b's mono-log

2012/05/18 (Fri.)

NEX-F3

ソニー、自分撮り機能が充実の「NEX-F3」 - デジカメWatch

ソニー / NEX-F3icon

iconicon

NEX の新機種が発表されています。エントリーモデルですが、今までの NEX-C3 から大幅なブラッシュアップで、最大の特長は自分撮りに対応した 180°チルト液晶。それ以外にストロボ内蔵、オートポートレートフレーミング対応、レンズ収差補正対応、追尾フォーカス対応、レリーズタイムラグ短縮、エントリー機としては初の AVCHD 1080 動画撮影対応、動画撮影時のフルオート以外の露出プログラム対応、など全般にわたっています。機能的にはほぼ NEX-5N じゃなくてこっちでもいいんじゃない?と言えるほどの進化で、私も初めて 3 系の NEX に興味を持ちました(笑。
まあ、今までの 3 シリーズはシャッターボタンの配置やグリップの形状がどうしても手になじまなかったのがスルーしてきた理由だったので、それが NEX-7/5 系と同じような形状になったのが、実は NEX-F3 が良いと思える最大の理由だったりするわけですが。でも、ストロボ内蔵したことでボディは大型化してしまったし、やっぱり私はミニマルな NEX-5 系が一番好きですが。

NEX-5 で液晶チルトを多用している私としては、自分撮り対応チルト液晶に注目しています。まあ私はそれほど自分撮りする趣味はないんですが(^^;;、私が初めて自分で買ったカメラである Cyber-shot F2 を買った理由がレンズ回転ギミックで、別にカメラが欲しかったわけでもないのにこのギミックにやられて買わざるを得なかった経緯を思い出すと(笑、「デジタルならではのカメラのありよう」を示しているところに惹かれます。最近出てきたミラーレスは X1-Pro とか OM-D とか、モノが良いことは認めるけどそっちの方向性だけじゃ未来はないでしょ、というのが私の考えで、一眼レフはともかくミラーレスには既存のカメラにはない価値観を示してナンボだと思っています。自分撮りなんかはフィルムではできなかったことの極致だと思うので、この方向性は支持。NEX-5N の後継に同じギミックが採用されたら、NEX-5 から買い換えようかと思っています。

ソニー、Eマウント用高倍率ズームレンズに小型軽量タイプ - デジカメWatch

ソニー / E 18-200mm F4.5-6.3 OSS LEicon

iconicon

あとはレンズ。E マウント用の 18-200mm は以前 E マウントカムコーダ NEX-VG10 と同時に発売されたもので、動画撮影用のアクティブ手ブレ補正機能を内蔵していましたが、その分巨大で重く、スチル用の NEX とはいかにもアンバランスで扱いにくいという印象でした。が、この新 18-200 はアクティブ手ブレ補正を省略(通常の光学手ブレ補正機構は内蔵)した代わりにグッとコンパクトになって、これなら使いやすそう。実はスペックやレンズ構成を見る限り、先に発売されたタムロンの E マウント向け 18-200mm(B011)の OEM のようですが、タムロン銘のものは質感やデザインがチャチくて買う気がしませんでした。今回のソニーブランド品は他の純正 E マウントレンズと同様の仕上がりになりそうなので、これなら違和感がなさそうです。ただ、なんでエントリー系の F3 と同時発表なのに、ブラックモデルしかないのとは思いますね(´д`)。
NEX はあまり望遠でがんばるカメラではないと思っているんですが、それでも 200mm くらいまでの望遠があるといちいち一眼レフを持ち出さなくても良いからラクなのに・・・と思うシチュエーションもままあり、望遠ズームが一本欲しいとは思っていました。高倍率ズームながら、そこそこの画質なら買ってみてもいいかなあ。ただ、200mm 級のレンズだと E 55-210mm もコストパフォーマンスが高そうなので、迷うところです。

投稿者 B : 00:24 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2012/05/11 (Fri.)

α77 で MF アシストを使う方法

縦位置グリップを手に入れて、私の α77 もようやく本格始動といったところです。

α77

最近は NEX のほうで MF レンズ遊びをしている一方で、一眼レフのほうは軟弱に AF に頼りっぱなし(^^;;。でも、久々に Planar 50mm ZS とかガッツリ使いたいし、Planar 85mm ZA も AF レンズとはいえ絞りを開けて撮るときには MF のほうが確実。そういえば α77 って EVF なんだし、NEX の MF アシストみたいな拡大フォーカス機能あるんじゃないの?と思って、ちょっと調べてみました。

そしたら、あるじゃないですか。

α77

設定画面の中から「スマートテレコンバーターボタン」のアサインを変更することができました。

「スマートテレコンバーター」というのは、言い換えればデジタルズームのことで、撮影時にトリミングしながら記録することで、見かけ上のズーム倍率が上がったように見える機能のこと。とはいえトリミングしているにすぎないので、この機能を使用すると撮影できる画素数が少なくなるし、JPEG 記録しかできないので、私は全く使っていません。それなら後から PC でトリミングすれば良いことだし。

ということで、このボタンを「ピント拡大」に割り当て変更してやります。
スマートテレコンバーターボタンは背面 [Fn] ボタンの左下にある、長方形の四隅から斜め外に向かって矢印が出ているアイコンのボタン。スマートテレコンというよりピント拡大ボタンに見えるくらいのアイコンデザインなので、全く違和感ありません。

α77

この機能の使い方はごく簡単。フレーミング中にピント拡大ボタン(スマートテレコンボタン)を一度押すことで、拡大したい箇所をしめすシナバーカラーのフレームが表示されます。

α77

このカーソルは背面のマルチセレクタを使って任意の位置に移動させることができます。拡大したい位置を指定してから拡大できるのは分かりやすくて良いですね。NEX-5 ではまず中央を中心に拡大してから、(左下のガイドを見ながら)カーソルキーを使って拡大箇所を移動するので、拡大した直後にどこを拡大しているのか把握するのに 1~2 秒を要する、というだけでも撮影中はけっこうなストレスになります。後発の α77 ならではといったところですが、NEX-5 にもファームアップで追加してほしいくらい。

α77

で、拡大させたい位置でもう一度ピント拡大ボタンを押すと、その部分が拡大されます。拡大率は 5.9 倍。

α77

ここでさらにピント拡大ボタンを押すと、表示領域の中央部分がさらに 2 倍に拡大され、11.7 倍表示になります。ここまで拡大できればまず MF でピントを外すことはないでしょう。ちなみにこの拡大率は NEX-5 では 7 倍と 14 倍、NEX-5N では 4.8 倍と 9.5 倍というように、機種によって微妙に倍率が違うのは、どういう意味があるんでしょうね?整数倍じゃないのも何か理由があるのでしょうか。

このピント拡大機能ですが、ライブビュー時も EVF 時も同じように利用できます。EVF はライブビューの画面をファインダ内に表示しているだけなのでできて当然といえば当然ですが、アイカップをつけたファインダの先でこういう便利なことができるのは EVF ならでは。さすがに拡大表示ができれば倍率 100%・視野率 100% な EOS 7D の光学ファインダよりもシビアなピント合わせが確実にできます。
これなら MF レンズも積極的に使ってやろうという気になれそうです。問題は、A マウントでそこまで MF で使いたいレンズが多くない(STF くらい?)なことと、マウントアダプタ経由でも A マウントで使える・使いたいレンズはさほど多くないということでしょうか。Y/C マウント-A マウントアダプタはフランジバックの関係で存在しないし、悩ましいところです。いっそマウント改造に手を出すか・・・とかキケンな思想が立ち上がってくるのですが、そこだけは自制しておきたい(^^;;

投稿者 B : 00:11 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2012/03/10 (Sat.)

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

今月末に発売の迫った EOS 5D Mark III を触りに、品川のキヤノン S タワーで開催中のイベントに行ってきました。

特別体験会「EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE」、全国5都市で開催 - デジカメWatch

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

3 年半前に開催された 5D Mark II のイベントを彷彿とさせる、というかほぼそのまんまに近い建て付けのイベントで、ちょっと懐かしくなりました。でも、当時はフルサイズ機は憧れではあるものの、ウデも未熟だし手の届かない存在・・・だったのが、今や周囲に 5D2 を持っている人もかなり増えてきて、フルサイズの画を目にする機会も増えてきたし、いろんな人から「5D3 買わないの?」と聞かれるようにもなり、具体的に視野に入れても良さそうかな、とまでは思えるようになりました。まあ、5D2 より初値が高くなっている分、より手が届かない存在になったとも言いますが(´д`)。

EOS 5D Mark III

5D Mark III とご対面。ぱっと見では、確かに 5D Mark II の後継にも見えますが、超流体デザインに包まれたボディは 7D の流れを汲んでいるようにも見えます。聞くところによると、実際に 5D3 の開発には 7D の開発に携わったチームからも多くのメンバーが加わっているとのこと。後述しますが、5D3 は単にデザインテイストだけではなく、全体として 7D 的な要素が散りばめられた機体に仕上がっていました。

EOS 5D Mark III

ペンタ部の形状はこんな感じ。直線と曲線の組み合わせが絶妙だった 5D2 に比べると、7D っぽい曲面主体のデザインになっていて、ここは好き嫌いが分かれるところかもしれません。でも私は 7D からそのまま内蔵ストロボを取り払ったようなこの形状には全く違和感がないどころか、7D から買い換えてもバレ・・・おっと、誰か来たようだ(ぉ

EOS 5D Mark III

電源スイッチは 7D 同様、モードダイヤルの下に移動してきました。従来のようにロックスイッチを兼ねてサブ電子ダイヤルの下にあるよりは、こっちのほうが使いやすいと思います。
また、モードダイヤルも 5D2・7D で途中から有償オプション(サービス対応)として追加になったロックスイッチつきのタイプに変更されています。モードダイヤルが気づかないうちに回っていて、知らず知らずマニュアルモードで撮影してしまっていて後から愕然とする・・・という事故を私も何度か経験しているので、これは歓迎。

EOS 5D Mark III

シャッターボタン周辺。デザインテーマや各種ボタンの形状、表面処理などは 7D と共通のものとなっています。またシャッターボタン脇に M-Fn ボタン(アサイン可能なボタンで、デフォルトでは電子水準器の表示に割り当て)が追加されているのも 7D 同様。
逆に 7D との違いとしては、ISO 感度変更ボタンに凸モールドが追加されて、手探りでも判別できるようになっています。これ 7D では咄嗟に ISO 感度を変更したいときに困っていたところなので、羨ましいですね・・・。

EOS 5D Mark III

肩の部分にあるモノクロ表示パネル。EOS 二桁以上の機種ではほぼ共通になっているパネルですが、CF/SD のデュアルスロットになった 5D3 ではそのあたりの表示が増えています。また連写モードの表示に「S」という文字が出ているのは、静音撮影機能(シャッター音を抑えて撮影するモード)が有効になっていることを示しています。

このサイレントシャッターがけっこう面白くて、通常のシャッター音は「シャキン、シャキン!」という金属的な音(7D や二桁機の「パカン、パカン」という乾いた音とは根本的に異なる)でそれだけでも写欲をそそる音質なのですが、静音撮影オンにすると「トシュッ、トシュッ」というライフルにサイレンサーをつけたような音質(といっても、私も映画とかでしか聞いたことがないのですが(笑))で、これはこれで痺れる音。サイレントシャッターにすると 3 コマ/秒 まで連写性能が落ちてしまいますが、イベントなどでシャッター音を響かせたくないシチュエーションで重宝することは間違いないと思います。

EOS 5D Mark III

レンズの絞り込みボタンは正面向かって左下に移りました。これは 7D とも違うところで、通常はマウントの向かって右下についているものですが、このマウント左下は実はαと同じ位置になるんですよね。レンズのズームリングやピントリングを操作しながら絞りをプレビューしたいときに、レンズを支えつつリングを回さなくてはならない左手親指よりも、空いている左手薬指で押せるこの位置のほうが合理的に感じます(αの場合は、マウント右下には AF モード切り替えダイヤルがついている、という事情もありますが)。
と思ったら、クマデジタルさんはむしろ「右手薬指で押すのがすごくしっくり来ます」とのこと。まあ、手の大きさや好みによって扱いやすい配置になったということで(笑

ちなみにグリップの感触は 5D2 よりも 7D のほうに近いような気がします。グリップに限らずボディ全体の形状やゴムの巻き方まで 7D によく似ているので、7D から 5D3 に持ち替えてみてもほとんど違和感がありません。これはやばい(^^;;

EOS 5D Mark III

背面はこんな感じで、形状、ボタン配置、アイカップの形状(これは 1D 系と共通)なども含め、5D2 よりも 7D に似ているどころか、まるで双子のようにそっくりです。もう 7D ユーザーとしては全く違和感なく操作できてしまいます。

唯一異なるのはサブ電子ダイヤルの左上に Q(クイック設定)ボタンが移動し、液晶左側のボタン配置が整理されて画像再生時の拡大率変更とレーティングを行うためのボタンが追加されたこと。Q ボタンは確かにこの位置にあったほうが素早く操作ができるので歓迎ですが、RATE ボタンはともかく拡大ボタンがここに引っ越してきたのはちょっと使いにくそうだな、と思います。

EOS 5D Mark III

サブ電子ダイヤル。7D にあったシルバーリングのアクセントがなくなってデザイン的に寂しくなった・・・のはそんなに重要ではありませんが、その代わりに 5D3 ではこのサブ電子ダイヤルに静電式タッチパネルが仕込まれています。何を言っているのかわからねーと思うが(ry)動画撮影時の設定(絞り値や露出・・・動画の場合はゲインといったほうが正確か)を変更するのに使います。上下で絞り値とゲインのどちらを変更するかを切り替えて、左右で設定のアップダウン、という使い方になります。動画だとダイヤルの操作音をマイクが拾ってしまう場合もあるはずなので、このあたりはキヤノンがどれだけ 5D3 の EOS MOVIE を重視しているかということの顕れでしょう。5D2 の出始めの頃の扱いからは考えられないことです(笑。

EOS 5D Mark III

そのサブ電子ダイヤル内蔵タッチパネルの設定は、設定画面の中で「動画サイレント設定」を有効にすることで機能します。機能名からして「動画サイレント」なので、本当に動画撮影時にしか使えません。まあスチル撮影時に多用するサブ電子ダイヤルを触っただけで撮影設定が変わられちゃあたまったものではないので、それもそうか、というところなのですが、逆に言えば動画撮影だけのために 5D3 の全個体にこのタッチパネルを内蔵した、というのは実はすごいことなんじゃないでしょうか。61 点 AF センサなど 1DX 譲りの機能満載ということよりも、このことのほうが 5D3 の位置づけを象徴しているような気さえします。

ちなみにこれだけ多機能なカメラなので、設定画面は 7D よりもメニューが増えてかなり複雑になったと感じました。どの機能を使うかはユーザー次第なので全ての機能を知悉する必要はありませんが、使い切ろうとするととても大変なカメラであることは間違いありません。

EOS 5D Mark III

5D3 の新機能でいえば、もうひとつ気になっていたのはレーティング機能。再生中に RATE ボタンを押すことで、トグル式に★1~5 まで(もしかしたら 0~5 までだったかも)をつけることができます。が、構図はともかくピントが厳密に合っているかどうかは本体液晶では判別しきれないので、この機能がどこまで実用性があるかはちょっと未知数だと感じました。

総括として、5D3 はフルサイズ機としては 5D2 の延長線上にありながら(7D ユーザーとしてはフルサイズの光学ファインダは何度覗いても感動しますね)、スチルカメラとしての機能性は 1DX の弟分的だし、カメラ全体としては 5D2 の進化形というよりもむしろ「フルサイズ化した 7D」と言ったほうがいいくらい、7D のデザインや操作系をブラッシュアップしたカメラという印象です。正直なところ、実機を見るまでは「どうせ高値の花だし・・・」と思っていたのが、今は資金繰りの算段をしようとしているという(笑)、それくらい高い完成度を持ったカメラだと思います。

なお、このイベントはいち早く実機のタッチ&トライができることがウリなのはもちろんですが、それ以外にも多くの写真家や映像作家、あるいは開発者の方々によるセミナーも見どころ。私はおなじみのサイカ先生、こと駿河台大学メディア情報学部の斎賀和彦教授のセミナーを今回も聞いてきました。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

進行は、先日の CP+ の際のセミナーにはインフルエンザで出演できなかったという、玄光社ビデオ SALON の一柳編集長。

内容的には、CP+ 時のセミナーの 5D3 版といった感じで、EOS MOVIE における 5D3 と 5D2 の性能比較が中心でした。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

5D2 の ISO12800 よりも 5D3 の ISO25600 のほうが圧倒的に明るくて低ノイズなのがプロジェクタ越しに一目見るだけでも判るというこの戦力差。ISO12800 でさえ通常はそう使うことのない感度ですが、超高感度の画質がいいこと自体が重要なわけではなくて、超高感度の画質が良ければ一般的な高感度帯の画質がさらに良くなるということなので、多くの人にとってメリットはあるはずです。ムービーだけでなくスチルにも同じことが言えるでしょうし。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

CP+ のセミナーでも、5D2/1DX/C300 の判りやすい比較映像が印象的だった、動画のモアレの比較(顔が見切れちゃってますがモデルは紗々さん)。こうして見ると今まで十分きれいだと思っていた 5D2 の EOS MOVIE のアラが目立ちますね・・・。
今回のセミナーでは 5D3 と 1DX、C300 の比較はありませんでしたが、前回のセミナーの映像も含めて総合的に判断すると、5D3 の EOS MOVIE は画質だけで言えば 1DX のそれとほぼ同等のクオリティに仕上がっていると言って差し支えないのではないでしょうか。センサの高感度性能も拮抗するレベルのようですし、違うのはハードウェアに起因する成功率=歩留まりの高さ程度なんじゃないかと思います。まあ、プロにしてみればその歩留まりこそが生産性を左右する最重要項目ということなのでしょうが、趣味なら(本気で、というのはさておき)5D3 でも十分すぎる性能を持っていると言えます。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

ということで、サイカ先生お疲れさまでした。例によってレベルの高い内容で、動画撮影・編集の知識とカメラの技術的な知識がある程度以上ないと難しいセミナーだったと思いますが、周囲を見渡すとプロと思われる人(ちらほら聞こえてきた会話の内容から間違いないと思われる)が多数聴き入っていたのが印象的でした。実際、それだけの価値はある内容だったと思います。

OUTBACK

ということで、イベント終了後はサイカ先生の慰労会を兼ねて急遽 EOS ヒトケタ友の会発動。そのまま品川駅港南口のアウトバックで肉の会を開催してきました。相変わらずボリューミーで美味しかった。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

来場記念品として、「EOS 5D Mark III スペシャル BOX」をいただいてきました。5D2 のイベントの際にも同様のものをいただいたんですが、今回もお金かかってます。写真家の野町和嘉氏、米美知子氏、前川貴行氏が 5D3 で撮影(+石橋睦美氏が PowerShot G1X で撮影)した写真集(PIXUS PRO-1 でプリントアウトしたもの)と 5D3 のカタログ、および EF レンズ/アクセサリーカタログ、1DX カタログ、PIXUS PRO-1 のカタログの詰め合わせ。箱からして豪華なのが、5D3 のイベントに来る客層のココロを解っていると思います。前回のように L レンズカタログが入っていなかったのがちょっと悔しかったですが(笑。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

でも、その代わりと言っては何ですが、この 5D3 のカタログは明らかにコストがかかっていていいものです。紙質もいいし、A4 横を横開きならともかく縦開きにするカタログなんて初めて見た(笑。表紙には銀地に白で「5III」としか書いておらず、本体写真さえ載っていないという。これ量販店で配布するのはまた別バージョンになるんじゃないかというくらいお金がかかっているんですが、実際はどうなんですかね?確か 5D2 だか 7D のカタログも、イベント配布用と店頭配布用で微妙にバージョンが違っていましたが・・・。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

あと、お土産がもうひとつ。EOS 5,000 万台、EF レンズ 7,000 万本出荷を記念した、EOS&EF レンズを全て掲載したシール(全て個別のシールとして使える)です。こんなの企画する人はどう考えても自社製品マニアだと思いますが(ぉ)、私もこういうのは好きなので、共感できます(笑。ただ、これを貼るべき場所が思いつかないので、コレクターズアイテムにしかなりませんが(ぉ。

--ads--
5D3 ボディ単品は最安値で 32 万円前後からのスタートになるようですね・・・。

キヤノン / EOS 5D Mark III

B007G3SSP8

投稿者 B : 23:53 | Camera | DSLR | コメント (4) | トラックバック

2012/03/03 (Sat.)

Canon EOS 5D Mark III

キヤノン、「EOS 5D Mark III」を発表。6コマ/秒・ISO102400・61点AFなど - デジカメWatch
キヤノン / EOS 5D Mark III

B007G3SSP8

待望のものがようやく出た、という感じで EOS 5D Mark III がやっと発表されました。CP+ に出てこなかったのでやきもきさせられましたが、まあ待たされただけはあるカメラになっています。

ハイアマチュア向けのフルサイズ機、という位置づけは Mark II と変わりませんが、ISO100-25600(拡張時 ISO50-102400)という驚異の高感度、EOS 1D X に匹敵する 61 点の AF 測距点、秒間 3.9 コマ→6 コマに高速化された連写スピード、CF/SDXC にデュアル化されたカードスロット、通常の DIGIC 5 の三倍高速という DIGIC 5+、あとなにげに大きい視野率 100% を達成した光学ファインダ、など 1D X 譲りの部分もかなり多く、ハイアマ機としては過剰とも思えるほどのハイスペック機になっています。まあライバルのニコンからも強力な D800/D800E という製品が出てきているので、このくらいやらないと勝負にならない、という側面はあるでしょうが。

また、期待されている EOS MOVIE に関しても、圧縮方式が従来の IPP 方式から 1D X 同様の ALL-I/IPB 方式に変更されており、基本的には 1D X 譲りの「第二世代 EOS MOVIE」と見てよさそうです。先日の CP+ におけるサイカ先生のセミナーで見せていただいたサンプル映像を見る限り、第二世代 EOS MOVIE は EOS C300 ほどではないにせよ明確に 5D Mark II のクオリティを上回っていたので、今回の 5D Mark III もあちこちの映像制作の現場で使われるようになるのではないでしょうか。

5D Mark II 自体が数多くのファームウェアアップデートにより非常に完成度の高いボディに仕上がっていたので、Mark III に関しては確かに魅力的ではあるものの、全体としては順当進化の範囲内に収まっていると思います。まあ、このクラスのカメラは奇抜なことをするよりも道具としての完成度を着実に高めていくことにこそ意義があるわけですが。あとは、こういう道具の場合はスペック表には出てこない差分こそ重要だったりするものなので、できるだけ早いうちに実物を見に行く機会を作りたいと思います。
ただ、35 万円前後というのは Mark II の発売当初の価格(30 万円程度)よりも高く、私のような素人がおいそれと手を出せる代物では当面なさそうだな、というのはちょっと残念なところ。

ちなみに Mark II も当面は平行して販売されるようで、こちらは安い店舗ならば新品でも 15 万円台、中古美品なら 14 万円台で入手可能。Mark III の登場で Mark II にももう少し値動きが出そうなので、スチル中心かつ連写には 7D を持っている私には、あえて今から Mark II を狙いに行くという手はありそうです。まあ、私の周囲に Mark II→Mark III への買い換えをしそうな人も複数人いますし、なんなら・・・(^^;;

キヤノン / EOS 5D Mark II

B001G8XZSE

投稿者 B : 22:53 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2012/02/13 (Mon.)

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

13920-2969-266942

久しぶりにみんぽすからレンズのレビュー用機材をお借りしました。

シグマ / APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

いわゆる「ナナニッパ」、定番の 70-200mm F2.8 です。中望遠~望遠にかけてよく使われる焦点距離をカバーしており、特に F2.8 通しのものはどのメーカーも威信を賭けて開発してくる「看板レンズ」とも言えるクラス。
このレンズも、当時のライバルメーカーのナナニッパの性能をベンチマークに開発され、一度ほぼ設計が完了した段階で他社がナナニッパをリニューアル(おそらくニコンのナナニッパ II 型だと思われる)してきて、その画質があまりにも高かったために、目標を再設定して設計し直したという曰く付きのレンズです。その後、キヤノンからもナナニッパの II 型が出ていたり、ここ 2~3 年はナナニッパの当たり年と言って良いかもしれません。言い換えれば、それだけ激しい競争に晒された中で発売されたレンズなら、期待もできようというものです。

私は 70-200mm はキヤノンの F4L を愛用しており、これがまた開放からシャープだしヌケの良い描写でたいへん気に入っているのですが、シグマのナナニッパは以前のモノフェローズイベントで試用させていただいて以来、もう一度使ってみたいと思っていたレンズ。カメラメーカー純正のナナニッパが高くて買えない貧乏人の福音となるか・・・的な観点で、しばらく試用させていただきたいと思います。

ということで、まずはハードウェア周りから。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

このレンズはスペック的には 70-200mm/F2.8 に加えて、APO(特殊低分散レンズを使用して色収差を抑えたアポクロマートレンズ)、OS(Optical Stablizer:光学手ブレ補正)、HSM(Hypersonic Motor:超音波モーター)という仕様になっています。DG 銘なのでもちろんフルサイズ機にも対応。「EX」というのは、キヤノンで言う L、αでいう G レンズに相当する、シグマのハイグレードレンズ群。
つまり、スペック的にはキヤノンの EF70-200mm F2.8L IS II USM に匹敵する仕様ながら、価格は半分(キヤノンがどんなに安くても 20 万円を切るかどうかなのに対して、シグマのこのレンズは安いところでは 10 万円強で買える)というあたり、アマチュアでもちょっとがんばれば買えるナナニッパとして十分魅力的と言えます。キヤノンレンズだと同じ価格では F4L がやっとですからね・・・。

ちなみに鏡筒の外装は最近のシグマレンズに見られるツルツル塗装ですが、なぜかズーム/フォーカスリング周辺と三脚座だけが旧式の梨地塗装というハイブリッド型になっています。シグマのレンズ外装は 2010 年頃にザラザラ→ツルツルに仕様変更されたので、塗装切換期の試作機かと思ったんですが、調べてみたらこの状態で販売されている個体もあるようで。なお、現在出荷されている製品はどうやら全体がツルツル塗装のものに切り換わっているようです。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

側面には AF/MF 切替スイッチのほか、OS(手ブレ補正)のモード切替スイッチがあり、手ブレ補正オフ/モード 1(通常モード)/モード 2(流し撮りモード)を切り換えられます。
それなりに大きくて重いレンズなので、三脚座は標準装備。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

付属のレンズフードはかなり長めですが、さらに APS-C ボディ用のフードアダプタまで付属しており、さらにフードを延長することが可能(写真はフードアダプタもつけた状態)。
さすがに F2.8 通しのレンズとなると、いかに現代のレンズコーティングが優れているといっても逆光性能は厳しいもの。それほど長いものでもないですし、APS-C ユーザーならフードアダプタは常用しても良いように思います。ちなみに私は 50-500OS ではフードアダプタまでつけるとさすがに長すぎるので、アダプタなしでフードだけつけています(^^;;

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

私が愛用している EF70-200mm F4L USM(IS なし版)と並べてみました。直径、長さともにシグマの F2.8 はキヤノン F4 の 15% 増しといった程度ですが、重さはほぼ倍(1,430g と 705g)。
F4 なら使うかどうか判らない日でもカメラバッグに突っ込んでいくのに苦にならず、また振り回しやすいレンズでもあるんですが、さすがに 1.4kg となるとちょっとした気合いが要ります。まあそれに見合うレンズでもあるんですが、私が最初に 70-200 を買ったときに F4 にしたのは、価格もさることながら大きく重いレンズは使用頻度下がりそうだな・・・と思ったからでした。その割にその後 50-500OS という大砲を買ってしまうわけですが(^^;;

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

この 2 本のレンズの量感の差は俯瞰で見るより前玉側から比べた方が判りやすいですね。フィルタ径は F4 がΦ67mm なのに対して、F2.8 はΦ77mm。前玉の大きさの差が明るさの差に直結していると言って良いでしょう。
ちなみにこの 2 本はいずれもインナーズーム、インナーフォーカスなので、ズームやフォーカスによってレンズの全長が変わらない点は同じです。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

EOS 7D 装着時はこんな感じ。やっぱり 7D くらいゴツイボディだと、これくらい量感あるレンズのほうが似合いますね・・・。この佇まいを見ているだけで、モニター試用ではなく欲しくなってきてしまいます。でもナナニッパにしては安いと言ったってポンと出せる金額じゃないしなあ。

まあレンズは外観よりもちゃんと写ってナンボなので、以降は作例を交えながら評価してみたいと思います。つづく。

シグマ / APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM (キヤノン用)

B003HC8V9A

13920-2969-266942

投稿者 B : 07:28 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2012/02/12 (Sun.)

CP+ 2012 レポート (4) -その他編

CP+ 2012 のレポートもこれで最後になります。

今回の CP+ で私が滞在時間長めだったのはシグマ富士フイルムキヤノンの 3 社でしたが、それ以外もちらほら回りました。でも話題の新製品系は人だかりで触れなかったものも多く、若干不完全燃焼気味でしたが、さておき私が気になったものをいくつかまとめてレポートします。

α

まずはソニーブース。例年ならαや NEX の新型のモックアップを展示して我々をワクテカさせてくれるものですが、今年は正直言ってサプライズ皆無。α/NEX 関連の新製品といっても 500mm F4 G くらいしかなく、ひゃくまんえんコースともなればそうそう触る気にもなれません(´д`)。
NEX のレンズロードマップについては Web で公開されている図のパネル展示すらなく、会場ではさも「なかったこと」にされているんじゃないかというような状況。サプライズでレンズのモックくらいは展示されていたりしないかと淡い期待を抱いて行ったのですが、残念でした。むしろ理由があって敢えて展示していないんじゃないかと勘繰ってみたり。

DSC-TX300V

未発売製品の展示でちょっと面白いところと言えば、Cyber-shot TX300V くらいでしょうか。Wi-Fi 内蔵とか単体で GPS ロガーとして使えるとか、意外と見どころが多いカメラで、私が今コンデジの購入を検討していたら選択肢に入っていただろうカメラ。
フロントは全面ガラス張りでレンズには直接触れようもないのですが、なぜかガラスの内側にシャッター式のレンズバリアとフラッシュバリアが仕込まれていて、電源に連動して開閉するようになっています。これレンズバリアが故障したら撮影できなくなっちゃうし無意味なんじゃないの(´д`)、というツッコミを入れたくもなりますが、電源オフ時のモノリス然とした佇まいを実現するためのデザイン上の遊びなんですかね。

DSC-TX300V

このカメラもフルタッチオペレーションですが、こちらは静電式タッチパネルなのでスマートフォンライクなレスポンスが期待できます。IXY 1 のタッチパネルにはゲンナリしてしまいましたが、TX300V のタッチパネルならアリかも。
最近はスマートフォンの操作性が標準になってしまったので、ハンパな感圧式タッチパネルをつけることは逆に製品の評価を落としてしまうんじゃないかと思っているんですが、どうなんでしょうか。

NEX-7

こちらはソニーではなくコシナブースですが、NEX-7 にアダプタ経由で VM マウントの COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 P II を装着した展示がありました。やっぱり NEX-7 には MF レンズが似合う。似合いすぎる。

ミラーレスが流行り始めてからコシナレンズへの注目度も高まっていますが、どちらかというと NEX よりもマイクロフォーサーズのほうに力が入っているのがちょっと残念なんですよね。F0.95 シリーズ第二弾として NOKTON 17.5mm F0.95 が今度出るようですが、そろそろ NEX 向けにも面白いスペックのレンズを出してほしいところです・・・。

D800

ニコンブースは D4 と D800 が大盛況。ハンズオンコーナーが何分待ちだか分からないくらいの行列ができていて、とても並ぶ気にはなれませんでした。偶然、ハンズオンコーナー以外の場所に D4 と D800 が各 1 台展示されていたのを見つけて激写したんですが、それも常に触っている人がいる状態で、私は触れず(´д`)。
ちなみにローパスフィルタレスの D800E のほうは展示が(おそらく)なく、サンプル写真もほとんど展示されていませんでした。キヤノン党の私としては、D700 の正統後継としての D800 のほうにはあまり興味がないので、D800E(本体というよりプリント)をじっくり見たかったので、残念。

OM-D

続いてオリンパスブース。OM-D はかなりの人気でしたね。私も結局ハンズオン機には触れず、ショーケースを撮影したのみ(´д`)。

カチカチっとしたデザインテイストや質感の出し方なんかはけっこう私好み。PEN シリーズのほうはコストダウンの影響か、世代を重ねるごとに見るからにチープになっていって残念な感じだったんですが、この方向性ならアリだと思いました。

OM-D

ただ、ミラーレスなのにペンタ部っぽい出っ張りが作られているところとか、PEN といい OM-D といいすぐに昔のヒット商品を引き合いに出してくるセンスが個人的には好きになれません。だって E-400 のときも OM-1 を意識した・・・とか言っていませんでしたっけ?必要以上に過去のファンに媚びず、未来を向いた製品作りをしつつ、古くからのファンをニヤリとさせるような仕込みをちょっと忍ばせておく・・・くらいの奥ゆかしさがあるほうが私は好きなんですが。

とはいえ、世界初の 5 軸対応手ブレ補正とか、EVF の性能が NEX-7 とどっちがいいのとか、気になる要素はけっこうあるので、これも店頭に並び始めたら触りに行かないと。

OM-1

ブース内には歴代の OM シリーズのショーケース展示もありました。OM-D は確かにかなり OM-1 のテイストを強く受け継いでいますが、やっぱりオリジナルはオリジナルだよなあ・・・と改めて。アナログにはアナログの、デジタルにはデジタルの必然があるんだと思うんですよね。

といったところです。今年はペンタックスリコーについてはほぼ完全スルー状態でしたが、最近のペンタックスリコーは GR シリーズ以外はどうも私の琴線に触れるモデルがないので、いいです(ぉ

それにしても今年の CP+ は大盛況だった(いや、まだ会期中なので過去形ではいけませんが)ようですね。まあこれだけ力の入った新製品が大量に出展されていれば、本気のカメラファンでなくても見に来てみたくなるものでしょう。世界のカメラメーカーのほとんどが集まっている日本だからこそ、今後はこの CP+ をもっと盛り上げていって、PMA が没落した今、Photokina に並ぶイベントに成長させてほしいところです。
そういえば今年は秋に Photokina も待ち構えているのですが、これだけ出てしまうともう出すものないんじゃないかという気にさえなりますね(笑。それでも 5D3 とか 5D3 とか 5D3 とかあるんでしょうが(ぉ)、これから秋にかけて出てくる各社の新製品に関しても、引き続き期待です。

ちなみに今回は多くのブースをしょういちさん、紗々さんと一緒に回らせていただきました。私にはない視点も多いので、併せてお読みいただくとより楽しめます(^^;;

SorryFull | 商品レビュー カメラ 写真 車 ネタ話
☆★ささのま!★☆

投稿者 B : 00:00 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2012/02/11 (Sat.)

CP+ 2012 レポート (3) -キヤノン編

まだまだ CP+ のレポートは続きます。今回はキヤノンブース。

EOS 5D Mark III(仮称)の発表がなく、個人的には肩透かしを喰らってしまいましたが、例年この CP+ および前身である PIE のタイミングで発表されていた EOS Kiss シリーズの新製品も今年は特になし。Kiss は X5 が日本、X50 が台湾製なのでタイ洪水の影響は考えにくいですが、逆にそろそろ毎年モデルチェンジする要素がなくなってきたのも事実なので、それほど驚きません。むしろ噂されている大手カメラメーカーとしては最後発のミラーレス機がいつどのような形で出てくるかが注目だったりします。

CINEMA EOS SYSTEM

そんなキヤノンブースで象徴的に展示されていたのは、EOS C300 を中心とした CINEMA EOS SYSTEM。値段的なものだけでなく、持て余すという意味でも個人が手を出せる代物ではありませんが、「一眼レフのオマケ機能」だった EOS MOVIE がついにハリウッドの映像制作にも本格的に使われていくようになるのか、と考えると感慨深いものがあります。

そんな CINEMA EOS SYSTEM の展示を指をくわえながら流しつつ、一眼レフのハンズオンコーナーへ。

EF28mm F2.8 IS USM

直前に発表された 3 本の新しい EF レンズも試せる状態で並んでいました。この写真は EF28mm F2.8 IS USM。IS 内蔵になることでもっと大きく重くなるかと思っていたんですが、まあ F2.8 の広角単焦点としては常識的なサイズの範疇で、良い意味で驚きました。

EF24mm F2.8 IS USM

こちらは EF24mm F2.8 IS USM。

外観は最近の非 L 単焦点 EF レンズのデザインテイストを踏襲していますが、従来の同クラスレンズから 1.5 倍以上もする高価なレンズになってしまったので、もう少し高級感を出してほしかった気はします。実売はどちらも 6 万円は切らないだろうしなあ・・・。

EF24mm F2.8 IS USM

説明員さんに「なぜ敢えて F2.8 で IS なのか」を聞いてみたところ、「最近はアマチュアカメラマンの方でも手軽に夜景が撮りたいというニーズが増えています。いっぽうで、最近のカメラは高感度性能が十分高まってきたので、レンズ側は明るさを稼ぐよりも画質や手ブレ補正といった部分に注力することで、夜景撮影にも耐えられるレンズに仕上げました(意訳)」とのこと。

確かに、以前の常識では「広角は手ブレが気になりにくいから手ブレ補正なしでも OK」と言われていましたが、センサ画素数の高騰によってちょっとしたブレでも気になることが増えたことも事実ですし、夜景撮影ニーズ(最近ではコンデジでもカメラ内で連写→合成して見かけ上の高感度性能を高める「手持ち夜景モード」搭載が当たり前になりつつあることも、このニーズが高まっていることの証左でしょう)というのも理解できます。
でも、明るいレンズって別にシャッタースピードを稼ぐためだけにあるわけじゃないんですよ。どちらかというと被写界深度をいじることによる表現の幅にこそ意義があると思うんだけどなあ。

そんなわけで、F2.8 の上は F1.4L しかない 24mm はともかく、F1.8 が存在する 28mm は価格や用途次第では F1.8 のほうが面白いと思います(実際、F1.8 のほうが実売価格は安い)。まあ、EF28mm F1.8 は実に 1995 年発売のレンズなので、同じ絞り値で撮った場合は F2.8 IS のほうが画質は良さそうですが。実際、説明員さんによると「MTF などのスペックは新型のほうが明らかに良い」とのことです。

ちなみに、EF24-70mm F2.8L II のほうはハンズオンの列に並んでいたんですが、私の順番が来たところでどこかに持って行かれ、EF24-105mm F4L に交換されてしまいました。ってそれじゃ並んだ意味ないだろヽ(;`Д´)ノ!!と思いましたが、どうせ手が出せるレンズじゃないからいいや・・・(´д`)。

PowerShot G1X

PowerShot G1X。こちらもハンズオンしたかったんですが、けっこうな人だかりができていたので諦めました(´д`)。ハンズオン機を遠まきに眺めたのと、このガラスケース展示を見た程度ですが、第一印象は「デカっ!」。これを「コンデジ」と呼んでいいのか躊躇われるサイズです。ボディの量感は NEX-5 よりもあり、本当にミラーレスキラーとして開発されたということがよく分かります。
レンズのワイド端の開放 F 値は 2.8 だし、これはミラーレスどころか Kiss を買ってキットレンズ付けっぱなしにするくらいだったら G1X のほうが良いくらいなんじゃないの?と思えます。これが出たことで、逆にキヤノンからはまだ当分ミラーレスは出てこないんじゃないかとさえ思ってしまうほど。

このカメラについては店頭に並んだら改めて触りにに行きたいと思います。品川のキヤノン S タワーまで見に行っても良いんだけど。

IXY 1

フルモデルチェンジした IXY のフラッグシップ、IXY 1。やっぱりこのスクエアなデザインこそ IXY、という感じです。Wi-Fi なども搭載した意欲作ですが、ハンズオンコーナーでは Wi-Fi 設定された機材がなく(別途 Wi-Fi のデモが見られるコーナーはあったようですが)、カメラとしての基本部分しか触れなかったのは残念です。でもデザインは良いなあ。

IXY 1 も IXY 3 も、このサイズで光学 12 倍ズームなのですが、ズームしてもあまりレンズ長が変わりません。ズームしてもレンズが伸びないから助かった、ということはあまりないのでだから何、というところではあるんですが、スタイリッシュな IXY らしい一面じゃないかと思います。

IXY 1

背面はフルタッチパネルなので、上面の電源、再生、シャッターボタンとズームレバー以外のスイッチはありません。
ただこのタッチパネルが曲者で、どうやら感圧式タッチパネルの模様。メニューや撮影設定周りはフリックを多用する操作系になっているのですが、感圧式なのでこのフリックがやりにくい。少なくともスマートフォンと同じような気持ち良さでは操作できません。感圧式なら無理にフリックにしないで、確実にタッチさせる操作系を採ったほうが良かったのではないでしょうか・・・。そういえばデジカメやカムコーダのタッチパネルって静電式の採用例が少なく、感圧式であることがほとんどだと思うのですが、何か理由があるのでしょうか。

IXY 3

こちらは下位機種にあたる IXY 3。Wi-Fi やタッチパネルは非搭載な至って普通のコンデジですが、操作性はやっぱりボタン式のほうがこなれていますね。で、本体の質感もアルマイト処理されている IXY 3 のほうが高級感が出ていて好みです。このレッドなんかも鮮やかながらも深みのある色で、思わずグッと来てしまいました。
最近高級コンパクト以外のコンデジには興味を失っている私ですが、今必要に迫られたらこの IXY 3 を買うだろうなあ。人にも勧めてしまうと思います。たぶん IXY 1 よりも扱いやすいんじゃないでしょうか。

キヤノンつながりということで、CP+ とは別会場になりますが、同日に開催されたキヤノン主催のセミナーのひとつに参加してきました。

斎賀和彦先生

DIGITAL MOVIE WORKSHOP」と題された、CINEMA EOS SYSTEM(EOS C300)と新 EOS MOVIE(EOS-1D X)のセミナーです。
私が参加したのは、我らがサイカ先生こと、駿河台大学メディア情報学部教授の斎賀和彦氏のセミナー。EOS 5D Mark II 世代と C300 および 1D X の動画における画質や特性の比較を中心とした内容でした。

公演中の写真撮影は NG だったので、写真は開演前の様子ですが、サイカ先生のこんなに真面目な顔は初めて見たかも(笑

斎賀和彦先生

高感度性能、モアレの発生度合い、逆光性能やカラコレ耐性、センササイズの違いによる被写界深度の違い、素早くパン or 移動させながら撮影したときのローリングシャッター歪み、など多岐にわたる比較検証結果を実際の映像を見ながら比較できると 5D2、1DX、C300 の差(場合によってはそれは性能差というより目指す方向性の違いである場合もある)がとてもよく分かりますね。ホームビデオの延長線上で考えるとそこまでシビアな性能求めてないよ、という部分も多いですが、プロユースでは確実に差が出る部分で、1DX と C300 の動画性能は確実に進化しています。

私は一眼ムービー(NEX を含む)は Handycam を持って行かなかったのに動画を撮りたくなったときとか、スチルを撮っている間に動画を撮りたくなったけど Handycam に持ち替えるのが面倒なときくらいにしか使っていないのですが、これを見て改めてもうちょっと一眼ムービーを使い込んでみても良いかもな、と改めて思いました。何の作品性もないホームビデオだって、一眼的な画で自分の子どもが動く映像が撮れるというのもなかなか良いものです。
そうすると撮影後につい編集したくなってきてキリがない世界に足を突っ込むことになる・・・のが、私が動画撮影にそこまでのめり込んでいない理由でもあるのですが(´д`)。

ともあれ、サイカ先生お疲れさまでした。
私は 5D3 が出たら値崩れするであろう 5D2 を狙おうかなあ、と思っていたんですが、C300 はともかく 1DX の動画性能の健闘ぶりを見てしまうと、来たるべき 5D3 も 1DX に近いレベルまで EOS MOVIE の完成度を高めてきそうなので、これ見たら 5D3 欲しくなっちゃうじゃないですか(;´Д`)ヾ。

投稿者 B : 21:17 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2012/02/10 (Fri.)

CP+ 2012 レポート (1) -シグマ編

パシフィコ横浜で開催された CP+ に、今年も行ってきました。

カメラと写真映像の情報発信イベント CP+2012 ~伝える、つながる、写真の力~

CP+

カメラ業界的には昨年の東日本大震災やタイ洪水の影響で開発や発売が遅れた製品は数知れず、なおかつ今年は米国のカメラショー「PMA」が CES との合同開催という形で事実上の消滅に近い形になった、ということもあり、カメラメーカー各社の気合いの新製品がこの CP+ に集中したという印象。実際、今回の CP+ 直前の新製品発表ラッシュはすごいものがありました。
中でも個人的に注目したのはシグマ。キヤノンとソニーにあまりサプライズがなかったこともあり、開場早々にシグマブースに足を運んだら、既にクマデジさん、しょういちさん、丁稚さんというだいたい思った通りのメンバーがシグマブースに集結していたという(笑。

SD1 Merrill

まず出迎えてくれたのは、ようやく誰もが購入を検討できる価格レンジに入ってきた SD1 Merrill。まだ開発発表段階ということでアクリルケースに入っての展示でしたが、中身はほぼ同等である旧 SD1 が多数ハンズオン機として用意されていました。
SD1 のハードウェア周りについては去年のレポートでも書いたので、ここでは割愛。

SD1 Merrill

SD1 Merrill は外観上の違いも旧 SD1 とは全くなく、見分けることが不可能・・・と思っていたら、液晶モニタの下あたりに控えめに「Merrill」のロゴが。おそらくここでしか見分けをつけることはできないのではないでしょうか。
カメラ系の製品ではこういう上品なロゴは珍しいですが、私は好きです。

DP2 Merrill

続いて DP シリーズ。DP1 Merrill はまだ開発途上とのことで、DP2 Merrill だけが展示されていました。それも 2 台のみ、うち撮影可能なのは 1 台、もう 1 台は動作はさせられるけど撮影はできない状態。私は撮影できない個体しか試せなかったので、肝心の撮影プロセスが体験できなかったのは残念でしたが、それでも概要は掴めました。

DP2 Merrill

DP Merrill で最も進化したのは液晶、という皮肉もあるくらい(笑)、今回は液晶モニタの品質が上がっています。撮影 NG の個体だったのでサンプルとして旧 DP1 の撮影画像を再生して見るくらいしかできませんでしたが、本体液晶での操作や再生も、これなら気持ち良くできそうです。
液晶の右下には SD1 Merrill と同じく「Merrill」のロゴ。

DP2 Merrill

設定画面もずいぶん現代的になりました。初代 DP1 は店頭で 1 分も触らないうちに投げ出したくなってしまう UI でしたが、世代を重ねるごとにじわじわと良くなってきていますね。今回も操作系はかなり見直されているようで、十字キーだけでなく上面のダイヤルでもカーソル操作ができるようになり、扱いやすくなりました。

背面のデザインはプレーンになってずいぶん垢抜けましたね。従来の形状のほうがボタンは押しやすかったような気もしますが、都会的なデザインになった印象です。

DP2 Merrill

操作ダイヤルがついた代わりにモードダイヤルがなくなってスッキリした上面。モード切替は「MODE」ボタンを押してからダイヤルを回して決定します。

ボディは全体的に従来機種よりも大型化。NEX-5 のボディ部分よりも量感のある筐体なので持ち歩きにはそれなりに覚悟が必要です。まあそれを差し置いても持ち出したいという機にさせられるカメラだとは思います。

DP2 Merrill

新規設計のレンズ。30mm(45mm 相当)F2.8 のスペックです。従来の DP2 シリーズが 41mm 相当のレンズだったので、微妙に望遠側の焦点距離になりましたが、それほど大きな違いはないと思います。
レンズ周辺部にはピントリングが備えられ、MF 操作もやりやすくなっています。まあ 4,600 万画素でローパスフィルタレスだと、ピントがかなりシビアになりますからね・・・。でもそれだといくら向上したとはいえ、本体液晶でのピント合わせではそもそも厳しい気もします。

ちなみに DP2 Merrill と DP1 Merrill では上記の開発状況の違いもあり、発売時期が分かれるようです。DP2 Merrill のほうが先で 5~6 月、DP1 Merrill のほうは 8 月頃になる見込みとのこと。肝心の価格はさすがに教えてもらえず、10 万円を切るかどうかさえまだ分からないとか。ただ、スタッフの方によると「SD1 Merrill が 20 万円前後になるので、そこから考えて納得できる価格帯」を目指しているとのこと。個人的には 10 万円を切らないと検討対象にするのは難しいので、ぜひともがんばってほしいところです。

SIGMA DN Lens

ミラーレス機用の「DN」シリーズレンズも展示されていました。19mm と 30mm、E マウントとマイクロフォーサーズ。マウント部が細くくびれているほうが m4/3 向けです。

SIGMA DN Lens

30mm F2.8 EX DN(E マウント用)。これに限らず現在発売が予定されている DN レンズは全て E マウントの標準と同じ 49mm のフィルタ径です。
ちなみにマイクロフォーサーズ用は今月 24 日に発売するようですが、E マウント用はまだ未定。19mm のほうは両方まだ未定。早く頼みます・・・!

SIGMA DN Lens

こちらは 19mm。どちらも前玉があまり大きくなく、F2.8 と控えめのスペックになっていますが、本体サイズとの兼ね合いや NEX の場合はセンサへの光の入射角の問題(色かぶり)も考えるとこんなものかと。
どちらもパンケーキというほど薄いわけではありませんが、NEX につけるとそれぞれ 28mm、45mm 相当になるので常用しやすい焦点距離だと思います。

ちなみに 19mm、30mm という焦点距離は奇しくも DP Merrill と同じですが、実際にこれらのレンズは DP Merrill のレンズの基本設計を流用して開発されたものだとか。そりゃ EX 銘もつくわけだ。

シグマ 山木和人社長

シグマブースで 1 年ぶりに山木社長にお会いしました。今年も自ら精力的に取材や接客に対応されています。今でも私の顔を覚えていてくださって、本当に頭が下がります。
つい先月、お父様でもある創業者の山木道広前会長が亡くなったところなので、もしお会いすることがあればまずはお悔やみ申し上げよう、と思っていたのですが、CP+ 会場では終始にこやかに過ごされていて、逆に私がお悔やみ申し上げるきっかけを失ってしまいました。なんというか、この一年つらいことがたくさんあったけどそれはそれ、今は本当に自信がある新製品を無事発表できたことが嬉しい、といったような感情が言外に溢れているように感じられました。

シグマはカメラメーカーとしては大手ではないので全方位には力を入れられないけど、玄人好みのするものづくりで着実にカメラメーカーとしての地盤を固めつつあるのではないでしょうか。今年の活気溢れるシグマブースを見て、そう思いました。

投稿者 B : 00:10 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2012/02/09 (Thu.)

Merrill

ニコン D800 だけでもけっこうお腹いっぱいで、あとはキヤノンから 5D Mark III(仮称)の発表を待つだけだ、と思っていた CP+ を前にして、思わぬ伏兵が登場。しかもインパクト強い!

シグマ、「SD1 Merrill」を開発発表。SD1購入者に40万円相当のポイント還元も - デジカメWatch

SIGMA SD1 Merrill

昨年、Foveon X3 センサの脅威の性能を伴って登場した SD1 でしたが、70 万円というその価格に引いたカメラファンも少なくないはず、というかほとんどのカメラファンは引いたのではないかと思います(^^;; そういえば以前シグマさんのモノフェローズ向けイベントに参加させていただいたとき(当時は SD1 の正式発表前だった)に「SD1 は APS-C のデジタル一眼レフカメラとして非常識ではない価格を目標とする」という話だったのが、正式発表の段階であの価格になってしまったということは、ほぼ間違いなく Foveon X3 センサの量産性に問題が生じ、出荷できる数量や半導体の投資回収などを勘案するとそうせざるを得ない状況だったということではないかと推測されます。

今回の SD1 Merrill はセンサ以外は旧 SD1 と全く同等品、なおかつ新型の Foveon X3 センサもそれ自体の性能は変えずに製造プロセスの見直しを行って生産性を向上させたとのこと。つまりは「SD1 を本来出したかった価格帯で改めて発売する」ためのリネームと言って良いでしょう(商品名を変えずに価格を大幅に下げることは、流通面を考慮すると問題が多いものです)。実勢価格は明らかにされていませんが、聞こえてくる話によると 20 万円前後では?とかいう説も。本当だとすると、APS-C 中級機~ハイアマ向けフルサイズ機とうまく戦える価格帯だと思います。

で、SD1 Merrill だけかと思ったら DP シリーズもフルモデルチェンジだなんて!!

シグマ、4,600万画素Foveon X3搭載コンパクト「DP1 Merrill」「DP2 Merrill」を開発発表 - デジカメWatch

SIGMA DP1 Merrill

19mm(28mm 相当)の広角レンズを搭載した DP1 Merrill と、30mm(45mm 相当)の標準レンズを搭載した DP2 Merrill。こちらはイメージャの変更だけでなく、レンズ設計から筐体までフルリニューアルですよ。明らかにがんばりすぎだ(笑。

「Merrill」の名が示すとおり、これらの新しい DP シリーズは SD1 Merrill と同じ Foveon X3 センサを搭載しています。つまり、素子だけで言えば撮れる画は SD1 Merrill と同じ。なおかつこの 2 つのカメラはレンズが新規設計、つまりこの新センサを前提に開発された光学系ということです。これはもしかすると SD1 Merrill に一眼レフ用の 20mm や 30mm レンズをつけて撮るよりも高画質である可能性もあるわけで、シグマめ、なんてコンパクトカメラを作ったんだ・・・!
ちなみにこの「Merrill」というペットネームは以前 SD1 の技術解説を受けたときにも紹介された、元 Foveon 社の半導体エンジニアで、Foveon センサ自体の開発者である故ディック・メリル(Dick Merrill)氏からとったものとのこと。シグマがこの Foveon X3 センサと今世代の SD/DP シリーズに賭ける意気込みが感じられようというものです。同社が昨年の震災による会津工場の被災や、創業者である故山木道広会長の逝去などの暗いニュースから立ち直ろう、という想いの顕れのようにも感じます。

感傷的な話はさておき、SD1 と同じセンサが DP シリーズにも搭載されることには非常に意味があることでしょう。イメージセンサは半導体なので、半導体は歩留まりの問題さえ解決できれば、あとは量産すればするほど 1 個あたりのコストが下がっていくもの。コストが下がれば製品の価格も下げられますし、価格設定次第では利益率の改善にもなる。ゲーム機では当初オーバースペック気味の半導体に投資し、当初は逆ざやでも作り続けることでコストを改善し(もちろん半導体のコストだけを下げるわけではありませんが)、最終的にハードウェア単体でも利益が出るようなビジネスモデルを採るのが一般的です。カメラの場合はゲーム機のようにコンテンツで利益を出すことができないので、逆ざやの価格設定はできないでしょうが、センサの量産効果は価格設定や利益率に大きく影響するはずです。そういう意味で、Foveon X3 センサの量産のめどが立った段階で、DP シリーズへのセンサ流用は決まっていたことなのではないでしょうか。特に、シグマ(Foveon)はイメージセンサメーカーとしては規模が小さいので、半導体投資は集中させたいでしょうし。

ともあれ、実売価格次第ではあるものの、この DP1/2 Merrill はとても魅力的なカメラだと思います。現状、コンパクトカメラに関しては満足してしまっている私が気になる唯一のカメラと言ってもいい。既存のレンズ資産を考えるとそうそう SD1 Merrill には手を出せませんが、DP シリーズでお手軽に Foveon X3 センサを味わってみるのも悪くないかな・・・と思っていたりします。まあ、それこそが Foveon の撒き餌カメラたる DP シリーズの罠なのかもしれませんが(笑。

投稿者 B : 00:15 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

NEX レンズロードマップ 2012-2013

ソニー、Aマウント超望遠レンズ「500mm F4 G SSM」を正式発表 - デジカメWatch

ずいぶん前から開発が表明されていたα-A マウント向けの超望遠レンズ「500mm F4 G SSM」が正式発表されました。初出が確か 2008 年の PMA でのモックアップ展示だったので、実に 4 年ごし・・・。
まあ、百万円コースとなると私には手も足も出ないわけですが(´д`)、むしろ一般カメラユーザーとしては注目はこっちでしょう。

Eマウントレンズの進化。レンズロードマップを公開 | デジタル一眼カメラ"α"(アルファ) [Eマウント] | ソニー

NEX レンズロードマップ 2012-2013

昨年の CP+ に続き、E マウントレンズの今後 2 年間のロードマップが示されています。A マウントレンズの新製品の出るペースが最近鈍っているのはそれはそれで心配ですが、貧弱な E マウントレンズの充実は確かに急務でしょう。
2012 年中に 4 本、2013 年に 4 本。今後 2 年間で計 8 本のレンズが予告されていますが、若干解せない部分もあり。このロードマップから予想されるレンズのスペック(半分願望も含む(笑))をちょっと書いてみたいと思います。
なお、ロードマップ上には文字情報しか示されておらず、モックもイラストもない段階なので、以下は完全に私の妄想です(ぉ

    2012 年
  • 高倍率ズーム

  • 高倍率ズームとしては既に 18-200mm があるので、ここに加えるとしたら何でしょうか。さすがに 18-200 がもうリプレースされるということも考えにくいので、さらに倍率を高めた 18-250 か 18-270 なら既存のレンズ設計を流用できるので、可能性はあると思います。
    あとはあるとしたら広角側が弱くなるけど 28-300mm とか?意表を突いてシグマの 50-500mm 的なものだったら驚きますが、それはいくらなんでもボディとのバランスが悪すぎるし(笑。

  • 標準ズーム

  • これも 18-55mm との関係が気になるところ。現行の 18-55mm は正直高画質とは言い難いレンズなので、そこに手を入れてくる可能性もありますが、スペック的に違うレンズになるのではないかと思います。とはいえ「大口径」とは書かれていないので、24-70/2.8 とか 16-50/2.8 とかいうスペックではないはず。
    個人的には、18-55mm だと望遠が足りないケースが多いので、A マウントにあるような 16-80 または 16-105 くらいのスペックだと重宝しそうですが、NEX につけるにはちょっとデカすぎるサイズになりそうなのが心配です。

  • 広角ズーム

  • 今の E マウントレンズで最も広角なのがパンケーキの 16mm なので、当然それよりもワイド側に振ったレンズとして、無難に 10-20mm とかそのあたりでしょうか。私は 16mm でもワイドすぎて持て余し気味だし、スイングパノラマを使うという手もあるので、仮に出ても買うことはないと思いますが。
    あとは既存の NEX ボディでは非純正の広角レンズだと色被りが発生するという欠点がありましたが、そのあたりにも当然対策を入れてくることでしょう。

  • 大口径標準

  • E マウントの単焦点レンズとしては、現行のラインアップは Sonnar E 24mm F1.8、E 30mm F3.5 Macro、E 50mm F1.8 の 3 本。これに「標準大口径単焦点レンズ」として加えるとしたら・・・個人的には 50mm F1.4 が Planar として出てきてくれたら間違いなく買うでしょうが、NEX では 50mm はポートレートレンズという位置づけのようなので、もっと広角寄りの焦点距離になるのではないでしょうか。
    となると順当に行けば 35mm F1.4(あるいは無理せず F1.8~2 あたり)かな?このあたりはシグマも 30mm F2.8 を発売予定ですし、さらにオールドレンズまで含めると激戦区なので、しっかり作り込んだレンズをリリースしてほしいところ。

    2013 年

  • 高性能標準ズーム(G)

  • ようやく登場する G レンズ。「高性能」というのが「大口径」を指しているかどうかは分かりませんが、普通に考えて 16-50/F2.8 か 24-70/F2.8 あたりのスペックである可能性は高いと思います。でも A マウントのほうで F3.5-4.5 でもツァイスだったり F4.5-5.6 でも G だったりするレンズがあるので、最終的にどういうスペックなのかは出てみないことには何ともですね。
    でも繰り返しになりますが今の E 18-55 の画質には満足していないので、今年出るという標準ズームと合わせて期待したいレンズです。

  • 中倍率ズーム

  • 「中倍率」とはまた微妙な・・・他社の実在するレンズを参考にすると、18-125mm とか 24-105mm みたいな焦点距離になるんでしょうか。まあ、現行ラインアップの中では 18-55mm だと望遠が足りず、かといって 18-200mm だとデカすぎるというのは悩みなので、18-125mm くらいのレンズがあったら稼動率は高そうな気がします。

  • 中望遠

  • 中望遠で単焦点といえば 85mm か 135mm と相場は決まっているものです。今のところどちらの焦点距離も純正レンズでは出ていないので、ほぼこのどちらかと見て良いんじゃないでしょうか。APS-C だと 135mm はちょっと使いにくいので、85mm F1.4~F2.8 あたりで出てくる可能性が高いと思います。これも Planar だったりしたら(以下略

  • 薄型スナップ

  • ようやく追加される 2 本目のパンケーキレンズ。スナップ用途ということなので、広角気味の焦点距離である可能性が高いでしょう。16mm と 24mm(ツァイスだけど)があるので、20mm あたりが順当?個人的には 35~40mm くらいのほうが使いやすいですが。
    ペンタックス K-01 向けの 40mm パンケーキのような超薄型だと嬉しいですが、あれは K-01 の長いフランジバックを逆手に取っただけだからなあ。いずれにしても 16mm よりも高画質で使い勝手の良いレンズになることを願います。
こんなところでしょうか。実はロードマップを見ながらここまで妄想してきて、一つ気がついてしまった仮説があるのですが、本当にそうなるかどうか全く分からないのでまだ伏せておきます(謎。
個人的にはとりあえず標準ズーム系のリプレースに期待ですかね。ほとんどオールドレンズつけっぱなし状態になっている私の NEX-5 に相応しいレンズを頼みます。

投稿者 B : 00:00 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック