、いろいろと勉強になります。アフィリエイトをガツガツやるつもりはありませんが、これは別の意味で自分の糧になりそう。時折いろんなことを実験しながら、活用してみたいと思います。

投稿者 B : 23:14 | Blog & Network | Network Service | コメント (0) | トラックバック

2012/05/31 (Thu.)

Google AdSense はじめました

既にお気づきの人も多いと思いますが、本 blog のトップページの右カラムに Google AdSense を設置してみました。

私は嫌儲思想はありませんが、アフィリエイトの売り上げにはあまりこだわっていません。でも、最近プロブロガーに影響を受けつつあるクマデジタルさんと話していて、アフィリエイトはネット上のモノとお金の流れやトレンドを把握する助けになること(細々とやっている Amazon アソシエイトでさえちょっと傾向が見えて面白い)、それから効率的な blog 運営は私の仕事の上でも勉強になることがとても多いことに気づき、アフィリエイトサービスの大手である AdSense の仕組みや効果を知っておくことは役に立ちそうだな、と思って申し込んでみました。まだ二次審査中なので、却下されてある日突然消えるかもしれませんが(笑。
本当はカラム構造をもっと Google 好みの構成にしたり、SEO を徹底したほうが良いんだろうな、とはとりあえず置いてみて思っていますが、しばらく運用してみてから考えよう。広告収入至上になってしまっても本末転倒ですし。

そういえばアクセス解析ツールとして一応 Mogura も入れてるんですが、さすがに 2,000 エントリーを超えてくると動作が遅すぎて積極的に使おうという気になれず、月に一度も見ないようになってきたし、この際 Google Analytics に入れ替えようかと思ったり。まあ、最近必要以上に Google に依存することは危険だと思っているので、踏ん切りがつかないところでもありますが。

投稿者 B : 00:00 | Blog & Network | Network Service | コメント (0) | トラックバック

2011/09/03 (Sat.)

Hulu 国内サービス開始

月額1,480円の映像配信「Hulu」が日本参入。1日開始 -AV Watch
日本上陸した定額映像配信「Hulu」を試す -AV Watch

ここのところ忙しくていろいろ追いかけられていない間に、来る来ると言われていた「Hulu」が国内サービスを開始していました。日本ではまだ全く知名度のないサービスですが、米国では現在 YouTube に次ぐ動画配信サービスであり、これは見過ごしておけない話だと思います。

国内の動画配信サービスといえばアクトビラが最も有名でしょうが、開始して何年も経つのに周囲で使っている人が全くいない、というくらい、お世辞にも普及しているとは思えない状況が続いています。アクトビラはコンテンツの量という意味ではけっこう網羅していると思いますが、それでも利用されないというのは、サービスの使い勝手(UX)もさることながら、結局「TSUTAYA で借りてきた方が安い」という価格設定の問題もあるでしょう。
先日読んだ『iCloud とクラウドメディアの夜明け』でも、個別課金のダウンロード型、あるいはレンタル方式といったやり方は少々古く(コンテンツの中身や用途によってはそれが適しているものもあるにせよ)、今後はサブスクリプション型(定額制)で利用する機器に縛られず、好きなときに好きな場所、好きな機器で利用できるサービスが主流になっていくだろう、と書かれていましたが、基本的には私もそれに同意です。

日本でサブスクリプション型のサービスが始まらないのは、ざっくり言えばいろんな利害関係者との調整だとか利益配分のやり方だとかそういうもろもろがまとまらないから、というところが大きいのだろうと思われます。先日始まったバンダイチャンネルの定額制サービスのように、権利関係の多くを配信元が押さえているコンテンツを数多く備えている企業であれば、自社コンテンツの配信に限ればサービサーになれる可能性はありますが。
ただ、配信元がバラバラだと、例えばある楽曲は iTunes で iTS から購入し、他の楽曲は x-アプリで mora から購入する、といったように、ユーザー側がサービスによってアプリやサービスを使い分けなくてはならないので、ユーザビリティが悪いんですよね。なので、せめて配信元は別々でもいいから、串刺しで利用できるサービス/アプリであってほしい、というのが、ユーザーの立場での願いであったりします。

そういう意味では、当面はハリウッド映画や海外ドラマに限った展開になるとはいえ、複数社の、それもビッグタイトルが揃ったコンテンツを横断的に扱える Hulu は、国内のサービスを押しのけて急速に普及する目は持っているように思います。

個人的には、使い勝手が良く利用価値の高いサービスであれば、海外発のものであっても積極的に利用したいと考えています(同じようなサービスであれば、日本企業にお金を払いたいという気持ちはありますが)。おそらく、この Hulu もうまくすれば国内の流通業で大きな存在感を示すようになった Amazon のような位置までいくような機がします。なので私も Hulu にはけっこう注目しているんですが、月額¥1,480 払ってどれだけ観る時間が取れるか、と思うと、二の足を踏んでしまうんですよね(´д`)。スカパー!の ANIMAX あたりは、私がいない時間も子どもたちが観ているから、毎月払ってますが・・・。

あとは国内のコンテンツが今後どの程度網羅されていくかですかね。動画に限らず、音楽や書籍など、電子流通がなかなかまともに立ち上がらない国内の状況を見ると、いかに Hulu といえど国内コンテンツの収集には苦労しそうには思います。でも逆に、日本のコンテンツベンダーがこの波(別に Hulu でなくても他社のサービスでも良いんですが)に乗っていかないと、テレビを観るのは老人と主婦と子どもばかり、日本の音楽を聴くのも子どもばかり・・・と言われるのと同様に、最もお金を払ってくれるユーザーを海外のサービスとコンテンツに奪われていく一方ではないでしょうか。その危機感が、コンテンツベンダー側にあるのかどうか。

投稿者 B : 21:50 | Blog & Network | Network Service | コメント (0) | トラックバック

2010/01/09 (Sat.)

Twitter の楽しみかた、現時点でのまとめ

最近 blog や RSS リーダよりも明らかに私の滞留時間が長い Twitter ですが、旧友 summer さんに「Twitter と云うものの存在意義が全く分からない」と言われてしまったので、多少なりとも理解してもらうべく、現時点で私なりに理解している「Twitter の楽しみかた」というか「Twitter とはどんなものか」についてまとめておきたいと思います。

Twitter を使ったコミュニケーションの「感覚」を言葉で説明するのはとても難しくて、実際に試してみないと本当のところは理解できないんじゃないかと思ってます。というと身も蓋もなくなってしまうので(笑)、でもきちっとまとまった Twitter 論みたいなものを持っているわけでもないので、箇条書きベースで軽く整理。

■そもそも

  • Tweet(Twitter で発言すること)は本来は「さえずり」という意味だけど、直訳だとわかりにくいので「つぶやき」と日本語訳される
  • でもこの「つぶやく」という日本語訳がよく分からない人にとっては「暇つぶし」「ひとり遊び」的なニュアンスに聞こえてしまって、誤解のもと(損している)なんじゃないかと思う
■Web コミュニケーションにおける位置づけ
  • 少し前までは「blog はフロー、静的な Web サイトはストック」と言われていたけど、最近はむしろ「Twitter がフロー、blog はストック」になりつつある
  • 同様に Twitter はコミュニケーションツール的な性格が強く、blog は自己主張や情報発信ツール的な性格が強い、という棲み分けっぽい
  • でも blog でコミュニケーションしてる人もまだまだ多いし、Twitter を言論ツールにしている人も増えているので、要は使いかたと時代な気もする
  • おそらく今まで出てきたコミュニケーションツールの中で最もフラットなツール。著名人でも傾聴姿勢の見られる人も多い。元 MS の古川亨氏、ソフトバンクの孫正義氏、元ライブドアの堀江氏など、IT 関連の人が多いけど。政治家の Twitter ユーザーも増えているけど、例えば鳩山首相が Twitter 上で聞く耳を持っているかは不明
  • 個人的には Twitter 万能とも Twitter が blog を駆逐するとも思わないけど、Twitter に限らず Web ベースでのリアルタイムコミュニケーションの時代が来つつあると思う。私が Twitter を始めたのも、一部にはその片鱗を感じておきたいと思ったから
  • 何でも Google で検索できる時代になったけど、数分・数秒前に起きたこと(書かれたページ)は Google がクロールしていないので検索できない。でも Twitter 検索を使えばそれができる。即時性、または局地的なできごとに関して「何が起きているか」を世界中のどこにいても調べられるのが、Google とは違う価値
  • ただしノイズも多いし、実質的に「今」の情報しか検索できないので、万能ではない

■最近の流れ

  • なんか昨年秋あたりから急にテレビで取り上げられる機会が増えてきた。ニュースはともかくバラエティ番組で使われるケースも出ているみたいだけど、定着するかは不明
  • いわゆる芸能人 blog は、情報量や更新頻度という点で blog よりも Twitter 的なマイクロブログサービスのほうが適していることも多く、サイバーエージェント(Ameba)の意向もあって今後一定の割合がこれらのサービス(おそらく多くは「Ameba なう」)に移行していく可能性が高い
  • 業界系の異業種交流忘年会に出てみたら、名刺交換はもうケータイ番号でもメールアドレスでも blog でもなくて Twitter の ID になっていたことに驚き。まあ局地的なものだとは思うけど
  • ユーザーは増えているけど、まだまだアーリーアダプター止まりで「キャズム超え」には至っていないと思われる
  • 特に大都市圏と地方ではかなり温度差がありそう。たぶん交通機関の利用状況やモバイル PC、スマートフォンの普及状況とも相関関係がある
■楽しみかた
  • 基本的には「What are you doing now?」なので、今自分がやっていることや感じたことを適当に投稿するもの。今いる場所や飲み食いしているものを深く考えずに投稿すれば良い
  • でも「それって楽しいか?」まあ、確かに・・・。でもリアル知人のつぶやきだと案外楽しかったりする
  • ちなみに「TwitPic」などのような支援系サービスがたくさんあり、140 文字のテキストしか扱えない Twitter で簡単に写真、動画、位置情報などを扱える。専用クライアント(アプリ)を使っていればなおさら便利。例えばつぶやきに写真を添付するくらいの感覚で画像をつけられる
  • しょうもないつぶやきばかりでも良いけど、個人的には最近 Twitter 上で交わされる議論や言論から気づきやヒントをもらうことが増えていて、従来の blog 以上に自分の思考のサイクルを速めてくれるツールだと思ってる
  • そういう意味では、blog も出始めの頃は「何が面白いの?」と言われていたけど、同じような変遷を辿ってきている気も。Twitter はそのスピード感や繋がり、広がりを加速したものにすぎないんじゃないかと思う
  • ニュースサイト(asahi.com とか)では最近ニュースヘッダを Twitter で配信するところも増えているので、ある意味 RSS リーダ代わりにも利用できる
  • 必ずしも友だち同士でなくとも、有名人や影響力のあるジャーナリストが Twitter をやっていることが増えているので、情報入手ツールとしての利用価値もある。ジャーナリスト系の人であれば後日別媒体で同じ内容を記事にまとめ直すことも多いけど、スピード感は大違い
  • そういう意味では今起こっていること、少し先の未来に起きそうなことが文脈から理解できるので、IT(特に Web 系)やネットワークサービスに関わってる人で、Twitter に興味がないというなら、極論すると仕事を考え直したほうがいいかも
■利用するクライアントについて
  • PC だけだと(起動時間などの点で)どうしても発言や TL の確認に時間がかかるので、何らかのハンドヘルドデバイス推奨。PC と併用ならなお良し
  • スマートフォン、中でも特に iPhone ユーザーのアクティブ率が高い印象。というか iPhone と Twitter の相性の良さは異常
  • 携帯電話で Twitter を(比較的)快適に使えるモバツイッターというサービスがある。iPhone 持ってない人にはオススメ
  • PC から利用するときも、オフィシャルの Web UI はあまり使いやすくないのでクライアントアプリ推奨。私は Twit を愛用中
こんなところかな?なんかもう少し書きたいことがあった気もするけど、まとまりきらなくなってきたのでこの辺で。いや正直私も実際始めてみるまでは似たような印象を持っていたし、強制するつもりはないけど興味があるなら軽い気持ちで始めてみたら?程度にはオススメ。業界系の人なら使ってみておかないとマズいよ!くらいは言いますが。誰に強制されてやるものでもなし、飽きたら飽きたで良いじゃない。友人関係と、あとは気になる有名人やよく利用するサイトの公式アカウント、あるいは検索で自分が気になる単語で検索してみて似たような傾向のある人をフォローするところから始めれば良いと思います。
ただ、ヘビーユーザーの中には家族の前でもつい「つぶやいて」しまって白い目で見られる・・・という人も少なくないようなので、そこは注意。私も無意識にやってしまいそうなので、気をつけないと。

またなんか思うところがあったら書いてみたいと思います。

投稿者 B : 23:59 | Blog & Network | Network Service | コメント (4) | トラックバック

2010/01/02 (Sat.)

Twitter とテレビの相性

なんかまとまりのない話ですが、忘れないうちに書いておこうと思って。大晦日の話です。

今年は帰省しなかったので、両親と一緒に紅白を観ることもないから何をして過ごそうかなー、と思ったら、別に民放にも衛星放送にも特に観たい番組がない(´д`)。普段からテレビはあまり観ないので無理もないですが、この選択肢なら紅白が一番マシか、と思って NHK をつけてました。
そこであまり真剣に観るでもなく、飲みつつ Twitter のタイムラインを眺めていたのですが、テレビとのリンク具合が絶妙で、最終的にはこんなに紅白を楽しめたのは生まれて初めてかも?というくらい堪能してしまいました。

当日の具体的なようすは湘南生活で紹介されているので、そちらで。

紅白歌合戦とTwitterのステキな関係: YASの湘南生活

個人的には最近の紅白には否定的だったのですが、その前提でも去年の紅白はキャスティング等の仕込みがうまくいっているなあ、と感じました。でも、Twitter での盛り上がりがなければここまで楽しめなかったのも事実だと思います。またスーザン・ボイルのような Web 発で話題になったシンガーが登場したのも、この流れに拍車をかけたのだろうと思います。

私は先日の『天空のラピュタ』放送時のバルス祭りにも参加したのですが(笑)、やっぱりこういう Twitter(に限らずオンラインにおけるリアルタイムコミュニケーション)とテレビとの相性は抜群だと改めて実感しましたね。まあ、ネタバレという観点でスポーツ中継やドラマなどの類はあまり向いておらず、紅白のように視聴率が高くてネタバレ要素が少ない番組、あるいはラピュタのように多くの人にとって既知のストーリーのもの、などある程度条件はありますが。また、Twitter のようなオンラインサービスを使うという時点である程度のリテラシも必要ではあります。

近年のテレビ離れにはもちろん「面白いコンテンツがない」「高度成長期と違い、テレビ以外にも娯楽の選択肢が多い時代」という根本的な問題はあるにせよ、今回の紅白と Twitter が巻き起こした「事件」は、テレビの影響力と伝播力はまだまだ捨てたものではないことを再認識させてくれたような気がします。
作りかた次第では、テレビにもこうやってオンラインでの盛り上がりを巻き込むことでもっと面白いコンテンツに成長させられる素地があるはずです。もちろんテレビ側も Web サイトやブログ、検索、直近では突然 Twitter を絡めた企画も増えてきていますが、それらの多くは Web 系の媒体を使い捨てとしか考えていないのも事実。放送局側がお仕着せで用意するコミュニケーションよりも、視聴者側が自発的に作り上げたコミュニケーションのほうが得てして面白いのも、また事実です。

「放送と通信の融合」が叫ばれて十年余、その流れはなかなか本格化の兆しを見せませんが、逆にこういうところから「テレビとリアルタイム Web のゆるやかなリンク」という形から、少しずつ発展していくのかもしれません。この流れを見るとどうしても放送事業者側からの動きで実現していく世界には見えないところが残念ではありますが(いちネットユーザーの立場からすれば、ボトムアップ的に世界が変わっていってくれたほうが面白くもありますが)、今回の件でその片鱗だけでも見つけられたことは発見でした。
今回のように国内の Twitter ユーザーの多数を巻き込んだ「祭り」はそうそう発生しないと思いますが、これが一過性の Twitter ブームではなくて、もっと大きなうねりに発展していってほしいなあ、と願いつつ、しばらく見守っていきたいと思います。

投稿者 B : 22:50 | Blog & Network | Network Service | コメント (0) | トラックバック

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