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2017/11/13 (Mon.)

EOS Kiss M の噂

最近カメラ関係の新製品情報をあまり追っかけなくなり、噂サイトもほとんど見なくなりましたが、これだけはさすがに気になりました。

キヤノンの「EOS Kiss M」とオリンパスの「E-PL9」が海外の認証機関に掲載|軒下デジカメ情報局

Bluetooth 認証にキヤノンの「EOS Kiss M」が登録されたとのこと。

ミラーレスカメラの性能が十分以上に高まり、一般的な撮影用途において機材が一眼「レフ」である必要がほぼなくなってきた今、EOS の中上位機種はともかく Kiss シリーズがミラーレスに移行するのは時間の問題だろうと思っていました。もしかすると初代 EOS M から「EOS Kiss ●」の名称で出てくるのではないかとさえ思っていましたが、商品戦略に関しては保守的なキヤノン、さすがにそこまではしてきませんでした。しかし昨年 EOS M5 でデュアルピクセル CMOS AF が採用されて実用的な AF 性能に達し、EOS でもレフ機からミラーレスへの主役交代カウントダウンが始まったな...と感じていたところで、いよいよ伝統の「Kiss」の名を冠したミラーレスが出てくるようです。

スペック的には 24Mpixel でデュアルピクセル CMOS AF を搭載した EOS M100 に近いものになるだろうと予想しています。でもそれよりも気になるのは、カメラとしてのスタイリングを EOS M5/6 のようなカメラ然としたものに寄せてくるのか、EOS M100 のようなコンデジライクな路線で来るのか、です。
個人的な予想としては、私の知人関係でここ数年の間に Kiss を買った人の選択理由の多くが「カメラらしいカメラで撮りたかったから」というのがキーになると考えています。もはやミラーレスでもスマホでもある程度十分な写真が撮れる現在、あえて新規に一眼「レフ」に手を出す人の多くは、レンズ云々よりも「ちゃんとしたカメラで撮ってる感」を求めているのだと思っています。海外では分かりませんが、少なくとも「Kiss」のイメージが通じる国内でこの名称をつけるなら、コンデジの延長線上にある M100 の路線はあり得ない。同じくコンデジ路線だった「M10」が一世代で「M100」にモデルチェンジし、二桁のモデル名を明け渡したのも、この EOS Kiss M の海外でのモデル名が「EOS M50」となる前提だったと考えれば辻褄が合う。キヤノンは今後 EOS M を一眼レフの EOS D 同様にハイアマ向けの一桁とエントリー向けの二桁&Kiss、コンデジ代替の三桁というヒエラルキーに整理しようとしているのではないでしょうか。そういうことも踏まえると、Kiss M/M50 は一眼レフに寄せたデザインにしてくるはず。従来の Kiss テイストをどの程度踏襲してくるかは分かりませんが。

EOS M5/M6 はレンズラインアップの貧弱さで「EOS D のサブボディ」たり得る状態にはなっていませんが、ダブルズームレンズキットを買って満足するユーザーが大半な Kiss のラインとしてであれば、今の EF-M レンズのラインアップは最低限はあるとも言えます。キヤノン以外のミラーレスはエントリー機が今手薄なので、出来さえ良ければ Kiss M はミラーレスにおけるキヤノンの起死回生のモデルになる可能性を秘めているかもしれません。
正式発表は来年の CP+ なのか、それとももっと早いのか。注目して待ちたいと思います。

キヤノン / EOS Kiss X9

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2017/10/30 (Mon.)

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正

オールドレンズの第一人者・澤村徹さんの個人サイトにて、CONAX G 用 Biogon 21mm F2.8 を α7 シリーズで使った際の周辺像流れ対策について記事化されています。

G Biogon T* 21mmF2.8周辺像の流れを光学補正する - metalmickey's camera

G Biogon は 21mm に限らず 28mm でも、α E マウントで使った際に周辺の像流れと色被りが発生しやすく、使い物になる画質に仕上げようと思うと工夫が必要でした。どちらもフランジバックが短いが故にイメージセンサに対して光が斜めに入射することが原因と思われ、色被りについては画素サイズが大きな α7S(および S II)では比較的緩やかだし、どの機種でも Lightroom や PlayMemories Camera Apps の「レンズ補正」アプリを使ってソフトウェア的に補正することも難しくありません。しかし、センサのカバーガラスの厚みによって画質低下していると思われる周辺像流れに関しては、これまで決定的な解決策はなく、できるだけ主題を中央に配置する、絞りを開けて周辺は減光で落としてしまうなどの工夫をするしかありませんでした。

今回の話は、その周辺像流れに対して補正レンズを追加することで改善しようという話です。

Biogon

発端は、一年ほど前に Leica M マウントおよび CONTAX G の 35mm 以下の広角レンズに補正レンズを入れて検証した海外サイトの記事でした。半年くらい前から国内でもちらほら追試した人が出てきて実際に効果がありそうだったため、私も試してみようかな...と考えていたところで今回の澤村徹さんの記事。日本でこの人がやらなかったら他に誰がやるという方(笑)が記事化したなら、今後国内オールドレンズファンに広まっていくのではないでしょうか。

この手法の考え方としては、周辺像が流れてしまうことに対して予め補正レンズを入れることで、カバーガラスによる像流れを打ち消してしまおうというものです。まさに写真用レンズの設計と同じことをしているわけですが、改造不要でレンズの前群よりも前に補正レンズを追加するだけ、しかも補正レンズはありものの平凸レンズをステップアップ/ダウンリングで挟み込むだけでできるお手軽さが素晴らしい。色被りの補正には繋がりませんが、こちらはソフトウェア補正でどうとでもなります。

もともと描写力には定評のある G Biogon のポテンシャルを α7 シリーズで最大限に引き出せるなら、一万円ちょっとという追加投資は惜しくない。私も近いうちに試してみようと思っています。

KIPON / CONTAX G-NEX マウントアダプタ

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2017/10/25 (Wed.)

α7R III

ソニー、4,240万画素×秒間10コマ連写の「α7R III」 - デジカメ Watch
ソニー / α7R IIIicon

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ソニーが α7R III を発表しました。
タイミング的にはそろそろ α7 シリーズがモデルチェンジする頃だろうとは思っていましたが、まさか α7R III が最初に来るとは思わなかった(;´Д`)ヾ。

ボディデザインは α9 とほぼ共通化され、バッテリの大容量化・スティック型コントローラ追加・液晶タッチパネル対応化など旧型で不満だったメカ要素はひととおり改善されました。イメージセンサそのものは α7R II と同等ながら、BIONZ やフロントエンドプロセッサの刷新によって AF 性能向上・低ノイズ化・高感度対応を果たし、ボディ内手ブレ補正の段数向上とペンタックスのリアレゾ相当の連写合成機能「ピクセルシフトマルチ撮影」にも対応、動画に関しては 4K HDR のボディ内記録に対応。さらに連写はメカシャッターで 10 コマ/秒とか、見た目が大きく変わらない中で中身は全方位に進化してきました。α9 から機能継承することで α7 III シリーズも大幅にスペックアップするだろうとは思っていましたが、想像以上の進歩と言えます。α9 はフラッグシップと言いつつも実際は動体撮影特化カメラでしたが、α7R III は万能型カメラであり、多くのユーザーにとっては α7R III こそがハイエンドと感じられるのではないでしょうか。

私が得に注目したのは α9 譲りの AF と連写性能で、4,240 万画素のフルサイズ機なのにメカシャッターで 10 コマ/秒というのは驚きです。α9 のような異次元の連写性能はないにせよ、α9 並みに食いつきの良い AF が使えて 10 コマ/秒で撮れるならそろそろ動体撮影用カメラとしての EOS 7D2 からの置き換えを考えても良い頃。なんたって APS-C にクロップしても 1,800 万画素あり、2,000 万画素級の 7D2 と解像度で引けを取りません。私もそろそろミラーありカメラから完全移行する時期を見計らっているところがあり、α7R III の登場によっていよいよそれが現実に見えてきたかな、と考えています。

価格は 37 万円前後とのことで、最近 40 万円クラスのカメラが普通に出てきすぎて感覚が麻痺していますが、まあ私が購入候補に入れるカメラでは残念ながらないですね...。今の私が買えるのはせいぜい無印 α7 クラスまでだし、いずれ出てくるであろう α7 III が α7R III の要素をどこまで踏襲してくるか次第です。とはいえ今の α7 II にもさほど大きな不満はなく、バッテリとスティックコントローラ、タッチ液晶が採用されたらそれだけのために買い換えてもいいとは思っていますが。あとは初代 α7 から世代を重ねるごとにジワジワ大きく重くなってきているのがネックかなあ。

ソニー、フルサイズ標準ズーム「FE 24-105mm F4 G OSS」 - デジカメ Watch
ソニー / FE 24-105mm F4 G OSSicon

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そして今回の注目はボディ以上にレンズかなと思っています。フルサイズ対応の標準ズームとして待望の 24-105mm F4 が登場しました。

初代 α7 と同時発売された 24-70mm F4 は一見ソツのない描写をするもののボケには不満が多く、旅行等でレンズを厳選する必要があるときには仕方なく使うけど普段はなるべく使わないようになってしまっていました。かといって 24-70mm F2.8 GM は高価いし重いしで買う気になれず、サードパーティ...具体的にはシグマあたりから対抗モデルが出てくれないかなと臨んできたところでした。それがシグマがなかなか「DG DN」シリーズを出さない間に、純正から出てきてしまうとは。
フルサイズ用レンズの標準ズームとして一般的な 24-70mm は、これ一本で済まそうと思ったらテレ側がもう一声欲しい、と感じるシーンも少なくありません。そこに 24-105mm というのはちょうど良いズーム域であり、キヤノンでもこのスペックのレンズは長らく定番となっています。そういう意味では FE 24-105mm F4 というのはまさに理想的なスペックで、これで画質が 24-70mm 以上であれば是非とも買い換えたいところ。

ただネックなのは 24-70mm よりも 200g 以上重くなってしまうところなんですよね。キヤノンでも 24-70mm より 24-105mm のほうが大きく重いので仕方のないところではあるし、α の FE 24-70mm F4 はデジタル補正を前提として小型軽量化したレンズでもあるわけで、真っ当に画質向上させようと思ったら大きく重くなってしまうのはやむを得ないとも思います。
まあちょっと重くなることを除けば現 24-70mm F4 の不満を全部解消してくれる可能性の高いレンズなので、買い換えを視野に入れつつ早いうちに実機を試したいところです。

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2017/10/24 (Tue.)

SIGMA 16mm F1.4 DC DN

シグマ、ミラーレス用の広角レンズ「16mm F1.4 DC DN | C」を開発発表 - デジカメ Watch

SIGMA 16mm F1.4 DC DN

シグマがミラーレスカメラ用の交換レンズ新製品を発表しました。

スペックは 16mm F1.4、「DC DN」カテゴリ、つまり APS-C 以下フォーマットのショートフランジミラーレス用レンズという位置づけ。昨年発売された 30mm F1.4 DC DN に続く二本目で、APS-C では 24mm F1.4 相当、m4/3 では 32mm F1.4 相当となります。このシリーズはシグマとしては珍しくカメラ側のデジタル補正を前提とした設計で、スペックの割に軽量コンパクトかつリーズナブルな製品バランスを目指していて、今回の 16mm F1.4 もその路線に基づいています。
シグマのミラーレス用レンズとしては以前の「DN」シリーズが F2.8 のコンパクトな単焦点レンズとして存在しましたが、現在は他のシグマレンズ同様に「大口径で描写に説得力がある、キットレンズからわざわざ換える意味のあるレンズ」に方向転換してきた印象があります。個人的には 19mm F2.8 DN は気に入っているので寂しいですが、確かにさほど明るくないレンズは使用頻度下がっちゃうんですよね...。

また、シグマのサイトには今後の開発予定としてロードマップが公開されています。

DN series road map | SIGMA GLOBAL VISION

ロードマップといっても追加のもう一本だけですが、次は中望遠レンズになる模様。DN シリーズにおける 60mm F2.8 に近い焦点距離になるようですが、この 35mm 判換算表はかなり正確に描かれているようで、見た目からストレートに推測すると 55mm F1.4(APS-C で 82.5mm 相当、m4/3 で 110mm 相当)になるのでしょう。APS-C だとポートレートレンズに最適になりそうです。E マウントでは 50mm F1.8 OSS(APS-C)、Sonnar 55mm F1.8(フルサイズ兼用)という激戦区だけに、明るさと価格で純正レンズに対抗する狙いでしょうか。

個人的にはカメラはもうフルサイズメインになってしまい、APS-C ボディもあるけどフルサイズと共用できるレンズ以外は基本的に買うつもりがないので、このレンズはちょっと選択肢に入らないかなあ。そういう意味では、上にフルサイズがある E マウントで出すよりも APS-C で完結しているキヤノン EF-M やフジ X マウントで出した方が喜ぶユーザーは多かったんじゃないかとも思いますが、そこはやっぱりマウントの普及率で決めているんでしょうか。
これはこれとして、フルサイズ対応の「DG DN」シリーズの登場にも期待しています。シグマ山木社長のインタビュー記事等には検討中という話が時々出てきますが、いつになるんですかね。

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2017/08/29 (Tue.)

EOS M100

キヤノン、フェイスジャケットで着せ替えられる「EOS M100」 - デジカメ Watch

EOS M100

EOS M のニューモデル「M100」が発表されました。

最近の EOS M は M5 や M6 といった他社トレンドに追随するミドルハイスペック/クラシカルデザインの方向性に振っていましたが、今回は二年前の M10 の後継にあたるエントリークラスとして出てきました。小型軽量でシンプルなミラーレスというのは M10 を踏襲しながらも、フェイスジャケットで外観をカスタマイズできるというのはかつての PowerShot N シリーズを汲む流れ。コンパクトデジカメ市場がほぼ壊滅した今(それでもキヤノンはかなりのラインアップを持っていると思う)、PowerShot N のようなデザインで遊べる路線はもうミラーレスしかないのでしょう(その市場も残っているかどうか怪しいけど)。

かつての NEX-5 シリーズの削ぎ落とした商品性に惹かれてミラーレスに手を出した私としては、やはり最近のミラーレス重厚長大路線よりはこういう小型機にこそがんばってほしいという思いがあります。これよりも前に出た小型ミラーレスはたぶん M10 が最後で、もう他のメーカーが目もくれないカテゴリだからこそ、諦めずに磨いていってほしい。まあ私が本当に欲しいのはエントリー向け、女子向けではなくて研ぎ澄ました小型機なんですけどね...。ただ M100 もスペックを見ると 2,400 万画素、デュアルピクセル CMOS AF という M5/M6 相当の画質や性能を期待できそうなものではあります。あとはもうちょっとだけ操作性にこだわってほしいのと、何と言ってもレンズですね。シリーズが始まって 5 年が経つというのに 6 本しかない、というのはいくらなんでもやる気がなさすぎます。

キヤノン、手ブレ補正付きの「EF85mm F1.4L IS USM」 - デジカメ Watch
キヤノン、アオリ撮影用のTS-Eレンズを拡充 - デジカメ Watch

EF85mm F1.4L IS USM

一眼レフ用の EF レンズも一気に 4 本出てきました。ポートレートレンズの王様 85/F1.4L と、チルトシフト対応の TS-E レンズ群。TS-E に至っては 50mm・90mm・135mm をまとめて出してくるとか、がんばりすぎ(;´Д`)ヾ。

私は TS-E レンズにはあまり縁がないので(それでも年に何度か建造物を撮るときに欲しくなってしまう)、どちらかというと好きな焦点距離である 85mm が気になります。85mm F1.4 といえばポートレートの定番レンズですが、キヤノンには今まで F1.2L と F1.8 しかなく、長らく空いていたポジション。そこに満を持して L レンズ、しかも IS つきですか...こないだシグマの 85/1.4 を買ったのは失敗だったかなと一瞬思いましたが、価格差を見て現実に戻りました(ぉ。いやソニーの 85/1.4GM だってそれくらいするし、ポートレートメインの人にとっては決して高くないと思いますが、私はシグマでいいや...。

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2017/06/30 (Fri.)

EOS 6D Mark II

キヤノン、バリアングル+タッチ液晶になった「EOS 6D Mark II」 - デジカメ Watch

EOS 6D Mark II

キヤノンのエントリーフルサイズ一眼 EOS 6D が五年ぶりにモデルチェンジし、Mark II となりました。6D からもう五年も経っていたとは、歳を取るわけだ...。

旧型からの大きな変更点は液晶モニタ。フルサイズ EOS として初めてバリアングル液晶を搭載し、デュアルピクセル CMOS AF にも対応したことでアングルフリーなライブビュー撮影ができるようになります。キヤノンは中上位機種では頑として固定液晶だったので、これは大きな進歩です。他にもイメージセンサの画素数/最高 ISO 感度向上、AF 測距点の増加(45 点オールクロス)、連写 6.5 コマ/秒化、DIGIC 5+→DIGIC 7 への進化、NFC・Bluetooth LE 搭載などこの五年分の進化をしっかり取り込んだ、フルサイズ一眼の入門機としては十分すぎるスペックになっています。

私は 5D Mark III から Mark IV への買い換えを躊躇っている(というより、半ば諦めている)クチですが、6D Mark II が出たら 5D4 が買えなかった組の受け皿になるくらいのスペックがあるのでは?と密かに期待していました。が、部分的には 5D3 を超えている部分はもちろんあるとはいえ、OVF の視野率と AF 測距点の数、それとマルチコントローラ(スティック)の有無という「撮影時の操作性と歩留まりに関する部分」でまだまだ厳然としたヒエラルキーが存在しています。最高 ISO 感度も 40000 止まりという控えめなスペックだし、これならまだまだ 5D3 が現役でいいかな、と思います。

6D2 は単体で見るととてもよくできたカメラだとは思いますが、うーん、私にとってはやっぱり今の 5D3・7D2 が最後のレフレックスつきカメラになるのかもなあ。これらをあと 2~3 年も使ったらミラーレスに完全移行、みたいな未来も見えてきていますし。

キヤノン、小型ボディ+バリアングル液晶の「EOS Kiss X9」 - デジカメ Watch

EOS Kiss X9

APS-C のほうではミニマムスタイルだった Kiss X7 の後継機種が X8 をスキップして X9 として登場しました。

とにかく削ぎ落として削ぎ落として小型軽量化した X7 に対して、今回の X9 は「ずいぶん普通の一眼レフになったなあ」という印象。独特の形状だったグリップはオーソドックスなスタイルに戻され、液晶もバリアングル化されて、ずいぶん普通の EOS Kiss っぽいカメラになりました。それでも X9i よりは 80g も軽く、X7 比で機能が増えながら 10% しか重くなっていないというのはがんばっていると思います。
個人的には「機能性やユーザビリティを多少犠牲にしてでも全ステータスを小型軽量化に振ったモデル」みたいな尖った商品企画が好きで、故に X7 もかなり好きなカメラでしたが、やっぱり市場はもっとカメラ然としたスタイルを求めていたということでしょうか。まあカメラは昔からちょっと攻めた形状のものが出てきても、最終的にオーソドックスな形に収斂するサイクルを繰り返してきていますからね。ただ、こういうスタイルで X9 が存在するのであれば、X9i と 9000D を併存させるのではなく 9000D に一本化しても良いのでは、とも思います。

X7 よりは大きく重くなったとはいえ、X9 もパンケーキレンズつきの実機を見たら「小っさ!」と思うんだろうなあ。自分が買うカメラにはならないけれど、一度触ってみたい。正直、ある程度想像のつく 6D2 よりも、X9 のほうが実際どんなバランスになっているのか気になっていたりします。

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2017/06/13 (Tue.)

α7 II Ver.4.0

ソニー「α9」「α7 II」「α7R II」「α7S II」「α6300」「α6500」のファームウェアが公開 - デジカメ Watch

α7 II Ver.4.0

先週リリースされた α7 II のファームウェア Ver.4.0 を適用してみました。そういえば Ver.3 系はほぼ自分には関係ないアップデートだったこともあって完全スルーしてました。
まだまだ現行モデルとはいえ、発売からもはや二年半が経過したカメラに機能追加ファームが提供されるとは思っていなかったので、嬉しい驚き。

α7 II Ver.4.0

最も大きな変更は「フォーカスエリア位置を移動する際の操作性向上」の部分ではないでしょうか。カスタムキー設定で従来は「スタンダード」となっていた機能が「フォーカススタンダード」に変更され(旧バージョンの挙動には戻せない)、

  • 従来はフォーカスエリアの移動時には一度「スタンダード」に割り当てたボタン(私の場合は中央ボタン)を押す必要があったのが、直接カーソルキー上下左右ボタンを押すだけでカーソル移動が可能になった
  • フォーカスエリアの移動はカーソルキーのみの機能になり、従来は前後ダイヤルでもフォーカスエリアが移動していたのが絞り/シャッタースピード変更に割り当てられたため、「フォーカスエリア移動と絞り/SS 変更が同モード内でできる」ようになった
という挙動になりました。

α7 II Ver.4.0

従来はフォーカスエリアを切り替えるのにボタンを押す必要があり、一枚撮ってもフォーカスエリアを変更するたびにボタンを押し直さなくてはならなかったのが、シャッターを切ったらカーソルキー操作で即フォーカスエリアを移せるようにったのは非常にありがたい。個人的には、旧バージョンの仕様は EOS 等に比 べると操作のステップ数が多くて煩わしいと感じていたので、ようやく「ミラーレスっぽい操作系」から一歩抜け出したと言えます。本当はカーソルキーではなく α9 のようなマルチセレクタがついているのが理想ですが、それは α7 III までお預けかな。

α7 II Ver.4.0

あとはこれもようやく EOS と同等になったと言えるのが、記録するファイル名のプレフィクスを変更できるようになったこと。ソニーのデジタルカメラは初代 Cyber-shot 以来「DSC」始まりのファイル名で固定されていましたが、私のように複数のソニー製カメラを併用しているととても管理しづらい。さっそく「A72」(α7-2 の意)に変更してみました。これ手持ちの他のソニー製カメラもまとめて変えさせてほしい...。

α7 II Ver.4.0

フォーカスエリア周りの操作性が向上しただけですが、これによって撮影のリズムが阻害されなくなったため、α7 II でまだしばらくは戦える!と改めて自信が持てました。まあマルチセレクタとか大容量バッテリとか α9 の仕様が早く降りてきてほしい部分も少なくないし、センサや画像処理エンジンの世代もそろそろ新しいのが欲しくなってもきたので、α7 III マダー?という気持ちが強くなってきたのも事実なのですが(汗。

あと悩ましいのは、これで α7 II の操作系が変わってしまったため、アップデートが提供されていない手持ちの初代 α7 系や α6000 の操作系と揃わなくなってしまったこと。いずれも絶賛併用中なので、持ち替えたときに扱いづらくなるんですよね。この辺、EOS ならば長年の積み重ねもあるしそうそう変わらず、乗り換えや買い増しでも違和感がないのですが、α は定期的にガラッと変わっちゃうのがなあ。だいぶユーザーも増えてきたことだし、UI に関してはそろそろ継続性を重視してほしいところです。

ソニー / α7 II

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2017/06/09 (Fri.)

α9 の実力に驚く

先日のレッドブル・エアレース千葉 2017 の場で、発売されたばかりの α9 をちょっとだけ試させていただく機会がありました。

α9

いやあ α7 II とも、もちろん α6000 とも全然別物のカメラですね。マウントが同じで外観が似ていてもこんなに違うものかと驚きました。

「ブラックアウトフリーの秒間 20 コマ連写」というのはスペックで知っていても、実際に自分で使ってみるとそのすごさが改めて実感できます。シャッターを切っている間は EVF の枠の部分が点滅し、シャッター音(電子シャッターなので物理的な動作音ではなく、内蔵スピーカから発せられる擬似シャッター音)は鳴るものの、EVF から見えている映像自体は動き続けており、まるでビデオカメラで被写体を追いかけている感覚。スチルカメラなのにこんな感覚で撮れるというのは正直気持ち悪いです(誉め言葉)。

α9

私が撮影したのはラウンドオブ 14 でのピーター・ポドルンシェクのフライトのみでしたが、慣熟もなしにぶっつけ本番でもそれなりに食いついて撮ってくれました。レンズが FE 70-300G だったので 7D2+50-500mm に比べると全く寄れませんが、それでも α9 の実力は垣間見ることができました。
この感覚は EOS-1D X を試写したときのそれに近くて、とにかくワイド AF エリア・コンティニュアス AF 設定にして被写体をフレーム内にさえ入れ続けていれば、あとはカメラが正確に AF を合わせて撮ってくれる感じ。自分が自分の意志でシャッターを切っているのではなく、むしろ撮影の主体はカメラで、自分は「カメラのために正しく構図を整える機械」なのではないかとさえ思えてきます。

α9

このとき使った 70-300G レンズでは連写速度は秒間 15 コマに制限される仕様でしたが、それでも EOS 7D2 を超える連写速度で流し撮りのミスによる被写体ブレを除けば、合焦率は 90% 以上はあるのではないでしょうか。7D2 でも(動体 AF の設定の追い込みやレンズとの組み合わせ次第でもあるけど)ここまでの歩留まりはなく、恐るべき性能と言えます。連写中のバッファ切れも従来の α からは考えられないほど抑えられており
、RAW+JPEG 記録でもバッファ切れよりも前に自分が流し撮りを追い切れなくなる、という感じ。ただし RAW で連写しまくるとバッファからメモリカードへの記録がなかなか終わらず、これはメモリカード側も最高スペックのものが欲しくなりますね...。

私は動体撮影においては 7D2+50-500 に絶大なる信頼を置いていましたが、この分野で初めてミラーレスに負けたと思いました。だからといって α9 はさすがに手が出る値段じゃないしスポーツ用途は APS-C のほうが良いので買いませんが、もし α9 の APS-C 版的な位置づけで α7000 が出てきて、MC-11 との組み合わせでシグマの望遠レンズでも十分な性能が出るとしたら、いよいよ 7D2 から乗り換える日が来るのかもしれません。

ソニー / α9icon

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2017/05/31 (Wed.)

Zeiss Touit レンズファームウェアアップデート

主に α6000 で使っているツァイス Touit 32mm F1.8 ですが、以前からちょっとした不具合に悩まされていました。

Touit 32mm F1.8

条件によって、撮影した画像の下半分の露出が異常に低い(暗い)状態で撮れてしまったり、

Touit 32mm F1.8

画像の下端がブラックで記録されてしまったり。
F4~6.3 くらいの設定で撮影したときに発生するようなのですが、再現性は 100% ではなく、原因はよく分かりません。でも昔から(最近はあまり聞かないけど)ミラーレスカメラでオールドレンズを使うときに電子先幕シャッターを使用するとケラレることがあるというのはオールドレンズユーザーにはよく知られた話で、確かにそれによく似た症状ではあります。それにしたって電子連動してるレンズで起きるとは...不具合なんでしょうね。

いつかのボディ側のファームウェアアップデートにこれの対策が含まれてくるかな?と思いましたが、現時点ではその様子もなし。ソニー純正レンズではないし、シグマやタムロンのようにファームアップ用のレンズドックが発売されているわけでもないし、再現性 100% ではないから一度に複数枚撮って OK テイク使えばいいや、という感じで今までダマシダマシ使ってきたんですが、先日シグマのキャッシュバックに駆け込まなかった方から「こんな症状出てないですか?」と聞かれ「それだよ!」と(;´Д`)。やっぱり同じ不具合抱えてる人がいた...。
しかも知らない間にツァイス自身がファームウェアアップデートサービスを始めているということで、私もさっそく申し込んでみました。

ファームウェアの更新 Touit Eマウント

Touit 32mm F1.8

こちら↑、ファームアップ前の状態。純正レンズならばこの画面にレンズファームバージョンも表示されるところが、互換レンズでは表示されません。だからファームアップも期待できないだろうな、と思い込んでいました。

ちなみに富士フイルム X マウント用の Touit はメーカーに送らなくてもユーザー側でファームアップが実施できるようです。調べてみたらダウンロードできるファームウェアのネーミングルールも X マウント純正レンズと同じだし、Touit 関連の特許はツァイスと富士フイルムの連名で申請されているというし、薄々そういうことだろうなと思っていましたがやっぱりそうだったんでしょうね。

Touit

というわけでツァイスのサイトからファームウェア更新依頼書をプリントアウトして添付、市ヶ谷のツァイス(株)本社に送付。12mm F2.8 のほうにも更新ファームが出ていたので、特に不具合はないけどついでに送っておきました。送料はとりあえず片道は発払い(都内から 1,000 円ちょっと)、返送は先方負担で送られてきました。
ちなみに私の 32mm は国内ではなく B&H の抱き合わせセールで買ったものなので、化粧箱に北米版の品質保証シールが貼られています。まあグローバル企業だし日本製のレンズだし固いことは言われないでしょうと思ったら、案の定何のお咎めもなく対応いただけました。

なお私の場合は今週月曜日に発送して今日届いたので、中一日。届いてすぐ作業してそのまま送り返してもらえたようで、恐ろしく早い(;´Д`)。どうも私より先に送った人のところにはまだ返ってきていないようですが(ぉ

Touit 32mm F1.8

12mm・32mm ともレンズファームウェアは Ver.02 になりました。試しに今まで不具合が出ていた設定で連写してみたところ、ケラレも下端切れもゼロになりました。不具合が直っただけとはいえ、これは嬉しい。描写自体はすごく気に入っていたレンズなので、これで改めて使い込んでやることができます。ツァイスの担当の方、迅速なご対応ありがとうございました。

というわけで、Touit で同様の症状に悩んでいる方はファームウェアアップデートをオススメします。

Carl Zeiss / Touit Planar T* 32mm F1.8 E-mount

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2017/05/18 (Thu.)

FE 16-35mm F2.8 GM/FE 12-24mm F4 G

ソニー、フルサイズ対応のEマウント広角ズーム2本を海外発表 - デジカメ Watch

FE 16-35mm F2.8 GM/FE 12-24mm F4 G

ソニーが新しい広角ズーム系 FE レンズを二本、海外で発表しました。

スペックは 16-35mm F2.8 GM と 12-24mm F4 G。こないだ α9 を発表したばかりですが、タイミングを分けたのは α9 は望遠ズームと一緒に出すことでスポーツ撮影のほうを印象づけたかった、ということでしょうかね。

16-35mm はここまで 24-70mm、70-200mm と F2.8 通しズームの G MASTER レンズを出してきた流れからして予想はつきました。しかし同時に 12-24mm G まで出してくるとは驚いた。近年、キヤノンやシグマからもこのクラスの超広角ズームの発売が続いていますが、やはり非球面レンズの製造技術向上により積極的に非球面レンズを使って歪曲の少ない超広角レンズを作りやすくなった、という経緯があるのでしょう。望遠系と違ってボケ量の小さい広角レンズは非球面レンズを採用してもボケが汚くなりにくい(気になりにくい)ですしね。
価格の方は 16-35mm が 24-70mm の価格から予想するに 30 万円弱、12-24mm のほうはキヤノンの 11-24mm から類推して 35~40 万円クラスになるのではないでしょうか。なんと G MASTER よりもノーマル G レンズの方が高いという皮肉(笑)これなら G MASTER が安く感じますね(違

まあいずれも私には縁のないレンズだと思いますが、FE の広角ズームはまだ持っていないので、とりあえず 16-35/F4 が欲しいんですよねえ...。

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