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2016/02/28 (Sun.)

CP+ 2016 (3)

CP+ 2016 レポート、最後はソニー。

カメラと写真映像のワールドプレミアショー シーピープラス2016

α6300

注目の α6300。外観が α6000 からほとんど変わらないので新鮮味はありませんが、中身は別物と言って良いカメラになっています。もともと定評の高かった AF 性能をさらに磨き上げ、α6000 に足りなかった要素をほぼ全て補完した、ミドルレンジ一眼キラーと言えるカメラ。

α6300

本体が α6000 よりも分厚くなっているということで、α7→α7 II のときのようにガッツリ大きく重くなっていたらどうしようと思っていましたが、α6000 自体が厚みを感じるデザインだったこともあって、見た感じではそれほど分厚くなった印象は受けません。重さもまあ許容範囲かな。

ただ個人的には、NEX-5 シリーズのようにストイックにコンパクトさを追求したカメラが出てこなくなったことが残念。α5000 シリーズは見た目の印象こそ似ていますが、NEX-3N の流れを汲んできているデザインなので、別物なんですよね。α6300 に匹敵するスペックで NEX-5 系の小型ボディか、EVF なしで超小型にしたフルサイズミラーレス、みたいなのも出てきてほしいところではあります。

α6300

AF は α6000 以上にレスポンスが良い印象。動きモノを撮っていないので実際にどの程度かは分かりませんが、EOS 80D と実地テストしてどちらが動体撮影に強いか比較してみたいくらいです。でも動体を撮るなら EVF はレンジファインダースタイルではなく光軸上に欲しくなってきますね。ボディ内手ブレ補正が入った α7000 がもし出てくるとしたら、そのあたりを考慮したデザインにしてくると予想。

Sony 24-70mm F2.8 GM

そして G MASTER レンズ。こちらは FE 24-70mm F2.8 GM ですね。

既存の FE レンズの中でも標準ズームにあたる FE 24-70mm F4 ZA はデジタル補正をオフにしたときの歪曲収差が強く、また非球面レンズの多用により描写が硬く、ボケにタマネギ状のムラが出やすいという難がありました。今回の G MASTER では XA レンズを採用することで非球面レンズ特有のボケムラを軽減しているとのこと。通常の非球面レンズも使われているので完全に消えたわけではないのでしょうが、F4 ZA 比で非球面レンズ(XA 除く)が 5 枚→2 枚に減っているため、かなりマシになっていると言えそうです。あとは歪曲収差がどうかですが、これだけ大きければあまり無理はしていないのではないかと。
まあ F4 ZA の倍以上重さのあるレンズなので私は買いませんが(´д`)、一度試してみたいレンズではあります。

Sony 85mm F1.4 GM

そして FE 85mm F1.4 GM。これ待ってた人は多いんじゃないでしょうか。ミノルタ時代から歴代の 85mm F1.4 G は評価が高く、ソニー α になってからはツァイスの Planar に取って代わられていたのが、10 年ぶりに「85mm の G レンズ」が復活したことになります。
私はこれ、覗いちゃうと欲しくなりそうなので覗きませんでした(ぉ。A マウントの Planar 85/F1.4 が気に入っているから、というのもありますが。

Manfrotto befree one

Manfrotto ブースに移ってきました。

今年は個人的に注目の新製品はあまり出てきませんでしたが、一つ気になっていたのがこの「befree one」三脚。私も以前から愛用している befree の小型版という位置づけです。
折りたたんだ際の全長は 32cm。初代 befree が格納時 40cm だったので、さらに短くなりました。これなら普通のカバンにも強引に突っ込んで行けるくらいのサイズ感。

Manfrotto befree one

全伸高は 130cm。初代 befree が 142cm なので、かなり近い高さまで伸ばせることになります。

ただし、センターポールが下げられない構造のため、ローアングルの設定に制限があるのが小型化とのトレードオフとなっています。ただこの可搬性アップは捨てがたいメリット。私はメイン三脚を 190CX、サブ三脚を befree にしていますが、befree はメイン三脚として使えるクオリティなので、190 や 055 シリーズのサブとして使うならば befree one のほうがメインとのバランスは良いのではないでしょうか。

Batis 2/25

最後はコシナ/ツァイス/フォクトレンダーブース。

フルサイズ E マウント用の AF レンズ「Batis」シリーズに始めて触れることができました。
この曲線主体の鏡筒デザインはどうしても好きになれませんが、Touit の描写が良かっただけに、そのフルサイズ版とも言える Batis は気になっていたレンズ。

Batis 2/25

賛否両論ある距離指標には OLED が使われており、起動直後には「ZEISS」のロゴが一瞬表示されます(笑

Batis 2/25

OLED に表示される大きな数字は合焦距離、右側の小さな+-の数字は被写界深度を示しているようです。

25mm F2(Distagon)、85mm F1.8(Sonnar)の両方を覗いてみましたが、EVF で覗く限り、いずれも解放から高いシャープネスを持ちつつボケも素直という、とても素性の良いレンズだと感じました。けっこう無理してることの多いソニー純正のツァイス FE レンズよりも良いかも。明るさを欲張っていないぶん、フルサイズ対応にしてはコンパクトというのも、α7 シリーズと相性の良いところ。マウントアダプタなしで使える 85mm は今のところこれと G MASTER しかないので、この 85mm はちょっと欲しい。

Milvus 1.4/85

一眼レフ用の MF レンズ、Milvus。この鏡筒デザインは見れば見るほど悲しい(´д`)。

カットモデルを見ると、85mm F1.4 は伝統的な Planar 構成の前群に何枚かのレンズを追加したような作りになっています。特に前玉の凹レンズは鏡筒内における光の乱反射を抑えコントラストを高める効果があると言われ、Classic シリーズの 85/1.4 よりもさらに高いレベルの描写を目指したものと思われます。でも私は Classic の 85/1.4 が欲しいですが(笑

Milvus 1.4/50

標準レンズの 50mm F1.4 でも前玉が凹レンズ化。でもそれ以上に驚きなのが、標準レンズなのに定番の Planar 構成ではなく Distagon 構成で設計されていることです。
これは以前にも書いたとおり、おそらく中判レンズのような設計でレンズを作り、その中央部だけを使うことで実使用上の解像性能を高めたいという狙いなのではないかと思います。が 50mm なのに Planar ではない、というのはなんとも寂しい気がします。

Voigtländer

隣接するフォクトレンダーブースでは、新アプリ「COSINA AR」のデモが行われていました。これはカメラのボディキャップに AR マーカーを貼り付け、スマホやタブレットのカメラを通してアプリから見ることで、そのカメラにフォクトレンダーの VM レンズを装着した状態が確認できるというもの。気になっているレンズを自分のカメラにつけたらどうなるか見えてしまうという、危険な背中押しアプリです(笑。
今のところ iOS 専用アプリなので、iOS 機器を持っていない私は使えないのが悔しいような、助かったような(ぉ

ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III

フォクトレンダーブースでの注目は、E マウント対応版レンズの発売がアナウンスされた WIDE-HELIAR シリーズではないでしょうか。超広角ながらテレセントリック性を確保した光学系、電子連動に伴う自動拡大フォーカスや Exif 記録対応など、今まで VM マウント版を使っていたユーザーが挙って買い換えたくなるスペックになっています。

HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6

その中でも最大の注目は、従来の 2 製品を上回る超広角「HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6」。このクラスになると超広角ではなく魚眼レンズの領域になってきますが、どんな画角で撮れるのか。気になるじゃないですか。

HYPER WIDE-HELIAR 10mm F5.6

そしたらなんとハンズオン機は自分のカメラにつけて試写が可能だったという!これがその実写画像です。

写真だと実際の距離感が分かりづらいですが、中央に写っているカーキの服を着た人物(よく見たら澤村徹さんだった(笑))との距離はせいぜい 5m 程度。それが 10m 以上離れて見えるわけですから、強烈な広角度合いになります。周辺の歪曲はかなりすごいことになっていて、画面端はさすがに少し流れちゃっていますが、私が持っている SUPER WIDE-HELIAR 15mm Asph. II の周辺描写に比べれば遙かにマトモに解像しています。点光源の外側にゴーストが出ているのは、レンズ由来ではなくセンサの自己反射によるものなので、センサにもっとマシな AR コートが施されているボディでは軽減するはず。

あまりに広角で何でもかんでも写ってしまうので構図の取り方が難しいレンズですが、それだけに発想ひとつで面白い画が撮れるレンズに違いありません。これはちょっと欲しくなっちゃったなあ。

うーん、今年の CP+ はそれほど欲しいものがないかも...と思っていたのに、実際見てみるといろいろ欲しくなるものですね(汗。

投稿者 B : 21:00 | Camera | Camera Accessory | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/02/27 (Sat.)

CP+ 2016 (2)

CP+ のレポート、続いてはキヤノンから。

カメラと写真映像のワールドプレミアショー シーピープラス2016

EOS-1D X Mark II

オリンピックが開催される 2016 年は、キヤノンとニコンにとってもフラッグシップ機をモデルチェンジする年。満を持して投入された EOS-1D X Mark II は、「化け物」と呼ぶに相応しいカメラに仕上がっていました。
外観は先代と大きくは変わらないながらも、イメージセンサ・AF センサ・測光センサ・画像処理エンジンなどキーデバイスの全てが刷新され、中身は全くの別物。さらに EOS-1D C と同等以上といえる 4K 動画撮影機能まで取り込んでいます。

短時間ながら、ハンズオン機で AF スピードと連写を試してみました。

EOS-1D X Mark II

まず、AF。動く被写体にもベタッと吸い付くように追随する感覚は、今までのどんなカメラでも味わったことがないレベル。今回のハンズオンコーナーの被写体は体操選手で、けっこうな至近距離(最短で 5m くらい?)からの撮影。普通、こんな近距離での動体撮影はかなりの高性能機でも難しいのに、AF-ON したファーストアクションから迷わず被写体にピントが合い、動いても追いかけ続ける。連写は連写で、14 コマ/秒はもはやカメラというよりもマシンガンをぶっ放しているような感覚(笑。これはスポーツや野鳥撮影でも歩留まりが相当良さそうです。

ただ、このカメラを使っていると、果たして自分とカメラとどっちのほうが偉いのかよく分からなくなってくるというか...1DX2 に「必要なことは全部俺がやるから、お前はシャッターボタンだけ押してろ」と言われているような気持ちになってきます(ぉ。それくらい、今まで使ってきたカメラとは次元が違う。プロが使えば今まで以上に生産性が上がり、素人が使っても本来のウデ以上に撮ってくれるカメラだと思います。

EOS 80D

続いて 80D。先代 70D が非常に完成度の高いカメラでしたが、さらなるブラッシュアップが図られています。
個人的に最大のトピックは光学ファインダの視野率 100% 対応ですが、それ以外にも DIGIC 6 搭載、45 点オールクロス AF センサ、AI サーボ AF 強化など、オリンピックイヤーのカメラらしく動体撮影にさらに強いカメラになりました。

EOS 80D

操作系は完成度が高かった 70D のものを踏襲していますが、操作ボタン類が 60D/70D 世代の謎の有機的形状から、ごく普通の丸ボタンに戻されました。またサブ電子ダイヤルと同軸にある方向キーもクリック感が良くなり、マイナーチェンジながらより扱いやすくなっています。
運動会とかアマチュアスポーツ撮影くらいまでならば、7D じゃなくてこれでいいんじゃないですかね。

EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

80D に装着されていたレンズは新型の「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM」。新開発のナノ USM を採用したレンズです。小型でとてもレスポンスが高いのが特長だそうですが、小型ゆえに重いレンズの駆動には向いていないとのこと。
また、レンズの下についているのは動画撮影用のパワーズームユニットです。ソニーの E PZ 18-200mm の下パーツだけを脱着可能にしたような感じで、ズームレバーを使ってカムコーダのようにズーム操作が可能。ズーム速度は二段階で切り替えることができます。

EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

ユニットを外すとごく普通のズームレンズに変身。底面にはユニットとの接続用接点がある以外、特に変わったところはありません。
これ、一種類のレンズで二通りの使い方(および売り方)ができるという点でいいアイディアですね。今後動画向けのレンズは需要が増えてきそうなので、このユニットに対応したレンズが他にもいくつか出てくるのではないでしょうか。

PowerShot G7 X Mark II

PowerShot G7 X Mark II。こちらもマイナーチェンジではありますが、DIGIC 7 搭載を核に画質と AF 性能を向上させたモデルです。
1DX2 や 80D を差し置いて DIGIC 7 をいち早く搭載してきた理由は、「コンデジは一眼よりも開発サイクルが短いので、後から出てきた新デバイスを採用しやすいため」とのこと。いっぽうで同じコンパクトでも IXY シリーズはいまだに DIGIC 4+ 搭載だったりするので、キヤノンのコンデジ開発の主軸は完全に PowerShot G/SX に移っていると言えます。

PowerShot G7 X Mark II

あまり変わっていない G7X2 で最も変わったのは、メニュー回りではないでしょうか。初代 G7X では伝統的な PowerShot 系のメニュー構成だったのが、今回は EOS と共通のメニューに変えてきました。これ、ソニーも RX シリーズ以降は α と操作性を共通化(全てではないにせよ)してきてからサブ機としてすこぶる使いやすくなったんですよね。長ったらしいメニューをスクロールしなくても目的の設定にたどり着きやすくなったし、これは EOS ユーザー的にはサブ機として積極的に G7X2 を選ぶ理由になり得ます。

PENTAX K-1

ペンタックスブースでは、ようやく正式発表されたフルサイズ機・K-1 が展示されていました。初日からして 70 分待ちとかいう状況だったんですが、二日目以降どうなったんだろう(汗

私はペンタックスのカメラには縁がないのですが、K-1 のこの部分だけはすごく気になっていました。

PENTAX K-1

それがここ。液晶のバリアングル構造、どういう作りになっているのか?展示機は液晶が通常あり得ない角度に曲がっているように見えます(笑
ボディと液晶の隙間を見ると、四本のアームがまるで多脚砲台のように液晶を支えていて、これによってこの摩訶不思議なバリアングル液晶を実現しています。

PENTAX K-1

しかも、この状態でさらに液晶自体が上下チルトしてるし!(笑
これは久々にマウントアダプタ以外の変態メカを見た気がしました。この部分だけ、変態度でいえば sd Quattro を超えているかもしれない...。

G-Technology

こちらはプロユースのストレージブランド・G-Technology(HGST のサブブランド)ブース。
我らがサイカ先生が G-Technology のアンバサダーであるガンダムチームG-Team の一員として講演会にご登壇。

そのまんま選挙ポスターに使えそうなシリアス顔のフラッグに対して、

G-Technology

講演中はずっとこのテンション(笑
得意のダジャレは封印されていましたが、柔らかい空気の中にも専門家らしい分析や具体的なワークフローにおける活用法が散りばめられていて、とても勉強になりました。

G-Technology

パーソナルユースだと G-Technology のストレージは費用対効果的に厳しいですが、個人的には 20 年近く前から IBM~HGST の HDD は愛用してきているので、いつかは G-Technology という憧れがあります。RAID ドックは高価いけど、とりあえずモバイルストレージでも一つ買ってみますかね。

サイカ先生の講演は明日の最終日にも予定されているので、会場に行く予定のある方は是非どうぞ。

投稿者 B : 22:00 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/02/26 (Fri.)

CP+ 2016 (1)

今年も初日から CP+ に行ってきました。

カメラと写真映像のワールドプレミアショー シーピープラス2016

CP+ 2016

やっぱりオリンピックイヤーの CP+ は濃い商品がたくさん出てきて盛り上がりますね。市場が縮小しつつあるというカメラ業界ですが、プロ機やマニアックな界隈はまだまだ熱いことを実感します。

今年は個人的に最も注目していたシグマブースから。

sd Quattro

って、会場直後から sd Quattro には人が集まり始め、早々におひとりさま 3 分制限がついてしまいました。それでも sd Quattro がどんなものか興味があったので、行列に並びます。

sd Quattro

このへんなかたちのカメラが(←誉め言葉)、sd Quattro。使いやすいかはさておき、もう外観からして普通のカメラではないことが判ります。最近、普通の一眼レフの形か懐古的なデザインのカメラばかりで食傷気味だった目には、とても新鮮。

なお、ハンズオン機は無印の sd Quattro(つまり APS-C 機)のみで、より Hentai なほうの Quattro H(←誉め言葉)はありませんでした。まあ既存センサを使った無印のほうが開発が早いのは理解できますが、Foveon としては初めての APS-H センサは画質や画像処理エンジンの最適化、あと半導体そのものの歩留まりの問題とか、かなりハードル高そうですよね。発売も H のほうが少し後になるそうで、どれくらい期間が空くのかも含め、気になるところではあります。「蓋を開けてみたら 70 万円」という初代 SD1 のようなことにならなければいいけど(汗

sd Quattro

独特の意匠を持つ sd Quattro の外観。カメラとしての独自の合理性を考えて作られた形状だと思いますが、カメラというよりはデザイン家電的なテイストを強く感じます。だって本体の電源オン/オフスイッチがレンズマウントのところについているんですよ(笑
SIGMA GLOBAL VISION 以降の同社製品の中で、デザイナー岩崎一郎氏のカラーが最も濃く出ているのが sd Quattro ではないかと思います。

sd Quattro

横から見ると、EVF の位置以外はわりとオーソドックスなミラーレスカメラの形状に見えます。サイズは二回り以上大きいけど(笑
あと、ボディからマウント基部がフランジバックの分出っ張っているので、レンズが異様に長く見えますね...。

かなり物量感のある大きさと形状なので、一眼レフやミラーレスカメラというよりも、ボディを薄くした中判カメラのような存在感を醸し出しています。

sd Quattro

背面のワイド液晶をどう使うのかと思ったら、右側には設定値が表示されているんですね。確かに、プレビュー画像の上にいろんな設定値がオーバーレイ表示されるのはフレーミングの邪魔なので、これはこれで合理的。
ただ操作系はやはり独特で、露出モード(P/A/S/M)の切り替えも液晶右下の「MODE」ボタンを押してダイヤルを回す、という感じ。これ自体は dp Quattro と同様ですが、dp は一般的にモードダイヤルがある天面に「MODE」ボタンがあるのに対して、sd は ISO や露出補正ボタンと同じ扱い、というのはちょっと面食らいました。まあこのカメラを使う人は絞り優先かマニュアルモード固定で使うだろうから問題ない、という判断なのかもしれませんが。

レスポンスは操作系、AF ともに従来比でかなり良くなっています。ただし「シグマの中では」というレベルであり、例えばシャッターを切った後には画面に砂時計が 0.5 秒ほど表示されるなど、やっぱり腰を据えて撮るためのカメラであることに変わりはないのだろうな、と感じます。
また EVF の見え方もまだまだ微妙で、撮影中も再生中も実際の EVF の解像度よりも粗い画が見える(エッジのジャギーが気になるレベル)ような状態。あくまで開発中のベータ機であり、発売までに改善される可能性もありますが、シグマのことだから、このまま出てくる可能性もあります(笑

でもこれがこなれてしまったらシグマじゃないとも思うわけで(ぉ)、発売に向けてまずは画質の追い込みと H モデルをちゃんと発売することに全力を傾けてほしいところです。

[Art] 50-100mm F1.8 DC HSM

続いてレンズ。50-100mm F1.8 は、18-35mm F1.8 が良かっただけに期待できそうなレンズです。

スペックからしてかなり大きく重くなるのではと思っていましたが、実物を見るとそれほどでもない?70-200mm F2.8 と同じくらいの大きさに見えます。

[Art] 50-100mm F1.8 DC HSM

横から見たところ。ついているボディが EOS Kiss なので大きく見えますが、持った感じでも、このスペックでこれなら全然使えるなあ、と感じます。
APS-C 専用ながら 85mm・100mm・135mm の三本を持ち歩くならこれ一本で済ませる選択もアリでしょうね。

ファインダを覗いて撮影した画像を本体液晶で見ただけでも「これは良いレンズだな」と感じることができました。これは一度実写を試してみたいところ。

[Contemporary] 30mm F1.4 DC DN

そしてミラーレス用の 30mm F1.4 DG DN。
既存の 19mm・30mm・60mm DN が F2.8 なのに [Art] を名乗っていて、F1.4 なこのレンズが [Contemporary] な理由は、このレンズがデジタル補正を前提とした設計になっているからとのこと。[Art] は光学設計だけで最高の描写を追求したレンズに冠される名称なので、既存の DN レンズ三本とこのレンズは位置づけが異なるようです。しかしデジタル補正を活用することで F1.4 の明るさを持ちながら軽量コンパクトで価格もリーズナブルなレンズができるのであれば、歓迎する向きも多いでしょう。

またピントリングも従来の DN ではツルツルの金属製だったのが、今回は一般的なゴム製に変更されました。これも「従来製品については多くのご意見をいただいた」ためとのことですが、そういうのも含めて合理的な考えのもとに作られた、お買い得度の高いレンズだと思います。なお既存の DN レンズと違って、振ってもカラカラ言いません(笑

MC-11

個人的に今年の CP+ 最大の注目がこれでした。マウントアダプタ MC-11、キヤノン EF マウント/シグマ SA マウントからソニー E マウントへの変換アダプタです。
会場には 4 台のハンズオン機が用意されており、sd Quattro に次ぐ人気コーナーとなっていました。

ただ、残念なことにこのコーナーでのレンズ・マウントアダプタの脱着は NG。せっかく EF レンズを数本持って行っていたのに(泣
まあ公式にはシグマとして自社製以外の EF マウントレンズの動作を保証していないので、それを試されるのは本来の展示目的を逸脱する行為ですし、そういうユーザーが殺到した場合にハンズオンが回りきらなくなるので、この制限は致し方ないところではあります。はい、いずれにせよ自分で買って試すから大丈夫です(ぉ

MC-11

アダプタの側面には LED ランプがついていて、電源投入時に 緑点灯:対応レンズ、橙点灯:対応レンズ(ただし要アップデート)、消灯:非対応レンズ で判別できます。非対応レンズの動作について質問してみたところ、「非対応レンズの動作は保証外、だけどファームウェアで非対応レンズの動作を塞ぐようなことはしていない。動くかもしれないし、動かないかもしれない」とのことでした。ええ、ファームで塞がれてさえいなければそれで十分です(ぉ

あと気になったのが、反対側(グリップ側)の側面に USB 端子がついていたこと。これはおそらくアダプタのファームウェア更新用と思われます。これでアダプタ発売後に登場した新レンズに対応するのだと思いますが、ファームアップでキヤノン製レンズを使えなくしたりしないでくださいね(笑
せっかくだからこのマウントアダプタで SIGMA USB DOCK の機能(レンズの調整やファームアップ)も兼ねてくれると嬉しいんですが、さすがにそれは望みすぎでしょうか。

MC-11

動作に関しては、想像していた以上に AF が速くて驚きました。展示されていたボディは α7 II・α6000・α5100・NEX-5R の 4 種類ありましたが、いずれも十分なレスポンスに感じました。最新世代の像面位相差センサが入った α7 II で速いのは想像していましたが、世代的に古い NEX-5R でも実用になりそうというのはちょっとした驚き。KIPON のアダプタと初代 α7 の組み合わせではややもっさり気味なので、これだけでも買う価値はあると思います。

また、カタログには非対応と書かれている AF-C(コンティニュアス AF)が少なくとも α7 II と α6000 では動作していたのも驚き(上の写真で緑色の小さな合焦マークが出ているのがその証)。いずれにしても保証外だしボディやレンズの組み合わせによっては動かない可能性もありますが(α5100・NEX-5R での動作は未確認)、この様子だと EF マウントのシグマレンズを E マウントネイティブレンズの感覚で使えてしまいそうです。そこそこ使えれば十分かな、と思っていましたが、これは本気で使えるアダプタかもしれません。

お願いですから早く買わせてください(懇願

投稿者 B : 23:06 | Camera | Camera Accessory | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/02/23 (Tue.)

SIGMA sd Quattro / MC-11

CP+ 前の新製品発表ラッシュの大トリ、となるのでしょうか。シグマがレンズ交換式カメラ・レンズ群の新製品を発表しました。

フォビオンセンサー搭載のミラーレス「SIGMA sd Quattro」 - デジカメ Watch

sd Quattro

まずは Foveon 搭載一眼カメラ「sd Quattro」。dp Quattro シリーズの後に SD1 が Quattro センサにリニューアルされることは既定路線でしたが、まさかこういう形で来るとは。先週末にマウントアダプタの噂が流れた時点では、「もしかして Foveon 搭載 E マウントカメラが来るのか?」とさえ妄想しましたが、想像の斜め上をいく「SA マウントミラーレスカメラ」というスタイルで登場しました。さすがシグマ!おれたちにできない事を平然とやってのける、そこにシビれる!あこがれるゥ!←

ともかく(笑)、SA マウントで来たということは、やはり Foveon センサの特性と無縁ではないと思われます。三層式センサである Foveon は、その原理上ベイヤー型センサに比べて光の入射角に対してシビアで、一般的なミラーレス系のマウントのようなフランジバックの短さでは入射角を保証できない(特に広角レンズ等で下層の G・R 層に十分な受光を確保できない)ということだと思います。dp Quattro があのサイズでできているのは、専用設計のレンズだから、のはず。フランジバックが短縮できないのであればマウントを変更する必要もない、というのが SA マウントをそのまま採用してきた理由だと思われます。
かくしてペンタックス K-01 以来の「既存マウントからミラーを取っ払ったカメラ」が誕生したわけですが、既存のどんなカメラとも違うデザインを採用してきたことからも、一般的な一眼レフやミラーレスとは異なる撮り方を想定していることが分かります。たぶん中判カメラ的な扱いを想定しているのでしょうね。

私が買うようなカメラではないのは確かですが、「SIGMA GLOBAL VISION」以来ブレることない、光学メーカーとしてユニークなポジショニングには好感が持てます。CP+ では黒山の人だかりでしょうが、なんとかして触ってきたいと思います。

全域F1.8ズーム「SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art」 - デジカメ Watch

[Art] 50-100mm F1.8 DC HSM

このレンズもマニアック。APS-C 専用の 50-100mm F1.8、これは 2013 年に登場した 18-35mm F1.8 の中望遠版的な位置づけのレンズですね。35mm 判換算で 75-150mm 相当というと、もろにポートレートレンズ。85mm F1.8、100mm F1.8、135mm F1.8 を一本でカバーするとあれば、ポートレート撮影がメインの方なら喉から手が出るほど欲しいレンズじゃないでしょうか。特にスタジオ撮影よりも機動力が求められる撮影会やイベント(モーターショーとかコミケとか)で本領を発揮しそうな気がします。
私はフルサイズメインなので手は出しませんが、APS-C 専用だからこそこのスペックが作れたという意味では、18-35mm 同様にユニークなレンズ。

シグマ、ミラーレス用「30mm F1.4 DC DN | Contemporary」 - デジカメ Watch

[Contemporary] 30mm F1.4 DC DN

そして久々のミラーレス用「DN」レンズも登場。これは一眼レフ用で評価の高かった 30mm F1.4 DC のミラーレス版的な位置づけでしょう。35mm 判換算で 45mm なので、大口径標準レンズにあたります。ミラーレス用で F1.4 の明るさを持つレンズはまだまだ希少なので、こういうのを待っていた人も少なくないはず。
ただ一眼レフ用が同スペックで [Art] シリーズだったのに対して、このミラーレス用が [Contemporary] に置かれているのが少し気になります。だってこれよりも暗くて安い F2.8 が [Art] なんですよ?なんというか、これまで何でもかんでも [Art] ラインに置いてきた矛盾がここにきて出始めているように思えます。まあ製品のポジショニングとユーザーが享受できる価値は必ずしも一致しないものなので、APS-C で大口径標準レンズが欲しかった人は、迷わずに手を出して良いんじゃないでしょうか。

これのフルサイズ版...はちょっと今のシグマからは出してもらえそうにないかなあ?と思ったけど、今回ネーミングルールの変更が入ったのが怪しい。今までミラーレス用は「DN」のみの表記だったのが、今回から「DC DN」、つまり APS-C 以下のミラーレス用という定義になったということは、今後フルサイズミラーレス用の「DG DN」を出す意思がある、と理解していいんですよね?期待していいんですよね?

シグマ、ソニーE ボディ用マウントアダプター - デジカメ Watch

MC-11

α7 ユーザー的には今回の注目はやっぱりこれですよ。

今まで、幾度となく「EF マウントと E マウント両方の仕様を把握しているシグマから EF-E マウントアダプタが出てきてくれれば、最も信頼の置けるものになるだろう」と妄想はしてきました。が、そんなものを出したらソニーはともかくキヤノンが黙っていないだろうから、叶わぬ夢だろうな...と思ってたら本当に出てきちゃったよ!(;´Д`)ヾ。

表向きには「シグマ製 EF マウントレンズ(と SA マウントレンズ)を E マウントで使うためのアダプタ」であり、キヤノン製レンズが使えるとは言っていない(棒)とのことですが、EOS メイン・サブ αE でこれを待ってた人は少なくないはずです。
ボディとレンズが電子連動するため AF が使えることは当然ながら、Exif 記録やカメラ内レンズ補正、手ブレ補正(α7 II シリーズとの組み合わせではボディ側+レンズ側双方の手ブレ補正が使えるとのこと!)、ファストハイブリッド AF 対応機種では像面位相差 AF まで使えるという、まさに理想的なマウントアダプタ。キヤノン製 EF レンズでは機能制限がありそうですが、どこまで使えるんですかね。アダプタ側でレンズの対応/非対応の判別を行っているとのことですが、キヤノン製 EF レンズは動作不可とされている可能性がなきにしもあらず。そのへんはグレーゾーンを残しておいてくれるのがシグマだとは思いますが。

個人的にはちょうど KIPON の EF-αE AF マウントアダプタを入手したところで、まだ一度しか使っていないのにこんなもの発表されてどうすんの(歓喜)という状況です。価格は B&H が $249 で 4 月上旬発売と出しているので、順当に行けば 3 万円前後でしょうか、買います(ぉ
こうなってくると EOS 用のレンズも今までは純正を中心に揃えていましたが、アダプタ経由での使い勝手次第では EOS・α 兼用目的でシグマ製レンズを積極的に選択していく理由ができることになります。特に α7 で使っている 24-70/F4 の描写にはけっこう不満があるので、標準ズームの常用用にシグマの 24-105/F4 を買ってアダプタ経由で使う、というのもアリ。ああ、初代 NEX-5 で本格的なオールドレンズ沼に足を突っ込んだときと同様の妄想が広がります(笑

CP+ の最大の目的はこれのつもりで見に行ってこようと思います。

投稿者 B : 21:11 | Camera | Camera Accessory | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/02/20 (Sat.)

KIPON EF-S/E AF マウントアダプタ

自宅宛に、身に覚えのない荷物が届きました。

KIPON EF-S/E AF

差出人は「株式会社 玄光社 企画編集部」。はて?個人的に玄光社さんと仕事をしたり、機材を借りたことはないのだけど。さっぱり思い出せない。

訝しみながらも、封を開けてみました。

KIPON EF-S/E AF

「読者プレゼント当選のお知らせ」!!

あー思い出した!『オールドレンズ・ライフ Vol.5』の読プレに応募してたんでした。
とはいえ今までこういう抽選に当たったことがほぼないので、プレゼント目当てというよりはマニア向けにこういうムックを出し続けてくれている澤村徹さんと編集部を応援するつもりでハガキを投函したつもりでした。出したことさえすっかり忘れていました(笑

KIPON EF-S/E AF

当選したプレゼントはこれ。見覚えのある KIPON のロゴが入ったケース、以前ならば紙箱だったのがプラケースに変更されて、KIPON もすっかりメジャーメーカーになったんだなあ、と感じます。

KIPON / EF-S/E AF マウントアダプタ

KIPON EF-S/E AF

はい、KIPON の EF-αE マウントアダプタです。「EF-S/E」って EF-S マウント(APS-C 専用)から E マウントへの変換と勘違いしそうなネーミングですが、実際は EF-Sony/E の略で、もちろんフルサイズ対応。しかも EF レンズの AF 駆動ができるマウントアダプタになります。

KIPON EF-S/E AF

フルサイズ対応の証拠に、アダプタ内部がフルサイズセンサの形状にくり抜かれていて、フルサイズ機で使っても四隅がケラれないようになっています。
そして下部の電子接点が電子連動対応の証。AF だけでなくレンズデータも通信でき、撮影画像には焦点距離や F 値などの Exif データが記録されます。

KIPON EF-S/E AF

側面のレンズリリースレバーの脇にある、謎のゴムカバー。
何だろう?と思ってめくってみたら、

KIPON EF-S/E AF

microUSB 端子のカバーでした。
取説によると工場での初期設定時に使用するためのものということで、現時点ではエンドユーザー向けにファームウェアアップデータ等は提供されていませんが、同社の EF-m4/3 AF アダプタ向けにはファームウェアアップデータが出ているので、もしかすると今後こちらでも新ファームが提供されることがあるかもしれません。

ちなみにこのカバー、しっかりと固定されていないのですぐに抜けます。撮影中に紛失すること必至なので、これはカバーなしで運用すべきだろうなあ。

KIPON EF-S/E AF

アダプタには三脚座がついています。六角レンチで取り外すこともできますが、基本的につけっぱなしでの運用を想定しているようです。

EF レンズと E マウント α との組み合わせの場合ボディよりもレンズのほうが重くなるケースが多いので、ボディよりもアダプタ側の三脚座を使った方が安定するでしょうね。

KIPON EF-S/E AF

無印 α7 に装着すると、ボディの高さよりも三脚座のほうが少し高く、平置きすると若干上を向く格好になります。
α7 II シリーズなら初代よりもマウントの取り付け位置が高いので、このマウントアダプタとの組み合わせにはちょうど良いのかも。

KIPON EF-S/E AF

試しに EF16-35/F4L を装着してみました。で、でかい(汗
それでも多くの EF レンズの資産を α7 シリーズでも活かせるという点で、このアダプタの存在価値は大きいと言えます。EF レンズは EOS との組み合わせで使うのが最もその性能を発揮できることは間違いありませんが、チルト液晶が使えるとか、α7S の超高感度撮影に使えるとか、α7 シリーズと組み合わせることで活躍の場が広がるわけで。また、24-70/F4 なんかは FE よりも EF のほうが描写が素直だし寄れるし、扱いやすいんですよね(^^;;

AF 速度に関しては、初代 α7 との組み合わせではコントラスト AF になるので、もっさりしています。イメージ的には、初代 A-E マウントアダプタである LA-EA1 で A マウントの SSM レンズを使うような感覚。また AF モードも AF-S(EOS でいうワンショットAF)に限定され、DMF さえ使えないのが惜しい。
でも α7 II/α7R II(あとたぶん昨日発表された α6300 も?)との組み合わせであれば位相差 AF が使えてそれなりに実用的になるものと思われます。

本当は、α7 III が出たらこのマウントアダプタと一緒に購入しようと考えていたんですが、こうして先にアダプタだけ手に入ってしまうと、急に今の α7 II が欲しくなってきますね(汗。

KIPON / EF-S/E AF マウントアダプタ

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2016/02/19 (Fri.)

α6300

ソニー、APS-Cミラーレス最上位機「α6300」 - デジカメ Watch

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CP+ 向けの新商品発表が続いていますが、ソニーからも海外で先行発表されていた α6300 が国内でも正式発表されました。
旧機種(というより併売されるようなので今後は下位機種にあたる)α6000 からの主な進化点は以下のとおり。

  • AF 性能の強化
  • 高感度性能の強化
  • 4K 動画撮影対応
  • マグネシウムボディ採用※
  • EVF の高画素化(XGA 対応)※
  • サイレント撮影対応
  • 連写時のファインダ像消失時間の短縮
  • 電子水準器搭載※
と、ほぼ全方位にわたって大幅なスペックアップを果たしてきました(「※」マークの要素は NEX-7/6 世代にはあったものが復活しただけ、ではありますが)。
基本的に私が α6000 で不満に感じていた要素がほとんど潰されていて、これはかなり気になるモデルです。唯一物足りないとすれば、この期に及んでまだタッチ液晶にしてくれないことでしょうか。あとは、せっかく α6000 から金型を変えるなら、「天面のモードダイヤルとコントロールダイヤルの径が違う」のを揃えてほしかった。見た目の好みの問題にすぎませんが、ここは NEX-7 のように同じ径のダイヤルが並んでいるほうが美しいと思うんですよね...。

ともあれ、α6000 から満を持して買い換える!と言いたいところではありますが、価格が一気に上がってしまってボディ単体で 13 万円オーバー...これはおいそれと買えない(;´Д`)ヾ。(EOS を考慮しなければ)今の私はメインで使っているカメラが α7 シリーズ、普段使いが RX100 III という棲み分けになっていて、α6000 の出番が減っているんですよね。動体撮影には EOS 7D2 があるし。ただ高感度画質と被写界深度、画角に対するパースの付き方のバランス的にはブツ撮り用には APS-C が一番扱いやすいので、APS-C のカメラを手放すつもりもないんですが。だったら α6000 でいいじゃん、とも思ってしまいます。
まあ CP+ で実機を見たらたぶん欲しくなっちゃうんでしょうが...。

もう一つ気になる点としては、これだけ盛り盛りのスペックなら「α7000」を名乗っても良かったはずなのに、名前が α6000 の派生モデル扱いな点ですよ。これさらなる新規開発センサとかボディ内手ブレ補正とか入れて後から α7000 出す気マンマンなんじゃね?それも 18 万円くらいで。とか思うと、おいそれと買えなくなってきます(笑

そういえば、ソニーのカメラはコントロールホイールで直接露出補正ができないと困っている人がいましたが、α6000 以上の機種は設定メニューからコントロールホイールに露出補正を割り当てることができるんですよね。RX100 シリーズではできないし、α7 シリーズは個別に露出補正ダイヤルを持っているので(露出補正ダイヤルを切ってホイールで露出補正することもできるけど)、ソニー内でも機種によってホイールの動作が変わってしまうことを許容できれば、α6000/6300 でホイールに露出補正をアサインするのはけっこうオススメです。特に EOS ユーザーのサブ機として扱いやすくなります。

また、レンズのほうも出てきました。

ソニー、フルサイズEマウント用レンズ「G マスター」国内発表 - デジカメ Watch

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なんだか G レンズとツァイスレンズの棲み分けも明確に定義しないまま新しく上位ブランドを増やしただけ、的な見え方なのがちょっと気になるものの、さておき新シリーズ。
このシリーズのコアは新開発の「超高度非球面(eXtreme Aspherical)レンズ」とのこと。従来の E マウントレンズ(特に FE レンズ)は解像度一辺倒の設計のものが多くて描写が硬め、絞り開放付近で点光源を撮影するとボケが年輪状に出て汚いという欠点を抱えていました。これはひとえに従来は非球面レンズに頼った設計であり、レンズが球面でないということは曲率が変わる部分で光の屈折方向が変わるため、それが年輪ボケに繋がっていたのが、XA レンズではレンズ表面の研磨をより高精度に行うことで非球面の繋がりをなだらかにし、ボケが汚くなることを防ぐ、という仕組みのようです。

このあたりは高度な製造技術が必要になる部分ですし、XA レンズ以外にも非球面レンズ・ED レンズ・スーパー ED レンズを多用した贅沢なつくりが G MASTER のようなので高価になるのは必然ですが、それにしても最低で 20 万円からというのは、さすがに手が出ません(;´Д`)ヾ。
まあ、価格のことは置いておいても大きく重いレンズばかりで、買うにも使うにも覚悟が必要なレンズ群だと思います。α はおそらくこのレンズと α7 II シリーズを軸に A マウントのハイエンド領域を E マウントで置き換えていくんでしょうから、このあたりについてはコンパクトで軽い E マウントのメリットを活かすことは考えていないのでしょう。EOS・α の両刀遣いで E マウントには機動力を求めている私としては、G MASTER という選択肢はないだろうなあ。

それにしても、どのメーカーも最近はハイエンド寄りの商品ばかりで、エントリーが売れなくなっているのは分かるにしても、個人的にはちょっとお腹いっぱい。買えない僻みというのもあるけど(笑)、縮小しつつある市場の中でどのメーカーも同じような方向性を狙っているというのは良くない兆候だと思います。カメラの別の可能性という点ではむしろリコー THETA のような、既存の価値観とは違うカメラが今後どう化けるのか、あるいは化けきれないのか、といったところに興味が移りつつある今日この頃だったりします。

ソニー / α6300icon

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投稿者 B : 23:06 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/02/18 (Thu.)

EOS 80D / PowerShot G7 X Mark II

キヤノン、AFを強化したミドル一眼レフ「EOS 80D」 - デジカメ Watch

EOS 80D

CP+ 向けのキヤノンの新製品は 1DX2 だけで終わるはずもなく、開催を一週間前に控えて EOS 80D ほかを発表してきました。

外観が大きく変わっていないので 70D からのマイナーチェンジモデルに見えますが、実際は二年半分の進化を詰め込んだフルモデルチェンジ。意欲作と言える内容に仕上がっています。
イメージセンサは世代が新しくなって高感度性能が一段伸び、画像処理エンジンも DIGIC 6 に。AF 測距点は従来比で二倍以上になる 45 点オールクロス、さらにサーボ AF 時の動体追尾性能が大きく向上しているとのこと。光学ファインダの視野率は二桁シリーズとして初めて 100% を達成。また下位機種 X8i/8000D に先行搭載されていた NFC(+Wi-Fi)も取り込んでいます。

これ二桁 D としてはかなりいいんじゃないでしょうか。「Kiss よりちょっといい EOS」として 8000D が登場し、7D Mark II がプロ機寄りのハイスペック機になった今、その中間に空いたポジションを埋める機種として、非情にコストパフォーマンスに優れたマシンだと思います。もはや完全に旧 7D よりもいいカメラになっちゃった。自分が今から一眼レフに入門するとしたら、これを選んだだろうなー。

PowerShot G7 X のほうもモデルチェンジしています。

キヤノン、手ブレ補正効果4段分の「PowerShot G7 X Mark II」 - デジカメ Watch

PowerShot G7 X Mark II

こちらは評価の高かった G7 X のマイナーチェンジ。グリップ追加などの外装リファインと、画像処理エンジンの DIGIC 7 への更新がメイン。DIGIC 7 によって AF 性能と高感度画質の向上、さらには手ブレ補正性能の向上にも寄与しているとのこと。高性能な DIGIC 7 でイメージセンサの画像の差分(ピクセル単位のブレ)を検出することで加速度センサでは検出しづらい種類のブレにも対応できる、とかそういう仕組みなんですかね。
あと、チルトは新しく下 45° にも対応ということで、着実に RX100 シリーズに対する弱点をつぶしてきました。

私はコンデジに関しては RX100 III で満足していて当分買い換えるつもりはないんですが、G7X2 のテレ端 100mm 相当のレンズとタッチ対応は羨ましい。これでポップアップ EVF がついていたら即死だったかもしれません(;´Д`)ヾ。

投稿者 B : 23:08 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/02/12 (Fri.)

TECHART M-E Autofocus Adapter

TECHART、ライカMレンズでAF撮影できるマウントアダプターを発表 - デジカメ Watch

CONTAX G レンズを AF 化する変態マウントアダプタを作った TECHART が、またやってくれました。そもそも AF に対応していないライカ M マウントのレンズを AF 化する、というあり得ないマウントアダプタを出してきました。

アダプタ内に AF 用モーターを内蔵し、E マウントボディと電気的に連動してレンズを AF 駆動するという仕組みは CONTAX G マウントアダプタと同様。しかし、CONTAX G アダプタはカプラを介してレンズ側の AF 用ギヤを回していたのに対して、このライカ M アダプタは「レンズを鏡筒ごと物理的に前後させてフォーカスを合わせる」というビックリドッキリメカ。誰も思いつかないし、思いついても実際に作ろうとしないであろう機構を実際に商品化してしまう TECHART こそ、現在のマウントアダプタメーカーで最上級の変態ではないでしょうか(←褒め言葉)。
もはや変態を通り越して「謎アダプタ」という、かつぽんさんの表現が最も適切だと思います(ぉ

しかもこのアダプタ、物理的にレンズを前後させるという仕組み上、その先に装着するレンズを問わないというのもポイント。M マウントの短いフランジバックを活かして、マウントアダプタの二段使いによって「MF 専用の一眼レンズも AF 化してしまえる」という驚異のアダプタでもあります。ヤシカ CONTAX、キヤノン FD、ミノルタ MD といった往年の名レンズが AF 化できると聞けば涎も出てくるというものです(まあ、CONTAX G アダプタ同様に AF は遅いでしょうが)。
また、AF 時にはレンズ自体のスペックよりもフランジバックが長くなるということは、近接アダプタを使うのと同じような効果、つまりレンズ本来の最短撮影距離よりも寄って撮ることができる可能性大。これ、一つ持っておいたら重宝するんじゃないですかね...!

まあ、私は対応ボディ(今のところ α7 II と α7R II のみ)を持っていないので、まずはそこからどうにかすることを考えなくてはなりませんが(´д`)。

投稿者 B : 23:16 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2016/02/03 (Wed.)

パナソニックが有機薄膜 CMOS センサを開発

パナソニック、有機薄膜CMOSイメージセンサーを開発発表 - デジカメ Watch

パナソニックが新構造のイメージセンサ「有機薄膜 CMOS センサ」を発表しました。

イメージセンサメーカーとしては、ソニーが先端技術と圧倒的な生産キャパシティで市場を引っ張り、その後ろをキヤノンが追いかけているイメージ。パナソニックのセンサは近年では市場シェアを落としている(オリンパスのマイクロフォーサーズ機のセンサがパナからソニーに変更されたり)という印象のほうが強かったですが、今回の発表はその状況に一石を投じる可能性があります。

イメージセンサは約 6 年前に実用化された裏面照射 CMOS 以来、構造として新しいものが出てきておらず、それ以降の進化は主に半導体製造プロセスの進歩とカメラ側のシステム LSI(画像処理エンジン)の高性能化、画像処理アルゴリズムの進化によってもたらされてきたと言っても過言ではありません(その間、積層型センサも出てきましたが、あれは受光側ではなくデータ転送に効くもので、システム LSI の高性能化と両輪をなすものと見るべきかと)。今回の有機 CMOS センサは、久々にイメージセンサの構造を変えた新しい CMOS センサと言えます。
裏面照射 CMOS センサは、それまでオンチップマイクロレンズ→カラーフィルタ→配線層→フォトダイオードだったセンサの構造を文字通り裏返し、カラーフィルタの直下にフォトダイオードが来るようにしたことで、受光面積を稼ぐ仕組みでした。が、それでも各画素のフォトダイオード間には遮光膜が必要で(これがないと隣のピクセルに光が漏れて解像感が低下する)、その膜がフォトダイオードの受光量を制限していました。今回の有機 CMOS センサは、フォトダイオードの代わりに遮光膜が不要な有機薄膜を使用することで、センサの面積全体を使って受光できるようになったというもの。そんな夢のような素材の仕組みはこれだけの説明では理解しきれませんが(笑)、理論的には高感度性能やダイナミックレンジが大幅に改善することになるだけに、期待が高まります。

また、このセンサにより CMOS 方式では難しいと言われていた電子シャッターのグローバルシャッター化も可能ということで、動体/動画撮影時のローリングシャッター歪みが解消されるほか、メカシャッターを省いたカメラを作ることも可能になるわけで、今までにないカメラや撮影法が生まれる可能性も出てきます。現在の CMOS 技術でも高速シャッターやスーパースロー撮影が実現できているので、その先にはどういった映像表現があるのか、楽しみではあります。

とはいえ、現時点で発表されたのはあくまで技術のみ。技術的に作れることと量産できること、さらには一般消費者が買える製品に搭載できることは別の話なので、いつ・どんな形で製品が世に出てくるかもわかりません。いずれにしても半導体の話なので、まずは歩留まりが良く、高感度性能・ダイナミックレンジの差が出やすい小型センサから実用化されていくのではないでしょうか。
イメージセンサの世界は今やソニーの一人勝ち状態、そのソニーもスマホ需要の減速でデバイス部門が減収しているのが昨今の状況。デジタルイメージングの世界はちょっと停滞感が出てきていただけに、このあたりで新たな技術競争と需要の掘り起こしが始まることを、いちカメラユーザーとしても期待しています。

投稿者 B : 23:15 | Camera | コメント (0) | トラックバック

2016/02/02 (Tue.)

EOS-1D X Mark II

キヤノン、最高14コマ/秒連写の「EOS-1D X Mark II」 - デジカメ Watch
キヤノン / EOS-1D X Mark II

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今月末に迫った CP+ を前にして、キヤノンから EOS-1D X の後継機種が発表されました。

この機種に関しては私なんかよりも既に買い換えを決めた実ユーザーのエントリーのほうが遙かに完成されているので、詳しくは丸投げ(ぉ

EOS-1D X IIとD5、両雄フラッグシップの違い: mono-logue

先代 EOS-1D X はそれまで高画素フルサイズ機だった EOS-1Ds 系と APS-H 動体撮影機だった EOS-1D 系を統合するモデルとして登場しました。とはいえ当時から画素数は抑えめで「フルサイズ動体撮影機」という印象が強く、また派生として 4K シネマカメラ EOS-1D C が発売されるなど、プロにも当たり前のように使われるようになった 5D 系とは異なる方向性を見せたカメラでもありました。それが今回 Mark II となり、先代の特性をさらに伸ばす方向で進化し、最高 14 コマ/秒(ミラーアップ時で最高 16 コマ/秒)の連写と全点 F8 対応 AF センサに対応、さらに単体での 4K/60p 動画撮影にまで対応して 1D C をも包含する機体になってしまいました。まあ、高画素方向では 5Ds が登場した今、1DX は動体撮影と動画撮影で最高クラスを目指す、というのはオリンピックイヤーに登場するフラッグシップ機としては正しい方向性だと思います。今や 1D 系と 5D 系は上下の序列ではなく「どっちもフラッグシップ」という位置づけなんだろうなあ。某黒い人が 1DX から 5Ds に買い換えたのも解る気はします。

キヤノンに限らずここ二、三年のレンズ交換式カメラは「機能・性能アップして価格アップ」というモデルチェンジが続いていたので、1DX2 もどうせお高いんでしょう?と思っていました。が、蓋を開けてみればほぼ価格据え置き。5Ds のような価格帯のカメラが各社からポンポン発売されている状況下では、むしろ相対的に安く感じてしまうというマジック(;´Д`)ヾ。とはいえ絶対額が高いので手は出ませんが、オマエ 5D3 と 7D2 を買う予算があればもうちょっとで 1DX 買えたんじゃないかというツッコミはしない方向でどうかお願いします(ぉ
真面目な話に戻ると(笑)、この値付けは業務用途で購入する際に、決裁か減価償却の関係上ちょうどいい価格帯がこのあたり、ということなんでしょうかね。ちゃんと調べてませんが。

個人的にとても注目したポイントは液晶のタッチパネル化。主目的は動画撮影時のタッチフォーカスのためということでしょうが、プロ機であってもこれからはタッチパネルと Wi-Fi 搭載が当たり前になるべきと言い続けている私としては、ここは歓迎したいところ。プロ用だから要らん、というのは最適な用途や実装への回答が出せない言い訳に過ぎないと思うんですよね。このへんはたぶん次の 5D シリーズにも搭載してくるんじゃないでしょうか。

これは私が手を出すべきカメラではありませんが、AF や連写のレスポンスについては一度実機を見てみたいところ。まあ CP+ では例のごとく大行列で触れもしない可能性が高いですが。それよりも発売後にサイカ先生を肉で釣って触らせてもらったほうが早いかな(ぉ。

投稿者 B : 23:32 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック