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2015/09/11 (Fri.)

ZEISS Milvus

コシナ、カールツァイスと共同開発したレンズ「Milvus」 - デジカメ Watch

ZEISS Milvus

コシナがカールツァイスブランドの新レンズ群「Milvus」シリーズを発表しました。

最近、ツァイスから新シリーズのレンズ群が相次いで登場していますが、最近集中しているミラーレス向けのレンズではなく、今回は一眼レフ用のレンズになっています。「Milvus」は、近年のツァイスレンズのシリーズ名同様、鳥類のラテン語名に由来しており、今回はトビのラテン語表記からきている模様。
一眼レフ用のレンズは同じくコシナから ZE、ZF.2 マウント等の MF レンズ群が存在した上に、「Otus」シリーズも出ているので、それらとの棲み分けが気になるところ。ツァイス公式のレンズラインアップページの表記によると、旧レンズ群も Classic レンズシリーズとして当面は併売になるようですが、機能的に似ている部分も多いので、簡単に一覧を作ってみました。(ソニー製ツァイスレンズは除く)

シリーズカテゴリフォーマットAF/MF対応マウント
Otus一眼レフフルサイズMFZE/ZF.2
Milvus一眼レフフルサイズMFZE/ZF.2
Classic一眼レフフルサイズMFZE/ZF.2*
BatisミラーレスフルサイズAFαE
LoxiaミラーレスフルサイズMFαE
TouitミラーレスAPS-CAFαE/X
* Classic レンズには一部 ZF/ZS/ZK マウントも存在(ZK マウントは販売終了)

こうやって並べて見ると、ミラーレス用レンズはシリーズごとに棲み分けがはっきりしている(この棲み分けにどこまで細かな需要の違いがあるかは別として)のに対して、一眼レフ用の Otus/Milvus/Classic シリーズはいずれもフルサイズ対応 MF レンズで対応マウントもほぼ同じ、というモロかぶりの状態にあります。ただ、レンズ構成を見ると 50mm F1.4 と 85mm F1.4 以外の Milvus は同スペックの Classic シリーズのレンズ構成を踏襲しているようなので、いずれ Milvus が Classic シリーズを置き換えていくことになるのではないかと思います。構成は同じでも硝材や製造の精度、コーティング等がアップデートされることで Classic より高解像度になり、価格も 1.5~2 倍ほど高くなる、という方向性でしょうが。主軸となる 50mm と 85mm のレンズ構成を変えてきた(特に 50mm は定番の Planar タイプから Distagon タイプに変更してきた)ことから、単なる Classic レンズのリニューアルという位置づけではないと思われ、どのような描写に仕上がっているか、非常に興味があるところ。
ただ、超高解像レンズとしてはお値段も超弩級の Otus が存在することから、この Milvus シリーズが単に Otus の廉価版的な見え方になるのか、それとも Otus とは違った方向性を目指しているのか、も気になるところです。そういえば Otus も標準域の 55mm F1.4 が Distagon タイプなんですよね。そう考えると、同じような方向性でかけているコストが違うだけ、という可能性も十分にあり得ます。

あとこれは多くの方が指摘している部分ですが、最近のツァイスレンズの曲線主体でピントリングがプレーンなラバー、というデザインテイストはどうも好きになれません。これに似合うボディ、ほとんどないんですよね...。個人的に好きなのは Classic シリーズや ZM レンズのような金属的でメカメカしい、クラシカルなデザイン。そういうのはフォクトレンダーでやってね、ということなのかもしれませんが。

というわけで、Milvus シリーズは気になりながらも、相対的に Classic シリーズが俄然お買い得に見えてきました(笑。前々から 85mm F1.4 ZE くらいは欲しいと思っていたので、なくなる前に手を出しておきますかね!?ただ、最近は MF レンズは EVF でないと自信を持ってフォーカスを合わせられなくなってしまったので、いくら EOS 5D3 でも歩留まりを上げられる自信もないんですが(´д`)。

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2015/08/27 (Thu.)

Canon EF35mm F1.4L II USM

キヤノン、「EF35mm F1.4L」を約17年ぶりにモデルチェンジ - デジカメ Watch
キヤノン / EF35mm F1.4L II USM

B014IO02DS

ここのところ定番レンズのリニューアルを進めているキヤノンから、EF35mm F1.4L の II 型が登場しました。メインどころのズームレンズがあらかたリニューアルし終わったためか、最近は単焦点レンズの置き換えに注力しつつある印象。35/1.4L に関してはもう数年前からリニューアルの噂があっただけに、満を持して投入、というところでしょうか。

今回の最大の特長は、新素材「BR 光学素子」を採用し、青色系の短波光の収差を収差を低減してきたところ。蛍石に代表されるように、キヤノンは新硝材開発のトップランナーというイメージが強いですが、また新たな光学素子を投入してきました。とはいえ過去には DO レンズのようにあまり成功したとは言えない光学素子もありましたが(まあ今でも現行製品ですが)、シミュレーションと計測技術が大きく進歩した現代の新素材なので、効果は折り紙つきなのでしょう。

近年投入されている新レンズは EOS 5Ds のような超高画素機を前提に開発されている高解像レンズなので、これも間違いなく 5Ds との組み合わせで最高の性能を発揮する高性能レンズなのでしょう。ただお値段のほうも旧型から大きく上がってしまい、実売 27~28 万円と、そうそう手の出る価格帯ではありません(´д`)。個人的には同じ 35mm F1.4 ならばシグマの Art レンズもかなりの高性能レンズなので、同じ値段を出すならシグマの Art 単焦点シリーズを揃えてしまったほうが楽しめる気も。まあシグマは高解像度に振った分ボケがやや硬い印象があるので、傾向としてキヤノンのほうがボケ表現は柔らかそうだな、という気もします。
いずれにしても買えませんが、一度実機を使って自分で撮ってみたいですね。

個人的には 70-200/4L をそろそろリニューアルしてほしいところですが、現行モデルも発売からまだ 10 年経ってないし、もう少し後になるのかなあ。

投稿者 B : 21:35 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2015/06/26 (Fri.)

α7R II

ソニー「α7R II」国内正式発表 ファーストインプレッション - デジカメ Watch
ソニー / α7R IIicon

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先週海外で発表されていた「α7R II」が国内でも正式発表されました。


世界初の 4,240 万画素フルサイズ裏面照射 CMOS センサに拡張 ISO 102400、単体での 4K 動画撮影対応、α7 II 譲りの 5 軸手ブレ補正、399 点像面位相差 AF と A マウントレンズの高速 AF 対応(ただしレンズ内モーター搭載レンズのみ)、さらには電子先幕シャッター&サイレントシャッターにまで対応、という α7R の弱点をことごとく潰してきただけでなく、既存の α7 シリーズの要素を全部盛りにしたようなカメラ。まさか α7 から二年足らずでここまで来るとは思いませんでした。

スペック上はボディ側にはほぼ弱点と言うべき弱点は見当たらず、EOS 5D シリーズや D800 シリーズと比べて物足りない点があるとすれば、操作ボタンの数の多さくらいでしょうか。いちいちメニューから辿らなくてもいい操作性は写真の歩留まりに直結するので、そこはまだ差がありますが、大きさ重さとのトレードオフでもあったりします。
それよりもここまでボディ側に不満がなくなってくると、レンズラインアップが寂しく感じます。絶対的な本数もまだまだ少ないですが、「このレンズがあるからこのマウントを選ぶ」と言える銘玉がない(強いて言えば 55mm F1.8 くらいか。あと今日発売の 35mm F1.4 と 90mm MACRO には期待)。ただ、α7 シリーズの強みはマウントアダプタで世にあるほぼ全ての 35mm 判(以上の)レンズが使えること。もしサードパーティ製の AF 対応 EF-E マウントアダプタでも A マウントの SSM レンズ並みのスピードが出せるのであれば、EF レンズが EVF やチルト液晶で使える、ということにもなってくるわけで、EOS・α 二刀流な俺大勝利!な時代がやって来ます(ぉ。まあこのあたりは発売後すぐに試す人が出てくるでしょうから、その検証結果に期待。

まあ価格が価格なのでそうそう手が出る代物ではありませんが、このカメラに入っている機能が今後下位機種にも順次反映されていくと考えると、E マウントの今後にも期待が持てるというものです。α7 III はまだしばらく先でしょうが、α6000 のモデルチェンジでボディ内手ブレ補正・サイレントシャッター・電子水準器復活、くらいまで踏み込んでくれたら、間違いなく即買いしてしまうと思います。

投稿者 B : 22:27 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2015/06/19 (Fri.)

SIGMA [Art] 24-35mm F2 DG HSM

シグマ、世界初フルサイズ用「24-35mm F2」を開発発表 - デジカメ Watch

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM

シグマからなんかすごいのキターーーーー(;´Д`)ヾ!!!

今回は事前のリークがほとんどなかったので油断してました。大口径広角ズーム、という意味では 18-35mm F1.8 DC HSM のフルサイズ版的な位置づけです。
さすがにフルサイズで F1.8 通しは難しかったようですが、F2 通しズームでもすごい。キヤノンの EF11-24mm F4L も驚くべきレンズでしたが、これも今までの常識を打ち破るスペックのレンズだと思います。これが実現できてしまう最新の硝材と設計・製造技術の進歩には、やはり目を見張るものがありますね。

ちなみにプレスリリース文の中では

特に24mmと35mmの焦点距離では、Artラインの2つの単焦点レンズと同等の光学性能をお楽しみいただけます。

とありますが、以前 18-35mm F1.8 DC と 35mm F1.4 DG を比較してみてまさにそんな感じだったので、同様のアプローチで開発されたレンズであれば期待して良さそう。価格次第ですが、これ開放 F 値にこだわらなければ 35mm F1.4 よりも活躍の幅の広いレンズになるかもしれません。
ズーム域は 18-35mm F1.8 DC の約 2 倍に対して、24-35mm F2 DG では約 1.5 倍。広角域では 1mm の差でも画角の差は大きいので倍率は問題ではありませんが、18-35mm では 28/35/50mm 相当の三本の単焦点レンズが一本に、という感じだったのが、今回は 24/28/35mm という感じで一段広角寄りにシフトしているので、用途が少し異なってきます。まあでも「フルサイズ機を使う人なら、50mm は F1.4 の単焦点レンズを何かしら使いたいはず」と考えれば、広角寄りに位置づけたのも理解はできます。そこはあえて外してきた企画の製品、というところなのでしょう。

発売日はまだ明らかになっていませんが、これは一度試してみたいレンズですね。どこかで試用する機会を設けられないものか...。

投稿者 B : 23:59 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2015/05/11 (Mon.)

