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2018/09/16 (Sun.)

EOS R インプレッション

品川で開催中のキヤノンのユーザーイベントで EOS R を触ってきました。

キヤノン:EOS Rシステムブランドサイト|EOS R SYSTEM PREMIUM SESSION

EOS R

...とはいえ、イベント会場のハンズオンコーナーは日曜午後イチの段階で 30 分待ちの行列ができていたため、私は下階のショールームで主に試してきました。ショールームのほうは 10 分待ちくらいで順番が回ってきましたが、ストップウォッチで厳密に 5 分交代制になっており、時間が足りない(;´Д`)。結局イベント会場内のシューティングコーナーでの試写と合わせて 15 分くらいしか触れませんでした。
なおショールームでは外観撮影は可能なものの、電源を入れた状態での撮影は NG。おそらく UI 周りがまだ最終になっていないからという理由でしょうが、Twitter で見かけた情報によるとイベント会場では電源 ON 状態で外観撮影可だったらしく、もしかするとショールームとイベント会場で展示機の状態が異なっており、イベント会場側の機材には最終版に近いファームウェアが適用されている可能性もあります。また体験時間についてはイベント会場でも一人 5 分までと書かれていましたが、そこまで厳密に運用されているわけではないようでもあり、いずれにしてもショールームよりイベント会場に並んで触った方が良かったのかもしれません。

EOS R

そんなわけでショールーム展示の EOS R。EOS 5D クラスに比べると小さいけど EOS M5 よりは一回り大きい、そんなサイズ感です。デザインイメージも EOS 5D と EOS M5 の中間くらいを狙った感じで、第一印象としては悪くない。

EOS R

個人的に EOS R で一番好きなポイントがこのマウント周り。ボディ・レンズ双方のマウントの金属部分が露出しつつ結合しているデザインにグッときてしまいました。初期のソニー E マウントもそうでしたが、こういうレンズマウントの存在感を際立たせたメカメカしさを見ると、それだけでご飯三杯くらいイケそうな気分になります(ぉ。このようなアイコニックな意匠は初号機ならではのもので、おそらく世代を重ねて実用重視になると薄まっていってしまうものですが、ぜひ後継機種や派生機種でも続けてほしいところ。

EOS R

ボタン配置は基本的に EOS D 系のものを踏襲しながらも本体サイズの制約でボタン数は削減されています。EOS D であれば測光モード・WB/AF・DRIVE/ISO・フラッシュ調光あたりのボタンが並んでいましたが、EOS R では専用ボタンではなくなりました。またミラーレスではそれらはクイックメニューから変更することが一般的ですし、後述するマルチファンクションバーでの調整も可能なので割り切った模様。

なおフレーミング中に EVF・液晶モニタに表示される像は絞り値の設定に関わらず開放状態の像で、絞りやピクチャーエフェクト等が反映された像が表示される α 等とは異なります。これはおそらく OVF の同じ挙動にして EOS D からの移行をスムーズにしようという思想なのでしょうが、撮影結果を見ながら撮れるミラーレスの利点を削いでいるとも思います。EOS D ではマウント脇に存在した絞り込みプレビューボタンは EOS R にはなく、シャッターボタン脇にある M-Fn ボタン等に割り付けてプレビューすることは可能。

背面ではなく上面に移動したサブ電子ダイヤルは EOS D のようなカチカチした触感ではなく、PowerShot や EOS M のような「シャキシャキ」した感覚。これに触れていると「ああ、EOS R って EOS D のリプレースじゃなくて EOS M のフルサイズ版なんだな」と感じます。

EOS R

背面の操作系は何といっても EVF の脇に新設された「マルチファンクションバー」に尽きるでしょう。様々なパラメータの調整に割り付けることができますが、特に面白いと思ったのはホワイトバランス調整に割り当てられること。このバーに触れるだけでホワイトバランスをケルビン単位で調整することができます。他社のミラーレスでも少しメニューの階層を辿ればケルビン単位での調整ができるものもありますが、ここまでダイレクトに操作できるというのは珍しい。ホワイトバランスはスチルなら RAW 現像で後からどうにでもできますが、ムービーだとここでワンタッチに変更できるというのは重宝しそうです。
ただメイン/サブ電子ダイヤルに加えてこのマルチファンクションバー、さらには RF レンズに備わっているコントロールリングまで含めると、パラメータ調整のためのスライダー機能が 4 つもあることになり、自分なりにカスタマイズして身体に馴染めば無二の操作性を得られるでしょうが、撮り方に合わせて扱いやすい組み合わせを見つけるまでは悩みそう。また誰かに一時的にボディを借りても操作系が違いすぎて扱えない、みたいなことも起こりそうです。

また今回初めて搭載された露出モード「Fv モード(フレキシブル AE)」はどんなものかと思ったら、シャッタースピード/絞り/ISO 感度/露出補正のうち任意のパラメータをオート設定にし、残りを手動設定できるというものでした。露出モードを変更せずにシャッタースピード優先相当から絞り優先相当に切り替えて撮影したり、シャッタースピードと絞りを任意設定して露出は ISO オートで調整するというような使い方ができます。例えば絞りは F8 で撮りたいけどシャッタースピードはこれ以上落としたくないというときに ISO 感度を自動的に上げて撮影できるというものです。フィルム時代と違って ISO 感度が自由に調整でき、かつセンサの性能向上で ISO 3200~6400 クラスが常用できるようになった現代だからこその機能と言えます。一眼レフはほぼ絞り優先モード固定で使っているという人は少なくないでしょうが、そういうユーザーでも重宝しそうな新モード。

EOS R

EOS 5D Mark III とサイズ比較してみました。EOS R のほうがボディそのものは一回り小さいですが、フルサイズだとレンズが大きくなるからシステム全体としてはあまり小さくならない、というのがよく分かる比較ではないでしょうか(5D3 側についているレンズが 24-70 だから少し短い、というのもありますが)。まあレンズ込みの重量で 300~400g くらい軽いのはメリットではあります。

EOS R

直接のライバルになるであろう α7 III との比較。ボディの厚みはほぼ同じですが、グリップは EOS R のほうが明らかに深い。個人的には α7 III のグリップでも小指が余ることは特になく、高さについてはさほど不満もないのですが、EOS R の深いグリップは安定感があって良いですね。

EOS R

上から見たときのフットプリントは同じようなものですが、正面から見るとクラスが違うカメラくらい違います。まあ EVF 部の高さは同じくらいなので、どうせ最大高が大きくなるならその中でいろいろ詰め込んだりグリップの大きさを稼ごうとしたキヤノンと、できる限り小さく作るのが宿命のソニーの差なのかもしれません(笑。

EF28-70mm F2L USM

話題になっているキヤノンの変態レンズ(誉め言葉)RF28-70/F2L。単体の写真だとサイズ感が分かりにくいですが、まるでシグマ製レンズかのようにごんぶとです。
今回はハンズオンの時間が短すぎてレンズをいろいろ試す余裕がなかったのが悔やまれます。

あまり長時間触れなかったので書ける感想も限られますが、キヤノンのミラーレスカメラとしては EOS M5 あたりで実用十分なレベルに達しており、フルサイズになった EOS M5 と考えるとよくできています。AF も OVF 機と遜色ない速さだし、操作性もカスタマイズと慣れを前提とすれば面白そう。ただ自分が 5D3 を売って EOS R に買い換えるかと言われると、スペック的にも UI 的にももう少しこなれてくれないと長年慣れ親しんだ 5D3 からの移行は難しいかなというのが正直なところ。逆に三世代目を迎えて不満点を着実に潰してきている α7 III ってよくできたカメラだなあ、と改めて感じました。
とはいえ EOS R はまだ初号機。これからファームアップで改善していく部分も少なくないでしょうし、今後のための仕込みにすぎない部分もあるでしょう。ニコンも含め各社切磋琢磨してより良いカメラが出てくることを楽しみにしつつ、引き続き動向を見守りたいと思います。

キヤノン / EOS R

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投稿者 B : 22:00 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/09/05 (Wed.)

EOS R

キヤノン、フルサイズミラーレスカメラ「EOS R」を発表 - デジカメ Watch
キヤノン、EOS R用「RFレンズ」4本が発表 - デジカメ Watch

EOS R

遂に出ましたね、EOS のフルサイズミラーレス機。先日のニコン Z と併せ、これで三大カメラメーカーからフルサイズミラーレスが出揃ったことになります。

マウントは EF-M にそのままフルサイズセンサを押し込んでくるか少し拡張してくるか...と思ったら、別規格として「RF マウント」を立ち上げてきました。EF-M とは互換性がないながらも EF/EF-S マウントとは後方互換を持たせたマウントになっていて、既存の EF/EF-S レンズは当然使用可能。デュアルピクセル CMOS AF によるオートフォーカスは EOS M5 の時点でマウントアダプタ経由でもネイティブレンズと遜色ない性能が出ていただけに、EOS R でも期待できます。

ボディのスペックを見てみると、いわば「ミラーレス版 EOS 5D」とでも言うべきバランス重視モデルになっています。3,000 万画素級のセンサと 369 万ドットの OLED EVF は α7 III ユーザーから見てもちょっと羨ましいと思うけど、それ以外はすごく突出したスペックがあるわけでも致命的な弱点があるわけでもなく、ソツなくまとめてきた印象。まあキヤノンとしてはフルサイズとしては初めてだけどミラーレス自体はもう 5 年もやっているわけで、最初からこれくらいのものが出せるのも不思議はありません。
先日発表されたニコン Z との比較で気になるのは、ニコン Z が徹底してニコン D シリーズの操作性をミラーレスでも踏襲し、違和感のない移行を標榜しているように見えるのに対して、EOS R はモードダイヤルの廃止や「マルチファンクションバー」の採用など EOS 5D あたりとは操作系をガッツリ変えてきているところ。Kiss や二桁・四桁 EOS のユーザーならさほど違和感はないかもしれませんが、一桁系のユーザーには少し慣れが必要そうに見えます。

ボディ以上に驚いたのが初期のレンズラインアップ。
「RF24-105mm F4 L IS USM」「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」の二本はまあ順当としても、「RF28-70mm F2 L USM」「RF50mm F1.2 L USM」という超弩級レンズをいきなり持ってきますか!という感じ。特に F2 通しの標準ズームレンズというのは完全にシグマのお家芸を食っちゃった感があり、今回の目玉はボディではなくレンズなのではないかとさえ思います。

このレンズラインアップの選び方がまたニコンとは対照的で、ニコンは F4 通し標準ズームと F1.8 単焦点×2 という大人しめのスペックでした(開発発表として F0.95「Noct」もありますが、あれは MF だし...)。これは当面ニコン Z は D850 など一眼レフのサブ機として使うためにコンパクトさ重視で、必要に応じて F マウントレンズも使えるという位置づけ。言ってみれば既存ニコンユーザーに対して「いつでもいいから準備ができた人から順にミラーレスに移行してください」というスタンスで緩やかな移行を促しているようなものです。それに対して RF レンズの戦略は最初から「このマウントにしかない、是非使ってみたいと思わせるスペックのレンズ」を用意しておくことで最初から EOS R を買う理由を作りに来ています。まあ二本とも相当高くてまず手は出ませんが、キヤノンが RF レンズに本気を出していることが伝わることがマウントの立ち上げには必要という考え方なのでしょう。α7 シリーズがこれだけ先行するフルサイズミラーレス市場において、ボディよりもレンズで差異化するというのは歴史あるカメラメーカーの戦い方として正しいやり方だと思えます。

EOS と α 両刀遣いの私としてはどうするか、悩ましいところです。まあこれ以上マウントを増やす余裕はないし、少なくとも動体撮影には当面 7D Mark II は必要だし、5D Mark III もなんだかんだ思い入れがあるし、何より α7 III には今のところ不満らしい不満もないし、とりあえず現状維持で EOS R の今後の動向を見守るかな。でも実物を触ったら考えが変わってしまうかもしれないので、まずは発売前イベント等に行ってみようと思います。

投稿者 B : 22:22 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/08/23 (Thu.)

