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2019/04/11 (Thu.)

α7 III ver.3.0

ソニー、α7R III/α7 IIIの動物対応リアルタイム瞳AFプログラムを公開 - デジカメ Watch

α7 III ver.3.0

α7 III/α7R III 用の最新ファームウェア ver.3.0 がリリースされました。

1 月に予告されていた「動物対応リアルタイム瞳 AF」を含むバージョンアップで、α7 シリーズユーザーの中では期待感が高まっていたものです。
私もさっそくアップデートを適用しました。

先行してリリースされていた α9 ver.5.0 ではアップデートの範囲が広すぎて設定が全てリセットされてしまったようですが、α7 III は大規模アップデートとはいえ設定は初期化されずに済みました。まあ私はあまりいじってしまうと旧機種と操作性の整合が取れなくなってしまうからあまり極端なカスタマイズはしない主義ですが。

α7 III ver.3.0

話題の動物瞳 AF は人物との選択式で、明示的に動物を検出対象に指定してやる必要があります。
残念ながら我が家ではペットを飼っていないので、現時点でこの機能は試せず。週末にでも無駄に野良猫を追い回したくなる機能追加です(ぉ

個人的には鳥類の瞳 AF に対応してくれたら EOS 7D2 を捨てて α7 III を野鳥カメラに格上げするところですが、眼が頭の側面に付いている鳥類を検出するのは技術的にまだ難しいのでしょう。でも鳥対応は一定のニーズがある機能のはずなので、いずれ or 後継機種で対応してきたとしても私は驚きません。

α7 III ver.3.0

瞳 AF ほどの注目度はありませんが、地味にインターバル撮影機能が追加されています。
α7 III 世代では PlayMemories Camera Apps をオミットしたためインターバル撮影/タイムラプス撮影に非対応となり旧機種から退化してしまっていたのが、これでようやく最新機種でインターバル撮影が可能に。

オールドレンズ遣いとしては Camera Apps にあったレンズ補正アプリ相当の機能も追加してくれませんかね。補正しなくてもいいから、せめて Exif に任意のレンズ情報を記録させてほしい(´д`)。

α7 III ver.3.0

さらに地味~にメニュー画面のユーザビリティも改善。[Fn] キーを押すことでメニュー画面内のタブ移動ができるようになりました。
従来はカーソルキーでタブを選択した状態でなければタブ単位での移動ができず、膨大な数がある α7 III ではメニュー操作がとても煩雑でしたが、これで随分ラクになったと言えます。

初代 α7 の頃はいろいろとイケてなかった UI も、世代とバージョンアップを重ねてかなり不満がなくなってきました。撮影機能の追加だけでなくこういう部分も丁寧にアップデートしてきてくれるのはとても良い。

α7 III ver.3.0

今回のバージョンアップでは私はそれほど恩恵を受けるようなものではありませんでしたが、なにげに UI の改善が一番ありがたい。しかし α7 III の使い勝手がこう良くなってくると、併用している α6000 や RX100 III の UI との整合性のなさが気になってきてしまいます。せめて APS-C 機は α6400 に更新した方がいいかなあ...。

さておき、週末はそのへんに猫でも探しに行きますかね(笑。

投稿者 B : 23:00 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2019/03/01 (Fri.)

CP+ 2019 (1) シグマ・キヤノン編

今年も CP+ 初日に行ってきましたよ。

CP+2019 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」

CP+ 2019

近年の CP+ では入場直後にシグマブースを目指すのが標準になってしまいました(笑。

シグマブースでは当然のごとく L マウントアライアンス推し。L マウントで使えるレンズが既に 78 本もあることを巨大パネルでアピールしていました。といってもマウントアダプタ経由だったりスチル用レンズとスペックが被るシネレンズも含めての数字ですが、L マウントネイティブレンズだけでもライカ・パナソニック・シグマ合計で 36 本というのはけっこうなラインアップ。オールドレンズの世界では星の数ほどレンズのバリエーションが存在する M42 スクリューマウントのことを「M42 星雲」と比喩したりしますが、これは「L78 星雲」と呼びたくなる語呂の良さ。

CP+ 2019

とはいえ展示物にはあまり目新しいものはありませんでした。CP+ 直前に発表されたのは、既存 Art 単焦点レンズ群の L マウント版の発売と他マウントレンズのマウント交換サービスを開始することと、マウントアダプタの発表のみ。展示もそれに沿ったものにすぎず、レンズはマウントが違うだけでどれも見慣れた Art レンズ。

CP+ 2019

マウントアダプタ MC-21 はまだ自社製 L マウントボディが存在しないため、ライカ SL・パナ S1R とシグマレンズとの組み合わせで展示されていました。これも目新しさはありませんが、シグマブースにパナソニックの人が視察に来ていたり、逆にパナソニックブースに MC-21 が展示されていたりしてアライアンス感は出ていました。なぜ EF/SA レンズ向けのアダプタがパナブースに?と思いましたが、S1・S1R は 4K 動画に注力したボディだけに EF マウントアダプタ経由で EOS MOVIE ユーザーの取り込みを狙いたい、というところでしょうか。

CP+ 2019

山木社長にも少しだけお会いできました。L マウントボディについては「ちょっと苦労しています」だけど「明日のステージではちょっとだけ話をします」とのこと。そのステージの様子がさっそくデジカメ Watch に掲載されていました。

【イベントレポート】【CP+2019】シグマ、フルサイズカメラを2020年に投入 - デジカメ Watch

やはりフルサイズ Foveon センサの開発が難産なようですね。「現在は開発自体はほぼ終了しており、画質の追い込みや製造工程の最適化を行っている最中」ってそれフルサイズセンサの開発の最重要工程がまだ残ってるってことじゃないですか(;´Д`)。初代 SD1 の初値が 70 万円になったのも Foveon センサの歩留まりが理由だったというし、心配するなというほうが無理。
一方でセンサ方式については Merrill 世代同様の R:G:B=1:1:1 に戻すようで、扱いやすくなった反面 Foveon らしさが薄れた Quattro 方式をやめ、改めて完全な色解像を目指す模様。まあベイヤー式センサも超高解像度化とローパスフィルタレスの一般化で差を詰めてきているのは事実なので、妥当な方向転換だと思います。ここまで来てあえてシグマ製ボディを買おうというユーザーなら、扱いにくさこそ勲章みたいなものでしょうし(ぉ。

