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2013/07/11 (Thu.)

Touit 32mm F1.8 の挙動について

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Touit 32mm F1.8 ですが、フォーカシング周りの挙動などについて書いておきたいと思います。

Touit 32mm F1.8

32mm に限らず 12mm も含め、Touit は最近の AF レンズとしてはちょっと変わったフォーカスの挙動をしています。それは、「フォーカシングに伴って前玉が大きく動くこと」。

デジタルになってから一眼を始めたような人であれば、AF 時に前玉が動いたり回ったりしないのが当たり前で、むしろ前玉が動くレンズは見たことがない、という人も少なくないのではないでしょうか。これは、AF の高速化や小型化、ズームの場合は高倍率化を目的に、フォーカシング時には前玉よりも軽い後群のレンズを動かすリアフォーカス or インナーフォーカスのレンズが主流になっているためです。しかし、Touit は最近(の AF レンズ)では珍しくなった前玉が動く方式、全群繰り出し式でのフォーカシングになっています。

無限遠に合わせると前玉が最も奥まった状態になり、

Touit 32mm F1.8

前玉が最もせり出した状態が最短撮影距離。

全群繰り出し式にもメリットはあって、それはピント位置によって画角が変わらないことです。原理的に、インナーフォーカスやリアフォーカスでは撮影距離に応じて画角(撮影倍率)が変動してしまうことは避けられませんが、全群繰り出しならば画角は一定。おそらく、ツァイスは Touit でこの利点と、伝統的な Planar や Distagon のレンズ構成でそのまま AF 化が可能である点を重視して、全群繰り出し方式を選択したのではないでしょうか。その代償として AF スピードが犠牲になっているあたり、「利便性よりも画質が重視」されることの多いツァイスレンズらしい、と言えます(そのわりに、従来のツァイスだったらタブーとなりそうなボディ内収差補正を前提とした設計で作られているのは、確かに意外ですが)。

ただ、レンズの中で最も大きい前玉まで駆動するので、AF が遅いだけでなく動作音や振動もそれなりにあるのは難点ですね。X マウントはともかく、E マウントの方はシャッターボタン半押ししなくても断続的に AF の挙動を続けているため(そうすることで見かけ上の AF スピードを速く見せている)、電源を入れているだけでひっきりなしにモーターの振動が手に伝わってきて、精神衛生上あまりよろしくありません。

FUJINON XF35mm F1.4 R

それでも、X マウント純正の FUJINON XF35mm F1.4 R に比べると、Touit のほうが少しだけ AF が速いんですけどね(^^;;。おそらく XF35mm のほうも同じ全群繰り出し式で、F1.4 なぶん前玉が大きく重くなってしまい、それが AF が遅い原因なのでしょう。
Touit は今後もシリーズ展開していくようですが、今後も全群繰り出しにこだわるなら AF スピードは諦めざるを得ないし、前玉もあまり大きくできない(=望遠系では大口径レンズが期待薄、あるいはより AF が遅くなる)ということになると思います。

Touit 32mm F1.8

あと、フォーカスリングがちょっと軽すぎるかな...というのが気になっています。XF35mm に比べても途中のクリック感が軽く、左手で鏡筒に手を添えてカメラを構える間に F 値が意図しない設定に変わってしまう、という事故が撮影中に何度かありました。ここは、もうちょっとしっかりしたクリック感があっていいと思うんですけどね。

ま、ツァイスには「画質を重視するあまり、他の何かを犠牲にしたレンズ」が多く、欠点のない万能レンズというのはなかなかありません(まあ、他社でも不満のないレンズなんて滅多にありませんが)。こういう苦労もツァイスで撮る喜びのうち、と思って楽しんでいます(笑。

Carl Zeiss / Touit Planar T* 32mm F1.8 X-mount

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■関連リンク
Carl Zeiss Touit 32mm F1.8
Touit 32mm F1.8:ファーストインプレッション
Touit 32mm F1.8 でメカの美しさを撮る
Touit 32mm F1.8:絞り値による描写の変化をみる

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投稿者 B : 00:45 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (4) | トラックバック

2013/07/07 (Sun.)

Canon EOS 70D

キヤノン、新AF機構でライブビューAFが高速化した「EOS 70D」

EOS 70D

何かと話題の EOS 70D ですが、さっそくキヤノン S タワーで実機に触ってきました。8 月下旬発売なのにもうワーキングサンプルが触れる、というのはけっこう珍しいのではないでしょうか?もちろん、発売までにファームウェアが更新されて、AF 周りの挙動なんかはさらに改善される可能性がありますが。

とはいえ、70D は 60D の進化形なので、外見からはあまり大きく進歩した印象は受けません。あくまで 60D のマイナーチェンジ版、に見えますが、中身はけっこうアグレッシブに進化しています。

EOS 70D

シャッターボタンの脇に小さなボタンがひとつ増設されています。7D や 5D3 では M-Fn(マニュアルファンクション)ボタンで、私は水準器表示に割り当てていますが、70D では「測距エリア選択モード切り換えボタン」となっています。1 点 AF/ゾーン AF/19 点自動選択 AF の切り替えと AF フレームの選択を操作するためのボタンです。中級機以上では AF フレームの選択のしやすさが、特に動体撮影では重要になってくるので、これはなかなか使いやすそう。その代わりマルチコントローラがない、というのは、マルチコントローラのデフォルト動作 AF フレーム選択に割り当てている私からすると、良し悪しでもありますが...。

ちなみに、なにげにこの機種から 2 桁シリーズにも透過型液晶採用のインテリジェントビューファインダ搭載になっているんですね。7D で完全に慣れているので 60D と比べてみるまで気がつきませんでしたが(笑)。グリッド表示やゾーン AF フレーム、水準器などが OVF で表示できる、というのは慣れるととても使いやすいものです。ただ、水準器は左右方向の傾きしか検出してくれないようなのは、上位機種に対するコストダウンが見られる部分でしょうか。まあ、左右の傾きが把握できれば十分、ということが多いので、あまり困らないでしょうが。

EOS 70D

この機種で最も気になるのはライブビューじゃないでしょうか。「デュアルピクセル CMOS AF」が 60D に対する最大の進化点と言って良いと思います。
実際にライブビューで AF を使ってみたところ、今までの EOS のライブビューは何だったんだ、というくらいに速い。被写体によっては動き出しの瞬間に一瞬考え込むような動きをする場合もありますが、今までのコントラスト AF や EOS M のハイブリッド CMOS AF のような「合焦の最後で迷うような挙動」がなく、スッと合わせに行ってくれるのが気持ちいい。OVF の位相差 AF にはまだ追いつききれていないとは感じるものの、コントラスト AF とは違って非 STM レンズでもフォーカシングが速く、これなら実用的と言えるのではないでしょうか。

ただ制限もあって、ライブビュー時に使えるフォーカスモードはワンショット AF のみ。デュアルピクセル CMOS AF の演算負荷が高いのか、AI サーボ AF が使えないので、ライブビューで動きものを撮るのには向いていません。APS-C の中級機というと、スポーツや野鳥撮影に使われることも多いわけで、それに対応できないというのはちょっともったいない。まあ、風景などの静物撮りには十分なスピードの AF ですし、動きものを撮るならライブビューではなく、ファインダを覗いて安定したフレーミングを行うことが重要なので、それをふまえても仕様かもしれませんが。この制限も DIGIC の高性能化に伴って解消されていくものと思われますが、現時点での性能でも、むしろ Kiss や EOS M に入ってきたら、一眼カメラでのライブビュー撮影が今まで以上に当たり前になりそうだな、と感じます。

EOS 70D

さらには Wi-Fi も入っているし、イメージャの画素数はアップしながら高感度性能も 60D より向上。しかもタッチパネルにも対応。個人的には、EOS 7D を買って以来、2 桁シリーズにはほとんど興味がなくなっていましたが、70D はけっこうすごい。私の 7D は最近望遠での野鳥・レースカー撮影に特化しているので、仮に 7D Mark II が出ても 7D を使い続けようと思っているくらいには満足していたのですが、この 70D の進化が 7D Mark II に入ってきたら、ちょっとグラッと来てしまいかねません。これはまずいものを見ちゃったなあ。

キヤノン / EOS 70D

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投稿者 B : 00:07 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2013/06/30 (Sun.)

続・Touit 銘板の刻印の違い

先日、Touit 2.8/12 の銘板の刻印には「Carl Zeiss」と「ZEISS」の 2 種類が存在するというエントリーを書いたところですが、スペインのカメラ系速報サイト「Foto Actualidad」で、こんな記事を発見しました。

De Carl Zeiss a simplemente ZEISS

スペイン語なのであまりまともに読めないんですが(汗、おそらくこういうことだと思われます。

カール・ツァイスはブランドを簡略化することを決定した。光学メーカーとしてよく知られた名称をやめ、今後製造される製品には単に ZEISS という刻印のみが記される。Touit シリーズには新しい表記が適用されるが、初期ロットは Carl Zeiss の表記で出荷されており、これは将来オークションで高値で取引されることになるだろう。

なるほど。今後は「ZEISS」という表記になる、と。
初期ロットには「Carl Zeiss」表記のものが混ざっているようですが、言われてみればフォトヨドバシデジカメ Watch に掲載されたレビューは発売前という時期的に商品ではなくメーカー貸出品だろうし、クマデジさんがレビューしてる個体も貸出機。メーカーのデモ機材は試作機や初期ロット品であることが多いので、これらのレビュー記事に出ているのが「Carl Zeiss」表記がほとんど、というのは納得できる話です。あと、1.8/32 のほうでまだ「ZEISS」銘の個体の報告がほとんどないのは、生産開始時期や製造ロット数などが理由じゃないかと思われます。

「Carl Zeiss」をやめて「ZEISS」に変えていく論理的理由が示されていないのでなんだか釈然としない話ではありますが、今後は「ZEISS」が主流になる、というのは確定事項のようですね。そうすると、まだ「Carl Zeiss」表記のものが出回っている 1.8/32 のほうはレア化を見越して早めに確保しておいたほうがいい、ということでしょうか(笑
それから、コシナやソニーで作られているツァイスレンズの刻印も今後変わっていくの?というのも、気になるところではありますが...。

(追記)
Foto Actualidad の記事内からツァイス公式 blog のエントリーにリンクがありました。

From "Carl Zeiss" to "ZEISS" - a brief story about our brand communication | Camera Lens Blog

つまりは企業ロゴとして世界的に浸透している「ZEISS」にブランド名の表記も統一していく、ということなのですね。「Carl Zeiss」は財団名および社名であり、ブランド名としては「ZEISS」であると。このポリシーからいくと、他社が製造販売しているレンズも順次「ZEISS」表記に切り替わっていく、ということになりそうですね。

Carl Zeiss / Touit Planar T* 32mm F1.8 E-mounticon

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投稿者 B : 00:28 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2013/06/22 (Sat.)

Touit 銘板の刻印の違い

Touit 32mm F1.8 のレビューを始めて気がついたのが、Touit ではレンズ銘板のブランド名の刻印が「Carl Zeiss」と「ZEISS」で混在している、ということ。

Touit

ふと思い立って CP+ で参考展示されたときの写真を見返してみたら、あのときに展示されていたものは 12mm、32mm ともに「Carl Zeiss」。
まあ、あのときはまだ「Touit」というシリーズネームさえ刻印されていない試作品だったしなあ、と思って製品版の他の個体についてググってみたら、大手サイトでレビューされているものはどれも「Carl Zeiss」の刻印のもの。

カールツァイス「Touit 2.8/12」
[PY] フォトヨドバシ Carl Zeiss Touit 2.8/12 with FUJIFILM X-E1 実写レビュー | photo.yodobashi.com |
CarlZeiss Touit 12mm - Bic Photo Style
マップカメラ | マップカメラ情報 | 【本館3Fより】Carl Zeiss新製品「Touit」のご案内!! | 交換レンズ

さらには、ツァイス公式の Touit 製造工程を公開した動画に登場しているのも「Carl Zeiss」表記だし、

製品カートンに印刷されている写真の刻印も「Carl Zeiss」。

Touit

以上のことから勘案すると、やっぱりオフィシャルには「Carl Zeiss」表記のものが正統なんだろうなあ、と推測されます。
でも、購入した個体が「ZEISS」表記だった人は私の他にも何人かいらっしゃるようで。ロットによって混在している可能性が高いですね。いっぽうで、ググって調べた限りでは、32mm のほうには「ZEISS」表記の個体は存在していないようです。

「ZEISS」と刻印された私の個体にも T.Biblmin さんのサイン入り検査票はちゃんと入っているので、歴とした正規品だし、写りにはまったく影響がない話ではありますが、個人的にはやっぱり「Carl Zeiss」のほうが良かったなあ...とは思いますね。

P50/1.4

刻印の話で言えば、Touit の縦長フォントで文字間もしっかりカーニングされた現代的な刻印よりも、コシナツァイスや YASHICA/CONTAX のような横長で等幅フォントの刻印のほうが「いかにもツァイス」らしくて良かったのに、と思っています。まあただの懐古趣味ではありますが...。

投稿者 B : 12:28 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2013/06/21 (Fri.)

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8

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先日 Touit 12mm F2.8 を買ったところですが、「みんぽす」のレビュー企画で今度は 32mm F1.8 を試用できることになりました!

というわけで、これからしばらくの間 Touit 32mm F1.8 のレビューをお届けします。

Carl Zeiss / Touit Planar T* 32mm F1.8 X-mount

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8

今回お借りしたのは、Touit 32mm F1.8 のフジ X マウント用。12mm と同じく豪華なつくりの化粧箱に収められていました。しかも、この化粧箱に印刷されている製品写真が、E マウント用の箱には E マウント用の、X マウント用には X マウント用の写真がちゃんと使われているというのが、芸が細かい。さすがはツァイス、こういうところにも手を抜いていません。

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8

32mm F1.8 なので、APS-C 機で使うと 48mm F1.8 相当の画角になります。つまり、ほぼ標準単焦点レンズど真ん中のレンズ。ズーム全盛の時代にあっても、どのメーカーもちゃんとした単焦点レンズを用意している激戦区のセグメントですが、そこに参入一発目から王道のレンズを投入してくるあたり、ツァイスの本気がうかがわれます。典型的なダブルガウスタイプ、「誰がどう見ても Planar」という構成のレンズを AF で使えるというのは、やっぱり嬉しい。

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8

X マウントなので、鏡筒にはフォーカスリングのほかに絞りリングがついています。でも X マウントの絞りはあくまで電子絞りで、このリングは絞りのマニュアル調整をメカ的な操作でやるためだけに存在します。なので、絞りリングに「A(絞りオート)」の指標がついていて、プログラムオート/シャッタースピード優先として使いたいときにはリングを「A」に合わせます。

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8

私物の E マウント Touit 12mm F2.8 と。フードなしでのデザインは 32mm のほうが成立していますね。

よく見たら、前玉の縁の刻印が 12mm は「ZEISS」なのに、32mm のほうは「Carl Zeiss」...何か意味があって分けてあるんでしょうか?どうせなら統一しておいてほしいところですが、オールドレンズ厨的には旧東独ツァイスのレンズ銘板が出荷時期や仕向けによって「Carl Zeiss Jena」だったり「aus JENA」だったり「Ernst Abbe Jena」だったり混在していることを思い出します(笑。

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8

続いて X マウントの FUJINON XF35mm F1.4 R と。フジ純正のほうがスペック的には明るいにもかかわらず、Touit 32mm のほうが微妙に大きく重いという。まあ大きさ重さの差は微々たるものですが、開放 F 値の 1.4 と 1.8 はけっこう大きな差だと思います。これは Planar にこだわらないなら純正のほうがお買い得かもしれません。

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8

フィルタ径はどちらも 52mm ですが、XF35mm のほうが開放 F 値が明るい分、前玉は一回り大きくなっています。代わりといってはなんですが、Planar のほうには赤い T* の刻印が...!

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8

マウント面はどちらも梨地加工。レンズマウントの仕上げはスピン加工にするメーカーのほうが多いと思いますが、梨地というのはけっこう珍しいような。Touit 32mm と XF35mm、鏡筒の形なども含めけっこう似たところが多いレンズです。試しにフードが流用できるか付け替えてみましたが、さすがにそれは無理でした(笑

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8

X-Pro1 につけてみました。

それほど違和感はないですが、X-Pro1 のレトロ全開な本体デザインには、つるんとしたデザインの Touit よりもメカメカしいデザインの FUJINON のほうが似合うかなあ。

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8

MF で使うなら、フォーカスリングがゴムな Touit よりも、ローレットの完食が心地良い FUJINON のほうが写欲を刺激してくれる気がしますね。

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8

付属のフードはかなり長めで、フードを装着するだけでレンズの全長が 2 倍近くまで伸びてしまいます。持ち歩き時には逆向きにつければいいとはいえ、撮影時にはちょっと邪魔になるかも...。XF35mm のフードはこの半分くらいの長さなので、流用できればよかったんですが...。

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8

というわけで、しばらく試用させていただきます。マニュアル志向の X-Pro1 で使う Planar は、他のマウントで使う Planar とはまた違った刺激を与えてくれそう。でも、50mm 前後は基礎にして最も難しい画角でもあるので、何を撮りに行くか、悩むなあ。

Carl Zeiss / Touit Planar T* 32mm F1.8 X-mounticon

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投稿者 B : 00:32 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2013/05/16 (Thu.)

Carl Zeiss Touit

カールツァイス、ミラーレス用レンズ「Touit」の国内発売日・価格を決定

出たーーーーー。

今年の CP+ で参考出品していたツァイス製ミラーレス用交換レンズが「Touit」として正式発表されました。
発売されるのは以下の 2 本。

  • Touit 2.8/12(レンズ構成:Distagon T* 12mm F2.8)
  • Touit 1.8/32(レンズ構成:Planar T* 32mm F1.8)

さらに年内には Makro-Planar 50mm の発売も予定しているとのことで、楽しみです。特に E マウントは今のところマクロが 30mm しかないので、もう少し長くてパースのつきかたが自然な中望遠マクロは一本欲しかったところ。

フォトヨドバシにはさっそく作例が上がってますが、どちらもやばいレベルじゃないですか...。

[PY] フォトヨドバシ Carl Zeiss Touit 2.8/12 with SONY NEX-5N 実写レビュー | photo.yodobashi.com |
[PY] フォトヨドバシ Carl Zeiss Touit 1.8/32 with SONY NEX-5N 実写レビュー | photo.yodobashi.com |

まあ、フォトヨドバシはどんな機材使ってもスゴイ作例と物欲を刺激するテキストを書いてくるので割り引いて考える必要はありますが(笑)、これはちょっと使ってみたい。

32mm のほうは CONTAX G 用の P35/2 とかぶるので、買うとしたら純正にはない焦点域の単焦点レンズである 12mm F2.8 かな。超広角レンズは一本欲しいと思っていたところでもありました。

欲しいけど発売が 6/1 だとかちょっと予想よりも早かったのがちょっと...他に欲しいレンズやカメラもあったけど、悩むところだなあ。

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2013/04/18 (Thu.)

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

シグマ、初の全域F1.8標準ズーム「18-35mm F1.8 DC HSM」開発発表

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

ななななな、なんぞこれ!?

「デジタル一眼レフ用交換レンズで世界初の F1.8 通しズーム」とのことですが、こんなスペックのレンズ聞いたことないよ!(;´Д`)

APS-C 専用ながら全域開放 F1.8。35mm 判換算すると 27-52.5mm 相当(EOS では 29-56mm 相当)。このクラスの単焦点レンズに置き換えると、28mm F1.8、35mm F1.8、50mm F1.8 の 3 本を持ち歩かなくてもこれ 1 本で全てを兼ねることができる、というものです。これはすごい。そのぶん大きくて重いという欠点はありますが(例えば EF28mm F1.8 は310g なのに対して、このレンズは 810g もある)、それでも 1 本で済むというのは重宝しそう。でも高価そう(笑

このレンズを差し置いて「変態レンズ」の称号(誉め言葉)を授けたいレンズもない...と思ったけど、シグマには他にも 120-300mm F2.8 DG OS HSM、APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM という二大変態レンズが存在するんでした(ぉ。他のメーカーでは思いつかない、あるいは思いついても作ろうと思わないレンズを本当に作ってしまうあたりが最近のシグマの魅力のひとつだよなあ...とつくづく感じます。いっぽうで、35mm F1.4、50mm F1.4、85mm F1.4 という評価の高い王道単焦点レンズもちゃんと持っている。面白いメーカーですよね。

私は 5D Mark III を買ってから 7D はほぼ完全に望遠専用、というか 50-500OS 専用ボディになってしまっていましたが、このレンズがあれば 7D に新しい生きる道を与えられそうな気がします。まあ、そしたら逆に 5D Mark III を使わなくなりそうですが(笑。
でも個人的にはむしろ、純正レンズとかぶり気味なミラーレス用レンズのほうに、こういう変態レンズ群を投入して引っかき回してほしいんですよね...。

投稿者 B : 22:14 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2013/03/08 (Fri.)

SIGMA DN [Art] 発売日決定

シグマ、「30mm F1.4 DC HSM」「19mm F2.8 DN」「30mm F2.8 DN」を正式発表

SIGMA 19mm F2.8 DN

シグマのミラーレス用交換レンズ群 DN [Art] シリーズのうち、19mm F2.8 と 30mm F2.8 の発売日と価格が正式に発表されました。2 週間後の 3/22(金)発売で、価格はともに ¥25,200 と、昨年発売された旧型 EX DN シリーズと全く同じ。実売価格もおそらく ¥20,000 を切るところからのスタートになるものと思われます。

先日の CP+ で実機に触ってきましたが、ピントリングがツルツルしている「攻めたデザイン」になっているので MF の操作性はどうなの?という印象はあるものの、NEX と組み合わせたときのデザインマッチングは良さそう。19mm は旧型を持っていますが、今回の新型はどちらか、あるいは両方買っても良いかなと思っているところです。

既に発表されているもう一本の 60mm F2.8 のほうはまだ発売日のアナウンスがありませんが、いつになるんでしょうね...。

同じく 22 日には APS-C 一眼レフ用の標準単焦点レンズ「30mm F1.4 DC HSM」も発売されるようです。このレンズは私も旧型を試用させていただいたことがありますが、APS-C 一眼のキットレンズから一歩を踏み出すのに最適な、シャープな描写と柔らかいボケ味を両立した良いレンズだという印象を持っています。でもこのレンズも気づけば発売から 8 年が経過していて、その間のセンサの高画素化や光学技術の進歩を考えると、確かにそろそろリニューアルしても良い頃でしょうね。

個人的には、APS-C の一眼レフにはもう望遠系以外に投資するつもりがないのですが、このレンズがリニューアルされたことで気になるのは「次に Art ラインでリニューアルされるレンズがどれになるか」。順当に発売順で考えるならば、50mm F1.4 EX→85mm F1.4 EX の順で Art 化されていくことになるでしょう。どちらもフルサイズでは定番中の定番と言える焦点距離ですし、35mm・50mm・85mm を揃えれば望遠域以外ではほとんどの用が足りてしまうので、[Art] 35mm F1.4 譲りの性能が期待できるならば出たそばから買っていっても良いような気さえしています(笑。
秋くらいまでに [Art] 50mm F1.4 を発表してもらえるととても嬉しいんですが...>シグマさん。

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2013/02/04 (Mon.)

CP+ 2013 (3) -その他編

CP+ のレポート、最後はその他もろもろ私が気になったものについて。

CP+ 2013

コンデジで唯一実機に触りたかったのはやっぱり PowerShot N。直販限定なので、この機会を逃すとショールームくらいでしか触れませんからね。

これだけ変なカメラが出てくるのは久しぶり、近い種類という意味ではカシオの EX-TR100 以来じゃないでしょうか。注目度も高く、常に人だかりができていました。

CP+ 2013

まず「電源ボタンはどこ?」と一瞬迷ったんですが、操作系は全て側面にまとめられています。これは 90° チルトの機構上の制約と同時に、ハイアングル撮影時にはカメラの天地を逆転させて撮るという撮影スタイル上の制約で、他のコンパクトデジカメでは一般的な本体天面にボタンを配置するわけにはいかなかった、ということなのでしょう。

CP+ 2013

反対側には撮影モードボタン、スマホ接続ボタン、再生ボタン。

Wi-Fi は基本的には画像転送(スマホ/タブレット、PC、他のキヤノン製 Wi-Fi 対応カメラ、プリンタ、CANON iMAGE GATEWAY)と Facebook/Twitter 投稿程度。今までのコンデジとは違うスタイリングのカメラだけに、スマホからの操作とかもっと踏み込んだ提案をしてくるかと思ったら、IXY の Wi-Fi モデルと同程度のことしかできない、というのはちょっと物足りないですね。

CP+ 2013

注目はレンズリング付近で、ボディ側(三本のローレットが刻まれているほう)がズームリング、先端側(丸が三つ打たれているほう)がシャッターリングになっています。ズームリングはともかくとして、上下どちら向きにでも押せる(かといって縦位置で持ったときにも対応できるよう横に押せるわけではない)シャッターリングは、発想としては面白いですが、結局手ブレ防止にはならず、ちょっと微妙。タッチシャッターもついているので、このカメラのスタイル的にはむしろタッチシャッターのほうが似合っているように思います。

CP+ 2013

そんなわけで、ほとんどの操作はタッチ UI で行うことになります。といっても画面タッチでシャッターが切れること、画面隅の「FUNC.」「MENU」のタップでメニューが呼び出せることくらいで、複雑な操作は特にありません。設定画面の項目数もそれほど多くなく、カメラとしてかなりシンプルな作りになっています。が、かなり素っ気ないこの UI をいきなり与えられたら、ちょっと茫然としてしまうかも。まあ「画面をタッチしたらシャッターが切れるもの」というコンパクトカメラのシンプルな前提に立てば、これはこれでいいのかもしれません。

それからこのカメラの機能的なハイライトの一つ「クリエイティブショット」。これは一度シャッターを押すだけで、オリジナル画像以外に色合い・明るさと構図を変えた 5 枚の画像をカメラが自動的に切り出してくれるというもので、クマデジさん曰く「NEX のお節介機能の行きすぎた版」(ぉ。スマホで Instagram や cameran といったエフェクト系カメラアプリが流行っているのを引き合いに出すまでもなく、ストレートに撮った写真ばかりが写真じゃない、というのは現代の写真の楽しみ方の一つ。それはそれで認めるけど、果たしてここまでまとめてやってくれることが良いのかどうか。逆に、ここまで自動化してやらないと誰もが当たり前に使う機能にならないということか。個人的には、スマホ向けエフェクト系カメラアプリの流行を見る限り、「ユーザーに自分で効果を選ばせる」ことはそれほどハードルにならないような気はしているんですけどねえ。ともあれ、直販限定という時点でキヤノン的にもテストマーケティングなんだろうし、このカメラが今後どういう動向を見せるのかは要チェックだと思います。

CP+ 2013

会場の隅っこにひっそりと存在した「プロ向け動画エリア」。一眼ムービーの流行でもっと盛り上がっているかと思ったら、けっこう閑散としているものですね...。

そんなエリアにこれまたひっそりと展示されていたあれは...!

CP+ 2013

METABONES の Speed Booster じゃないですか!業務用カムコーダ NEX-FS700J に EF50mm F1.2L USM のセットで展示されていました。このコーナー自体あまりやる気が感じられず、説明員もついているんだかいないんだかよく分からない状態で、せっかくのマウントアダプタもファインダを通して画角を確認するくらいしかできなかったのがものすごく残念です(´д`)。

EF-E マウントアダプタは電子制御対応でもコントラスト AF はお世辞にも速いとは言えないので、スチル用途としては EOS を持っている限りわざわざアダプタを噛ましてまで NEX で使う意味はないよなあ、と思っていました。が、MF 主体(AF でもスチルほど速くなくて良い)なムービー用途となれば話は別。EOS も 5D や 1D 系の動画性能は高いですが、専用のカムコーダで EF レンズがほぼオリジナル画角で使える、というのは意義があると思います。

CP+ 2013

マウントアダプタといえば、ミラーレス用マウントアダプタの先駆者である KIPON ブースでは、マウントアダプタよりもむしろ新開発のレンズが目立っていました。

【CP+】KIPON、ミラーレス用大口径レンズ「40mm F0.85」を展示

ドイツの光学メーカー IB/E OPTICS との共同開発による「IBELUX 40mm F0.85」というレンズ。F0.85 ってこれまたすごくないですか。まあ、ミラーレスカメラにつけるにはちょっと大きすぎて、ちょっと常用できるレンズにはならなさそうですが、写りを見てみたいレンズではあります。海外ではミラーレス系のマウントアダプタはスチルよりもむしろミラーレスマウントを採用したカムコーダ(ソニーやパナから発売されている)で多様なレンズを使えるためプロの映像制作者たちに支持されているとのことなので、このレンズもそういう用途であればボディとのバランスも良いでしょうし、そちらがメインの市場なのではないかと思います。METABONES の Speed Booster のほうも噂によるとまだ日本に数本しか入ってきていないとのことですが、国内での初お目見えがプロ向け動画エリアだったというのも、そういう経緯なんでしょう。

CP+ 2013

続いては CP+ の会場内に併設された「御苗場」の展示会場。
今までの CP+ ではどちらかというと流し見に近い感じで見るだけのエリアでしたが、今回は目的がありました。

CP+ 2013

写真ユニット「PSAM」として、デジタルスタイリッシュ系カメラマン・四本木さんが作品を出展されていました。

私の場合、写真は完全に自己満足でせいぜいこの blog に貼るくらい。こういうところに出展しようという気合いが今のところないので、その熱意と、それから展示できるだけの写真が撮れるウデ、というのが羨ましい。展示も当然自分たちで設営したということで、お疲れさまでした。

CP+ 2013

ニヤニヤしながら芳名帳に落書きしているのは、このためにはるばる富山から出てきたむっちーさん。リアルで会うのはかれこれ 6 年ぶりくらい?必要以上に元気なことは Twitter で確認していましたが(ぉ)、元気そうで何より。

CP+ 2013

御苗場の隣、富士フイルムブースでは東京カメラ部とのコラボレーションで X シリーズのユーザー投稿写真が展示されていました。しかも 10 点中 3 点が普段から絡んでくださっている方々(しょういちさん、goma さん、丁稚さん)というのは、すごいことです。日本における写真・カメラの聖地ともいえるこのイベントで、友人・知人の作品がこれだけ掲出されるというのは、ものすごく刺激になりますね。私も、手始めに区の写真コンクールあたりに応募してみようかな...。

私の CP+ レポートはこれにて終了です。来場者数は公式発表によると過去最高だった昨年を 5% ほど下回っているようですが、大きな新製品がなかったにしては盛況だったように感じました。特に、私の周囲で今回初めて CP+ に行ったという人も何人かいて、新しいカメラファンを取り込みつつまだまだカメラ市場が盛り上がっている、ということなのだろうな、と思います。
カメラの新製品としては昨年はかなりの当たり年でしたが、今年はどうでしょうか。CP+ の盛り上がりを見る限りは期待しても良いのかな、と思いますが、果たして。

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2013/02/03 (Sun.)

CP+ 2013 (2) -シグマ編

CP+ 2013

[ Sony NEX-7 / Sony E 50mm F1.8 OSS ]

八重歯っていいよね。

......

CP+ 2013 のレポートを続けます(ぉ。
なぜか毎年手厚くなってしまうシグマブース。今年もしっかり見てきました。

CP+ 2013

今回のシグマブースで最大の注目は DP3 Merrill でしょう。DP シリーズユーザーには待望の中望遠、といったところでしょうか。
レンズがけっこう大きいので、今までの DP シリーズよりも威圧感がありますね。

CP+ 2013

まあ電気/ソフトウェア的には DP1/2 Merrill から変わらないので、私はとりあえず本体ディスプレイ上で分かるレベルでの画角と画質をチェックした程度でした。DP って気にはなるけど私が求める方向性とは違うカメラ、なんですよね。私の周囲のユーザーが苦労しながらも楽しそうに撮っている姿を見ると、一度使ってみたいという気はしつつ。

CP+ 2013

私の本命はむしろこっち。「Art」ラインにリニューアルされたミラーレスカメラ用 DN シリーズレンズです。

CP+ 2013

ハンズオン機もひととおりありました。が、残念なことに全てマイクロフォーサーズ用(´д`)。センササイズが違うので、E マウントユーザーからするとこの状態では画角は参考にしかなりません。

まずは 60mm、これは今までの E マウントにない焦点距離なので、気になるところ。中望遠で手ブレ補正がついていないのはちょっと苦しいですが、そこは ISO 感度上げるなり「手持ち夜景」モードを活用するしかないかな。

CP+ 2013

「Art」ラインなので「A」のバッジがついています。
そして、鏡筒のデザインはかなり E マウント純正レンズを意識したというか、NEX につけるとまるで純正レンズかのように似合いそう。逆にマイクロフォーサーズにはイマイチ似合わないのでは(笑

鏡筒のうち、金属の光沢が感じられる部分全体がフォーカスリングになっていて、これを回すことで MF/DMF ができます。全く滑り止めを意識していないデザインですが、それほど滑る感じはしませんでした。ただ、夏場とか汗をかきやすい時期にどうか、というのはちょっと心配だし、そもそもデザインとして MF させることをあまり前提としていないようにも見えます。あと、指紋が思いっきり残るのも気になりました。ソニー純正の E マウントレンズは光沢部分にヘアライン加工が施してあって、指紋は気にならないんですよね(その代わりキズがつきやすい)。やっぱりこのレンズは MF させる気がないように見えます。まあ、今までの 19mm・30mm というラインアップであれば AF でスナップ中心、というのも分かりますが、60mm ではそうはいかないからなあ。

CP+ 2013

続いて 30mm F2.8。これはブラックが置いてありました。これも NEX 純正の黒鏡筒に近い色ですが、マイクロフォーサーズ機につけるならシルバーよりもブラックのほうが違和感が少ないかも。

CP+ 2013

レンズ前面のスペック記載は旧型ではシルク印刷でしたが、新型ではレリーフに変わりました。被写体への映り込みを防ぐと同時に、高級感もこっちのほうがあると思います。

CP+ 2013

同じく 19mm F2.8。この辺は光学設計は旧型と同じなので特に語るところはありませんが、デザインは新型のほうがいいなあ。まあ「寸胴デザイン」であることに変わりはないので、もうちょっとくびれというか、抑揚のある形状にしてほしいとも思いますが...。

CP+ 2013

シグマ製レンズは昨年の新コンセプト導入以降、鏡筒にヴィンテージ(発売年)を記載するようになりましたが、今回の DN [Art] シリーズの 3 本には「013」の数字が刻まれるようです。

CP+ 2013

山木さん、今年もありがとうございました。

シグマのブースの構え方は以前からけっこう好きなんですが、今年は特に新コンセプト導入直後ということもあってか、ブース全体をモノトーンで統一したシックな装いになっていました。徐々に、しかし確実に「安価な互換レンズメーカー」から「高品位なレンズを作る総合カメラメーカー」に脱皮しつつあるように見えます。この調子で、いたずらに規模だけを追わず、コンスタントにいい製品のリリースを続けていってほしいですね。

CP+ 2013レポート、まだまだ続きます(という次回で終了フラグ

投稿者 B : 00:24 | Camera | Compact | DSLR | NEX-7 | Photograph | Sony E 50/F1.8 OSS | コメント (0) | トラックバック