b's mono-log

2018/11/13 (Tue.)

カメラのゴム部白化をミューズで解消

レンズのゴム部の白濁化は薬用ミューズで直る?: mono-logue

少し前に Twitter で話題になっていた「カメラのズーム/フォーカスリングのゴム部白化はミューズのウェットティッシュで拭けばきれいになる」という話。そのうち自分でも試してみようと思っていたら先にサイカ先生に記事化されてしまったので(笑)、私も追試してみました。

EF70-200/F4L

私が愛用している EF70-200/F4L はサイカ先生のよりも一世代古い IS なし版。もう十年以上使っていますが、手ブレ補正こそないものの描写の安定性からここ一番では必ず持ち出すレンズです。まあ最近は α7 III+FE 70-200/F4G に出番を奪われがちですけどね。手持ちのレンズ群の中でも最も長く使っているレンズのひとつだけに、ゴムリングの白化はちょっと気になっていました。

アース製薬 / 薬用せっけんミューズ どこでもウェットクロス

薬用せっけんミューズ どこでもウェットクロス

おそらく知らない人はほぼいないであろう「薬用せっけんミューズ」ブランドのウェットティッシュ。近所のドラッグストアを数軒回ってみたら一軒に置いてありましたが、最も内容量の少ない 10 枚入りで ¥188、ってのはちょっと高価い。Amazon だと 40 枚入り×2 パックで ¥400 だったりするので、探す手間も考えれば通販で買うのが良いでしょう。

クロスはけっこう丈夫な素材で、カメラをゴシゴシ拭いてもそう簡単には破れません。

EF70-200/F4L

EF70-200/F4L のビフォー。ときどきメンテナンスしていたこともあって十数年使っているわりにはキレイなんじゃないかと自負してはいますが、それでもリングに刻まれたローレットの凹部に白い汚れのようなものがこびりついているのが分かります。この白いものはブルーミング現象(ブルーム)と呼ばれ、ゴムの成型時に使用された添加剤が表面に浮き出てきて結晶化することで発生すると言われています。このブルーム自体がゴムの皮膜となって劣化を防ぐ効果もあるため、必ずしも悪いものではないようですが、少なくとも美しくはありません。

EF70-200/F4L

ウェットクロスで拭き、表面についた水分を乾燥させたところ。見事にキレイになっています。

単に水拭きしたからキレイになったというわけでもなさそう。推測ですが、ウェットクロスの液体に含まれている界面活性剤(ラウリル硫酸アンモニウム)がブルームの成分を分解除去したということでしょうか。ちなみにこの界面活性剤は主にシャンプーや石鹸の基剤としてつかわれるものらしく、ミューズブランドの製品ならではの効果と言えそう。通常のアルコール/ノンアルコール系のウェットティッシュと比較してみてはいませんが、ここまでの効果は出ないのではないでしょうか(水拭きした分の効果は出るでしょうが)。

SIGMA 50-500OS

続いて私が最もハードに使っているレンズ、シグマの 50-500OS(そろそろ 60-600 Sports あたりに買い換えたい)。
ゴムの凹凸がキヤノンよりも細かいのでパッと見では気付きにくいですが、これもまたゴム部が白化しています。特に普段あまり触らないフォーカスリングの白化がすごい。

SIGMA 50-500OS

ビフォーアフターが判りやすいよう、向かって右半分だけを拭いてみました。どーですかこの差!
まあこのレンズに関してはブルーミングだけでなく砂埃などの細かい汚れもいろいろこびりついていたようで、拭いたらウェットクロスが真っ黒になりました(笑。オフロードレースを撮りに行くと一発でホコリまみれになるんですよね。

今までレンズのゴム部の清掃には使い古しの歯ブラシとかを使っていましたが、もう今後はミューズ一択と言いたいレベルでキレイになっています。

Touit 32/1.8

ちなみにゴムと言えば...と思ってツァイス Touit でも試してみましたが、差が分からない(;´Д`)。
こののっぺりとしたフォーカスリングのゴム、改めて触ってみると他社のレンズよりも軟らかいゴムを採用しているせいか、買って 4~5 年経っている割にブルーミングは発生していません。ゴムの材質の違いと凹凸がないためブルームが出にくい/溜まりにくいのでしょうか。ただこのゴムには白いホコリが付着しやすいので、そういう意味でミューズで清掃は意味があります(ぉ

EF70-200/F4L

さすが薬用石鹸の代名詞、ミューズの力は伊達ではないことが分かりました。カメラ用品ではありませんが、これは蔵 CURA のレンズクリーナーと同じくカメラメンテナンス用品の定番として常備しておきたいところ。そろそろ「大掃除」というキーワードが気になる時期でもありますし、年末に向けて防湿庫の中身のメンテナンスに一ついかがでしょうか。

そういえば定番ブランドのカメラメンテナンス用品としては、ケンコーがレック社との協業で発売している「激落ちくん」もありますが、これは激落ちくんのブランドイメージが強力すぎてレンズのコーティングまで落ちそうで、試すのが躊躇われるんですよね(ぉ。

投稿者 B : 23:50 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2018/11/11 (Sun.)

Peak Design ANCHOR LINKS 追加購入

Anchor Links の銀一限定ブルーモデルをもう 1 セット追加で購入しました。

Peak Design / Anchor Links GIN-ICHI Corp. 60th Anniversary Limited Edition

Anchor Links GIN-ICHI Limited Edition

手持ちのカメラストラップを何本かアンカー対応にしたかったので、どうせなら限定モデルが残っているうちに買っておこうということで。銀一ダイレクトショップでは速攻完売してしまいましたが、ヨドバシ・ドット・コムではそれなりに潤沢に在庫があるようです。これはもしかすると、私と同じく販路が分からないから直販で買っておこうというユーザーが多かったのでしょうか。

Anchor Links

Anchor Links は EOS 5D Mark III で使っている JETGLIDE 2 を脱着可能にするのに使用しました。ただキヤノン製カメラにつけるならアンカーは赤だよね、ということで青いアンカーは別のカメラに回します。JETGLIDE 2、スライド式ストラップとしては非常に使いやすく、ストラップ部分だけは Peak Design 製品よりも気に入っているくらい。

Anchor Links GIN-ICHI Limited Edition

結果的にアンカーリンクスヨドバシ・ドット・コムのレビュー欄にはいつもの三人が並ぶことに(笑。ひら P nano も三人お揃いになってしまったし、行動パターンが似すぎるのも考え物ですね...。

投稿者 B : 22:11 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2018/11/10 (Sat.)

Yongnuo YN450

超ド変態Androidミラーレス「Yongnuo YN450」、LTE内蔵・キヤノンのレンズを交換可 - すまほん!!

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中国・深センの光学メーカー Yongnuo が EF マウントに対応した Android 搭載カメラ「YN450」を発表しました。

Qualcomm のオクタコア CPU に Android 7.1 Nougat、パナソニック製マイクロフォーサーズセンサを搭載しつつ EF マウント対応。かつインカメラも搭載して自撮りも可能という、言ってみれば「スマホのアウトカメラをレンズ交換式にした」という今までありそうでなかった製品です。超ド変態かどうかはさておき、今まで誰でも思いつきながら実製品としてはあまり例がないという意味でかなりユニークな製品と言えます。

Android 搭載カメラは今までニコン(2012 年)とパナソニック(2014 年)がコンパクトデジカメで、サムスンが 2013 年にレンズ交換式「Galaxy NX」を製品化した経緯はあります。実際に 2012~2014 年頃は若干そういった潮流が感じられたものの、その後のカメラ業界はとりあえずスマホに Wi-Fi/Bluetooth で繋いでその先のネット接続はスマホに任せる方向性で割り切ってしまったようでした。新しい方向性を模索するよりは既存の価値観の中で高付加価値なものを...というのが今年のフルサイズミラーレス全盛の時代に繋がっていると言えます。実際に Android を搭載した各社のカメラは売れたという話をとんと聞きませんし、同時期に非 Android プラットフォームで似たようなことをやろうとした α の PlayMemories Camera Apps もほぼ終息しており、非常に淋しい状況。そんな中でこの YN450 やツァイス ZX1 のような製品が出てきたのは、突然変異的で非常に興味深いものと言えます。

YN450 は Android 当サイトはいえ Google Play ストアに対応するかは不明。ですが、汎用 OS を搭載するということは編集や現像に使えるアプリの選択肢が広いということですし、新しい SNS や写真アップロードサイトにも柔軟に対応しやすいのがメリットです。ツァイス ZX1 の詳細は現時点では明らかにされていませんが(UI からして Android ベースである可能性は高い)、自由にアプリを入れられるわけではなさそうなので Lightroom で現像した後にシェアする先はある程度限定されそう。いずれにしても、最近のカメラが既存のカメラの価値観の中で閉じすぎていて面白くないと感じていた身としては、ものすごく気になるカメラではあります。

個人的に残念なのは YN450 が搭載するセンサが m4/3 である点。まあ本体サイズ的にバランスが良いのは m4/3 でしょうが、EF レンズを APS-C で使うのでさえもったいないのに焦点距離が 2 倍相当になってしまう m4/3 はさすがに扱いづらい。だって EF16-35/F4L をつけたって 32-70mm 相当になるわけで、広角レンズの選択肢が限られすぎます。EF-S10-22mm を標準ズーム相当として使うくらいでちょうど良い感じ。この辺はまあ Yongnuo 自身がキヤノン/ニコンの互換レンズを発売している関係でこうなっているんでしょうねえ...。

実際に発売されたとしても、技適等の関係で日本向けに正式販売されることはあまり期待できないんだろうなあ。とはいえ気になるカメラではあるので、少し動向を追っかけてみようと思います。

投稿者 B : 22:45 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/11/02 (Fri.)

Peak Design ANCHOR LINKS(青)

Peak Design の「Anchor Links」にブルーモデルが限定発売されたということで、1 セット確保しました。

Peak Design / Anchor Links GIN-ICHI Corp. 60th Anniversary Limited Edition

Anchor Links GIN-ICHI Limited Edition

映像関連機材の輸入代理店「銀一」の 60 周年を記念した限定モデルという位置づけで、ノーマルモデルでは赤くなっているアンカーのリングパーツを銀一のブランドカラーである青に変更したモデル。銀一別注モデルということで、昨日から日本国内のみで販売されています。
私は別に銀一ブランドにはそこまで思い入れはありませんが(とはいえ Peak Design 以外にもシンクタンクフォト、DOMKE、Foxfire、クランプラーといった取扱ブランドの製品は多数持っているのでお世話にはなっています)、人とは違うブルーのアンカーが欲しくて早速買ってみました。カメラ店や量販店にどの程度流通するか不明だったため、銀一オンラインショップにて直接購入。

Anchor Links GIN-ICHI Limited Edition

パッケージも専用になっていて、表面の商品カットがちゃんとブルーになっているほか、裏面には銀一からのメッセージがしたためられています。

Anchor Links GIN-ICHI Limited Edition

商品としては Anchor Links のほうが本体のはずですが、この限定モデルに関して言えば青いアンカーのほうが本体と言って良いでしょう(笑。
赤いアンカーは V3・V4 含めてもう余るほど持っているけど、それでも青が欲しかった。

ちなみに当然ですがこの青いアンカーのバージョンは V4 でした。

Anchor Links GIN-ICHI Limited Edition

青を買ったのは限定カラーであることもさることながら、先日買ったアッシュカラーの Leash にはブルーのアンカーの方が合うと思ったから。アッシュカラーのストラップには差し色としてブルー系のステッチが入っているので、そこに赤いアンカーをつけると少し色味がゴチャゴチャした感じになってしまうんですよね。個人的には、限定モデルといわずアッシュカラーのストラップには標準でブルーのアンカーを付けてほしいくらい。

Anchor Links GIN-ICHI Limited Edition

Slide Lite のブラックモデルにつけると、アクセントカラーが青+赤でチグハグになってしまうかと思ったら、ツァイスレンズとの組み合わせは意外に悪くない。ツァイスも黒鏡筒に青ロゴ(ZEISS)+赤文字(T*)ですからね。

最近は Peak Design ユーザーもかなり増え、赤いアンカーを見かけることも増えてきましたが、これなら多少なりともオリジナリティを出せそう。例によって私の周囲にはこれを買う人が多そうなので、仲間内で集まるとかぶりそうですが(笑。

投稿者 B : 21:11 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2018/10/29 (Mon.)

RX100 III の「次」を考える

RX100 III の調子が悪い件の続き。

今のところ後継(上位)機種に買い換える必要性も感じていないし、本格的に故障したら修理して使い続けるつもりではいますが、もし修理できない or 修理代が高くて買い換えを視野に入れるべき状況に陥ったらどうするか(ちなみにソニーの補修用性能部品保持期間はコンデジの場合製造打ち切り後五年とのことなので、RX100 III が現行品として販売終了してもまだ五年は修理してもらえる可能性が高い。例外もあるでしょうが)。
いざとなったときに焦ると判断を誤りそうなので、もし今買い換えを迫られたらどうするか?をちょっと考えてみました。

RX100 シリーズの中で買い換えるなら現時点では IV がちょうど良さげですが、今さら III→IV への買い換えというのもなんだか面白くない(笑)。それかスペックが近い PowerShot G7 X Mark II だけど、こちらはモデルチェンジが近いという噂もあります。
一方で APS-C 以下のミラーレス機に目を向けると、案外 1inch コンデジを買うよりも安上がりだったりするんですよね。最近はカメラ屋に行ってももっぱらフルサイズ方面しかチェックしていませんでしたが、久しぶりに APS-C 以下の機種をじっくり見てきました。

ソニー / α5100

ソニー SONY ミラーレス一眼 α5100 パワーズームレンズキット E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS付属 ブラック ILCE-5100L-B

α 遣いとしてはまず候補に挙がるのが α5100。α6000 だと通勤カバンに入れるのちょっと厳しいので...。NEX-5R もまだ持ってますが、操作性が今の α とは違いすぎて α7 や RX100 と混在して使うと混乱するんですよね。

α5100、発売当時はあまり気に留めていませんでしたが、AF は少なくとも RX100 III よりは速いし、サイズがちょっと大きくなって EVF がなくなることを除けば代替になりそうな感覚。操作性については「ダイヤルが一個」という点では RX100 と同じだから近い感覚で使えそうですが、Fn ボタンがなくて AF モードや AF エリア、ホワイトバランスをいじりたいときはメニューを辿っていかなくてはならないのが辛い。中級者以上であればまず使うことのない「?」(カメラ内ガイド)ボタンをアサイン変更することはできますが、あと 1~2 個ボタンが欲しい。
せめて NEX-5R のように Fn ボタンがついていれば、コンデジ代替として割り切って使うには十分だったんだけどな。E マウントならレンズはあるからボディだけ買えばいいし。個人的に本当に欲しいのは「イメージセンサとソフトウェアを現行世代相当にアップデートした NEX-5T」なんですが、ソニーはもうそんなものは作ってくれないんだろうなあ。

キヤノン / EOS M100

Canon ミラーレス一眼カメラ EOS M100 ダブルレンズキット ブラック EOSM100BK-WLK

キヤノンは EOS R は小さく作ることにこだわっていないようですが、EOS M シリーズに関しては(少なくとも今出ている機種は)ミラーレスの中でも小型にこだわっているようで、私は評価しています。EOS M100 はその中でも一番小さいモデル。
モードダイヤルなんてなくて当然というような機種で、ボタン数も α5100 以上に割り切っているようなモデルなので、私の使い方で実用になるとは思っていませんでした。...が、その気になって触ってみるとけっこうイケル。物理ボタンで全ての操作を賄うことはできませんが、「Q」ボタンを押して画面タッチでパラメータを選んでダイヤルを回せば必要な操作は一通りできてしまう。初心者向けで何でもオートで撮らせてしまうカメラだと思っていたけど、操作のコツさえ掴んでしまえば中級者が半マニュアルでも扱えるカメラじゃないですか。こういうところ、さすがは Kiss シリーズでエントリー向け兼中級者のサブ機みたいな需要を満たし続けてきたキヤノンだなあと感じます。

シリーズとしての EOS M については私はレンズラインアップのやる気のなさを全く評価していませんが、今回のように RX100 の代替として考えるのであれば、ダブルレンズキットを買って標準ズーム+EF-M22mm だけでも十分楽しめるかと。このクラスのカメラにアダプタ経由で EF レンズを使う気もありませんし。

ちなみに操作性でいえば EOS M6 あたりのほうが扱いやすいんですが、ここまで大きくなると α6000 を持ち歩くのと大差なくなってしまうので今回は選択肢に入れていません。

パナソニック / LUMIX GF9

Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス GF9 ダブルズームレンズキット 標準ズームレンズ/単焦点レンズ付属 シルバー DC-GF9W-S

小型ミラーレスといえばパナも無視できません。GM1 が発売された当初は何度か買いそうになったこともありました(笑。

GM シリーズの系譜は今では GF シリーズとして継続しているようですが、最新機種の GF10/GF90 は一世代前の GF9 のマイナーチェンジに過ぎず、価格差を考えると型落ちの GF9 一択。
これも EOS M100 と同様にボタンやダイヤル数は割り切っていますが、タッチパネルが使えるので EOS M100 と同じく必要最低限のマニュアル操作は可能。ただ今までパナソニック機を使ったことがない身としては、できることが同等であれば UI のお作法にどうも馴染めないパナよりは EOS M100 のほうが扱いやすいかな。また GF9 は写真だとそれなりに高級感がありそうに見えるのに実物の仕上げが安っぽいあたり、どうせ安っぽいなら最初から EOS M100 くらいカジュアルに割り切ってあったほうが好感が持てます。シュッとしたデザインは嫌いじゃないんだけどなー。


そんなわけでこの三択の中なら EOS M100 が最有力かなと思っています。α5100 がせめてタッチ UI 対応なら(タッチパネル搭載だけどタッチフォーカスとタッチシャッターにしか対応していない)結論は違っていたんだろうけどなあ。まあ α5100 は発売から三年半以上モデルチェンジされていない機種だから無理もありませんが。
また、どのメーカーも今やもうフルサイズミラーレスに注力してしまって、APS-C 以下の(しかも小型の)機種に関して今後どの程度続ける気があるのかが不透明なのも不安なんですよね。買ったは良いけどその次の買い換え先がないというのもまた淋しい話。やっぱりできる限り RX100 III で引っ張って、どうしようもなくなったら財布の許す範囲の中で 1inch コンデジに買い換える、が現実的なのかもしれません。

投稿者 B : 22:10 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/10/26 (Fri.)

SUNWAYFOTO クイックリリースクランプ DDC-60i

ピークデザイン沼から繋がるアルカスイス沼(ぉ)にすっかり嵌まってしまいまして、またしてもクランプを購入しました。

SUNWAYFOTO / クイックリリースクランプ DDC-60i

SUNWAYFOTO DDC-60i

SUNWAYFOTO のアルカスイス型対応クランプです。
先日買った MAC-14 は RC2・アルカスイス型両対応クランプでしたが、この DDC-60i はアルカ型専用。

何故これを買ったかというと...befree は MAC-14 を使って RC2・アルカ型両対応に改造しましたが、私が持っている他の Manfrotto 製雲台をアルカ型対応化するため。ボール雲台 484RC2 はちょっと古いため現行の Manfroto 製品とはボス形状が異なり、befree と同じやり方ではクランプ換装できません。また 3Way 雲台 804RC2 はそもそもクランプ交換できる作りになっていない。であれば、クランプを二段重ねすることで無理矢理アルカ型対応にしてしまえ!というのが今回の目的です。

SUNWAYFOTO DDC-60i

見た目は MAC-14 とほぼ同じ。違いと言えば RC2 クイックシュー用のミゾがあるかどうか、くらい。

やっぱり私はこういう金属のカタマリ感があるものを買うと軽く興奮します(笑。

SUNWAYFOTO DDC-60i

MAC-14 同様にヘキサネジ、六角レンチとキャリングポーチが付属。今回は換装目的ではないのでネジとレンチは使いませんが、逆にキャリングポーチは使うことになります。

SUNWAYFOTO DDC-60i

MAC-14(写真左)と比べると RC2 に対応していない分だけコンパクトになっています。固定用のノブも一回り小さめ。

SUNWAYFOTO DDC-60i

側面から見るとフットプリント以上に厚みの差があることが分かります。また重さも DDC-60i のほうが軽く、付け外し前提で持ち歩くのに向いています。

SUNWAYFOTO DDC-60i

これの使い方は、3/8inch →1/4inch のネジアダプタを使って Manfrotto の RC2 クイックシュー(旧 200PL)に DDC-60i を装着します。こうすることで RC2 雲台をアルカスイス型対応クランプに変換できるというわけ。

SUNWAYFOTO DDC-60i

クランプの二段重ねはあまりスマートではありませんが、RC2・アルカのクイックシュー二刀流になってしまった身としてはこれをカメラバッグに忍ばせておくことで「RC2 の三脚なのにアルカ型シューしか持ってきてない」という事故を未然に防ぐことができます。まあこないだ買った 200PL-PRO をカバンに入れておく、でも良いんですが。
ちなみにこのクランプには「DDC-60L」というノブが長いバージョンもあるようなので、組み合わせる雲台によってはこちらを選んだ方が良いかも。

本当は雲台も最初からアルカスイス対応のものに買い換えたいんですけどね。特に 484RC2 なんかはかなり使い込んでガタが来始めているし。アルカ型対応で品質の良いものというと Gitzo か RRS かという感じだけど、高価いんだよなあ...。

投稿者 B : 22:06 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2018/10/23 (Tue.)

愛機 RX100 III、不調

発売から四年あまり愛用してきている RX100 III の具合が最近悪いんです。

RX100 III

写真を撮ろうと思って RX100 III の電源を入れたら液晶に黒い影が映っていて「何だこれ?」と思ったら、レンズバリアが開ききっていないじゃないですか。

この状態でもレンズバリアを指でちょっと触れてやるだけでちゃんと開いて撮影可能にはなるし、この症状も再現性 100% ではないもののカメラを斜め下~下に向けたまま起動すると発生することが多い模様。
ググってみたところ RX100 シリーズに限らずレンズバリア式のコンデジで同様の症状が出ている例は少なくないようですね。

RX100 III

よーく見ると、レンズバリア最前面中央部に円弧のような跡がうっすらついているのが判ります。バリア開閉の動線に沿ってついているので、開閉時に何かに干渉しているものと思われます。

RX100 III

また鏡筒の前面パネルをよーく観察すると、中央部が僅かに凹んでいるような。これ最初からこうだったのか使っているうちに凹んできたのか分かりませんが、買ってから四年あまりほぼ毎日通勤カバン等に入れてあちこち持ち歩いているからなあ。キャリングケースに入れていても何かに圧されて歪むことは考えられます。

一応、歪んでいる部分を爪の先で引き起こし、少しでも平らに戻るように処置してみました(笑。
あとはこういう部分に細かい埃が噛んで開閉の邪魔をしている事例もあるようなので、ついでにブロワーで掃除。

RX100 III

その結果症状は多少改善したようで、今のところレンズバリアの引っかかりは発生していません。でもまたいつ再発するか...ソニーストアの長期保証(三年)もさすがに切れちゃっているし、本格的におかしくなったときにどうするか。四年ハードに使った割には、外観含めきれいな状態を保っているほうだとは思うんですけどね。

もし買い換えが必要になったらどうするか。もう RX100 がない生活は考えられないので、修理代が馬鹿にならないレベルになった場合は RX100 シリーズのどれかに買い換えるつもりですが、さすがに本気カメラとして α7 III や EOS を使っている環境下でコンデジに 10 万円は出せません。そうすると RX100 IV あたりが価格とスペックのバランスがちょうどいいところかなあ。タイミング的にはキヤノン G7 X Mark III がそろそろ出てきてもおかしくないので、価格帯がちょうど良ければ乗り換えも視野に入れてもいいんですが。

投稿者 B : 23:00 | Camera | Compact | コメント (0) | トラックバック

2018/10/20 (Sat.)

Manfrotto RC2・アルカスイス両対応クイックシュー 200PL-PRO

befree 三脚をアルカスイス型対応雲台に変更して一段落したかに思えたピークデザイン沼問題ですが、どうせならこれも試してみようと思って買ってみました。

Manfrotto / 200PL-PRO プレート

Manfrotto 200PL-PRO

Manfrotto のクイックシュー 200PL-PRO です。

Manfrotto のクイックシューと言えば「RC2」規格に対応した 200PL が昔からの定番ですが、この 200PL-PRO はその上位モデルとでも言う位置づけ。パッケージに「RC2 & Arca-Swiss」とあるとおり、RC2 とアルカスイス型の両方に対応したクイックシューです。SUNWAYFOTO MAC-14 は RC2&アルカ型両対応のクランプだったのに対して、こちらは両対応のクイックシュー。

Manfrotto 200PL-PRO

通常の 200PL と寸法はほぼ同じ。いかにも器具然とした 200PL に比べて妙に小洒落たデザインになりました。またゴム製の滑り止めも面積が大幅に減っています。

Manfrotto 200PL-PRO

裏面は 200PL とは全く異なり、200PL と同じ向きで RC2 型シューに、90° 横向きにしてアルカスイス型シューに取り付けられるようになっています。両対応ってどうやっているのかと思ったら、まさにコロンブスの卵的発想。

Manfrotto 200PL-PRO

取り付けネジを手回しするためのノブの形状が変わって 200PL よりも起こしやすくなりました。200PL のノブは本当に固くていつも爪が剥がれそうになりながら起こしてるんですよね(´д`)。これがラクになるだけでも買い換える価値はあるような気はします...。

Manfrotto 200PL-PRO

通常の RC2 型雲台(主に一脚で使っている 484RC2)につけてみました。まあ当たり前だけど普通に使えます。
近年の Manfrotto 製品はかなりデザインに凝ってきているので、一昔前の製品と組み合わせると同じメーカーとは思えないくらい違和感がありますね(笑

Manfrotto 200PL-PRO

SUNWAYFOTO MAC-14 のアルカ型クランプには横向きに装着します。特にグラつくこともなくガッチリ固定。
ちなみに MAC-14 は RC2&アルカ両対応のクランプですが、200PL-PRO は MAC-14 には RC2 では取り付けることができず、アルカ型で取り付ける必要があります。というのは 200PL-PRO と 200PL では底面の溝の形状が異なり、200PL-PRO は MAC-14 の RC2 用溝には合致しないため。まあアルカ式のほうで固定できれば特に問題はありませんが、双方がアクロバティックなやり方で RC2&アルカ両対応にした結果こういうことが起きるというのはなかなか面白い。

とりあえず α7 III 以外のカメラやレンズも befree で使いたいときがあるし、かといって手持ちの三脚・一脚を全部アルカ型に置換するわけにもいかないし、当面の繋ぎとしては 200PL-PRO はいいソリューションじゃないでしょうか。ウチには旧 200PL はたくさんあるけど、少しずつ PRO にリプレースしていこうかと画策中。

投稿者 B : 23:20 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2018/10/19 (Fri.)

EOS R インプレッション(再)

発売を来週に控えて、量販店で EOS R の先行展示が始まっていますね。私もユーザーイベントではあまりじっくり触れなかったので、改めて触りに行ってきました。

キヤノン / EOS R

EOS R

直接のライバルということもあってニコン Z の近くに展示されていることも多く、つい見比べてしまいます。そこで感じるのはボディの差以上に標準ズームレンズの差。ニコンの 24-70/F4 に対してキヤノンは 24-105/F4 という違いはありますが、沈胴式にしたことも含めてコンパクトさを重視したニコンに対して EOS はかなりレンズの存在感がある。このあたりにフルサイズミラーレスで狙う当面のユーザー層の違いが透けて見えます。

さておき、今回は以前ショールームで撮影 NG だった UI 周りを中心にチェックしていきます。

EOS R

まずは新規追加になった露出モード「フレキシブル AE(Fv)」について。EOS R では専用のモードダイヤルが用意されておらず、MODE ボタン+サブ電子ダイヤルで露出モードを切り替えます。
で、意外だったのがメニューの露出モードの並び。Fv が A+(シーンインテリジェントオート)の真横に置かれています。普通に考えればオート寄りの機能として A+→P(プログラム AE)と並べそうなところが、P よりも前に Fv が並んでいる。まあ Fv モードは P/Tv/Av/M を包括する(シームレスに扱える)モードではありますが、これは完全にカメラ任せで撮る人以外は基本的に Fv 固定で使ってほしいという作り手のアピールなのではないでしょうか。そう考えれば、EOS Kiss M にすら存在したモードダイヤルが EOS R ではなくなっていることにも合点がいきます。

EOS R

Fv モードの操作はサブ電子ダイヤル(右手親指)でパラメータ(シャッタースピード/絞り値/露出補正値/ISO 感度)を選択してメイン電子ダイヤル(右手人差し指)でパラメータを上下させる、という手順。全てを具体値で指定すれば M モード相当として、全てを AUTO 指定すれば P モード相当として使えます。逆に例えばシャッタースピード・絞り値・露出補正値を指定した上で ISO オートでカメラに適正露出を取らせることもできる。フィルム時代は ISO 感度がフィルムによって固定されていてシャッタースピード・絞り値・露出補正値の三すくみだったのが、今や ISO 感度もパラメータの一つにすぎないというデジタル時代ならではの露出の考え方にようやく UI が追いついてきたと言えます。これに慣れると Tv や Av といったモードが古くさく感じてしまいそう。

EOS R

EOS R は操作性のカスタマイズの幅も広く、大半のボタンやダイヤルの機能アサインが変更可能。例えばダイヤルはメイン/サブ電子ダイヤルに加えてレンズ側についているコントロールリングもあり、デフォルトでは ISO 感度設定に割り振られているようです(展示機だから誰かがカスタマイズした状態だった可能性もありますが)。個人的にはレンズ側についているリングは絞り値であれば納得感がありますが(オールドレンズには絞り環があるレンズも珍しくないし)、シャッタースピードや ISO 感度を変更するのにレンズ側をいじるというのはどうにも違和感。
使い勝手なんて半分は慣れだから自分が使いやすいようにカスタマイズすればいいと思いますが、あまり特殊な設定にしてしまうと他のカメラが扱えなくなってしまうので、EOS R(およびその後継/派生機種)と心中するつもりでなければできるだけオーソドックスにしておいたほうが良さそうです。

EOS R

そして問題のマルチファンクションバー。プロの間でも賛否が分かれていると言われている新 UI ですが、これも自分好みにカスタマイズ可能。例えばホワイトバランスを細かく調整できるのは、主にムービーカメラとして EOS R を使うのであれば重宝しそうです。

EOS R

マルチファンクションバーに割り当てられる機能はいろいろありますが、前述の三つのダイヤルにこのマルチファンクションバーを入れると「パラメータを直接いじれるスイッチ」が四つあることになり、ここまで増えると逆に撮影時にこんがらがりそうな気もします。一瞬でも速くパラメーターを変更できないと死んでしまうプロならともかく、多くのユーザーは直接パラメータをいじれるダイヤルは二つくらいで、後の設定要素はボタン or メニュー+ダイヤル操作くらいで十分ではないかと思います。まあ、EOS R でもついているダイヤルを無理に全部使う必要もないわけで、「ついているにこしたことはない」だけかもしれませんが。

EOS R

マルチファンクションバーはボディを握ったときに右手親指にあたる位置に存在しているため、誤動作を防ぐためにデフォルトではオフになっています。オフ状態からバーを二秒長押しで有効化、さらには一秒の長押しで設定画面を表示させることができるなど誤動作防止には万全を期しているようですが、逆に長押し動作が入ることで撮影のテンポを悪化させることにも繋がるわけで、なかなか痛し痒し。そもそもダイヤル相当の機能が最初から三つついていることもあり、このバーはハマる人にはハマるけど駄目な人には全く使われない機能になってしまう可能性もあります。
個人的にはキヤノンらしいチャレンジだとも思いますが、今後ブラッシュアップされて定着化していくかは未知数という印象。

EOS R

店頭展示機ではマウントアダプタ経由で 70-200/F2.8L を試せる状態にもなっていたので、試してみました。まあマウントアダプタ経由での AF は EOS M5 の時点で十分実用的だと感じていたのと同様、少なくとも店頭で静物を撮ってみた限りでは十分使い物になる印象。連写性能があまり高くない(AF 追随時で 5.5 コマ/秒)ためガチのスポーツ撮影には厳しいですが、運動会レベルならそれなりにいけそうではあります。

まあこういうカメラは店頭で触っても把握しきれない部分が多く、現場で使ってみてナンボだと思うので、発売日以降に多くの方のレビューが出てきたら改めてチェックしてみようと思います。

投稿者 B : 22:30 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/10/14 (Sun.)

Manfrotto befree をアルカスイス型対応に改造

Peak Design の「Capture」を買って α7 III にアルカスイス型クイックシューがつけっぱなしになったことで、手持ちの Manfrotto 製三脚・一脚を使いたいときにクイックシューを付け替える必要が出てきてしまいました。
最近の Manfrotto 製品はアルカスイス型対応のものが増えてきているようですが、さすがに手持ちの雲台を全部買い換えるのはコストがかかる。と思って調べていたら、雲台のクランプ部分だけを換装してアルカスイス型対応に改造している例があるようじゃないですか。というわけで、換装用のクランプを早速買ってみました。

SUNWAYFOTO / クイックリリースクランプ MAC-14

SUNWAYFOTO MAC-14

SUNWAYFOTO という中国メーカー製のクランプです。といっても三脚界はいまや中国メーカーの存在感が日本や欧米メーカーに負けない勢いになってきていますし、この SUNWAYFOTO 製品もアルカ型雲台/シューで日本国内のユーザーもそれなりにいるようで、あまり不安はありません。

SUNWAYFOTO MAC-14

付属品はヘキサネジ、六角レンチにキャリングポーチまで入っていました。私は換装前提で購入したのでキャリングポーチが入っていたのは意外でしたが、既存雲台に取り付けて一時的にアルカスイス型化する用途もけっこうあるということでしょう。

SUNWAYFOTO MAC-14

この MAC-14 はアルカスイス型(アルカスイス型シューは明確に規格化されているものではなく、メーカーによって微妙に仕様が違ったり非互換だったりすることがあるようなのでここでは「アルカスイス互換」ではなく「アルカスイス型」と記載します)だけでなく Manfrotto の RC2 型クイックシューにも対応したハイブリッドタイプのクランプです。RC2 の雲台やクイックシューをいくつも持っていつつピークデザイン沼にもはまってしまった俺大勝利な製品と言えます。

SUNWAYFOTO MAC-14

このクランプは一般的なアルカスイス型同様にノブで着脱する方式。レバー式のようにワンタッチとはいきませんが、サードパーティ品の微妙に異なる寸法を吸収でき、かつガッチリ固定できるというのはメリットです。

SUNWAYFOTO MAC-14

デザインはやや無骨ながら「アルミの塊を削り出して作りました感」があってオトコノコ的にはグッとくる。裏面は軽量化のために程良く肉抜きされているのも好感が持てます。

SUNWAYFOTO MAC-14

複数持っている三脚・一脚のどれをアルカスイス型化するか迷ったんですが、α7 III との組み合わせで使う頻度が高い Manfrotto befree をまずは改造してやることにしました。先日のビデオ雲台導入に続き、befree 大活躍。
befree のボール雲台に最初から装着されていたクランプは、クイックシューを外せばそのまま折りたたんだ脚の間に収納できるという優れものでしたが、MAC-14 はオーソドックスな長方形のためそういうことはできません。が、雲台を倒せば収納できるサイズではあります。

このクランプを標準のものと交換するわけですが、これ単体で換装できるわけではありません。そこでこのボスアダプタも購入。

Haoge / ボスアダプタ AD-M

Haoge AD-M

雲台側もクランプ側もボス(受け)が凹形状のためこのままネジ留めしても固定しきれず、クランプが回転したり外れたりするリスクが生じます。そこでボス形状を凹→凸に変換するアダプタが必要になるわけですが、こんなものまで Amazon には普通に売られていました。本来はこのメーカー(Haoge)のクランプ用に作られたボスアダプタのようですが、SUNWAYFOTO のクランプにもほぼフィットしました。

Haoge AD-M

アダプタの表裏でボスの凸幅が異なっているのが分かります。

SUNWAYFOTO MAC-14

ボス幅の狭い方をクランプ裏面のミゾにはめ込み、反対側の突起をボール雲台側のミゾにはめ込んでネジ留めします。ネジは befree に最初からついていたのでは少し短い(留められないわけではありませんが)と感じたので、クランプに付属してきた長めのネジを使いました。

SUNWAYFOTO MAC-14

取り付け完了。それぞれ違うメーカーのものを組み合わせていることもあって 1mm 未満くらいのアソビはありますが、クランプが滑って回転する(そのままネジまで回って外れてしまう)ことはなくなったのでこれで十分です。

SUNWAYFOTO MAC-14

Peak Design Capture 付属のアルカスイス型シューをセットしてみました。ノブ式クランプのおかげでガッチリ固定されていて、ミゾの方向に滑り落ちる気配もありません。これは安心感ありますね。

SUNWAYFOTO MAC-14

Manfrotto の RC2 型クイックシューは、水準器側のミゾにシューの突起を斜めにはめ込んでからクランプを締めることで固定されます。レバーとノブで固定方式が違うくらいで、使い勝手は純正品と大きくは違いません。複数持っている RC2 クイックシューがそのまま使えるというのは超便利。

SUNWAYFOTO MAC-14

折りたたんでもこの通り、純正クランプとほぼ同様な収まり具合。befree のコンパクトさを損ねないのが良いですね。

これは気に入りました。Peak Design 製品と befree 両方のユーザーならばマストと行って良い改造ではないでしょうか。
私は無駄に三脚が必要な被写体を撮りに行きたくなりました(笑。

SUNWAYFOTO / クイックリリースクランプ MAC-14

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Haoge / ボスアダプタ AD-M

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2018/10/12 (Fri.)

Peak Design ANCHOR LINKS

先日まとめ買いした Peak Design 製品、最後は Anchor Links について。

Peak Design / Anchor Links Camera Strap Quick-Connectors

Anchor Links Camera Strap Quick-Connectors

Anchor Links は「Peak Design 製でない汎用ストラップをほぼ何でもアンカー対応にできるアダプタ」です。Slide や Leash はワンタッチで長さ調節できることも含め非常によくできたストラップだと思いますが、デザインや素材のバリエーションが少なく、好みに合わないことで敬遠している人も少なくないでしょう。しかしこの Anchor Links を使えば自分の好きなストラップをアンカー対応にして、用途や気分に応じて気軽に付け替えることができるようになります。

Anchor Links Camera Strap Quick-Connectors

製品に含まれているのは Anchor Links 本体 2 個とアンカー 4 個(+ロゴシール)。しかしこのパッケージに入っていたアンカーはまさかの V3(リコール対象品)でした。直販で買ったときの荷物に V4 が 1 セット入っていたのはこれが理由だったか...。

Anchor Links Camera Strap Quick-Connectors

Anchor Links 本体は Cuff、Leash ストラップのバックル部分と全く同じもの。幅の異なるストラップホールが二つついていて、使うストラップの太さに応じたホールに通すようになっています。市販ストラップをアンカー対応化する場合はたいてい小さい方の穴に通すことになるでしょう。

Anchor Links Camera Strap Quick-Connectors

試しに Swimming Fly & Gavaert のストラップ(既に販売終了品)をつけてみました。これチェック柄が気に入って、気分で付け替えて使おうと思って買ったんですが、付け替えがめんどくさくて半分死蔵していたのですが(ぉ)これで改めて日の目を見ることになりそうです。

Peak Design 製品はアンカーを軸としていろいろ付け替えることができるため、一度使った結果手持ちのカメラ全部にアンカーをつけて Peak Design 製品を複数購入してしまう「ピークデザイン沼」と呼ばれていたりもしますが(笑)、この Anchor Links の存在がその沼をより深いものにしていると言えます。
私はカメラストラップは基本的にナイロンかコットン系の機能性ストラップ派なんですが、AcruROBERU あたりの本革ストラップを一本持っておいてシチュエーションによって使い分けてみたいという願望はあったので、Anchor Links ももう 1~2 セット買い足してストラップのバリエーションを増やしてみようかと画策中。

Peak Design / Anchor Links Camera Strap Quick-Connectors

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2018/10/11 (Thu.)

ビデオ雲台化済み befree 対応キャリングケース

ビデオ雲台に換装して疑似 live 化した私の Manfrotto befree。折りたたみ時の太さが増してしまったことで付属のキャリングケースにギリギリ入るものの、ファスナーが閉まりきらない状態になっていました。

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私が befree をビデオ三脚として使うときにはキャリングケースはあくまでインナーケースとして使い、ケースごとバックパックに入れることがほとんどだからまあいいか...と思っていたんですが、たまたまビックカメラの三脚コーナーをブラついていたときにちょうど良いケースを発見。実売 ¥1,500 なら買っておいて損はないと思い、そのまま捕獲しました。

Manfrotto / befree アドバンス用三脚バッグ MB MBAGBFR2

MBAGBFR2

「befree アドバンス用」とありますが、現行世代の befree シリーズ全体に対応したケースのようです。レジに持って行く前に、念のため店頭に展示されていた befree live を入れてみて確認しました(笑

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初代 befree の付属ケースと比べると、素材感等は同じながら寸法が大きめに作られ、befree live のようなビデオ雲台つきでもスッポリ収まるようになりました。あと地味にショルダーパッドがゴム系からクッション+メッシュ素材になっています。
そもそもクッション性がほとんどないキャリングケースなので、あくまでキズ防止程度に考えるのが良いでしょう。私はこれまで通りインナーケース代わりにして使おうと思います。

Manfrotto / befree アドバンス用三脚バッグ MB MBAGBFR2

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2018/10/03 (Wed.)

Peak Design CAPTURE Camera Clip

先日まとめ買いした Peak Design 製品のうちの一つ、「Capture」。これ以前から気になっていたんですよね。

Peak Design / Capture Camera Clip

Capture Camera Clip

バックパックのショルダーハーネス等にカメラを括りつけておけるアタッチメントです。
私は普段はカメラをネックストラップで首から提げ、必要に応じて斜め掛けにして使っているんですが、長時間の歩きやちょっとした山歩きを伴う撮影だとカメラがブラブラして邪魔だし、カメラが揺れること自体が首や肩に負担を掛けるんですよね。そういうときにこの Capture を使えばラクそうだし、一度試してみたいと思っていたのでした。

Capture Camera Clip

Capture は二枚の金属プレートで構成されています。このプレートでバックパックのショルダーハーネスを挟み込んで固定します。

Capture Camera Clip

二種類の固定用ネジが付属。通常は左側の手回しネジを使いますが、ショルダーハーネスが分厚い場合などは右側の長いヘックスネジを使用します。

Capture Camera Clip

ショルダーハーネスに取り付けてみました。バックパック的に「一番安定する位置」を求めるとチェストストラップと場所の取り合いになってしまうのがちょっと悩ましいところ。

Capture Camera Clip

カメラ側にはクイックシューを取り付けます。このシューが取付位置を前後にオフセットできるようになっていたり、同社のアンカー取付穴が四箇所もついていたり、けっこう凝っています。
ちなみにこのクイックシューはアルカスイス互換になっているようで、これをつけっぱなしにして使うならば三脚や一脚側の雲台もアルカスイス互換品に交換してやりたくなりますね。そういえば Manfrotto の現行品はアルカスイス互換化が進んでいるんだよなあ(悪魔の囁き

Capture Camera Clip

こんな感じでカメラを胸元に固定できます。思っていた以上にグラグラする感じもなく、またネックストラップで首から提げるよりも負担が少なくてイイ感じ。これはちょっと、どこかにガッツリ撮影に出かけたくなりますね。

Peak Design / Capture Camera Clip

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2018/10/01 (Mon.)

Peak Design LEASH

Peak Design 製品、先日の Cuff に続いて今日はストラップの「Leash」について。

Peak Design / Leash Ultralight Camera Strap (アッシュ)

Leash Ultralight Camera Strap

Leash(リーシュ)は「ひも(綱、鎖)」という意味。Peak Design 製品は身も蓋もないくらいシンプルなネーミングのものが多いですね。

α7 III は重めのレンズをつけることも多いため幅広の Slide Lite を使っていますが、この Leash はコンパクトなシステムで使うために購入。
カラーは Cuff に合わせてブラック...と思ったけどちょっと遊んでみるべくアッシュを選択しました。アッシュカラーの Leash、ってふと気がついて確認してみたら例によっていつもの二人ともろかぶりだったというね(;´Д`)ヾ。サイカ先生に至ってはブラックの Cuff までお揃い...。

Leash Ultralight Camera Strap

Leash は Slide シリーズでこそありませんが、スライドによる長さ調節機能を当然のように持っています。私はスライド機構なしのカメラストラップはもう使えない身体になってしまったので、購入にあたってはこれは必須条件でした。しかもストラップの両側どちらからでも調節できるのが嬉しい。

アッシュグレーのストラップにキャメルカラーの革パッチ、さらにスカイブルーのステッチという色使いがイイ。オシャレ度で言えばブラックよりもアッシュのほうが全然良いと思います。ただここに赤いアンカーというのはデザインを崩していると思うので、ブルーかブラックのアンカーも出してくれませんかね。

Leash Ultralight Camera Strap

このストラップのメイン使いになるであろう RX100 III に装着してみました。色合い的には富士フイルムやオリンパスなどのシルバー系のボディのほうが似合うだろうと思っていたら、以外にも黒一色のカメラにも似合うじゃないですか。

RX100 III は普段は Cuff をつけつつ、撮影メインじゃない外出や出張時にスナップカメラとして首から提げるのにこの Leash に換装するという使い方をしようと思います。こういうとき、ワンタッチで交換できるアンカーシステムはありがたい。

Leash Ultralight Camera Strap

試しに α6000 にもつけてみました。やっぱりアッシュはシルバー系ボディとの相性は抜群ですね。
α6000 もまだまだスナップカメラとして持ち出す機会が多いんですが、長年使ってきた ARTISAN&ARTIST のストラップがだいぶヘタッてきたので、この Leash を RX100 III と共用する形で使っていこうかと。

Leash、デザインと機能性を兼ね備えたミラーレス/コンパクトカメラ用ストラップとしてはかなり出来が良いんじゃないでしょうか。私はとても気に入りました。

Peak Design / Leash Ultralight Camera Strap

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2018/09/28 (Fri.)

ZEISS ZX1

【フォトキナ】ZEISS、Adobe Lightroom内蔵のデジタルカメラ「ZX1」発表 - デジカメ Watch

ニコン・キヤノンのフルサイズミラーレスカメラ発表、L マウントアライアンス、富士フイルムの 1 億画素中判カメラ発表といろいろあったここ一ヶ月のカメラ界隈の中で最も驚いたのがこのニュース。ツァイスが独自のレンズ一体型、それも Adobe Lightroom CC を搭載したカメラ「ZX1」を発表しました。

レンズは 35mm F2。フルサイズでこのスペックのレンズ搭載という点ではソニーの RX1 シリーズと同じですが、RX1 は Sonnar タイプなのに対して ZX1 は Distagon タイプという違いがあります。またイメージセンサも RX1 シリーズとは異なる 3,740 万画素品。少し前に「ツァイスが 35mm の単焦点レンズ一体型フルサイズカメラを開発中」という噂が立ったときには RX1R II ベースの OEM 品なのかと思っていましたが、全くの別物でした。
そして最大のサプライズが Lightroom CC 内蔵という点。UI を見る限り内部では Android が動いていて Android 版 Lightroom CC を使うということだと推測されます。撮影後の画質調整・現像に Lightroom を使うのは当然として、撮影機能自体も Lightroom を使うのか Android とは別にカメラ自体のリアルタイム OS が存在するのかは不明。撮影画面の UI は Lightroom CC の撮影画面と似ているようで微妙に異なります。おそらく「Android+Lightroom CC が常時起動していて、その上で使うカメラ」なのでしょうが。

写真撮影後はカメラ内蔵の Lightroom CC から Wi-Fi または Bluetooth 経由でクラウドストレージ(現時点では Dropbox に送れることは判明)、メール送付、スマートフォン転送などが可能。現在でも写真をスマートフォンに直接転送できるカメラは当たり前に存在していて、撮影→スマホ転送→スマホ上で Lightroom CC 等を使って調整することは普通にできていますが、スマホに JPEG で転送する前にカメラ内で RAW(DNG かもしれませんが)を直接現像できるのは画質面でメリットがありますし、スマホ側のディスプレイ品質に依存せず撮影時と同じディスプレイで現像までできるのも意義があります。また「SHOOT. EDIT. SHARE.」というキャッチコピーが示しているとおり、スマホやクラウドストレージだけでなく SNS 等にも直接投稿できるようにはしてくるはずで、スマホを介さずに撮影から編集、共有までできるワークフローは SNS 時代らしいカメラと言えます。

まあこういったコンセプトのカメラはパナソニック CM1 やニコン S800c、あるいは PlayMemories Camera Apps 時代の α など多くのメーカーが挑戦しては失敗してきた歴史があるわけで、今回もうまくいくかは分かりません。が、アプリで機能が追加できるというのではなく単体で現像から共有までできるという点に絞っていること、それとカメラ自体の質が良さそうなことから、インスタとは違った方向性で写真を編集してシェアしたい向きには一定の支持が得られる可能性はありそう。

個人的には、カメラはもっとコミュニケーションツールとして進化しないとどんどんスマホに侵食されていくと考えているので、こういう方向性には強く共感します。今回の photokina 周辺では多くのカメラメーカーが新機軸を打ち出してきましたが、いずれも画質やカメラ性能の追求に主軸が置かれていたのに対して、光学メーカーの老舗中の老舗がこういうアプローチを採ってきたことが非常に興味深い。単焦点レンズ固定式だし、価格はきっと 40~50 万くらいするだろうから買う人は限られるでしょうが、今後のカメラのあり方に一石を投じる存在になりそうです。

投稿者 B : 21:21 | Camera | Compact | コメント (0) | トラックバック

2018/09/27 (Thu.)

Peak Design CUFF

メーカー直販で購入した Peak Design 製品についての記事を何回かに分けて書いていきます。まずは当初の目的だったリストストラップ「Cuff」から。

Peak Design / Cuff Camera Wrist Strap (ブラック)

Cuff Camera Wrist Strap

その名の通り「カフ」、つまり手首を通すためのリストストラップです。
カメラ用のリストストラップも星の数ほどあるけれど、量販店で探してもチープな作りのものが多いし、機能性のあるものは特に少ない。そこそこ質感があって機能性も兼ね備えたものを探すとこの Cuff に行き着くことになります。

Cuff Camera Wrist Strap

Peak Design のネックストラップをそのままリストストラップ化したようなデザイン。2016 年頃までの Peak Design 製品はちょっと野暮ったさもあったけど、現行モデルは金属パーツやステッチの使い方が洗練されて価格に見合った質感のある製品になりました。

Cuff Camera Wrist Strap

アンカーを介してカメラに取り付ける構造は Peak Design 製品共通。
付属のアンカーは V4 でした。

Cuff Camera Wrist Strap

このストラップの特長は、この金属パーツを基準にストラップの長さが調節できるようになっている点。ネックストラップでもスライドによる長さ調節機構がついていますが、類似の機能がリストストラップにも備わっています。金属パーツがデザイン上のアクセントにもなっていて良い感じ。

Cuff Camera Wrist Strap

今まで RX100 III で使っていた吉田カバン製ストラップ(たぶん十年以上前に買った Cyber-shot 用キャリングポーチについてきたものをいまだに使っている)と比べると三割くらい長い。コンデジ用としてはちょっと大仰すぎるような気もしますが、今回は他の Peak Design 製ストラップと換装できることを重視しました。

Cuff Camera Wrist Strap

RX100 III への取り付けは、アンカー V4 だと紐が細すぎて通らなかったので、リコール対象になったアンカー V3 をあえて使用。V3 はごく低確率で紐が切れてしまう不具合があるとのことですが、コンデジ級のものであればそれほど負荷はかからないでしょうということで自己責任で使うことにします。

Cuff Camera Wrist Strap

RX100 III に取り付けると、ストラップの長さがカメラ本体の横幅の倍くらいになってしまい、さすがにちょっと長いかなあ...という気はします。まあ邪魔になるときにはすぐに取り外せるのがアンカーシステムの良いところでもあるし、ひとまず良しとしましょう。それでも Peak Design にはコンデジ用にこの 2/3 くらいの長さのバージョンも製品化してほしいところ。

ちなみに RX100 III は必要に応じてネックストラップにも換装できるよう、アンカーは左右両側に取り付けておくことにしました。

Cuff Camera Wrist Strap

α7 III にも換装してみました。サイズ感的にはこっちのほうがしっくり来ますね。α7 III には普段は Slide Lite をつけていますが、屋内だけで使うようなシチュエーションでは Cuff をつけて運用するのもアリだと思います。

Cuff Camera Wrist Strap

撮影時にはこうやって↑ストラップに手首を通し、長さ調節して脱落防止するようにすると単にストラップを通しているとき以上の安心感があります。

基本的には RX100 III の常用ストラップとしつつ、必要に応じて他のカメラにも付け替えて活用しようと思います。

Peak Design / Cuff Camera Wrist Strap

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2018/09/26 (Wed.)

SIGMA 60-600mm OS Sports 発表

Photokina 2018(ドイツ・ケルン)にて、5つの新製品およびLマウントアライアンスについて発表しました | プロダクト | SIGMA|株式会社シグマ

L マウントアライアンスに続いて、シグマがレンズの新製品 5 本を発表しました。ラインアップは以下。

  • 28mm F1.4 DG HSM | Art
  • 40mm F1.4 DG HSM | Art
  • 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports
  • 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports
  • 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
Art 単焦点 2 本、Sports 望遠ズーム 2 本、APS-C・m4/3 向け Contemporary 単焦点 1 本という意欲的な製品群になっています。おそらく来年以降はしばらく L マウントおよび E/RF/Z マウント向けレンズに注力することになるのでしょうが、それに先だって現在の SIGMA GLOBAL VISION レンズラインアップに欠けているピースを埋めたような形になっています。

Art 単焦点は 28mm F1.4 は定番の焦点距離だから予想の範疇でしたが、まさか 40mm F1.4 という刻んだ焦点距離を出してくるとは思っていませんでした。個人的には 40mm は EF40m/F2.8(パンケーキ)と NOKTON classic 40/F1.4 を使っており、35mm よりもちょっと切り取る感覚のある画角が扱いやすくてよくスナップに使っていたりします。が、レンズ単体で 1.2kg という重量はいくらなんでもスナップ向けレンズじゃない(;´Д`)ヾ。だって同じ Art シリーズの 85/F1.4 よりも更に重いんですよ。これはスチル用というよりも先行して発表されていたシネレンズ 40mm T1.5 FF が主眼にあって、その派生としてのスチルレンズという位置づけなのではないでしょうか...。

70-200mm F2.8 Sports は望遠ズームの定番中の定番。現行の APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM は SIGMA GLOBAL VISION が発表される二年前に発売されたレンズで、非 SGV ながら長らく現役を張っていました。現行製品も「開発がある程度進んだ段階で他社(キヤノンやニコンと思われる)から出てきた同格レンズの性能があまりにも良かったため設計をやり直した」という曰く付きのレンズでしたが、新しい 70-200/F2.8 は光学系を再度刷新してきました。キヤノンの EF70-200/F2.8L IS III がレンズ構成自体は II 型から変えずにコーティングと電気系のリフレッシュに留まったのとは対照的で、シグマを代表するレンズの一本にしようという気概が感じられます。

また Art 単焦点レンズは SA/EF/F/E マウント向けが発売されるのに対して、Sports ズームレンズは今回も SA/EF/F マウントのみの発売でネイティブ E マウント版は用意されません。像面位相差センサを使ったコンティニュアス AF にまだ最適化できていないということなのかもしれませんが、ボディ側の性能的にそろそろ EOS 7D2 よりも α7 III のほうが歩留まりが良いのでは...と思っていることもあり、一度同じレンズで比較してみたいんですよね。いずれ E マウント対応とマウント交換サービスが提供されることに期待して今のうちから EF マウント版を買ってしまうのも手だとは思いますが。

そして今回、個人的に最も注目しているのは 60-600mm OS Sports ですよ。私が EOS 7D2 にほぼつけっぱなしにしている 50-500mm OS の直後継にあたる、スポーツ向け万能レンズ。

SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports 開発発表および発売日決定のお知らせ | プロダクト | SIGMA|株式会社シグマ

SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM

シグマの超望遠レンズには Sports/Contemporary の二種類でラインアップされている 150-600mm が既に存在していますが、これは旧 150-500mm の後継でありあくまで別ライン。私も今まで何度か 50-500 から 150-600 への買い換えを検討しましたが、スポーツ撮影でカメラ二台持ちせずに撮るには標準焦点域も撮れる 50-500mm のほうが便利なんですよね。

長らく愛用している 50-500mm OS にも不満はあって、SGV 以降のレンズでの標準装備になっているフォーカスリミッター対応(カワセミ撮るときにこれがあるとないとでは歩留まりが全然違う)、一定焦点距離ごとのズームロック機構(繰り出しズームレンズで天体撮るときにこれがないと超不便)、あと 400~500mm あたりの解像力が物足りないというところ。少なくとも前二者は 60-600mm OS では当然対応しているようですし、あとは 400~600mm 域の画質がどうかが気になります。

50-500mm ユーザーとしては買い換えたいところですが、価格帯がちょっと上がってしまったのが悩みどころ。旧型比で焦点域が全体的に 20% テレ側にシフトしているからやむを得ませんが、ヨドバシ価格で ¥213,300(税込)というプライスタグがついていて、おいそれと買える値段でもないんですよねえ。いっぽうで 150-600mm Contemporary だとその半額で買えるところまでこなれてきていて、望遠専門と割り切って 150-600mm に買い換えるという選択肢もアリ。価格差が大きいだけに悩ましい。

まあ来月には発売されることだし、発売後の評価を見ながらしばらく考えようと思います。

シグマ / Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 21:06 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/09/25 (Tue.)

L-Mount Alliance

【フォトキナ】ライカ、パナソニック、シグマが「Lマウントアライアンス」で協業 - デジカメ Watch

L-Mount Alliance

今日から photokina が開幕していますが、その場でライカ・パナソニック・シグマの三社が共同で「L マウントアライアンス」に関する協業の発表を行いました。今後、この三社でライカ L マウント(フィルム時代の L39 マウントではなくライカ SL 等に採用されている電子マウント)に対応したカメラボディ・レンズを開発、発売していくとのことです。

このアライアンス形態から思い出されるのはちょうど 10 年前に発表されたマイクロフォーサーズ。あのときも元々のフォーサーズ規格のオーナーであったオリンパスにパナソニックとライカ(パナソニックにレンズブランドのライセンスを供与していた)を加えた三社での発表でした。今回はフルサイズおよび APS-C 向けの、かつライカがオーナーであるマウントということで、オリンパス不在かつ代わりにシグマが入ってきた形になります。提携の形がすごく似ているのは、やっぱり実質的にはパナソニックが動いてまとめた規格なんだろうなあ...と想像されます。
自社ボディとレンズだけではなかなか裾野が広がらないライカ、m4/3 よりもポテンシャルの高い(センサが搭載可能な)マウントが必要だったパナ、SA マウントに代わるミラーレス時代のマウントを手に入れたかった・かつ自社以外のボディ向けにもレンズを売りたいシグマの利害関係が一致した結果がこのアライアンスとみて良いでしょう。また既存マウントに二社が乗っかることで、新マウント立ち上げ当初によくありがちな「レンズの種類が少ない」問題に対して、既存 L マウントレンズに加えて三社がそれぞれに開発するレンズでカバーできるというのもメリットと言えます。逆にデメリットがあるとすれば、マウントの仕様を拡張したくても一社の思惑だけでは決められない(ため競合他社よりも動きが遅くなりがち)というところでしょうが、L マウント自体はライカがオーナーなのでそのあたりは最初からクリア、とみて良いのでしょうか。

【フォトキナ】パナソニック、35mmフルサイズミラーレス「S1R」「S1」開発発表 - デジカメ Watch

ボディのほうはパナソニックが S1・S1R という二つのボディの開発を発表済み。現時点では外観とスペックの概要が公表されているのみですが、m4/3 の LUMIX G シリーズはスチルよりもムービーのためのカメラと見なされている現状に対して、S シリーズでも引き続きムービーを軸とした進化を続けていくのか、あるいは改めてスチルに注力するのか。S1R が 47Mpx センサということでスチル方面も諦めていないようには見えますが。

またライカとパナは当然としてシグマも L マウントボディを計画中ということで、いよいよフルサイズ Foveon を搭載したボディの登場を期待しても良さそうです。また Foveon ユーザー的観点で言えば一本のレンズをマウントアダプタなしで昼間の静物撮影はシグマ、夜間やスポーツ撮影にはパナのボディと使い分けることができるようになるわけで、今の sd Quattro+α という組み合わせ以上に使い勝手が良くなることになります。
シグマ的にはフルサイズミラーレスボディが作れるマウントを手に入れ、同じマウントでアライアンスの二社向けにもレンズを供給でき、さらにはフランジバックの近い E/RF/Z それぞれのマウントともレンズの基本設計を共通化できるということで、今回の座組は非常に旨味が大きいと言えます。もしかすると三社の中で一番得をするのがシグマなのかもしれません(笑。

現在のシグマレンズは EF/SA 向けのレンズを MC-11 やマウント交換サービスで E にも対応させていますが、ほぼ全部のカメラメーカーがミラーレスに注力することが確定した今後はフランジバック 20mm を基準としたレンズを L/E/RF/Z マウント向けに開発し、相互にマウント交換サービスで行き来できるようにするのではないでしょうか。一眼レフ用の Art 大口径単焦点レンズは主要な焦点距離がもう揃っていますし、スポーツ用の望遠レンズ以外は今後一眼レフ用に新規開発する意味は薄い。そういう観点でも、ミラーレスネイティブのレンズに注力する素地は整っていると言えます。
そうなると注目されるのはシグマがフルサイズミラーレス向けにどんなレンズを出してくるのかというところ。既にキヤノンが RF28-70/F2 や RF50/F1.2 という超大口径レンズを出していることを考えると、今までと同じように「デカくて重いけどとにかく明るく高画質」では差異化が難しい。となると既存レンズにある超広角 F1.4 単焦点や 50-500mm OS、120-300mm F2.8 のような「他社が作らないユニークなスペックのレンズ」というあたりが企画の軸になりそうな気がします。個人的には、開放 F 値はそこそこだけどコンパクトで高画質なレンズみたいなところにも期待してしまいます。

キヤノンもニコンもそれぞれ「らしい」やり方でフルサイズミラーレス機を世に出してきましたが、今後どう転ぶのか分からないという意味ではこの L マウントが最も面白そうではあります。今後の動向にも注目ですね。

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2018/09/24 (Mon.)

Nikon Z 7 インプレッション

先日の EOS R に続いてニコン Z 7 も見に行ってきました。
まあ私はキヤノン/ソニーとは違いニコンは今まであまり使ったことがなく、あまり語れる立場にないのですが、フルサイズミラーレス初号機とくれば一度触ってみたかった。

Nikon Z 7

展示されていたのは今週末から発売予定の Z 7。先日から大手家電量販店で先行展示が始まっているので、もう触った人も多いのではないでしょうか。

第一印象では EOS R よりも少し大きく感じます。数値上は EOS R とさほど変わらないはずなのに大きく見えるのは、 EVF の出っ張りが大きいせいでしょうか。

Nikon Z 7

グリップはキヤノン/ソニーと比べても一番しっかりしています。ここはミラーレスではなくほぼ一眼レフを握っている感覚。シャッターボタン周りの操作ボタン類の配置も一眼レフのものをそのまま踏襲していて、既存ニコンユーザーの移行を強く意識した機種であることがよく分かります。EOS R が一眼レフ系とは操作性をガラッと変えてきたのとは対照的。

Nikon Z 7

上面ディスプレイは EOS R とよく似ていますが、EOS R が有機 EL を採用しつつ電源オフ時にも表示可能なのに対して、Z 7 は電源オフ時には上面ディスプレイもオフ。液晶なのか有機 EL なのかは不明ですが、EOS R のものよりもかなり輝度が高いようです。

Nikon Z 7

操作系は非常にオーソドックスで、初めて触っても違和感なく操作することができます。EOS R のマルチファンクションバーには可能性は感じるけど、やはり使い慣れたスティックセレクタの安心感は強い。まあ、近年のミラーレス機では AF ポイントが多すぎてスティックでは逆にまどろっこしいことも多いですが。

また 369 万ドット・0.8 倍表示の EVF は今までのミラーレスの中では最高レベルに見やすく、これなら光学ファインダ不要だなと感じました。眼鏡使用者には倍率が高すぎない EOS R の EVF がちょうどいいという意見もあるようですが、裸眼/コンタクトレンズならニコン Z の EVF が随一。私が使っている α7 III は 235 万ドットなので(α7R III や α9 は 369 万)差を感じるところです。EOS R も 369 万なので、今後は 20 万円クラスのフルサイズミラーレスではこれが標準になっていくのでしょう。

Nikon Z 7

背面液晶はバリアングルではなくチルト式。上下のチルト幅も α7 とほぼ同じです。ここはバリアングルを採用した EOS R にアドバンテージがあります。私も α7 シリーズで一日も早くバリアングルを採用してほしいと思っているくらいなのに、今回フルスクラッチで開発された Z でなんでただのチルト?というのは疑問に感じるところ。

店頭で少し試写してみた感想としては、触感や操作性に関しては「一眼レフの思想をもつカメラをそのままミラーレスにした」という感覚で、確かに違和感がありません。AF も(少なくとも静物を撮る限りは)十分に速いし、シャッター音もニコン的。α7 III よりも若干シャッターショックが大きいかな?とは感じたものの、ニコンのカメラで撮ってるんだなと実感できるものでした(まあ、普段ニコンを使っていない部外者の印象にすぎませんが)。このあたりの作り込みは現ニコンユーザーの移行 or 買い増しを狙うこのシリーズの位置づけとしてとても正しいものだと思います。

が、気になったのは撮影後のブラックアウトがそれなりに長いこと。実はこれ、EOS R(の、少なくとも今イベント等で触れるバージョン)でも言えることなのですが、撮影後プレビューが出てくるまで体感で 0.5 秒くらい待たされます。α7 III では撮影後即座にプレビューが表示される(かつ、その状態でレリーズボタン半押しするとすぐにキャンセルできる)ためテンポを崩さずに撮影続行できるのですが、Z 7 や EOS R のこの待ち時間はまるで数年前のカメラを触っているような感覚。少なくとも EOS 5D3 ではこんなことはなかったので、設計思想というわけではなくファームがまだこなれていないということなのでしょうか?今後ファームアップで改善されるのかもしれませんが、現状の動作ではいくら他が良くてもそれだけで萎える要因になるというのが正直なところ。発売まで、あるいは発売直後に改善されることに期待したいです。

投稿者 B : 22:27 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/09/22 (Sat.)

Peak Design 製品はメーカー直販がお買い得

α7 III 用に買った Slide Lite ストラップが予想通り気に入ってしまったので、今後カメラストラップ関連は Peak Design 製品を中心に揃えていくことにしようと思いました。アンカーを軸にカメラとストラップをとっかえひっかえできる利便性が魅力なわけですが、まさにピークデザイン沼という感じ(;´Д`)ヾ。
なお 7~8 月の間はアンカーのリコール対応を優先していたのか販売店でも在庫切れ状態が続いていたようで、9 月に入ってようやく市場流通が回復してきた模様。

今回狙っていたのは RX100 III のリストストラップを Cuff に換えたかったのと、RX100 でもたまにネックストラップを使いたいときがあったので小型カメラ用の Leash。でも両方買うと一万円オーバーなんだよなあ...と少し躊躇しながらあれこれ悩んでいたところ、Peak Design の公式通販で割引つきのバンドル販売を行っているのを発見。

Peak Design | Gear For Creative, Adventurous People

このセットだと、Cuff+Leash とさらにバックパックのショルダーハーネスにカメラを提げられる Capture までまとめて $115。日本でこの三点セットを買うと二万円コースなので、送料($17.95)を考慮してもメーカー直販を利用した方が数千円安い。Capture もいずれ試してみたいとは思っていたし、これはいい。
国内販路で買ってないと何かあったときのサポートが面倒になるのはデメリットですが、先日のアンカーリコールは販路関係なく Peak Design が直接サポートしていたし、そんなに問題にならないだろうという判断で直販でオーダーしてみました。

アンカーの交換品はサンフランシスコから届きましたが、今回は香港から送られてきました。

Peak Design

注文から十日ほどで到着。発送メールには Hongkong Post のトラッキングナンバーが記載されていましたが、Hongkong Post のサイトで検索しても該当なし(´д`)。結局荷物が届くまで Hongkong Post の追跡システムに登録されることはなかったというね...先日のリコール対応品の輸送に使われた USPS のシステムよりもひどい。まあ届いたからいいんですが...。

Peak Design

最終的に今回注文したのはこちら。

三点のバンドルセットに加えて、せっかくだからアンカーリンクス(任意のストラップを Peak Design のアンカーシステム対応にできるアダプタ)も買ってみました。
これだけ買って送料込みで約 $150。日本円にして ¥16,800 くらいなので、国内だと Capture と Leash を買っただけでほぼ同じ値段になります。またアンカーリンクスは件のリコール対応の影響か、まだ国内流通が復活していないようなので、メーカー直販は現状入手できる数少ない手段の一つと言えます。
それぞれ単品で買う場合は送料を計算すると国内で買うのと大差なくなってしまいますが、カメラバッグ等単価の高いものや複数製品をまとめ買いする場合は Peak Design 直販を利用するのがお買い得と言えます。Everyday シリーズのバックパック/メッセンジャーバッグのバンドル品なんかもあったりして魅力的。

Peak Design

なお、届いた荷物の中には購入した商品の他にアンカー V4 が 4 本入っていました(スプリットリングは楕円タイプ)。それぞれの商品にもアンカー V4 が同梱されていたのでこれはあくまでサービスということなのでしょうが、さすがにこんなに要らない(;´Д`)。もしかするとこれは手持ちのカメラを全てアンカー対応に取り替えることでさらなる Peak Design 沼に引き込もうというトラップなんでしょうか(汗。

今回購入した製品それぞれについては別途使用感等をエントリーする予定です。

Peak Design / Cuff Camera Wrist Strap

B07193B7TL

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2018/09/16 (Sun.)

EOS R インプレッション

品川で開催中のキヤノンのユーザーイベントで EOS R を触ってきました。

キヤノン:EOS Rシステムブランドサイト|EOS R SYSTEM PREMIUM SESSION

EOS R

...とはいえ、イベント会場のハンズオンコーナーは日曜午後イチの段階で 30 分待ちの行列ができていたため、私は下階のショールームで主に試してきました。ショールームのほうは 10 分待ちくらいで順番が回ってきましたが、ストップウォッチで厳密に 5 分交代制になっており、時間が足りない(;´Д`)。結局イベント会場内のシューティングコーナーでの試写と合わせて 15 分くらいしか触れませんでした。
なおショールームでは外観撮影は可能なものの、電源を入れた状態での撮影は NG。おそらく UI 周りがまだ最終になっていないからという理由でしょうが、Twitter で見かけた情報によるとイベント会場では電源 ON 状態で外観撮影可だったらしく、もしかするとショールームとイベント会場で展示機の状態が異なっており、イベント会場側の機材には最終版に近いファームウェアが適用されている可能性もあります。また体験時間についてはイベント会場でも一人 5 分までと書かれていましたが、そこまで厳密に運用されているわけではないようでもあり、いずれにしてもショールームよりイベント会場に並んで触った方が良かったのかもしれません。

EOS R

そんなわけでショールーム展示の EOS R。EOS 5D クラスに比べると小さいけど EOS M5 よりは一回り大きい、そんなサイズ感です。デザインイメージも EOS 5D と EOS M5 の中間くらいを狙った感じで、第一印象としては悪くない。

EOS R

個人的に EOS R で一番好きなポイントがこのマウント周り。ボディ・レンズ双方のマウントの金属部分が露出しつつ結合しているデザインにグッときてしまいました。初期のソニー E マウントもそうでしたが、こういうレンズマウントの存在感を際立たせたメカメカしさを見ると、それだけでご飯三杯くらいイケそうな気分になります(ぉ。このようなアイコニックな意匠は初号機ならではのもので、おそらく世代を重ねて実用重視になると薄まっていってしまうものですが、ぜひ後継機種や派生機種でも続けてほしいところ。

EOS R

ボタン配置は基本的に EOS D 系のものを踏襲しながらも本体サイズの制約でボタン数は削減されています。EOS D であれば測光モード・WB/AF・DRIVE/ISO・フラッシュ調光あたりのボタンが並んでいましたが、EOS R では専用ボタンではなくなりました。またミラーレスではそれらはクイックメニューから変更することが一般的ですし、後述するマルチファンクションバーでの調整も可能なので割り切った模様。

なおフレーミング中に EVF・液晶モニタに表示される像は絞り値の設定に関わらず開放状態の像で、絞りやピクチャーエフェクト等が反映された像が表示される α 等とは異なります。これはおそらく OVF の同じ挙動にして EOS D からの移行をスムーズにしようという思想なのでしょうが、撮影結果を見ながら撮れるミラーレスの利点を削いでいるとも思います。EOS D ではマウント脇に存在した絞り込みプレビューボタンは EOS R にはなく、シャッターボタン脇にある M-Fn ボタン等に割り付けてプレビューすることは可能。

背面ではなく上面に移動したサブ電子ダイヤルは EOS D のようなカチカチした触感ではなく、PowerShot や EOS M のような「シャキシャキ」した感覚。これに触れていると「ああ、EOS R って EOS D のリプレースじゃなくて EOS M のフルサイズ版なんだな」と感じます。

EOS R

背面の操作系は何といっても EVF の脇に新設された「マルチファンクションバー」に尽きるでしょう。様々なパラメータの調整に割り付けることができますが、特に面白いと思ったのはホワイトバランス調整に割り当てられること。このバーに触れるだけでホワイトバランスをケルビン単位で調整することができます。他社のミラーレスでも少しメニューの階層を辿ればケルビン単位での調整ができるものもありますが、ここまでダイレクトに操作できるというのは珍しい。ホワイトバランスはスチルなら RAW 現像で後からどうにでもできますが、ムービーだとここでワンタッチに変更できるというのは重宝しそうです。
ただメイン/サブ電子ダイヤルに加えてこのマルチファンクションバー、さらには RF レンズに備わっているコントロールリングまで含めると、パラメータ調整のためのスライダー機能が 4 つもあることになり、自分なりにカスタマイズして身体に馴染めば無二の操作性を得られるでしょうが、撮り方に合わせて扱いやすい組み合わせを見つけるまでは悩みそう。また誰かに一時的にボディを借りても操作系が違いすぎて扱えない、みたいなことも起こりそうです。

また今回初めて搭載された露出モード「Fv モード(フレキシブル AE)」はどんなものかと思ったら、シャッタースピード/絞り/ISO 感度/露出補正のうち任意のパラメータをオート設定にし、残りを手動設定できるというものでした。露出モードを変更せずにシャッタースピード優先相当から絞り優先相当に切り替えて撮影したり、シャッタースピードと絞りを任意設定して露出は ISO オートで調整するというような使い方ができます。例えば絞りは F8 で撮りたいけどシャッタースピードはこれ以上落としたくないというときに ISO 感度を自動的に上げて撮影できるというものです。フィルム時代と違って ISO 感度が自由に調整でき、かつセンサの性能向上で ISO 3200~6400 クラスが常用できるようになった現代だからこその機能と言えます。一眼レフはほぼ絞り優先モード固定で使っているという人は少なくないでしょうが、そういうユーザーでも重宝しそうな新モード。

EOS R

EOS 5D Mark III とサイズ比較してみました。EOS R のほうがボディそのものは一回り小さいですが、フルサイズだとレンズが大きくなるからシステム全体としてはあまり小さくならない、というのがよく分かる比較ではないでしょうか(5D3 側についているレンズが 24-70 だから少し短い、というのもありますが)。まあレンズ込みの重量で 300~400g くらい軽いのはメリットではあります。

EOS R

直接のライバルになるであろう α7 III との比較。ボディの厚みはほぼ同じですが、グリップは EOS R のほうが明らかに深い。個人的には α7 III のグリップでも小指が余ることは特になく、高さについてはさほど不満もないのですが、EOS R の深いグリップは安定感があって良いですね。

EOS R

上から見たときのフットプリントは同じようなものですが、正面から見るとクラスが違うカメラくらい違います。まあ EVF 部の高さは同じくらいなので、どうせ最大高が大きくなるならその中でいろいろ詰め込んだりグリップの大きさを稼ごうとしたキヤノンと、できる限り小さく作るのが宿命のソニーの差なのかもしれません(笑。

EF28-70mm F2L USM

話題になっているキヤノンの変態レンズ(誉め言葉)RF28-70/F2L。単体の写真だとサイズ感が分かりにくいですが、まるでシグマ製レンズかのようにごんぶとです。
今回はハンズオンの時間が短すぎてレンズをいろいろ試す余裕がなかったのが悔やまれます。

あまり長時間触れなかったので書ける感想も限られますが、キヤノンのミラーレスカメラとしては EOS M5 あたりで実用十分なレベルに達しており、フルサイズになった EOS M5 と考えるとよくできています。AF も OVF 機と遜色ない速さだし、操作性もカスタマイズと慣れを前提とすれば面白そう。ただ自分が 5D3 を売って EOS R に買い換えるかと言われると、スペック的にも UI 的にももう少しこなれてくれないと長年慣れ親しんだ 5D3 からの移行は難しいかなというのが正直なところ。逆に三世代目を迎えて不満点を着実に潰してきている α7 III ってよくできたカメラだなあ、と改めて感じました。
とはいえ EOS R はまだ初号機。これからファームアップで改善していく部分も少なくないでしょうし、今後のための仕込みにすぎない部分もあるでしょう。ニコンも含め各社切磋琢磨してより良いカメラが出てくることを楽しみにしつつ、引き続き動向を見守りたいと思います。

キヤノン / EOS R

B07H8WYM4Z

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2018/09/10 (Mon.)

Manfrotto MVH400AH

Gitzo のマウンテニア三脚をアウトレットで買った人トラベラー三脚を Peak Design のバックパックに入れている人がいるようですが、いっぽう私は新しい雲台を購入しました。

Manfrotto / 小型フルードビデオ雲台 MVH400AH

Manfrotto MVH400AH

秋は娘たちのピアノ発表会等、動画撮影を伴うイベントが増えるので、ビデオ雲台です。

今までは同じく Manfrotto の MVH500AH を使っていましたが、こういうイベントにはコンパクトさ重視で befree を持って行っており、三脚と雲台のバランスが悪い状態でした。というのも三脚がコンパクトなのに雲台が大きいために嵩張ってしまうので、コンパクトなビデオ雲台が欲しかったわけです。家庭用の Handycam には MVH500AH はちょっとオーバースペックすぎるし、そもそも MVH500AH は同社の 500 シリーズ三脚との組み合わせを想定したもので、befree には荷が重かったのも事実。

Manfrotto MVH400AH

今まで使っていた MVH500AH のサイズ感からすると 1/3 くらいのコンパクトさ。重さも 900g(MVH500AH)に対して 380g なので半分以下です。雲台を替えるだけでビデオカメラ一台分くらい荷物が軽くコンパクトになります(笑

Manfrotto MVH400AH

プレートの長さも 2/3 くらいになりました。私が使っている Handycam(HDR-CX520V)だと、MVH500AH のプレートではバッテリ交換時にいちいちプレートまで外さなくてはなりませんでしたが、MVH400AH のプレートならつけたままバッテリ交換ができるサイズ。まあ、今までがオーバースペックすぎたわけで、家庭用ビデオカメラにはこれくらいの雲台がちょうどいいということでしょう。

Manfrotto MVH400AH

MVH400AH は本体にも刻印が入っているとおり同社のトラベルビデオ三脚「befree live」付属雲台の同等品であり、これを befree に取り付けることで befree live 相当にできることになります。厳密には befree live は雲台の下に水平出しのためのレベリング機構を搭載しているため全く同じにはならないのですが、スチル用の befree を少ない追加投資でビデオ対応化できるのはありがたい。

Manfrotto MVH400AH

雲台本体はかなりコンパクトで、むしろプレートが雲台からはみ出るほど。プレートは MVH500AH のようなサイドロードはできず前後方向に抜き差しするのみ。側面にボタンがついていて、これを押すと固定用の突起がズレてプレートが外せる仕組み。

Manfrotto MVH400AH

CX520V を載せるとちょうどいいサイズ感。小さいながらも剛性感があり、パン/チルトも文句のない滑らかさです。
MVH500AH と比べるとカウンターバランスはないしビデオライト等を取り付けるためのコネクタもありませんが、これでも耐荷重は 4kg もあるし、家庭用ならこれで十分すぎますね...。

Manfrotto MVH400AH

befree 用の雲台として作られた製品だからもちろん折りたたみにも対応。うまい具合に折りたたんだスキマに雲台やパン棒が重なるようになっています。
ただオリジナルの befree についていた小型ボール雲台に比べるとさすがに大きくなるため、折りたたんだときに微妙に脚が閉じきらない状態。befree 付属のキャリングケースには「ギリギリ入るけどパツパツすぎてファスナーが閉められない状態」になります。まあ私は別途バックパックに入れて持ち運んでいるので問題ありませんが。

今後は子ども関係のイベントはこのセットで持ち歩き、MVH500AH のほうは主に一脚とのセットで野鳥撮影等をメインで使うことにしようと思います。

Manfrotto / 小型フルードビデオ雲台 MVH400AH

B01M0S1TRS

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2018/09/05 (Wed.)

EOS R

キヤノン、フルサイズミラーレスカメラ「EOS R」を発表 - デジカメ Watch
キヤノン、EOS R用「RFレンズ」4本が発表 - デジカメ Watch

EOS R

遂に出ましたね、EOS のフルサイズミラーレス機。先日のニコン Z と併せ、これで三大カメラメーカーからフルサイズミラーレスが出揃ったことになります。

マウントは EF-M にそのままフルサイズセンサを押し込んでくるか少し拡張してくるか...と思ったら、別規格として「RF マウント」を立ち上げてきました。EF-M とは互換性がないながらも EF/EF-S マウントとは後方互換を持たせたマウントになっていて、既存の EF/EF-S レンズは当然使用可能。デュアルピクセル CMOS AF によるオートフォーカスは EOS M5 の時点でマウントアダプタ経由でもネイティブレンズと遜色ない性能が出ていただけに、EOS R でも期待できます。

ボディのスペックを見てみると、いわば「ミラーレス版 EOS 5D」とでも言うべきバランス重視モデルになっています。3,000 万画素級のセンサと 369 万ドットの OLED EVF は α7 III ユーザーから見てもちょっと羨ましいと思うけど、それ以外はすごく突出したスペックがあるわけでも致命的な弱点があるわけでもなく、ソツなくまとめてきた印象。まあキヤノンとしてはフルサイズとしては初めてだけどミラーレス自体はもう 5 年もやっているわけで、最初からこれくらいのものが出せるのも不思議はありません。
先日発表されたニコン Z との比較で気になるのは、ニコン Z が徹底してニコン D シリーズの操作性をミラーレスでも踏襲し、違和感のない移行を標榜しているように見えるのに対して、EOS R はモードダイヤルの廃止や「マルチファンクションバー」の採用など EOS 5D あたりとは操作系をガッツリ変えてきているところ。Kiss や二桁・四桁 EOS のユーザーならさほど違和感はないかもしれませんが、一桁系のユーザーには少し慣れが必要そうに見えます。

ボディ以上に驚いたのが初期のレンズラインアップ。
「RF24-105mm F4 L IS USM」「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」の二本はまあ順当としても、「RF28-70mm F2 L USM」「RF50mm F1.2 L USM」という超弩級レンズをいきなり持ってきますか!という感じ。特に F2 通しの標準ズームレンズというのは完全にシグマのお家芸を食っちゃった感があり、今回の目玉はボディではなくレンズなのではないかとさえ思います。

このレンズラインアップの選び方がまたニコンとは対照的で、ニコンは F4 通し標準ズームと F1.8 単焦点×2 という大人しめのスペックでした(開発発表として F0.95「Noct」もありますが、あれは MF だし...)。これは当面ニコン Z は D850 など一眼レフのサブ機として使うためにコンパクトさ重視で、必要に応じて F マウントレンズも使えるという位置づけ。言ってみれば既存ニコンユーザーに対して「いつでもいいから準備ができた人から順にミラーレスに移行してください」というスタンスで緩やかな移行を促しているようなものです。それに対して RF レンズの戦略は最初から「このマウントにしかない、是非使ってみたいと思わせるスペックのレンズ」を用意しておくことで最初から EOS R を買う理由を作りに来ています。まあ二本とも相当高くてまず手は出ませんが、キヤノンが RF レンズに本気を出していることが伝わることがマウントの立ち上げには必要という考え方なのでしょう。α7 シリーズがこれだけ先行するフルサイズミラーレス市場において、ボディよりもレンズで差異化するというのは歴史あるカメラメーカーの戦い方として正しいやり方だと思えます。

EOS と α 両刀遣いの私としてはどうするか、悩ましいところです。まあこれ以上マウントを増やす余裕はないし、少なくとも動体撮影には当面 7D Mark II は必要だし、5D Mark III もなんだかんだ思い入れがあるし、何より α7 III には今のところ不満らしい不満もないし、とりあえず現状維持で EOS R の今後の動向を見守るかな。でも実物を触ったら考えが変わってしまうかもしれないので、まずは発売前イベント等に行ってみようと思います。

投稿者 B : 22:22 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/08/23 (Thu.)

Nikon Z

一ヶ月前から予告されていたニコンの新製品が正式発表されました。

ニコン、フルサイズミラーレスカメラ「Z 7」「Z 6」を正式発表 - デジカメ Watch

Nikon Z 7

ずっと噂されてきたニコンのフルサイズミラーレスカメラが「Z」シリーズとしてようやくお披露目されました。内径 55mm・フランジバック 16mm の「Z マウント」を新規に起こし、新しいレンズラインアップまで起ち上げての新規格。現存レンズマウントの中でも特に内径が小さく、かつマイナーチェンジを繰り返して延命してきた F マウントを今後を見据えて刷新したいというのはニコンの悲願だったことでしょう。
16mm のフランジバックは現行ミラーレスマウントの中でも最も短く、マウントアダプタを介して(※アダプタさえ存在すれば)ほぼ全ての一眼レフ/レンジファインダー用レンズが装着できると言って良い。内径もフルサイズセンサに対して十分に大きく、予告されている「58mm f/0.95 S Noct」のような大口径レンズにも対応可能。対するソニー E マウントはフルサイズセンサぎりぎりの内径であることが一部ネックになっており、この内径の差が中長期的にみて Z マウントのアドバンテージの一つになりそうです。

ラインアップは 4.575 万画素センサを搭載した高画素機「Z 7」と 2,450 万画素センサを搭載したバランス機「Z 6」の二機種。イメージセンサのスペック的にも価格帯的にも、α7R III・α7 III とガチンコでぶつかるポジションにつけてきました。ボディのサイズ感もかなり近いところにあります。一方で当初リリースされるレンズは 24-70/F4、35/1.8、50/1.8 の三本に留まるため、当面はマウントアダプタ経由で F マウントレンズに頼る形になるでしょう。現ニコンユーザーであればレンズ資産とマウントの将来性からいってニコン Z を選ぶのが現実的、そうでなければ α のほうが当面ツブシはきく、でも近いうちにキヤノンからもフルサイズミラーレスの噂があり...と悩ましいところです。

ここからはあくまでニコンを使ったことのない α/EOS ユーザーとしての戯言ですが、実際に製品として出てきたニコン Z があまりにも α7 シリーズに近い位置づけだったのがちょっと残念。半導体依存度の高い α に対して、伝統的にカメラを作り続けてきたニコンがフルサイズミラーレス参入に際してどう違いを見せるのかに個人的には注目していました。でも(少なくともスペック表上は)α7 と似たようなカメラであれば、ニコンユーザーがレフ機から乗り換えるにはいいけど他社機から乗り換える要素があまり見当たりません。まあ、Z 7・6 に与えられたミッションは既存ニコンユーザーに買い換え/買い増しをさせて α へのこれ以上のユーザー流出を防ぐというところでしょうし、それであれば α7 シリーズにポジショニングが近いことにも納得がいきます。連写性能が低いのも、これを買うような人ならそういう被写体用に D シリーズのボディは持ってるでしょ、というメッセージでしょう。
レンズに関しても初期リリースの三本は明るさ控えめでコンパクトさ(と描写のバランス)優先のスペックになっているのも、D シリーズのサブ機として使いつつ、大口径レンズは必要に応じて当分 F マウントレンズを流用できるユーザーがメインターゲットだからと考えれば辻褄が合います。まるで α7 の初期の戦略を見ているかのよう。

また、デジタルカメラはレンズ、メカ(シャッター/ミラー制御)、半導体(イメージセンサ、プロセッサ、画像処理エンジン)の組み合わせが商品性を決めると言って良く、ミラーレス化によってニコンやキヤノンが得意としてきたメカの重要度は下がったものの、レンズと画像処理エンジン(画作り)、あと UI を含む操作性までを総合したものがカメラ。仮にスペック上は α7 シリーズに近い、あるいは部分的に負けていたとしても、実際に出てくる画や使用感、写真の歩留まり等の優劣は触ってみないと何とも言えません。α より全然いい可能性もあるし、初号機だからまだこなれていない可能性だってある。

ともかく、今まで α7・9 シリーズ(とライカ)くらいしか選択肢のなかったフルサイズミラーレスカメラカテゴリに新しい選択肢が増えたことは、α7 ユーザーとしても喜ばしいことだと思います。競争がなければ進化もないわけですから。いずれ来ると言われているキヤノンのフルサイズミラーレスも含め、より切磋琢磨していってくれることを期待します。

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2018/07/28 (Sat.)

α7 III と TECHART TA-GA3

α7 III を買ったら試しておきたいことが一つありました。

α7 III

というのは α7 II のときも試したことではあるんですが、α7 III の AF システムと TECHART の CONTAX G 用 AF 対応マウントアダプタ「TA-GA3」の組み合わせが使い物になるかどうかということ。α7 II では TA-GA3 が像面位相差 AF に対応していなかったためボディ側の設定を明示的にコントラスト AF に切り替えてやる必要があり、ちょっと手間がかかるものでした。結局切換が面倒になってしまって KIPON などの MF アダプタばかり使ってしまうという結果に。

で、α7 III でも試してみたところ...、

α7 III

α7 II と変わらず、像面位相差 AF では TA-GA3 は動作しませんでした(´д`)。
まあ、ボディ側が新しくなっても肝心のマウントアダプタ側のファームがそれに対応したわけではないので、半分予想がついていたことではありますが。

ただ、α7 III が旧型と異なるのは、メニューに「マイメニュー」が追加されたこと。
α は世代を重ねるごとに設定項目が増えていき、撮影中にメニューを辿って設定を切り替えるのは現実的ではありません。が、よく使う項目だけをマイメニューに登録しておくことで、いちいち探さなくても比較的少ない手順で設定を変更することが可能。私は「AF システム」をマイメニューに登録することで、TA-GA3 使用時に素早くコントラスト AF 設定に切り替えられるようになりました。

α7 III

ちなみに他にマイメニューに追加したのはサイレント撮影(けっこう使う)、フリッカーレス撮影(学校の体育館とかだと必須)、DRO/オート HDR、ファイル形式(普段は RAW+JPEG で撮っているけど HDR 撮影するには JPEG オンリーにする必要があるため)、ピーキング設定(MF 時のアシストの度合いを随時変更できるように)。これらは今までも切り替えたくても階層が深くて困っていたので、地味に助かります。

そんなわけで従来よりは TA-GA3 が扱いやすくなったわけですが、同じ TECHART 製マウントアダプタでも M マウント用の LM-EA7 のほうはその後もファームウェアの更新が続けられ、α7 III でのそれなりに高速な AF を実現しているというのが羨ましい。

SONY A7III with Old Lens オールドレンズに最新機はいらない、と誰が言った? - metalmickey's camera

まあ、実質 5 本しかない CONTAX G レンズよりもライカ M マウントのほうがレンズの選択肢もユーザー数も多いし、そもそも単体で AF 動作が完結する LM-EA7 とレンズ内のフォーカス駆動ギヤを外から回す TA-GA3 ではやれることの範囲も違うんでしょうが、それにしても羨ましい。
M マウントは本当のオールドレンズからフォクトレンダーのような現行レンズ、あるいはさらにアダプタを噛ますことで世にあるほとんどの MF レンズまで AF 化してしまう変態アダプタなわけで(誉め言葉)、この際 LM-EA7 に手を出してみようかな...と思案しています。

TECHART / TA-GA3

B00KVHSDGK

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2018/07/25 (Wed.)

Peak Design アンカー交換品届く

リコールがかかっていた Peak Design アンカーの交換品が届きました。

Peak Design Anchor V4

7 月末ぎりぎりの着荷だろうなと思っていたのでまあ予想通り。リコール対応ってベンチャーだとバタバタして対応が後手に回りそうなものですが、告知からの準備期間が確保されていたこともあって予定通りに送られてきたのはとても好印象。ちなみにサイカ先生の大学には一足先に届いていたとのことですが、法人購入分やクラウドファンディング購入者には優先的に発送しているんですかね。

ちなみに私の経過はこんな感じ。

6/8(金)にオンラインで交換申し込み

6/30(土)に 7/20 頃から順次発送開始との連絡

7/23(月)に発送通知

7/25(水)に到着

発送通知か届いてからたった二日で届きました。サイカ先生の交換品は香港発送だったようですが、私のはサンフランシスコ発。なお発送を担当した USPS(米国郵便公社)のサイトでトラッキングすると「In-Transit」ステータスのままだったのでもう少しかかるかなと思っていたら、帰宅したときにはもう届いていたという。ちなみに現時点で USPS のステータスはまだ「In-Transit」のまま(笑。

Peak Design Anchor V4

リコール対象になった V3(写真左)と比べると、V4 は紐の部分が一回り太くなっています。微妙に長さも長くなっているような。
V3 は紐が細くなってカメラのアイレットに直接通せるようになったのがセールスポイントだったので旧仕様に戻ったことは残念ですが、安全性には代えられません。

Peak Design Anchor V4

カメラのアイレットに直接通せなくなった V4 には、アイレットに取り付けるためのスプリットリングが付属してきました。これまたサイカ先生のところに届いたバージョン(三角カンタイプ)とは形状が異なりますが、中国製造の製品って量産の途中でも「工場側がよかれと思って」無断で仕様を変えてくることが珍しくないですからね(笑)。三角カンタイプだとアンカーの紐に対して幅が広すぎるので、この楕円タイプのほうが安定しそうな気はします。

Peak Design Anchor V4

まあ、私は α7 III 付属の三角カンを使ってアンカーを取り付けましたが。

V4 の紐はさすがに α7 III のアイレットには直接通せませんでした。
個人的には、三角カンを使うと微妙にカチャカチャいうのがあまり好きではないんですけどね...。

Peak Design Anchor V4

付属の説明書には「V3 は引き続きカメラボディと他社製クイックシューに挟んで使っていいよ」と書いてあります。アイレットに直接通すと摩擦で切れてしまうリスクはあるけど、クイックシューに挟んで使う分にはその危険性はないし、こういう使い方には V3 のほうが向いているということでしょう。

Peak Design Anchor V3

なお、購入から一ヶ月ほど α7 III のアイレットに直接通して使っていた V3 は、結んでいた部分が微妙に潰れたり摩擦でテカったりはしていたものの、特にほつれ等もなくまだまだ使えそうではありました。
まあ一ヶ月使ったといっても実質週末しか使えていないので、持ち出した回数は二桁に満たないですが(これだけ暑いと写真撮りに出るのも億劫になるし...)。

V3 も小型のミラーレスやコンデジにつける分には十分以上の耐久性があると思うので、これは今後 RX100 ででも使いますかね。

Peak Design Anchor V4

余談ですが、アンカーの使用スタイルのひとつとして提案されている三脚座にストラップを取り付ける方式(BLACKRAPID 方式)は今まであまり好きではなかったんですが、この暑い時期に普通にカメラを首から提げている(=ファインダが身体に密着する)と、身体から発散される蒸気で EVF が曇ってしまうことがあるため(´д`)、とりあえず夏場はこのプレートを使ってあえてカメラを下向きに提げることにしました。ひとまず夏限定の使い方にするつもりですが、長めのレンズをつけっぱなしにするにはこのほうが安定感があるし、気に入ったらこちらのスタイルを基本にしてしまうかもしれません。

Peak Design / Slide Lite Mirrorless Camera Strap

B0781RYKTW

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2018/07/23 (Mon.)

α7 III で広角系オールドレンズを試す

先日 α7 III の高感度性能を検証してちょっと驚いたわけですが、裏面照射型 CMOS になったならもう一つ、従来からの課題が改善しているのでは?と思いついたので、比較してみました。

α7 III

試してみたのは、広角系オールドレンズ使用時の画像周辺部の色被り。フランジバックの短いレンジファインダー系の広角オールドレンズでは、イメージセンサに対して斜めに光が入射することで周辺部に色被りが出てしまう、いわゆるテレセントリック問題です。
これ、実はフルサイズ初の裏面照射型 CMOS 搭載機である α7R II が出た時点で同様の検証結果は出ていました。

ソニー α7RII ×α7R オールドレンズ比較レビュー:新製品レビュー:カメラファン | 中古カメラ・レンズ検索サイト/欲しい中古カメラが見つかる!

α7 III も同様の裏面照射型 CMOS、かつ α7R II に比べて画素ピッチが広いこともあり、同等以上の結果が期待できます。
私が持っている 3 本のレンズ(CONTAX G 用 Biogon 28mm、21mm とフォクトレンダー SUPER WIDE-HELIAR 15mm)を使って、α7 II・α7S と比較してみました。

■Biogon 28mm F2.8 (PCX フィルタ使用)

<α7 II>
α7 II

<α7S>
α7S

<α7 III>
α7 III

まずは B28/2.8。このレンズはもともと α7 II でも色被りが比較的少なく、無補整でも使い物になるレンズという印象でしたが、α7S・α7 III と比較すると α7 II ではうっすらマゼンタ被りが発生しているのが分かります。しかし α7 III では色被りは皆無と言って良く、特にレタッチしなくても使えてしまう画質です。

■Biogon 21mm F2.8 (PCX フィルタ使用)

<α7 II>
α7 II

<α7S>
α7S

<α7 III>
α7 III

B21/2.8 まで広角になると、α7 II では RAW 現像時に円形フィルタ等を使ってマゼンタ被りを除去してやる必要がありました。しかしこれも α7S・α7 III ではマゼンタ被りはほぼ発生しておらず、問題のない画質。PCX フィルタを使えば周辺像流れも大きく軽減されるため、α7 III ならば現行レンズにも匹敵する性能を持つ B21 のポテンシャルを余すところなく引き出せると言えます。

■SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II

<α7 II>
α7 II

<α7S>
α7S

<α7 III>
α7 III

最後は私の手持ちレンズの中で最も広角な SWH 15mm。これは超広角域だから α7 III といえどさすがに厳しいのでは...と思っていましたが、これも α7 III は難なくクリア。ただ、このレンズは PCX フィルタが使えないため(CONTAX G レンズ用のはフィルタ径が合わない)、周辺像流れはどうしても発生してしまっています。まあ、周辺部は強烈なヴィネットもあって解像度低下はあまり気にならないため、構図次第では大きな問題にはならないでしょう。

この結果には驚きました。α7 III のセンサ、相当優秀じゃないですか。
α7 III では従来の PlayMemories Camera Apps が廃止され、オールドレンズ活用に有用だった「レンズ補正」アプリが使えなくなってしまいましたが、そもそも色被りが発生しないのであれば補正アプリもあまり必要ないわけで。
本当は、α7 II 以降はボディが大型化してしまったので、コンパクトなオールドレンズと組み合わせるならば初代 α7 シリーズのほうが相性が良いのではと思っていましたが、これはもうオールドレンズであっても最新ボディを使わない理由がなさそうです。

ソニー / α7 IIIicon

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投稿者 B : 21:57 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/07/18 (Wed.)

α7 III/α7 II/α7S 高感度性能を較べる

α7 III/α7 II/α7S

私が α7 III を購入したのは主に AF 性能向上とカメラとしての使い勝手向上が理由でしたが、イメージセンサも画素数は α7 II から据え置きながら、裏面照射型 CMOS「Exmor R」に変更されていて、高感度画質が大きく向上しているといいます。じゃあ実際どれくらいノイズレスになっているのかを客観的に確認したくなったので、実際に比較してみることにしました。

同じ場所、同じ時間帯、同じレンズ、同じ設定で α7 III と α7 II を比較。ついでに今まで私が高感度番長として使ってきた α7S(初代)とも比べて α7 III がどこまでいけるのか、も試してみました。

α7 III

まずは↑の写真、α7 III+Sonnar FE 35mm F2.8 ZA で ISO25600 で撮影したものです(三脚使用)。JPEG 撮って出しを 1,800×1,200 にリサイズしていますが、ISO25600 とは思えないレベルで低ノイズです。RAW 現像すればさらにノイズは消し込めそうな印象があります。想像以上に優秀じゃないですか...。

では α7 III、α7 II、α7S で ISO800~ISO25600(α7 II の感度上限)の間で撮り比べてみました。α7S のみ画素数が低いため、以下のサンプル画像は α7S のみピクセル等倍切り出し、α7 III/II はα7S と同等の解像度にリサイズした上で切り出しています。いずれもオートホワイトバランス設定で JPEG 撮って出しの画像からの切り出し。
なお α7S のみいくつかのカットでちゃんと合焦していなかったため、あくまでノイズ量の比較として見てください。三機種の中で α7S が最も低照度での AF 検出性能が高いはずなのに...。

α7 III/α7 II/α7S 高感度画質比較

今まで α7 II では原則 ISO1600 以下、どうしても辛いときだけ ISO3200 を許容するという使い方でしたが、α7 III なら ISO6400 は完全に常用レベル、状況次第では ISO12800 や ISO25600 も許容範囲という印象。ざっくり二段分くらい性能が上がっていると言えそうです。さらに驚いたのは、これまで夜景や暗所撮影でメインに使ってきた α7S よりも高感度ノイズが少ないこと。α7S でも実用限界は ISO12800 という感覚だったので、それよりも画素数が上がりながら高感度性能も高まっている α7 III なら、α7 II だけでなく α7S さえも一台で置き換えてしまえそうです。これでさらにサイレントシャッターにも対応したし、4K ムービーの単体記録にも対応しているし(α7S は外部レコーダ必須)、α7S 要らなくなりそうですね...。

本当は、ちょっとした夜景程度なら α7 III で十分、本気の暗所撮影ならやっぱり α7S のほうが上、という結果を予想していたのですが、いい意味で裏切られました。CMOS の裏面照射化に加えて α7S・α7 II から三年あまりの半導体技術の進歩でここまで高感度性能が向上しているとは。ベーシックモデルと呼ぶには豪華すぎる性能なんじゃないでしょうか。
これはちょっと積極的に夜景を撮りに出かけたくなりますね。

ソニー / α7 IIIicon

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投稿者 B : 21:07 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/07/11 (Wed.)

UHS-II 対応メモリカードリーダを導入

先日の UHS-II 対応 SD カードを買った話の続きです。

とりあえず α7 III 自体が UHS-II に対応しているので、USB 3.1(Type-C)ケーブルを買ってきて α7 III を PC に接続してみたんですが、ベンチを取ってみたところリード 60MB/s 程度しか出ず(´д`)。まあ、カメラを PC に接続した場合カメラのファームウェア側での処理も入るんだろうし多少遅くなるよね(それにしても遅い気はするけど)、本来のスピードで転送したければカードリーダを使った方がいいはずと思い、買い換えました。

SanDisk / ImageMate Pro Reader SDDR-489-J47

ImageMate Pro

SanDisk 製のカードリーダを買ったのは今回が初めて。新しい規格のカードのポテンシャルを引き出すなら、メモリカードを熟知したメーカーの製品がいいだろうと思って。バッファロー等のサプライメーカー品との価格差もそれほどないようですし。

ImageMate Pro

箱から出してみてびっくり、本体そのものがラミネートされてました(笑。

ImageMate Pro

対応メディアは CF、SD、microSD の三種という割り切った仕様。他社製品では今でもメモリースティックや xD 等のメディアに対応した機種も少なくないですが、個人的にはもうこの三種にさえ対応していれば不自由はありません。

ImageMate Pro

接続端子は USB 3.0 microB。このあたりの機器が USB Type-C に対応するようになるのはもう少し先のことでしょうか。

ImageMate Pro

他社製品だとロゴは印刷で済ませてしまうところを、ちゃんとエンブレムを貼ってくるのがトップメーカーの矜持といったところ。
ちなみにこのカードリーダ、中にウェイトが入っているのかややズッシリとしていて、カードの抜き差しの際に本体が滑りにくいようになっています。今まで使っていたリーダは軽すぎてすぐに動いてしまい、両面テープで固定していたくらいだったので(笑)、これはありがたい。地味ながらちゃんと工夫されています。

というわけでベンチマークを取ってみました。比較対象は旧カードリーダのバッファロー BSCR09U3、カードは UHS-II 対応のソニー SF-G32 と UHS-I の SanDisk Extreme PRO

リーダ/カードSequential Read
(Q= 32,T= 1)
Sequential Write
(Q= 32,T= 1)
ImageMate Pro/Sony SF-G32 (UHS-II)270.983 MB/s228.576 MB/s
ImageMate Pro/SanDisk Extreme PRO (UHS-I)96.103 MB/S84.704 MB/s
Buffalo BSCR09U3/Sony SF-G32 (UHS-II)91.598 MB/s88.611 MB/s
Buffalo BSCR09U3/SanDisk Extreme PRO (UHS-I)92.545 MB/s85.071 MB/s

おー、UHS-II はまさに UHS-I の三倍速い。リード 300MB/s、ライト 299MB/s という公称値には届いていませんが、それでも今まで使っていたメモリカードとは雲泥の差です。実際に撮影した画像を PC に転送する時間も従来の 1/3 くらいになっていて、これは取り込みが捗りますね。
スチルしか撮らなければ UHS-I の転送速度でも十分だと思っていたけど、これを知ってしまうと UHS-I を使う気が薄れてきてしまいます。まだまだ高い UHS-II カードですが、またちょっとずつ揃えていこうかな...いや、手元に対応するカメラは α7 III しかないし、とっておきの 1~2 枚のカードがあれば十分なはずだ(物欲と自制心の葛藤)。

SanDisk / ImageMate Pro Reader SDDR-489-J47

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投稿者 B : 23:59 | Camera | Camera Accessory | PC | PC Peripheral | コメント (0) | トラックバック

2018/07/05 (Thu.)

Sony UHS-II 対応 SD カード「SF-G シリーズ」

UHS-II 対応の α7 III を買ったら、別にスポーツ撮影用カメラとして使うつもりがなくたって UHS-II の実力を試してみたくなるのが人情じゃないですか。というわけで、一枚買ってみました。

ソニー / SDHC UHS-II メモリーカード 32GB SF-G32icon

SF-G32

普段は SanDisk に絶対的な信頼を置いている私ですが、今回はソニー純正の SD カードを買ってみました。
UHS-II 対応カードはまだまだ高いので、容量的にちょっと日和って 32GB 品を購入。これでも普段のスナップ撮影には十分足りる容量です。

SF-G32

リード 300MB/s、ライト 299MB/s というスピードは今まで使っていた UHS-I 対応カードとはまさに桁違いの速さ。ちょっとした PC 内蔵 SSD に匹敵する性能と言えます。

SF-G32

UHS-II の特徴は UHS-I 以前の SD カードに比べて背面のコネクタが倍増していること。もう力業としか言いようがありません(笑。
接点なんかは繊細そうに見えますが大丈夫なんでしょうか...。

せっかくだからベンチマークを、と思ったら、我が家には USB 2.0 ベースの Type-C ケーブルしかなかったことが発覚(;´Д`)ヾ。言われてみれば、今まで USB Type-C ってほぼ充電用としてしか使ってこなかったので、データ転送用としてケーブルを用意していませんでした。α7 III には microB と Type-C の USB コネクタが付いていますが、USB 2.0 ベースのケーブルでは Type-C 端子を使っても microB 端子と同等のスピードしか出ない模様(当然)。
UHS-I カードとの比較はケーブルを買ってきたら改めてやろうと思います...(´・ω・`)。

ソニー / SDHC UHS-II メモリーカード 32GB SF-G32icon

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投稿者 B : 23:32 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2018/07/03 (Tue.)

α7 II/III 用純正保護ガラス「PCK-LG1」

私も含めいつもの三人が何の打合せもしてないのに同時期に同じメーカーのカメラを買い、同じメーカーのストラップをつけて同じアンカーのリコール対象になっているというのにはさすがに笑いましたが、ともあれ私は α7 III の液晶保護に純正の保護ガラスを採用しました。

ソニー / モニター保護ガラスシート PCK-LG1

PCK-LG1

いつもなら安定の OverLay シリーズを買うところですが、今回は純正品。しかも私がカメラにフィルム系ではない保護ガラスを使うのは今回が初めてです。スマホやタブレットはなんだかんだ落としたりぶつけたりして保護ガラスを割ってしまうことが少なくないですが、カメラならそこまで激しく何かにぶつけることもないので大丈夫でしょう。

ちなみにこれ II 以降の α7 シリーズ(と α9)と RX1/10/100 シリーズに共通で使えるようです。

PCK-LG1

見た目は何の変哲もないガラス板。9H の硬度を持っているということで、割れは防げないでしょうが引っかき傷等は付きにくそうです。

PCK-LG1

純正品なだけあってジャストサイズ。本体の液晶画面よりもコンマ数ミリだけ小さく作られています。
あと 0.2mm だけ左に貼れてたら完全にセンターでしたが、フィルムと違ってガラスは貼り直しがほぼできないので、これで満足しておくことにします。

PCK-LG1

フィルムに比べるとガラスは手触りがすべすべしていて気持ちいいですね。↑の写真はあえて光を反射させているので厚みが目立ちますが、実使用上はほぼ気になりません。ただ、タッチ(ドラッグ)フォーカスのカーソルの動きが若干鈍いような気がするのですが、α7 III を買って電源投入前に保護ガラスを貼ってしまったので、ガラスなし状態と比べて感度が悪くなったかどうかがよく判りません(;´Д`)ヾ。

これで一年くらいガラスが割れずに使えたら、今後はカメラの液晶保護はフィルム系ではなくガラス系に切り替えようかと思っています。

ソニー / モニター保護ガラスシート PCK-LG1

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投稿者 B : 23:59 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2018/07/02 (Mon.)

Peak Design SLIDE LITE

「新しい酒は新しい革袋に盛れ」という諺に従って、α7 III 用に新しいストラップを用意しました。

Peak Design / Slide Lite Mirrorless Camera Strap(ブラック)

Slide Lite Mirrorless Camera Strap

初代 α7→II と ARTISAN&ARTIST の ACAM-E38 を受け継いできましたが、そろそろ新しいものをと思い。スライドストラップ好きとしては Peak Design は初期のクラウドファンディング時代から気になっていたものの、α7 のサイズ感には Slide は太すぎるし Leash は細すぎるよなあ...と様子を見ているうちに周囲がみんな Peak Design を使い始めて、却って手を出しづらくなっていました(笑。
そしたら昨年末に Slide を少し細くした「Slide Lite」が発売されたので、自分にとっての初 Peak Design 製品として試してみることにしました。

Slide Lite Mirrorless Camera Strap

以前は ARTISAN&ARTIST か Diagnl くらいしかなかったスライドストラップも近年は選択肢が増えました。Slide シリーズの良いところはストラップの両側から長さ調節ができる点。ACAM-E38 は片側にしかありませんでしたが、両側にあればカメラを左右どちらの肩から斜めがけにしていても自在に調節ができます。長さ調節用のハンドルもアルミ製のカッチリしたもので、質の良さを感じます。

Slide Lite Mirrorless Camera Strap

ストラップの幅は 32mm。ACAM-E38(38mm)よりも少しだけ細く、α7 シリーズと組み合わせたときにしっくりくる太さです。
滑り止めのラバーがストラップの表面側についているのがちょっと謎だったんですが、スライドストラップだから「移動時(=時間が長い)はラバーなしで掛けて咄嗟の長さ調節を楽にし、撮影時(=移動よりは短時間)には裏返してしっかり保持する」という考え方なのかなと。

Slide Lite Mirrorless Camera Strap

Peak Design 製品の最大の特長はこの「アンカー」にあります。ストラップとボディを仲介するこれをカメラ側につけることで、ワンタッチでストラップを交換できるというもの。撮影シーンに応じてストラップを外したり、ネックストラップからハンドストラップに換えたり自由自在。

しかし折しも Peak Design からこのアンカーのリコールが案内されています。実は私は α7 III をお迎えするにあたり先にストラップを決めていて、この Slide Lite を買ったのがまさにリコールが発表された当日だったという(;´Д`)ヾ。確認してみたら付属していたアンカーは見事にリコール対象の V3 だったので、速攻で交換(といってもリコール品は返却不要)を申し込みました。日本のユーザーに届けられるのは 7 月下旬になるとのことで、夏休みの帰省にはなんとか間に合いそうですね...。

Slide Lite Mirrorless Camera Strap

私はアンカーを α7 III のアイレットに直接通しています。リコールの原因は一部のカメラでアイレットに直接アンカーを通した場合、アイレットの内側のコーナーでアンカーが摩耗して切れる事故が稀に発生するためとのことですが、α7 III のアイレットを見ると内側もちゃんと面取りされているので、少なくとも交換品が届くまではもつでしょうという判断です。Peak Design からの案内によるとリコール対象の V3 はアイレットには直接通さず三角カンを介して取り付けてほしいとのことなので正直お勧めはしませんが、三角カンを使うとカチャカチャうるさいんですよね...。

Slide Lite Mirrorless Camera Strap

付属品は予備のアンカー×2、三脚穴取付用のプレート、プレート着脱用六角レンチ、あとソフトポーチ。プレートを使えば BLACKRAPID のようにカメラを下向きにぶら下げることができますが、私はこのスタイルがあまり好きではないので使わないと思います。
それにしても予備アンカーについてる「二層構造だから丈夫(意訳)」と書いてあるタグが、リコールが出た今となっては虚しい(´д`)。

Slide Lite Mirrorless Camera Strap

アンカーのリコールという想定外のトラブルはあったものの、使い勝手も良いしデザインも好みで気に入りました。太さもちょうど良い。従来の Slide と Leash のみのラインアップだったらたぶん買っていなかったと思うので、良いときに出てきてくれました。
とはいえ間違いなくどこかの撮影会で誰かと丸かぶりしてしまうはずなので(笑)、自分のものと判るような目印は別に何か考えようと思います。

Peak Design / Slide Lite Mirrorless Camera Strap

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投稿者 B : 23:40 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2018/06/29 (Fri.)

α7 III が来た

ほぼ毎年のようにセルフ誕生日プレゼントはカメラ関係の何かを買っていますが、今年は相当久しぶりに新しいボディにいきました。

ソニー / α7 IIIicon

α7 III

II からの買い換えです。旧型からこれが改善されたら買い換えようと考えていた、

  • 独立型(ホイールと共用ではない)マルチコントローラ
  • タッチパネル液晶(タッチ AF)対応
  • サイレントシャッター対応
  • バッテリ性能向上
が軒並み III で対応してくれたので、買い換えない理由がありませんでした。さらに AF・連写性能の大幅向上、デュアル SD カードスロット搭載など、私が今まで EOS 7D シリーズに担わせてきたスポーツ/野鳥撮影もそろそろミラーレスに移行できるんじゃないかという目論見もあり。もしかすると手持ちのレフ機に引導を渡すカメラになるかもしれません。

それだけ強力なカメラでありながら発売から今まで引っ張ったのは、単純に先立つものがなかったから。今年は長女の進学だなんだと物入りだったので...。EOS 80D から α7 III にガツッと乗り換えた某家電女子の漢らしさには敵いません(ぉ

α7 III

センサ画素数は II から据え置きながら、裏面照射 CMOS、像面のほぼ全面に位相差 AF センサ搭載など、全く別物のカメラと言って良い中身になっています。公式には無印 α7 III は「ベーシック」と位置づけられていますが、個人的には解像度、高感度、AF 性能が高次元にバランスしたオールラウンダーだと思います。

α7 III

シャッター音からしてこれまでの α とは明らかに違って、ちゃんと抑制の効いた鋭い音。ニコンの上位機種のそれに近い感覚があり、撮っていて小気味良い。この一点をとっても II までとは異なるステージに突入したことを感じます。

α7 III

時代が一眼レフからミラーレスへと舵を取ろうとする今、私もそろそろ EOS と α の二刀流から α メインに移行しようかと考えています。5D3 や 7D2 で撮るのもミラーレスとはまた違った愉しさはあるんですけどね。技術的には α9 が一つの大きな転換点だったと思いますが、それを大衆化させるという意味では α7 III の存在はとても大きい。まだそれほど使い込めていませんが、実際に手にしてみて感じています。

少なくとも今後三年は私のメインカメラになりそうな α7 III、ちょっと腰を据えて付き合ってみようと思います。

ソニー / α7 IIIicon

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投稿者 B : 22:41 | Camera | My Equipment | コメント (0) | トラックバック

2018/06/13 (Wed.)

BenQ BL2711U

ベンキュー、Rec.709カバーのデザイナー向け27型4K液晶 - PC Watch

BenQ BL2711U

BenQ から 27inch 4K ディスプレイの新製品が発表されました。

近年の積極的な製品展開で注目を浴びている BenQ ですが、積極的すぎて製品ごとのスペックの違いが把握しきれない(;´Д`)ヾ。自分の理解のために、同じ BenQ の 27inch モデルと比較してみました。

モデルSW271BL2711USW2700PT
サイズ27inch27inch27inch
解像度4K(3840×2160)4K(3840×2160)WQHD(2560×1440)
パネルIPSIPSIPS
輝度350cd/m2300cd/m2350cd/m2
HDR
色再現Adobe RGB 99%
sRGB/Rec.709 100%
sRGB/Rec.709 100%Adobe RGB 99%
sRGB/Rec.709 100%
キャリブレーションハードウェアソフトウェアハードウェア
遮光フード付属付属
インターフェースDVI×1/HDMI 1.4×1
/DP 1.2×1
DVI×1/HDMI 1.4×1
/HDMI 2.0×1/DP 1.2×1
DVI×1/HDMI 1.4×1
/DP 1.2×1
価格(日本/米国)¥138,000/$1,099未発表/$449¥69,800/$599
※国内価格は Amazon、米国価格は B&H より引用

こうして見ると、ハイエンドの SW271 は SW2700PT をベースに 4K/HDR 化したモデルであることが分かります。一方今回の BL2711U はスペックこそ近いものの、Adobe RGB 対応とカラーマネジメント機能を割り切って「4K 対応でそこそこ色再現性の高いモデル」というバランスを目指しているようです。プロフォトグラファーではなくハイアマチュアのスチル/ビデオ編集用途やグラフィックデザイナー向けという感じ。そういう意味では、SW271 にはさすがに手が出ないけどそろそろ 4K ディスプレイが欲しい私のようなユーザーにど真ん中ストライクと言えます。

価格は発売日(22 日)が近づくまで公表されないでしょうが、米国 B&H での価格を参考にすると日本では ¥54,800~59,800 あたりのセンではないでしょうか。少し前に調べたところによると、4K で 6~8 万円のモデルは Adobe RGB&ハードウェアキャリブレーション非対応なのが相場でしたが、まさにそこよりも少しお買い得な価格で出てくることでしょう。またサイカ先生によると「使っているカメラの価格の 1/3 をディスプレイに投資するのがバランス良い」とのことなので、α7 シリーズユーザー的にはちょうど良いグレードであると言えそうです。あ、オマエの持ってるカメラの価格を合計して三で割ったら EIZO でも買えるだろ、というツッコミは受け付けません(ぉ

欲張るとどんどん上を見てしまうのが写真編集用 PC ディスプレイの世界ですが、BL2711U は落としどころとしては最適な選択肢っぽい印象。今すぐにとは言いませんが、近い将来の買い換え候補筆頭に置いておこうと思います。あとは BenQ のディスプレイは実機に触れる機会が少ないのがネックなんだよなあ...。

投稿者 B : 23:11 | Camera | PC | PC Peripheral | コメント (0) | トラックバック

2018/06/12 (Tue.)

SanDisk Extreme PRO SDXC UHS-I 128GB

大容量な SDXC カードを購入しました。

SanDisk / Extreme PRO SDXC UHS-I Card 128GB SDSDXXG-128G-GN4IN

Extreme Pro UHS-I SDXC

今まで、レース系のスポーツイベントを撮影しに行く際はデュアルスロットな EOS 7D2 に 64GB×2 のカードを挿していたんですが、RAW+JPEG で連写していると合計 128GB でも不足することが少なくない。かつ、最も盛り上がるシーン(決勝の終盤とか)でカードが一杯になって交換している間に大事なシーンを撮り逃しそうになる事故未遂もありました。本来なら少し余裕を持った状態でカード交換しておくか、そもそもイベント自体をカード交換なしで乗り切るべきだろうと思って今回は後者を選択。128GB(SD)+64GB(CF)あればエアレースだろうとモトクロスだろうと容量的には足りる計算です。

Extreme Pro UHS-I SDXC

選んだカードは何も考えずに Extreme PRO(UHS-I)。並行輸入品ならば今や 6,000 円台で SanDisk のフラッグシップモデル 128GB が手に入るとは、安くなったものです。
ただこのあたりは偽造品も多いところなので、信頼のおけるところで秋葉原のパソコンショップ アークにて購入。秋葉原に実店舗を持つ老舗ショップ(といっても昔は川崎にあったんですけどね)ならば Amazon のマーケットプレイスと違って偽物を掴まされる危険もないだろうし、モノによっては Amazon よりも安かったりするので、私はメモリカード関連はここで買うことが多いです。

CrystalDiskMark 6.0.0 で計測してみた結果は以下の通り。

Extreme Pro UHS-I SDXC

おー速い速い。今まで使っていた Extreme PLUS もシーケンシャルリードは 90MB/s を超えていたので良い勝負ですが、シーケンシャルライトが 86MB/s というのは今までの手持ちカードで最速だった Extreme CF(120MB/s)よりも速い。これならば 7D2 で連写してもバッファの解放が速くなり、より連写を続けられる枚数が増えるに違いない。

まあ、買ったところでしばらくレースイベントがないのが残念なところなのですが、このカードは 7D2 に挿しっぱなしにしようと思います。

SanDisk / Extreme PRO SDXC UHS-I Card 128GB SDSDXXG-128G-GN4IN

投稿者 B : 23:28 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2018/06/11 (Mon.)

Velbon EX-447 ビデオ三脚

なぜか職場で撮影(スチル/ビデオ問わず)を頼まれることが多いんですが、三脚がなくていつも自宅から持って行くのが面倒になって、職場用に一本買いました。

ベルボン / EX-447 VIDEO

Velbon EX-447 VIDEO

三脚を使う撮影はビデオの方が多いので、パン棒がついているビデオ三脚を選択。
国内メーカーの三脚では何となくベルボンはスチル、スリックはビデオのイメージがあったんですが、ヨドバシで比べてみたところビデオ三脚でもベルボンのほうがパン棒のグリップ形状がしっくり来たのと、全体的に細かいところの作りがよく感じたのでベルボンにしました。EX-447 は同社の EX VIDEO シリーズの中では最廉価モデルですが、一つ上の EX-547 から重量がいきなり 1.5 倍になるため、使う機材とのバランスを考えて取り回しの良い EX-447 を購入。

Velbon EX-447 VIDEO

実売七千円台で特筆するものもない三脚ですが、それでも水準器や補強ステー、エレベーターなど必要なものは一通りついています。
店頭で触ってみた感じ、ちょっと軽すぎてパンしたときに三脚が傾くかな?という印象でしたが、実際に Handycam を乗せてみたらカメラの重さが加わることで十分安定してくれました。

Velbon EX-447 VIDEO

セットになっているビデオ雲台は FHD-43M というもの。クイックシューに VHS ピンがありませんが、家庭用ビデオカメラ程度ならそうそう必要になることもないでしょう。

Velbon EX-447 VIDEO

雲台の側面についている大きなツマミはパンストッパーとチルトストッパーが同軸になっています。最初、これ一つでチルトストッパーだと思っていて「パンストッパーはどこだ?」と探してしまったんですが、内側の細いツマミがパンストッパー。ちょっと慣れるとパン/チルトの操作があまり手を動かさずにできて、これ便利ですね。

Velbon EX-447 VIDEO

いつも使っているデカいビデオ雲台と比べるとさすがに心許ないですが、実際には Handycam 程度にはこれで十分感があります。さすがにカウンターバランス機能なんかはないものの、オイルフリュード式で滑らかな定速パン/チルトが可能。

Velbon EX-447 VIDEO

申し訳程度のキャリングケースが付属していて、キズ防止にはなります。

普段はどうしても Manfrotto だ Gitzo だ、と舶来品にばかり目が向いてしまいますが、日本メーカーの三脚も実際に使ってみると、派手さはないものの必要十分で扱いやすいですね。ホームビデオならば本当はこれで十分なんだよなあ...。トラベル三脚でも Manfrotto Befree よりもコンパクトで軽い ウルトレックシリーズなんてのもあったりするし、仕事用カバンにさえ突っ込んでおけそうな三脚として、ちょっと欲しくなってきてしまいました。

ベルボン / EX-447 VIDEO

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投稿者 B : 22:47 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2018/06/07 (Thu.)

新生 EF70-200mm F2.8L/F4L

キヤノンLレンズの定番「EF70-200mm F2.8L IS」が3代目に - デジカメ Watch
キヤノン、Lレンズの小型望遠ズーム「EF70-200mm F4L IS II USM」 - デジカメ Watch

新生 EF70-200mm F2.8L/F4L

キヤノンが望遠ズームレンズの超定番、EF70-200mm の F2.8L と F4L を同時にリニューアル発表しました。

F2.8L のほうは II 型が出てからまだ 10 年と経っていませんが、F4L のほうはもう 13 年経つわけで、待望のモデルチェンジと言えます。F4L は手ブレ補正性能が 3 段→5 段分、最短撮影距離が 1.2m→1m に向上して扱いやすくなりました。が、どちらのレンズもレンズ構成は現行品を踏襲しているということで、確かに構成図を見てもほぼ同じかブラッシュアップ程度に見えます。
とはいえコーティングの変更で逆光性能は上がっているだろうし、組み立て精度も向上していておかしくありません。また内蔵マイコンやモーターの世代が新しくなることで AF 性能は間違いなく上がっているはず。これらのレンズを常用、特にスポーツ用途で使っているユーザーならば買い換える価値はありそうです。逆に言えば描写のキャラクターはあまり変わらないと思われるので、被写体が静物やポートレート中心ならこれから中古流通が増えるであろう現行品はお買い得になりそうです。

EF70-200mm F4L USM

私が今使っている EF70-200mm F4L は今回のモデルチェンジで二世代前になった手ブレ補正なしのモデル。購入直後に IS つきが発表されて悔しい思いをしましたが、このレンズもヌケ・色乗りともに良くて、今でも手持ちのレンズの中で最も信頼を置いているレンズの一つ。開放 F4 だから夕方や屋内で扱いづらく、IS II 型にモデルチェンジしたら買い換えよう...と思っていました。ちょっと前までは。
今は EOS で使うレンズは小三元+シグマを含む何本かの短焦点レンズ+シグマ 50-500OS である程度事足りていて、しかも今後数年でミラーレスシステムへの本格移行を視野に入れている身としては、EF レンズの買い換え/買い増しは凍結しています。素晴らしいレンズがあることは解っていても、当面はネイティブ E マウントレンズかマウント交換サービスのあるシグマレンズを買いつつ動向を見守りたいのが本音。それなりに高感度に強い 5D3 なら、手ブレ補正なしでもそれなりに粘ってくれるし。

まあ私の用途だと新型ではなく現行 F4L IS USM に買い換えるだけでも満足度は上がりそうだし、コストパフォーマンス的にはそちらのほうが良いような気もします。ちょっと考えよう...。

キヤノン / EF70-200mm F4L IS II USM

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2018/06/06 (Wed.)

RX100 VI

ソニー、24-200mm相当の望遠対応になった「RX100 VI」 - デジカメ Watch
ソニー / RX100 VIicon

iconicon

ソニーの定番 1inch コンパクト「RX100」に VI 型が発表されました。

IV~V 型とセンサ側の進化がメインだったので、次はそろそろ III 型から変わっていない光学系に手を入れてくるだろうなと思っていました。テレ端を少し伸ばして 105mm 程度にするかもう少し最短撮影距離を縮めてくれるともっと扱いやすいカメラになるんじゃないかと(個人的には後者が嬉しかった)。が、予想を大きく裏切って一気に 24-200mm 相当の高倍率ズームレンズを搭載してくるとは驚きました。
まあ、スマホがデュアルカメラ・トリプルカメラで多焦点化してボケもソフトウェア的に作れるようになってきた以上、専用機としてのカメラはもっと得意領域を深める方向に進むのは正しい戦略だと思います。

私もなんだかんだ言って日常的に最も稼動率が高いカメラは RX100 III だったりするので、その中でもうちょっと望遠が長ければ...と思ったことは少なくありません。何回か 30 倍ズーム搭載の HX90V を買おうかと思いつつセンサ小さいし RAW 記録できないしで却下してきた経緯もあります。その点日常カメラとして死角がなくなったのが今回の RX100 VI ですが、高倍率ズームになった代償としてワイド側の開放 F 値が暗くなってしまったのだけが残念。従来のワイド端 F1.8(テレ端でも F2.8)のレンズであれば、撮り方次第で APS-C 一眼に負けないボケ描写も作れたのが、F2.8-4.5 というスペックでボケを作ろうとすると望遠に頼らざるを得ません。
そういう意味では V 型までと今回の VI 型では同じ「RX100」を名乗っていてもキャラクターの違うカメラなんでしょうね。ある程度の作品撮りまで含めたスナップフォトやメシテロ写真(ぉ)がメインならば V 型以前、一眼レフやミラーレスよりもコンパクトなシステムでちょっとしたスポーツイベントや学校行事までをカバーしたければ VI 型、というイメージ。実際 α6000+ダブルズームキットあたりよりも RX100 VI のほうが扱いやすそうな気もします。

私もちょっと欲しいんですが、さすがに 14 万円という価格はすぐには出ない(;´Д`)ヾ。無人島に持っていくカメラとレンズを 1 セットだけ選べと言われたら RX100 VI で決まりなんでしょうが、私にとって RX100 は普段のカバンに忍ばせておく&一眼を持って行くときに一応入れておくサブカメラという位置づけなので、当面 III で十分です。まあ III も買ってもう 4 年経つし、これが壊れたら次どうするか考えよう。

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2018/05/31 (Thu.)

シグマ ネイティブ E マウントレンズ発売

そういえば先週末にシグマのネイティブ E マウント対応レンズ群の一部が発売になっていたので、ヨドバシまで触りに行ってきました。

SIGMA

今回発売されたのは 50mm F1.4、85mm F1.4 の二本。私はどちらも EF マウント版を持っていて、EOS および α+MC-11 で使っているので、ネイティブ E マウント版を α で使った際に MC-11 比でどの程度性能が上がっているか気になっていました。以前 CP+ 会場で試してみたときには確かにファインチューンされているけど体感できるほどには変わっていないのでは?という感想でした。

ヨドバシで展示されていたのは私も持っている α7 II に 50mm F1.4 の E マウント版を装着した組み合わせ。かつ、同じ売場内に SA マウント版 50mm F1.4+MC-11+α7 II というちょうどいい組み合わせも展示されていたので、行き来しながら使い比べてみました。
直接比較してみると、MC-11 に比べてネイティブ E マウント版のほうが AF がスッと決まる感覚があります。ボディのデフォルト設定(ファストハイブリッド AF)では AF の最終段でコントラスト AF を使用するため MC-11 でもネイティブ版でも若干レンズがピント面に合わせ込みに行く挙動があるんですが、ネイティブ版のほうがその動きが少なくてほんの一瞬早く合焦します。レンズが重いせいか超音波モーターだからかソニー純正 E マウントレンズに比べるとそれでも少し遅いですが(純正 E マウントレンズはほとんどがステッピング or リニアモーター採用)、MC-11 使用時よりも速いならば十分実用になります。
さらにネイティブ版は正式に AF-C モードに対応したため、いっそのことファストハイブリッド AF を使わず像面位相差 AF だけを使えば最終段での迷いもほぼ皆無になるわけで、純正レンズに劣らぬ使用感が得られます。非純正レンズなのに AF-C がガツガツ食い付いていく動作にはちょっと感動すら覚えます。

SIGMA

ただ、これだけ AF-C が実用的になってくると、旧世代のボディでは像面位相差 AF エリアの狭さが逆にネックになってきますね。例えば α7 II では位相差 AF エリアはほぼ中央部に限られるため、特にポートレート系の構図では扱いづらさが顕著(これはシグマレンズに限らず純正レンズとの組み合わせでも従来からあった問題ですが)。改めて、ほぼ全面に位相差 AF センサを配置した α7 III に更新したくなってきてしまいます。

EOS と α の両刀遣いな私としてはレンズを使い回しできる MC-11 にメリットを感じていますし、まずは α7 III への買い換えの方が先決ですが、いずれレフ機を捨てる日が来たらシグマのマウント変更サービスのお世話になってもいいかも、と思いました。

TAMRON

ちなみにタムロンのフルサイズ E マウント対応 28-75mm F2.8 も発売されていたので触ってきました。すっかり 24-70mm か 24-105mm がフルサイズ用標準ズームの定番となってしまった中、28-75mm というズーム域にはちょっと懐かしさを感じますが、ワイド側をあまり欲張らないほうがサイズや収差の面で有利なんでしょうね。
まず持ってみた感想「軽い!」。α7 向けの大口径標準ズームと言えば純正の 24-70/F2.8 GM ですが、アレより明らかに一段軽い。残念ながらレンズの全長はこのタムロンも GM と同じくらいあって取り回しは良くないですが、軽いし安い(F2.8 通しで 10 万円を切っている)のは大きなアドバンテージ。EVF を覗いてみた限りではボケも無理した感じはないし、純正の 24-70/F2.8 や 24-105/F4 よりもタムロンのほうがいいかもとさえ思いました。広角は 16-35mm とか持っておいてカバーする必要がありますが。シグマからもこのクラスのバランス良い E マウント向け標準ズーム、出てきませんかね。

ネイティブ E マウントレンズも各社が注力し始めて面白くなりましたね。私も久しぶりに機材の更新を検討しようかなあ。

シグマ / 50mm F1.4 DG HSM | Art (ソニー用)

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2018/05/10 (Thu.)

カシオがデジタルカメラ市場から撤退

カシオ、デジタルカメラ市場からの撤退を表明 - デジカメ Watch
カシオ「デジカメ市場の完全撤退」の衝撃、戦犯にされた"カメラ事業 赤字49億円" | BUSINESS INSIDER JAPAN

カシオがデジタルカメラ市場からの撤退を発表しました。

カシオと言えば今年の CP+ にもブースを出しておらず、かなり厳しそうだな...まあ今のカシオが注力しているセルフィー路線は CP+ の客層と合っていないし(CP+ 自体が女性層やライトユーザー層の取り込みを模索しているのに皮肉だけど)限られたマーケティング予算の割り振りを考えるとそういう判断もあるよなあ、とは思っていましたが、あれは既に撤退へのカウントダウンだったのかもしれません。

コンパクトデジカメ市場はここ 5~6 年で急激に縮小していて、量販店のカメラ売り場を見に行っても一部ハイエンドモデルを除けば並んでいるのはほぼ 2~3 年前に発売された機種が今でも並んでいる、みたいな状況になっていますし、売り場自体も縮小が続いていました。他のカメラメーカーはレンズ交換式に注力し、数量よりも単価を上げることで事業の生き残りを懸けていましたが、ほぼコンデジしか持っていないカシオにはその戦略が採れず袋小路にはまってしまったということでしょう。
カシオのコンデジは日本市場では存在感が薄くなって久しかったですが、2011 年に発売した TRYX がアジア圏でのセルフィーブームに乗って大ヒットし、しばらくはその路線で安定した事業を行っているとは聞いていました。が、セルフィーカメラの位置づけが次第にスマホに奪われ、そこも厳しくなった結果が今なのでしょう。

古参デジカメユーザーとしては、カシオは事実上世界初のデジカメ「QV-10」で市場を生み出したカメラ史に名を刻む存在であるだけに、今回の撤退は本当に残念です。

QV-10

世界で初めて液晶ディスプレイを搭載し、レンズ部が回転するという「デジタルならでは」の価値を提案した QV-10 の存在は偉大でした。初期のデジタルカメラはレンズ回転機構を取り入れ、フィルムカメラではできなかった形状や撮り方を目指した製品が多数ありましたが、QV-10 はそれに多大な影響を与えたと言って良いでしょう。

またカシオ製デジカメの「中興の祖」と言える初代 EXILIM、EX-S1 も忘れてはいけません。

「カシオ EXILIM」、「ソニー サイバーショットU」比較レポート

同時期に発売された Cyber-shot U(DSC-U10)と同じソニー製センサを搭載しながら全く異なる商品性を持たせ、商業的には本家センサを搭載する Cyber-shot U よりも成功したと言われる EXILIM。その後、全然薄くない普通のデジカメにも「EXILIM」ブランドを冠すようになるほどのターニングポイントをもたらした製品でした。

おお、そういえば↑そうでした。カシオは昔からセンサメーカー以上にセンサの特長を活かした商品企画がうまかったし、また「デジタルならでは」の提案を最も続けてきたカメラメーカーだったと思います。今のようにコンデジもレンズ交換式も伝統的な形のカメラしかなくなり、どのメーカーもユーザー層の拡大よりも既存ユーザーからの搾取高性能高価格路線に走っている状況を残念に感じている身としては、フィルムカメラの呪縛を断ち切って新しいことに挑戦し続けてきたメーカーが撤退することは、本当に悲しい。

ただ「デジタルならでは」の価値の多くがスマホに吸収され、単体カメラとしての差異化がセンサやレンズに集約されてしまった現在では、残念ながらこの状況は避けられなかったのかもとは思います。Android 搭載カメラとかアプリ対応カメラみたいな挑戦も出てこなくなって久しいですし。私が(今でも写真を撮ることは好きだけど)以前ほど新しい機材にときめかなくなってしまった理由を今回のニュースで改めて突きつけられたようで、何とも複雑な気持ちです。
しかし、少なくともカシオのカメラ関連技術や技術者の方たちがこれで埋もれてしまうのではなく、新たなフィールドでその技術を活かす自由を与えられたのだと思いたい。彼らがカメラという形に束縛されることなく、イメージング領域で新しい提案をしてくれることに引き続き期待したいです。

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2018/05/07 (Mon.)

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正(訂正編)

CONTAX G Biogon with PCX

以前書いた、CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正の件。コメント欄に「補正レンズをつける向きが逆では?」という指摘をいただいていました。改めてソースにしたサイトを確認してみたところ「Front end filter: Opto Sigma SLB-50-1500PM (plano convex 1.5m) reversed (bulbous part of the glass element shows to the lens)」と書いてあるし、澤村徹さんのサイトにも「凸面をG Biogon T* 21mmF2.8の前玉側に向けて取り付ける」と書いてある。完全に読み飛ばしてました(;´Д`)。

というわけで、平凸レンズの向きをひっくり返して、改めてテストしてみました。

CONTAX G Biogon with PCX

↑の写真を Biogon 21mm F2.8 を使ってフィルタなし、フィルタあり(凸面外向き)、フィルタあり(凸面内向き)の 3 パターンで撮影して比較。F8 まで絞って撮影し、画面中央右端を拡大比較してみたのが下の画像です(画像はクリックでピクセル等倍表示します)。同じ位置からとはいえフィルタを着け外ししながら撮影しているので、微妙に画角や撮影位置がずれているのはご容赦を。

Comparison

Biogon 21mm は α7 II との組み合わせではフィルタなしだと絞り込んでも周辺部は盛大に像流れが発生しています。そこに PCX フィルタを使用すると、逆向き(凸面外向き)につけていてもかなり良好に補正してくれます。正しい向き(凸面内向き)で使うとさらによく補正され、ほぼ像流れが気にならないレベルになります。平凸レンズの向きによる差はさほど大きくなく(被写体との距離等によっても異なる可能性はあります)、私が逆向きにつけていることに気がつかなかったのも無理はないかなと(苦笑

ともあれ気に入っている B21/2.8 がさらに使いやすくなったので、またこのレンズを持ってあちこち撮り歩きたいと思います。

澤村徹 / オールドレンズ・ベストセレクション

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2018/04/03 (Tue.)

K&F Concept CONTAX G-Sony E

K&F Concept、コンタックスGレンズ用のマウントアダプター - デジカメ Watch

K&F Concept から CONTAX G-αE マウントアダプタが発売されていました。

CONTAX G-αE アダプタといえば KIPONMETABONESTECHART といった中華系大手から発売されていますが、いずれもちょっといい値段がします。Amazon あたりで探せば怪しげなブランドでちょっと安いのも見つかるものの、品質的にはちょっと不安が残る。そんな中、久しぶりに CONTAX G-αE アダプタの新製品として出てきたこれは、その中間にあたるちょうど良いポジションにつけていると言えます。

私は上記三社のアダプタをそれぞれ持っていますが、METABONES はカッコイイけどレンズの脱着がしにくいし重いし、TECHART は AF が遅いので MF したほうが速いし(同じ TECHART 製品でも LM-αE アダプタは頻繁にファームアップが行われているようで羨ましい)、なんだかんだ言って最もシンプルな KIPON のアダプタが一番使いやすいんですよね。その KIPON と同様の構造である K&F Concept のアダプタも扱いやすそうではあります。まあ、ほぼ KIPON のコピーみたいなデザインはいくら中華系企業同士といっても問題になるんじゃないの?と心配になってしまいますが(笑。

実売六千円台と、手持ちの CONTAX G レンズの数だけ買ってつけっぱなしにしても良さそうな価格帯が嬉しいところ。APS-C 時代は Biogon のレンズガードが干渉してボディ側を傷つけてしまうためアダプタをボディに残したままレンズを外す必要がありましたが、フルサイズではアダプタごと外せるんですよね。CONTAX G レンズのスピゴットマウントは脱着に少しコツが要るだけに、マウントアダプタごと外せるのは楽だし、リアキャップが E マウント用で共通化できる(CONTAX G レンズは 16~28mm と35~90mm とでリアキャップの形状が異なる)のも地味に助かる。二、三個買ってそれぞれのレンズに常用してしまおうかなあ。

K&F Concept / レンズマウントアダプター KF-CGE

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2018/03/19 (Mon.)

PC ディスプレイの買い換えに悩む

何年か前から考えている PC ディスプレイの買い換えですが、先日の CP+ でのサイカ先生のセミナーを聴いてから、再び悩み始めました。

BenQ / SW271

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今使っているのは十年選手の EIZO SX2461W。当時としてはかなり奮発して買ったディスプレイだけど蛍光管バックライトだし DisplayPort はおろか HDMI にも対応していないし、今やすっかり陳腐化してしまいました。かといって最近の 1~2 万円のディスプレイでは大半が FHD にしか対応していないし(SX2461W は UWXGA なのでダウングレードになる)、ちょっと良いのを買おうと思うと踏ん切りがつかない部分でもありました。事務作業用と割り切れば去年職場用に買った ASUS VC239H なんかはかなりコストパフォーマンスがいいところだとは思いますが。

SX2461W から買い換えるなら、

  • パネルサイズは 27inch クラス
  • 解像度は WQHD(2,560×1,440)~4K(3,840×2,160)
  • IPS パネル
  • 写真向け広色域パネル(Adobe RGB カバー率 95% 以上)
  • できればハードウェアキャリブレーション対応
  • HDR 対応
あたりのスペックは押さえておきたいところ。調べてみると各メーカーから 4K IPS パネルの液晶はいろいろ出てはいるものの、6~8 万円クラスだと色域は sRGB まででハードウェアキャリブレーションには非対応、というのが標準。写真向けとなると 10 万円を切るものはありません。サイカ先生も勧めていた BenQ SW271 は近いスペックの EIZO 製ディスプレイの半額だから価格性能比で言えばすごくがんばっているけど、さすがに予算範囲外。そうなると、解像度を WQHD に妥協して HDR を諦めれば SW2700PT という製品があったりします。

BenQ / SW2700PT

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最近プロジェクタも含め BenQ の話ばかりしていますが特に利害関係はなくて(笑)、日本製品が相対的に高価くなる中、お買い得感が強まっているんですよね。海外メーカーの中でも BenQ は大手液晶パネルメーカー AUO を傘下にもっているし、CP+ のような映像系イベントに出展する数少ないディスプレイメーカーだし、PC メーカーが周辺機器として出しているディスプレイよりも信頼感はあります。

まあ、SW2700PT も発売からそろそろ二年が経つし、4K 化の流れにある中で今 WQHD を買うことの中途半端さは気になるところではあります。もうちょっと待てば、SW2700PT を同じ価格帯のままで 4K 化したモデルが出ないかなあ...と考えると手を出すのに躊躇してしまいます。変に色再現性にこだわるよりも sRGB 対応のリーズナブルな 4K ディスプレイを買った方が結果的に快適なのではと思いつつも悩ましいところ。もっと一気に 4K 化の波が来ないものかなあ。

投稿者 B : 23:59 | Camera | PC | PC Peripheral | コメント (0) | トラックバック

2018/03/10 (Sat.)

Manfrotto フルードビデオ一脚ベース MVA50A

先週の CP+ 会場内のフォトアクセサリーアウトレットで捕獲してきました。

Manfrotto / フルードビデオ一脚ベース MVA50A

Manfrotto MVA50A

Manfrotto のスチル用一脚をビデオ一脚化するキットです。
カワセミ撮影においてもっとスムーズにチルト/パン操作ができるようビデオ一脚を買おうかと考えていたんですが、ちょうどいいタイミングでアウトレット品が出ていたためすかさず購入。

これは既に生産完了品で後継製品が出ていますが、現行品は XPRO monopod+ シリーズの一脚にしか取り付けられないため、もう十年以上愛用している Manfrotto 679B に取り付けられる旧製品をあえて手に入れる必要がありました。

Manfrotto MVA50A

ベース部分の三本の足は持ち運び時には折りたたむことができます。

ちなみにサイカ先生が以前この新旧のベースを搭載したフルード一脚を比較レビューしていたので、詳細はそちらで。

マンフロット 動画用フルード一脚 MVMXPRO500: mono-logue

本当は新型の方がチルトロック機構もついていて便利そうなんですが、旧型の一脚につけられないものはしょうがない。

Manfrotto MVA50A

ボールジョイント部は一脚をつけずに触ってみたところけっこう固かったので調整が必要かな?と思いましたが、一脚をつけた状態で動かすとてこの原理かちょうど良い軽さに感じました。
固さは基部についている三点のキャップボルトで調整できるけど、使い込んで緩んだりしない限りは特に必要ないかな。

Manfrotto MVA50A

私の一脚 679B は正式に対応品となっていますが、最も細いパイプの径が 20mm であれば他社製品でも使えるようです。

Manfrotto MVA50A

EOS 7D Mark II+APO 50-500mm OS をセットしてみました。(公式にはこの状態では自立しないとされているので、自立させてみたのは撮影した一瞬のみです)
今までは雲台もボール雲台をつけていましたが、より滑らかな操作性を求めてビデオ雲台に変更。これであまり追加投資せずに既存一脚をビデオ一脚化することができました。

そろそろカワセミが撮れるシーズンも終わりに近づいていますが、これを使ってあと 1~2 回は撮りに行けるかなあ。

Manfrotto / フルードビデオ一脚ベース MVA50A

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2018/03/05 (Mon.)

CP+ 2018 (3) befree は進化する

CP+ レポート、最後は Manfrotto ブースになります。

CP+2018 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」

CP+

Manfrotto ブースでまず出迎えてくれたのは、なぜかミニ三脚 PIXI EVO の上に載っかったガンプラ達。しかも三脚のカラバリに合わせてサザビー&キュベレイという渋い選択。Manfrotto ってこんなノリだったっけ?(;´Д`)

CP+

さておき、気になっていたのは新型の befree 三脚。befree は初代モデルを愛用していて、よりしっかりしている 190CXPRO4 よりも befree のほうが圧倒的に出番が多いくらい。それが今回、

  • 本体の剛性と雲台設計を見直し、耐荷重が二倍の 8kg となった「befree advanced」が発売
  • 脚ロック方式は従来のレバー式に加えてツイスト式(ナットロック式)から選択可能
  • クイックリリースプレートがアルカスイス互換タイプに
という形にさらに進化しました。耐荷重 8kg といったら超望遠ズームまでカバーできるスペックで、かなり幅広い撮影用途をこのトラベル三脚でこなせてしまうことになります。私は超望遠を使う際には三脚よりも一脚のほうが出番が多いので advanced である必然性はありませんが、ここまでスペックアップしたら買い換えたくなってきますね。

CP+

それから今までスルーしてましたが動画用のトラベル三脚として「befree live」もラインアップされています。脚の部分はノーマルモデルと同じですが、雲台がコンパクトなビデオ雲台に換装されたモデル。
私は娘のピアノ発表会等でビデオ撮影する際には befree とビデオ雲台 MVH500AH を組み合わせて使っていますが、三脚に対して雲台がオーバースペックだし、けっこう嵩張るんですよね。
befree live についているビデオ雲台は同等品が MVH400AH という型番で単売されているようで、私もこれを買って befree live 相当にしようかなあ。MVH500AH と比較するとカウンターバランスがついていないなど流石に見劣りしますが、家庭用のカムコーダで使うなら十分な気がします。ピアノの発表会だとパン/チルトすることも多くないし。

CP+

こちらは再びソニーブースですが、以前発表されていたソニーと Manfrotto の協業の成果として befree advanced の α バージョンが発売されました。
α バージョンといっても本体カラーが α のブランドカラーである「シナバー」になり、クイックリリースプレートに α9/7 用のものが付属するだけ、ではありますが、α ユーザーでこれからトラベル三脚を購入しようとしているなら選択肢に挙げて良いでしょう。

CP+

専用のカメラプレートといっても α9/7 のボディに合わせた突起がついてガタつきにくくなっているのと、シナバーカラーになっている程度の差ではあります。もうちょっと α に特化した特徴があるかと想像していたから残念ではありますが、今後の発展に期待しましょう。

CP+

あとサイカ先生に「これ見た?」と連れて行かれたオリンパスブース。製品がすごいというのではなくてこの展示がすごいという話。
静止画だと一見ガラスケースに訴求点を印刷したフィルムが貼られているように見えますが、これ透過型液晶を使ったディスプレイ展示なんです。ガラスの向こう側には、若干曇って見えるけどカメラが展示されているという。ガラスは液晶ディスプレイなので、当然表示内容は動画になっているという。

透過型液晶というデバイス自体は新しいものではありませんが、これだけの面積でそれなりに透明度があって、しかも黒が透けずにちゃんと描画できるところまで来ているということに驚きました。広告向けの技術って普段あまり触れる機会がないんですが、こういうのも進化しているんですね...。

現場からは以上です。

Manfrotto / befree live アルミニウム三脚ビデオ雲台キット (ツイストロック式)

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2018/03/04 (Sun.)

CP+ 2018 (2) 気になるシグマの例のやつ

CP+

昨日に続いて、CP+ 2018 の会場で私が気になったものをレポートしていきます。

まずはシグマブースから。

CP+2018 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」

CP+

新しい二本のレンズのうち、こちらは 70mm F2.8 MACRO。全長こそあるものの、最近のシグマレンズにしては細い鏡筒。そして持ってみると想像以上に軽い!さすが先代マクロより若干軽量化しているだけのことはあります。スタッフの方に最近のシグマにしてはかなり軽いですね、と言ったところ「もうこの会期中に 100 回くらい言われました(笑)」とのこと。
全群繰り出し式ということで気になっていた AF に関しては、HSM ほどではないにしろ思っていたよりも静かで速く、被写体にスッ...スッ...と合っていく印象。駆動に使っているコアレス DC モーターの恩恵で、通常のコアード DC モーターより静かで軽くできているそうです。このレンズ、シグマのカミソリマクロ後継だけあって素性は良いだろうと想像していましたが、期待以上に「使える」レンズに仕上がっていそうです。

CP+

こちらは 14-24mm F2.8。さっきの 70mm マクロを持った後だとむちゃくちゃ重く感じる(;´Д`)。ズームリングの感触も重めな感触。
私はさすがにこのレンズを日常使いにする勇気はないけど、この超広角域でこれだけ明るいズームというのは無二の選択肢だし、必要とする人には重さも値段も関係ない領域でしょう。

CP+

105mm F1.4 は開発発表ということで、ガラスケース内の展示。プレスデーには一部試作機を触らせてもらえるタイミングもあったらしいですが。
1.65kg という重さのため、中望遠レンズながら標準で三脚座が付属しますが、三脚座が不要な場合は取り外し、付属のリングをつけることで三脚座なしでも見栄えが悪くならないよう配慮されています。

さすがに私は買うつもりはありませんが、シグマの短焦点レンズシリーズの中でも最高の画質になりそうな描写を一度は試してみたいし、どれくらい重いか持ってみたい(笑。

CP+

こちらは E マウントネイティブ化された [Art] 短焦点レンズ。ラインアップにある全機種が、それぞれ α7 シリーズに装着されてハンズオン機として用意されていました。写真は 50mm F1.4 です。私は MC-11 を使って 50/1.4+α7 II を使っているので見慣れた組み合わせですが、これがネイティブ E マウントで接続されていると思うと感慨深いものがあります。

CP+

従来 MC-11 で接続されていた部分が単純に延ばされているため見た目にはやや間延び感がありますが、製造効率を考えればやむなしでしょう。ちなみにレンズに刻印されているヴィンテージは、本来の EF/SA マウント版が発売された年次(50/1.4 なら「014」)になっていました。
マウント側は内部に空白がある分、フレアカッターが装備されています。

CP+

E マウントに合わせてファインチューンされたという AF 性能は、試してみてあれ?本当に速くなってるの?というレベルの向上に留まっています。とはいえこれはカメラのデフォルト(AF-S、つまりファストハイブリッド AF)で撮った場合。ファストハイブリッド AF はフォーカスの最終段でコントラスト AF を使うため、ステッピングモーターやリニアモーターを搭載したミラーレス専用レンズでは高速ですが、超音波モーター(HSM)ではやや遅いというデメリットがあります。AF の最終段でピント面が「ふわっ」と一往復する感覚は MC-11 使用時と変わらず、たぶん計測したら私が以前 MC-11 で計測した結果と大差ないか微妙に速い程度だろうと思われます。

が、今回のネイティブ E マウント対応のメリットはファインチューンよりもむしろ「AF-C と動画撮影時の AF に正式対応したこと」にあります。特に AF-C はコントラスト AF を使用せず像面位相差センサのみを使用するため、HSM 搭載レンズでもレフ機と同様の速さで AF が可能。実際に試してみても十分に高速で、これらのレンズを使うのであればボディ側は AF-C 固定のほうが良いのではと感じました。ピント精度で言えばコントラスト AF を併用した方が精密なはずですが、現状の AF-C でも十分な精度が出ていると思います。
これはこれで朗報ですが、α と EOS を併用する私としては悩ましいですね。併用するなら EF マウント版を MC-11 で使い回した方がツブシが利くけど、α7 で AF-C 中心で使うなら E マウントネイティブ版に分があります(一応、MC-11 経由でも保証外ながら AF-C は動作するけど)。まあ、当面は MC-11 で併用しつつ、ミラーレスに本格移行する覚悟ができたらマウント交換サービスを利用する、というのが良いでしょうね。

シグマブースのスタッフの方と雑談していた中で、ズームレンズの E マウント対応について聞いてみたところ、「社長が E マウントレンズの拡充を明言しているので、期待していただいていいと思う」とのこと。個人的には 24-105mm F4 [Art] と 150-600mm [Contemporary] の E マウント対応に期待しています。特に後者は α7 III と組み合わせれば野鳥やスポーツ撮影で EOS 7D2 を置き換えられるのではないか?という目論見もあり。今愛用している 50-500OS も良いレンズですが、最新のレンズに比べると流石に AF 性能が見劣りするのと、フォーカスリミッターがついていないのがちょっと辛い。E マウントネイティブ版が出るのを待たずにとりあえず EF マウント版を買って当面 7D2 と使い、E マウント版が出たらマウント交換サービスに出すことにしようかなあ...。

レフ機からミラーレスへのパラダイムシフトがまさに起きているタイミングなので、機材選びもいろいろと悩ましい時期ではあります。

シグマ / [Contemporary] 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM

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2018/03/03 (Sat.)

CP+ 2018 (1) 新型ミラーレスとカラーマネジメントディスプレイと

パシフィコ横浜で開催中の CP+ 2018 に行ってきました。

CP+2018 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」

いつもなら開催初日に行っているんですが、今年はどうしても仕事の都合がつかず土曜日の参戦になりました。賑わってはいたものの、例年なら土曜日はもっと混んでいる印象があったので、やっぱり来場者数は伸び悩んでいるんでしょうか。まあ新製品はキヤノンはエントリー機しか出さなかったし(まあいつものことですが)、ニコンは本当に何も出さなかったので、今年は話題的には寂しいイベントではありますが。
あらかた情報も出揃ってきているので、私は個人的に注目したところを中心にかいつまんでレポートします。

CP+

今年の CP+ 最大の注目は α7 III と言っても過言ではないでしょう。タッチ&トライコーナーはかなりの盛況でした。

先に α9・α7R III が発売されているため極端に目新しいスペックはありませんが、オールマイティモデルである無印に上位機種のスペックを惜しげもなく突っ込んできた意欲作です。
中の人曰く「下位機種向けにわざわざスペックダウンした部品を起こすくらいなら、上位機種のものをそのまま使った方が量産効果が出て低コストになるし、ユーザーメリットもある」とのこと。確かに上位機種とはかなり共通部分が多く、無理矢理ヒエラルキーを作らずに最新のデバイスを積極的に投入していて、ある意味 Apple の iPhone のラインアップに近い考え方と言えるかもしれません。もしかすると、厳格なヒエラルキーが存在し出し惜しみも多いキヤノンを出し抜くための戦略という側面もありそう。なんだかんだ言ってメカが主役の一眼レフと半導体/ソフトウェアが主役のミラーレスのものづくりの手法の違いと言っても良いでしょう。
いずれにしても、我々は今まさにレンズ交換式カメラの主戦場が一眼レフからミラーレスへと移り変わる瞬間に立ち会っているという感覚があります。

CP+

背面のインターフェースは α7R III 譲りで、マルチセレクター搭載、タッチパネル液晶、動画撮影ボタンの位置変更、AF-ON ボタンの独立、あたりが II 型からの変更点。個人的には特にマルチセレクター搭載が嬉しいです。従来のコントロールホイールの上下左右での AF ポイント選択では、同ボタンにアサインされている DISP/ISO/DRIVE と重複していて、いちいちホイールの中央ボタンで切り替える必要があったのが面倒くさすぎました。が、これでようやく EOS(一桁)と同様にダイレクトに AF ポイントが移動させられるようになります。タッチパネルの採用も本当に嬉しい。この二点だけのために II 型から買い換えても良いと思えるほどです。

CP+

AF はすごいですね。693 点の像面位相差センサ+425 点コントラスト AF という α9 と α7R III のいいとこ取りで、かなり食いつき良く動体を捉えてくれる印象。去年ちょっとだけ試用した α9 でもそのポテンシャルに驚きましたが、それがいきなり半額以下の α7 III に入ってきた感覚です。ブラックアウトフリーじゃないし秒間 20 コマでは撮れませんが、フルサイズセンサ&メカシャッターで秒間 10 コマ撮れれば十分以上だと言えます。そろそろスポーツ撮影専用に EOS 7D シリーズを持っている理由もなくなってきつつあるんじゃないだろうか?と思えてきますね。

20 万円オーバーのカメラをポンと買える余裕はさすがにありませんが、これなら α7 II と EOS 5D3 を処分して α7 III にまとめてしまっても良いのでは...と皮算用をし始めている自分がいます。

CP+

今年の CP+ の話題は完全にミラーレスですが、もう一つの話題の中心がこの EOS Kiss M。外観が M5 から大きく変わらないため目新しさこそありませんが、同時発表された Kiss X90 と比べるとこれからの Kiss のメインは明らかに Kiss M という雰囲気があります。

CP+

M5 に比べるとボタンやダイヤル類は最低限に抑えられており、デザインは変えなくてもターゲットユーザーが明確に違うことが判ります。
同じ EOS でも機能ごとに割り振られたボタンがある一桁を使っている身としては、シャッタースピードひとつ変更するのにもちょっと戸惑いましたが、基本的にはプログラムオートで撮るカメラという印象。

CP+

もともと定評の高いデュアルピクセル CMOS AF を搭載しているだけあって、動体への AF 追従はなかなかのもの。展示されていた鉄道模型もしっかり追いかけてくれました。連写も AF 追従で 7.4コマ/秒 あるし、ガチで野鳥やスポーツを撮るのでなければこれで十分なんだと思います。

CP+

メニュー画面はかなりエントリーユーザー向け。最近はミラーレスでも上級者向けの機種ばかり出ていたので、久しぶりにこういう画面を見た気がします。

5 分の制限時間があったのでざっとしか触れませんでしたが、Kiss の名を冠するだけあってソツなくまとまったカメラだと感じました。これからレンズ交換式カメラを買いたいという人がいたら、将来的にレンズ沼にハマるポテンシャルがありそうな人でなければ(ぉ)安心して薦められる機種だと思います。

CP+

キヤノンブースでもう一箇所行列ができていたのが、早くも「変態ストロボ」の異名を取りつつある「470EX-AI」。
動画を撮りたかったんですが自分で操作しながら撮影するのが難しかったので、こちらのエントリーでどうぞ(ぉ

CP+2018 (1) レンズ沼へようこそ! : [クマデジ]

自動バウンス機能は最適なバウンス角をスピードライト側が自動判断する「AI.B フルオート」とユーザーが指定した角度を記憶し、カメラを傾けても自動的にその角度に合わせる「AI.B セミオート」の二種類。スピードライトのヘッド部が自動でうにょうにょ動く様子はかわいくもあるけど、ちょっと気持ち悪くもあります(笑。
フルオートは二回プリ発光するので撮影のリズムが崩れるし、セミオートは便利だけどある程度慣れていれば自分で調整したほうが早くもあるので中上級者にはあまり必要ない機能だと思いますが、フラッシュがこういう進化を遂げるとは思っていなかったので面白いですね。

CP+

BenQ ブースでは我らがサイカ先生がご登壇。今回の CP+ では全日程どこかしらのブースやステージで喋っているそうで、もはや完全に重鎮の風格があります(体重のことは言っていません
トークショーのテーマは「写真ユーザーのためのディスプレイ選び」。サイカ先生がムービーではなく写真をメインテーマに話すというのも珍しい。

CP+

多数の立ち見が出るほど大盛況のトークショーでした(椅子はなかったけど先生から「立ち見が出たって書いて」と言われた)。
いつもの大手メーカー関連の講演と違い、グレーゾーンを突っ走るようなノリノリの講演でした(笑。
明日はメインステージのほうに登壇されるようなので、現地に行く方は是非。

CP+

私も 10 年近く使っている PC ディスプレイをそろそろ買い換えたいと思っているところだったので、ちょうど良いテーマでの講演でした。買い換えるとしたら 24~27inch でオーバー FHD(WQHD~4K)で Adobe RGB カバー率 95% 以上、できればハードウェアキャリブレーション対応といったスペックのものが欲しいんですが、最近の EIZO 製品でその辺のスペックになるともう手が出ないので、BenQ あたりが妥当かなあ...とは思っていたんですよね。講演の中で紹介されていた機種だと SW271(27inch 4K/UHD)がベストだけど、SW2700PT(27inch WQHD)のコストパフォーマンスも捨てがたい。ちょっと検討してみようかなあ。

BenQ / SW2700PT

B01H1G2NFU

投稿者 B : 23:40 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/02/28 (Wed.)

シグマが新レンズ 2 本+フルサイズ E マウント対応レンズを発表

シグマ、Artラインの"カミソリマクロ"「70mm F2.8 DG MACRO」 - デジカメ Watch
シグマ、35mmフルサイズ対応の「105mm F1.4 DG HSM | Art」開発発表 - デジカメ Watch

SIGMA [Art] 105mm F1.4 DG HSM

先日 14-24mm F2.8 DG を発表しつつも、CP+ 直前にもうひとつくらい隠し球を持っているだろうと思っていたシグマから、予想通りさらなる新レンズが発表されました。70mm F2.8 DG MACRO(製品発表)と 105mm F1.4 DG(開発発表)の 2 本。いずれも [Art] ラインに属するレンズです。

70mm マクロはシグマの GLOBAL VISION 以前の旧レンズでも特に定評の高かったレンズ。部材調達の都合で惜しまれながら生産終了していた一本が生まれ変わりました。フルサイズカメラで使うと 70mm、APS-C で使っても 105mm ということで非常に使い勝手の良い焦点距離のマクロレンズです。別売の 1.4x テレコンバータを使えばフルサイズ機で 98mm のマクロレンズとして使えるというのも良い。
どの撮影距離でも最高の画質を出すことにこだわって全群繰り出し方式のフォーカスシステムを採用し超音波モーター非搭載となっているのが、AF スピードにどの程度影響するかは気になります。しかし最近のシグマ [Art] レンズの中では珍しく(笑)515g と旧型よりも若干軽量になっているのは嬉しいところ。

開発発表された 105mm F1.4 はまさかこのタイミングでこのスペックのレンズが出てくると思っていなかったので、意外でした。[Art] ラインの単焦点レンズもこの五年で主要な焦点距離をほぼ網羅し、次に出てくるとしたら 28mm F1.4 か 200mm F1.8、あるいは魚眼か...と予想していたら、まさかの中望遠で焦点距離を刻んできました。
105mm F1.4 というのは定評の高かった 85m F1.4、135mm F1.8 よりもボケの大きさや美しさでは有利になるはずで、中望遠レンズとしてはなかなか面白いスペックになりそうです。α ユーザーとしては「α レンズ史上最高のボケ味」と謳われる 100mm STF GM と比較してみたいところ。シグマ自身もこのレンズに「ボケマスター」というキャッチコピーをつけており、某ダジャレ教授もうかうかしていられないことでしょう(違。

しかしフィルタ径 105mm、重量 1.65kg というのはシグマの F1.4 [Art] シリーズの中でも最大級であり、85mm F1.4 でさえメゲそうな私としてはさすがに手を出せないなあ(´д`)。正式発表後、体験会等があれば一度触ってみたいレンズではあります。

シグマ、Artラインの交換レンズにソニーEマウント用を追加 - デジカメ Watch

SIGMA [Art] 50mm F1.4 DG HSM

さらにはフルサイズ E マウント対応レンズも発表。まず出てくるのは今回発表された 2 本も含めた [Art] ラインの単焦点レンズ群 9 本。山木社長自身以前から検討していることを隠そうとせず、期待されていた流れではあります。が、既存レンズのマウントを変更して E マウント対応してくるとは考えていなかったので、ちょっと驚きました。

レンズ自体は既存の EF/SA マウントレンズのフランジバックを延長したようなもので、EF/SA マウントレンズに MC-11 をつけるのとどう違うのか?という疑問が湧くところですが、MC-11 で行っていたレンズ制御のプロトコル変換が必要なくなり、E マウントの AF 制御に最適化することで MC-11 よりも高速な AF と AF-C モードでの追尾 AF に正式対応できることになります。私が以前検証した際には MC-11 は十分実用的な速さで AF ができるけど純正 E マウントレンズには劣るという結果が出ていましたが、今回ネイティブ E マウント化されることでどれくらい純正レンズに迫るスピードが出るでしょうか。

ネイティブ E マウント版のレンズは発売されますが、EF/SA マウント機と併用するユーザーには依然として MC-11 でレンズを共用できるメリットは残っています。私は少なくとも EOS 5D を使っている限りは MC-11 のお世話になるつもり。

ただ、個人的には α7 シリーズのサイズ感に相応しいサイズ感のレンズを期待していたので、この方向性はちょっと残念。F1.8 くらいでいいから取り回しがいいレンズが欲しかったです。まあ今のシグマが作ったら F1.8 でも軽くはならなさそうだし(笑)、開発の効率化も考えるとこのやり方が最も合理的なんでしょうが。

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2018/02/27 (Tue.)

α7 III

ソニー、α9・α7R IIIの最新仕様を取り入れたベーシックモデル「α7 III」 - デジカメ Watch
ソニー / α7 IIIicon

iconicon

おそらく CP+ 向けに発表してくるんだろうなと誰もが予想していた「α7 III」が正式に発表されました。

内容的にはこれも予想通り α7R III の廉価版的なスペックで、大きな驚きはありません。それでも α7 II ユーザーからすればバッテリの大容量化、スティックコントローラ搭載、タッチ液晶搭載、全画素読み出し 4K 動画対応など痒いところに手が届くアップデートで、これを待ってたという人は少なくないでしょう。さらには新規開発の(画素数据え置き、かつローパスフィルタレスではないものの)裏面照射型 CMOS 搭載で高感度性能&処理速度アップ。そろそろよほどの特殊撮影でもない限り、α7S でなく無印で十分なレベルになりつつあります。
しかもメカシャッターで 10 コマ/秒の連写まで搭載してきたのは意外でした。これならちょっとしたスポーツ撮影でも十分に使い物になるレベルで、連写のためにあえて APS-C を選ぶ必要もなくなりそう。飛び道具はないけれど、α7 シリーズのメインストリームとして充実のモデルチェンジと言えます。

私が α7 II に感じてきた不満点がほとんど潰されたので買わない理由がないんですが、価格が α7 II からさらに上がってボディ単体で 23 万円。いきなりポンと出せる値段ではありません(´Д`)。まだ当面は II でがんばって、少しこなれてきたら買い換えを検討することにしようかな...。

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2018/02/26 (Mon.)

EOS Kiss M

キヤノン、EVF内蔵の新ミラーレスカメラ「EOS Kiss M」 - デジカメ Watch

EOS Kiss M

CP+ の開催を今週に控え、キヤノンから噂になっていた「EOS Kiss M」が正式発表されました。

デュアルピクセル CMOS AF が完成の域に達し、もはやファミリーユースではレフレックスを搭載する必要性がなくなった頃から、EOS Kiss シリーズがミラーレスに移行するのは時間の問題だろうと思っていました。そして今年ついに「EOS Kiss M」として世に出てきました。
他メーカーがエントリー機史上を事実上捨てて高付加価値路線に入り、縮小市場でのゼロサムゲームを繰り広げる中で、ほぼ唯一エントリーユーザーの取り込みをやめなかったキヤノンの姿勢は私はとても評価しています。まあ、ミラーレスで一眼レフに下剋上を起こすわけにはいかなかったというプライドもあるんでしょうが、ミラーレスではハイエンドよりもミドル以下のラインアップを厚めに持ってきた EOS M シリーズの真ん中に「Kiss」を投入してきたことで、改めて EOS の中でのミラーレスの位置づけが明確になったのではないでしょうか。

ただ驚いたのは、「いままでのミラーレスに満足しているか?」と最上段に構えてきた EOS M5 とほぼ同じデザインで EOS Kiss M を出してきたこと。一方で上位機種ではレンジファインダースタイルの M6 を出していたりして、キヤノン的にも最適解にまだ辿り着けていないような印象があります。が、Kiss にこのカタチを持ってきたことはおそらく「カメラっぽいスタイルで撮りたい」というスマホからのステップアップユーザーの意向を調査した結果だろうなと。形状は M5 と同じでありながら、ボタンやダイヤルの数を Kiss の水準にまで間引いてもあります。
また EF-M レンズは今回も新しく発表はされず。エントリーユーザーを取り込みたいけどどうせその上にステップアップなんてしないんでしょ?というスタンスはやっぱりどうか、とは思います。

私がこれを買うことはないと思いますが、以前 EOS M5 を試用して扱いやすいカメラだとは感じたので、これからミラーレスカメラに手を出そうという人に相談されたら Kiss M か α6000 かで迷うくらいの選択肢にはなりそうです。α6000 はソツのないカメラだけどさすがにもう陳腐化してきたし、タッチ液晶や Bluetooth といったトレンドを取り込んでいる Kiss M は手堅い存在。

本流の Kiss がいよいよミラーレスになったことで(従来型の Kiss X90 も発表されてはいますが)、いよいよミラーレス化の波が加速するのでしょうか。ミドルレンジ以上もそろそろミラーレスで良いんじゃないかと思っていますが、キヤノンは最後まで上位機のミラーは守るんだろうなあ。

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2018/02/09 (Fri.)

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM

シグマ、大口径超広角ズーム「14-24mm F2.8 | Art」を開発発表 - デジカメ Watch

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM

CP+ まであと三週間ほどありますが、シグマが一足早くレンズの新製品を発表しました。フルサイズ対応の大口径ズームレンズで、スペックは 14-24mm F2.8。

シグマのフルサイズ対応広角レンズとしてはズームの 12-24mm F4 に加えて 14mm F1.8・20mm F1.4・24mm F1.4 の単焦点三兄弟が先に出ているせいか驚きが少ないのですが(笑)、例えばキヤノンでいえばフルサイズ対応の F2.8 通しズームは最も広角でも 16-35mm F2.8L 止まりですからね。14mm 始まりの F2.8 通しズームというのは、実はかなり驚異的です。14mm F2.8・20mm F2.8・24mm F2.8 の単焦点三本が一本にまとまったようなものと考えれば(価格はまだ発表されていませんが)お買い得かつ取り回しやすいとさえ言えそうです。
そういえば以前レビューさせていただいた 18-35mm F1.8 DC も、35mm 判換算で 28mm F1.8・35mm F1.8・50mm F1.8 を一本にまとめて持ち歩けるようなレンズで、自分も APS-C 機がメインだったら間違いなく買っていただろうと思えたので、今回の 14-24mm F2.8 はフルサイズ対応広角ズームとして同じような位置づけを狙ったものと言えます。私もちょうどここのところ広角レンズの面白さに目覚めているところなので、CP+ ではぜひ実機のハンズオンをしてこようと思います。

またこのレンズに合わせて新サービスも発表されています。

SIGMA 14-24mm F2.8 | Artの「フロント交換サービス」が予告 - デジカメ Watch

マルチカメラ撮影時にフードの干渉を避けるため、レンズフードを別形状の部品に変更するサービスとのこと。フードとしての効果はほとんど期待できなさそうですが、マルチカム撮影には確かに必要なことではあります。THETA や Insta360 等の登場で全天球映像も撮りやすくなっていますが、画質を求めるならマルチカム撮影にはまだ全く敵わないわけで、シグマは本格的な全天球映像撮影のニーズを視野に入れているということでしょう。シネレンズへの参入も果たしたシグマですが、最近は純粋なスチル撮影以外の用途への展開も積極的で、目が離せません。
しかしマウント交換サービスに加えてフロント交換サービスと来たら、次はレンズエレメント交換サービスも準備中ということでよろしかったでしょうか(ぉ

しかしこのタイミングでこのレンズだけをポンと発表してくるということは、CP+ 本番に向けてはまだ本命の何かが隠されているのでは?と勘繰りたくなってきます。個人的には、いい加減フルサイズ対応の E マウントネイティブレンズを出してきてほしいところではありますが、期待して良いんですかね...?

投稿者 B : 22:24 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2018/02/06 (Tue.)

Lightroom CC と Adobe Sensei

今日、Twitter のタイムラインに何となく流れてきた話題を目にして、年末にアップデートされた Lightroom CC の新機能を見落としていたことに気づきました。

"Adobe Sensei"が写真を自動補正 ~Adobe、「Lightroom」の2017年12月更新を発表 - 窓の杜

Adobe Lightroom CC

Lightroom CC(クラウド版/クラシック版とも)および Camera RAW の自動補正機能に「Adobe Sensei」が導入されたとのこと。Sensei といえば、つい最近も Photoshop の「被写体を選択」機能に導入され、自動選択ツールの精度が向上したことが話題になったところ。Lightroom CC の自動補正機能といえば本来は現像ソフトとしてのキモの部分でもあるはずで、この使い勝手が向上するのであれば「被写体を選択」以上に恩恵が大きいはず。

というわけで、さっそく(といっても出遅れではあるけど)検証してみました。

Adobe Lightroom CC

Adobe Sensei が導入された自動補正機能は、Lightroom Classic CC では「基本補正」の「階調」の中にある「自動補正」ボタンに組み込まれています。このボタン自体は昔から Lightroom に備わっているもので、見た目が変わらないから中身が変わったことに今まで気づいていませんでした。Photoshop の「被写体の選択」も操作手順は変わらずに中身が刷新されましたが、Sensei はこのように一見それと判らないような形で導入されていくようですね。
実は私は今まで Lightroom の自動補正機能はほとんど使っていませんでした。自動補正の精度が悪すぎて使い物にならないため「無視すべきボタン」の代表みたいな機能でした。だからこそ今までアップデートに気がついていなかったということでもあります(笑。

いくつかの写真を使って、カメラ内 JPEG と Sensei なしバージョンの Lightroom で自動補正した結果、および Sensei ありバージョンで自動補正した結果を並べて比較してみました。
ちなみに角度補正機能についてもバージョンによって補正度合いの差があるか見るために、自動補正を加えています。

Adobe Lightroom CC

まずは露出アンダーになってしまった写真の補正から。
従来バージョンの自動補正では、けっこう大胆に露出を上げて画面全体の明るさ的にはバランスを取ったように見えますが、ハイライトが飛んで被写体の立体感が潰れてしまっています。従来の自動補正機能はこのように私の好みよりもかなりオーバーな露出補正を行うので、私は基本的に手動補正するようにしていました。
が、Sensei による自動補正では、暗部の露出補正は従来版と同じくらい持ち上げているものの、ハイライトをグッと抑えることでディテールを殺さないように処理してくれています。これは私の好みにかなり近い結果で、このまま使うか、手を加えるにしても微調整程度で十分仕上げられる印象。従来版よりも全然使えます。

なお傾き補正は新旧ともに自動補正されませんでした。ここまで水平・垂直が不明なごちゃっとした構図では仕方ないか。

Adobe Lightroom CC

続いて逆光。従来の自動補正ではシャドウを持ち上げた結果夕陽の階調がぶっ飛んでしまっており、台無し感が強い。従来の自動補正機能はカメラでいう評価測光的な考えで画面全体の平均値を揃えるような挙動をするので、ダイナミックレンジの広い構図には極端に弱い印象がありました。
それに対して Sensei はシャドウ側は保ちつつ、ハイライトを抑えて夕陽の色とグラデーションをしっかり表現してくれています。ソフトウェアの自動補正機能でこういう処理をしてくれたことは今までほとんどなく、大量の写真データからの「夕景写真はこう補正するのが良い」という学習結果すげえ、と感心してしまいました。

Adobe Lightroom CC

それから夜間イルミネーション系。これも従来の自動補正では全体的に露出を上げる方向の補正で、ライトアップの色が飛んでしまっていますが、Sensei による補正は暗部の階調は少し持ち上げつつもハイライトの色調を引き立てる方向で補正してくれていて、「そうそう自分でもこういう風に補正するよ」という結果に。

今までの自動補正は使う気が起きない代物でしたが、Sensei による自動補正は記録写真やある程度の商業写真でもそのまま採用できそうなクオリティだし、作品づくりにおいても手動補正する前の基礎補正として作業軽減の役に立ってくれそうです。

ちなみに RAW 現像と JPEG の補正でどの程度画質差が出るかも試してみました。

Adobe Lightroom CC

モトクロス撮影でやりがちなのが露出オーバー。地面が黒く、逆光になりがちなこともあって空が白く飛んでしまうことが少なくありません。こういうハイライトがぶっ飛んでしまった写真の JPEG データからでも、ボタン一つでここまで救えてしまう自動補正にはちょっと恐れ入りました。
まあ、JPEG からの補正ではさすがに空の青さがやや不自然だし、空にも雲にもトーンジャンプが発生していますが、元データからすればむしろよく補正できていると言えます。しかし色調情報の残っている RAW データからの自動補正であれば、これだけ白飛びしてしまった画像でもまるで最初から適正露出で撮ったかのような補正まで可能。もっとも最初から露出ミスしない設定で撮れよって話ですが、こういうスポーツ撮影では状況も刻一刻と変わるため、そうも言っていられません。

Photoshop の「被写体を選択」機能に比べればあまり話題になっていないようですが、Sensei が入った Lightroom、素晴らしいじゃないですか。
今までどうして「Sensei」と呼ぶのか解らなかったんですが、ようやく理解できました。例えば知らない言葉や地図を調べるときに「グーグル先生に訊いてみよう」と言うように、クラウドの力を使ってイイカンジにしてもらうという点で、これは「アドビ先生に頼んでみよう」という感覚なんですね。今後は積極的に自動補正機能を使っていこうと思います。

Adobe / Creative Cloud フォトプラン(Photoshop+Lightroom)

B00M3X5STU

投稿者 B : 23:54 | Camera | PC | Software | コメント (0) | トラックバック

2018/02/01 (Thu.)

カワセミ撮影用にドットサイトを導入

先日、自分の理想にかなり近い一枚が撮れたカワセミ撮影ですが、こうなるとさらにいい写真が撮りたいという欲が出てくるものです。具体的にはもっと成功率を高めたいし、できるだけトリミングせず画面いっぱいにカワセミを収めたい。最終的には自分のウデを高めるしかないにせよ、それを補助してくれるツールを導入することにしました。

オリンパス / ドットサイト照準器 EE-1

EE-1

三年前の CP+ で発表されたときに注目していた、カメラメーカー製としては珍しいドットサイト(光学照準器)。発売直後は品薄で全く入手できず、そのままにしていましたが、今改めて買おうと思ったらごく普通に買えました。
パッケージには OM-D のロゴが印刷されていて、主には同社の OM-D シリーズ用オプションという位置づけのようですが、別に電気連動しないので他社製カメラでも普通に使えます。実際、いつもカワセミを撮りに行っている場所でもこの EE-1 の使用率は高く(常連さんの 1/3 はつけている印象)、大半が他社製ボディユーザーという(笑。

EE-1

ドットサイトは主にモデルガン用品、一部カメラ用品等いくつか販売されていますが、こういう折りたたみ式のものは珍しい。開いた様子は往年のスポーツカーのリトラクタブルライトやガンダム NT-1 の腕部ガトリング砲を彷彿とさせるメカメカしさで、男心をくすぐります(ぉ。

EE-1

閉じるとコンパクトになります。まあ小さくなるという利点よりも、持ち運び時にガラスに傷や汚れがつくリスクを抑えられる、ということのほうが重要かもしれません。

EE-1

カメラにはアクセサリシューを介して取り付けます。といっても通電はしないため、他社製ボディでも問題なく使用可能。
電源は CR2032 ボタン電池。仮に電池が切れてもコンビニ等で調達しやすいのがありがたい。まあ、ガチで野鳥撮影に行く場合、周囲にコンビニがあるほうが珍しいはずなので(笑)、予備電池は持ち歩いていたいところ。

EE-1

左側面に電源オン/オフを兼ねたレティクル(照準)の輝度調整ダイヤルがついています。これ電源オフにするのを忘れそう...と思ったんですが、このダイヤル設定に関わらず本体の開閉に連動して電源オン/オフする仕組みになっていました。そりゃそうか。

EE-1

背面には本体の開閉レバーとレティクルの左右/上下調整ダイヤル。モデルガン用のドットサイトではレティクルの調整はドライバーや六角レンチで行うものが多いようで、精度重視なら確かにそのほうが良いのでしょうが、私は初ドットサイトなのでとりあえず扱いやすいほうが良いです。

EE-1

EE-1 にはソフトケースが付属しますが、後述する理由により私はたぶんこれ使わないと思います。

というわけでドットサイトですが、カメラのアクセサリシューに装着してもいいんですが、ファインダとドットサイトを交互に覗くのは面倒だし、その間にカワセミが飛んでしまいそう。できれば左目でドットサイトを見つつ、右目でファインダを覗きたい...と考えていたら、実際にそのためのブラケットが発売されていたので、併せて購入しました。

エツミ / ドットサイトブラケット E-6673
エツミ / ネジ付シュー II E-6813

EE-1

エツミからまさに OM-D+EE-1 用のアクセサリとしてドットサイトブラケットが発売されていたんですね。
で、EOS 7D Mark II で使うにはこれだけだと高さが不足するので、その差を埋めるためのネジ付シューも一緒に買ってきました。

EE-1

ブラケットはシンプルな L 字型ではあるものの、ネジ位置が可動するようになっているので OM-D 以外のボディでの使用も想定していると思われます。
ちなみにネジ付シュー II(E-6813)はヨドバシでは販売されているものの、エツミの公式サイトにも Amazon にも登録がありません。Amazon では E-6283 という型番のものが販売されていますが、旧型扱いながら実質的には E-6813 と同じもののようです。

EE-1

EOS 7D2+シグマ 50-500OS に EE-1 を装着するとこんな感じ。ブラケットの基部とアクセサリシューの間にネジ付シューを差し込んで高さ調整しています。こうすると左目でドットサイト、右目で OVF を同時に覗きながら撮影できますが、これでも EE-1 のほうが数ミリ低いかなという印象。ワッシャーを噛ますなり、ちょっと考えますか。
ちなみに私が通常 50-500OS を使う際にはボディ側には重量バランスのためにバッテリグリップを取り付けているんですが、そうするとドットサイトの高さ調整にネジ付きシューを何段も重ねなくてはならないため、とりあえずグリップは外しました。

EE-1

さすがにこれだけ長いレンズと一緒に使うと、ドットサイトの視野の右端はレンズフードで少し見切れてしまいますが、まあ許容範囲かな。
あとブラケットをつけるとドットサイトの右側についているレティクルの上下調整ダイヤルが操作しづらくなります。これは想定外だった...。

EE-1

ドットサイトの見え方はこんな感じ。コーティングのせいで色が緑系に転んでいますが、これはレティクルの赤を見やすくするためなんでしょう。
5 段階あるレティクルの輝度のうち、カワセミ撮影なら昼間でも 1~2 くらいの設定で十分だと思います。カワセミほど小さな被写体を撮るには、これ以上明るいと逆にカワセミが潰れて見えなくなるし、むしろレティクルはもっと小さい方がカワセミ用には良いような気もします。しばらく使ってみて、その当たりが不満になりそうならまた考えよう。

EE-1

というわけで使ってみました。

残念ながらオートフォーカスが合いませんでしたが、焦点距離 332mm(531mm 相当)のノートリミングでカワセミを中央に捉えたまま追いかけるところまでは成功。かなり惜しいところまで行ったと言えます。

EE-1

450mm(720mm 相当)でもここまで追えました。従来は、ここまで望遠にするとカワセミが飛んだ瞬間にフレームアウトして追いかけられなくなっていたところが、左目でより広い視野でカワセミを追いかけることで、フレーミングに関しては比較にならないほど歩留まりが高まっています。これならテレ端(500mm)でも十分行けそう。本当に、あとはカメラの AF セッティングをどうするかと、ひたすら練習と試行あるのみという感覚。前回よりも良い写真が撮れそうな手応えがあります。

今シーズンのカワセミを追えるのもあと 1~2 ヶ月といったところですが、その間に一枚でもいい写真が撮れるよう、チャレンジしようと思います。

オリンパス / ドットサイト照準器 EE-1

B00SMPLV12

エツミ / ドットサイトブラケット E-6673

B013JMCAMG

エツミ / ネジ付シュー E-6283

B007FNESCQ

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2018/01/27 (Sat.)

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正(実写編)

CONTAX G Biogon

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正、比較サンプルを撮影してきたので実写で効果のほどを確認してみました。

三脚を使って撮影位置を固定し、PCX(平凸)フィルタの有無による解像力の違いを比較してみます。像流れなのかボケなのか判りづらいということを避けるため、絞りは F8 にて撮影。

ちなみに、最前面に凸レンズが一枚加わるため、フィルタの有無でピント位置が微妙に奥にずれます。そのままだと無限遠ではピントが合わなくなるのですが、オーバーインフで設計されているマウントアダプタであれば吸収できる範囲です。私の手持ちのマウントアダプタでは、KIPON CONTAX/G-NEXTECHART TA-GA3 は大丈夫でしたが、METABONES CONTAX G-E mount は惜しくも無限遠が出ませんでした。なんだかんだ言って CONTAX G 用アダプタは一番シンプルな KIPON が扱いやすいですね。

■Biogon 21mm F2.8

<PCX フィルタなし>
Biogon 21mm w/o PCX

まずは Biogon 21/2.8 から。
パッと見は十分画になっているし、コントラストが高いこともあって適当に撮ってもそれなりに見せてくれるレンズだと思います。
周辺画質はよく見ると流れちゃってますが、強烈なヴィネットが出ることもあり、元々そんなに像流れが気になることはありませんが、主題をずらし気味の構図で撮るとアラが目立ってきます。なのでどうしても日の丸構図でしか撮れないというジレンマがありました。

<PCX フィルタあり>
Biogon 21mm with PCX

フィルタをつけた状態。よく見比べると分かりますが、フィルタをつけると微妙に画角が狭くなります。まあレンズが一枚増えていてピント位置も変わっているんだからそりゃそうか、という感じではあります。でも微妙な差だし、21mm の雰囲気が損なわれているわけではないので許容範囲。

<PCX フィルタなし(画面中央)>
Biogon 21mm w/o PCX

ではもっと細かく比較してみましょう。まずは中央部の拡大、フィルタなしから(画像はクリックするとピクセル等倍表示します)。
中央部はもともと(二十年以上前のレンズとしては)十分に解像しているので、フィルタなしでも問題ありません。

<PCX フィルタあり(画面中央)>
Biogon 21mm with PCX

フィルタをつけるとピント位置と撮影倍率が若干変わりますが、画質的には特に変化なし。
劣化する方向に行くかとも思いましたが、その心配もないようです。

<PCX フィルタなし(画面左端)>
Biogon 21mm w/o PCX

画面の端(特に左右端~四隅)のほうを拡大して見ると、フィルタなしではかなり盛大に像流れが発生しています。
またマゼンタ被りも発生していますが(それでも初代 α7 よりは少し改善されてる気がする)、これは Lightroom や PlayMemories Camera Apps で補正可能なので許容範囲。しかし像流れだけはソフトウェアではどうにもできません。

余談ですが、PlayMemories Camera Apps は α9・α7R III 以降の世代では対応しなくなったようなので、今後はオールドレンズの補正は基本的に Lightroom 等の RAW 現像ソフトやレタッチソフトを使うようにしたほうが良いでしょう。

<PCX フィルタあり(画面左端)>
Biogon 21mm with PCX

PCX フィルタを使うと、周辺像流れは完全にとはいかないまでもかなりの度合いで解消することができました。これは拡大すれば判る程度の像流れまで抑え込めており、一枚絵として見る分には画面全体にわたってほぼ解像できている、と言って良いレベル。現代のレンズでも安物だとこれよりひどいのも少なくないですからね。
先駆者のレポートで改善することは解ってはいましたが、改めて自分で比較してみるとちょっと驚くレベルで補正できています。もともと印象的な描写をするレンズでしたが、これは今後改めて出番が増えそう。

■Biogon 28mm F2.8

<PCX フィルタなし>
Biogon 28mm w/o PCX

続いて Biogon 28/2.8 でも同様に比較してみました。21mm に比べれば 28mm はもともとそこまで気になるレベルの像流れはありませんが、それでも PCX フィルタの効果はあるようです。

<PCX フィルタあり>
Biogon 28mm with PCX

こちらも PCX フィルタをつけることで微妙に画角が狭まります。といっても体感 0.5~1mm の焦点距離に相当する程度の画角ではありますが。

<PCX フィルタなし(画面中央)>
Biogon 28mm w/o PCX

中央部。フィルタなしでも全く問題のない画質です。

<PCX フィルタあり(画面中央)>
Biogon 28mm with PCX

PCX フィルタをつけても特に変わらず。

<PCX フィルタなし(画面左端)>
Biogon 28mm w/o PCX

フィルタなしでは、画面端では拡大表示するとさすがに像流れが見えてきます。それでも 21mm に比べれば発生する範囲も流れの度合いも小さいですが、デジタルだと拡大して見ることが多い分、一度気になるとずっと気になり続けてしまうんですよね。

<PCX フィルタあり(画面左端)>
Biogon 28mm with PCX

PCX フィルタをつけると見事に解消されました。これはもう画面全体にわたって均一に解像している、と表現して良いレベルでしょう。


ほんのレンズ一枚の追加ですが、想像以上に効果がありました。交換レンズ自体を改造するわけではなく、材料もその気になれば誰でも手に入れられるものなので、これは α7 シリーズで G Biogon を使っている人は全員やったほうが良いと言っても過言ではありません。買ったはいいけど像流れが気になってお蔵入りになっているならばなおさら試してみる価値はあるでしょう。

CONTAX G レンズは解像力ではさすがに最新の FE レンズには敵いませんが、本来のツァイスレンズの描写が味わえることと、とにかくスナップに最適な軽量コンパクトは最近の E マウントレンズにはない価値と言えます。その中でも印象的な描写をする Biogon 21mm・28mm の画質向上はすごく嬉しい。しばらくこの二本を中心に撮り歩こうと思います。

KIPON / C/G-S/E

B010WHUHVC

投稿者 B : 23:00 | Camera | DSLR | コメント (2) | トラックバック

2018/01/25 (Thu.)

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正(組み立て編)

以前記事にした CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正の件。遅ればせながら、私も澤村徹さんの手順に倣って補正レンズを作ってみました。そのものズバリのフィルタが売られていたりするわけではないので、必要な部材を集めて自分で組み立てる必要があります。

シグマ光機 / 球面平凸レンズ SLB-50-1500PM

SLB-50-1500PM

まず手に入れる必要があるのが平凸レンズ。COTAX G Biogon を α7 シリーズで使う際の周辺像流れを補正してくれるのは、シグマ光機の「SLB-50-1500PM」という型番のレンズになります。シグマ光機というのはあの変態メーカー(誉め言葉)ではなく、主に産業用レンズを製造販売しているメーカーです。基本的には法人向け販売が主のようですが、公式サイトでは個人向けの直販も扱っていて、銀行振込前払いにて注文が可能。
私が注文したときには在庫がなく、二週間ほど待って自宅に届きました。

SLB-50-1500PM

中身は本当にレンズ一枚。カメラ用の交換レンズは見慣れていても、こういう素のレンズ一枚をまじまじと見る機会はあまりないのでちょっとドキドキします(笑。
レンズのコバ(側面)はもしかすると内部反射防止用に黒マーカー等で塗りつぶしても良いかもしれません。私はとりあえずそのまま使ってみました(はみ出すのが怖い)。

この平凸レンズを Biogon に装着するのに、ステップダウンリングとステップアップリングを組み合わせて使います。

マルミ / ステップダウンリング 55→52mm
ケンコー / ステップアップリング 52→58mm

STEP DOWN/UP

澤村さんの記事をそのままなぞって、ステップダウンはマルミ、ステップアップはケンコーを選択。ステップダウンリングは「上から下まで全てネジ切りがしてある」ことが重要とのことですが、どのメーカーがそうなっているか判らなかったためマルミが無難でしょう。逆にその必要がなく、径が大きくて目立つステップアップリングはケンコーのほうが側面にローレットが切ってあって、見た目に高級感があります(実際に価格帯もちょっと違う)。

そして欠かせないのがこれ。

Amazon ベーシック / UV 保護レンズフィルター 52mm CF26-N-52

Amazon Basics

必要なのはこの UV フィルタではなく、このフィルタに含まれる φ52mm のカニ目リングです。カニ目リングを単体で手に入れるのがちょっと難しいため、ここから部品取りします。
ちなみにこのフィルタ自体は以前 K&F Concept の UV フィルタと比較したとおり反射防止コートらしきものがほとんどなく、光学的には悪影響のほうが大きいと思うので、正直言ってフィルタとして使うのはオススメできません。

このフィルタからカニ目リングを外すのには工具も必要になります。

NEEWER / カニ目レンチ/カニ目スパナ/レンズレンチ

カニ目レンチ

自分でオールドレンズの分解修理をするような人でもなければまずもっていないだろう工具、カニ目レンチ。私も流石に持っていなかったので、Amazon で適当に中国メーカー製品を購入しました。ちゃんとしたのを買おうとすると高いですし。
使ってみて分かったんですが、この後の組み立て工程には使わないし、分解工程でも別に UV フィルタのレンズに傷がついてもフィルタとして使うわけじゃないし、わざわざカニ目レンチを買わなくてもコンパス等で代用できたかもしれません。

カニ目リング

カニ目レンチを、UV フィルタ前面のカニ目リングの凹みに押し当てて回すとリングが外れます。

カニ目リング

ちなみにフィルタはカニ目リングさえ取れれば Amazon ベーシックでなくても構いませんが、メーカーや製品によってはフィルタガラスの固定にカニ目リングを使っていないことも少なくないので注意が必要です。

G Biogon PCX Filter

で、このカニ目リングを 55→52mm ステップダウンリングの下側からねじ込みます。
ねじ込むといってもあまり深く入れてしまうとこの後のステップアップリングが締まらなくなってしまうので、カニ目レンチを使わず指で浅く(カニ目リングがステップダウンリングの下端から少しはみ出すくらい)入れてやるくらいでちょうど良いです。

G Biogon PCX Filter

カニ目リングを装着したら、ステップダウンリングを裏返して平凸レンズを入れます。レンズは凸面が上(レンズの対物側)に来るようにセットします。2018/5/7 訂正:レンズは凸面が下(イメージセンサ側)に来るようにセットします。
ステップダウンリングの内径が 52mm、平凸レンズの直径が 50mm なので 2mm ほど遊びが出ますが、この後上からステップアップリングで押さえつけるため、組み立て後はガタツキは特に出ません。ただ偏心すると補正具合が変わったり片ボケの原因になるかもしれないので、できるだけ中心を揃えるようにセットしたいところ。

G Biogon PCX Filter

そして、その上から 52→58mm のステップアップリングをねじ込んでやると完成です。レンズ自体の厚みが 3mm あるため、ステップアップリングも完全にねじ込むことはできず、ステップアップリングとステップダウンリングの間には少し隙間が空いている状態。そうそう外れることはないと思いますが、できればネジ止め剤を使って外れにくくしてやったほうが良いかもしれません。

G Biogon PCX Filter

完成した補正フィルタ(英語圏では平凸=Plano-Convex;PCX と略すことから、仮に PCX フィルタと呼びますか)は、フィルタ径 55mm の G Biogon 21mm F2.8 にそのまま装着可能。
実写画像での比較はまた後日掲載しますが、とりあえず EVF で覗いてみただけでもフィルタの有無によって周辺部の画質が明らかに変わるのが判ります。

G Biogon PCX Filter

なお G Biogon 28mm F2.8 にも同じ PCX フィルタが効果あるのですが、こちらはフィルタ径 46mm のため、Biogon と PCX フィルタの間に 46→55mm のステップアップリングを挟んでやる必要があります。あまり何段もステップアップ/ダウンリングを重ねるのは美しくないですが、基本は 21mm で使って時々 28mm でも使うなら(21mm のほうが補正効果が大きい)この方が使い勝手が良いでしょう。α7 で使っても特にケラレは発生しませんでした。

G Biogon PCX Filter

ちなみにこの PCX フィルタによってフィルタ径が 58mm になってしまうんですが、せっかくだからツァイスのロゴがついたレンズキャップを使いたい...と手持ちを探してみたところ、コシナツァイスの Planar 50mm F1.4 についていた 58mm 径のレンズキャップがピッタリ合いました。ヤシカ製 CONTAX には 58mm のキャップは存在しないようなので、これが最もそれらしくまとまると思います。

というわけで、実写編に続きます。

KIPON / C/G-S/E

B010WHUHVC

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2018/01/24 (Wed.)

SEIN Online

昨秋の Special Issue を以て季刊誌としての発行を終了したシグマ「SEIN」が、Web マガジン「SEIN Online」として再始動しました。

SEIN | SIGMA

紙版の SEIN は内容もさることながら刊行物としてのデザインや体裁、紙質などが素晴らしく、SEIN は紙だから良かったのに...と思っていました。が、Web 版でもあの紙媒体の雰囲気はうまく踏襲され、確かにこれは SEIN だ...と感じられるものになっています。紙っぽいレイアウトや Web フォントを採用していることが功を奏しているのでしょう。カメラ/レンズメーカーらしく秀逸な写真を印刷物で(しかも無料で)見られるというのも紙版 SEIN の良いところでしたが、Web は紙の質感こそないものの、写真を画面いっぱいに表示させられるのはまた違った良さがあります。

ただ、PC よりもスマートフォンやタブレットでの閲覧を重視したレスポンシブデザインになっていて、24inch ディスプレイの PC で見ると文字がちょっと大きすぎるのが残念なところ。シグマのヘビーユーザーなら RAW 現像に使っているメイン PC のモニタで SEIN Online を読むことが多いんじゃないかと思うんですが、そうでもないんですかね...?

内容的には Web 版として仕切り直しなのかと思ったら、過去 13 号分の紙版の内容もちゃんとバックナンバーとして網羅されていて、Web 版から「SEIN」に触れるユーザーには読み応えがあり、紙版から愛読してきたユーザーにとっても気軽にもう一度読めるという点ではありがたい。

今後は Web の利点を活かして季刊誌よりも高い頻度で情報発信していくとのこと。こういう売り上げに直結しないブランディング/カスタマーリレーション系の施策って経営的には長続きさせるのが難しいところですが、いちファンとしては末永く続けてほしいところです。それから、計画中といわれる都内ショールームの続報のほうも期待しています。

投稿者 B : 23:10 | Camera | コメント (0) | トラックバック

2017/12/27 (Wed.)

EOS 5D3 からもう五年経ってた件

5年前の今日、EOS-1D C 発売: mono-logue

サイカ先生のこのエントリーを読んで、そういえば私も EOS 5D Mark III を買って今年で 5 年経ってるんじゃん、ということを思い出しました。

当時はけっこう清水の舞台から飛び降りる感覚で買ったものですが(だってその時点ではフルサイズ対応レンズもほとんど持っておらず、ボディ以外にいろいろ揃える必要があった)、この 2~3 年でハイアマ用ボディは 40 万円からというのが相場になってしまい、5D3 は相対的には高いカメラとは言えなくなりました。それでもなんだかんだ言って 3~4 年使ったら後継機種に買い換えるんだろうと思っていたのに、結局 Mark IV には乗り換える必要をあまり感じないまま、もうすぐ 5 年半が経とうとしています。

EOS 5D Mark III

Mark III→IV への進化は EOS MOVIE 関連の機能が大勢を占めていて、スチルカメラとして見たときには買い換えの意義があまり見えなかったんですよね。メインカメラとしてはそろそろ 3,000 万画素級のボディに更新したほうがレンズの性能を引き出せるんだろうとは思っていますが、買い換え動機としてはまあその程度。むしろ 6D Mark II に搭載されたバリアングル液晶のほうが魅力的だったりします。
それくらい、5D3 はスチル用の一眼レフカメラとして完成されていて、今でも古さを感じないんですよね。5 年半というと私がこれまで約 20 年にわたって使ってきたデジタルカメラの中で最長記録になるわけですが、陳腐化した感覚がない。私のメインカメラが 5D3+α7 II のツートップ体制で、機動力が必要な場面では α7 II のほうを使ってしまうから、というのもあるかもしれませんが。

一方で、ここ 2~3 年で私の周囲でもメインをミラーレスに乗り換えてしまった人や、レフ機とミラーレスの両方を使っているけどミラーレスの稼動率のほうが高い人も随分増えてきて、ああレフ機からミラーレスへの世代交代って思っていたよりもジワジワ進むんだなあ...と思ったりします。私も今から 3 年くらい後に 5D Mark V に乗り換えている自分の姿がイマイチ想像できません。
今年はたぶん 10 年ぶりくらいにカメラボディを買わなかった年になりますが(レンズは買った)、来年の今ごろはどんなカメラを使っているんでしょうか。このままである可能性が最も高いような気はするけど、α7 II は III 型になっていそうな気もします。最近カメラやレンズの新製品が出ても以前ほどはときめかなくなってしまったので、何か驚きのある新機軸の登場に期待してしまうわけですが、難しいかなあ。

投稿者 B : 23:53 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/12/18 (Mon.)

K&F Concept MRC Nano-X UV フィルタ レビュー

先日の円偏光フィルタに続いて、K&F Concept の Nano-X UV フィルタをレビューさせていただきます。

K&F Concept / MRC Nano-X UV フィルター 77mm KF01.870

K&F Concept MRC Nano-X UV

レンズ交換式カメラを使っている人であれば、円偏光や ND フィルタは持っていなくてもレンズ保護の目的でプロテクタまたは UV フィルタをつけているという人は多いのではないでしょうか。
これらのレンズ保護用フィルタは無色透明で写りに影響がないとは言うけれど、レンズの前に余計な光学素子が一枚増えるわけで、全く影響がないわけではありません。現代では特にイメージセンサもレンズも性能が劇的に向上し、レンズフィルタによる微妙な画質低下さえ「見えて」しまう機材が増えています。一方で、撮影用品メーカーも超高画質時代に合わせた製品作りを加速していて、近年ではナノコーティングや撥水・防汚などの特長をもったレンズフィルタが増えてきました。
今回レビューするのは、そんな流れの中 K&F Concept が新たに送り出した「Nano-X」シリーズの UV フィルタです。

【関係性の明示】
本エントリーの執筆にあたり、製品の開発元である K&F Concept よりレビュー用製品の提供を受けています。ただしそれ以外の報酬はなく、記事内容への関与も一切ありません。事実誤認があった場合は、修正部分を明示した形で訂正を行います(誤字脱字の修正を除く)。

K&F Concept MRC Nano-X UV

紫外線のみをカットするのが UV フィルタです。写真の写りに悪影響を及ぼす成分のみをカットし可視光には影響しないため、見た目上は単なるプロテクトフィルタと何ら変わらず、常用のレンズ保護フィルタとして使用可能。今回は私の EOS 5D3 の主力レンズと同じ 77mm 径のフィルタを試してみました。

K&F Concept MRC Nano-X UV

国内メーカーのレンズフィルタと言えば、ケンコーとマルミが二大勢力でしょう。私はちょうど両社のフィルタ上位モデルであるケンコー Zeta とマルミ EXUS を同じ径で持っているので、比較してみました。
K&F Concept の Nano-X は、Zeta や EXUS と比べてもさらに薄枠になっていて、広角レンズでもケラレる心配なく使うことができます(Zeta も EXUS も広角対応を謳ってはいますが)。

K&F Concept MRC Nano-X UV

「16 層マルチコート」を謳う Nano-X はグリーン系のコーティングが施されています。比較対象は Amazon ベーシックの UV フィルタですが、UV なのでさすがにノンコートってことはないと思うけど良くてシングルコートでしょう。Amazon ベーシックのフィルタが白色光源を盛大に反射しているのに対して、Nano-X はマルチコートが程良く反射を抑えているのが判ります(写真はわざと光源を反射させて最も反射の強いアングルで撮影しています)。

K&F Concept MRC Nano-X UV

Zeta および EXUS とも比較してみました。いずれもコーティングはグリーン系ですが、機種によって微妙に色合いが異なります。
また反射の具合は、この中では Nano-X が若干反射が強め。Zeta と EXUS は反射自体が少ない上に、反射した光の輪郭がうまくぼかされているように見えます。このあたりはコーティングのノウハウの差でしょうか。

K&F Concept MRC Nano-X UV

もう少し反射について見てみましょう。↑の写真は反射した光源に焦点を合わせてみたものですが、Zeta と EXUS は反射光が明らかな二重像になっているのに対して、Nano-X は二重像のズレが小さい。これはレンズの表裏両方で反射を起こしているため、ガラスの厚みの差によって生まれている違いだと思われます。コーティングの差もありますが、ガラス厚の違いが反射光の輪郭の固さの違いを生んでいる可能性もあります。
また Zeta、EXUS ともにガラスの平面精度確保やレンズ保護のためにガラス厚を 2mm にしたことを謳っています。対して Nano-X は逆に薄型であることを訴求しており、レンズ保護よりも紫外線カットや撥水・防塵を重視していることが分かります。

K&F Concept MRC Nano-X UV

キズ防止・撥水・防汚・防塵についても比較したいところですが、さすがに私物の高級フィルタにキズをつけたりサインペンを試す勇気はないので(汗)、とりあえず撥水をチェック。フィルタのガラス面にスポイトで水を一滴落としてみました。
Nano-X と EXUS は見事に水滴が水滴のままガラス面に留まっていて、この状態でブロワーを一吹きしてやるとガラス面にほぼ跡を残さずに水分を吹き飛ばすことができました。この二製品はほぼ同等の撥水性能を持っているとみてよいでしょう。Zeta は残念ながら水滴を落とした時点でベチャッとついてしまい、ブロワーで吹いても表面に流れた跡が残ってしまいました。まあ Zeta は高級レンズフィルタの先駆けで、現在は Zeta Quint や ZX といった撥水防塵等に対応した上位機種が出ているので、Zeta での比較はあまりフェアではありませんが。でも Zeta Quint も ZX も、高価いんだよなあ...。

最後に実写での比較です。このクラスの UV フィルタは普通に撮っても性能差を判別することが不可能に近いので、今回はあえて逆光性能を試してみました。機材は EOS 5D Mark III+EF24-70/F4L、逆光で光源がギリギリフレームアウトする構図でレンズフードなしという条件で、フィルタなしと前述の三種のフィルタを比較。

フィルタなし
Kenko Zeta
MARUMI EXUS
K&F Concept MRC Nano-X UV

こうして比較してみると、光学的に厳しい条件下ではどんな高級フィルタを使うよりもフィルタなしのほうが良好な画質が得られることが改めて判ります。ガラスが一枚増えるだけでゴーストがこれだけ増えてしまうとは。
フィルタあり同士では、Zeta と EXUS がよく似た傾向にあり、Nano-X だけが少し特性が違っています。Zeta・EXUS はゴーストの出方がややマイルドながら、光源付近に赤青のゴーストが発生。対する Nano-X は赤青のゴーストは出ないものの、固いグリーンのゴーストが他の二機種よりもやや強く発生、また画面左下にもうっすらとゴーストが発生しています。まあ、実際には画面内に直接光源を入れるような構図でもない限り、いずれもレンズフードを使うことで抑え込めるものだとは思いますが。また先日試用した円偏光フィルタに関してはそもそも逆光で使うようなフィルタではないので、実用上の問題はさらに少ないはずです。

老舗メーカーの高級フィルタに比べるとやや分が悪いところもありますが、まあ実売価格で二倍近く違いますからね。いいレンズにはいいフィルタを奢ってやりたくなるものですが、あまりに高いフィルタばかり揃えているとこの総額でもう一本レンズ買えるんじゃね?的な本末転倒を感じる瞬間もあります(´д`)。比較的低価格ながらマルチコートかつ撥水・防塵等の機能まで備えた K&F Concept Nano-X シリーズは、そんな葛藤に応えてくれる必要にして十分なフィルタです。私も「虎の子の一本」的なレンズ以外は今後このフィルタで揃えていっても良いかもなあ、と思っています。

K&F Concept / MRC Nano-X UV フィルター 77mm KF01.870

K&F Concept

投稿者 B : 23:30 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2017/12/10 (Sun.)

K&F Concept MRC Nano-X 円偏光フィルタ レビュー

以前 L/M-NEX マウントアダプタをレビューさせていただいた K&F Concept から、レンズフィルタをレビューする機会をいただきました。

K&F Concept / MRC Nano-X 円偏光 CPL フィルター 77mm KF01.883

K&F Concept MRC Nano-X CPL

今回機材提供を受けたのは、サーキュラー PL(円偏光)フィルタと UV フィルタの二種。K&F Concept は従来から低価格なレンズフィルタを発売していましたが、このたび新しく高品質なフィルタである「Nano-X」シリーズが発売されたとのことで、そちらを試してみました。

【関係性の明示】
本エントリーの執筆にあたり、製品の開発元である K&F Concept よりレビュー用製品の提供を受けています。ただしそれ以外の報酬はなく、記事内容への関与も一切ありません。事実誤認があった場合は、修正部分を明示した形で訂正を行います(誤字脱字の修正を除く)。

まずは円偏光フィルタからレビューしていきます。
今回は 77mm のフィルタを試用しました。CPL フィルタってけっこう高価くてレンズの径ごとに買うとお金がいくらあっても足りないので、使用頻度の高いレンズのうち径の大きなものに合わせて用意して、あとはステップアップリングを使って小径のレンズに流用するのが良いでしょう。私は EOS 5D3 のメインレンズである EF16-35/F4L、EF24-70/F4L に合わせて 77mm を選択。

K&F Concept MRC Nano-X CPL

同梱のクリアケースは正方形で内部にスポンジクッションが敷かれたもの。この手のフィルタには円形のケースが付属することが多いですが、そういうのに比べると少しだけ嵩張ります。フタもヒンジでケースに繋がっているわけではないので、持ち運びには別途フィルタポーチ等を用意すべきかもしれません。

K&F Concept MRC Nano-X CPL

リングは金属製でネジ切りの精度、リング回転の滑らかさともに悪くない。
レンズ取付側のリングがかなり薄く、フィルタ全体の薄さに一役買っているのは良いんですが、そのせいで指で外すのはちょっと難しいレベル。フィルタールーズは持っておいた方が良いでしょう。

K&F Concept MRC Nano-X CPL

同社が「Nano-X」と呼ぶ 16 層のマルチコートは緑色系のコーティング。安物のフィルタだと良くてシングルコート、あるいはコーティングなしだったりしますが、この製品は K&F Concept の中でも上位モデルということで拘っているようです。ちなみにガラス自体はドイツ製とのこと。
このコーティングはアンチスクラッチ・撥水・耐油・防塵対応ということですが、そのあたりは別途 UV フィルタのレビューにて試してみる予定。

CPL フィルタなし

さっそく試写してきました。
まずは CPL フィルタの光下が分かりやすい例。こちらは EOS 5D3+EF24-70/F4L でメタセコイアの紅葉を順光で撮影したもの(CPL フィルタなし)ですが、葉っぱは日光を反射して白っぽく写っているし、バックの青空ものっぺりとしているし、肉眼で見たときにはあんなに綺麗だったのに写真にするとイマイチ...となりがちな代表例です。

※本エントリーの作例は EOS 5D Mark III で撮影した JPEG 画像を全てレタッチなしのトリミング/リサイズのみで掲載しています。

K&F Concept MRC Nano-X CPL

そこに CPL フィルタを使って撮ると葉っぱの反射光が抑えられて色鮮やかになり、青空にも深みが出てグッとイイ感じになりました。記録色よりも記憶色というところですが、肉眼で見たときの印象にかなり近く、満足感が高まります。

そういえば以前 Amazon で買った中華製の激安 CPL フィルタは色が黄色に転んでしまって後加工前提でなければちょっと厳しいものがありましたが、本製品はホワイトバランス自体には大きな影響もなく、良好な画質が確保できていると言えます。

CPL フィルタなし

歩道一面に散った銀杏が反射光で白っぽくなって、せっかくの雰囲気が台無し。
こういう写真(CPL フィルタなしで撮影)も、撮った後にがっかりする代表例と言えるでしょう。

K&F Concept MRC Nano-X CPL

これも CPL フィルタで反射光を目一杯カットしてやると、ちょっと大げさなくらい鮮やかな黄金色に。「その者蒼き衣を纏いて金色の野に降り立つべし。古き言い伝えはまことであった...!」という台詞が口をついて出てきます(ぉ

反射光で白飛びしちゃった写真って、RAW 現像やレタッチでも救える範囲に限度があるため、CPL フィルタで最初から特定周波数の光をカットしてやることで写真に深みが出るし、現像時の調整の幅も広がります。

CPL フィルタなし

反射光のカットと言えばガラスも忘れてはいけません。
こういうガラス張りの建物の場合、建物全体が外光を反射して白っぽくなり、雰囲気が出ないばかりか場合によっては撮影者自身が映り込んでしまったり、いろいろと難しい。

K&F Concept MRC Nano-X CPL

CPL フィルタを使うことで、ガラス越しに鉄骨のフレームがくっきりと見えてきて、ガラスの透明感と建物の存在感が際立ちます。
順光の場合は青空がグッと引き締まることで主題が引き立つという副次効果もあります。

CPL フィルタなし

水面もそうですね。せっかく綺麗な水生植物や水の流れを撮っても、光が反射しては魅力も半減します。

K&F Concept MRC Nano-X CPL

その反射をカットしてやると、水の透明感や深さが表現できて、こっちの方が全然良い。蓮の葉の緑も引き締まりました。

レンズフィルタってレンズの前面にさらにガラスを追加するものなので、その質によってケラレや解像度低下、あるいはフレアやゴーストの発生源になるなどリスクも伴うものです。しかし今回の撮影中にはそのあたりで特に気になる部分はなく、すんなり使えてしまったこと自体がこの製品のモノの良さを証明していると言えるでしょう。K&F Concept のレンズフィルタとしては高価な部類に入りますが、日本メーカーの上位機種の実勢価格比で 2/3 くらいの値段でこのクオリティが手に入るならば、文句はないのではないでしょうか。

K&F Concept / MRC Nano-X 円偏光 CPL フィルター 77mm KF01.883

K&F Concept

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2017/11/13 (Mon.)

EOS Kiss M の噂

最近カメラ関係の新製品情報をあまり追っかけなくなり、噂サイトもほとんど見なくなりましたが、これだけはさすがに気になりました。

キヤノンの「EOS Kiss M」とオリンパスの「E-PL9」が海外の認証機関に掲載|軒下デジカメ情報局

Bluetooth 認証にキヤノンの「EOS Kiss M」が登録されたとのこと。

ミラーレスカメラの性能が十分以上に高まり、一般的な撮影用途において機材が一眼「レフ」である必要がほぼなくなってきた今、EOS の中上位機種はともかく Kiss シリーズがミラーレスに移行するのは時間の問題だろうと思っていました。もしかすると初代 EOS M から「EOS Kiss ●」の名称で出てくるのではないかとさえ思っていましたが、商品戦略に関しては保守的なキヤノン、さすがにそこまではしてきませんでした。しかし昨年 EOS M5 でデュアルピクセル CMOS AF が採用されて実用的な AF 性能に達し、EOS でもレフ機からミラーレスへの主役交代カウントダウンが始まったな...と感じていたところで、いよいよ伝統の「Kiss」の名を冠したミラーレスが出てくるようです。

スペック的には 24Mpixel でデュアルピクセル CMOS AF を搭載した EOS M100 に近いものになるだろうと予想しています。でもそれよりも気になるのは、カメラとしてのスタイリングを EOS M5/6 のようなカメラ然としたものに寄せてくるのか、EOS M100 のようなコンデジライクな路線で来るのか、です。
個人的な予想としては、私の知人関係でここ数年の間に Kiss を買った人の選択理由の多くが「カメラらしいカメラで撮りたかったから」というのがキーになると考えています。もはやミラーレスでもスマホでもある程度十分な写真が撮れる現在、あえて新規に一眼「レフ」に手を出す人の多くは、レンズ云々よりも「ちゃんとしたカメラで撮ってる感」を求めているのだと思っています。海外では分かりませんが、少なくとも「Kiss」のイメージが通じる国内でこの名称をつけるなら、コンデジの延長線上にある M100 の路線はあり得ない。同じくコンデジ路線だった「M10」が一世代で「M100」にモデルチェンジし、二桁のモデル名を明け渡したのも、この EOS Kiss M の海外でのモデル名が「EOS M50」となる前提だったと考えれば辻褄が合う。キヤノンは今後 EOS M を一眼レフの EOS D 同様にハイアマ向けの一桁とエントリー向けの二桁&Kiss、コンデジ代替の三桁というヒエラルキーに整理しようとしているのではないでしょうか。そういうことも踏まえると、Kiss M/M50 は一眼レフに寄せたデザインにしてくるはず。従来の Kiss テイストをどの程度踏襲してくるかは分かりませんが。

EOS M5/M6 はレンズラインアップの貧弱さで「EOS D のサブボディ」たり得る状態にはなっていませんが、ダブルズームレンズキットを買って満足するユーザーが大半な Kiss のラインとしてであれば、今の EF-M レンズのラインアップは最低限はあるとも言えます。キヤノン以外のミラーレスはエントリー機が今手薄なので、出来さえ良ければ Kiss M はミラーレスにおけるキヤノンの起死回生のモデルになる可能性を秘めているかもしれません。
正式発表は来年の CP+ なのか、それとももっと早いのか。注目して待ちたいと思います。

キヤノン / EOS Kiss X9

B073LJYVFM

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2017/11/07 (Tue.)

SEIN Special Issue

シグマが製品登録ユーザーに無料送付している季刊誌「SEIN」の最新号が届きました。

広報誌「SEIN(ザイン)」特別号「SEIN Special Issue」発刊および「SEIN Annual」と「SEIN Online」のご案内 | コンテンツ | SIGMA|株式会社シグマ

SEIN

入っていたのは、いきなり季刊誌としての「SEIN」の終了と、今後は Web マガジン化+年刊誌「SEIN Annual」という構成に変更されることのお知らせでした。

個人的には、こういう企業によるロイヤルカスタマー向け施策って経営状況の変化だったり思い入れをもって維持してきた担当者の異動や退職などのきっかけで割と簡単に終了しがちなものだし、シグマといえど何回続くかなあ...とは思っていましたが、振り返ってみればもう三年以上も継続してきていたんですね。公式発表によると Web 中心への移行は海外からの要望が増え物理媒体での配布が難しくなったため、とあります。おそらくそれは事実なんでしょうが、毎度あの分厚い紙にこだわった内容と印刷で発行し続けるコストも無視できないものがあったのだろうと想像します。他のカメラメーカーは、力を入れた新商品ではカタログの装丁にもこだわることは珍しくありませんが、「釣った魚」にここまで餌をやるメーカーはまずないので、むしろよく今まで紙媒体で続けてきたよなあ、と感心さえします。

SEIN

従来の形態での「SEIN」は今号でいったん終了ということで、最終号のサブタイトルは「Life with Photography(写真のある人生)」。ありがちな題名ではありますが、従来の SEIN では必ず何か自社製品に関する訴求が含まれていたのに対して、この Special Issue では製品訴求は一切なく、ひたすら写真集と写真の話だけ。シグマが写真文化に貢献する目的で 800 冊を数える写真集を収集し、今後公開していくことを軸に構成されています。

SEIN

今回の Special Issue には厚紙製のスリーブケースが付属してきました。一年ちょっと前の SEIN 発刊二周年の際にも 8 冊が収納できるスリーブケースがついてきたので、今回で都合 13 冊が二つのケースに収まることになります。一体何人が捨てずに取っているか分からない冊子の全数にこのケースをつけて送るとか、「まさか捨てたりしてないよな?」と山木社長から信仰心を試されているような気分になってきます(;´Д`)ヾ。

SEIN

一昔前のシグマといえば「あまり高級感はないけどコストパフォーマンスがいい互換レンズメーカー」というイメージでした。それが山木和人社長が就任し、SIGMA GLOBAL VISION の発表~SEIN の刊行という流れを経て「強いこだわりを持ちながらも、ユーザーとの距離が近いカメラ/レンズメーカー」という立ち位置に変わったように感じています。他のレンズ専業メーカーも後追いで同じようなポジショニングを取ろうとしてきていることからも、現在のシグマの経営方針(本来は「生き残り策」だったのかもしれない)がおそらくうまくいっていることを思わせます。
私は自分自身で Foveon 搭載カメラを所有していないので、シグマユーザーとしてはまだまだ浅い方だと思いますが(笑)、メーカーとしての思想や姿勢、それと中小メーカーとして独自性を打ち出しているブランディングと商品戦略には強く共感するところがあります。カメラを取り巻く市場環境はまだまだ変化の途上にありますが、うまく生き残っていってほしいなあ。

SEIN

また SEIN Special Issue の巻末には「都内ショールームを準備中」のニュースが!シグマとしては初めての公式ショールーム、これは楽しみです。立地は都内とのことですが、シグマ本社も神奈川県川崎市といいつつかなり奥のほうだし、八王子や町田に作って「都内」と言い張っても驚かない(ぉ。まあカメラメーカーのショールームはほとんどが銀座・新宿・六本木に集まっているのでその界隈ではないかと思っていますが。
今までは新製品イベントといっても川崎の本社での開催でちょっと行けなかったのですが、今後は行けるようになるかなあ。SEIN の Web マガジン化と合わせて、期待しています。

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2017/10/30 (Mon.)

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正

オールドレンズの第一人者・澤村徹さんの個人サイトにて、CONAX G 用 Biogon 21mm F2.8 を α7 シリーズで使った際の周辺像流れ対策について記事化されています。

G Biogon T* 21mmF2.8周辺像の流れを光学補正する - metalmickey's camera

G Biogon は 21mm に限らず 28mm でも、α E マウントで使った際に周辺の像流れと色被りが発生しやすく、使い物になる画質に仕上げようと思うと工夫が必要でした。どちらもフランジバックが短いが故にイメージセンサに対して光が斜めに入射することが原因と思われ、色被りについては画素サイズが大きな α7S(および S II)では比較的緩やかだし、どの機種でも Lightroom や PlayMemories Camera Apps の「レンズ補正」アプリを使ってソフトウェア的に補正することも難しくありません。しかし、センサのカバーガラスの厚みによって画質低下していると思われる周辺像流れに関しては、これまで決定的な解決策はなく、できるだけ主題を中央に配置する、絞りを開けて周辺は減光で落としてしまうなどの工夫をするしかありませんでした。

今回の話は、その周辺像流れに対して補正レンズを追加することで改善しようという話です。

Biogon

発端は、一年ほど前に Leica M マウントおよび CONTAX G の 35mm 以下の広角レンズに補正レンズを入れて検証した海外サイトの記事でした。半年くらい前から国内でもちらほら追試した人が出てきて実際に効果がありそうだったため、私も試してみようかな...と考えていたところで今回の澤村徹さんの記事。日本でこの人がやらなかったら他に誰がやるという方(笑)が記事化したなら、今後国内オールドレンズファンに広まっていくのではないでしょうか。

この手法の考え方としては、周辺像が流れてしまうことに対して予め補正レンズを入れることで、カバーガラスによる像流れを打ち消してしまおうというものです。まさに写真用レンズの設計と同じことをしているわけですが、改造不要でレンズの前群よりも前に補正レンズを追加するだけ、しかも補正レンズはありものの平凸レンズをステップアップ/ダウンリングで挟み込むだけでできるお手軽さが素晴らしい。色被りの補正には繋がりませんが、こちらはソフトウェア補正でどうとでもなります。

もともと描写力には定評のある G Biogon のポテンシャルを α7 シリーズで最大限に引き出せるなら、一万円ちょっとという追加投資は惜しくない。私も近いうちに試してみようと思っています。

KIPON / CONTAX G-NEX マウントアダプタ

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2017/10/25 (Wed.)

α7R III

ソニー、4,240万画素×秒間10コマ連写の「α7R III」 - デジカメ Watch
ソニー / α7R IIIicon

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ソニーが α7R III を発表しました。
タイミング的にはそろそろ α7 シリーズがモデルチェンジする頃だろうとは思っていましたが、まさか α7R III が最初に来るとは思わなかった(;´Д`)ヾ。

ボディデザインは α9 とほぼ共通化され、バッテリの大容量化・スティック型コントローラ追加・液晶タッチパネル対応化など旧型で不満だったメカ要素はひととおり改善されました。イメージセンサそのものは α7R II と同等ながら、BIONZ やフロントエンドプロセッサの刷新によって AF 性能向上・低ノイズ化・高感度対応を果たし、ボディ内手ブレ補正の段数向上とペンタックスのリアレゾ相当の連写合成機能「ピクセルシフトマルチ撮影」にも対応、動画に関しては 4K HDR のボディ内記録に対応。さらに連写はメカシャッターで 10 コマ/秒とか、見た目が大きく変わらない中で中身は全方位に進化してきました。α9 から機能継承することで α7 III シリーズも大幅にスペックアップするだろうとは思っていましたが、想像以上の進歩と言えます。α9 はフラッグシップと言いつつも実際は動体撮影特化カメラでしたが、α7R III は万能型カメラであり、多くのユーザーにとっては α7R III こそがハイエンドと感じられるのではないでしょうか。

私が得に注目したのは α9 譲りの AF と連写性能で、4,240 万画素のフルサイズ機なのにメカシャッターで 10 コマ/秒というのは驚きです。α9 のような異次元の連写性能はないにせよ、α9 並みに食いつきの良い AF が使えて 10 コマ/秒で撮れるならそろそろ動体撮影用カメラとしての EOS 7D2 からの置き換えを考えても良い頃。なんたって APS-C にクロップしても 1,800 万画素あり、2,000 万画素級の 7D2 と解像度で引けを取りません。私もそろそろミラーありカメラから完全移行する時期を見計らっているところがあり、α7R III の登場によっていよいよそれが現実に見えてきたかな、と考えています。

価格は 37 万円前後とのことで、最近 40 万円クラスのカメラが普通に出てきすぎて感覚が麻痺していますが、まあ私が購入候補に入れるカメラでは残念ながらないですね...。今の私が買えるのはせいぜい無印 α7 クラスまでだし、いずれ出てくるであろう α7 III が α7R III の要素をどこまで踏襲してくるか次第です。とはいえ今の α7 II にもさほど大きな不満はなく、バッテリとスティックコントローラ、タッチ液晶が採用されたらそれだけのために買い換えてもいいとは思っていますが。あとは初代 α7 から世代を重ねるごとにジワジワ大きく重くなってきているのがネックかなあ。

ソニー、フルサイズ標準ズーム「FE 24-105mm F4 G OSS」 - デジカメ Watch
ソニー / FE 24-105mm F4 G OSSicon

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そして今回の注目はボディ以上にレンズかなと思っています。フルサイズ対応の標準ズームとして待望の 24-105mm F4 が登場しました。

初代 α7 と同時発売された 24-70mm F4 は一見ソツのない描写をするもののボケには不満が多く、旅行等でレンズを厳選する必要があるときには仕方なく使うけど普段はなるべく使わないようになってしまっていました。かといって 24-70mm F2.8 GM は高価いし重いしで買う気になれず、サードパーティ...具体的にはシグマあたりから対抗モデルが出てくれないかなと臨んできたところでした。それがシグマがなかなか「DG DN」シリーズを出さない間に、純正から出てきてしまうとは。
フルサイズ用レンズの標準ズームとして一般的な 24-70mm は、これ一本で済まそうと思ったらテレ側がもう一声欲しい、と感じるシーンも少なくありません。そこに 24-105mm というのはちょうど良いズーム域であり、キヤノンでもこのスペックのレンズは長らく定番となっています。そういう意味では FE 24-105mm F4 というのはまさに理想的なスペックで、これで画質が 24-70mm 以上であれば是非とも買い換えたいところ。

ただネックなのは 24-70mm よりも 200g 以上重くなってしまうところなんですよね。キヤノンでも 24-70mm より 24-105mm のほうが大きく重いので仕方のないところではあるし、α の FE 24-70mm F4 はデジタル補正を前提として小型軽量化したレンズでもあるわけで、真っ当に画質向上させようと思ったら大きく重くなってしまうのはやむを得ないとも思います。
まあちょっと重くなることを除けば現 24-70mm F4 の不満を全部解消してくれる可能性の高いレンズなので、買い換えを視野に入れつつ早いうちに実機を試したいところです。

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2017/10/24 (Tue.)

SIGMA 16mm F1.4 DC DN

シグマ、ミラーレス用の広角レンズ「16mm F1.4 DC DN | C」を開発発表 - デジカメ Watch

SIGMA 16mm F1.4 DC DN

シグマがミラーレスカメラ用の交換レンズ新製品を発表しました。

スペックは 16mm F1.4、「DC DN」カテゴリ、つまり APS-C 以下フォーマットのショートフランジミラーレス用レンズという位置づけ。昨年発売された 30mm F1.4 DC DN に続く二本目で、APS-C では 24mm F1.4 相当、m4/3 では 32mm F1.4 相当となります。このシリーズはシグマとしては珍しくカメラ側のデジタル補正を前提とした設計で、スペックの割に軽量コンパクトかつリーズナブルな製品バランスを目指していて、今回の 16mm F1.4 もその路線に基づいています。
シグマのミラーレス用レンズとしては以前の「DN」シリーズが F2.8 のコンパクトな単焦点レンズとして存在しましたが、現在は他のシグマレンズ同様に「大口径で描写に説得力がある、キットレンズからわざわざ換える意味のあるレンズ」に方向転換してきた印象があります。個人的には 19mm F2.8 DN は気に入っているので寂しいですが、確かにさほど明るくないレンズは使用頻度下がっちゃうんですよね...。

また、シグマのサイトには今後の開発予定としてロードマップが公開されています。

DN series road map | SIGMA GLOBAL VISION

ロードマップといっても追加のもう一本だけですが、次は中望遠レンズになる模様。DN シリーズにおける 60mm F2.8 に近い焦点距離になるようですが、この 35mm 判換算表はかなり正確に描かれているようで、見た目からストレートに推測すると 55mm F1.4(APS-C で 82.5mm 相当、m4/3 で 110mm 相当)になるのでしょう。APS-C だとポートレートレンズに最適になりそうです。E マウントでは 50mm F1.8 OSS(APS-C)、Sonnar 55mm F1.8(フルサイズ兼用)という激戦区だけに、明るさと価格で純正レンズに対抗する狙いでしょうか。

個人的にはカメラはもうフルサイズメインになってしまい、APS-C ボディもあるけどフルサイズと共用できるレンズ以外は基本的に買うつもりがないので、このレンズはちょっと選択肢に入らないかなあ。そういう意味では、上にフルサイズがある E マウントで出すよりも APS-C で完結しているキヤノン EF-M やフジ X マウントで出した方が喜ぶユーザーは多かったんじゃないかとも思いますが、そこはやっぱりマウントの普及率で決めているんでしょうか。
これはこれとして、フルサイズ対応の「DG DN」シリーズの登場にも期待しています。シグマ山木社長のインタビュー記事等には検討中という話が時々出てきますが、いつになるんですかね。

投稿者 B : 22:16 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/10/19 (Thu.)

Adobe Lightroom CC クラウド版とクラシック版

アドビ、Lightroomをクラウドベースアプリに - デジカメ Watch

Adobe がプライベートカンファレンス「Adobe MAX」において、Creative Cloud 製品のアップデートを発表しました。多くのソフトウェア群で同日最新バージョンが配信開始されていますが、中でも話題になっているのは RAW 現像ソフトウェアである Lightroom でしょう。

Adobe Creative Cloud

従来の Lightroom は「Lightroom Classic CC」と改称され、デスクトップアプリとしては継続するものの徐々にメンテナンスモードに入っていくものと思われます。その一方でモバイルアプリをベースに進化してきたクラウド版が代わって「Lightroom CC」を名乗ることとなり、今後の進化の方向性がこちらであることが明示されました。Adobe は当面は二つのバージョンが併存していくと公式には説明していますが、クラウド版が機能的にクラシック版の機能をほぼ吸収したタイミングで本格移行が行われるものとみられます。

両バージョンの位置づけや機能差分などは PC Watch の笠原一輝氏の記事で詳細に解説されています。

【笠原一輝のユビキタス情報局】新名称になったAdobeの写真編集アプリ「Lightroom Classic CC」と「Lightroom CC」を速攻レビュー ~プロの写真管理もクラウドストレージ時代に突入 - PC Watch

クラシック版は名称が変わってマイナーアップデートが施された程度であまり違いが感じられませんが、クラウド版(新 Lightroom CC)のほうはどんなものか、少しだけ使ってみました。

Adobe Lightroom CC

起動直後の画面。ファイルの取り込みから始めるわけですが、クラシック版とは違ってフォルダ単位での取り込みができず、ファイル単位か外部メディアからの取り込み、あるいはスマートデバイスとの同期が選べます。一応ファイル単位での取り込みダイアログでフォルダ内の画像を全選択すればフォルダ単位の取り込みとほぼ同じことはできますが、クラウド同期が前提なのでフォルダ単位の大量のデータ取り込みはまだ想定されていない感覚があります。

Adobe Lightroom CC

編集画面はこんな感じ。調整項目はクラシック版とほぼ同じですが、UI がスマホアプリ的というか Web アプリ的というか。このほうが PC だけでなくスマホやタブレット版のアプリと機種依存なく共通の UI にできるということでしょうが、クラシック版の超細かい UI に慣れた身としては調整項目の一覧性がなくなってしまったのが残念。それからクラウド版ではトーンカーブがいじれないのが、けっこうトーンカーブ多用派としては惜しい。階調補正でもある程度までは追い込めるけど、トーンカーブも併用できたほうが痒いところに手が届くんですよ...。

また右クリックメニューの内容も相当少なくなっています。これが発展途上ゆえのものなのか、マルチデバイス対応にあたって意図的に減らしたものなのかは分かりませんが、右クリックから現像設定を細かく指定して JPEG 出力、という今まで使い慣れたワークフローから外れてしまうのは使いにくい。

Adobe Lightroom CC

でもそれ以上にクラウド版の致命的な弱点は「クラウド版である」ということに尽きるでしょう。私が使っている Creative Cloud フォトプランだと 20GB のクラウドストレージが付属してくるのですが、RAW データで 20GB なんてあっという間ですよ。例えば先日撮ってきた全日本モトクロス選手権の写真なんて、明らかな失敗写真を削除して粗く整理した状態でも 40GB 近くある。試しにフォルダ内の写真を全部読み込ませてみたところ、全てクラウドストレージに同期し始めたので途中で容量がいっぱいになってしまいました(´д`)。
大容量のプランを契約すれば最大 1TB のクラウドストレージが使用可能になりますが、それでもローカルにある全ての RAW 画像が収まる容量では全くなく、空き容量が減ってきたら削除して新しい作業用データを同期させる、という作業スペース的な使い方をするのであればクラウドである意味も半減します。当然未来の姿はこっちなんだろうけど、現実はまだまだ環境が追いついてきていないな、というのが正直な感想です。

私もイベントで撮った写真をすぐに SNS 等に共有したいけど少し編集してからにしたい、かといって Instagram ではいじれる幅が狭いし画質も落ちるし...という欲求はあって、そういうときにモバイル版でもフル機能に近い Lightroom が使えるのは確かに便利。で、外で軽く編集した状態のまま自宅で続きの本編集ができるのであれば、クラウド版は確かに「アリ」なんだと思います。でもまだ道半ば感が強いかな。
私は当面 Lightroom Classic CC をメインに使うのは変わらないと思います。来たるべきクラウド版への完全移行が必要な時点で、Lightroom CC が期待したような完成度でなければ、そのときは SILKYPIX なり Capture One Pro への転向も考えるかもしれません。

Adobe / Creative Cloud フォトプラン(Photoshop+Lightroom)

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2017/10/15 (Sun.)

RICOH THETA V

やや出遅れ感がありますが、こいつを手に入れました。

リコー / THETA V

RICOH THETA V

私にとって初めての全天球カメラ。周囲では初代 THETA の頃から使っている人が何人かいて、実物も見せてもらったことがあるんですが、今までの機種は解像感的に今ひとつかなと感じていたのと、積極的に使うシーンがあまり思いつかないので自分では手を出さずにいました。しかし今回の THETA V では静止画の画質が向上し、動画も 4K 解像度や 360° 空間音声の記録にも対応して、これは一定のクオリティを超えてきたなと。VR で見てみたらどうなるかという興味もあり、ついに手を出してみました。

RICOH THETA V

いわゆるスチルカメラとは全く違う製品で、触ってみるとカメラ感は皆無と言って良いですね(笑。操作ボタンも最低限で、基本的にスマホから操る感じ。Wi-Fi は 5GHz 帯にも対応しているというのが意外でしたが(5GHz 帯は法令により屋外使用できないため国内メーカー製品では対応していないことが多い)、屋内イベント会場の全天球撮影や動画ストリーミングをすることを考えると 5GHz 帯を使った方が安定するわけで、考えてみれば納得です。

RICOH THETA V

私は旧機種をちゃんと使ったことがないため比較できないのですが、今回のモデルから Android ベースになったことは賛否両論あるようですね。今後の機能拡張を考えると開発しやすいプラットフォームにしておく必要があったことは理解できますが、まあ電池はもたないですね(´д`)。スリープ状態で 2~3 日置いておいたらバッテリがカラッカラになっているのはカメラとしては使いづらい。それほど頻繁に撮影するわけでもないし、これなら起動に少し時間がかかることを受け入れて毎回コールドスタートするようにしても良いかもしれません。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

何かサンプル画像でも載せようと思ったんですが、全天球撮影だと人物や自分の生活環境まで写ってしまいがちで、なかなか気軽には Web に掲載できないですね(;´Д`)ヾ。撮影者の手や頭も消せないし。
またいわゆるスチル写真と違って構図とかボケを活かした画が作れるわけでもなく、その時点の自分の周囲 360° を「記録」するという感覚に近い。業務ユースならともかく、個人ユースだとごくパーソナルな記録という位置づけになります。これはこれで面白いですが、blog ネタとしてはちょっと厳しいモノがあります(笑

とはいえ、今まで自分が使ったことのない種類のデバイスをいじるのはなかなか楽しいもの。しばらくいろんなところで撮ってみようと思います。

リコー / THETA V

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投稿者 B : 22:05 | Camera | Compact | コメント (0) | トラックバック

2017/09/16 (Sat.)

K&F Concept L/M-NEX マウントアダプタ レビュー (2)

K&F Concept のマウントアダプタレビューの続きです。

K&F Concept / ライカ M レンズ-Sony NEX E ボディマウントアダプター JPKF06.113

K&F Concept L/M-NEX

今回は実写画像を交えつつ、使用感について書いていきたいと思います。

【関係性の明示】
本エントリーの執筆にあたり、マウントアダプタの開発元である K&F Concept よりレビュー用製品の提供を受けています。ただしそれ以外の報酬はなく、記事内容への関与も一切ありません。事実誤認があった場合は、修正部分を明示した形で訂正を行います(誤字脱字の修正を除く)。

私が持っている M マウントレンズは NOKTON 40mm と SUPER WIDE-HELIAR 15mm の 2 本。M マウントといえばライカですが、ライカでは中古でも安くないのに対して、フォクトレンダーはハイスペックレンズでなければ新品でも手を出しやすい価格帯。ミラーレス、特にフルサイズセンサ搭載の α7 シリーズでコンパクトなシステムを組むのに最適なレンズ群だと思います。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7R | Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC ]

まあ、マウントアダプタなので装着してしまうとあまり存在感を気にしなくなってしまうものですが、今まで使っていたフォクトレンダーのヘリコイドアダプターはズッシリ重く、せっかく軽い M マウントの MF レンズを使っているのにちょっと惜しいなあ...と感じてもいました。それがこのシンプルなマウントアダプタに換えることで一回り軽量になり、持ち歩きの気軽さが一段上がった感覚があります。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7R | Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC ]

MF レンズではフォーカスリングと絞りリングを頻繁に操作することになります。このマウントアダプタは特にガタが気になることもなく、いい意味でマウントアダプタのことを忘れて撮影に集中できます。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7R | Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC ]

最近はあまりガッツリ撮影しに行く余裕もなくて、つい AF でラクをしがちだったんですが、久々に MF レンズだけで撮影に没頭するのも改めて楽しい。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7R | Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC ]

NOKTON 40mm F1.4 は描写に古くささはないながらも、やや緩さを残した柔らかい描写が気に入っています。現代のカリッカリのレンズも気持ちいいんだけど、そればかりだと疲れてしまう気がして。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7R | Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC ]

このマウントアダプタはオーバーインフ気味に設計されているようで、(少なくとも手持ちのレンズとの組み合わせを試してみた限りでは)無限遠が出ないということはありませんでした。マウントアダプタの世界では、アダプタの精度だけの問題ではなく、レンズ側の製造のバラツキにも由来するところなので、レンズとアダプタの組み合わせによっては無限遠が出ないということはままあります。最近はアダプタ側をオーバーインフにすることでそのバラツキを吸収するのが一般化していますが、このアダプタもその流れを汲んでいるようです。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7R | Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC ]

逆行耐性もチェックしてみました。特にアダプタ起因で内部反射が増えるようなこともなく、レンズ本来の性能が出ていると言えそうです。まあ M マウントはそもそもフランジバックが短く、内部反射が起こりにくい構造ではあるんですが。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7S | Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II ]

続いて SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asph. II。ボディは超広角レンズでも周辺部の色かぶりが発生しにくい α7S に換えています。

ここまで広角のレンズになると被写体にグッと寄って撮ることが少なくなるので、ヘリコイド付きアダプタよりはスタンダードなアダプタで身軽に使いたいところ。やっぱり NOKTON よりはこっちのレンズのほうが、このアダプタとの相性がいいように思います。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7S | Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II ]

SWH15/4.5、久しぶりに使ったけどやっぱり良いですね。ネイティブ E マウント対応の III 型が出て画質面では当然そっちのほうが良いわけですが、α7S との組み合わせなら周辺の色かぶりも像流れもさほど酷くないし、中央部のパキッとした描写は気に入っています。手軽に使えるアダプタが手に入ったことだし、もう一度活用してやろうという気になってきました。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7S | Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II ]

α7 シリーズは今最も勢いがあるカメラだし実際いいカメラだと思うんですが、純正レンズは画質や機能重視でどんどん重厚長大化しています。それに対して M マウントレンズは「フルサイズのカメラを手軽に持ち歩いて撮れる」という α7 シリーズのもう一つの活かし方を提示してくれるレンズ群と言えます。街中でスナップを撮るにしても、これくらいの存在感のカメラとレンズならば気兼ねしなくていい。
K&F Concept の L/M-NEX マウントアダプタは、特別な機能こそないものの、そういう使い方に「必要にして十分」なアダプタだと思います。この価格帯ならばレンズの本数分だけ揃えてもお財布にはやさしいはず。私も今後、二本目以降のアダプタを買うときや、新しいマウントに手を出してみたいけど使い続けられるか自信がないときには、K&F Concept の製品を選択肢に入れることにします。

K&F Concept / ライカ M レンズ-Sony NEX E ボディマウントアダプター JPKF06.113

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投稿者 B : 22:30 | Camera | Camera Accessory | NOKTON classic 40/F1.4 MC | Photograph | SUPER WIDE-HELIAR 15/F4.5 ASPH.II | α7R | α7S | コメント (0) | トラックバック

2017/09/07 (Thu.)

K&F Concept L/M-NEX マウントアダプタ レビュー (1)

中国発のカメラ周辺機器ブランド「K&F Concept」のマウントアダプタを試用する機会をいただいたので、使ってみた上でのレビューを書いていきます。

K&F Concept / ライカ M レンズ-Sony NEX E ボディマウントアダプター JPKF06.113

K&F Concept L/M-NEX

今回はブロガー向けレビューサイト経由ではなく、メーカーさんから直接製品のご提供をいただきました。とはいえいつも通り中立な視点で評価するつもりですが、念のため関係性を明示しておきます。

【関係性の明示】
本エントリーの執筆にあたり、マウントアダプタの開発元である K&F Concept よりレビュー用製品の提供を受けています。ただしそれ以外の報酬はなく、記事内容への関与も一切ありません。事実誤認があった場合は、修正部分を明示した形で訂正を行います(誤字脱字の修正を除く)。

K&F Concept は今年に入ってから日本国内での正規流通が始まり、特にマウントアダプタは低価格な割に作りが良いと話題になっているメーカー。オールドレンズ&マウントアダプタの第一人者である澤村徹さんや最近オールドレンズ用ボディとして初代 α7 を購入された MacBS さんが立て続けに同社のマウントアダプタを試されていたので、私も気になっていたところでした。そこにレビュー用機器提供のオファーをいただいたため、喜んでお受けしました。
※2017/9/11 追記:初回に試用した製品は初期不良でマウント面に擦り傷があったため、メーカーさんより代替機を入手した上で写真を差し替えました。

K&F Concept L/M-NEX

今回レビューするのはライカ M-ソニー E(フルサイズ対応)のマウントアダプタ。最近のマウントアダプタは電子連動、シフト対応、縮小光学系搭載、強引な AF 対応など、「変態」と呼ぶに相応しい高機能な製品が増えています。逆に言えば普通のマウントアダプタは以前ほど話題になることも少なくなりましたが、選択肢といえば「カメラ店で大手メーカー製品をそこそこの値段で買う」か「Amazon で中国系メーカーの怪しくて安い製品を買う」かの二択だったと言えます。そこにありそうでなかった「そこそこの品質で安価なマウントアダプタ」として K&F Concept が現れた印象。焦点工房やヨドバシカメラでも取り扱いが始まったのも安心材料です。

K&F Concept L/M-NEX

特別な機能のないマウントアダプタで、外観的にも特筆すべきものはありませんが、内面反射防止の凹凸がついているなど、作りにはこだわっている印象。
ただ、開封時から既にマウント面には製造時あるいは検品時についたと思われる細かな擦り傷がありました。マウント面へのこの程度の傷は使っていくうちについていくものだからあまり気にしませんが、ちょっと残念なところ。
※2017/9/11 修正:メーカーさんに確認したところ、この擦り傷は初期不良だったようです。代替機には目立つ傷はありませんでした。

K&F Concept L/M-NEX

私が愛用している L/M-E マウントアダプタ、フォクトレンダー(コシナ)の Close Focus Adapter と比較してみました。横並びで見ると、デザインも質感も精緻な作りもコシナの方が上ですが、値段が 10 倍違いますからね...。

またコシナのほうはアダプタ側に最短撮影距離を短縮できるヘリコイドが仕込まれていることもあってかなり重い(実測 120g)のに対して、K&F Concept のほうは実測 49g しかなく、とにかく軽い。M マウントレンズは寄れないことが多いためヘリコイド入りのメリットもありますが、レンズのコンパクトさを活かして軽快にスナップに行きたいことも多いため、この軽さはアドバンテージになり得ます。

K&F Concept L/M-NEX

このマウントアダプタを使って NOKTON classic 40mm F1.4 MC を α7R に装着してみました。α7 II も持ってるけど、M マウントレンズはよりコンパクトな初代 α7 シリーズにこそ似合うと思います。

K&F Concept L/M-NEX

アダプタの縁はダイヤカットされていてキラリと光ります。1980 年代のツァイス・イエナ製レンズっぽさがあって、私はけっこう好き。

K&F Concept L/M-NEX

レンズリリースレバーは他社のアダプタに比べるとちょっと押し心地が軽いかな。まあ撮影中にレンズが外れてしまうようなことはないでしょうが、α はグリップとマウントの間隔が狭く、人によっては指が当たりがちなので気をつけたいところ。

K&F Concept L/M-NEX

アダプタの側面に刻まれたローレット。もう少し細くてエッジが立っていればフォクトレンダーレンズとの相性はベストだったでしょうが、まあ十分です。
レンズを装着してみてもガタツキも特にないし、実売 3,000 円もしないアダプタとしては十分すぎるクオリティと言えます。

K&F Concept L/M-NEX

こちらは α7S+SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5。NOKTON だと「もうちょっと寄りたい」と思ってヘリコイドアダプタにお世話になるシーンが多いので、私はこのマウントアダプタはこちらの組み合わせで使うことのほうが多くなりそうかな。

「安価で高品質なマウントアダプタ」ということで、これからマウントアダプタ遊びを始めるビギナーはもちろんのこと、複数のボディマウントでレンズを使い回したいヘビーユーザーや「レンズにアダプタをつけっぱなしにしたい」ユーザーの複数買いにも向いていると思います。特に M42 や L39 などのスクリューマウントの場合はレンズの付け外しが面倒なので、アダプタをつけっぱなしにしてバヨネットで一発着脱できるとラク。既にひととおりマウントアダプタは持っているような人でも、サブ用にとりあえず買っておくのに良い選択肢だと言えそうです。

次回は実際の撮影を通して使用感などを試してみようと思います。

K&F Concept / ライカ M レンズ-Sony NEX E ボディマウントアダプター JPKF06.113

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2017/09/04 (Mon.)

RX0 を見てきました

ここのところ RX(-)0 関連のエントリーばかり書いている気がしますが(ぉ)、銀座ソニーショールームにて先行展示が始まった RX0 を早速見に行ってきました。

ソニー / DSC-RX0icon

RX0

パッと見では「GoPro 的な横型にデザインリニューアルしたアクションカム」に見える佇まいですが、側面のツァイスロゴや正面の「RX0」の記載は紛れもなく RX シリーズの系譜。

RX0

同じ 1inch サイズのセンサを搭載する RX100 III と比べてみるとめちゃくちゃ小さいことがよく分かります。あまりに小さくてどこに展示されているか探してしまったほど(笑

RX0

レンズは 24mm F4 相当の短焦点レンズ「Tessar」。RX100(III 以降)ではワイド端 24mm F1.8 だからやや物足りなく感じますが、ここまでの小型化にはレンズの小型化は避け得ないわけで、被写界深度以外の部分は高感度でカバーしろということでしょう。そのために他の RX100/RX10 シリーズより敢えて低画素数のセンサを搭載しているのだと思われます。そもそもボケによる表現よりも「普通のカメラでは撮れない撮影領域の表現」を目指したカメラでもありますし。

RX0

上面についているボタンは電源とシャッターのみ。レンズ交換式カメラ的なマニュアル操作にも対応した他の RX シリーズとは随分異なる、割り切った操作系。

RX0

入出力端子(展示機では端子カバーは取り払われていました)はリモコン用のマルチ端子(給電/microUSB 兼用)、microHDMI(4K 外部レコーダ接続要)、マイク入力、カードスロット。このサイズの中にこれだけの I/O を詰め込んでいるのが、これが単に超小型のスチルカメラではなく業務用途を強く意識した製品であることを示しています。
それにしてもメモリカードスロットが microSD だけでなく M2(メモリースティックマイクロ)にもしぶとく対応していることに驚いた(笑

RX0

背面の操作ボタンはメニュー+上下左右程度の最低限のもの。UI は α/RX シリーズと共通化されていますが、ボタンの大きさと配置からして撮影設定を頻繁に切り換えて使うのに向いているとは言えません。基本的にカメラ任せで撮るか、スマホと繋いでスマホからコントロールするか、という使い方になります。ボケを制御するようなカメラでもないし、とにかくプログラムオートでシチュエーションや構図優先で撮るような感じになるでしょう。結果的に「超高画質な Cyber-shot U」という感覚で、元ユーザーとしては久しぶりにああいう撮り方したいなあ...と思えます。

RX0

メニューも α/RX そのもの。ただ画面が小さい上に設定項目がとても多いので、このボタンでチマチマ操作するのはちょっと厳しい。基本的に一度設定したら後はほぼ触らないかなあ。
このカメラ、業務用としては多視点撮影やバレットタイム撮影なんかにも使われるようになると思うんですが、外部から撮影設定を一括変更できる機能とかあったりするんでしょうか。この UI で一台ずつ設定していくのはちょっと現実的ではなさそうです。

先天的な小さいモノ好き(ぉ)な私としては、実物を見ると改めて欲しさが高まってきてしまいました。まあ発売後すぐに買うのはちょっと難しいですが、そのうち手に入れたいなあ...。

ソニー / DSC-RX0icon

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2017/09/01 (Fri.)

Sony RX0

ソニー、積層型CMOS搭載の耐衝撃カメラ「RX0」を国内で10月発売 - デジカメ Watch
ソニー「RX0」はいわゆるアクションカムなのか - デジカメ Watch

ソニーからレンズ一体型カメラ「RX」シリーズの新モデルが発表されました。IFA での海外発表からそのまま国内でも正式発表、力の入れ具合が伝わってきます。
しかも今までの RX シリーズとはかなりコンセプトの違う、市場開拓型の製品になっています。

ソニー / DSC-RX0icon

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いやあこれは驚いた。RX-0 といえばお台場に建造中の白いアイツを連想しますが、今まで与太話として言っていた RX0 が本当に製品化されてしまうとは。アクションカム系のフォームファクタでありながら 1inch センサ、防水、高耐久性を備え、1/32,000 秒の高速シャッター、16 コマ/秒の高速連写、スーパースロー撮影、4K 動画撮影(要外部レコーダ)、マルチカム対応というスペックは紛れもなく RX シリーズの系譜。独自性の高い自社センサを軸に新しい撮影スタイルを提案する商品企画は近年のソニー α/RX のお家芸と言えます。

でもスペックはすごいんだけど、個人的に思い出したのはかつての Cyber-shot U(DSC-U10)。カメラ付きケータイが普及する直前のタイミングに登場した極小のコンデジで、高画質なデジカメは他にもあったにも関わらず、私は買わずにはいられませんでした。RX0 は「2017 年の最新技術で Cyber-shot U を作ったらこうなった」みたいなところがあって、このカメラでどんな被写体をどう撮りたいかというイメージがなくてもつい欲しくなってしまいます。お台場に実寸大 RX-0 が出現するタイミングで RX0 の名を冠するカメラが出てきた、という符合に惹かれるところもありますが(ぉ。ああ、そういう意味では RX0 で RX-0 を撮りたい(笑

とはいえ用途不明のカメラに 8 万円ポンと出せるわけでもないのも事実なんですよねー。まあ、最近の α/RX のキャッシュバック濫発っぷりを見ると、これも半年もしたらキャッシュバック対象になるんじゃないの?と思えてしばらく待ってりゃ良いか、となる部分もありますが。
何にせよこれは発売前にぜひ一度実物を触ってみたいところです。

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2017/08/29 (Tue.)

EOS M100

キヤノン、フェイスジャケットで着せ替えられる「EOS M100」 - デジカメ Watch

EOS M100

EOS M のニューモデル「M100」が発表されました。

最近の EOS M は M5 や M6 といった他社トレンドに追随するミドルハイスペック/クラシカルデザインの方向性に振っていましたが、今回は二年前の M10 の後継にあたるエントリークラスとして出てきました。小型軽量でシンプルなミラーレスというのは M10 を踏襲しながらも、フェイスジャケットで外観をカスタマイズできるというのはかつての PowerShot N シリーズを汲む流れ。コンパクトデジカメ市場がほぼ壊滅した今(それでもキヤノンはかなりのラインアップを持っていると思う)、PowerShot N のようなデザインで遊べる路線はもうミラーレスしかないのでしょう(その市場も残っているかどうか怪しいけど)。

かつての NEX-5 シリーズの削ぎ落とした商品性に惹かれてミラーレスに手を出した私としては、やはり最近のミラーレス重厚長大路線よりはこういう小型機にこそがんばってほしいという思いがあります。これよりも前に出た小型ミラーレスはたぶん M10 が最後で、もう他のメーカーが目もくれないカテゴリだからこそ、諦めずに磨いていってほしい。まあ私が本当に欲しいのはエントリー向け、女子向けではなくて研ぎ澄ました小型機なんですけどね...。ただ M100 もスペックを見ると 2,400 万画素、デュアルピクセル CMOS AF という M5/M6 相当の画質や性能を期待できそうなものではあります。あとはもうちょっとだけ操作性にこだわってほしいのと、何と言ってもレンズですね。シリーズが始まって 5 年が経つというのに 6 本しかない、というのはいくらなんでもやる気がなさすぎます。

キヤノン、手ブレ補正付きの「EF85mm F1.4L IS USM」 - デジカメ Watch
キヤノン、アオリ撮影用のTS-Eレンズを拡充 - デジカメ Watch

EF85mm F1.4L IS USM

一眼レフ用の EF レンズも一気に 4 本出てきました。ポートレートレンズの王様 85/F1.4L と、チルトシフト対応の TS-E レンズ群。TS-E に至っては 50mm・90mm・135mm をまとめて出してくるとか、がんばりすぎ(;´Д`)ヾ。

私は TS-E レンズにはあまり縁がないので(それでも年に何度か建造物を撮るときに欲しくなってしまう)、どちらかというと好きな焦点距離である 85mm が気になります。85mm F1.4 といえばポートレートの定番レンズですが、キヤノンには今まで F1.2L と F1.8 しかなく、長らく空いていたポジション。そこに満を持して L レンズ、しかも IS つきですか...こないだシグマの 85/1.4 を買ったのは失敗だったかなと一瞬思いましたが、価格差を見て現実に戻りました(ぉ。いやソニーの 85/1.4GM だってそれくらいするし、ポートレートメインの人にとっては決して高くないと思いますが、私はシグマでいいや...。

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2017/07/23 (Sun.)

SIGMA MC-11 (EF-E) Ver.1.08

スプラトゥーン漬けですっかり出遅れてしまいましたが、先週リリースされたシグマ MC-11 の最新版ファームウェアを適用してみました。

SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11 SA-E / EF-Eファームウェアアップデートのお知らせ

SIGMA MC-11

EF-E 用の最新バージョンは 1.08(SA-E 用は 1.06)。最近のアップデートはほとんどがシグマの新レンズ対応ばかりで私には関係がなく、私はめんどくさいので Ver.1.02 のまま放置していました。
今回の主なアップデート内容は「非対応レンズの一部で発生している AF 不具合の修正」とのこと。シグマは以前にも動作保証外レンズのためのファームアップを提供してくれたことがあり、MC-11 がユーザーにとってどういう役割を担っているか、ちゃんと解ってますね(ぉ

SIGMA MC-11

個人的にちょっと期待していたのは「非対応レンズでもファストハイブリッド AF を使用可能にしてくれるんじゃないか?」ということでしたが(このへんの詳細は過去記事参照のこと)、ファームアップしても非対応レンズ装着時には α7 II の AF 設定は位相差/コントラストのどちらかしか選択できず、対応レンズのように速度と精度を両立したハイブリッド動作にはなりませんでした。まあ位相差センサとコントラスト検出を協調動作させるにはレンズ側も最適化されている必要があるわけで(純正 E マウントレンズですらハイブリッド AF の登場時にはレンズのファームアップが必要だった)、さすがにこれは期待しすぎでした。
まあ、今までキヤノン EF レンズを位相差 AF のみで使っていても AF 精度が致命的に悪いということもほぼなかったので(近接撮影時に少し気になる程度)、あまり問題はありません。

SIGMA MC-11

ファームアップの効果ですが、少なくとも α7 II で少し使ってみた限りではあまり違いは感じず。そもそも不具合らしきものに遭遇したこともありませんでしたが。ファームウェアの提供タイミング的には、むしろ α9 との組み合わせで生じていた不具合への対応が中心だったんですかね。
ちなみに SA-E 版でも同様のファームアップが提供されているので、EF レンズだけでなくシグマ製の少し古いレンズに対しても改善が図られているようです。

シグマといえば、年末に向けてフルサイズ E マウントレンズをついに出してくるらしい、という噂もありますが、どのへんのレンズを出してくるんでしょうか。個人的には純正 24-70/F4 の代替になりそうなレンズが出てきたら、買い換え検討したいと思っています。

シグマ / MOUNT CONVERTER MC-11 CANON EF-E

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2017/06/30 (Fri.)

EOS 6D Mark II

キヤノン、バリアングル+タッチ液晶になった「EOS 6D Mark II」 - デジカメ Watch

EOS 6D Mark II

キヤノンのエントリーフルサイズ一眼 EOS 6D が五年ぶりにモデルチェンジし、Mark II となりました。6D からもう五年も経っていたとは、歳を取るわけだ...。

旧型からの大きな変更点は液晶モニタ。フルサイズ EOS として初めてバリアングル液晶を搭載し、デュアルピクセル CMOS AF にも対応したことでアングルフリーなライブビュー撮影ができるようになります。キヤノンは中上位機種では頑として固定液晶だったので、これは大きな進歩です。他にもイメージセンサの画素数/最高 ISO 感度向上、AF 測距点の増加(45 点オールクロス)、連写 6.5 コマ/秒化、DIGIC 5+→DIGIC 7 への進化、NFC・Bluetooth LE 搭載などこの五年分の進化をしっかり取り込んだ、フルサイズ一眼の入門機としては十分すぎるスペックになっています。

私は 5D Mark III から Mark IV への買い換えを躊躇っている(というより、半ば諦めている)クチですが、6D Mark II が出たら 5D4 が買えなかった組の受け皿になるくらいのスペックがあるのでは?と密かに期待していました。が、部分的には 5D3 を超えている部分はもちろんあるとはいえ、OVF の視野率と AF 測距点の数、それとマルチコントローラ(スティック)の有無という「撮影時の操作性と歩留まりに関する部分」でまだまだ厳然としたヒエラルキーが存在しています。最高 ISO 感度も 40000 止まりという控えめなスペックだし、これならまだまだ 5D3 が現役でいいかな、と思います。

6D2 は単体で見るととてもよくできたカメラだとは思いますが、うーん、私にとってはやっぱり今の 5D3・7D2 が最後のレフレックスつきカメラになるのかもなあ。これらをあと 2~3 年も使ったらミラーレスに完全移行、みたいな未来も見えてきていますし。

キヤノン、小型ボディ+バリアングル液晶の「EOS Kiss X9」 - デジカメ Watch

EOS Kiss X9

APS-C のほうではミニマムスタイルだった Kiss X7 の後継機種が X8 をスキップして X9 として登場しました。

とにかく削ぎ落として削ぎ落として小型軽量化した X7 に対して、今回の X9 は「ずいぶん普通の一眼レフになったなあ」という印象。独特の形状だったグリップはオーソドックスなスタイルに戻され、液晶もバリアングル化されて、ずいぶん普通の EOS Kiss っぽいカメラになりました。それでも X9i よりは 80g も軽く、X7 比で機能が増えながら 10% しか重くなっていないというのはがんばっていると思います。
個人的には「機能性やユーザビリティを多少犠牲にしてでも全ステータスを小型軽量化に振ったモデル」みたいな尖った商品企画が好きで、故に X7 もかなり好きなカメラでしたが、やっぱり市場はもっとカメラ然としたスタイルを求めていたということでしょうか。まあカメラは昔からちょっと攻めた形状のものが出てきても、最終的にオーソドックスな形に収斂するサイクルを繰り返してきていますからね。ただ、こういうスタイルで X9 が存在するのであれば、X9i と 9000D を併存させるのではなく 9000D に一本化しても良いのでは、とも思います。

X7 よりは大きく重くなったとはいえ、X9 もパンケーキレンズつきの実機を見たら「小っさ!」と思うんだろうなあ。自分が買うカメラにはならないけれど、一度触ってみたい。正直、ある程度想像のつく 6D2 よりも、X9 のほうが実際どんなバランスになっているのか気になっていたりします。

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2017/06/13 (Tue.)

α7 II Ver.4.0

ソニー「α9」「α7 II」「α7R II」「α7S II」「α6300」「α6500」のファームウェアが公開 - デジカメ Watch

α7 II Ver.4.0

先週リリースされた α7 II のファームウェア Ver.4.0 を適用してみました。そういえば Ver.3 系はほぼ自分には関係ないアップデートだったこともあって完全スルーしてました。
まだまだ現行モデルとはいえ、発売からもはや二年半が経過したカメラに機能追加ファームが提供されるとは思っていなかったので、嬉しい驚き。

α7 II Ver.4.0

最も大きな変更は「フォーカスエリア位置を移動する際の操作性向上」の部分ではないでしょうか。カスタムキー設定で従来は「スタンダード」となっていた機能が「フォーカススタンダード」に変更され(旧バージョンの挙動には戻せない)、

  • 従来はフォーカスエリアの移動時には一度「スタンダード」に割り当てたボタン(私の場合は中央ボタン)を押す必要があったのが、直接カーソルキー上下左右ボタンを押すだけでカーソル移動が可能になった
  • フォーカスエリアの移動はカーソルキーのみの機能になり、従来は前後ダイヤルでもフォーカスエリアが移動していたのが絞り/シャッタースピード変更に割り当てられたため、「フォーカスエリア移動と絞り/SS 変更が同モード内でできる」ようになった
という挙動になりました。

α7 II Ver.4.0

従来はフォーカスエリアを切り替えるのにボタンを押す必要があり、一枚撮ってもフォーカスエリアを変更するたびにボタンを押し直さなくてはならなかったのが、シャッターを切ったらカーソルキー操作で即フォーカスエリアを移せるようにったのは非常にありがたい。個人的には、旧バージョンの仕様は EOS 等に比 べると操作のステップ数が多くて煩わしいと感じていたので、ようやく「ミラーレスっぽい操作系」から一歩抜け出したと言えます。本当はカーソルキーではなく α9 のようなマルチセレクタがついているのが理想ですが、それは α7 III までお預けかな。

α7 II Ver.4.0

あとはこれもようやく EOS と同等になったと言えるのが、記録するファイル名のプレフィクスを変更できるようになったこと。ソニーのデジタルカメラは初代 Cyber-shot 以来「DSC」始まりのファイル名で固定されていましたが、私のように複数のソニー製カメラを併用しているととても管理しづらい。さっそく「A72」(α7-2 の意)に変更してみました。これ手持ちの他のソニー製カメラもまとめて変えさせてほしい...。

α7 II Ver.4.0

フォーカスエリア周りの操作性が向上しただけですが、これによって撮影のリズムが阻害されなくなったため、α7 II でまだしばらくは戦える!と改めて自信が持てました。まあマルチセレクタとか大容量バッテリとか α9 の仕様が早く降りてきてほしい部分も少なくないし、センサや画像処理エンジンの世代もそろそろ新しいのが欲しくなってもきたので、α7 III マダー?という気持ちが強くなってきたのも事実なのですが(汗。

あと悩ましいのは、これで α7 II の操作系が変わってしまったため、アップデートが提供されていない手持ちの初代 α7 系や α6000 の操作系と揃わなくなってしまったこと。いずれも絶賛併用中なので、持ち替えたときに扱いづらくなるんですよね。この辺、EOS ならば長年の積み重ねもあるしそうそう変わらず、乗り換えや買い増しでも違和感がないのですが、α は定期的にガラッと変わっちゃうのがなあ。だいぶユーザーも増えてきたことだし、UI に関してはそろそろ継続性を重視してほしいところです。

ソニー / α7 II

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2017/06/09 (Fri.)

α9 の実力に驚く

先日のレッドブル・エアレース千葉 2017 の場で、発売されたばかりの α9 をちょっとだけ試させていただく機会がありました。

α9

いやあ α7 II とも、もちろん α6000 とも全然別物のカメラですね。マウントが同じで外観が似ていてもこんなに違うものかと驚きました。

「ブラックアウトフリーの秒間 20 コマ連写」というのはスペックで知っていても、実際に自分で使ってみるとそのすごさが改めて実感できます。シャッターを切っている間は EVF の枠の部分が点滅し、シャッター音(電子シャッターなので物理的な動作音ではなく、内蔵スピーカから発せられる擬似シャッター音)は鳴るものの、EVF から見えている映像自体は動き続けており、まるでビデオカメラで被写体を追いかけている感覚。スチルカメラなのにこんな感覚で撮れるというのは正直気持ち悪いです(誉め言葉)。

α9

私が撮影したのはラウンドオブ 14 でのピーター・ポドルンシェクのフライトのみでしたが、慣熟もなしにぶっつけ本番でもそれなりに食いついて撮ってくれました。レンズが FE 70-300G だったので 7D2+50-500mm に比べると全く寄れませんが、それでも α9 の実力は垣間見ることができました。
この感覚は EOS-1D X を試写したときのそれに近くて、とにかくワイド AF エリア・コンティニュアス AF 設定にして被写体をフレーム内にさえ入れ続けていれば、あとはカメラが正確に AF を合わせて撮ってくれる感じ。自分が自分の意志でシャッターを切っているのではなく、むしろ撮影の主体はカメラで、自分は「カメラのために正しく構図を整える機械」なのではないかとさえ思えてきます。

α9

このとき使った 70-300G レンズでは連写速度は秒間 15 コマに制限される仕様でしたが、それでも EOS 7D2 を超える連写速度で流し撮りのミスによる被写体ブレを除けば、合焦率は 90% 以上はあるのではないでしょうか。7D2 でも(動体 AF の設定の追い込みやレンズとの組み合わせ次第でもあるけど)ここまでの歩留まりはなく、恐るべき性能と言えます。連写中のバッファ切れも従来の α からは考えられないほど抑えられており、RAW+JPEG 記録でもバッファ切れよりも前に自分が流し撮りを追い切れなくなる、という感じ。ただし RAW で連写しまくるとバッファからメモリカードへの記録がなかなか終わらず、これはメモリカード側も最高スペックのものが欲しくなりますね...。

私は動体撮影においては 7D2+50-500 に絶大なる信頼を置いていましたが、この分野で初めてミラーレスに負けたと思いました。だからといって α9 はさすがに手が出る値段じゃないしスポーツ用途は APS-C のほうが良いので買いませんが、もし α9 の APS-C 版的な位置づけで α7000 が出てきて、MC-11 との組み合わせでシグマの望遠レンズでも十分な性能が出るとしたら、いよいよ 7D2 から乗り換える日が来るのかもしれません。

ソニー / α9icon

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2017/05/31 (Wed.)

Zeiss Touit レンズファームウェアアップデート

主に α6000 で使っているツァイス Touit 32mm F1.8 ですが、以前からちょっとした不具合に悩まされていました。

Touit 32mm F1.8

条件によって、撮影した画像の下半分の露出が異常に低い(暗い)状態で撮れてしまったり、

Touit 32mm F1.8

画像の下端がブラックで記録されてしまったり。
F4~6.3 くらいの設定で撮影したときに発生するようなのですが、再現性は 100% ではなく、原因はよく分かりません。でも昔から(最近はあまり聞かないけど)ミラーレスカメラでオールドレンズを使うときに電子先幕シャッターを使用するとケラレることがあるというのはオールドレンズユーザーにはよく知られた話で、確かにそれによく似た症状ではあります。それにしたって電子連動してるレンズで起きるとは...不具合なんでしょうね。

いつかのボディ側のファームウェアアップデートにこれの対策が含まれてくるかな?と思いましたが、現時点ではその様子もなし。ソニー純正レンズではないし、シグマやタムロンのようにファームアップ用のレンズドックが発売されているわけでもないし、再現性 100% ではないから一度に複数枚撮って OK テイク使えばいいや、という感じで今までダマシダマシ使ってきたんですが、先日シグマのキャッシュバックに駆け込まなかった方から「こんな症状出てないですか?」と聞かれ「それだよ!」と(;´Д`)。やっぱり同じ不具合抱えてる人がいた...。
しかも知らない間にツァイス自身がファームウェアアップデートサービスを始めているということで、私もさっそく申し込んでみました。

ファームウェアの更新 Touit Eマウント

Touit 32mm F1.8

こちら↑、ファームアップ前の状態。純正レンズならばこの画面にレンズファームバージョンも表示されるところが、互換レンズでは表示されません。だからファームアップも期待できないだろうな、と思い込んでいました。

ちなみに富士フイルム X マウント用の Touit はメーカーに送らなくてもユーザー側でファームアップが実施できるようです。調べてみたらダウンロードできるファームウェアのネーミングルールも X マウント純正レンズと同じだし、Touit 関連の特許はツァイスと富士フイルムの連名で申請されているというし、薄々そういうことだろうなと思っていましたがやっぱりそうだったんでしょうね。

Touit

というわけでツァイスのサイトからファームウェア更新依頼書をプリントアウトして添付、市ヶ谷のツァイス(株)本社に送付。12mm F2.8 のほうにも更新ファームが出ていたので、特に不具合はないけどついでに送っておきました。送料はとりあえず片道は発払い(都内から 1,000 円ちょっと)、返送は先方負担で送られてきました。
ちなみに私の 32mm は国内ではなく B&H の抱き合わせセールで買ったものなので、化粧箱に北米版の品質保証シールが貼られています。まあグローバル企業だし日本製のレンズだし固いことは言われないでしょうと思ったら、案の定何のお咎めもなく対応いただけました。

なお私の場合は今週月曜日に発送して今日届いたので、中一日。届いてすぐ作業してそのまま送り返してもらえたようで、恐ろしく早い(;´Д`)。どうも私より先に送った人のところにはまだ返ってきていないようですが(ぉ

Touit 32mm F1.8

12mm・32mm ともレンズファームウェアは Ver.02 になりました。試しに今まで不具合が出ていた設定で連写してみたところ、ケラレも下端切れもゼロになりました。不具合が直っただけとはいえ、これは嬉しい。描写自体はすごく気に入っていたレンズなので、これで改めて使い込んでやることができます。ツァイスの担当の方、迅速なご対応ありがとうございました。

というわけで、Touit で同様の症状に悩んでいる方はファームウェアアップデートをオススメします。

Carl Zeiss / Touit Planar T* 32mm F1.8 E-mount

B00COJO7WC

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2017/05/30 (Tue.)

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM 購入

少し早い、自分への誕生日プレゼント。

シグマ / [Art] 85mm F1.4 DG HSM

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

ずっと狙っていたレンズ。シグマのレンズキャッシュバックキャンペーンの期間終了間際、駆け込みで購入しました。
85mm F1.4 といえば α 用の G MASTER レンズも評価が高いですが、価格差が大きすぎるのと私の場合は EOS・α 両対応できるという点に惹かれてシグマを選択。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

半年前に店頭で初めて触ったときにもおののきましたが、実に巨大なレンズです。このぶっといフォーカスリングが「AF でも MF でもどんと来い」と言っているかのよう。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

フィルタ径はなんと φ86mm。「ツァイス Otus をリファレンスに開発した」というのがこのレンズの触れ込みですが、前玉の大きさまで Otus 級になっています。ここまで来るともはや「デカイ前玉だけでご飯三杯イケル」とか言っているレベルではありません(;´Д`)ヾ。やる気と腰が試されている...。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

φ86mm ともなると MC プロテクタの選択肢も少なく、値段も上がってくるのでいつものように PRO1D だ ZX だと贅沢は言えず、とりあえずケンコーの無印 MC プロテクタ(それでも Professional 表記がある)でお茶を濁します(汗。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

去年買った Planar 85/1.4 ZE と並べると、これが同じ 85mm F1.4 同士なのかと思うくらいにサイズが違います。AF と MF で違うとはいえ、これはちょっと恐ろしい。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

Planar の前玉がシグマの 6 群目くらいのレンズに見えるくらいのサイズ差。これでも Planar の方でさえ、持ち出すのにはけっこう気合いが要るんですが、シグマのほうはもう「このレンズを使うために写真を撮る」くらいのやる気がないとカメラバッグに入れるのすら躊躇しそうです。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

兄弟レンズと言えるシグマ 50mm F1.4 [Art] と比べると、これまたけっこう大きく重いと感じていた 50mm が普通の単焦点レンズに見えてきます。85mm を買ったことで結果的に今後 50mm の稼動率が上がるかもしれません(ぉ

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

EOS 5D Mark III に装着してみると、意外や意外?これは悪くないバランス感。実際にこの状態で首から提げるとそれでもフロントヘビーな状態になり、ボディ側にバッテリグリップをつけてバランスを取らないと辛いくらいですが、それほど無理な感じはありません。最新鋭の 85mm F1.4 らしく OVF を覗いた瞬間から高画質であることが分かるほどで、これは撮影が楽しくなりますね。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

MC-11 経由で α7 II につけると、これはさすがに厳しい。ボディよりもレンズが本体という感覚です。
ただ MF で撮るなら EVF の正確さは捨てがたいので、三脚を使って人物撮影するような用途であればこれもアリかな。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

シグマのフルサイズ向け F1.4 単焦点シリーズはあと 20mm と 24mm がありますが、個人的には「単焦点大三元」と思っている 35mm・50mm・85mm を揃えられたので、ひとまず満足です。
特に中望遠は好きな焦点距離なので、これを使って力のある写真を撮れるよう腕を磨いていきたいところ。

シグマ / [Art] 85mm F1.4 DG HSM (キヤノン用)

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2017/05/18 (Thu.)

FE 16-35mm F2.8 GM/FE 12-24mm F4 G

ソニー、フルサイズ対応のEマウント広角ズーム2本を海外発表 - デジカメ Watch

FE 16-35mm F2.8 GM/FE 12-24mm F4 G

ソニーが新しい広角ズーム系 FE レンズを二本、海外で発表しました。

スペックは 16-35mm F2.8 GM と 12-24mm F4 G。こないだ α9 を発表したばかりですが、タイミングを分けたのは α9 は望遠ズームと一緒に出すことでスポーツ撮影のほうを印象づけたかった、ということでしょうかね。

16-35mm はここまで 24-70mm、70-200mm と F2.8 通しズームの G MASTER レンズを出してきた流れからして予想はつきました。しかし同時に 12-24mm G まで出してくるとは驚いた。近年、キヤノンやシグマからもこのクラスの超広角ズームの発売が続いていますが、やはり非球面レンズの製造技術向上により積極的に非球面レンズを使って歪曲の少ない超広角レンズを作りやすくなった、という経緯があるのでしょう。望遠系と違ってボケ量の小さい広角レンズは非球面レンズを採用してもボケが汚くなりにくい(気になりにくい)ですしね。
価格の方は 16-35mm が 24-70mm の価格から予想するに 30 万円弱、12-24mm のほうはキヤノンの 11-24mm から類推して 35~40 万円クラスになるのではないでしょうか。なんと G MASTER よりもノーマル G レンズの方が高いという皮肉(笑)これなら G MASTER が安く感じますね(違

まあいずれも私には縁のないレンズだと思いますが、FE の広角ズームはまだ持っていないので、とりあえず 16-35/F4 が欲しいんですよねえ...。

投稿者 B : 23:32 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/05/17 (Wed.)

ドライボックスと乾燥剤の話

そろそろ梅雨も近づいてきたので、カメラ機材の防湿の話でもしましょうか。

私の所有機材もかなり増えてきて、そろそろ防湿庫にも収まりきらなくなってきたんですが、さすがに自宅には防湿庫を買い換え/買い増しするほどスペースもなく。仕方ないので、防湿庫を買う前に使っていたドライボックスを引っ張り出してきて、使用頻度の低い機材をこちらに収納することにしました。

ナカバヤシ / CAPATY ドライボックス 11L (グレー)

CAPATY ドライボックス 11L

このドライボックス、背が低いので機材の出し入れがしやすいし、複数積み重ねておけるし、湿度計もついていて使い勝手が良いんですよね。蓋にはちゃんとパッキンがついているので、密閉性が高いのもポイント。
でもしばらく使っていなかったので、乾燥剤を買い直す必要があるけどどれにしよう...と迷いつつ、スーパーの日用品コーナーでえいやっと買ってきました。

エステー / ドライペット スピード吸湿 くつ用

B00I4FVXEU

別にカメラ用である必要もないし、乾燥剤ならばシリカゲルでしょという短絡的な発想です。靴用で除湿容量も大きそうだったし、天日干しで再利用可能、というのも扱いやすそう。
と思ってとりあえずドライボックスに突っ込んでみたら、

CAPATY ドライボックス 11L

なんかほんの一時間ほどで湿度 25% とかまで除湿されてるんですけど!効き過ぎ(;´Д`)ヾ。
一般的にカメラやレンズに理想的な湿度は 40% 前後と言われていて、乾燥しすぎでも逆にレンズのコーティングやグリスに悪影響が出たり、あまり良いことはありません。だから湿度管理がしやすい防湿庫の価値があるわけです。

使用頻度の低い機材とはいっても使えなくなってしまっては困るので、乾燥剤を変えてみることにしました。

ハクバ / 強力乾燥剤 キングドライ KMC-33

キングドライ

やはり餅は餅屋、ということでハクバの乾燥剤。
こちらはシリカゲルではなく酸化カルシウム(石灰)系の乾燥剤ということで、とにかく強力に乾燥させるのではなく、ある程度の湿度で長期に安定させることに主眼を置いた乾燥剤です。

キングドライ

この乾燥剤自体は味付け海苔等に同封されているものと同じですが、包装のナイロン素材が特殊とのこと。製品の訴求にもあるとおり、湿度を 40% 前後に保てるようになっているとのこと。これなら乾きすぎることもなく安心です。
ただしシリカゲルと違って急速乾燥させる力はなく、入れて一時間程度ではほとんど湿度計の値が変わりません。4~5 日かけて湿度を下げていくものということで、頻繁に機材を出し入れするボックスにはあまり向いておらず、今回のようにある程度長期保管する用途に向いている乾燥剤と言えます。逆に毎週使う基剤を入れておくドライボックスであれば、シリカゲルを適量使う方が合っているでしょう。

このキングドライは有効期間が 8 ヶ月程度ということで、日本ならそもそも乾燥している冬季を除いて、春先に入れ替えて秋の終わりまで使う、というサイクルでちょうど良さそうです。

靴用乾燥剤のほうは、本来の用途である靴に使うことにします(笑

ナカバヤシ / CAPATY ドライボックス 11L (グレー)

B000UJ8W42

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2017/04/23 (Sun.)

α9

ソニー「α9」、日本で5月26日発売。約50万円 - デジカメ Watch

α9

若干遅ればせながら、α9 の話。

以前から出る出ると言われていたものがついに出てきました。しかし α7 II/R II/S II というあまり隙のない布陣からどう伸ばしてくるのかと思ったら、かなりプロ機に振ったスペックでした。α7 シリーズが被写体としては風景/ポートレート/動画寄りのカメラだったのに対して、α9 は思いっきり動体撮影に向けたカメラ。EOS-1D X Mark II やニコン D5 と真っ向勝負という感じの動体 AF&連写機で、AE/AF 追随しながらブラックアウトなしの 20 コマ/秒対応というのは、メカシャッターのないミラーレス機ならではの特長に全てベットして本気でプロ市場(特にスポーツカメラマン)を獲りに来た感じ。

技術的にはメモリ積層型 CMOS によって非グローバルシャッターながらローリングシャッター歪み問題をほぼ解決した上で、フロントエンドプロセッサと画像処理エンジン「BIONZ X」の高速化で内部バッファ切れを防ぐ、というかなり半導体パワーに頼った力業でこのスペックを実現してきました。でもまあ自社がキヤノン・ニコンより強い分野を使ってレフ機の性能を超える、というのは真っ当なアプローチではあります。逆に言えばそれ以外のハードウェアは α7 II シリーズからのブラッシュアップに留まっていて、いかにこの α9 が一点突破を狙ってきた機種かが分かります。

価格は海外で先行発表されたときの値段から想像して、1DX2 対抗という位置づけも考えると 60 万コースだろうなあ...と思っていたら、まさかの 50 万円。いや絶対額としてはもちろん高いんですが、α7R II の初値 44 万からみるとむしろバーゲン価格のようにも思えます。まあ、α7R II は超高画素数の風景撮りカメラ、α9 はスポーツカメラという位置づけなので、単純に上位機種としてみるのは間違っていますが。

α7 II シリーズからのハード的な変更点としては、ジョイスティック搭載、バッテリ容量倍増、デュアルスロット対応、タッチパネル搭載あたりは既存機種の明確な不満点だったので、これは羨ましい。同じ改善(デュアルスロットでなくてもいいけど)が反映された α7 III シリーズが追って出てきたりしたら、α7 II から買い換えたいくらいです。
唯一残念なのが背面液晶のバリアングル化が今回も見送られ、単純なチルトのままであったこと。スポーツカメラマンならファインダ使うでしょ?ってことなのかもしれませんが、α7 III シリーズがあるならバリアングルにしてほしいところです。

私は買えませんが...と思ったけど、よく考えてみたら 5D3 を含む手持ちのフルサイズ機を全部手放せば α9 に乗り換えられてしまうのでは?という計算が脳内を駆け巡ったのは事実です(ぉ。まあ私はスポーツ撮影は 7D2 のほうがレンズの充実度合いも含めて扱いやすいし、フルサイズも今の α7 II/7R/7S+EOS 5D3 をシチュエーションに応じて使い分ける、というスタイルがけっこう楽しいので、当面このままで良いかな、と思ってはいますが。
でも、α7 II の発売からもう二年半が経っていますし、夏~秋くらいに α7 III が出てきても全く不思議はないですよね...。

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2017/04/04 (Tue.)

thinkTANKphoto Lens Drop

桜の季節はいろいろとレンズを換えながら撮りたくなるもので、こんなツールを買ってみました。

シンクタンクフォト / レンズドロップ

thinkTANKphoto Lens Drop

メイン遣いのバックをほぼ全てバックパックタイプにしたら、メッセンジャーバッグに比べてレンズ交換時にバッグから取り出す手間が増えてしまい。そのためにサイドオープンタイプのバックパックを使ってもいるんですが、頻繁に使う 2 本くらいのレンズはすぐに交換できるようにしておきたいと考えました。撮影時に 3~4 本のレンズを携行していても、特に使うのはシチュエーションにもよるけど 16-35mm+24-70mm とか、35mm+50mm とか、50mm+85mm とか、うち 2 本程度を主に使うことが多いので。
レンズ用のソフトケースを出しているメーカーは多数ありますが、ベルトループ等がついていて腰から提げられるタイプはあんまり多くない。中でもバリエーションが豊富だったシンクタンクフォトから選択しました。最後まで迷ったのは同社のレンズチェンジャーシリーズPeak Design のレンジポーチ。Peak Design はさすがに高価いので、信頼のシンクタンクフォトにしました。

thinkTANKphoto Lens Drop

サイズ感はこんな感じ。想像していたよりも大きかったですが、この手のレンズケースはヨドバシ等でも展示されていないことが多くて、なかなか実物の大きさが分かりづらい。

thinkTANKphoto Lens Drop

EF16-35/F4L がフード付きでスッポリ収まりました。これなら手持ちの F4 系広角~標準ズームと F1.4 系単焦点はひととおり入りますね。F2.8 ズームでも入りそうです。
ちょっと大きいかと思ったけど、レンズ交換時にスポッと収められる、まさに「レンズドロップ」な太さがあるほうが取り回しは良いかも。

thinkTANKphoto Lens Drop

側面のストラップを引くとストレッチ素材の口が閉じるようになっています。密閉はできませんが不意のレンズ脱落や、バッグの中での機材の傷つき防止には十分役立ちます。

thinkTANKphoto Lens Drop

前面ポケットはレンズキャップの収納にちょうど良い大きさ。

thinkTANKphoto Lens Drop

底面にはレインカバーが隠されています。通常時はこのレインカバー自体が底面クッション的な役割を果たしています。

thinkTANKphoto Lens Drop

背面にはかなりしっかりしたベルクロ付きのベルトループがついていて、同社の「モデュラーコンポーネント」シリーズのベルトに装着することができます。まあ私はそこまで大げさにするつもりはありませんが、他にも細かなストラップやループもついているので、カラビナ等を使って腰やバッグにぶら下げてやすいようにもなっています。

thinkTANKphoto Lens Drop

ちなみに、「サイズ的にはいけんじゃね?」と思って FE35mm F2.8 つきの α7 II を入れてみたところ、ピッタリ収まりました。最近の E マウントボディってミラーレスの割には大型化しているので、バッグに入れるときにちょうど良いサイズのポーチがなくて困ってもいたんですよね。移動時は E マウントボディ用のキャリングケースとして使い、目的地について撮影する際には本来のレンズドロップとして使う、というハイブリッドな活用ができそうです。

これはこれで重宝できそうで気に入ったんですが、ミラーレス用のコンパクトなレンズを入れるのには大きすぎるので、レンズチェンジャーシリーズの一回り小さいタイプも買ってみようかなあ。

シンクタンクフォト / レンズドロップ

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2017/02/25 (Sat.)

CP+ 2017 (2)

CP+ 2017 に行ってきたレポートの続きになります。今年は例年以上に自分の興味ある部分限定で。

CP+2017 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」

Sony FE 100mm F2.8 STF GM OSS

ソニーブースの目玉はなんといっても 100mm STF レンズ。ボディの発表がなかったのでこれくらいしか注目の新製品がない(85mm F1.8 も良さげだとは思うけど)にも関わらず、会場内で最大のブースを構えていました。
が...STF レンズはやはり待ち望んでいたユーザーが多いせいか、ハンズオンコーナーはかなりの行列。私自身はこのレンズ、いつかは欲しいけど今はちょっと無理だし、いずれ銀座のショールームで普通に触れるようになるんだし、ということで外観だけチェックしてスルー(ぉ

EOS 9000D

続いてキヤノンブース。発表されたのがエントリー寄りのモデルだけということもあり、ブースの大きさに比してお客さんの入りはそこそこ、という感じ。
EOS 9000D、自分が今から手を出すカメラではないけれど、とても良いバランスにまとまった製品だと思います。

EOS 9000D

Kiss クラスのボディに上位機種譲りの操作系を搭載していて、キットレンズだけで終わるつもりのないエントリーユーザーには良い選択肢と言えます。
80D と迷うところでしょうが、最近大きく重いボディにメゲがちな私としては、今から人に勧めるなら 9000D か価格の落ち着いた 8000D かな。

EOS M6

EOS M6。ソツはないけど華もない M5 から EVF とタッチ&ドラッグ AF を廃し、さらに何の特徴もないカメラになってしまいました。
レンズもなかなか拡充されないし、ちょっとなあ。

EOS M6

ただしこの外付け EVF のデザインだけはちょっと好き(笑
EVF は単品販売モデルはブラックのみですが、M6 のシルバーモデルの EVF セット販売(5,000 台限定)にはシルバーの EVF がついてくるそうです。

G-Technology

G-Technology ブースではおなじみサイカ先生の講演を聴いてきました。最前列かぶりつきで(笑
私はあまり動画撮ったり編集したりはしないんですが、業務系動画のトレンドや関連するストレージ機器の動向など、いつも勉強になります。

初日の講演ではダジャレやガンダムネタは極力封印していたようですが、その後の回ではどうだったんでしょうか...。

Peak Design Everyday Backpack 20L

毎年必ずチェックしている銀一取扱いブランドの合同ブースでは、Peak Design を重点的に見てきました。
以前から気になっていた Everyday Backpack、量販店に行っても在庫もなければ展示もないかガラスケース内のみという状態で、なかなか細かいところまで確認する機会がありません。

↑の写真は 20L モデルですが、これだと私の想定する使い方にはちょっと小さいかなあ。20L というのは「最大限に拡張した状態での容量」であり、写真のとおり最もコンパクトにした状態では 12L にすぎません。ノート PC とミラーレスカメラ+交換レンズ 2~3 本という使い方ならこれで十分だと思いますが。

Peak Design Everyday Backpack 30L

で、こちらが 30L モデル。20L のシュッとした格好良さが少し損なわれてはしまうものの、個人的にはこれくらいのサイズがしっくりくる。最小容量時で 18L 入り、最大限に拡張すると 30L まで増やせます。
私は休日のガチ撮影用兼出張バッグを想定しているので 40L モデルを作ってほしいくらいですが(一応その要望は伝えてきた)、それって「Everyday」のコンセプトとずれちゃうような気もしています。

ちなみに会場では本国から来たスタッフらしき人がブラウン系の「ヘリテージタン」カラーのバックパックを背負ってて「お、それいいやん!」と思ったんですが、試作してみたけど結局商品化はとりやめたカラーらしいです。残念。

なお、現時点ではかなり入手困難な Everyday シリーズ、4 月頃には潤沢にとは言わないまでもある程度の国内入荷があるそうで、そのタイミングを狙ってみるのが良さそうです。春になるとカバン欲しくなるよねー(お約束

NOKTON 40mm F1.2 Aspherical

フォクトレンダーブースでは、未発売の新レンズを試すことができました。
こちらは NOKTON 40mm F1.2。E マウント向けでボディと電子連動できるのがポイント。

NOKTON 40mm F1.2 Aspherical

試写 OK とのことで、絞り開放で撮ってみました。
ピント面はシャープなのに NOKTON らしいナチュラルなボケで、被写体が浮き上がってくる感覚がとても良い。

M マウント版の NOKTON classic 40mm F1.4 を持っている身としてはさらに明るくて E マウントネイティブというのがちょっと羨ましいけど、M マウント版はクロスフォーカスアダプタでマクロ撮影にも対応できるんだから悔しくないもん!(悔し紛れ

MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

それから MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical。こちらも E マウント版。

フォクトレンダーといえば昔ながらのレンズ構成を守ることで味のある描写が得られるレンズというイメージがありましたが、この MACRO APO-LANTHAR は「高性能レンズ」として開発しているそうです。
しかもマクロ対応でありながら F2。スペック的にもかなり意欲的なレンズであることが分かります。

MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

試しに撮ってみました。
絞り開放だとピントが非常に浅く、自分の身体の揺れだけでフォーカスがずれてしまうレベル。しかしながら E マウントボディと電子連動することで、α7 II シリーズや α6500 のボディ内手ブレ補正を利用することができ、少なくとも手ブレに関してはある程度抑えることが可能。これによって F2 のマクロレンズとしては扱いやすいものになりそうです。

MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

ピント周辺をピクセル等倍してみました(画像をクリックすることで等倍画像が表示されます)。
このシャープさ、にも関わらずボケはフォクトレンダーらしくナチュラル。65mm という焦点距離も、フルサイズでは 50mm マクロはちょっと広いかなという被写体にはちょうど良いし、APS-C で使えばほぼ 100mm マクロとして使えるしでかなり重宝しそう。15 万円クラスになりそうな価格帯だけがネックですが、これは発売が楽しみなレンズです。

CP+ レポートは以上です。
今年はイベントとしてやや盛り上がりに欠ける感がありましたが、業界自体の先行きが不安視される中、来年の CP+ はどうなっちゃうんだろう...という心配も感じました。カメラ業界そのものは 2020 年の東京オリンピックに向けてまた製品開発を続けていくことでしょうが、CP+ は「アジア最大の写真関連イベント」としての存在感をどこまで維持できるのか。CEATEC の変遷を見ると CP+ にもあまり明るい未来は期待できないようにも思えますが、さて。

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2017/02/23 (Thu.)

CP+ 2017 (1)

本日開幕した CP+ に行ってきました。

CP+2017 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」

今年は CP+ 合わせで目新しいカメラボディの発表も特になかったし、業界全体として苦しい状況もあるのか、展示内容に「目玉」がない印象。各社のブースも縮小傾向だし、しかも最も集客が見込める土曜日に隣接するクイーンズスクエアが休館でみなとみらい駅からちょっと遠回りになるということで、イベントとしてはネガティブな状況が先行している印象があります。私も今年は仕事の都合で午後入場となりやや駆け足気味で回らざるを得なかったので、今年のイベントレポートはいつもより少し軽めにお届けしようと思います。

まずは自分的に一番見たかったシグマブースから。

SIGMA [Art] 24-70mm F2.8 DG OS HSM

今回発表された 4 本の新レンズから、24-70/2.8。sd Quattro 向けには標準ズームの決定版、他マウント向けにも純正のガチ対抗となるレンズ。

H なカメラ(←)ではボディデザインが変わりすぎていてサイズ感が分かりませんが、想像していた「あのシグマの 24-70/2.8」のサイズ感からするとずっとコンパクト。キヤノンの EF24-70/2.8L II よりも若干ながら小さいくらいで、これは正直言って驚きました。重さも 24-70/2.8 ならこんなもんかな?と思えるレベルで、これは描写性能次第ではキヤノンやニコンの純正と正面から比較検討していいんじゃないですかねー。ただ sdQ だと一般的な一眼レフと重量バランスが違いすぎるので、レンズの重量感はあまり参考にならないかもしれません(ぉ

SIGMA [Art] 24-70mm F2.8 DG OS HSM

側面の AF/MF 切り替えスイッチには最近の同社製レンズのトレンドである「MO(Manual Override)」ポジションも備えられています。これは一般的なフルタイム MF とは異なり、コンティニュアス AF 中でもフォーカスリングに触れることで MF に自動切り替えしてくれる機能。標準ズーム域のレンズでどれだけ出番があるか分かりませんが、動体撮影が多い人は重宝するでしょう。
あと気になるのは価格ですね。手ブレ補正が入っているので EF24-70/2.8 L II より安いってことはないのでは...という噂もあるようですが、EF24-70/4L にちょっと足したくらいの価格で出してきてくれませんかね。

SIGMA [Contemporary] 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM

続いて 100-400mm。メーカー公式で「ライト・バズーカ」とか呼んでるの吹くやろ(笑

このレンズは実物を見て驚きました。[Contemporary] ラインらしく鏡筒はプラスチック感満載で高級感こそありませんが、その代わり軽い!エントリー向けの 70-300mm クラスのレンズかと思うほど軽く、これは今から望遠ズームレンズを買おうと思っている人であればまず選択肢に入れるべきレンズと言えるかもしれません。
旧 120-400mm は兄弟レンズと言える旧 150-500mm とサイズ感・価格帯ともにかなり近く、あえて 120-400mm のほうを選択する理由がないくらいでしたが、150-500mm がより望遠を追求して 150-600mm となり、120-400mm のほうは逆に小型軽量化を追求してこの 100-400mm になったことで、とても選びやすいレンズになった印象。

SIGMA [Contemporary] 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM

テレ端ではこれくらい前玉が出っ張ってきますが、それでも 400mm でこれならかなりコンパクトな方だと思います。
50-500OS の重さに最近めげそうになっている私としては、ガチの野鳥とエアレース撮影以外のスポーツ撮影用にこれを買って使い分けたいと思ってしまうほどです。

小型軽量化した代償として F5-6.3 というやや暗めのスペックになってしまったのは残念ですが、キヤノンやニコンの現行ボディであれば高感度性能でカバーできる範囲でしょう。シグマ説明員の方、「これ sd Quattro で使うのちょっと辛いですよね」とか話振っちゃってすみませんでした。「晴天の昼間に使うのがおすすめです」と模範解答ありがとうございました(ぉ

SIGMA [Contemporary] 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM

AF/MO/MF 切り替え、フォーカスリミッター、流し撮りモードにも対応した手ブレ補正、それに AF 速度や手ブレ補正の効き具合の調整のも対応したカスタムモード搭載など、[Contemporary] ラインでありながら [Sports] ライン同等の機能性も備えています。おそらく 150-600C 同様に描写性能も間違いないものなのでしょうし、軽さ重視で [Contemporary] になっただけで中身は [Sports] を名乗って良い出来なのかもしれません。

SIGMA [Art] 135mm F1.8 DG HSM

そして私が最も注目していた 135mm F1.8。一見、85/1.4 によく似た外観なので「あれ?135mm 置いてなくない?」と思ってしまいましたが、鏡筒への刻印は間違いなく 135mm。よく見たらフードの形状も違いますよね。

SIGMA [Art] 135mm F1.8 DG HSM

手に持ってみてまず感じたのは「あれ?思ってたほど重くない」といういこと。まあ実際には 1,130g あるので十分重いんですが(ソニーの Sonnar 135/1.8 よりも 100g 以上重い)、その前にシグマの 85/1.4 の重さを知っていたせいか、それほど重く感じませんでした(笑)。調べてみたら重量は 85/1.4 と 135/1.8 で全く同じなんですね。通常は 135mm のほうが重くなることが多いので、その経験則からすると軽く感じてしまった、という話だったようです。あとやっぱり sdQ につけると重量バランスがよく分からない(ぉ

SIGMA [Art] 135mm F1.8 DG HSM

ちょうど隣に展示されていた 85/1.4 と並べると、もう同一のレンズかのようにサイズ感もデザインもほぼ同じ。85mm は 135mm を小さく軽く感じさせるための布石だったのかー!(違います

しかし、実際に「85mm であの大きさ重さなんだったら 135mm なんてないわー」と思い込んでいた私に、意外と 85mm よりも 135mm いいのでは...?と思わせるだけのものはありました。

SIGMA [Art] 14mm F1.8 DG HSM

最後は 14/1.8。これだけはハンズオン機はなくガラスケース内の展示でした。

まあこのレンズばかりは私は買ってもまともに使い切れないと思うので買うことはないでしょうが、この大きな前玉だけを愛でて生きていきたい、と思えるだけの魅力を放っていることは間違いありません(ぉ

この次は 70-200 とかマクロとかが出てきそうな気がしていますが、以前も書いた通り個人的にはまずフルサイズ E マウントネイティブなレンズを早く出してほしい。これ、明日以降 CP+ 会場に行く α ユーザーの人は全員シグマブースでこの要望を伝えてきてほしいくらいです(ぉ

というわけで、CP+ レポートはもうちょっとだけ続きます。

投稿者 B : 23:20 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/02/21 (Tue.)

シグマが新レンズ 4 本を発表

シグマ、フルサイズ14mm初のF1.8レンズ「SIGMA 14mm F1.8 DG HSM」 - デジカメ Watch
シグマ、Artライン初の望遠単焦点レンズ「SIGMA 135mm F1.8 DG HSM」 - デジカメ Watch
シグマ、フルサイズ大口径標準ズーム「24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art」 - デジカメ Watch
シグマ、小型軽量な望遠ズーム「100-400mm F5-6.3 DG OS HSM」 - デジカメ Watch

SIGMA [Art] 24-70mm F2.8 DG OS HSM

CP+ 直前のお約束、シグマが 2017 年の新レンズ群を正式発表しました。ここ数年、カメラメーカーが一通り発表した後に満を持して発表、というパターンが定着してきましたね(まあ開幕まではあと二日あるのでこれから出してくるメーカーはあるかもしれませんが)。

今回登場するのは大口径単焦点 2 本、ズーム 2 本。いずれもフルサイズ対応。2012 年に「SIGMA GLOBAL VISION」を打ち出してから 5 年、新コンセプトに基づいたレンズラインアップも一通りの焦点距離が揃ってきた感があります。

■[Art] 135mm F1.8 DG HSM

まずは定番の 135mm F1.8。シグマとしては今までラインアップになかった焦点距離ですが、中望遠の定番スペックであり、35mm F1.4・50mm F1.4・85mm F1.4 と出してきたら次はいよいよ、と期待されたところではありました。が昨秋に 85/1.4 を発売したばかりなので、思ったより早かった印象。
ライバルとしてはキヤノンの 135mm F2L やニコンの 135mm F2D が挙がるところですが、いずれも 20 年前のレンズです。他社のフルサイズ向け AF 対応 135mm だと、一番新しいものでも 2006 年の αA マウント用 Sonnar 135/1.8 まで遡る必要があるというのを改めて調べて気づきました。定番の焦点距離ながら扱いが難しく、メーカー的にも優先順位低めなレンズということなんですかね...。まああの暴力的なまでのボケがよほど必要な場面でもない限り 70-200/2.8 で代用されがちなレンズでもありますが。しかし逆に言えば、現代の 5,000 万画素クラスに最適化された 135mm 単焦点は(AF では)これ以外に選択肢がないということでもあり、他の Art ライン同様の描写力を持っているのであれば貴重な存在となりそうです。

■[Art] 14mm F1.8 DG HSM

続いて 14mm F1.8。最近のシグマが得意な「広角系の各焦点距離で史上初の大口径レンズ」のバリエーションですが、14mm のレンズというと dp0 Quattro(これは APS-C なので換算 21mm 相当ですが)の歪みのないシャープな描写が思い起こされるところ。しかしここまでの広角で F1.8 というのは聞いたことがありません(史上初なんだからそりゃそうなんだけど)。前玉のサイズもすごいことになってしまっていますが、これで撮った写真がどんな絵になるのかぜひ見てみたいところ。私はたぶん買えません(ぉ

■[Art] 24-70mm F2.8 DG OS HSM

そしてこちらも主力どころの 24-70/2.8。70-200/2.8 と並び各メーカーが威信を賭けて開発するクラスのレンズだけに競争が激しいところですが、対キヤノンという点では EF24-70/2.8L II が手ブレ補正なしなのに対して、シグマのこれは手ブレ補正入りというのがアドバンテージでしょうか。画質面では近年のシグマは(少なくとも [Art] ラインに関しては)キヤノンの L レンズと比べても遜色ないレベルにあり、あとは重さと価格の勝負になりそうです。
sd Quattro H ユーザーならば常用レンズとしてとりあえず買っとけ、と言える一本ですかね。24-105/4 はスペックの割に重いし、それならテレ側を諦めても明るさに拘りたいところ。

■[Contemporary] 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM

「超絶画質の代わりにデカくて重いのが代名詞」という流れだった最近のシグマレンズの中ではやや異色な軽量超望遠ズームが出てきました。同じく [Contemporary] ラインに属する 150-600mm の小型版的な位置づけでしょうか。150-600mm が旧 150-500mm の事実上の後継という感じだったので、この 100-400mm は旧 120-400mm の後継とみて良いでしょう。150-600mm は野鳥や飛行機撮りには威力を発揮するけど一般的なスポーツには(少なくとも APS-C ボディで使う限りは)オーバースペック感があったので、そういう向きにはこの 100-400 はいい選択肢と言えそうです。F5-6.3 とやや暗めなのが気になりますが、その辺は最近のボディなら高感度に強いから大丈夫でしょ、という判断でしょうか。少なくとも sd Quattro との相性はあまり良くなさそうです(ぉ


今回の 4 本のレンズ、いずれもシグマの気合いが感じられる面白いラインアップだと思います。まあ私は優先順位的には 85/1.4 が欲しいのでまずはそっちですが、業界としても久々となる 135/1.8 はちょっと覗いてみたいなあ。85/1.4 でさえめげそうな大きさ重さだったので、135mm だとどういうことになるのか恐ろしくもありますが(笑。

でも個人的な希望を言えば、今シグマに一番出してほしいレンズはフルサイズ E マウント向けの標準ズームレンズなんですよね。前々から言っているとおり純正 24-70/4 の画質はイマイチで、今は必要に応じてアダプタ経由で EF24-70/4L を使うことも少なくないですが、直接装着できる画質のいい標準ズームレンズが欲しい(でも G MASTER には手が出ない)。シグマはフルサイズ E マウント向けのレンズを準備中らしいという噂もあるので近いうちに何かしら出てくる可能性もありますが、純正 24-70 相当のスペックで高画質なのが出てきたら、他のレンズを後回しにしてでも買ってしまうと思います。
今回発表されたレンズはもちろん CP+ で触ってこようと思っていますが、それはそれとして今後の動向にも期待しています。

投稿者 B : 23:48 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/02/15 (Wed.)

EOS Kiss X9i/9000D

キヤノン、小型ボディに本格操作系の一眼レフ「EOS 9000D」 - デジカメ Watch

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CP+ 前の恒例、キヤノンから EOS Kiss とその派生シリーズである Kiss X9i/9000D が発表されました。

順当なマイナーチェンジで少しずつ上位機種のスペックを取り込んでいる Kiss らしく、手堅い進化に加えて今回はデュアルピクセル CMOS AF と Bluetooth LE(Low Energy)対応あたりが目新しいポイントでしょうか。
デュアルピクセル CMOS AF は私も昨年 EOS M5 をレビューして実感しましたが、プロスポーツや野鳥撮影でもなければ十分以上に実用になると思えました。従来のハイブリッド CMOS AF とは別次元の快適さで、これならレフ機であってもライブビューをメインに使っても良いのでは、と言えるレベル。
それでいて光学ファインダ使用時の位相差 AF センサは 45 点オールクロスと、こちらも 80D レベルにまで引き上げられました。これ今 80D を買おうと思っている人は強烈に迷うところなんじゃないですかね。

Bluetooth LE は専用リモコンなんかも用意されるようですが(これはこれで赤外線リモコンとは違いどの方向からでも操作できて便利なのですが)、従来の Wi-Fi 接続とは違い都度繋がなくてもずっとスマホと繋がりっぱなしにでき、SNS 等に写真を投稿する際のストレスを大幅に減らしてくれるはず。カメラへの Wi-Fi 搭載も当たり前になりましたが、それでもスマホのカメラ画質向上に伴い「転送面倒だからスマホカメラでいいや」となる場面が増えてきました。個人的には、今後のカメラは Wi-Fi だけでなく BLE 搭載も必須だと考えています。

X9i と 9000D の差分は基本的に X8i/8000D の差分と同等、とみて良いでしょうか。X9i の外装を変更して上面液晶とサブ電子ダイヤル、親指 AF キーを搭載して上位機種の操作性に近づけたモデルという位置づけ。上位機種 80D との差分は視野率 100% のペンタプリズム(X9i/9000D は視野率 95% のペンタミラー)や連写速度など依然として存在しますが、これまでよりもその差は縮まった印象。これは選び甲斐があります(笑

私は一般的な撮影用途(スポーツと言っても子どもの運動会程度まで)ならばもうミラーレスで十分だと思っていますし、実際に人にオススメを聞かれたときには α6000 クラスを勧めることが多いですが、それでも「カメラ買った感」が欲しくて最終的に Kiss を買ったという話は今でもよく耳にします。実際中途半端なミラーレスを買うくらいなら一年落ちの Kiss のほうが安いのもよくある話で。ニコンやリコーの苦境が伝えられ、カメラ業界の斜陽が明らかになる中、スマホカメラへのアンチテーゼとして「カメラらしいカメラで撮りたい」という欲求は今後も残っていってほしいとも思います。だからこそ Kiss クラスのカメラがちゃんと定期的にアップデートされることってカメラ業界にとって重要なことなんじゃないか、と思うわけです。

キヤノン、EOS M5の性能をフラットボディに収めた「EOS M6」 - デジカメ Watch

B06X92TNRF

ミラーレスのほうも新機種「EOS M6」が出てきました。
EOS M シリーズとしては M5 に続く 6 機種目の製品ということになりますが、EVF を省略し、実質的には M3 の後継というべき内容になっています。しかしスペック自体は M5 とほぼ同等。違いと言えば EVF 省略に合わせて「タッチ&ドラッグ AF」にも非対応となり、サブ電子ダイヤルのカスタマイズ機能もオミットされた程度。ライブビュー主体で撮影するのであればコンパクトな M6 のほうが適している向きもあるでしょう。

しかしなんというかまあ...EOS M5 が「APS-C ミラーレスとしてソツはないけど華もない」カメラだったので、M3 の後継が出てくるとしたら何かに特化させないと特長あるミラーレス各社との違いが見えないよなあ...と思っていたので、単純な M5 の EVF なし版が出てくるとはちょっとガッカリです。キヤノンとしてはミラーレス市場でも販売台数 2 位になったし、ミラーあり EOS も含めて横綱相撲を取っているつもりでしょうが、数年以内に来たるべき「ミラーレスが主流の時代」に向けて存在感のあるカメラを出しておかないと今後まずいことになるんじゃないでしょうか。EOS MOVIE のエヴァンジェリスト的存在だった某先生がミラーレスではすっかり OM-D 派になってしまったことはその象徴的な出来事だと思います。

キヤノン、手ブレ補正を強化した「PowerShot G9 X Mark II」 - デジカメ Watch

コンデジもいくつか出てきていますが、個人的に気になったのは G9 X Mark II。DIGIC の世代交代によって低ノイズ化・画質向上・手ブレ補正強化・AF 性能向上を実現したほか、BLE も搭載してきました。が、あくまでマイナーチェンジはマイナーチェンジ。

私は初代 G9 X が出たときから気にはなっていて、小さくて画質が良いのはいいけど分厚くなりがちな 1inch コンパクトにおいて、1/1.7inch 機並みの薄さに抑えているのが魅力的だよなあと。レンズはやや暗くなりますが、機動力の向上がそれを補ってくれています。タッチパネル中心の操作性も慣れれば案外快適そう。
ただ初代で踏ん切りがつかなかったのは、液晶が固定式だったから。これがチルト対応だったら間違いなく買っていたでしょうが、Mark II になってもそこは変わらず。まあチルト対応したら多少厚くなって RX100/G7 X 系と大差なくなってしまうのかもしれませんが、そのチャレンジはしてほしかったなあ...。

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2017/02/08 (Wed.)

Sony FE 100mm F2.8 STF GM OSS

ソニー、Gマスターレンズに「FE 100mm F2.8 STF GM OSS」を追加 - デジカメ Watch
ソニー、大口径単焦点中望遠「FE 85mm F1.8」 - デジカメ Watch

再来週の CP+ を前に各社からカメラやレンズの新製品発表が始まっていますが、α からはフルサイズ E マウント向けの新レンズが出てきました。
まずは待望の STF(Smooth Trans Focus)レンズ。

ソニー / FE 100mm F2.8 STF GM OSSicon

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初代 α7 の頃からずっと噂だけはあった、E マウント版 STF。最近になって信憑性の高い噂が増えてきて、そろそろだなとは思っていました。
A マウント版はミノルタ時代の仕様をそのまま受け継いだ 135mm F2.8 [T4.5] でしたが、E マウント版は 100mm F2.8 [T5.6]。焦点距離的にはこれくらいのほうが使いやすそうです。しかも今回は E マウントレンズのフラッグシップラインである「G MASTER」の名が冠され、さらに AF と光学式手ブレ補正にまで対応。確かに STF レンズであってもコントラスト式であれば AF が可能というのはそりゃそうか、とは思いますが、扱いが難しい印象のあった STF レンズが AF・OSS でガンガン使えるようになるというのはすごく嬉しい。
しかもマクロ切り替えリングまで搭載し、最短撮影距離 57cm・1/4 倍のマクロ撮影にも対応するとのこと(!)。A マウント STF の弱点を全部潰してきた感じじゃないですか。等倍~1/2 倍までの接写が必要なければ、90mm マクロよりもこっちのほうが中望遠マクロ兼用レンズとして使い勝手が良いかも。

唯一気になるのはボケ味に悪影響のある非球面レンズが一枚だけとはいえ使われているところ。そのあたりは STF レンズの要であるアポタイゼーション光学エレメントによって相殺されるのかもしれませんし、Web カタログに掲載されている数少ないサンプル画像を見る限りは STF らしい滑らかなボケは健在のようですが、こればっかりは自分で撮ってみないと何とも言えませんね。

個人的にはすぐに買うことはないと思いますが、α を使うならばこれを抜きにしては語れないレンズ。いずれ手に入れたい一本ではあります。でも A マウントの STF であればミノルタ時代のものも含め中古の出玉はそれなりにあるし、10 万円未満で買えるので、今あえてそちらを狙うという手もアリかなとは思っていたりします。

ソニー / FE 85mm F1.8icon

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続いて 85mm F1.8。最近、ようやくじわじわ増えてきたフルサイズ E マウント用無印単焦点レンズ、28mm F2・50mm F1.8・50mm マクロときての 85mm F1.8。ポートレート向けの定番スペックです。

無印 FE レンズでは AF 駆動に DC モーターを採用することが多く、安いのは良いけど AF が遅いという欠点を抱えがちでしたが、この 85mm F1.8 はダブルリニアモーター搭載。非球面レンズを使わないオーソドックスなダブルガウス構成で、おそらくポートレートに向いた素直な描写が期待できそうです。国内のサイトにはまだサンプルが掲載されていないようですが、Sony UK のサンプルを見る限り、A マウント版の 85mm F1.4 を少し大人しめにしたような印象で「そうそうこんな感じだよね」という感想。
無印にしてはあまり安いとは言えない価格ながら、G MASTER が高すぎて手が出ない向きには程良い選択肢となりそうです。撮影会でなければこれくらい取り回しがいいレンズの方が活躍の場が広い、ということだってあるものです。

ソニー / HVL-F45RMicon

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外部フラッシュの新モデルも登場。従来モデル(HVL-F43M)比では若干の光量アップと α 用フラッシュとして初めて電波式ワイヤレス通信に対応しました。α 独自のクイックシフトバウンス(左右各 90° の首振り)機能はオミットされてしまいましたが、その代償として大幅に小型化。今までは GN30 番台までのフラッシュはコンパクトだけどそれ以上になると急に巨大になるのが悩ましいところでしたが、これくらいのサイズ感であれば α7 シリーズとのバランスも良さそうです。

私は α77 を手放したときに α 用のフラッシュもまとめて処分してしまったので、今手元に α で使える外部フラッシュって持っていないんですよね。でもバウンス撮影したいときだってあるし、そろそろ GN40 クラスのフラッシュを買おうかと考えていたところでした。だからこれは良さそうだなあ。優先順位はあまり高くないけど、タイミングを見計らって手に入れたいところです。

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2017/01/11 (Wed.)

Peak Design のカメラバックパックが気になる

デジカメアイテム丼:カメラ+PC機材に便利な多機能バックパック - デジカメ Watch

デジカメ Watch に Peak Design の「Everyday Backpack」のレビューが掲載されています。プロカメラマンではなく撮影から執筆までこなすデジタルライター小山安博氏による自腹レビューということで、似たような構成の荷物を持ち歩くことが多い&カメラバッグ然としすぎていないデザインが好みな私としてはとても参考になります。

最近バックパック派な私は、カメラ用リュックとして HAGLÖFS CORKERミレーのターン 25 フォトを絶賛愛用中なわけですが、1~2 泊の出張バッグを兼用できるリュックが欲しいと思っているところでした。CORKER はこれより大きいサイズでも 20L 止まりだし、ターン 25 は PC の持ち運びに向いていないので「PC が持ち運べて 30L 前後のカメラ対応リュック」という点で、この Everyday Backpack の 30L 版はかなり良さそうなんですよね。

Everyday Backpack の良さげなところは、

  • 15inch までのノート PC とタブレットを収納できるポケットがある
  • サイドオープンタイプである(CORKER がこのタイプですが、リュックを下ろさずに荷物が出し入れできるのですごく便利)
  • カメラ機材用の仕切りの配置自由度が高い
  • 容量が可変で中身が少ないときにはスリムにできる(逆にいっぱい入れると不格好になるが...)
  • カメラバッグっぽくないシュッとしたデザイン
なところ。デメリットは、最近周囲で Peak Design ユーザーが増えてきているので、誰かと撮影に出かけた際にアーバンディスガイズやミリオンダラーのようにお揃い事案が発生しやすそう、ということでしょうか(笑

けっこういい値段がするのですぐに買うことはないと思いますが、いいなあこれ。
誰かとかぶる前に先に買ってしまって牽制するのがいいのか、あるいは先に買うと触発されて同じの買われるリスクの方が高いのか、悩ましいところ(たぶん後者)。

Peak Design / Everyday Backpack 30L

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2016/12/06 (Tue.)

sd Quattro H、発売日決定

シグマ初のAPS-Hセンサー機「sd Quattro H」が12月20日発売 - デジカメ Watch

sd Quattro H

シグマ sd Quattro の APS-H センサ搭載モデル「sd Quattro H」の発売日と価格が明らかになりました。年末商戦ギリギリの 12/20 発売、実売価格は 14 万円前後とのこと。APS-C 版の 9 万円というのにもちょっと驚きましたが、APS-H 版が遅れて出てくるのはおそらくイメージセンサの生産歩留まりの問題があるんだろうし、けっこう高くなるのでは...と予想していたので、もうこれは今から買うなら sdQH 一択なんじゃないですかね。APS-C にクロップさせて sdQ 相当として使うこともできてしまいますし...。
しかしこうなってくると発売が遅くなったのはセンサ歩留まりじゃなくて(それも多少はあるんだろうけど)画質チューニングや(主に画像処理エンジン周りの)パフォーマンスチューニングに時間をかけていた、ということのように思います。APS-C 版ですらもっさり気味なのに、さらに高画素(=画像処理が重い)かつ大型センサ(=AF 処理がシビア&シャッター制御が大変)となると、中判カメラみたいな扱いでなければ撮影できなくなりかねませんからね。もしかしたら sdQH の発売に合わせて、同様にチューニングした sdQ 向け更新ファームなんかも出てくるんじゃないでしょうか。

まあ例によって私は買うことはないと思いますが、ただでさえ変態(誉め言葉)なシグマのカメラがいったんは絶滅した APS-H フォーマットに参入ですからね。製品がどういう評価をされるのか、興味深く見守りたいと思います。

投稿者 B : 22:33 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/11/20 (Sun.)

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM を見てきました

先日発売されたばかりのシグマ [Art] 85mm F1.4 DG HSM をヨドバシで見てきました。

シグマ / [Art] 85mm F1.4 DG HSM

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

以前ならこういう店頭展示機での感想はテキストでしか書けなかったのが、ヨドバシ店内での商品撮影が解禁されてからとてもやりやすくなりました。シグマってショールームを持っていないからイベントでもないとこういうインプレってやりづらいんですよね。

レンズはむちゃくちゃ存在感あります。「Otus をベンチマークにした」というだけあって、鏡筒の太さまで Otus 的な巨大さ。まさに一般人でも買える Otus、という雰囲気です。
フォーカスリングはかなり幅広くて MF の扱いやすいですが、径が太いこともあって単焦点レンズというよりもスポーツ撮影用の望遠レンズを構えているような感覚があります。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

Φ86mm のフィルタ径をもつ前玉。大きいだけにキズつけるリスクも高いので、これは MC プロテクタで保護してやりたいところですが、この径になると高級品でなくてもけっこう良い値段するんですよね...。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

展示台があるため高さが揃っていませんが、[Art] 50mm F1.4 と並べてみました。50/1.4 もスペックにしてはかなり大きくて重いレンズですが、それが「コンパクトな単焦点レンズ」に見えてしまうほど 85/1.4 はデカくて重い。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

ハンズオン用のボディとして α7 II+MC-11 のセットが展示されていたので(このへんヨドバシは分かってるよなあ)つけてみました。
絞り開放で EVF を覗くと、85/1.4 らしいボケがぶわっと広がって、これでポートレートを撮ってみたくなりますね。これは一度どこかでちゃんと試写してみたいところ。

しかしこれはちょっと...α7 II ではあまりにもフロントヘビーすぎてバランスが悪い。EOS 5D や D810 のような OVF 機のほうが安定感があるように思います。ニコン D610 もあったのでニコン用で試してみたところ(キヤノン用は APS-C 機しか近くに置いてなかった)やっぱりバランスはこっちのほうが良いと思ったし、EVF よりも OVF のほうがこの「大口径レンズを覗いてる感」があって良かった。このレンズはマウントアダプタを使わずに OVF 機で撮りたいと思わせてくれる、久しぶりのレンズなんじゃないでしょうか。

ただ、これを持ち出すのはかなり気合いが必要そうですね...。


それから買うつもりはありませんが [Art] 12-24mm F4 も展示されていました。

シグマ / [Art] 12-24mm F4 DG HSM

SIGMA [Art] 12-24mm F4 DG HSM

キヤノンの 11-24/F4L 対抗、昔から広角を得意としてきたシグマの面目躍如とも言えるレンズ。
こちらも 85/1.4 に負けず劣らず鏡筒が太いのにズームリングは細めなので、操作性はあまり良いとは言えません。

SIGMA [Art] 12-24mm F4 DG HSM

固定式のレンズフードから覗く前玉は、Φ80mm の巨大非球面レンズ。正直これだけでご飯三杯(ry
これも 1kg オーバーの重量級だし、ここまでの超広角って普段はあまり出番がないんですが、年に二、三回は超広角が欲しいシチュエーションに出会うんですよねえ。キヤノンはさすがに手が出ないけど、こっちはがんばれば何とかなる価格帯。


85mm も 12-24mm も、覗いてみて「これは欲しい」と思いましたが、85mm の巨大さは想像以上でした(;´Д`)。
欲しいことは欲しいけど、そんなに優先順位高めなくてもいいかな(ぉ。実写試してみる機会、ないですかね...。

シグマ / [Art] 85mm F1.4 DG HSM

B01M0UO0HX

投稿者 B : 22:58 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/10/28 (Fri.)

SIGMA MC-11 Ver.1.02

シグマ、マウントコンバーターMC-11をアップデート - デジカメ Watch

シグマが E マウントアダプタ「MC-11」のファームウェアアップデートを提供開始しました。

基本的には今度発売される三本の [Art] レンズへの対応が主なアップデートですが、それ以外にも

  • カメラの電源投入から撮影開始までのタイムラグ短縮
  • 非対応レンズ(旧型シグマレンズやキヤノン製レンズなど)で手ブレ補正機能搭載レンズ使用時に、ボディ側の手ブレ補正を自動オフにする仕様に変更
  • キヤノン製レンズの AF 精度向上
  • シグマ 24-105/F4 [Art] の歪曲収差補正に関する不具合修正
と、変更点は多岐にわたります。 前回のアップデートも非対応レンズ向けの動作改善を主目的としたアップデートだったけど、今回もアップデート内容の半分は非対応レンズ向け、という(笑。MC-11 は表向きは SIGMA GLOBAL VISION コンセプトのレンズを E マウントで使うためのアダプタという位置づけですが、実際には EF レンズをつけて使ってしまうユーザーがかなり多いことがよく分かります。

SIGMA MC-11

ともあれ、私もアップデートしてみました。

手ブレ補正に関する修正は、確かに EF24-70/F4L などの非保証レンズをつけると、α7 II 側のボディ内手ブレ補正設定が自動的にオフに変更されました(手ブレ補正非搭載レンズに付け替えるとオンに戻る)。おそらく、SGV レンズであれば MC-11 が仲介することでボディ内とレンズ内の手ブレ補正が協調動作できるのが、非保証レンズでは MC-11 がレンズデータを持っていないため、過補正などの問題が出るケースがあったのだと思われます。
肝心のキヤノンレンズの AF 精度向上は、厳密にファームアップ前後で比較してみていないのでよく分かりません(笑。位相差+コントラスト両方使える SGV レンズ+MC-11 の組み合わせとは違い、EF レンズ使用時にはファームアップ後であっても位相差 AF しか使わないため、SGV レンズや E マウント純正レンズほどの精度は出ていないと思われますが、それでも従来よりは歩留まりは上がっているようにも感じます。

いずれにせよ、自ら「動作保証外のレンズ」と言っておきながらこまごま改善を入れてくるシグマのツンデレぶりがかわいい(笑。ま、α で EF レンズを使う目的で MC-11 を買って、そこからシグマレンズも買ってほしいという撒き餌的な位置づけのアダプタだとは思いますが、それにしてもマメですよね...。

シグマ / MOUNT CONVERTER MC-11 CANON EF-E

B01C7A3W7S

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2016/10/17 (Mon.)

EOS M5 レビューのまとめ

EOS M5 の借用期間が終了しました。
本当はもう少しいろいろ撮りたい気持ちもありましたが、ここでいったん私なりの感想をまとめたいと思います。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

EOS M5 は APS-C センサ搭載ミラーレスカメラでありながら、手に持ったときのサイズ感はマイクロフォーサーズな OM-D(E-M5/10 系)のそれに近くて軽快感と凝縮感がありました。おそらくグリップの出っ張りが小さめなのが功を奏しているのでしょうが、その割には握ったときの安定感も備えているのがなかなかに秀逸。α が重厚長大路線に向かっているのを寂しく感じている身としては、このコンパクトさは魅力ですね。
ただプラスチック主体の外装やダイヤル類の感触は EOS ではなく PowerShot の系譜で、EOS D ユーザーとしてはここはもっと剛性感や道具としての抑制の効いた触感に仕上げてほしかったと思います。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M22mm F2 STM ]
22mm(35mm 相当)、F2.8、1/250 秒、ISO200、-1/3EV

しかし写りは EOS そのものなんですよね。すごく華があるわけじゃないけど大きく外すこともなく、安心してカメラに任せられる感覚があります。
特に EF-M22mm との組み合わせでは力のある画を描いてくれるので、これ以外の焦点距離は他のカメラを使っても、これだけのために EOS M5 と 22mm を買っても良いかも...とつい考えてしまうレベル。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM ]
11mm(18mm 相当)、F8、1/60 秒、ISO500、-1/3EV

これは JPEG 撮影してから Photoshop で暗部を少し持ち上げてやった一枚ですが、ノイズ処理のうまさも EOS らしさ。この暗部階調の粘りが「EOS らしい画」を生み出しているのではないかとも思います。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM ]
21mm(34mm 相当)、F8、1/400 秒、ISO100、+1/3EV

標準ズームレンズ EF-M15-45mm はなんでもソツなく撮れますが、あまり面白みはないですね。標準焦点域の EF-M レンズは 15-45、18-55、18-150 と三本ありますが、もう一段上のクラスのレンズが一本欲しいところ。50mm 前後相当の単焦点レンズもラインアップされておらず、この上がいきなりマウントアダプタ経由での L レンズというのはさすがに飛びすぎです。
EF-M レンズのラインアップ自体がもともと若者や女性を意識して揃えられてきたところに、この M5 がやや唐突に「大人の趣味のために」と言い始めたので、レンズがついてきていない印象が強い。今の状態ではキットレンズしか使わない層か EF レンズを複数本所有している層でないと満足できないんじゃないでしょうか。「M5 を買ったらキットレンズの次にはこれを買うべし」というレンズが 22mm のほかにも 1~2 本あれば、もっと人に勧められるカメラになるんだけどなあ。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM ]
15mm(24mm 相当)、F3.5、1/640 秒、ISO100、+1/3EV

製品発表時にも書きましたが、他のカメラを使わずに M5 だけ使うととてもよくまとまったカメラだと思います。タッチ&ドラッグ AF はとにかく素晴らしいし、あまり深く考えなくてもいい画が撮れる。でもミラーレス市場には超絶スペックの α、ミラーレスとして画質とサイズのバランスが絶妙なオリンパス、色表現とレンズが魅力のフジ X、動画に特化した LUMIX、番外編としての sd Quattro(ぉ)と特色のあるカメラが揃っていて選び放題。ユーザー層の厚い EOS D ならばソツのなさが最大の武器になるでしょうが、群雄割拠のミラーレス市場では積極的に進める理由にはなりにくいんですよね。
まあ、そういうのもキヤノンのエースナンバーである「5」を冠したカメラだからこそ抱いてしまう期待なのかもしれません。M5 の場合は初代 EOS M から数えて五世代目の意味にすぎないでしょうが、EOS ユーザーとしては、ね。これがもし「EOS Kiss M」というネーミングだったら 180° 違う印象だったような気もします。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | SIGMA 50mm F1.4 DG HSM A014 ]
50mm(80mm 相当)、F8、1/200 秒、ISO100、-2/3EV

それから残念なのはやっぱり EVF の色味ですね。↑の写真は EVF で見た印象に近づけるように現像したものですが、なんてことない夕暮れでもこれくらいドラマチックに見えます。でも背面液晶で見ると全く違う印象に見えるという。EVF の配置や見え方にこだわり、タッチ&ドラッグ AF まで EVF に最適化したのなら、EVF の見栄えもリアルを追求してほしかったところ。まあこの濃厚な表現は写欲を刺激してくれる効果が絶大なので、あとで記憶色に合わせて RAW 現像する前提であれば、この EVF もアリだと思います(笑

総じて安定感・安心感という意味では玄人好みのする、とてもよくまとまったカメラだと思いますが、「いままでのミラーレスに、満足しているか?」という挑戦的なキャッチコピーに煽られる期待感からすると物足りない部分があることも事実。しかし AF 性能やタッチ&ドラッグの操作性、プラットフォームが変わりながらも EOS のそれを引き継いでいる画質など、一眼レフがミラーレスに置き換わる未来を予見させるだけのものは感じられました。このまま、EOS の中で下剋上を起こすことに遠慮せずに、どんどん進化させてくれることを期待します。

キヤノン / EOS M5

B01LYTH7FZ

■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編
EOS M5 レビュー (3):実写編
EOS M5 レビュー (4):新機構の付属ストラップ
EOS M5 レビュー (5):ボディとレンズのバランスを見る
EOS M5 レビュー (6):スナップ撮影に持ち出してみる
EOS M5 レビュー (7):動体撮影性能を試す
EOS M5 レビュー (8):EF マウントアダプタを使って撮る

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投稿者 B : 22:05 | Camera | DSLR | Minpos Review | Photograph | SIGMA 50/F1.4 DG HSM A014 | コメント (0) | トラックバック

2016/10/14 (Fri.)

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM、発売日・価格発表

大口径中望遠レンズ「SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art」 - デジカメ Watch
全域F4の広角ズームレンズ「SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art」 - デジカメ Watch
大口径超望遠レンズ「SIGMA 500mm F4 DG OS HSM | Sports」 - デジカメ Watch

シグマ / [Art] 85mm F1.4 DG HSM

B01M0UO0HX

シグマが photokina に合わせて発表した三本の新レンズの国内における発売日と価格、それと未公表だったスペックを正式にリリースしました。

私が注目しているのは定番ポートレートレンズの 85mm F1.4。重量は予想したとおり 1kg を軽く超え、1,130g となりました。「Otus をベンチマークとした」のは描写性能だけではなかったようですね(ぉ。重い重いと言いながら使っている 50mm F1.4 よりもさらに 300g 以上重く、買ったとしても果たして持ち出す気力が沸くか不安なところです(;´Д`)。
希望小売価格は 16 万円とのことですが、予約開始時点での実売価格はヨドバシで 13 万円台後半、マップカメラで 12 万円台半ばといったところ。まあ [Art] ラインの F1.4 級レンズとしてはまあ予想の範囲内ではあります。実売で 15 万円を超えてくるならもう少し頑張って α の 85/1.4GM に手を出したくなるところですが、この価格なら迷わずシグマかな。EOS でも使えますしね。

私は買うつもりではいますが、85/1.4 という意味では今年はツァイスの Classic P85/1.4ZE を買ったところでもあるので、これを買うとしても来年かなあ。

投稿者 B : 21:14 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/10/11 (Tue.)

EOS M5 レビュー (7):動体撮影性能を試す

キヤノン EOS M5 のレビューですが、今回は以前から気になっていた動体撮影性能について検証してみました。

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イベント時のハンズオンでも動く被写体は用意されていましたが、被写体がちょっと小さすぎ/距離が近すぎでうまく撮るのが難しく、もう少し現実的なシチュエーションでの動体撮影で試してみたいと思っていました。

というわけで、条件を揃えて他のカメラとも比較してみることに。
比較対象は EOS 7D Mark II とソニー α6000。どちらも本気の動体撮影性能をアピールしている機種で、EOS M5 と比較するのはちょっと申し訳ない気もします。本来は 80D や Kiss、M3 あたりと比較するのが良いんでしょうが持っていないので、あえて上位クラスのボディとガチンコ比較。

被写体は駅のホームに入線してくる電車です。速度を落としながら向かってくる被写体なので本気のスポーツ撮影に比べればぬるめですが、なかなか同条件で比較できる動体の被写体ってないもので。
撮影設定はシャッター速度優先 AE・サーボ AF(AF-C)・速度優先連写・シャッタースピード 1/500sec.・ISO AUTO・画角 72mm 相当・RAW+JPEG 記録で揃えました(後述する一部例外を除く)。運行に迷惑のかからない場所で手持ち撮影なので、少しずつ構図がずれているのはご容赦を。

■EOS M5+EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

EOS M5 + STM

まずは EOS M5 とキットレンズにあたる EF-M15-45mm。少しは苦戦するかと思ったら、いきなり全コマしっかりピントが合ってきました。これには少し驚いた。
RAW+JPEG 記録だとサーボ AF 使用時で 7 コマ/秒、16~17 コマでバッファが詰まってしまい 2 秒程度しか連写できないので、動く被写体を追いかけたいときは JPEG 記録に割り切った方が良いかもしれませんが、それにしても十分使い物になるレベルです。

また、タッチ&ドラッグ AF は動体撮影に使うと改めて素晴らしさを実感できます。追尾 AF 機能を有効にしておけば、被写体が登場した際にタッチ&ドラッグで被写体をダイレクト選択すれば、あとはカメラが被写体をオブジェクト認識してオートで追いかけてくれる。これは従来の一眼レフで方向キーを使ってチマチマ AF フレームを動かしたり、自動選択 AF でカメラの被写体認識に頼るのとは次元の違う快適さ。このまま像面位相差センサの性能が向上し、専用位相差センサの性能と同等以上になった暁には、一眼レフよりも動体撮影に適したカメラに進化できるに違いありません。

■EOS M5+EF24-70mm F4L IS USM

EOS M5 + USM

ではマウントアダプタ経由の USM レンズだとどうか?ということで、EF24-70mm F4L でも試してみました。一般的にミラーレスカメラにマウントアダプタをかますと AF 機能に何らかのエクスキューズが出がちですが、少なくとも EF/EF-M アダプタでキヤノン製の USM レンズを使っている限りでは、EF-M レンズと遜色ない AF 性能が出ています。
先日の記事で「USM レンズをつけるとデフォルト設定のコンティニュアス AF の動作が不快」とは書きましたが、自分自身が意図して AF を使いたい場面では USM の動作による振動はさほど気になりません。

■EOS 7D Mark II+EF24-70mm F4L IS USM(位相差 AF)

EOS 7D Mark II Phase Detection AF

続いて比較対象の EOS 7D Mark II。位相差 AF(光学ファインダ使用時)で速度優先連写を使うと、RAW+JPEG 記録でも秒間 10 コマ連写で最大 24 コマの記録が可能(公称スペックを上回っていますが、SanDisk Extreme CF 120MB/s メディア使用時の実測値)という暴力的な性能に頼れます。
さすがにクラスの違うボディ、圧倒的な性能ですが、EOS M5 と比べてみて気がついたのは、AF ポイントが位相差センサの配置に依存するのは、今となってはやや扱いづらいということ。M5 のデュアルピクセル CMOS AF は撮像素子のほぼ全面で AF が可能なため、被写体が画面上のどこにいても追えるのに対して、7D2 の位相差 AF は位相差センサの範囲外に被写体があるときは AF が合わせられません。65 点自動選択 AF かラージゾーン AF を使ってカメラ任せにするのが定石ですが、こういう背景と前景がごちゃっとした構図だと、自動認識では狙ったところに AF が合ってくれないことも多いんですよね。そもそも全面で AF が可能で被写体をタッチで直接選択できる M5 の操作性を味わってしまうと、最初の AF の食いつきの時点でまどろっこしさを感じてしまいます。

7D2 のモータースポーツや野鳥レベルの動きにも追随できる AF 性能や多彩な AF プログラム、AF フレーム切り替え機能などはスポーツ撮影には最適なのですが、これにタッチ AF が加わってほしくなりますね。光学ファインダの仕組み上、まず無理だとは思いますが...。

■EOS 7D Mark II+EF24-70mm F4L IS USM(デュアルピクセル CMOS AF)

EOS 7D Mark II Dual Pixel CMOS AF

デュアルピクセル CMOS AF は 7D2 にも搭載されているので、同条件で撮影してみました。デュアルピクセル CMOS AF を使うと少し連写性能が犠牲になるのか 20 コマでバッファが切れてしまいましたが(それでも公称スペックは RAW+JPEG 時で最大 18 コマなので十分)、EOS M5 よりも多く記録することができます。
AF の効き具合としては M5 の DPCMOS AF と遜色ない感じ。ただ AF フレームの選択はカーソル操作になるので、M5 のタッチ&ドラッグ AF に比べると瞬間的に被写体に AF を合わせる速さは比べものになりません。やはり 7D2 の DPCMOS AF はライブビューのためというよりは EOS MOVIE のためにある、という印象。

■α6000+E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS

α6000

最後は α6000。ミドルクラスの APS-C ミラーレスということで、M5 と比較対象になりそうなのはこの α6000 か α6300 でしょう。
ひとつ言い訳をすると、他のカメラではシャッタースピード 1/500 で固定していたのが、これだけ私の誤操作で 1/400 の設定になっていました。そのため微妙に被写体ブレがあり、電車にビシッとピントが合っている感がやや欠けています。あと標準ズームレンズの解像感は EF-M に比べると劣りますね...PZ16-50 じゃなくてツァイス銘の 16-70mm を使えば良かったかも。

さておき、ミラーレスでありながら連写性能は EOS 7D2 に匹敵するレベルにあるというのが改めてすごい。動体への AF の食いつきという点では 7D2 にはさすがに劣りますが、それでも運動会レベルなら十分以上な性能はありますからね。
この電車でのテスト撮影では M5 との差はあまり感じられませんでしたが、AF 追随で秒間 11 コマという連写性能を活かしてベストショットが撮れる可能性を高められるのが α6000 シリーズの武器だと思います。


というわけで今回の比較テストでは、AF の追随性という部分ではそれほど大きな差は出ませんでしたが、連写速度と連続撮影枚数ではけっこうな差がつきました。逆に言えば、動体 AF 性能だけで言えば数年前とは違い、ミラーレスでも今は十分に動体撮影に堪える(少なくともちょっとしたスポーツレベルでは)ことは間違いないと思います。
それから、タッチ&ドラッグ AF のおかげで、今回テストしたカメラの中では被写体に最初に AF を食いつかせる操作は EOS M5 が最も快適だったことは改めて書き添えておきたいと思います。静物やポートレートはともかく、動体撮影がタッチ&ドラッグ AF でここまで快適になるとは思っていませんでした。この機能はこのカメラだけに留めておくのは非常にもったいない。一日も早く他社も含む全てのカメラに搭載してほしいと思える、新世代の操作性だと感じます。

キヤノン / EOS M5

B01LYTH7FZ

■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編
EOS M5 レビュー (3):実写編
EOS M5 レビュー (4):新機構の付属ストラップ
EOS M5 レビュー (5):ボディとレンズのバランスを見る
EOS M5 レビュー (6):スナップ撮影に持ち出してみる

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投稿者 B : 23:59 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2016/10/07 (Fri.)

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ソニー、ボディ内手ブレ補正対応のα6500を海外発表 - デジカメ Watch

α6500

先日 α99 II を発表したばかりのソニーからまた新製品。今度はミラーレスの中級機(これを中級機と言って良いのか)α6500 です。

前作 α6300 が既にミラーレスとしてはモンスター級のスペックでしたが、あれからたったの半年あまりでほぼ同サイズのボディにセンサシフト式手ブレ補正を入れ込んできました。まあ手ブレ補正は α7 II シリーズにも入っているので APS-C にもいずれ来るとは思っていましたが、α6300 からこんなに短いスパンで出してくるとは思ってなかった(;´Д`)ヾ。

そのほかには新フロントエンド LSI とバッファ容量の増加により、最大 307 コマ連写(RAW+JPEG でも 100 コマいける模様)に対応し、α6300 譲りの AF 性能と併せてミラーレスカメラとしては最強クラスの動体撮影カメラになっていると言えます。α99 II の AF 性能はさらに上を行っていますが、ほとんどの人は α6500 で十分じゃないでしょうか。
スマホと接続して GPS 位置情報を Exif 記録できる Bluetooth 機能と、ようやく中級機にもタッチパネルが搭載されました。これは単なるメニュー操作とタッチシャッター用途ではなく、EOS M5 に搭載されたタッチ&ドラッグ AF 相当の機能として EVF 使用時にも使えるようです。ただ EOS M5 のような相対座標設定やタッチエリア設定までできるかは不明。

APS-C としてはかなり隙のないカメラに仕上がってきたと言えますが、唯一の弱点は価格ではないでしょうか。1,700EURO/1,400USD という価格は α7 II と同クラスで、日本円に換算すると 20 万円コース。まあ EOS 7D2 も初値はそれくらいしたよなあと考えるとそんなに無茶な価格でもないのですが、α6000 からグイグイと値上がりしてきているせいで、もうそろそろこちらが音を上げそう(;´Д`)ヾ。改めて考えると α6000 ってコストバランスの良いカメラだったなあ、と。

ミノルタの α-7000 を持っている身としては、これの型番が「α7000」だったらガマンしきれなかった自信がありますが(笑、α6000 でさえ持て余している(ほぼブツ撮り用カメラと化している)状況を鑑みて、当分 α6000 に頑張ってもらおうと思います。

ソニー、1型ポケットカメラ最新機「RX100 V」を海外発表 - デジカメ Watch

RX100 V

RX100 シリーズのほうも新製品が出てきました。こちらはついに五世代目、外観からの違いの分からなさで言えば α6500 以上(笑。
こちらの進化点は α6500 同様の新フロントエンド LSI と大容量バッファの採用に加え、シリーズ初となる像面位相差センサを搭載し、AF 性能を大幅に向上させてきました。

今までの RX100 シリーズは「ポケットサイズで高画質」というコンセプトでしたが、III あたりである程度の完成を見、IV ではスーパースロー撮影等の「技術的にはすごいけど必要とするユーザーは限られる」方面に進化して、方向性を探っている感がありました。ここにきてミラーレスカメラ級の AF 性能を身につけ、どのメーカーも横並びになった 1inch センサ搭載高級コンデジとは一線を画してきた感があります。これは α5000 系のモデルチェンジが止まるわけだ(笑。

しかしこれも価格が...。1,200EURO/1,000USD とのことで、RX100 IV の価格が 12 万円程度であることを考えると、日本で発売される際には 15 万くらいしてしまうんじゃないでしょうか。

技術がどんどん進歩するのは素晴らしいことだと思いますが、さすがにここまで行くと私は手が出ません。逆に、α6000 と RX100 III はとても良いカメラだし、これらを発売日に買ったのは正解だったと思います。今あるカメラを大事に使おうと思いました(笑。

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2016/10/05 (Wed.)

EOS M5 レビュー (5):ボディとレンズのバランス

EOS M5 の発売前実機レビュー、いよいよ実写編といきたいところですが...その前に。
前回のイベントではさまざまな EF/EF-M レンズが用意され、自由に試せる状況ではあったのですが、ハンズオンの時間が絶対的に足りない状況で、あれこれ試したいレンズがあったにも関わらず試しきれませんでした。というわけで、今回はまず本体と同時にお借りした EF-M レンズと、私の防湿庫に収まっている EF マウントレンズ群とボディのバランスを見てみたいと思います。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

まずは EF-M マウントの標準ズームレンズ、EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM。
先日のイベントで試用したのは新しい高倍率ズーム EF-M18-150mm でしたが、こちらの EF-M15-45mm はよりコンパクトな標準ズームレンズです。

EF-M18-150mm も高倍率ズームとしてはコンパクトかつ軽量にまとまっていましたが、EOS D のサブシステムとして使うならコンパクトなレンズとの組み合わせを身上としたいところ。個人的にはこちらの EF-M15-45mm とのバランスのほうが好みです。

EOS M5

このレンズ、使わないときにはコンパクトでとても良いのですが、撮影時はマイクロフォーサーズ系の標準ズームレンズ同様に側面のレバーを引きながら鏡筒を伸ばしてやる必要があります。こうなるとせっかくのコンパクトさが損なわれてしまいますが、まあこの状態で持ち運ぶわけではないので、カメラを取り出してから撮り始めるまでの手間が増えることを気にするかどうか、といったところ。

EOS M5

それともう一つ残念なところは、マウントがプラスチック製であること。しかもマウントだけではなく外装までプラスチックです。元々が小型軽量で安価な EOS M10 のキットレンズ向けに開発されたものだからやむを得ないとは思いますが、直近の EF-M レンズ群(EF-M28mm MACRO、EF-M55-200mm、そして今回発表された EF-M18-150mm までも!)が軒並みプラマウントというのはいくらなんでも残念。強度的には樹脂製でも実用上問題ありませんが、「趣味のための道具」として位置づけられている M5 がレンズキットとして発売するのが全てプラマウント、というのは寂しい話です。

EOS M5

続いて広角ズームレンズである EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM。こちらはマウント・外装ともに金属製で、少し重いけどひんやりした高級感があります。やっぱりいいミラーレスカメラのレンズはこうあってほしい。
このレンズも撮影時には鏡筒を伸ばす必要がありますが、17-35mm 相当を担う広角ズームとしてはコンパクトで悪くない。

EOS M5

こちらは単焦点のパンケーキレンズ、EF-M22mm F2 STM(付属の薄型フードをつけた状態)。私も気に入っている EF40mm F2.8 STM のミラーレス版のようなレンズで、常にボディキャップ代わりにつけておいても良いくらい。やっぱりミラーレスはこういうコンパクトなレンズで気軽に楽しんでナンボ、という部分はあると思います。最近の他社はどんどん重厚長大方向に行っているので、EOS M ではこういうレンズとの組み合わせが評価されてほしいところ。

EOS M5

続いてマウントアダプタ経由で EF レンズを装着してみます。まずは 5D の定番、EF24-70mm F4L IS USM。
かなりフロントヘビーな印象にはなりますが、現在の EF-M レンズには入門グレードのレンズしか揃っていないので、画質を求めてしっかり撮ろうと思ったらこういうレンズと組み合わせざるを得ません。EOS D のサブシステムとして使うならこういう組み合わせの出番も多いんじゃないでしょうか。あるいは M5 から EOS D へのステップアップを考えるなら、まずはレンズから揃えていくというアプローチもアリだと思います。

EOS M5

望遠は EF70-200mm F4L USM(IS なしの旧モデル)。F2.8 だと大げさになりすぎますが、F4 との組み合わせならアリ。L レンズの使用も想定したというグリップのホールド性も、これくらいのレンズとの組み合わせであれば良いバランスを感じさせてくれます。

EOS M5

単焦点は、古いながらも気に入っている EF28mm F1.8 USM。ちょっと緩めの描写をするレンズですが、その緩さがまたいい雰囲気を出してくれます。
EOS M5 で使うと 45mm 相当となり、ほぼ標準単焦点レンズの画角になります。EF-M には 28mm MACRO もありますが、明るくてボケる標準単焦点代わりにはならないので、こういうレンズを一本持っていると重宝するはず。

EOS M5

F1.4 級の単焦点レンズは EOS M5 にはアンバランスだと思いますが、このレンズは F1.8 でコンパクトに収まっているので、M5 に組み合わせてもいい感じ。
そういえばこのレンズは私が EOS 30D 用の初めての単焦点レンズとして買ったものでした。APS-C でもフルサイズでも扱いやすい画角で、将来のステップアップ後も長く使えるオススメのレンズです。

EOS M5

で、その「F1.4 級の単焦点レンズ」代表はシグマの 50mm F1.4 [Art]。50mm の最重量級レンズを持ってくるとさすがにアンバランス感が強い(笑。M5 とのバランス的には EF50mm F1.8 STM くらいが良いでしょう。
このレンズはキヤノン製ではありませんが、互換レンズだから当然マウントアダプタ経由で EOS M5 でもちゃんと動きます。

EOS M5

なお、マウントアダプタ経由で EF レンズ(互換レンズ含む)を使う際には注意点があります。デフォルト設定だと常にレンズが駆動しているため、非 STM 系の EF レンズ使用時にはレンズのカタカタした駆動が手に伝わってきてやや不快。これはシャッターボタンに触っていなくても常に AF 駆動し続ける「コンティニュアス AF」がデフォルトでオンになっているためで、STM レンズ(マウントアダプタ経由も含む)ではほとんど気になりませんが、USM などの超音波モーター搭載レンズはこういう駆動に向いていないため、振動が手に伝わってきてしまうんですよね。シャッターボタンを半押ししなくても AF が決まるからレスポンスは良く感じるのですが、マウントアダプタ主体で使う場合はこの設定項目はオフにしておいたほうが扱いやすいと思います。

EOS M5

とどめに Planar T* 85mm F1.4 ZE。MF 専用レンズですが、これも当然使えます。
EOS D のようなフォーカスエイド(ピントが合っている場合、シャッターボタン半押しで該当する AF フレームが赤く光ってくれる機能)こそありませんが、ミラーレス機らしくピント拡大機能があるため EOS D 以上に正確な AF が狙えます。これだけピントが薄いレンズでも積極的に絞り開放から使っていけるので、もはや OVF 機でこのレンズを使う気がしなくなるほど(笑。
ただ EOS M5 で使うと 136mm 相当となって使えるシチュエーションが限られてしまうので、そのままの画角で使えるフルサイズ版 EOS M の登場が待たれます。

EOS M5

このレンズもまた、ミラーレスで使うには重量バランスが悪い一本ではありますが、ミラーレスの登場で今まで持て余していた MF レンズが再び日の目を見た、という人も少なくないのではないでしょうか。
MF 撮影時には AF フレーム選択ボタンを押すと前面ダイヤルでフォーカス拡大率が選択できるという操作性は、なにげに α E マウントのフォーカス拡大操作(フォーカス拡大ボタンを押した後、決定ボタンのトグルで拡大率変更)よりも直感的で扱いやすいとさえ感じます。

キヤノン / EOS M5

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■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編
EOS M5 レビュー (3):実写編
EOS M5 レビュー (4):新機構の付属ストラップ

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投稿者 B : 21:05 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2016/10/03 (Mon.)

JETGLIDE 3 速写ストラップ

EOS 5D3 用に買った速写ストラップ JETGLIDE 2 がとても気に入ったので、7D2 用にも購入しました。

FULLCLIP × MemoGraph / JETGLIDE 3 (フォレッジグリーン×ネイビー)

JETGLIDE 3

5D3 用は 38mm 幅の JETGLIDE 2 でしたが、7D2 は重量級のレンズを使うことがほとんどなので幅広 50mm の JETGLIDE 3 にしてみました。なんと耐荷重 50kg ですよ!これがあればシグマ 200-500mm F2.8 も手持ちでいける(買いません

カラーはフォレッジグリーン×ネイビーを選択。TPO を選ばず使いたい 5D3 と違って、7D2 はほぼスポーツ&アウトドア専用にしているので、アウトドア感の強いこの色味がよく似合う。

JETGLIDE 3

JETGLIDE シリーズ特有の、両側がスライド可能かつタブ+コントロールコードで長さ調整が容易な点は「3」でも同じ。しかしストラップ幅 50mm でより重量級の機材を想定しているのか「2」よりも大きなバックルを採用していて、「2」と「3」でストラップの互換性はありません。まあつけっぱなしで使うつもりだから問題ありませんが。

JETGLIDE 3

ぶっとい 50mm のストラップは首や肩に掛かる重力をうまく分散してくれて、JETGLIDE 2 よりも負担が少ない感じ。70-200mm 級のレンズも全然余裕です。

JETGLIDE 3

なお、JETGLIDE 3 では「2」では別売オプション扱いだったショートストラップが標準添付されてきます。幅 25mm・長さ 170mm のストラップで、カメラバッグにしまっている間はロングストラップだと邪魔になるような場合でもコンパクトに収まります。ロングストラップとバックルの互換性があり、ワンタッチで付け替えが可能。ただしいちいち付け替えるのも面倒だし、ショートストラップは首掛けするには長さが足りないので、私はこれはほとんど使わないだろうなあ。

JETGLIDE 3

7D2+バッテリグリップ+50-500OS という私のスポーツ/野鳥撮影セットを支えてくれる心強いストラップ。今まで使っていたものよりも少し軽く感じます。
ちょうどこれからスポーツイベントも増えるシーズンだし、野鳥撮影の季節も近づいてきたので、このストラップでさらに機動力を上げて臨みたいと思います。

FULLCLIP × MemoGraph / JETGLIDE 3

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2016/10/01 (Sat.)

EOS M5 レビュー (4):新機構の付属ストラップ

先日、モノフェローズイベントに参加させていただいたキヤノン EOS M5 ですが、引き続いてレビュー用に実機をお借りすることができました。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

EOS M5 の発売は 11 月下旬予定。つまり現時点では未発売、ということになります。
このタイミングで実機レビューをする機会をくださったキヤノンさんとみんぽすに感謝。ありがとうございます。

さっそく実写を、といきたいところですが、M5 が届いたらまず確認したかったことがありました。

EOS M5

それがこの付属ストラップ。
先日のイベントで「M5 では新しいストラップコネクトパーツを採用していて、簡単にストラップの脱着が可能」という説明がありましたが、資料ベースでの説明だったしハンズオン機にはストラップがついていなかったから具体的なことは分からなかったんですよね。今回の貸出機には製品版相当の付属品が同梱されていて、ようやくその仕組みが分かりました。

一見、ストラップの先端にプラスチックパーツで D カンが装着されているように見えますが、

EOS M5

このプラスチックカバーはストラップに沿ってスライドさせることができます。

EOS M5

D カンは D カンでただの D カンではなく、ちょっとした知恵の輪のような具合でストラップを通してあり、ワンタッチとはいかないまでも比較的簡単な手順でストラップをつけ外しすることが可能。これは今までにありそうでなかった、コロンブスの卵的アイテム。

カメラストラップの脱着機構というと、Peak Design のようなアンカーリンク方式や JETGLIDE のようなバックル方式がありますが、いずれも意図しない脱落(ユーザーが正しくセットしていなかったという原因も含め)のリスクがゼロとは言えません(まあまず問題はないでしょうが)。最初に説明だけ聞いたときはこの構造が分かっておらず、カメラメーカーが標準添付するストラップで脱着機構つきというのはムチャするなあ、と思ったものですが、これなら納得。プラスチックカバー自体も意図しない状況で外れにくいようになっているし、万一カバーがずれても簡単にはストラップは脱落しそうにありません。

ミラーレスはボディが小型なものが多く、ガチで撮るときはネックストラップが必要だけど撮影が主目的ではないときに持ち出すならリストストラップに付け替えたい、と思うことが少なくありません。今まではそのニーズにまともに応えてくれるストラップは Peak Design くらいしかありませんでしたが、この機構ならそういう付け替えもやりやすい。基本的にはどんなカメラストラップでも適合するはずなので、このコネクトパーツだけ単品販売してくれたら、手持ちのミラーレスカメラは三角カンを全部取り替えるんだけどなあ。

EOS M5

ちなみに M5 付属のストラップは、従来の EOS M のロゴがプリントされた細身のストラップから、より幅広で刺繍ロゴのものに刷新されました。「趣味のための道具」として今までの EOS M とは異なるこだわりを持って作られたものであることを、このストラップからも感じます。
まあ私は試用期間中も別のストラップを使うつもりですが...。

キヤノン / EOS M5

B01LYTH7FZ

■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編
EOS M5 レビュー (3):実写編

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2016/09/30 (Fri.)

Sony FE 50mm F2.8 Macro、購入

現物を見てから買うかどうか決めよう、と思っていましたが、店頭で見たら思ったほど悪くなかったので買っちゃいました。

ソニー / FE 50mm F2.8 Macroicon

Sony FE 50mm F2.8 Macro

フルサイズ E マウント対応の 50mm マクロレンズ。私としてはツァイスでも G でもない無印 FE レンズはこれが初めて。でもこのクラスのマクロレンズはずっと欲しかったのでした。EOS で使っていた EF-S60mm MACRO を手放したことを、EF-αE マウントアダプタを手に入れてから後悔したという(笑

Sony FE 50mm F2.8 Macro

側面には AF/MF 切り替えスイッチ、フォーカスホールドボタン、フォーカスリミッタースイッチが備えられています。フォーカスリミッターは 16cm(最短撮影距離)~30cm/30cm~∞/全域から切り替えが可能ですが、フルは使わずに被写体の距離に合わせて切り替えたほうが明らかに AF が速いです。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

鏡筒の太さからすると前玉はかなり小さく、奥まった位置にあります。レンズフードは同梱されておらず別売オプションもありませんが、これだけ奥まっていればフードは不要でしょう。フィルタ用のネジ切り(Φ55mm)はされていますが、MC プロテクタも要らないかな。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

サイズ感は FE55/1.8 とほぼ同じ長さで、鏡筒が一回り太くなっています。しかしレンズ全体の重量は逆に 50mm Macro のほうが軽く、手に持ったときのありがたみは薄いかな(笑。金属鏡筒の質感が悪くないので、見た目とのギャップで余計に軽く感じるのかもしれませんが。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

α7 II につけたときのバランスは良好。最近の FE レンズは重量級の製品が増えていますが、やっぱりシステムとしてはこれくらいのサイズ/重量感で持ち歩くのがバランス良いと思います。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

α6000 との組み合わせでは、レンズとボディの底面の高さが揃うので、置いたときの安定感がちょうど良い。
APS-C で使うと 75mm 相当のマクロレンズになり、私が普段ブツ撮りしている画角とほぼ同じになるので、おそらく普段は α6000 のつけっぱなしレンズになると思います。今までは 50mm F1.8 か標準ズームレンズを使ってブツ撮りしてましたが、寄り切れなくてトリミングすることも多かったんですよね。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

フォーカスは全群繰り出し式。マクロレンズとしてはまあ一般的な仕様ですが(同じ FE でも 90G Macro はインナーフォーカスらしい)、最短撮影距離付近では全長が大きく伸びます。またレンズ駆動には DC モーターを採用しており(全群繰り出しだとリニアモーターではトルクが足りないと思われる)、高速なリニアモーターやステッピングモーターのレンズに慣れているとややもっさりとした挙動。動作音も多少ありますが、ツァイスの Touit シリーズ(これも DC モーター駆動)と同程度であり、まあ許容範囲。

AF の挙動は、ピント面付近でレンズが行き来してフォーカスを探るような動きをします。像面位相差センサが優先される AF-C で使っても挙動が変わらないので、おそらく E マウントのどのボディと組み合わせてもコントラスト優先、あるいはコントラスト AF しか使っていないのではないかと思います。
いろいろ試してみた感じでは、セオリー通りではあるけど「フォーカスリミッターを有効にする」「フォーカスエリアは出来るだけ小さくする」が AF を速めるポイント。フレキシブルスポットの AF 枠サイズを一段変えるだけでも合焦までの速度が違います。フォーカスリミッターを設定してフレキシブルスポット AF:S で撮ればそれなりに快適ですが、逆にフォーカスエリア:ワイドでフォーカスリミッター設定なしだとイライラするくらい遅い。使い方次第で快適さが全然変わってくるレンズです。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

さておきテスト撮影。α7 II で撮ってみました。
これは私が普段ブツ撮りをするくらいの感覚で撮っていますが、E マウント向けの標準ズーム(FE16-70)や E50/1.8、FE55/1.8 あたりではこれでも最短撮影距離より短くて撮影後にトリミングをする必要がある距離感。これがノートリミングで使えるというだけでも手間が省けます。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

そして最短撮影距離、16cm まで寄るとここまで近づけます(絞り開放)。このシナンジュ MG じゃなくて RG(1/144)ですよ。金メッキに付着した細かい埃までバッチリ写り込むレベル(;´Д`)。ここまで寄ること自体滅多にありませんが、これならどんなブツ撮りでもいける。
そして背景のボケが α レンズらしい柔らかい描写で、これだけでもこのレンズを買った価値があると言えます。AF スピードは使い方でカバーする必要がありますが、これを自在に使えるようになったら普段撮りはこれで済ませてしまえるんじゃないでしょうか。

私は屋外でマクロ撮影するならむしろ 100~150mm くらいのほうが扱いやすいと思っているので、このレンズは基本的に α6000 につけて室内でのブツ撮りメインになると思いますが、しばらくは外に持ち出していろいろ撮ってみるかな。

ソニー / FE 50mm F2.8 Macroicon

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2016/09/22 (Thu.)

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

シグマ、新85mm F1.4を発表 - デジカメ Watch

photokina 2016 にて、シグマが新レンズ 3 製品を発表しました。
そういえば「SIGMA GLOBAL VISION」が発表されたのは 4 年前の photokina でした。あれからもう 4 年も経つんですね。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

まずは待望の中望遠レンズのリニューアル、[Art] 85/1.4。35mm、50mm ときたら次は 85mm でしょうと楽しみにしていたレンズです。
photokina に先だって開催された放送機器系の展示会「IBC」で発表されたシネレンズ群の中に「85mm T1.5 FF」が存在したことでスチル用の 85/1.4 が準備されていることは予想されていました。で、蓋を開けてみると foxfoto さん作成の予想図があまりにも的中しすぎていて、製品写真を目にした瞬間に吹きました(笑。さすがにあそこまでフォーカスリングが太いとは思ってなかった...。

現時点では基本スペックが発表されたのみで重量は未公表ですが、35mm・50mm の重さからいって 85mm は 1kg を超えるのは確実だろうなあ。「ツァイス Otus をベンチマークとして開発した」というだけあって、その重さに見合う描写が得られるはず。
私は [Art] シリーズは 35・50・85 の定番三本は揃えるつもりだったので、発売されたらすぐにとは言わないけどいずれ買おうと思っています。ただ、最近ポートレート撮る機会あんまりないんですよね(汗。

これでフルサイズ対応の [Art] F1.4 系レンズは 20・24・35・50・85 と、主要な焦点距離が揃ってきました。開発サイクル的に次は来年あたり 135/1.8 or 2 か、28/1.4 でしょうか。

SIGMA [Art] 12-24mm F4 DG HSM

続いて 12-24/4。SGV レンズの中でこれまで手薄だったフルサイズ対応広角ズームになります。これはキヤノンの EF11-24/4L のガチ対抗ですが、キヤノンが 35 万円超えなのに対してシグマは広角側が 1mm 長いものの、実売でおそらく半額以下。シグマならなんとかがんばって買えるクラスです。
通常、フルサイズ機向けのレンズを揃える場合は 16-35mm と 24-70mm くらいの二本を組み合わせるのが定番ですが、この価格帯ならば 12-24mm+24-105mm というシグマセットで揃えればより幅広い被写体に対応できることになります。うーん、手持ちの 16-35/4L からこのレンズに買い換える、というのもアリかも。

そういえば定番望遠ズームである 70-200/2.8 もまだリニューアルされていないんですよね。現行品は 2010 年発売なので比較的新しいとはいえ、次あたりはそろそろ順番が回ってきても良い頃。でも今のシグマ基準で作られたら重くなりそうなので(笑)、70-200/4 クラスもお願いします。先に EF70-200/4L IS がリニューアルしたら、私はそっちに行ってしまうかも。

SIGMA [Sports] 500mm F4 DG OS HSM

最後は 500mm F4。いわゆる「ゴーヨン」ですが、既存モデルが 500mm F4.5 という微妙に惜しいスペックだったのに対して、今回はきっちり 500mm F4、しかも当然のように手ブレ補正まで内蔵してきました。そしてこのレンズのみ、当然ながら [Sports] ラインに位置づけられています。

価格はドル建てで $5,999 とのこと。国内での価格も 60 万円前後になると見られさすがに手を出せるレベルにありませんが、キヤノンやニコンから出ている同クラス品は 100 万円級なことを考えれば、錯乱して買えてしまいそうな気がしてきてしまいます。スポーツ/野鳥撮影者には永遠の憧れのレンズでもあり、いつかは手にしてみたい一本。でも現実的には 150-600mm のほうで十分です(ぉ

近年は積極的にユーザーイベントを実施しているシグマのこと、photokina が終わって一息ついたら実機に触れるイベントが開催される可能性もあります。私は少なくとも 85mm は買うつもりなので、早く試写してみたいところです。

投稿者 B : 00:58 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/09/21 (Wed.)

photokina 2016

ドイツ・ケルンにて開幕した photokina 2016 にて、各社がカメラ新製品を発表しています。
キヤノン・ニコンの二大メーカーが特に新製品をぶつけてこなくてもこれだけ話題性のあるものが集まったというのは正直意外で、驚いています。逆にキヤノンが EOS M5 の発表をあえて少しずらしたのは、この状況が見えていたからニュースが埋もれないようにしたのでは...と勘ぐってしまいますね。

富士フイルム、中判ミラーレスカメラシステム「GFX」を発表 - デジカメ Watch

FUJIFILM GFX 50S

今回最も驚いたのは富士フイルム。以前から噂だけは先行していましたが、本当に中判カメラを出してくるとは(ただし今回はまだ開発発表レベル)。APS-C センサを搭載した X シリーズから 35mm フルサイズを経ずに、一足飛びで 645 相当の中判センサを搭載してきました。
マウントは今回新規開発となる「G マウント」で、対応レンズも一挙に 6 本を開発発表。中判ということで主に風景写真や広告写真がメインになるでしょうから、基本的には広角~中望遠くらいまでの焦点距離が一通り揃っていれば良いでしょう。またミラーレスということで 26.7mm という短いフランジバックを活かし、ハッセル X1D 向けを除く中判レンズであればほぼ使える可能性が高い(アダプタが出れば、という前提ですが)というのも楽しみなところ。

既に飽和してしまったカメラ市場において、小さなメーカーでも生きていくためにあまり競争がない分野=中判に進出、というのは悪くない着眼点だと思います。仮に X シリーズのフルサイズ版を出すとしても特長が出しづらく、レンズラインアップもゼロからの構築になるため、開発のハードルという意味では中判でも大差ない。フジは現時点でもカメラ業界の中で玄人好みする孤高の存在になっていますが、この中判カメラの投入によりその位置づけをさらに明確にしたと言えそうです。

個人的には、フルサイズを超えると大きさ重さ的にも価格的にも守備範囲の外に出てしまうので買うことはないと思いますが、興味深い存在であることは間違いありません。

ソニー、4,240万画素で12コマ/秒連写のα99 IIを海外発表 - デジカメ Watch

α99 II

ソニーは α99 II を発表。近年のソニーはカメラ関連のイベントを意識せず「出せるときに出す」ような製品の出し方をしていますが、今回ばかりは A マウント継続を世界に知らしめるために photokina で出したかったんだろうなあ。

4 年ぶりの A マウントフラッグシップ機の更新になりますが、飛び道具っぽい新機能は特になく、いわば α7R II と α99 と α77 II の長所を組み合わせて作ったかのようなカメラになっています。が、今でも A マウントカメラを使い続けているユーザーにとってはその時点での α の集大成的なものがちゃんと出てくることが重要だと思うので、これでいい。

まあ「飛び道具はない」とは書いたものの、4,240 万画素フルサイズセンサ搭載ながら AF/AE 追随 12 コマ/秒連写、かつ 399 点の像面位相差センサ+79 点の全点クロス位相差センサ(トランスルーセントミラー使用)のハイブリッド AF、さらにセンサシフト式 5 軸手ブレ補正搭載というスペックはすごい。まさに A/E 問わず α のテクノロジーを全て投入してきました。ただ 4,240 万画素で 12 コマ/秒連写というのは他社含め前例がなく、初代 α77 で「高画素高速連写はいいけどすぐに内蔵バッファが詰まって 1 秒ちょいしか撮れない」という経験をした身としては、今回は単なるスペック番長ではないことを祈るのみです。まあ α77 II ではかなり改善されていたので、大丈夫だとは思いますが...。

私は EOS 7D2 を買ったときに A マウント関連は一部機材を除いて処分してしまい、今は EF・αE の 2 マウント体制になっているので α99 II を買うことはないと思います。が、E マウントがこれだけ完成度を高めてきた中で、A マウントでなければできないことを突き詰めてきたこのカメラは興味深い。実際に買うユーザーは限られるでしょうが、キヤノンやニコンとは違う方向性で「フルサイズ一眼の最高峰」を狙ったこのカメラは評価されて良いと思います。

オリンパス、18コマ/秒のAF追従連写「E-M1 Mark II」を開発発表 - デジカメ Watch

OM-D E-M1 Mark II

オリンパスは OM-D のフラッグシップ、E-M1 Mark II を発表。こちらは α99 II とは対照的に「ミラーレスでなければできないこと」を研ぎ澄ましてきました。
AF 追随で 18 コマ/秒、AF 固定では 60 コマ/秒の連写というのはこれまでのレンズ交換式カメラとは次元が違う。これはさすがに電子シャッターで実現しているとのことで(メカシャッターも使えるけどここまでの速度は出ない)動きの速い被写体では多少のローリングシャッター歪みが出てしまうでしょうが、ミラー駆動が必要ないこととセンササイズが小さい m4/3 の特徴をうまく活かしています。

パナソニック、4K/60p記録になった「GH5」を開発発表 - デジカメ Watch

LUMIX GH5

最後にパナソニック。LUMIX のスチル/ムービーハイブリッド機「GH5」の開発を発表しました。
4K60p、4K30p/4:2:2 10-bit 記録のムービーと、4K フォト(4K 動画からコマを切り出して静止画として使う)をさらに進化させた「6K フォト」への対応という、GH シリーズらしく静止画よりも動画に重点を置いたモデル。α99 II も E-M1 Mark II も 4K 動画には対応していますが、パナソニックはさらにその一歩先を行っている印象があります。

今年の photokina は全方位戦略なキヤノン・ニコンが静観する中で、他メーカーが己の得手不得手をよく理解してそれぞれに特徴ある新製品を出してきたのが非常に印象的でした。個人的には、ミラーレスがこれだけ進化してきたにも関わらず本来のメリットであった小型・軽量化を活かした新製品がない(あえて言えばフジの中判(笑))というのが寂しくはありますが。

追って国内向けにも各社から正式発表が出てくると思うので、実機に触れる機会を見つけていじりに行きたいと思います。

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2016/09/19 (Mon.)

EOS M5 レビュー (3):実写編

キヤノン EOS M5 のレビュー、三回目は実写編です。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

今回の体験イベントでは EOS M5 本体と新発表の EF-M18-150mm だけでなく、多数の EF レンズも用意されていました。↑の写真は標準単焦点レンズのフラッグシップたる、EF50mm F1.2L USM。M5 のボディデザインは白レンズ(望遠系の L レンズ群)にも対応できるグリップ感やバランスを目指したというだけあって、これだけフロントヘビーなレンズを装着してもホールド感は悪くありません。

では以下に私が撮影した実写サンプルをいくつか掲載していきます。
※使用した EOS M5 はベータ機であり、最終製品の画質とは異なる可能性があります。また記録形式は JPEG Large/Fine で撮影したものを Adobe Photoshop CC にて縮小して掲載しています。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
92mm(147mm 相当)、F6.3、1/25 秒、ISO800

まずは高倍率ズーム EF-M18-150mm で撮影した写真から。APS-C 向け高倍率ズームというと 180-200mm が一般的ですが、ここをあえて 18-150mm に抑えたのはできるだけ鏡筒を短く仕上げて標準ズーム代わりに使ってほしい、という狙いでしょう。このレンズをつけるとミラーレスとしてはやや大きめになりますが、標準ズームつきの Kiss よりコンパクトにまとまるので、程良いサイズ感だと思います。
このレンズ、高倍率ズームにしては柔らかいボケ感が得られますが、点光源はやや濁った表現になってしまっていますね。でもそんなに悪くない。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
57mm(91mm 相当)、F7.1、1/20 秒、ISO800

ピント面はシャキッと心地良い描写。これが標準ズーム相当ならば安心して任せられます。
デュアルピクセル AF の効果か、咄嗟にカメラを構えてもフォーカスの食いつきは上々です。ミラーレスにありがちな合焦付近でのピントを探るような挙動がなく、スッと合うのが気持ちいいですね(最近のミラーレスならミドルレンジ以上はだいぶスッと合うようになっていますが)。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF50mm F1.2L USM ]
50mm(80mm 相当)、F1.2、1/800 秒、ISO800、-1EV

マウントアダプタ経由で、先ほどの EF50/1.2L。滅多に触れないレンズなのでつい嬉しくなって絞り開放で撮っちゃいましたが、さすがに開放だとピント面でも少し緩さがありますね...。
背景あたりには ISO800 でもそれなりにノイズ感が出ちゃっていますが、これは発売までに改善されると思いたい。センサの素性的には EOS 80D と同等の画質を期待していいんじゃないかと思います。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
138mm(221mm 相当)、F6.3、1/40 秒、ISO800、+1EV

EF-M レンズに戻してデュアルピクセル AF による動体撮影のテスト。とはいえ夜の屋内で走り回る鉄道模型の流し撮りはなかなか厳しい条件です。自分でもこういう被写体のセットアップはやったことがありますが、被写体が小さくてレンズからの距離が短いぶん、実際の電車やクルマの撮影よりも撮影条件がシビアになりがちなんですよね...。
流し撮りを何度か試してみましたが、最初の食いつきは良くても追い続けるのはちょっと難しいかもしれません。ただ撮影環境が厳しかったのも事実なので、これは改めて屋外で動体撮影を試してみたいところ。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
150mm(240mm 相当)、F6.3、1/100 秒、ISO800、+1EV

EF-M18-150mm、テレ端のボケ味はかなりいいですね。ミニチュアの撮影ながら、まるでサンニッパで実際の電車を撮影したかのような迫力と柔らかくて大きなボケが味わえます。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
100mm(160mm 相当)、F6.3、1/125 秒、ISO800

しかしいきなり借りたカメラで制限時間内に動体撮影、というのもなかなかハードルが高いですね...。シャッタースピード優先モードで試しましたが、ここは素直に流し撮りモードで細かな設定はカメラ任せにすべきでした。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
92mm(147mm 相当)、F6.3、1/10 秒、ISO800、+1EV

30 分あまりの時間の中で撮影もしながら、開発陣に個別の質問もしながら、だとちょっと時間が足りなかった感があります。カスタマイズの幅が広い 5 ダイヤル機なので設定次第で自分好みのカメラに作り込めそうという感触は得られましたが、もう少し慣熟する時間が欲しかったかな。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF24-70mm F2.8L II USM ]
26mm(42mm 相当)、F2.8、1/30 秒、ISO6400

最後は EF24-70/F2.8L II で夜景。HDR モードで撮ってみました。三脚なし、手ブレ補正なしでもそれなりに撮れるものですが、これは RAW で撮って現像したかったかな。

実写してみた感覚では、画質についてはまだ評価する段階にありませんが、操作性は「タッチ&ドラッグ AF」の快適さに尽きますね。タッチパッドの反応がやや良すぎる印象もあって多少の慣れは必要ですが、慣れるともうカーソルキーによる AF フレーム移動はまどろっこしすぎてやってられない、と思います。どんなに AF 性能が良くても、AF のタイムラグ以上に AF フレーム選択のための操作に何倍も時間がかかるもの。それが素早く直感的に行えるカメラこそが新に「速写性の高いカメラ」である、というのを M5 に触れてみて実感しました。

キヤノン / EOS M5

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■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編

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2016/09/18 (Sun.)

EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編

先日のイベントでいち早く触ってきた EOS M5 のレビューを続けていきます。
今回は、これが EOS M5 最大の特長ではないかと思っている「タッチ&ドラッグ AF」について。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

EOS M5 では、マウントの正面左下にボタンが一つ備えられています。一眼レフであれば絞りプレビュー(現在の一眼レフではシャッターを切る瞬間以外は絞り開放状態でファインダを覗くことになるため、設定した絞り値での状態を撮影前に確認するための)ボタンがある位置ですが、ミラーレスは原則として「絞り値や露出補正、WB などの設定値を反映した画が撮影前からモニタや EVF に表示されていて、シャッターを切るとその状態が記録される」ため、絞りプレビューボタンは必要ありません。
なので最初に製品写真でこのボタンを見たときには何故?と思ったわけですが、EOS M5 ではこのボタンは絞りプレビューのためではなく、新機能である「タッチ&ドラッグ AF」の設定オンオフのためのボタンでした。

EOS M5

「タッチ&ドラッグ AF:は、M5 のタッチパネル液晶を EVF 使用時にも AF 操作に使用するための機能です。今までのミラーレスカメラでは、液晶がタッチパネルに対応していても EVF 使用時にはタッチパネルは使えないのが一般的でした。ミラーレスで EVF 使用時にもタッチパネルが使えるのは、パナソニック LUMIX の一部機種とオリンパス E-M10 Mark II くらい。3 番目のメーカーとしてキヤノンが採用したことで、今後この機能は EVF 搭載ミラーレスのトレンドとなる可能性があります。

EVF 使用時にタッチパネル液晶をあたかもノート PC のタッチパッドのように扱って、より直感的な AF 操作を可能にするのが「タッチ&ドラッグ AF」です。イメージセンサのほぼ全面で AF が可能になった現代のミラーレスカメラにおいて、AF フレームをカーソルキーでチマチマ操作するというのはいかにも時代遅れ。今まで「タッチは初心者向けの機能だから、上位機種には必要ない」と非公式に言っていた某メーカーは EOS M5 を触って猛省してほしい。

EOS M5

タッチ&ドラッグ AF の仕様はこんな↑感じ。タッチパネルの挙動は絶対位置と相対位置の 2 パターンから、タッチパネルの作動エリアは全面/半分/1/4 の 7 パターンから設定可能。

第一印象では「当然全面絶対位置が分かりやすくていいんじゃね?」と思いましたが、実際に触ってみると EVF 使用中はタッチパネルが見えないので、相対位置のほうが感覚的に扱いやすい。しかも基本的にグリップを握りながら右手親指で操作するので全面使う必要はない。そうすると鼻が当たって誤動作しないように右半分くらいの設定にしておくのがちょうど良さそう、という結論に達します。
開発陣も試行錯誤だったようで、社内のいろんな人に試してもらいながら「慣れてくると 1/4 くらいの作動エリアでも十分」とか「指の長さの個人差によっても使いやすさが違ってくる」といった発見があったとのこと。このあたりは使いながら自分なりに最も扱いやすい設定を探っていくのが良さそうです。

EOS M5

タッチ&ドラッグ AF のオンオフはボディ前面のボタンで切り替えますが、それ以外は設定画面の「タッチ&ドラッグ AF 設定」で変更します。一度好みを見つけたら滅多に変更することもないでしょうし、位置的にはここでいい。

EOS M5

位置指定は「絶対位置」「相対位置」から選択します。デフォルトは絶対位置で、使い始めは確かにこのほうが分かりやすい。でも慣れてくると相対位置のほうが遙かに使い勝手が良いと思います。

EOS M5

タッチ領域の設定はお好みで。親指操作が基本になる以上、右半分くらいから始めるのが良いでしょうが、あとは指の長さやクセ次第で「右上」「右下」に限定しても良いでしょう。

EOS M5

EVF にも工夫が。ライブビューをあえて縮小表示にし、ホワイトバランスやピクチャースタイルなどの撮影設定アイコンをライブビューにかぶせず枠外に表示させたり、縦位置撮影時には EVF の表示も縦型に切り替わったりするようになっています(縦表示機能は富士フイルムも採用していますが)。このあたりの仕様は PowerShot G5 X のものを引き継いできているようですが、EOS 初の EVF 搭載ミラーレスとしてはもっと OVF に近い使い方を意識したコンベンショナルな仕様にしてくると思っていたので、良い意味で裏切られました。

ざっくり言ってEOS 80D相当のものをコンパクトな筐体に詰め込んだ」というのが EOS M5 を端的に説明した表現だとは思いますが、この EVF とタッチ&ドラッグ AF からは一見 EOS のミラーレス版でありながら、現行 EOS とは違うカメラとしての方向性を目指した M5 の本質が見えてきます。
EVF の表示遅延が実用上問題ないレベルになり、グローバルシャッター搭載 CMOS センサの開発もついに実現(まあこれがコンシューマー向けのカメラに搭載されるのはもう少し先でしょうが)。「2020 年の東京オリンピック向けに出てくる EOS-1DX3 はもうミラーレスかもしれませんね」なんて話を同席したサイカ先生ともしていたのですが、実際に一眼レフからミラーレスへの本格的な世代交代がそろそろ始まろうとしています。EOS M5 は、その歴史の中でもひとつのマイルストーンとなるかもしれません。

キヤノン / EOS M5

B01LYTH7FZ

■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編

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2016/09/17 (Sat.)

Sony FE 50mm F2.8 Macro

ソニー、FE 50mm F2.8 Macroを国内発表 - デジカメ Watch
ソニー / FE 50mm F2.8 Macroicon

iconicon

ソニーから待望の E マウント向け 50mm マクロが登場。もちろんフルサイズ対応です。

個人的にはこのクラスのレンズが出るのをずっと待ち望んでいました。APS-C 用の E30/F35 Macro は安くてほどほどによく写っていいレンズなんですが、焦点距離はあくまで 30mm のレンズ。寄ってとるとどうしても被写体のパースがキツくなりすぎてのっぺりとした絵になってしまい、ちょっとブツ撮りには常用できないと思います。NEX-3/5 シリーズや α5000 あたりと組み合わせてスナップ兼テーブルフォト用に使うにはちょうどいいけど、α6000 でビシッと端正なブツ撮りをするのに 50mm(75mm 相当)のマクロレンズが欲しいと思っていました。マウントアダプタ経由で A または EF のマクロを使うか、ヤシコンの Makro-Planar あるいは Touit 50M でも買うか、と考えたことも幾度もありましたが、どれもレンズが古かったり高かったりしてなかなか踏ん切りがつかず。そんな中、ようやくの本命登場です。

FE レンズとしては、標準焦点域ではもともと 55/F1.8 があったところに、今年に入って立て続けに 50/F1.4、50/F1.8、50/F2.8 Macro って 50mm ばかり出し過ぎじゃないですかね(´д`)。他に出てきているレンズは高くて手が出ないのばかりだし、もう少しバランス良くリリースしてくれよ...とは思います。

さておきこのレンズに話を戻すと、公式サイトに掲載されている撮影サンプルを見る限りであピント面はシャープそうだけどボケはそこそこ。被写体や前景・背景との距離によって柔らかくボケたり微妙に二線ボケっぽく見えたり、得手不得手がありそうです。でも FE レンズにしては安いということを考えれば、まあ及第点かな。日常のブツ撮りレンズとしては十分です。

あと気になるのは内蔵されている AF モーターの種類。どうやらこのレンズ、DC モーター搭載らしいという話です。E マウントレンズはこれまでリニアモーターまたはステッピングモーターを採用して、静かで高速な AF を売りにしてきていましたが、この春に発売されたエントリー向けの FE 50/F1.8 ではなんと DC モーターを採用して、ややもっさりした挙動のレンズになっていました。そして今回のマクロも DC モーター。おそらく重い前群のレンズを動かすにはリニアモーターやステッピングモーターでは力不足、かといってコスト的に SSM は載せられない...という判断かと思いますが、こrは残念。
マクロレンズは AF スピードよりも精度を求める場面のほうが多いため DC でもさほど困らないような気はしますが、どれくらいのスピードで動いてくれるのか、は実機を見てみないことには何とも言えません。発売は来週 24 日ということなので、発売され次第どこかで触ってこようと思います。

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2016/09/16 (Fri.)

EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編

昨日発表されたキヤノンの新型ミラーレスカメラ「EOS M5」。みんぽすモノフェローズ向けの先行体験イベントが開催されたので、品川のキヤノンマーケティング本社にお邪魔してきました。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

「いままでのミラーレスに、満足しているか?」という挑戦的なキャッチコピー。
私も含め、私の周りの EOS ユーザーの多くがサブ機として他社のミラーレスカメラを購入し、けっこう満足してしまっているのが実際のところではないでしょうか(笑。むしろ満足できなかったのは本流の EOS に遠慮して中途半端な内容だった従来の EOS M シリーズのほうだと思います。とはいえ、他社のミラーレスカメラも決して完璧ではなく、「ここがこうなっていたら」と思っていた部分も確かにありました。ミラーレスにようやく本気で取り組み始めたように見える今回の M5 はその回答になっているのか、という観点でイベントに参加しました。

今回は、まずハードウェアの話から。

EOS M5

イベント会場に入ると、一人一台ずつのハンズオン機が用意されていました。

佇まいはまさにミニチュア版 EOS という趣で、今までの EOS M とは一味違います。ファインダ部の形状が 5D(Mark II あたり)の意匠を彷彿とさせ、エースナンバー「5」が与えられていることも含めキヤノンがこの機種にかけた意気込みが伝わってきます。

EOS M5

α7 II と並べてみると、EOS M5 のほうが一回り小さい。センササイズからして違うので直接比較することにあまり意味はありませんが、こうして見ると EOS らしさを保ったままミニチュア化したようなカメラであることがなおよく分かります。

EOS M5

グリップと操作ダイヤル周り。M5 は今までの EOS の中で最も多い 5 ダイヤルを搭載していますが、さすがにここまで増えてくると EVF を覗いた状態でどのダイヤルが何の機能だったか、を覚えて使いこなすにはある程度の慣れが必要だと思います。
ダイヤルの操作感は明確なクリック感をもち「カチカチ」という音が出るタイプ。EOS D(レフあり版 EOS)のダイヤルは程良いクリック感はありつつも動作音を抑えたつくりになっているのとは全然違って、PowerShot を使っているような感覚に陥ります。ボディサイズ的な制約があるから EOS D と同じようにはできないとはいえ、ダイヤルへの加飾も含めこのあたりは PowerShot 寄りの思想で作られているのね...と感じる部分。

EOS M5

デザイン検討過程で作られた 3D プリンタ製のモックも数点展示されていました。
M5 を最初見たときに「M3 に EVF をパイルダーオンしたような形状だな」と思っていたら、ごく初期のモックは M3+外付け EVF を一体化+アクセサリシューという形状になっていて(これはたぶんデザイン確認というより EVF 搭載時のサイズ感の確認用に作られたのではないかと思う)やはり当初からそういうアプローチで検討されていたことが窺えます。
しかしグリップやダイヤルの形状は M3 をベースにしながらも細かく変更が加えられていて、EVF を搭載することで変わった重量バランスやマウントアダプタ経由で EF レンズを装着したときの安定感にも配慮した握りやすさになっています。出っ張りを極力抑えながらもホールド感のあるこのグリップはなかなか秀逸。

EOS M5

モードダイヤルは左肩に移設されました。併せて、M3 では右肩にあった電源ボタンが M5 では左肩のモードダイヤル下に電源レバーとして搭載されています。M3 の電源ボタンは押しづらかったから、これは歓迎。配置も含めて EOS D と共通性が高まっているのはサブ機としても扱いやすい部分です。

EOS M5

背面。EVF は他社のミラーレス機に比べると開口が小さいように見えますが、覗き込んでみると見え味はそんなに悪くない。
操作ボタンの配置は従来の EOS M を踏襲しているように見えて実は配置がガラッと変わっており、AE ロックと AF フレーム選択ボタンが EOS D での配置に近いものになりました。

EOS M5

チルト液晶はヒンジがボディ下側についているというちょっと変わった構造。
これはチルト時に EVF の出っ張りが液晶を覆ってしまわないようにという配慮でもありますが、

EOS M5

下に 180° チルトすることで自撮りにも対応するという、なかなかよく考えられたつくりになっています。このカメラを使う人がどれくらい自撮りするかは分かりませんが(笑)、日本人はともかく海外は男性でも自撮りする人が多いので、そういう需要はありそう。
でも個人的にはここはチルトではなくバリアングルにしてほしかった。縦位置で撮ることが多いので、縦でもハイアングル/ローアングル撮影したいんですよ...。

EOS M5

NFC は底面に。5D Mark IV ではグリップ側面に NFC があって、スマホに接続するときにはグリップ以外の部分でボディを支えなくてはならないのが欠点でした。底面ならばグリップを持った状態でペアリングできるので扱いやすいですね。これは外装がプラスチックであることが功を奏しています。

EOS M5

側面にはリモート端子、マイク端子、microUSB 端子が隠されています(HDMI はグリップ側に搭載)。
しかしこの microUSB はあくまで PC 接続用であり、USB 充電には対応しないとのこと。これがあるとないとで旅行時の荷物量が変わるし、想定外にバッテリが切れたときの対応のしやすさも変わってくるので、イマドキ USB 端子がついているモバイル機器は須らく USB 充電に対応すべき、というのが私の持論。PowerShot のほうは G7X2・G9X あたりから既に USB 充電に対応しているのに、M5 は非対応というのはちぐはぐだし、何とかならなかったのかと。

EOS M5

というわけで、EOS M5 はこれをもって「いままでのミラーレスに満足できなかった人の不満を解消できる」というのはちょっと言い過ぎでは?とは思うものの、よく見ると細かいところまでいろいろとブラッシュアップされて、EOS D ユーザーのサブ機としての扱いやすさは確かに向上しています。
あとは実際に使ったときの扱いやすさや AF の速さと正確さ、それに画質がどうかというのが重要なところ。次回からそのあたりも順に見ていきたいと思います。

キヤノン / EOS M5

B01LYTH7FZ

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2016/09/15 (Thu.)

EOS M5

キヤノン、EVF内蔵のミラーレス最上位機「EOS M5」 - デジカメ Watch

EOS M5

かねてから噂されていた EOS M のニューモデルが発表されました。その名も「EOS M5」、EOS のミラーレスの中では上位機種にあたるモデルになります。

先代 M3 ではそれまでの路線を変更し、グリップやダイヤルを追加して EOS のレフ機のサブ用途を明確に狙ってきた機種でしたが、他社は既にミラーレス中級機には EVF を標準搭載する流れにあった中で M3 は EVF 外付け(苦肉の策として割安になる EVF セットモデルを販売したとはいえ)だったのが物足りない部分ではありました。そこに M5 ではようやく EVF を標準搭載し、ようやくライバルに並んできました。

搭載されているイメージャはデュアルピクセル CMOS AF に対応した 2,420 万画素の APS-C センサということで、おそらく EOS 80D と同じもの。M3 まではハイブリッド CMOS AF 対応の Kiss 系センサだったことを考えると、従来の EOS M がミラーレス版 Kiss を目指していたのに対して、M5 はミラーレス版 80D を目指したと言って良いのかもしれません。センサ以外のスペックも 80D と似通っていて、動体撮影への強さと操作性を取るかシステム全体のコンパクトさを取るかで 80D/M5 からどちらかを選ぶ、というのもアリな気がします。

が、EOS ファミリーの中でのヒエラルキーを見ればうまく棲み分けできているのでしょうが、ライバルと比較した場合はどうか。近い価格帯には AF と連写が超強力な α6300(値段は少し上だけど)、高性能な手ブレ補正とレンズのコンパクトさが魅力の E-M5 Mark II、フィルムシミュレーションによる独特な色表現と定評のあるレンズの X-T10 など特徴のある機種が揃っています。EOS M5 は少なくともカタログスペックを見る限りソツはないけどそれほど特徴もない、というのが正直な感想。私の身の回りの EOS ヘビーユーザーも多くが既にサブ機としてソニー、オリンパス、フジなどのミラーレスを愛用してしまっていることを考えると、それを覆して M5 に戻ってきてもらうには「EF レンズがマウントアダプタ経由で使える」だけでは物足りない。あるいはサイズ感的に EOS のサブ機ではなく Kiss X7(i じゃないほう)の位置づけをこれで置き換えようとしているのかもしれませんが。
また EF-M レンズも今回ようやく高倍率ズームが登場しましたが、マウント登場から 4 年経ってレンズラインアップがようやく 7 本、というのもキヤノンの本気度が図りかねるところ。ようやくまともに使えそうなボディが出てきたので、今後大口径レンズ等の投入に期待したいところではありますが、せめてレンズロードマップくらいは提示してほしいなあ...。

まあ、このあたりは実機に触るとまた印象が変わるかもしれません。EVF を覗きながらタッチパネルで AF 操作ができるらしい、というあたりが従来のカメラとは違う撮り方を提案してくれそうな気もしています。近く体験できる機会があるので、行ってきたら改めて感想を書く予定。

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2016/09/07 (Wed.)

JETGLIDE 2 速写ストラップ

明日はいよいよ EOS 5D Mark IV の発売日ですね。でも私は先立つものがないので(´д`)、とりあえず Mark III のまま気分だけリフレッシュしようと思ってストラップを買い換えてみました。

今まで使っていたのは長年愛用してきた CRUMPLER の「The Industry Disgrace」。しかし最近は好みが変わって CRUMPLER のカメラバッグはもう使っておらず、ストラップだけ CRUMPLER っていうのもなあ、と思っていました。しかもこのストラップ、クッション性が高いのと引き替えに嵩張るんですよね。
ミラーレスの方で愛用しているアルチのイージースライダーが気に入っているので、速写ストラップ系で今度は Peak Design を買ってみようかとも思っていたんですが、最近周りで Peak Design ユーザーが増えてきて私は逆に違うのにしたくなり(笑)そういうときに出会ったのが、このストラップ。

FULLCLIP × MemoGraph / JETGLIDE 2 (ブラック×ブラック)

JETGLIDE 2

日本のバッグメーカーである FULLCLIP と、フォトブックやカメラグッズを手がける MemoGraph(メモグラ)がコラボで開発した速写系ストラップ。従来の速写ストラップをよく研究して不満点のなさそうな作りになっていたことと、渋めのカラーバリエーションの豊富さが気に入って購入しました。といっても選んだのはブラック×ブラックですが(ぉ

JETGLIDE 2

JETGLIDE 2 が他の速写ストラップと違うのは、以下のポイント。人によって/シチュエーションによっていかようにも取り回せて、使い勝手が良いです。

  1. ストラップの両側で長さ調整が可能
  2. 長さはタブ+コントロールコードを使って調整。タブとコードはそれぞれ取り外しも可能
  3. ストラップはバックルで留まっていて取り外しが可能。ショートストラップ(別売)との交換も可能

またストラップは丈夫なシートベルト素材と本革のコンビ。バックル等のプラスチックパーツは YKK、コードエンドはニフコという日本製パーツを使って国内で製造。縫製も細かいところまで丁寧に仕上げられていて、作りの良さを感じます。

JETGLIDE 2

今までありそうでなかった、両側で長さ調整が可能なスライド機構。片側にしか付いていないと、いつもと違う向きで斜め掛けしたときに長さ調整ができず不便だったんですよね。また長さ調整にコントロールコードを採用している点も、他の速写ストラップで使われている D カンより軽い力で調整することができて扱いやすいです。

↑公式の使用イメージ動画。使い方は他の速写ストラップとよく似ていますが、伸縮のスムーズさは他社製品より良いと思います。

JETGLIDE 2

ストラップ脱着用のバックルはしっかりしていて不意に外れるようなことはなさそうですが、ネット販売限定で別売のベルクロ製バックルカバーが付属していました。私は今回交換用のショートストラップは買わなかったので、とりあえず脱落防止にこれをつけておくことにします。

JETGLIDE 2

質感も作りも良いし、気に入りました。あまり名の知れたブランドではありませんが、これ今まで試してきた速写系ストラップの中では一番よくできているんじゃないでしょうか。今のところ他の誰かとかぶる心配が少ない、というのもいい(笑。7D Mark II のほうもこれにしてしまおうかな。

FULLCLIP × MemoGraph / JETGLIDE 2

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2016/08/29 (Mon.)

Canon EF24-105mm F4L IS II USM

そういえば EOS 5D Mark IV と同時発表で、新しいフルサイズ向け標準ズームレンズ「EF24-105mm F4L IS II USM」が発表されていました。私は 24-70/F4L を気に入っているとはいえ、新型が出てくるとなると気になるじゃないですか。特にテレ側が 70mm までしかないレンズを使っていると、「あと一歩寄れたらもっと便利なんだけどなー」と思う場面が少なくなく。はたして 24-70 から買い換える意味があるかどうか、比較してみました。
比較対象は旧型の EF24-105/F4L、私の愛用する EF24-70/F4L、あとスペック的にもろ競合するシグマの 24-105/F4 [Art]。

レンズEF24-105mm
F4L IS II USM
EF24-105mm
F4L IS USM
SIGMA 24-105mm
F4 DG OS HSM
EF24-70mm
F4L IS USM
レンズ構成12 群 17 枚13 群 18 枚14 群 19 枚12 群 15 枚
絞り羽根枚数10 枚8 枚9 枚9 枚
最短撮影距離45cm45cm45cm38cm(マクロ時 20cm)
最大撮影倍率0.24 倍0.23 倍0.21 倍0.21 倍(マクロ時 0.7 倍)
特殊レンズ使用枚数非球面×4UD×1、非球面×3FLD×2、SLD×2、非球面×3UD×2、非球面×2
手ブレ補正効果約 4 段分約 3 段分約 4 段分約 4 段分
フィルタ径Φ77mmΦ77mmΦ82mmΦ77mm
最大径×全長Φ83.5×118mmΦ83.5×107mmΦ88.6×109.4mmΦ83.4×93mm
質量795g670g885g600g
実売価格*¥150,660¥118,800¥99,900¥123,760
* ヨドバシ.com での 8/29(月)時点の実売価格(税込)。

なかなか悩ましい結果になりました。EF24-105/F4L II は旧型を全方位的にブラッシュアップした、EOS 5D 向け標準ズームとしては隙のないスペックになっていると思います。旧型ではもう古くさくなったと言われる画質に関しても、現代のイメージセンサに合わせた性能になっているはず。しかし重さは 800g に迫る勢いになってしまい、これでは今までちょっと重すぎるだろうと思っていたシグマ 24-105/F4 のコストパフォーマンスの高さが際立ってくる感じ。
いっぽうで EF24-70/F4L はズーム域こそ狭いですがその分軽く、最短撮影距離の短さもあってかなり扱いやすいレンズと言えます。マクロ機能は操作性が特殊であまり出番がありませんが、それを差し引いてもよくできたレンズ。

EF24-105mm F4L IS II USM

品川での先行展示の際にレンズも出品されていたので、私物の EF24-70/F4L と比べてみました。EF24-70 にはフィルタがついているので実際よりも若干長く見えていますが、それでも EF24-105 II のほうが一回りコンパクト。ただ 5D4 はボディが軽量化されているので、持ってみた感覚では 5D3+EF24-70≒5D4+EF24-105 II といったところ。5D3 には付け替えてみていませんが、かなりズッシリくるんだろうなあ...。
最短撮影距離については、EF24-105 II はスペック上はテレ端で 45cm となっていますが、ワイド側だともっと寄れるようなので(撮影倍率は下がるけど)想像よりは取り回しやすい印象。

テレ側が 105mm まであれば、出かけるときに「今日は 70-200 を持って行こうかどうしようか」と悩むことも減るんだろうなあ。でも 5D3 との組み合わせにおいてはやっぱり軽さが命なので、やはり EF24-70/F4L は捨てがたいレンズ、という結論に至りました。

キヤノン / EF24-105mm F4L IS II USM

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2016/08/28 (Sun.)

EOS 5D Mark IV インプレッション

先日発表された EOS 5D Mark IV を見に、品川のキヤノン S タワーに行ってきました。

EOS 5D Mark IV

二日目の朝イチに行ってきたわけですが、思っていた以上にお客さんの入りが少ないですね。Mark III や 7D Mark II のイベントのほうが遙かに盛況だったような。まあ、ボディの外観がほぼ変わらず、機能面でもブラッシュアップ中心で「飛び道具」が少ない、しかも大幅な値上がり、発売日も直近とあっては、最初から買うつもりの人は見るまでもなく注文しているでしょうし、冷やかしにとってはネタが少ないので、こんなものなんでしょうか。
プロ写真家の方のセミナーをやっている時間帯は製品展示コーナーがほぼ貸し切り状態になるような状況でした。

EOS 5D Mark IV

というわけで、待ち時間ゼロで 5D Mark IV とご対面。

しかし、良くも悪くも Mark III と代わり映えしないデザインのせいで、新製品だというのに実物を目の前にした瞬間の高揚感はないですね。実際に買う段になると、逆にこれが買い換えてもバレないという大きなメリットにもなるわけですが(ぉ。
よく見ると細かなボディラインレベルで Mark III から変更されている部分はいろいろありますが、ほとんどの人は機銘板を見なければ Mark III と見分けがつかないんじゃないでしょうか。

EOS 5D Mark IV

構えてみた感じも、Mark III とほとんど変わらず。ただボディが軽くなったのは実感できるレベルで、Mark III の重さがネックで使用頻度が落ちている私には羨ましい。

EOS 5D Mark IV

ペンタ部は GPS/Wi-Fi 内蔵のために樹脂製に変更されているようですが、触ってみた感覚ではプラスチックっぽい安っぽさや脆さは感じられませんでした。
モードダイヤル上の表示は従来の単純な印刷から凹モールド+インク流し込みに変更されて、高級感が少し高まっています。

EOS 5D Mark IV

NFC ポートはグリップの側面に。α もこの位置に NFC をつけていますが、スマホとタッチするのにグリップ以外の部分でボディを支えなければならず不安定なんですよね。撮影機能の邪魔にならず、かつ電波が通せる場所を探していくとここしかないということなんでしょうが、もうちょっと何とかならなかったものでしょうか。

EOS 5D Mark IV

操作系もほとんど変わっていませんが、唯一追加されたのはマルチコントローラ(スティック)の右下に添えられたボタン。これが「測距エリア選択ボタン」で、7D Mark II の測距エリア選択レバーと同じ役割を担っています(機能アサインは変更可能)。7D2 の操作に慣れると 5D にもこのレバーが欲しいと思うようになったので、これは大歓迎。まあ 5D は動きモノをガンガン撮るためのカメラではないので、7D2 ほど頻繁に切り替えるわけではありませんが、操作性が同じ、というのはいいものです。

EOS 5D Mark IV

液晶はタッチパネル対応になりました。実機を見るまでは、どうせなら液晶のタッチとバリアングル(or チルト)はセットで搭載してほしかった、タッチだけあっても...と思っていましたが、触ってみるとやっぱりタッチは便利ですね。ライブビュー撮影時の AF ポイント選択がラクになるのはもちろんのこと、設定もタッチでできると随分扱いやすくなります。特にこれだけ多機能なカメラになると、設定変更のためにメニューをカーソル選択するだけでもまどろっこしいもの。タッチ操作はエントリー向けだからプロ機やハイアマ機には不要という論調も見かけますが、もはやカメラにはすべからくタッチパネル搭載してほしいですね...。

今回はイベントでの短時間のタッチ&トライで、撮影データも持ち帰れなかったためデュアルピクセル RAW の実力については不明。なので本当に「Mark III から大きく変わっていないことが確認できた」という感じの先行展示でしたが、従来から最も変わったのはシャッター音かもしれません。通常撮影時のシャッター音(というかミラーの駆動音)が Mark III の「バシャン」という音から「パシュッ」とでもいうような抑制の効いた音になりました(ちなみにソフトシャッターのほうは Mark III とほぼ同じ音)。これなら、シチュエーションによっては今までソフトシャッターを使っていた場面でも通常シャッターでいけるようになるかもしれません。こういうのを体感すると、Mark III から値段は上がったけど、外観からは分からない部分にもちゃんとコストがかかってるカメラなんだなあ、と思います。

さて、私はどうするかなあ。
これまでの私のカメラの買い換え方針は基本的に「撮れる写真が変わる」「写真の撮影スタイルが変わる」「写真の歩留まりが上がる」のいずれか、あるいは複数のポイントを満たした場合に買い換え/買い増してきたつもりです。でも Mark III→IV でそれらが変わるかというと、必ずしもそうではない。厳密に言えば歩留まりは多少上がるでしょうが、たぶん 10% も違わないでしょう。5D3 の売却益+10 万程度ならたぶん買い換えてたんだろうけど、20 万はちょっとコストに見合わないなあ。一足先に Mark III からの買い換えを決めた人の「7D Mark IIの値動きを見てるとEOS1桁と言えども値下がりする場合もあるようなので、普通は35万くらいまで下がるのを待った方が良いと思います。今の値段では個人的には誰にも勧めません。」というコメント、まさにその通りだと思います。
「フルサイズで 2,100~2,400 万画素」という時代があまりにも長く続いたので、そろそろメインカメラを 3,000 万画素クラスに乗り換えたい気持ちはあるんですが、これならまだまだ 5D3 でいいかな。近年はミラーレスのほうが進歩が著しいので、もし 5D シリーズの位置付けがこのまま定着するようなら、私が今後ミラー付きのカメラを買うことはもうないのかもしれません。

キヤノン / EOS 5D Mark IV

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投稿者 B : 20:54 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/08/25 (Thu.)

EOS 5D Mark IV

キヤノン、約3,040万画素になった定番フルサイズ機「EOS 5D Mark IV」 - デジカメ Watch

EOS 5D Mark IV

正式発表が待たれていた EOS 5D Mark IV がいよいよリリース。
ざっくりした機能解説や旧機種とのスペック比較はあっちの mono-logue のエントリーがとても解りやすいので、丸投げ(ぉ

EOS 5D Mark IVの進化ポイント: mono-logue

スペック面はいろいろと事前にリークされていたものと大きくは変わりませんでしたが、5D らしい全方位にわたる正常進化。Mark II→III のときの大幅なスペックアップに比べると、III→IV はスチル方面ではブラッシュアップが中心で驚くようなポイントはあまり見当たりません。液晶がタッチ操作対応になったのは歓迎ですが、チルトさえできない固定液晶では魅力半減なんだよなあ。
動画方面はついに 4K に対応。HDR 動画にも対応したとのことですが、これはいわゆる HDR 対応ディスプレイでより広いダイナミックレンジを表現できるものではなく、スチルで言う HDR(ダイナミックレンジを圧縮して、従来のディスプレイや紙でも白飛び・黒つぶれしないようにする処理)の動画版のようなので注意が必要です。これ自体は 80D に搭載されている機能の転用のようですが、5D の位置づけを考えればむしろサイカ先生も仰っているように Log 記録可能にして真の HDR 動画に対応すべきだったのでは...。

さておき、私はどうするか。少なくとも今後 4 年はフルサイズ一眼レフのスタンダードになるボディだし、近年はカメラもあまり値下がらなくなってきたので(まあむしろ一時期の発売半年で三割値下がり、みたいな状況が異常だったと言える)、こういうのは発売日に買って後継機種が出たら即買い換え、が最も費用対効果が高いような気はしています。値崩れを考慮して正式発表前に現行機種を売却したら、後継機種が想定よりも高価かったという事故も起こりえますが(;´Д`)ヾ。
でも先日書いたとおり、私の今の使い方だと当面は 5D3 で十分なんですよね。新しい「デュアルピクセル RAW」が実はすごかった、ということになればすぐにでも買い換えたくなる可能性はありますが、そうでなければ当面は 5D3 で粘る、あわよくば 5D5 まで引っ張る、くらいでも良いかと思っていたり。最近、カメラに限らず趣味系の物価上昇に対して自分の可処分所得が追いついていかなくなりつつあります(´д`)。

いずれにせよ、今週末のイベントで実機は見てくるつもり。まあ触ったら欲しくなっちゃうんだろうなあ。

投稿者 B : 22:54 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/08/18 (Thu.)

EOS 5D Mark IV カウントダウン

もはや公然の秘密となった、近日中の EOS 5D Mark IV 正式発表。製品写真までリークされていよいよカウントダウンという雰囲気が高まってきました。キヤノン開催のイベントが来週末なので発表は 25 日くらいかな?と睨んでいましたが、近年の業界の傾向としてリークから 2~3 日以内に発表されることが多いので、明日の正式発表という線もあり得ます。

出たら速攻 5D3 から買い換えそうな人もいますが、私はどうするかなあ。5D3 を買ったのも発売から数ヶ月後だったし。

私が今おもに使っている機材は、スポーツ・野鳥撮影用の EOS 7D2、暗所撮影用の α7S、普段使い&マウントアダプタ遊び用の α7 II、超汎用カメラとしての EOS 5D3、という布陣(我ながら多すぎる)。用途別にボディを使い分けられているので今のラインアップは気に入っているんですが、5D3 の用途が α7 II とかぶり気味で、しかも α7 II がマウントアダプタで EF レンズも使えるようになってから 5D3 の稼動率が落ちているんですよね。ただ長年使ってきた EOS はシャッターを切った時点で仕上がりがある程度予想できるし歩留まりも良いし、手持ちのカメラの中から一台だけ残せと言われたら迷わず 5D3 を選ぶでしょうが、これだけボディの選択肢があると出番が減ってしまうのは事実。
また、5D と 7D をそれぞれ新機種に更新し続けることを考えたら、いっそ両方を手放して 1DX 系に一本化したほうが良いんじゃね?という気もちょっとしています。まあ、二年おきに 20 万と 30 万のカメラを互い違いに買い換えるよりも、4 年おきに 60 万のカメラを買い換えるほうが必要な覚悟の絶対量がはるかに大きいですが(ぉ。

まあ、実際に製品が発表されたらそんなことお構いなしに買い換えたくなるかもしれませんけどね。噂になっているスペックはかなり堅実なブラッシュアップのようで、5D3 でさほど不満を感じていない身としてはこのままでも良いような気もしていたりします。ともあれ、正式発表を楽しみに待ちましょう。

キヤノン / EOS-1D X Mark II

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投稿者 B : 23:54 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/08/14 (Sun.)

MINOLTA α-707si

帰省中に、昨年亡くなった義父の遺品を整理していたらカメラが出てきたけど、どう処分すれば良いか判らないからちょっと見てほしい。使えるものなら使って、という相談を受けたので、ちょっと見てみました。
少し時代を感じるデザインのカメラバッグから出てきたのは、このカメラでした。

ミノルタ / α-707si