CP+ 2019

続いてキヤノンブース。ついに「とあるフォトグラファー」扱いではなくなった南雲暁彦さんのインタビュー映像が巨大スクリーンで出迎えてくれます。

CP+ 2019

ブースでの展示のメインはもちろん EOS R SYSTEM なわけですが、新製品の EOS RP については既に先日ショールームでじっくり触ってきたので今回はスルー。土日にここでタッチアンドトライ行列に数十分並ぶくらいなら電車で品川なり銀座なりまで行った方が早く触れるんじゃないでしょうか(笑

CP+ 2019

開発発表されたばかりの新 RF レンズ群の試作品(?)が参考出品されていました。
まずは大三元、F2.8 通しズーム三本。広角と標準についてはまあミラーレスといっても大三元ならこれくらいだよね、というサイズ。広角が 16-35mm ではなく 15-35mm と少し広くなっているのがそそります。
それでも最注目はやっぱり RF70-200/F2.8L じゃないでしょうか。「望遠ズームの高級品はインナーズーム」というこれまでの常識を覆す繰り出し式のズームで、標準ズームと大差ない縮長に収めています。これなら従来コンパクトさ重視で F4 通しズームを使っていたような場面でも躊躇なく F2.8 ズームを持っていけるんじゃないでしょうか。他社よりもシステム全体のコンパクトさを志向する(デカい重いレンズもあるけど)EOS R システムの象徴的存在として楽しみなレンズです。

CP+ 2019

そして二本の RF85/F1.2L レンズ。片方は通常の、そしてもう片方はミノルタ/ソニーでいう「STF」のようなフィルタを備えて滑らかなボケを追求したレンズです。
重さ、値段ともに私の手が出せるレンズではないと思うので、特にコメントはありません(ぉ。それでもこういうのを二つまとめて出せるのがキヤノンの底力だよなあ。

CP+ 2019

高倍率ズームの RF24-240mm。単品で見るとちょっと大きく、EOS RP へのつけっぱなしレンズとしてはもう一回りコンパクトにしてほしい...と思いますが、縮長がほぼ RF24-70/F2.8L と同じサイズ感というのは冷静に考えるとけっこうがんばっているんじゃないでしょうか。

さて、今回の CP+ キヤノンブースで密かに EOS R SYSTEM よりも注目していたのがこちらのコーナーです。

CP+ 2019

ブースの側面に新コンセプトカメラ群の参考展示が行われていました。
まずこちらは年明けの CES でも一部で話題になっていた「キッズミッションカメラ」。子ども向けのファーストカメラという位置づけで、それ自体は今までにもあったコンセプトだと思いますが、これのいいところは中身がキヤノンの普通のコンパクトデジカメと同等(と思われる)な点と、カメラ遊びを通じてコミュニケーションと子どものリテラシ向上に寄与しようという仕掛けが入っている点。

CP+ 2019

カメラ自体は EOS 5D シリーズをそのままキッズサイズに縮小したようなデザインで、素通しの光学ファインダがついていて「覗きながら撮る」ことができます。レンズは単焦点のようですが、先端にマクロリングライトが標準装備されているのが面白い。写真にはライティングが重要ということをこの時点から刷り込まれる子どもの今後の成長が怖い(笑

CP+ 2019

展示されていたのは非動作モックのみでしたが、CES ではブラックのみだったのが「CES で子ども向けならもっとカワイイデザインがいい」という声が多かったため、CP+ に向けて急遽カラバリモックを起こしてきたとのこと(笑。これがこのまま製品化されるとは言えませんが、玩具ではなくそれなりにちゃんとしたカメラを作ろうとしているのがボタン類の配置から分かります。

CP+ 2019

「ミッションカメラ」というコンセプトを表しているのが、色や形(ポーズ)、表情などのテーマをカメラが子どもに与えて撮らせ、それぞれのテーマに基づいたギャラリーを作ったりプリントアウトして楽しもう、という遊び方。ただ漫然と興味あるものを撮るのではなく、写真を撮る上でのテーマを設定するという考え方が長年写真文化に携わってきたカメラメーカーらしい。またコンセプトムービーではこのカメラでの遊びを通じて親子間のコミュニケーションにも役立てようという意図が見て取れます。今や生まれて初めてのカメラが親のお古のスマホだったりニンテンドー DS だったりする時代、写真をいきなり SNS にアップして大問題になる前に親子での写真コミュニケーションを通じて「何が良くて、何がダメなのか」を学べるというのは、キヤノンがどこまで狙っているかは分かりませんが面白い考え方ですよね。
ただこれは製品化にあたってはいくらなら買ってもらえるか、最低いくらの商品になる前提なら量産できるのか、のせめぎ合いが難しそう...というのをスタッフの方の話から感じました。

CP+ 2019

こちらは何ペリアハローなのかと思ったら(ぉ)「インテリジェントコンパクトカメラ」とのことで、カメラが勝手に撮ってくれるコンパクトカメラという位置づけ。ここに展示されていたのは製品化する際を想定したデザインモックですが、↓に原理試作相当品のデモを行っていました。

CP+ 2019

こういう見た目だと監視カメラの亜種にしか見えませんが、台座についている上半分が 360° 回転し、上下方向にも首振りすることで、全方向に自由に向きを変えながら撮影してくれます。ユーザーは特に操作する必要さえなく、カメラが自動的に画像認識や音声認識で被写体を捉えて撮影してくれるとのこと。

CP+ 2019

...でも待てよ、このコンセプトって一体何テリジェントパンチルターなのかとは思いましたが(笑)あれから十年経って画像認識や音声認識のレベルが飛躍的に向上し、画像をスマホに飛ばすことも当たり前になった現在であのコンセプトがどう化けるか。ただ「機械が勝手に撮っておいてくれる」ことへの気持ち悪さみたいなものもあると思うので、例えばもうちょっと擬人化(キャラクター化)することで被写体とのコミュニケーションを積極的に図るとか、やりようはいくらでもありそうではあります。

CP+ 2019

続いて「アウトドアアクティビティカメラ」。カラビナがついてアクティブに使えたり、水に浮いたり、フェイスプレートでカスタマイズできたりするカジュアル志向のコンパクトカメラ...ということですが、特に私からコメントはありません(ぉ

CP+ 2019

最期は「マルチファンクショナルテレフォトカメラ」。形だけ見ても何をするためのものか分かりませんが、単眼鏡のようにして使える超望遠コンパクトカメラとのこと。
このクリアケース内に展示されていたのはあくまで非動作品のデザインモックですが、カメラ後部のアタッチメントは取り外しができ、アタッチメントありだと EVF を覗き込みながら、アタッチメントなしだとスマホやタブレットの画面を見ながら撮影するスタイルになる模様。

CP+ 2019

ターゲットとしている商品像は重さ 100g で 100mm/400mm の「二焦点」カメラ。あえてズームせずに二焦点の切替式にすることで低価格化とコンパクト化を実現するというのがコンセプト。400mm(相当)の単焦点だと被写体を追いづらいため、100mm(相当)で被写体の当たりをつけた上で 400mm(相当)でに切り替える、という使い方を想定しているそうです。写真用カメラではなくオペラグラス代わりとしてはかなり良さそうなコンセプトですが、今の悩みの一つは「サッカーなどのスタジアムスポーツでは 400mm でもまだ全然足りないこと」だそうです。

CP+ 2019

原理試作相当の動作品はモックよりも二回り大きなサイズで 3D プリンタで外装を作成したものでした。この試作機は 400mm(相当)はあくまでコンセプトを伝えるためにデジタルズームで実装したそうですが、実際に製品化される場合は光学切替で 100mm/400mm を入れ替えることになるとのこと。

CP+ 2019

現在想定しているスペックは「コンデジ相当のセンサ(1/2.3 型程度と思われる)と 100/400 切替レンズ、EVF 内蔵」とのこと。LCD を搭載しないため EVF の品質にはそれなりにこだわりたいとのことですが、ミラーレス機の EVF デバイスを流用してもコストがかかりすぎるのが悩みどころだそうです。

CP+ 2019

スマホのカメラ性能がどんどん上がって広角域なら「これで十分」になってしまった感はありますが、超望遠レンズまで内蔵するスマホはそうそう出てこないでしょう。通常なら対抗するために高倍率ズームレンズを内蔵することを考えるでしょうが、超望遠にこだわり、かつ二焦点に割り切ることで「スマートフォンコンパニオン」として誰にでも使えることを目指したコンセプトが面白い。価格的にもコンデジと同等以下の価格帯を意識しているようで、個人的には今回のキヤノンブースの中ではこのカメラが一番気に入りました。とかくカメラとしての存在価値ばかりを求めてどんどん大きく重く高価くなっていく他のカメラと違い、スマホが世の中に浸透したことを受け入れて、その上でスマホには内付加価値を生み出そうとしている。

これらの新コンセプトカメラ群がキヤノン内ではどういう位置づけで、どの程度の規模で開発されているのかは分かりませんが、少なくとも商品ラインアップが減りライフサイクルも延びたことで余剰になった開発リソースでこういう模索ができるのはさすがキヤノンだなあ、と。フルサイズミラーレスがほぼ出揃ったことでどのメーカーも同じようなところを目指して同じようなことをやっているという印象が強かった今年の CP+ で、このコーナーだけが異彩を放っているように見えました。

投稿者 B : 23:59 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2019/02/16 (Sat.)

EOS RP を見てきました

今年の CP+ は出張と重なって行けなくなる可能性が高いので、代わりにショールームで先行展示されている EOS RP を見てきました。

キヤノン / EOS RP

EOS RP

銀座は混んでいそうだったので品川で。それでも多少は混んでるかと思ったら、土曜日 16 時の時点で EOS RP を触っている人は一人もおらず触り放題。一応混雑時には一人五分制限をかけるためのタイマーは設置されていましたが、あまりにも空いていて拍子抜けしました。買い物のついでに寄れる銀座と違って休日の品川、特に港南口は何もないからなあ...ここは穴場だと思います。キヤノンマーケティング本社のお膝元なのに(´д`)。

EOS RP

さておき EOS RP の第一印象は「ちっさ!!」。RF レンズの中でも特にコンパクトな 35mm F1.8 が装着されているせいもあるけど、EVF がクラシックカメラばりに出っ張っているのが当たり前になった今のミラーレスカメラにおいて EVF の出っ張りが少ない撫で肩のデザインは実際以上に小さく感じます。

EOS RP

軍艦部の構造は EOS R によく似ていますが、ボディの厚みとグリップの出っ張りが EOS R よりも小さく、ミラーレス機らしいコンパクトさを感じます。
また EOS R との最大の違いはモードダイヤルでしょう。EOS R はサブ電子ダイヤルがモードダイヤルを兼ね、肩の部分にサブディスプレイを備えていましたが、RP はサブディスプレイを廃してモードダイヤルを配置したコンベンショナルな作り。サブディスプレイは一眼レフでも私は使うことが少ないので、これによって薄くできているのなら私はこっちのほうが良いかな。

EOS RP

背面の操作系はかなりシンプル。EOS 上位モデルの代名詞であったサブ電子ダイヤルが背面から軍艦部に移ったことで、見た目がかなりスッキリしました。フルサイズカメラというよりは EOS Kiss 系の新機種と言われても違和感がないほど。
でも EOS R の特長だったマルチファンクションバーはまだあまり熟成されてない印象があるので、変にそこに依存した UI になるよりは扱いやすいようにも思います。

EOS RP

ボタン配置がシンプルになっている代わりに主要設定項目は Q ボタン+カーソルキー or タッチパネルで直感的に操作できるので、さほど操作系に不満は感じません。
強いて言えば EOS Kiss 系や EOS M 系のようにカーソルキーが ISO 感度やホワイトバランス、ドライブモード等の設定キーを兼ねていてくれたら良かったんですが、少し触ってみた限りではそういう設定項目はなさそうでした。

EOS RP

その代わり、シャッターボタン脇にある M-Fn ボタンを押すと前後ダイヤルを使って ISO 感度/ドライブモード/AF モード/ホワイトバランス/フラッシュ出力を調節できるようになっています。確かにこれは慣れれば EVF 使用時にはカーソルキーで操作するよりも直感的に扱えそうです。

EOS RP

なおグリップはこんな感じで、程良い深さがあって握りやすい。手が小さめな私は別売のエクステンショングリップを使わなくても本体のみで十分ホールドできます。まあ私は α7 III や α6000 のグリップでも特に不満がないクチですが、それでも RP のグリップはそれ以上にしっくり来るし、EOS R のグリップよりも馴染む感覚がありました。

EOS RP

初代 α7(R) との比較。ボディサイズ的にはほぼ同クラスと言えます。大型化するレンズに合わせてどんどん大きく重くなっていっている他のフルサイズミラーレス機とは一線を画すサイズ感。とにかく高画質を追求するのもいいけど、やっぱり私はこういう方向性の方が好き。いくら画質が良くたって持ち出すのが億劫になってしまったら意味がありませんから。

EOS RP

ボディの薄さもほぼ同じ。グリップは EOS RP のほうが出っ張りが大きいですが、その分握りやすい。逆に初代 α7 は EVF が出っ張っているので、カメラバッグ以外のカバンへの収まりがあまりよろしくないんですよね。普段からの持ち歩きを考えると EOS RP のほうに分があると思います。RF35mm F1.8 MACRO のサイズ感もイイ感じ。あとはこれに同じサイズ感で 50mm F1.8 が出てくれたらスナップ用カメラとして文句ナシでしょう。

EOS RP

限定カラーのゴールドも展示されていました。装着されていたのはマウントアダプタ経由で EF50mm F1.8 STM、確かに RF50/1.8 が出るまでの繋ぎとしてこのレンズはアリ。

ゴールドの質感、正面から見た感じは決して悪くないんですが、

EOS RP

背面のこのパンダ感は個人的にはナシ(´д`)。
ブラックのほうは表面の仕上げでプラスチックっぽさを極力抑えることに成功していると思いますが、このゴールドはプラへの塗装感が出すぎで安っぽい。ダイヤル類のシルバーの質感も含め、まがりなりにも 16 万円のカメラなのに Kiss のシルバーモデルのように見えて萎えます。私はもし買うとしたらブラック一択だなあ。

EOS RP

ともあれ EOS RP、想像していたとおり...というか想像以上に好印象でした。私は EOS R よりも RP のほうが好き。
ただし感覚的には本気で撮るためのカメラというよりはスナップ用カメラという印象なんですよね。あえて R と方向性を変えた結果なんでしょうが、果たして 5D3 を捨てて置き換えるものかというとちょっと違うような...私の手持ち機材でいうと、むしろ α6000 を置き換える旅行用カメラと定義した方が納得感があります。

いずれにしても発売直後に飛びつくつもりはないので、しばらく悩んでみることにします。

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2019/02/14 (Thu.)

EOS RP

キヤノン、カジュアル志向のフルサイズミラーレス「EOS RP」 - デジカメ Watch

EOS RP

しばらく前からリークされていたキヤノンの「EOS RP」が正式発表されました。

初代 EOS R からほんの半年足らずで早くも二号機。後継機種ではなくエントリーモデルという位置づけですが、EOS R よりも一回り小型軽量化してポジショニングを明確に分けてきていて、これがなかなか面白い。カメラの中身的には 6D Mark II のセンサ+EOS R の処理系+ソフトウェアという感じで目新しさはせいぜい瞳 AF がサーボ AF に対応したところくらいでしょうか。でもボディ単体で 500g を切るフルサイズミラーレスは実に初代 α7 シリーズ以来であり、初代 α7 の方向性に共感しながらもその後の大艦巨砲主義への転換に違和感を抱いていた身としては、五年ぶりにこういうコンセプトのミラーレスが出てきてくれたことが嬉しい。価格帯も初代 α7 の出始めの頃と同じレンジだし、ちょうど今すっぽり抜けている商品ラインなんですよね。動体撮らないから十万超えの APS-C 機を買うくらいなら EOS RP、というニーズはそれなりにあるんじゃないでしょうか(一方で、中古の初代 α7 なら今四万円台から買えてしまう、というのも恐ろしい話ですが)。
ともあれ市場が縮小して各社いろいろと厳しい中でもこうやってちゃんと方向性を分けた商品を出せるあたりがキヤノンの底力。カメラメーカーの中では最も長期的に市場を見据えている、という印象を受けます。

最近 α7 III でも持ち出すのが億劫なことが少なくない私としては、EOS RP の位置づけはすごく気になるところ。もっと言えば EOS 5D3 も最近ほとんど使ってないわけで、レフ付き EOS 一式を手放して RP+レンズに乗り換えるという選択肢がないわけではない。ただ今後も 2 マウント体制を維持し続けていく自信はないし、何より 5D4 一式を手放して R を買った某思い切りのいいパイロットほど見切りが良いわけでもなく、ちょっとウジウジ考えてしまっています。ここで α7 III+EOS RP 体制にするくらいなら、5D3 一式を売り払って E マウントレンズ群を充実させた方が満足度が高いのでは...とも。

そこでちょっとニクいと思ってしまったのが EOS RP のレンズキット構成。ボディ単体販売のほかは、標準ズームではなくなんと RF35mm レンズやマウントアダプタがキットになっているんです。これはとりあえず EOS RP+RF35mm の最小構成で楽しみつつ、他は必要に応じて EF マウント使ってその気になったら RF レンズに移行してくださいねというキヤノンからのメッセージ。これは使用頻度の落ちている 5D3 だけ RP に買い換える、というのはアリか...?

キヤノン、フルサイズミラーレス用RFレンズ6本を予告 - デジカメ Watch

RF24-70mm F2.8L IS USM

ボディの発表と同時に開発中のレンズも予告されています。F2.8 通しズーム三本に高倍率ズーム、大口径ポートレートレンズ二種。EOS R と一緒に出てきたのが定番レンズ二種+2フラッグシップレンズ二種だったことを考えると、大三元+高倍率ズーム+85/1.2 というのはセオリー通り。小型軽量な RP と同じタイミングで出てくるのが大型のレンズばかりというのはちょっと皮肉ですが、EF-M よりも順調にレンズが揃いつつあるのがキヤノンの本気度でしょう。
個人的には、もし RP を買うなら RF35mm と RF24-240mm があればあとはマウントアダプタでそこそこ満足してしまえそうな気もします(α7 III との併用前提ですが)。逆に言えば、RF24-240mm が出るタイミングで、少し価格がこなれているであろう RF と一緒に買うのが良いのかもしれません。

あ、まだ買うとは言ってませんよ。

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2019/02/01 (Fri.)

LUMIX S1/S1R

パナソニック、フルサイズミラーレス「LUMIX S」を海外で正式発表 - デジカメ Watch

LUMIX S1/S1R

昨年の photokina で予告されていたパナの L マウントカメラ「LUMIX S1/S1R」が海外で正式発表されました。

スペックは photokina の時点で既に出ていたのでさほど新しい情報はありませんが、サイズと重さ・価格(海外での)が明らかになりました。価格はドルベースながらだいたい α7R III/α7 III やニコン Z 7/Z 6 と競合するラインに置いてきたのはまあだいたい想定の範囲内。日本円だともう少し高くなる可能性もありますが。
そしてサイズ感が...これが思っていたよりでかい。

Foxfoto さん作成の画像が秀逸だったから引用してしまいますが(笑)ほぼ EOS 5D シリーズと同じ。現存するフルサイズミラーレス機の中では群を抜いて大きいです。「FULL-FRAME WITHOUT COMPROMISE」のキャッチコピーから察するに小型化することでトレードオフが発生するよりは画質と性能に振り切ったからこその大きさでしょうが、それにしても大きい。キヤノンやニコンがボディをそこそこのサイズ感でまとめつつ、レンズとの組み合わせも含めてコンパクトさを(多少は)訴求しているのとは対照的です。まあ後発だからこそ中途半端なことはせずに画質にステータス全振りという差異化は間違っていないとは思います。ただ、L マウントアライアンスの三社として見たときに三社とも目指すベクトルが同じで「画質は良いけどデカい、重いシステム」になってしまいそうなのが気がかり。シグマとかフルサイズで小型軽量なレンズ作るつもりなさそうなんだもんなあ(汗
ただ LUMIX の場合、戦う相手は既存のフルサイズミラーレスではなく 4K60p が撮れるシネマカメラを想定しているはずだから(大きいのは冷却のためでもあると思う)、その点においては決して大きく重いわけではない、のかもしれません。このあたりは某専門家先生の見解も伺ってみたいところ。

そしてこうなってくると気になるのがシグマがどんなボディを出してくるか。まあイメージセンサとボディデザイン以外の部分で変化球を投げてくるメーカーではないので(笑)Foveon 搭載の王道フルサイズ機を作ってきそうな気はしますが、続報を楽しみに待ちたいと思います。

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2019/01/16 (Wed.)

α6400

ソニー、α9譲りのAFアルゴリズムを組み込んだ「α6400」 - デジカメ Watch

ソニー / α6400icon

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久しぶりの α APS-C 機のボディが発表されました。最近の流れからいって APS-C のフラッグシップとして「α7000」でも出してくるかと思ったら、意外にもミドルレンジの α6300 を置き換える「α6400」でした。ベースは α6300 のそれを継承しつつ、BIONZ X とフロントエンドプロセッサを更新して最新の動体追尾 AF に対応し、おまけで自撮り可能な 180° チルト液晶を搭載したモデル、という感じ。
新しい AF 機能は後日 α9/α7 III シリーズにもファームウェアアップデートで提供予定のものの先出しというような内容ですが、動物にも対応した瞳 AF やより進化して「リアルタイムトラッキング」と呼ぶようになった動体追尾など、かなり意欲的なもの。これは APS-C 機で動きモノを撮るなら α6500 よりもむしろ 6400 を買ったほうが良いのでは?というものになっています。まあ α6500 にはまだボディ内手ブレ補正があったり大きなグリップやカッチリしたボディ(α6300 と見た目はほぼ一緒だけど触ってみると全然違う)という優位性はありますが、現時点で私が二択を迫られたら 6400 だろうなあ...。

ただ、今回のアップデート内容がほぼ AF 機能と動画に限定されていたことで、そうではないスチル用途であれば α6300 のお買い得感が際立って見えるのもまた事実。α6400 の実勢価格が 11 万と言われているのに対して、発売当初は高価かった α6300 ももう三年経って中古相場で 6 万、新品でも Amazon 価格で ¥69,800 とかいうのを見るとうっかり α6300 に転んでしまいそうになります(汗。ホント、ほとんどの用途なら α6300 は十分以上の性能なんですよね。

個人的には、購入からかれこれ五年経つ α6000 をそろそろリプレースしてやりたい気がしつつ、α7 III のサブとしてであればこれでも十分...という感覚もあってなかなか買い換えられずにいます(α6300 以降の機種が随分高価くなってしまったのもあるけど)。今回のモデルがイメージセンサを刷新しつつ α7 III と同じ NP-FZ100 バッテリを採用して「α7000」というネーミングで出ていたらミノルタ α-7000 持ち(親が昔使っていたのを受け継いだ)としてはうっかり買っていたと思います(汗。でも α にとって「7」は記念碑的な数字でもあるので、例えば来年の E マウント十周年のタイミングで α6500 の後継機種が新規センサ(グローバルシャッター搭載だったりすると震える)を搭載して「α7000」として出てきたりするんじゃないかなあ...と妄想中。もしそんなことになったら私は用途がなくても買ってしまうこと間違いナシだと思います(笑。

投稿者 B : 22:46 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/11/10 (Sat.)

Yongnuo YN450

超ド変態Androidミラーレス「Yongnuo YN450」、LTE内蔵・キヤノンのレンズを交換可 - すまほん!!

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中国・深センの光学メーカー Yongnuo が EF マウントに対応した Android 搭載カメラ「YN450」を発表しました。

Qualcomm のオクタコア CPU に Android 7.1 Nougat、パナソニック製マイクロフォーサーズセンサを搭載しつつ EF マウント対応。かつインカメラも搭載して自撮りも可能という、言ってみれば「スマホのアウトカメラをレンズ交換式にした」という今までありそうでなかった製品です。超ド変態かどうかはさておき、今まで誰でも思いつきながら実製品としてはあまり例がないという意味でかなりユニークな製品と言えます。

Android 搭載カメラは今までニコン(2012 年)とパナソニック(2014 年)がコンパクトデジカメで、サムスンが 2013 年にレンズ交換式「Galaxy NX」を製品化した経緯はあります。実際に 2012~2014 年頃は若干そういった潮流が感じられたものの、その後のカメラ業界はとりあえずスマホに Wi-Fi/Bluetooth で繋いでその先のネット接続はスマホに任せる方向性で割り切ってしまったようでした。新しい方向性を模索するよりは既存の価値観の中で高付加価値なものを...というのが今年のフルサイズミラーレス全盛の時代に繋がっていると言えます。実際に Android を搭載した各社のカメラは売れたという話をとんと聞きませんし、同時期に非 Android プラットフォームで似たようなことをやろうとした α の PlayMemories Camera Apps もほぼ終息しており、非常に淋しい状況。そんな中でこの YN450 やツァイス ZX1 のような製品が出てきたのは、突然変異的で非常に興味深いものと言えます。

YN450 は Android 当サイトはいえ Google Play ストアに対応するかは不明。ですが、汎用 OS を搭載するということは編集や現像に使えるアプリの選択肢が広いということですし、新しい SNS や写真アップロードサイトにも柔軟に対応しやすいのがメリットです。ツァイス ZX1 の詳細は現時点では明らかにされていませんが(UI からして Android ベースである可能性は高い)、自由にアプリを入れられるわけではなさそうなので Lightroom で現像した後にシェアする先はある程度限定されそう。いずれにしても、最近のカメラが既存のカメラの価値観の中で閉じすぎていて面白くないと感じていた身としては、ものすごく気になるカメラではあります。

個人的に残念なのは YN450 が搭載するセンサが m4/3 である点。まあ本体サイズ的にバランスが良いのは m4/3 でしょうが、EF レンズを APS-C で使うのでさえもったいないのに焦点距離が 2 倍相当になってしまう m4/3 はさすがに扱いづらい。だって EF16-35/F4L をつけたって 32-70mm 相当になるわけで、広角レンズの選択肢が限られすぎます。EF-S10-22mm を標準ズーム相当として使うくらいでちょうど良い感じ。この辺はまあ Yongnuo 自身がキヤノン/ニコンの互換レンズを発売している関係でこうなっているんでしょうねえ...。

実際に発売されたとしても、技適等の関係で日本向けに正式販売されることはあまり期待できないんだろうなあ。とはいえ気になるカメラではあるので、少し動向を追っかけてみようと思います。

投稿者 B : 22:45 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/10/29 (Mon.)

RX100 III の「次」を考える

RX100 III の調子が悪い件の続き。

今のところ後継(上位)機種に買い換える必要性も感じていないし、本格的に故障したら修理して使い続けるつもりではいますが、もし修理できない or 修理代が高くて買い換えを視野に入れるべき状況に陥ったらどうするか(ちなみにソニーの補修用性能部品保持期間はコンデジの場合製造打ち切り後五年とのことなので、RX100 III が現行品として販売終了してもまだ五年は修理してもらえる可能性が高い。例外もあるでしょうが)。
いざとなったときに焦ると判断を誤りそうなので、もし今買い換えを迫られたらどうするか?をちょっと考えてみました。

RX100 シリーズの中で買い換えるなら現時点では IV がちょうど良さげですが、今さら III→IV への買い換えというのもなんだか面白くない(笑)。それかスペックが近い PowerShot G7 X Mark II だけど、こちらはモデルチェンジが近いという噂もあります。
一方で APS-C 以下のミラーレス機に目を向けると、案外 1inch コンデジを買うよりも安上がりだったりするんですよね。最近はカメラ屋に行ってももっぱらフルサイズ方面しかチェックしていませんでしたが、久しぶりに APS-C 以下の機種をじっくり見てきました。

ソニー / α5100

ソニー SONY ミラーレス一眼 α5100 パワーズームレンズキット E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS付属 ブラック ILCE-5100L-B

α 遣いとしてはまず候補に挙がるのが α5100。α6000 だと通勤カバンに入れるのちょっと厳しいので...。NEX-5R もまだ持ってますが、操作性が今の α とは違いすぎて α7 や RX100 と混在して使うと混乱するんですよね。

α5100、発売当時はあまり気に留めていませんでしたが、AF は少なくとも RX100 III よりは速いし、サイズがちょっと大きくなって EVF がなくなることを除けば代替になりそうな感覚。操作性については「ダイヤルが一個」という点では RX100 と同じだから近い感覚で使えそうですが、Fn ボタンがなくて AF モードや AF エリア、ホワイトバランスをいじりたいときはメニューを辿っていかなくてはならないのが辛い。中級者以上であればまず使うことのない「?」(カメラ内ガイド)ボタンをアサイン変更することはできますが、あと 1~2 個ボタンが欲しい。
せめて NEX-5R のように Fn ボタンがついていれば、コンデジ代替として割り切って使うには十分だったんだけどな。E マウントならレンズはあるからボディだけ買えばいいし。個人的に本当に欲しいのは「イメージセンサとソフトウェアを現行世代相当にアップデートした NEX-5T」なんですが、ソニーはもうそんなものは作ってくれないんだろうなあ。

キヤノン / EOS M100

Canon ミラーレス一眼カメラ EOS M100 ダブルレンズキット ブラック EOSM100BK-WLK

キヤノンは EOS R は小さく作ることにこだわっていないようですが、EOS M シリーズに関しては(少なくとも今出ている機種は)ミラーレスの中でも小型にこだわっているようで、私は評価しています。EOS M100 はその中でも一番小さいモデル。
モードダイヤルなんてなくて当然というような機種で、ボタン数も α5100 以上に割り切っているようなモデルなので、私の使い方で実用になるとは思っていませんでした。...が、その気になって触ってみるとけっこうイケル。物理ボタンで全ての操作を賄うことはできませんが、「Q」ボタンを押して画面タッチでパラメータを選んでダイヤルを回せば必要な操作は一通りできてしまう。初心者向けで何でもオートで撮らせてしまうカメラだと思っていたけど、操作のコツさえ掴んでしまえば中級者が半マニュアルでも扱えるカメラじゃないですか。こういうところ、さすがは Kiss シリーズでエントリー向け兼中級者のサブ機みたいな需要を満たし続けてきたキヤノンだなあと感じます。

シリーズとしての EOS M については私はレンズラインアップのやる気のなさを全く評価していませんが、今回のように RX100 の代替として考えるのであれば、ダブルレンズキットを買って標準ズーム+EF-M22mm だけでも十分楽しめるかと。このクラスのカメラにアダプタ経由で EF レンズを使う気もありませんし。

ちなみに操作性でいえば EOS M6 あたりのほうが扱いやすいんですが、ここまで大きくなると α6000 を持ち歩くのと大差なくなってしまうので今回は選択肢に入れていません。

パナソニック / LUMIX GF9

Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス GF9 ダブルズームレンズキット 標準ズームレンズ/単焦点レンズ付属 シルバー DC-GF9W-S

