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2017/11/13 (Mon.)

EOS Kiss M の噂

最近カメラ関係の新製品情報をあまり追っかけなくなり、噂サイトもほとんど見なくなりましたが、これだけはさすがに気になりました。

キヤノンの「EOS Kiss M」とオリンパスの「E-PL9」が海外の認証機関に掲載|軒下デジカメ情報局

Bluetooth 認証にキヤノンの「EOS Kiss M」が登録されたとのこと。

ミラーレスカメラの性能が十分以上に高まり、一般的な撮影用途において機材が一眼「レフ」である必要がほぼなくなってきた今、EOS の中上位機種はともかく Kiss シリーズがミラーレスに移行するのは時間の問題だろうと思っていました。もしかすると初代 EOS M から「EOS Kiss ●」の名称で出てくるのではないかとさえ思っていましたが、商品戦略に関しては保守的なキヤノン、さすがにそこまではしてきませんでした。しかし昨年 EOS M5 でデュアルピクセル CMOS AF が採用されて実用的な AF 性能に達し、EOS でもレフ機からミラーレスへの主役交代カウントダウンが始まったな...と感じていたところで、いよいよ伝統の「Kiss」の名を冠したミラーレスが出てくるようです。

スペック的には 24Mpixel でデュアルピクセル CMOS AF を搭載した EOS M100 に近いものになるだろうと予想しています。でもそれよりも気になるのは、カメラとしてのスタイリングを EOS M5/6 のようなカメラ然としたものに寄せてくるのか、EOS M100 のようなコンデジライクな路線で来るのか、です。
個人的な予想としては、私の知人関係でここ数年の間に Kiss を買った人の選択理由の多くが「カメラらしいカメラで撮りたかったから」というのがキーになると考えています。もはやミラーレスでもスマホでもある程度十分な写真が撮れる現在、あえて新規に一眼「レフ」に手を出す人の多くは、レンズ云々よりも「ちゃんとしたカメラで撮ってる感」を求めているのだと思っています。海外では分かりませんが、少なくとも「Kiss」のイメージが通じる国内でこの名称をつけるなら、コンデジの延長線上にある M100 の路線はあり得ない。同じくコンデジ路線だった「M10」が一世代で「M100」にモデルチェンジし、二桁のモデル名を明け渡したのも、この EOS Kiss M の海外でのモデル名が「EOS M50」となる前提だったと考えれば辻褄が合う。キヤノンは今後 EOS M を一眼レフの EOS D 同様にハイアマ向けの一桁とエントリー向けの二桁&Kiss、コンデジ代替の三桁というヒエラルキーに整理しようとしているのではないでしょうか。そういうことも踏まえると、Kiss M/M50 は一眼レフに寄せたデザインにしてくるはず。従来の Kiss テイストをどの程度踏襲してくるかは分かりませんが。

EOS M5/M6 はレンズラインアップの貧弱さで「EOS D のサブボディ」たり得る状態にはなっていませんが、ダブルズームレンズキットを買って満足するユーザーが大半な Kiss のラインとしてであれば、今の EF-M レンズのラインアップは最低限はあるとも言えます。キヤノン以外のミラーレスはエントリー機が今手薄なので、出来さえ良ければ Kiss M はミラーレスにおけるキヤノンの起死回生のモデルになる可能性を秘めているかもしれません。
正式発表は来年の CP+ なのか、それとももっと早いのか。注目して待ちたいと思います。

キヤノン / EOS Kiss X9

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投稿者 B : 23:12 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/11/07 (Tue.)

SEIN Special Issue

シグマが製品登録ユーザーに無料送付している季刊誌「SEIN」の最新号が届きました。

広報誌「SEIN(ザイン)」特別号「SEIN Special Issue」発刊および「SEIN Annual」と「SEIN Online」のご案内 | コンテンツ | SIGMA|株式会社シグマ

SEIN

入っていたのは、いきなり季刊誌としての「SEIN」の終了と、今後は Web マガジン化+年刊誌「SEIN Annual」という構成に変更されることのお知らせでした。

個人的には、こういう企業によるロイヤルカスタマー向け施策って経営状況の変化だったり思い入れをもって維持してきた担当者の異動や退職などのきっかけで割と簡単に終了しがちなものだし、シグマといえど何回続くかなあ...とは思っていましたが、振り返ってみればもう三年以上も継続してきていたんですね。公式発表によると Web 中心への移行は海外からの要望が増え物理媒体での配布が難しくなったため、とあります。おそらくそれは事実なんでしょうが、毎度あの分厚い紙にこだわった内容と印刷で発行し続けるコストも無視できないものがあったのだろうと想像します。他のカメラメーカーは、力を入れた新商品ではカタログの装丁にもこだわることは珍しくありませんが、「釣った魚」にここまで餌をやるメーカーはまずないので、むしろよく今まで紙媒体で続けてきたよなあ、と感心さえします。

SEIN

従来の形態での「SEIN」は今号でいったん終了ということで、最終号のサブタイトルは「Life with Photography(写真のある人生)」。ありがちな題名ではありますが、従来の SEIN では必ず何か自社製品に関する訴求が含まれていたのに対して、この Special Issue では製品訴求は一切なく、ひたすら写真集と写真の話だけ。シグマが写真文化に貢献する目的で 800 冊を数える写真集を収集し、今後公開していくことを軸に構成されています。

SEIN

今回の Special Issue には厚紙製のスリーブケースが付属してきました。一年ちょっと前の SEIN 発刊二周年の際にも 8 冊が収納できるスリーブケースがついてきたので、今回で都合 13 冊が二つのケースに収まることになります。一体何人が捨てずに取っているか分からない冊子の全数にこのケースをつけて送るとか、「まさか捨てたりしてないよな?」と山木社長から信仰心を試されているような気分になってきます(;´Д`)ヾ。

SEIN

一昔前のシグマといえば「あまり高級感はないけどコストパフォーマンスがいい互換レンズメーカー」というイメージでした。それが山木和人社長が就任し、SIGMA GLOBAL VISION の発表~SEIN の刊行という流れを経て「強いこだわりを持ちながらも、ユーザーとの距離が近いカメラ/レンズメーカー」という立ち位置に変わったように感じています。他のレンズ専業メーカーも後追いで同じようなポジショニングを取ろうとしてきていることからも、現在のシグマの経営方針(本来は「生き残り策」だったのかもしれない)がおそらくうまくいっていることを思わせます。
私は自分自身で Foveon 搭載カメラを所有していないので、シグマユーザーとしてはまだまだ浅い方だと思いますが(笑)、メーカーとしての思想や姿勢、それと中小メーカーとして独自性を打ち出しているブランディングと商品戦略には強く共感するところがあります。カメラを取り巻く市場環境はまだまだ変化の途上にありますが、うまく生き残っていってほしいなあ。

SEIN

また SEIN Special Issue の巻末には「都内ショールームを準備中」のニュースが!シグマとしては初めての公式ショールーム、これは楽しみです。立地は都内とのことですが、シグマ本社も神奈川県川崎市といいつつかなり奥のほうだし、八王子や町田に作って「都内」と言い張っても驚かない(ぉ。まあカメラメーカーのショールームはほとんどが銀座・新宿・六本木に集まっているのでその界隈ではないかと思っていますが。
今までは新製品イベントといっても川崎の本社での開催でちょっと行けなかったのですが、今後は行けるようになるかなあ。SEIN の Web マガジン化と合わせて、期待しています。

投稿者 B : 23:50 | Camera | コメント (0) | トラックバック

2017/10/30 (Mon.)

CONTAX G Biogon の周辺像流れ補正

オールドレンズの第一人者・澤村徹さんの個人サイトにて、CONAX G 用 Biogon 21mm F2.8 を α7 シリーズで使った際の周辺像流れ対策について記事化されています。

G Biogon T* 21mmF2.8周辺像の流れを光学補正する - metalmickey's camera

G Biogon は 21mm に限らず 28mm でも、α E マウントで使った際に周辺の像流れと色被りが発生しやすく、使い物になる画質に仕上げようと思うと工夫が必要でした。どちらもフランジバックが短いが故にイメージセンサに対して光が斜めに入射することが原因と思われ、色被りについては画素サイズが大きな α7S(および S II)では比較的緩やかだし、どの機種でも Lightroom や PlayMemories Camera Apps の「レンズ補正」アプリを使ってソフトウェア的に補正することも難しくありません。しかし、センサのカバーガラスの厚みによって画質低下していると思われる周辺像流れに関しては、これまで決定的な解決策はなく、できるだけ主題を中央に配置する、絞りを開けて周辺は減光で落としてしまうなどの工夫をするしかありませんでした。

今回の話は、その周辺像流れに対して補正レンズを追加することで改善しようという話です。

Biogon

発端は、一年ほど前に Leica M マウントおよび CONTAX G の 35mm 以下の広角レンズに補正レンズを入れて検証した海外サイトの記事でした。半年くらい前から国内でもちらほら追試した人が出てきて実際に効果がありそうだったため、私も試してみようかな...と考えていたところで今回の澤村徹さんの記事。日本でこの人がやらなかったら他に誰がやるという方(笑)が記事化したなら、今後国内オールドレンズファンに広まっていくのではないでしょうか。

この手法の考え方としては、周辺像が流れてしまうことに対して予め補正レンズを入れることで、カバーガラスによる像流れを打ち消してしまおうというものです。まさに写真用レンズの設計と同じことをしているわけですが、改造不要でレンズの前群よりも前に補正レンズを追加するだけ、しかも補正レンズはありものの平凸レンズをステップアップ/ダウンリングで挟み込むだけでできるお手軽さが素晴らしい。色被りの補正には繋がりませんが、こちらはソフトウェア補正でどうとでもなります。

もともと描写力には定評のある G Biogon のポテンシャルを α7 シリーズで最大限に引き出せるなら、一万円ちょっとという追加投資は惜しくない。私も近いうちに試してみようと思っています。

KIPON / CONTAX G-NEX マウントアダプタ

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投稿者 B : 22:00 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/10/25 (Wed.)

