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2013/01/09 (Wed.)

SIGMA DP3 Merrill

シグマ、中望遠75mm相当F2.8レンズ搭載の「DP3 Merrill」

DP3 Merrill

おおお。

いずれ出るだろうと思っていた DP Merrill シリーズの新バリエーションが登場。CP+ での発表かと思ったら、CES(PMA@CES)で出してきましたか。
ボディ側のスペックは基本的に共通なので、どういうレンズをつけて出てくるかと思ったら、50mm F2.8 MACRO とは。DP1 が広角系(28.5mm 相当)、DP2 が標準系(45mm 相当)、ときたら、次は順当に中望遠系というところまでは予想通りでしたが、マクロ対応というのが興味深い。まあ、マクロと言っても同社の 17-70mm F2.8-4 DC のような簡易マクロ機能で、最大撮影倍率 0.33x ではあるものの、ちょっとしたブツ撮りやクローズアップ撮影用途ならば十分実用的じゃないでしょうか。

個人的には、シグマのレンズはともかくボディは私がカメラに求めるものとは方向性が違うと思いつつも、一度自分でじっくり使ってみたいカメラでもあります。同社のカメラは基本的に「他にメインカメラを持っている人が道楽で持つもの」だと思うので、そういう楽しみ方はアリだとも思うし。中望遠好きな私としては、DP シリーズの中ではこの DP3 Merrill が最もハマりそうな画角である上に、簡易マクロもついているとなればけっこう面白そう。
しかし...中望遠で、しかもマクロだというのに手ブレ補正がないというのは、DP1/DP2 の焦点距離でさえ苦労することを考えると、もう苦行とかそういうレベルでさえないんじゃないかという不安しか感じませんね(´д`)。これはもう完全に三脚必須なカメラになるのではないでしょうか...。しかし、DP シリーズで頑なに手ブレ補正機構を搭載しないのは、あえてしないのか、それともできないのか...。交換レンズ側には OS(Optical Stabilizer)を搭載できる技術を持っているはずなんですけどね。

おそらくこのレンズもいずれ設計を流用してミラーレス用の交換レンズとしても発売されるのだろうと思いますが、Foveon X3 センサの画質を諦めて写真の歩留まりを重視するならば、レンズの発売を待つというのがもしかすると賢いのかもしれません。とはいえ 75mm 相当のマクロで手ブレ補正がないのもちょっと厳しいでしょうし、そうするとボディ内手ブレ補正機構を搭載したオリンパスの m4/3 機で、王道の 100mm マクロとして使うのが実はベストな気がします。まあ、オリンパスの純正 60mm マクロともろにかぶりますが...。

ともあれ、国内での初お披露目は今月末の CP+ でしょうか。まずは実機を触ってみたいところです。

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2012/02/28 (Tue.)

Cyber-shot DSC-HX30V

ソニー、"全画素超解像"搭載の30倍ズーム機「サイバーショットDSC-HX200V」 - デジカメWatch
ソニー、1,820万画素で20倍ズームやGPS機能を搭載した「サイバーショットDSC-HX30V」 - デジカメWatch
ソニー、厚さ21.6mmの10倍ズームレンズ搭載機「サイバーショットDSC-WX100」 - デジカメWatch
ソニー、有機ELタッチパネル採用のスリムモデル「サイバーショットDSC-TX66」 - デジカメWatch
ソニー、"全画素超解像技術"などを備えた薄型防水モデル - デジカメWatch

なんかいろいろいっぱい出てきたー。CP+ のときには TX300V くらいしかなかったのに、むしろこっちのほうが本命という人は多いんじゃないでしょうか。

トピックは機種にもよるけど全画素超解像技術、GPS ロガー機能搭載、TransferJet 内蔵、電子水準器内蔵、ピクチャーエフェクト強化、といったところ。
全画素超解像は主にデジタルズームの画質向上用途として訴求されているようですが、個人的には高感度ノイズ低減にも使われるようなのが気になるところ。まあこの全画素超解像技術自体は昨年後半のモデルから搭載されているようですが。

ここ数年、カメラの内部的なソフトウェア処理で画像を加工して画質を向上させる技術が次々に追加されていきますね。ピクチャーエフェクトなんかはまだかわいいほうで、露出を変えながら複数枚連写して合成する HDR 機能だとか、富士フイルム X-Pro1 にみられるようなローパスフィルタレスセンサでのモアレ低減にセンサ内に複雑なロジックを入れたりとか。最近では一眼レフでもレンズの収差補正機能搭載がトレンドになっていますが、コンデジの世界ではずいぶん以前からレンズの収差補正が実装されている(これによってレンズの設計・製造コストを抑えている)という話ですし。
ここまで撮った写真にいろいろ手を加えてしまうと、それはもう「写真」ではなくて「画像」にすぎないと思ってしまうわけですが、それはそれ。ほとんどのユーザーは「真実をありのままに写し取りたい」わけではなくて、「単にきれいな写真が撮りたい」だけだったりするわけで、まあこれも決して間違った方向性ではないとも思います。

今回の新機種でちょっと気になるのは、従来どおりのコンパクトな筐体に光学 10 倍ズームを入れてしまった DSC-WX100 です。明るいレンズではないですし、内部的にはソフトウェア的な収差補正をかなりやっているんじゃないかと思いますが、25-250mm 相当のレンズがあれば、今までだったら HX シリーズを買っていたような望遠が欲しいユーザーも、WX100 で十分と感じるかもしれません。
まあ私はかつて WX1 のレンズで残念な思いをしたことをまだ忘れていないので、WX シリーズのレンズは信用していないのですが(´д`)・・・、それでも今回のモデルの多くの光学系が刷新され、AA(高度非球面)レンズを使っているということで、レンズの素性自体も良くなってはいそうです。

あと順当にいって気になるのはやっぱり HX30V かなー。

ソニー / Cyber-shot DSC-HX30Vicon

iconicon

私が持っている DSC-HX9V の正統な後継機種ですが、光学 20 倍ズーム(デジタル超解像だと 40倍ズーム)、GPS ロガー対応、電子水準器搭載、Wi-Fi 搭載、TransferJet 搭載など「全部盛りだったはずの HX9V が実はまだまだ全部盛りじゃなかった」というバラモスの後のゾーマ状態で出てきました(ぉ。

私的には HX9V が買って半年で旧機種になってしまったわけですが、まあそれを覚悟で値下がりするのを待っていたので、そんなに悔しくありません。
というか、今の HX9V 自体にもほとんど不満がないというか、何でも無難に撮れすぎてしまって面白くないのが最大の不満というか(笑。そういう状態なので、まだ当分 HX9V でいいや、と思っています。

むしろ今コンデジを買うなら PowerShot S100 か DP1/2 Merrill のほうが欲しいんですよね・・・。

投稿者 B : 23:41 | Camera | Compact | コメント (0) | トラックバック

2012/02/23 (Thu.)

PowerShot G1X を見てきた

先日の CP+ のときに触れなかった PowerShot G1X を触りに、品川のキヤノン S タワーに行ってきました。お昼休みの S タワーは意外なほどに穴場。

キヤノン / PowerShot G1X

PowerShot G1X

どどん。やっぱりデカいです。CP+ の展示でも大きさは伝わってきましたが、単品での展示、さらにレンズキャップまで付いているとなおのこと威圧感がありますね。

PowerShot G1X

現行の PowerShot G12 との比較。正面からの投影面積では、確かに G1X のほうが大きいながらも、それほど大きな差はないように見えますが・・・、

PowerShot G1X

上から見るとこのとおり。ボディのサイズ感だけならそれほど違わないまでも、グリップの出っ張り、レンズの出っ張り、さらにレンズキャップの出っ張りまで合わせると持ち運び時の厚みは G12 比で 1.5 倍くらいあるように感じます。これはカバンの中でもかなり嵩張るんじゃないでしょうか・・・。

PowerShot G1X

PowerShot S100 との比較、というか比較にならないほど G1X は別物のカメラになってしまいました。コンデジとか高級コンパクトとか呼ぶのがおこがましいです。フォーサーズ級のイメージセンサにコンデジとしては考え得るほぼ全ての機能を詰め込んでレンズ一体型なら、これくらいの物量になってもしょうがないとは思えるのですが。
逆に PowerShot S100 がいかに絶妙なバランスの上に成り立っているかというのを改めて実感する差です。

PowerShot G1X

かなり威圧感のあるレンズ。フォーサーズ相当のイメージセンサに 28-112mm F2.8-5.8 相当というスペックのレンズをつけるとこうなる、というのをまざまざと見せつけられます。これだけ前玉が大きいとボケ味や描写がどの程度のものなのか気になりますね。

このレンズ、繰り出し量がけっこう大きくて、

PowerShot G1X

ワイド端(28mm 相当)でもこれだけレンズが飛び出します。

PowerShot G1X

テレ端(112mm 相当)だとここまで出て、重量バランス的に本体だけでは自立できない状態になります。

PowerShot G1X

レンズリングは、PowerShot S100 のようにコントロールダイヤルとして使えるのかと思って回してみたら、外れちゃいました(笑。
調べてみたら、マクロライト装着用のアダプタ(別売)をつけるために取り外せるようになっているようです。

PowerShot G1X

内蔵ストロボはポップアップ式。けっこう高さが出るようにはなっていますが、テレ端で 112mm 相当のレンズなので、どこまで届くかは不明。まあその気になれば EOS 用のスピードライトを外付けすることもできるので、内蔵はあくまで非常用といったところでしょうか。

PowerShot G1X

グリップは拳銃のグリップのようなパターンでカットしてある金属製で、重厚感があります。で、その上に付いている一眼レフライクな電子ダイヤルで、絞り等を調節するようになっています。このあたりは一眼レフユーザーにも受け入れられる作り。

PowerShot G1X

背面に回ってみましょう。キヤノンの伝統的な横開きタイプのバリアングル液晶に、ボタン配置等は他の PowerShot シリーズ等と共通のもの。操作系は S100 などとほぼ同じですが、S100 では絞りや露出は十字キーを兼ねたホイールの回転で行っていたのが、G1X では露出は上面のダイヤル、絞りやシャッタースピードはグリップ部の電子ダイヤルで行うという違いがあります。このあたりは G1X がコンデジよりも一眼レフ寄りという位置づけゆえでしょう。

上面につけられた二段式のダイヤルは、下が露出補正、上がモードダイヤルになっています。フジの X100 以降、露出補正がハードダイヤル式という機種が徐々に増えてきていますね。
ズームレバーはシャッターボタンを囲うように配置されています。これは設定次第でステップズーム式の動作に変更することも可能。シャッターボタンは半押し時の感触が緩く、半押しのつもりがシャッターが切れてしまうことが多いように感じたのは、あまり私の好みではありませんでした。

背面から見たときのデザインはかなりごつごつしていて、良く言えばクラシカルですが、個人的にはむしろ「デザインされていない」という印象を受けました。S100 のように小ぎれいに、とはいかないまでも、もう少し現代風にまとめてほしかったところ。

PowerShot G1X

UI も S100 あたりとかなり共通しています。違うのは絞りや露出を変更するときに回す物理ダイヤルが違うだけで、UI の動作はほぼ同じ。

PowerShot G1X

ISO 感度や連写モード、撮影解像度の設定などは [FUNC. SET] キーを押してメニューに入っていくのも S100 などと同じ。PowerShot/IXY ユーザーであればすんなり移行できるでしょう。

PowerShot G1X

撮影時には背面ディスプレイにヒストグラムや電子水準器まで表示できるのも、一眼レフ的な機能満載の G1X ならでは。これだけ見るととてもコンデジの画面ではなく、一眼レフでライブビュー撮影しているかのようです。

PowerShot G1X

ただ難点をあえて挙げるとすれば、光学ファインダが単に「ついているだけ」というレベルであること。レンズとのパララックスが発生するのはまあ良いとしても、ファインダを覗くと必ずレンズリングが映り込んでしまって、これではフレーミングさえまともにできないと感じました。まあ撮影はほぼ液晶モニタで行い、光学ファインダはよほど日差しが強くて液晶が見えにくい屋外などに限定されるとは思いますが、曲がりなりにも視度調節つきの光学ファインダでこのレベルはないんじゃないの?と思ってしまいました。

全体的な感想としては、まあ PowerShot シリーズのフラッグシップとしては機能てんこ盛りだしよくできているんだけど、じゃあ誰が買うんだろう?と考えると少し難しいカメラなのかな、と思いました。センサが大きいのはいいとして、ミラーレスや Kiss ではなくあえて G1X、という選択をする決め手に欠けるというか。クラシカルなデザインも相まって、「レンズ交換式にはもう億劫になったカメラ好きの初老男性」みたいなところは思い浮かぶのですが、それ以上の想像ができないんですよね。
逆に言えば、一眼レフやミラーレスのサブ機としての PowerShot S100 のバランスが秀逸すぎて、G1X が新機軸と言えば聞こえは良いけどニッチ方向に行かざるを得なくなってしまった、キヤノンのカメララインアップの悩みみたいなものが見えるカメラです。

これを踏まえて、ミラーレスがどういった形でいつ出てくるのか?というのが余計に気になってしまいました。

キヤノン / PowerShot G1X

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2012/02/12 (Sun.)