小型ミラーレスといえばパナも無視できません。GM1 が発売された当初は何度か買いそうになったこともありました(笑。

GM シリーズの系譜は今では GF シリーズとして継続しているようですが、最新機種の GF10/GF90 は一世代前の GF9 のマイナーチェンジに過ぎず、価格差を考えると型落ちの GF9 一択。
これも EOS M100 と同様にボタンやダイヤル数は割り切っていますが、タッチパネルが使えるので EOS M100 と同じく必要最低限のマニュアル操作は可能。ただ今までパナソニック機を使ったことがない身としては、できることが同等であれば UI のお作法にどうも馴染めないパナよりは EOS M100 のほうが扱いやすいかな。また GF9 は写真だとそれなりに高級感がありそうに見えるのに実物の仕上げが安っぽいあたり、どうせ安っぽいなら最初から EOS M100 くらいカジュアルに割り切ってあったほうが好感が持てます。シュッとしたデザインは嫌いじゃないんだけどなー。


そんなわけでこの三択の中なら EOS M100 が最有力かなと思っています。α5100 がせめてタッチ UI 対応なら(タッチパネル搭載だけどタッチフォーカスとタッチシャッターにしか対応していない)結論は違っていたんだろうけどなあ。まあ α5100 は発売から三年半以上モデルチェンジされていない機種だから無理もありませんが。
また、どのメーカーも今やもうフルサイズミラーレスに注力してしまって、APS-C 以下の(しかも小型の)機種に関して今後どの程度続ける気があるのかが不透明なのも不安なんですよね。買ったは良いけどその次の買い換え先がないというのもまた淋しい話。やっぱりできる限り RX100 III で引っ張って、どうしようもなくなったら財布の許す範囲の中で 1inch コンデジに買い換える、が現実的なのかもしれません。

投稿者 B : 22:10 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/10/19 (Fri.)

EOS R インプレッション(再)

発売を来週に控えて、量販店で EOS R の先行展示が始まっていますね。私もユーザーイベントではあまりじっくり触れなかったので、改めて触りに行ってきました。

キヤノン / EOS R

EOS R

直接のライバルということもあってニコン Z の近くに展示されていることも多く、つい見比べてしまいます。そこで感じるのはボディの差以上に標準ズームレンズの差。ニコンの 24-70/F4 に対してキヤノンは 24-105/F4 という違いはありますが、沈胴式にしたことも含めてコンパクトさを重視したニコンに対して EOS はかなりレンズの存在感がある。このあたりにフルサイズミラーレスで狙う当面のユーザー層の違いが透けて見えます。

さておき、今回は以前ショールームで撮影 NG だった UI 周りを中心にチェックしていきます。

EOS R

まずは新規追加になった露出モード「フレキシブル AE(Fv)」について。EOS R では専用のモードダイヤルが用意されておらず、MODE ボタン+サブ電子ダイヤルで露出モードを切り替えます。
で、意外だったのがメニューの露出モードの並び。Fv が A+(シーンインテリジェントオート)の真横に置かれています。普通に考えればオート寄りの機能として A+→P(プログラム AE)と並べそうなところが、P よりも前に Fv が並んでいる。まあ Fv モードは P/Tv/Av/M を包括する(シームレスに扱える)モードではありますが、これは完全にカメラ任せで撮る人以外は基本的に Fv 固定で使ってほしいという作り手のアピールなのではないでしょうか。そう考えれば、EOS Kiss M にすら存在したモードダイヤルが EOS R ではなくなっていることにも合点がいきます。

EOS R

Fv モードの操作はサブ電子ダイヤル(右手親指)でパラメータ(シャッタースピード/絞り値/露出補正値/ISO 感度)を選択してメイン電子ダイヤル(右手人差し指)でパラメータを上下させる、という手順。全てを具体値で指定すれば M モード相当として、全てを AUTO 指定すれば P モード相当として使えます。逆に例えばシャッタースピード・絞り値・露出補正値を指定した上で ISO オートでカメラに適正露出を取らせることもできる。フィルム時代は ISO 感度がフィルムによって固定されていてシャッタースピード・絞り値・露出補正値の三すくみだったのが、今や ISO 感度もパラメータの一つにすぎないというデジタル時代ならではの露出の考え方にようやく UI が追いついてきたと言えます。これに慣れると Tv や Av といったモードが古くさく感じてしまいそう。

EOS R

EOS R は操作性のカスタマイズの幅も広く、大半のボタンやダイヤルの機能アサインが変更可能。例えばダイヤルはメイン/サブ電子ダイヤルに加えてレンズ側についているコントロールリングもあり、デフォルトでは ISO 感度設定に割り振られているようです(展示機だから誰かがカスタマイズした状態だった可能性もありますが)。個人的にはレンズ側についているリングは絞り値であれば納得感がありますが(オールドレンズには絞り環があるレンズも珍しくないし)、シャッタースピードや ISO 感度を変更するのにレンズ側をいじるというのはどうにも違和感。
使い勝手なんて半分は慣れだから自分が使いやすいようにカスタマイズすればいいと思いますが、あまり特殊な設定にしてしまうと他のカメラが扱えなくなってしまうので、EOS R(およびその後継/派生機種)と心中するつもりでなければできるだけオーソドックスにしておいたほうが良さそうです。

EOS R

そして問題のマルチファンクションバー。プロの間でも賛否が分かれていると言われている新 UI ですが、これも自分好みにカスタマイズ可能。例えばホワイトバランスを細かく調整できるのは、主にムービーカメラとして EOS R を使うのであれば重宝しそうです。

EOS R

マルチファンクションバーに割り当てられる機能はいろいろありますが、前述の三つのダイヤルにこのマルチファンクションバーを入れると「パラメータを直接いじれるスイッチ」が四つあることになり、ここまで増えると逆に撮影時にこんがらがりそうな気もします。一瞬でも速くパラメーターを変更できないと死んでしまうプロならともかく、多くのユーザーは直接パラメータをいじれるダイヤルは二つくらいで、後の設定要素はボタン or メニュー+ダイヤル操作くらいで十分ではないかと思います。まあ、EOS R でもついているダイヤルを無理に全部使う必要もないわけで、「ついているにこしたことはない」だけかもしれませんが。

EOS R

マルチファンクションバーはボディを握ったときに右手親指にあたる位置に存在しているため、誤動作を防ぐためにデフォルトではオフになっています。オフ状態からバーを二秒長押しで有効化、さらには一秒の長押しで設定画面を表示させることができるなど誤動作防止には万全を期しているようですが、逆に長押し動作が入ることで撮影のテンポを悪化させることにも繋がるわけで、なかなか痛し痒し。そもそもダイヤル相当の機能が最初から三つついていることもあり、このバーはハマる人にはハマるけど駄目な人には全く使われない機能になってしまう可能性もあります。
個人的にはキヤノンらしいチャレンジだとも思いますが、今後ブラッシュアップされて定着化していくかは未知数という印象。

EOS R

店頭展示機ではマウントアダプタ経由で 70-200/F2.8L を試せる状態にもなっていたので、試してみました。まあマウントアダプタ経由での AF は EOS M5 の時点で十分実用的だと感じていたのと同様、少なくとも店頭で静物を撮ってみた限りでは十分使い物になる印象。連写性能があまり高くない(AF 追随時で 5.5 コマ/秒)ためガチのスポーツ撮影には厳しいですが、運動会レベルならそれなりにいけそうではあります。

まあこういうカメラは店頭で触っても把握しきれない部分が多く、現場で使ってみてナンボだと思うので、発売日以降に多くの方のレビューが出てきたら改めてチェックしてみようと思います。

投稿者 B : 22:30 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/09/26 (Wed.)

SIGMA 60-600mm OS Sports 発表

Photokina 2018(ドイツ・ケルン)にて、5つの新製品およびLマウントアライアンスについて発表しました | プロダクト | SIGMA|株式会社シグマ

L マウントアライアンスに続いて、シグマがレンズの新製品 5 本を発表しました。ラインアップは以下。

  • 28mm F1.4 DG HSM | Art
  • 40mm F1.4 DG HSM | Art
  • 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports
  • 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports
  • 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
Art 単焦点 2 本、Sports 望遠ズーム 2 本、APS-C・m4/3 向け Contemporary 単焦点 1 本という意欲的な製品群になっています。おそらく来年以降はしばらく L マウントおよび E/RF/Z マウント向けレンズに注力することになるのでしょうが、それに先だって現在の SIGMA GLOBAL VISION レンズラインアップに欠けているピースを埋めたような形になっています。

Art 単焦点は 28mm F1.4 は定番の焦点距離だから予想の範疇でしたが、まさか 40mm F1.4 という刻んだ焦点距離を出してくるとは思っていませんでした。個人的には 40mm は EF40m/F2.8(パンケーキ)と NOKTON classic 40/F1.4 を使っており、35mm よりもちょっと切り取る感覚のある画角が扱いやすくてよくスナップに使っていたりします。が、レンズ単体で 1.2kg という重量はいくらなんでもスナップ向けレンズじゃない(;´Д`)ヾ。だって同じ Art シリーズの 85/F1.4 よりも更に重いんですよ。これはスチル用というよりも先行して発表されていたシネレンズ 40mm T1.5 FF が主眼にあって、その派生としてのスチルレンズという位置づけなのではないでしょうか...。

70-200mm F2.8 Sports は望遠ズームの定番中の定番。現行の APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM は SIGMA GLOBAL VISION が発表される二年前に発売されたレンズで、非 SGV ながら長らく現役を張っていました。現行製品も「開発がある程度進んだ段階で他社(キヤノンやニコンと思われる)から出てきた同格レンズの性能があまりにも良かったため設計をやり直した」という曰く付きのレンズでしたが、新しい 70-200/F2.8 は光学系を再度刷新してきました。キヤノンの EF70-200/F2.8L IS III がレンズ構成自体は II 型から変えずにコーティングと電気系のリフレッシュに留まったのとは対照的で、シグマを代表するレンズの一本にしようという気概が感じられます。

また Art 単焦点レンズは SA/EF/F/E マウント向けが発売されるのに対して、Sports ズームレンズは今回も SA/EF/F マウントのみの発売でネイティブ E マウント版は用意されません。像面位相差センサを使ったコンティニュアス AF にまだ最適化できていないということなのかもしれませんが、ボディ側の性能的にそろそろ EOS 7D2 よりも α7 III のほうが歩留まりが良いのでは...と思っていることもあり、一度同じレンズで比較してみたいんですよね。いずれ E マウント対応とマウント交換サービスが提供されることに期待して今のうちから EF マウント版を買ってしまうのも手だとは思いますが。

そして今回、個人的に最も注目しているのは 60-600mm OS Sports ですよ。私が EOS 7D2 にほぼつけっぱなしにしている 50-500mm OS の直後継にあたる、スポーツ向け万能レンズ。

SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports 開発発表および発売日決定のお知らせ | プロダクト | SIGMA|株式会社シグマ

SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM

シグマの超望遠レンズには Sports/Contemporary の二種類でラインアップされている 150-600mm が既に存在していますが、これは旧 150-500mm の後継でありあくまで別ライン。私も今まで何度か 50-500 から 150-600 への買い換えを検討しましたが、スポーツ撮影でカメラ二台持ちせずに撮るには標準焦点域も撮れる 50-500mm のほうが便利なんですよね。

長らく愛用している 50-500mm OS にも不満はあって、SGV 以降のレンズでの標準装備になっているフォーカスリミッター対応(カワセミ撮るときにこれがあるとないとでは歩留まりが全然違う)、一定焦点距離ごとのズームロック機構(繰り出しズームレンズで天体撮るときにこれがないと超不便)、あと 400~500mm あたりの解像力が物足りないというところ。少なくとも前二者は 60-600mm OS では当然対応しているようですし、あとは 400~600mm 域の画質がどうかが気になります。

50-500mm ユーザーとしては買い換えたいところですが、価格帯がちょっと上がってしまったのが悩みどころ。旧型比で焦点域が全体的に 20% テレ側にシフトしているからやむを得ませんが、ヨドバシ価格で ¥213,300(税込)というプライスタグがついていて、おいそれと買える値段でもないんですよねえ。いっぽうで 150-600mm Contemporary だとその半額で買えるところまでこなれてきていて、望遠専門と割り切って 150-600mm に買い換えるという選択肢もアリ。価格差が大きいだけに悩ましい。

まあ来月には発売されることだし、発売後の評価を見ながらしばらく考えようと思います。

シグマ / Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)

B00THOYRN6

投稿者 B : 21:06 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック