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2012/01/13 (Fri.)

FUJIFILM X-Pro1

今年の CES での話題の一つはやっぱりこれじゃないでしょうか。

【CES/PMA】富士フイルム、レンズ交換式ミラーレス「FUJIFILM X-Pro1」を発表 - デジカメWatch
【CES/PMA】インタビュー:ミラーレスの「今」と「これから」【富士フイルム編】 - デジカメWatch

富士フイルム初のミラーレスカメラ。コンセプトは従来の X10 や X100 に近いですが、今回はレンズ一体型ではなく、独自マウントを採用したレンズ交換式カメラになっています。こだわりのレンズやマニア向けのデザインと操作性で一部に熱狂的なファンを作った X10・X100 が「レンズ交換式だったら」と指をくわえていたカメラファンも少なくないのではないでしょうか。

この X-Pro1 に関しては、言いたかった以上のことをほぼ全てクマデジさんに書かれてしまったので、私もたまには丸投げ(ぉ

FUJIFILM X-Pro1:クマデジタル

あちこちで何度か書いていますが、私は基本的に懐古的なデザインの製品には(最近は特に)否定的なので、X10 や X100 についてもさほど欲しいとは思っていませんでした。でも、この X-Pro1 には興味を引かれるポイントが二つあります。

一つめは、イメージセンサ。独自開発のローパスレスセンサである「X-Trans CMOS sensor」を採用しているため、偽色とモアレの少ない高精細な画像が得られるということです。ローパスレスセンサといえばシグマの Foveon X3 センサが思い浮かびますが、Foveon はローパスレスに加えてセンサの 1 画素が 3 層構造になっていて、イメージャの全てのドットで 3 色を感光する仕組みになっていましたが、X-Trans CMOS sensor ではベイヤー型センサでは 2×2 配列だったカラーフィルタを 6×6 配列にすることで、ローパスフィルタなしでも偽色やモアレの発生を防いでいるとのこと。仕組みが違うので一長一短ありそうですが、例えば Foveon では 3 層構造のデメリットとして最下層の赤色フィルタの感度が弱い、という欠点もあるようなので、どちらがどういった画質になっているのか、一度比較してみたいところです。

二つめはやはりレンズマウント。レンズ交換式であることはもちろんのこと、フランジバックが m4/3(20mm)や NEX(18mm)よりもさらに短い 17.7mm ということで、ライカ M マウントをはじめ、現存する 35mm 判向け交換レンズのほぼ全てが使えることになります。もちろん、マウントアダプタさえ登場すれば私が愛用する CONTAX G レンズも(ブラックボディにシャンパンゴールドのレンズは似合わないと思いますが・・・)。さすがに NEX のようなミニマルさを目指したボディではないので、普通のレンジファインダカメラを持ち歩く感覚になってしまうとは思いますが、イメージャとオールドレンズの相性次第では、NEX よりもさらにオールドレンズ遊びに向いたボディと言えるかもしれません。というか、X-Pro1 の位置づけからして明らかに最初からそれを意識しているはずです。

私は NEX が本当に気に入っているので他社から APS-C フォーマットなミラーレス機が出てきてもそう簡単に乗り換えないつもりでいましたが、ローパスレスセンサ搭載で来るとは完全に意表を突かれた感じです。とにかく今年の CP+ では、これを触ってこなくては・・・。

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2012/01/11 (Wed.)

SIGMA DN Lenses

シグマ、ミラーレスカメラ用交換レンズを発表。「19mm F2.8 EX DN」と「30mm F2.8 EX DN」 - デジカメWatch

シグマが NEX およびマイクロフォーサーズ向け交換レンズを正式発表。30mm F2.8 と 19mm F2.8 の 2 製品からの投入になるようです。30mm F2.8 については昨年の CP+ で参考展示を行っていましたが、19mm F2.8 のほうは初登場になります。

30mm は NEX だと 45mm 相当、m4/3 だと 60mm 相当。19mm のほうは NEX で 28.5mm 相当、m4/3 だと 38mm 相当ということで、どちらで使ってもそれなりに使いやすそうな焦点距離を選んできたな、という印象です。個人的には、シグマの 30mm F2.8 がどうやらマクロらしい、ということで純正の E 30mm F3.5 Macro をスルーしたらシグマは非マクロだったのでどうしようかと思っています(;´Д`)ヾ。
実写画像を見てみないことには評価のしようがありませんが、純正の E 16mm F2.8 のように無理に薄型化していないので、画質重視で設計されていそうな期待は持てますね。どちらのレンズにも、キヤノンでいう L、αでいう G レンズに相当する「EX」が冠されているので、NEX の APS-C センサのポテンシャルを余すことなく発揮させてくれるレンズに仕上がっているといいなあ。

まだ発売日・価格ともに未定とのことですが、価格次第でどちらかは買ってみようかと思います。30mm だと Biogon とかぶるので、19mm のほうが面白そうかなあ。

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2012/01/09 (Mon.)

SLR Magic 28mm F2.8 ちょいインプレ

久高で忘年会をやったときに、某氏に面白いものを見せてもらったので、軽くインプレを書いておきます。というか、ご本人がなかなか書いてくれないので先に書いちゃうよ??という焚きつけ(ぉ

SLR Magic / 28mm F2.8 E-mount

SLR Magic 28mm F2.8

SLR Magic が国内では昨年秋に発売した 28mm F2.8 の広角レンズ。

同社のレンズとしては NOKTOR(紛らわしいけど NOKTON ではない) HyperPrime 50mm F0.95 が一部で話題になりましたが、F1.0 を切る超絶スペックだったり、動画撮影向きの無段絞りだったりする一方で、ややソフトすぎる描写や絞っていくと星形になってしまう絞り羽根の形状など、「扱いにくいレンズ」という印象がありました。
それに比べると、この 28mm F2.8 は真っ当なスチル用レンズという印象。NOKTOR ブランドのものとは開発思想も設計も全く別モノに感じられます。NEX に合わせたシルバー鏡筒、パンケーキ風のコンパクトさ、など最初から NEX でオールドレンズを楽しむユーザー向けに作られたという風貌をしています。

SLR Magic 28mm F2.8

NEX-5 につけてみたところ。居酒屋の照明下、それもスマートフォンでの撮影なので画質的に厳しいですが(汗)、NEX-5 のシルバーに比べると若干ゴールド寄りですかね。装着した状態ではユーエヌのドームフードをつけた 16mm パンケーキレンズにもよく似ています。ネイティブ E マウントのレンズなので、マウントアダプタを介さずコンパクトに装着できるのも美点かと。

また、絞りは F2.8→4→5.6→8→11→16→22 という 1 段単位での切り替えにしか対応していませんが、絞り羽根ではなくロータリーディスク式(ボトムズのターレットレンズが如く、大きさの異なる穴が空いたディスクを回転させることで絞りを調整)になっているため、どの絞り値でも美しい真円のボケが得られるようになっています。絞りの変更には絞り環を大きく回す必要があるのが面倒ですが、無理して大口径にしていないことと機械式絞りであることのメリットを最大限に活かした作り。

SLR Magic 28mm F2.8

居酒屋の中で何枚か撮っただけなので参考程度にしかなりませんが、実写画像を少し。これは絞り開放(F2.8)ですね。開放だとピント付近でも少し緩い印象はありますが、ボケが素直に、滑らかに落ちていく描写で、雰囲気は悪くないです。周辺光量落ちもそこまで大げさではないようなので(撮影条件によっても異なると思いますが)、MF アシストでピントさえ捉えることができれば、扱いはさほど難しくないように感じました。

SLR Magic 28mm F2.8

1 段絞って F4。滑らかなボケ味はそのままに、ピント面周辺が引き締まって主題がググッと浮き上がってくる印象になりました。このあたりがこのレンズの美味しいところなのかもしれませんね。
ただ真円絞りとはいえ、口径食の影響かレンズ周辺部とも言えないような部分でラグビーボール型のボケが発生してしまっている(絞りの中心が光軸と合っていない?)のは、せっかくの真円絞りが活かせておらず、なんとも残念です。

SLR Magic 28mm F2.8

これも F4・・・だったかな、確か(呑みながらだったので記憶が(^^;;)。28mm でも画角は 35mm 判換算で 42mm 相当になるため、ほぼ標準単焦点レンズ的に使えると思います。スナップショットには使いやすい画角とスペックだと思いますが、凡庸な画にもなりがちなところなので、作品として撮りたければ被写体との距離や光源の入れ方などを考慮する必要があります。

短時間触っただけですが、スチル用と割り切ればこれはなかなか面白いレンズではないでしょうか。私は手持ちの CONTAX G 用 Biogon 28mm F2.8 とスペック的にかぶるし、描写や発色の良さを考えるとさすがに見劣りするのが一本増えてもなあ・・・とは思ってしまいますが、NEX につけっぱなしにできるサイズと焦点距離、悪くない描写、そして何より安い(実売 1.5 万円程度)。ということで、NEX ユーザーで MF レンズ遊びに興味があるなら、入門用として手を出してみてもいいんじゃないでしょうか。CONTAX G レンズも最近はすっかり相場が上がってしまって、それほどお手軽という感じでもなくなってきたことだし(それでも描写からするとまだまだ破格だと思いますが)。

ということで、そろそろこのレンズの持ち主ご本人のレビュー記事執筆に期待(笑。

SLR Magic / 28mm F2.8 E-mount

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2011/12/17 (Sat.)

NEX-5 ファームウェア Ver.05

デジタル一眼カメラ「NEX-3」「NEX-5」「NEX-C3」をお使いのお客様へマウントアダプター「LA-EA2」に対応するファームウェアアップグレードのお知らせ

NEX-5 Ver.05

NEX-5 のファームウェアアップデートが来ていたので、さっそく当ててみました。

とはいえ、今回のアップデートは透過ミラー搭載マウントアダプタ「LA-EA2」に対応するためのアップデート。他にも何かユーザビリティ向上の変更くらい含まれているかと思いましたが、そういうのは特にないようです(細かなバグフィックスくらいはあるかもしれませんが)。LA-EA1 しか持っていない私にはほぼ意味のないアップデートでしたが、最新版が当たっているというのは精神衛生上良いものです(笑。
NEX-5 も発売から 1 年半が経過しているので、いよいよこれが本当に最後のファームアップかな、という気がします。

私は LA-EA1 は使っていますが、AF に対応したレンズ(SSM/SAM レンズ)は 70-300G 一本しか持っていないし、コントラスト AF はいくらなんでも遅すぎて正直使いにくいので、LA-EA1 は事実上 MF 用のマウントアダプタとしてしか使っていません。
いっぽうで高速な位相差 AF に対応した LA-EA2。ちょっとしたカメラ 1 台買えてしまう値段だし、NEX でそこまで物々しいシステムにするのもどうなの、という思いもあるんですが、最近微妙に気になりつつあり(^^;;

ソニー / マウントアダプタ LA-EA2

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2011/09/04 (Sun.)

SIGMA 24-70IF の画質を客観的に評価してみる

ちょっと間が開いてしまいましたが、シグマ 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM のレビューの続きです。

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ここ最近、土日もどちらかが出勤だったり、休みでも天気が悪かったりしてほとんどレビュー用の作例を撮りに出掛けられていませんでした。今週末も微妙な天気だったのですが、何とか雲の晴れ間を見つけていろいろテストしてきました。ただ、台風の予兆か、風が強くて草花は撮るのが難しい(;´Д`)ヾ。
また、超望遠の画角が最大の特徴だった 50-500OS と違って、このレンズはあくまで標準ズームだから、レビューの切り口も意外と難しい。感覚的な評価じゃ参考にならないと思ったので、ならば手持ちのレンズと客観的に比較してみようと思い、初代シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACROキヤノン EF70-200mm F4L USM(IS なし版)、コシナ製 Planar T* 50mm F1.4 ZS と撮り比べてみました。

ということで、以下、F 値ごとの比較を。

レンズSIGMA
24-70mm F2.8 IF DG
SIGMA
17-70mm F2.8-4.5 DC
Canon
EF70-200mm F4L USM
F2.8 SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM : F2.8 N/A N/A
F4* SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM : F4 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO : F4.5 Canon EF70-200mm F4L USM : F4
F8 SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM : F8 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO : F8 Canon EF70-200mm F4L USM : F8
* 17-70mm DC は F4.5(テレ端開放で F4.5 のため)

写真は基本的に EOS 7D で撮影し、Canon DPP で解像度 800×1200、ピクチャースタイル「スタンダード」で RAW 現像しただけの状態です。風が強くて被写体がすごく揺れていたので、微妙にピントが来ていない写真も多いですが(´д`)、そこはご容赦を。

まずパッと見で分かるのが、レンズの色味。よく「シグマのレンズはアンバーがかっている」と言われますが、17-70mm なんかはまさにそんな感じで、赤茶色方向に転けているのが分かります。それに対して、24-70mm は純正の 70-200L と似たような傾向の色味で(若干 24-70 のほうがグリーンの発色が淡泊か)、正しい色が出ています。まあ、色味は現像で何とでもなるので、極端に転けていない限りは大した問題ではないと思いますが。

シャープさに関しては、24-70mm はやはり F2.8-4 程度だとアマい印象。70-200L は開放 F4 でもピント面はビシッと描かれているのに比べると、やや頼りないですね。まあ比較対象が標準ズームのテレ端と望遠ズームのワイド端なので、これは比べ方がフェアではなかったかもしれません。
でも 70mm でも F8 くらいまで絞ればキリッとした描写を見せてくれますし、背景との距離がある程度あればボケ味も悪くないので、やはりこのレンズの美味しいところは F5.6-8 あたりなのかなという印象です。

続いて標準域は 17-70mm および Planar との比較。

レンズSIGMA
24-70mm F2.8 IF DG
SIGMA
17-70mm F2.8-4.5 DC
Canon
Planar 50mm F1.4 ZS
F1.4 N/A N/A Planar 50mm F1.4 ZS : F1.4
F2.8 SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM : F2.8 N/A Planar 50mm F1.4 ZS : F2.8
F4 SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM : F4 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO : F4 Planar 50mm F1.4 ZS : F4
F5.6 SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM : F5.6 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO : F5.6 Planar 50mm F1.4 ZS : F5.6
F8 SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM : F8 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO : F8 Planar 50mm F1.4 ZS : F8

うーん、こうして見ると Planar が全く違う種類のレンズだということがよく分かりますね(^^;; 発色の鮮やかさ、明暗のコントラスト、でも暗部にはちゃんと階調が残っている描写、同じカメラで撮った写真とは思えません。まあこれもズームレンズと単焦点の代名詞みたいなレンズで比べる方が酷なんですが、私にとっては標準レンズの基準がこれなので・・・。

とはいえ、Planar も色乗りが良すぎてこのキバナコスモスのように発色の良い被写体を撮る際には、コントラストや色の濃さを抑えめの設定で撮るなり現像するなりしてやらないと、こんな感じで色飽和しやすいので逆に苦労します。また、さすがに開放(F1.4)だとピントがカミソリすぎるしボワボワした画になってしまうので、普段は F2.8-4 くらいで使うことが多いですね。
ということで、主に 24-70mm と 17-70mm との比較で話すと、まずはやはり発色が 17-70mm のほうはアンバー寄りなのに対して、24-70mm はニュートラルな色が出ています。ピント面の描写は、F4 以降では 24-70 も 17-70 も拮抗していますが、24-70 のほうが元が明るいせいか(?)ボケ味に余裕があるように見えます。ただ、こういうごちゃっとした背景/および背景との距離感だとボケが五月蠅くなりがちなのは 24-70 も 17-70 も同じような傾向で、そういう意味では絞りを開けて「背景を溶かせる」明るいレンズに軍配が上がると言えます。
ただ、絞ったときの描写なら 17-70 も負けてないと思ったのは事実で、このあたりはシャープさがウリのシグマレンズの面目躍如といったところでしょうか。

24-70 の絞り開放(F2.8)の描写は、「カリッとしている」というほどではないにしろ、雰囲気としては悪くなく、これなら許容範囲かなと思います。

屋外じゃなくてちゃんと静物で撮れば良かったかもと反省しつつ(ぉ)、次回に続きます。

シグマ / 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM (キヤノン用)

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SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM
SIGMA 24-70IF ファーストインプレッション
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13914-2969-241262

投稿者 B : 22:20 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2011/08/31 (Wed.)

ついでに NEX-5N も見てきた

α77 と一緒に、NEX-5N の先行展示も見てきました。

NEX-5N

NEX-5N は別売の外付け OLED EVF が装着された状態で展示されていましたが、それ以外はパッと見では NEX-5 からほとんど変わっておらず、NEX-5 ユーザーでなければ気がつかない程度の違いしかありません。それだけ初代から完成されたデザインだったということでしょうが、例えば GR DIGITAL シリーズのように息の長い定番デザインとして定着していってほしいですね。それなら買い換えてもバレにくいし(ぉ

NEX-5N

NEX-5 の違いと言えば、シャッターボタン付近に「5N」の刻印が追加されていること、前面上端付近のエッジが面取りされてより薄く見えるようになったこと、それからグリップのラバーに施されているパターンが変更されたこと、くらいでしょうか。本当に間違い探しレベルの違いです。

グリップラバーは、スポーツカーのステアリングレザーみたいな感じで規則的なドットパターンが配されたデザインになりました。これはこれでさらっとしていて握りやすそうですが、個人的には NEX-5 の細かいパターンのほうが手のひらに馴染んで気に入っていたので、変えなくても良かった気はします。

NEX-5N

外付け EVF「FDA-EV1S」はα77 の EVF と同じ XGA OLED。デバイスが同じなだけあって見え方もα77 とほぼ同じ。個人的には NEX は液晶モニタで撮るものという感覚が身についているので、こういうレンジファインダ的なスタイルでの使い方は馴染みませんが、VF が必須という人もいるでしょう。この EVF なら応答性も良く「酔う」感覚もないので、そんなニーズにも応えられるんじゃないでしょうか。

なお、この EVF には上の写真のようにチルト用のヒンジが仕込まれているので、ローアングルファインダ的な使い方をすることもできます。

でも、NEX-5N で気になっていたのはハードウェア面よりもむしろソフトウェア面だったりします。先代 NEX-5 も複数回のアップデートで着実なブラッシュアップが施され、ファームウェア Ver.04 では NEX-C3 の一部機能も取り込んできましたが、NEX-5N のソフトウェアは当然それよりもさらに進化したものになっていました。

NEX-5N

まずは AF 周り。被写体追尾機能と個人顔登録機能が追加されました。以前も書きましたが、NEX はスポーツ撮影に向いているわけではありませんが、よく動く子どもを撮るような用途で被写体追尾 AF が使えるといいなあ・・・と以前から思っていたこともあり、これは羨ましい進化です。

NEX-5N

つづいてレンズ補正周り。純正の E マウントレンズについて、周辺光量、倍率色収差、歪曲収差の補正をオン/オフすることができるようになりました。正直なところ純正の E マウントレンズはお世辞にも描画性能の良いレンズが揃っているとは言い難いですが、手ブレ補正対応で使い勝手は悪くないので、普段使い程度ならソフトウェア補正を入れてでも使う価値はあると言えます。標準の E 18-55 もけっこう歪曲収差が目立つレンズだったりするので、このへんを補正できるのは嬉しいところ。

NEX-5N

あと、カタログページで見落としていた機能なんですが、「AF 微調整」機能まで搭載されています。通常、この手の機能は一眼レフの中級機以上にならないと搭載されないものですが、これが NEX-5 クラスに入ってくるとは。ちゃんとレンズごとに設定値を記憶することができるようで、多少の前ピン、後ピンをこれで吸収することができます。これには驚いた。

で、今回の NEX-5N は背面液晶がタッチパネル化されたことで、ほぼ全ての操作を液晶へのタッチで行えるようになりました。ただ従来のホイール操作を前提に作られたメニューも多いため、必ずしも全てがタッチ操作に最適化されているとは言い難いですが、それでも AF ポイントの指定を画面上のタッチで行えるあたりは直感的と言えます。これは旧 NEX-5 ではどうファームアップしても対応できないので、悔しいところ。

NEX-5N

で、私がソフトウェア面で最も気にしていた MF アシスト機能。地味にブラッシュアップされていて、従来は 7 倍/14 倍の切り換えだったのが、今回は 4.8 倍/9.5 倍という微妙な倍率の切り換えに変更されています。確かに従来も 7 倍で MF を合わせられてしまうことが多く、逆に 14 倍は拡大しすぎで使いにくかったので、このくらいの倍率の方が使いやすそうですね。
ただ、残念だったのはこの MF アシスト機能におけるタッチ操作が、倍率の切り替えと拡大領域の上下左右移動(およびセンターに戻す)機能程度しかなかったこと。個人的にはここでフリックして拡大領域を移動したり、欲を言えばピンチイン/アウトで任意に倍率を変更したりすることができれば間違いなく買い換え決定していたところだったんですが、このあたりの操作性が従来機種とさほど変わっていなかったのが残念です。ターゲットユーザー的には MF アシスト機能の操作性向上は、NEX-7 あたりで実現されていそうですが・・・。

あと、気になっていた AF に関しては、体感してハッキリと違いが分かるくらいに旧 NEX-5 よりも高速です。NEX-5 の AF 速度は実際のところコンデジに毛が生えた程度でしかありませんでしたが、爆速クラスのα77 とは比較にならないとはいえ、ミラーレス機の中では最も速い部類と言えるのではないでしょうか。各社一眼レフの中でも AF は遅い部類だったα、今年はどうしちゃったのと言いたいくらい(笑)今年のモデルは良いですねー。もろもろも含め、NEX-5N は 2 世代目にして早くも完成の域に達しようとしているように思います。

LA-EA2

続いてこちらの黒い NEX-5N に装着されているのが、新型の E-A マウントアダプタ LA-EA2。トランスルーセントミラーを内蔵し、STF を除く全ての A マウントレンズでの高速 AF を実現した過去最高の変態マウントアダプタ(褒め言葉)です(ぉ。
トランスルーセントミラーと位相差 AF センサを内蔵しているだけあって、サイズはかなりのもの。三脚座一体型という体裁をとっていますが、NEX のボディが浮いてしまうくらい巨大です(笑。

LA-EA2

レンズを外してみたところ。NEX はミラーレスなので通常ならば CMOS センサが丸見えになっているところ、ここから固定式のトランスルーセントミラーが見えるという異様な構造になっています。ミラーは通常のカメラとは違って下向きの反射角がついていて、三脚座側に内蔵されている AF センサに光を送っています。

LA-EA2

底面には三脚穴が空いています。NEX ボディ側の三脚穴よりも重量バランスの良い位置にあり、かつしっかりして見える(笑)ので、アダプタ使用時はこちら側の三脚穴を使用したほうが安定するでしょう。でもまあ、これを使うくらいならα33 あたりを買ったほうが良いような気はしますが・・・。

Sonnar E 24mm F1.8 ZA

E マウントの新レンズ群も、ガラスケースに入れられて触れない状態ながら、展示されていました。こちらは E マウント初のツァイスレンズとなる Sonnar E 24mm F1.8。金属の質感を生かした黒い筐体が、いかにもよく撮れそうな雰囲気を醸し出しています。

Sonnar E 24mm F1.8 ZA

フィルタ径は E マウントレンズ共通のΦ49mm ながら、前玉はけっこう大きめ。鏡筒も広角レンズにしてはかなり長いですし、同じ広角といっても 16mm パンケーキとは全く違っていて、パンケーキと比べて見るとなんだか悲しくなってきます。やっぱり APS-C センサでまともに撮ろうと思ったら、レンズはこれくらい必要ってことなんですかね・・・。

E 50mm F1.8 OSS

こちらは 9 月末発売の E 30mm F3.5 Macro(左)と年末発売の E 50mm F1.8 OSS ポートレートレンズ(右)。どちらも鏡筒サイズは標準ズーム E 18-55mm とほぼ同じで、コンパクトとは言い難い大きさです。50mm はまあこんなもんかと思いますが、マクロのほうはこれだけ大きいならせめて F2.8 は出してほしかったところですね・・・。

E マウントの純正レンズには Sonnar 以外正直あまり期待していないのですが、このほかに 10 月発売の E 55-210mm は実売価格次第で欲しいかも。NEX はコンパクトなのは良いんですが、今まで望遠系が巨大な E 18-200mm しかなく、望遠を使いたいときにはαか EOS を持ち出すしかなかったので、小型の望遠レンズは欲しかったんですよね。

あとはこれもショーケース展示されていました。

NEX-7

NEX-7。これはまだワーキングサンプルではないようですが、外装としてはもう最終と思って良いでしょう。
ボディサイズが NEX-5 よりも大きくなってしまうのでパスかな・・・と思っていましたが、ショーケース外から見た限りでは NEX-5 からのサイズアップがそれほどでもなく、この程度なら許容範囲かも、と思えるサイズではあると感じました。まあ、NEX に全部入りを求めるのも何か間違ってるように思いますし、価格が価格なので私はたぶん買わないと思いますが、思っていたより現物からはオーラが出ていたので、惹かれてしまったのは事実です(´д`)。

NEX-7

ただ、このクラカメ然としたたたずまいがどうにも受け付けないのと、ボディ側をこれだけ全部入り状態にしながらキットレンズは E 18-55?というアンバランスも気に入らないところ。せめて今後のロードマップ上に示されている G レンズの標準ズームくらいつけないと、せっかくの 24Mpx センサが泣くんじゃないでしょうか(´д`)。まあ、このボディをポンと買える人であれば、常用レンズは M マウントのライカレンズだったり、CONTAX G レンズの限定ブラックを一揃い持っていて、マウントアダプタで・・・という贅沢な使い方だったりしそうですが。

そんな感じで、新レンズ群と NEX-7 に関しては良し悪しといったところですが、NEX-5N はかなりイイ。α77 がなくて、ゴールドカラーのボディがあったら間違いなく買い換えていたところでした・・・やばいやばい。

ソニー / NEX-5Nicon

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2011/08/30 (Tue.)

α77 を見に行ってきた

銀座ソニービルにて先行展示中のα77 を見に行ってきました。

α77

展示されていたのはα77、α65 ともに各 3~4 台ずつといったところ。展示コーナーはけっこう混み合っていましたが、少し待てば触れるといった程度でした。開発発表があってからもう 1 年半も待たされたので、早く実機が見たくてうずうずしていたのは私だけじゃなかったのね(笑。

去年出たα55/33 は非常にコンパクトなボディでしたが、α77 も中級機としてはかなりコンパクトで、高機能がギュッと凝縮されている雰囲気が漂っています。パッと見の印象では、中級機というよりも EOS Kiss クラスのボディにも見えます。やはりトランスルーセントミラー採用によりペンタプリズムを廃し、ミラーを固定式にしていることの寄与が大きいのでしょう。

α77

縦位置グリップつきのボディも 1 点だけ展示されていました。ボディが小さいせいか、縦位置グリップのサイズが相対的に大きく、妙に嵩上げされて見えます。私は(特にαでは)縦位置グリップをほぼ常用しているので、この状態で使うことになるわけですね。

α77

グリップ周辺。α700 との違いとしては、電源スイッチがシャッターボタンの周囲にリング上に配置されるようになったことと、アイスタート AF 用のグリップセンサが廃されたこと(アイスタート AF 自体は引き続き搭載)以外は、基本的にα700 を踏襲しています。
また、グリップの量感については、α700 よりも少し小ぶりになった印象で、手が小さくα700 のグリップでも少し持て余す感のあった私にとっては、このくらいのほうが握りやすいですね。中指の当たる部分が抉り込まれたグリップ形状も踏襲していて、非常にしっくりくる握り心地になっています。

α77

ボディの右肩にはモノクロのサブ液晶モニタがつきました。今までのソニーαでは、α900 を除きサブ液晶なしが通常で、α700 でさえも本体の小型化優先を理由に省略されていた部分でしたが、やっぱり中級機ならついてないと。

α77

背面のレイアウトもα700 のそれを踏襲しています。前面/背面のツインダイヤルと、背面のマルチセレクタの使い勝手はやはり良好で、ある意味これが中級機を使う大きな理由の一つと言っても良い。
このほか、液晶のバリアングル化に伴い、従来は液晶脇にあったメニューや再生系のボタンが散らされましたが、撮影時に使う操作系の配置が変わっていないので、α700 から違和感なく移行できそうです。唯一、測光モードの切り換えスイッチが物理的になくなってしまいましたが、変更の頻度を考慮するとやむなしといったところでしょうか。

α77

メモリーカードは SD/MS Duo のコンボスロット。CF カードスロットを搭載するとボディサイズが大きくならざるを得ないので、SD カード対応は自然な流れです。が、α700 の CF/MS Duo デュアルスロットではなく単なるコンボスロットなので、メモリーカードが 1 枚しか挿せないのがちょっと残念。
α700 のデュアルスロットでは、メインは CF でも常に予備としてメモステを挿しておくことで「うっかりメモリーカードを忘れてきてカメラがただのダンベルになってしまった」というポカ(EOS では何度かやったことある(´д`))を避けられていたので、これは継続してほしかった。まあ SD カードなら小さいし安いので、常にカメラバッグに何枚か備えておくくらいで良いのかもしれませんが。

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で、α77 の最大の特徴のひとつでもある、バリアングルモニタ。春の CP+ ではなんか変わった形状のヒンジがついているけどこれどうやって動くんだ!?というギミックの謎がようやく解けました。

α77

3 軸ヒンジになっていて、こんな感じで動かせます。

通常、バリアングル液晶というと 2 軸ヒンジが一般的で、従来はキヤノンやニコンのように横に開いてから上下にチルトするタイプ、α55 のように下に開いてから左右にチルトするタイプ、NEX のように上下チルトのみのタイプ、くらいしか存在しませんでした。それに対してこの 3 軸ヒンジはまず NEX のように屏風状に開いて上下チルト、さらに液晶下端のヒンジで左右にもチルトという構造を採っています。

α77

なので、このように通常ならあり得ない角度にでもチルトができるという。ここまで自由度を持たせつつ、しかも強度や動きの軽さを兼ね備えようとすると、かなりコストを掛けて試作を重ねたはず。
従来ならライブビューでのスチル撮影はあくまでオマケ程度の機能でしたが、トランスルーセントミラーならばライブビューでも高速な AF が得られるので、積極的にライブビューを使う=撮影の幅が広がりそうです。α77 の最大のセールスポイントは XGA OLED ファインダですが、それに甘えずバリアングルモニタにも注力してきたという手を抜いていなさは、賞賛に値すると思います。

α77

ついでに縦位置グリップのほうも見ておきましょう。αの縦位置グリップは伝統的に「使いやすい」という評価を得ていますが、それはやはりボディ側のグリップと変わらない操作性が得られることに尽きるでしょう。マルチセレクタや前面/背面ダイヤルをはじめとして、撮影に使う操作系が全てグリップ側にも装備されており、縦位置でも全く違和感なく使うことができます。

α77

もちろんグリップ形状やシャッターボタンの感触もボディ側と同等。EOS だとグリップは角材を握っているようで持ちにくいし、ボタン類もほとんどないので撮影設定を一通り済ませてからでないと縦持ちするわけにいかないのですが(まあ、EOS の場合は名称からして「縦位置グリップ」ではなくあくまで「バッテリグリップ」という位置づけですが)、それに比べるとこの縦位置グリップのつくりは秀逸ですね。
αの縦位置グリップは他社のものに比べると高価なことが多いですが、構造からして全然違うので、高くても仕方ないといったところでしょうか。縦位置撮影が多い私としては、むしろ他社にも高くて良いから使いやすい縦位置グリップを作ってほしいところ。

DT DT 16-50mm F2.8 SSM

α77 の展示機に装着されていたのは全て新型の DT 16-50mm F2.8 SSM でした。F2.8 通しなだけあって前玉が大きく、鏡筒がぶっとくて迫力がありますが、α77 ボディとのバランスを考えても、常用レンズとしてはちょっと重いかなという感想。部分的に金属製の筐体を採用していて、私が使っている Vario-Sonnar DT 16-80mm よりも高級感があるのが悔しいところです。
スペック的にもデザイン的にも G レンズの部類に入りそうなものですが、DT レンズには「G」がつかないルールのようなものがあるんですかね。

α65

α77 と一緒にα65 も展示されていました。α77 の注目度が高すぎて、α65 のほうはけっこう展示機が余っているというかわいそうな状況でしたが、α65 だってイメージセンサと有機 EL ファインダはα77 と共通なんですから、馬鹿にできません。
でもα65 は筐体の基本構造はα77 と共通で、スペックダウンされたα55/33 のような関係性かと思っていたら、ボディそのものがα77 と別物なんですね。前から見るとα77 によく似ていますが、どちらかというとα55 に近い構造のボディにα77 の基幹パーツを組み込んだようなモデルになっています。

α65

なので、背面にはマルチセレクタや背面ダイヤルがなかったり、3 軸バリアングル液晶がなかったり、ボタン配置にしてもα55 とほぼ共通の構造になっています。個人的にはマルチセレクタや背面ダイヤルといった操作系が撮りやすさに直結していると思っているので、私がα65 を買うことはないでしょうが、操作系を除いたカメラの中身はα77 そのものといっても良いほど高性能なものなので、カメラ性能は高い方がいいけど複雑な操作はイヤ、という人にはα55 よりもα65 のほうがオススメですね(そのぶん価格帯も違いますが)。

ちょっとここまで外観の話に終始してしまったので中身の話をすると、有機 EL な EVF はα55 の液晶 EVF とは決定的にレベルが違うと感じました。光学ファインダではないのでどうしても「デジタルくさい映像」にはなってしまいますが、α55 で感じた MF がつらいドットの粗さや色割れに代表される追従性の悪さ、あと色味の薄さが解消されて、これならそろそろ OVF にこだわらなくても良いかな、と思えるレベルに達したのではないでしょうか。何と言っても視野率 100%、倍率 109% というスペックはそこらの OVF の見え味を軽く超えています。
OVF は倍率や視野率にこだわるとどうしても大きく重く、コスト高になってしまうものですし、少なくとももうペンタミラー機よりは OLED EVF のほうがファインダとしては高性能だと思います。今回、α77 だけでなく普及価格帯のα65 や NEX(NEX-7 の内蔵と 5N のオプション)にも同じファインダを搭載してきたのは、できるだけ量産してコストを下げ、早いうちにエントリー機にも搭載していきたいという意気込みの表れじゃないですかね。

ショールームでの展示だったので静物しか撮れていませんが、その限りでは AF や連写についてもすこぶる高速でしたし、これはもしかしたらα77 を買ったら EOS 7D の出番が減ってしまうかも、と感じてしまいました。これはもう APS-C はαに任せて、EOS のほうは今後フルサイズに乗り換えることも検討するかなあ・・・。

ということで、このカメラは間違いなく買うと思います。発売日に買うほど金銭的な余裕はないんですが、冬のボーナスでは買いたい。

ソニー / α77icon

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2011/08/25 (Thu.)

NEX-7/5N

ソニー、EVF内蔵のシリーズ最上位モデル「NEX-7」 - デジカメWatch
ソニー / NEX-7icon

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こちらも噂になっていた NEX-7 が正式発表になりました。昨年 NEX-5 を購入して以来、熱烈な NEX ユーザーなった私としては気になっていたモデルではあります。
ツインダイヤルと追加された多数のハードウェアボタンで初代では軽視されていた操作性を補い、A マウントα同様のアクセサリーシューを備え、α77 同等の有機 EL ファインダとポップアップストロボまで搭載、なおかつ 10 コマ/秒の高速連写にまで対応という、もしかするとα77 が霞んでしまいかねない意欲作となっています。

が・・・、あまりワクワクしないのは何故でしょうか。私はどちらかというとα77 の買い換えを検討していたタイミングでだからというのもありますが、私が NEX に求めてるのはこれじゃないんですよね。NEX シリーズの中で全部入りのフラッグシップを作りたかった気持ちは分からないでもないけど、引き算の考えで作られた NEX-5 に惚れ込んだ私としては逆。10 年以上 10-11inch のサブノートばかりを使ってきて、今さら 13inch のハイエンド PC をモバイルとして使えと言われても困るのと似ています(ぉ。
いや、FinePix X100 とか PENTAX Q あたりのときにも似たようなことを感じたんですが、デザイン的にも古き良き時代のカメラへのオマージュには興味がなくて(オールドレンズはオールドレンズだからいいのであって)、ファンダメンタルな要素の組み合わせでひたすら未来だけを向いてデザインされた NEX-5 のようなカメラこそ私の琴線に触れるのです。NEX はちっちゃくてナンボなんですよ・・・。

とはいえ、A マウントよりも E マウントのほうがボディのラインアップが厚くなりつつある現状を考えると、この NEX-7 の存在は A/E マウントαの今後を暗に示しているということが言えるのかもしれません。ただ、ボディはともかくレンズまで含めたカメラシステムとしてのビジョンを示せているかというと、現時点でのロードマップを見る限りではやはり不安ではあります。特にレンズは、純正がセンササイズとボディサイズのジレンマ(マウント径よりも直径の太いレンズを原則作らないポリシーにしている?)で微妙なスペックのものが多いので、ここはシグマやタムロンといったサードパーティのがんばりどころなんじゃないでしょうか(とハッパをかけてみる。

そんな NEX-5 愛に溢れる私を煽るかのように、NEX-5 もモデルチェンジしてきたじゃないですか。

ソニー、外付け有機ELファインダーに対応した「NEX-5N」 - デジカメWatch
ソニー / NEX-5Nicon

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NEX-5 に NEX-C3 相当のソフトウェアアップデートを加えた単なるマイナーチェンジモデル、かと思いきや、けっこう手が入っています。α77 や NEX-7 と同等の有機 EL 外付けファインダオプション(別売)、10 コマ/秒の連写と追尾 AF に対応。外付けファインダや 10 コマ連写は個人的にはあまり重要ではありませんが、私が最近子どもを撮るときはたいてい NEX なので、追尾 AF はちょっと羨ましい。あとレンズ収差補正機能は、純正の E マウントレンズに微妙な光学性能のものが多い状況を考えると、これもちょっと羨ましい。あとは 21mm 前後の非純正レンズを使ったときに色化けする問題が改善されているかどうか、はちょっと気になります。
でも個人的に最もズルいと思ったのは、液晶モニタがタッチパネル化されたことですよ!!従来の NEX-5 の操作性に不満はありましたが、ボタンが少ないことじゃなくてアサイン変更できるボタンが限られていることと、液晶がタッチパネルじゃないことが問題だと思っていたので、これは羨ましすぎる。ただ、このタッチ操作が Web を見る限り AF ポイントの指定やメニュー操作程度なようで、オールドレンズ使いとしては MF アシストの拡大ポイントをフリックやピンチで操作できるのかどうか判らないのが残念。これは実機を見る機会があったらぜひ試してみたいと思います(望み薄な気はするけど)。

しかしこの機種、マイナーチェンジと見せかけて新規金型じゃないですか。NEX-5 はかなり売れたので、単機種で金型投資は回収できたのでしょうが、この小変更のためによくやる、という印象(とはいえ逆にこれがコストダウンになっている可能性もありますね)。
あと、NEX-7、5N ともに、今回ようやくボディの単体販売が始まりました。でも 5N の単体販売はブラックのみ。ただのマイナーチェンジならスルーするつもりでいた 5N ですが、タッチパネル化で俄然欲しくなってきてしまったので、(今回のカラバリはシルバー/ブラック/ホワイトのみだけど)ゴールドのボディ単体販売があったら即死だった・・・!

ただしちょっと気になるのが、NEX-7、5N、C3 とネーミングルールがバラバラで、今後どういうラインアップを組んでいきたいのかイマイチ見えづらいところ。まあ 5N の「N」はキヤノンでいう「Mark II まで行かないマイナーチェンジ」のことかな、という気もしますが、若干ちぐはぐ感はあるかな。

あとはレンズ。

ソニー、Eマウント初のカールツァイスレンズ「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」 - デジカメWatch
ソニー、手ブレ補正搭載の大口径中望遠レンズ「E 50mm F1.8 OSS」 - デジカメWatch
ソニー、Eマウント用望遠ズームレンズ「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」 - デジカメWatch
ソニー / Carl Zeiss Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAicon

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まとめて 3 本発表は、昨年の NEX-5/3 発表時以来。50mm F1.8、55-200mm あたりはようやく出たかという印象しかありませんが、E マウント初のツァイスレンズである 24mm F1.8 はなんと Sonnar。リーク画像が出回ったときに「Sonnar」の銘を見て驚いたものでしたが、そのまんま出てきました。24mm の Sonnar がどんな画を描くのかとても気になりますが、これに 10 万円払うならもっと他に欲しいレンズはたくさんあるよ・・・と言いたくもなりますね。まあ、ひとまずは実写画像待ちかな。

とにかく私は今回α77 にターゲットを絞っているので、他は堪えきるつもりですが、特に NEX-5N は実機を見たらガマンできる自信がありません(;´Д`)ヾ。

投稿者 B : 00:57 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2011/08/24 (Wed.)

α77

ソニー、トランスルーセントミラー採用のAマウント中級機「α77」 - デジカメWatch
ソニー、"24Mピクセル" "10コマ/秒"のエントリークラス「α65」 - デジカメWatch
ソニー、全域F2.8のデジタル専用標準ズーム「DT 16-50mm F2.8 SSM」 - デジカメWatch
ソニー / α77icon

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我々は 4 年待ったのだ!!と言いたくなるくらい、首が伸びきってしまうほど待たされたαの中級機「α77」がようやく正式発表されました。α700 からなかなか買い換えられない中、EOS 7D と NEX-5 を買ってα700 の出番が激減してしまうくらい過去のモデルとなってしまっていましたが(撮れる写真には全然問題ないんですけどね)、それにしてもようやく。

電子先幕シャッター採用でフルタイムコンティニュアス AF 追随しながら秒間 12 コマ、レリーズタイムラグ 0.05ms というスペックはスゴイ。私はスポーツ/野鳥撮影を重視して EOS 7D を買いましたが、これならこの用途はα77 にして EOS はフルサイズにステップアップするのも良いんじゃないかと思わされます。

ファインダは EVF ですが、従来のα55/33 と違い、0.5inch XGA の有機 EL ファインダ。α55/33 の EVF は色味、追随性、精細感の全てであと一歩な印象がありましたが、解像度が 1.6 倍になった有機 EL ならこれらの要素は解決できそう。実物の見え具合がよければ、いよいよ「光学ファインダじゃないから」というエクスキューズがなくなるかもしれません。

また中級機にいよいよ搭載されたバリアングル液晶は、CP+ でのスケルトンを見たときにはどういう構造になっているのかよく分かりませんでしたが、製品写真を見るともう「変態」という褒め言葉しか出てこない(ぉ。これコストかかってるわ・・・。
最近下位機種では簡略化が激しい操作系については、先日α55 を一日試用させてもらったときにも正直不満ばかりが残りましたが、α77 ではほぼα700 の操作系を踏襲しているようで、これならダイレクトに撮りたいように撮れそうなので、安心です。逆に同時発表されたα65 のほうは、α77 の廉価版かと思ったら全般的にα55 の上位機種的な作りになっているようで、個人的には買うに値しないかな(EVF とイメージセンサはα77 と同等のようですが)。

もうこのカメラは文句なしに買うつもりでいますが、事前の噂では挑戦的な価格になるかもと言われていたのが、実際に出てみるとそれほどでもないような。いや、キヤノンやニコンの中級機ともガチで戦えるようなスペックを考えると妥当な価格だと思いますが、ポンと出せる値段でもないので、ちょっと悩み中。お金を貯めつつ、安くなるのを待つかなあ・・・悩ましい。

投稿者 B : 23:37 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2011/08/07 (Sun.)

SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

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みんぽす経由で再びシグマのレンズをレビュー用に貸していただけました。

シグマ / 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

同社のレンズをレビューするのは昨年末~年明けにかけてお借りした APO 50-500mm OS HSM 以来。50-500OS は予想以上に気に入ったので結局自分でも買ってしまいましたが、今回のレンズはどうでしょうか。

SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

私がメインの EOS 7D で使っているのは同社の初代 17-70mm DC MACRO。これはこれでとても応用範囲が広くて使い勝手の良いレンズなのですが、スペック的にはさすがに最近見劣りがするようになってしまいました。17-70mm は APS-C 専用レンズですが、この 24-70mm はフルサイズ対応。いつかはフルサイズ、の夢を見るなら、標準ズームの買い換えも(APS-C では広角側が弱くなるのを覚悟で)フルサイズを視野に入れたレンズを選びたいところ。そういう観点では、この 24-70mm は(スペックを見る限りでは)選択肢の最右翼に来るレンズの一つです。

SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

このレンズはシグマのレンズ群の中では「EX」銘がついた高級レンズシリーズ。EF レンズでいうところの L レンズ、αレンズでいうところの G レンズに相当すると言えます。現在の同社のルールではズームレンズではズーム全域で開放 F 値の変わらないレンズが「EX」の名を冠することを許されているとのこと(逆に言えば、50-500OS のようなレンズは総合的なレンズ性能で言えば EX に匹敵するものの、開放 F 値が変わってしまうために「EX」を名乗れていないようです)。鏡筒の「EX」のエンブレムと、金色に輝く鉢巻きが誇らしげ。

SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

F2.8 通しレンズならではの、大きな前玉。写真ではサイズ感が分からないかもしれませんが、フィルタ径は 82mm もあります(!)。前玉フェチとしてはこの大きな前玉を見ただけでいかにもいい画が撮れそうな印象を受けます。

SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

操作系は手前側がズームリング、先端側がピントリング。回転方向はキヤノンと同じなので、EF レンズユーザーには扱いやすいでしょう。また、HSM(超音波モーター)内蔵なので当然ながらフルタイム MF が可能。MF 時のピントリングのフィーリングは気持ちいいとは言えませんが、AF レンズとしてはまあ可もなく不可もなし、といったところです。

SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

で、テレ端ではこのくらいの長さになります。それほど長くなっている印象はありませんが、それはレンズの全長が短いからではなく、鏡筒がぶっといのでアスペクト比的に短く見えているだけだったりします(笑。

SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

どのくらい大きいかというと、私の 17-70mm DC MACRO と比べると明らかに一周り以上大きく太いです。17-70mm だって標準ズームレンズとしてはそんなにコンパクトなほうでもなく、フィルタ径だって 72mm もあるんですが、それと比べてもこれだけ大きい。まあ F2.8 通しの高級標準ズームだから大きくて重くて当たり前なんですが、重さも 790g あるので振り回すのにはそれなりに覚悟が要りますね・・・。
なお鏡筒は触ってみた感じではプラスチック製。高級感はありませんが、金属製にすると重量とトレードオフになるので悩ましいところでしょう。表面処理は(貸出機では)梨地ではなくサラッとした塗装でした。

ちなみに、EF24-70mm F2.8L USM が 950g、EF24-105mm F4L IS USM が 670g なので、「画質はいいけど大きく重い」という印象が強い最近のシグマレンズにしてはがんばったほうだとは思いますが、EOS 7D が 820g(ボディのみ)なので、ほぼ同じ重さのレンズがつく、と考えると、やっぱり大変かも(´д`)。

SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

ボディに装着してみました。ぶっといレンズですが、APS-C にしてはボディが大きい EOS 7D との組み合わせは、意外なほど違和感がありません。というかむしろこの組み合わせが標準に見えてしまうくらいよく似合っているとも言えます。やっぱりレンズ交換式カメラ、特に一眼レフを使うからには、前玉が大きいレンズを使わないと(ぉ。

SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

ちなみに本体にはレンズフードが付属しています。広角 24mm からのレンズなのでフードは花形。あまり長いフードではありませんが、最近のレンズはコーティングがしっかりしているので、光源を構図に直接入れない限りはそんなに問題も起きないでしょう。

SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

レンズフード付きでボディに装着したときの長さはワイド端でもこれくらい。さすがに長いですね・・・。

SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

いやぁやっぱり前玉のデカいレンズは画になるわー。この写真だけでごはん三杯いけそうです(ぉ。

このレンズの良いところは、F2.8・インナーフォーカス(フォーカス時に全長が変わらない)・超音波モーターまでついているにも関わらず、キヤノンの F2.8 通しである EF24-70mm F2.8L の半値に近く、F4 通しである EF24-105mm F4L よりも安い(これは焦点距離が違ったり IS 付きだったりするので直接比較できるものではありませんが)というところ。レンズの価値はカタログスペックだけではないので、結論はあくまでレビューをしてからとしたいですが、価格対スペックという点では非常に魅力的なレンズです。
ただ、あちこちのレビュー記事を見ていると、けっこう賛否両論あるようです。組み合わせるボディや使い方にもよるのでしょうが、果たして素晴らしかった 50-500OS の再現なるか。正直、夏休みの帰省には NEX-5 しか持って行かないつもりだったんですが、このレンズを借りてしまった以上は持って行かないわけにはいきません(笑。

シグマ / 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 00:24 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (2) | トラックバック