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2011/02/02 (Wed.)

リコー GXR がライカ M マウント対応へ

リコー、ライカMマウント採用の「GXR用レンズマウントユニット」を開発発表 - デジカメWatch

「2011 年に発売」と予告されていたリコー GXR 用のレンズマウントユニットが、ライカ M マウント対応であることが明らかになりました。

まあ、システム全体のコンパクトさやミラーレスである GXR の構造、そしてレンズバリエーションの豊富さ等を考えると、M マウント対応は当初から既定路線と考えられていたので驚きはありません。どちらかというと、なかなかブレイクしない GXR のシステムが、マイクロフォーサーズや NEX によって盛り上がっているオールドレンズの流行に乗ることでどのくらいパイを広げられるか・・・に興味がありますね。

個人的にはリコーの魅力はレンズだと思っているのと、その気になれば M マウントアダプタが使える NEX があるので GXR の M マウント対応にはそれほど興味はないのですが、オールドレンズ愛好家が増えてくれるのであれば歓迎ですね。あ、いや、むしろオールドレンズ収集のライバルが増えて中古レンズの相場が上がりかねないので、増えない方がいいかも(;´Д`)ヾ。仲間が増えるのは嬉しいですが、痛し痒しですね・・・。

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2011/01/21 (Fri.)

NEX-5 ゴールド×CONTAX G レンズ

先日発表されたゴールドの NEX-5。以前から NEX-5 にゴールドが欲しい、と言い続けてきた張本人としては、実物の色味がすごく気になる。ということで、少し時間を作って銀座ソニービルまで見に行ってきました。

NEX-5 Gold

はい、これが NEX-5 のゴールド。パッと見「これがゴールド?」と思ってしまうくらい淡いゴールドで、光の当たり具合によってはシルバーとさほど違わないようにも見えます。本当に上品なシャンパンゴールドといった具合。写真では色味を再現するのが非常に難しい色合いで、この写真も私の見た印象をうまく再現できていないような気もします・・・それくらい微妙なシャンパンゴールド。

NEX-5 Gold

背面までちゃんとゴールド。ボタン類はシルバーですが、同じメタリックカラーなので、ブラックボディほどボタンが浮いた印象もなく、まあ許容範囲。

で、最も試したかった CONTAX G レンズとの組み合わせももちろん確認してみました。

NEX-5 Gold + CONTAX G Lens

じゃーん!どうですかこの統一感。やっぱりゴールドのレンズにはゴールドのボディが最もよく似合います。ちなみにレンズは Biogon T* 28mm F2.8 G

先日のでっち上げ想像図はニュースサイトの画像を拝借してコラージュしてみたものでしたが、どちらかというとソニー公式の商品サイトに掲載されていた色味のほうが正しかったです(公式は緑寄り、ニュースサイトの多くは赤寄りの色味の画像が掲載されていた)。

NEX-5 Gold + CONTAX G Lens

色味は完全に一致とは言えず、NEX-5 のほうが少し淡め、CONTAX レンズのほうが少し渋めの発色をしています。が、パッと見ではほぼ純正レンズと言って差し支えないくらいにマッチしています。くー、最初からゴールドが出てればゴールドを買ったものを・・・。

NEX-5 Gold + CONTAX G Lens

まあ CONTAX G レンズのボディ色は微妙に個体差(ロット差?)があるようなので、もっとマッチングが良いものや悪いものもあるとは思いますが、あくまで微妙な差程度なので。
それにしてもこれはマウントアダプタもブラックだけじゃなくてカラバリ欲しくなっちゃいますね・・・。この部分だけちょっとデザインが浮いてるんだよなあ。

最近 NEX-5 には純正レンズよりも CONTAX レンズをつけている時間のほうが長いくらいの私は、もうゴールドのボディを買い増してしまいたいくらい、まずいもの見ちゃったなあ、という気分なのですが、ダブルレンズキットでしか販売されないという制限が何とか踏みとどまらせてくれています(´д`)。NEX-7(?)が出るときは、頼むから最初からゴールド用意しておいてください・・・。

ソニー / NEX-5D (ダブルレンズキット)icon

iconicon

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2011/01/16 (Sun.)

NEX 16mm パンケーキレンズ用ドームフード

以前から気になっていたレンズフードを購入しました。

ユーエヌ / ドームフード 49mm ブラック キャップ&フィルター付き UNX-5286

UNX-5286

NEX の 16mm パンケーキレンズ専用のドームフードです。このレンズ用のフードは純正では用意されていませんが(レンズ先端にバヨネット式フード用のツメが用意されているので、18-55mm 用の花形フードを装着することは可能)、サードパーティであるユーエヌから発売されました。

UNX-5286

同様のドームフードはエツミからも発売されていますが、作りの良さやフィルタ/キャップ同梱であることを重視してユーエヌ製を選びました。
ちなみに、ドームフードとしては他にもペンタックスのものも使えるようですが、NEX にペンタックスロゴというのもねえ・・・と思い却下(笑。

これだけのために¥4,980 という価格はちょっと考えてしまいますが、日本製で作りのいいメタルフード+MC-UV フィルタ+メタル製キャップ、それぞれ単品で買った場合の価格を考えると、コスト的にはまあこんなもんかとは思います。

UNX-5286

フードはアルミ製で、それなりに厚みのある素材を使っているため、けっこう高級感があります。「49mm JAPAN」の刻印が自信の表れですね。

UNX-5286

同梱のフィルタは 30.5mm の MC-UV フィルタ。素性が不明ですが、ユーエヌの自社製でしょうか。Made in Japan でマルチコートなら信頼しても大丈夫かな(笑。

UNX-5286

このドームフードの良いところは、フード前面の裏側にネジが切られているところ。これにより、フードの内側にレンズフィルタをつけることができ、フィルタ分の厚みが増さないメリットがあります。

UNX-5286

レンズに装着してみました。このパンケーキレンズは鏡筒の太さに対してレンズの直径がかなり小さいため、正面から見るとややチャチく見えてしまうところがありましたが、このフードのおかげで雰囲気が出てきました(笑。 ドームフードをつけるとちょっとクラシックカメラっぽい雰囲気が出てきますね。オールドレンズ好きとしては、かなり好みのスタイルです。

UNX-5286

フードをつけることによるレンズの厚み増はこの程度。もともとそれほど極端に薄いレンズでもないので、まあ許容範囲ですかね。

UNX-5286

同梱のレンズキャップはネジ込み式。キャップもアルミ製で高精度加工されたものなので、付け外しの感触が気持ちいいです。咄嗟に撮りたいときに一手間かかってしまうのがデメリットですが。

16mm ほどの超広角レンズになると光の入射角がかなり大きいため、レンズフード云々以前にレンズ自体の対逆光性能が非常に重要です。つまり、(特にコーティング技術が発達した現代では)レンズフードの効果はそれほど大きくないというか、むしろ見た目の問題(ぉ)だったりするのですが、とりあえず自己満足(笑。


ちなみにこのドームフード、付属の 30.5mm のフィルタではなく 49mm のフィルタを(レンズとフードの間に)装着するとケラレが発生する、ということなので、一応確認してみました。

■ドームフード先端内側に 30.5mm フィルタ装着時

UNX-5286

ユーエヌが保証している使い方。絞り開放(F2.8)でホワイトを撮影してみたところ、若干のビネット(周辺光量落ち)が発生していますが、これはそもそもこのレンズの仕様なので(笑)絞れば解消するものです。

■レンズとドームフードの間にケンコー PRO1D 49mm フィルタ装着時

UNX-5286+PRO1D

で、これがユーエヌ保証外の使い方。同じく絞り開放で、30.5mm フィルタ使用時とほとんど変わらなく見えますが、厳密に比べるとこちらのほうが周辺光量落ちが若干大きくなっています。でも、ケラれるというほどではないので、被写体や構図によっては許容範囲かな、という気はします。ただ、PRO1D は広角対応の薄枠フィルタなので、一般的な厚めのフィルタだとダメかもしれません。
まあ、わざわざ 49mm のフィルタを使うこともないと思いますが、30.5mm って基本的にビデオカメラ用のサイズで入手性があまり良くないので、49mm も緊急用くらいにはなるかも、というところです。

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2011/01/14 (Fri.)

NEX-5 に待望のゴールド追加

ソニー、NEX-5に新色「ゴールド」を追加 - デジカメWatch

でもって、NEX-5 には新カラーが追加。昨秋の photokina で参考出品されていたカラバリのうち、ゴールドが商品化されました。

NEX の新モデルがもう少ししたら出てくるかも?という噂もそろそろ流れ始めているので、というかこの時期にカラー追加かよ!というのが正直な感想・・・。CONTAX G 用レンズと組み合わせるならシャンパンゴールド系のカラーがベストなので、ゴールドのカラバリが出たら追加で欲しいかも、とは前から考えていましたが、今この時期に NEX-5 を買うのはさすがに勇気が要ります(´д`)。

ちなみに今回のゴールドにはパンケーキレンズキットやズームレンズキットは用意されておらず、ダブルレンズキット(NEX-5D)のみの発売。仮に今のシルバーに買い足すにしても、同じレンズばかり何本も要らないんですけど(´д`)。そろそろボディだけ売ってほしい。

ともあれゴールドの NEX-5 に CONTAX G レンズをつけてみたらどんな見た目になるか?をイメージすべく、適当に合成画像を作ってみました(ぉ

NEX-5/N

まあ照明とかホワイトバランスが合ってないので正確ではありませんが、やっぱりシルバーやブラックよりもマッチングは良いですねー。NEX-5 の商品カットはゴールドにしては赤みが強いように見えるので、一度現物を確認してみないと何とも言えませんが。
NEX-7(?)とかが出るときには、最初からゴールドも用意してもらえると必ず買うんだけどな。

また、ライブビュー撮影用の外付け液晶モニタも発売されます。

ソニー、ライブビュー撮影をアシストする「クリップオンLCDモニター」 - デジカメWatch
ソニー、デジタル一眼動画撮影用の5型HDMIモニタ -AV Watch

これは NEX 用というよりは一眼レフ用ですね。カメラ本体の HDMI 端子から映像・音声を出力して、5inch の大画面・高精細(WVGA)モニタに映せるというもの。先日の CES でも発表されていた製品です。
¥42,000 もするので、真のターゲットはスチルのライブビュー撮影用途よりも本格的な一眼ムービーを撮影するプロ/ハイアマでしょうね。ただ、動画撮影で使うには、モノラルスピーカ内蔵してるわりにヘッドホン端子がない(一眼レフにもヘッドホン端子がないので、撮影中に細かく音をモニタすることが難しい)のが惜しいですが。※訂正:ヘッドホン端子ついてました。

この製品、α専用オプションというわけではない(接続が HDMI なので)ので NEX-VG10 で使っても良さそうだし、もっと言えば EOS MOVIE 用にも良いかも。ikan の上に載っけるとかなりイイ感じなんじゃないですかねサイカ先生?

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2011/01/13 (Thu.)

Cyber-shot DSC-HX7V

ソニー、1,620万画素のGPS搭載10倍ズーム機「サイバーショットDSC-HX7V」 - デジカメWatch
ソニー / Cyber-shot DSC-HX7Vicon

iconicon

3D Handycam とかプロジェクタ内蔵 Handycam とか Bloggie 3D とかいろいろ発表されていますが、我が家には 3D の再生環境がまだないので当面スルーして(´д`)今回の注目は DSC-HX7V。

去年リコー GX200PowerShot S90 を立て続けに購入して、それでほぼ満足してしまったのと、さらに NEX-5 を買ってからそもそもコンデジの出番がめっきり減ってしまったので(もっというと一眼レフの出番もかなり減った(笑))、もう当分コンデジの買い換えはないかなーと思っていました。
が、この冬に娘の幼稚園の発表会やヤマハの発表会が立て続けにあり、そういうところでシャッター音のするカメラは気が引けるし、かといって手持ちのコンデジじゃ望遠が足りないので、高倍率ズームレンズ搭載のコンデジが 1 台欲しいなと。まあ、発表会系にはたいてい Handycam も持ちこんでいるのでムービーからの切り出しでも良いんですが、高解像度で撮りたいじゃないですか。
なので高倍率機の DSC-HX5V とか PowerShot SX130 IS あたりを年末から物色していたところだったので、渡りに舟でした。

先代の HX5V からの進化点は、主にイメージセンサの画素数向上(1,020 万画素→1,620 万画素)と液晶の解像度向上(23 万画素→92 万画素)、あとカラバリが増えたことくらいでしょうか。画素数はそろそろもう過剰な気がしますが(だって EOS 7D ですら 1,800 万画素なのにコンデジで 1,620 万画素ですよ・・・)、液晶の高解像度化はかなり歓迎です。カラバリも、HX5V は正直色味と質感が好みではなかったので、ブルーあたりがよさげ。
ただ悩ましいのは HX シリーズのさらなる上位機種がすぐに出てくるという噂があることですかね・・・。まあ、今度高倍率機が必要になるのは次の秋なので、それまでにゆっくり検討します。

あと、まったく用途はないけどカシオの TRYX みたいな機種はつい欲しくなりますね(笑。出たら一度実物を見に行ってこよう。

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2010/12/29 (Wed.)

演色性にこだわる蛍光灯選び

自室のシーリングライトの蛍光灯を交換しました。年末だから・・・というわけではなくて、単にこの時期に切れかかってきたから。

メロウ Z PRIDE クリアナチュナルライト

今まで使っていたのは松下(パナソニック)のパルックプレミア。シーリングライト自体が松下電工製なので、合わせるようにしていました。カラーはあまり深く考えずにクール色を選択していたんですが、ナナオの広色域ディスプレイを購入してカラーマネジメントを勉強し始めた頃(ナナオの無料セミナーを受けに行ったりもしました)から、このクール色の蛍光灯をもっと高演色なものに交換したいとずっと思ってはいました。

この blog 等に掲載しているブツ撮り系の写真は基本的に自室で撮影しているので、シーリングライトの地明かりに加えて山田照明のデスクライト Z-999 で照明を当てています。シーリングライトがクール色でただでさえホワイトバランスが難しいのに、デスクライトはナチュラル色なので、ブツ撮りの写真は何となく撮っているように見えて、実は後からけっこうカラーバランス補正を入れているんですよね(´д`)。

いろいろと勉強した結果、カラーマネジメントを真面目にやるなら「高演色(色評価用)蛍光灯」というのが蛍光灯としては最も理想的な光源ということは分かっていたんですが、高演色蛍光灯は基本的に業務用なので、家庭用のシーリングライトに使われる円形の製品はありません。私の場合はそこまでシビアにカラーマネジメントするわけではないし、少なくともカラーバランスがある程度正しい写真が撮れれば良いので、その中で最も良さそうなものを探してみました。

結果、家庭用の蛍光灯としてはナチュラル色の蛍光灯が最も良いという、至って普通(笑)の結論に達したんですが、一口にナチュラル色の蛍光灯と言ってもたくさんの製品があります。でも、私がカラーマネジメントの勉強を始めてから最も参考にさせていただいている miyahan.com の以下の記事に、かなり具体的な比較結果が掲載されていました。

miyahan.com | 液晶ディスプレイとカラーマネージメント

なんと、パルックプレミアは緑かぶりするのか・・・ちゃんと調べていなかったら今までの流れでパルックプレミアのナチュラル色にするところだったぜ。この「緑かぶりする」というのは、こないだのシグマ SD1 の解説にあった Foveon X3 とベイヤー型センサの違いの説明と同じ理屈で、人間の目がグリーンに対する感度が高いので、より視覚上明るく見えるようにあえて緑を強めにしている、とかの理由があるんですかね・・・(真相は不明)。

さておき、ここで色評価用蛍光灯の次に推奨とされている、東芝のメロウ Z PRIDE のクリアナチュラル色を買ってきました。

東芝ライテック / メロウ Z PRIDE 環形蛍光ランプ クリアナチュナルライト<昼白タイプ>

B002MWQY04

せいぜい¥3,000 もしないんだから、ケチケチせずに最初から買い換えておけば良かった・・・。

ということで、同じ条件で今までのパルックプレミア クール色と撮り比べたらどのくらい色が違うか?を試してみました。照明はシーリングライトのみ、カメラは NEX-5、ホワイトバランスは「太陽光」固定で撮っています。

パルックプレミア クール色
↑パルックプレミア クール色

メロウ Z PRIDE クリアナチュナルライト
↑メロウ Z PRIDE クリアナチュナルライト

ぬぉ、頭では解っていたけど全然違う(;´Д`)ヾ。新品と寿命直前の製品を比べているので明るさが違うのは置いておいて、カラーバランスが全然違いますね・・・今までこの blog に掲載していたブツ撮り写真がどれだけ色調補正をかけていたか分かっていただけたでしょうか(ぉ。この色調なら、カラーバランスはいじらなくてもほぼそのまま掲載できますね。
体感的にも、単に新品だから明るくなったという以上に、今までの少し青みがかった照明よりも太陽光に近い色の光のほうが明るく感じますし、気分的にも元気が出るように感じます。この勢いで家じゅうの蛍光灯を交換したくなってきました(笑。冗談抜きで、ダイニングの蛍光灯をこれにしたら料理がより美味しく感じられそうだな・・・。

ついでにデスクライトの蛍光灯も同じもの、あるいは高演色蛍光灯に換えたいと思ったんですが、Z-999 は 27 形直管というやや特殊なサイズのもので、ほぼパナソニック(つまり今使っている蛍光灯)しか選択肢がないもよう(´д`)。買うときにもう少し調べて 20 形直管タイプのものにすれば良かった・・・。でも、ブツ撮り時に影が出ないようにデスクライトを 2 灯に増やしたいと思っていたりするので、買い増しの際はもっと汎用性の高いライトを選ぼう・・・。Z-999 は明るいし値段の割に作りは良いし取り回しも良いので、気に入っているんですけどねえ。

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2010/12/23 (Thu.)

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

5542-2969-194104

先日のイベントの際、シグマさんからみんぽす経由でレビュー用にレンズを一本貸していただきました。

シグマ / APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

50-500mm という高倍率超望遠ズームレンズ。被写体に関してはかなり雑食な私ですが、年に一度くらいサーキットに行ったり、たまに野鳥撮影に行ったりするたびに超望遠レンズが欲しくなる。だいぶ前からシグマの 120-400OS、150-500OS とキヤノンの 100-400L のどれかをそのうち買いたいなーと思っていました。
そんな折、シグマさんからこのレンズを借りられるとのことで、迷いなく応募した次第。本当は 150-500OS のほうを試したかったんですが、貸し出しリストになかったので。でも、150-500OS よりもこの 50-500OS のほうが描写が良いという噂もあり、また先日のイベントでは山木社長自ら「レンズメーカーはカメラ誌などの評価を意識してテレ端とワイド端の MTF を重視して設計するので、ズームの中間域では苦手な焦点距離があることが少なくないが、この 50-500mm はテレ端からワイド端まで 10mm ごとの MTF を取ってみても特性がほぼ一定」というくらい自信のあるレンズらしく、逆にこれを借りられて良かったかもしれません。今回のレビューで高倍率=使い勝手重視で画質はイマイチ、という先入観を過去のものとできるか。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

しかしこのレンズ、最大の弱点は大きくて重いこと。全長 219mm、重量 1,970g というサイズは私が持っているどのレンズよりも大きくて重いんです。イベント会場から自宅まで持って帰る途中、何度か後悔したほど(´д`)。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

私が持っているレンズの中で最も全長の長い EF70-200mm F4L USM と比較してみるとこんな感じ。二回りくらい長くて太く、重さは 3 倍弱。70-200mm F2.8L あたりと比べても一回り弱くらい違います。これはちょっと気合いを入れないと持ち運べないかな・・・。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

テレ端(500mm)にするとレンズ全長は 2 倍くらいに伸びます。カメラを構えながら「狙い撃つぜ!」とでも言いたくなる長さ(ぉ。
ズームリングはレンズ前方、フォーカスリングは後方になります。これだけ重いレンズなのでズームリングの感触もかなり重め。物理的に仕方ないのだとは思いますが、咄嗟の切り替えが必要なシチュエーションでは、キヤノンの一部望遠ズームで採用されているような直進ズーム方式のほうが扱いやすいかもしれません。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

フィルタ径は驚愕の 95mm。これだけ大きいとレンズフィルタ代もばかになりませんね・・・。
見ての通りフロントヘビーなバランスなので、ボディにつけると首からストラップで提げているのもちょっと辛い感じに。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

鏡筒の側面にはスイッチ類があります。AF/MF 切り替えスイッチ、OS(Optical Stabilizer:手ブレ補正)のモード切替スイッチ(OFF/通常補正/流し撮り用補正)、前方にはズームロックレバー。前述の通り前玉が重いので、ズームロックしていないとレンズを下向きに持ったときに鏡筒がずるずると伸びてきてしまいます。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

フィルタ径 95mm ともなると、レンズフードもかなり巨大です。参考までにΦ49mm な NEX の標準ズームレンズ用フードと比較してみました(完全にネタです。どうもあり(ry

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

さらに、APS-C 機で使う場合はイメージサークルが狭まるため、より効果的に遮光できるよう APS-C 用のフードアダプタを使ってフードを延長します(レンズとフードの間に入っている、少し質感の違う筒がアダプタ)。これをつけるとフードの全長が 2 倍くらいになるので、かなり効果は高そうですが、威圧感も増してしまいますね(笑。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

シグマの望遠レンズにはほぼ決まってセミソフトタイプのレンズケースが付属しますが、このレンズにもそれはそれは巨大なものが付属しています。私がこのレンズを買うとしても普段はカメラバッグに入れると思うので、このケースは使っても旅行のときくらいかなあ・・・。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

ということで手持ちのカメラバッグに入るかどうか?を試してみました。写真は CLUMPLER の 7 Million Dollar Home ですが、APS-C 用フードアダプタをつけなければギリギリ入ります。ただ、このレンズを入れただけで約 2kg なので、他のレンズはちょっと重量を考えながら入れていかないと担げないことになりそう(汗。
あと、一回り小ぶりな ARTISAN & ARTIST の ACAM-3000 には、縦入れでは全然入りませんでした。横向きには入るんですが、それだとほぼ他のものが入らなくなってしまうので、ダメですね・・・。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

ボディにつけてみました。APS-C 機としては大ぶりなはずの EOS 7D が小さく見える(笑。バッテリグリップを装着してようやく少しバランスが良くなるくらいなので、このレンズを使おうと思ったらある程度大きめなボディは必須でしょうか(ちなみに 7D のバッテリグリップとこのレンズの三脚座の高さは同じでした)。
バランス的にはフルサイズ機のほうが合いそうですが、EOS 7D ならば 500mm×1.6=800mm 相当(!)の超望遠ズームとして使えるので、それはそれでメリットがあると思います。しかしこの状態(バッテリグリップ+バッテリ 2 本)で総重量は 3,290g!新生児一人分より重いものを振り回すのは、かなり体力を必要としそうですね・・・。

あいにくモータースポーツシーズンも終わってしまっているので何を撮ろうか、という時期ですが、これから冬休みに入ることもあるので、いろいろ撮ってみます。

シグマ / APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)

B003980YK6

5542-2969-194104

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2010/12/20 (Mon.)

SD1:Foveon X3 センサの解像感の秘密 -シグマ モノフェローズイベントレポート (2)

このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「みんぽす」のモノフェローズイベントに参加して書かれています。本レビュー掲載によるブロガーへの報酬の支払いは一切ありません。レビューの内容につきましてはみんぽすやメーカーからの関与なく完全に中立な立場で書いています。(唯一事実誤認があった場合のみ修正を行います)「モノフェローズ」に関する詳細はこちら。(WillViii株式会社みんぽす運営事務局)
みんぽす

昨日に引き続き、シグマのイベントレポートをお送りします。今回は、先日の Photokina で開発が発表された、シグマ製デジタル一眼レフカメラの新製品「SD1」について。

シグマ、約4,600万画素・防塵防滴ボディの「SD1」 - デジカメWatch

SIGMA

レンズ開発に関するお話から、シグマという会社がとにかく品質と他社がやらないことをやる差異化戦略についてはよく理解できましたが、この SD1 をはじめとしたシグマ製デジタルカメラも、良くも悪くも非常に独自性の強い製品となっています。

シグマ製のカメラを語るときには、そのイメージセンサである「Foveon」(フォビオン)を抜きにしては語れないでしょう。

現在のデジタルカメラのイメージセンサのメーカーは限られていて、キヤノン、ソニー、パナソニック、富士フイルム、米 Kodak(昨年撤退)、そして Foveon くらいしかありません(ニコンもフルサイズセンサは自社製)。そして、これらの中でキヤノンとソニーの 2 社が圧倒的な市場シェアを誇っており、デジタルカメラで Foveon を採用しているのはシグマのみ。
また、Foveon 以外のイメージセンサは「ベイヤー配列」と呼ばれる一般的な原理を採用しているのに対して、Foveon は構造からして全く異なる、独自性の強いセンサになっています。

Foveon の歴史に関しては、シグマの公式コンテンツが分かりやすくまとまっています。

SDシリーズの誕生 | SIGMA SD15 : スペシャルコンテンツ

SIGMA

Foveon の創設者の一人が、カーバー・ミードという名前のこのおじいさん。CIT(カリフォルニア工科大学)の物理工学・情報工学の教授で、Foveon 以前には PC や iPod のタッチパッドのメーカーとして知られる Synaptics という企業の創始者の一人でもあるそうです。このほか、情報工学の世界ではとても有名なゼロックスのパロアルト研究所(現在の Windows や Mac OS で使われている、マウス操作を中心とした GUI の基礎を発明したことで有名)にも所属していたことがあるそうで、コンピュータ業界とは切っても切れない縁があります。

SIGMA

社名でありセンサの製品名である「Foveon」は、生物学用語である「Fovea Centralis(網膜中心窩)」を語源とした造語。何を言っているのかさっぱり分からないと思いますが(笑、

SIGMA

シグマの公式サイトの説明によると「人間の網膜の中心に位置し、視力と色に対する感度が最も高い部位」のこと。具体的には上の画像にあるとおり、人間の目の球体において、水晶体(レンズ)と正対する位置にある部位のことです。まさにカメラのレンズとイメージセンサの関係になぞらえた名称で、「最も感度が高い」という Foveon センサの特性にそれだけの自信を持っているわけです。

ちなみに、Foveon は数年前までは「Foveonics」という社名だったのが、Canon も Nikon も「~on」で終わる名前なので、カメラ関連の企業であることが分かりやすいように「Foveon」に改名したそうです。って言われるまで気がつかなかったよ!(ぉ
戦後の日本のカメラメーカーがこぞって Leica を意識した「~カ」というメーカー/ブランド名をつけたり、ニコンという名称が Zeiss Ikon を意識したものであると言われていたり(かつての社名であった日本光学のもじり、以外に「Nein Ikon(=Not Ikon)」の意味が込められているという説もある)、というようにドイツメーカーが日本メーカーに大きな影響を与えていたのと同じことが、今逆に起きているということなのかもしれません。

SIGMA

Foveon センサそのものの発明者は、ナショナルセミコンダクタという半導体メーカー(かつて PC 用の「Cyrix」という Pentium 互換 CPU を開発製造していたメーカー)の技術者であったディック・メリルという人物。しかしこの人も、理論的には Foveon センサでベイヤー型センサよりも高い画質が実現できるはず、ということを考えて特許まで取っていたものの、実際にセンサを製造するのは困難だと考えていたそうです。そこに、Foveon 社の当時の画像処理エンジニアであったディック・ライアン(現在は Google に移籍)が協力し、ついに Foveon X3 センサの実用化に成功しました。

SIGMA

Foveon X3 センサと一般的なベイヤー型センサとの違いは露光方式。ベイヤー型センサは輝度のみを検出するモノクロセンサであり、その上に R/G/B 各色のカラーフィルタを被せることで色情報として検出しています。
それに対して、Foveon X3 は「半導体は厚みによって吸収する光の波長が異なる」というシリコンの特性を応用し、センサの表面で青、中深度で緑、高深度で赤の光を捉えるという仕組みになっています。人間の身体も紫外線(短波長の光)は皮膚の表面が反応するために日焼けし、赤外線(長波長の光)は身体の芯から温まる、ということがありますが、それと同じような話です。

ベイヤー型センサが各画素で 1 色しか受けられないのに対して、Foveon X3 は 1 画素で 3 色を検出できるため、ベイヤー型センサと比べるとセンサの画素数の 3 倍相当の解像度が得られると言われています(実際にはシリコンの深部に行くに従って光が拡散してしまうため、理論ほどきれいにはいかないようですが)。
ビデオカメラでは、従来もプロ機などを中心に 3 板式(3CCD・3CMOS)の機種があり、カメラ内部でプリズムを使って光を 3 原色に分解し、R/G/B それぞれ専用のイメージセンサで受光することで解像度を高める、という手法が採られてきましたが、Foveon X3 はイメージセンサ 1 枚でこれと同じ役割を担っていると言えます。

SIGMA

また、ベイヤー型センサでは 1 ピクセルごとに R/G/B いずれかのカラーフィルタが貼り付けられていますが、フィルタの構成比は R:G:B で 1:2:1 になっています。これは人間の眼がグリーンに対する感度が高いため(モニタで R:100%、G:100%、B:100% それぞれを表示して見比べてみるとグリーンが一番明るく見えますよね?)、グリーンを優先的に処理したほうが見た目上の解像度が高く感じられる、という事実に基づいています。が、人間の感度が低いというだけで、光にはレッドとグリーンの要素も含まれるわけだから、それらもちゃんと解像してあげたほうが美しく見えるよね、というのが Foveon の考え方。
確かに、音楽でも MD や MP3 などの圧縮音源は音響心理学的に「人間の耳にはほとんど聞こえない周波数の音を間引くことでデータ量を減らす」というアプローチでデータを圧縮していますが、ちゃんと聴き比べるとやっぱり非圧縮音源のほうが音色が良く、再現性が高く感じられます。それと同じようなことを視覚に対して言っているのがベイヤーと Foveon の違い、と言えば分かりやすいでしょうか。

また、先述の通りベイヤー型センサではピクセルごとにカラーフィルタの色が異なるため、各ピクセルについているフィルタ以外の色が検出できません。そのため、イメージセンサの前面にローパスフィルタを置いて画像を「ぼかし」、各ピクセルが隣り合う別色のピクセルを(そのぼけた光の情報をもとに)類推して補完する処理を入れています。これにより、1,000 万画素のイメージセンサであればそのままフルカラーで 1,000 万画素相当の画像が得られるわけですが、実際にはいくら高性能なレンズを通ってきた光であっても、記録される直前にぼかし処理が入ることで「微妙に眠い」画質に劣化していることになります。
が、Foveon X3 であれば全ピクセルで RGB 全てを露光するその構造上ローパスフィルタが不要なため、レンズ本来の画質がそのまま得られる、というわけです。

SIGMA

こういうアプローチで開発された Foveon X3 センサですが、従来は同世代の他社製イメージセンサに比べて絶対的な解像度が見劣りするという弱点がありました。カタログスペック上は 1 ピクセルで 3 画素相当という計算で、現行の SD15 ならば 1,406 万画素相当と謳われていますが、実際のピクセル数は約 470 万画素。見た目の解像感が高いとはいえ、画素数は所詮 470 万画素相当では、Foveon の長所と短所を理解してくれるユーザー以外にはなかなか支持されなかったのも事実だと思います(そもそもカメラメーカーとしてのシグマの知名度など、他にも理由はあるでしょうが)。

が、来年発売される SD1 では Foveon X3 センサそのものの解像度を一気に 1,530 万画素に引き上げ、色解像度約 4,600 万画素相当という謳い文句だけでなく、センサ自体の解像度でも他社の現行製品と遜色ないレベル(APS-C で現在最高画素数となる EOS 7D でも 1,800 万画素)に並べた上で、画質で勝負しようとしています。これはもしかしたら初めて Foveon センサ搭載機を購入の選択肢に挙げて良いかもしれません。

SD1 は来春の発売に向けて目下開発中ということで、今回は残念ながら実機に触ることはできませんでしたが(欲を言えば試作機かモックにでも良いから触りたかった)、SD1 の試作機で撮影されたという写真のプリント(A0 判だったかな)を何枚か見せていただけました。

SIGMA

えー、Foveon で撮った写真のプリントをベイヤー型のカメラで撮った画像じゃ分からないと思いますが(ぉ)、雰囲気だけでも分かるかと。確かに非常に解像感が高く、

SIGMA

大判のデジタルカメラで撮影したわけでも、マクロレンズを使ったわけでもないのに、これだけ大きなプリントで産毛や毛穴、肌のきめまで克明に再現されています。写真の空気感が伝わってくるというか、大げさな話ではなく「立体感を持った写真」とでも言えばいいのでしょうか。
正直言って、今まで自分が使ってきたデジタル一眼レフの画質がぼやけていると感じたことがありませんでしたが、何か根本的に違うものを見てしまったような気がします。よく「シャープな描写」と表現されるシグマ製交換レンズ群の真の性能を活かせる Foveon X3 こそ、シグマのレンズに相応しい組み合わせなのかもしれません。個人的には、ツァイスレンズを Foveon で使ったらどんな画になるか・・・を一度試してみたかったりします。

なお、SD1 ではなく現行の SD15 ではありますが、ニューヨークの写真家 Bill Sullivan とシグマとのコラボレーション写真集 "Duane Park" で Foveon X3 のポテンシャルの高さを感じることができると思うので、ぜひご覧ください。

Duane

ちなみに、この SD1 の価格は現時点ではまだ未定ですが、「APS-C のデジタル一眼レフカメラとして非常識ではない価格」を目標としているとのこと。Foveon センサを付加価値と考えるならば、おそらく APS-C のハイエンド機である EOS 7D やニコン D300S クラスを狙ってくるのではないでしょうか。20 万円を超えるとフルサイズ機が見えてきてしまうので、量販店での実勢価格で 18 万円前後・・・あたりを予想します。
ただ、価格に関しては山木社長も言葉を濁しがちだったので、まだまだ新しい Foveon X3 センサの歩留まりが見えていないのかな、という気がします。量産性がコストに直結する半導体において、特殊なセンサにもかかわらず供給先が自社のみ、というのは、正直厳しいかと。だからこそ、歩留まりの問題さえクリアできれば強力な差異化に繋がるわけですが。
あとはファームウェアの仕上がり次第ですかね。DP1 あたりは正直使い勝手が悪く、じゃじゃ馬を乗りこなす愉しみを見出せなければ辛いカメラだったので、動作速度や操作性という点で当初からブラッシュアップされたものであることを期待します。

SD1 の国内お披露目は来年の CP+ あたりでしょうか?私も今から楽しみにしていたいと思います。

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山木社長が自ら語る、シグマの歴史と今 -シグマ モノフェローズイベントレポート (1)

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投稿者 B : 23:59 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2010/12/19 (Sun.)

山木社長が自ら語る、シグマの歴史と今 -シグマ モノフェローズイベントレポート (1)

このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「みんぽす」のモノフェローズイベントに参加して書かれています。本レビュー掲載によるブロガーへの報酬の支払いは一切ありません。レビューの内容につきましてはみんぽすやメーカーからの関与なく完全に中立な立場で書いています。(唯一事実誤認があった場合のみ修正を行います)「モノフェローズ」に関する詳細はこちら。(WillViii株式会社みんぽす運営事務局)
みんぽす

みんぽす」のイベントで、日本を代表する撮影機器メーカーのひとつであるシグマさんのセミナー兼撮影会に参加してきました。

SIGMA 株式会社シグマ

今回はシグマの山木和人社長から直接お話を伺えるまたとない機会、ということで、楽しみにしていました。

SIGMA

山木社長はときどきカメラ誌などのインタビュー(最近だと東洋経済誌の特集など)に登場されていますが、そういった媒体でお見かけするスーツ姿とは違い、今回はカジュアルウェアでのご登場。第一印象は「若い!」一般的なカメラメーカーの社長さんより随分お若いことは知っていましたが(現在 42 歳とのこと)、服装のせいもあってか本当に若々しく、かつ柔和な方でした。

シグマの創業者は山木社長のお父さんにあたる山木道広・現会長とのことで世襲制にあたります。世襲制には賛否両論ありますが、山木社長から私が受けた印象は「幼少の頃からカメラやシグマという会社に触れ、カメラ文化への理解と創業者精神をしっかりと受け継いでいる人」というもの。言葉の端々からそれが感じられ、会社の規模があまり大きくないからというのもあるでしょうが、サラリーマン社長じゃこうはいかないだろうな、というシグマの製品展開にとても納得できた気がしました。

SIGMA

シグマの創業は 1961 年。一般的な企業の年齢で言えば十分歴史ある会社ですが、国内のレンズメーカーとしては最後発。最大のライバルであるタムロンが今年 60 周年なので、それに比べると 10 年くらい若いことになります。

日本のカメラ/レンズメーカーは戦後、雨後の竹の子のように立ち上がり、それぞれが主にドイツのカメラメーカーを追いかけて(場合によっては模倣して)たくさんのカメラやレンズを発売してきました。オールドレンズを趣味にしていると今では名前も聞かないようなメーカーのレンズに、星の数ほど出会います。ペトリ、トプコン、コーワ、ヤシカ・・・ヤシカは CONTAX のおかげで今でも知っている人が多いですが(一応現在はエグゼモードがヤシカブランドのカメラを発売していますね)、コーワなんて今では「キューピーコーワゴールド」を作っているあの会社が昔はカメラ作っていたんですよ・・・。
そんな感じで大量に生まれたカメラ・レンズメーカーも次第に淘汰され、現在ではカメラメーカーはキヤノン、ニコン、ペンタックス、オリンパスの 4 社(に最近ソニーとパナソニックが加わりましたが)、レンズ(ほぼ)専業メーカーとしてはシグマ、タムロン、ケンコー/トキナー、コシナが生き残っているという状況です。でも、淘汰されたとはいえオリジナルだったはずのドイツを完全に追い抜いて、日本のカメラとレンズが世界中の市場で圧倒的なシェアを持っている、という状況に、日本人はもっと誇りを持って良いと思います。

ちょっと話が逸れたので元に戻して(笑)シグマの事業戦略がこちら。

SIGMA

「自社ブランド中心(=OEM ビジネスに頼らない)の事業展開」「他社との差別化」「内製化の徹底」。つまり、完全なる垂直統合モデルであり、国内生産にとにかくこだわっているということです。事業のコアとなる部分を自社で創り上げ、それを社会貢献と利益の源泉とする。企業にとって最も重要でありながら、特に昨今では最も難しいこと。オーナー経営だからこそ、ブレずにそれを追求できるのかもしれません。

そんなシグマの歴史はこの製品から始まりました。

SIGMA

いわゆるテレコンバーターです。当時はテレコンというとレンズ前玉の前に装着する「テレコンバージョンレンズ」が一般的だったらしく、それだとレンズのフィルタ径に依存してしまうので、もっと汎用性のある後玉とマウント間に装着するタイプのテレコンバーター(同じマウントであれば、原理的にはどのレンズにも使用できる)ができないか・・・という発想でした。
このテレコンはかなり売れたらしいですが、どうやら特許を取っていなかったらしく、今やどのメーカーからもテレコンバーターが発売されるという状況に(笑。

中古カメラ屋巡りが趣味だと、シグマのかなり古いレンズも目にする機会はあるのですが、歴史の始まりがテレコンバーターだとはさすがに知りませんでした・・・。

SIGMA

もうひとつ、変わり種はこちら。「Filtermatic シリーズ」という、レンズ内にカラーフィルタを内蔵して、フィルタ外付けを不要にしてしまったレンズ。今でこそカラーフィルタはデジタル処理してしまうので、レンズフィルタはプロテクタや円偏光フィルタ以外には特殊フィルタくらいしか使う機会がありませんが、当時はカラーフィルタの使用が今よりもポピュラーだったようです。3 種類のカラーフィルタが内蔵されていて、内部でターレット式に切り替えるギミックが内蔵されているらしいので、一つ買って分解してみたい(笑。

他にもいくつか代表的な過去のレンズの紹介がありましたが、徹底的な「他社との差別化」が、シグマという企業の血に流れているのだろうと感じました。

SIGMA

そんなシグマのレンズ製造拠点は、福島県の会津工場。最近ではほとんどのカメラ/レンズメーカーが海外工場での生産を行っていますが(例えばキヤノンは台湾やマレーシアでも生産。もちろん L レンズなどを中心に日本製もある)、シグマは完全に国内での生産で一貫しています。
確かコシナは長野に工場がありますが、やっぱりレンズの生産には水と空気がきれいじゃないと・・・というのがあるんですかね?

SIGMA

多くのメーカーが生産拠点の海外移転を進めているとは言っても、レンズは加工精度が命。いくらカメラがデジタルになり、設計がコンピュータシミュレーション中心になっても、製造プロセスはアナログ技術の塊です。おそらく、図面上で設計はできても生産技術がなければ狙った性能が出ないとか、そもそも作れないとか、そういうハードルがあるのだろうと想像します。
特に、削り出しで製造する試作品は職人芸の世界だそうで、普段は滅多に OEM を手がけない同社がまれに OEM の仕事を請けたときに削り出しの試作を持って行ったところ、「これ金型品ですよね?」と訊かれたことが一度ならずあるとのこと。それだけシグマの製造技術者は高い技術を持っているようです。

単に製造技術を国内に持っているというだけではなく、企画設計者と製造設計者が近くにいるということも重要で、OEM や海外生産だと設計者は「設計図を投げて終わり」なので多少性能に妥協しても作りやすい設計でないといけないところ(だから他メーカーでも海外生産は普及品クラスがほとんどで、高級レンズは国内で生産している)、設計と製造が近くにあるということは、そこで設計者と製造者が一緒に試行錯誤しながら性能と生産性を両立できる、ということです。

SIGMA

シグマという会社の転機は 1995 年、急激な円高が進んだ時期に訪れたそうです。現在のように世界中のカメラの大半が日本メーカー製という状況では、レンズメーカーのシグマもビジネスの大半は日本以外の国における販売によるもの。それが全て国内生産のまま円高になれば、製造原価は変わらずに利益だけが相場変動の分少なくなるということ。
この頃にほとんどの他メーカーが生産拠点の海外移転を推し進めましたが、シグマ(とコシナ)だけは国内にこだわる決断を下しました。
それはもちろん品質へのこだわりや総内製による利益率の確保、という側面もあるのでしょうが、おそらくはオーナー企業ならではの、創業者一族を中心とした「社員は家族のようなもの」という意識が働いたんじゃないか・・・と推測します。製造コストが即利益に直結する製造業では、こういう状況下では非常に困難な判断なだけに、ある意味うらやましい。

その「国内にとどまる」という決断を下すにあたり、改めて確認された内容がこちら。

SIGMA

やっぱり国内で製造する以上は「品質」しかないんですよ。1995 年に続き、ここ数年の日本企業が改めて直面しているのもこの問題です。海外の工場やメーカーではどうやっても実現できない品質で差異化を図り、それを付加価値として値下げ競争に巻き込まれないようにする。そんなことは誰もが分かっていることで、口で言うのは簡単ですが、実行するのはそう容易じゃない。そもそも、元から品質に絶対的な自信を持っていなければ採れない戦略です。
これをきっかけにレンズ設計・製造の評価基準を自ら上げ、品質改善系の取り組みにも力を入れることで、従来以上に高い品質のレンズを作るという方針を採ったそうです。具体的には「同時期に世に出ている他社製レンズと同等以上であること」を条件にしているとか。競合他社だって適当に作っているわけではないので、これは相当な覚悟だと思います。

そういえば、昔は「レンズメーカー製のレンズ=安物」というイメージだったのが、最近、特にシグマのレンズは「レンズメーカーにはない機能やスペックを持った、積極的に検討に値するレンズ」になっているような気がします。現に、私が EOS 30D のボディと一緒に買ったのもシグマの 17-70mm DC MACRO(OS・HSM なし)で、当時選択肢に挙げていたキヤノンの標準ズーム群と比較して「ズーム域が広い」「明るい」「簡易マクロとして使える」「質感も悪くない」「それでいて比較的安い」という、ほぼこれしかないというくらいに光っていたレンズでした。今では OS・HSM つきの後継機種が出ていますが、私は今でもこのレンズを EOS 7D の標準レンズとして愛用しています。

私はレンズメーカーではコシナとシグマが好きなのですが、コシナはツァイスレンズを出しているというだけではなく「カメラ文化というものが分かっている」というのがよく伝わってくるメーカーだから、というのがありました。シグマに対しては今まではどちらかというとレンズのスペックやシャープな描写に惹かれて、だと思っていたのですが、それにはちゃんと裏打ちされたものがあったのだなあ、と初めて知り、改めてこのメーカーが好きになりました。

ちなみにシグマといえば 200-500mm F2.8 という超弩級レンズや、150-500mm などのように超望遠ズームのリリースが相次いでいることもあって望遠系にこだわりのあるメーカーなのかな、と思っていたら、実際そうでもないんですね。

SIGMA

もともとシグマのレンズは 1970 年代後半に、当時としてはかなり珍しかったワイドズームレンズを手がけてから、広角レンズにかなりこだわりがあるとのこと。「他社と同等以上」をターゲットに、広角レンズではワイド端を業界最広でありつづけるよう開発を行っているとか。
シグマが今年発売したこの 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM は、6 年前のカメラグランプリを受賞した 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSM と同じ技術者が設計しているとのことで、画質には折り紙付き。レンズ設計者、ってあまり名前が世に出ることはありませんが、「設計者の名前を信頼して買う」みたいな買い方もありかもしれないなあ、と思いました。

SIGMA

そして超定番、どのメーカーも威信をかけて開発してくるために性能競争が激しい 70-200mm も今年リニューアルされました。このレンズ、実際には「当時発売されていた他社の 70-200mm F2.8 級レンズ」をベンチマークに、それらよりも 1 ランク高い性能をターゲットに開発され、一度設計が完了していたにも関わらず、去年登場した他社の 70-200mm F2.8 があまりにも高性能だったために、一度設計をやり直したとか(!)。設計をやり直す、ということは即ちそれが発売されるまでに 2 台分の開発コストがかかり、なおかつ新製品の発売が遅れる(=売り上げが立つのがそれだけ遅れる)ということなので、経営判断的にはかなり苦しかっただろうと想像しますが、それができてしまうのも、コンパクトなオーナー企業ならではですかね。
確かに去年発売されたニコンの AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II も、今年発売されたキヤノンの EF70-200mm F2.8L IS II USM も旧型を超える非常に高い評価を得ているレンズですが、「それらと同等以上」を目標に開発されたというのであれば、これもかなり期待ができそうなレンズです。70-200mm は(F4 ですが)私もかなり使用頻度が高いレンズなので、これよりも明らかに良い描写だったりしたら、やばいなあ・・・。

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2010/12/18 (Sat.)

EOS 1 桁友の会(Late 2010)

昨日はサイカ先生にお誘いいただき、「EOS 1 桁友の会」に参加してきました。友の会は 5 月末以来半年あまりぶりの開催で、前回がとても楽しかったので、今回も楽しみにしていました。
まあ、この会で 5D Mark II じゃない機種使ってるの私だけだけどな(´д`)。

この会は毎回スゴイ機材が出てくることで有名(?)ですが、今回のビックリドッキリメカはこれ。

EOS 1 桁友の会

サイカ先生持参の EOS MOVIE 撮影セット。米国の ikan というメーカーが作っている、撮影用グリップと MF 補助装置とのこと。国内ではフォーカルポイントコンピュータの取り扱いです。

フォーカルポイント、米ikanの動画向けグリップアクセサリー - デジカメWatch

手持ちで使っても良いんですが、基本的には三脚に載せて使うものだそうです。カメラの上の台に液晶モニタ等を載せて動画撮影に使えるほか、

EOS 1 桁友の会

フォローフォーカス装置は、このように黄色いリングを回すことでレンズのピントリングを回してくれる仕組み。微妙なピント調整ができ、なおかつレンズに直接触れなくて済むため、動画撮影時には重宝しそうです。基本的に単焦点レンズを想定しているようですが、一眼ムービーは利便性よりも画作り重視で単焦点を使うことが多いでしょうし、問題はないかと。

かなり物々しい装備なので素人が普段使いするものではありませんが(笑)、面白いものが見られました。

あとは前回に引き続き参加された凸版印刷のチーフフォトグラファー南雲暁彦さんの写真集『Colors of the Earth』を独自に iPad 用に電子ブック化したものを見せていただいたり、海外(といっても、カメラ等のカタログに掲載する作例撮影が主なので、砂漠とか北極とか)の旅行や撮影の苦労話を伺ったり。いやー、私はそんなに旅行好きなほうでもないんですが、ああいう写真を見て話を聞くと、海外の大自然に触れられる地域へ撮影旅行に行きたくなりますね。

そんな感じであっという間に時は過ぎ。話に夢中になりすぎて、ほとんど写真を撮るのを忘れていたので、詳しくはクマデジタルさんのエントリーで(ぉ。

EOS 5D2 肉の友の会:クマデジタル

ちなみにお店は品川駅港南口のアウトバックでした。高輪口の店舗でランチ、は年に何度か行きますが、ディナータイムは初めて。

アウトバック バー&グリル品川店

EOS 1 桁友の会

どーんと 400g のリブステーキ(リブ・オンザバービー)。iPhone との比較でどれだけ大きいか分かるはずです。これ、一人でいただきましたがさすがにお腹がいっぱいになった・・・。というか、さすがにランチメニューとは使っている肉の質が違うのか、美味しかったです(´д`)。

ということで、どうもありがとうございました。次回(CP+ の時期!?)もぜひご一緒させてください>参加者の皆様。

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