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2011/02/10 (Thu.)

CP+ 2011 レポート (1) -シグマ・キヤノン編

パシフィコ横浜で開幕した CP+ に行ってきました。

カメラと写真の総合展示会「CP+」シーピープラス

CP+

以下、私が気になったものをピックアップしていきます。まずは最近ご贔屓の(笑)シグマブースから。

CP+

いきなり SD1 が展示されていました!年末のモノフェローズイベントで説明を聞き、サンプルプリントまでは見ていましたが、実機を見るのはこれが初めて。
でもまだ正式発表はされておらず、あくまで開発中のベータ機の展示です。が、通常は正式発表前だとショーケース越しにしか見られないことがほとんどなのに、いきなり動作品が 2 台も置いてあって驚きました。

CP+

銘板の「SD1」のロゴがイタリック体のゴシック系フォントからカタログ等で使われているものと同じセリフ系フォントになりました。そのせいではないと思いますが(笑)、従来はシグマの一眼レフといえば「無骨で素人お断り」な印象があったのが、素人お断りは変わりませんが(ぉ)高級感が漂ってきているように感じます。
個人的には、ボディラインが全体的にα700 に似ているので、けっこう好きなカタチ。

CP+

グリップ部の形状は、けっこう出っこみ引っこみが大きくて独特。握った感触も EOS ともαとも全然違って、好き嫌いは分かれそうです。電子ダイヤルは前後合わせて 2 つに増えています。
また、モードダイヤルの他にドライブダイヤル(連写モード切替え兼電源スイッチ)を備えているのもシグマの伝統ですね。

CP+

背面は可もなく不可もなくというところ。液晶は 3inch ながら 46 万ドットなので、最近の他社の中級機に比べるとちょっと見劣りしてしまいますね。

シグマのカメラが無骨な印象を与えるのは、こういうところに見えるシルク印刷のサイズが小さくて無機質に見えるからかなー、と思ったり。

CP+

持ってみたところ(モデル:クマデジタルさん)。

いやー、なんか悪くないんじゃないですか?

CP+

SD1 の実写画像も iMac のディスプレイ上で表示されていました。やっぱりこれを見ると Foveon X3 センサの先鋭な描写には目を見張るものがありますね。どうですかこの睫毛の一本一本までビシッと際立った描写(だから Foveon センサの画像をベイヤー型センサで撮っても分からないと何度言えば

CP+

しかも、まだ製品発表前にも関わらず、カタログが完成して配布されていました。もう売る気マンマンじゃないですかシグマさん!

CP+

朝から夕方まで(途中出入りはあったようですが)ずっと SD1 を手にしながら精力的に取材に応えたり、来場者の話を聞いたりされていた山木社長。先日のイベントの参加者の顔をちゃんと憶えていらっしゃるようで、私も声をかけていただきました。本当に頭が下がります。

とかいう感じで SD1 フィーバーに沸いていたら、その脇でこんなものが。

CP+

仕様開示に賛同したばかりの E マウント互換レンズの参考出品じゃないですか!何の説明もなくさらっとショーケースに入っていただけなので、完全に気づきませんでしたよ・・・。Twitter で「CP+にSIGMAのEマウントレンズ30mmF2.8が参考出品されてるってホント?」というツイートを見かけて慌ててシグマブースに戻りました(;´Д`)ヾ。

レンズに「SIGMA 30mm 1:2.8 E Φ46」とあるとおり、E マウント対応の 30mm F2.8 という単焦点レンズ。NEX に装着すると 45mm 相当の画角になる、いわゆる標準レンズです。F 値が控えめなのがちょっと物足りない気はしますが、NEX のボディに合わせて小ささ軽さ(あと安さ)を優先した結果ですかね。
いずれにしても、同じく賛同した他メーカーではこのレベルの展示がなかったので、E マウントの互換レンズとしてはこのレンズが最も早期に製品化される可能性が高いです。

山木社長に今後のミラーレスへの取り組みについて聞いてみたところ、「ミラーレス、特にマイクロフォーサーズは既に代表的な焦点距離のレンズが揃ってきてしまったので、後発としてはなかなか厳しい状況。個人的には大口径レンズにチャレンジしてみたいが、大きく重くなってしまうので、悩ましい」とのことでした。
個人的には最近のシグマの大口径単焦点レンズは非常に評価が高いので、多少大きくなっても 30mm F1.4 のようなレンズに挑戦してほしいところ。でも今後のミラーレスカメラのユーザー層の推移(カテゴリとしてより間口を広げるのか、中上級者層を一定以上の割合で意識するのか)と、互換レンズメーカーに求められるものとのせめぎ合いでどこに向かっていくか決まりそうな気はします。まあ、最近のシグマは互換レンズメーカーの中でも独特の地位を築きつつあるので、そういう意味では期待していますが。

CP+

続いて、キヤノンブース。新 EOS Kiss に関しては既にショールームで見てきたので、それ以外で私が注目していた、EF200-400L。ショーケース越しの展示だったので触れませんでしたが、展示品はかなり設計が進んだ段階と思われるもので、モックアップではなく試作機のようでした。

CP+

外観から分かるのは、EF100-400L のような直進式ズームではなく回転式ズーム、手ブレ補正機能は新ゴーヨン・ロクヨンと同じ「モード 3」(不規則に動く被写体を追いやすい、ということなので野鳥向き?)対応、フォーカスプリセット対応、というあたり。

CP+

で、ここが問題のエクステンダー内蔵部。おそらくこの出っ張りの部分に筒状の 1.4x エクステンダーが内蔵されていて、レバーで機械的に出し入れするようです。

CP+

マウント付近にはフォーカスモードの切り替え(AF/MF のほかにパンフォーカスも可能っぽい)、およびフォーカスリミッタースイッチが備えられています。

スペック的にはスポーツや野鳥撮影向けの最強レンズになりそうですが、ここまでの作りになると EF100-400L よりも明らかに重く、そして大幅に高価くなりそうなので、私にはちょっと手が出なさそうだなあ(´д`)。

明日以降に続きます。

投稿者 B : 22:22 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2011/02/09 (Wed.)

EOS Kiss X5/X50 を見てきた

EOS Kiss X5/X50 を見に、品川のキヤノン S タワーまで行ってきました。どうせ CP+ の会場で見られるじゃん、とは思ったんですが、会場のタッチ&トライコーナーはいつも混んでるし・・・ということで、一応。
カメラとしての性能や使い勝手については従来の Kiss X シリーズの延長線上にあるので、あくまで外観を中心にチェックしてきました。

EOS Kiss X50

まずは X50。キヤノンの一眼レフとしては初の(少なくとも私が知る限りでは)レッド。今までシルバーボディはありましたが、赤は珍しいですね。
けっこう鮮やかではありますが、メタリックレッドというかメタリックワインレッドというかそんな感じの色で、良い意味で「冒険していない」、落ち着いたレッド。深みがある赤で、ペンタックス K-r のようなオモチャっぽい色とは一線を画しているので、男性でも選びやすいんじゃないでしょうか。

「カメラ女子も狙った」ということですが、この雰囲気はやっぱりパパママ向けかな。「パパが持っても恥ずかしくない」という観点では、悪くない色だと思います。α330 のブラウンも似たような雰囲気でしたかね。

EOS Kiss X50

Kiss は X2 からプラスチックボディの表面の梨地が少しざらっとした触感に、グリップのラバーもシボ調に変更されて上位機種に近い質感になりましたが、X50 はさらっとした表面処理のボディにシボなしのグリップを採用し、Kiss Digital X のようないかにもエントリー機然とした質感になっています。コストダウン上やむを得ない部分かと思いますが、レッドの色味が深いのでパッと見の安っぽさこそないものの、X5 とも明らかに違う質感なので、カメラらしい馴染み感を求める向きには合わないかもしれません。
ちなみにブラックも色が違うだけで質感としては同等です。

EOS Kiss X50

モードダイヤル周り。ここをよく見ると作りのチープさが気になってきます。特にモードダイヤルは Kiss X5 では上面にメタルのプレートがあしらわれていて質感が出ているのですが、X50 ではプラスチックの一体成型かつ無塗装なので、オモチャっぽさが目立ってしまっています。

ちなみに内蔵ストロボのポップアップボタンもこの部分に移動。いつものところ(他機種では反対の側面にある)になかったので、つい探してしまいました(´д`)。

EOS Kiss X50

背面は赤茶色のラバーがぐるっと取り囲むようなデザインになっています。ディスプレイオフセンサが省略されていたり、ここにもコストダウンの跡が見られますが、釈然としないのはボタン配置が他の Kiss シリーズとけっこう違っていること。メーカーとして Kiss→Kiss への買い換えを想定していない(ステップアップするならもっと操作系の違う二桁 D 以上、と考えている?)のか、製造のしやすさ優先でこうなっているのか分かりませんが、一眼レフの美点のひとつは直感的な操作性だと思っているので、こういう機種ごとに細かくボタン配置が変わってしまうのは歓迎できませんね。同じ Kiss でも X 一桁シリーズは極力踏襲する作りになっているので、余計に気になります。

EOS Kiss X5

いっぽうで「順当進化」の X5。正面からでは、銘板にある「X5」の文字を見ない限り X4 と見分けがつきません(笑。
質感等々も含め X4 とほぼ同じ。プラスチックボディの触感は X50 よりも少しざらついた感じ(60D と同じような感じ)で、ラバーグリップにはシボ加工が施されています。

EOS Kiss X5

バリアングルモニタ化された背面を見ると、X4 からの違いが明らかに分かります。ファインダ下部のディスプレイオフセンサが省略されていますが、これはバリアグルモニタを使わないときには閉じておける仕様だから、というところで、X50 とは理由が異なります。
ボタン類の形状が 60D と同様の有機的なものに変わっていますが、個人的にはこのデザインあまり好きじゃない(´д`)。

EOS Kiss X5

X4(左)と背面の比較。バリアグル液晶によって各種ボタン等が右側に寄せられた結果、X4 に比べると少し怒り肩になっています。でも、X50 とは違い、基本的なボタン配置は X4 から変更されておらず、好感が持てます。
またモードダイヤル側面のローレット処理も変更されており、上位機種(5D2 や 7D)に似たアヤ目ローレットになっているのもポイント高し。X50 が出てきたおかげで X5 は少し質感を奢れるようになったのですかね。60D の立場は?という気もしますが(笑。

EOS Kiss X5

上から見たところ(同じく左が X4、右が X5)。「DISP.」ボタンの配置が換わっていますが、それ以外はほぼ同じに見えます。

X50 は正直色だけという部分は否めませんが、X5 は地味ながら X4 からの進化(質感や改良的な意味で)が感じられて好印象。ただ、ラインアップ過多になりつつある EOS のボディ群の中では難しいポジションになってしまったように思います。
X5 の実売価格次第ではありますが、特にやはり 60D との棲み分けが難しいところでしょうね。60D は 50D に比べるとエントリー寄りになりましたが、それでも凝った撮影をしたいときに撮り手に応えくれるのは二桁 D の血筋、Kiss はあくまで Kiss であり、オートで取るための一眼レフだと思います。私はいきなり中級機から入ってたクチなので、これから一眼レフを買う人でもステップアップするつもりがあるなら 60D から入るという選択肢は悪くないのではないかと思います。特に Amazon で 60D が¥69,800(ボディのみの価格、本日時点)という状況では、小ささ軽さ以外の点であえて Kiss を買う理由がないんじゃないかというくらい。

ユーザーにはありがたい時代ですが、メーカーにはなんと難しい時代でしょうか(´д`)。

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2011/02/08 (Tue.)

E マウントの仕様開示へ

Sony Japan | ニュースリリース | レンズ交換式一眼カメラのマウント「Eマウント」の基本仕様を無償開示

昨日、カールツァイスがマイクロフォーサーズに賛同というニュースを受けてマイクロフォーサーズのボディを物色し始めたところで(ぉ)E マウントの基本仕様開示という発表ががが!

現時点での賛同レンズメーカーは、ツァイス、コシナ、シグマ、タムロン。ツァイスは昨年の photokina でロードマップが公表されていたので既定路線、シグマ・タムロンも互換レンズメーカーとしては当然というところですが、ここにコシナが入っているのが面白い。Nokton 25mm F0.95 のようなマニアックなレンズを E マウント向けにもリリースしてくれると心から嬉しいんですけど!
あと、レンズメーカーとしてはシグマの賛同も嬉しいところですね。シグマは互換レンズメーカーの中でも最近はこだわりの大口径レンズや超望遠、超広角レンズなどを積極的にリリースしているので、現時点でレンズラインアップの貧弱な E マウント向けにも実用的かつ描写の優れたレンズを提供してくれることに期待します。

また、仕様開示の対象はレンズメーカーに限らずマウントアダプタメーカーも含まれていることに注目。マウントアダプタ自体は現時点でもかなりの種類が発売されていますが、AF に関する仕様が開示されるとすれば、オールドレンズだけでなく他社の AF レンズをマウントアダプタ経由で AF させることも夢ではない、かも?仮に CONTAX G レンズが NEX で AF できるようになったりしたら、嬉しくて眠れなくなりそうです(ぉ。

仕様開示は 4 月からということなので、他社から互換レンズが出てくるとしても早くて秋以降じゃないかと思いますが、俄然楽しみになってきました。

投稿者 B : 23:59 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

カールツァイスがマイクロフォーサーズに賛同

カールツァイスがマイクロフォーサーズに賛同 - デジカメWatch

うわー、何これ、うわーーー。

マイクロフォーサーズ陣営としてはパナソニックから発売されているライカ、つい最近 Nokton 25mm F0.95 という垂涎のレンズを発売したフォクトレンダー(コシナ)、そして先週末に m4/3 向けレンズの開発を表明したシュナイダー、とドイツの名門光学メーカーの参入が続いていましたが、とどめにツァイスとは。これで、世界的に有名なドイツの光学メーカーはほぼ全て m4/3 陣営になったことになります。

まあツァイスはキヤノン(コシナ製)、ニコン(コシナ製)、ソニーα(A マウントだけでなく E マウントの開発も予告されている)、あと残念ながら生産終了したけどペンタックス(コシナ製)、という、国内メーカーのレンズマウントとしては 4/3・m4/3 以外には全て対応してきているので、今までなかったほうが不思議なくらいでしたが。

それにしても m4/3 はマウントアダプタ経由での M(ZM)マウント、Y/C マウント、CONTAX G マウントに加えて m4/3 ネイティブという、現存するカメラの中では最も多くのツァイスレンズが使えるマウントになってしまいました。
一応、NEX でも禁断の m4/3-NEX マウントアダプタを使えばこの m4/3 向けツァイスレンズを使うこともできるんでしょうが、イメージサークルの違いから NEX ではケラレが発生しそうなので、厳しいだろうなあ。

NEX を買ってからマイクロフォーサーズはほぼスルーしていましたが、ここにきて急に m4/3 が気になってきてしまいました!でも LUMIX はあまり使いたいと思わないし、PEN も世代を重ねるごとに作りがチープになっていて、どうも欲しいボディがないんですよね。
ということで、当面は CONTAX G レンズのコンプリートを目指しつつ、充実する m4/3 レンズを指をくわえて眺めていたいと思います(´д`)。E マウントのレンズも早く充実させてください・・・。

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2011/02/07 (Mon.)

Canon EOS Kiss X5/X50

キヤノン、バリアングル液晶モニター採用の「EOS Kiss X5」 - デジカメWatch
キヤノン、"赤ボディ"のエントリーモデル「EOS Kiss X50」 - デジカメWatch

CP+ を前にして、毎年春恒例の EOS Kiss の新製品が発表に。

Kiss X5 は既定路線というか予想通りというか、X4+バリアングル液晶くらいの変化しかない、非常に地味なバージョンアップ。まあ、静止画を撮る用途において、エントリー機はそろそろ進化の余地がなくなりつつあるので、致し方ないところでしょうか。

一方で X50 は X5 のさらに下位機種。固定式の 23 万ドット液晶、1,220 万画素センサ、720p に制限される動画撮影機能、などデグレード仕様で、かつての Kiss F のような最エントリーモデルですが、キヤノンとしては珍しくブラック以外のボディカラーも設定されています。まあ最近の一眼レフ/ミラーレスのエントリー機でカラバリを用意していなかったのはキヤノンとニコンくらいのもので、エントリー機で他社にシェアを奪われ始めているキャノンが模倣戦略に出るのは、予想されたことではあります。

自分が使うカメラとしては、以前は Kiss も使ってましたが、NEX を買ってからもうエントリー機にはほぼ興味がなくなってしまいました。
が、人に勧める(ミラーレスではない)エントリー機としても、以前ならばとりあえず Kiss を勧めていたのが、最近はαのエントリー機の出来が良いので、「今後レンズの買い増しや中級機へのステップアップをしそうな人なら Kiss」「ステップアップに興味がなくて、とりあえずお手軽簡単に撮りたいならα55/33」というように、人によってオススメする機種が変わってきました。αも最近は(特に初~中級者向けの)レンズの拡充に力を入れていますが、中級機以上のボディの開発ペースが遅く、いざステップアップしようとしたときにめぼしい機種がない可能性があるのが痛いので(´д`)。

今回の Kiss X5/X50 ともに、エントリー一眼としては相変わらず「堅い」選択肢ではあるんですが、そういう意味ではもう少し冒険してほしかったような気もします。
それとも、Kiss のラインを手堅く守るいっぽうで、ミラーレスかそれに類する新製品を準備していたりするんですかね。

レンズについては既に開発発表済みの新ゴーヨン新ロクヨンが正式発表されたのみですが、素人が手を出せるものじゃないので軽くスルー(´д`)・・・、と思ったら、こんなのが。

キヤノン、エクステンダー内蔵「EF 200-400mm F4 L」を開発発表 - デジカメWatch

まだしばらく出てこないと言われていた 100-400L の後継機が 200-400L として開発されていることが明らかになりました(100-400 とは別のラインとして開発されているのかもしれませんが)。しかも、驚いたことに「1.4x エクステンダー内蔵」!実質的に 200-560mm F4-5.6 として使えることになる、驚異のスペックです。
私はシグマの 50-500OS をいずれ買うつもりになってしまっていたのですが、非常に悩ましい対抗馬が出てきてしまいました。まあ、現行の 100-400L でも 50-500OS より高価なので、この新レンズはもっと高くなって手が出ない可能性もありますが。

年内発売とのことですが、私も 50-500OS を買うとしたら年内に買えたらいいな・・・という状況。発売されたら、実売価格を見てから考えようと思います(´・ω・`)。

投稿者 B : 23:50 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2011/02/02 (Wed.)

リコー GXR がライカ M マウント対応へ

リコー、ライカMマウント採用の「GXR用レンズマウントユニット」を開発発表 - デジカメWatch

「2011 年に発売」と予告されていたリコー GXR 用のレンズマウントユニットが、ライカ M マウント対応であることが明らかになりました。

まあ、システム全体のコンパクトさやミラーレスである GXR の構造、そしてレンズバリエーションの豊富さ等を考えると、M マウント対応は当初から既定路線と考えられていたので驚きはありません。どちらかというと、なかなかブレイクしない GXR のシステムが、マイクロフォーサーズや NEX によって盛り上がっているオールドレンズの流行に乗ることでどのくらいパイを広げられるか・・・に興味がありますね。

個人的にはリコーの魅力はレンズだと思っているのと、その気になれば M マウントアダプタが使える NEX があるので GXR の M マウント対応にはそれほど興味はないのですが、オールドレンズ愛好家が増えてくれるのであれば歓迎ですね。あ、いや、むしろオールドレンズ収集のライバルが増えて中古レンズの相場が上がりかねないので、増えない方がいいかも(;´Д`)ヾ。仲間が増えるのは嬉しいですが、痛し痒しですね・・・。

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2011/01/21 (Fri.)

NEX-5 ゴールド×CONTAX G レンズ

先日発表されたゴールドの NEX-5。以前から NEX-5 にゴールドが欲しい、と言い続けてきた張本人としては、実物の色味がすごく気になる。ということで、少し時間を作って銀座ソニービルまで見に行ってきました。

NEX-5 Gold

はい、これが NEX-5 のゴールド。パッと見「これがゴールド?」と思ってしまうくらい淡いゴールドで、光の当たり具合によってはシルバーとさほど違わないようにも見えます。本当に上品なシャンパンゴールドといった具合。写真では色味を再現するのが非常に難しい色合いで、この写真も私の見た印象をうまく再現できていないような気もします・・・それくらい微妙なシャンパンゴールド。

NEX-5 Gold

背面までちゃんとゴールド。ボタン類はシルバーですが、同じメタリックカラーなので、ブラックボディほどボタンが浮いた印象もなく、まあ許容範囲。

で、最も試したかった CONTAX G レンズとの組み合わせももちろん確認してみました。

NEX-5 Gold + CONTAX G Lens

じゃーん!どうですかこの統一感。やっぱりゴールドのレンズにはゴールドのボディが最もよく似合います。ちなみにレンズは Biogon T* 28mm F2.8 G

先日のでっち上げ想像図はニュースサイトの画像を拝借してコラージュしてみたものでしたが、どちらかというとソニー公式の商品サイトに掲載されていた色味のほうが正しかったです(公式は緑寄り、ニュースサイトの多くは赤寄りの色味の画像が掲載されていた)。

NEX-5 Gold + CONTAX G Lens

色味は完全に一致とは言えず、NEX-5 のほうが少し淡め、CONTAX レンズのほうが少し渋めの発色をしています。が、パッと見ではほぼ純正レンズと言って差し支えないくらいにマッチしています。くー、最初からゴールドが出てればゴールドを買ったものを・・・。

NEX-5 Gold + CONTAX G Lens

まあ CONTAX G レンズのボディ色は微妙に個体差(ロット差?)があるようなので、もっとマッチングが良いものや悪いものもあるとは思いますが、あくまで微妙な差程度なので。
それにしてもこれはマウントアダプタもブラックだけじゃなくてカラバリ欲しくなっちゃいますね・・・。この部分だけちょっとデザインが浮いてるんだよなあ。

最近 NEX-5 には純正レンズよりも CONTAX レンズをつけている時間のほうが長いくらいの私は、もうゴールドのボディを買い増してしまいたいくらい、まずいもの見ちゃったなあ、という気分なのですが、ダブルレンズキットでしか販売されないという制限が何とか踏みとどまらせてくれています(´д`)。NEX-7(?)が出るときは、頼むから最初からゴールド用意しておいてください・・・。

ソニー / NEX-5D (ダブルレンズキット)icon

iconicon

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2011/01/14 (Fri.)

NEX-5 に待望のゴールド追加

ソニー、NEX-5に新色「ゴールド」を追加 - デジカメWatch

でもって、NEX-5 には新カラーが追加。昨秋の photokina で参考出品されていたカラバリのうち、ゴールドが商品化されました。

NEX の新モデルがもう少ししたら出てくるかも?という噂もそろそろ流れ始めているので、というかこの時期にカラー追加かよ!というのが正直な感想・・・。CONTAX G 用レンズと組み合わせるならシャンパンゴールド系のカラーがベストなので、ゴールドのカラバリが出たら追加で欲しいかも、とは前から考えていましたが、今この時期に NEX-5 を買うのはさすがに勇気が要ります(´д`)。

ちなみに今回のゴールドにはパンケーキレンズキットやズームレンズキットは用意されておらず、ダブルレンズキット(NEX-5D)のみの発売。仮に今のシルバーに買い足すにしても、同じレンズばかり何本も要らないんですけど(´д`)。そろそろボディだけ売ってほしい。

ともあれゴールドの NEX-5 に CONTAX G レンズをつけてみたらどんな見た目になるか?をイメージすべく、適当に合成画像を作ってみました(ぉ

NEX-5/N

まあ照明とかホワイトバランスが合ってないので正確ではありませんが、やっぱりシルバーやブラックよりもマッチングは良いですねー。NEX-5 の商品カットはゴールドにしては赤みが強いように見えるので、一度現物を確認してみないと何とも言えませんが。
NEX-7(?)とかが出るときには、最初からゴールドも用意してもらえると必ず買うんだけどな。

また、ライブビュー撮影用の外付け液晶モニタも発売されます。

ソニー、ライブビュー撮影をアシストする「クリップオンLCDモニター」 - デジカメWatch
ソニー、デジタル一眼動画撮影用の5型HDMIモニタ -AV Watch

これは NEX 用というよりは一眼レフ用ですね。カメラ本体の HDMI 端子から映像・音声を出力して、5inch の大画面・高精細(WVGA)モニタに映せるというもの。先日の CES でも発表されていた製品です。
¥42,000 もするので、真のターゲットはスチルのライブビュー撮影用途よりも本格的な一眼ムービーを撮影するプロ/ハイアマでしょうね。ただ、動画撮影で使うには、モノラルスピーカ内蔵してるわりにヘッドホン端子がない(一眼レフにもヘッドホン端子がないので、撮影中に細かく音をモニタすることが難しい)のが惜しいですが。※訂正:ヘッドホン端子ついてました。

この製品、α専用オプションというわけではない(接続が HDMI なので)ので NEX-VG10 で使っても良さそうだし、もっと言えば EOS MOVIE 用にも良いかも。ikan の上に載っけるとかなりイイ感じなんじゃないですかねサイカ先生?

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2010/12/23 (Thu.)

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

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先日のイベントの際、シグマさんからみんぽす経由でレビュー用にレンズを一本貸していただきました。

シグマ / APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

50-500mm という高倍率超望遠ズームレンズ。被写体に関してはかなり雑食な私ですが、年に一度くらいサーキットに行ったり、たまに野鳥撮影に行ったりするたびに超望遠レンズが欲しくなる。だいぶ前からシグマの 120-400OS、150-500OS とキヤノンの 100-400L のどれかをそのうち買いたいなーと思っていました。
そんな折、シグマさんからこのレンズを借りられるとのことで、迷いなく応募した次第。本当は 150-500OS のほうを試したかったんですが、貸し出しリストになかったので。でも、150-500OS よりもこの 50-500OS のほうが描写が良いという噂もあり、また先日のイベントでは山木社長自ら「レンズメーカーはカメラ誌などの評価を意識してテレ端とワイド端の MTF を重視して設計するので、ズームの中間域では苦手な焦点距離があることが少なくないが、この 50-500mm はテレ端からワイド端まで 10mm ごとの MTF を取ってみても特性がほぼ一定」というくらい自信のあるレンズらしく、逆にこれを借りられて良かったかもしれません。今回のレビューで高倍率=使い勝手重視で画質はイマイチ、という先入観を過去のものとできるか。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

しかしこのレンズ、最大の弱点は大きくて重いこと。全長 219mm、重量 1,970g というサイズは私が持っているどのレンズよりも大きくて重いんです。イベント会場から自宅まで持って帰る途中、何度か後悔したほど(´д`)。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

私が持っているレンズの中で最も全長の長い EF70-200mm F4L USM と比較してみるとこんな感じ。二回りくらい長くて太く、重さは 3 倍弱。70-200mm F2.8L あたりと比べても一回り弱くらい違います。これはちょっと気合いを入れないと持ち運べないかな・・・。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

テレ端(500mm)にするとレンズ全長は 2 倍くらいに伸びます。カメラを構えながら「狙い撃つぜ!」とでも言いたくなる長さ(ぉ。
ズームリングはレンズ前方、フォーカスリングは後方になります。これだけ重いレンズなのでズームリングの感触もかなり重め。物理的に仕方ないのだとは思いますが、咄嗟の切り替えが必要なシチュエーションでは、キヤノンの一部望遠ズームで採用されているような直進ズーム方式のほうが扱いやすいかもしれません。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

フィルタ径は驚愕の 95mm。これだけ大きいとレンズフィルタ代もばかになりませんね・・・。
見ての通りフロントヘビーなバランスなので、ボディにつけると首からストラップで提げているのもちょっと辛い感じに。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

鏡筒の側面にはスイッチ類があります。AF/MF 切り替えスイッチ、OS(Optical Stabilizer:手ブレ補正)のモード切替スイッチ(OFF/通常補正/流し撮り用補正)、前方にはズームロックレバー。前述の通り前玉が重いので、ズームロックしていないとレンズを下向きに持ったときに鏡筒がずるずると伸びてきてしまいます。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

フィルタ径 95mm ともなると、レンズフードもかなり巨大です。参考までにΦ49mm な NEX の標準ズームレンズ用フードと比較してみました(完全にネタです。どうもあり(ry

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

さらに、APS-C 機で使う場合はイメージサークルが狭まるため、より効果的に遮光できるよう APS-C 用のフードアダプタを使ってフードを延長します(レンズとフードの間に入っている、少し質感の違う筒がアダプタ)。これをつけるとフードの全長が 2 倍くらいになるので、かなり効果は高そうですが、威圧感も増してしまいますね(笑。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

シグマの望遠レンズにはほぼ決まってセミソフトタイプのレンズケースが付属しますが、このレンズにもそれはそれは巨大なものが付属しています。私がこのレンズを買うとしても普段はカメラバッグに入れると思うので、このケースは使っても旅行のときくらいかなあ・・・。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

ということで手持ちのカメラバッグに入るかどうか?を試してみました。写真は CLUMPLER の 7 Million Dollar Home ですが、APS-C 用フードアダプタをつけなければギリギリ入ります。ただ、このレンズを入れただけで約 2kg なので、他のレンズはちょっと重量を考えながら入れていかないと担げないことになりそう(汗。
あと、一回り小ぶりな ARTISAN & ARTIST の ACAM-3000 には、縦入れでは全然入りませんでした。横向きには入るんですが、それだとほぼ他のものが入らなくなってしまうので、ダメですね・・・。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

ボディにつけてみました。APS-C 機としては大ぶりなはずの EOS 7D が小さく見える(笑。バッテリグリップを装着してようやく少しバランスが良くなるくらいなので、このレンズを使おうと思ったらある程度大きめなボディは必須でしょうか(ちなみに 7D のバッテリグリップとこのレンズの三脚座の高さは同じでした)。
バランス的にはフルサイズ機のほうが合いそうですが、EOS 7D ならば 500mm×1.6=800mm 相当(!)の超望遠ズームとして使えるので、それはそれでメリットがあると思います。しかしこの状態(バッテリグリップ+バッテリ 2 本)で総重量は 3,290g!新生児一人分より重いものを振り回すのは、かなり体力を必要としそうですね・・・。

あいにくモータースポーツシーズンも終わってしまっているので何を撮ろうか、という時期ですが、これから冬休みに入ることもあるので、いろいろ撮ってみます。

シグマ / APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 22:00 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2010/12/20 (Mon.)

SD1:Foveon X3 センサの解像感の秘密 -シグマ モノフェローズイベントレポート (2)

このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「みんぽす」のモノフェローズイベントに参加して書かれています。本レビュー掲載によるブロガーへの報酬の支払いは一切ありません。レビューの内容につきましてはみんぽすやメーカーからの関与なく完全に中立な立場で書いています。(唯一事実誤認があった場合のみ修正を行います)「モノフェローズ」に関する詳細はこちら。(WillViii株式会社みんぽす運営事務局)
みんぽす

昨日に引き続き、シグマのイベントレポートをお送りします。今回は、先日の Photokina で開発が発表された、シグマ製デジタル一眼レフカメラの新製品「SD1」について。

シグマ、約4,600万画素・防塵防滴ボディの「SD1」 - デジカメWatch

SIGMA

レンズ開発に関するお話から、シグマという会社がとにかく品質と他社がやらないことをやる差異化戦略についてはよく理解できましたが、この SD1 をはじめとしたシグマ製デジタルカメラも、良くも悪くも非常に独自性の強い製品となっています。

シグマ製のカメラを語るときには、そのイメージセンサである「Foveon」(フォビオン)を抜きにしては語れないでしょう。

現在のデジタルカメラのイメージセンサのメーカーは限られていて、キヤノン、ソニー、パナソニック、富士フイルム、米 Kodak(昨年撤退)、そして Foveon くらいしかありません(ニコンもフルサイズセンサは自社製)。そして、これらの中でキヤノンとソニーの 2 社が圧倒的な市場シェアを誇っており、デジタルカメラで Foveon を採用しているのはシグマのみ。
また、Foveon 以外のイメージセンサは「ベイヤー配列」と呼ばれる一般的な原理を採用しているのに対して、Foveon は構造からして全く異なる、独自性の強いセンサになっています。

Foveon の歴史に関しては、シグマの公式コンテンツが分かりやすくまとまっています。

SDシリーズの誕生 | SIGMA SD15 : スペシャルコンテンツ

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Foveon の創設者の一人が、カーバー・ミードという名前のこのおじいさん。CIT(カリフォルニア工科大学)の物理工学・情報工学の教授で、Foveon 以前には PC や iPod のタッチパッドのメーカーとして知られる Synaptics という企業の創始者の一人でもあるそうです。このほか、情報工学の世界ではとても有名なゼロックスのパロアルト研究所(現在の Windows や Mac OS で使われている、マウス操作を中心とした GUI の基礎を発明したことで有名)にも所属していたことがあるそうで、コンピュータ業界とは切っても切れない縁があります。

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社名でありセンサの製品名である「Foveon」は、生物学用語である「Fovea Centralis(網膜中心窩)」を語源とした造語。何を言っているのかさっぱり分からないと思いますが(笑、

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シグマの公式サイトの説明によると「人間の網膜の中心に位置し、視力と色に対する感度が最も高い部位」のこと。具体的には上の画像にあるとおり、人間の目の球体において、水晶体(レンズ)と正対する位置にある部位のことです。まさにカメラのレンズとイメージセンサの関係になぞらえた名称で、「最も感度が高い」という Foveon センサの特性にそれだけの自信を持っているわけです。

ちなみに、Foveon は数年前までは「Foveonics」という社名だったのが、Canon も Nikon も「~on」で終わる名前なので、カメラ関連の企業であることが分かりやすいように「Foveon」に改名したそうです。って言われるまで気がつかなかったよ!(ぉ
戦後の日本のカメラメーカーがこぞって Leica を意識した「~カ」というメーカー/ブランド名をつけたり、ニコンという名称が Zeiss Ikon を意識したものであると言われていたり(かつての社名であった日本光学のもじり、以外に「Nein Ikon(=Not Ikon)」の意味が込められているという説もある)、というようにドイツメーカーが日本メーカーに大きな影響を与えていたのと同じことが、今逆に起きているということなのかもしれません。

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Foveon センサそのものの発明者は、ナショナルセミコンダクタという半導体メーカー(かつて PC 用の「Cyrix」という Pentium 互換 CPU を開発製造していたメーカー)の技術者であったディック・メリルという人物。しかしこの人も、理論的には Foveon センサでベイヤー型センサよりも高い画質が実現できるはず、ということを考えて特許まで取っていたものの、実際にセンサを製造するのは困難だと考えていたそうです。そこに、Foveon 社の当時の画像処理エンジニアであったディック・ライアン(現在は Google に移籍)が協力し、ついに Foveon X3 センサの実用化に成功しました。

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Foveon X3 センサと一般的なベイヤー型センサとの違いは露光方式。ベイヤー型センサは輝度のみを検出するモノクロセンサであり、その上に R/G/B 各色のカラーフィルタを被せることで色情報として検出しています。
それに対して、Foveon X3 は「半導体は厚みによって吸収する光の波長が異なる」というシリコンの特性を応用し、センサの表面で青、中深度で緑、高深度で赤の光を捉えるという仕組みになっています。人間の身体も紫外線(短波長の光)は皮膚の表面が反応するために日焼けし、赤外線(長波長の光)は身体の芯から温まる、ということがありますが、それと同じような話です。

ベイヤー型センサが各画素で 1 色しか受けられないのに対して、Foveon X3 は 1 画素で 3 色を検出できるため、ベイヤー型センサと比べるとセンサの画素数の 3 倍相当の解像度が得られると言われています(実際にはシリコンの深部に行くに従って光が拡散してしまうため、理論ほどきれいにはいかないようですが)。
ビデオカメラでは、従来もプロ機などを中心に 3 板式(3CCD・3CMOS)の機種があり、カメラ内部でプリズムを使って光を 3 原色に分解し、R/G/B それぞれ専用のイメージセンサで受光することで解像度を高める、という手法が採られてきましたが、Foveon X3 はイメージセンサ 1 枚でこれと同じ役割を担っていると言えます。

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また、ベイヤー型センサでは 1 ピクセルごとに R/G/B いずれかのカラーフィルタが貼り付けられていますが、フィルタの構成比は R:G:B で 1:2:1 になっています。これは人間の眼がグリーンに対する感度が高いため(モニタで R:100%、G:100%、B:100% それぞれを表示して見比べてみるとグリーンが一番明るく見えますよね?)、グリーンを優先的に処理したほうが見た目上の解像度が高く感じられる、という事実に基づいています。が、人間の感度が低いというだけで、光にはレッドとグリーンの要素も含まれるわけだから、それらもちゃんと解像してあげたほうが美しく見えるよね、というのが Foveon の考え方。
確かに、音楽でも MD や MP3 などの圧縮音源は音響心理学的に「人間の耳にはほとんど聞こえない周波数の音を間引くことでデータ量を減らす」というアプローチでデータを圧縮していますが、ちゃんと聴き比べるとやっぱり非圧縮音源のほうが音色が良く、再現性が高く感じられます。それと同じようなことを視覚に対して言っているのがベイヤーと Foveon の違い、と言えば分かりやすいでしょうか。

また、先述の通りベイヤー型センサではピクセルごとにカラーフィルタの色が異なるため、各ピクセルについているフィルタ以外の色が検出できません。そのため、イメージセンサの前面にローパスフィルタを置いて画像を「ぼかし」、各ピクセルが隣り合う別色のピクセルを(そのぼけた光の情報をもとに)類推して補完する処理を入れています。これにより、1,000 万画素のイメージセンサであればそのままフルカラーで 1,000 万画素相当の画像が得られるわけですが、実際にはいくら高性能なレンズを通ってきた光であっても、記録される直前にぼかし処理が入ることで「微妙に眠い」画質に劣化していることになります。
が、Foveon X3 であれば全ピクセルで RGB 全てを露光するその構造上ローパスフィルタが不要なため、レンズ本来の画質がそのまま得られる、というわけです。

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こういうアプローチで開発された Foveon X3 センサですが、従来は同世代の他社製イメージセンサに比べて絶対的な解像度が見劣りするという弱点がありました。カタログスペック上は 1 ピクセルで 3 画素相当という計算で、現行の SD15 ならば 1,406 万画素相当と謳われていますが、実際のピクセル数は約 470 万画素。見た目の解像感が高いとはいえ、画素数は所詮 470 万画素相当では、Foveon の長所と短所を理解してくれるユーザー以外にはなかなか支持されなかったのも事実だと思います(そもそもカメラメーカーとしてのシグマの知名度など、他にも理由はあるでしょうが)。

が、来年発売される SD1 では Foveon X3 センサそのものの解像度を一気に 1,530 万画素に引き上げ、色解像度約 4,600 万画素相当という謳い文句だけでなく、センサ自体の解像度でも他社の現行製品と遜色ないレベル(APS-C で現在最高画素数となる EOS 7D でも 1,800 万画素)に並べた上で、画質で勝負しようとしています。これはもしかしたら初めて Foveon センサ搭載機を購入の選択肢に挙げて良いかもしれません。

SD1 は来春の発売に向けて目下開発中ということで、今回は残念ながら実機に触ることはできませんでしたが(欲を言えば試作機かモックにでも良いから触りたかった)、SD1 の試作機で撮影されたという写真のプリント(A0 判だったかな)を何枚か見せていただけました。

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えー、Foveon で撮った写真のプリントをベイヤー型のカメラで撮った画像じゃ分からないと思いますが(ぉ)、雰囲気だけでも分かるかと。確かに非常に解像感が高く、

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大判のデジタルカメラで撮影したわけでも、マクロレンズを使ったわけでもないのに、これだけ大きなプリントで産毛や毛穴、肌のきめまで克明に再現されています。写真の空気感が伝わってくるというか、大げさな話ではなく「立体感を持った写真」とでも言えばいいのでしょうか。
正直言って、今まで自分が使ってきたデジタル一眼レフの画質がぼやけていると感じたことがありませんでしたが、何か根本的に違うものを見てしまったような気がします。よく「シャープな描写」と表現されるシグマ製交換レンズ群の真の性能を活かせる Foveon X3 こそ、シグマのレンズに相応しい組み合わせなのかもしれません。個人的には、ツァイスレンズを Foveon で使ったらどんな画になるか・・・を一度試してみたかったりします。

なお、SD1 ではなく現行の SD15 ではありますが、ニューヨークの写真家 Bill Sullivan とシグマとのコラボレーション写真集 "Duane Park" で Foveon X3 のポテンシャルの高さを感じることができると思うので、ぜひご覧ください。

Duane

ちなみに、この SD1 の価格は現時点ではまだ未定ですが、「APS-C のデジタル一眼レフカメラとして非常識ではない価格」を目標としているとのこと。Foveon センサを付加価値と考えるならば、おそらく APS-C のハイエンド機である EOS 7D やニコン D300S クラスを狙ってくるのではないでしょうか。20 万円を超えるとフルサイズ機が見えてきてしまうので、量販店での実勢価格で 18 万円前後・・・あたりを予想します。
ただ、価格に関しては山木社長も言葉を濁しがちだったので、まだまだ新しい Foveon X3 センサの歩留まりが見えていないのかな、という気がします。量産性がコストに直結する半導体において、特殊なセンサにもかかわらず供給先が自社のみ、というのは、正直厳しいかと。だからこそ、歩留まりの問題さえクリアできれば強力な差異化に繋がるわけですが。
あとはファームウェアの仕上がり次第ですかね。DP1 あたりは正直使い勝手が悪く、じゃじゃ馬を乗りこなす愉しみを見出せなければ辛いカメラだったので、動作速度や操作性という点で当初からブラッシュアップされたものであることを期待します。

SD1 の国内お披露目は来年の CP+ あたりでしょうか?私も今から楽しみにしていたいと思います。

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投稿者 B : 23:59 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック