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2008/05/01 (Thu.)

機動戦士ガンダム UC (4) パラオ攻略戦 特装版

最近ハマッている福井作品の新刊が出たので購入。

福井 晴敏 / 機動戦士ガンダム UC (4) パラオ攻略戦 特装版

私が福井作品にハマるきっかけになった UC の最新巻です。通常版ではなく、オマケプラモつきの「特装版」。
物語は徐々に核心に迫りつつあり、「えーこのキャラってこういう設定だったの-!」的なサプライズもありながら、どんどん読ませる福井節は健在。タイトルからしてそうですが、宇宙世紀の各シリーズとのリンクがちゃんと張り巡らされているので、宇宙世紀ファンにはたまらない内容といえると思います。かつ、他の福井作品を読んでいればニヤリとする設定も多く、そっち方面からのファンでも満足できる内容と言えるでしょう。あと、各キャラのセリフ回しは明らかにトミノ節を意識してますね。

で、これ、物語には確かに面白いんですが、なんか今回からいきなり挿絵が変わってるんですけど(;´Д`)ヾ。知らない間に安彦良和氏が降板していたらしい・・・正直言って安彦キャラをきっかけにこの作品に入った身としては、(小説自体の面白さはともかく)挿絵が違うと魅力半減なんですけど・・・。今後は挿絵は今の人で、安彦氏は表紙だけ担当になるみたいですが、むしろこれなら挿絵なしのほうが良いような。

オマケプラモも組み立ててみました。あくまでオマケはオマケなので、10 分もあれば組めてしまうものでしたが。

MG ユニコーンに装備できるビームガトリングガンのプラモです。今作にゲスト的に登場する武器ですが、重装感が出てかっこいいですね。ビーム兵器でガトリングガンタイプである必要性がイマイチ分からないんですが(ぉ、見た目のゴツさ的にはシールドよりも気に入ったかも。

投稿者 B : 23:54 | Book | GUNPLA | Hobby | Novel | コメント (0) | トラックバック

2008/03/07 (Fri.)

亡国のイージス

福井 晴敏 / 亡国のイージス (上)
福井 晴敏 / 亡国のイージス (下)

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月に繭 地には果実』に続いて読んでみずにはいられなかった作品。福井晴敏の代表作でもあります。

自衛隊ものって全く興味がなかったので、読み始めるまではモチベーションが続くか心配だったんですが、いやいやいや。むしろ一気に読んでしまいました。
序盤は説明的な部分が多く、小難しくてちょっと辛かったんですが、ある程度背景と主要キャラの人物像が分かってきたら急に面白くなりました。それぞれに抱えるものがある人々が、護衛艦という密室を舞台に繰り広げる群像劇。というのは前半だけで、それぞれの登場人物に感情移入し始めた頃に事件が起き、彼らが皆凄惨な結末に向かっていくさまは、まるで自分自身が「如月行」が「組織」の訓練の最終試験を受けたときに近い感情を抱かされました。

クライマックスはまさに(スケールやリアリティは異なるものの)『月に繭~』に勝るとも劣らない凄惨さで、ちょっと想像したくなくなるほどの残酷さ。平気でこんな表現ができてしまう精神には畏怖すらおぼえますが、その凄惨さがあるからこそ結末のカタルシスに至れるのかもしれません。ちょっとばかり浪花節的なクサさを感じさせる展開はありましたが、でも、個人的にはこういう男臭い展開はキライじゃない(笑。
長い歴史の中で、一部の人間が世の中に与える影響なんて小さなものだけど、その中で各個人が真実を見つけることこそが大切――というテーマは、舞台や表現手法こそ違えど『月に繭~』と同じで、福井晴敏が作品を通して人々に伝えたいことそのものなのかもしれません。

これがどんなふうに映像化されているかと想像すると、日本の映画界ではちょっと無理だろうと期待できない部分はあるけど、一応 DVD も観てみようかと思います。

投稿者 B : 23:39 | Book | Novel | コメント (2) | トラックバック

2008/02/19 (Tue.)

月に繭 地には果実

MG を作りながら読んでいた小説を読み終えました。

福井 晴敏 / 月に繭 地には果実 (上)
福井 晴敏 / 月に繭 地には果実 (中)
福井 晴敏 / 月に繭 地には果実 (下)

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序盤はテレビ版に忠実に展開しますが、中巻以降は全くと言って良いほど違う作品になっていました。テレビ版の初期プロットをベースに書かれた小説なので、ストーリー展開に従ってテレビ版から逸れていったんですかね。テレビ版で登場した主要キャラの何人もが登場しませんでしたが、テレビ版はやや中だるみを感じる部分もあったのに対して、福井版は明確な主題に沿って最後までストーリーが進む感じで、こちらのほうが「ターンエーガンダム」という作品が描きたかったことをストレートに表現している気がします。

主役級キャラがあまりわがままを言わなかったテレビ版に対して、この福井版は人の理念とエゴの表裏一体、そして誰の心にも巣食う魔物について真正面から向き合った作品だと思います。最もギャップが大きかったのはキエル・ハイムじゃないでしょうか?テレビ版ではディアナ・ソレルと共感、共鳴するさまばかりが描かれていましたが、この作品ではむしろ同じ顔を持つキエルとディアナの違いの部分がクローズアップされていたように思います。終盤のキエルはむしろ軽くカテジナさん入ってるんじゃないかと思ったほど(ぉ。でも、テレビ版ではいろいろ曖昧だったそれぞれのキャラ(特に月側の人々)の行動の動機とか、謎の多かった MS やマウンテンサイクルの背景とか、ちゃんと描かれていてやっと消化できた感じ。
それにしても下巻の文章表現は強烈で、読んでいてちょっと辛かったです。たくさんの人が死ぬけど全体的には「優しい」と表現できるテレビ版と違い、命が失われるときの表現は遠慮なく残酷で、オブラートに包んだり変に美化したりすることがないのが「福井節」というんですかね。小説を読んで緊張したのは(緊張の種類が違いますが)鈴木光司の『リング』以来かもしれません。

オリジナルとは全く違うラストにちょっと愕然としましたが、これはこれで良い結末だったような。テレビ版で報われなかった想いが福井版で報われ、福井版で遂げられなかった想いがテレビ版で遂げられているという、互いが互いの救いになっている作品だと思いました。

投稿者 B : 21:36 | Book | Novel | コメント (0) | トラックバック

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