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2013/03/08 (Fri.)

SIGMA DN [Art] 発売日決定

シグマ、「30mm F1.4 DC HSM」「19mm F2.8 DN」「30mm F2.8 DN」を正式発表

SIGMA 19mm F2.8 DN

シグマのミラーレス用交換レンズ群 DN [Art] シリーズのうち、19mm F2.8 と 30mm F2.8 の発売日と価格が正式に発表されました。2 週間後の 3/22(金)発売で、価格はともに ¥25,200 と、昨年発売された旧型 EX DN シリーズと全く同じ。実売価格もおそらく ¥20,000 を切るところからのスタートになるものと思われます。

先日の CP+ で実機に触ってきましたが、ピントリングがツルツルしている「攻めたデザイン」になっているので MF の操作性はどうなの?という印象はあるものの、NEX と組み合わせたときのデザインマッチングは良さそう。19mm は旧型を持っていますが、今回の新型はどちらか、あるいは両方買っても良いかなと思っているところです。

既に発表されているもう一本の 60mm F2.8 のほうはまだ発売日のアナウンスがありませんが、いつになるんでしょうね...。

同じく 22 日には APS-C 一眼レフ用の標準単焦点レンズ「30mm F1.4 DC HSM」も発売されるようです。このレンズは私も旧型を試用させていただいたことがありますが、APS-C 一眼のキットレンズから一歩を踏み出すのに最適な、シャープな描写と柔らかいボケ味を両立した良いレンズだという印象を持っています。でもこのレンズも気づけば発売から 8 年が経過していて、その間のセンサの高画素化や光学技術の進歩を考えると、確かにそろそろリニューアルしても良い頃でしょうね。

個人的には、APS-C の一眼レフにはもう望遠系以外に投資するつもりがないのですが、このレンズがリニューアルされたことで気になるのは「次に Art ラインでリニューアルされるレンズがどれになるか」。順当に発売順で考えるならば、50mm F1.4 EX→85mm F1.4 EX の順で Art 化されていくことになるでしょう。どちらもフルサイズでは定番中の定番と言える焦点距離ですし、35mm・50mm・85mm を揃えれば望遠域以外ではほとんどの用が足りてしまうので、[Art] 35mm F1.4 譲りの性能が期待できるならば出たそばから買っていっても良いような気さえしています(笑。
秋くらいまでに [Art] 50mm F1.4 を発表してもらえるととても嬉しいんですが...>シグマさん。

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2013/02/04 (Mon.)

CP+ 2013 (3) -その他編

CP+ のレポート、最後はその他もろもろ私が気になったものについて。

CP+ 2013

コンデジで唯一実機に触りたかったのはやっぱり PowerShot N。直販限定なので、この機会を逃すとショールームくらいでしか触れませんからね。

これだけ変なカメラが出てくるのは久しぶり、近い種類という意味ではカシオの EX-TR100 以来じゃないでしょうか。注目度も高く、常に人だかりができていました。

CP+ 2013

まず「電源ボタンはどこ?」と一瞬迷ったんですが、操作系は全て側面にまとめられています。これは 90° チルトの機構上の制約と同時に、ハイアングル撮影時にはカメラの天地を逆転させて撮るという撮影スタイル上の制約で、他のコンパクトデジカメでは一般的な本体天面にボタンを配置するわけにはいかなかった、ということなのでしょう。

CP+ 2013

反対側には撮影モードボタン、スマホ接続ボタン、再生ボタン。

Wi-Fi は基本的には画像転送(スマホ/タブレット、PC、他のキヤノン製 Wi-Fi 対応カメラ、プリンタ、CANON iMAGE GATEWAY)と Facebook/Twitter 投稿程度。今までのコンデジとは違うスタイリングのカメラだけに、スマホからの操作とかもっと踏み込んだ提案をしてくるかと思ったら、IXY の Wi-Fi モデルと同程度のことしかできない、というのはちょっと物足りないですね。

CP+ 2013

注目はレンズリング付近で、ボディ側(三本のローレットが刻まれているほう)がズームリング、先端側(丸が三つ打たれているほう)がシャッターリングになっています。ズームリングはともかくとして、上下どちら向きにでも押せる(かといって縦位置で持ったときにも対応できるよう横に押せるわけではない)シャッターリングは、発想としては面白いですが、結局手ブレ防止にはならず、ちょっと微妙。タッチシャッターもついているので、このカメラのスタイル的にはむしろタッチシャッターのほうが似合っているように思います。

CP+ 2013

そんなわけで、ほとんどの操作はタッチ UI で行うことになります。といっても画面タッチでシャッターが切れること、画面隅の「FUNC.」「MENU」のタップでメニューが呼び出せることくらいで、複雑な操作は特にありません。設定画面の項目数もそれほど多くなく、カメラとしてかなりシンプルな作りになっています。が、かなり素っ気ないこの UI をいきなり与えられたら、ちょっと茫然としてしまうかも。まあ「画面をタッチしたらシャッターが切れるもの」というコンパクトカメラのシンプルな前提に立てば、これはこれでいいのかもしれません。

それからこのカメラの機能的なハイライトの一つ「クリエイティブショット」。これは一度シャッターを押すだけで、オリジナル画像以外に色合い・明るさと構図を変えた 5 枚の画像をカメラが自動的に切り出してくれるというもので、クマデジさん曰く「NEX のお節介機能の行きすぎた版」(ぉ。スマホで Instagram や cameran といったエフェクト系カメラアプリが流行っているのを引き合いに出すまでもなく、ストレートに撮った写真ばかりが写真じゃない、というのは現代の写真の楽しみ方の一つ。それはそれで認めるけど、果たしてここまでまとめてやってくれることが良いのかどうか。逆に、ここまで自動化してやらないと誰もが当たり前に使う機能にならないということか。個人的には、スマホ向けエフェクト系カメラアプリの流行を見る限り、「ユーザーに自分で効果を選ばせる」ことはそれほどハードルにならないような気はしているんですけどねえ。ともあれ、直販限定という時点でキヤノン的にもテストマーケティングなんだろうし、このカメラが今後どういう動向を見せるのかは要チェックだと思います。

CP+ 2013

会場の隅っこにひっそりと存在した「プロ向け動画エリア」。一眼ムービーの流行でもっと盛り上がっているかと思ったら、けっこう閑散としているものですね...。

そんなエリアにこれまたひっそりと展示されていたあれは...!

CP+ 2013

METABONES の Speed Booster じゃないですか!業務用カムコーダ NEX-FS700J に EF50mm F1.2L USM のセットで展示されていました。このコーナー自体あまりやる気が感じられず、説明員もついているんだかいないんだかよく分からない状態で、せっかくのマウントアダプタもファインダを通して画角を確認するくらいしかできなかったのがものすごく残念です(´д`)。

EF-E マウントアダプタは電子制御対応でもコントラスト AF はお世辞にも速いとは言えないので、スチル用途としては EOS を持っている限りわざわざアダプタを噛ましてまで NEX で使う意味はないよなあ、と思っていました。が、MF 主体(AF でもスチルほど速くなくて良い)なムービー用途となれば話は別。EOS も 5D や 1D 系の動画性能は高いですが、専用のカムコーダで EF レンズがほぼオリジナル画角で使える、というのは意義があると思います。

CP+ 2013

マウントアダプタといえば、ミラーレス用マウントアダプタの先駆者である KIPON ブースでは、マウントアダプタよりもむしろ新開発のレンズが目立っていました。

【CP+】KIPON、ミラーレス用大口径レンズ「40mm F0.85」を展示

ドイツの光学メーカー IB/E OPTICS との共同開発による「IBELUX 40mm F0.85」というレンズ。F0.85 ってこれまたすごくないですか。まあ、ミラーレスカメラにつけるにはちょっと大きすぎて、ちょっと常用できるレンズにはならなさそうですが、写りを見てみたいレンズではあります。海外ではミラーレス系のマウントアダプタはスチルよりもむしろミラーレスマウントを採用したカムコーダ(ソニーやパナから発売されている)で多様なレンズを使えるためプロの映像制作者たちに支持されているとのことなので、このレンズもそういう用途であればボディとのバランスも良いでしょうし、そちらがメインの市場なのではないかと思います。METABONES の Speed Booster のほうも噂によるとまだ日本に数本しか入ってきていないとのことですが、国内での初お目見えがプロ向け動画エリアだったというのも、そういう経緯なんでしょう。

CP+ 2013

続いては CP+ の会場内に併設された「御苗場」の展示会場。
今までの CP+ ではどちらかというと流し見に近い感じで見るだけのエリアでしたが、今回は目的がありました。

CP+ 2013

写真ユニット「PSAM」として、デジタルスタイリッシュ系カメラマン・四本木さんが作品を出展されていました。

私の場合、写真は完全に自己満足でせいぜいこの blog に貼るくらい。こういうところに出展しようという気合いが今のところないので、その熱意と、それから展示できるだけの写真が撮れるウデ、というのが羨ましい。展示も当然自分たちで設営したということで、お疲れさまでした。

CP+ 2013

ニヤニヤしながら芳名帳に落書きしているのは、このためにはるばる富山から出てきたむっちーさん。リアルで会うのはかれこれ 6 年ぶりくらい?必要以上に元気なことは Twitter で確認していましたが(ぉ)、元気そうで何より。

CP+ 2013

御苗場の隣、富士フイルムブースでは東京カメラ部とのコラボレーションで X シリーズのユーザー投稿写真が展示されていました。しかも 10 点中 3 点が普段から絡んでくださっている方々(しょういちさん、goma さん、丁稚さん)というのは、すごいことです。日本における写真・カメラの聖地ともいえるこのイベントで、友人・知人の作品がこれだけ掲出されるというのは、ものすごく刺激になりますね。私も、手始めに区の写真コンクールあたりに応募してみようかな...。

私の CP+ レポートはこれにて終了です。来場者数は公式発表によると過去最高だった昨年を 5% ほど下回っているようですが、大きな新製品がなかったにしては盛況だったように感じました。特に、私の周囲で今回初めて CP+ に行ったという人も何人かいて、新しいカメラファンを取り込みつつまだまだカメラ市場が盛り上がっている、ということなのだろうな、と思います。
カメラの新製品としては昨年はかなりの当たり年でしたが、今年はどうでしょうか。CP+ の盛り上がりを見る限りは期待しても良いのかな、と思いますが、果たして。

投稿者 B : 00:00 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2013/02/03 (Sun.)

CP+ 2013 (2) -シグマ編

CP+ 2013

[ Sony NEX-7 / Sony E 50mm F1.8 OSS ]

八重歯っていいよね。

......

CP+ 2013 のレポートを続けます(ぉ。
なぜか毎年手厚くなってしまうシグマブース。今年もしっかり見てきました。

CP+ 2013

今回のシグマブースで最大の注目は DP3 Merrill でしょう。DP シリーズユーザーには待望の中望遠、といったところでしょうか。
レンズがけっこう大きいので、今までの DP シリーズよりも威圧感がありますね。

CP+ 2013

まあ電気/ソフトウェア的には DP1/2 Merrill から変わらないので、私はとりあえず本体ディスプレイ上で分かるレベルでの画角と画質をチェックした程度でした。DP って気にはなるけど私が求める方向性とは違うカメラ、なんですよね。私の周囲のユーザーが苦労しながらも楽しそうに撮っている姿を見ると、一度使ってみたいという気はしつつ。

CP+ 2013

私の本命はむしろこっち。「Art」ラインにリニューアルされたミラーレスカメラ用 DN シリーズレンズです。

CP+ 2013

ハンズオン機もひととおりありました。が、残念なことに全てマイクロフォーサーズ用(´д`)。センササイズが違うので、E マウントユーザーからするとこの状態では画角は参考にしかなりません。

まずは 60mm、これは今までの E マウントにない焦点距離なので、気になるところ。中望遠で手ブレ補正がついていないのはちょっと苦しいですが、そこは ISO 感度上げるなり「手持ち夜景」モードを活用するしかないかな。

CP+ 2013

「Art」ラインなので「A」のバッジがついています。
そして、鏡筒のデザインはかなり E マウント純正レンズを意識したというか、NEX につけるとまるで純正レンズかのように似合いそう。逆にマイクロフォーサーズにはイマイチ似合わないのでは(笑

鏡筒のうち、金属の光沢が感じられる部分全体がフォーカスリングになっていて、これを回すことで MF/DMF ができます。全く滑り止めを意識していないデザインですが、それほど滑る感じはしませんでした。ただ、夏場とか汗をかきやすい時期にどうか、というのはちょっと心配だし、そもそもデザインとして MF させることをあまり前提としていないようにも見えます。あと、指紋が思いっきり残るのも気になりました。ソニー純正の E マウントレンズは光沢部分にヘアライン加工が施してあって、指紋は気にならないんですよね(その代わりキズがつきやすい)。やっぱりこのレンズは MF させる気がないように見えます。まあ、今までの 19mm・30mm というラインアップであれば AF でスナップ中心、というのも分かりますが、60mm ではそうはいかないからなあ。

CP+ 2013

続いて 30mm F2.8。これはブラックが置いてありました。これも NEX 純正の黒鏡筒に近い色ですが、マイクロフォーサーズ機につけるならシルバーよりもブラックのほうが違和感が少ないかも。

CP+ 2013

レンズ前面のスペック記載は旧型ではシルク印刷でしたが、新型ではレリーフに変わりました。被写体への映り込みを防ぐと同時に、高級感もこっちのほうがあると思います。

CP+ 2013

同じく 19mm F2.8。この辺は光学設計は旧型と同じなので特に語るところはありませんが、デザインは新型のほうがいいなあ。まあ「寸胴デザイン」であることに変わりはないので、もうちょっとくびれというか、抑揚のある形状にしてほしいとも思いますが...。

CP+ 2013

シグマ製レンズは昨年の新コンセプト導入以降、鏡筒にヴィンテージ(発売年)を記載するようになりましたが、今回の DN [Art] シリーズの 3 本には「013」の数字が刻まれるようです。

CP+ 2013

山木さん、今年もありがとうございました。

シグマのブースの構え方は以前からけっこう好きなんですが、今年は特に新コンセプト導入直後ということもあってか、ブース全体をモノトーンで統一したシックな装いになっていました。徐々に、しかし確実に「安価な互換レンズメーカー」から「高品位なレンズを作る総合カメラメーカー」に脱皮しつつあるように見えます。この調子で、いたずらに規模だけを追わず、コンスタントにいい製品のリリースを続けていってほしいですね。

CP+ 2013レポート、まだまだ続きます(という次回で終了フラグ

投稿者 B : 00:24 | Camera | Compact | DSLR | NEX-7 | Photograph | Sony E 50/F1.8 OSS | コメント (0) | トラックバック

2013/02/02 (Sat.)

CP+ 2013 (1) -ツァイス編

今年も CP+ に行ってきました。

カメラと写真映像の情報発信イベント CP+2013

CP+ 2013

今年は一眼レフ関連でほとんど新商品発表がなかったので、内容的には比較的地味な CP+ だったと思います。が、カメラ市場に注目が集まっていることもあってか、会場は盛況。私は大手カメラメーカーブースは半分スルー気味にしか見ませんでしたが、それ以外で興味を引かれたものを中心にレポートしたいと思います。まずはツァイス関連から。

CP+ 2013

ツァイスの現行レンズといえばコシナ。...と言いつつ、これはフォクトレンダーですが(笑、NOKTON 50mm F1.5 Aspherical が参考出品されていました。

【CP+】マイクロフォーサーズ用「NOKTON 42.5mm F0.95」を展示したコシナ

まあどちらかというとメインは NOKTON 42.5mm F0.95 のほうでしょうが、マイクロフォーサーズには縁がないのでパス(笑
こちらは VM マウントなので、M マウントアダプタを介して多くのミラーレス機に装着できます。ミラーレスにはコンパクトな 50mm F1.4 級のレンズが意外とないので、これはちょっと気になる製品。

CP+ 2013

このレンズ、中身は 1999 年発売の L マウント版の同レンズの光学系をほぼそのまま採用しながら、外観は 1950 年代に発売された初代 NOKTON 50mm F1.5 そっくりに仕上げたという面白いレンズです。個人的には懐古趣味はあまり好きではないんですが、現代のミラーレス用レンズはのっぺりとした寸胴デザインが多くて面白くないとも思っていたので、こういうくびれのあるレンズは気になります。発売になったら触ってみたいですね。

CP+ 2013

こちらはなぜかソニーブースにひっそりと展示されていたツァイス製 E マウントレンズの参考出品。昨年の Photokina で発表されていたものですね。32mm F1.8 はやはり Planar、12mm F2.8 は Distagon として、6 月に発売されるようです(あと年末に Makro-Planar 50mm F2.8 も来るとのこと)。ミラーボックスがないカメラ用のレンズなのに Biogon でも Hologon でもなく Distagon、というのにちょっと違和感はあるものの、いずれにしても楽しみなレンズです。
鏡筒には「Made in Japan」の印字がありますが、製造はどこでしょうね。コシナなのか、噂にあった京セラなのか。

CP+ 2013

このミラーレス向け P32/1.8 と D12/2.8 は他にフジ X マウントにも対応するということで、富士フイルムブースにも X-Pro1 に装着した状態で展示されていました。

フォーカスリングがただのゴム巻きで、何の凹凸もついていないんですが、MF の操作性はどうなんでしょうね...。

CP+ 2013

ツァイスを組み合わせるボディの代名詞と言えばハッセルですが、ハッセルブラッドブースにはこれまた Photokina で発表されていた E マウント対応ボディ「Lunar」が展示されていました。これ中身はほぼ NEX-7 そのまんまで、外装だけをハッセルブラッドがデザインしたものとのことですが、50 万円コースの超ブルジョワカメラ。CP+ で実物が見られると思っていなかったので、驚きました。

CP+ 2013

電源スイッチにはスワロフスキークリスタルが奢られていて、無駄に豪華。まあこういうのは私の趣味じゃないんですが(笑

NEX-7 での Tri-Dial Navi にあたる肩口のダイヤルはフジツボ型のツマミに変更されています。しかもこのツマミ、妙に固くて直感的に設定値を変更できるとは言い難いという...。NEX-7 のダイヤルはちょっと軽すぎると感じる場面もあるのですが、NEX-7 と Lunar の中間くらいの回しやすさのダイヤルになりませんかね...。

CP+ 2013

背面の部品配置は見事に NEX-7 そのまんま。なんか NEX-7 の外側にガワだけ付け足したような、いざとなったら外装をパージできそうにも見えますね。サイカ先生が「アーマードバルキリーみたいだよね」と仰ってましたが、確かに。

CP+ 2013

NEX-7 と並べてみました。グリップが大きくなるので握りやすくなる、というのはあるかもしれませんが、せっかくの削ぎ落としたデザインをスポイルしちゃっていますね...。まあそういうことを語るカメラではないのでしょうが。

CP+ 2013

こちらはウッド製グリップモデル。これにもツァイスの P32/1.8 が装着されていますね。今回特に何も発表していないのに、あちこちで露出しまくってるなツァイス...。このレンズ、いくらになるのか分かりませんが、この Lunar のボディに見合う価格帯にだけはならないでほしいものです(´д`)。

CP+ 2013

これは革巻きグリップモデル。他にもたくさんのバリエーションが展示されていました。発売されても普通に見かけることはまずないカメラだと思うので、今回実物に触れたのは貴重な機会でした(笑。

続きます。

投稿者 B : 21:34 | Camera | DSLR | コメント (2) | トラックバック

2013/01/30 (Wed.)

SIGMA DN [Art]

シグマ、マイクロフォーサーズ/Eマウント用「Art」ラインを開発発表

SIGMA 60mm F2.8 DN

うおー、来たー。

CP+ を目前にしてシグマからミラーレスカメラ用の新レンズ群が発表に。既存の 19mm F2.8、30mm F2.8 を「Art」ラインとしてリニューアルすることに加えて、同シリーズに新しく 60mm F2.8 が追加されました。年末くらいから 19mm/30mm が処分価格になって、2 本買っても 2 万円でおつりが来るバーゲンセール状態だったのはこれだったのかー。
正直なところ写りだけで言えば既存の 19mm/30mm レンズも十分高画質なので、今の値段で 2 本まとめ買いしても後悔はしないと思います。実際には新型も光学設計は変わらないという話ですし。Foveon センサを採用した独自開発の測定器「A1」で全数検査することで担保される新型の画質もさることながら、外装が従来に比べて大幅に高品位なものにリニューアルされたことが非常に大きい。旧型がいかにも安っぽいプラ外装で、NEX につけるとけっこう写欲が萎えるレベルで格好良くなかったので(´д`)。新型は NEX の E マウントと一体感がありそうな金属鏡筒のようなので、これは期待ですね。カラバリもシルバーとブラックから選べるのも嬉しい。

ちょっと意外だったのは 3 本目の新レンズのスペック。てっきり DP3 Merrill のレンズコンセプトを受け継いで 50mm マクロで来るかと思ったのに、なんと 60mm の非マクロでした。NEX で使うことを考えると、純正にない中望遠系のマクロが欲しかったので、これはちょっと残念。でも 90mm F2.8 相当ならば、ポートレートレンズとしての使い勝手は良さそうです...が、純正の E50/1.8 とかぶるのが難しい。そして、中望遠にも関わらず手ブレ補正を内蔵していないのが悩ましい。ボディ内手ブレ補正搭載の OM-D あたりで 120mm レンズとして使うのが最適解でしょうか。

とりあえずシグマに敬意を表して一本欲しいところではありますが...現行 19mm から買い換えるか、使いどころの難しさは置いておいて 60mm か。30mm は持て余しそうな焦点距離だしなあ。悩むなあ。

シグマ / 19mm F2.8 EX DN (ソニー用)
シグマ / 30mm F2.8 EX DN (ソニー用)

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投稿者 B : 00:37 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2012/11/24 (Sat.)

EF24-70mm F4L IS USM を見てきた

品川のキヤノン S タワーの近くに行く用事があったので、ついでに今度発売される EF24-70mm F4L IS USM の展示機を見に行ってきました。

キヤノン / EF24-70mm F4L IS USM

EF24-70mm F4L IS USM

まず第一印象は「お、L ズームのわりにけっこうコンパクトじゃないの」。今までのキヤノンフルサイズ用標準ズームのスタンダードである EF24-105/F4L に比べて長さで 14mm、重さで 70g 短く軽くなりました。隣に置いてあった EOS 6D+EF24-105/F4L の組み合わせは、ボディのほうが軽すぎていくらなんでもフロントヘビーすぎる印象を受けたので、もう当初から 6D とのマッチングを考慮して開発されたレンズなのでしょうが、5D3 との相性もすこぶる良いように思います。

EF24-70mm F4L IS USM

長さはこのくらい。EF24-105/F4L よりも取り回しは良さそうです。とはいえ EF24-105/F4L も 24-105mm という広いズーム域に F4 通し、IS と USM がついてさらに防塵防滴というがんばりすぎたスペックだったので、それでさらに小ささ軽さを求めるのは酷というものでしょうが、今回はズーム域を諦めた代償としてコンパクトさとマクロ機能という武器を手に入れました。70-200mm または 70-300mm 級の望遠ズームレンズとセットで運用するならば、こちらのほうが扱いやすいのではないでしょうか。

EF24-70mm F4L IS USM

外観は EF100L マクロに始まるキヤノンの新世代レンズのデザインを踏襲しているので、面構えも良い。

フィルタ径は 77mm です。

EF24-70mm F4L IS USM

望遠ズームではないので、手ブレ補正スイッチはオン/オフのみ。流し撮りモードとかはついていません。

EF24-70mm F4L IS USM

で、こちらが注目のマクロモードスイッチ。このスイッチを押し込みながらズームリングを回すことで、レンズがマクロモードに切り替わる仕掛けになっています。個人的には、この仕掛けは初代 α-7000 の標準ズームとして用意されていたミノルタ AF ZOOM 35-70mm F4 と同じ機構なので、ちょっと懐かしい(笑。
マクロモードに入るときも、通常モードに戻すときもスイッチを押し込まなくてはならないので、咄嗟のときの反応性には若干劣りますが、まあ簡易マクロとしては十分ではないでしょうか。

ちなみにこのスイッチはズームリングのロックレバーも兼ねているので、ワイド端にしたときに「LOCK」にセットするとレンズが動かなくなります。まあ、前玉の重さに対してズームリングのトルクがしっかりあるので、カメラを下に向けてもレンズが自重で下がってくることはまずないと思いますが。

EF24-70mm F4L IS USM

マクロモードにしてズームリングを回していくと、中群のレンズがグッと前に出てきてマクロモードになる、という仕組みです。ちょっと気になったのは、このオレンジのマクロ領域のどこにズーム位置を置くかによって、ピントの合う距離が変わってくること。マクロ領域ならどの位置でも近接のどの距離にもピントが合うということではなくて、まずはズームリングであらかたピントの合う距離を見つけてから、AF なり MF なりでフォーカスを決めるという使い方になるので、やはり専用のマクロレンズに比べると利便性は劣ります。

EF24-70mm F4L IS USM

それでも、簡易マクロとしてこれだけ寄れれば十分じゃないでしょうか。上の画像は、片手でマクロの AF をライブビューで合わせつつ、その画面をもう片方の手で撮影したので、微妙にピントが合ってませんが、このくらいのマクロ撮影まで対応できています。マクロ撮影といっても普段は等倍撮影することは滅多になく、最大 0.7 倍の倍率で撮影できればまず十分。よほど寄った撮影をしたいときには最初からマクロレンズを持って行きますしね。この「多少制限はあってもいざというときに『使い物になる』付加機能」というのは、重宝します。確かにこれがあれば 100 マクロ買わなくてもいいんじゃない、と考える気持ちも理解できます。

私の使い方ならば 5D3 の標準ズームはこのレンズで決まりかなあ。大きさ重さと価格、機能のバランスが絶妙だと思います。あとは画質次第。
でも最近シグマの 35mm F1.4 DG HSM が急激に気になってきているので、いずれは両方買うことは確定としても、どっちから買うかが問題(´д`)。

投稿者 B : 23:59 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2012/11/20 (Tue.)

シグマ山木社長が語る、新コンセプトレンズ群に込めた想い

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昨日に続いて、シグマの新コンセプトレンズのイベントレポートをお届けします。

SIGMA

山木社長は「製品には明確なコンセプトを設定することが重要」と言います。実際、「今ある技術の組み合わせでこういうのができた」というよりは、「こう使ってほしい」「こういうモノがつくりたい」という作り手の意志がなければ、モノの良さは伝わらない時代。まあモノだけ良くてもちゃんと伝え方を練らないと伝わらないものですが、まずは商品企画、コンセプトが明確でないことには話になりません。
そこでそれぞれのレンズのコンセプトを明確にするために「Contemporary」「Art」「Sports」という 3 ラインに製品を分類したのが今回の新しいアプローチなわけですが、別に大口径望遠レンズで芸術写真が撮れないわけじゃないし、Art ラインの単焦点レンズを日常使いにするのが悪いわけじゃない。山木社長も「別にコンセプト外の用途に使えないという意味じゃない」とは何度も仰っていましたが、まあある程度カメラを知っている人であればスペックから自分の用途に合ったレンズは選べるでしょうし、この区分はどちらかというと開発・商品化途上でのコンセプトのブレを抑えることと、ラインアップを分かりやすくすることでエントリーユーザーへの間口を広げよう、という意図で作られているように思います。

■Contemporary | 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM

SIGMA

まずは「Contemporary」シリーズの 17-70mm から。「現代的な」という意味を与えられたレンズの第 1 弾は、現在のシグマを代表する(性能的に、というよりは、ポピュラーな、という意味で)標準ズームレンズのリニューアルとなりました。17-70mm(28-105mm 相当)という広いズーム域に F2.8-4 という明るめのスペック、それに手ブレ補正と簡易マクロ機能までついた欲張りなレンズで、個人的にはカメラメーカー純正の APS-C 標準ズームよりもこっちを選んだ方が幸せになれるのではないかと思っています。実際、私も初めての 1 本はこれの初代モデルを買いましたし。

SIGMA

「Contemporary」が意味するところは「光学性能」+「利便性」。絶対的な光学性能ではなく必要十分な性能と利便性を兼ね備えた製品バランスを追求していて、普段使いやスナップ、旅行など幅広く使ってほしいとのこと。機能的に欲張りなのも利便性の追求ゆえんでしょう。利便性としては「できるだけコンパクトで軽い」という意味合いも含まれていて、この新 17-70mm は旧モデル比で 30% の小型化を実現しています。このシリーズは年々機能が増えていくトレードオフで少しずつ大型化していましたが、ここで一回り以上コンパクトになった意味は大きい。私はもう APS-C 機をメインでは使っていないので買うことはないでしょうが、まだ 7D がメイン機だったら初代 17-70mm からそろそろ買い換えを考えただろうな、と思います。

SIGMA

鏡筒のデザインもずいぶん垢抜けましたね。今回の新コンセプトレンズ群のデザインには社外のデザイナーを起用しているとのことでしたが、このデザインを手がけているのは日本を代表する工業デザイナーの一人、岩崎一郎氏だそうです。最近では au の携帯電話「G11」などが記憶に新しいところですが、シグマ製品への採用のきっかけはかつて山木社長ご本人がインテリアショップを訪れた際、韓国の MUTECH 製電話機のデザインに一目惚れし、お店でデザイナーの名前を聞いて直接電話でアプローチした、とのこと。MUTECH の電話機は 10 年くらい前ですかね?私もインテリアショップで一目惚れし、ほとんど買いそうなところまで行った記憶があります。そして調べてみたらこの岩崎一郎氏が元ソニーのデザイナーだったことを知り、そりゃあ私の琴線に触れるわ、と妙に納得したという(笑。
ともあれ、一見穏やかな山木社長のこんなに熱いエピソードが聞けるとは、意外でしたね(^^;;。

さておき、当初「社外のデザイナーを採用」と聞いたときにはちょっと不安にもなりましたが、単なるアーティスト志向のデザイナーではなく、ちゃんと経験のある工業デザイナーを採用した、というのを聞いてとても安心しました。工業デザイナーというのは単に「カタチがカッコイイから」ではなく、設計的な都合とか合理性とか製造面での必要性まで考慮して、設計者と一緒に落としどころを見つける能力が求められるものなので。だって "design" ってもともと「設計」って意味なんですよ。

あと、細かいところではレンズ前面の円周に刻まれているスペックの文字が従来は白い印字だったところが、今回から黒いエンボスに変更されています。これは簡易マクロ機能が強力(フードをつけると被写体がフードに触れてしまいそうなくらい寄れる)なレンズ故に、被写体に刻印が映り込まないための配慮だとか。それほど単価が高いわけではないレンズなのに、こだわってますね...。

■Art | 35mm F1.4 DG HSM

SIGMA

そして今回の新レンズの大本命がこれ、「Art」シリーズに属する 35mm F1.4 DG HSM。シグマとして(私が知る限り)初めての 35mm F1.4 で、30mm F1.4 DC にはじまるシグマの単焦点 F1.4 レンズシリーズのトリをつとめるレンズでしょう。もうね、見た目からしてソソります。

SIGMA

「Art」シリーズが標榜するのは「最高の光学性能」+「アーティスティックな表現」。MTF(だけじゃないですが)などのスペック的な光学性能を極限まで追求した上で、単なるスペックではない芸術的な表現に生かせるレンズの味も兼ね備える、ということを目指しています。用途としては風景、ポートレート、静物、接写など、主に芸術として撮られる写真のためのレンズ。だからこそデジタル設計でソツのない写りをするだけでなく、そのレンズでしか出せない表現というのも狙っているのでしょう。

SIGMA

鏡筒デザインは、今回の新レンズ群で基本的には共通のイメージながら、Contemporary ラインとは微妙に異なる意匠が施されていたり、素材も部分的に変えてあったり(17-70mm はマウント部以外はプラスチック)、この鏡筒を見ているだけで欲しくなってしまいます。でも、今回のデザインコンセプトは「極力デザインしないデザイン」。確かに、余計なものをゴテゴテ付けて華美にしたわけではなく、ボディラインの繋ぎかたや素材の使い方、マットと半光沢のコンビネーション、そしてできるだけシンプルな線や円でまとめることで、長く使っても飽きの来ないデザインに仕上がっていると思います。そしてこれを見ると、今まで良いとも悪いとも思わなかった従来のシグマレンズのデザインが、急に野暮ったく見えてくるという(^^;;。デザインは好き好きなので賛否両論はあるでしょうが、私はこのデザイン、好きです。

SIGMA

F1.4 の大きな前玉の、このえも言われないような曲面と紫色がかったコーティング。これだけでご飯三杯はイケル(ぉ

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レンズマウント付近の底面には「012」の刻印が。これは実物を見るまで全く知らなかった部分ですが、レンズの発売年を表しているのだとか。どのレンズもカメラの性能やレンズの製造技術の進歩に合わせて数年おきにリニューアルするものですが、その際に「何年に発売されたレンズか」で区別ができるように、とのこと。レンズの性能は基本的に新しい設計のものほどいいものですが、描写の味という点であえて古いレンズを使う、というオールドレンズ的な楽しみ方がいずれできるように、という想いが込められています。

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レンズフードも、スペックが刻まれている部分だけゴムが使われていたり、こういうところにまで凝っています。

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フードを付けるとただでさえ大きなレンズがさらに存在感を増してきます(汗。これ振り回すのはなかなか大変だわ...。

まあ大口径レンズというのは画質が良くてナンボ、外観や大きさ重さなんて二の次ですよ!というのが本音。じゃあ肝心の画質のほうはどうなのかというと、今回は軸上色収差の低減にこだわったそう。近年はカメラ内収差補正技術が進歩したこともあり、倍率色収差(画面の周辺部での色ズレ)はソフトウェア的に補正する技術が確立されていますが、軸上色収差(絞りを開いたときに、コントラストの高い部分で発生する色ズレ)は光学的に解決するしかないそう。それを極限まで抑えたのが今回の 35mm F1.4 だとか。

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比較対象としてまず見せられたのは、他社(どこのメーカーかは不明)の 35mm F1.4 レンズで撮影された解像力チャート。確かに絞り開放では軸上色収差が発生し、白のエッジにマゼンタやグリーンが乗ってしまっているのが見えます。F2.8 まで絞ればほぼ解消されるとはいえ、これでは F1.4 を使う場合には、保険としてちょっと絞って 1、2 枚...という撮り方になるでしょう。
これは他社比較だけでなく、同社の現行 F1.4 レンズ(50mm や 85mm)でも発生しており、特に他社のレンズの性能が悪いというわけではありません。逆に言えば、MTF 曲線などの性能で比較しても、キヤノンやニコンの 35mm F1.4 と極端な差はなく、差異化するために軸上色収差の補正にこだわった、とのこと。

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で、これがその 35mm F1.4 DG HSM で撮影された同じチャート。先ほどの画像と比べると、F1.4 でも大幅に収差が抑えられているのが分かります。これなら積極的に絞り開放から使っていけそうですね。

とはいっても、我々は別にチャートを撮影するのが趣味じゃないので、実際の被写体を撮るとどうなるのか、が重要です。そのあたりについては、また追って(という引き延ばし

■Sports | 120-300mm F2.8 DG OS HSM

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「Sports」シリーズを代表するのは 120-300mm F2.8。スポーツ撮りレンズの代名詞と言えば「サンニッパ」、つまり 300mm F2.8 ですが、このレンズはそれを 120mm スタートのズームレンズにして撮影領域を広げようという超意欲的なレンズです。しかもズーム全域で F2.8、それでいて他社のサンニッパの半額近い価格なので、驚くしかありません(それでも一般人に買える価格ではありませんが)。

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このシリーズのポイントは「光学性能」+「高い運動性能」。近年発売されている同社の望遠ズームレンズ群は光学性能が高いものが多いですが、それに加えて高い運動性能(光学手ブレ補正やフォーカスリミッター機能など)でスポーツ撮影の厳しい要求に応えることを目指しています。さらに、このシリーズのレンズには基本的に防塵防滴機能と後述するカスタムファンクションを持たせるとか。スポーツや飛行機、野鳥などが被写体となる望遠ズームレンズの用途では、天候に左右される屋外での使用が多いため、防塵防滴機能を求める向きが多いです。今年のオリンピックではプロカメラマン内のカメラシェアでキャノンとニコンのどちらが勝っているかが話題になりましたが、このプロ仕様のレンズで、プロのスポーツ撮影にシグマレンズがどの程度食い込めるでしょうか。このあたりは、単なるレンズスペックだけでなく、カメラ側の AF 機構とのマッチングも重要になるだけに、そう簡単ではないと思いますが、期待はしたいです。

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サンニッパでさらにズームなんだから前玉だってモンスター級にデカいですよ。105mm 径のフィルタなんて滅多に売ってるものじゃないし、MC プロテクタ 1 枚買うだけでも 1 万円コースですよ(;´Д`)ヾ。

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なお、カスタムファンクションですが、このレンズではフォーカスリミッターのカスタム設定機能が用意されるとのこと。今回の展示品は試作機だったのでスイッチがありませんでしたが、フォーカスリミッタースイッチに「CUSTOM 1」「CUSTOM 2」の 2 つの設定が用意され、ユーザーが PC 経由で設定した 2 種類のフォーカスレンジを覚えさせることができるとか。まあメーカー側が用意しているフォーカスリミッター機能なんて、あくまで「一般的によく使うであろうフォーカスレンジ」として設定されているだけなので、被写体や撮影場所によって変わって当然。それを 2 種類覚えさせておけば、デフォルト値と合わせてあらかじめ 3 パターン準備しておけるので、これなら多くのシチュエーションでより的確な撮影ができるでしょう。

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まあ、これだけ長くて重い(レンズだけで約 3kg!)ので、いくら長玉を振り回し慣れている私でも、これはちょっと腰が引けてしまいますが(´д`)、より撮影領域の広がったサンニッパ、と考えれば、とても魅力的ではあるんですよね。

ちなみにこのレンズの現行品はまだ 1 年半前に発売されたばかりなので、今回のリニューアルにあたって光学仕様は変更されていないそうです。作り直しても現時点ではこれ以上の性能になる見込みが薄いため、今回は防塵防滴やカスタムファンクションの付与にとどめた、とのこと。でも同様の考え方で他の望遠レンズ群もリニューアルされてくるとしたら、これはまた魅力的なものになりそうです。

■USB Dock

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今回の新レンズ群のカスタムファンクション機能などを使うために必要なのがこの USB Dock です。これを介してレンズを PC に USB 接続することでいくつかの操作が行えるとのことですが、ほぼレンズに直接 USB ケーブルが刺さっているように見える外観は、ちょっと異常(笑。

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この USB Dock を介してできることは、(レンズによって異なる可能性はありますが)AF の微調整、上述のフォーカスリミッターの設定、AF の動作モードを合焦速度優先/スタンダード/精度優先の切り替え、それからレンズファームウェアのアップデート、が現時点では想定されています。AF 微調整に関しては、中級機以上であればカメラ側に機能が用意されていることも多いですが、カメラ側の設定では「レンズの全焦点域に対して AF 位置を前後にずらす」ことしかできないのに対して、このツールを使えば焦点域ごとに細かく AF 位置の調整ができること。まあそこまで自分でいじれる人は稀でしょうから、通常であればメーカーのサービスセンターが使っているツールをユーザーに開放するようなものでしょうか。
この USB Dock に対応する調整ツールは「SIGMA Optimization Pro」という名称のソフトウェアとして、年明けには無償ダウンロード提供されるとのことです。まあ USB Dock がないと使えないとは思いますが...って、そういえばレンズは各社マウント用が発売されていますが、USB Dock もマウント別に発売されるということですかね?質問してくるのを忘れていました...。

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さておき。これらの新レンズ群のうち、真っ先に発売日が決定した(SA マウント用が 11/23、EF マウント用が 11/30)「Art」シリーズの 35mm F1.4 DG HSM を、このイベントの中で試用することができました。おそらく国内において一般ユーザーがこのレンズを試写するのは初めてになるんじゃないかと思いますが...写りのほどは、待て次回(ぉ。

■関連エントリー
シグマ山木社長が語る、同社のものづくりのフィロソフィー

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投稿者 B : 00:16 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2012/11/19 (Mon.)

シグマ山木社長が語る、同社のものづくりのフィロソフィー

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ずいぶん久しぶりに「みんぽす」のイベントに参加してきました。

今回参加してきたイベントは、近年レンズメーカーとしてだけでなくカメラメーカーとしての存在感も増してきたシグマ。私はもともとシグマのレンズを好きで(価格の割に性能が良く、またかりっとした描写も好みで)使っていましたが、ちょうど 2 年前のイベントに参加して以来、すっかり同社のファンになってしまいました。特に近年発売されているレンズはいわゆる「互換レンズメーカー」のイメージを払拭する高画質なものやマニアックなスペックを突いたものが多く、中でも私が実際に購入した超望遠ズーム 50-500OS は大のお気に入りとなっています。

そんなシグマの「今」を、ふたたび山木社長自ら語っていただきました。

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山木社長には 2 年前のイベント以来、CP+ ではもれなくお会いできていますが、この 2 年の間に起きた震災や円高、そして創業者である山木道広氏の逝去といった困難を乗り越え、苦労されてきたんだろうなというのが窺える顔立ちになっていました。でも、一見社長とは思えない柔らかさ、腰の低さというのは変わらずで、我々にも気さくに声をかけてくださいます。

そんな山木社長のみならず、シグマの考える「写真」とは、『写真はレンズで決まる』ということ。

一眼レフには毎年のように新しい製品が発売されますが、基本的にはボディの進化は撮影領域を広げる(AF の高速化だったり高感度対応だったり連写性能の強化だったり操作性の向上だったり Wi-Fi などの付加機能だったり)ことがほとんどで、イメージャの性能で画質や解像度は確かに変わるとはいえ、描写を決めるのはあくまでレンズ。そういう意味で、『「写真」はレンズで決まる』というのは間違いないでしょう。むしろ「このレンズを使いたいからこのボディ(マウント)を選ぶ」というほうが、カメラ選びの順序としては正しいのではないかと思うほどです。実際、私も EOS や NEX を選んだのは、フランジバックやセンササイズなどの要素がオールドレンズと相性が良い、というのが大きかったですし。

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では、そのレンズの良し悪しを決めるポイントは何かというと、三つ。

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「良い設計」「良い品質管理」「良い製造」。

当たり前すぎて何を今さら言っているのか分からない、と言われるかもしれませんが、製造業において、この三つは当たり前のように最も大事で、なおかつこの三つすべてを完璧にこなすことがいかに難しいか。政治的なものや営業的なものだったり、従業員の教育だったり、部品ベンダーのクオリティだったり、そもそもの経営戦略だったり、いろんな要素に影響されるもので、おそらく製造業で「この三つすべて完璧にこなせています」と誰に対しても胸を張れる企業ってほとんどないのではないでしょうか。すべての顧客を 100% 満足させることはまずできないし、工業製品である以上不良をゼロにすることはできません。でもそれに限りなく近づける努力は当然するのが企業なので、それをどういう哲学とアプローチで実現しようとしているか、が重要なわけです。

■「良い設計」とは

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良い設計とは、「経験豊かな技術者」と「明確な商品コンセプト」のもとで商品開発が行われていること。これも製造業的には自明と言えば自明な話ですが、シグマには長年、職人芸的にレンズ設計を続けている設計者が多くいるそうです。山木社長のご幼少の頃は、シグマの会社の上に山木家の自宅があったそうで、今ではベテランとなっている設計者の方から当時は「カズちゃん」と呼ばれていたのだとか。そのくらい古くから在籍している設計者さんの技術を受け継いできたものが、今のシグマの画質に繋がっているのでしょう。コンピュータ設計全盛の今、最新のレンズを買えばどれも破綻のない描写で、普通に使う分には何の不満もない(逆に言えば、面白みに欠ける)のですが、シグマのレンズ設計はこの継続性によってそこに「シグマらしさ」を足されているのではないかと思います。

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それから「明確な商品コンセプト」。これは先日の Photokina で発表されたとおり、今後の同社のレンズは「Contemporary」「Art」「Sports」のいずれかのシリーズとして発売する、既存レンズもこの枠組みに当てはめていく形で順次リニューアルする、というものです。若干、乱暴な整理の仕方にも見えますが、少なくとも「だいたいこのくらいのスペックのレンズをこれくらいの価格で」みたいな作り方よりも、こういう枠組みを適用することで「どんなユーザーがどういうシチュエーションで何を撮るためのレンズか」ということを最初に定義して、それを商品企画や設計、製造、あるいは営業担当まで共有することでブレない商品開発ができ、顧客にもレンズを選んでもらいやすくなる、ということかと思います。
続いて、この新コンセプトに基づく 3 本の新レンズの解説がありましたが、そうとう長くなるのでその話は次回に(笑

■「良い品質管理」とは

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ニコン D800 の 3,600 万画素に代表されるように、近年はイメージセンサの高解像度がまた進んでいます。ほんの 5 年前ならば 1,200 万画素、高くても 1,400 万画素というところだったのが、最近では最低でも 1,600 万画素。2,400 万画素クラスも当たり前になりつつあって、最上位は 3,600 万画素、となれば、レンズもそのイメージャで使われることを前提にしなくてはならない。最近、各社が 24-70/F2.8 や 70-200/F2.8 のようなメインどころのレンズを相次いでリニューアルしてきているのも、そのあたりに背景があるのでしょう。が、イメージャの性能が上がり、レンズの性能が上がったのに、そのレンズを検査する MTF 測定器はレンズの性能を超えられているのか?というと、シグマが導入している検査機器は一般的な業務用機器(ベイヤー型センサ搭載)で、レンズ側の限界が見えていなかったとのこと。
そこで着目したのが同社が SD1、DP1/2 Merrill に搭載している Foveon X3 センサ。APS-C サイズで 4,600 万画素相当という解像度を持っているセンサであれば、当面はどのメーカーのボディよりも高精細なので、じゅうぶんに検査機器としての役割を果たせます。ということで、SD1 のセンサを応用してフルスクラッチで開発した MTF 測定器「A1」(「A」は会津の「A」)を用い、製品は全数検査にかけられているとのこと。

ちなみに、SD1 のセンサは APS-C サイズ、でも同社のレンズの多くはフルサイズ対応だよね?...という推論で「フルサイズ対応の Foveon X3 センサの開発がもう完了しているのではないか」ということを聞かれることがあるそうなのですが、現時点ではまだそういうことはないとのこと(笑。フルサイズ用レンズは、この APS-C サイズの Foveon X3 をセンサシフトさせながら計測することで、検査を実施しているそうです。

■「良い製造」とは

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以前のイベントのときにも書きましたが、シグマのレンズはすべて会津工場で一貫生産されています。現時点で、すべてのレンズを国内のみで製造しているのは、シグマとコシナ(長野県)の 2 社だけだそうです(他のメーカーは、国内生産と海外生産を併用、または完全に海外生産)。国内製造の利点については以前書いたとおりですが、やっぱり設計と製造が近くにいる、というのは生産効率と品質を高める上では非常に大きな意味を持つはずです。

そしてまた、現社長自身が創業者一家に生まれ育ち、会社を家族の一員として認識していることも、会津工場での一貫生産にこだわり、地元の雇用創出を目指す、という方針につながるのでしょう。同じ「雇用を守る」という言葉でも、他の企業や政治家が口にするのとは微妙にニュアンスが違う。そういう印象を受けました。まあ、上場企業でそういうアプローチが取れるかというと、株式というシステム上そう簡単ではないのも事実なのですが。

そう考えると、「良いレンズをつくること」そのものがシグマの経営方針と密接に繋がっているんだなあ、というのがよくわかります。それはいたずらに規模を追わない企業形態をとっているからできること、でもありますが。

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ここで今回のゲスト、写真家の塙真一氏が登場。実際に今回の 35mm F1.4 を試してみての感想(EF35mm F1.4L と使い比べてみてどうか、という誰もが知りたい突っ込んだ話まで!)や、レンズにまつわるよもやま話を山木社長と二人で話してくださいました。塙さんは今回初めてお会いしましたが、ユーモアがあってとても楽しい方ですね。自分自身が本当に写真やカメラが好きで、我々アマチュアカメラマンをある意味仲間だと思って接してくださっているのがよく伝わってきました。そして、人にカメラやレンズを勧めるのがとてもうまい(笑
個人的には、最近特にポートレートの撮り方を重点的に勉強中なので、ポートレートに強い塙さんのお話をいろいろ聞けたのは嬉しかったです。

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でも今回は山木社長のこの表情に尽きますよ。商品をまるで自分の子どものような視線で見つめ、嬉しそうに話す表情。商品のいち担当者が商品に深い愛を注いでいる例はいままでたくさん見てきましたが、経営トップがひとつひとつの商品にこういう顔をするのは、私はほかに見たことがありません。製品の画質がいいのはもちろんなんですが、この方の「家族」がつくったレンズだからこそ、使いたい。そう感じさせるだけのものが、この表情にはあると思います。

そして、最近のシグマには、画質や製品バランスの方向性だけでなく、企業のフィロソフィーとして、カール・ツァイス社に流れるこの哲学と通じるものを感じます。

「ずるがしこさではなく、徹底した正確さと信頼性、もういっぽうでは、商品の投げ売りではなく、安定した価格と、顧客に対する専門的アドバイスとサービス、そしていつも同じようにもうしぶんない応対」

あらゆるものがソフトウェア化され、ものの価値がクラウドやサービスに吸い込まれていく中、カメラという商品ジャンルは実直な「ものづくり」が今でも比較的通用する数少ないジャンルのひとつだと思います。長い目で見れば、カメラも平準化する価値観に飲み込まれていく時代が来るのかもしれませんが、少なくとも最後まで「光学というアナログ技術」は残る。国内に産業を残すことにこだわり、技術力と品質で勝負するシグマという会社を、ひとりの日本人として今後も応援したいと思います。

というわけで、レンズの話は明日に続きます。

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投稿者 B : 01:24 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2012/11/08 (Thu.)

SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

シグマ、大口径広角レンズ「35mm F1.4 DG HSM」を正式発表 - デジカメWatch

キヤノンの EF24-70/F4L、EF35/F2 IS に続いて、シグマもリークが出回り始めた直後に正式発表がきました。新コンセプトのひとつ「Art」シリーズの第一弾として、35mm F1.4 DG HSM。

近年シグマが力を入れている大口径単焦点シリーズとして 30mm F1.4 DC、50mm F1.4 DG、85mm F1.4 DG ときたら、次は 35mm F1.4 DG というのが順当なところでしょう。「Art」シリーズの嚆矢としてこれ以上相応しいレンズもないと思います。描写に関しては既存の大口径単焦点シリーズで折り紙付きなので、これもかなり期待が持てるレンズ。一日も早く実機に触ってみたいところです。明らかにこのクラスとしてはデカくて重そうだけど(笑。

そして驚いたのが、標準価格約 12 万円というところに対して、キタムラ価格で早くも 9 万円を切っているところ。まあカメラメーカー純正のレンズに比べてレンズメーカー(シグマをレンズメーカーと限定していいか、という定義の問題はさておき)のレンズは安めに販売されやすいとはいえ、8 万円台となれば話は違います。EF35/F2 IS が同じくキタムラ価格で 6 万円台後半、EF35/F1.4L で 15 万円付近なので、画質さえ良ければ異常なほどのバーゲン価格。個人的にはまずフルサイズ対応標準ズームレンズが欲しいところですが、同じ金額出すならシグマの 35mm F1.4 と 50mm F1.4 を買ったほうが私の嗜好的には幸せになれるんじゃね?という本末転倒なことさえ考え始めています(ぉ。

シグマの新レンズ群はせいぜい年明けの CP+ で正式発表かな、と思っていろいろ算段していたので、ちょっと予定が狂ってしまいました(;´Д`)ヾ。実機はできるだけ早く触る機会を作りに行くとして、予算取りをどうするか(汗。

投稿者 B : 00:35 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2012/11/07 (Wed.)

EF24-70/F4L IS、EF35/F2 IS 正式発表

キヤノン、ハイブリッドIS・マクロ機能搭載の「EF 24-70mm F4 L IS USM」 - デジカメWatch

EF24-70mm F4L IS USM

昨日突然リークが出回り始めたと思ったら、いきなり正式発表がきました。EF24-70/F4L と EF35/2 IS。

やっぱりフルサイズユーザーとしてはこの EF24-70/F4L は魅力的なスペックで、F4 通し、手ブレ補正内蔵、なおかつ最短撮影距離 20cm/0.7 倍のマクロ撮影機能とくれば、普段使いの標準ズームレンズとしてこれ以上求めるものはありません。
このレンズ、私の中では既に次に欲しいレンズの筆頭なんですが、定価が 15 万円超。キタムラ価格でも 13 万円強と、EF24-105/F4L の白箱を狙っていた身としてはさすがに予算オーバー。それでも EF24-70/F2.8L に比べれば 2/3 程度の価格ではあるんですが、おいそれと買える値段ではありません。ちょっと購入の算段を作り直さなくてはならなくなりました(´д`)。

キヤノン、22年ぶりにリニューアルした「EF 35mm F2 IS USM」 - デジカメWatch

EF35mm F2 IS USM

そして EF35/F2 IS。現在でも定評の高い旧 EF35/F2 を現代の技術でリニューアルすれば画質が良いのは当然、それに IS がつく、というのは魅力的ではありますが、やっぱりいくら IS がついたとはいえこのスペックで定価 8 万、というのはどういうユーザーを想定しているのかイマイチよく分かりません。旧 EF35/F2 なら 3 万円そこそこで買えてしまうのに...。やっぱり、旧 EF35/F2 の役割は EF40/F2.8 STM が受け継いだ、と考えるのが自然でしょうか。

そんなことよりも(ぉ)今回まず買おうと思ったのはこれ。

キヤノン / レンズキャップ E-67II

キヤノンのレンズフロントキャップがようやくリニューアルされ、ツマミがキャップの中央寄りになりました。今までの外周についているツマミは正直使いにくくて(´д`)。この方式、どうやら近年まで他社のパテントがあったようですが、特許の期限が切れたとのことでここ数年でじわじわと各メーカーが採用し始めましたね。キヤノンはその中でも最後発でしたが、ようやく切り替えてきてくれました。私は手持ちのレンズで使用頻度の高いものについては、一通り置き換えてしまおうと思っています。

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