CP+ 2012 レポート (4) -その他編

CP+ 2012 のレポートもこれで最後になります。

今回の CP+ で私が滞在時間長めだったのはシグマ富士フイルムキヤノンの 3 社でしたが、それ以外もちらほら回りました。でも話題の新製品系は人だかりで触れなかったものも多く、若干不完全燃焼気味でしたが、さておき私が気になったものをいくつかまとめてレポートします。

α

まずはソニーブース。例年ならαや NEX の新型のモックアップを展示して我々をワクテカさせてくれるものですが、今年は正直言ってサプライズ皆無。α/NEX 関連の新製品といっても 500mm F4 G くらいしかなく、ひゃくまんえんコースともなればそうそう触る気にもなれません(´д`)。
NEX のレンズロードマップについては Web で公開されている図のパネル展示すらなく、会場ではさも「なかったこと」にされているんじゃないかというような状況。サプライズでレンズのモックくらいは展示されていたりしないかと淡い期待を抱いて行ったのですが、残念でした。むしろ理由があって敢えて展示していないんじゃないかと勘繰ってみたり。

DSC-TX300V

未発売製品の展示でちょっと面白いところと言えば、Cyber-shot TX300V くらいでしょうか。Wi-Fi 内蔵とか単体で GPS ロガーとして使えるとか、意外と見どころが多いカメラで、私が今コンデジの購入を検討していたら選択肢に入っていただろうカメラ。
フロントは全面ガラス張りでレンズには直接触れようもないのですが、なぜかガラスの内側にシャッター式のレンズバリアとフラッシュバリアが仕込まれていて、電源に連動して開閉するようになっています。これレンズバリアが故障したら撮影できなくなっちゃうし無意味なんじゃないの(´д`)、というツッコミを入れたくもなりますが、電源オフ時のモノリス然とした佇まいを実現するためのデザイン上の遊びなんですかね。

DSC-TX300V

このカメラもフルタッチオペレーションですが、こちらは静電式タッチパネルなのでスマートフォンライクなレスポンスが期待できます。IXY 1 のタッチパネルにはゲンナリしてしまいましたが、TX300V のタッチパネルならアリかも。
最近はスマートフォンの操作性が標準になってしまったので、ハンパな感圧式タッチパネルをつけることは逆に製品の評価を落としてしまうんじゃないかと思っているんですが、どうなんでしょうか。

NEX-7

こちらはソニーではなくコシナブースですが、NEX-7 にアダプタ経由で VM マウントの COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 P II を装着した展示がありました。やっぱり NEX-7 には MF レンズが似合う。似合いすぎる。

ミラーレスが流行り始めてからコシナレンズへの注目度も高まっていますが、どちらかというと NEX よりもマイクロフォーサーズのほうに力が入っているのがちょっと残念なんですよね。F0.95 シリーズ第二弾として NOKTON 17.5mm F0.95 が今度出るようですが、そろそろ NEX 向けにも面白いスペックのレンズを出してほしいところです・・・。

D800

ニコンブースは D4 と D800 が大盛況。ハンズオンコーナーが何分待ちだか分からないくらいの行列ができていて、とても並ぶ気にはなれませんでした。偶然、ハンズオンコーナー以外の場所に D4 と D800 が各 1 台展示されていたのを見つけて激写したんですが、それも常に触っている人がいる状態で、私は触れず(´д`)。
ちなみにローパスフィルタレスの D800E のほうは展示が(おそらく)なく、サンプル写真もほとんど展示されていませんでした。キヤノン党の私としては、D700 の正統後継としての D800 のほうにはあまり興味がないので、D800E(本体というよりプリント)をじっくり見たかったので、残念。

OM-D

続いてオリンパスブース。OM-D はかなりの人気でしたね。私も結局ハンズオン機には触れず、ショーケースを撮影したのみ(´д`)。

カチカチっとしたデザインテイストや質感の出し方なんかはけっこう私好み。PEN シリーズのほうはコストダウンの影響か、世代を重ねるごとに見るからにチープになっていって残念な感じだったんですが、この方向性ならアリだと思いました。

OM-D

ただ、ミラーレスなのにペンタ部っぽい出っ張りが作られているところとか、PEN といい OM-D といいすぐに昔のヒット商品を引き合いに出してくるセンスが個人的には好きになれません。だって E-400 のときも OM-1 を意識した・・・とか言っていませんでしたっけ?必要以上に過去のファンに媚びず、未来を向いた製品作りをしつつ、古くからのファンをニヤリとさせるような仕込みをちょっと忍ばせておく・・・くらいの奥ゆかしさがあるほうが私は好きなんですが。

とはいえ、世界初の 5 軸対応手ブレ補正とか、EVF の性能が NEX-7 とどっちがいいのとか、気になる要素はけっこうあるので、これも店頭に並び始めたら触りに行かないと。

OM-1

ブース内には歴代の OM シリーズのショーケース展示もありました。OM-D は確かにかなり OM-1 のテイストを強く受け継いでいますが、やっぱりオリジナルはオリジナルだよなあ・・・と改めて。アナログにはアナログの、デジタルにはデジタルの必然があるんだと思うんですよね。

といったところです。今年はペンタックスリコーについてはほぼ完全スルー状態でしたが、最近のペンタックスリコーは GR シリーズ以外はどうも私の琴線に触れるモデルがないので、いいです(ぉ

それにしても今年の CP+ は大盛況だった(いや、まだ会期中なので過去形ではいけませんが)ようですね。まあこれだけ力の入った新製品が大量に出展されていれば、本気のカメラファンでなくても見に来てみたくなるものでしょう。世界のカメラメーカーのほとんどが集まっている日本だからこそ、今後はこの CP+ をもっと盛り上げていって、PMA が没落した今、Photokina に並ぶイベントに成長させてほしいところです。
そういえば今年は秋に Photokina も待ち構えているのですが、これだけ出てしまうともう出すものないんじゃないかという気にさえなりますね(笑。それでも 5D3 とか 5D3 とか 5D3 とかあるんでしょうが(ぉ)、これから秋にかけて出てくる各社の新製品に関しても、引き続き期待です。

ちなみに今回は多くのブースをしょういちさん、紗々さんと一緒に回らせていただきました。私にはない視点も多いので、併せてお読みいただくとより楽しめます(^^;;

SorryFull | 商品レビュー カメラ 写真 車 ネタ話
☆★ささのま!★☆

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2012/02/11 (Sat.)

CP+ 2012 レポート (3) -キヤノン編

まだまだ CP+ のレポートは続きます。今回はキヤノンブース。

EOS 5D Mark III(仮称)の発表がなく、個人的には肩透かしを喰らってしまいましたが、例年この CP+ および前身である PIE のタイミングで発表されていた EOS Kiss シリーズの新製品も今年は特になし。Kiss は X5 が日本、X50 が台湾製なのでタイ洪水の影響は考えにくいですが、逆にそろそろ毎年モデルチェンジする要素がなくなってきたのも事実なので、それほど驚きません。むしろ噂されている大手カメラメーカーとしては最後発のミラーレス機がいつどのような形で出てくるかが注目だったりします。

CINEMA EOS SYSTEM

そんなキヤノンブースで象徴的に展示されていたのは、EOS C300 を中心とした CINEMA EOS SYSTEM。値段的なものだけでなく、持て余すという意味でも個人が手を出せる代物ではありませんが、「一眼レフのオマケ機能」だった EOS MOVIE がついにハリウッドの映像制作にも本格的に使われていくようになるのか、と考えると感慨深いものがあります。

そんな CINEMA EOS SYSTEM の展示を指をくわえながら流しつつ、一眼レフのハンズオンコーナーへ。

EF28mm F2.8 IS USM

直前に発表された 3 本の新しい EF レンズも試せる状態で並んでいました。この写真は EF28mm F2.8 IS USM。IS 内蔵になることでもっと大きく重くなるかと思っていたんですが、まあ F2.8 の広角単焦点としては常識的なサイズの範疇で、良い意味で驚きました。

EF24mm F2.8 IS USM

こちらは EF24mm F2.8 IS USM。

外観は最近の非 L 単焦点 EF レンズのデザインテイストを踏襲していますが、従来の同クラスレンズから 1.5 倍以上もする高価なレンズになってしまったので、もう少し高級感を出してほしかった気はします。実売はどちらも 6 万円は切らないだろうしなあ・・・。

EF24mm F2.8 IS USM

説明員さんに「なぜ敢えて F2.8 で IS なのか」を聞いてみたところ、「最近はアマチュアカメラマンの方でも手軽に夜景が撮りたいというニーズが増えています。いっぽうで、最近のカメラは高感度性能が十分高まってきたので、レンズ側は明るさを稼ぐよりも画質や手ブレ補正といった部分に注力することで、夜景撮影にも耐えられるレンズに仕上げました(意訳)」とのこと。

確かに、以前の常識では「広角は手ブレが気になりにくいから手ブレ補正なしでも OK」と言われていましたが、センサ画素数の高騰によってちょっとしたブレでも気になることが増えたことも事実ですし、夜景撮影ニーズ(最近ではコンデジでもカメラ内で連写→合成して見かけ上の高感度性能を高める「手持ち夜景モード」搭載が当たり前になりつつあることも、このニーズが高まっていることの証左でしょう)というのも理解できます。
でも、明るいレンズって別にシャッタースピードを稼ぐためだけにあるわけじゃないんですよ。どちらかというと被写界深度をいじることによる表現の幅にこそ意義があると思うんだけどなあ。

そんなわけで、F2.8 の上は F1.4L しかない 24mm はともかく、F1.8 が存在する 28mm は価格や用途次第では F1.8 のほうが面白いと思います(実際、F1.8 のほうが実売価格は安い)。まあ、EF28mm F1.8 は実に 1995 年発売のレンズなので、同じ絞り値で撮った場合は F2.8 IS のほうが画質は良さそうですが。実際、説明員さんによると「MTF などのスペックは新型のほうが明らかに良い」とのことです。

ちなみに、EF24-70mm F2.8L II のほうはハンズオンの列に並んでいたんですが、私の順番が来たところでどこかに持って行かれ、EF24-105mm F4L に交換されてしまいました。ってそれじゃ並んだ意味ないだろヽ(;`Д´)ノ!!と思いましたが、どうせ手が出せるレンズじゃないからいいや・・・(´д`)。

PowerShot G1X

PowerShot G1X。こちらもハンズオンしたかったんですが、けっこうな人だかりができていたので諦めました(´д`)。ハンズオン機を遠まきに眺めたのと、このガラスケース展示を見た程度ですが、第一印象は「デカっ!」。これを「コンデジ」と呼んでいいのか躊躇われるサイズです。ボディの量感は NEX-5 よりもあり、本当にミラーレスキラーとして開発されたということがよく分かります。
レンズのワイド端の開放 F 値は 2.8 だし、これはミラーレスどころか Kiss を買ってキットレンズ付けっぱなしにするくらいだったら G1X のほうが良いくらいなんじゃないの?と思えます。これが出たことで、逆にキヤノンからはまだ当分ミラーレスは出てこないんじゃないかとさえ思ってしまうほど。

このカメラについては店頭に並んだら改めて触りにに行きたいと思います。品川のキヤノン S タワーまで見に行っても良いんだけど。

IXY 1

フルモデルチェンジした IXY のフラッグシップ、IXY 1。やっぱりこのスクエアなデザインこそ IXY、という感じです。Wi-Fi なども搭載した意欲作ですが、ハンズオンコーナーでは Wi-Fi 設定された機材がなく(別途 Wi-Fi のデモが見られるコーナーはあったようですが)、カメラとしての基本部分しか触れなかったのは残念です。でもデザインは良いなあ。

IXY 1 も IXY 3 も、このサイズで光学 12 倍ズームなのですが、ズームしてもあまりレンズ長が変わりません。ズームしてもレンズが伸びないから助かった、ということはあまりないのでだから何、というところではあるんですが、スタイリッシュな IXY らしい一面じゃないかと思います。

IXY 1

背面はフルタッチパネルなので、上面の電源、再生、シャッターボタンとズームレバー以外のスイッチはありません。
ただこのタッチパネルが曲者で、どうやら感圧式タッチパネルの模様。メニューや撮影設定周りはフリックを多用する操作系になっているのですが、感圧式なのでこのフリックがやりにくい。少なくともスマートフォンと同じような気持ち良さでは操作できません。感圧式なら無理にフリックにしないで、確実にタッチさせる操作系を採ったほうが良かったのではないでしょうか・・・。そういえばデジカメやカムコーダのタッチパネルって静電式の採用例が少なく、感圧式であることがほとんどだと思うのですが、何か理由があるのでしょうか。

IXY 3

こちらは下位機種にあたる IXY 3。Wi-Fi やタッチパネルは非搭載な至って普通のコンデジですが、操作性はやっぱりボタン式のほうがこなれていますね。で、本体の質感もアルマイト処理されている IXY 3 のほうが高級感が出ていて好みです。このレッドなんかも鮮やかながらも深みのある色で、思わずグッと来てしまいました。
最近高級コンパクト以外のコンデジには興味を失っている私ですが、今必要に迫られたらこの IXY 3 を買うだろうなあ。人にも勧めてしまうと思います。たぶん IXY 1 よりも扱いやすいんじゃないでしょうか。

キヤノンつながりということで、CP+ とは別会場になりますが、同日に開催されたキヤノン主催のセミナーのひとつに参加してきました。

斎賀和彦先生

DIGITAL MOVIE WORKSHOP」と題された、CINEMA EOS SYSTEM(EOS C300)と新 EOS MOVIE(EOS-1D X)のセミナーです。
私が参加したのは、我らがサイカ先生こと、駿河台大学メディア情報学部教授の斎賀和彦氏のセミナー。EOS 5D Mark II 世代と C300 および 1D X の動画における画質や特性の比較を中心とした内容でした。

公演中の写真撮影は NG だったので、写真は開演前の様子ですが、サイカ先生のこんなに真面目な顔は初めて見たかも(笑

斎賀和彦先生

高感度性能、モアレの発生度合い、逆光性能やカラコレ耐性、センササイズの違いによる被写界深度の違い、素早くパン or 移動させながら撮影したときのローリングシャッター歪み、など多岐にわたる比較検証結果を実際の映像を見ながら比較できると 5D2、1DX、C300 の差(場合によってはそれは性能差というより目指す方向性の違いである場合もある)がとてもよく分かりますね。ホームビデオの延長線上で考えるとそこまでシビアな性能求めてないよ、という部分も多いですが、プロユースでは確実に差が出る部分で、1DX と C300 の動画性能は確実に進化しています。

私は一眼ムービー(NEX を含む)は Handycam を持って行かなかったのに動画を撮りたくなったときとか、スチルを撮っている間に動画を撮りたくなったけど Handycam に持ち替えるのが面倒なときくらいにしか使っていないのですが、これを見て改めてもうちょっと一眼ムービーを使い込んでみても良いかもな、と改めて思いました。何の作品性もないホームビデオだって、一眼的な画で自分の子どもが動く映像が撮れるというのもなかなか良いものです。
そうすると撮影後につい編集したくなってきてキリがない世界に足を突っ込むことになる・・・のが、私が動画撮影にそこまでのめり込んでいない理由でもあるのですが(´д`)。

ともあれ、サイカ先生お疲れさまでした。
私は 5D3 が出たら値崩れするであろう 5D2 を狙おうかなあ、と思っていたんですが、C300 はともかく 1DX の動画性能の健闘ぶりを見てしまうと、来たるべき 5D3 も 1DX に近いレベルまで EOS MOVIE の完成度を高めてきそうなので、これ見たら 5D3 欲しくなっちゃうじゃないですか(;´Д`)ヾ。

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CP+ 2012 レポート (2) -富士フイルム編

CP+ のイベントレポートを続けます。今日は富士フイルム。

CP+ 直前になってインパクトの強い新製品が多数出てきたので忘れてしまっていましたが(笑)、X-Pro1 はぜひ触ってみたいと思っていたのでした。カメラに懐古趣味はあまりない(どちらかというと新製品にそういう要素が強く出ているのが嫌い)な私も、X-Pro1 だけは触りたいと感じさせる何かがありました。

X-Pro1 の注目度はやはり半端ではなく、プレスと招待客しか入れない初日の午前中プレミアタイムでさえ 40 分待ち。今年の CP+ での最大の人だかりは間違いなく D800 でしょうが、たぶんその次はこの X-Pro1 だったんじゃないでしょうか。
ハンズオンしてる人たちの眼差しの真剣さがハンパではなく、遅々として進まない行列に並ぶこと 30~40 分。私もようやく X-Pro1 に触れることができました。

FUJIFILM X-Pro1

これ、パッと見でデジタルカメラだとは誰も思わないですよね・・・それくらいメカニカルでクラシカルな外見ですが、作りは悪くない。無駄にダイヤルを回したくなってしまうメカの作り込みには設計者のこだわりを感じます。
全体的にギミック満載の作りで、最近の電子制御満載のカメラに慣れてしまった身には逆に新鮮です。

FUJIFILM X-Pro1

ハンズオンに夢中になってしまってあまりたくさん外観写真を撮れませんでした・・・(´д`)。

昨年出た FinePix X100 は正直言ってそのコンセプトに賛同できなかったのであまりじっくり触ったことがありませんでしたが、改めて X-Pro1 に触れるとこのハイブリッドビューファインダが面白い。光学ファインダの上に液晶表示が重ねて表示されるのは EOS 7D なんかでもありますが、それよりもさらに進んでいて、多重露光時に先に撮った画像が光学ファインダ上に半透過状態で表示され、それを見ながら 2 回目の露光ができるという体験には正直衝撃を受けました。多重露光なんてどれだけ使うんだという疑問はさておき、これは面白い。親父が熱中するわけだ!
このカメラの本質はでもやっぱりメカじゃなくてハイブリッド VF、ローパスフィルタレスセンサ、といった電子制御デバイスなんだろうな、と改めて思わされた瞬間です。

最新の電子デバイスと伝統的なメカニカルデバイスや(マウントアダプタ経由でオールドレンズを使うことによる)歴史上の名レンズとの融合。「オールドレンズマニアの琴線」という意味では、X-Pro1 というカメラはそこにどストライクなカメラなのかもしれません。
ただ、この商品性はいかにも「親父の道楽カメラ」というところから脱却できておらず、価格も価格なので(それだったら手持ちのシステム向けのレンズにでも投資したい)、私が買うことはないでしょうが、気になるカメラであることは間違いありません。

FUJIFILM X-Pro1

途中から CP+ の見学・取材に同行させていただいた紗々さん(あとしょういちさんも)にモデルになっていただきました。

かわいい女の子がメカメカしいものに触れている図って萌えませんか?私だけでしょうか。

FUJIFILM X-Pro1

ミラーレスという割には大きくて重いし、レンジファインダとしても OVF と EVF のハイブリッドだし、少なくとも女子カメラとして首から提げて街角スナップ、というカメラではないことは確かです(そういうカメラ女子もいるかもしれませんが)。でも、この X-Pro1 はなんかそういうことじゃなくて、独特の世界観を持っているように感じました。親父のオモチャにしておくにも、「プアマンズライカ」の位置づけに甘んじさせておくにも惜しい。どの程度売れるか分かりませんが、今後の動向が気になるシリーズであることは確かです。

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2012/02/10 (Fri.)

CP+ 2012 レポート (1) -シグマ編

パシフィコ横浜で開催された CP+ に、今年も行ってきました。

カメラと写真映像の情報発信イベント CP+2012 ~伝える、つながる、写真の力~

CP+

カメラ業界的には昨年の東日本大震災やタイ洪水の影響で開発や発売が遅れた製品は数知れず、なおかつ今年は米国のカメラショー「PMA」が CES との合同開催という形で事実上の消滅に近い形になった、ということもあり、カメラメーカー各社の気合いの新製品がこの CP+ に集中したという印象。実際、今回の CP+ 直前の新製品発表ラッシュはすごいものがありました。
中でも個人的に注目したのはシグマ。キヤノンとソニーにあまりサプライズがなかったこともあり、開場早々にシグマブースに足を運んだら、既にクマデジさん、しょういちさん、丁稚さんというだいたい思った通りのメンバーがシグマブースに集結していたという(笑。

SD1 Merrill

まず出迎えてくれたのは、ようやく誰もが購入を検討できる価格レンジに入ってきた SD1 Merrill。まだ開発発表段階ということでアクリルケースに入っての展示でしたが、中身はほぼ同等である旧 SD1 が多数ハンズオン機として用意されていました。
SD1 のハードウェア周りについては去年のレポートでも書いたので、ここでは割愛。

SD1 Merrill

SD1 Merrill は外観上の違いも旧 SD1 とは全くなく、見分けることが不可能・・・と思っていたら、液晶モニタの下あたりに控えめに「Merrill」のロゴが。おそらくここでしか見分けをつけることはできないのではないでしょうか。
カメラ系の製品ではこういう上品なロゴは珍しいですが、私は好きです。

DP2 Merrill

続いて DP シリーズ。DP1 Merrill はまだ開発途上とのことで、DP2 Merrill だけが展示されていました。それも 2 台のみ、うち撮影可能なのは 1 台、もう 1 台は動作はさせられるけど撮影はできない状態。私は撮影できない個体しか試せなかったので、肝心の撮影プロセスが体験できなかったのは残念でしたが、それでも概要は掴めました。

DP2 Merrill

DP Merrill で最も進化したのは液晶、という皮肉もあるくらい(笑)、今回は液晶モニタの品質が上がっています。撮影 NG の個体だったのでサンプルとして旧 DP1 の撮影画像を再生して見るくらいしかできませんでしたが、本体液晶での操作や再生も、これなら気持ち良くできそうです。
液晶の右下には SD1 Merrill と同じく「Merrill」のロゴ。

DP2 Merrill

設定画面もずいぶん現代的になりました。初代 DP1 は店頭で 1 分も触らないうちに投げ出したくなってしまう UI でしたが、世代を重ねるごとにじわじわと良くなってきていますね。今回も操作系はかなり見直されているようで、十字キーだけでなく上面のダイヤルでもカーソル操作ができるようになり、扱いやすくなりました。

背面のデザインはプレーンになってずいぶん垢抜けましたね。従来の形状のほうがボタンは押しやすかったような気もしますが、都会的なデザインになった印象です。

DP2 Merrill

操作ダイヤルがついた代わりにモードダイヤルがなくなってスッキリした上面。モード切替は「MODE」ボタンを押してからダイヤルを回して決定します。

ボディは全体的に従来機種よりも大型化。NEX-5 のボディ部分よりも量感のある筐体なので持ち歩きにはそれなりに覚悟が必要です。まあそれを差し置いても持ち出したいという機にさせられるカメラだとは思います。

DP2 Merrill

新規設計のレンズ。30mm(45mm 相当)F2.8 のスペックです。従来の DP2 シリーズが 41mm 相当のレンズだったので、微妙に望遠側の焦点距離になりましたが、それほど大きな違いはないと思います。
レンズ周辺部にはピントリングが備えられ、MF 操作もやりやすくなっています。まあ 4,600 万画素でローパスフィルタレスだと、ピントがかなりシビアになりますからね・・・。でもそれだといくら向上したとはいえ、本体液晶でのピント合わせではそもそも厳しい気もします。

ちなみに DP2 Merrill と DP1 Merrill では上記の開発状況の違いもあり、発売時期が分かれるようです。DP2 Merrill のほうが先で 5~6 月、DP1 Merrill のほうは 8 月頃になる見込みとのこと。肝心の価格はさすがに教えてもらえず、10 万円を切るかどうかさえまだ分からないとか。ただ、スタッフの方によると「SD1 Merrill が 20 万円前後になるので、そこから考えて納得できる価格帯」を目指しているとのこと。個人的には 10 万円を切らないと検討対象にするのは難しいので、ぜひともがんばってほしいところです。

SIGMA DN Lens

ミラーレス機用の「DN」シリーズレンズも展示されていました。19mm と 30mm、E マウントとマイクロフォーサーズ。マウント部が細くくびれているほうが m4/3 向けです。

SIGMA DN Lens

30mm F2.8 EX DN(E マウント用)。これに限らず現在発売が予定されている DN レンズは全て E マウントの標準と同じ 49mm のフィルタ径です。
ちなみにマイクロフォーサーズ用は今月 24 日に発売するようですが、E マウント用はまだ未定。19mm のほうは両方まだ未定。早く頼みます・・・!

SIGMA DN Lens

こちらは 19mm。どちらも前玉があまり大きくなく、F2.8 と控えめのスペックになっていますが、本体サイズとの兼ね合いや NEX の場合はセンサへの光の入射角の問題(色かぶり)も考えるとこんなものかと。
どちらもパンケーキというほど薄いわけではありませんが、NEX につけるとそれぞれ 28mm、45mm 相当になるので常用しやすい焦点距離だと思います。

ちなみに 19mm、30mm という焦点距離は奇しくも DP Merrill と同じですが、実際にこれらのレンズは DP Merrill のレンズの基本設計を流用して開発されたものだとか。そりゃ EX 銘もつくわけだ。

シグマ 山木和人社長

シグマブースで 1 年ぶりに山木社長にお会いしました。今年も自ら精力的に取材や接客に対応されています。今でも私の顔を覚えていてくださって、本当に頭が下がります。
つい先月、お父様でもある創業者の山木道広前会長が亡くなったところなので、もしお会いすることがあればまずはお悔やみ申し上げよう、と思っていたのですが、CP+ 会場では終始にこやかに過ごされていて、逆に私がお悔やみ申し上げるきっかけを失ってしまいました。なんというか、この一年つらいことがたくさんあったけどそれはそれ、今は本当に自信がある新製品を無事発表できたことが嬉しい、といったような感情が言外に溢れているように感じられました。

シグマはカメラメーカーとしては大手ではないので全方位には力を入れられないけど、玄人好みのするものづくりで着実にカメラメーカーとしての地盤を固めつつあるのではないでしょうか。今年の活気溢れるシグマブースを見て、そう思いました。

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2012/02/09 (Thu.)

Merrill

ニコン D800 だけでもけっこうお腹いっぱいで、あとはキヤノンから 5D Mark III(仮称)の発表を待つだけだ、と思っていた CP+ を前にして、思わぬ伏兵が登場。しかもインパクト強い!

シグマ、「SD1 Merrill」を開発発表。SD1購入者に40万円相当のポイント還元も - デジカメWatch

SIGMA SD1 Merrill

昨年、Foveon X3 センサの脅威の性能を伴って登場した SD1 でしたが、70 万円というその価格に引いたカメラファンも少なくないはず、というかほとんどのカメラファンは引いたのではないかと思います(^^;; そういえば以前シグマさんのモノフェローズ向けイベントに参加させていただいたとき(当時は SD1 の正式発表前だった)に「SD1 は APS-C のデジタル一眼レフカメラとして非常識ではない価格を目標とする」という話だったのが、正式発表の段階であの価格になってしまったということは、ほぼ間違いなく Foveon X3 センサの量産性に問題が生じ、出荷できる数量や半導体の投資回収などを勘案するとそうせざるを得ない状況だったということではないかと推測されます。

今回の SD1 Merrill はセンサ以外は旧 SD1 と全く同等品、なおかつ新型の Foveon X3 センサもそれ自体の性能は変えずに製造プロセスの見直しを行って生産性を向上させたとのこと。つまりは「SD1 を本来出したかった価格帯で改めて発売する」ためのリネームと言って良いでしょう(商品名を変えずに価格を大幅に下げることは、流通面を考慮すると問題が多いものです)。実勢価格は明らかにされていませんが、聞こえてくる話によると 20 万円前後では?とかいう説も。本当だとすると、APS-C 中級機~ハイアマ向けフルサイズ機とうまく戦える価格帯だと思います。

で、SD1 Merrill だけかと思ったら DP シリーズもフルモデルチェンジだなんて!!

シグマ、4,600万画素Foveon X3搭載コンパクト「DP1 Merrill」「DP2 Merrill」を開発発表 - デジカメWatch

SIGMA DP1 Merrill

19mm(28mm 相当)の広角レンズを搭載した DP1 Merrill と、30mm(45mm 相当)の標準レンズを搭載した DP2 Merrill。こちらはイメージャの変更だけでなく、レンズ設計から筐体までフルリニューアルですよ。明らかにがんばりすぎだ(笑。

「Merrill」の名が示すとおり、これらの新しい DP シリーズは SD1 Merrill と同じ Foveon X3 センサを搭載しています。つまり、素子だけで言えば撮れる画は SD1 Merrill と同じ。なおかつこの 2 つのカメラはレンズが新規設計、つまりこの新センサを前提に開発された光学系ということです。これはもしかすると SD1 Merrill に一眼レフ用の 20mm や 30mm レンズをつけて撮るよりも高画質である可能性もあるわけで、シグマめ、なんてコンパクトカメラを作ったんだ・・・!
ちなみにこの「Merrill」というペットネームは以前 SD1 の技術解説を受けたときにも紹介された、元 Foveon 社の半導体エンジニアで、Foveon センサ自体の開発者である故ディック・メリル(Dick Merrill)氏からとったものとのこと。シグマがこの Foveon X3 センサと今世代の SD/DP シリーズに賭ける意気込みが感じられようというものです。同社が昨年の震災による会津工場の被災や、創業者である故山木道広会長の逝去などの暗いニュースから立ち直ろう、という想いの顕れのようにも感じます。

感傷的な話はさておき、SD1 と同じセンサが DP シリーズにも搭載されることには非常に意味があることでしょう。イメージセンサは半導体なので、半導体は歩留まりの問題さえ解決できれば、あとは量産すればするほど 1 個あたりのコストが下がっていくもの。コストが下がれば製品の価格も下げられますし、価格設定次第では利益率の改善にもなる。ゲーム機では当初オーバースペック気味の半導体に投資し、当初は逆ざやでも作り続けることでコストを改善し(もちろん半導体のコストだけを下げるわけではありませんが)、最終的にハードウェア単体でも利益が出るようなビジネスモデルを採るのが一般的です。カメラの場合はゲーム機のようにコンテンツで利益を出すことができないので、逆ざやの価格設定はできないでしょうが、センサの量産効果は価格設定や利益率に大きく影響するはずです。そういう意味で、Foveon X3 センサの量産のめどが立った段階で、DP シリーズへのセンサ流用は決まっていたことなのではないでしょうか。特に、シグマ(Foveon)はイメージセンサメーカーとしては規模が小さいので、半導体投資は集中させたいでしょうし。

ともあれ、実売価格次第ではあるものの、この DP1/2 Merrill はとても魅力的なカメラだと思います。現状、コンパクトカメラに関しては満足してしまっている私が気になる唯一のカメラと言ってもいい。既存のレンズ資産を考えるとそうそう SD1 Merrill には手を出せませんが、DP シリーズでお手軽に Foveon X3 センサを味わってみるのも悪くないかな・・・と思っていたりします。まあ、それこそが Foveon の撒き餌カメラたる DP シリーズの罠なのかもしれませんが(笑。

投稿者 B : 00:15 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2012/02/08 (Wed.)

Canon PowerShot G1X

キヤノン、1.5型センサー搭載「PowerShot G1 X」を国内正式発表 - デジカメWatch
キヤノン / PowerShot G1X

B0076FR33Y

キヤノンのコンデジのフラッグシップたる PowerShot G シリーズがモデルチェンジ。 初代「PowerShot G1」がもう 11 年半前ですからね、思えば遠くへ来たものだ。

この機種の目玉はイメージセンサに尽きるでしょう。18.7×14mm の CMOS センサというのは、フォーサーズ・マイクロフォーサーズ以上 APS-C 未満ということで、完全にミラーレス市場をコンパクトで獲りに来た印象です。まあ確かにミラーレスと言ってもキットレンズ付けっぱなしにするくらいなら、沈胴式でコンパクトにできる一体型のほうがメリットもあります。実勢価格が¥5~6 万くらいまでこなれてきたら、ミラーレスにとっては脅威になりそうです。

PowerShot G12 に比べて一回り大きく、30% 程度重い、完全にクラスが異なるカメラになりましたが、PowerShot S シリーズのおかげで従来の G シリーズの存在意義が薄れていたことも事実なので、これは正しいポジショニングの変更じゃないでしょうか。

キヤノン、"原点を受け継ぐ"「IXY 1」「IXY 3」。無線LAN機能搭載モデルも - デジカメWatch

IXY のほうもフルモデルチェンジ。なんか今年のキヤノンのコンデジはやたら気合いが入っていますね・・・。

IXY 1 のほうはタッチパネルや Wi-Fi を搭載したスマートフォン連携など、今年のコンデジのトレンド的な機能を盛り込んでいてなかなか面白そうなカメラだと思います。が、私が注目したいのは、本体デザインがいわゆる「IXY らしい」方向性に回帰したこと。
私は昔フィルムカメラも持っていなかった頃、初代 IXY のデザインに惹かれて買おうかなと考えていたことを今でも憶えています。IXY DIGITAL になってからも、一時期 Cyber-shot に愛想を尽かした頃にかなり買う気になっていたんですが、910 IS あたりを最後にぐにゃぐにゃした曲線主体のデザイン、プラスチッキーな筐体、金太郎飴がごとく濫発される似たようなラインアップにうんざりして、IXY には興味がなくなってしまいました。で、PowerShot S90 に惚れ込んで今に至るわけで、私がキヤノンのコンデジを買うならまず PowerShot シリーズから検討するようになっていたのですが、この IXY のデザインは「帰ってきてくれた」感があってなかなか好ましいですね。

まあ PowerShot S90、Cyber-shot HX9V、それに NEX-5 という手持ちコンパクトカメラ群にはもう新しいカメラが入り込む隙間がないので、当面コンデジを買う予定はないのですが、これからの検討時には久しぶりに IXY を選択肢に入れたいと思えるようになりました。

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2011/11/10 (Thu.)

Canon PowerShot S100

キヤノン、広角24mm・GPS搭載の「PowerShot S100」を国内発売 - デジカメWatch
キヤノン / PowerShot S100

B0065FYHBW

海外で発表されていた PowerShot S100 が国内でも正式に発表されました。

従来の PowerShot S95/S90 の正統後継という位置づけながら、レンズは 28-105mm/F2-4.9 相当→24-120mm/F2-5.9 相当に、センサは 1/1.7inch 1,000 万画素 CCD→1/1.7inch 1,210 万画素 CMOS に、画像処理エンジンは DIGIC 4→DIGIC 5 にそれぞれ進化し、GPS 搭載やフル HD 動画撮影対応など、完全な新機種として開発されたことが分かります。

私は 2 世代前の PowerShot S90 を愛用していますが、これがまた不満の少ないカメラで、さほど買い換えの必要を感じていません(用途違いで DSC-HX9V も使っていますが)。不満があるとすれば 3:2 モードで撮れないこと、マクロモードを記憶してくれない(電源を切るとマクロオフに戻ってしまう)こと、そもそもマクロにあまり強くないこと、あと微妙に歪曲収差がある(ひどいわけではなく、俯瞰でブツ撮りすると気になるレベル)ことくらい(←挙げてみたらけっこう不満あるじゃないか)でしたが、少なくとも S95 世代では 3:2 モードが追加されているし、最短撮影距離も 5cm→3cm に短縮されているし、あとはマクロの挙動とレンズ性能がどうかですかね。

フルオートで撮るなら他にも扱いやすいコンデジはあると思いますが、それなりに凝った撮り方もできて不満の少ないカメラ、という意味では PowerShot S シリーズはベストチョイスではないかと思っています。私もメインコンデジの座を S90 から交代させてもいいかなとは思いますが、初物価格の¥5.5 万はさすがに手が出ない・・・。S95 は今なら¥3 万くらいで買えてしまうので、そのくらいになったら買い換えたいかな。最近、¥4~5 万するコンデジがあっと言う間に¥3 万くらいまで値下がりすることが常態化しているので(タイ洪水の影響で今後はそうも言ってられなくなるかもしれませんが)、コンデジの初物を買うのがどうももったいなくて。こういう状態、メーカーにとってもユーザーにとっても不幸だと思うんですけどね(´д`)。

投稿者 B : 23:59 | Camera | Compact | コメント (0) | トラックバック