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2012/07/23 (Mon.)

Canon EOS M

キヤノン、同社初のミラーレスカメラ「EOS M」。APS-Cセンサー採用 - デジカメWatch

Canon EOS M

先週末あたりからリークされていたキヤノン初のミラーレス一眼「EOS M」が正式発表されました。

Kiss X6i が出た時点でスペックはある程度予想がついたというか、Kiss X6i と同じ撮像面位相差センサに対応した 1,800 万画素 APS-C センサ搭載で、ハイブリッド CMOS AF やタッチ操作に対応。マウントはアダプタ経由で EF レンズの利用も可能な「EF-M」マウント。EOS よりも PowerShot/IXY の延長線上にある操作性。レンズは当面標準ズーム 18-55mm と 35mm 相当となる 22mm F2 パンケーキレンズのみ。順当すぎて逆につまらないというくらい順当なスペックですが、このスペックでミラーレスカメラ市場でキヤノンが何を考えているか、改めて明らかになったのではないかと思います。

ただ X6i を触ってみた感想をふまえ、この EOS M が「ミラーボックスをなくしてライブビューに特化した X6i」という観点で考えると、2 本の EF-M レンズおよび X6i と同時発売された 2 本の STM レンズはともかく、他の EF レンズ群をマウントアダプタ経由で使っても AF はさほど速くないと思われます。ハイブリッド CMOS AF は非 STM レンズでは従来の EOS のコントラスト AF から劇的に高速化されたとは言えず、静物以外には積極的に使いたいとは思えません。ボディサイズとのバランスを考慮しても、基本的には EF-M レンズで使うべきボディですが、レンズが 2 本しかない現状では「APS-C センサを搭載したコンデジ的な何か」以上ではないような気もします。ただ、多くの人にとってはカメラとは「難しい操作なしにキレイに撮れるべきもの」なので、標準ズームと APS-C センサがあれば事足りる、というのも事実でしょう。
とはいえ、キヤノンがこれだけの EF レンズ群を AF が遅いまま放置するとは思えないので、いずれ何かしら AF 高速化技術を組み込んでくるかもしれません。そうすれば、AF/AE/IS という EF レンズの全機能が使えてしまうわけで、そうなれば防湿庫に並んだ大量の EF レンズがすべておかず実用的な交換レンズとして立ち上がってくる!・・・まあ、現時点では妄想でしかありませんが。

でもいっぽうで、オールドレンズマニア的な観点からいうと、NEX と同じ 18mm のフランジバック長と APS-C センサというのはオールドレンズ遊びに最適。当然各社からはマウントアダプタが発売されるでしょうし、今まで他社ボディで使うしかなかった S マウントFD マウントのレンズをキヤノンのボディで使うことがようやくできるようになります。
あと、個人的には EOS M のレリーズボタン前側の一段落ちたデザインが CONTAX G を彷彿とさせて、シルバーのボディあたりに CONTAX G レンズを付けたら似合いそうだな・・・とかいう妄想が沸いてきてやばいやばい。

私は今のところ買う予定はありませんが、気にはなるので触れるようになったら一日も早く試してみたいところです。

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2012/07/10 (Tue.)

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM レビュー

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みんぽすでレンズのレビュー用機材をお借りしたので、これからしばらくレビューを書いていきたいと思います。

シグマ / 50mm F1.4 EX DG HSM

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

シグマのレンズレビューは APO 50-500mm OS24-70mm IF EXAPO 70-200mm EX OS に続き、これで 4 本目。これまでレビューした中でも、APO 50-500mm OS は自分でも実際に買いましたが、毎度けっこうマジで自分で買うことを視野に入れた上でレビューしています。この 50mm F1.4 EX も、古い設計の製品が多い一眼レフ用の 50mm レンズの中に最新の設計で発売されてから非常に評価が高く、ずっと気になっていた一本。
私のメイン機は EOS 7D なので、APS-C で使うなら 30mm F1.4 EX DC HSM のほうが標準画角に近く(EOS 7D だと 48mm 相当)、先に買うべきレンズのような気もしますが、個人的には 80mm 前後の焦点距離のほうが使い慣れていることと、ちょっと試してみたいこともあって、50mm のほうを借用しました。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

鏡筒は最近のシグマレンズに共通するサラサラ塗装。すごく高級感がある、というわけではありませんが、安っぽさはありません。EX レンズであることを示すゴールドのリングと「EX」ロゴが、通常グレードのシグマレンズとは一線を画しています。
レンズの駆動は超音波モーター(HSM)搭載で、静粛かつ高速。当然フルタイム MF にも対応しています。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

私の手持ちレンズの中でも最もお気に入りの一本、コシナの Planar T* 50mm F1.4 ZS と比べてみました。50mm F1.4 というスペックでは同等ながら、サイズが二回りほども違うことに驚きます。まあ MF レンズと AF レンズを並べて比べること自体がナンセンスですが、それにしてもシグマの 50mm は大きいです。前玉のサイズも 50mm レンズにしては異様なほど大きく、周辺減光を抑えて絞り開放から実用になる画質を目指したのだろうな、というのが見てとれます。

ちなみに発売当時の ASCII.jp の記事で、キヤノンの純正 50mm レンズ三本(F1.2L USM、F1.4 USM、F1.8 II)と比較していますが、このシグマの 50mm はクラス上である EF50mm F1.2L USM に並ぶ大きさとなっているので、やはり 50mm F1.4 としてはかなり大きいようですね・・・。

ASCII.jp:シグマ VS キヤノン 標準レンズ4本勝負

まあ、それでも「前玉がデカいレンズを見るだけでよだれが出る」私のような人種にとっては、これはこれでイイ(ぉ

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

EOS 7D に装着してみたところ。EF40mm F2.8 STM あたりの佇まいとは対極にある存在感で、やっぱり中級機以上のボディにはこれくらいインパクトがあるレンズのほうが似合いますね。というか、やっぱりこうして見ると 50mm F1.4 というよりは 50mm F1.2 とか 85mm F1.4 と言われても信じてしまいそうな大きさです。前玉ハァハァ(*´Д`*)

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

鏡筒の長さはこんな感じ。やっぱり 50mm レンズとしてはかなり長いと思います。

ボディのレザートーン塗装とレンズのサラサラ塗装の質感の違いは人によっては気になるかもしれません。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

付属のレンズフードを装着すると、さらに大きさが強調された印象になります。大口径レンズなのでできるだけフードをつけた状態で撮影したいところですが、逆にこれくらいレンズの存在感があると、この佇まいだけでいかにも良い写真が撮れそうな錯覚に陥りますね(笑。

取り回しが良いレンズではないので持ち出すにはちょっと気合いが必要ですが、これからいろいろ作例を撮りに出かけたいと思います。

シグマ / 50mm F1.4 EX DG HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 23:50 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (3) | トラックバック

2012/06/29 (Fri.)

IMAGE MONSTER 2.0

キヤノン:EOS 7D IMAGE MONSTER2.0

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キタコレ!

少し前に噂になっていた EOS 7D の大規模ファームウェアアップデートが正式に発表されました。

アップデート内容は大きく分けて以下の 11 点。

  1. 連続撮影枚数の向上
  2. ☆GPS レシーバ GP-E2 に対応
  3. ☆ISO オート時の上限感度(400~6400)が設定可能に
  4. ★カメラ内 RAW 現像に対応
  5. 画像再生時の操作性向上
  6. ★撮影画像のレーティング機能の追加
  7. ★JPEG 画像のカメラ内リサイズに対応
  8. ★動画撮影時の録音レベルのマニュアル調整機能の追加
  9. ★画像ファイル名のサフィックスを任意に設定可能に
  10. ★タイムゾーン設定機能の追加
  11. 再生画像拡大時のスクロール速度向上
★マークは 5D Mark III 同等になる(と思われる)内容、☆マークは 5D Mark III に比べると制限があるものの差分を埋める内容になっています。
基本的には 5D Mark III に搭載された機能のうち、7D ユーザーにも恩恵がありそうなものが中心に追加されており、劇的とは言わないまでも着実な進化。連続撮影枚数に関しては、現行ファームウェアの RAW:15 枚、RAW+JPEG Large/Fine:6 枚というスペックは 5D3 の RAW:18 枚、RAW+JPEG Large/Fine:6 枚(いずれも UDMA 対応 CF カード使用時)に比べて見劣りしていましたが、Ver.2.0.0 では RAW:25 枚、RAW+JPEG Large/Fine:17 枚となっており、8 コマ/秒 という連写性能をさらに有効活用できるようになりました。ここは 5D 系よりも動体撮影に適した「IMAGE MONSTER」の面目躍如といったところでしょうか。

私にとってはそれほど使わない部分でのアップデートも半分くらいありますが、連続撮影枚数向上と ISO AUTO 時の上限設定、画像再生時の操作性向上あたりは使用頻度が高い部分なので、素直に嬉しいですね。これで 7D もあと 3 年戦える!・・・かな?
Canon Rumors あたりを見ていると、そろそろ 7D Mark II の噂がいろいろ出てきていて、APS-C のままさらにスペックが向上するのではとか、7D は廉価版フルサイズ機になって 70D が現在の 7D のポジションに置かれるのではとか、憶測が飛び交っています。おそらく秋の Photokina のタイミングで真相が明かされることになるのでしょうが、今回の 7D のアップデートがそのまま 7D の延命(直接の後継はまだしばらく出ない)を意味するのか、あるいは 7D Mark II の機能の先行投入ということになるのか。

そういえば 5D Mark III であった STM レンズへの対応が含まれていないようですが、5D3 のファームウェアを当ててみても特段挙動が変わった様子は見られないようで。最近の製品も含め他のボディに同様のファームウェアが出ていないことも考えると、現状で STM の性能は 100% 出せます、ファームアップなんて飾りです 5D3 のファームアップはやはり不具合修正なり微妙な挙動の最適化なりといった程度なのでしょうかね。

ともあれ、5D Mark III と共通の機能や操作系が搭載されることで、7D を 5D3 のサブ機として使う際にもより扱いやすくなるんだろうな・・・という邪念が湧いてきてキケンな限りですが(;´Д`)ヾ、いずれにせよ、7D オーナーとしては 8 月上旬のリリースを正座して待ちたいと思います。

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2012/06/09 (Sat.)

Canon EOS Kiss X6i

キヤノン、タッチパネル式バリアングル液晶採用の「EOS Kiss X6i」 - デジカメWatch

キヤノン / EOS Kiss X6i

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出る出ると言われていた Kiss X6 がようやく出ました。その名も「X6i」ってむしろちょっと前のスマートフォンか何かみたいなネーミングになってしまいましたが。

Kiss って細かいスペック云々じゃなくて基本的に「Kiss だから買う」みたいな感覚で買うカメラだと思っていますが、X6i をざっくり言うと X5 をベースにタッチパネルと像面位相差 AF を搭載したモデル、と言えば良いでしょうか。CMOS センサの ISO 感度上限が変わっていたり、連写速度が向上していたり、というのはあるものの、とってもまっとうな順当進化。でも、タッチパネルはともかくとして、像面位相差 AF をまず Kiss から搭載してきたというのが非常に興味深い。

像面位相差 AF というのは、少し前までは専用のセンサでしかできなかった位相差オートフォーカスをイメージセンサ上でできるようにしたもの。以前までは、位相差 AF は一眼レフの専売特許で、コンデジやミラーレスカメラはイメージセンサを使ったコントラスト AF しか使えず、AF 速度に決定的な違いがありました。が、イメージセンサ上に位相差 AF を行うためのセンサを実装することで、複雑なレフ機構を使わなくても位相差 AF が実現できるようにしたものです。ちょっと前に富士フイルムの FinePix F300EXR、そしてニコンの Nikon 1 で製品に採用されました。もちろん専用の位相差 AF センサに比べればまだまだ制限もありますが、コンデジやミラーレスの AF 性能を大幅に向上させられること、あるいはこの X6i のように、従来型の一眼レフであっても、ライブビューや動画撮影時の AF 性能を向上させられるというメリットがあります。仕組み上、画質に対する悪影響がゼロとは言えないのが欠点ですが、キヤノンはその弱点を克服する機構を独自に開発している模様。

この像面位相差 AF の搭載により、キヤノンが EOS MOVIE をこのクラスにまで本格導入しようと考えている・・・かどうかは分かりませんが、少なくともエントリー機におけるライブビュー撮影を重視しているということは見て取れます。今回ボディの小型化を狙ってこなかったこと、ライブビューの重視(タッチパネル化したことが何よりの証拠)、そして噂されているミラーレス機への参入・・・といったあたりを総合的に考えると、この Kiss X6i がキヤノンのカメララインアップにおいてどんな役割を担っていて、次にミラーレス機がどんなスペックで出てくるのか、ということの輪郭が描けるような気がしてこないでしょうか。

まあダブルズームキットでも¥6 万ちょい、という驚異的に安くなった X5 の存在を考えると、まだまだしばらくは X5 のほうが売れるんでしょうが、ほとんど変わらなかった見た目以上に、今回のモデルチェンジの意味は大きいと思っています。

キヤノン、パンケーキスタイルのEFレンズ「EF 40mm F2.8 STM」 - デジカメWatch
キヤノン、新AF駆動機構を採用した「EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM」 - デジカメWatch

キヤノン / EF40mm F2.8 STM

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そして同時発表のレンズ。18-135mm はまあいいとして、個人的に気になるのは EF レンズ初のパンケーキ仕様である EF40mm F2.8 STM がとても気になります。ボディキャップ代わりにつけっぱなしにできそうな薄さもさることながら、フルサイズで 40mm、APS-C で使っても 64mm 相当という絶妙な焦点距離は使いやすそう。実売 2 万円くらいになりそうなので、試しに一本買ってみても良さそう。EF の新たな撒き餌レンズと言えるかもしれません(笑。
駆動音が静かな「STM」という新種のモーターも入っていますが、この実力はどんなもんなんでしょうね。USM ほどコストをかけられないレンズでも動作音を抑えて動画を撮りやすくするためのモーター、という理解をしていますが、果たして。

それにしてもこの夏も相変わらず欲しいものがたくさんあって、優先順位付けが悩ましいですね(´д`)。

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2012/05/18 (Fri.)

NEX-F3

ソニー、自分撮り機能が充実の「NEX-F3」 - デジカメWatch

ソニー / NEX-F3icon

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NEX の新機種が発表されています。エントリーモデルですが、今までの NEX-C3 から大幅なブラッシュアップで、最大の特長は自分撮りに対応した 180°チルト液晶。それ以外にストロボ内蔵、オートポートレートフレーミング対応、レンズ収差補正対応、追尾フォーカス対応、レリーズタイムラグ短縮、エントリー機としては初の AVCHD 1080 動画撮影対応、動画撮影時のフルオート以外の露出プログラム対応、など全般にわたっています。機能的にはほぼ NEX-5N じゃなくてこっちでもいいんじゃない?と言えるほどの進化で、私も初めて 3 系の NEX に興味を持ちました(笑。
まあ、今までの 3 シリーズはシャッターボタンの配置やグリップの形状がどうしても手になじまなかったのがスルーしてきた理由だったので、それが NEX-7/5 系と同じような形状になったのが、実は NEX-F3 が良いと思える最大の理由だったりするわけですが。でも、ストロボ内蔵したことでボディは大型化してしまったし、やっぱり私はミニマルな NEX-5 系が一番好きですが。

NEX-5 で液晶チルトを多用している私としては、自分撮り対応チルト液晶に注目しています。まあ私はそれほど自分撮りする趣味はないんですが(^^;;、私が初めて自分で買ったカメラである Cyber-shot F2 を買った理由がレンズ回転ギミックで、別にカメラが欲しかったわけでもないのにこのギミックにやられて買わざるを得なかった経緯を思い出すと(笑、「デジタルならではのカメラのありよう」を示しているところに惹かれます。最近出てきたミラーレスは X1-Pro とか OM-D とか、モノが良いことは認めるけどそっちの方向性だけじゃ未来はないでしょ、というのが私の考えで、一眼レフはともかくミラーレスには既存のカメラにはない価値観を示してナンボだと思っています。自分撮りなんかはフィルムではできなかったことの極致だと思うので、この方向性は支持。NEX-5N の後継に同じギミックが採用されたら、NEX-5 から買い換えようかと思っています。

ソニー、Eマウント用高倍率ズームレンズに小型軽量タイプ - デジカメWatch

ソニー / E 18-200mm F4.5-6.3 OSS LEicon

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あとはレンズ。E マウント用の 18-200mm は以前 E マウントカムコーダ NEX-VG10 と同時に発売されたもので、動画撮影用のアクティブ手ブレ補正機能を内蔵していましたが、その分巨大で重く、スチル用の NEX とはいかにもアンバランスで扱いにくいという印象でした。が、この新 18-200 はアクティブ手ブレ補正を省略(通常の光学手ブレ補正機構は内蔵)した代わりにグッとコンパクトになって、これなら使いやすそう。実はスペックやレンズ構成を見る限り、先に発売されたタムロンの E マウント向け 18-200mm(B011)の OEM のようですが、タムロン銘のものは質感やデザインがチャチくて買う気がしませんでした。今回のソニーブランド品は他の純正 E マウントレンズと同様の仕上がりになりそうなので、これなら違和感がなさそうです。ただ、なんでエントリー系の F3 と同時発表なのに、ブラックモデルしかないのとは思いますね(´д`)。
NEX はあまり望遠でがんばるカメラではないと思っているんですが、それでも 200mm くらいまでの望遠があるといちいち一眼レフを持ち出さなくても良いからラクなのに・・・と思うシチュエーションもままあり、望遠ズームが一本欲しいとは思っていました。高倍率ズームながら、そこそこの画質なら買ってみてもいいかなあ。ただ、200mm 級のレンズだと E 55-210mm もコストパフォーマンスが高そうなので、迷うところです。

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2012/05/11 (Fri.)

α77 で MF アシストを使う方法

縦位置グリップを手に入れて、私の α77 もようやく本格始動といったところです。

α77

最近は NEX のほうで MF レンズ遊びをしている一方で、一眼レフのほうは軟弱に AF に頼りっぱなし(^^;;。でも、久々に Planar 50mm ZS とかガッツリ使いたいし、Planar 85mm ZA も AF レンズとはいえ絞りを開けて撮るときには MF のほうが確実。そういえば α77 って EVF なんだし、NEX の MF アシストみたいな拡大フォーカス機能あるんじゃないの?と思って、ちょっと調べてみました。

そしたら、あるじゃないですか。

α77

設定画面の中から「スマートテレコンバーターボタン」のアサインを変更することができました。

「スマートテレコンバーター」というのは、言い換えればデジタルズームのことで、撮影時にトリミングしながら記録することで、見かけ上のズーム倍率が上がったように見える機能のこと。とはいえトリミングしているにすぎないので、この機能を使用すると撮影できる画素数が少なくなるし、JPEG 記録しかできないので、私は全く使っていません。それなら後から PC でトリミングすれば良いことだし。

ということで、このボタンを「ピント拡大」に割り当て変更してやります。
スマートテレコンバーターボタンは背面 [Fn] ボタンの左下にある、長方形の四隅から斜め外に向かって矢印が出ているアイコンのボタン。スマートテレコンというよりピント拡大ボタンに見えるくらいのアイコンデザインなので、全く違和感ありません。

α77

この機能の使い方はごく簡単。フレーミング中にピント拡大ボタン(スマートテレコンボタン)を一度押すことで、拡大したい箇所をしめすシナバーカラーのフレームが表示されます。

α77

このカーソルは背面のマルチセレクタを使って任意の位置に移動させることができます。拡大したい位置を指定してから拡大できるのは分かりやすくて良いですね。NEX-5 ではまず中央を中心に拡大してから、(左下のガイドを見ながら)カーソルキーを使って拡大箇所を移動するので、拡大した直後にどこを拡大しているのか把握するのに 1~2 秒を要する、というだけでも撮影中はけっこうなストレスになります。後発の α77 ならではといったところですが、NEX-5 にもファームアップで追加してほしいくらい。

α77

で、拡大させたい位置でもう一度ピント拡大ボタンを押すと、その部分が拡大されます。拡大率は 5.9 倍。

α77

ここでさらにピント拡大ボタンを押すと、表示領域の中央部分がさらに 2 倍に拡大され、11.7 倍表示になります。ここまで拡大できればまず MF でピントを外すことはないでしょう。ちなみにこの拡大率は NEX-5 では 7 倍と 14 倍、NEX-5N では 4.8 倍と 9.5 倍というように、機種によって微妙に倍率が違うのは、どういう意味があるんでしょうね?整数倍じゃないのも何か理由があるのでしょうか。

このピント拡大機能ですが、ライブビュー時も EVF 時も同じように利用できます。EVF はライブビューの画面をファインダ内に表示しているだけなのでできて当然といえば当然ですが、アイカップをつけたファインダの先でこういう便利なことができるのは EVF ならでは。さすがに拡大表示ができれば倍率 100%・視野率 100% な EOS 7D の光学ファインダよりもシビアなピント合わせが確実にできます。
これなら MF レンズも積極的に使ってやろうという気になれそうです。問題は、A マウントでそこまで MF で使いたいレンズが多くない(STF くらい?)なことと、マウントアダプタ経由でも A マウントで使える・使いたいレンズはさほど多くないということでしょうか。Y/C マウント-A マウントアダプタはフランジバックの関係で存在しないし、悩ましいところです。いっそマウント改造に手を出すか・・・とかキケンな思想が立ち上がってくるのですが、そこだけは自制しておきたい(^^;;

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2012/03/10 (Sat.)

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

今月末に発売の迫った EOS 5D Mark III を触りに、品川のキヤノン S タワーで開催中のイベントに行ってきました。

特別体験会「EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE」、全国5都市で開催 - デジカメWatch

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

3 年半前に開催された 5D Mark II のイベントを彷彿とさせる、というかほぼそのまんまに近い建て付けのイベントで、ちょっと懐かしくなりました。でも、当時はフルサイズ機は憧れではあるものの、ウデも未熟だし手の届かない存在・・・だったのが、今や周囲に 5D2 を持っている人もかなり増えてきて、フルサイズの画を目にする機会も増えてきたし、いろんな人から「5D3 買わないの?」と聞かれるようにもなり、具体的に視野に入れても良さそうかな、とまでは思えるようになりました。まあ、5D2 より初値が高くなっている分、より手が届かない存在になったとも言いますが(´д`)。

EOS 5D Mark III

5D Mark III とご対面。ぱっと見では、確かに 5D Mark II の後継にも見えますが、超流体デザインに包まれたボディは 7D の流れを汲んでいるようにも見えます。聞くところによると、実際に 5D3 の開発には 7D の開発に携わったチームからも多くのメンバーが加わっているとのこと。後述しますが、5D3 は単にデザインテイストだけではなく、全体として 7D 的な要素が散りばめられた機体に仕上がっていました。

EOS 5D Mark III

ペンタ部の形状はこんな感じ。直線と曲線の組み合わせが絶妙だった 5D2 に比べると、7D っぽい曲面主体のデザインになっていて、ここは好き嫌いが分かれるところかもしれません。でも私は 7D からそのまま内蔵ストロボを取り払ったようなこの形状には全く違和感がないどころか、7D から買い換えてもバレ・・・おっと、誰か来たようだ(ぉ

EOS 5D Mark III

電源スイッチは 7D 同様、モードダイヤルの下に移動してきました。従来のようにロックスイッチを兼ねてサブ電子ダイヤルの下にあるよりは、こっちのほうが使いやすいと思います。
また、モードダイヤルも 5D2・7D で途中から有償オプション(サービス対応)として追加になったロックスイッチつきのタイプに変更されています。モードダイヤルが気づかないうちに回っていて、知らず知らずマニュアルモードで撮影してしまっていて後から愕然とする・・・という事故を私も何度か経験しているので、これは歓迎。

EOS 5D Mark III

シャッターボタン周辺。デザインテーマや各種ボタンの形状、表面処理などは 7D と共通のものとなっています。またシャッターボタン脇に M-Fn ボタン(アサイン可能なボタンで、デフォルトでは電子水準器の表示に割り当て)が追加されているのも 7D 同様。
逆に 7D との違いとしては、ISO 感度変更ボタンに凸モールドが追加されて、手探りでも判別できるようになっています。これ 7D では咄嗟に ISO 感度を変更したいときに困っていたところなので、羨ましいですね・・・。

EOS 5D Mark III

肩の部分にあるモノクロ表示パネル。EOS 二桁以上の機種ではほぼ共通になっているパネルですが、CF/SD のデュアルスロットになった 5D3 ではそのあたりの表示が増えています。また連写モードの表示に「S」という文字が出ているのは、静音撮影機能(シャッター音を抑えて撮影するモード)が有効になっていることを示しています。

このサイレントシャッターがけっこう面白くて、通常のシャッター音は「シャキン、シャキン!」という金属的な音(7D や二桁機の「パカン、パカン」という乾いた音とは根本的に異なる)でそれだけでも写欲をそそる音質なのですが、静音撮影オンにすると「トシュッ、トシュッ」というライフルにサイレンサーをつけたような音質(といっても、私も映画とかでしか聞いたことがないのですが(笑))で、これはこれで痺れる音。サイレントシャッターにすると 3 コマ/秒 まで連写性能が落ちてしまいますが、イベントなどでシャッター音を響かせたくないシチュエーションで重宝することは間違いないと思います。

EOS 5D Mark III

レンズの絞り込みボタンは正面向かって左下に移りました。これは 7D とも違うところで、通常はマウントの向かって右下についているものですが、このマウント左下は実はαと同じ位置になるんですよね。レンズのズームリングやピントリングを操作しながら絞りをプレビューしたいときに、レンズを支えつつリングを回さなくてはならない左手親指よりも、空いている左手薬指で押せるこの位置のほうが合理的に感じます(αの場合は、マウント右下には AF モード切り替えダイヤルがついている、という事情もありますが)。
と思ったら、クマデジタルさんはむしろ「右手薬指で押すのがすごくしっくり来ます」とのこと。まあ、手の大きさや好みによって扱いやすい配置になったということで(笑

ちなみにグリップの感触は 5D2 よりも 7D のほうに近いような気がします。グリップに限らずボディ全体の形状やゴムの巻き方まで 7D によく似ているので、7D から 5D3 に持ち替えてみてもほとんど違和感がありません。これはやばい(^^;;

EOS 5D Mark III

背面はこんな感じで、形状、ボタン配置、アイカップの形状(これは 1D 系と共通)なども含め、5D2 よりも 7D に似ているどころか、まるで双子のようにそっくりです。もう 7D ユーザーとしては全く違和感なく操作できてしまいます。

唯一異なるのはサブ電子ダイヤルの左上に Q(クイック設定)ボタンが移動し、液晶左側のボタン配置が整理されて画像再生時の拡大率変更とレーティングを行うためのボタンが追加されたこと。Q ボタンは確かにこの位置にあったほうが素早く操作ができるので歓迎ですが、RATE ボタンはともかく拡大ボタンがここに引っ越してきたのはちょっと使いにくそうだな、と思います。

EOS 5D Mark III

サブ電子ダイヤル。7D にあったシルバーリングのアクセントがなくなってデザイン的に寂しくなった・・・のはそんなに重要ではありませんが、その代わりに 5D3 ではこのサブ電子ダイヤルに静電式タッチパネルが仕込まれています。何を言っているのかわからねーと思うが(ry)動画撮影時の設定(絞り値や露出・・・動画の場合はゲインといったほうが正確か)を変更するのに使います。上下で絞り値とゲインのどちらを変更するかを切り替えて、左右で設定のアップダウン、という使い方になります。動画だとダイヤルの操作音をマイクが拾ってしまう場合もあるはずなので、このあたりはキヤノンがどれだけ 5D3 の EOS MOVIE を重視しているかということの顕れでしょう。5D2 の出始めの頃の扱いからは考えられないことです(笑。

EOS 5D Mark III

そのサブ電子ダイヤル内蔵タッチパネルの設定は、設定画面の中で「動画サイレント設定」を有効にすることで機能します。機能名からして「動画サイレント」なので、本当に動画撮影時にしか使えません。まあスチル撮影時に多用するサブ電子ダイヤルを触っただけで撮影設定が変わられちゃあたまったものではないので、それもそうか、というところなのですが、逆に言えば動画撮影だけのために 5D3 の全個体にこのタッチパネルを内蔵した、というのは実はすごいことなんじゃないでしょうか。61 点 AF センサなど 1DX 譲りの機能満載ということよりも、このことのほうが 5D3 の位置づけを象徴しているような気さえします。

ちなみにこれだけ多機能なカメラなので、設定画面は 7D よりもメニューが増えてかなり複雑になったと感じました。どの機能を使うかはユーザー次第なので全ての機能を知悉する必要はありませんが、使い切ろうとするととても大変なカメラであることは間違いありません。

EOS 5D Mark III

5D3 の新機能でいえば、もうひとつ気になっていたのはレーティング機能。再生中に RATE ボタンを押すことで、トグル式に★1~5 まで(もしかしたら 0~5 までだったかも)をつけることができます。が、構図はともかくピントが厳密に合っているかどうかは本体液晶では判別しきれないので、この機能がどこまで実用性があるかはちょっと未知数だと感じました。

総括として、5D3 はフルサイズ機としては 5D2 の延長線上にありながら(7D ユーザーとしてはフルサイズの光学ファインダは何度覗いても感動しますね)、スチルカメラとしての機能性は 1DX の弟分的だし、カメラ全体としては 5D2 の進化形というよりもむしろ「フルサイズ化した 7D」と言ったほうがいいくらい、7D のデザインや操作系をブラッシュアップしたカメラという印象です。正直なところ、実機を見るまでは「どうせ高値の花だし・・・」と思っていたのが、今は資金繰りの算段をしようとしているという(笑)、それくらい高い完成度を持ったカメラだと思います。

なお、このイベントはいち早く実機のタッチ&トライができることがウリなのはもちろんですが、それ以外にも多くの写真家や映像作家、あるいは開発者の方々によるセミナーも見どころ。私はおなじみのサイカ先生、こと駿河台大学メディア情報学部の斎賀和彦教授のセミナーを今回も聞いてきました。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

進行は、先日の CP+ の際のセミナーにはインフルエンザで出演できなかったという、玄光社ビデオ SALON の一柳編集長。

内容的には、CP+ 時のセミナーの 5D3 版といった感じで、EOS MOVIE における 5D3 と 5D2 の性能比較が中心でした。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

5D2 の ISO12800 よりも 5D3 の ISO25600 のほうが圧倒的に明るくて低ノイズなのがプロジェクタ越しに一目見るだけでも判るというこの戦力差。ISO12800 でさえ通常はそう使うことのない感度ですが、超高感度の画質がいいこと自体が重要なわけではなくて、超高感度の画質が良ければ一般的な高感度帯の画質がさらに良くなるということなので、多くの人にとってメリットはあるはずです。ムービーだけでなくスチルにも同じことが言えるでしょうし。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

CP+ のセミナーでも、5D2/1DX/C300 の判りやすい比較映像が印象的だった、動画のモアレの比較(顔が見切れちゃってますがモデルは紗々さん)。こうして見ると今まで十分きれいだと思っていた 5D2 の EOS MOVIE のアラが目立ちますね・・・。
今回のセミナーでは 5D3 と 1DX、C300 の比較はありませんでしたが、前回のセミナーの映像も含めて総合的に判断すると、5D3 の EOS MOVIE は画質だけで言えば 1DX のそれとほぼ同等のクオリティに仕上がっていると言って差し支えないのではないでしょうか。センサの高感度性能も拮抗するレベルのようですし、違うのはハードウェアに起因する成功率=歩留まりの高さ程度なんじゃないかと思います。まあ、プロにしてみればその歩留まりこそが生産性を左右する最重要項目ということなのでしょうが、趣味なら(本気で、というのはさておき)5D3 でも十分すぎる性能を持っていると言えます。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

ということで、サイカ先生お疲れさまでした。例によってレベルの高い内容で、動画撮影・編集の知識とカメラの技術的な知識がある程度以上ないと難しいセミナーだったと思いますが、周囲を見渡すとプロと思われる人(ちらほら聞こえてきた会話の内容から間違いないと思われる)が多数聴き入っていたのが印象的でした。実際、それだけの価値はある内容だったと思います。

OUTBACK

ということで、イベント終了後はサイカ先生の慰労会を兼ねて急遽 EOS ヒトケタ友の会発動。そのまま品川駅港南口のアウトバックで肉の会を開催してきました。相変わらずボリューミーで美味しかった。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

来場記念品として、「EOS 5D Mark III スペシャル BOX」をいただいてきました。5D2 のイベントの際にも同様のものをいただいたんですが、今回もお金かかってます。写真家の野町和嘉氏、米美知子氏、前川貴行氏が 5D3 で撮影(+石橋睦美氏が PowerShot G1X で撮影)した写真集(PIXUS PRO-1 でプリントアウトしたもの)と 5D3 のカタログ、および EF レンズ/アクセサリーカタログ、1DX カタログ、PIXUS PRO-1 のカタログの詰め合わせ。箱からして豪華なのが、5D3 のイベントに来る客層のココロを解っていると思います。前回のように L レンズカタログが入っていなかったのがちょっと悔しかったですが(笑。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

でも、その代わりと言っては何ですが、この 5D3 のカタログは明らかにコストがかかっていていいものです。紙質もいいし、A4 横を横開きならともかく縦開きにするカタログなんて初めて見た(笑。表紙には銀地に白で「5III」としか書いておらず、本体写真さえ載っていないという。これ量販店で配布するのはまた別バージョンになるんじゃないかというくらいお金がかかっているんですが、実際はどうなんですかね?確か 5D2 だか 7D のカタログも、イベント配布用と店頭配布用で微妙にバージョンが違っていましたが・・・。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

あと、お土産がもうひとつ。EOS 5,000 万台、EF レンズ 7,000 万本出荷を記念した、EOS&EF レンズを全て掲載したシール(全て個別のシールとして使える)です。こんなの企画する人はどう考えても自社製品マニアだと思いますが(ぉ)、私もこういうのは好きなので、共感できます(笑。ただ、これを貼るべき場所が思いつかないので、コレクターズアイテムにしかなりませんが(ぉ。

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5D3 ボディ単品は最安値で 32 万円前後からのスタートになるようですね・・・。

キヤノン / EOS 5D Mark III

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投稿者 B : 23:53 | Camera | DSLR | コメント (4) | トラックバック

2012/03/03 (Sat.)

Canon EOS 5D Mark III

キヤノン、「EOS 5D Mark III」を発表。6コマ/秒・ISO102400・61点AFなど - デジカメWatch
キヤノン / EOS 5D Mark III

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待望のものがようやく出た、という感じで EOS 5D Mark III がやっと発表されました。CP+ に出てこなかったのでやきもきさせられましたが、まあ待たされただけはあるカメラになっています。

ハイアマチュア向けのフルサイズ機、という位置づけは Mark II と変わりませんが、ISO100-25600(拡張時 ISO50-102400)という驚異の高感度、EOS 1D X に匹敵する 61 点の AF 測距点、秒間 3.9 コマ→6 コマに高速化された連写スピード、CF/SDXC にデュアル化されたカードスロット、通常の DIGIC 5 の三倍高速という DIGIC 5+、あとなにげに大きい視野率 100% を達成した光学ファインダ、など 1D X 譲りの部分もかなり多く、ハイアマ機としては過剰とも思えるほどのハイスペック機になっています。まあライバルのニコンからも強力な D800/D800E という製品が出てきているので、このくらいやらないと勝負にならない、という側面はあるでしょうが。

また、期待されている EOS MOVIE に関しても、圧縮方式が従来の IPP 方式から 1D X 同様の ALL-I/IPB 方式に変更されており、基本的には 1D X 譲りの「第二世代 EOS MOVIE」と見てよさそうです。先日の CP+ におけるサイカ先生のセミナーで見せていただいたサンプル映像を見る限り、第二世代 EOS MOVIE は EOS C300 ほどではないにせよ明確に 5D Mark II のクオリティを上回っていたので、今回の 5D Mark III もあちこちの映像制作の現場で使われるようになるのではないでしょうか。

5D Mark II 自体が数多くのファームウェアアップデートにより非常に完成度の高いボディに仕上がっていたので、Mark III に関しては確かに魅力的ではあるものの、全体としては順当進化の範囲内に収まっていると思います。まあ、このクラスのカメラは奇抜なことをするよりも道具としての完成度を着実に高めていくことにこそ意義があるわけですが。あとは、こういう道具の場合はスペック表には出てこない差分こそ重要だったりするものなので、できるだけ早いうちに実物を見に行く機会を作りたいと思います。
ただ、35 万円前後というのは Mark II の発売当初の価格(30 万円程度)よりも高く、私のような素人がおいそれと手を出せる代物では当面なさそうだな、というのはちょっと残念なところ。

ちなみに Mark II も当面は平行して販売されるようで、こちらは安い店舗ならば新品でも 15 万円台、中古美品なら 14 万円台で入手可能。Mark III の登場で Mark II にももう少し値動きが出そうなので、スチル中心かつ連写には 7D を持っている私には、あえて今から Mark II を狙いに行くという手はありそうです。まあ、私の周囲に Mark II→Mark III への買い換えをしそうな人も複数人いますし、なんなら・・・(^^;;

キヤノン / EOS 5D Mark II

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投稿者 B : 22:53 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2012/02/13 (Mon.)

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

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久しぶりにみんぽすからレンズのレビュー用機材をお借りしました。

シグマ / APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

いわゆる「ナナニッパ」、定番の 70-200mm F2.8 です。中望遠~望遠にかけてよく使われる焦点距離をカバーしており、特に F2.8 通しのものはどのメーカーも威信を賭けて開発してくる「看板レンズ」とも言えるクラス。
このレンズも、当時のライバルメーカーのナナニッパの性能をベンチマークに開発され、一度ほぼ設計が完了した段階で他社がナナニッパをリニューアル(おそらくニコンのナナニッパ II 型だと思われる)してきて、その画質があまりにも高かったために、目標を再設定して設計し直したという曰く付きのレンズです。その後、キヤノンからもナナニッパの II 型が出ていたり、ここ 2~3 年はナナニッパの当たり年と言って良いかもしれません。言い換えれば、それだけ激しい競争に晒された中で発売されたレンズなら、期待もできようというものです。

私は 70-200mm はキヤノンの F4L を愛用しており、これがまた開放からシャープだしヌケの良い描写でたいへん気に入っているのですが、シグマのナナニッパは以前のモノフェローズイベントで試用させていただいて以来、もう一度使ってみたいと思っていたレンズ。カメラメーカー純正のナナニッパが高くて買えない貧乏人の福音となるか・・・的な観点で、しばらく試用させていただきたいと思います。

ということで、まずはハードウェア周りから。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

このレンズはスペック的には 70-200mm/F2.8 に加えて、APO(特殊低分散レンズを使用して色収差を抑えたアポクロマートレンズ)、OS(Optical Stablizer:光学手ブレ補正)、HSM(Hypersonic Motor:超音波モーター)という仕様になっています。DG 銘なのでもちろんフルサイズ機にも対応。「EX」というのは、キヤノンで言う L、αでいう G レンズに相当する、シグマのハイグレードレンズ群。
つまり、スペック的にはキヤノンの EF70-200mm F2.8L IS II USM に匹敵する仕様ながら、価格は半分(キヤノンがどんなに安くても 20 万円を切るかどうかなのに対して、シグマのこのレンズは安いところでは 10 万円強で買える)というあたり、アマチュアでもちょっとがんばれば買えるナナニッパとして十分魅力的と言えます。キヤノンレンズだと同じ価格では F4L がやっとですからね・・・。

ちなみに鏡筒の外装は最近のシグマレンズに見られるツルツル塗装ですが、なぜかズーム/フォーカスリング周辺と三脚座だけが旧式の梨地塗装というハイブリッド型になっています。シグマのレンズ外装は 2010 年頃にザラザラ→ツルツルに仕様変更されたので、塗装切換期の試作機かと思ったんですが、調べてみたらこの状態で販売されている個体もあるようで。なお、現在出荷されている製品はどうやら全体がツルツル塗装のものに切り換わっているようです。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

側面には AF/MF 切替スイッチのほか、OS(手ブレ補正)のモード切替スイッチがあり、手ブレ補正オフ/モード 1(通常モード)/モード 2(流し撮りモード)を切り換えられます。
それなりに大きくて重いレンズなので、三脚座は標準装備。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

付属のレンズフードはかなり長めですが、さらに APS-C ボディ用のフードアダプタまで付属しており、さらにフードを延長することが可能(写真はフードアダプタもつけた状態)。
さすがに F2.8 通しのレンズとなると、いかに現代のレンズコーティングが優れているといっても逆光性能は厳しいもの。それほど長いものでもないですし、APS-C ユーザーならフードアダプタは常用しても良いように思います。ちなみに私は 50-500OS ではフードアダプタまでつけるとさすがに長すぎるので、アダプタなしでフードだけつけています(^^;;

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

私が愛用している EF70-200mm F4L USM(IS なし版)と並べてみました。直径、長さともにシグマの F2.8 はキヤノン F4 の 15% 増しといった程度ですが、重さはほぼ倍(1,430g と 705g)。
F4 なら使うかどうか判らない日でもカメラバッグに突っ込んでいくのに苦にならず、また振り回しやすいレンズでもあるんですが、さすがに 1.4kg となるとちょっとした気合いが要ります。まあそれに見合うレンズでもあるんですが、私が最初に 70-200 を買ったときに F4 にしたのは、価格もさることながら大きく重いレンズは使用頻度下がりそうだな・・・と思ったからでした。その割にその後 50-500OS という大砲を買ってしまうわけですが(^^;;

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

この 2 本のレンズの量感の差は俯瞰で見るより前玉側から比べた方が判りやすいですね。フィルタ径は F4 がΦ67mm なのに対して、F2.8 はΦ77mm。前玉の大きさの差が明るさの差に直結していると言って良いでしょう。
ちなみにこの 2 本はいずれもインナーズーム、インナーフォーカスなので、ズームやフォーカスによってレンズの全長が変わらない点は同じです。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

EOS 7D 装着時はこんな感じ。やっぱり 7D くらいゴツイボディだと、これくらい量感あるレンズのほうが似合いますね・・・。この佇まいを見ているだけで、モニター試用ではなく欲しくなってきてしまいます。でもナナニッパにしては安いと言ったってポンと出せる金額じゃないしなあ。

まあレンズは外観よりもちゃんと写ってナンボなので、以降は作例を交えながら評価してみたいと思います。つづく。

シグマ / APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 07:28 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2012/02/12 (Sun.)

CP+ 2012 レポート (4) -その他編

CP+ 2012 のレポートもこれで最後になります。

今回の CP+ で私が滞在時間長めだったのはシグマ富士フイルムキヤノンの 3 社でしたが、それ以外もちらほら回りました。でも話題の新製品系は人だかりで触れなかったものも多く、若干不完全燃焼気味でしたが、さておき私が気になったものをいくつかまとめてレポートします。

α

まずはソニーブース。例年ならαや NEX の新型のモックアップを展示して我々をワクテカさせてくれるものですが、今年は正直言ってサプライズ皆無。α/NEX 関連の新製品といっても 500mm F4 G くらいしかなく、ひゃくまんえんコースともなればそうそう触る気にもなれません(´д`)。
NEX のレンズロードマップについては Web で公開されている図のパネル展示すらなく、会場ではさも「なかったこと」にされているんじゃないかというような状況。サプライズでレンズのモックくらいは展示されていたりしないかと淡い期待を抱いて行ったのですが、残念でした。むしろ理由があって敢えて展示していないんじゃないかと勘繰ってみたり。

DSC-TX300V

未発売製品の展示でちょっと面白いところと言えば、Cyber-shot TX300V くらいでしょうか。Wi-Fi 内蔵とか単体で GPS ロガーとして使えるとか、意外と見どころが多いカメラで、私が今コンデジの購入を検討していたら選択肢に入っていただろうカメラ。
フロントは全面ガラス張りでレンズには直接触れようもないのですが、なぜかガラスの内側にシャッター式のレンズバリアとフラッシュバリアが仕込まれていて、電源に連動して開閉するようになっています。これレンズバリアが故障したら撮影できなくなっちゃうし無意味なんじゃないの(´д`)、というツッコミを入れたくもなりますが、電源オフ時のモノリス然とした佇まいを実現するためのデザイン上の遊びなんですかね。

DSC-TX300V

このカメラもフルタッチオペレーションですが、こちらは静電式タッチパネルなのでスマートフォンライクなレスポンスが期待できます。IXY 1 のタッチパネルにはゲンナリしてしまいましたが、TX300V のタッチパネルならアリかも。
最近はスマートフォンの操作性が標準になってしまったので、ハンパな感圧式タッチパネルをつけることは逆に製品の評価を落としてしまうんじゃないかと思っているんですが、どうなんでしょうか。

NEX-7

こちらはソニーではなくコシナブースですが、NEX-7 にアダプタ経由で VM マウントの COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 P II を装着した展示がありました。やっぱり NEX-7 には MF レンズが似合う。似合いすぎる。

ミラーレスが流行り始めてからコシナレンズへの注目度も高まっていますが、どちらかというと NEX よりもマイクロフォーサーズのほうに力が入っているのがちょっと残念なんですよね。F0.95 シリーズ第二弾として NOKTON 17.5mm F0.95 が今度出るようですが、そろそろ NEX 向けにも面白いスペックのレンズを出してほしいところです・・・。

D800

ニコンブースは D4 と D800 が大盛況。ハンズオンコーナーが何分待ちだか分からないくらいの行列ができていて、とても並ぶ気にはなれませんでした。偶然、ハンズオンコーナー以外の場所に D4 と D800 が各 1 台展示されていたのを見つけて激写したんですが、それも常に触っている人がいる状態で、私は触れず(´д`)。
ちなみにローパスフィルタレスの D800E のほうは展示が(おそらく)なく、サンプル写真もほとんど展示されていませんでした。キヤノン党の私としては、D700 の正統後継としての D800 のほうにはあまり興味がないので、D800E(本体というよりプリント)をじっくり見たかったので、残念。

OM-D

続いてオリンパスブース。OM-D はかなりの人気でしたね。私も結局ハンズオン機には触れず、ショーケースを撮影したのみ(´д`)。

カチカチっとしたデザインテイストや質感の出し方なんかはけっこう私好み。PEN シリーズのほうはコストダウンの影響か、世代を重ねるごとに見るからにチープになっていって残念な感じだったんですが、この方向性ならアリだと思いました。

OM-D

ただ、ミラーレスなのにペンタ部っぽい出っ張りが作られているところとか、PEN といい OM-D といいすぐに昔のヒット商品を引き合いに出してくるセンスが個人的には好きになれません。だって E-400 のときも OM-1 を意識した・・・とか言っていませんでしたっけ?必要以上に過去のファンに媚びず、未来を向いた製品作りをしつつ、古くからのファンをニヤリとさせるような仕込みをちょっと忍ばせておく・・・くらいの奥ゆかしさがあるほうが私は好きなんですが。

とはいえ、世界初の 5 軸対応手ブレ補正とか、EVF の性能が NEX-7 とどっちがいいのとか、気になる要素はけっこうあるので、これも店頭に並び始めたら触りに行かないと。

OM-1

ブース内には歴代の OM シリーズのショーケース展示もありました。OM-D は確かにかなり OM-1 のテイストを強く受け継いでいますが、やっぱりオリジナルはオリジナルだよなあ・・・と改めて。アナログにはアナログの、デジタルにはデジタルの必然があるんだと思うんですよね。

といったところです。今年はペンタックスリコーについてはほぼ完全スルー状態でしたが、最近のペンタックスリコーは GR シリーズ以外はどうも私の琴線に触れるモデルがないので、いいです(ぉ

それにしても今年の CP+ は大盛況だった(いや、まだ会期中なので過去形ではいけませんが)ようですね。まあこれだけ力の入った新製品が大量に出展されていれば、本気のカメラファンでなくても見に来てみたくなるものでしょう。世界のカメラメーカーのほとんどが集まっている日本だからこそ、今後はこの CP+ をもっと盛り上げていって、PMA が没落した今、Photokina に並ぶイベントに成長させてほしいところです。
そういえば今年は秋に Photokina も待ち構えているのですが、これだけ出てしまうともう出すものないんじゃないかという気にさえなりますね(笑。それでも 5D3 とか 5D3 とか 5D3 とかあるんでしょうが(ぉ)、これから秋にかけて出てくる各社の新製品に関しても、引き続き期待です。

ちなみに今回は多くのブースをしょういちさん、紗々さんと一緒に回らせていただきました。私にはない視点も多いので、併せてお読みいただくとより楽しめます(^^;;

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☆★ささのま!★☆

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