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2018/02/09 (Fri.)

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM

シグマ、大口径超広角ズーム「14-24mm F2.8 | Art」を開発発表 - デジカメ Watch

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM

CP+ まであと三週間ほどありますが、シグマが一足早くレンズの新製品を発表しました。フルサイズ対応の大口径ズームレンズで、スペックは 14-24mm F2.8。

シグマのフルサイズ対応広角レンズとしてはズームの 12-24mm F4 に加えて 14mm F1.8・20mm F1.4・24mm F1.4 の単焦点三兄弟が先に出ているせいか驚きが少ないのですが(笑)、例えばキヤノンでいえばフルサイズ対応の F2.8 通しズームは最も広角でも 16-35mm F2.8L 止まりですからね。14mm 始まりの F2.8 通しズームというのは、実はかなり驚異的です。14mm F2.8・20mm F2.8・24mm F2.8 の単焦点三本が一本にまとまったようなものと考えれば(価格はまだ発表されていませんが)お買い得かつ取り回しやすいとさえ言えそうです。
そういえば以前レビューさせていただいた 18-35mm F1.8 DC も、35mm 判換算で 28mm F1.8・35mm F1.8・50mm F1.8 を一本にまとめて持ち歩けるようなレンズで、自分も APS-C 機がメインだったら間違いなく買っていただろうと思えたので、今回の 14-24mm F2.8 はフルサイズ対応広角ズームとして同じような位置づけを狙ったものと言えます。私もちょうどここのところ広角レンズの面白さに目覚めているところなので、CP+ ではぜひ実機のハンズオンをしてこようと思います。

またこのレンズに合わせて新サービスも発表されています。

SIGMA 14-24mm F2.8 | Artの「フロント交換サービス」が予告 - デジカメ Watch

マルチカメラ撮影時にフードの干渉を避けるため、レンズフードを別形状の部品に変更するサービスとのこと。フードとしての効果はほとんど期待できなさそうですが、マルチカム撮影には確かに必要なことではあります。THETA や Insta360 等の登場で全天球映像も撮りやすくなっていますが、画質を求めるならマルチカム撮影にはまだ全く敵わないわけで、シグマは本格的な全天球映像撮影のニーズを視野に入れているということでしょう。シネレンズへの参入も果たしたシグマですが、最近は純粋なスチル撮影以外の用途への展開も積極的で、目が離せません。
しかしマウント交換サービスに加えてフロント交換サービスと来たら、次はレンズエレメント交換サービスも準備中ということでよろしかったでしょうか(ぉ

しかしこのタイミングでこのレンズだけをポンと発表してくるということは、CP+ 本番に向けてはまだ本命の何かが隠されているのでは?と勘繰りたくなってきます。個人的には、いい加減フルサイズ対応の E マウントネイティブレンズを出してきてほしいところではありますが、期待して良いんですかね...?

投稿者 B : 22:24 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/01/27 (Sat.)

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正(実写編)

CONTAX G Biogon

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正、比較サンプルを撮影してきたので実写で効果のほどを確認してみました。

三脚を使って撮影位置を固定し、PCX(平凸)フィルタの有無による解像力の違いを比較してみます。像流れなのかボケなのか判りづらいということを避けるため、絞りは F8 にて撮影。

ちなみに、最前面に凸レンズが一枚加わるため、フィルタの有無でピント位置が微妙に奥にずれます。そのままだと無限遠ではピントが合わなくなるのですが、オーバーインフで設計されているマウントアダプタであれば吸収できる範囲です。私の手持ちのマウントアダプタでは、KIPON CONTAX/G-NEXTECHART TA-GA3 は大丈夫でしたが、METABONES CONTAX G-E mount は惜しくも無限遠が出ませんでした。なんだかんだ言って CONTAX G 用アダプタは一番シンプルな KIPON が扱いやすいですね。

■Biogon 21mm F2.8

<PCX フィルタなし>
Biogon 21mm w/o PCX

まずは Biogon 21/2.8 から。
パッと見は十分画になっているし、コントラストが高いこともあって適当に撮ってもそれなりに見せてくれるレンズだと思います。
周辺画質はよく見ると流れちゃってますが、強烈なヴィネットが出ることもあり、元々そんなに像流れが気になることはありませんが、主題をずらし気味の構図で撮るとアラが目立ってきます。なのでどうしても日の丸構図でしか撮れないというジレンマがありました。

<PCX フィルタあり>
Biogon 21mm with PCX

フィルタをつけた状態。よく見比べると分かりますが、フィルタをつけると微妙に画角が狭くなります。まあレンズが一枚増えていてピント位置も変わっているんだからそりゃそうか、という感じではあります。でも微妙な差だし、21mm の雰囲気が損なわれているわけではないので許容範囲。

<PCX フィルタなし(画面中央)>
Biogon 21mm w/o PCX

ではもっと細かく比較してみましょう。まずは中央部の拡大、フィルタなしから(画像はクリックするとピクセル等倍表示します)。
中央部はもともと(二十年以上前のレンズとしては)十分に解像しているので、フィルタなしでも問題ありません。

<PCX フィルタあり(画面中央)>
Biogon 21mm with PCX

フィルタをつけるとピント位置と撮影倍率が若干変わりますが、画質的には特に変化なし。
劣化する方向に行くかとも思いましたが、その心配もないようです。

<PCX フィルタなし(画面左端)>
Biogon 21mm w/o PCX

画面の端(特に左右端~四隅)のほうを拡大して見ると、フィルタなしではかなり盛大に像流れが発生しています。
またマゼンタ被りも発生していますが(それでも初代 α7 よりは少し改善されてる気がする)、これは Lightroom や PlayMemories Camera Apps で補正可能なので許容範囲。しかし像流れだけはソフトウェアではどうにもできません。

余談ですが、PlayMemories Camera Apps は α9・α7R III 以降の世代では対応しなくなったようなので、今後はオールドレンズの補正は基本的に Lightroom 等の RAW 現像ソフトやレタッチソフトを使うようにしたほうが良いでしょう。

<PCX フィルタあり(画面左端)>
Biogon 21mm with PCX

PCX フィルタを使うと、周辺像流れは完全にとはいかないまでもかなりの度合いで解消することができました。これは拡大すれば判る程度の像流れまで抑え込めており、一枚絵として見る分には画面全体にわたってほぼ解像できている、と言って良いレベル。現代のレンズでも安物だとこれよりひどいのも少なくないですからね。
先駆者のレポートで改善することは解ってはいましたが、改めて自分で比較してみるとちょっと驚くレベルで補正できています。もともと印象的な描写をするレンズでしたが、これは今後改めて出番が増えそう。

■Biogon 28mm F2.8

<PCX フィルタなし>
Biogon 28mm w/o PCX

続いて Biogon 28/2.8 でも同様に比較してみました。21mm に比べれば 28mm はもともとそこまで気になるレベルの像流れはありませんが、それでも PCX フィルタの効果はあるようです。

<PCX フィルタあり>
Biogon 28mm with PCX

こちらも PCX フィルタをつけることで微妙に画角が狭まります。といっても体感 0.5~1mm の焦点距離に相当する程度の画角ではありますが。

<PCX フィルタなし(画面中央)>
Biogon 28mm w/o PCX

中央部。フィルタなしでも全く問題のない画質です。

<PCX フィルタあり(画面中央)>
Biogon 28mm with PCX

PCX フィルタをつけても特に変わらず。

<PCX フィルタなし(画面左端)>
Biogon 28mm w/o PCX

フィルタなしでは、画面端では拡大表示するとさすがに像流れが見えてきます。それでも 21mm に比べれば発生する範囲も流れの度合いも小さいですが、デジタルだと拡大して見ることが多い分、一度気になるとずっと気になり続けてしまうんですよね。

<PCX フィルタあり(画面左端)>
Biogon 28mm with PCX

PCX フィルタをつけると見事に解消されました。これはもう画面全体にわたって均一に解像している、と表現して良いレベルでしょう。


ほんのレンズ一枚の追加ですが、想像以上に効果がありました。交換レンズ自体を改造するわけではなく、材料もその気になれば誰でも手に入れられるものなので、これは α7 シリーズで G Biogon を使っている人は全員やったほうが良いと言っても過言ではありません。買ったはいいけど像流れが気になってお蔵入りになっているならばなおさら試してみる価値はあるでしょう。

CONTAX G レンズは解像力ではさすがに最新の FE レンズには敵いませんが、本来のツァイスレンズの描写が味わえることと、とにかくスナップに最適な軽量コンパクトは最近の E マウントレンズにはない価値と言えます。その中でも印象的な描写をする Biogon 21mm・28mm の画質向上はすごく嬉しい。しばらくこの二本を中心に撮り歩こうと思います。

KIPON / C/G-S/E

B010WHUHVC

投稿者 B : 23:00 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/01/25 (Thu.)

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正(組み立て編)

以前記事にした CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正の件。遅ればせながら、私も澤村徹さんの手順に倣って補正レンズを作ってみました。そのものズバリのフィルタが売られていたりするわけではないので、必要な部材を集めて自分で組み立てる必要があります。

シグマ光機 / 球面平凸レンズ SLB-50-1500PM

SLB-50-1500PM

まず手に入れる必要があるのが平凸レンズ。COTAX G Biogon を α7 シリーズで使う際の周辺像流れを補正してくれるのは、シグマ光機の「SLB-50-1500PM」という型番のレンズになります。シグマ光機というのはあの変態メーカー(誉め言葉)ではなく、主に産業用レンズを製造販売しているメーカーです。基本的には法人向け販売が主のようですが、公式サイトでは個人向けの直販も扱っていて、銀行振込前払いにて注文が可能。
私が注文したときには在庫がなく、二週間ほど待って自宅に届きました。

SLB-50-1500PM

中身は本当にレンズ一枚。カメラ用の交換レンズは見慣れていても、こういう素のレンズ一枚をまじまじと見る機会はあまりないのでちょっとドキドキします(笑。
レンズのコバ(側面)はもしかすると内部反射防止用に黒マーカー等で塗りつぶしても良いかもしれません。私はとりあえずそのまま使ってみました(はみ出すのが怖い)。

この平凸レンズを Biogon に装着するのに、ステップダウンリングとステップアップリングを組み合わせて使います。

マルミ / ステップダウンリング 55→52mm
ケンコー / ステップアップリング 52→58mm

STEP DOWN/UP

澤村さんの記事をそのままなぞって、ステップダウンはマルミ、ステップアップはケンコーを選択。ステップダウンリングは「上から下まで全てネジ切りがしてある」ことが重要とのことですが、どのメーカーがそうなっているか判らなかったためマルミが無難でしょう。逆にその必要がなく、径が大きくて目立つステップアップリングはケンコーのほうが側面にローレットが切ってあって、見た目に高級感があります(実際に価格帯もちょっと違う)。

そして欠かせないのがこれ。

Amazon ベーシック / UV 保護レンズフィルター 52mm CF26-N-52

Amazon Basics

必要なのはこの UV フィルタではなく、このフィルタに含まれる φ52mm のカニ目リングです。カニ目リングを単体で手に入れるのがちょっと難しいため、ここから部品取りします。
ちなみにこのフィルタ自体は以前 K&F Concept の UV フィルタと比較したとおり反射防止コートらしきものがほとんどなく、光学的には悪影響のほうが大きいと思うので、正直言ってフィルタとして使うのはオススメできません。

このフィルタからカニ目リングを外すのには工具も必要になります。

NEEWER / カニ目レンチ/カニ目スパナ/レンズレンチ

カニ目レンチ

自分でオールドレンズの分解修理をするような人でもなければまずもっていないだろう工具、カニ目レンチ。私も流石に持っていなかったので、Amazon で適当に中国メーカー製品を購入しました。ちゃんとしたのを買おうとすると高いですし。
使ってみて分かったんですが、この後の組み立て工程には使わないし、分解工程でも別に UV フィルタのレンズに傷がついてもフィルタとして使うわけじゃないし、わざわざカニ目レンチを買わなくてもコンパス等で代用できたかもしれません。

カニ目リング

カニ目レンチを、UV フィルタ前面のカニ目リングの凹みに押し当てて回すとリングが外れます。

カニ目リング

ちなみにフィルタはカニ目リングさえ取れれば Amazon ベーシックでなくても構いませんが、メーカーや製品によってはフィルタガラスの固定にカニ目リングを使っていないことも少なくないので注意が必要です。

G Biogon PCX Filter

で、このカニ目リングを 55→52mm ステップダウンリングの下側からねじ込みます。
ねじ込むといってもあまり深く入れてしまうとこの後のステップアップリングが締まらなくなってしまうので、カニ目レンチを使わず指で浅く(カニ目リングがステップダウンリングの下端から少しはみ出すくらい)入れてやるくらいでちょうど良いです。

G Biogon PCX Filter

カニ目リングを装着したら、ステップダウンリングを裏返して平凸レンズを入れます。レンズは凸面が上(レンズの対物側)に来るようにセットします。2018/5/7 訂正:レンズは凸面が下(イメージセンサ側)に来るようにセットします。
ステップダウンリングの内径が 52mm、平凸レンズの直径が 50mm なので 2mm ほど遊びが出ますが、この後上からステップアップリングで押さえつけるため、組み立て後はガタツキは特に出ません。ただ偏心すると補正具合が変わったり片ボケの原因になるかもしれないので、できるだけ中心を揃えるようにセットしたいところ。

G Biogon PCX Filter

そして、その上から 52→58mm のステップアップリングをねじ込んでやると完成です。レンズ自体の厚みが 3mm あるため、ステップアップリングも完全にねじ込むことはできず、ステップアップリングとステップダウンリングの間には少し隙間が空いている状態。そうそう外れることはないと思いますが、できればネジ止め剤を使って外れにくくしてやったほうが良いかもしれません。

G Biogon PCX Filter

完成した補正フィルタ(英語圏では平凸=Plano-Convex;PCX と略すことから、仮に PCX フィルタと呼びますか)は、フィルタ径 55mm の G Biogon 21mm F2.8 にそのまま装着可能。
実写画像での比較はまた後日掲載しますが、とりあえず EVF で覗いてみただけでもフィルタの有無によって周辺部の画質が明らかに変わるのが判ります。

G Biogon PCX Filter

なお G Biogon 28mm F2.8 にも同じ PCX フィルタが効果あるのですが、こちらはフィルタ径 46mm のため、Biogon と PCX フィルタの間に 46→55mm のステップアップリングを挟んでやる必要があります。あまり何段もステップアップ/ダウンリングを重ねるのは美しくないですが、基本は 21mm で使って時々 28mm でも使うなら(21mm のほうが補正効果が大きい)この方が使い勝手が良いでしょう。α7 で使っても特にケラレは発生しませんでした。

G Biogon PCX Filter

ちなみにこの PCX フィルタによってフィルタ径が 58mm になってしまうんですが、せっかくだからツァイスのロゴがついたレンズキャップを使いたい...と手持ちを探してみたところ、コシナツァイスの Planar 50mm F1.4 についていた 58mm 径のレンズキャップがピッタリ合いました。ヤシカ製 CONTAX には 58mm のキャップは存在しないようなので、これが最もそれらしくまとまると思います。

というわけで、実写編に続きます。

KIPON / C/G-S/E

B010WHUHVC

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2017/12/27 (Wed.)

EOS 5D3 からもう五年経ってた件

5年前の今日、EOS-1D C 発売: mono-logue

サイカ先生のこのエントリーを読んで、そういえば私も EOS 5D Mark III を買って今年で 5 年経ってるんじゃん、ということを思い出しました。

当時はけっこう清水の舞台から飛び降りる感覚で買ったものですが(だってその時点ではフルサイズ対応レンズもほとんど持っておらず、ボディ以外にいろいろ揃える必要があった)、この 2~3 年でハイアマ用ボディは 40 万円からというのが相場になってしまい、5D3 は相対的には高いカメラとは言えなくなりました。それでもなんだかんだ言って 3~4 年使ったら後継機種に買い換えるんだろうと思っていたのに、結局 Mark IV には乗り換える必要をあまり感じないまま、もうすぐ 5 年半が経とうとしています。

EOS 5D Mark III

Mark III→IV への進化は EOS MOVIE 関連の機能が大勢を占めていて、スチルカメラとして見たときには買い換えの意義があまり見えなかったんですよね。メインカメラとしてはそろそろ 3,000 万画素級のボディに更新したほうがレンズの性能を引き出せるんだろうとは思っていますが、買い換え動機としてはまあその程度。むしろ 6D Mark II に搭載されたバリアングル液晶のほうが魅力的だったりします。
それくらい、5D3 はスチル用の一眼レフカメラとして完成されていて、今でも古さを感じないんですよね。5 年半というと私がこれまで約 20 年にわたって使ってきたデジタルカメラの中で最長記録になるわけですが、陳腐化した感覚がない。私のメインカメラが 5D3+α7 II のツートップ体制で、機動力が必要な場面では α7 II のほうを使ってしまうから、というのもあるかもしれませんが。

一方で、ここ 2~3 年で私の周囲でもメインをミラーレスに乗り換えてしまった人や、レフ機とミラーレスの両方を使っているけどミラーレスの稼動率のほうが高い人も随分増えてきて、ああレフ機からミラーレスへの世代交代って思っていたよりもジワジワ進むんだなあ...と思ったりします。私も今から 3 年くらい後に 5D Mark V に乗り換えている自分の姿がイマイチ想像できません。
今年はたぶん 10 年ぶりくらいにカメラボディを買わなかった年になりますが(レンズは買った)、来年の今ごろはどんなカメラを使っているんでしょうか。このままである可能性が最も高いような気はするけど、α7 II は III 型になっていそうな気もします。最近カメラやレンズの新製品が出ても以前ほどはときめかなくなってしまったので、何か驚きのある新機軸の登場に期待してしまうわけですが、難しいかなあ。

投稿者 B : 23:53 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/11/13 (Mon.)

EOS Kiss M の噂

最近カメラ関係の新製品情報をあまり追っかけなくなり、噂サイトもほとんど見なくなりましたが、これだけはさすがに気になりました。

キヤノンの「EOS Kiss M」とオリンパスの「E-PL9」が海外の認証機関に掲載|軒下デジカメ情報局

Bluetooth 認証にキヤノンの「EOS Kiss M」が登録されたとのこと。

ミラーレスカメラの性能が十分以上に高まり、一般的な撮影用途において機材が一眼「レフ」である必要がほぼなくなってきた今、EOS の中上位機種はともかく Kiss シリーズがミラーレスに移行するのは時間の問題だろうと思っていました。もしかすると初代 EOS M から「EOS Kiss ●」の名称で出てくるのではないかとさえ思っていましたが、商品戦略に関しては保守的なキヤノン、さすがにそこまではしてきませんでした。しかし昨年 EOS M5 でデュアルピクセル CMOS AF が採用されて実用的な AF 性能に達し、EOS でもレフ機からミラーレスへの主役交代カウントダウンが始まったな...と感じていたところで、いよいよ伝統の「Kiss」の名を冠したミラーレスが出てくるようです。

スペック的には 24Mpixel でデュアルピクセル CMOS AF を搭載した EOS M100 に近いものになるだろうと予想しています。でもそれよりも気になるのは、カメラとしてのスタイリングを EOS M5/6 のようなカメラ然としたものに寄せてくるのか、EOS M100 のようなコンデジライクな路線で来るのか、です。
個人的な予想としては、私の知人関係でここ数年の間に Kiss を買った人の選択理由の多くが「カメラらしいカメラで撮りたかったから」というのがキーになると考えています。もはやミラーレスでもスマホでもある程度十分な写真が撮れる現在、あえて新規に一眼「レフ」に手を出す人の多くは、レンズ云々よりも「ちゃんとしたカメラで撮ってる感」を求めているのだと思っています。海外では分かりませんが、少なくとも「Kiss」のイメージが通じる国内でこの名称をつけるなら、コンデジの延長線上にある M100 の路線はあり得ない。同じくコンデジ路線だった「M10」が一世代で「M100」にモデルチェンジし、二桁のモデル名を明け渡したのも、この EOS Kiss M の海外でのモデル名が「EOS M50」となる前提だったと考えれば辻褄が合う。キヤノンは今後 EOS M を一眼レフの EOS D 同様にハイアマ向けの一桁とエントリー向けの二桁&Kiss、コンデジ代替の三桁というヒエラルキーに整理しようとしているのではないでしょうか。そういうことも踏まえると、Kiss M/M50 は一眼レフに寄せたデザインにしてくるはず。従来の Kiss テイストをどの程度踏襲してくるかは分かりませんが。

EOS M5/M6 はレンズラインアップの貧弱さで「EOS D のサブボディ」たり得る状態にはなっていませんが、ダブルズームレンズキットを買って満足するユーザーが大半な Kiss のラインとしてであれば、今の EF-M レンズのラインアップは最低限はあるとも言えます。キヤノン以外のミラーレスはエントリー機が今手薄なので、出来さえ良ければ Kiss M はミラーレスにおけるキヤノンの起死回生のモデルになる可能性を秘めているかもしれません。
正式発表は来年の CP+ なのか、それとももっと早いのか。注目して待ちたいと思います。

キヤノン / EOS Kiss X9

B073LJYVFM

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2017/10/30 (Mon.)

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正

オールドレンズの第一人者・澤村徹さんの個人サイトにて、CONAX G 用 Biogon 21mm F2.8 を α7 シリーズで使った際の周辺像流れ対策について記事化されています。

G Biogon T* 21mmF2.8周辺像の流れを光学補正する - metalmickey's camera

G Biogon は 21mm に限らず 28mm でも、α E マウントで使った際に周辺の像流れと色被りが発生しやすく、使い物になる画質に仕上げようと思うと工夫が必要でした。どちらもフランジバックが短いが故にイメージセンサに対して光が斜めに入射することが原因と思われ、色被りについては画素サイズが大きな α7S(および S II)では比較的緩やかだし、どの機種でも Lightroom や PlayMemories Camera Apps の「レンズ補正」アプリを使ってソフトウェア的に補正することも難しくありません。しかし、センサのカバーガラスの厚みによって画質低下していると思われる周辺像流れに関しては、これまで決定的な解決策はなく、できるだけ主題を中央に配置する、絞りを開けて周辺は減光で落としてしまうなどの工夫をするしかありませんでした。

今回の話は、その周辺像流れに対して補正レンズを追加することで改善しようという話です。

Biogon

発端は、一年ほど前に Leica M マウントおよび CONTAX G の 35mm 以下の広角レンズに補正レンズを入れて検証した海外サイトの記事でした。半年くらい前から国内でもちらほら追試した人が出てきて実際に効果がありそうだったため、私も試してみようかな...と考えていたところで今回の澤村徹さんの記事。日本でこの人がやらなかったら他に誰がやるという方(笑)が記事化したなら、今後国内オールドレンズファンに広まっていくのではないでしょうか。

この手法の考え方としては、周辺像が流れてしまうことに対して予め補正レンズを入れることで、カバーガラスによる像流れを打ち消してしまおうというものです。まさに写真用レンズの設計と同じことをしているわけですが、改造不要でレンズの前群よりも前に補正レンズを追加するだけ、しかも補正レンズはありものの平凸レンズをステップアップ/ダウンリングで挟み込むだけでできるお手軽さが素晴らしい。色被りの補正には繋がりませんが、こちらはソフトウェア補正でどうとでもなります。

もともと描写力には定評のある G Biogon のポテンシャルを α7 シリーズで最大限に引き出せるなら、一万円ちょっとという追加投資は惜しくない。私も近いうちに試してみようと思っています。

KIPON / CONTAX G-NEX マウントアダプタ

B010WHUHVC

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2017/10/25 (Wed.)

α7R III

ソニー、4,240万画素×秒間10コマ連写の「α7R III」 - デジカメ Watch
ソニー / α7R IIIicon

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ソニーが α7R III を発表しました。
タイミング的にはそろそろ α7 シリーズがモデルチェンジする頃だろうとは思っていましたが、まさか α7R III が最初に来るとは思わなかった(;´Д`)ヾ。

ボディデザインは α9 とほぼ共通化され、バッテリの大容量化・スティック型コントローラ追加・液晶タッチパネル対応化など旧型で不満だったメカ要素はひととおり改善されました。イメージセンサそのものは α7R II と同等ながら、BIONZ やフロントエンドプロセッサの刷新によって AF 性能向上・低ノイズ化・高感度対応を果たし、ボディ内手ブレ補正の段数向上とペンタックスのリアレゾ相当の連写合成機能「ピクセルシフトマルチ撮影」にも対応、動画に関しては 4K HDR のボディ内記録に対応。さらに連写はメカシャッターで 10 コマ/秒とか、見た目が大きく変わらない中で中身は全方位に進化してきました。α9 から機能継承することで α7 III シリーズも大幅にスペックアップするだろうとは思っていましたが、想像以上の進歩と言えます。α9 はフラッグシップと言いつつも実際は動体撮影特化カメラでしたが、α7R III は万能型カメラであり、多くのユーザーにとっては α7R III こそがハイエンドと感じられるのではないでしょうか。

私が得に注目したのは α9 譲りの AF と連写性能で、4,240 万画素のフルサイズ機なのにメカシャッターで 10 コマ/秒というのは驚きです。α9 のような異次元の連写性能はないにせよ、α9 並みに食いつきの良い AF が使えて 10 コマ/秒で撮れるならそろそろ動体撮影用カメラとしての EOS 7D2 からの置き換えを考えても良い頃。なんたって APS-C にクロップしても 1,800 万画素あり、2,000 万画素級の 7D2 と解像度で引けを取りません。私もそろそろミラーありカメラから完全移行する時期を見計らっているところがあり、α7R III の登場によっていよいよそれが現実に見えてきたかな、と考えています。

価格は 37 万円前後とのことで、最近 40 万円クラスのカメラが普通に出てきすぎて感覚が麻痺していますが、まあ私が購入候補に入れるカメラでは残念ながらないですね...。今の私が買えるのはせいぜい無印 α7 クラスまでだし、いずれ出てくるであろう α7 III が α7R III の要素をどこまで踏襲してくるか次第です。とはいえ今の α7 II にもさほど大きな不満はなく、バッテリとスティックコントローラ、タッチ液晶が採用されたらそれだけのために買い換えてもいいとは思っていますが。あとは初代 α7 から世代を重ねるごとにジワジワ大きく重くなってきているのがネックかなあ。

ソニー、フルサイズ標準ズーム「FE 24-105mm F4 G OSS」 - デジカメ Watch
ソニー / FE 24-105mm F4 G OSSicon

iconicon

そして今回の注目はボディ以上にレンズかなと思っています。フルサイズ対応の標準ズームとして待望の 24-105mm F4 が登場しました。

初代 α7 と同時発売された 24-70mm F4 は一見ソツのない描写をするもののボケには不満が多く、旅行等でレンズを厳選する必要があるときには仕方なく使うけど普段はなるべく使わないようになってしまっていました。かといって 24-70mm F2.8 GM は高価いし重いしで買う気になれず、サードパーティ...具体的にはシグマあたりから対抗モデルが出てくれないかなと臨んできたところでした。それがシグマがなかなか「DG DN」シリーズを出さない間に、純正から出てきてしまうとは。
フルサイズ用レンズの標準ズームとして一般的な 24-70mm は、これ一本で済まそうと思ったらテレ側がもう一声欲しい、と感じるシーンも少なくありません。そこに 24-105mm というのはちょうど良いズーム域であり、キヤノンでもこのスペックのレンズは長らく定番となっています。そういう意味では FE 24-105mm F4 というのはまさに理想的なスペックで、これで画質が 24-70mm 以上であれば是非とも買い換えたいところ。

ただネックなのは 24-70mm よりも 200g 以上重くなってしまうところなんですよね。キヤノンでも 24-70mm より 24-105mm のほうが大きく重いので仕方のないところではあるし、α の FE 24-70mm F4 はデジタル補正を前提として小型軽量化したレンズでもあるわけで、真っ当に画質向上させようと思ったら大きく重くなってしまうのはやむを得ないとも思います。
まあちょっと重くなることを除けば現 24-70mm F4 の不満を全部解消してくれる可能性の高いレンズなので、買い換えを視野に入れつつ早いうちに実機を試したいところです。

投稿者 B : 23:37 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/10/24 (Tue.)

SIGMA 16mm F1.4 DC DN

シグマ、ミラーレス用の広角レンズ「16mm F1.4 DC DN | C」を開発発表 - デジカメ Watch

SIGMA 16mm F1.4 DC DN

シグマがミラーレスカメラ用の交換レンズ新製品を発表しました。

スペックは 16mm F1.4、「DC DN」カテゴリ、つまり APS-C 以下フォーマットのショートフランジミラーレス用レンズという位置づけ。昨年発売された 30mm F1.4 DC DN に続く二本目で、APS-C では 24mm F1.4 相当、m4/3 では 32mm F1.4 相当となります。このシリーズはシグマとしては珍しくカメラ側のデジタル補正を前提とした設計で、スペックの割に軽量コンパクトかつリーズナブルな製品バランスを目指していて、今回の 16mm F1.4 もその路線に基づいています。
シグマのミラーレス用レンズとしては以前の「DN」シリーズが F2.8 のコンパクトな単焦点レンズとして存在しましたが、現在は他のシグマレンズ同様に「大口径で描写に説得力がある、キットレンズからわざわざ換える意味のあるレンズ」に方向転換してきた印象があります。個人的には 19mm F2.8 DN は気に入っているので寂しいですが、確かにさほど明るくないレンズは使用頻度下がっちゃうんですよね...。

また、シグマのサイトには今後の開発予定としてロードマップが公開されています。

DN series road map | SIGMA GLOBAL VISION

ロードマップといっても追加のもう一本だけですが、次は中望遠レンズになる模様。DN シリーズにおける 60mm F2.8 に近い焦点距離になるようですが、この 35mm 判換算表はかなり正確に描かれているようで、見た目からストレートに推測すると 55mm F1.4(APS-C で 82.5mm 相当、m4/3 で 110mm 相当)になるのでしょう。APS-C だとポートレートレンズに最適になりそうです。E マウントでは 50mm F1.8 OSS(APS-C)、Sonnar 55mm F1.8(フルサイズ兼用)という激戦区だけに、明るさと価格で純正レンズに対抗する狙いでしょうか。

個人的にはカメラはもうフルサイズメインになってしまい、APS-C ボディもあるけどフルサイズと共用できるレンズ以外は基本的に買うつもりがないので、このレンズはちょっと選択肢に入らないかなあ。そういう意味では、上にフルサイズがある E マウントで出すよりも APS-C で完結しているキヤノン EF-M やフジ X マウントで出した方が喜ぶユーザーは多かったんじゃないかとも思いますが、そこはやっぱりマウントの普及率で決めているんでしょうか。
これはこれとして、フルサイズ対応の「DG DN」シリーズの登場にも期待しています。シグマ山木社長のインタビュー記事等には検討中という話が時々出てきますが、いつになるんですかね。

投稿者 B : 22:16 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/08/29 (Tue.)

EOS M100

キヤノン、フェイスジャケットで着せ替えられる「EOS M100」 - デジカメ Watch

EOS M100

EOS M のニューモデル「M100」が発表されました。

最近の EOS M は M5 や M6 といった他社トレンドに追随するミドルハイスペック/クラシカルデザインの方向性に振っていましたが、今回は二年前の M10 の後継にあたるエントリークラスとして出てきました。小型軽量でシンプルなミラーレスというのは M10 を踏襲しながらも、フェイスジャケットで外観をカスタマイズできるというのはかつての PowerShot N シリーズを汲む流れ。コンパクトデジカメ市場がほぼ壊滅した今(それでもキヤノンはかなりのラインアップを持っていると思う)、PowerShot N のようなデザインで遊べる路線はもうミラーレスしかないのでしょう(その市場も残っているかどうか怪しいけど)。

かつての NEX-5 シリーズの削ぎ落とした商品性に惹かれてミラーレスに手を出した私としては、やはり最近のミラーレス重厚長大路線よりはこういう小型機にこそがんばってほしいという思いがあります。これよりも前に出た小型ミラーレスはたぶん M10 が最後で、もう他のメーカーが目もくれないカテゴリだからこそ、諦めずに磨いていってほしい。まあ私が本当に欲しいのはエントリー向け、女子向けではなくて研ぎ澄ました小型機なんですけどね...。ただ M100 もスペックを見ると 2,400 万画素、デュアルピクセル CMOS AF という M5/M6 相当の画質や性能を期待できそうなものではあります。あとはもうちょっとだけ操作性にこだわってほしいのと、何と言ってもレンズですね。シリーズが始まって 5 年が経つというのに 6 本しかない、というのはいくらなんでもやる気がなさすぎます。

キヤノン、手ブレ補正付きの「EF85mm F1.4L IS USM」 - デジカメ Watch
キヤノン、アオリ撮影用のTS-Eレンズを拡充 - デジカメ Watch

EF85mm F1.4L IS USM

一眼レフ用の EF レンズも一気に 4 本出てきました。ポートレートレンズの王様 85/F1.4L と、チルトシフト対応の TS-E レンズ群。TS-E に至っては 50mm・90mm・135mm をまとめて出してくるとか、がんばりすぎ(;´Д`)ヾ。

私は TS-E レンズにはあまり縁がないので(それでも年に何度か建造物を撮るときに欲しくなってしまう)、どちらかというと好きな焦点距離である 85mm が気になります。85mm F1.4 といえばポートレートの定番レンズですが、キヤノンには今まで F1.2L と F1.8 しかなく、長らく空いていたポジション。そこに満を持して L レンズ、しかも IS つきですか...こないだシグマの 85/1.4 を買ったのは失敗だったかなと一瞬思いましたが、価格差を見て現実に戻りました(ぉ。いやソニーの 85/1.4GM だってそれくらいするし、ポートレートメインの人にとっては決して高くないと思いますが、私はシグマでいいや...。

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2017/06/30 (Fri.)

EOS 6D Mark II

キヤノン、バリアングル+タッチ液晶になった「EOS 6D Mark II」 - デジカメ Watch

EOS 6D Mark II

キヤノンのエントリーフルサイズ一眼 EOS 6D が五年ぶりにモデルチェンジし、Mark II となりました。6D からもう五年も経っていたとは、歳を取るわけだ...。

旧型からの大きな変更点は液晶モニタ。フルサイズ EOS として初めてバリアングル液晶を搭載し、デュアルピクセル CMOS AF にも対応したことでアングルフリーなライブビュー撮影ができるようになります。キヤノンは中上位機種では頑として固定液晶だったので、これは大きな進歩です。他にもイメージセンサの画素数/最高 ISO 感度向上、AF 測距点の増加(45 点オールクロス)、連写 6.5 コマ/秒化、DIGIC 5+→DIGIC 7 への進化、NFC・Bluetooth LE 搭載などこの五年分の進化をしっかり取り込んだ、フルサイズ一眼の入門機としては十分すぎるスペックになっています。

私は 5D Mark III から Mark IV への買い換えを躊躇っている(というより、半ば諦めている)クチですが、6D Mark II が出たら 5D4 が買えなかった組の受け皿になるくらいのスペックがあるのでは?と密かに期待していました。が、部分的には 5D3 を超えている部分はもちろんあるとはいえ、OVF の視野率と AF 測距点の数、それとマルチコントローラ(スティック)の有無という「撮影時の操作性と歩留まりに関する部分」でまだまだ厳然としたヒエラルキーが存在しています。最高 ISO 感度も 40000 止まりという控えめなスペックだし、これならまだまだ 5D3 が現役でいいかな、と思います。

6D2 は単体で見るととてもよくできたカメラだとは思いますが、うーん、私にとってはやっぱり今の 5D3・7D2 が最後のレフレックスつきカメラになるのかもなあ。これらをあと 2~3 年も使ったらミラーレスに完全移行、みたいな未来も見えてきていますし。

キヤノン、小型ボディ+バリアングル液晶の「EOS Kiss X9」 - デジカメ Watch

EOS Kiss X9

APS-C のほうではミニマムスタイルだった Kiss X7 の後継機種が X8 をスキップして X9 として登場しました。

とにかく削ぎ落として削ぎ落として小型軽量化した X7 に対して、今回の X9 は「ずいぶん普通の一眼レフになったなあ」という印象。独特の形状だったグリップはオーソドックスなスタイルに戻され、液晶もバリアングル化されて、ずいぶん普通の EOS Kiss っぽいカメラになりました。それでも X9i よりは 80g も軽く、X7 比で機能が増えながら 10% しか重くなっていないというのはがんばっていると思います。
個人的には「機能性やユーザビリティを多少犠牲にしてでも全ステータスを小型軽量化に振ったモデル」みたいな尖った商品企画が好きで、故に X7 もかなり好きなカメラでしたが、やっぱり市場はもっとカメラ然としたスタイルを求めていたということでしょうか。まあカメラは昔からちょっと攻めた形状のものが出てきても、最終的にオーソドックスな形に収斂するサイクルを繰り返してきていますからね。ただ、こういうスタイルで X9 が存在するのであれば、X9i と 9000D を併存させるのではなく 9000D に一本化しても良いのでは、とも思います。

X7 よりは大きく重くなったとはいえ、X9 もパンケーキレンズつきの実機を見たら「小っさ!」と思うんだろうなあ。自分が買うカメラにはならないけれど、一度触ってみたい。正直、ある程度想像のつく 6D2 よりも、X9 のほうが実際どんなバランスになっているのか気になっていたりします。

投稿者 B : 00:26 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック