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2018/06/13 (Wed.)

BenQ BL2711U

ベンキュー、Rec.709カバーのデザイナー向け27型4K液晶 - PC Watch

BenQ BL2711U

BenQ から 27inch 4K ディスプレイの新製品が発表されました。

近年の積極的な製品展開で注目を浴びている BenQ ですが、積極的すぎて製品ごとのスペックの違いが把握しきれない(;´Д`)ヾ。自分の理解のために、同じ BenQ の 27inch モデルと比較してみました。

モデルSW271BL2711USW2700PT
サイズ27inch27inch27inch
解像度4K(3840×2160)4K(3840×2160)WQHD(2560×1440)
パネルIPSIPSIPS
輝度350cd/m2300cd/m2350cd/m2
HDR
色再現Adobe RGB 99%
sRGB/Rec.709 100%
sRGB/Rec.709 100%Adobe RGB 99%
sRGB/Rec.709 100%
キャリブレーションハードウェアソフトウェアハードウェア
遮光フード付属付属
インターフェースDVI×1/HDMI 1.4×1
/DP 1.2×1
DVI×1/HDMI 1.4×1
/HDMI 2.0×1/DP 1.2×1
DVI×1/HDMI 1.4×1
/DP 1.2×1
価格(日本/米国)¥138,000/$1,099未発表/$449¥69,800/$599
※国内価格は Amazon、米国価格は B&H より引用

こうして見ると、ハイエンドの SW271 は SW2700PT をベースに 4K/HDR 化したモデルであることが分かります。一方今回の BL2711U はスペックこそ近いものの、Adobe RGB 対応とカラーマネジメント機能を割り切って「4K 対応でそこそこ色再現性の高いモデル」というバランスを目指しているようです。プロフォトグラファーではなくハイアマチュアのスチル/ビデオ編集用途やグラフィックデザイナー向けという感じ。そういう意味では、SW271 にはさすがに手が出ないけどそろそろ 4K ディスプレイが欲しい私のようなユーザーにど真ん中ストライクと言えます。

価格は発売日(22 日)が近づくまで公表されないでしょうが、米国 B&H での価格を参考にすると日本では ¥54,800~59,800 あたりのセンではないでしょうか。少し前に調べたところによると、4K で 6~8 万円のモデルは Adobe RGB&ハードウェアキャリブレーション非対応なのが相場でしたが、まさにそこよりも少しお買い得な価格で出てくることでしょう。またサイカ先生によると「使っているカメラの価格の 1/3 をディスプレイに投資するのがバランス良い」とのことなので、α7 シリーズユーザー的にはちょうど良いグレードであると言えそうです。あ、オマエの持ってるカメラの価格を合計して三で割ったら EIZO でも買えるだろ、というツッコミは受け付けません(ぉ

欲張るとどんどん上を見てしまうのが写真編集用 PC ディスプレイの世界ですが、BL2711U は落としどころとしては最適な選択肢っぽい印象。今すぐにとは言いませんが、近い将来の買い換え候補筆頭に置いておこうと思います。あとは BenQ のディスプレイは実機に触れる機会が少ないのがネックなんだよなあ...。

投稿者 B : 23:11 | Camera | PC | PC Peripheral | コメント (0) | トラックバック

2018/06/12 (Tue.)

SanDisk Extreme PRO SDXC UHS-I 128GB

大容量な SDXC カードを購入しました。

SanDisk / Extreme PRO SDXC UHS-I Card 128GB SDSDXXG-128G-GN4IN

Extreme Pro UHS-I SDXC

今まで、レース系のスポーツイベントを撮影しに行く際はデュアルスロットな EOS 7D2 に 64GB×2 のカードを挿していたんですが、RAW+JPEG で連写していると合計 128GB でも不足することが少なくない。かつ、最も盛り上がるシーン(決勝の終盤とか)でカードが一杯になって交換している間に大事なシーンを撮り逃しそうになる事故未遂もありました。本来なら少し余裕を持った状態でカード交換しておくか、そもそもイベント自体をカード交換なしで乗り切るべきだろうと思って今回は後者を選択。128GB(SD)+64GB(CF)あればエアレースだろうとモトクロスだろうと容量的には足りる計算です。

Extreme Pro UHS-I SDXC

選んだカードは何も考えずに Extreme PRO(UHS-I)。並行輸入品ならば今や 6,000 円台で SanDisk のフラッグシップモデル 128GB が手に入るとは、安くなったものです。
ただこのあたりは偽造品も多いところなので、信頼のおけるところで秋葉原のパソコンショップ アークにて購入。秋葉原に実店舗を持つ老舗ショップ(といっても昔は川崎にあったんですけどね)ならば Amazon のマーケットプレイスと違って偽物を掴まされる危険もないだろうし、モノによっては Amazon よりも安かったりするので、私はメモリカード関連はここで買うことが多いです。

CrystalDiskMark 6.0.0 で計測してみた結果は以下の通り。

Extreme Pro UHS-I SDXC

おー速い速い。今まで使っていた Extreme PLUS もシーケンシャルリードは 90MB/s を超えていたので良い勝負ですが、シーケンシャルライトが 86MB/s というのは今までの手持ちカードで最速だった Extreme CF(120MB/s)よりも速い。これならば 7D2 で連写してもバッファの解放が速くなり、より連写を続けられる枚数が増えるに違いない。

まあ、買ったところでしばらくレースイベントがないのが残念なところなのですが、このカードは 7D2 に挿しっぱなしにしようと思います。

SanDisk / Extreme PRO SDXC UHS-I Card 128GB SDSDXXG-128G-GN4IN

投稿者 B : 23:28 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2018/06/11 (Mon.)

Velbon EX-447 ビデオ三脚

なぜか職場で撮影(スチル/ビデオ問わず)を頼まれることが多いんですが、三脚がなくていつも自宅から持って行くのが面倒になって、職場用に一本買いました。

ベルボン / EX-447 VIDEO

Velbon EX-447 VIDEO

三脚を使う撮影はビデオの方が多いので、パン棒がついているビデオ三脚を選択。
国内メーカーの三脚では何となくベルボンはスチル、スリックはビデオのイメージがあったんですが、ヨドバシで比べてみたところビデオ三脚でもベルボンのほうがパン棒のグリップ形状がしっくり来たのと、全体的に細かいところの作りがよく感じたのでベルボンにしました。EX-447 は同社の EX VIDEO シリーズの中では最廉価モデルですが、一つ上の EX-547 から重量がいきなり 1.5 倍になるため、使う機材とのバランスを考えて取り回しの良い EX-447 を購入。

Velbon EX-447 VIDEO

実売七千円台で特筆するものもない三脚ですが、それでも水準器や補強ステー、エレベーターなど必要なものは一通りついています。
店頭で触ってみた感じ、ちょっと軽すぎてパンしたときに三脚が傾くかな?という印象でしたが、実際に Handycam を乗せてみたらカメラの重さが加わることで十分安定してくれました。

Velbon EX-447 VIDEO

セットになっているビデオ雲台は FHD-43M というもの。クイックシューに VHS ピンがありませんが、家庭用ビデオカメラ程度ならそうそう必要になることもないでしょう。

Velbon EX-447 VIDEO

雲台の側面についている大きなツマミはパンストッパーとチルトストッパーが同軸になっています。最初、これ一つでチルトストッパーだと思っていて「パンストッパーはどこだ?」と探してしまったんですが、内側の細いツマミがパンストッパー。ちょっと慣れるとパン/チルトの操作があまり手を動かさずにできて、これ便利ですね。

Velbon EX-447 VIDEO

いつも使っているデカいビデオ雲台と比べるとさすがに心許ないですが、実際には Handycam 程度にはこれで十分感があります。さすがにカウンターバランス機能なんかはないものの、オイルフリュード式で滑らかな定速パン/チルトが可能。

Velbon EX-447 VIDEO

申し訳程度のキャリングケースが付属していて、キズ防止にはなります。

普段はどうしても Manfrotto だ Gitzo だ、と舶来品にばかり目が向いてしまいますが、日本メーカーの三脚も実際に使ってみると、派手さはないものの必要十分で扱いやすいですね。ホームビデオならば本当はこれで十分なんだよなあ...。トラベル三脚でも Manfrotto Befree よりもコンパクトで軽い ウルトレックシリーズなんてのもあったりするし、仕事用カバンにさえ突っ込んでおけそうな三脚として、ちょっと欲しくなってきてしまいました。

ベルボン / EX-447 VIDEO

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投稿者 B : 22:47 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2018/06/07 (Thu.)

新生 EF70-200mm F2.8L/F4L

キヤノンLレンズの定番「EF70-200mm F2.8L IS」が3代目に - デジカメ Watch
キヤノン、Lレンズの小型望遠ズーム「EF70-200mm F4L IS II USM」 - デジカメ Watch

新生 EF70-200mm F2.8L/F4L

キヤノンが望遠ズームレンズの超定番、EF70-200mm の F2.8L と F4L を同時にリニューアル発表しました。

F2.8L のほうは II 型が出てからまだ 10 年と経っていませんが、F4L のほうはもう 13 年経つわけで、待望のモデルチェンジと言えます。F4L は手ブレ補正性能が 3 段→5 段分、最短撮影距離が 1.2m→1m に向上して扱いやすくなりました。が、どちらのレンズもレンズ構成は現行品を踏襲しているということで、確かに構成図を見てもほぼ同じかブラッシュアップ程度に見えます。
とはいえコーティングの変更で逆光性能は上がっているだろうし、組み立て精度も向上していておかしくありません。また内蔵マイコンやモーターの世代が新しくなることで AF 性能は間違いなく上がっているはず。これらのレンズを常用、特にスポーツ用途で使っているユーザーならば買い換える価値はありそうです。逆に言えば描写のキャラクターはあまり変わらないと思われるので、被写体が静物やポートレート中心ならこれから中古流通が増えるであろう現行品はお買い得になりそうです。

EF70-200mm F4L USM

私が今使っている EF70-200mm F4L は今回のモデルチェンジで二世代前になった手ブレ補正なしのモデル。購入直後に IS つきが発表されて悔しい思いをしましたが、このレンズもヌケ・色乗りともに良くて、今でも手持ちのレンズの中で最も信頼を置いているレンズの一つ。開放 F4 だから夕方や屋内で扱いづらく、IS II 型にモデルチェンジしたら買い換えよう...と思っていました。ちょっと前までは。
今は EOS で使うレンズは小三元+シグマを含む何本かの短焦点レンズ+シグマ 50-500OS である程度事足りていて、しかも今後数年でミラーレスシステムへの本格移行を視野に入れている身としては、EF レンズの買い換え/買い増しは凍結しています。素晴らしいレンズがあることは解っていても、当面はネイティブ E マウントレンズかマウント交換サービスのあるシグマレンズを買いつつ動向を見守りたいのが本音。それなりに高感度に強い 5D3 なら、手ブレ補正なしでもそれなりに粘ってくれるし。

まあ私の用途だと新型ではなく現行 F4L IS USM に買い換えるだけでも満足度は上がりそうだし、コストパフォーマンス的にはそちらのほうが良いような気もします。ちょっと考えよう...。

キヤノン / EF70-200mm F4L IS II USM

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投稿者 B : 23:57 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/06/06 (Wed.)

RX100 VI

ソニー、24-200mm相当の望遠対応になった「RX100 VI」 - デジカメ Watch
ソニー / RX100 VIicon

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ソニーの定番 1inch コンパクト「RX100」に VI 型が発表されました。

IV~V 型とセンサ側の進化がメインだったので、次はそろそろ III 型から変わっていない光学系に手を入れてくるだろうなと思っていました。テレ端を少し伸ばして 105mm 程度にするかもう少し最短撮影距離を縮めてくれるともっと扱いやすいカメラになるんじゃないかと(個人的には後者が嬉しかった)。が、予想を大きく裏切って一気に 24-200mm 相当の高倍率ズームレンズを搭載してくるとは驚きました。
まあ、スマホがデュアルカメラ・トリプルカメラで多焦点化してボケもソフトウェア的に作れるようになってきた以上、専用機としてのカメラはもっと得意領域を深める方向に進むのは正しい戦略だと思います。

私もなんだかんだ言って日常的に最も稼動率が高いカメラは RX100 III だったりするので、その中でもうちょっと望遠が長ければ...と思ったことは少なくありません。何回か 30 倍ズーム搭載の HX90V を買おうかと思いつつセンサ小さいし RAW 記録できないしで却下してきた経緯もあります。その点日常カメラとして死角がなくなったのが今回の RX100 VI ですが、高倍率ズームになった代償としてワイド側の開放 F 値が暗くなってしまったのだけが残念。従来のワイド端 F1.8(テレ端でも F2.8)のレンズであれば、撮り方次第で APS-C 一眼に負けないボケ描写も作れたのが、F2.8-4.5 というスペックでボケを作ろうとすると望遠に頼らざるを得ません。
そういう意味では V 型までと今回の VI 型では同じ「RX100」を名乗っていてもキャラクターの違うカメラなんでしょうね。ある程度の作品撮りまで含めたスナップフォトやメシテロ写真(ぉ)がメインならば V 型以前、一眼レフやミラーレスよりもコンパクトなシステムでちょっとしたスポーツイベントや学校行事までをカバーしたければ VI 型、というイメージ。実際 α6000+ダブルズームキットあたりよりも RX100 VI のほうが扱いやすそうな気もします。

私もちょっと欲しいんですが、さすがに 14 万円という価格はすぐには出ない(;´Д`)ヾ。無人島に持っていくカメラとレンズを 1 セットだけ選べと言われたら RX100 VI で決まりなんでしょうが、私にとって RX100 は普段のカバンに忍ばせておく&一眼を持って行くときに一応入れておくサブカメラという位置づけなので、当面 III で十分です。まあ III も買ってもう 4 年経つし、これが壊れたら次どうするか考えよう。

投稿者 B : 22:06 | Camera | Compact | コメント (0) | トラックバック

2018/05/31 (Thu.)

シグマ ネイティブ E マウントレンズ発売

そういえば先週末にシグマのネイティブ E マウント対応レンズ群の一部が発売になっていたので、ヨドバシまで触りに行ってきました。

SIGMA

今回発売されたのは 50mm F1.4、85mm F1.4 の二本。私はどちらも EF マウント版を持っていて、EOS および α+MC-11 で使っているので、ネイティブ E マウント版を α で使った際に MC-11 比でどの程度性能が上がっているか気になっていました。以前 CP+ 会場で試してみたときには確かにファインチューンされているけど体感できるほどには変わっていないのでは?という感想でした。

ヨドバシで展示されていたのは私も持っている α7 II に 50mm F1.4 の E マウント版を装着した組み合わせ。かつ、同じ売場内に SA マウント版 50mm F1.4+MC-11+α7 II というちょうどいい組み合わせも展示されていたので、行き来しながら使い比べてみました。
直接比較してみると、MC-11 に比べてネイティブ E マウント版のほうが AF がスッと決まる感覚があります。ボディのデフォルト設定(ファストハイブリッド AF)では AF の最終段でコントラスト AF を使用するため MC-11 でもネイティブ版でも若干レンズがピント面に合わせ込みに行く挙動があるんですが、ネイティブ版のほうがその動きが少なくてほんの一瞬早く合焦します。レンズが重いせいか超音波モーターだからかソニー純正 E マウントレンズに比べるとそれでも少し遅いですが(純正 E マウントレンズはほとんどがステッピング or リニアモーター採用)、MC-11 使用時よりも速いならば十分実用になります。
さらにネイティブ版は正式に AF-C モードに対応したため、いっそのことファストハイブリッド AF を使わず像面位相差 AF だけを使えば最終段での迷いもほぼ皆無になるわけで、純正レンズに劣らぬ使用感が得られます。非純正レンズなのに AF-C がガツガツ食い付いていく動作にはちょっと感動すら覚えます。

SIGMA

ただ、これだけ AF-C が実用的になってくると、旧世代のボディでは像面位相差 AF エリアの狭さが逆にネックになってきますね。例えば α7 II では位相差 AF エリアはほぼ中央部に限られるため、特にポートレート系の構図では扱いづらさが顕著(これはシグマレンズに限らず純正レンズとの組み合わせでも従来からあった問題ですが)。改めて、ほぼ全面に位相差 AF センサを配置した α7 III に更新したくなってきてしまいます。

EOS と α の両刀遣いな私としてはレンズを使い回しできる MC-11 にメリットを感じていますし、まずは α7 III への買い換えの方が先決ですが、いずれレフ機を捨てる日が来たらシグマのマウント変更サービスのお世話になってもいいかも、と思いました。

TAMRON

ちなみにタムロンのフルサイズ E マウント対応 28-75mm F2.8 も発売されていたので触ってきました。すっかり 24-70mm か 24-105mm がフルサイズ用標準ズームの定番となってしまった中、28-75mm というズーム域にはちょっと懐かしさを感じますが、ワイド側をあまり欲張らないほうがサイズや収差の面で有利なんでしょうね。
まず持ってみた感想「軽い!」。α7 向けの大口径標準ズームと言えば純正の 24-70/F2.8 GM ですが、アレより明らかに一段軽い。残念ながらレンズの全長はこのタムロンも GM と同じくらいあって取り回しは良くないですが、軽いし安い(F2.8 通しで 10 万円を切っている)のは大きなアドバンテージ。EVF を覗いてみた限りではボケも無理した感じはないし、純正の 24-70/F2.8 や 24-105/F4 よりもタムロンのほうがいいかもとさえ思いました。広角は 16-35mm とか持っておいてカバーする必要がありますが。シグマからもこのクラスのバランス良い E マウント向け標準ズーム、出てきませんかね。

ネイティブ E マウントレンズも各社が注力し始めて面白くなりましたね。私も久しぶりに機材の更新を検討しようかなあ。

シグマ / 50mm F1.4 DG HSM | Art (ソニー用)

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投稿者 B : 22:54 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/05/10 (Thu.)

カシオがデジタルカメラ市場から撤退

カシオ、デジタルカメラ市場からの撤退を表明 - デジカメ Watch
カシオ「デジカメ市場の完全撤退」の衝撃、戦犯にされた"カメラ事業 赤字49億円" | BUSINESS INSIDER JAPAN

カシオがデジタルカメラ市場からの撤退を発表しました。

カシオと言えば今年の CP+ にもブースを出しておらず、かなり厳しそうだな...まあ今のカシオが注力しているセルフィー路線は CP+ の客層と合っていないし(CP+ 自体が女性層やライトユーザー層の取り込みを模索しているのに皮肉だけど)限られたマーケティング予算の割り振りを考えるとそういう判断もあるよなあ、とは思っていましたが、あれは既に撤退へのカウントダウンだったのかもしれません。

コンパクトデジカメ市場はここ 5~6 年で急激に縮小していて、量販店のカメラ売り場を見に行っても一部ハイエンドモデルを除けば並んでいるのはほぼ 2~3 年前に発売された機種が今でも並んでいる、みたいな状況になっていますし、売り場自体も縮小が続いていました。他のカメラメーカーはレンズ交換式に注力し、数量よりも単価を上げることで事業の生き残りを懸けていましたが、ほぼコンデジしか持っていないカシオにはその戦略が採れず袋小路にはまってしまったということでしょう。
カシオのコンデジは日本市場では存在感が薄くなって久しかったですが、2011 年に発売した TRYX がアジア圏でのセルフィーブームに乗って大ヒットし、しばらくはその路線で安定した事業を行っているとは聞いていました。が、セルフィーカメラの位置づけが次第にスマホに奪われ、そこも厳しくなった結果が今なのでしょう。

古参デジカメユーザーとしては、カシオは事実上世界初のデジカメ「QV-10」で市場を生み出したカメラ史に名を刻む存在であるだけに、今回の撤退は本当に残念です。

QV-10

世界で初めて液晶ディスプレイを搭載し、レンズ部が回転するという「デジタルならでは」の価値を提案した QV-10 の存在は偉大でした。初期のデジタルカメラはレンズ回転機構を取り入れ、フィルムカメラではできなかった形状や撮り方を目指した製品が多数ありましたが、QV-10 はそれに多大な影響を与えたと言って良いでしょう。

またカシオ製デジカメの「中興の祖」と言える初代 EXILIM、EX-S1 も忘れてはいけません。

「カシオ EXILIM」、「ソニー サイバーショットU」比較レポート

同時期に発売された Cyber-shot U(DSC-U10)と同じソニー製センサを搭載しながら全く異なる商品性を持たせ、商業的には本家センサを搭載する Cyber-shot U よりも成功したと言われる EXILIM。その後、全然薄くない普通のデジカメにも「EXILIM」ブランドを冠すようになるほどのターニングポイントをもたらした製品でした。

おお、そういえば↑そうでした。カシオは昔からセンサメーカー以上にセンサの特長を活かした商品企画がうまかったし、また「デジタルならでは」の提案を最も続けてきたカメラメーカーだったと思います。今のようにコンデジもレンズ交換式も伝統的な形のカメラしかなくなり、どのメーカーもユーザー層の拡大よりも既存ユーザーからの搾取高性能高価格路線に走っている状況を残念に感じている身としては、フィルムカメラの呪縛を断ち切って新しいことに挑戦し続けてきたメーカーが撤退することは、本当に悲しい。

ただ「デジタルならでは」の価値の多くがスマホに吸収され、単体カメラとしての差異化がセンサやレンズに集約されてしまった現在では、残念ながらこの状況は避けられなかったのかもとは思います。Android 搭載カメラとかアプリ対応カメラみたいな挑戦も出てこなくなって久しいですし。私が(今でも写真を撮ることは好きだけど)以前ほど新しい機材にときめかなくなってしまった理由を今回のニュースで改めて突きつけられたようで、何とも複雑な気持ちです。
しかし、少なくともカシオのカメラ関連技術や技術者の方たちがこれで埋もれてしまうのではなく、新たなフィールドでその技術を活かす自由を与えられたのだと思いたい。彼らがカメラという形に束縛されることなく、イメージング領域で新しい提案をしてくれることに引き続き期待したいです。

投稿者 B : 22:00 | Camera | コメント (0) | トラックバック

2018/05/07 (Mon.)

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正(訂正編)

CONTAX G Biogon with PCX

以前書いた、CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正の件。コメント欄に「補正レンズをつける向きが逆では?」という指摘をいただいていました。改めてソースにしたサイトを確認してみたところ「Front end filter: Opto Sigma SLB-50-1500PM (plano convex 1.5m) reversed (bulbous part of the glass element shows to the lens)」と書いてあるし、澤村徹さんのサイトにも「凸面をG Biogon T* 21mmF2.8の前玉側に向けて取り付ける」と書いてある。完全に読み飛ばしてました(;´Д`)。

というわけで、平凸レンズの向きをひっくり返して、改めてテストしてみました。

CONTAX G Biogon with PCX

↑の写真を Biogon 21mm F2.8 を使ってフィルタなし、フィルタあり(凸面外向き)、フィルタあり(凸面内向き)の 3 パターンで撮影して比較。F8 まで絞って撮影し、画面中央右端を拡大比較してみたのが下の画像です(画像はクリックでピクセル等倍表示します)。同じ位置からとはいえフィルタを着け外ししながら撮影しているので、微妙に画角や撮影位置がずれているのはご容赦を。

Comparison

Biogon 21mm は α7 II との組み合わせではフィルタなしだと絞り込んでも周辺部は盛大に像流れが発生しています。そこに PCX フィルタを使用すると、逆向き(凸面外向き)につけていてもかなり良好に補正してくれます。正しい向き(凸面内向き)で使うとさらによく補正され、ほぼ像流れが気にならないレベルになります。平凸レンズの向きによる差はさほど大きくなく(被写体との距離等によっても異なる可能性はあります)、私が逆向きにつけていることに気がつかなかったのも無理はないかなと(苦笑

ともあれ気に入っている B21/2.8 がさらに使いやすくなったので、またこのレンズを持ってあちこち撮り歩きたいと思います。

澤村徹 / オールドレンズ・ベストセレクション

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投稿者 B : 22:59 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/04/03 (Tue.)

K&F Concept CONTAX G-Sony E

K&F Concept、コンタックスGレンズ用のマウントアダプター - デジカメ Watch

K&F Concept から CONTAX G-αE マウントアダプタが発売されていました。

CONTAX G-αE アダプタといえば KIPONMETABONESTECHART といった中華系大手から発売されていますが、いずれもちょっといい値段がします。Amazon あたりで探せば怪しげなブランドでちょっと安いのも見つかるものの、品質的にはちょっと不安が残る。そんな中、久しぶりに CONTAX G-αE アダプタの新製品として出てきたこれは、その中間にあたるちょうど良いポジションにつけていると言えます。

私は上記三社のアダプタをそれぞれ持っていますが、METABONES はカッコイイけどレンズの脱着がしにくいし重いし、TECHART は AF が遅いので MF したほうが速いし(同じ TECHART 製品でも LM-αE アダプタは頻繁にファームアップが行われているようで羨ましい)、なんだかんだ言って最もシンプルな KIPON のアダプタが一番使いやすいんですよね。その KIPON と同様の構造である K&F Concept のアダプタも扱いやすそうではあります。まあ、ほぼ KIPON のコピーみたいなデザインはいくら中華系企業同士といっても問題になるんじゃないの?と心配になってしまいますが(笑。

実売六千円台と、手持ちの CONTAX G レンズの数だけ買ってつけっぱなしにしても良さそうな価格帯が嬉しいところ。APS-C 時代は Biogon のレンズガードが干渉してボディ側を傷つけてしまうためアダプタをボディに残したままレンズを外す必要がありましたが、フルサイズではアダプタごと外せるんですよね。CONTAX G レンズのスピゴットマウントは脱着に少しコツが要るだけに、マウントアダプタごと外せるのは楽だし、リアキャップが E マウント用で共通化できる(CONTAX G レンズは 16~28mm と35~90mm とでリアキャップの形状が異なる)のも地味に助かる。二、三個買ってそれぞれのレンズに常用してしまおうかなあ。

K&F Concept / レンズマウントアダプター KF-CGE

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2018/03/19 (Mon.)

PC ディスプレイの買い換えに悩む

何年か前から考えている PC ディスプレイの買い換えですが、先日の CP+ でのサイカ先生のセミナーを聴いてから、再び悩み始めました。

BenQ / SW271

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今使っているのは十年選手の EIZO SX2461W。当時としてはかなり奮発して買ったディスプレイだけど蛍光管バックライトだし DisplayPort はおろか HDMI にも対応していないし、今やすっかり陳腐化してしまいました。かといって最近の 1~2 万円のディスプレイでは大半が FHD にしか対応していないし(SX2461W は UWXGA なのでダウングレードになる)、ちょっと良いのを買おうと思うと踏ん切りがつかない部分でもありました。事務作業用と割り切れば去年職場用に買った ASUS VC239H なんかはかなりコストパフォーマンスがいいところだとは思いますが。

SX2461W から買い換えるなら、

  • パネルサイズは 27inch クラス
  • 解像度は WQHD(2,560×1,440)~4K(3,840×2,160)
  • IPS パネル
  • 写真向け広色域パネル(Adobe RGB カバー率 95% 以上)
  • できればハードウェアキャリブレーション対応
  • HDR 対応
あたりのスペックは押さえておきたいところ。調べてみると各メーカーから 4K IPS パネルの液晶はいろいろ出てはいるものの、6~8 万円クラスだと色域は sRGB まででハードウェアキャリブレーションには非対応、というのが標準。写真向けとなると 10 万円を切るものはありません。サイカ先生も勧めていた BenQ SW271 は近いスペックの EIZO 製ディスプレイの半額だから価格性能比で言えばすごくがんばっているけど、さすがに予算範囲外。そうなると、解像度を WQHD に妥協して HDR を諦めれば SW2700PT という製品があったりします。

BenQ / SW2700PT

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最近プロジェクタも含め BenQ の話ばかりしていますが特に利害関係はなくて(笑)、日本製品が相対的に高価くなる中、お買い得感が強まっているんですよね。海外メーカーの中でも BenQ は大手液晶パネルメーカー AUO を傘下にもっているし、CP+ のような映像系イベントに出展する数少ないディスプレイメーカーだし、PC メーカーが周辺機器として出しているディスプレイよりも信頼感はあります。

まあ、SW2700PT も発売からそろそろ二年が経つし、4K 化の流れにある中で今 WQHD を買うことの中途半端さは気になるところではあります。もうちょっと待てば、SW2700PT を同じ価格帯のままで 4K 化したモデルが出ないかなあ...と考えると手を出すのに躊躇してしまいます。変に色再現性にこだわるよりも sRGB 対応のリーズナブルな 4K ディスプレイを買った方が結果的に快適なのではと思いつつも悩ましいところ。もっと一気に 4K 化の波が来ないものかなあ。

投稿者 B : 23:59 | Camera | PC | PC Peripheral | コメント (0) | トラックバック