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2016/10/14 (Fri.)

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM、発売日・価格発表

大口径中望遠レンズ「SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art」 - デジカメ Watch
全域F4の広角ズームレンズ「SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art」 - デジカメ Watch
大口径超望遠レンズ「SIGMA 500mm F4 DG OS HSM | Sports」 - デジカメ Watch

シグマ / [Art] 85mm F1.4 DG HSM

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シグマが photokina に合わせて発表した三本の新レンズの国内における発売日と価格、それと未公表だったスペックを正式にリリースしました。

私が注目しているのは定番ポートレートレンズの 85mm F1.4。重量は予想したとおり 1kg を軽く超え、1,130g となりました。「Otus をベンチマークとした」のは描写性能だけではなかったようですね(ぉ。重い重いと言いながら使っている 50mm F1.4 よりもさらに 300g 以上重く、買ったとしても果たして持ち出す気力が沸くか不安なところです(;´Д`)。
希望小売価格は 16 万円とのことですが、予約開始時点での実売価格はヨドバシで 13 万円台後半、マップカメラで 12 万円台半ばといったところ。まあ [Art] ラインの F1.4 級レンズとしてはまあ予想の範囲内ではあります。実売で 15 万円を超えてくるならもう少し頑張って α の 85/1.4GM に手を出したくなるところですが、この価格なら迷わずシグマかな。EOS でも使えますしね。

私は買うつもりではいますが、85/1.4 という意味では今年はツァイスの Classic P85/1.4ZE を買ったところでもあるので、これを買うとしても来年かなあ。

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2016/10/11 (Tue.)

EOS M5 レビュー (7):動体撮影性能を試す

キヤノン EOS M5 のレビューですが、今回は以前から気になっていた動体撮影性能について検証してみました。

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イベント時のハンズオンでも動く被写体は用意されていましたが、被写体がちょっと小さすぎ/距離が近すぎでうまく撮るのが難しく、もう少し現実的なシチュエーションでの動体撮影で試してみたいと思っていました。

というわけで、条件を揃えて他のカメラとも比較してみることに。
比較対象は EOS-1D 7D Mark II とソニー α6000。どちらも本気の動体撮影性能をアピールしている機種で、EOS M5 と比較するのはちょっと申し訳ない気もします。本来は 80D や Kiss、M3 あたりと比較するのが良いんでしょうが持っていないので、あえて上位クラスのボディとガチンコ比較。

被写体は駅のホームに入線してくる電車です。速度を落としながら向かってくる被写体なので本気のスポーツ撮影に比べればぬるめですが、なかなか同条件で比較できる動体の被写体ってないもので。
撮影設定はシャッター速度優先 AE・サーボ AF(AF-C)・速度優先連写・シャッタースピード 1/500sec.・ISO AUTO・画角 72mm 相当・RAW+JPEG 記録で揃えました(後述する一部例外を除く)。運行に迷惑のかからない場所で手持ち撮影なので、少しずつ構図がずれているのはご容赦を。

■EOS M5+EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

EOS M5 + STM

まずは EOS M5 とキットレンズにあたる EF-M15-45mm。少しは苦戦するかと思ったら、いきなり全コマしっかりピントが合ってきました。これには少し驚いた。
RAW+JPEG 記録だとサーボ AF 使用時で 7 コマ/秒、16~17 コマでバッファが詰まってしまい 2 秒程度しか連写できないので、動く被写体を追いかけたいときは JPEG 記録に割り切った方が良いかもしれませんが、それにしても十分使い物になるレベルです。

また、タッチ&ドラッグ AF は動体撮影に使うと改めて素晴らしさを実感できます。追尾 AF 機能を有効にしておけば、被写体が登場した際にタッチ&ドラッグで被写体をダイレクト選択すれば、あとはカメラが被写体をオブジェクト認識してオートで追いかけてくれる。これは従来の一眼レフで方向キーを使ってチマチマ AF フレームを動かしたり、自動選択 AF でカメラの被写体認識に頼るのとは次元の違う快適さ。このまま像面位相差センサの性能が向上し、専用位相差センサの性能と同等以上になった暁には、一眼レフよりも動体撮影に適したカメラに進化できるに違いありません。

■EOS M5+EF24-70mm F4L IS USM

EOS M5 + USM

ではマウントアダプタ経由の USM レンズだとどうか?ということで、EF24-70mm F4L でも試してみました。一般的にミラーレスカメラにマウントアダプタをかますと AF 機能に何らかのエクスキューズが出がちですが、少なくとも EF/EF-M アダプタでキヤノン製の USM レンズを使っている限りでは、EF-M レンズと遜色ない AF 性能が出ています。
先日の記事で「USM レンズをつけるとデフォルト設定のコンティニュアス AF の動作が不快」とは書きましたが、自分自身が意図して AF を使いたい場面では USM の動作による振動はさほど気になりません。

■EOS 7D Mark II+EF24-70mm F4L IS USM(位相差 AF)

EOS 7D Mark II Phase Detection AF

続いて比較対象の EOS 7D Mark II。位相差 AF(光学ファインダ使用時)で速度優先連写を使うと、RAW+JPEG 記録でも秒間 10 コマ連写で最大 24 コマの記録が可能(公称スペックを上回っていますが、SanDisk Extreme CF 120MB/s メディア使用時の実測値)という暴力的な性能に頼れます。
さすがにクラスの違うボディ、圧倒的な性能ですが、EOS M5 と比べてみて気がついたのは、AF ポイントが位相差センサの配置に依存するのは、今となってはやや扱いづらいということ。M5 のデュアルピクセル CMOS AF は撮像素子のほぼ全面で AF が可能なため、被写体が画面上のどこにいても追えるのに対して、7D2 の位相差 AF は位相差センサの範囲外に被写体があるときは AF が合わせられません。65 点自動選択 AF かラージゾーン AF を使ってカメラ任せにするのが定石ですが、こういう背景と前景がごちゃっとした構図だと、自動認識では狙ったところに AF が合ってくれないことも多いんですよね。そもそも全面で AF が可能で被写体をタッチで直接選択できる M5 の操作性を味わってしまうと、最初の AF の食いつきの時点でまどろっこしさを感じてしまいます。

7D2 のモータースポーツや野鳥レベルの動きにも追随できる AF 性能や多彩な AF プログラム、AF フレーム切り替え機能などはスポーツ撮影には最適なのですが、これにタッチ AF が加わってほしくなりますね。光学ファインダの仕組み上、まず無理だとは思いますが...。

■EOS 7D Mark II+EF24-70mm F4L IS USM(デュアルピクセル CMOS AF)

EOS 7D Mark II Dual Pixel CMOS AF

デュアルピクセル CMOS AF は 7D2 にも搭載されているので、同条件で撮影してみました。デュアルピクセル CMOS AF を使うと少し連写性能が犠牲になるのか 20 コマでバッファが切れてしまいましたが(それでも公称スペックは RAW+JPEG 時で最大 18 コマなので十分)、EOS M5 よりも多く記録することができます。
AF の効き具合としては M5 の DPCMOS AF と遜色ない感じ。ただ AF フレームの選択はカーソル操作になるので、M5 のタッチ&ドラッグ AF に比べると瞬間的に被写体に AF を合わせる速さは比べものになりません。やはり 7D2 の DPCMOS AF はライブビューのためというよりは EOS MOVIE のためにある、という印象。

■α6000+E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS

α6000

最後は α6000。ミドルクラスの APS-C ミラーレスということで、M5 と比較対象になりそうなのはこの α6000 か α6300 でしょう。
ひとつ言い訳をすると、他のカメラではシャッタースピード 1/500 で固定していたのが、これだけ私の誤操作で 1/400 の設定になっていました。そのため微妙に被写体ブレがあり、電車にビシッとピントが合っている感がやや欠けています。あと標準ズームレンズの解像感は EF-M に比べると劣りますね...PZ16-50 じゃなくてツァイス銘の 16-70mm を使えば良かったかも。

さておき、ミラーレスでありながら連写性能は EOS 7D2 に匹敵するレベルにあるというのが改めてすごい。動体への AF の食いつきという点では 7D2 にはさすがに劣りますが、それでも運動会レベルなら十分以上な性能はありますからね。
この電車でのテスト撮影では M5 との差はあまり感じられませんでしたが、AF 追随で秒間 11 コマという連写性能を活かしてベストショットが撮れる可能性を高められるのが α6000 シリーズの武器だと思います。


というわけで今回の比較テストでは、AF の追随性という部分ではそれほど大きな差は出ませんでしたが、連写速度と連続撮影枚数ではけっこうな差がつきました。逆に言えば、動体 AF 性能だけで言えば数年前とは違い、ミラーレスでも今は十分に動体撮影に堪える(少なくともちょっとしたスポーツレベルでは)ことは間違いないと思います。
それから、タッチ&ドラッグ AF のおかげで、今回テストしたカメラの中では被写体に最初に AF を食いつかせる操作は EOS M5 が最も快適だったことは改めて書き添えておきたいと思います。静物やポートレートはともかく、動体撮影がタッチ&ドラッグ AF でここまで快適になるとは思っていませんでした。この機能はこのカメラだけに留めておくのは非常にもったいない。一日も早く他社も含む全てのカメラに搭載してほしいと思える、新世代の操作性だと感じます。

キヤノン / EOS M5

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■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編
EOS M5 レビュー (3):実写編
EOS M5 レビュー (4):新機構の付属ストラップ
EOS M5 レビュー (5):ボディとレンズのバランスを見る
EOS M5 レビュー (6):スナップ撮影に持ち出してみる

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投稿者 B : 23:59 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2016/10/07 (Fri.)

α6500

ソニー、ボディ内手ブレ補正対応のα6500を海外発表 - デジカメ Watch

α6500

先日 α99 II を発表したばかりのソニーからまた新製品。今度はミラーレスの中級機(これを中級機と言って良いのか)α6500 です。

前作 α6300 が既にミラーレスとしてはモンスター級のスペックでしたが、あれからたったの半年あまりでほぼ同サイズのボディにセンサシフト式手ブレ補正を入れ込んできました。まあ手ブレ補正は α7 II シリーズにも入っているので APS-C にもいずれ来るとは思っていましたが、α6300 からこんなに短いスパンで出してくるとは思ってなかった(;´Д`)ヾ。

そのほかには新フロントエンド LSI とバッファ容量の増加により、最大 307 コマ連写(RAW+JPEG でも 100 コマいける模様)に対応し、α6300 譲りの AF 性能と併せてミラーレスカメラとしては最強クラスの動体撮影カメラになっていると言えます。α99 II の AF 性能はさらに上を行っていますが、ほとんどの人は α6500 で十分じゃないでしょうか。
スマホと接続して GPS 位置情報を Exif 記録できる Bluetooth 機能と、ようやく中級機にもタッチパネルが搭載されました。これは単なるメニュー操作とタッチシャッター用途ではなく、EOS M5 に搭載されたタッチ&ドラッグ AF 相当の機能として EVF 使用時にも使えるようです。ただ EOS M5 のような相対座標設定やタッチエリア設定までできるかは不明。

APS-C としてはかなり隙のないカメラに仕上がってきたと言えますが、唯一の弱点は価格ではないでしょうか。1,700EURO/1,400USD という価格は α7 II と同クラスで、日本円に換算すると 20 万円コース。まあ EOS 7D2 も初値はそれくらいしたよなあと考えるとそんなに無茶な価格でもないのですが、α6000 からグイグイと値上がりしてきているせいで、もうそろそろこちらが音を上げそう(;´Д`)ヾ。改めて考えると α6000 ってコストバランスの良いカメラだったなあ、と。

ミノルタの α-7000 を持っている身としては、これの型番が「α7000」だったらガマンしきれなかった自信がありますが(笑、α6000 でさえ持て余している(ほぼブツ撮り用カメラと化している)状況を鑑みて、当分 α6000 に頑張ってもらおうと思います。

ソニー、1型ポケットカメラ最新機「RX100 V」を海外発表 - デジカメ Watch

RX100 V

RX100 シリーズのほうも新製品が出てきました。こちらはついに五世代目、外観からの違いの分からなさで言えば α6500 以上(笑。
こちらの進化点は α6500 同様の新フロントエンド LSI と大容量バッファの採用に加え、シリーズ初となる像面位相差センサを搭載し、AF 性能を大幅に向上させてきました。

今までの RX100 シリーズは「ポケットサイズで高画質」というコンセプトでしたが、III あたりである程度の完成を見、IV ではスーパースロー撮影等の「技術的にはすごいけど必要とするユーザーは限られる」方面に進化して、方向性を探っている感がありました。ここにきてミラーレスカメラ級の AF 性能を身につけ、どのメーカーも横並びになった 1inch センサ搭載高級コンデジとは一線を画してきた感があります。これは α5000 系のモデルチェンジが止まるわけだ(笑。

しかしこれも価格が...。1,200EURO/1,000USD とのことで、RX100 IV の価格が 12 万円程度であることを考えると、日本で発売される際には 15 万くらいしてしまうんじゃないでしょうか。

技術がどんどん進歩するのは素晴らしいことだと思いますが、さすがにここまで行くと私は手が出ません。逆に、α6000 と RX100 III はとても良いカメラだし、これらを発売日に買ったのは正解だったと思います。今あるカメラを大事に使おうと思いました(笑。

投稿者 B : 23:56 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/10/05 (Wed.)

EOS M5 レビュー (5):ボディとレンズのバランス

EOS M5 の発売前実機レビュー、いよいよ実写編といきたいところですが...その前に。
前回のイベントではさまざまな EF/EF-M レンズが用意され、自由に試せる状況ではあったのですが、ハンズオンの時間が絶対的に足りない状況で、あれこれ試したいレンズがあったにも関わらず試しきれませんでした。というわけで、今回はまず本体と同時にお借りした EF-M レンズと、私の防湿庫に収まっている EF マウントレンズ群とボディのバランスを見てみたいと思います。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

まずは EF-M マウントの標準ズームレンズ、EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM。
先日のイベントで試用したのは新しい高倍率ズーム EF-M18-150mm でしたが、こちらの EF-M15-45mm はよりコンパクトな標準ズームレンズです。

EF-M18-150mm も高倍率ズームとしてはコンパクトかつ軽量にまとまっていましたが、EOS D のサブシステムとして使うならコンパクトなレンズとの組み合わせを身上としたいところ。個人的にはこちらの EF-M15-45mm とのバランスのほうが好みです。

EOS M5

このレンズ、使わないときにはコンパクトでとても良いのですが、撮影時はマイクロフォーサーズ系の標準ズームレンズ同様に側面のレバーを引きながら鏡筒を伸ばしてやる必要があります。こうなるとせっかくのコンパクトさが損なわれてしまいますが、まあこの状態で持ち運ぶわけではないので、カメラを取り出してから撮り始めるまでの手間が増えることを気にするかどうか、といったところ。

EOS M5

それともう一つ残念なところは、マウントがプラスチック製であること。しかもマウントだけではなく外装までプラスチックです。元々が小型軽量で安価な EOS M10 のキットレンズ向けに開発されたものだからやむを得ないとは思いますが、直近の EF-M レンズ群(EF-M28mm MACRO、EF-M55-200mm、そして今回発表された EF-M18-150mm までも!)が軒並みプラマウントというのはいくらなんでも残念。強度的には樹脂製でも実用上問題ありませんが、「趣味のための道具」として位置づけられている M5 がレンズキットとして発売するのが全てプラマウント、というのは寂しい話です。

EOS M5

続いて広角ズームレンズである EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM。こちらはマウント・外装ともに金属製で、少し重いけどひんやりした高級感があります。やっぱりいいミラーレスカメラのレンズはこうあってほしい。
このレンズも撮影時には鏡筒を伸ばす必要がありますが、17-35mm 相当を担う広角ズームとしてはコンパクトで悪くない。

EOS M5

こちらは単焦点のパンケーキレンズ、EF-M22mm F2 STM(付属の薄型フードをつけた状態)。私も気に入っている EF40mm F2.8 STM のミラーレス版のようなレンズで、常にボディキャップ代わりにつけておいても良いくらい。やっぱりミラーレスはこういうコンパクトなレンズで気軽に楽しんでナンボ、という部分はあると思います。最近の他社はどんどん重厚長大方向に行っているので、EOS M ではこういうレンズとの組み合わせが評価されてほしいところ。

EOS M5

続いてマウントアダプタ経由で EF レンズを装着してみます。まずは 5D の定番、EF24-70mm F4L IS USM。
かなりフロントヘビーな印象にはなりますが、現在の EF-M レンズには入門グレードのレンズしか揃っていないので、画質を求めてしっかり撮ろうと思ったらこういうレンズと組み合わせざるを得ません。EOS D のサブシステムとして使うならこういう組み合わせの出番も多いんじゃないでしょうか。あるいは M5 から EOS D へのステップアップを考えるなら、まずはレンズから揃えていくというアプローチもアリだと思います。

EOS M5

望遠は EF70-200mm F4L USM(IS なしの旧モデル)。F2.8 だと大げさになりすぎますが、F4 との組み合わせならアリ。L レンズの使用も想定したというグリップのホールド性も、これくらいのレンズとの組み合わせであれば良いバランスを感じさせてくれます。

EOS M5

単焦点は、古いながらも気に入っている EF28mm F1.8 USM。ちょっと緩めの描写をするレンズですが、その緩さがまたいい雰囲気を出してくれます。
EOS M5 で使うと 45mm 相当となり、ほぼ標準単焦点レンズの画角になります。EF-M には 28mm MACRO もありますが、明るくてボケる標準単焦点代わりにはならないので、こういうレンズを一本持っていると重宝するはず。

EOS M5

F1.4 級の単焦点レンズは EOS M5 にはアンバランスだと思いますが、このレンズは F1.8 でコンパクトに収まっているので、M5 に組み合わせてもいい感じ。
そういえばこのレンズは私が EOS 30D 用の初めての単焦点レンズとして買ったものでした。APS-C でもフルサイズでも扱いやすい画角で、将来のステップアップ後も長く使えるオススメのレンズです。

EOS M5

で、その「F1.4 級の単焦点レンズ」代表はシグマの 50mm F1.4 [Art]。50mm の最重量級レンズを持ってくるとさすがにアンバランス感が強い(笑。M5 とのバランス的には EF50mm F1.8 STM くらいが良いでしょう。
このレンズはキヤノン製ではありませんが、互換レンズだから当然マウントアダプタ経由で EOS M5 でもちゃんと動きます。

EOS M5

なお、マウントアダプタ経由で EF レンズ(互換レンズ含む)を使う際には注意点があります。デフォルト設定だと常にレンズが駆動しているため、非 STM 系の EF レンズ使用時にはレンズのカタカタした駆動が手に伝わってきてやや不快。これはシャッターボタンに触っていなくても常に AF 駆動し続ける「コンティニュアス AF」がデフォルトでオンになっているためで、STM レンズ(マウントアダプタ経由も含む)ではほとんど気になりませんが、USM などの超音波モーター搭載レンズはこういう駆動に向いていないため、振動が手に伝わってきてしまうんですよね。シャッターボタンを半押ししなくても AF が決まるからレスポンスは良く感じるのですが、マウントアダプタ主体で使う場合はこの設定項目はオフにしておいたほうが扱いやすいと思います。

EOS M5

とどめに Planar T* 85mm F1.4 ZE。MF 専用レンズですが、これも当然使えます。
EOS D のようなフォーカスエイド(ピントが合っている場合、シャッターボタン半押しで該当する AF フレームが赤く光ってくれる機能)こそありませんが、ミラーレス機らしくピント拡大機能があるため EOS D 以上に正確な AF が狙えます。これだけピントが薄いレンズでも積極的に絞り開放から使っていけるので、もはや OVF 機でこのレンズを使う気がしなくなるほど(笑。
ただ EOS M5 で使うと 136mm 相当となって使えるシチュエーションが限られてしまうので、そのままの画角で使えるフルサイズ版 EOS M の登場が待たれます。

EOS M5

このレンズもまた、ミラーレスで使うには重量バランスが悪い一本ではありますが、ミラーレスの登場で今まで持て余していた MF レンズが再び日の目を見た、という人も少なくないのではないでしょうか。
MF 撮影時には AF フレーム選択ボタンを押すと前面ダイヤルでフォーカス拡大率が選択できるという操作性は、なにげに α E マウントのフォーカス拡大操作(フォーカス拡大ボタンを押した後、決定ボタンのトグルで拡大率変更)よりも直感的で扱いやすいとさえ感じます。

キヤノン / EOS M5

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■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編
EOS M5 レビュー (3):実写編
EOS M5 レビュー (4):新機構の付属ストラップ

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投稿者 B : 21:05 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2016/10/03 (Mon.)

JETGLIDE 3 速写ストラップ

EOS 5D3 用に買った速写ストラップ JETGLIDE 2 がとても気に入ったので、7D2 用にも購入しました。

FULLCLIP × MemoGraph / JETGLIDE 3 (フォレッジグリーン×ネイビー)

JETGLIDE 3

5D3 用は 38mm 幅の JETGLIDE 2 でしたが、7D2 は重量級のレンズを使うことがほとんどなので幅広 50mm の JETGLIDE 3 にしてみました。なんと耐荷重 50kg ですよ!これがあればシグマ 200-500mm F2.8 も手持ちでいける(買いません

カラーはフォレッジグリーン×ネイビーを選択。TPO を選ばず使いたい 5D3 と違って、7D2 はほぼスポーツ&アウトドア専用にしているので、アウトドア感の強いこの色味がよく似合う。

JETGLIDE 3

JETGLIDE シリーズ特有の、両側がスライド可能かつタブ+コントロールコードで長さ調整が容易な点は「3」でも同じ。しかしストラップ幅 50mm でより重量級の機材を想定しているのか「2」よりも大きなバックルを採用していて、「2」と「3」でストラップの互換性はありません。まあつけっぱなしで使うつもりだから問題ありませんが。

JETGLIDE 3

ぶっとい 50mm のストラップは首や肩に掛かる重力をうまく分散してくれて、JETGLIDE 2 よりも負担が少ない感じ。70-200mm 級のレンズも全然余裕です。

JETGLIDE 3

なお、JETGLIDE 3 では「2」では別売オプション扱いだったショートストラップが標準添付されてきます。幅 25mm・長さ 170mm のストラップで、カメラバッグにしまっている間はロングストラップだと邪魔になるような場合でもコンパクトに収まります。ロングストラップとバックルの互換性があり、ワンタッチで付け替えが可能。ただしいちいち付け替えるのも面倒だし、ショートストラップは首掛けするには長さが足りないので、私はこれはほとんど使わないだろうなあ。

JETGLIDE 3

7D2+バッテリグリップ+50-500OS という私のスポーツ/野鳥撮影セットを支えてくれる心強いストラップ。今まで使っていたものよりも少し軽く感じます。
ちょうどこれからスポーツイベントも増えるシーズンだし、野鳥撮影の季節も近づいてきたので、このストラップでさらに機動力を上げて臨みたいと思います。

FULLCLIP × MemoGraph / JETGLIDE 3

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2016/10/01 (Sat.)

EOS M5 レビュー (4):新機構の付属ストラップ

先日、モノフェローズイベントに参加させていただいたキヤノン EOS M5 ですが、引き続いてレビュー用に実機をお借りすることができました。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

EOS M5 の発売は 11 月下旬予定。つまり現時点では未発売、ということになります。
このタイミングで実機レビューをする機会をくださったキヤノンさんとみんぽすに感謝。ありがとうございます。

さっそく実写を、といきたいところですが、M5 が届いたらまず確認したかったことがありました。

EOS M5

それがこの付属ストラップ。
先日のイベントで「M5 では新しいストラップコネクトパーツを採用していて、簡単にストラップの脱着が可能」という説明がありましたが、資料ベースでの説明だったしハンズオン機にはストラップがついていなかったから具体的なことは分からなかったんですよね。今回の貸出機には製品版相当の付属品が同梱されていて、ようやくその仕組みが分かりました。

一見、ストラップの先端にプラスチックパーツで D カンが装着されているように見えますが、

EOS M5

このプラスチックカバーはストラップに沿ってスライドさせることができます。

EOS M5

D カンは D カンでただの D カンではなく、ちょっとした知恵の輪のような具合でストラップを通してあり、ワンタッチとはいかないまでも比較的簡単な手順でストラップをつけ外しすることが可能。これは今までにありそうでなかった、コロンブスの卵的アイテム。

カメラストラップの脱着機構というと、Peak Design のようなアンカーリンク方式や JETGLIDE のようなバックル方式がありますが、いずれも意図しない脱落(ユーザーが正しくセットしていなかったという原因も含め)のリスクがゼロとは言えません(まあまず問題はないでしょうが)。最初に説明だけ聞いたときはこの構造が分かっておらず、カメラメーカーが標準添付するストラップで脱着機構つきというのはムチャするなあ、と思ったものですが、これなら納得。プラスチックカバー自体も意図しない状況で外れにくいようになっているし、万一カバーがずれても簡単にはストラップは脱落しそうにありません。

ミラーレスはボディが小型なものが多く、ガチで撮るときはネックストラップが必要だけど撮影が主目的ではないときに持ち出すならリストストラップに付け替えたい、と思うことが少なくありません。今まではそのニーズにまともに応えてくれるストラップは Peak Design くらいしかありませんでしたが、この機構ならそういう付け替えもやりやすい。基本的にはどんなカメラストラップでも適合するはずなので、このコネクトパーツだけ単品販売してくれたら、手持ちのミラーレスカメラは三角カンを全部取り替えるんだけどなあ。

EOS M5

ちなみに M5 付属のストラップは、従来の EOS M のロゴがプリントされた細身のストラップから、より幅広で刺繍ロゴのものに刷新されました。「趣味のための道具」として今までの EOS M とは異なるこだわりを持って作られたものであることを、このストラップからも感じます。
まあ私は試用期間中も別のストラップを使うつもりですが...。

キヤノン / EOS M5

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■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編
EOS M5 レビュー (3):実写編

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2016/09/30 (Fri.)

Sony FE 50mm F2.8 Macro、購入

現物を見てから買うかどうか決めよう、と思っていましたが、店頭で見たら思ったほど悪くなかったので買っちゃいました。

ソニー / FE 50mm F2.8 Macroicon

Sony FE 50mm F2.8 Macro

フルサイズ E マウント対応の 50mm マクロレンズ。私としてはツァイスでも G でもない無印 FE レンズはこれが初めて。でもこのクラスのマクロレンズはずっと欲しかったのでした。EOS で使っていた EF-S60mm MACRO を手放したことを、EF-αE マウントアダプタを手に入れてから後悔したという(笑

Sony FE 50mm F2.8 Macro

側面には AF/MF 切り替えスイッチ、フォーカスホールドボタン、フォーカスリミッタースイッチが備えられています。フォーカスリミッターは 16cm(最短撮影距離)~30cm/30cm~∞/全域から切り替えが可能ですが、フルは使わずに被写体の距離に合わせて切り替えたほうが明らかに AF が速いです。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

鏡筒の太さからすると前玉はかなり小さく、奥まった位置にあります。レンズフードは同梱されておらず別売オプションもありませんが、これだけ奥まっていればフードは不要でしょう。フィルタ用のネジ切り(Φ55mm)はされていますが、MC プロテクタも要らないかな。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

サイズ感は FE55/1.8 とほぼ同じ長さで、鏡筒が一回り太くなっています。しかしレンズ全体の重量は逆に 50mm Macro のほうが軽く、手に持ったときのありがたみは薄いかな(笑。金属鏡筒の質感が悪くないので、見た目とのギャップで余計に軽く感じるのかもしれませんが。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

α7 II につけたときのバランスは良好。最近の FE レンズは重量級の製品が増えていますが、やっぱりシステムとしてはこれくらいのサイズ/重量感で持ち歩くのがバランス良いと思います。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

α6000 との組み合わせでは、レンズとボディの底面の高さが揃うので、置いたときの安定感がちょうど良い。
APS-C で使うと 75mm 相当のマクロレンズになり、私が普段ブツ撮りしている画角とほぼ同じになるので、おそらく普段は α6000 のつけっぱなしレンズになると思います。今までは 50mm F1.8 か標準ズームレンズを使ってブツ撮りしてましたが、寄り切れなくてトリミングすることも多かったんですよね。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

フォーカスは全群繰り出し式。マクロレンズとしてはまあ一般的な仕様ですが(同じ FE でも 90G Macro はインナーフォーカスらしい)、最短撮影距離付近では全長が大きく伸びます。またレンズ駆動には DC モーターを採用しており(全群繰り出しだとリニアモーターではトルクが足りないと思われる)、高速なリニアモーターやステッピングモーターのレンズに慣れているとややもっさりとした挙動。動作音も多少ありますが、ツァイスの Touit シリーズ(これも DC モーター駆動)と同程度であり、まあ許容範囲。

AF の挙動は、ピント面付近でレンズが行き来してフォーカスを探るような動きをします。像面位相差センサが優先される AF-C で使っても挙動が変わらないので、おそらく E マウントのどのボディと組み合わせてもコントラスト優先、あるいはコントラスト AF しか使っていないのではないかと思います。
いろいろ試してみた感じでは、セオリー通りではあるけど「フォーカスリミッターを有効にする」「フォーカスエリアは出来るだけ小さくする」が AF を速めるポイント。フレキシブルスポットの AF 枠サイズを一段変えるだけでも合焦までの速度が違います。フォーカスリミッターを設定してフレキシブルスポット AF:S で撮ればそれなりに快適ですが、逆にフォーカスエリア:ワイドでフォーカスリミッター設定なしだとイライラするくらい遅い。使い方次第で快適さが全然変わってくるレンズです。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

さておきテスト撮影。α7 II で撮ってみました。
これは私が普段ブツ撮りをするくらいの感覚で撮っていますが、E マウント向けの標準ズーム(FE16-70)や E50/1.8、FE55/1.8 あたりではこれでも最短撮影距離より短くて撮影後にトリミングをする必要がある距離感。これがノートリミングで使えるというだけでも手間が省けます。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

そして最短撮影距離、16cm まで寄るとここまで近づけます(絞り開放)。このシナンジュ MG じゃなくて RG(1/144)ですよ。金メッキに付着した細かい埃までバッチリ写り込むレベル(;´Д`)。ここまで寄ること自体滅多にありませんが、これならどんなブツ撮りでもいける。
そして背景のボケが α レンズらしい柔らかい描写で、これだけでもこのレンズを買った価値があると言えます。AF スピードは使い方でカバーする必要がありますが、これを自在に使えるようになったら普段撮りはこれで済ませてしまえるんじゃないでしょうか。

私は屋外でマクロ撮影するならむしろ 100~150mm くらいのほうが扱いやすいと思っているので、このレンズは基本的に α6000 につけて室内でのブツ撮りメインになると思いますが、しばらくは外に持ち出していろいろ撮ってみるかな。

ソニー / FE 50mm F2.8 Macroicon

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2016/09/22 (Thu.)

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

シグマ、新85mm F1.4を発表 - デジカメ Watch

photokina 2016 にて、シグマが新レンズ 3 製品を発表しました。
そういえば「SIGMA GLOBAL VISION」が発表されたのは 4 年前の photokina でした。あれからもう 4 年も経つんですね。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

まずは待望の中望遠レンズのリニューアル、[Art] 85/1.4。35mm、50mm ときたら次は 85mm でしょうと楽しみにしていたレンズです。
photokina に先だって開催された放送機器系の展示会「IBC」で発表されたシネレンズ群の中に「85mm T1.5 FF」が存在したことでスチル用の 85/1.4 が準備されていることは予想されていました。で、蓋を開けてみると foxfoto さん作成の予想図があまりにも的中しすぎていて、製品写真を目にした瞬間に吹きました(笑。さすがにあそこまでフォーカスリングが太いとは思ってなかった...。

現時点では基本スペックが発表されたのみで重量は未公表ですが、35mm・50mm の重さからいって 85mm は 1kg を超えるのは確実だろうなあ。「ツァイス Otus をベンチマークとして開発した」というだけあって、その重さに見合う描写が得られるはず。
私は [Art] シリーズは 35・50・85 の定番三本は揃えるつもりだったので、発売されたらすぐにとは言わないけどいずれ買おうと思っています。ただ、最近ポートレート撮る機会あんまりないんですよね(汗。

これでフルサイズ対応の [Art] F1.4 系レンズは 20・24・35・50・85 と、主要な焦点距離が揃ってきました。開発サイクル的に次は来年あたり 135/1.8 or 2 か、28/1.4 でしょうか。

SIGMA [Art] 12-24mm F4 DG HSM

続いて 12-24/4。SGV レンズの中でこれまで手薄だったフルサイズ対応広角ズームになります。これはキヤノンの EF11-24/4L のガチ対抗ですが、キヤノンが 35 万円超えなのに対してシグマは広角側が 1mm 長いものの、実売でおそらく半額以下。シグマならなんとかがんばって買えるクラスです。
通常、フルサイズ機向けのレンズを揃える場合は 16-35mm と 24-70mm くらいの二本を組み合わせるのが定番ですが、この価格帯ならば 12-24mm+24-105mm というシグマセットで揃えればより幅広い被写体に対応できることになります。うーん、手持ちの 16-35/4L からこのレンズに買い換える、というのもアリかも。

そういえば定番望遠ズームである 70-200/2.8 もまだリニューアルされていないんですよね。現行品は 2010 年発売なので比較的新しいとはいえ、次あたりはそろそろ順番が回ってきても良い頃。でも今のシグマ基準で作られたら重くなりそうなので(笑)、70-200/4 クラスもお願いします。先に EF70-200/4L IS がリニューアルしたら、私はそっちに行ってしまうかも。

SIGMA [Sports] 500mm F4 DG OS HSM

最後は 500mm F4。いわゆる「ゴーヨン」ですが、既存モデルが 500mm F4.5 という微妙に惜しいスペックだったのに対して、今回はきっちり 500mm F4、しかも当然のように手ブレ補正まで内蔵してきました。そしてこのレンズのみ、当然ながら [Sports] ラインに位置づけられています。

価格はドル建てで $5,999 とのこと。国内での価格も 60 万円前後になると見られさすがに手を出せるレベルにありませんが、キヤノンやニコンから出ている同クラス品は 100 万円級なことを考えれば、錯乱して買えてしまいそうな気がしてきてしまいます。スポーツ/野鳥撮影者には永遠の憧れのレンズでもあり、いつかは手にしてみたい一本。でも現実的には 150-600mm のほうで十分です(ぉ

近年は積極的にユーザーイベントを実施しているシグマのこと、photokina が終わって一息ついたら実機に触れるイベントが開催される可能性もあります。私は少なくとも 85mm は買うつもりなので、早く試写してみたいところです。

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2016/09/21 (Wed.)

photokina 2016

ドイツ・ケルンにて開幕した photokina 2016 にて、各社がカメラ新製品を発表しています。
キヤノン・ニコンの二大メーカーが特に新製品をぶつけてこなくてもこれだけ話題性のあるものが集まったというのは正直意外で、驚いています。逆にキヤノンが EOS M5 の発表をあえて少しずらしたのは、この状況が見えていたからニュースが埋もれないようにしたのでは...と勘ぐってしまいますね。

富士フイルム、中判ミラーレスカメラシステム「GFX」を発表 - デジカメ Watch

FUJIFILM GFX 50S

今回最も驚いたのは富士フイルム。以前から噂だけは先行していましたが、本当に中判カメラを出してくるとは(ただし今回はまだ開発発表レベル)。APS-C センサを搭載した X シリーズから 35mm フルサイズを経ずに、一足飛びで 645 相当の中判センサを搭載してきました。
マウントは今回新規開発となる「G マウント」で、対応レンズも一挙に 6 本を開発発表。中判ということで主に風景写真や広告写真がメインになるでしょうから、基本的には広角~中望遠くらいまでの焦点距離が一通り揃っていれば良いでしょう。またミラーレスということで 26.7mm という短いフランジバックを活かし、ハッセル X1D 向けを除く中判レンズであればほぼ使える可能性が高い(アダプタが出れば、という前提ですが)というのも楽しみなところ。

既に飽和してしまったカメラ市場において、小さなメーカーでも生きていくためにあまり競争がない分野=中判に進出、というのは悪くない着眼点だと思います。仮に X シリーズのフルサイズ版を出すとしても特長が出しづらく、レンズラインアップもゼロからの構築になるため、開発のハードルという意味では中判でも大差ない。フジは現時点でもカメラ業界の中で玄人好みする孤高の存在になっていますが、この中判カメラの投入によりその位置づけをさらに明確にしたと言えそうです。

個人的には、フルサイズを超えると大きさ重さ的にも価格的にも守備範囲の外に出てしまうので買うことはないと思いますが、興味深い存在であることは間違いありません。

ソニー、4,240万画素で12コマ/秒連写のα99 IIを海外発表 - デジカメ Watch

α99 II

ソニーは α99 II を発表。近年のソニーはカメラ関連のイベントを意識せず「出せるときに出す」ような製品の出し方をしていますが、今回ばかりは A マウント継続を世界に知らしめるために photokina で出したかったんだろうなあ。

4 年ぶりの A マウントフラッグシップ機の更新になりますが、飛び道具っぽい新機能は特になく、いわば α7R II と α99 と α77 II の長所を組み合わせて作ったかのようなカメラになっています。が、今でも A マウントカメラを使い続けているユーザーにとってはその時点での α の集大成的なものがちゃんと出てくることが重要だと思うので、これでいい。

まあ「飛び道具はない」とは書いたものの、4,240 万画素フルサイズセンサ搭載ながら AF/AE 追随 12 コマ/秒連写、かつ 399 点の像面位相差センサ+79 点の全点クロス位相差センサ(トランスルーセントミラー使用)のハイブリッド AF、さらにセンサシフト式 5 軸手ブレ補正搭載というスペックはすごい。まさに A/E 問わず α のテクノロジーを全て投入してきました。ただ 4,240 万画素で 12 コマ/秒連写というのは他社含め前例がなく、初代 α77 で「高画素高速連写はいいけどすぐに内蔵バッファが詰まって 1 秒ちょいしか撮れない」という経験をした身としては、今回は単なるスペック番長ではないことを祈るのみです。まあ α77 II ではかなり改善されていたので、大丈夫だとは思いますが...。

私は EOS 7D2 を買ったときに A マウント関連は一部機材を除いて処分してしまい、今は EF・αE の 2 マウント体制になっているので α99 II を買うことはないと思います。が、E マウントがこれだけ完成度を高めてきた中で、A マウントでなければできないことを突き詰めてきたこのカメラは興味深い。実際に買うユーザーは限られるでしょうが、キヤノンやニコンとは違う方向性で「フルサイズ一眼の最高峰」を狙ったこのカメラは評価されて良いと思います。

オリンパス、18コマ/秒のAF追従連写「E-M1 Mark II」を開発発表 - デジカメ Watch

OM-D E-M1 Mark II

オリンパスは OM-D のフラッグシップ、E-M1 Mark II を発表。こちらは α99 II とは対照的に「ミラーレスでなければできないこと」を研ぎ澄ましてきました。
AF 追随で 18 コマ/秒、AF 固定では 60 コマ/秒の連写というのはこれまでのレンズ交換式カメラとは次元が違う。これはさすがに電子シャッターで実現しているとのことで(メカシャッターも使えるけどここまでの速度は出ない)動きの速い被写体では多少のローリングシャッター歪みが出てしまうでしょうが、ミラー駆動が必要ないこととセンササイズが小さい m4/3 の特徴をうまく活かしています。

パナソニック、4K/60p記録になった「GH5」を開発発表 - デジカメ Watch

LUMIX GH5

最後にパナソニック。LUMIX のスチル/ムービーハイブリッド機「GH5」の開発を発表しました。
4K60p、4K30p/4:2:2 10-bit 記録のムービーと、4K フォト(4K 動画からコマを切り出して静止画として使う)をさらに進化させた「6K フォト」への対応という、GH シリーズらしく静止画よりも動画に重点を置いたモデル。α99 II も E-M1 Mark II も 4K 動画には対応していますが、パナソニックはさらにその一歩先を行っている印象があります。

今年の photokina は全方位戦略なキヤノン・ニコンが静観する中で、他メーカーが己の得手不得手をよく理解してそれぞれに特徴ある新製品を出してきたのが非常に印象的でした。個人的には、ミラーレスがこれだけ進化してきたにも関わらず本来のメリットであった小型・軽量化を活かした新製品がない(あえて言えばフジの中判(笑))というのが寂しくはありますが。

追って国内向けにも各社から正式発表が出てくると思うので、実機に触れる機会を見つけていじりに行きたいと思います。

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2016/09/19 (Mon.)

EOS M5 レビュー (3):実写編

キヤノン EOS M5 のレビュー、三回目は実写編です。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

今回の体験イベントでは EOS M5 本体と新発表の EF-M18-150mm だけでなく、多数の EF レンズも用意されていました。↑の写真は標準単焦点レンズのフラッグシップたる、EF50mm F1.2L USM。M5 のボディデザインは白レンズ(望遠系の L レンズ群)にも対応できるグリップ感やバランスを目指したというだけあって、これだけフロントヘビーなレンズを装着してもホールド感は悪くありません。

では以下に私が撮影した実写サンプルをいくつか掲載していきます。
※使用した EOS M5 はベータ機であり、最終製品の画質とは異なる可能性があります。また記録形式は JPEG Large/Fine で撮影したものを Adobe Photoshop CC にて縮小して掲載しています。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
92mm(147mm 相当)、F6.3、1/25 秒、ISO800

まずは高倍率ズーム EF-M18-150mm で撮影した写真から。APS-C 向け高倍率ズームというと 180-200mm が一般的ですが、ここをあえて 18-150mm に抑えたのはできるだけ鏡筒を短く仕上げて標準ズーム代わりに使ってほしい、という狙いでしょう。このレンズをつけるとミラーレスとしてはやや大きめになりますが、標準ズームつきの Kiss よりコンパクトにまとまるので、程良いサイズ感だと思います。
このレンズ、高倍率ズームにしては柔らかいボケ感が得られますが、点光源はやや濁った表現になってしまっていますね。でもそんなに悪くない。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
57mm(91mm 相当)、F7.1、1/20 秒、ISO800

ピント面はシャキッと心地良い描写。これが標準ズーム相当ならば安心して任せられます。
デュアルピクセル AF の効果か、咄嗟にカメラを構えてもフォーカスの食いつきは上々です。ミラーレスにありがちな合焦付近でのピントを探るような挙動がなく、スッと合うのが気持ちいいですね(最近のミラーレスならミドルレンジ以上はだいぶスッと合うようになっていますが)。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF50mm F1.2L USM ]
50mm(80mm 相当)、F1.2、1/800 秒、ISO800、-1EV

マウントアダプタ経由で、先ほどの EF50/1.2L。滅多に触れないレンズなのでつい嬉しくなって絞り開放で撮っちゃいましたが、さすがに開放だとピント面でも少し緩さがありますね...。
背景あたりには ISO800 でもそれなりにノイズ感が出ちゃっていますが、これは発売までに改善されると思いたい。センサの素性的には EOS 80D と同等の画質を期待していいんじゃないかと思います。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
138mm(221mm 相当)、F6.3、1/40 秒、ISO800、+1EV

EF-M レンズに戻してデュアルピクセル AF による動体撮影のテスト。とはいえ夜の屋内で走り回る鉄道模型の流し撮りはなかなか厳しい条件です。自分でもこういう被写体のセットアップはやったことがありますが、被写体が小さくてレンズからの距離が短いぶん、実際の電車やクルマの撮影よりも撮影条件がシビアになりがちなんですよね...。
流し撮りを何度か試してみましたが、最初の食いつきは良くても追い続けるのはちょっと難しいかもしれません。ただ撮影環境が厳しかったのも事実なので、これは改めて屋外で動体撮影を試してみたいところ。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
150mm(240mm 相当)、F6.3、1/100 秒、ISO800、+1EV

EF-M18-150mm、テレ端のボケ味はかなりいいですね。ミニチュアの撮影ながら、まるでサンニッパで実際の電車を撮影したかのような迫力と柔らかくて大きなボケが味わえます。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
100mm(160mm 相当)、F6.3、1/125 秒、ISO800

しかしいきなり借りたカメラで制限時間内に動体撮影、というのもなかなかハードルが高いですね...。シャッタースピード優先モードで試しましたが、ここは素直に流し撮りモードで細かな設定はカメラ任せにすべきでした。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
92mm(147mm 相当)、F6.3、1/10 秒、ISO800、+1EV

30 分あまりの時間の中で撮影もしながら、開発陣に個別の質問もしながら、だとちょっと時間が足りなかった感があります。カスタマイズの幅が広い 5 ダイヤル機なので設定次第で自分好みのカメラに作り込めそうという感触は得られましたが、もう少し慣熟する時間が欲しかったかな。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF24-70mm F2.8L II USM ]
26mm(42mm 相当)、F2.8、1/30 秒、ISO6400

最後は EF24-70/F2.8L II で夜景。HDR モードで撮ってみました。三脚なし、手ブレ補正なしでもそれなりに撮れるものですが、これは RAW で撮って現像したかったかな。

実写してみた感覚では、画質についてはまだ評価する段階にありませんが、操作性は「タッチ&ドラッグ AF」の快適さに尽きますね。タッチパッドの反応がやや良すぎる印象もあって多少の慣れは必要ですが、慣れるともうカーソルキーによる AF フレーム移動はまどろっこしすぎてやってられない、と思います。どんなに AF 性能が良くても、AF のタイムラグ以上に AF フレーム選択のための操作に何倍も時間がかかるもの。それが素早く直感的に行えるカメラこそが新に「速写性の高いカメラ」である、というのを M5 に触れてみて実感しました。

キヤノン / EOS M5

B01LYTH7FZ

■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編

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