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2014/12/14 (Sun.)

シグマ ふたつの 150-600mm レンズのコンセプトと違いを知る

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シグマ 新製品体感イベント

昨日、原宿の東京カメラ部 THE GALLERY にて開催されたシグマの新製品体感イベントに参加してきました。photokina で発表されたばかり(かつ、一部は発売前)の新製品に触れるとあっては見逃すわけにはいきません。二部制で第一部は東京カメラ部メンバー&みんぽすモノフェローズ限定のクローズドイベント、第二部が一般公開という形式。私は第一部から参加してきたので、その様子をレポートします。

シグマ 新製品体感イベント

今年のイベントも、もちろんシグマの山木社長自らご説明いただけました。せっかくの二枚目なのに、ずっと逆光状態だったのがとても惜しい(笑。

今回ご説明いただいた主な新製品は、当然こちら。

SIGMA 150-600mm

今回新たに発表された、二本の 150-600mm レンズ群です。プロ領域のスポーツ撮影に堪える超望遠レンズとしての [Sports] の登場はある程度予想ができましたが、同等スペックでより軽量・安価な [Contemporary] まで同時発表してくると予想できた人はいなかったんじゃないでしょうか。それぞれのレンズの開発意図もさることながら、レンズとしての性格の違いはやっぱり気になるところ。そのあたりのお話を中心に伺ってきました。

SIGMA 150-600mm

150-600mm は、やはり推測通り既存の 150-500mm の後継として開発がスタートしたとのことです。150-500mm を現代の高画素センサに合わせて高画質化しつつ、防塵防滴性能やコンパクト化を狙って企画されたのが 150-600mm。だけど、「コンパクト化を諦めて惜しみなく物量を投入すればここまで行けるはず」という狙いで、別案として [Sports] の設計案が出され、「どちらも捨てがたい、じゃあ両方作ってまえ」ということでプロジェクトを二つに分けたのが二種類の 150-600mm が製品化されるに至った経緯とのことです。ほぼ、製品発表時に私が推測したとおりの内容でしたね(笑。

ただ、この三つのコンセプトは [Sports][Contemporary] 双方に通ずるもので、[Sports] は光学性能を最優先しながらもできる限りの軽量コンパクトも同時に目指し、[Contemporary] は軽量コンパクトを優先しつつもその範囲内で高画質と機能性を目指した、とのこと。まあ [Sports] の 3kg に迫る重量は軽いとは言いませんが(笑)、[Contemporary] のほうはその名に反して決して安物という位置づけではない、ということです。

SIGMA 150-600mm Sports

上の画像は [Sports] のレンズ構成図。FLD ガラス 2 枚、SLD ガラス 3 枚を含む 16 群 24 枚構成で、まさに「ガラスの塊」といった趣。いっぽう [Contemporary] は 14 群 20 枚と控えめながら、特殊低分散ガラスは FLD×1、SLD×3 と物量に遠慮はありません。FLD ガラスというのはシグマが HOYA と共同開発した「蛍石と同等の光学性能を持った」レンズ。収差、特に倍率色収差を抑えることが二つの 150-600mm では至上命題とされ、そのために FLD ガラスは必須だったそうです。
ちなみに、同時発表された 18-300mm DC も [Contemporary] ラインながらこの FLD レンズを 4 枚も使っているとのこと。山木社長曰く「性能を上げるためにコストはかけていい、と言ったけど、本当にここまでジャブジャブ使ってくるとは」というコスト度外視の設計になっているようです(笑。高倍率ズームは画質がイマイチ、という従来の常識がそろそろ覆される時代が来たのかもしれません。

SIGMA 150-600mm Sports

[Sports] タイプの防塵防滴構造。この赤線が引かれたところに防塵防滴のためのゴムパッキンが用いられています。スポーツやネイチャー撮影用には防塵防滴性能が求められますが、ヨーロッパのユーザーの中には砂漠にネイチャーフォトを撮りに行く写真家が少なくないそう。アフリカの砂漠の砂は日本の砂よりもはるかに粒が小さいため、そういう用途に対応しようとすると設計も品質試験も通常とはレベルの違う対応が求められるとのこと。カメラボディよりもレンズのほうがメカ的な可動部が多いため、防塵防滴設計は大変になります。

なお、[Contemporary] のほうは防塵防滴構造にはなっていませんが、マウント部にシーリングゴムを採用することで最も水や埃が入りやすい部分を保護するような配慮はなされています。

SIGMA 150-600mm

[Sports] と [Contemporary] の差違をまとめたチャートがこちら。光学設計以外の違いは、防塵防滴性能、撥水・防汚コーティング、あと直進ズームとしての操作性の違い程度。[Contemporary] のほうも機能的にはほぼ十分なスペックを備えていることが分かります。

この撥水・防汚コーティングというのが、油脂まで弾くかなり強力なコーティングで、マジックで書いてもインクを弾くほどに強力なようです。汚れをつきにくく、もしついても拭き取りやすくすることでメンテナンス性を高めることに一役買っています。
ただ、このコーティングが製造上は曲者なようで、「このコーティングには時間がかかるので、レンズコーティング用の機械をかなりの時間占有してしまうため、これを導入するためにコーティング機を 2 台追加した」という力の入れよう。そういえばキヤノンも一部 L レンズにフッ素コーティングを採用していますが、同様のものでしょうか。プロ領域では可用性を高めることがその機材のコストパフォーマンスに影響するため、この手のコーティングは中上位モデルの今後トレンドになっていくのかもしれません。

SIGMA 150-600mm

というわけで、実機のハンズオン。[Sports] は既に発売済みですが、[Contemporary] のほうはおそらくこれが国内初公開ではないでしょうか。見るからにサイズが一回り違うのが分かります。

持ってみた感じでは、[Sprots] の 2,860g というのはかなりズッシリくる重さで、レンズだけでも重いのにミドル~ハイエンド系のボディをつけると持ち歩くのが億劫になるレベルだと感じました。[Contemporary] のほうは重量が未公表ですが、持った感じ(直接比較したわけではないものの)私が持っている 50-500OS よりは軽いようです。旧型の 150-500mm が 1,780g だったので、それよりも軽量コンパクトを狙ったのであれば 1,500~1,700g くらいに収めてくる可能性もあります。

SIGMA 150-600mm

前玉の大きさもこんなに違います。フィルタ径も [Contemporary] の 95mm に対して、[Sports] は 105mm。このクラスになるとフィルタだけで 1 万円近くしてしまうのが痛いところ。

SIGMA 150-600mm Sports

操作スイッチ周り。フォーカスモード(AF/MF/マニュアルオーバーライド)、フォーカスリミッター、手ブレ補正の動作モード、あと SIGMA USB DOCK で調整するカスタム機能の設定スイッチが並んでいます。
写真は [Sports] のものですが、[Contemporary] のほうにも全く同じスイッチが備えられていました。今まで公表されている製品写真ではスイッチ周辺の詳細が不明だったので、ここが [Sports] と同等仕様というのは朗報です。[Contemporary] も全然使えるレンズじゃないですか!

SIGMA 150-600mm Sports

[Sports] のズームリング周り。ズームリングの距離指標に「・」がつけられていて、このポイントでズームロックすることができるようになっています。通常、この手のズームロックはワイド端でしか固定できないことがほとんどですが、天体撮影時などはテレ端や任意の焦点距離でロックしたくなることがあるんですよね。私も以前スーパームーンを撮影したときに、レンズがずり下がってきて苦労した経験があるので、これは羨ましい。

ちなみに直進ズームとしての操作性も考慮したという鏡筒デザインですが、確かに前玉周辺の鏡筒が掴みやすい形状になっています。ズームのトルクは 150-180mm くらいが少し重めで、それ以降からテレ端まではほぼ一定。確かに直進ズームとしても使いやすそうです。

SIGMA 150-600mm Contemporary

[Contemporary] のほうは直進ズームとして使うことはさほど考慮されていない形状ですが、使おうと思って使えないことはありません。ちなみにズームロックの仕様なども [Sports] と共通。ただ、フォーカスリングがかなり細くなっており、MF の操作性はあまり考慮されていないことがうかがえます。

というわけで、[Sports] が先行して発売されたこともあり [Sports] ばかりが注目されている状況ですが、[Contemporary] も共通仕様がかなり多く、軽さも相まって実用性が高そう、というのが私の感想です。これは 50-500OS から本気で買い換えを検討してもいいかもしれません。

でもシグマには 400mm 以上の焦点域をカバーする超望遠レンズが多数ラインアップされており、実際どれを買えば良いのか迷うのも事実。
そのあたりの疑問を山木社長に率直にぶつけてみたところ、以下の回答をいただきました。

「50-500OS は非常に良いレンズ(実際に山木さん自身、お子さんの運動会等に使用されています)。もともとは高倍率ズームの旧 50-500mm(非 OS)の後継として開発しましたたが、設計者ががんばって予想以上に高性能なレンズに仕上がりました。用途としては、超望遠も必要だけど同時に広く撮る場面もある、スポーツや航空機撮影などを想定して開発したレンズです。
150-600mm は、ズーム倍率が抑えられていることもあり、倍率色収差の少なさは 50-500OS よりもさらに上。画質が最も良いのは [Sports] ですが、[Contemporary] も中央部の解像度では負けていません。違いが出るとしたらテレ側の周辺部の解像度になるでしょう。
私が個人的に買うなら、プロスポーツ撮影には当然 [Sports] ですが、子どもの運動会を撮るなら [Contemporary] にすると思います」

なるほど。
私は 50-500OS の性能には今でも満足していますが、ワイド側をほとんど使っておらず、野鳥撮影時には 500mm(×1.6)でもまだ足りないと感じる場面が少なくないので、[Contemporary] の 150-600mm が最も私に合っているのかもしれません。機能的には [Sports] と遜色ないし、何より軽い。発売は 2015/1Q を予定しているようですが、価格次第では本当に買い換えてしまうかもしれません。

シグマ / [Sports] 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM

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投稿者 B : 23:59 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2014/11/11 (Tue.)

Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM

キヤノン、「EF 100-400mm」を16年ぶりにリニューアル - デジカメ Watch
キヤノン / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM

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かれこれ 4~5 年は前から「出る出る」と言われ続けていた、キヤノンの EF100-400mm F4.5-5.6L がついにリニューアル。焦点距離や明るさのスペックはそのままに、II 型にモデルチェンジされました。
同じくスポーツ・動きモノ用のボディである EOS 7D Mark II の発売から間を置かずしての発表で、7D2 を意識して開発されたものと思われます。むしろ本当は同時発表したかったのが間に合わなかったんじゃないかとさえ思える相性の良さですね。

数字上のスペックは同じといっても、旧型は 16 年も前の設計になるわけで、レンズ仕様は全面的に見直されています。レンズ構成やコーティング、IS ユニットがアップデートされたほか、当然 USM モーターや内蔵マイコンも新しくなっているはずで、画質と AF 速度の両面で旧型とは桁違いの性能が期待できそう。最短撮影距離も 1m を切り、活躍の幅も広がっています。手ブレ補正の性能は 1.5 段→4 段、と大幅な向上(旧型の IS 性能は資料によって 1.5 段となっているものと 2 段となっているものがありますが、今回のプレスリリースから抜粋)。旧型はそれだけ長きにわたって現役を張ってきたということですが、それにしても長かったですね...。
気になるのはズーム方式が直進式から回転式に変更されていること。直進ズームは人によっては嫌いな人もいるでしょうが、スポーツ撮影等の素早いズーミングが求められる領域では使い勝手が良かったのも事実。今回、回転式に変更するにあたり、回転角を狭くしてズーミングスピードを上げていることに加えて、ズームリングのトルク調整ができるギミックも備えているなど、直進ズームに負けないユーザビリティ上の工夫が見て取れます。この使い勝手は一度試してみたいですね。

キヤノンのレンズは 3~4 年前の製品以降、それ以前のものと比べて設計基準がグッと上がっているようで、近年登場する新製、特に L レンズにおいては、ほとんどハズレがありません(その分、価格もグッと上がってしまいましたが)。これも「EF70-200/F2.8L II と同等以上の画質」とのことなので、現在の EF レンズを代表できる画質に仕上がっていることは間違いないようです。

個人的にはずっとこのレンズのリニューアルを待っていたものの、その間に出たシグマの 50-500OS に待ちきれず飛びついてしまったので、あなたが来るのが遅すぎたのよ!という思いです(´д`)。50-500OS に関しては性能・描写含め大変気に入っているんですが、唯一フォーカスリミッターがついていないことだけが物足りないんですよね。
シグマといえば焦点距離的に少しずれますが、動きもの用途という点では 150-600 [Sports] とは競合になりそうなところ。機会があるならば、7D2 をベースに使い比べてみたいものです。

投稿者 B : 22:22 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2014/09/18 (Thu.)

EOS 7D Mark II に触ってきた

発表されたばかりの EOS 7D Mark II がもう先行展示されているということで、さっそく触りに行ってきました。

キヤノン / EOS 7D Mark II

EOS 7D Mark II

場所は品川のキヤノン S タワー。ほとんどの人はショールームというと銀座のほうに行くのか、品川はいつも比較的空いています。しかし展示機はまだ 1 台しかないようで、1 人 10 分の制限がついていました。大混雑というほどではないものの、2 人分くらい待ってようやく触ることができました。
※展示機は試作品のため、最終製品とは細部の仕様が異なる可能性があります。

EOS 7D Mark II

パッと見では先代 7D と違いが分からないくらいイメージを踏襲したデザインですが、よーく見るとボディラインの取り方が 5D Mark III に近いものになっていたり、ボタンの形状や表面処理も 5D Mark III と共通化されていたり、確かに 5 年分のアップデートが反映された意匠になっています。
このデザインなら既存ユーザーの移行には全く違和感がないどころか、7D から買い換えてもバレ・・・おっと、誰か来たようだ(ぉ

持ってみた第一印象は「重っ!」。重量的には先代 7D と全く同じで、確かに 7D も同じくらい重いんですが、改めて重量級の APS-C 機であることを実感します。重さでいったら 5D3 のほうがわずかに重いはずなんですが、なぜか 7D のほうがみっちり詰まった重みを感じるんですよね。無意識にセンササイズの差から想定される重さが念頭にあるのかもしれませんが。

EOS 7D Mark II

モードダイヤルには 5D3 同様のロックボタンがつきました。先代 7D では発売時点ではついておらず、後日有償サービスでの対応だったので、ちょっと羨ましかったんですよね。

アクセサリシュー前方の出っ張りは GPS アンテナ。通称チロルチョコ(ぉ

EOS 7D Mark II

背面は液晶がワイド化され、ボタン周りのデザインも変更されて 5D3 寄りになりました。というか、よく見比べないと 5D3 との違いが分からないレベル。

EOS 7D Mark II

5D3 との最大の違いは、マルチコントローラ(スティック)の同軸上に測距エリア選択レバーが追加されたことでしょう。65 点の AF ポイントを瞬時に選択する...というより、このカメラの用途としてピンポイントで AF 測距点を選ぶのではなくゾーン指定してその中に動体を捉える、という使い方になるので、このレバーを用いて測距エリア選択モードを切り替え(トグル式)、マルチコントローラで位置指定する、という手順になります。ここは明らかに 5D3 よりも優れているポイント。
これは実際にファインダを覗いて操作してみないと快適さが分かりにくいですかね。ファインダ内の撮影は NG だったので、気になる方はショールームか今月末のイベントでご確認を。

またサブ電子ダイヤルの表面には 5D3 同様のタッチパッドが内蔵されました。動画撮影時くらいしか用途のないタッチパッドではありますが、デュアルピクセル CMOS AF の性能も相まって、7D2 はもしかすると 5D3 以上に動画向きのカメラとして評価されるかもしれません。必ずしも一眼ムービーの全てにフルサイズのボケが必要なわけでもないし。

EOS 7D Mark II

10 分という制限時間の中だったので、外観写真も撮らないといけないし確認できた部分は限られましたが、7D ユーザーとしては確かに進化が感じられるカメラでした。AF は速く扱いやすそうなので、あとは高感度性能がいかほどのものか、というところですね。このへんはチャンピオンデータ以外の撮影サンプルや実際に使ってみた方のレビューを待ちたいと思います。

こうやって新機種に触ってみると、今まで十分満足していた 7D が急に古くさく見えてくるんだから、ゲンキンなものです。(あ、7D は今でも十分良いカメラだと思いますよ)

EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM

7D2 の隣には、今回同時発表された新レンズも展示されていました。こちらは廉価版の標準ズームとなる「EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM」。

スペック的には EF24-105mm F4L IS USM と被りますが、こちらのほうが 145g も軽量。鏡筒が細いため F4L よりも長く見えますが、長さはほぼ同じ。6D に装着して展示されていたこともあって、持ってみるとフルサイズにしては非常に軽い!今まで 6D の軽さを活かせる標準ズームが存在しなかったので、2 種類の F4L に代わってこれが今後の 6D 用標準ズームということになるでしょうか。特殊レンズの仕様枚数は EF24-105/F4L より少ないですが、MTF を見る限り F3.5-5.6 のほうが解像度は高そう。ヘタに F4L を中古で買ってハズレを引くくらいなら、非 L のこっちを買った方が正解、という可能性もありますね。

EF-S24mm F2.8 STM

こちらは「EF-S24mm F2.8 STM」。EF 初のパンケーキレンズ EF40/2.8 STM の APS-C 版ということになります。
35mm 版換算で 38.4mm 相当となるので、フルサイズで EF40mm を使うのとほぼ同じ感覚。逆に EF40mm を APS-C 機で使うと 64mm 相当になり、中途半端すぎて使いづらい感がありましたが、今後は APS-C のパンケーキとしてはこちらが定番になりそうです。7D2 で使っても悪くないけど、やっぱり Kiss と組み合わせてお手軽にスナップ、というのがいいんじゃないでしょうか。

EOS 7D Mark II

製品カタログももらってきました。アテンダントのお姉さんに「総合カタログの他に被写体別カタログが 6 種ありますが、どれになさいますか?」と聞かれ、野鳥バージョンとモータースポーツバージョンでちょっと迷い。おそるおそる「複数いただいてもいいですか?」と尋ねてみたら「全種類お持ちになりますか?」という大胆な提案をいただいたので、全部(+PowerShot G7 X)もらってきてしまいました(笑。しかもキヤノンロゴの紙袋付き。
基本的に全て同内容で掲載されている作例が違うだけ(もっというと総合カタログには全ジャンルの作例が網羅的に収録されている)ですが、7D2 の主な用途を想定して、被写体別にカタログを作り分けるこだわりと、それが許される環境がすごい(笑。たぶん量販店に並ぶのは総合カタログだけで、この被写体別カタログはショールームとイベント限定になるでしょうが、逆にそれだけのためにカタログを起こせるのがすごい(;´Д`)ヾ。

こういうのも含め、2 年半前の 5D3 以来ひさびさにキヤノンの本気を感じさせるカメラに仕上がっています。ぐう欲しい。

キヤノン / EOS 7D Mark II

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投稿者 B : 00:27 | Camera | DSLR | コメント (4) | トラックバック

2014/09/16 (Tue.)

Canon EOS 7D Mark II

キヤノン、APS-C機フラッグシップ「EOS 7D Mark II」 - デジカメ Watch
【フォトキナ】キヤノン、10コマ/秒の「EOS 7D Mark II」を披露 - デジカメ Watch

EOS 7D Mark II

出る出ると言われ続けてかれこれ 2~3 年は経ったかと思われる EOS 7D Mark II が、photokina でいよいよ発表されました。
思えば 7D も 2009 年の発売からここまで、大規模なファームアップでの機能向上で中継ぎしつつ、息の長いモデルになりましたね。

一見、順当進化。デザインまでほぼ変化がないレベルでのモデルチェンジですが、その実態は、まごうことなき正統進化。とはいえ前作から 5 年、マイナーチェンジというレベルではなく、その間に登場した 5D3、1DX、70D の要素を出し惜しみなく注入した、現時点での APS-C 一眼最強モデルと言える内容になっています。

初代 7D とスペックを比べてみるとこんな感じ。

モデル EOS 7D Mark II EOS 7D
センササイズ APS-C APS-C
画素数 約 2,020 万 約 1,800 万
ISO 感度 ISO100~16000(拡張 ISO51200) ISO100~6400(拡張 ISO12800)
ファインダ方式 ペンタプリズム式 OVF ペンタプリズム式 OVF
ファインダ視野率 約 100% 約 100%
ファインダ倍率 約 1.0 倍 約 1.0 倍
AF 測距点 65 点
(全点クロス、中央 F2.8 デュアルクロス)
19 点
(全点クロス、中央 F2.8 デュアルクロス)
測距輝度範囲 EV -3~18 EV -0.5~18
測光方式 15 万画素 RGB+IR 測光センサ使用
252 分割 TTL 開放測光
63 分割 TTL 開放測光
連続撮影 最高約 10 コマ/秒 最高約 8 コマ/秒
ライブビュー デュアルピクセル CMOS AF コントラスト AF/クイック AF
シャッター速度 最高 1/8,000 秒 最高 1/8,000 秒
動画撮影機能 MOV/MP4 FHD 60p/50p/30p/25p/24p MOV FHD 30p/25p/24p
記録媒体 CF Type I、SD/SDHC/SDXC CF Type I/II
液晶モニタ 3.0 型ワイド/約 104 万ドット(非可動) 3.0 型/約 92 万ドット(非可動)
GPS 搭載
Wi-Fi
HDMI 出力 Type C Type C
マイク入力 ステレオミニ ステレオミニ
ヘッドホン出力 ステレオミニ
バッテリ LP-E6N
ファインダ撮影時:約 640 枚
LP-E6
ファインダ撮影時:約 800 枚
外形寸法 約 148.6×112.4×78.2mm 約 148.2×110.7×73.5mm
質量 約 820g(本体のみ) 約 820g(本体のみ)

7D のいいところは継承しつつ、特に AF/AE 周りのスペックが大幅に進化しています。70D のデュアルピクセル AF が搭載されてライブビューでも高速な AF が使えるようになりましたが、液晶がバリアングルではないのが難点。ライブビューは実質的に動画撮影用として使ってください、という位置づけですかね。
そしてこれだけスペックアップしながら、サイズはほぼ変わらず・重量も全く増えず、というのが立派。まあ 7D もフルサイズ機並みの重さ(6D よりも全然重く、5D3 に匹敵するレベル)があったので、これ以上重くなると辛いところではありましたが。ただ、いろいろ機能が入った分、バッテリが(容量が若干増えているにも関わらず)もたなくなってはいます。あと、そろそろ Wi-Fi は内蔵してほしかったところですが、撮ってその場でシェアするような写真撮るカメラじゃねえんだよ!ちゃんと現像しろ!という意思表示でしょうか(笑

7D ユーザーとしては、これはもう買い換え決定...と言いたいところですが、7D がメインカメラだった 3 年前ならまだしも、今はここ一番の 5D3 があるし、普段使いは α7&α6000 だし、7D は野鳥とスポーツ専用カメラになっているので、優先順位はそこまで高くないかな。まあ今の 7D に対しては AF のヒット率がもっと欲しかったり、実用になる高感度がせいぜい ISO800 までだったので、その二点が改善されているだけでも買い換えの理由にはなり得ます。7D も発売後半年経って価格がこなれてきたところで購入したので、これも購入時期は見極めたいと思います。最近のキヤノンの開発サイクルからすると、中級機以上は 4~5 年現行機種になると思われるので、おそらくいつ買っても後悔はしないはずです。

とりあえず早いうちに実機に触りに行ってこようと思います。

キヤノン / EOS 7D Mark II

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2014/09/12 (Fri.)

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM

シグマ、2種類の「150-600mm F5-6.3 DG OS HSM」を発表 - デジカメ Watch

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports

来週の photokina に先駆けてカメラメーカー各社から製品発表が相次いでいますが、シグマからも新製品が発表されました。

dp1 Quattro」については他にも書く人はたくさんいるだろうからそこはお任せするとして(ぉ、50-500OS ユーザーとしてはやはり 150-600mm OS が気になります。
2 年前の「SIGMA GLOBAL VISION」発表以来、[Sports] ラインに属するレンズは 120-300mm F2.8 しか用意されておらず、カテゴリ的に次は超望遠系で来ることは間違いないだろう...という状態のまま、長らく待たされてきました。そうやってようやく出てきたのが 150-600mm というところまではある程度想像できましたが(ライバルであるタムロンからも同様のレンズが出たところですし)、まさか同スペックのレンズを 2 種類同時発表だなんて、予想の斜め上すぎるでしょう(;´Д`)ヾ。
まず [Sports] ラインのほうの 150-600mm は、防塵防滴仕様にレンズへの撥水・防汚コーティングなど、過酷な使用環境にも耐えるプロ仕様。主要な焦点距離ごとにロックできるズームロックスイッチや、直進ズームとしても使える操作性といった、使い勝手の部分にも手を抜いていません。唯一気になるのは、フォーカスリミッター機能がついていなように見えることでしょうか...。また価格は 259,000 円で、フィルタ径 105mm・重量 2,860g という「買うにも使うにも気合いが必要なレンズ」であることも事実です。でもスポーツ撮影や野鳥撮影に本気で使う人なら、スペックから考えると決して高価くないことも事実。

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary

いっぽう [Contemporary] ラインに属するほうの 150-600mm は、数値上のスペックは [Sports] モデルと同等ながら、そのコンセプトどおりコストパフォーマンスが高く、サイズ・重量的にも比較的扱いやすいレンズになっているようです。残念ながら重量が未発表ですが、設計として近いと思われる 150-500mm が 1,780g、50-500mm が 1,970g であることを考えると、最終的に 2kg 前後にまとめてくることでしょう。スペックは同等ながらレンズ構成は別物で、[Sports] のほうが特殊レンズの使用枚数も多いことから、実際の描写性能は当然 [Sports] のほうが高いはずですし、[Contenporary] は簡易防塵防滴に留まるなど、機能面でも差分があります。

それにしてもなぜ同時に 2 本も...というのが謎ですが、想像するに、まずは企画段階で目標とするスペックを定め、150-500mm あたりを発展させる形で設計を始めたものの、「コストを考慮しなければここまで性能が出るはず」とハイスペック版も試作してみて

設計者「こっちが順当に設計したもの。で、高くデカく重くなってもよければここまで性能出せますが、どっちを製品化しましょう」
山木社長「よし。迷ったときには両方だ」

というやりとりがあったのではないでしょうか(ぉ。いやマジで、後日開発秘話などで「[Sports] は開発者が社長にも内緒で作っていた」みたいな話が出てきても私は驚きません。

50-500OS を愛用する私としては、やっぱりこのレンズは気になるところ。野鳥やモータースポーツ撮影に使っていると、500mm(APS-C で使って 800mm 相当)でも届かず、「もっと!」と思うことも少なくないんですよね。超望遠域になるとレンズ性能だけでなく大気の状態にも影響を受けるので、長けりゃいいというものでもありませんが、そのもう一歩が届くのは大きいです。まあ 50-500OS でも持ち出すのに気合いを要するので、カメラボディ込みだと 4kg 級になってしまう [Sports] はさすがに無理ですが、[Contemporary] は価格と重量次第で買い換え候補にしてもいいところ。これでフォーカスリミッターがついていたら即決なんですが、そこだけが惜しいんですよね...。

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2014/09/03 (Wed.)

Zeiss Loxia

カールツァイス、フルサイズEマウントレンズを海外発表 - デジカメ Watch

Zeiss Loxia

しばらく前から噂になっていた(というか、開発を進めていること自体は一年前から公表されていましたが)ツァイスのフルサイズ E マウントレンズ「Loxia」が発表されました。

フルサイズセンサに対応した E マウントレンズで、MF 専用。その代わり比較的コンパクトにまとまった高品位なレンズに仕上がっているようで。
当初のラインアップは Planar 50mm F2、Biogon 35mm F2 の 2 本。Touit が 32mm(48mm 相当)と 12mm(18mm 相当)というやや変化球気味にスタートしたのに比べると、まずは王道中の王道から出してきました。MF ということもあり、レンズ構成がオリジナルの Planar や Biogon のものを踏襲していて、ツァイスらしい描写を楽しめるレンズになりそうです。Planar はともかく、Biogon は今やコシナ製の ZM マウントでしか新品入手できなかったので、注目度は高そう。
鏡筒のデザインからいって、これも製造はコシナですかね。近年のツァイスレンズの画質は Touit や Otus が証明しているので、これも間違いないレンズだと思われます。コシナ製だとすれば特に。

絞りは実絞り。絞りリングのクリック感をなくすデクリック機能もついているとのこと。これは動画撮影時にスムーズな露出変更を可能にするためのものです。MF 専用であることからも分かるように、一眼ムービーユーザーと MF で撮ることに悦びを覚えるハイアマ以上のフォトグラファー向けのレンズと言えるでしょう。まあ、AF だからって Touit がエントリー向けだとは思いませんが(笑

不安な点をあえて挙げるとすれば、マウント側のツァイスブルーのリングが α7 のマウント部のグランドアンバー色とケンカしそうなことと(笑)、焦点距離的に E マウントのソニー製ツァイス(Sonnar 55mm F1.8、35mm F2.8)ともろかぶりなところでしょうか。AF と MF で違うしレンズ構成も全然違うので別腹(ぉ)という考え方もできますが、ただでさえまだまだラインアップが貧弱な FE レンズだけに、相互補完的なラインアップを築いてほしかった気はします。

個人的には、先日 TECHART の AF マウントアダプタを手に入れて、俄然 CONTAX G レンズ群の使い勝手が向上したところで、しかも Loxia とはレンズスペックがもろかぶりでもあるので、手を出すのはちょっと躊躇するところ。国内での販売価格は 10~12 万円くらいになりそうなので、しばらくは様子見かなあ。1 年後くらいにまた 2 本セットで半額みたいなセールがあったら、間違いなく手が滑ってしまうと思いますが(ぉ。

投稿者 B : 22:00 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2014/07/05 (Sat.)

Touit、国内でも値下げ

おお、日本でも Touit の値下げ、来ましたか。

私は先月、実質半額になっていた Touit を米 B&H からの共同購入の形で手に入れましたが、その時点では国内での価格変更に関するアナウンスはありませんでした。が、このボーナス商戦の最盛期に値下げとキャンペーンが同時並行的にスタート。フジヤカメラだけでなく、ヨドバシやビックでも価格変更されています(本エントリー執筆時点では、Amazon の価格には未反映のもよう)。

12mm F2.8、32mm F1.8 ともに 22~23% 程度の値下げで、約半額だった B&H ほどの割安感はありませんが、B&H は期間限定かつ 12mm+32mm の抱き合わせ、しかも海外通販というハードルの高さがありました。その点、恒常的な値下げでかつ 1 本でも買えるので、手は出しやすいですね。
フジヤカメラならさらに新品ボディとの同時購入で 18,000 円引きになるキャンペーンも実施中。ボディとの同時購入こそ必須ですが、レンズ単体の価格で言えば B&H の期間限定価格に匹敵する安さになります。NEX-6/7 あたりをまだ使っていて Touit が気になっている人は、この際 α6000 あたりに買い換えてしまってもいいんじゃないでしょうか...と、誰となく。


Carl Zeiss / Touit Distagon T* 12mm F2.8 E-mount

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2014/05/14 (Wed.)

Canon EF16-35mm F4L IS USM

キヤノン、手ブレ補正搭載のEF広角ズーム「EF 16-35mm F4L IS USM」 - デジカメ Watch
キヤノン / EF16-35mm F4L IS USM

B00KAQX65A

キヤノンから超広角ズームレンズの新製品が発表に。

今まで、フルサイズ対応の F4 通しズームレンズとしては EF17-40mm F4L USM がありましたが、実質的にそれを置き換える(従来型も当分は継続販売されるんでしょうけど)モデルになります。テレ端が少し短くなったものの、ワイド端が 1mm 広くなったので、広角レンズとしてはむしろ魅力が増しています。そして、新たに手ブレ補正を搭載。
価格が少し上がってしまうので、ちょっとがんばれば同じ焦点距離で 1 段明るい F2.8L が買えてしまうのがちょっと悩ましいですが、超広角域はどちらにしても被写界深度が深くなるし、明るくなくても IS やカメラ側の高感度でカバーできるし。あとは 7 年間のレンズ設計・製造技術がどんな写りの差になって表れるか、でしょうか。ここ 3 年ほどでカメラ側の解像度が向上したことで、レンズに求められる画質のレベルが変わってきているので、解像感だけで言えば新しい方が良さそうですが。

あと難点をあえて挙げるとすれば、F2.8L と同じくらいの大きさ重さになってしまうところですが...とまで書いたところで、サイカ先生が既に絵と表にしてくださっていたので、丸投げ(ぉ

キヤノンの新小三元?EF16-35mm F4L IS USM: mono-logue

私は 5D Mark III 用のレンズとしてはある程度満足してしまっているんですが、あと欲しいレンズと言えばこのクラスの広角ズームと 100mm マクロくらいなんですよね。EF17-40mm F4L の価格はちらちらチェックしていたので、ここに新型を投入されると、悩みます(笑。これを買えば小三元揃えられるんだよなあ...。まあ、これを買ったら買ったで、70-200mm が IS なしの旧型なのが気になって、新型に変えたくなるんでしょうが(笑。
最近、すっかり EF-S レンズ群を使わなくなってしまったので、これを元手にレンズラインアップの入れ替えを考えるかなあ。

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2014/02/16 (Sun.)

CP+ 2014 (2) -シグマ編

昨日に続き CP+ レポートをお届けします。今回は、やっぱり dp Quattro シリーズが気になるシグマブース。

カメラと写真映像の情報発信イベント CP+2014

SIGMA

去年の黒から、今年は白ですか。

......

SIGMA

そんなわけでシグマブース。この白基調のブースもすっかり定着しましたね。

今年は従来以上に dp シリーズ推しなようで。

SIGMA

dp2 Quattro のハンズオンにはすごい行列ができていました。おそらく今年の CP+ で最長の行列だったのではないでしょうか...私が並んだときには「お一人様 3 分まで」の札が立てられていました。それでも軽く 40~50 分は並んだような(´д`)。

SIGMA

dp2 Quattro。イメージしていた以上に、実機は大きい。説明員さんによると「レンズと液晶、グリップを中心に『カメラに必要な機能』以外を極限まで削ぎ落としたデザイン」とのことですが、ボディの高さからはみ出ているレンズ径といい、なんかどこかで聞いたことのあるコンセプトですね(笑

カメラのグリップって通常はボディから前にせり出しているものですが、これが後ろに出っ張っている形状。さらに、グリップから光軸までの幅がある、という今までのカメラの常識を覆すデザイン。このあたりについては後述しますが、第一印象としては「握りやすい」というよりも「違和感」が先に立ちます。
ちなみにデモ機はずっと稼動してたということもあるでしょうが、表面にけっこう熱を持っていました。かなり高性能な処理系(スペック的には EOS 1D 系と同等とか)を積んでいるため発熱するようですが、それをボディ表面の金属も使って発散するようにしている、とのこと。

SIGMA

ダイヤルは二つ。絞りと露出補正、などのように個別に操作できるので扱いやすい。逆にモードダイヤルが廃され、「MODE」ボタンから呼び出すようになっていますが、まあこのカメラを使うような人は絞り優先かマニュアル露出にほぼ固定して撮るでしょうから、却って潔いと言えます。

SIGMA

気になったのはこの操作系。ボタン数もある程度割り切っているのはいいんですが、各機能ボタンと方向キーが物理的に距離が離れていて段差もあるので、機能呼び出し→方向キーでセレクト→決定 の操作に親指の移動距離が大きいのが、なんだか微妙。こういうのって設定変更のシーケンスを指で覚えて瞬時に切り替えながら撮っていくものだと思うので、その指の流れが阻害されそうだと感じてしまいました。方向キーは機能ボタンと同じ面に配置するべきではなかったでしょうか。

制限時間 3 分なので、あまりじっくり触って納得感を得るには至らなかったのですが、ちょうど山木社長ご本人から dp Quattro シリーズに関するプレゼンステージがあり、いろいろなお話を伺うことができました。

SIGMA

まず dp Quattro のデザインですが、山木さんご本人も初めて手に取ったときには違和感があったとのこと。正直ですね~(笑)。でも、試作機を週末に持ち帰ってテストしているうちに手に馴染んできたといい、「少し触っただけで『使いにくい』とかツイートするの、ちょっと待ってください(笑)。ある程度使い込むうちに、この良さが分かってきますから」とのこと。なんか見透かされているような気持ちになってしまいましたが(笑)、さすがに 3 分のハンズオンでそこまでは感じられなかったなあ...。

なお、光学系は dp2/3 に関しては従来と同等ながら、dp1 は今回新規開発の光学系に入れ替えているとのことです。

SIGMA

それから、Foveon X3 Quattro センサの「1:1:4 構造」の秘密について。G・R チャンネルの輝度情報を B チャンネルの輝度情報から補間するのであれば、従来の Foveon センサのような完璧な色解像度は得られないのでは?という疑問に関しては、「実は 3 層のセンサはそれぞれ完全に R・G・B にしか反応しないわけではないんです」とのこと。特に B 層は G・R にもある程度反応するようになっており、補間ではなく B 層がもつ G・R の輝度情報を使って処理するようになっているそうです。

SIGMA

ゆえに、センサとしては「1:1:4」であっても、処理後の画像としては「4:4:4」の情報がちゃんと得られる、とのこと。G・R 層の画素数が減ることで、結果的にデータ量の削減にもなり、DP Merrill に比べてデータ容量が軽くなるメリットもあるそうです。理論的にはそうかもしれないけど、ホントかなあ?という疑念もなくはないので、こればかりはもう実写画像待ちでしょう。

ちなみに、ハンズオン機で軽く何枚か撮ってみた感じでは、確かに DP Merrill 以前の機種に比べて手持ちでも随分まともに撮れるようになった、という印象を受けました。ただ、高感度については、少なくとも本体液晶で確認した限り、ISO800 でも画面上でけっこうな量のノイズが見えてしまっていたので、手ブレしにくくなったことと高感度画質が良いかどうかはまた別、ということかもしれません。まあ、dp シリーズは事実上 RAW 現像を前提としたカメラなので、現像で捌きやすいレベルであれば問題ないとは思いますが...。

SIGMA

そういうわけで、dp Quattro の判断は保留。理屈は分かったし以前より扱いやすくはなったようだけど、本体サイズも大きくなって、クラスが変わってしまった、という印象なんですよね。一眼のサブとして持ち歩くコンデジ、ではなく、もう最初からこれ一台で撮る前提で持ち出すカメラになってしまうので、私には合わないかなあ...と思っています。

SIGMA

あとは交換レンズ群の展示も少し見てきました。

24-105mm F4 OSS(発売中)も、

SIGMA

50mm F1.4(未発売)も、どちらもデカくて重いんですよね...。35mm F1.4 もデカくて重かったですが、これだけデカくて重いレンズばかり何本も買ってまとめて持ち歩くのも厳しい(´д`)。画質が良いのは分かっているので、買うか買わないか、買うならどれを買って何を撮るか、はちゃんと吟味したいところ。最近、重い機材を持ち出すのが億劫になりつつある自分がいます...。

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2014/02/15 (Sat.)

CP+ 2014 (1) -ツァイス編

今年も CP+ が開幕しましたね。

カメラと写真映像の情報発信イベント CP+2014

が、しかし...、

CP+ 2014

横浜はこんな状況(;´Д`)ヾ。

会場内の展示のほうも、キヤノン・ニコンからは個人的に興味を惹かれる新製品が出ず、他のメーカーも多くは事前に発表してそれぞれのショールームでもう触れる段階にあったりもして、何もわざわざこの会場内で並ばなくても...という感じ。そんなわけで、今年は私が特に注目したポイントだけをかいつまんでレポートします。

まずは、ツァイスブースから。

ZEISS

ツァイスブースというと、今まではコシナが主体となって出展していましたが、Touit の発売を機に自社販路での商品取り扱いも始めたためか、今年はツァイスとコシナが合同出展、というようなブースの作りになっていました。ツァイスブース側にコシナツァイスも含めたツァイス製品(除くソニーツァイス)、コシナブース側にフォクトレンダーブランドの製品、という区分で並べられていました。

ZEISS

今回が初登場となった Touit 2.8/50M ももちろん展示されていました。3 月発売ということで、ワーキングサンプルでの展示。

ZEISS

実機のタッチ&トライも可能でした。

短時間ながら触ってみた印象としては、

  • ファインダで確認した限りでは、Makro-Planar らしい素直で精緻な描写
  • Touit シリーズだから AF の遅さを心配していましたが、案外悪くない。マクロとしてであればこれくらいで許容範囲かも
  • ただし鏡筒長すぎ。APS-C ならもう少しくらいコンパクトにしてほしい
  • ¥11 万オーバーという価格はさすがに手が出ない...。Touit 2.8/12 くらいユニークなスペックならまだしも
という感じ。これはそうそう買えるレンズじゃないですね...。

ZEISS

あとは 40 万円もする弩級レンズ「Otus」とか、

ZEISS

シネレンズ「CP.2」シリーズとか、普段なかなか目にする機会のないツァイスレンズを見ることができて眼福、眼福(←

ZEISS

CP.2 は交換マウントシステムなので、マウントさえ交換すればどんなボディでも使えるのは、複数マウントを運用する私としては羨ましいところ。まあ MF 専用だし、高すぎて手が出ないので、私には縁のない代物ですが...。

Voigtlander

あと、フォクトレンダーでは VM-E クローズフォーカスアダプタ用の HELIAR 40mm F2.8 が参考出品。最近、コシナはフォクトレンダーブランドでミラーレスを意識したレンズをいろいろ出してきているのがいいですね。私も α7 用に ULTRA WIDE-HELIAR 12mm や SUPER WIDE-HELIAR 15mm あたり、欲しいんですよね...。

KIPON

ツァイスのほぼ向かいにあったのが KIPON ブース。ほんの 3 年前にはせいぜい 1 コマしかないこぢんまりとしたブースで、しかも CEO 自ら商品説明していたくらいだったのに、気がつけばこんな立派なブースを構えてモデルさんまで雇っていました。

KIPON

ノーマークでしたが、METABONES、RJ Camera に次いで KIPON からもフォーカルレデューサー系マウントアダプタ(APS-C センサ搭載カメラでフルサイズ相当の画角で撮影できる縮小光学系搭載アダプタ)が発売されていたんですね。私は α7 を買ってからフォーカルレデューサー系アダプタへの興味を失ってしまいましたが、動画撮影用途などで引き続きこういう製品へのニーズがあるということなのでしょう。ものすごい勢いで商品展開している KIPON や METABONES といったアダプタメーカーですが、ブースの規模からも一目瞭然なように、企業規模も急成長しているんでしょうね。

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