Nikon Z

一ヶ月前から予告されていたニコンの新製品が正式発表されました。

ニコン、フルサイズミラーレスカメラ「Z 7」「Z 6」を正式発表 - デジカメ Watch

Nikon Z 7

ずっと噂されてきたニコンのフルサイズミラーレスカメラが「Z」シリーズとしてようやくお披露目されました。内径 55mm・フランジバック 16mm の「Z マウント」を新規に起こし、新しいレンズラインアップまで起ち上げての新規格。現存レンズマウントの中でも特に内径が小さく、かつマイナーチェンジを繰り返して延命してきた F マウントを今後を見据えて刷新したいというのはニコンの悲願だったことでしょう。
16mm のフランジバックは現行ミラーレスマウントの中でも最も短く、マウントアダプタを介して(※アダプタさえ存在すれば)ほぼ全ての一眼レフ/レンジファインダー用レンズが装着できると言って良い。内径もフルサイズセンサに対して十分に大きく、予告されている「58mm f/0.95 S Noct」のような大口径レンズにも対応可能。対するソニー E マウントはフルサイズセンサぎりぎりの内径であることが一部ネックになっており、この内径の差が中長期的にみて Z マウントのアドバンテージの一つになりそうです。

ラインアップは 4.575 万画素センサを搭載した高画素機「Z 7」と 2,450 万画素センサを搭載したバランス機「Z 6」の二機種。イメージセンサのスペック的にも価格帯的にも、α7R III・α7 III とガチンコでぶつかるポジションにつけてきました。ボディのサイズ感もかなり近いところにあります。一方で当初リリースされるレンズは 24-70/F4、35/1.8、50/1.8 の三本に留まるため、当面はマウントアダプタ経由で F マウントレンズに頼る形になるでしょう。現ニコンユーザーであればレンズ資産とマウントの将来性からいってニコン Z を選ぶのが現実的、そうでなければ α のほうが当面ツブシはきく、でも近いうちにキヤノンからもフルサイズミラーレスの噂があり...と悩ましいところです。

ここからはあくまでニコンを使ったことのない α/EOS ユーザーとしての戯言ですが、実際に製品として出てきたニコン Z があまりにも α7 シリーズに近い位置づけだったのがちょっと残念。半導体依存度の高い α に対して、伝統的にカメラを作り続けてきたニコンがフルサイズミラーレス参入に際してどう違いを見せるのかに個人的には注目していました。でも(少なくともスペック表上は)α7 と似たようなカメラであれば、ニコンユーザーがレフ機から乗り換えるにはいいけど他社機から乗り換える要素があまり見当たりません。まあ、Z 7・6 に与えられたミッションは既存ニコンユーザーに買い換え/買い増しをさせて α へのこれ以上のユーザー流出を防ぐというところでしょうし、それであれば α7 シリーズにポジショニングが近いことにも納得がいきます。連写性能が低いのも、これを買うような人ならそういう被写体用に D シリーズのボディは持ってるでしょ、というメッセージでしょう。
レンズに関しても初期リリースの三本は明るさ控えめでコンパクトさ(と描写のバランス)優先のスペックになっているのも、D シリーズのサブ機として使いつつ、大口径レンズは必要に応じて当分 F マウントレンズを流用できるユーザーがメインターゲットだからと考えれば辻褄が合います。まるで α7 の初期の戦略を見ているかのよう。

また、デジタルカメラはレンズ、メカ(シャッター/ミラー制御)、半導体(イメージセンサ、プロセッサ、画像処理エンジン)の組み合わせが商品性を決めると言って良く、ミラーレス化によってニコンやキヤノンが得意としてきたメカの重要度は下がったものの、レンズと画像処理エンジン(画作り)、あと UI を含む操作性までを総合したものがカメラ。仮にスペック上は α7 シリーズに近い、あるいは部分的に負けていたとしても、実際に出てくる画や使用感、写真の歩留まり等の優劣は触ってみないと何とも言えません。α より全然いい可能性もあるし、初号機だからまだこなれていない可能性だってある。

ともかく、今まで α7・9 シリーズ(とライカ)くらいしか選択肢のなかったフルサイズミラーレスカメラカテゴリに新しい選択肢が増えたことは、α7 ユーザーとしても喜ばしいことだと思います。競争がなければ進化もないわけですから。いずれ来ると言われているキヤノンのフルサイズミラーレスも含め、より切磋琢磨していってくれることを期待します。

投稿者 B : 23:07 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/07/23 (Mon.)

α7 III で広角系オールドレンズを試す

先日 α7 III の高感度性能を検証してちょっと驚いたわけですが、裏面照射型 CMOS になったならもう一つ、従来からの課題が改善しているのでは?と思いついたので、比較してみました。

α7 III

試してみたのは、広角系オールドレンズ使用時の画像周辺部の色被り。フランジバックの短いレンジファインダー系の広角オールドレンズでは、イメージセンサに対して斜めに光が入射することで周辺部に色被りが出てしまう、いわゆるテレセントリック問題です。
これ、実はフルサイズ初の裏面照射型 CMOS 搭載機である α7R II が出た時点で同様の検証結果は出ていました。

ソニー α7RII ×α7R オールドレンズ比較レビュー:新製品レビュー:カメラファン | 中古カメラ・レンズ検索サイト/欲しい中古カメラが見つかる!

α7 III も同様の裏面照射型 CMOS、かつ α7R II に比べて画素ピッチが広いこともあり、同等以上の結果が期待できます。
私が持っている 3 本のレンズ(CONTAX G 用 Biogon 28mm、21mm とフォクトレンダー SUPER WIDE-HELIAR 15mm)を使って、α7 II・α7S と比較してみました。

■Biogon 28mm F2.8 (PCX フィルタ使用)

<α7 II>
α7 II

<α7S>
α7S

<α7 III>
α7 III

まずは B28/2.8。このレンズはもともと α7 II でも色被りが比較的少なく、無補整でも使い物になるレンズという印象でしたが、α7S・α7 III と比較すると α7 II ではうっすらマゼンタ被りが発生しているのが分かります。しかし α7 III では色被りは皆無と言って良く、特にレタッチしなくても使えてしまう画質です。

■Biogon 21mm F2.8 (PCX フィルタ使用)

<α7 II>
α7 II

<α7S>
α7S

<α7 III>
α7 III

B21/2.8 まで広角になると、α7 II では RAW 現像時に円形フィルタ等を使ってマゼンタ被りを除去してやる必要がありました。しかしこれも α7S・α7 III ではマゼンタ被りはほぼ発生しておらず、問題のない画質。PCX フィルタを使えば周辺像流れも大きく軽減されるため、α7 III ならば現行レンズにも匹敵する性能を持つ B21 のポテンシャルを余すところなく引き出せると言えます。

■SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II

<α7 II>
α7 II

<α7S>
α7S

<α7 III>
α7 III

最後は私の手持ちレンズの中で最もこう書くな SWH 15mm。これは超広角域だから α7 III といえどさすがに厳しいのでは...と思っていましたが、これも α7 III は難なくクリア。ただ、このレンズは PCX フィルタが使えないため(CONTAX G レンズ用のはフィルタ径が合わない)、周辺像流れはどうしても発生してしまっています。まあ、周辺部は強烈なヴィネットもあって解像度低下はあまり気にならないため、構図次第では大きな問題にはならないでしょう。

この結果には驚きました。α7 III のセンサ、相当優秀じゃないですか。
α7 III では従来の PlayMemories Camera Apps が廃止され、オールドレンズ活用に有用だった「レンズ補正」アプリが使えなくなってしまいましたが、そもそも色被りが発生しないのであれば補正アプリもあまり必要ないわけで。
本当は、α7 II 以降はボディが大型化してしまったので、コンパクトなオールドレンズと組み合わせるならば初代 α7 シリーズのほうが相性が良いのではと思っていましたが、これはもうオールドレンズであっても最新ボディを使わない理由がなさそうです。

ソニー / α7 IIIicon

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投稿者 B : 21:57 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/07/18 (Wed.)

α7 III/α7 II/α7S 高感度性能を較べる

α7 III/α7 II/α7S

私が α7 III を購入したのは主に AF 性能向上とカメラとしての使い勝手向上が理由でしたが、イメージセンサも画素数は α7 II から据え置きながら、裏面照射型 CMOS「Exmor R」に変更されていて、高感度画質が大きく向上しているといいます。じゃあ実際どれくらいノイズレスになっているのかを客観的に確認したくなったので、実際に比較してみることにしました。

同じ場所、同じ時間帯、同じレンズ、同じ設定で α7 III と α7 II を比較。ついでに今まで私が高感度番長として使ってきた α7S(初代)とも比べて α7 III がどこまでいけるのか、も試してみました。

α7 III

まずは↑の写真、α7 III+Sonnar FE 35mm F2.8 ZA で ISO25600 で撮影したものです(三脚使用)。JPEG 撮って出しを 1,800×1,200 にリサイズしていますが、ISO25600 とは思えないレベルで低ノイズです。RAW 現像すればさらにノイズは消し込めそうな印象があります。想像以上に優秀じゃないですか...。

では α7 III、α7 II、α7S で ISO800~ISO25600(α7 II の感度上限)の間で撮り比べてみました。α7S のみ画素数が低いため、以下のサンプル画像は α7S のみピクセル等倍切り出し、α7 III/II はα7S と同等の解像度にリサイズした上で切り出しています。いずれもオートホワイトバランス設定で JPEG 撮って出しの画像からの切り出し。
なお α7S のみいくつかのカットでちゃんと合焦していなかったため、あくまでノイズ量の比較として見てください。三機種の中で α7S が最も低照度での AF 検出性能が高いはずなのに...。

α7 III/α7 II/α7S 高感度画質比較

今まで α7 II では原則 ISO1600 以下、どうしても辛いときだけ ISO3200 を許容するという使い方でしたが、α7 III なら ISO6400 は完全に常用レベル、状況次第では ISO12800 や ISO25600 も許容範囲という印象。ざっくり二段分くらい性能が上がっていると言えそうです。さらに驚いたのは、これまで夜景や暗所撮影でメインに使ってきた α7S よりも高感度ノイズが少ないこと。α7S でも実用限界は ISO12800 という感覚だったので、それよりも画素数が上がりながら高感度性能も高まっている α7 III なら、α7 II だけでなく α7S さえも一台で置き換えてしまえそうです。これでさらにサイレントシャッターにも対応したし、4K ムービーの単体記録にも対応しているし(α7S は外部レコーダ必須)、α7S 要らなくなりそうですね...。

本当は、ちょっとした夜景程度なら α7 III で十分、本気の暗所撮影ならやっぱり α7S のほうが上、という結果を予想していたのですが、いい意味で裏切られました。CMOS の裏面照射化に加えて α7S・α7 II から三年あまりの半導体技術の進歩でここまで高感度性能が向上しているとは。ベーシックモデルと呼ぶには豪華すぎる性能なんじゃないでしょうか。
これはちょっと積極的に夜景を撮りに出かけたくなりますね。

ソニー / α7 IIIicon

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投稿者 B : 21:07 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/06/07 (Thu.)

新生 EF70-200mm F2.8L/F4L

キヤノンLレンズの定番「EF70-200mm F2.8L IS」が3代目に - デジカメ Watch
キヤノン、Lレンズの小型望遠ズーム「EF70-200mm F4L IS II USM」 - デジカメ Watch

新生 EF70-200mm F2.8L/F4L

キヤノンが望遠ズームレンズの超定番、EF70-200mm の F2.8L と F4L を同時にリニューアル発表しました。

F2.8L のほうは II 型が出てからまだ 10 年と経っていませんが、F4L のほうはもう 13 年経つわけで、待望のモデルチェンジと言えます。F4L は手ブレ補正性能が 3 段→5 段分、最短撮影距離が 1.2m→1m に向上して扱いやすくなりました。が、どちらのレンズもレンズ構成は現行品を踏襲しているということで、確かに構成図を見てもほぼ同じかブラッシュアップ程度に見えます。
とはいえコーティングの変更で逆光性能は上がっているだろうし、組み立て精度も向上していておかしくありません。また内蔵マイコンやモーターの世代が新しくなることで AF 性能は間違いなく上がっているはず。これらのレンズを常用、特にスポーツ用途で使っているユーザーならば買い換える価値はありそうです。逆に言えば描写のキャラクターはあまり変わらないと思われるので、被写体が静物やポートレート中心ならこれから中古流通が増えるであろう現行品はお買い得になりそうです。

EF70-200mm F4L USM

私が今使っている EF70-200mm F4L は今回のモデルチェンジで二世代前になった手ブレ補正なしのモデル。購入直後に IS つきが発表されて悔しい思いをしましたが、このレンズもヌケ・色乗りともに良くて、今でも手持ちのレンズの中で最も信頼を置いているレンズの一つ。開放 F4 だから夕方や屋内で扱いづらく、IS II 型にモデルチェンジしたら買い換えよう...と思っていました。ちょっと前までは。
今は EOS で使うレンズは小三元+シグマを含む何本かの短焦点レンズ+シグマ 50-500OS である程度事足りていて、しかも今後数年でミラーレスシステムへの本格移行を視野に入れている身としては、EF レンズの買い換え/買い増しは凍結しています。素晴らしいレンズがあることは解っていても、当面はネイティブ E マウントレンズかマウント交換サービスのあるシグマレンズを買いつつ動向を見守りたいのが本音。それなりに高感度に強い 5D3 なら、手ブレ補正なしでもそれなりに粘ってくれるし。

まあ私の用途だと新型ではなく現行 F4L IS USM に買い換えるだけでも満足度は上がりそうだし、コストパフォーマンス的にはそちらのほうが良いような気もします。ちょっと考えよう...。

キヤノン / EF70-200mm F4L IS II USM

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2018/05/31 (Thu.)

シグマ ネイティブ E マウントレンズ発売

そういえば先週末にシグマのネイティブ E マウント対応レンズ群の一部が発売になっていたので、ヨドバシまで触りに行ってきました。

SIGMA

今回発売されたのは 50mm F1.4、85mm F1.4 の二本。私はどちらも EF マウント版を持っていて、EOS および α+MC-11 で使っているので、ネイティブ E マウント版を α で使った際に MC-11 比でどの程度性能が上がっているか気になっていました。以前 CP+ 会場で試してみたときには確かにファインチューンされているけど体感できるほどには変わっていないのでは?という感想でした。

ヨドバシで展示されていたのは私も持っている α7 II に 50mm F1.4 の E マウント版を装着した組み合わせ。かつ、同じ売場内に SA マウント版 50mm F1.4+MC-11+α7 II というちょうどいい組み合わせも展示されていたので、行き来しながら使い比べてみました。
直接比較してみると、MC-11 に比べてネイティブ E マウント版のほうが AF がスッと決まる感覚があります。ボディのデフォルト設定(ファストハイブリッド AF)では AF の最終段でコントラスト AF を使用するため MC-11 でもネイティブ版でも若干レンズがピント面に合わせ込みに行く挙動があるんですが、ネイティブ版のほうがその動きが少なくてほんの一瞬早く合焦します。レンズが重いせいか超音波モーターだからかソニー純正 E マウントレンズに比べるとそれでも少し遅いですが(純正 E マウントレンズはほとんどがステッピング or リニアモーター採用)、MC-11 使用時よりも速いならば十分実用になります。
さらにネイティブ版は正式に AF-C モードに対応したため、いっそのことファストハイブリッド AF を使わず像面位相差 AF だけを使えば最終段での迷いもほぼ皆無になるわけで、純正レンズに劣らぬ使用感が得られます。非純正レンズなのに AF-C がガツガツ食い付いていく動作にはちょっと感動すら覚えます。

SIGMA

ただ、これだけ AF-C が実用的になってくると、旧世代のボディでは像面位相差 AF エリアの狭さが逆にネックになってきますね。例えば α7 II では位相差 AF エリアはほぼ中央部に限られるため、特にポートレート系の構図では扱いづらさが顕著(これはシグマレンズに限らず純正レンズとの組み合わせでも従来からあった問題ですが)。改めて、ほぼ全面に位相差 AF センサを配置した α7 III に更新したくなってきてしまいます。

EOS と α の両刀遣いな私としてはレンズを使い回しできる MC-11 にメリットを感じていますし、まずは α7 III への買い換えの方が先決ですが、いずれレフ機を捨てる日が来たらシグマのマウント変更サービスのお世話になってもいいかも、と思いました。

TAMRON

ちなみにタムロンのフルサイズ E マウント対応 28-75mm F2.8 も発売されていたので触ってきました。すっかり 24-70mm か 24-105mm がフルサイズ用標準ズームの定番となってしまった中、28-75mm というズーム域にはちょっと懐かしさを感じますが、ワイド側をあまり欲張らないほうがサイズや収差の面で有利なんでしょうね。
まず持ってみた感想「軽い!」。α7 向けの大口径標準ズームと言えば純正の 24-70/F2.8 GM ですが、アレより明らかに一段軽い。残念ながらレンズの全長はこのタムロンも GM と同じくらいあって取り回しは良くないですが、軽いし安い(F2.8 通しで 10 万円を切っている)のは大きなアドバンテージ。EVF を覗いてみた限りではボケも無理した感じはないし、純正の 24-70/F2.8 や 24-105/F4 よりもタムロンのほうがいいかもとさえ思いました。広角は 16-35mm とか持っておいてカバーする必要がありますが。シグマからもこのクラスのバランス良い E マウント向け標準ズーム、出てきませんかね。

ネイティブ E マウントレンズも各社が注力し始めて面白くなりましたね。私も久しぶりに機材の更新を検討しようかなあ。

シグマ / 50mm F1.4 DG HSM | Art (ソニー用)

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投稿者 B : 22:54 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/05/07 (Mon.)

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正(訂正編)

CONTAX G Biogon with PCX

以前書いた、CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正の件。コメント欄に「補正レンズをつける向きが逆では?」という指摘をいただいていました。改めてソースにしたサイトを確認してみたところ「Front end filter: Opto Sigma SLB-50-1500PM (plano convex 1.5m) reversed (bulbous part of the glass element shows to the lens)」と書いてあるし、澤村徹さんのサイトにも「凸面をG Biogon T* 21mmF2.8の前玉側に向けて取り付ける」と書いてある。完全に読み飛ばしてました(;´Д`)。

というわけで、平凸レンズの向きをひっくり返して、改めてテストしてみました。

CONTAX G Biogon with PCX

↑の写真を Biogon 21mm F2.8 を使ってフィルタなし、フィルタあり(凸面外向き)、フィルタあり(凸面内向き)の 3 パターンで撮影して比較。F8 まで絞って撮影し、画面中央右端を拡大比較してみたのが下の画像です(画像はクリックでピクセル等倍表示します)。同じ位置からとはいえフィルタを着け外ししながら撮影しているので、微妙に画角や撮影位置がずれているのはご容赦を。

Comparison

Biogon 21mm は α7 II との組み合わせではフィルタなしだと絞り込んでも周辺部は盛大に像流れが発生しています。そこに PCX フィルタを使用すると、逆向き(凸面外向き)につけていてもかなり良好に補正してくれます。正しい向き(凸面内向き)で使うとさらによく補正され、ほぼ像流れが気にならないレベルになります。平凸レンズの向きによる差はさほど大きくなく(被写体との距離等によっても異なる可能性はあります)、私が逆向きにつけていることに気がつかなかったのも無理はないかなと(苦笑

ともあれ気に入っている B21/2.8 がさらに使いやすくなったので、またこのレンズを持ってあちこち撮り歩きたいと思います。

澤村徹 / オールドレンズ・ベストセレクション

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投稿者 B : 22:59 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/03/04 (Sun.)

CP+ 2018 (2) 気になるシグマの例のやつ

CP+

昨日に続いて、CP+ 2018 の会場で私が気になったものをレポートしていきます。

まずはシグマブースから。

CP+2018 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」

CP+

新しい二本のレンズのうち、こちらは 70mm F2.8 MACRO。全長こそあるものの、最近のシグマレンズにしては細い鏡筒。そして持ってみると想像以上に軽い!さすが先代マクロより若干軽量化しているだけのことはあります。スタッフの方に最近のシグマにしてはかなり軽いですね、と言ったところ「もうこの会期中に 100 回くらい言われました(笑)」とのこと。
全群繰り出し式ということで気になっていた AF に関しては、HSM ほどではないにしろ思っていたよりも静かで速く、被写体にスッ...スッ...と合っていく印象。駆動に使っているコアレス DC モーターの恩恵で、通常のコアード DC モーターより静かで軽くできているそうです。このレンズ、シグマのカミソリマクロ後継だけあって素性は良いだろうと想像していましたが、期待以上に「使える」レンズに仕上がっていそうです。

CP+

こちらは 14-24mm F2.8。さっきの 70mm マクロを持った後だとむちゃくちゃ重く感じる(;´Д`)。ズームリングの感触も重めな感触。
私はさすがにこのレンズを日常使いにする勇気はないけど、この超広角域でこれだけ明るいズームというのは無二の選択肢だし、必要とする人には重さも値段も関係ない領域でしょう。

CP+

105mm F1.4 は開発発表ということで、ガラスケース内の展示。プレスデーには一部試作機を触らせてもらえるタイミングもあったらしいですが。
1.65kg という重さのため、中望遠レンズながら標準で三脚座が付属しますが、三脚座が不要な場合は取り外し、付属のリングをつけることで三脚座なしでも見栄えが悪くならないよう配慮されています。

さすがに私は買うつもりはありませんが、シグマの短焦点レンズシリーズの中でも最高の画質になりそうな描写を一度は試してみたいし、どれくらい重いか持ってみたい(笑。

CP+

こちらは E マウントネイティブ化された [Art] 短焦点レンズ。ラインアップにある全機種が、それぞれ α7 シリーズに装着されてハンズオン機として用意されていました。写真は 50mm F1.4 です。私は MC-11 を使って 50/1.4+α7 II を使っているので見慣れた組み合わせですが、これがネイティブ E マウントで接続されていると思うと感慨深いものがあります。

CP+

従来 MC-11 で接続されていた部分が単純に延ばされているため見た目にはやや間延び感がありますが、製造効率を考えればやむなしでしょう。ちなみにレンズに刻印されているヴィンテージは、本来の EF/SA マウント版が発売された年次(50/1.4 なら「014」)になっていました。
マウント側は内部に空白がある分、フレアカッターが装備されています。

CP+

E マウントに合わせてファインチューンされたという AF 性能は、試してみてあれ?本当に速くなってるの?というレベルの向上に留まっています。とはいえこれはカメラのデフォルト(AF-S、つまりファストハイブリッド AF)で撮った場合。ファストハイブリッド AF はフォーカスの最終段でコントラスト AF を使うため、ステッピングモーターやリニアモーターを搭載したミラーレス専用レンズでは高速ですが、超音波モーター(HSM)ではやや遅いというデメリットがあります。AF の最終段でピント面が「ふわっ」と一往復する感覚は MC-11 使用時と変わらず、たぶん計測したら私が以前 MC-11 で計測した結果と大差ないか微妙に速い程度だろうと思われます。

が、今回のネイティブ E マウント対応のメリットはファインチューンよりもむしろ「AF-C と動画撮影時の AF に正式対応したこと」にあります。特に AF-C はコントラスト AF を使用せず像面位相差センサのみを使用するため、HSM 搭載レンズでもレフ機と同様の速さで AF が可能。実際に試してみても十分に高速で、これらのレンズを使うのであればボディ側は AF-C 固定のほうが良いのではと感じました。ピント精度で言えばコントラスト AF を併用した方が精密なはずですが、現状の AF-C でも十分な精度が出ていると思います。
これはこれで朗報ですが、α と EOS を併用する私としては悩ましいですね。併用するなら EF マウント版を MC-11 で使い回した方がツブシが利くけど、α7 で AF-C 中心で使うなら E マウントネイティブ版に分があります(一応、MC-11 経由でも保証外ながら AF-C は動作するけど)。まあ、当面は MC-11 で併用しつつ、ミラーレスに本格移行する覚悟ができたらマウント交換サービスを利用する、というのが良いでしょうね。

シグマブースのスタッフの方と雑談していた中で、ズームレンズの E マウント対応について聞いてみたところ、「社長が E マウントレンズの拡充を明言しているので、期待していただいていいと思う」とのこと。個人的には 24-105mm F4 [Art] と 150-600mm [Contemporary] の E マウント対応に期待しています。特に後者は α7 III と組み合わせれば野鳥やスポーツ撮影で EOS 7D2 を置き換えられるのではないか?という目論見もあり。今愛用している 50-500OS も良いレンズですが、最新のレンズに比べると流石に AF 性能が見劣りするのと、フォーカスリミッターがついていないのがちょっと辛い。E マウントネイティブ版が出るのを待たずにとりあえず EF マウント版を買って当面 7D2 と使い、E マウント版が出たらマウント交換サービスに出すことにしようかなあ...。

レフ機からミラーレスへのパラダイムシフトがまさに起きているタイミングなので、機材選びもいろいろと悩ましい時期ではあります。

シグマ / [Contemporary] 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM

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投稿者 B : 21:00 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/03/03 (Sat.)

CP+ 2018 (1) 新型ミラーレスとカラーマネジメントディスプレイと

パシフィコ横浜で開催中の CP+ 2018 に行ってきました。

CP+2018 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」

いつもなら開催初日に行っているんですが、今年はどうしても仕事の都合がつかず土曜日の参戦になりました。賑わってはいたものの、例年なら土曜日はもっと混んでいる印象があったので、やっぱり来場者数は伸び悩んでいるんでしょうか。まあ新製品はキヤノンはエントリー機しか出さなかったし(まあいつものことですが)、ニコンは本当に何も出さなかったので、今年は話題的には寂しいイベントではありますが。
あらかた情報も出揃ってきているので、私は個人的に注目したところを中心にかいつまんでレポートします。

CP+

今年の CP+ 最大の注目は α7 III と言っても過言ではないでしょう。タッチ&トライコーナーはかなりの盛況でした。

先に α9・α7R III が発売されているため極端に目新しいスペックはありませんが、オールマイティモデルである無印に上位機種のスペックを惜しげもなく突っ込んできた意欲作です。
中の人曰く「下位機種向けにわざわざスペックダウンした部品を起こすくらいなら、上位機種のものをそのまま使った方が量産効果が出て低コストになるし、ユーザーメリットもある」とのこと。確かに上位機種とはかなり共通部分が多く、無理矢理ヒエラルキーを作らずに最新のデバイスを積極的に投入していて、ある意味 Apple の iPhone のラインアップに近い考え方と言えるかもしれません。もしかすると、厳格なヒエラルキーが存在し出し惜しみも多いキヤノンを出し抜くための戦略という側面もありそう。なんだかんだ言ってメカが主役の一眼レフと半導体/ソフトウェアが主役のミラーレスのものづくりの手法の違いと言っても良いでしょう。
いずれにしても、我々は今まさにレンズ交換式カメラの主戦場が一眼レフからミラーレスへと移り変わる瞬間に立ち会っているという感覚があります。

CP+

背面のインターフェースは α7R III 譲りで、マルチセレクター搭載、タッチパネル液晶、動画撮影ボタンの位置変更、AF-ON ボタンの独立、あたりが II 型からの変更点。個人的には特にマルチセレクター搭載が嬉しいです。従来のコントロールホイールの上下左右での AF ポイント選択では、同ボタンにアサインされている DISP/ISO/DRIVE と重複していて、いちいちホイールの中央ボタンで切り替える必要があったのが面倒くさすぎました。が、これでようやく EOS(一桁)と同様にダイレクトに AF ポイントが移動させられるようになります。タッチパネルの採用も本当に嬉しい。この二点だけのために II 型から買い換えても良いと思えるほどです。

CP+

AF はすごいですね。693 点の像面位相差センサ+425 点コントラスト AF という α9 と α7R III のいいとこ取りで、かなり食いつき良く動体を捉えてくれる印象。去年ちょっとだけ試用した α9 でもそのポテンシャルに驚きましたが、それがいきなり半額以下の α7 III に入ってきた感覚です。ブラックアウトフリーじゃないし秒間 20 コマでは撮れませんが、フルサイズセンサ&メカシャッターで秒間 10 コマ撮れれば十分以上だと言えます。そろそろスポーツ撮影専用に EOS 7D シリーズを持っている理由もなくなってきつつあるんじゃないだろうか?と思えてきますね。

20 万円オーバーのカメラをポンと買える余裕はさすがにありませんが、これなら α7 II と EOS 5D3 を処分して α7 III にまとめてしまっても良いのでは...と皮算用をし始めている自分がいます。

CP+

今年の CP+ の話題は完全にミラーレスですが、もう一つの話題の中心がこの EOS Kiss M。外観が M5 から大きく変わらないため目新しさこそありませんが、同時発表された Kiss X90 と比べるとこれからの Kiss のメインは明らかに Kiss M という雰囲気があります。

CP+

M5 に比べるとボタンやダイヤル類は最低限に抑えられており、デザインは変えなくてもターゲットユーザーが明確に違うことが判ります。
同じ EOS でも機能ごとに割り振られたボタンがある一桁を使っている身としては、シャッタースピードひとつ変更するのにもちょっと戸惑いましたが、基本的にはプログラムオートで撮るカメラという印象。

CP+

もともと定評の高いデュアルピクセル CMOS AF を搭載しているだけあって、動体への AF 追従はなかなかのもの。展示されていた鉄道模型もしっかり追いかけてくれました。連写も AF 追従で 7.4コマ/秒 あるし、ガチで野鳥やスポーツを撮るのでなければこれで十分なんだと思います。

CP+

メニュー画面はかなりエントリーユーザー向け。最近はミラーレスでも上級者向けの機種ばかり出ていたので、久しぶりにこういう画面を見た気がします。

5 分の制限時間があったのでざっとしか触れませんでしたが、Kiss の名を冠するだけあってソツなくまとまったカメラだと感じました。これからレンズ交換式カメラを買いたいという人がいたら、将来的にレンズ沼にハマるポテンシャルがありそうな人でなければ(ぉ)安心して薦められる機種だと思います。

CP+

キヤノンブースでもう一箇所行列ができていたのが、早くも「変態ストロボ」の異名を取りつつある「470EX-AI」。
動画を撮りたかったんですが自分で操作しながら撮影するのが難しかったので、こちらのエントリーでどうぞ(ぉ

CP+2018 (1) レンズ沼へようこそ! : [クマデジ]

自動バウンス機能は最適なバウンス角をスピードライト側が自動判断する「AI.B フルオート」とユーザーが指定した角度を記憶し、カメラを傾けても自動的にその角度に合わせる「AI.B セミオート」の二種類。スピードライトのヘッド部が自動でうにょうにょ動く様子はかわいくもあるけど、ちょっと気持ち悪くもあります(笑。
フルオートは二回プリ発光するので撮影のリズムが崩れるし、セミオートは便利だけどある程度慣れていれば自分で調整したほうが早くもあるので中上級者にはあまり必要ない機能だと思いますが、フラッシュがこういう進化を遂げるとは思っていなかったので面白いですね。

CP+

BenQ ブースでは我らがサイカ先生がご登壇。今回の CP+ では全日程どこかしらのブースやステージで喋っているそうで、もはや完全に重鎮の風格があります(体重のことは言っていません
トークショーのテーマは「写真ユーザーのためのディスプレイ選び」。サイカ先生がムービーではなく写真をメインテーマに話すというのも珍しい。

CP+

多数の立ち見が出るほど大盛況のトークショーでした(椅子はなかったけど先生から「立ち見が出たって書いて」と言われた)。
いつもの大手メーカー関連の講演と違い、グレーゾーンを突っ走るようなノリノリの講演でした(笑。
明日はメインステージのほうに登壇されるようなので、現地に行く方は是非。

CP+

私も 10 年近く使っている PC ディスプレイをそろそろ買い換えたいと思っているところだったので、ちょうど良いテーマでの講演でした。買い換えるとしたら 24~27inch でオーバー FHD(WQHD~4K)で Adobe RGB カバー率 95% 以上、できればハードウェアキャリブレーション対応といったスペックのものが欲しいんですが、最近の EIZO 製品でその辺のスペックになるともう手が出ないので、BenQ あたりが妥当かなあ...とは思っていたんですよね。講演の中で紹介されていた機種だと SW271(27inch 4K/UHD)がベストだけど、SW2700PT(27inch WQHD)のコストパフォーマンスも捨てがたい。ちょっと検討してみようかなあ。

BenQ / SW2700PT

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投稿者 B : 23:40 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック