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2012/03/12 (Mon.)

Sony E 30mm F3.5 Macro

久しぶりにレンズを買いました。

ソニー / E 30mm F3.5 Macroicon

Sony E 30mm F3.5 Macro

巷ではこの週末に発売になったばかりの E 50mm F1.8 OSSicon が話題になっているので完全に周回遅れもいいとこですが、前から買おうと思っていたレンズではありました。シグマの 30mm F2.8 EX DN がマクロになるという噂があったので待っていたんですが出てみたら非マクロだったので、これならシグマとかぶらないということで購入。

Sony E 30mm F3.5 Macro

30mm という焦点距離はともかく F3.5 というのは若干期待外れなところがあって、本当はせめて F2.8 にはしてほしかったところですが、フィルタ径 49mm 縛りというのが純正 E マウントレンズの原則のようで。せっかく極小サイズにしたボディとのバランスが悪くなっては元も子もないということでしょうが、それはそれでせっかくの APS-C センサが泣くというもの。ここは縛りのない(と思われる)サードパーティのがんばりに期待するしかないですかね。

ということで、前玉はパンケーキレンズ(E 16mm F2.8)に匹敵するくらい小さく、迫力はありません。

Sony E 30mm F3.5 Macro

逆に後玉はけっこう大きいです。

Sony E 30mm F3.5 Macro

標準ズーム(E 18-55mm F3.5-5.6 OSS、写真右)との比較。レンズの全長はほぼ同じ、30mm Macro のほうが微妙に短いだけといったところです。レンズのデザインがほとんど一緒なので、交換時に間違えそうなのは良し悪しでしょうか。NEX の純正レンズは全てアルミ鏡筒で質感は良いんですが、どれものっぺりとしたデザインすぎて個人的にはあまり好きではありません。

Sony E 30mm F3.5 Macro

NEX-5 に装着してみたところ。サイズが E 18-55mm とほぼ同じなので見慣れた感じではありますが、フードをつけるとちょっと異様というか、スリットの間から覗くレンズがジオン軍の MS のようにも見えます(ぉ。

ちなみにレンズフィルタはレンズ側につけると、フードの内側にフィルタが完全に隠れる構造になっています(フードの外側につけることも可能)。私は以前ユーエヌの E 16mm 用レンズフード(30.5mm のフィルタつき)を買って余ってしまった 49mm のケンコー PRO1D フィルタを使い回しました。
話は逸れますが、PRO1D といえば私も知らない間に NEX のダブルレンズキットを想定した 49mm の二枚組セットなんて商品化されていたんですね・・・。

ケンコー / PRO1D 49/49mm セット

B004CVK936

さて、実写画像ですが、マクロレンズといえばやっぱり最短撮影距離、つまり「どこまで寄れるか」がまずは気になるところ。標準ズーム E 18-55mm(の 30mm 付近)と比べてどの程度寄れるか、実際に比較してみました。

Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS

被写体は MG ダブルオーライザーです。トリミングなし/リサイズのみ。
まあ 1/100 スケールのガンプラでここまで寄れれば多くの用途では十分、ということもありますが、ディテールを撮りたいときにはちょっと足りません。1/144 スケールだと、全身を入れるなら良いけど寄ろうとすると全然足りない、といった感じ。

Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS + AC CLOSE-UP No.4

で、これまでマクロレンズの代用として使ってきた、E 18-55mm にケンコーの AC クローズアップレンズ No.4 を組み合わせるとここまでは寄れます。マクロレンズ的に使うにはこれでもまだ足りないですが、たいていのブツ撮りにはこれだけあれば十分なレベル。画質劣化も気にするほどではなく、ボケが大きくなるので使いようによっては面白いレンズです。

Sony E 30mm F3.5 Macro

で、これが E 30mm Macro の最短。絞り開放です。もうクローズアップレンズとは根本的に違う寄れ方で、手前側が暗いのはカメラ自身の影が写り込んでしまったから、というくらい寄れています。F3.5 とはいえここまで寄ると被写界深度はそうとう浅く、額の「00 RAISER」のデカール面以外はほぼボケている状態。ボケ味もαレンズらしい柔らかなボケで、この写りを見てこれは無理に F2.8 にしなくて正解だったのかな、と初めて思いました。

ちなみにここまでくると AF はさすがにマルチポイント AF では無理で、中央重点なりフレキシブルスポット AF なら何とか、でも基本的には MF アシスト機能を使いつつ MF で合わせてやらないと、シビアなピント合わせは無理。

Sony E 30mm F3.5 Macro

マクロ撮影といっても背景をぼかすばかりが能ではなく、むしろある程度絞り込んで被写体周辺をシャープに見せたい、という撮り方のほうが多いのではないでしょうか。上の写真は最短撮影距離で F11 まで絞って撮ったものですが、これだけ寄るとそれなりにクッキリしてきつつも、周辺はまだまだけっこうボケています。逆にシャッタースピードが落ちてブレやすくなるので、本格的なものでなくてもいいから三脚やテーブルトップ三脚を使いたいところ。

Sony E 30mm F3.5 Macro

引きで全身を撮ってみました。これは F8。ここまで引いた上で絞ると、画面全域にわたってシャープで、いかにもマクロレンズらしい描写を見せてくれます。
私は今まで、ブツ撮りにいちいち一眼レフ+マクロレンズを出してくるのが面倒で、多くの場合コンデジか NEX-5+標準ズーム+クローズアップレンズに任せていましたが、お手軽さとマクロ性能と画質を兼ね備えた、という点では、今後は NEX-5+E 30mm Macro を常用していこう、と心に決めました。休日はともかく、平日の撮影はブツ撮り率が高いので、こんなことならケチケチせずに発売日に買っておけば良かった・・・。

投稿者 B : 00:30 | Camera | My Equipment | コメント (0) | トラックバック

2012/03/10 (Sat.)

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

今月末に発売の迫った EOS 5D Mark III を触りに、品川のキヤノン S タワーで開催中のイベントに行ってきました。

特別体験会「EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE」、全国5都市で開催 - デジカメWatch

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

3 年半前に開催された 5D Mark II のイベントを彷彿とさせる、というかほぼそのまんまに近い建て付けのイベントで、ちょっと懐かしくなりました。でも、当時はフルサイズ機は憧れではあるものの、ウデも未熟だし手の届かない存在・・・だったのが、今や周囲に 5D2 を持っている人もかなり増えてきて、フルサイズの画を目にする機会も増えてきたし、いろんな人から「5D3 買わないの?」と聞かれるようにもなり、具体的に視野に入れても良さそうかな、とまでは思えるようになりました。まあ、5D2 より初値が高くなっている分、より手が届かない存在になったとも言いますが(´д`)。

EOS 5D Mark III

5D Mark III とご対面。ぱっと見では、確かに 5D Mark II の後継にも見えますが、超流体デザインに包まれたボディは 7D の流れを汲んでいるようにも見えます。聞くところによると、実際に 5D3 の開発には 7D の開発に携わったチームからも多くのメンバーが加わっているとのこと。後述しますが、5D3 は単にデザインテイストだけではなく、全体として 7D 的な要素が散りばめられた機体に仕上がっていました。

EOS 5D Mark III

ペンタ部の形状はこんな感じ。直線と曲線の組み合わせが絶妙だった 5D2 に比べると、7D っぽい曲面主体のデザインになっていて、ここは好き嫌いが分かれるところかもしれません。でも私は 7D からそのまま内蔵ストロボを取り払ったようなこの形状には全く違和感がないどころか、7D から買い換えてもバレ・・・おっと、誰か来たようだ(ぉ

EOS 5D Mark III

電源スイッチは 7D 同様、モードダイヤルの下に移動してきました。従来のようにロックスイッチを兼ねてサブ電子ダイヤルの下にあるよりは、こっちのほうが使いやすいと思います。
また、モードダイヤルも 5D2・7D で途中から有償オプション(サービス対応)として追加になったロックスイッチつきのタイプに変更されています。モードダイヤルが気づかないうちに回っていて、知らず知らずマニュアルモードで撮影してしまっていて後から愕然とする・・・という事故を私も何度か経験しているので、これは歓迎。

EOS 5D Mark III

シャッターボタン周辺。デザインテーマや各種ボタンの形状、表面処理などは 7D と共通のものとなっています。またシャッターボタン脇に M-Fn ボタン(アサイン可能なボタンで、デフォルトでは電子水準器の表示に割り当て)が追加されているのも 7D 同様。
逆に 7D との違いとしては、ISO 感度変更ボタンに凸モールドが追加されて、手探りでも判別できるようになっています。これ 7D では咄嗟に ISO 感度を変更したいときに困っていたところなので、羨ましいですね・・・。

EOS 5D Mark III

肩の部分にあるモノクロ表示パネル。EOS 二桁以上の機種ではほぼ共通になっているパネルですが、CF/SD のデュアルスロットになった 5D3 ではそのあたりの表示が増えています。また連写モードの表示に「S」という文字が出ているのは、静音撮影機能(シャッター音を抑えて撮影するモード)が有効になっていることを示しています。

このサイレントシャッターがけっこう面白くて、通常のシャッター音は「シャキン、シャキン!」という金属的な音(7D や二桁機の「パカン、パカン」という乾いた音とは根本的に異なる)でそれだけでも写欲をそそる音質なのですが、静音撮影オンにすると「トシュッ、トシュッ」というライフルにサイレンサーをつけたような音質(といっても、私も映画とかでしか聞いたことがないのですが(笑))で、これはこれで痺れる音。サイレントシャッターにすると 3 コマ/秒 まで連写性能が落ちてしまいますが、イベントなどでシャッター音を響かせたくないシチュエーションで重宝することは間違いないと思います。

EOS 5D Mark III

レンズの絞り込みボタンは正面向かって左下に移りました。これは 7D とも違うところで、通常はマウントの向かって右下についているものですが、このマウント左下は実はαと同じ位置になるんですよね。レンズのズームリングやピントリングを操作しながら絞りをプレビューしたいときに、レンズを支えつつリングを回さなくてはならない左手親指よりも、空いている左手薬指で押せるこの位置のほうが合理的に感じます(αの場合は、マウント右下には AF モード切り替えダイヤルがついている、という事情もありますが)。
と思ったら、クマデジタルさんはむしろ「右手薬指で押すのがすごくしっくり来ます」とのこと。まあ、手の大きさや好みによって扱いやすい配置になったということで(笑

ちなみにグリップの感触は 5D2 よりも 7D のほうに近いような気がします。グリップに限らずボディ全体の形状やゴムの巻き方まで 7D によく似ているので、7D から 5D3 に持ち替えてみてもほとんど違和感がありません。これはやばい(^^;;

EOS 5D Mark III

背面はこんな感じで、形状、ボタン配置、アイカップの形状(これは 1D 系と共通)なども含め、5D2 よりも 7D に似ているどころか、まるで双子のようにそっくりです。もう 7D ユーザーとしては全く違和感なく操作できてしまいます。

唯一異なるのはサブ電子ダイヤルの左上に Q(クイック設定)ボタンが移動し、液晶左側のボタン配置が整理されて画像再生時の拡大率変更とレーティングを行うためのボタンが追加されたこと。Q ボタンは確かにこの位置にあったほうが素早く操作ができるので歓迎ですが、RATE ボタンはともかく拡大ボタンがここに引っ越してきたのはちょっと使いにくそうだな、と思います。

EOS 5D Mark III

サブ電子ダイヤル。7D にあったシルバーリングのアクセントがなくなってデザイン的に寂しくなった・・・のはそんなに重要ではありませんが、その代わりに 5D3 ではこのサブ電子ダイヤルに静電式タッチパネルが仕込まれています。何を言っているのかわからねーと思うが(ry)動画撮影時の設定(絞り値や露出・・・動画の場合はゲインといったほうが正確か)を変更するのに使います。上下で絞り値とゲインのどちらを変更するかを切り替えて、左右で設定のアップダウン、という使い方になります。動画だとダイヤルの操作音をマイクが拾ってしまう場合もあるはずなので、このあたりはキヤノンがどれだけ 5D3 の EOS MOVIE を重視しているかということの顕れでしょう。5D2 の出始めの頃の扱いからは考えられないことです(笑。

EOS 5D Mark III

そのサブ電子ダイヤル内蔵タッチパネルの設定は、設定画面の中で「動画サイレント設定」を有効にすることで機能します。機能名からして「動画サイレント」なので、本当に動画撮影時にしか使えません。まあスチル撮影時に多用するサブ電子ダイヤルを触っただけで撮影設定が変わられちゃあたまったものではないので、それもそうか、というところなのですが、逆に言えば動画撮影だけのために 5D3 の全個体にこのタッチパネルを内蔵した、というのは実はすごいことなんじゃないでしょうか。61 点 AF センサなど 1DX 譲りの機能満載ということよりも、このことのほうが 5D3 の位置づけを象徴しているような気さえします。

ちなみにこれだけ多機能なカメラなので、設定画面は 7D よりもメニューが増えてかなり複雑になったと感じました。どの機能を使うかはユーザー次第なので全ての機能を知悉する必要はありませんが、使い切ろうとするととても大変なカメラであることは間違いありません。

EOS 5D Mark III

5D3 の新機能でいえば、もうひとつ気になっていたのはレーティング機能。再生中に RATE ボタンを押すことで、トグル式に★1~5 まで(もしかしたら 0~5 までだったかも)をつけることができます。が、構図はともかくピントが厳密に合っているかどうかは本体液晶では判別しきれないので、この機能がどこまで実用性があるかはちょっと未知数だと感じました。

総括として、5D3 はフルサイズ機としては 5D2 の延長線上にありながら(7D ユーザーとしてはフルサイズの光学ファインダは何度覗いても感動しますね)、スチルカメラとしての機能性は 1DX の弟分的だし、カメラ全体としては 5D2 の進化形というよりもむしろ「フルサイズ化した 7D」と言ったほうがいいくらい、7D のデザインや操作系をブラッシュアップしたカメラという印象です。正直なところ、実機を見るまでは「どうせ高値の花だし・・・」と思っていたのが、今は資金繰りの算段をしようとしているという(笑)、それくらい高い完成度を持ったカメラだと思います。

なお、このイベントはいち早く実機のタッチ&トライができることがウリなのはもちろんですが、それ以外にも多くの写真家や映像作家、あるいは開発者の方々によるセミナーも見どころ。私はおなじみのサイカ先生、こと駿河台大学メディア情報学部の斎賀和彦教授のセミナーを今回も聞いてきました。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

進行は、先日の CP+ の際のセミナーにはインフルエンザで出演できなかったという、玄光社ビデオ SALON の一柳編集長。

内容的には、CP+ 時のセミナーの 5D3 版といった感じで、EOS MOVIE における 5D3 と 5D2 の性能比較が中心でした。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

5D2 の ISO12800 よりも 5D3 の ISO25600 のほうが圧倒的に明るくて低ノイズなのがプロジェクタ越しに一目見るだけでも判るというこの戦力差。ISO12800 でさえ通常はそう使うことのない感度ですが、超高感度の画質がいいこと自体が重要なわけではなくて、超高感度の画質が良ければ一般的な高感度帯の画質がさらに良くなるということなので、多くの人にとってメリットはあるはずです。ムービーだけでなくスチルにも同じことが言えるでしょうし。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

CP+ のセミナーでも、5D2/1DX/C300 の判りやすい比較映像が印象的だった、動画のモアレの比較(顔が見切れちゃってますがモデルは紗々さん)。こうして見ると今まで十分きれいだと思っていた 5D2 の EOS MOVIE のアラが目立ちますね・・・。
今回のセミナーでは 5D3 と 1DX、C300 の比較はありませんでしたが、前回のセミナーの映像も含めて総合的に判断すると、5D3 の EOS MOVIE は画質だけで言えば 1DX のそれとほぼ同等のクオリティに仕上がっていると言って差し支えないのではないでしょうか。センサの高感度性能も拮抗するレベルのようですし、違うのはハードウェアに起因する成功率=歩留まりの高さ程度なんじゃないかと思います。まあ、プロにしてみればその歩留まりこそが生産性を左右する最重要項目ということなのでしょうが、趣味なら(本気で、というのはさておき)5D3 でも十分すぎる性能を持っていると言えます。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

ということで、サイカ先生お疲れさまでした。例によってレベルの高い内容で、動画撮影・編集の知識とカメラの技術的な知識がある程度以上ないと難しいセミナーだったと思いますが、周囲を見渡すとプロと思われる人(ちらほら聞こえてきた会話の内容から間違いないと思われる)が多数聴き入っていたのが印象的でした。実際、それだけの価値はある内容だったと思います。

OUTBACK

ということで、イベント終了後はサイカ先生の慰労会を兼ねて急遽 EOS ヒトケタ友の会発動。そのまま品川駅港南口のアウトバックで肉の会を開催してきました。相変わらずボリューミーで美味しかった。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

来場記念品として、「EOS 5D Mark III スペシャル BOX」をいただいてきました。5D2 のイベントの際にも同様のものをいただいたんですが、今回もお金かかってます。写真家の野町和嘉氏、米美知子氏、前川貴行氏が 5D3 で撮影(+石橋睦美氏が PowerShot G1X で撮影)した写真集(PIXUS PRO-1 でプリントアウトしたもの)と 5D3 のカタログ、および EF レンズ/アクセサリーカタログ、1DX カタログ、PIXUS PRO-1 のカタログの詰め合わせ。箱からして豪華なのが、5D3 のイベントに来る客層のココロを解っていると思います。前回のように L レンズカタログが入っていなかったのがちょっと悔しかったですが(笑。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

でも、その代わりと言っては何ですが、この 5D3 のカタログは明らかにコストがかかっていていいものです。紙質もいいし、A4 横を横開きならともかく縦開きにするカタログなんて初めて見た(笑。表紙には銀地に白で「5III」としか書いておらず、本体写真さえ載っていないという。これ量販店で配布するのはまた別バージョンになるんじゃないかというくらいお金がかかっているんですが、実際はどうなんですかね?確か 5D2 だか 7D のカタログも、イベント配布用と店頭配布用で微妙にバージョンが違っていましたが・・・。

EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE

あと、お土産がもうひとつ。EOS 5,000 万台、EF レンズ 7,000 万本出荷を記念した、EOS&EF レンズを全て掲載したシール(全て個別のシールとして使える)です。こんなの企画する人はどう考えても自社製品マニアだと思いますが(ぉ)、私もこういうのは好きなので、共感できます(笑。ただ、これを貼るべき場所が思いつかないので、コレクターズアイテムにしかなりませんが(ぉ。

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5D3 ボディ単品は最安値で 32 万円前後からのスタートになるようですね・・・。

キヤノン / EOS 5D Mark III

B007G3SSP8

投稿者 B : 23:53 | Camera | DSLR | コメント (4) | トラックバック

2012/03/03 (Sat.)

Canon EOS 5D Mark III

キヤノン、「EOS 5D Mark III」を発表。6コマ/秒・ISO102400・61点AFなど - デジカメWatch
キヤノン / EOS 5D Mark III

B007G3SSP8

待望のものがようやく出た、という感じで EOS 5D Mark III がやっと発表されました。CP+ に出てこなかったのでやきもきさせられましたが、まあ待たされただけはあるカメラになっています。

ハイアマチュア向けのフルサイズ機、という位置づけは Mark II と変わりませんが、ISO100-25600(拡張時 ISO50-102400)という驚異の高感度、EOS 1D X に匹敵する 61 点の AF 測距点、秒間 3.9 コマ→6 コマに高速化された連写スピード、CF/SDXC にデュアル化されたカードスロット、通常の DIGIC 5 の三倍高速という DIGIC 5+、あとなにげに大きい視野率 100% を達成した光学ファインダ、など 1D X 譲りの部分もかなり多く、ハイアマ機としては過剰とも思えるほどのハイスペック機になっています。まあライバルのニコンからも強力な D800/D800E という製品が出てきているので、このくらいやらないと勝負にならない、という側面はあるでしょうが。

また、期待されている EOS MOVIE に関しても、圧縮方式が従来の IPP 方式から 1D X 同様の ALL-I/IPB 方式に変更されており、基本的には 1D X 譲りの「第二世代 EOS MOVIE」と見てよさそうです。先日の CP+ におけるサイカ先生のセミナーで見せていただいたサンプル映像を見る限り、第二世代 EOS MOVIE は EOS C300 ほどではないにせよ明確に 5D Mark II のクオリティを上回っていたので、今回の 5D Mark III もあちこちの映像制作の現場で使われるようになるのではないでしょうか。

5D Mark II 自体が数多くのファームウェアアップデートにより非常に完成度の高いボディに仕上がっていたので、Mark III に関しては確かに魅力的ではあるものの、全体としては順当進化の範囲内に収まっていると思います。まあ、このクラスのカメラは奇抜なことをするよりも道具としての完成度を着実に高めていくことにこそ意義があるわけですが。あとは、こういう道具の場合はスペック表には出てこない差分こそ重要だったりするものなので、できるだけ早いうちに実物を見に行く機会を作りたいと思います。
ただ、35 万円前後というのは Mark II の発売当初の価格(30 万円程度)よりも高く、私のような素人がおいそれと手を出せる代物では当面なさそうだな、というのはちょっと残念なところ。

ちなみに Mark II も当面は平行して販売されるようで、こちらは安い店舗ならば新品でも 15 万円台、中古美品なら 14 万円台で入手可能。Mark III の登場で Mark II にももう少し値動きが出そうなので、スチル中心かつ連写には 7D を持っている私には、あえて今から Mark II を狙いに行くという手はありそうです。まあ、私の周囲に Mark II→Mark III への買い換えをしそうな人も複数人いますし、なんなら・・・(^^;;

キヤノン / EOS 5D Mark II

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投稿者 B : 22:53 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2012/02/28 (Tue.)

Cyber-shot DSC-HX30V

ソニー、"全画素超解像"搭載の30倍ズーム機「サイバーショットDSC-HX200V」 - デジカメWatch
ソニー、1,820万画素で20倍ズームやGPS機能を搭載した「サイバーショットDSC-HX30V」 - デジカメWatch
ソニー、厚さ21.6mmの10倍ズームレンズ搭載機「サイバーショットDSC-WX100」 - デジカメWatch
ソニー、有機ELタッチパネル採用のスリムモデル「サイバーショットDSC-TX66」 - デジカメWatch
ソニー、"全画素超解像技術"などを備えた薄型防水モデル - デジカメWatch

なんかいろいろいっぱい出てきたー。CP+ のときには TX300V くらいしかなかったのに、むしろこっちのほうが本命という人は多いんじゃないでしょうか。

トピックは機種にもよるけど全画素超解像技術、GPS ロガー機能搭載、TransferJet 内蔵、電子水準器内蔵、ピクチャーエフェクト強化、といったところ。
全画素超解像は主にデジタルズームの画質向上用途として訴求されているようですが、個人的には高感度ノイズ低減にも使われるようなのが気になるところ。まあこの全画素超解像技術自体は昨年後半のモデルから搭載されているようですが。

ここ数年、カメラの内部的なソフトウェア処理で画像を加工して画質を向上させる技術が次々に追加されていきますね。ピクチャーエフェクトなんかはまだかわいいほうで、露出を変えながら複数枚連写して合成する HDR 機能だとか、富士フイルム X-Pro1 にみられるようなローパスフィルタレスセンサでのモアレ低減にセンサ内に複雑なロジックを入れたりとか。最近では一眼レフでもレンズの収差補正機能搭載がトレンドになっていますが、コンデジの世界ではずいぶん以前からレンズの収差補正が実装されている(これによってレンズの設計・製造コストを抑えている)という話ですし。
ここまで撮った写真にいろいろ手を加えてしまうと、それはもう「写真」ではなくて「画像」にすぎないと思ってしまうわけですが、それはそれ。ほとんどのユーザーは「真実をありのままに写し取りたい」わけではなくて、「単にきれいな写真が撮りたい」だけだったりするわけで、まあこれも決して間違った方向性ではないとも思います。

今回の新機種でちょっと気になるのは、従来どおりのコンパクトな筐体に光学 10 倍ズームを入れてしまった DSC-WX100 です。明るいレンズではないですし、内部的にはソフトウェア的な収差補正をかなりやっているんじゃないかと思いますが、25-250mm 相当のレンズがあれば、今までだったら HX シリーズを買っていたような望遠が欲しいユーザーも、WX100 で十分と感じるかもしれません。
まあ私はかつて WX1 のレンズで残念な思いをしたことをまだ忘れていないので、WX シリーズのレンズは信用していないのですが(´д`)・・・、それでも今回のモデルの多くの光学系が刷新され、AA(高度非球面)レンズを使っているということで、レンズの素性自体も良くなってはいそうです。

あと順当にいって気になるのはやっぱり HX30V かなー。

ソニー / Cyber-shot DSC-HX30Vicon

iconicon

私が持っている DSC-HX9V の正統な後継機種ですが、光学 20 倍ズーム(デジタル超解像だと 40倍ズーム)、GPS ロガー対応、電子水準器搭載、Wi-Fi 搭載、TransferJet 搭載など「全部盛りだったはずの HX9V が実はまだまだ全部盛りじゃなかった」というバラモスの後のゾーマ状態で出てきました(ぉ。

私的には HX9V が買って半年で旧機種になってしまったわけですが、まあそれを覚悟で値下がりするのを待っていたので、そんなに悔しくありません。
というか、今の HX9V 自体にもほとんど不満がないというか、何でも無難に撮れすぎてしまって面白くないのが最大の不満というか(笑。そういう状態なので、まだ当分 HX9V でいいや、と思っています。

むしろ今コンデジを買うなら PowerShot S100 か DP1/2 Merrill のほうが欲しいんですよね・・・。

投稿者 B : 23:41 | Camera | Compact | コメント (0) | トラックバック

2012/02/23 (Thu.)

PowerShot G1X を見てきた

先日の CP+ のときに触れなかった PowerShot G1X を触りに、品川のキヤノン S タワーに行ってきました。お昼休みの S タワーは意外なほどに穴場。

キヤノン / PowerShot G1X

PowerShot G1X

どどん。やっぱりデカいです。CP+ の展示でも大きさは伝わってきましたが、単品での展示、さらにレンズキャップまで付いているとなおのこと威圧感がありますね。

PowerShot G1X

現行の PowerShot G12 との比較。正面からの投影面積では、確かに G1X のほうが大きいながらも、それほど大きな差はないように見えますが・・・、

PowerShot G1X

上から見るとこのとおり。ボディのサイズ感だけならそれほど違わないまでも、グリップの出っ張り、レンズの出っ張り、さらにレンズキャップの出っ張りまで合わせると持ち運び時の厚みは G12 比で 1.5 倍くらいあるように感じます。これはカバンの中でもかなり嵩張るんじゃないでしょうか・・・。

PowerShot G1X

PowerShot S100 との比較、というか比較にならないほど G1X は別物のカメラになってしまいました。コンデジとか高級コンパクトとか呼ぶのがおこがましいです。フォーサーズ級のイメージセンサにコンデジとしては考え得るほぼ全ての機能を詰め込んでレンズ一体型なら、これくらいの物量になってもしょうがないとは思えるのですが。
逆に PowerShot S100 がいかに絶妙なバランスの上に成り立っているかというのを改めて実感する差です。

PowerShot G1X

かなり威圧感のあるレンズ。フォーサーズ相当のイメージセンサに 28-112mm F2.8-5.8 相当というスペックのレンズをつけるとこうなる、というのをまざまざと見せつけられます。これだけ前玉が大きいとボケ味や描写がどの程度のものなのか気になりますね。

このレンズ、繰り出し量がけっこう大きくて、

PowerShot G1X

ワイド端(28mm 相当)でもこれだけレンズが飛び出します。

PowerShot G1X

テレ端(112mm 相当)だとここまで出て、重量バランス的に本体だけでは自立できない状態になります。

PowerShot G1X

レンズリングは、PowerShot S100 のようにコントロールダイヤルとして使えるのかと思って回してみたら、外れちゃいました(笑。
調べてみたら、マクロライト装着用のアダプタ(別売)をつけるために取り外せるようになっているようです。

PowerShot G1X

内蔵ストロボはポップアップ式。けっこう高さが出るようにはなっていますが、テレ端で 112mm 相当のレンズなので、どこまで届くかは不明。まあその気になれば EOS 用のスピードライトを外付けすることもできるので、内蔵はあくまで非常用といったところでしょうか。

PowerShot G1X

グリップは拳銃のグリップのようなパターンでカットしてある金属製で、重厚感があります。で、その上に付いている一眼レフライクな電子ダイヤルで、絞り等を調節するようになっています。このあたりは一眼レフユーザーにも受け入れられる作り。

PowerShot G1X

背面に回ってみましょう。キヤノンの伝統的な横開きタイプのバリアングル液晶に、ボタン配置等は他の PowerShot シリーズ等と共通のもの。操作系は S100 などとほぼ同じですが、S100 では絞りや露出は十字キーを兼ねたホイールの回転で行っていたのが、G1X では露出は上面のダイヤル、絞りやシャッタースピードはグリップ部の電子ダイヤルで行うという違いがあります。このあたりは G1X がコンデジよりも一眼レフ寄りという位置づけゆえでしょう。

上面につけられた二段式のダイヤルは、下が露出補正、上がモードダイヤルになっています。フジの X100 以降、露出補正がハードダイヤル式という機種が徐々に増えてきていますね。
ズームレバーはシャッターボタンを囲うように配置されています。これは設定次第でステップズーム式の動作に変更することも可能。シャッターボタンは半押し時の感触が緩く、半押しのつもりがシャッターが切れてしまうことが多いように感じたのは、あまり私の好みではありませんでした。

背面から見たときのデザインはかなりごつごつしていて、良く言えばクラシカルですが、個人的にはむしろ「デザインされていない」という印象を受けました。S100 のように小ぎれいに、とはいかないまでも、もう少し現代風にまとめてほしかったところ。

PowerShot G1X

UI も S100 あたりとかなり共通しています。違うのは絞りや露出を変更するときに回す物理ダイヤルが違うだけで、UI の動作はほぼ同じ。

PowerShot G1X

ISO 感度や連写モード、撮影解像度の設定などは [FUNC. SET] キーを押してメニューに入っていくのも S100 などと同じ。PowerShot/IXY ユーザーであればすんなり移行できるでしょう。

PowerShot G1X

撮影時には背面ディスプレイにヒストグラムや電子水準器まで表示できるのも、一眼レフ的な機能満載の G1X ならでは。これだけ見るととてもコンデジの画面ではなく、一眼レフでライブビュー撮影しているかのようです。

PowerShot G1X

ただ難点をあえて挙げるとすれば、光学ファインダが単に「ついているだけ」というレベルであること。レンズとのパララックスが発生するのはまあ良いとしても、ファインダを覗くと必ずレンズリングが映り込んでしまって、これではフレーミングさえまともにできないと感じました。まあ撮影はほぼ液晶モニタで行い、光学ファインダはよほど日差しが強くて液晶が見えにくい屋外などに限定されるとは思いますが、曲がりなりにも視度調節つきの光学ファインダでこのレベルはないんじゃないの?と思ってしまいました。

全体的な感想としては、まあ PowerShot シリーズのフラッグシップとしては機能てんこ盛りだしよくできているんだけど、じゃあ誰が買うんだろう?と考えると少し難しいカメラなのかな、と思いました。センサが大きいのはいいとして、ミラーレスや Kiss ではなくあえて G1X、という選択をする決め手に欠けるというか。クラシカルなデザインも相まって、「レンズ交換式にはもう億劫になったカメラ好きの初老男性」みたいなところは思い浮かぶのですが、それ以上の想像ができないんですよね。
逆に言えば、一眼レフやミラーレスのサブ機としての PowerShot S100 のバランスが秀逸すぎて、G1X が新機軸と言えば聞こえは良いけどニッチ方向に行かざるを得なくなってしまった、キヤノンのカメララインアップの悩みみたいなものが見えるカメラです。

これを踏まえて、ミラーレスがどういった形でいつ出てくるのか?というのが余計に気になってしまいました。

キヤノン / PowerShot G1X

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2012/02/13 (Mon.)

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

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久しぶりにみんぽすからレンズのレビュー用機材をお借りしました。

シグマ / APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

いわゆる「ナナニッパ」、定番の 70-200mm F2.8 です。中望遠~望遠にかけてよく使われる焦点距離をカバーしており、特に F2.8 通しのものはどのメーカーも威信を賭けて開発してくる「看板レンズ」とも言えるクラス。
このレンズも、当時のライバルメーカーのナナニッパの性能をベンチマークに開発され、一度ほぼ設計が完了した段階で他社がナナニッパをリニューアル(おそらくニコンのナナニッパ II 型だと思われる)してきて、その画質があまりにも高かったために、目標を再設定して設計し直したという曰く付きのレンズです。その後、キヤノンからもナナニッパの II 型が出ていたり、ここ 2~3 年はナナニッパの当たり年と言って良いかもしれません。言い換えれば、それだけ激しい競争に晒された中で発売されたレンズなら、期待もできようというものです。

私は 70-200mm はキヤノンの F4L を愛用しており、これがまた開放からシャープだしヌケの良い描写でたいへん気に入っているのですが、シグマのナナニッパは以前のモノフェローズイベントで試用させていただいて以来、もう一度使ってみたいと思っていたレンズ。カメラメーカー純正のナナニッパが高くて買えない貧乏人の福音となるか・・・的な観点で、しばらく試用させていただきたいと思います。

ということで、まずはハードウェア周りから。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

このレンズはスペック的には 70-200mm/F2.8 に加えて、APO(特殊低分散レンズを使用して色収差を抑えたアポクロマートレンズ)、OS(Optical Stablizer:光学手ブレ補正)、HSM(Hypersonic Motor:超音波モーター)という仕様になっています。DG 銘なのでもちろんフルサイズ機にも対応。「EX」というのは、キヤノンで言う L、αでいう G レンズに相当する、シグマのハイグレードレンズ群。
つまり、スペック的にはキヤノンの EF70-200mm F2.8L IS II USM に匹敵する仕様ながら、価格は半分(キヤノンがどんなに安くても 20 万円を切るかどうかなのに対して、シグマのこのレンズは安いところでは 10 万円強で買える)というあたり、アマチュアでもちょっとがんばれば買えるナナニッパとして十分魅力的と言えます。キヤノンレンズだと同じ価格では F4L がやっとですからね・・・。

ちなみに鏡筒の外装は最近のシグマレンズに見られるツルツル塗装ですが、なぜかズーム/フォーカスリング周辺と三脚座だけが旧式の梨地塗装というハイブリッド型になっています。シグマのレンズ外装は 2010 年頃にザラザラ→ツルツルに仕様変更されたので、塗装切換期の試作機かと思ったんですが、調べてみたらこの状態で販売されている個体もあるようで。なお、現在出荷されている製品はどうやら全体がツルツル塗装のものに切り換わっているようです。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

側面には AF/MF 切替スイッチのほか、OS(手ブレ補正)のモード切替スイッチがあり、手ブレ補正オフ/モード 1(通常モード)/モード 2(流し撮りモード)を切り換えられます。
それなりに大きくて重いレンズなので、三脚座は標準装備。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

付属のレンズフードはかなり長めですが、さらに APS-C ボディ用のフードアダプタまで付属しており、さらにフードを延長することが可能(写真はフードアダプタもつけた状態)。
さすがに F2.8 通しのレンズとなると、いかに現代のレンズコーティングが優れているといっても逆光性能は厳しいもの。それほど長いものでもないですし、APS-C ユーザーならフードアダプタは常用しても良いように思います。ちなみに私は 50-500OS ではフードアダプタまでつけるとさすがに長すぎるので、アダプタなしでフードだけつけています(^^;;

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

私が愛用している EF70-200mm F4L USM(IS なし版)と並べてみました。直径、長さともにシグマの F2.8 はキヤノン F4 の 15% 増しといった程度ですが、重さはほぼ倍(1,430g と 705g)。
F4 なら使うかどうか判らない日でもカメラバッグに突っ込んでいくのに苦にならず、また振り回しやすいレンズでもあるんですが、さすがに 1.4kg となるとちょっとした気合いが要ります。まあそれに見合うレンズでもあるんですが、私が最初に 70-200 を買ったときに F4 にしたのは、価格もさることながら大きく重いレンズは使用頻度下がりそうだな・・・と思ったからでした。その割にその後 50-500OS という大砲を買ってしまうわけですが(^^;;

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

この 2 本のレンズの量感の差は俯瞰で見るより前玉側から比べた方が判りやすいですね。フィルタ径は F4 がΦ67mm なのに対して、F2.8 はΦ77mm。前玉の大きさの差が明るさの差に直結していると言って良いでしょう。
ちなみにこの 2 本はいずれもインナーズーム、インナーフォーカスなので、ズームやフォーカスによってレンズの全長が変わらない点は同じです。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

EOS 7D 装着時はこんな感じ。やっぱり 7D くらいゴツイボディだと、これくらい量感あるレンズのほうが似合いますね・・・。この佇まいを見ているだけで、モニター試用ではなく欲しくなってきてしまいます。でもナナニッパにしては安いと言ったってポンと出せる金額じゃないしなあ。

まあレンズは外観よりもちゃんと写ってナンボなので、以降は作例を交えながら評価してみたいと思います。つづく。

シグマ / APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM (キヤノン用)

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2012/02/12 (Sun.)

CP+ 2012 レポート (4) -その他編

CP+ 2012 のレポートもこれで最後になります。

今回の CP+ で私が滞在時間長めだったのはシグマ富士フイルムキヤノンの 3 社でしたが、それ以外もちらほら回りました。でも話題の新製品系は人だかりで触れなかったものも多く、若干不完全燃焼気味でしたが、さておき私が気になったものをいくつかまとめてレポートします。

α

まずはソニーブース。例年ならαや NEX の新型のモックアップを展示して我々をワクテカさせてくれるものですが、今年は正直言ってサプライズ皆無。α/NEX 関連の新製品といっても 500mm F4 G くらいしかなく、ひゃくまんえんコースともなればそうそう触る気にもなれません(´д`)。
NEX のレンズロードマップについては Web で公開されている図のパネル展示すらなく、会場ではさも「なかったこと」にされているんじゃないかというような状況。サプライズでレンズのモックくらいは展示されていたりしないかと淡い期待を抱いて行ったのですが、残念でした。むしろ理由があって敢えて展示していないんじゃないかと勘繰ってみたり。

DSC-TX300V

未発売製品の展示でちょっと面白いところと言えば、Cyber-shot TX300V くらいでしょうか。Wi-Fi 内蔵とか単体で GPS ロガーとして使えるとか、意外と見どころが多いカメラで、私が今コンデジの購入を検討していたら選択肢に入っていただろうカメラ。
フロントは全面ガラス張りでレンズには直接触れようもないのですが、なぜかガラスの内側にシャッター式のレンズバリアとフラッシュバリアが仕込まれていて、電源に連動して開閉するようになっています。これレンズバリアが故障したら撮影できなくなっちゃうし無意味なんじゃないの(´д`)、というツッコミを入れたくもなりますが、電源オフ時のモノリス然とした佇まいを実現するためのデザイン上の遊びなんですかね。

DSC-TX300V

このカメラもフルタッチオペレーションですが、こちらは静電式タッチパネルなのでスマートフォンライクなレスポンスが期待できます。IXY 1 のタッチパネルにはゲンナリしてしまいましたが、TX300V のタッチパネルならアリかも。
最近はスマートフォンの操作性が標準になってしまったので、ハンパな感圧式タッチパネルをつけることは逆に製品の評価を落としてしまうんじゃないかと思っているんですが、どうなんでしょうか。

NEX-7

こちらはソニーではなくコシナブースですが、NEX-7 にアダプタ経由で VM マウントの COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 P II を装着した展示がありました。やっぱり NEX-7 には MF レンズが似合う。似合いすぎる。

ミラーレスが流行り始めてからコシナレンズへの注目度も高まっていますが、どちらかというと NEX よりもマイクロフォーサーズのほうに力が入っているのがちょっと残念なんですよね。F0.95 シリーズ第二弾として NOKTON 17.5mm F0.95 が今度出るようですが、そろそろ NEX 向けにも面白いスペックのレンズを出してほしいところです・・・。

D800

ニコンブースは D4 と D800 が大盛況。ハンズオンコーナーが何分待ちだか分からないくらいの行列ができていて、とても並ぶ気にはなれませんでした。偶然、ハンズオンコーナー以外の場所に D4 と D800 が各 1 台展示されていたのを見つけて激写したんですが、それも常に触っている人がいる状態で、私は触れず(´д`)。
ちなみにローパスフィルタレスの D800E のほうは展示が(おそらく)なく、サンプル写真もほとんど展示されていませんでした。キヤノン党の私としては、D700 の正統後継としての D800 のほうにはあまり興味がないので、D800E(本体というよりプリント)をじっくり見たかったので、残念。

OM-D

続いてオリンパスブース。OM-D はかなりの人気でしたね。私も結局ハンズオン機には触れず、ショーケースを撮影したのみ(´д`)。

カチカチっとしたデザインテイストや質感の出し方なんかはけっこう私好み。PEN シリーズのほうはコストダウンの影響か、世代を重ねるごとに見るからにチープになっていって残念な感じだったんですが、この方向性ならアリだと思いました。

OM-D

ただ、ミラーレスなのにペンタ部っぽい出っ張りが作られているところとか、PEN といい OM-D といいすぐに昔のヒット商品を引き合いに出してくるセンスが個人的には好きになれません。だって E-400 のときも OM-1 を意識した・・・とか言っていませんでしたっけ?必要以上に過去のファンに媚びず、未来を向いた製品作りをしつつ、古くからのファンをニヤリとさせるような仕込みをちょっと忍ばせておく・・・くらいの奥ゆかしさがあるほうが私は好きなんですが。

とはいえ、世界初の 5 軸対応手ブレ補正とか、EVF の性能が NEX-7 とどっちがいいのとか、気になる要素はけっこうあるので、これも店頭に並び始めたら触りに行かないと。

OM-1

ブース内には歴代の OM シリーズのショーケース展示もありました。OM-D は確かにかなり OM-1 のテイストを強く受け継いでいますが、やっぱりオリジナルはオリジナルだよなあ・・・と改めて。アナログにはアナログの、デジタルにはデジタルの必然があるんだと思うんですよね。

といったところです。今年はペンタックスリコーについてはほぼ完全スルー状態でしたが、最近のペンタックスリコーは GR シリーズ以外はどうも私の琴線に触れるモデルがないので、いいです(ぉ

それにしても今年の CP+ は大盛況だった(いや、まだ会期中なので過去形ではいけませんが)ようですね。まあこれだけ力の入った新製品が大量に出展されていれば、本気のカメラファンでなくても見に来てみたくなるものでしょう。世界のカメラメーカーのほとんどが集まっている日本だからこそ、今後はこの CP+ をもっと盛り上げていって、PMA が没落した今、Photokina に並ぶイベントに成長させてほしいところです。
そういえば今年は秋に Photokina も待ち構えているのですが、これだけ出てしまうともう出すものないんじゃないかという気にさえなりますね(笑。それでも 5D3 とか 5D3 とか 5D3 とかあるんでしょうが(ぉ)、これから秋にかけて出てくる各社の新製品に関しても、引き続き期待です。

ちなみに今回は多くのブースをしょういちさん、紗々さんと一緒に回らせていただきました。私にはない視点も多いので、併せてお読みいただくとより楽しめます(^^;;

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☆★ささのま!★☆

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2012/02/11 (Sat.)

CP+ 2012 レポート (3) -キヤノン編

まだまだ CP+ のレポートは続きます。今回はキヤノンブース。

EOS 5D Mark III(仮称)の発表がなく、個人的には肩透かしを喰らってしまいましたが、例年この CP+ および前身である PIE のタイミングで発表されていた EOS Kiss シリーズの新製品も今年は特になし。Kiss は X5 が日本、X50 が台湾製なのでタイ洪水の影響は考えにくいですが、逆にそろそろ毎年モデルチェンジする要素がなくなってきたのも事実なので、それほど驚きません。むしろ噂されている大手カメラメーカーとしては最後発のミラーレス機がいつどのような形で出てくるかが注目だったりします。

CINEMA EOS SYSTEM

そんなキヤノンブースで象徴的に展示されていたのは、EOS C300 を中心とした CINEMA EOS SYSTEM。値段的なものだけでなく、持て余すという意味でも個人が手を出せる代物ではありませんが、「一眼レフのオマケ機能」だった EOS MOVIE がついにハリウッドの映像制作にも本格的に使われていくようになるのか、と考えると感慨深いものがあります。

そんな CINEMA EOS SYSTEM の展示を指をくわえながら流しつつ、一眼レフのハンズオンコーナーへ。

EF28mm F2.8 IS USM

直前に発表された 3 本の新しい EF レンズも試せる状態で並んでいました。この写真は EF28mm F2.8 IS USM。IS 内蔵になることでもっと大きく重くなるかと思っていたんですが、まあ F2.8 の広角単焦点としては常識的なサイズの範疇で、良い意味で驚きました。

EF24mm F2.8 IS USM

こちらは EF24mm F2.8 IS USM。

外観は最近の非 L 単焦点 EF レンズのデザインテイストを踏襲していますが、従来の同クラスレンズから 1.5 倍以上もする高価なレンズになってしまったので、もう少し高級感を出してほしかった気はします。実売はどちらも 6 万円は切らないだろうしなあ・・・。

EF24mm F2.8 IS USM

説明員さんに「なぜ敢えて F2.8 で IS なのか」を聞いてみたところ、「最近はアマチュアカメラマンの方でも手軽に夜景が撮りたいというニーズが増えています。いっぽうで、最近のカメラは高感度性能が十分高まってきたので、レンズ側は明るさを稼ぐよりも画質や手ブレ補正といった部分に注力することで、夜景撮影にも耐えられるレンズに仕上げました(意訳)」とのこと。

確かに、以前の常識では「広角は手ブレが気になりにくいから手ブレ補正なしでも OK」と言われていましたが、センサ画素数の高騰によってちょっとしたブレでも気になることが増えたことも事実ですし、夜景撮影ニーズ(最近ではコンデジでもカメラ内で連写→合成して見かけ上の高感度性能を高める「手持ち夜景モード」搭載が当たり前になりつつあることも、このニーズが高まっていることの証左でしょう)というのも理解できます。
でも、明るいレンズって別にシャッタースピードを稼ぐためだけにあるわけじゃないんですよ。どちらかというと被写界深度をいじることによる表現の幅にこそ意義があると思うんだけどなあ。

そんなわけで、F2.8 の上は F1.4L しかない 24mm はともかく、F1.8 が存在する 28mm は価格や用途次第では F1.8 のほうが面白いと思います(実際、F1.8 のほうが実売価格は安い)。まあ、EF28mm F1.8 は実に 1995 年発売のレンズなので、同じ絞り値で撮った場合は F2.8 IS のほうが画質は良さそうですが。実際、説明員さんによると「MTF などのスペックは新型のほうが明らかに良い」とのことです。

ちなみに、EF24-70mm F2.8L II のほうはハンズオンの列に並んでいたんですが、私の順番が来たところでどこかに持って行かれ、EF24-105mm F4L に交換されてしまいました。ってそれじゃ並んだ意味ないだろヽ(;`Д´)ノ!!と思いましたが、どうせ手が出せるレンズじゃないからいいや・・・(´д`)。

PowerShot G1X

PowerShot G1X。こちらもハンズオンしたかったんですが、けっこうな人だかりができていたので諦めました(´д`)。ハンズオン機を遠まきに眺めたのと、このガラスケース展示を見た程度ですが、第一印象は「デカっ!」。これを「コンデジ」と呼んでいいのか躊躇われるサイズです。ボディの量感は NEX-5 よりもあり、本当にミラーレスキラーとして開発されたということがよく分かります。
レンズのワイド端の開放 F 値は 2.8 だし、これはミラーレスどころか Kiss を買ってキットレンズ付けっぱなしにするくらいだったら G1X のほうが良いくらいなんじゃないの?と思えます。これが出たことで、逆にキヤノンからはまだ当分ミラーレスは出てこないんじゃないかとさえ思ってしまうほど。

このカメラについては店頭に並んだら改めて触りにに行きたいと思います。品川のキヤノン S タワーまで見に行っても良いんだけど。

IXY 1

フルモデルチェンジした IXY のフラッグシップ、IXY 1。やっぱりこのスクエアなデザインこそ IXY、という感じです。Wi-Fi なども搭載した意欲作ですが、ハンズオンコーナーでは Wi-Fi 設定された機材がなく(別途 Wi-Fi のデモが見られるコーナーはあったようですが)、カメラとしての基本部分しか触れなかったのは残念です。でもデザインは良いなあ。

IXY 1 も IXY 3 も、このサイズで光学 12 倍ズームなのですが、ズームしてもあまりレンズ長が変わりません。ズームしてもレンズが伸びないから助かった、ということはあまりないのでだから何、というところではあるんですが、スタイリッシュな IXY らしい一面じゃないかと思います。

IXY 1

背面はフルタッチパネルなので、上面の電源、再生、シャッターボタンとズームレバー以外のスイッチはありません。
ただこのタッチパネルが曲者で、どうやら感圧式タッチパネルの模様。メニューや撮影設定周りはフリックを多用する操作系になっているのですが、感圧式なのでこのフリックがやりにくい。少なくともスマートフォンと同じような気持ち良さでは操作できません。感圧式なら無理にフリックにしないで、確実にタッチさせる操作系を採ったほうが良かったのではないでしょうか・・・。そういえばデジカメやカムコーダのタッチパネルって静電式の採用例が少なく、感圧式であることがほとんどだと思うのですが、何か理由があるのでしょうか。

IXY 3

こちらは下位機種にあたる IXY 3。Wi-Fi やタッチパネルは非搭載な至って普通のコンデジですが、操作性はやっぱりボタン式のほうがこなれていますね。で、本体の質感もアルマイト処理されている IXY 3 のほうが高級感が出ていて好みです。このレッドなんかも鮮やかながらも深みのある色で、思わずグッと来てしまいました。
最近高級コンパクト以外のコンデジには興味を失っている私ですが、今必要に迫られたらこの IXY 3 を買うだろうなあ。人にも勧めてしまうと思います。たぶん IXY 1 よりも扱いやすいんじゃないでしょうか。

キヤノンつながりということで、CP+ とは別会場になりますが、同日に開催されたキヤノン主催のセミナーのひとつに参加してきました。

斎賀和彦先生

DIGITAL MOVIE WORKSHOP」と題された、CINEMA EOS SYSTEM(EOS C300)と新 EOS MOVIE(EOS-1D X)のセミナーです。
私が参加したのは、我らがサイカ先生こと、駿河台大学メディア情報学部教授の斎賀和彦氏のセミナー。EOS 5D Mark II 世代と C300 および 1D X の動画における画質や特性の比較を中心とした内容でした。

公演中の写真撮影は NG だったので、写真は開演前の様子ですが、サイカ先生のこんなに真面目な顔は初めて見たかも(笑

斎賀和彦先生

高感度性能、モアレの発生度合い、逆光性能やカラコレ耐性、センササイズの違いによる被写界深度の違い、素早くパン or 移動させながら撮影したときのローリングシャッター歪み、など多岐にわたる比較検証結果を実際の映像を見ながら比較できると 5D2、1DX、C300 の差(場合によってはそれは性能差というより目指す方向性の違いである場合もある)がとてもよく分かりますね。ホームビデオの延長線上で考えるとそこまでシビアな性能求めてないよ、という部分も多いですが、プロユースでは確実に差が出る部分で、1DX と C300 の動画性能は確実に進化しています。

私は一眼ムービー(NEX を含む)は Handycam を持って行かなかったのに動画を撮りたくなったときとか、スチルを撮っている間に動画を撮りたくなったけど Handycam に持ち替えるのが面倒なときくらいにしか使っていないのですが、これを見て改めてもうちょっと一眼ムービーを使い込んでみても良いかもな、と改めて思いました。何の作品性もないホームビデオだって、一眼的な画で自分の子どもが動く映像が撮れるというのもなかなか良いものです。
そうすると撮影後につい編集したくなってきてキリがない世界に足を突っ込むことになる・・・のが、私が動画撮影にそこまでのめり込んでいない理由でもあるのですが(´д`)。

ともあれ、サイカ先生お疲れさまでした。
私は 5D3 が出たら値崩れするであろう 5D2 を狙おうかなあ、と思っていたんですが、C300 はともかく 1DX の動画性能の健闘ぶりを見てしまうと、来たるべき 5D3 も 1DX に近いレベルまで EOS MOVIE の完成度を高めてきそうなので、これ見たら 5D3 欲しくなっちゃうじゃないですか(;´Д`)ヾ。

投稿者 B : 21:17 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

CP+ 2012 レポート (2) -富士フイルム編

CP+ のイベントレポートを続けます。今日は富士フイルム。

CP+ 直前になってインパクトの強い新製品が多数出てきたので忘れてしまっていましたが(笑)、X-Pro1 はぜひ触ってみたいと思っていたのでした。カメラに懐古趣味はあまりない(どちらかというと新製品にそういう要素が強く出ているのが嫌い)な私も、X-Pro1 だけは触りたいと感じさせる何かがありました。

X-Pro1 の注目度はやはり半端ではなく、プレスと招待客しか入れない初日の午前中プレミアタイムでさえ 40 分待ち。今年の CP+ での最大の人だかりは間違いなく D800 でしょうが、たぶんその次はこの X-Pro1 だったんじゃないでしょうか。
ハンズオンしてる人たちの眼差しの真剣さがハンパではなく、遅々として進まない行列に並ぶこと 30~40 分。私もようやく X-Pro1 に触れることができました。

FUJIFILM X-Pro1

これ、パッと見でデジタルカメラだとは誰も思わないですよね・・・それくらいメカニカルでクラシカルな外見ですが、作りは悪くない。無駄にダイヤルを回したくなってしまうメカの作り込みには設計者のこだわりを感じます。
全体的にギミック満載の作りで、最近の電子制御満載のカメラに慣れてしまった身には逆に新鮮です。

FUJIFILM X-Pro1

ハンズオンに夢中になってしまってあまりたくさん外観写真を撮れませんでした・・・(´д`)。

昨年出た FinePix X100 は正直言ってそのコンセプトに賛同できなかったのであまりじっくり触ったことがありませんでしたが、改めて X-Pro1 に触れるとこのハイブリッドビューファインダが面白い。光学ファインダの上に液晶表示が重ねて表示されるのは EOS 7D なんかでもありますが、それよりもさらに進んでいて、多重露光時に先に撮った画像が光学ファインダ上に半透過状態で表示され、それを見ながら 2 回目の露光ができるという体験には正直衝撃を受けました。多重露光なんてどれだけ使うんだという疑問はさておき、これは面白い。親父が熱中するわけだ!
このカメラの本質はでもやっぱりメカじゃなくてハイブリッド VF、ローパスフィルタレスセンサ、といった電子制御デバイスなんだろうな、と改めて思わされた瞬間です。

最新の電子デバイスと伝統的なメカニカルデバイスや(マウントアダプタ経由でオールドレンズを使うことによる)歴史上の名レンズとの融合。「オールドレンズマニアの琴線」という意味では、X-Pro1 というカメラはそこにどストライクなカメラなのかもしれません。
ただ、この商品性はいかにも「親父の道楽カメラ」というところから脱却できておらず、価格も価格なので(それだったら手持ちのシステム向けのレンズにでも投資したい)、私が買うことはないでしょうが、気になるカメラであることは間違いありません。

FUJIFILM X-Pro1

途中から CP+ の見学・取材に同行させていただいた紗々さん(あとしょういちさんも)にモデルになっていただきました。

かわいい女の子がメカメカしいものに触れている図って萌えませんか?私だけでしょうか。

FUJIFILM X-Pro1

ミラーレスという割には大きくて重いし、レンジファインダとしても OVF と EVF のハイブリッドだし、少なくとも女子カメラとして首から提げて街角スナップ、というカメラではないことは確かです(そういうカメラ女子もいるかもしれませんが)。でも、この X-Pro1 はなんかそういうことじゃなくて、独特の世界観を持っているように感じました。親父のオモチャにしておくにも、「プアマンズライカ」の位置づけに甘んじさせておくにも惜しい。どの程度売れるか分かりませんが、今後の動向が気になるシリーズであることは確かです。

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2012/02/10 (Fri.)

CP+ 2012 レポート (1) -シグマ編

パシフィコ横浜で開催された CP+ に、今年も行ってきました。

カメラと写真映像の情報発信イベント CP+2012 ~伝える、つながる、写真の力~

CP+

カメラ業界的には昨年の東日本大震災やタイ洪水の影響で開発や発売が遅れた製品は数知れず、なおかつ今年は米国のカメラショー「PMA」が CES との合同開催という形で事実上の消滅に近い形になった、ということもあり、カメラメーカー各社の気合いの新製品がこの CP+ に集中したという印象。実際、今回の CP+ 直前の新製品発表ラッシュはすごいものがありました。
中でも個人的に注目したのはシグマ。キヤノンとソニーにあまりサプライズがなかったこともあり、開場早々にシグマブースに足を運んだら、既にクマデジさん、しょういちさん、丁稚さんというだいたい思った通りのメンバーがシグマブースに集結していたという(笑。

SD1 Merrill

まず出迎えてくれたのは、ようやく誰もが購入を検討できる価格レンジに入ってきた SD1 Merrill。まだ開発発表段階ということでアクリルケースに入っての展示でしたが、中身はほぼ同等である旧 SD1 が多数ハンズオン機として用意されていました。
SD1 のハードウェア周りについては去年のレポートでも書いたので、ここでは割愛。

SD1 Merrill

SD1 Merrill は外観上の違いも旧 SD1 とは全くなく、見分けることが不可能・・・と思っていたら、液晶モニタの下あたりに控えめに「Merrill」のロゴが。おそらくここでしか見分けをつけることはできないのではないでしょうか。
カメラ系の製品ではこういう上品なロゴは珍しいですが、私は好きです。

DP2 Merrill

続いて DP シリーズ。DP1 Merrill はまだ開発途上とのことで、DP2 Merrill だけが展示されていました。それも 2 台のみ、うち撮影可能なのは 1 台、もう 1 台は動作はさせられるけど撮影はできない状態。私は撮影できない個体しか試せなかったので、肝心の撮影プロセスが体験できなかったのは残念でしたが、それでも概要は掴めました。

DP2 Merrill

DP Merrill で最も進化したのは液晶、という皮肉もあるくらい(笑)、今回は液晶モニタの品質が上がっています。撮影 NG の個体だったのでサンプルとして旧 DP1 の撮影画像を再生して見るくらいしかできませんでしたが、本体液晶での操作や再生も、これなら気持ち良くできそうです。
液晶の右下には SD1 Merrill と同じく「Merrill」のロゴ。

DP2 Merrill

設定画面もずいぶん現代的になりました。初代 DP1 は店頭で 1 分も触らないうちに投げ出したくなってしまう UI でしたが、世代を重ねるごとにじわじわと良くなってきていますね。今回も操作系はかなり見直されているようで、十字キーだけでなく上面のダイヤルでもカーソル操作ができるようになり、扱いやすくなりました。

背面のデザインはプレーンになってずいぶん垢抜けましたね。従来の形状のほうがボタンは押しやすかったような気もしますが、都会的なデザインになった印象です。

DP2 Merrill

操作ダイヤルがついた代わりにモードダイヤルがなくなってスッキリした上面。モード切替は「MODE」ボタンを押してからダイヤルを回して決定します。

ボディは全体的に従来機種よりも大型化。NEX-5 のボディ部分よりも量感のある筐体なので持ち歩きにはそれなりに覚悟が必要です。まあそれを差し置いても持ち出したいという機にさせられるカメラだとは思います。

DP2 Merrill

新規設計のレンズ。30mm(45mm 相当)F2.8 のスペックです。従来の DP2 シリーズが 41mm 相当のレンズだったので、微妙に望遠側の焦点距離になりましたが、それほど大きな違いはないと思います。
レンズ周辺部にはピントリングが備えられ、MF 操作もやりやすくなっています。まあ 4,600 万画素でローパスフィルタレスだと、ピントがかなりシビアになりますからね・・・。でもそれだといくら向上したとはいえ、本体液晶でのピント合わせではそもそも厳しい気もします。

ちなみに DP2 Merrill と DP1 Merrill では上記の開発状況の違いもあり、発売時期が分かれるようです。DP2 Merrill のほうが先で 5~6 月、DP1 Merrill のほうは 8 月頃になる見込みとのこと。肝心の価格はさすがに教えてもらえず、10 万円を切るかどうかさえまだ分からないとか。ただ、スタッフの方によると「SD1 Merrill が 20 万円前後になるので、そこから考えて納得できる価格帯」を目指しているとのこと。個人的には 10 万円を切らないと検討対象にするのは難しいので、ぜひともがんばってほしいところです。

SIGMA DN Lens

ミラーレス機用の「DN」シリーズレンズも展示されていました。19mm と 30mm、E マウントとマイクロフォーサーズ。マウント部が細くくびれているほうが m4/3 向けです。

SIGMA DN Lens

30mm F2.8 EX DN(E マウント用)。これに限らず現在発売が予定されている DN レンズは全て E マウントの標準と同じ 49mm のフィルタ径です。
ちなみにマイクロフォーサーズ用は今月 24 日に発売するようですが、E マウント用はまだ未定。19mm のほうは両方まだ未定。早く頼みます・・・!

SIGMA DN Lens

こちらは 19mm。どちらも前玉があまり大きくなく、F2.8 と控えめのスペックになっていますが、本体サイズとの兼ね合いや NEX の場合はセンサへの光の入射角の問題(色かぶり)も考えるとこんなものかと。
どちらもパンケーキというほど薄いわけではありませんが、NEX につけるとそれぞれ 28mm、45mm 相当になるので常用しやすい焦点距離だと思います。

ちなみに 19mm、30mm という焦点距離は奇しくも DP Merrill と同じですが、実際にこれらのレンズは DP Merrill のレンズの基本設計を流用して開発されたものだとか。そりゃ EX 銘もつくわけだ。

シグマ 山木和人社長

シグマブースで 1 年ぶりに山木社長にお会いしました。今年も自ら精力的に取材や接客に対応されています。今でも私の顔を覚えていてくださって、本当に頭が下がります。
つい先月、お父様でもある創業者の山木道広前会長が亡くなったところなので、もしお会いすることがあればまずはお悔やみ申し上げよう、と思っていたのですが、CP+ 会場では終始にこやかに過ごされていて、逆に私がお悔やみ申し上げるきっかけを失ってしまいました。なんというか、この一年つらいことがたくさんあったけどそれはそれ、今は本当に自信がある新製品を無事発表できたことが嬉しい、といったような感情が言外に溢れているように感じられました。

シグマはカメラメーカーとしては大手ではないので全方位には力を入れられないけど、玄人好みのするものづくりで着実にカメラメーカーとしての地盤を固めつつあるのではないでしょうか。今年の活気溢れるシグマブースを見て、そう思いました。

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