Canon EF50mm F1.8 STM

以前から「出る出る」と言われ続けていた、キヤノン EF50mm F1.8 II のリニューアルモデルがついに発表されました。

キヤノン、「50mm F1.8」を25年ぶりにリニューアル - デジカメ Watch
キヤノン / EF50mm F1.8 STM

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EF50mm F1.8 II は言わずと知れた「撒き餌レンズ」。アンダー 1 万円で単焦点レンズの面白さを味わえる、果てしない沼への入り口レンズとして多くのユーザーを呑み込んできました(笑。
今回のリニューアルでは AF 駆動がステッピングモーター化され、コーティングも現行世代のものにアップデート。加えてマウント部分にも金属パーツが奢られています。その分価格も 2 万円近くまで上がってしまいましたが、現行型が登場した時代は「50mm 単焦点=はじめの一本として買う標準レンズ」だったのに対して、現代では「50mm 単焦点=標準ズームからステップアップするためのレンズ」になっているので、多少のグレードアップは必然と言えるでしょう(それでも十分に安いですし)。

気になるのはレンズ構成が現行型と変わらぬ 5 群 6 枚ということですが、定番中の定番と言えるガウスタイプの構成ですし、現行型も価格帯を超えた描写として評価が高いので、コーティングの変更だけでも十分、という判断なのでしょう。それよりも STM 化されることで AF 速度向上と静音化を実現し、フルタイム MF も可能になることで、現行型の弱点を一気に解決してきたことが見逃せません。

価格帯的には「出たらとりあえず買っとけ」レベルではありますが、私は EOS 5D3 には EF40mm F2.8 STM がつけっぱなしになっているので、これを買ってもどれくらい出番があるかは未知数。まあ、それでもコストパフォーマンス的には買って損しないレンズではあると思いますが、おそらく私の身の回りで買う人が何人も思い浮かぶので、少し試させてもらってからでもいいかも(笑。

投稿者 B : 22:50 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2015/04/22 (Wed.)

ZEISS Batis

ツァイスが新しい交換レンズシリーズ「Batis」を発表しています。

Batis | ZEISS 日本

ZEISS Batis

Touit、Otus、Loxia に続く新シリーズで、鳥類をモチーフとした命名規則に準ずると「Batis」はヒタキの一種・セワタビタキ属を示すラテン語から取られているようです。

Touit が APS-C のミラーレス系マウントに対応した AF レンズ、Otus は一眼レフ用の超弩級 MF レンズ、Loxia は E マウントフルサイズに対応した MF レンズだったのに対して、Batis は E マウントフルサイズに対応した AF レンズとしてきました。純正以外で E マウントフルサイズにネイティブ対応した AF レンズはこれが初ではないでしょうか。

当初のラインアップは 25mm F2、85mm F1.8 の 2 本。25mm は Distagon、85mm は Sonnar 構成を採っているようです。レンズ構成図などの詳細が明らかになっていませんが、外観デザインを見る限りでは Touit によく似ているため、伝統的なツァイスのレンズ構成を踏襲した素直な描写の代わりに AF はさほど速くない、という Touit の特徴をそのまま受け継いでいると推測できます。ソニー製のツァイス FE レンズは AF が速くてシャープネスが高い代わりに描写はちょっと硬めなので、用途や描写の好みによってうまく棲み分けることができそうではあります(そもそも純正で同焦点距離のレンズはまだ用意されていませんが)。

ユニークなのは、距離指標窓が一般的なアナログメーターではなく、有機 EL ディスプレイを用いたデジタル表示になっていること(!)。もともとミラーレス用レンズのほとんどは MF 時にも内蔵モーターを使ってフォーカス駆動するためアナログの距離指標を備えていませんが、それを逆手にとってこういうギミックをつけてくるとは。しかも、電源投入時にはここに「ZEISS」と表示されるというから、ツァイスヲタ的には一本持っていたくなりますね(;´Д`)ヾ。

発売は 7 月予定、海外で既に予約を受け付けているオンラインショップの価格を見るとどちらも 1,000 ドルオーバーなのでそうそう手は出ませんが、早く実物に触ってみたいところです。

投稿者 B : 21:25 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2015/02/15 (Sun.)

CP+ 2015 (2)

昨日に引き続き、CP+ のレポートをまとめていきます。

カメラと写真映像のワールドプレミアショー シーピープラス2015

SIGMA

[ Sony α7 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

もうすっかり「じっくり回るブース」の一つになってしまったシグマから。

各種レンズの発表や dp3 Quattro の正式発表までは予想できていましたが、意表を突かれたのが dp0 Quattro の登場でしょう。

dp0 Quattro

最も数字の小さい dp1 がシリーズ中最広角カメラだとばかり思い込んでいたら、まさか「0」の数字を使ってくるとは。焦点距離 14mm(35mm 判換算 21mm 相当)の超広角レンズを搭載してきました。ワイコン使用を除けば、おそらく大型センサを搭載したコンパクトデジカメとしては最広角な製品になるのではないでしょうか。ただ 21mm というとかなり広角なので、これ一本で撮影というシーンは考えにくく、他の dp シリーズとの併用を前提としていると思われます。

ただし残念なことに dp0 Quattro はガラスケース越しの展示のみ。

dp0 Quattro

レンズの突出量は dp シリーズ中最大。かなり存在感のあるレンズですが、ここがもうコダワリの塊のようで、

とのこと。カメラ内補正が当たり前になりつつある昨今の流れに逆らい、レンズだけで歪曲ゼロを目指したというわけだから、まさに真のカメラ好きに向けた製品と言えます。鏡筒が長いのは、光学系のテレセントリック性(センサに対して光ができるだけ垂直に入射するように)も考慮したものと思われます。他の dp シリーズはレンズ設計やコンセプトを流用してミラーレス用交換レンズも発売されていますが、これも交換レンズ化されないかなあ。

dp3 Quattro

ちなみにガラスケース内の展示は背面液晶に製品名が表示されていましたが、特に何か動くわけでもないのにわざわざ AC アダプタを接続して画面を表示させていました。ここは別に製品名シールで良かったんじゃ...?

SIGMA [Art] 24mm F1.4 DG HSM

また、今回の CP+ に合わせて発表された新レンズがこの 24mm F1.4 DG HSM [Art]。フルサイズ対応短焦点 [Art] シリーズとしては 35mm、50mm に続く三本目になります。私はこのシリーズはとても気に入っているんですが、焦点距離的には 35mm、50mm と来たら次は 85mm F1.4 を出してきてほしかった。まあ今までの日本も含め、フルサイズで使っても APS-C で使ってもツブシが効く焦点距離が続いているのでそういう意図なんでしょうが(24mm は APS-C では 36mm 相当となりスナップに使いやすくなる)、待望の 85mm F1.4 [Art] は来年の CP+ 待ちな感じかなあ。

SIGMA [Contemporary] 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM

昨年末に発表された二つの 150-600mm のうち、詳細が未公表だった [Contemporary] のスペックと価格も公表されました。

重量は約 1,830g、価格は 15 万円。旧 150-500mm よりは焦点距離が伸びた分若干重くなってしまいましたが、私が使っている APO 50-500mm OS が約 1,970g なので、それと比べると先日体感で量ってみたとおり少しだけ軽くなったことになります。これなら、手持ちでもギリギリ許容範囲。[Sports] のほうはとてもじゃないけど手持ちは無理だったので、アマチュア的な本命は [Contemporary] のほうでしょう。

SIGMA [Contemporary] 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM

ただし [Sports] との違いは、直進ズームとしての使い勝手が考慮されていないこと。一応ズームリングを回さずに直進的にレンズを繰り出すことはできますが、トルクの掛かり方がスムーズではなく、中間域だけやたら軽く、500~600mm の区間は妙に重い、という感じなので、基本的にはズームリングで操作することが前提になるでしょう。
ただ各焦点距離でのズームロックは [Sports] 同様に対応しているので、天体撮影等には扱いやすいと言えます。

値段もだいたい予想通りのレンジだったし、これは 50-500OS から買い換えるか悩むところだなあ。

SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III

続いてコシナブース。全くのノーマークだった、フォクトレンダー SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical(M マウント)に III 型が登場してきました。

これ、α7 用に去年 II 型を買ったところなんですよね...。何が変わったかというと、デジタル用にセンサへの光の入射角を最適化してきたということですから、完全に α7 シリーズでの周辺マゼンタ被り対策です本当にありがとうございました。
これはもう発売され次第 II 型から買い換えるしかない!と思ったところまでは良いんですが、価格が II 型から約 1.5 倍に上がってしまいました(;´Д`)ヾ。これはそうそう買い換えられない...。カメラ内のレンズ補正アプリで当面は凌ぐしかありません。

SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III

今年のコシナブースはレンズのカットモデル展示祭りという感じで、何でもかんでもウォーターカッターで真っ二つに切りまくり(笑。おかげで III 型のレンズ構成もバッチリ確認できました。

SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II

で、こちらが今までの II 型。もうレンズの全長からして違う、全く別物のレンズです。

SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II

旧型のレンズ構成。一目瞭然ですが、II 型が 6 群 8 枚だったのに対して III 型は 9 群 11 枚というまるっきり違うレンズ構成になっています。dp0 Quattro のレンズが長かったのと同様に、経路を長くすることで多重に光学補正をかけつつ、センサに対してできるだけ垂直に入射するようにしているということでしょう。III 型の設計であればマゼンタ被りだけでなく、α7 シリーズで発生する周辺の像流れも軽減されることが期待できるだけに、これはたいへん気になります。まあそうそうすぐには買えませんが...。

ULTRON 35mm F1.7 Aspherical

他にも ULTRON 35mm F1.7 の参考出品やマイクロフォーサーズ向け NOKTON 10.5mm F0.95、ツァイスブランドで Otus や Loxia など、新レンズ群を精力的に展示していました。

Manfrotto 190CXPRO4T

そして Manfrotto ブース。

何の前触れもなく発表された、190 シリーズ三脚のツイスト(回転)ロック版「190T シリーズ」が展示されていました。

Manfrotto 190CXPRO4T

三脚はレバー式はワンタッチで伸縮できるものの機構が大きく重くなりがち、回転ロック式は逆にコンパクトで軽くできるけど設置に時間がかかりがち、ということで一長一短です。長年レバー式にこだわってきた Manfrotto が回転式を出してくるということ自体驚きですが、使い勝手はどうでしょうか。私はレバー式しかじっくり使ったことがありませんが、回転ロック式のフラッグシップ GITZO ユーザーであるクマデジさん曰く「GITZO なら 1/4 回転するだけですぐにロック/リリースされる。これは回転量が多くて GITZO ほど使いやすくなさそう」とのこと。GITZO も Manfrotto も同じグループ企業なので技術流用しているのかと思ったら、そこは差別化されているようですね。私はセッティングがラクなレバー式のままでいいです(笑。

Manfrotto befree Carbon

トラベル三脚 befree もシリーズ化されて、通常のアルミモデルにはカラバリが追加され、さらに上位モデルとしてカーボン版が登場しました。初代モデルを買った私としては気になるところですが、確かに比べるとただでさえ軽かったアルミ版に比べてさらに一段軽くなっていて、これなら旅行に躊躇なく携行できるレベル。ただし値段もアルミの約 2 倍になり、実売でおそらく 40,000 円前後になると思われます。それでも同じくカーボンを採用した GITZO のトラベラー三脚の半額なので、コストパフォーマンスは高いか。

Manfrotto MHXPRO-3WG

あと現場で見るまでノーマークだったんですが、ギア雲台にも新型「MHXPRO-3WG」が登場していました。

今までギア雲台といえば精密性は高いけど大きく重く高価いという三重苦でそうそう手が出ませんでしたが、これは樹脂製で軽く、かつ実売が 2 万円台中盤になるとのことで、これなら手が出る!

Manfrotto MHXPRO-3WG

しかも、角度調整用のノブを倒すと角度固定が解除されてフリーに動かせ、ノブを離すとまた固定される、という新機構を採用。ギア雲台の精密さと 3 ウェイ雲台の手軽さを併せ持った、非常に扱いやすい雲台と言えそうです。私は今使っている 3 ウェイ雲台を昨年発売されたハンドルが収納できる新型に買い換えようかと思ってましたが、買うなら俄然こっちかな...。

SIGMA

[ Sony α7 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

ということで、私の CP+ レポートはここまで。

会場でお会いした方もお会いできなかった方も、お疲れさまでした。また来年お会いしましょう!

投稿者 B : 00:33 | Camera | Camera Accessory | Compact | DSLR | Photograph | Vario-Tessar FE 24-70/F4 ZA OSS | α7 | コメント (0) | トラックバック

2015/02/14 (Sat.)

CP+ 2015 (1)

CP+ に今年も行ってきました。

カメラと写真映像のワールドプレミアショー シーピープラス2015

紗々さん

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF70-200mm F4L USM ]

今年は久しぶりに各ブースをじっくり回ることができました。しかし何年も通っていると会場の知り合い率が高まってしまい、なんだかんだでご挨拶したり近況報告したりしている間に半日くらい過ぎてしまったという...。年々、撮影機器を見に行くというより普段会えない人に会いに行くというイベントになりつつあります。

展示内容に関しては既にニュースサイトを中心にあちこちで記事が上がってきているので、私は個人的に注目した新製品の話なんかを断片的にメモしていくことにします。

Canon

キヤノンブースは言うまでもなく 5Ds/5Ds R をはじめとした一眼カメラの新製品が大盛況。そういうこともあろうかと、前もってショールームで触っておいて良かった...。
ちなみに 40 分待ちであれば、そのまま東海道線に乗って行列のできていない品川のショールームに行った方が早く触れます(笑

Canon G3 X

今回参考展示としてアクリルケース越しに展示されていた、PowerShot G3 X。1inch センサを搭載した超望遠ズーム機です。

同じカテゴリで言えばソニーの RX10 のライバルということになるでしょうが、RX10 のレンズは 24-240mm/F2.8 相当なのに対して、G3 X は 24-600mm 相当の 25 倍ズーム(!)。レンズの開放 F 値こそまだ明かされていませんが、大型センサ搭載の超望遠コンデジとしては破格のスペックです。本気のスポーツや野鳥撮りには厳しいでしょうが、取材等の業務用途ではかなり使い勝手が良さそう。

Canon G3 X

ただ、本体サイズがそれなりの大きさになってしまっているのがネック。ボディとレンズを合わせてミラーレス中級機くらいの大きさになってしまうので、それならミラーレスを使った方がいい、という判断も大いにあり得ます。ただし 1inch 以上のセンサと 600mm 相当のレンズをこのサイズ感で持ち運べる選択肢は他にないので、超望遠域を使う用途がどれだけあるか、が鍵になるでしょう。用途さえハマれば無二のカメラになりそうです。

PENTAX Full-size

続いてペンタックスブース。出る出ると言われ続けてそろそろ出す出す詐欺になりそうだったフルサイズ機が、ようやく形だけながら姿を見せました。

ただし現時点ではあくまでモックのみ。とんがり帽子の、同社初のフルサイズデジタル一眼、しかも当初はモック展示...この道~は~、いつか来た道~(by α ユーザー

PENTAX Full-size

正面から見るとけっこう出来上がっていそうに見えますが、別の方向から見るとまだ全然外観形状が決まっただけのモックにすぎないことが判ります。まあ実際の設計はもっと進んでいてあえてモックしか展示していない、という可能性もありますが、まだまだ先は長そうです。

私は今のところペンタックス機を買ったことはありませんが、なにげに周囲にペンタックスユーザーが多いので(でもほとんどの人がここ数年で他マウントとの併用になりつつある)、注目はしています。

PENTAX Full-size

背面を見ると、この液晶周りの微妙な形状は、チルト対応するということでしょうか?

フルサイズ一眼でチルトできるカメラはまだ少数派なので、ライブビュー専用としてもチルトで出てきたら面白いことになりそうです。

OLYMPUS EE-1

それからオリンパスブース。私が注目しているのは、E-M5 II ではなく、その上についているドットサイト(照準器)「EE-1」です(笑

去年発売されたネオ一眼、STYLUS SP-100EE のドットサイト部分のみを単体で商品化したような機器。一応 OM-D シリーズのオプション品扱いになっていますが、特にカメラ本体と電子連動するわけでもないので、汎用のドットサイトとして他社カメラでも使えそうなのが気になっています。

OLYMPUS EE-1

こういう形でパカッと開きます。折りたためるので持ち運びやすいのが嬉しい。

野鳥撮りで超望遠レンズを使うときの欠点は、被写体がフレームアウトしたときに追いかけるのが大変なこと。ドットサイトであればフレーム外の視野も見えているため、飛び回る野鳥のフレーミングがかなり容易になります。実は最近野鳥撮りのために射撃用かデジスコ用のドットサイトを導入しようかと考えていたところなので、これは有力な選択肢になります。

OLYMPUS EE-1

レティクル(照準線)の明るさは 5 段階に調整でき、位置の微調整も可能。私はドットサイトにはまだあまり詳しくはありませんが、入門用としては十分かな...。こういうのは売れるのか売れないのかさっぱり判りませんが、他にあまり選択肢もないので、初物は争奪戦になりそう。春の発売ということですが、早めに手に入れたいところです。

CP+ のレポートは次回に続きます。

投稿者 B : 01:33 | Camera | Camera Accessory | Compact | DSLR | EF70-200/F4L USM | EOS 5D Mark III | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2015/02/09 (Mon.)

EOS 5Ds、見てきました

EOS☆ALL STARS

先日発表になったばかりの新 EOS を見に、品川のキヤノン S タワーに行ってきました。今週の CP+ ではたぶん人だかりで待たなくては触れない状況になると思い。それに対して、ショールーム(少なくとも品川)は平日の昼間であれば、発表直後の新商品であっても多くて 2~3 人待ちで触れるくらいには空いています。今回も、過去最大級の新商品発表にもかかわらず、5Ds には待ちなしで触ることができました。

キヤノン / EOS 5Ds

EOS 5Ds

これが 5,060 万画素のフルサイズイメージセンサを搭載した EOS 5Ds。といっても外観は 5D Mark III とほとんど変わらないため、現物を見てもそれほどの高揚感は沸きません(笑。
まあこのあたりになると高級品を買った感よりも優れた道具を手に入れた感のほうが強いので、大事なのは使ったときの馴染み感です。

5Ds に関しては、外観よりも実際にどういう写真が撮れるかで評価する必要がありますが、現時点では実機での撮影画像はお持ち帰りできないので、とりあえず外観だけ。

EOS 5Ds

中身は 5D3 をベースとしつつ、7D2 に搭載された新機能を意欲的に取り込んできているので、機能周りはけっこう違います。個人的には、特に 7D2 で刷新された電子水準器表示がとても気に入っているので、これが移植されたのはすごく良い。5D3 では M-Fn ボタンを押している間しか水準器を表示してくれませんでしたが、7D2・5Ds ではファインダの上部に水準器を常時表示させておけるので、水平を取るのに手間取らずに済みます。撮影のテンポという点では、この一手間がけっこう大きな違いになってきます。

EOS 5Ds

機銘板を除くと 5D3 との外観上唯一の違いは、レンズリリースボタンの脇にある筐体の出っ張り。5D3 の筐体そのままでは基板が入りきらなかったのか(大容量のメモリを搭載するため?)、あるいは端子周りの補強のためか。

EOS 5Ds

ちなみにエンブレムの EOS 5Ds のロゴ、商品写真を見た感じではちょっと成金っぽいゴールドに見えて好きになれませんでしたが、実物はかなり淡いゴールド。光の当たり具合によってはシルバーにも見えるくらいのゴールドなので、これなら許容範囲かな。

キヤノン / EOS 5Ds R

EOS 5Ds R

ちなみに 5Ds R のほうは、シルバーロゴに「R」の文字だけレッド。個人的にはこちらのほうがソソります。ここまで高解像度になったらローパスなし(厳密にはローパスキャンセラーですが)の画質を堪能したい気がします。まあ、買えないけど(笑

キヤノン / EOS Kiss X8i

EOS Kiss X8i

続いて Kiss X8i。これ単体で見ると旧型とあまり変わり映えしないように見えますが、

キヤノン / EOS 8000D

EOS 8000D

モードダイヤルが左肩に移って「Kiss」のロゴがなくなっただけで、随分雰囲気が変わる 8000D。筐体は基本的に Kiss X8i と同じなのに、不思議なものです。
Kiss は最近の機種ではシボ調のラバーをふんだんに採用していて、Kiss ロゴさえ入っていなければエントリー機には見えないくらい質感が高いんですよね。マグネシウム筐体な上位機種ほどのソリッド感はありませんが、入門機として考えればこれで十分すぎるかと。

EOS 8000D

上面液晶に表示される情報は必要最低限、という感じ。
まあ私は設定の確認や変更は背面液晶+クイック設定ボタンで済ませてしまうことが増えてきているので、5D3 や 7D2 でも上面液晶はなくてもいいんじゃないかと思い始めていますが、まあこういうのは気分の問題で、ついてたほうがなんか嬉しいというものです(笑

EOS 8000D

8000D の背面にはサブ電子ダイヤルが搭載されていますが、上位機種とは違い方向キー(兼機能選択キー)を兼ねたもの。というかこれは PowerShot G7 X と共通のパーツじゃないですかね。
これはデフォルトでは露出補正ダイヤルとして動作しますが、これがあるとないとでは補正のしやすさが段違い。このあたりに Kiss とのペットネームだけじゃない違いが表れています。

EOS 8000D

ちなみに機銘板ばかりに注目してしまいますが(笑)、全ての文字がエンボスになっている上位機種とは違い、Kiss X8i/8000D では「EOS」のみがエンボスであとはプリントになっています。海外向けには 750D/760D という名前で販売されるので、プリントだけで作り分けられるように、ということでしょう。
PowerShot と共通のサブ電子ダイヤルといい、キヤノンのエントリー機種はどうやってパーツを使い回しているか、みたいな視点で見るとなかなか興味深いものがあります。一度メカ設計の方にこのあたりの細かい工夫について伺ってみたいところ。

キヤノン / EOS M3

EOS M3

そして EOS M3。今回の新商品で注目しているのは、5Ds よりもむしろ 8000D と M3 だったりします。が、実機をじっくりいじってみた方のレビューが既にあちこちで掲載されているので、詳細は丸投げ(ぉ

EOS M3

M2 までと違い、M3 ではカメラとしてちゃんとすることを志向したのか、サイズは一回り大きくなってしまいました。それが残念という人もいるでしょうが、個人的にはこのグリップ形状はなかなかよく考えられていて、できるだけ出っ張りを抑えた中で絶妙な握りやすさのバランスを狙ってきています。NEX-5 あたりのグリップ形状とはまた違った方向性の握りやすさ。

2 台あった展示機は両方とも外付け EVF を装着した状態で置かれていましたが、まあ投げ売り状態の旧型を買わずにあえて M3 を狙う人なら EVF 使用が前提でしょうね。初期ロットには+3,000 円で EVF がついたモデルも用意されるようですし。

EOS M3

モードダイヤルと露出補正ダイヤルは、もう去年くらいからミラーレス中上位機種の標準装備という感じになりました。個人的にはアサイナブルでない露出補正ダイヤルが再びここまで市民権を得るようになるとは思いませんでしたが...。

それはそれとして、モードダイヤルの脇に添えられている電源ボタンがあまりにも小さくて押しにくい。これがこの機種の最大の欠点ではないかと思うくらいです。

EOS M3

自分撮りに対応したチルト液晶は、手前に引き出すと液晶がバネの力でスッと少し下にずれるという凝ったギミックを備えています。180° チルトする際に液晶の端が本体に隠れないようにという配慮でしょう。

EOS M3

こちらはブラックカラー。PowerShot N を彷彿とさせる光沢塗装のホワイトに対して、こちらは一眼レフのレザートーンっぽい塗装で、男の道具感満載。一眼レフのサブとして使うなら黒一択、という感じで、マウントアダプタ経由の EF レンズ使用にも似合いそうです。

ちなみに操作感というか AF 速度ですが、どんな被写体にもスッ、スッと合ってくれて気持ちが良い。とはいっても従来の EOS M/M2 比での話なので、これくらいならイマドキのミラーレスは大抵実現しているレベルではあります。ただ、今までは EOS ユーザーでもサブ機に M を買うのはやや抵抗があるレベルだったのが、EOS のサブ機として買っても不満がないレベルになったという点では、EOS ユーザー的には大きいかな。初代 M のときにこれくらいの完成度で出ていてくれたら...と思わずにはいられませんが、堅実な選択肢のひとつであることも間違いありません。

ところで新レンズである EF11-24mm F4L が見当たらない...と思ったら、今のところ銀座と梅田にしか展示していないようですね(´д`)。これは CP+ で触れるといいなあ...。

投稿者 B : 23:45 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2015/02/06 (Fri.)

Canon EOS 5Ds

有効5,060万画素のフルサイズ一眼レフ「EOS 5Ds」 - デジカメ Watch

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しばらく前から噂になっていた EOS 5D の上位機種が、CP+ の開催を待たずして正式発表に。CP+ 初日の発表だと思っていたので、ちょっと意表を突かれました。

EOS 5D Mark III をベースに、35mm フルサイズイメージセンサとしては現時点で最高解像度となる有効 5,060 万画素センサを搭載。かつ、ニコン D800/D800E と同様にローパスフィルタあり/なし(正確にはローパスフィルタキャンセラー搭載)の 5Ds/5Ds R の 2 ラインアップ。というと 5D3 の単純な派生モデルのように見えますが、デュアル DIGIC 6、EOS iTR AF、フリッカーレス撮影など、7D Mark II に先行搭載された機能も取り込んできました。

これだけ高画素になってくると逆に 5D シリーズの美点だった高感度性能が犠牲になっているのではと気になるところ。しかし計算してみると画素ピッチは 7D2 とほぼ同じになるので、7D2 の高感度画質と同等以上は期待して良さそうです。まあ 5Ds を買うような人は既に 5D2 か 5D3 を持っていることがほとんどな気がするので、照度に応じて使い分ければ良いだけの話ではありますが。

ここ 1~2 年の間に多くのカメラメーカー/レンズメーカー首脳が「これからの超高画素時代に適したレンズ開発が必要になってくる」という発言をしており、実際にここ数年で発売された新レンズは高解像を志向しているものが数多くあります。今回 5Ds の登場によって、いよいよ超高解像時代が始まるのかもしれません。特に風景中心のネイチャーフォトグラファーには、素晴らしい時代が訪れたと言えそうです。
こうなってくると「矛盾」の故事のごとくレンズとセンサどちらの性能が上なのか、じっくり比較したくもなってきますが、50 万円のボディはさすがに手が出ない(´д`)。私は 5D3 のモトが取れるほど使い込んだとはまだ言えない状況なので、まだまだ 5D3 でがんばります...。

今回のキヤノンは、ハイエンドだけじゃなくてエントリーも大漁。

キヤノンから2つのエントリーEOS「8000D」「Kiss X8i」 - デジカメ Watch

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まずは Kiss 系ですが...先代が Kiss X7i/X7 という 2 機種だったのに対して、今回は最下位機種の X7 をスルーして、逆に X8i の上に 8000D を持ってきました。
個人的には X7 の割り切ったコンパクトさがけっこう好きだったので残念ですが、そろそろ小型のエントリー機種はミラーレスとの棲み分けが難しくなってきたからそこは EOS M シリーズに任せる、という判断でしょうか。

まずは X8i。X7 に 2,420 万画素センサと 19 点位相差 AF センサを搭載、ライブビューのハイブリッド CMOS AF も三世代目に進化して、基本スペックを大きく底上げしてきました。Kiss は X5 あたりでエントリー一眼としてはほぼ完成の域に達していたと思いますが、もはや中級機に迫る勢いです。Wi-Fi+NFC も搭載して、もう隙がなくなった印象。だってこれフリッカーレス撮影機能まで入ってるんですよ!

8000D のほうは、Kiss X8i をベースに上面液晶パネルと背面サブ電子ダイヤルを搭載して、中級機並みの操作性を備えたモデルになっています。これもう 70D 要らないじゃん、と思いかけましたが、光学ファインダが 70D がペンタプリズム、8000D/X8i はペンタミラーなんですよね。逆に言えば、スペック上の気になる違いと言えばその程度。「一眼買ってみたいけど、Kiss って軟弱でなんかヤダ」という人の最初の一台としてすごくよくできたカメラじゃないでしょうか。中身は同じカメラでありながら、オートで撮る人向けの X8i、上手くなりたい人向けの 8000D、という味付けと言えそうです。

キヤノン、ミラーレス最新モデル「EOS M3」 - デジカメ Watch

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さらに EOS M3。モデルナンバーは M2 の後継に見えますが今までの EOS M とは随分雰囲気が変わり、しっかりしたグリップや各種ダイヤル、外付け EVF 対応など、EOS M2 の上位機種的な位置づけのカメラになっているように見えます。他社も含めここ 1 年ほどでミラーレスは下位機種を縮小して高価格帯に寄せに行っているので、EOS M もその流れに乗ってきたものだと思われます。

AF もハイブリッド CMOS AF III を搭載し、8000D/X8i のライブビューとほぼ同等のスピードになっているようです。今までの EOS M の最大の弱点は AF の遅さにあったので、そこが改善されて画質も 8000D と同等ということになれば、Kiss X8 が発表されずに M3 が出てきた理由は解ります。
ただ、他社のミラーレスがこの 2 年ほどの間に劇的に進化したことを考えると、標準ズームレンズはまだまだ長いしレンズの種類も少ない M3 はようやくミラーレスカメラとしてのスタートラインに立ったレベルに過ぎないようにも感じます。その気になれば一気に差を詰めてくるのがキヤノンの底力なので、これから巻き返しがあるのかもしれませんが...。

それにしても過去にないほどの製品を一気に発表してきた今回のキヤノン。世界的には既に縮小が始まっていると言われる市場でこれだけ製品バリエーションを広げてくるというのは、リーディングカンパニーの強さを改めて見せつけられた思いです。市場は成熟したものの技術的にはまだまだ伸びしろもあるので、多様化する用途に応じた製品を展開することで市場を活性化したい、といったところでしょうか。製品のバリエーションは多いながらも、よく見るとキーコンポーネントやパーツ単位では機種間で共用しているものも多く、リスクをうまくコントロールしながら他品種展開できている印象です(それでも細分化しすぎな感は否めず、現場での売り分けは大変でしょうが)。

CP+ では特に 5Ds は行列で触るのも大変でしょうから、早めにショールームに行って実機を見ておきたいと思います。

投稿者 B : 21:55 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック