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2011/08/14 (Sun.)

TOEIC のお勉強(改めて)

最近、仕事上で英語の必要性が妙に高まってます。別に海外担当なわけでも海外赴任したいわけでもないんですし、楽天やユニクロのように社内の公用語英語になったわけでもないですが、なんか会社の流れ的に英語ベースのコミュニケーションの度合いが高まっているので、もうちょっと勉強しないとダメかなーと。
去年、3 週間の勉強で TOEIC は 700 点台に乗ったんですが、自分的にはもう少しスキルが欲しい。なので、とりあえず 750 点くらいを目指してみることにしました。

で、いろいろ探してみたら TOEIC の必勝法まとめサイトってけっこうあるもんですね。

TOEIC700点-800点を短時間で取る勉強法、参考書

とりあえずこのサイトでざっと参考書を見て、改めて基礎から整理するのに良さそうな本を一冊買ってみました。

仲川 浩世 / TOEIC テストこれ 1 冊で全パートをモノにする ――500 点~860 点突破のための解法テク&実戦問題

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500~860 点ってターゲットが広すぎて薄く浅くになりそうですが、ヤマ張りっぽくせずに全般的な復習からやるならこのくらいがいいのかな、と。ひととおりやったら次に苦手分野(自覚している限りでは、やはり長文のリスニングと読解)のテキストを買って鍛えようかなと思っています。
今はしっかり勉強する時間がちょっと取れませんが、空き時間とかにちょこちょこやりながら、最終的には仕事の状況を見ながら年明け~春くらいの受験で 750 点を目指してみたいと思います。仕事的には 800 点はないといけない部署や会社もあるので、750 点が取れたら次は 800 点かな。べつに海外赴任したいわけじゃないので、それ以上はいいや(笑。

まあ、実際の仕事上は文章はそこそこ読めるしリスニングもある程度できるので、TOEIC のようなテストよりもむしろ会話のトレーニングをする必要があるんでしょうが、英会話学校に行く余裕もなかなかないしなあ(´д`)。

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2011/06/10 (Fri.)

オールドレンズ・ライフ

澤村 徹 / オールドレンズ・ライフ

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オールドレンズ パラダイス』『オールドレンズ パラダイス 2』の澤村 徹氏の新刊。『パラダイス』はほぼ EOS ユーザーのための本、『パラダイス 2』はマイクロフォーサーズの本だったのに対して、今回の『オールドレンズ・ライフ』は NEX とマイクロフォーサーズをターゲットに書かれています。今まで、他の企画本の中で NEX+マウントアダプタも扱った本、というのはありましたが、もしかしてオールドレンズのための本で NEX をメインに扱っているのは本書が初めてではないでしょうか?というか、最近オールドレンズ本で新刊を出してくれるのは澤村氏くらいしかいないわけですが(笑。

本書を読むと現時点でこんなにあったのか!と驚くほど幅広いバリエーションのマウントアダプタが E マウント、マイクロフォーサーズマウント向けにリリースされていることが分かります。以前、CP+ で KIPON の Ivan Zhang CEO にお話を伺ったときにはマウントアダプタのメイン市場は米中欧とのことだったので、ミラーレス機の登場により世界的にマウントアダプタ遊びが流行しているのでしょう。

なお、これまでのオールドレンズ本はどちらかというと「このレンズをデジタルで使いたい!」というモノ寄りのアプローチで書かれていて、写真よりもカメラをガジェットとして楽しむカメラ好き向けの本という印象が強かったと思います。が、本書は A4 判ということもあり作例中心の作りになっていて、「このレンズを使いたいから」ではなく「こんな写真を撮りたいから、オールドレンズを使う」というレンズ選びの一助となっているところが、従来のオールドレンズ本とは一線を画しています。私はメカからでも入れますが(笑)やっぱりこれが本来のレンズ選びの順序ですよね。仮にオールドレンズに手を出さないまでも、クッキリカッチリしたデジタル向けレンズの画作りとは違う、こんな世界もあるんだーということを眺めて知るだけでも、読んでみる価値はあるんじゃないでしょうか。

という感じで、オールドレンズ初心者にもお勧めな間口の広い本だとは思いますが、既にミラーレス機でマウントアダプタ遊びをしているユーザーもなかなか侮れない深さも本書は併せ持っています(笑。ミラーレスがなかった頃は、マウントアダプタ遊びといっても EOS に Y/C マウントのツァイスレンズをつけるか、あるいは広大な M42 星雲に足を踏み入れるか、の事実上二択に近い状況でしたが、フランジバックの極端に短いミラーレス機の登場によって、私も愛する CONTAX G、あるいはキヤノン FD、ミノルタ MD という名だたる死蔵レンズ、誰もがあこがれるライカ L・M マウントレンズ、そしてマニアックなシネレンズの世界・・・など、沼の広さも深さも格段に大きくなっています(笑。そんな世界へと誘ってくれる、恐ろしい一冊でもあったりします。

友人関係を誘ってもなかなかこっちの世界に来てくれる人がいないんですが(ぉ)、ミラーレスを買って純正レンズに飽き足らなくなったら、この本をパラパラとめくってみるだけでも面白いかもしれませんよ・・・!

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2011/06/01 (Wed.)

これからスマートフォンが起こすこと。

本田 雅一 / これからスマートフォンが起こすこと。 ―携帯電話がなくなる!パソコンは消える!

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去年の『3D 世界規格を作れ!』がとても良い本だったので、引き続き期待していた本田雅一氏の新著。個人的には、高画質高音質方面よりも(こっちはこっちで趣味としては好きなんですが)むしろモバイルやコミュニケーションの世界にこそイノベーションを感じる志向性なので、発売を楽しみにしていました。

内容的には例によってとても本田さんらしい、業界を幅広くかつ深く取材した上で、フラットに現状と少し先の未来を整理したものと言って良いでしょう。フィーチャーフォンとスマートフォンの違い、ハードウェア/ソフトウェア面からみたスマートフォンの性質、タブレットの台頭、PC とスマートデバイスの今後の変遷、クラウドと 4G モバイル通信、Facebook をはじめとしたソーシャルメディアの存在感が増すこれからのインターネットについて、パッケージメディアからサブスクリプション型のコンテンツ配信モデルあるいは UltraViolet などを利用した新しいコンテンツ流通モデルへの変化、そしてそれらをふまえて各分野で誰が今後の勝者になるのか・・・といったように、スマートフォンやモバイルデバイスに関わるあらゆる事象を網羅的にまとめた一冊になっています。この分野は IT 産業の中でも現在もっとも進化のスピードが速い分野なので、2~3 年後には本書の内容はもう古い、つまり現実のものとなっている可能性が高いですが、そういう意味ではある種予言的でもあり、仕事/趣味的興味を問わずこのあたりの世界に携わっている人であれば、漏れなく読んでおくべき書だと思います。
個人的には、自分自身がこのあたりの事象の渦中にいることもあって、ほとんどが知っていることではあったのですが、個々の内容としてはよく知っていることであっても、こうやって全体の構造を改めて理解させてくれるという意味で、読む意義があったと感じました。内容の深さという点では少し食い足りない部分も多かったですが、ちょうど先日のスマホ業界 楽屋裏トークが結果としてそこを掘り下げる内容だったこともあり、併せて非常に勉強になりました。

フィーチャーフォンの多くがスマートフォンに取って代わられる・・・というか、スマートフォンがフィーチャーフォン化していく流れは、端末コストの面から言ってもネットワークとサービスの独立性(による自由競争の活発化)という面から言っても理にかなったものであり、止めようがないことだと思います。また同様に、PC の多機能/高性能をそこまで必要としない多くのユーザーにとって、スマートデバイスのほうがよりライフスタイルに適した製品であることも事実だと思います。本書のサブタイトルにもなっている「携帯電話がなくなる!パソコンは消える!」というのはいかにもキャッチーさを狙ったもので、さすがに極論であり反語ですが、それでもある面での真理を突いていると言えるのではないでしょうか。コミュニケーションに PC を使わずにすべてケータイで済ませてしまう世代がいるように、フィーチャーフォンも PC も買わずにスマートフォン(またはスマートデバイス)ですべてを完結させるユーザー層、あるいは世代というものは、間違いなく出現するでしょう。

また、本格的なクラウド時代が到来し、スマートデバイスの台頭によってハードウェアそのものの存在感は薄れていく、だから Apple のようにそこそこの原価で UX に関わる部分にはコストをかけ、少品種大量生産で稼げるビジネスモデルこそ正義だ、みたいなことは最近よく言われますし、それはある種の真理ではあると思います。でも、「おわりに」に書かれていたこの言葉には、私も確信を持っていたい。

わたしはこれからしばらくの間、消費者が"装置そのもの"に強い興味を抱かなくなる時代が来るだろうと考えている。スマートフォンを通じて得られる価値は絶大だ。しかし、その価値の多くは通信の"向こう側"にある。(中略)しかし、時が経てばハードウェア、ソフトウェア、サービスが一体化することで、消費者の興味が"製品"そのものに戻ってくるとも確信している。

これは当然、「ハードとソフト、サービスが一体化した先のこと」であり、現状のままハードウェアだけを豪華にすればいいという話ではありませんし、すべてを Apple がデザインした箱庭的世界観(で、多数の熱狂的ファンを抱える現在の状況)こそこの理想的な状態だという考えかたもあるでしょう。が、我々はまだ「ハードとソフト、サービスが完全に一体化した未来」を見ていない。そのときにどんな世界が待っているか、いや、どんな世界を創れるか。

その競争は、すでに始まっています。

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2011/02/18 (Fri.)

Sony Reader 用ブックカバーをようやく入手

よーうやく入手しました。

ソニー / ブックカバー PRSA-SC35 (ブルー)icon

PRSA-SC35

Reader 本体は入手したものの、ブックカバーが在庫切れでなかなか買えず。最近ようやく少し在庫状況が改善してきたようで、やっと買えました。本当はミヤビックスあたりから互換品でよさげなのが発売されたらそっちを買おうと思っていたんですが、なかなか出てこないので・・・。

PRSA-SC35

カバーは表紙にあたる部分が合皮。背表紙と裏表紙にあたる部分がラバー風の素材でできており、質感と触感(持ちやすさ)をうまく両立していると思います。

PRSA-SC35

Reader 本体の取り付けは、内側についているこの樹脂パーツの突起に、Reader の凹みをはめ込むだけというとてもシンプルな方法。同じやり方でサードパーティからユニークなカバーが出てこないかなーと思っているんですが、なかなか出てきません(´д`)。

PRSA-SC35

こんな感じで、だいぶ本らしくなりました。カバーをつけると当然厚みは増してしまいますが、しっかりした作りの割には薄いので、ぜんぜん許容範囲。

ブックカバーにこだわらず、ソフト/セミソフトケース系ならば汎用品がいろいろ使えるんですが、移動中のスキマ時間に電車やバスの中で読むことを考えると、いちいち出し入れしなくても使えるカバータイプがいいので、そうなると現状ではこの純正ブックカバー(バリエーションとしてはライト付ブックカバーiconもある)か、ソニーストアの同時購入特典の PORTER 製カバーくらいしかないのが、ちょっと寂しいところ。

これでやっと Reader を持ち歩いて読書できる環境が整ったわけですが、相変わらず配信(Reader Store 以外のサイトも含め)されているコンテンツに自分の読みたいものがない(´д`)。今のところプリインストールされている『ソニー自叙伝』のお試し版(第一章のみ)を読んだのと、自分で転送した『3D 世界規格を作れ!』の PDF 版の見え方をチェックしたくらいしか使っていなかったりします・・・。
そこまで投資する気はなかったけど、やっぱり当面は自炊環境を整えておいたほうが良いのかなあ(´д`)。

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2011/01/24 (Mon.)

ヤマダ電機の暴走

立石 泰則 / ヤマダ電機の暴走

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人に勧めておきながら自分で読み切れていなかった書籍を、ようやく読了。

日経ビジネス・週刊ダイヤモンド・東洋経済などの経済誌でここ数年、よく特集が組まれるようになったこともあって、私もヤマダ電機の仕組みについてはある程度知っているつもりでした。この書物はそういった既知の情報が網羅されているのに加えて、創業者の山田昇氏(現会長)の生い立ちから創業期に至る話まで掘り下げられているので、知らなかった情報や観点が得られて非常に興味深い内容でした。

専門学校を卒業後ビクターに就職し、組織の限界を感じて独立、松下電器(現パナソニック)系列の販売店を経て総合家電量販店化。群馬県に生まれて現在では全国ネットワークを網羅するようになった「国内家電流通の王者」は、「安さこそ価値」という信念のもと規模の拡大と調達コストの圧縮を両輪に、ひたすら拡大路線を突き進んでいます。それは、「タイムマシン経営」という言葉が認知されるようになる遙か以前から、アメリカ最大の家電量販店 Best Buy の経営手法を日本で再現しようとしていたのかもしれません。

いっぽうで、いち顧客として見たときのヤマダ電機は、私の自宅から最も近くにある大手家電量販店の一つであり、価格も(量販店としては)最安値クラスであるにも関わらず、これだけ電気屋好きな私がなぜか積極的には行きたいと思えないお店です。それはおそらく低価格にこだわるあまり、「売れ筋のものを大量に調達して仕入れ価格を下げる代わりに、売れ筋でないものはバッサリ切る」というヤマダ電機の売り方に私の好みがあっていないからだと思います。
私はどちらかというと売れ筋 No.1 でとにかく安い商品よりも、最先端であったりハイエンドであったり何か人と違うものであったり、ニッチ商品(よく言えばこだわりの強い商品)を好む傾向があると自覚しています。それに対してヤマダ電機には「ヤマダ電機が売りたい商品」しかないから、行っても楽しくないのでしょう。こう感じるのは私や私の親しい仲間うちくらいのものかと思っていたら、本書の中にも「ヤマダ電機に行って目当ての商品がなかったらヨドバシに探しに行くけど、最初にヨドバシに行って売っていなかったらヤマダには行かない」という消費者の例が挙げられていて、そういう顧客は案外少なくないんだなあ、と改めて気づかされました。電気製品にこだわりがなく、壊れたら初めて電気店に行って、置いてある選択肢から選ぶ・・・という高齢者が多い地方(ヤマダ電機も地方発祥の電気店)と、リテラシが高く指名買い顧客の多い都市部(カメラ系量販店の出自)とで顧客(全てではないにしろ)の行動が大きく異なる、ということに気がついていないか、気がついていてもどう対応して良いか分からないのかもしれません。もしくは、そういう顧客であっても価格になびく、と考えているのか。

まあ、価格差が一定以上に大きくなれば、嗜好品以外はコモディティ的要素が強くなり、低価格に流れる顧客の割合が大きくなるのは経済の原理だと思うので、それは否定してもしょうがないですが。
でも、例えばユニクロが価格以外の価値を提案するようになって、多くの顧客がもつユニクロのイメージが変わってきたのに対して、ダイソーを「ブランド」と認知している顧客がどれだけいるか?を考えれば、「価格が最大の価値」という戦略は、諸刃の剣であると思います。

さておき、本書は家電業界関係者のみならず、家電業界(の流通寄りの部分)に興味がある人や、マーケティングや経営戦略に興味がある人も読んでおいて損はない一冊だと思います。いろいろな観点で読める本だとは思いますが、私はこの本を読んで「価値」とはどういうことか、改めて考えさせられたなあ。

投稿者 B : 00:23 | Book | Business | コメント (1) | トラックバック

2010/12/15 (Wed.)

Sony Reader

買いました。

ソニー / Reader Pocket Edition PRS-350 (ブルー)icon

Sony PRS-350

Reader Store の品揃えを見てから買うかどうか決めよう、と思っていたら案の定イマイチな品揃えでがっかりしてしまい(´д`)、もうちょっと品揃えが良くなってきたらまた検討しようか・・・と一度は思っていたんですが、噂に聞くハードウェアの利益率(量販店のポイント還元が 1% とか、から想像できますね)を考えると待ってもハードの値下がりはしないだろうし、モデルチェンジはきっと 1 年後だから半端な時期に買ったら後悔するだろうし、何しろコンテンツが揃っていない今だからこそできる試行錯誤もある、という本末転倒な結論(ぉ)でとりあえず買ってみることにしました。

サイズは小っちゃいモノ好きな私としては最初から Pocket Edition 一択で。Touch Edition のほうは大きいけど画面解像度は変わらないし、積極的に選択する理由がありませんでした。カラーは、文章に集中するなら落ち着いた色が良いよね・・・ということで、ブルーで。

Sony PRS-350

Reader に採用されている E Ink ディスプレイは表示の質感が本当に紙に似ています。初めて実機を見たときには、表示面にダミー印刷を施したモックだろうと勘違いしてしまい、動作品と聞いてブックリスタびっくりしたほど。グレースケールもそれなりに階調が出ています。5inch SVGA(800×600)という解像度は文字を読むにはまあ十分ですが、超高精細ディスプレイを見慣れてしまうと、正直なところ解像度がもう一段欲しくなってしまいます。

Sony PRS-350

Pocket Edition というペットネームながらディスプレイ面は光学式タッチパネルになっていて(この時点で「Touch Edition」「Pocket Edition」というネーミングが破綻しているなあ・・・)、本体にはスタイラスも内蔵されています。本体がそこそこ大きい分、長さがあって使いやすいスタイラスではありますが、通常の操作は指先のタッチでできてしまうので、スタイラスはまず使わないかな。手書きメモ機能では重宝するかもしれません。

Sony PRS-350

アルミ製の筐体は、前面のディスプレイベゼルがブラスト(梨地)加工、ブックカバー装着時には「ヒンジ」に相当する側面の部分はヘアライン加工、そして背面には手触りの良いラバー加工が施されていて、限られたコストの中でかけるべきところにかけているなあ、という印象。細かいところを見るとコストダウンの跡も見受けられますが、先日読んだ『メイドインジャパンと iPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電』で書かれているようなコストと品質の両立がうまいバランスでできている、非常によくできたハードだと感じます。ホント、あとはコンテンツだけだよなあ・・・。

Sony PRS-350

操作ボタンはディスプレイ下部に 5 つ並んでいます。中央がホームボタンですが、ページ送り/戻しボタンがホームボタンの左側に並んでいるので、持ち方によってはページの送り/戻しの際に不安定に感じるかもしれません。もちろんタッチパネルのスワイプでもページ操作は可能ですが、E Ink は iPhone の液晶のように操作に対して滑らかについてくるディスプレイではなく、表示切り替え時に一瞬の待ちが発生するデバイスなので、私にはスワイプよりもハードウェアボタンのほうが感覚的にしっくりきます。

また、ページの送り/戻しが横書きの書籍では「←」が戻しで「→」が送りなのに、縦書きの書籍では「←」が送りで「→」が戻し、というのは最初だけちょっと戸惑いました。確かに文字列の流れていく方向に従うとそうなんですが、Web ブラウザ等で「←は戻し、→は送り」というのが脳みそにこびりついているので、軽くショックを受けました。
まあ、デフォルトがそうなっているというだけで、設定でどうとでも変更可能ですが。

Sony PRS-350

文字サイズはデフォルトの S サイズではこんな感じ。一般的な文庫本とほぼ同じか微妙に大きいくらいの文字サイズですが、私にとってはちょっと大きすぎ(情報量が少なすぎ)。私は読むのが比較的速いほうなので、これだとページ送りの頻度が高すぎてちょっと、です。

Sony PRS-350

で、一段小さい XS サイズにしてみました(これが最小サイズ)。人によっては小さすぎて読めないと感じるかもしれませんが、私にはこのほうが読みやすい。ディスプレイの解像度が高ければもう一段小さくてもいいくらいです。

というか、紙の本の多くはプロポーショナルフォント(文字によって字幅や字詰めが調整されているフォント)なのに対して、Reader は完全に等幅フォント(原稿用紙のように 1 行の文字数が決まっていて、文字の大きさや形状によらず幅が同じ)になっているのでちょっと読みづらく、どうにも文章が間延びした印象を受けてしまいます。また、ディスプレイ上下左右のマージンももっと詰めたい。情報量と読みやすさ命の私には、この仕様はちょっといただけません。
まあフォントの話は、プロポーショナルにすると縦書き用と横書き用のフォントを両方用意しなくてはならなくなる、とかいう日本固有の事情もあって難しかったのかと想像しますが、でも文学を大切にする気があるならまずそういうところは当然考慮しなくてはならないでしょう(文学作品をあまり読まないお前が言うな、という感じですが)。

Sony PRS-350

電源をオフにすると、スクリーンセーバー的に写真が表示されます(写真は設定で任意の画像に変更可能)。画面書き換えの際だけ電力を消費するという E Ink の特性のおかげで「電源が切れているのに画面が表示されている」という、今までの電子機器の常識からするとちょっと不思議な状態になっていますが、そもそも電力を消費しないのならば「読まないときはそのまま放っておけば良くて、いちいち電源を切る必要もない」のがホント。それでもあえて電源スイッチがついていて明示的に「電源を切る」ことができるのは、読みかけの本を他人に見られたくないプライバシーの問題とか、カバンやポケットの中でも誤動作防止の意味合いとかもあるでしょうが、「使わないときは切っておかないと落ち着かない」という人間の心理を鑑みた仕様なのかな、という気がします(笑。

ちなみにキャリングケースなりカバーなり、は、完全に初動に出遅れてしまったせいで純正品がほぼ品切れ状態になっていて、まだ買えていません(´д`)。在庫が復活する前に Vis-a-Vis あたりでよさげなカバーが出てきたら、そっちを買うかもしれません。もしくは suono あたりがブックカバーをベースに作ってくれないかな・・・。つけたまま使えるブックカバータイプが欲しいんです。

で、私はそんなに本の虫ではないので、これで何を読むか・・・はこれから考えます(ぉ。

投稿者 B : 23:24 | Book | eBook | コメント (0) | トラックバック

2010/10/25 (Mon.)

フォクトレンダー VM & カールツァイス ZM レンズ WORLD

フォクトレンダー VM & カールツァイス ZM レンズ WORLD

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コシナから発売されている Voigtländer と Carl Zeiss の Leica M マウント互換レンズについてまとめたムック本が発売されたので、買ってみました。

まさにミラーレス機人気の高まっている今だからこそ出せた企画だと思います。ちょっと前であれば銀塩のレンジファインダカメラやエプソンの R-D1 シリーズでマニアな方々が細々と楽しんでいた M マウントレンズの世界が、マイクロフォーサーズと NEX の登場で一気に注目を浴びるようになっています。このムックも、一応 Leica M8/M9 や R-D1 も押さえてありますが、どちらかというとミラーレスデジタルを主眼に置いて書かれている印象を持ちました。

最近のレンズは性能(主にシャープさ)が重視され、コンピュータ設計になったこともあって個性的な製品が少なくなっています(おかげでレンズ購入時の失敗が少なく、間口が広がっているのも事実ですが)。でも Carl Zeiss や Voigtländer のブランドを受け継ぎ、カメラに対する趣味性や愛の部分を大切にしているコシナには、性能だけでなく哲学を感じるレンズがラインアップされていると思います。とはいえ今までは一眼レフ用レンズにしか興味がなかった私は、これらの VM/ZM レンズ群はバリエーションが多かったこともあり、今まであまり気にしていませんでした。が、改めてこうやって一つ一つを見ていくと、なんと個性的なレンズが揃っていることか。
また、M マウントは一眼レフ用に比べてレンズ自体が小さいせいか、スペックが高い製品でも一眼レフ用に比べれば高価くないことも重要です(笑)。例えば同じ 35mm F1.4 でも、EF マウントでは定価¥205,000 するところが、NOKTON classic なら¥75,000 しかしません。VM/ZM マウントは MF レンズだし一眼レフにはつけられないのでその点は割り引いて考える必要がありますが、明るいレンズを安く使えるというのは、サラリーマン的には非常に重要。まあ、¥75,000 のレンズを「安い」と言ってしまう感覚がすでにオカシイことは自覚しています(´д`)。

とはいえ、NEX で使える MF レンズとしては CONTAX G 用レンズのコストパフォーマンスが高すぎる(安いだけじゃなくて正真正銘の Zeiss だし、スペックも悪くない)ので、代表的な焦点距離は CONTAX G で揃えて、マニアックなスペックや独特の描写をするもの、CONTAX G には存在しない焦点距離のレンズが欲しいときに VM/ZM レンズを選ぶ、というのが NEX ユーザー的には正しいような気がします。

あと、本書で特筆すべきは単にレンズについて説明しているだけでなく、コシナのレンズ製造工場の取材記事に多くのページを割いているということ。コシナは最近ときどき工場見学を開放しているようですが、長野まではなかなか行けるものでもないので、こうやってバーチャル工場見学ができるだけでも非常に貴重だと思います。

もし、NEX やマイクロフォーサーズでレンズ沼に片足を突っ込んでいて、Zeiss や Voigtländer に興味があるなら、ご一読をオススメします。

投稿者 B : 21:54 | Book | Camera Mook | コメント (0) | トラックバック

2010/10/18 (Mon.)

世界で勝てるデジタル家電

西田 宗千佳 / メイドインジャパンと iPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電

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記憶に新しいところではこの春に『iPad VS. キンドル』を出版したジャーナリスト・西田宗千佳氏の最新の著作が発売されたので、読んでみました。

本著もキャッチーなタイトルではありますが、多面的でフラットな業界分析はさすがの一言。同じく最近出版された、本田雅一氏の『3D 世界規格を作れ!』とは扱っているテーマこそ違え、どこかのメーカーだけに肩入れすることなく(肩入れしているとしたら日本の電機メーカー全てに)、世界における日本の電機産業の現状を的確に分析した上で応援している、という点で非常に似ていると感じました。

内容的にはタイトルどおり「iPad/iPhone は何がすごいのか」をビジネス/設計/プラットフォーム/開発思想それぞれの面から分析し、Apple が仕掛ける製造業の王道「少品種超大量生産」と日本企業の「高付加価値」の対比、今後の家電産業の鍵を握るプラットフォーム戦略の重要性、日本企業の「品質」の考え方と消費者の多くが考えるプライオリティ、そしてゲームの「ルールを変える」ということ。よくもまあ、これだけ多岐にわたる事柄を整理して一冊の本にまとめた、というくらいにまとまっている本です。私も、この本に書かれていることのほとんどは知っていましたが(特によく知っていることも多く書かれていましたが)、こうやって全方位的に整理してドン!と突きつけられると、何か見えてくるものがあるような気がします。
少なくとも、ここ数年の日本メーカーが取り組んできた「多品種少量生産」による多様なニーズへの対応は、一部の市場では成功しているけれども、それだけで全ての市場をカバーできるわけではない。むしろ圧倒的マスに向けたプロダクトで量産性(裏を返せばコスト)と品質を両立することができなければ縮小均衡しか残っていない、というのは、認めざるを得ない事実だと思います。

また、最終章に書かれていた「ルールを変える」という話は、私の中でずっとモヤモヤとしていて『なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか』という書物にその答えを求めてみたけど全然書かれていなかったことがここに書かれており、胸の中が晴れ渡るような快感を覚えました(だからといって、それを実践するのは並大抵のことではないけども)。

最近は Apple の一人勝ちのような状況が(一部市場では)起きていて、大手経済紙/誌でも「強い Apple とイノベーションを起こせない日本企業」のような対比で語られることも少なくありません。ある意味、いろんな状況が重なって日本の電機産業が自信を失っているのが現在だと思いますが、これだけ客観的かつ多面的に取材を行っている西田氏に、こう断言されていることが、微かな自信に繋がるような気がします。

日本の競争力が失われた、と多くの人が言う。
しかしそれは、日本の技術力が失われたからではない。(中略)日本にはまだまだ技術力があるのだ。だが、それを日本国内で消費されるデッドエンドで浪費したことが間違いだった。
そして、こういうエールを送ってくれている下りで、私は本当に涙が出てきました・・・。
今後、家電製品や IT 機器の多くが iPhone や iPad のようなルールで作られ、販売されていくのだとすれば、勝つためには量が必要だ。その上で品質の追求をせねばならない。
日本も、高度成長期には「外」で戦ってきた。今も、ゲーム機や 3D で勝負をかける人びとは、明確に世界を視野に戦っている。
われわれに必要とされているのは、そういったジャンルをもっといくつも見つけること、そして、戦おうとする人びとの足を、無関心やつまらない利権でひっぱらないことだ。(中略)日本の技術は、僕たちが思っているほど弱くなんかない。お願いだから、彼らを全力で戦わせてあげてはくれないだろうか。
日本の製造業が再び世界で強い競争力を得るには、越えるべきハードルがいくつも存在します。また、自分たちの努力だけではなく、政府が「未来のこの国のカタチをどうしたいか」にも大きな影響を受けることも事実です。ただ、少なくとも現状に嘆き、諦めていては始まらない。再び自信を得て、(Apple や Google の真似ではない)世界で戦う戦略を編み出すことによってのみ活路が見いだせることを肝に銘じ、明日からまた歩んでいかなくてはなりません。

最後に、この一枚を貼っておきたいと思います。著者の西田氏ではなく、先日行われた本田さんの『3D 世界規格を作れ!』の発刊記念セミナー(Ustream で録画を試聴できます)において、本田さんが「伝えたかったこと」。きっと西田さんも同じ気持ちであり、日本のメーカー関係者であれば、誰もが元気になれる言葉。

僕からお伝えしたいこと:ニッポンの電機屋さん、想像するよりずっと強いんです

投稿者 B : 23:59 | Book | Business | コメント (0) | トラックバック

2010/10/08 (Fri.)

インサイド・ドキュメント「3D 世界規格を作れ!」

本田 雅一 / インサイド・ドキュメント「3D 世界規格を作れ!」

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今週の CEATEC もまさに 3D 祭りの様相を呈していましたが、今年の家電業界全体が盛り立てようとしている 3D のこれまでを詳細にまとめた本です。といっても技術解説や製品比較ではなく、主に 3D をリードするパナソニックとソニーの製品発売に至るまでのドキュメンタリー形式になっています。

書籍のタイトルは「3D」を冠していますが、実際にはここ 7~8 年の映像業界の動きを描いた内容となっていて、実に前ページの 1/3 は Blu-ray と HD DVD が争った次世代 DVD 戦争の経緯を記したもの。この内容自体は以前東洋経済誌に掲載された同氏の記事にも書かれていたことがあり、大まかな経緯は私も知っていましたが、それをさらに詳細化した内容になっています。
映像業界がここまで 3D を志向するのは、フル HD 化をほぼ完了させた業界が 4K2K に向かっていく前のステップとして踏む必要があるためで、必然性のあるもの。それにプラズマと液晶のテレビの技術競争が絡んで現在の状況に繋がっています。そういうことが、DVD~Blu-ray 時代の家電業界とハリウッドの関係や韓国メーカーとの競争関係なども踏まえながら綴られており、非常に興味深い内容となっています。まさに 2000 年前後からこれらの業界を渡り歩き、それでいてフラットな視点で取材と執筆を続けてきた本田氏でなければ書けなかったドキュメンタリーと言えるでしょう。

しかしこの著書の特筆すべきは、3D 人気に乗って発売された技術解説書でも、メーカーの内情の暴露本でもなく、本田氏自身があとがきにおいて

日本の家電メーカーで名前も知られずに働き、日本の大きな外貨獲得手段となっている家電産業を下支えしている多数のエンジニアたちがいる。本書は、彼らがどんなことを成し遂げようとしてきたのかを記すために書き始めました。

と述べているように、日本の家電メーカーが彼らにしか生み出せない価値を実現するために努めている事実を事例として著すことで彼らを励まそうとしていることにあるのではないでしょうか。最後のくだりで、

重要なのは、手がけた技術がビジネスとして成功し続けるように画策することではない。かつての成功体験に安住せず、夢を見続けることだ。懸命に汗をかきながら、前へ前へと進む努力が"魔法"を生み続ける原動力なのだから。
(中略)われわれの想像をはるかに超えて、日本の電機メーカーが持つ底力は大きい。彼らは現代の魔法使いとして振る舞う術を、世界でもっとも知っているはずなのだから。

という一節を読み、私でさえ失いかけた自信を取り戻させてくれるような熱さを感じました。

残念ながら最近の私はあまり思うような仕事につけていないのですが、近いうちにきっとまた業界の先端、切っ先の部分で世の中の(一部でも良い)パラダイムを先に進めるための仕事についていたい。その渦中において、人類の進歩に少しでも貢献できた実感が得られるならば、この著書に描かれているエンジニアやビジネスマンたちのような過酷な状況で働くことになっても構わない、とすら思います。

3D や AV 家電に興味がある人に限らず、国内の製造業やハイテク産業に何かしらの形で携わっているならば、一読して損はない良著ではないでしょうか。

ちなみにこの書籍は、購入者限定で全文 PDF の無償配布を行っています。入手には購入者のみに提供されるダウンロードコードが必要ですが、ダウンロードさえしてしまえば PDF なので、後の取り回しは非常に自由度が高いです。

たとえば iPhone/iPad への持ち出しならば、iTunes に PDF ファイルをドラッグ&ドロップするだけで、

3D 世界規格を作れ!

自動的にライブラリに追加されます(「ブック」カテゴリがない場合は自動的にカテゴリが追加される)。あとは iPhone と同期すれば、

3D 世界規格を作れ!

「iBooks」アプリに表示されるという仕掛け。

3D 世界規格を作れ!

ただ、iPhone 3GS ではちょっと画面の解像度が低すぎて、ページ全体表示では可読性に難あり。ピンチインで拡大すれば読めますが、そうするとスクロールの回数が多くなってしまうので、それはそれで読みづらい。iPhone 4 の Retina Display なら読めそうな気がしますが、私は結局紙の本+PC 上の PDF で読みました。ただ、今後は電子書籍に適したモバイル端末がいろいろと出てきそうなので、この試みには素直に賛同します。

3D が題材であるだけでなく、国内の書籍としては珍しいこうした試みまで含めて、まさに「今」が凝縮された一冊ですね。

投稿者 B : 22:48 | Book | Business | コメント (0) | トラックバック

2010/08/17 (Tue.)

オールドレンズ パラダイス 2

澤村 徹 / オールドレンズ パラダイス 2

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澤村 徹氏のオールドレンズ本の新著が発売されたので、読んでみました。

フォーマット的には前作『オールドレンズ パラダイス』のそれを踏襲しており、今回はマイクロフォーサーズ機で使えるオールドレンズとマウントアダプタについての解説が網羅されています。紹介されているレンズは従来の DSLR ではフランジバックの都合で使用できなかったミノルタ MD やキヤノン FD、あるいは各社のレンジファインダー機やシネレンズ、マニアックなところではオリンパス PEN F やペンタックス auto110 といった「マイクロフォーサーズならでは」のオールドレンズ群にフォーカスしており、M42 や Y/C などの代表的なオールドレンズマウントについては省略されているため、前作と併せて読むのが良いかと。
個人的には NEX では CONTAX G レンズをひととおり試してから他のレンズに手を出してみたいと思っていますが、MC ROKKOR-PG 58mm F1.2 とか New FD85mm F1.2 あたりのレンズは試してみたいところ。レンズの「味」がオールドレンズの醍醐味ではありますが、逆に最近ではなかなか製品化されない・あるいは発売されていても高くて手が出ないスペックのレンズが比較的安価に楽しめるのも、オールドレンズの良さじゃないかと思います。
あとは NEX で使うならミノルタの M-ROKKOR(ミノルタが Leitz と共同開発したレンジファインダー機「ライツミノルタ CL」用の M マウントレンズ)を使うのも粋かもしれません。

澤村氏にはこの勢いで旬の NEX を題材に『パラダイス 3』を執筆してほしいところではありますが、レンズチョイスが m4/3 とかなりかぶるので、難しいかなあ。

投稿者 B : 01:00 | Book | Camera Mook | コメント (0) | トラックバック