α7R III

ソニー、4,240万画素×秒間10コマ連写の「α7R III」 - デジカメ Watch
ソニー / α7R IIIicon

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ソニーが α7R III を発表しました。
タイミング的にはそろそろ α7 シリーズがモデルチェンジする頃だろうとは思っていましたが、まさか α7R III が最初に来るとは思わなかった(;´Д`)ヾ。

ボディデザインは α9 とほぼ共通化され、バッテリの大容量化・スティック型コントローラ追加・液晶タッチパネル対応化など旧型で不満だったメカ要素はひととおり改善されました。イメージセンサそのものは α7R II と同等ながら、BIONZ やフロントエンドプロセッサの刷新によって AF 性能向上・低ノイズ化・高感度対応を果たし、ボディ内手ブレ補正の段数向上とペンタックスのリアレゾ相当の連写合成機能「ピクセルシフトマルチ撮影」にも対応、動画に関しては 4K HDR のボディ内記録に対応。さらに連写はメカシャッターで 10 コマ/秒とか、見た目が大きく変わらない中で中身は全方位に進化してきました。α9 から機能継承することで α7 III シリーズも大幅にスペックアップするだろうとは思っていましたが、想像以上の進歩と言えます。α9 はフラッグシップと言いつつも実際は動体撮影特化カメラでしたが、α7R III は万能型カメラであり、多くのユーザーにとっては α7R III こそがハイエンドと感じられるのではないでしょうか。

私が得に注目したのは α9 譲りの AF と連写性能で、4,240 万画素のフルサイズ機なのにメカシャッターで 10 コマ/秒というのは驚きです。α9 のような異次元の連写性能はないにせよ、α9 並みに食いつきの良い AF が使えて 10 コマ/秒で撮れるならそろそろ動体撮影用カメラとしての EOS 7D2 からの置き換えを考えても良い頃。なんたって APS-C にクロップしても 1,800 万画素あり、2,000 万画素級の 7D2 と解像度で引けを取りません。私もそろそろミラーありカメラから完全移行する時期を見計らっているところがあり、α7R III の登場によっていよいよそれが現実に見えてきたかな、と考えています。

価格は 37 万円前後とのことで、最近 40 万円クラスのカメラが普通に出てきすぎて感覚が麻痺していますが、まあ私が購入候補に入れるカメラでは残念ながらないですね...。今の私が買えるのはせいぜい無印 α7 クラスまでだし、いずれ出てくるであろう α7 III が α7R III の要素をどこまで踏襲してくるか次第です。とはいえ今の α7 II にもさほど大きな不満はなく、バッテリとスティックコントローラ、タッチ液晶が採用されたらそれだけのために買い換えてもいいとは思っていますが。あとは初代 α7 から世代を重ねるごとにジワジワ大きく重くなってきているのがネックかなあ。

ソニー、フルサイズ標準ズーム「FE 24-105mm F4 G OSS」 - デジカメ Watch
ソニー / FE 24-105mm F4 G OSSicon

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そして今回の注目はボディ以上にレンズかなと思っています。フルサイズ対応の標準ズームとして待望の 24-105mm F4 が登場しました。

初代 α7 と同時発売された 24-70mm F4 は一見ソツのない描写をするもののボケには不満が多く、旅行等でレンズを厳選する必要があるときには仕方なく使うけど普段はなるべく使わないようになってしまっていました。かといって 24-70mm F2.8 GM は高価いし重いしで買う気になれず、サードパーティ...具体的にはシグマあたりから対抗モデルが出てくれないかなと臨んできたところでした。それがシグマがなかなか「DG DN」シリーズを出さない間に、純正から出てきてしまうとは。
フルサイズ用レンズの標準ズームとして一般的な 24-70mm は、これ一本で済まそうと思ったらテレ側がもう一声欲しい、と感じるシーンも少なくありません。そこに 24-105mm というのはちょうど良いズーム域であり、キヤノンでもこのスペックのレンズは長らく定番となっています。そういう意味では FE 24-105mm F4 というのはまさに理想的なスペックで、これで画質が 24-70mm 以上であれば是非とも買い換えたいところ。

ただネックなのは 24-70mm よりも 200g 以上重くなってしまうところなんですよね。キヤノンでも 24-70mm より 24-105mm のほうが大きく重いので仕方のないところではあるし、α の FE 24-70mm F4 はデジタル補正を前提として小型軽量化したレンズでもあるわけで、真っ当に画質向上させようと思ったら大きく重くなってしまうのはやむを得ないとも思います。
まあちょっと重くなることを除けば現 24-70mm F4 の不満を全部解消してくれる可能性の高いレンズなので、買い換えを視野に入れつつ早いうちに実機を試したいところです。

投稿者 B : 23:37 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/10/24 (Tue.)

SIGMA 16mm F1.4 DC DN

シグマ、ミラーレス用の広角レンズ「16mm F1.4 DC DN | C」を開発発表 - デジカメ Watch

SIGMA 16mm F1.4 DC DN

シグマがミラーレスカメラ用の交換レンズ新製品を発表しました。

スペックは 16mm F1.4、「DC DN」カテゴリ、つまり APS-C 以下フォーマットのショートフランジミラーレス用レンズという位置づけ。昨年発売された 30mm F1.4 DC DN に続く二本目で、APS-C では 24mm F1.4 相当、m4/3 では 32mm F1.4 相当となります。このシリーズはシグマとしては珍しくカメラ側のデジタル補正を前提とした設計で、スペックの割に軽量コンパクトかつリーズナブルな製品バランスを目指していて、今回の 16mm F1.4 もその路線に基づいています。
シグマのミラーレス用レンズとしては以前の「DN」シリーズが F2.8 のコンパクトな単焦点レンズとして存在しましたが、現在は他のシグマレンズ同様に「大口径で描写に説得力がある、キットレンズからわざわざ換える意味のあるレンズ」に方向転換してきた印象があります。個人的には 19mm F2.8 DN は気に入っているので寂しいですが、確かにさほど明るくないレンズは使用頻度下がっちゃうんですよね...。

また、シグマのサイトには今後の開発予定としてロードマップが公開されています。

DN series road map | SIGMA GLOBAL VISION

ロードマップといっても追加のもう一本だけですが、次は中望遠レンズになる模様。DN シリーズにおける 60mm F2.8 に近い焦点距離になるようですが、この 35mm 判換算表はかなり正確に描かれているようで、見た目からストレートに推測すると 55mm F1.4(APS-C で 82.5mm 相当、m4/3 で 110mm 相当)になるのでしょう。APS-C だとポートレートレンズに最適になりそうです。E マウントでは 50mm F1.8 OSS(APS-C)、Sonnar 55mm F1.8(フルサイズ兼用)という激戦区だけに、明るさと価格で純正レンズに対抗する狙いでしょうか。

個人的にはカメラはもうフルサイズメインになってしまい、APS-C ボディもあるけどフルサイズと共用できるレンズ以外は基本的に買うつもりがないので、このレンズはちょっと選択肢に入らないかなあ。そういう意味では、上にフルサイズがある E マウントで出すよりも APS-C で完結しているキヤノン EF-M やフジ X マウントで出した方が喜ぶユーザーは多かったんじゃないかとも思いますが、そこはやっぱりマウントの普及率で決めているんでしょうか。
これはこれとして、フルサイズ対応の「DG DN」シリーズの登場にも期待しています。シグマ山木社長のインタビュー記事等には検討中という話が時々出てきますが、いつになるんですかね。

投稿者 B : 22:16 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/10/19 (Thu.)

Adobe Lightroom CC クラウド版とクラシック版

アドビ、Lightroomをクラウドベースアプリに - デジカメ Watch

Adobe がプライベートカンファレンス「Adobe MAX」において、Creative Cloud 製品のアップデートを発表しました。多くのソフトウェア群で同日最新バージョンが配信開始されていますが、中でも話題になっているのは RAW 現像ソフトウェアである Lightroom でしょう。

Adobe Creative Cloud

従来の Lightroom は「Lightroom Classic CC」と改称され、デスクトップアプリとしては継続するものの徐々にメンテナンスモードに入っていくものと思われます。その一方でモバイルアプリをベースに進化してきたクラウド版が代わって「Lightroom CC」を名乗ることとなり、今後の進化の方向性がこちらであることが明示されました。Adobe は当面は二つのバージョンが併存していくと公式には説明していますが、クラウド版が機能的にクラシック版の機能をほぼ吸収したタイミングで本格移行が行われるものとみられます。

両バージョンの位置づけや機能差分などは PC Watch の笠原一輝氏の記事で詳細に解説されています。

【笠原一輝のユビキタス情報局】新名称になったAdobeの写真編集アプリ「Lightroom Classic CC」と「Lightroom CC」を速攻レビュー ~プロの写真管理もクラウドストレージ時代に突入 - PC Watch

クラシック版は名称が変わってマイナーアップデートが施された程度であまり違いが感じられませんが、クラウド版(新 Lightroom CC)のほうはどんなものか、少しだけ使ってみました。

Adobe Lightroom CC

起動直後の画面。ファイルの取り込みから始めるわけですが、クラシック版とは違ってフォルダ単位での取り込みができず、ファイル単位か外部メディアからの取り込み、あるいはスマートデバイスとの同期が選べます。一応ファイル単位での取り込みダイアログでフォルダ内の画像を全選択すればフォルダ単位の取り込みとほぼ同じことはできますが、クラウド同期が前提なのでフォルダ単位の大量のデータ取り込みはまだ想定されていない感覚があります。

Adobe Lightroom CC

編集画面はこんな感じ。調整項目はクラシック版とほぼ同じですが、UI がスマホアプリ的というか Web アプリ的というか。このほうが PC だけでなくスマホやタブレット版のアプリと機種依存なく共通の UI にできるということでしょうが、クラシック版の超細かい UI に慣れた身としては調整項目の一覧性がなくなってしまったのが残念。それからクラウド版ではトーンカーブがいじれないのが、けっこうトーンカーブ多用派としては惜しい。階調補正でもある程度までは追い込めるけど、トーンカーブも併用できたほうが痒いところに手が届くんですよ...。

また右クリックメニューの内容も相当少なくなっています。これが発展途上ゆえのものなのか、マルチデバイス対応にあたって意図的に減らしたものなのかは分かりませんが、右クリックから現像設定を細かく指定して JPEG 出力、という今まで使い慣れたワークフローから外れてしまうのは使いにくい。

Adobe Lightroom CC

でもそれ以上にクラウド版の致命的な弱点は「クラウド版である」ということに尽きるでしょう。私が使っている Creative Cloud フォトプランだと 20GB のクラウドストレージが付属してくるのですが、RAW データで 20GB なんてあっという間ですよ。例えば先日撮ってきた全日本モトクロス選手権の写真なんて、明らかな失敗写真を削除して粗く整理した状態でも 40GB 近くある。試しにフォルダ内の写真を全部読み込ませてみたところ、全てクラウドストレージに同期し始めたので途中で容量がいっぱいになってしまいました(´д`)。
大容量のプランを契約すれば最大 1TB のクラウドストレージが使用可能になりますが、それでもローカルにある全ての RAW 画像が収まる容量では全くなく、空き容量が減ってきたら削除して新しい作業用データを同期させる、という作業スペース的な使い方をするのであればクラウドである意味も半減します。当然未来の姿はこっちなんだろうけど、現実はまだまだ環境が追いついてきていないな、というのが正直な感想です。

私もイベントで撮った写真をすぐに SNS 等に共有したいけど少し編集してからにしたい、かといって Instagram ではいじれる幅が狭いし画質も落ちるし...という欲求はあって、そういうときにモバイル版でもフル機能に近い Lightroom が使えるのは確かに便利。で、外で軽く編集した状態のまま自宅で続きの本編集ができるのであれば、クラウド版は確かに「アリ」なんだと思います。でもまだ道半ば感が強いかな。
私は当面 Lightroom Classic CC をメインに使うのは変わらないと思います。来たるべきクラウド版への完全移行が必要な時点で、Lightroom CC が期待したような完成度でなければ、そのときは SILKYPIX なり Capture One Pro への転向も考えるかもしれません。

Adobe / Creative Cloud フォトプラン(Photoshop+Lightroom)

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投稿者 B : 23:54 | Camera | PC | Software | コメント (0) | トラックバック

2017/10/15 (Sun.)

RICOH THETA V

やや出遅れ感がありますが、こいつを手に入れました。

リコー / THETA V

RICOH THETA V

私にとって初めての全天球カメラ。周囲では初代 THETA の頃から使っている人が何人かいて、実物も見せてもらったことがあるんですが、今までの機種は解像感的に今ひとつかなと感じていたのと、積極的に使うシーンがあまり思いつかないので自分では手を出さずにいました。しかし今回の THETA V では静止画の画質が向上し、動画も 4K 解像度や 360° 空間音声の記録にも対応して、これは一定のクオリティを超えてきたなと。VR で見てみたらどうなるかという興味もあり、ついに手を出してみました。

RICOH THETA V

いわゆるスチルカメラとは全く違う製品で、触ってみるとカメラ感は皆無と言って良いですね(笑。操作ボタンも最低限で、基本的にスマホから操る感じ。Wi-Fi は 5GHz 帯にも対応しているというのが意外でしたが(5GHz 帯は法令により屋外使用できないため国内メーカー製品では対応していないことが多い)、屋内イベント会場の全天球撮影や動画ストリーミングをすることを考えると 5GHz 帯を使った方が安定するわけで、考えてみれば納得です。

RICOH THETA V

私は旧機種をちゃんと使ったことがないため比較できないのですが、今回のモデルから Android ベースになったことは賛否両論あるようですね。今後の機能拡張を考えると開発しやすいプラットフォームにしておく必要があったことは理解できますが、まあ電池はもたないですね(´д`)。スリープ状態で 2~3 日置いておいたらバッテリがカラッカラになっているのはカメラとしては使いづらい。それほど頻繁に撮影するわけでもないし、これなら起動に少し時間がかかることを受け入れて毎回コールドスタートするようにしても良いかもしれません。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

何かサンプル画像でも載せようと思ったんですが、全天球撮影だと人物や自分の生活環境まで写ってしまいがちで、なかなか気軽には Web に掲載できないですね(;´Д`)ヾ。撮影者の手や頭も消せないし。
またいわゆるスチル写真と違って構図とかボケを活かした画が作れるわけでもなく、その時点の自分の周囲 360° を「記録」するという感覚に近い。業務ユースならともかく、個人ユースだとごくパーソナルな記録という位置づけになります。これはこれで面白いですが、blog ネタとしてはちょっと厳しいモノがあります(笑

とはいえ、今まで自分が使ったことのない種類のデバイスをいじるのはなかなか楽しいもの。しばらくいろんなところで撮ってみようと思います。

リコー / THETA V

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投稿者 B : 22:05 | Camera | Compact | コメント (0) | トラックバック

2017/09/16 (Sat.)

K&F Concept L/M-NEX マウントアダプタ レビュー (2)

K&F Concept のマウントアダプタレビューの続きです。

K&F Concept / ライカ M レンズ-Sony NEX E ボディマウントアダプター JPKF06.113

K&F Concept L/M-NEX

今回は実写画像を交えつつ、使用感について書いていきたいと思います。

【関係性の明示】
本エントリーの執筆にあたり、マウントアダプタの開発元である K&F Concept よりレビュー用製品の提供を受けています。ただしそれ以外の報酬はなく、記事内容への関与も一切ありません。事実誤認があった場合は、修正部分を明示した形で訂正を行います(誤字脱字の修正を除く)。

私が持っている M マウントレンズは NOKTON 40mm と SUPER WIDE-HELIAR 15mm の 2 本。M マウントといえばライカですが、ライカでは中古でも安くないのに対して、フォクトレンダーはハイスペックレンズでなければ新品でも手を出しやすい価格帯。ミラーレス、特にフルサイズセンサ搭載の α7 シリーズでコンパクトなシステムを組むのに最適なレンズ群だと思います。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7R | Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC ]

まあ、マウントアダプタなので装着してしまうとあまり存在感を気にしなくなってしまうものですが、今まで使っていたフォクトレンダーのヘリコイドアダプターはズッシリ重く、せっかく軽い M マウントの MF レンズを使っているのにちょっと惜しいなあ...と感じてもいました。それがこのシンプルなマウントアダプタに換えることで一回り軽量になり、持ち歩きの気軽さが一段上がった感覚があります。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7R | Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC ]

MF レンズではフォーカスリングと絞りリングを頻繁に操作することになります。このマウントアダプタは特にガタが気になることもなく、いい意味でマウントアダプタのことを忘れて撮影に集中できます。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7R | Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC ]

最近はあまりガッツリ撮影しに行く余裕もなくて、つい AF でラクをしがちだったんですが、久々に MF レンズだけで撮影に没頭するのも改めて楽しい。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7R | Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC ]

NOKTON 40mm F1.4 は描写に古くささはないながらも、やや緩さを残した柔らかい描写が気に入っています。現代のカリッカリのレンズも気持ちいいんだけど、そればかりだと疲れてしまう気がして。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7R | Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC ]

このマウントアダプタはオーバーインフ気味に設計されているようで、(少なくとも手持ちのレンズとの組み合わせを試してみた限りでは)無限遠が出ないということはありませんでした。マウントアダプタの世界では、アダプタの精度だけの問題ではなく、レンズ側の製造のバラツキにも由来するところなので、レンズとアダプタの組み合わせによっては無限遠が出ないということはままあります。最近はアダプタ側をオーバーインフにすることでそのバラツキを吸収するのが一般化していますが、このアダプタもその流れを汲んでいるようです。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7R | Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC ]

逆行耐性もチェックしてみました。特にアダプタ起因で内部反射が増えるようなこともなく、レンズ本来の性能が出ていると言えそうです。まあ M マウントはそもそもフランジバックが短く、内部反射が起こりにくい構造ではあるんですが。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7S | Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II ]

続いて SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asph. II。ボディは超広角レンズでも周辺部の色かぶりが発生しにくい α7S に換えています。

ここまで広角のレンズになると被写体にグッと寄って撮ることが少なくなるので、ヘリコイド付きアダプタよりはスタンダードなアダプタで身軽に使いたいところ。やっぱり NOKTON よりはこっちのレンズのほうが、このアダプタとの相性がいいように思います。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7S | Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II ]

SWH15/4.5、久しぶりに使ったけどやっぱり良いですね。ネイティブ E マウント対応の III 型が出て画質面では当然そっちのほうが良いわけですが、α7S との組み合わせなら周辺の色かぶりも像流れもさほど酷くないし、中央部のパキッとした描写は気に入っています。手軽に使えるアダプタが手に入ったことだし、もう一度活用してやろうという気になってきました。

K&F Concept L/M-NEX

[ Sony α7S | Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II ]

α7 シリーズは今最も勢いがあるカメラだし実際いいカメラだと思うんですが、純正レンズは画質や機能重視でどんどん重厚長大化しています。それに対して M マウントレンズは「フルサイズのカメラを手軽に持ち歩いて撮れる」という α7 シリーズのもう一つの活かし方を提示してくれるレンズ群と言えます。街中でスナップを撮るにしても、これくらいの存在感のカメラとレンズならば気兼ねしなくていい。
K&F Concept の L/M-NEX マウントアダプタは、特別な機能こそないものの、そういう使い方に「必要にして十分」なアダプタだと思います。この価格帯ならばレンズの本数分だけ揃えてもお財布にはやさしいはず。私も今後、二本目以降のアダプタを買うときや、新しいマウントに手を出してみたいけど使い続けられるか自信がないときには、K&F Concept の製品を選択肢に入れることにします。

K&F Concept / ライカ M レンズ-Sony NEX E ボディマウントアダプター JPKF06.113

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投稿者 B : 22:30 | Camera | Camera Accessory | NOKTON classic 40/F1.4 MC | Photograph | SUPER WIDE-HELIAR 15/F4.5 ASPH.II | α7R | α7S | コメント (0) | トラックバック

2017/09/07 (Thu.)

K&F Concept L/M-NEX マウントアダプタ レビュー (1)

中国発のカメラ周辺機器ブランド「K&F Concept」のマウントアダプタを試用する機会をいただいたので、使ってみた上でのレビューを書いていきます。

K&F Concept / ライカ M レンズ-Sony NEX E ボディマウントアダプター JPKF06.113

K&F Concept L/M-NEX

今回はブロガー向けレビューサイト経由ではなく、メーカーさんから直接製品のご提供をいただきました。とはいえいつも通り中立な視点で評価するつもりですが、念のため関係性を明示しておきます。

【関係性の明示】
本エントリーの執筆にあたり、マウントアダプタの開発元である K&F Concept よりレビュー用製品の提供を受けています。ただしそれ以外の報酬はなく、記事内容への関与も一切ありません。事実誤認があった場合は、修正部分を明示した形で訂正を行います(誤字脱字の修正を除く)。

K&F Concept は今年に入ってから日本国内での正規流通が始まり、特にマウントアダプタは低価格な割に作りが良いと話題になっているメーカー。オールドレンズ&マウントアダプタの第一人者である澤村徹さんや最近オールドレンズ用ボディとして初代 α7 を購入された MacBS さんが立て続けに同社のマウントアダプタを試されていたので、私も気になっていたところでした。そこにレビュー用機器提供のオファーをいただいたため、喜んでお受けしました。
※2017/9/11 追記:初回に試用した製品は初期不良でマウント面に擦り傷があったため、メーカーさんより代替機を入手した上で写真を差し替えました。

K&F Concept L/M-NEX

今回レビューするのはライカ M-ソニー E(フルサイズ対応)のマウントアダプタ。最近のマウントアダプタは電子連動、シフト対応、縮小光学系搭載、強引な AF 対応など、「変態」と呼ぶに相応しい高機能な製品が増えています。逆に言えば普通のマウントアダプタは以前ほど話題になることも少なくなりましたが、選択肢といえば「カメラ店で大手メーカー製品をそこそこの値段で買う」か「Amazon で中国系メーカーの怪しくて安い製品を買う」かの二択だったと言えます。そこにありそうでなかった「そこそこの品質で安価なマウントアダプタ」として K&F Concept が現れた印象。焦点工房やヨドバシカメラでも取り扱いが始まったのも安心材料です。

K&F Concept L/M-NEX

特別な機能のないマウントアダプタで、外観的にも特筆すべきものはありませんが、内面反射防止の凹凸がついているなど、作りにはこだわっている印象。
ただ、開封時から既にマウント面には製造時あるいは検品時についたと思われる細かな擦り傷がありました。マウント面へのこの程度の傷は使っていくうちについていくものだからあまり気にしませんが、ちょっと残念なところ。
※2017/9/11 修正:メーカーさんに確認したところ、この擦り傷は初期不良だったようです。代替機には目立つ傷はありませんでした。

K&F Concept L/M-NEX

私が愛用している L/M-E マウントアダプタ、フォクトレンダー(コシナ)の Close Focus Adapter と比較してみました。横並びで見ると、デザインも質感も精緻な作りもコシナの方が上ですが、値段が 10 倍違いますからね...。

またコシナのほうはアダプタ側に最短撮影距離を短縮できるヘリコイドが仕込まれていることもあってかなり重い(実測 120g)のに対して、K&F Concept のほうは実測 49g しかなく、とにかく軽い。M マウントレンズは寄れないことが多いためヘリコイド入りのメリットもありますが、レンズのコンパクトさを活かして軽快にスナップに行きたいことも多いため、この軽さはアドバンテージになり得ます。

K&F Concept L/M-NEX

このマウントアダプタを使って NOKTON classic 40mm F1.4 MC を α7R に装着してみました。α7 II も持ってるけど、M マウントレンズはよりコンパクトな初代 α7 シリーズにこそ似合うと思います。

K&F Concept L/M-NEX

アダプタの縁はダイヤカットされていてキラリと光ります。1980 年代のツァイス・イエナ製レンズっぽさがあって、私はけっこう好き。

K&F Concept L/M-NEX

レンズリリースレバーは他社のアダプタに比べるとちょっと押し心地が軽いかな。まあ撮影中にレンズが外れてしまうようなことはないでしょうが、α はグリップとマウントの間隔が狭く、人によっては指が当たりがちなので気をつけたいところ。

K&F Concept L/M-NEX

アダプタの側面に刻まれたローレット。もう少し細くてエッジが立っていればフォクトレンダーレンズとの相性はベストだったでしょうが、まあ十分です。
レンズを装着してみてもガタツキも特にないし、実売 3,000 円もしないアダプタとしては十分すぎるクオリティと言えます。

K&F Concept L/M-NEX

こちらは α7S+SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5。NOKTON だと「もうちょっと寄りたい」と思ってヘリコイドアダプタにお世話になるシーンが多いので、私はこのマウントアダプタはこちらの組み合わせで使うことのほうが多くなりそうかな。

「安価で高品質なマウントアダプタ」ということで、これからマウントアダプタ遊びを始めるビギナーはもちろんのこと、複数のボディマウントでレンズを使い回したいヘビーユーザーや「レンズにアダプタをつけっぱなしにしたい」ユーザーの複数買いにも向いていると思います。特に M42 や L39 などのスクリューマウントの場合はレンズの付け外しが面倒なので、アダプタをつけっぱなしにしてバヨネットで一発着脱できるとラク。既にひととおりマウントアダプタは持っているような人でも、サブ用にとりあえず買っておくのに良い選択肢だと言えそうです。

次回は実際の撮影を通して使用感などを試してみようと思います。

K&F Concept / ライカ M レンズ-Sony NEX E ボディマウントアダプター JPKF06.113

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2017/09/04 (Mon.)

RX0 を見てきました

ここのところ RX(-)0 関連のエントリーばかり書いている気がしますが(ぉ)、銀座ソニーショールームにて先行展示が始まった RX0 を早速見に行ってきました。

ソニー / DSC-RX0icon

RX0

パッと見では「GoPro 的な横型にデザインリニューアルしたアクションカム」に見える佇まいですが、側面のツァイスロゴや正面の「RX0」の記載は紛れもなく RX シリーズの系譜。

RX0

同じ 1inch サイズのセンサを搭載する RX100 III と比べてみるとめちゃくちゃ小さいことがよく分かります。あまりに小さくてどこに展示されているか探してしまったほど(笑

RX0

レンズは 24mm F4 相当の短焦点レンズ「Tessar」。RX100(III 以降)ではワイド端 24mm F1.8 だからやや物足りなく感じますが、ここまでの小型化にはレンズの小型化は避け得ないわけで、被写界深度以外の部分は高感度でカバーしろということでしょう。そのために他の RX100/RX10 シリーズより敢えて低画素数のセンサを搭載しているのだと思われます。そもそもボケによる表現よりも「普通のカメラでは撮れない撮影領域の表現」を目指したカメラでもありますし。

RX0

上面についているボタンは電源とシャッターのみ。レンズ交換式カメラ的なマニュアル操作にも対応した他の RX シリーズとは随分異なる、割り切った操作系。

RX0

入出力端子(展示機では端子カバーは取り払われていました)はリモコン用のマルチ端子(給電/microUSB 兼用)、microHDMI(4K 外部レコーダ接続要)、マイク入力、カードスロット。このサイズの中にこれだけの I/O を詰め込んでいるのが、これが単に超小型のスチルカメラではなく業務用途を強く意識した製品であることを示しています。
それにしてもメモリカードスロットが microSD だけでなく M2(メモリースティックマイクロ)にもしぶとく対応していることに驚いた(笑

RX0

背面の操作ボタンはメニュー+上下左右程度の最低限のもの。UI は α/RX シリーズと共通化されていますが、ボタンの大きさと配置からして撮影設定を頻繁に切り換えて使うのに向いているとは言えません。基本的にカメラ任せで撮るか、スマホと繋いでスマホからコントロールするか、という使い方になります。ボケを制御するようなカメラでもないし、とにかくプログラムオートでシチュエーションや構図優先で撮るような感じになるでしょう。結果的に「超高画質な Cyber-shot U」という感覚で、元ユーザーとしては久しぶりにああいう撮り方したいなあ...と思えます。

RX0

メニューも α/RX そのもの。ただ画面が小さい上に設定項目がとても多いので、このボタンでチマチマ操作するのはちょっと厳しい。基本的に一度設定したら後はほぼ触らないかなあ。
このカメラ、業務用としては多視点撮影やバレットタイム撮影なんかにも使われるようになると思うんですが、外部から撮影設定を一括変更できる機能とかあったりするんでしょうか。この UI で一台ずつ設定していくのはちょっと現実的ではなさそうです。

先天的な小さいモノ好き(ぉ)な私としては、実物を見ると改めて欲しさが高まってきてしまいました。まあ発売後すぐに買うのはちょっと難しいですが、そのうち手に入れたいなあ...。

ソニー / DSC-RX0icon

iconicon

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2017/09/01 (Fri.)

Sony RX0

ソニー、積層型CMOS搭載の耐衝撃カメラ「RX0」を国内で10月発売 - デジカメ Watch
ソニー「RX0」はいわゆるアクションカムなのか - デジカメ Watch

ソニーからレンズ一体型カメラ「RX」シリーズの新モデルが発表されました。IFA での海外発表からそのまま国内でも正式発表、力の入れ具合が伝わってきます。
しかも今までの RX シリーズとはかなりコンセプトの違う、市場開拓型の製品になっています。

ソニー / DSC-RX0icon

iconicon

いやあこれは驚いた。RX-0 といえばお台場に建造中の白いアイツを連想しますが、今まで与太話として言っていた RX0 が本当に製品化されてしまうとは。アクションカム系のフォームファクタでありながら 1inch センサ、防水、高耐久性を備え、1/32,000 秒の高速シャッター、16 コマ/秒の高速連写、スーパースロー撮影、4K 動画撮影(要外部レコーダ)、マルチカム対応というスペックは紛れもなく RX シリーズの系譜。独自性の高い自社センサを軸に新しい撮影スタイルを提案する商品企画は近年のソニー α/RX のお家芸と言えます。

でもスペックはすごいんだけど、個人的に思い出したのはかつての Cyber-shot U(DSC-U10)。カメラ付きケータイが普及する直前のタイミングに登場した極小のコンデジで、高画質なデジカメは他にもあったにも関わらず、私は買わずにはいられませんでした。RX0 は「2017 年の最新技術で Cyber-shot U を作ったらこうなった」みたいなところがあって、このカメラでどんな被写体をどう撮りたいかというイメージがなくてもつい欲しくなってしまいます。お台場に実寸大 RX-0 が出現するタイミングで RX0 の名を冠するカメラが出てきた、という符合に惹かれるところもありますが(ぉ。ああ、そういう意味では RX0 で RX-0 を撮りたい(笑

とはいえ用途不明のカメラに 8 万円ポンと出せるわけでもないのも事実なんですよねー。まあ、最近の α/RX のキャッシュバック濫発っぷりを見ると、これも半年もしたらキャッシュバック対象になるんじゃないの?と思えてしばらく待ってりゃ良いか、となる部分もありますが。
何にせよこれは発売前にぜひ一度実物を触ってみたいところです。

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2017/08/29 (Tue.)

EOS M100

キヤノン、フェイスジャケットで着せ替えられる「EOS M100」 - デジカメ Watch

EOS M100

EOS M のニューモデル「M100」が発表されました。

最近の EOS M は M5 や M6 といった他社トレンドに追随するミドルハイスペック/クラシカルデザインの方向性に振っていましたが、今回は二年前の M10 の後継にあたるエントリークラスとして出てきました。小型軽量でシンプルなミラーレスというのは M10 を踏襲しながらも、フェイスジャケットで外観をカスタマイズできるというのはかつての PowerShot N シリーズを汲む流れ。コンパクトデジカメ市場がほぼ壊滅した今(それでもキヤノンはかなりのラインアップを持っていると思う)、PowerShot N のようなデザインで遊べる路線はもうミラーレスしかないのでしょう(その市場も残っているかどうか怪しいけど)。

かつての NEX-5 シリーズの削ぎ落とした商品性に惹かれてミラーレスに手を出した私としては、やはり最近のミラーレス重厚長大路線よりはこういう小型機にこそがんばってほしいという思いがあります。これよりも前に出た小型ミラーレスはたぶん M10 が最後で、もう他のメーカーが目もくれないカテゴリだからこそ、諦めずに磨いていってほしい。まあ私が本当に欲しいのはエントリー向け、女子向けではなくて研ぎ澄ました小型機なんですけどね...。ただ M100 もスペックを見ると 2,400 万画素、デュアルピクセル CMOS AF という M5/M6 相当の画質や性能を期待できそうなものではあります。あとはもうちょっとだけ操作性にこだわってほしいのと、何と言ってもレンズですね。シリーズが始まって 5 年が経つというのに 6 本しかない、というのはいくらなんでもやる気がなさすぎます。

キヤノン、手ブレ補正付きの「EF85mm F1.4L IS USM」 - デジカメ Watch
キヤノン、アオリ撮影用のTS-Eレンズを拡充 - デジカメ Watch

EF85mm F1.4L IS USM

一眼レフ用の EF レンズも一気に 4 本出てきました。ポートレートレンズの王様 85/F1.4L と、チルトシフト対応の TS-E レンズ群。TS-E に至っては 50mm・90mm・135mm をまとめて出してくるとか、がんばりすぎ(;´Д`)ヾ。

私は TS-E レンズにはあまり縁がないので(それでも年に何度か建造物を撮るときに欲しくなってしまう)、どちらかというと好きな焦点距離である 85mm が気になります。85mm F1.4 といえばポートレートの定番レンズですが、キヤノンには今まで F1.2L と F1.8 しかなく、長らく空いていたポジション。そこに満を持して L レンズ、しかも IS つきですか...こないだシグマの 85/1.4 を買ったのは失敗だったかなと一瞬思いましたが、価格差を見て現実に戻りました(ぉ。いやソニーの 85/1.4GM だってそれくらいするし、ポートレートメインの人にとっては決して高くないと思いますが、私はシグマでいいや...。

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2017/07/23 (Sun.)

SIGMA MC-11 (EF-E) Ver.1.08

スプラトゥーン漬けですっかり出遅れてしまいましたが、先週リリースされたシグマ MC-11 の最新版ファームウェアを適用してみました。

SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11 SA-E / EF-Eファームウェアアップデートのお知らせ

SIGMA MC-11

EF-E 用の最新バージョンは 1.08(SA-E 用は 1.06)。最近のアップデートはほとんどがシグマの新レンズ対応ばかりで私には関係がなく、私はめんどくさいので Ver.1.02 のまま放置していました。
今回の主なアップデート内容は「非対応レンズの一部で発生している AF 不具合の修正」とのこと。シグマは以前にも動作保証外レンズのためのファームアップを提供してくれたことがあり、MC-11 がユーザーにとってどういう役割を担っているか、ちゃんと解ってますね(ぉ

SIGMA MC-11

個人的にちょっと期待していたのは「非対応レンズでもファストハイブリッド AF を使用可能にしてくれるんじゃないか?」ということでしたが(このへんの詳細は過去記事参照のこと)、ファームアップしても非対応レンズ装着時には α7 II の AF 設定は位相差/コントラストのどちらかしか選択できず、対応レンズのように速度と精度を両立したハイブリッド動作にはなりませんでした。まあ位相差センサとコントラスト検出を協調動作させるにはレンズ側も最適化されている必要があるわけで(純正 E マウントレンズですらハイブリッド AF の登場時にはレンズのファームアップが必要だった)、さすがにこれは期待しすぎでした。
まあ、今までキヤノン EF レンズを位相差 AF のみで使っていても AF 精度が致命的に悪いということもほぼなかったので(近接撮影時に少し気になる程度)、あまり問題はありません。

SIGMA MC-11

ファームアップの効果ですが、少なくとも α7 II で少し使ってみた限りではあまり違いは感じず。そもそも不具合らしきものに遭遇したこともありませんでしたが。ファームウェアの提供タイミング的には、むしろ α9 との組み合わせで生じていた不具合への対応が中心だったんですかね。
ちなみに SA-E 版でも同様のファームアップが提供されているので、EF レンズだけでなくシグマ製の少し古いレンズに対しても改善が図られているようです。

シグマといえば、年末に向けてフルサイズ E マウントレンズをついに出してくるらしい、という噂もありますが、どのへんのレンズを出してくるんでしょうか。個人的には純正 24-70/F4 の代替になりそうなレンズが出てきたら、買い換え検討したいと思っています。

シグマ / MOUNT CONVERTER MC-11 CANON EF-E

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2017/06/30 (Fri.)

EOS 6D Mark II

キヤノン、バリアングル+タッチ液晶になった「EOS 6D Mark II」 - デジカメ Watch

EOS 6D Mark II

キヤノンのエントリーフルサイズ一眼 EOS 6D が五年ぶりにモデルチェンジし、Mark II となりました。6D からもう五年も経っていたとは、歳を取るわけだ...。

旧型からの大きな変更点は液晶モニタ。フルサイズ EOS として初めてバリアングル液晶を搭載し、デュアルピクセル CMOS AF にも対応したことでアングルフリーなライブビュー撮影ができるようになります。キヤノンは中上位機種では頑として固定液晶だったので、これは大きな進歩です。他にもイメージセンサの画素数/最高 ISO 感度向上、AF 測距点の増加(45 点オールクロス)、連写 6.5 コマ/秒化、DIGIC 5+→DIGIC 7 への進化、NFC・Bluetooth LE 搭載などこの五年分の進化をしっかり取り込んだ、フルサイズ一眼の入門機としては十分すぎるスペックになっています。

私は 5D Mark III から Mark IV への買い換えを躊躇っている(というより、半ば諦めている)クチですが、6D Mark II が出たら 5D4 が買えなかった組の受け皿になるくらいのスペックがあるのでは?と密かに期待していました。が、部分的には 5D3 を超えている部分はもちろんあるとはいえ、OVF の視野率と AF 測距点の数、それとマルチコントローラ(スティック)の有無という「撮影時の操作性と歩留まりに関する部分」でまだまだ厳然としたヒエラルキーが存在しています。最高 ISO 感度も 40000 止まりという控えめなスペックだし、これならまだまだ 5D3 が現役でいいかな、と思います。

6D2 は単体で見るととてもよくできたカメラだとは思いますが、うーん、私にとってはやっぱり今の 5D3・7D2 が最後のレフレックスつきカメラになるのかもなあ。これらをあと 2~3 年も使ったらミラーレスに完全移行、みたいな未来も見えてきていますし。

キヤノン、小型ボディ+バリアングル液晶の「EOS Kiss X9」 - デジカメ Watch

EOS Kiss X9

APS-C のほうではミニマムスタイルだった Kiss X7 の後継機種が X8 をスキップして X9 として登場しました。

とにかく削ぎ落として削ぎ落として小型軽量化した X7 に対して、今回の X9 は「ずいぶん普通の一眼レフになったなあ」という印象。独特の形状だったグリップはオーソドックスなスタイルに戻され、液晶もバリアングル化されて、ずいぶん普通の EOS Kiss っぽいカメラになりました。それでも X9i よりは 80g も軽く、X7 比で機能が増えながら 10% しか重くなっていないというのはがんばっていると思います。
個人的には「機能性やユーザビリティを多少犠牲にしてでも全ステータスを小型軽量化に振ったモデル」みたいな尖った商品企画が好きで、故に X7 もかなり好きなカメラでしたが、やっぱり市場はもっとカメラ然としたスタイルを求めていたということでしょうか。まあカメラは昔からちょっと攻めた形状のものが出てきても、最終的にオーソドックスな形に収斂するサイクルを繰り返してきていますからね。ただ、こういうスタイルで X9 が存在するのであれば、X9i と 9000D を併存させるのではなく 9000D に一本化しても良いのでは、とも思います。

X7 よりは大きく重くなったとはいえ、X9 もパンケーキレンズつきの実機を見たら「小っさ!」と思うんだろうなあ。自分が買うカメラにはならないけれど、一度触ってみたい。正直、ある程度想像のつく 6D2 よりも、X9 のほうが実際どんなバランスになっているのか気になっていたりします。

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2017/06/13 (Tue.)

α7 II Ver.4.0

ソニー「α9」「α7 II」「α7R II」「α7S II」「α6300」「α6500」のファームウェアが公開 - デジカメ Watch

α7 II Ver.4.0

先週リリースされた α7 II のファームウェア Ver.4.0 を適用してみました。そういえば Ver.3 系はほぼ自分には関係ないアップデートだったこともあって完全スルーしてました。
まだまだ現行モデルとはいえ、発売からもはや二年半が経過したカメラに機能追加ファームが提供されるとは思っていなかったので、嬉しい驚き。

α7 II Ver.4.0

最も大きな変更は「フォーカスエリア位置を移動する際の操作性向上」の部分ではないでしょうか。カスタムキー設定で従来は「スタンダード」となっていた機能が「フォーカススタンダード」に変更され(旧バージョンの挙動には戻せない)、

  • 従来はフォーカスエリアの移動時には一度「スタンダード」に割り当てたボタン(私の場合は中央ボタン)を押す必要があったのが、直接カーソルキー上下左右ボタンを押すだけでカーソル移動が可能になった
  • フォーカスエリアの移動はカーソルキーのみの機能になり、従来は前後ダイヤルでもフォーカスエリアが移動していたのが絞り/シャッタースピード変更に割り当てられたため、「フォーカスエリア移動と絞り/SS 変更が同モード内でできる」ようになった
という挙動になりました。

α7 II Ver.4.0

従来はフォーカスエリアを切り替えるのにボタンを押す必要があり、一枚撮ってもフォーカスエリアを変更するたびにボタンを押し直さなくてはならなかったのが、シャッターを切ったらカーソルキー操作で即フォーカスエリアを移せるようにったのは非常にありがたい。個人的には、旧バージョンの仕様は EOS 等に比 べると操作のステップ数が多くて煩わしいと感じていたので、ようやく「ミラーレスっぽい操作系」から一歩抜け出したと言えます。本当はカーソルキーではなく α9 のようなマルチセレクタがついているのが理想ですが、それは α7 III までお預けかな。

α7 II Ver.4.0

あとはこれもようやく EOS と同等になったと言えるのが、記録するファイル名のプレフィクスを変更できるようになったこと。ソニーのデジタルカメラは初代 Cyber-shot 以来「DSC」始まりのファイル名で固定されていましたが、私のように複数のソニー製カメラを併用しているととても管理しづらい。さっそく「A72」(α7-2 の意)に変更してみました。これ手持ちの他のソニー製カメラもまとめて変えさせてほしい...。

α7 II Ver.4.0

フォーカスエリア周りの操作性が向上しただけですが、これによって撮影のリズムが阻害されなくなったため、α7 II でまだしばらくは戦える!と改めて自信が持てました。まあマルチセレクタとか大容量バッテリとか α9 の仕様が早く降りてきてほしい部分も少なくないし、センサや画像処理エンジンの世代もそろそろ新しいのが欲しくなってもきたので、α7 III マダー?という気持ちが強くなってきたのも事実なのですが(汗。

あと悩ましいのは、これで α7 II の操作系が変わってしまったため、アップデートが提供されていない手持ちの初代 α7 系や α6000 の操作系と揃わなくなってしまったこと。いずれも絶賛併用中なので、持ち替えたときに扱いづらくなるんですよね。この辺、EOS ならば長年の積み重ねもあるしそうそう変わらず、乗り換えや買い増しでも違和感がないのですが、α は定期的にガラッと変わっちゃうのがなあ。だいぶユーザーも増えてきたことだし、UI に関してはそろそろ継続性を重視してほしいところです。

ソニー / α7 II

B00PVHO6O8

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2017/06/09 (Fri.)

α9 の実力に驚く

先日のレッドブル・エアレース千葉 2017 の場で、発売されたばかりの α9 をちょっとだけ試させていただく機会がありました。

α9

いやあ α7 II とも、もちろん α6000 とも全然別物のカメラですね。マウントが同じで外観が似ていてもこんなに違うものかと驚きました。

「ブラックアウトフリーの秒間 20 コマ連写」というのはスペックで知っていても、実際に自分で使ってみるとそのすごさが改めて実感できます。シャッターを切っている間は EVF の枠の部分が点滅し、シャッター音(電子シャッターなので物理的な動作音ではなく、内蔵スピーカから発せられる擬似シャッター音)は鳴るものの、EVF から見えている映像自体は動き続けており、まるでビデオカメラで被写体を追いかけている感覚。スチルカメラなのにこんな感覚で撮れるというのは正直気持ち悪いです(誉め言葉)。

α9

私が撮影したのはラウンドオブ 14 でのピーター・ポドルンシェクのフライトのみでしたが、慣熟もなしにぶっつけ本番でもそれなりに食いついて撮ってくれました。レンズが FE 70-300G だったので 7D2+50-500mm に比べると全く寄れませんが、それでも α9 の実力は垣間見ることができました。
この感覚は EOS-1D X を試写したときのそれに近くて、とにかくワイド AF エリア・コンティニュアス AF 設定にして被写体をフレーム内にさえ入れ続けていれば、あとはカメラが正確に AF を合わせて撮ってくれる感じ。自分が自分の意志でシャッターを切っているのではなく、むしろ撮影の主体はカメラで、自分は「カメラのために正しく構図を整える機械」なのではないかとさえ思えてきます。

α9

このとき使った 70-300G レンズでは連写速度は秒間 15 コマに制限される仕様でしたが、それでも EOS 7D2 を超える連写速度で流し撮りのミスによる被写体ブレを除けば、合焦率は 90% 以上はあるのではないでしょうか。7D2 でも(動体 AF の設定の追い込みやレンズとの組み合わせ次第でもあるけど)ここまでの歩留まりはなく、恐るべき性能と言えます。連写中のバッファ切れも従来の α からは考えられないほど抑えられており
、RAW+JPEG 記録でもバッファ切れよりも前に自分が流し撮りを追い切れなくなる、という感じ。ただし RAW で連写しまくるとバッファからメモリカードへの記録がなかなか終わらず、これはメモリカード側も最高スペックのものが欲しくなりますね...。

私は動体撮影においては 7D2+50-500 に絶大なる信頼を置いていましたが、この分野で初めてミラーレスに負けたと思いました。だからといって α9 はさすがに手が出る値段じゃないしスポーツ用途は APS-C のほうが良いので買いませんが、もし α9 の APS-C 版的な位置づけで α7000 が出てきて、MC-11 との組み合わせでシグマの望遠レンズでも十分な性能が出るとしたら、いよいよ 7D2 から乗り換える日が来るのかもしれません。

ソニー / α9icon

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2017/05/31 (Wed.)

Zeiss Touit レンズファームウェアアップデート

主に α6000 で使っているツァイス Touit 32mm F1.8 ですが、以前からちょっとした不具合に悩まされていました。

Touit 32mm F1.8

条件によって、撮影した画像の下半分の露出が異常に低い(暗い)状態で撮れてしまったり、

Touit 32mm F1.8

画像の下端がブラックで記録されてしまったり。
F4~6.3 くらいの設定で撮影したときに発生するようなのですが、再現性は 100% ではなく、原因はよく分かりません。でも昔から(最近はあまり聞かないけど)ミラーレスカメラでオールドレンズを使うときに電子先幕シャッターを使用するとケラレることがあるというのはオールドレンズユーザーにはよく知られた話で、確かにそれによく似た症状ではあります。それにしたって電子連動してるレンズで起きるとは...不具合なんでしょうね。

いつかのボディ側のファームウェアアップデートにこれの対策が含まれてくるかな?と思いましたが、現時点ではその様子もなし。ソニー純正レンズではないし、シグマやタムロンのようにファームアップ用のレンズドックが発売されているわけでもないし、再現性 100% ではないから一度に複数枚撮って OK テイク使えばいいや、という感じで今までダマシダマシ使ってきたんですが、先日シグマのキャッシュバックに駆け込まなかった方から「こんな症状出てないですか?」と聞かれ「それだよ!」と(;´Д`)。やっぱり同じ不具合抱えてる人がいた...。
しかも知らない間にツァイス自身がファームウェアアップデートサービスを始めているということで、私もさっそく申し込んでみました。

ファームウェアの更新 Touit Eマウント

Touit 32mm F1.8

こちら↑、ファームアップ前の状態。純正レンズならばこの画面にレンズファームバージョンも表示されるところが、互換レンズでは表示されません。だからファームアップも期待できないだろうな、と思い込んでいました。

ちなみに富士フイルム X マウント用の Touit はメーカーに送らなくてもユーザー側でファームアップが実施できるようです。調べてみたらダウンロードできるファームウェアのネーミングルールも X マウント純正レンズと同じだし、Touit 関連の特許はツァイスと富士フイルムの連名で申請されているというし、薄々そういうことだろうなと思っていましたがやっぱりそうだったんでしょうね。

Touit

というわけでツァイスのサイトからファームウェア更新依頼書をプリントアウトして添付、市ヶ谷のツァイス(株)本社に送付。12mm F2.8 のほうにも更新ファームが出ていたので、特に不具合はないけどついでに送っておきました。送料はとりあえず片道は発払い(都内から 1,000 円ちょっと)、返送は先方負担で送られてきました。
ちなみに私の 32mm は国内ではなく B&H の抱き合わせセールで買ったものなので、化粧箱に北米版の品質保証シールが貼られています。まあグローバル企業だし日本製のレンズだし固いことは言われないでしょうと思ったら、案の定何のお咎めもなく対応いただけました。

なお私の場合は今週月曜日に発送して今日届いたので、中一日。届いてすぐ作業してそのまま送り返してもらえたようで、恐ろしく早い(;´Д`)。どうも私より先に送った人のところにはまだ返ってきていないようですが(ぉ

Touit 32mm F1.8

12mm・32mm ともレンズファームウェアは Ver.02 になりました。試しに今まで不具合が出ていた設定で連写してみたところ、ケラレも下端切れもゼロになりました。不具合が直っただけとはいえ、これは嬉しい。描写自体はすごく気に入っていたレンズなので、これで改めて使い込んでやることができます。ツァイスの担当の方、迅速なご対応ありがとうございました。

というわけで、Touit で同様の症状に悩んでいる方はファームウェアアップデートをオススメします。

Carl Zeiss / Touit Planar T* 32mm F1.8 E-mount

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2017/05/30 (Tue.)

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM 購入

少し早い、自分への誕生日プレゼント。

シグマ / [Art] 85mm F1.4 DG HSM

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

ずっと狙っていたレンズ。シグマのレンズキャッシュバックキャンペーンの期間終了間際、駆け込みで購入しました。
85mm F1.4 といえば α 用の G MASTER レンズも評価が高いですが、価格差が大きすぎるのと私の場合は EOS・α 両対応できるという点に惹かれてシグマを選択。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

半年前に店頭で初めて触ったときにもおののきましたが、実に巨大なレンズです。このぶっといフォーカスリングが「AF でも MF でもどんと来い」と言っているかのよう。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

フィルタ径はなんと φ86mm。「ツァイス Otus をリファレンスに開発した」というのがこのレンズの触れ込みですが、前玉の大きさまで Otus 級になっています。ここまで来るともはや「デカイ前玉だけでご飯三杯イケル」とか言っているレベルではありません(;´Д`)ヾ。やる気と腰が試されている...。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

φ86mm ともなると MC プロテクタの選択肢も少なく、値段も上がってくるのでいつものように PRO1D だ ZX だと贅沢は言えず、とりあえずケンコーの無印 MC プロテクタ(それでも Professional 表記がある)でお茶を濁します(汗。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

去年買った Planar 85/1.4 ZE と並べると、これが同じ 85mm F1.4 同士なのかと思うくらいにサイズが違います。AF と MF で違うとはいえ、これはちょっと恐ろしい。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

Planar の前玉がシグマの 6 群目くらいのレンズに見えるくらいのサイズ差。これでも Planar の方でさえ、持ち出すのにはけっこう気合いが要るんですが、シグマのほうはもう「このレンズを使うために写真を撮る」くらいのやる気がないとカメラバッグに入れるのすら躊躇しそうです。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

兄弟レンズと言えるシグマ 50mm F1.4 [Art] と比べると、これまたけっこう大きく重いと感じていた 50mm が普通の単焦点レンズに見えてきます。85mm を買ったことで結果的に今後 50mm の稼動率が上がるかもしれません(ぉ

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

EOS 5D Mark III に装着してみると、意外や意外?これは悪くないバランス感。実際にこの状態で首から提げるとそれでもフロントヘビーな状態になり、ボディ側にバッテリグリップをつけてバランスを取らないと辛いくらいですが、それほど無理な感じはありません。最新鋭の 85mm F1.4 らしく OVF を覗いた瞬間から高画質であることが分かるほどで、これは撮影が楽しくなりますね。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

MC-11 経由で α7 II につけると、これはさすがに厳しい。ボディよりもレンズが本体という感覚です。
ただ MF で撮るなら EVF の正確さは捨てがたいので、三脚を使って人物撮影するような用途であればこれもアリかな。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

シグマのフルサイズ向け F1.4 単焦点シリーズはあと 20mm と 24mm がありますが、個人的には「単焦点大三元」と思っている 35mm・50mm・85mm を揃えられたので、ひとまず満足です。
特に中望遠は好きな焦点距離なので、これを使って力のある写真を撮れるよう腕を磨いていきたいところ。

シグマ / [Art] 85mm F1.4 DG HSM (キヤノン用)

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2017/05/18 (Thu.)

FE 16-35mm F2.8 GM/FE 12-24mm F4 G

ソニー、フルサイズ対応のEマウント広角ズーム2本を海外発表 - デジカメ Watch

FE 16-35mm F2.8 GM/FE 12-24mm F4 G

ソニーが新しい広角ズーム系 FE レンズを二本、海外で発表しました。

スペックは 16-35mm F2.8 GM と 12-24mm F4 G。こないだ α9 を発表したばかりですが、タイミングを分けたのは α9 は望遠ズームと一緒に出すことでスポーツ撮影のほうを印象づけたかった、ということでしょうかね。

16-35mm はここまで 24-70mm、70-200mm と F2.8 通しズームの G MASTER レンズを出してきた流れからして予想はつきました。しかし同時に 12-24mm G まで出してくるとは驚いた。近年、キヤノンやシグマからもこのクラスの超広角ズームの発売が続いていますが、やはり非球面レンズの製造技術向上により積極的に非球面レンズを使って歪曲の少ない超広角レンズを作りやすくなった、という経緯があるのでしょう。望遠系と違ってボケ量の小さい広角レンズは非球面レンズを採用してもボケが汚くなりにくい(気になりにくい)ですしね。
価格の方は 16-35mm が 24-70mm の価格から予想するに 30 万円弱、12-24mm のほうはキヤノンの 11-24mm から類推して 35~40 万円クラスになるのではないでしょうか。なんと G MASTER よりもノーマル G レンズの方が高いという皮肉(笑)これなら G MASTER が安く感じますね(違

まあいずれも私には縁のないレンズだと思いますが、FE の広角ズームはまだ持っていないので、とりあえず 16-35/F4 が欲しいんですよねえ...。

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2017/05/17 (Wed.)

ドライボックスと乾燥剤の話

そろそろ梅雨も近づいてきたので、カメラ機材の防湿の話でもしましょうか。

私の所有機材もかなり増えてきて、そろそろ防湿庫にも収まりきらなくなってきたんですが、さすがに自宅には防湿庫を買い換え/買い増しするほどスペースもなく。仕方ないので、防湿庫を買う前に使っていたドライボックスを引っ張り出してきて、使用頻度の低い機材をこちらに収納することにしました。

ナカバヤシ / CAPATY ドライボックス 11L (グレー)

CAPATY ドライボックス 11L

このドライボックス、背が低いので機材の出し入れがしやすいし、複数積み重ねておけるし、湿度計もついていて使い勝手が良いんですよね。蓋にはちゃんとパッキンがついているので、密閉性が高いのもポイント。
でもしばらく使っていなかったので、乾燥剤を買い直す必要があるけどどれにしよう...と迷いつつ、スーパーの日用品コーナーでえいやっと買ってきました。

エステー / ドライペット スピード吸湿 くつ用

B00I4FVXEU

別にカメラ用である必要もないし、乾燥剤ならばシリカゲルでしょという短絡的な発想です。靴用で除湿容量も大きそうだったし、天日干しで再利用可能、というのも扱いやすそう。
と思ってとりあえずドライボックスに突っ込んでみたら、

CAPATY ドライボックス 11L

なんかほんの一時間ほどで湿度 25% とかまで除湿されてるんですけど!効き過ぎ(;´Д`)ヾ。
一般的にカメラやレンズに理想的な湿度は 40% 前後と言われていて、乾燥しすぎでも逆にレンズのコーティングやグリスに悪影響が出たり、あまり良いことはありません。だから湿度管理がしやすい防湿庫の価値があるわけです。

使用頻度の低い機材とはいっても使えなくなってしまっては困るので、乾燥剤を変えてみることにしました。

ハクバ / 強力乾燥剤 キングドライ KMC-33

キングドライ

やはり餅は餅屋、ということでハクバの乾燥剤。
こちらはシリカゲルではなく酸化カルシウム(石灰)系の乾燥剤ということで、とにかく強力に乾燥させるのではなく、ある程度の湿度で長期に安定させることに主眼を置いた乾燥剤です。

キングドライ

この乾燥剤自体は味付け海苔等に同封されているものと同じですが、包装のナイロン素材が特殊とのこと。製品の訴求にもあるとおり、湿度を 40% 前後に保てるようになっているとのこと。これなら乾きすぎることもなく安心です。
ただしシリカゲルと違って急速乾燥させる力はなく、入れて一時間程度ではほとんど湿度計の値が変わりません。4~5 日かけて湿度を下げていくものということで、頻繁に機材を出し入れするボックスにはあまり向いておらず、今回のようにある程度長期保管する用途に向いている乾燥剤と言えます。逆に毎週使う基剤を入れておくドライボックスであれば、シリカゲルを適量使う方が合っているでしょう。

このキングドライは有効期間が 8 ヶ月程度ということで、日本ならそもそも乾燥している冬季を除いて、春先に入れ替えて秋の終わりまで使う、というサイクルでちょうど良さそうです。

靴用乾燥剤のほうは、本来の用途である靴に使うことにします(笑

ナカバヤシ / CAPATY ドライボックス 11L (グレー)

B000UJ8W42

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2017/04/23 (Sun.)

α9

ソニー「α9」、日本で5月26日発売。約50万円 - デジカメ Watch

α9

若干遅ればせながら、α9 の話。

以前から出る出ると言われていたものがついに出てきました。しかし α7 II/R II/S II というあまり隙のない布陣からどう伸ばしてくるのかと思ったら、かなりプロ機に振ったスペックでした。α7 シリーズが被写体としては風景/ポートレート/動画寄りのカメラだったのに対して、α9 は思いっきり動体撮影に向けたカメラ。EOS-1D X Mark II やニコン D5 と真っ向勝負という感じの動体 AF&連写機で、AE/AF 追随しながらブラックアウトなしの 20 コマ/秒対応というのは、メカシャッターのないミラーレス機ならではの特長に全てベットして本気でプロ市場(特にスポーツカメラマン)を獲りに来た感じ。

技術的にはメモリ積層型 CMOS によって非グローバルシャッターながらローリングシャッター歪み問題をほぼ解決した上で、フロントエンドプロセッサと画像処理エンジン「BIONZ X」の高速化で内部バッファ切れを防ぐ、というかなり半導体パワーに頼った力業でこのスペックを実現してきました。でもまあ自社がキヤノン・ニコンより強い分野を使ってレフ機の性能を超える、というのは真っ当なアプローチではあります。逆に言えばそれ以外のハードウェアは α7 II シリーズからのブラッシュアップに留まっていて、いかにこの α9 が一点突破を狙ってきた機種かが分かります。

価格は海外で先行発表されたときの値段から想像して、1DX2 対抗という位置づけも考えると 60 万コースだろうなあ...と思っていたら、まさかの 50 万円。いや絶対額としてはもちろん高いんですが、α7R II の初値 44 万からみるとむしろバーゲン価格のようにも思えます。まあ、α7R II は超高画素数の風景撮りカメラ、α9 はスポーツカメラという位置づけなので、単純に上位機種としてみるのは間違っていますが。

α7 II シリーズからのハード的な変更点としては、ジョイスティック搭載、バッテリ容量倍増、デュアルスロット対応、タッチパネル搭載あたりは既存機種の明確な不満点だったので、これは羨ましい。同じ改善(デュアルスロットでなくてもいいけど)が反映された α7 III シリーズが追って出てきたりしたら、α7 II から買い換えたいくらいです。
唯一残念なのが背面液晶のバリアングル化が今回も見送られ、単純なチルトのままであったこと。スポーツカメラマンならファインダ使うでしょ?ってことなのかもしれませんが、α7 III シリーズがあるならバリアングルにしてほしいところです。

私は買えませんが...と思ったけど、よく考えてみたら 5D3 を含む手持ちのフルサイズ機を全部手放せば α9 に乗り換えられてしまうのでは?という計算が脳内を駆け巡ったのは事実です(ぉ。まあ私はスポーツ撮影は 7D2 のほうがレンズの充実度合いも含めて扱いやすいし、フルサイズも今の α7 II/7R/7S+EOS 5D3 をシチュエーションに応じて使い分ける、というスタイルがけっこう楽しいので、当面このままで良いかな、と思ってはいますが。
でも、α7 II の発売からもう二年半が経っていますし、夏~秋くらいに α7 III が出てきても全く不思議はないですよね...。

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2017/04/04 (Tue.)

thinkTANKphoto Lens Drop

桜の季節はいろいろとレンズを換えながら撮りたくなるもので、こんなツールを買ってみました。

シンクタンクフォト / レンズドロップ

thinkTANKphoto Lens Drop

メイン遣いのバックをほぼ全てバックパックタイプにしたら、メッセンジャーバッグに比べてレンズ交換時にバッグから取り出す手間が増えてしまい。そのためにサイドオープンタイプのバックパックを使ってもいるんですが、頻繁に使う 2 本くらいのレンズはすぐに交換できるようにしておきたいと考えました。撮影時に 3~4 本のレンズを携行していても、特に使うのはシチュエーションにもよるけど 16-35mm+24-70mm とか、35mm+50mm とか、50mm+85mm とか、うち 2 本程度を主に使うことが多いので。
レンズ用のソフトケースを出しているメーカーは多数ありますが、ベルトループ等がついていて腰から提げられるタイプはあんまり多くない。中でもバリエーションが豊富だったシンクタンクフォトから選択しました。最後まで迷ったのは同社のレンズチェンジャーシリーズPeak Design のレンジポーチ。Peak Design はさすがに高価いので、信頼のシンクタンクフォトにしました。

thinkTANKphoto Lens Drop

サイズ感はこんな感じ。想像していたよりも大きかったですが、この手のレンズケースはヨドバシ等でも展示されていないことが多くて、なかなか実物の大きさが分かりづらい。

thinkTANKphoto Lens Drop

EF16-35/F4L がフード付きでスッポリ収まりました。これなら手持ちの F4 系広角~標準ズームと F1.4 系単焦点はひととおり入りますね。F2.8 ズームでも入りそうです。
ちょっと大きいかと思ったけど、レンズ交換時にスポッと収められる、まさに「レンズドロップ」な太さがあるほうが取り回しは良いかも。

thinkTANKphoto Lens Drop

側面のストラップを引くとストレッチ素材の口が閉じるようになっています。密閉はできませんが不意のレンズ脱落や、バッグの中での機材の傷つき防止には十分役立ちます。

thinkTANKphoto Lens Drop

前面ポケットはレンズキャップの収納にちょうど良い大きさ。

thinkTANKphoto Lens Drop

底面にはレインカバーが隠されています。通常時はこのレインカバー自体が底面クッション的な役割を果たしています。

thinkTANKphoto Lens Drop

背面にはかなりしっかりしたベルクロ付きのベルトループがついていて、同社の「モデュラーコンポーネント」シリーズのベルトに装着することができます。まあ私はそこまで大げさにするつもりはありませんが、他にも細かなストラップやループもついているので、カラビナ等を使って腰やバッグにぶら下げてやすいようにもなっています。

thinkTANKphoto Lens Drop

ちなみに、「サイズ的にはいけんじゃね?」と思って FE35mm F2.8 つきの α7 II を入れてみたところ、ピッタリ収まりました。最近の E マウントボディってミラーレスの割には大型化しているので、バッグに入れるときにちょうど良いサイズのポーチがなくて困ってもいたんですよね。移動時は E マウントボディ用のキャリングケースとして使い、目的地について撮影する際には本来のレンズドロップとして使う、というハイブリッドな活用ができそうです。

これはこれで重宝できそうで気に入ったんですが、ミラーレス用のコンパクトなレンズを入れるのには大きすぎるので、レンズチェンジャーシリーズの一回り小さいタイプも買ってみようかなあ。

シンクタンクフォト / レンズドロップ

B006K7MSSY

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2017/02/25 (Sat.)

CP+ 2017 (2)

CP+ 2017 に行ってきたレポートの続きになります。今年は例年以上に自分の興味ある部分限定で。

CP+2017 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」

Sony FE 100mm F2.8 STF GM OSS

ソニーブースの目玉はなんといっても 100mm STF レンズ。ボディの発表がなかったのでこれくらいしか注目の新製品がない(85mm F1.8 も良さげだとは思うけど)にも関わらず、会場内で最大のブースを構えていました。
が...STF レンズはやはり待ち望んでいたユーザーが多いせいか、ハンズオンコーナーはかなりの行列。私自身はこのレンズ、いつかは欲しいけど今はちょっと無理だし、いずれ銀座のショールームで普通に触れるようになるんだし、ということで外観だけチェックしてスルー(ぉ

EOS 9000D

続いてキヤノンブース。発表されたのがエントリー寄りのモデルだけということもあり、ブースの大きさに比してお客さんの入りはそこそこ、という感じ。
EOS 9000D、自分が今から手を出すカメラではないけれど、とても良いバランスにまとまった製品だと思います。

EOS 9000D

Kiss クラスのボディに上位機種譲りの操作系を搭載していて、キットレンズだけで終わるつもりのないエントリーユーザーには良い選択肢と言えます。
80D と迷うところでしょうが、最近大きく重いボディにメゲがちな私としては、今から人に勧めるなら 9000D か価格の落ち着いた 8000D かな。

EOS M6

EOS M6。ソツはないけど華もない M5 から EVF とタッチ&ドラッグ AF を廃し、さらに何の特徴もないカメラになってしまいました。
レンズもなかなか拡充されないし、ちょっとなあ。

EOS M6

ただしこの外付け EVF のデザインだけはちょっと好き(笑
EVF は単品販売モデルはブラックのみですが、M6 のシルバーモデルの EVF セット販売(5,000 台限定)にはシルバーの EVF がついてくるそうです。

G-Technology

G-Technology ブースではおなじみサイカ先生の講演を聴いてきました。最前列かぶりつきで(笑
私はあまり動画撮ったり編集したりはしないんですが、業務系動画のトレンドや関連するストレージ機器の動向など、いつも勉強になります。

初日の講演ではダジャレやガンダムネタは極力封印していたようですが、その後の回ではどうだったんでしょうか...。

Peak Design Everyday Backpack 20L

毎年必ずチェックしている銀一取扱いブランドの合同ブースでは、Peak Design を重点的に見てきました。
以前から気になっていた Everyday Backpack、量販店に行っても在庫もなければ展示もないかガラスケース内のみという状態で、なかなか細かいところまで確認する機会がありません。

↑の写真は 20L モデルですが、これだと私の想定する使い方にはちょっと小さいかなあ。20L というのは「最大限に拡張した状態での容量」であり、写真のとおり最もコンパクトにした状態では 12L にすぎません。ノート PC とミラーレスカメラ+交換レンズ 2~3 本という使い方ならこれで十分だと思いますが。

Peak Design Everyday Backpack 30L

で、こちらが 30L モデル。20L のシュッとした格好良さが少し損なわれてはしまうものの、個人的にはこれくらいのサイズがしっくりくる。最小容量時で 18L 入り、最大限に拡張すると 30L まで増やせます。
私は休日のガチ撮影用兼出張バッグを想定しているので 40L モデルを作ってほしいくらいですが(一応その要望は伝えてきた)、それって「Everyday」のコンセプトとずれちゃうような気もしています。

ちなみに会場では本国から来たスタッフらしき人がブラウン系の「ヘリテージタン」カラーのバックパックを背負ってて「お、それいいやん!」と思ったんですが、試作してみたけど結局商品化はとりやめたカラーらしいです。残念。

なお、現時点ではかなり入手困難な Everyday シリーズ、4 月頃には潤沢にとは言わないまでもある程度の国内入荷があるそうで、そのタイミングを狙ってみるのが良さそうです。春になるとカバン欲しくなるよねー(お約束

NOKTON 40mm F1.2 Aspherical

フォクトレンダーブースでは、未発売の新レンズを試すことができました。
こちらは NOKTON 40mm F1.2。E マウント向けでボディと電子連動できるのがポイント。

NOKTON 40mm F1.2 Aspherical

試写 OK とのことで、絞り開放で撮ってみました。
ピント面はシャープなのに NOKTON らしいナチュラルなボケで、被写体が浮き上がってくる感覚がとても良い。

M マウント版の NOKTON classic 40mm F1.4 を持っている身としてはさらに明るくて E マウントネイティブというのがちょっと羨ましいけど、M マウント版はクロスフォーカスアダプタでマクロ撮影にも対応できるんだから悔しくないもん!(悔し紛れ

MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

それから MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical。こちらも E マウント版。

フォクトレンダーといえば昔ながらのレンズ構成を守ることで味のある描写が得られるレンズというイメージがありましたが、この MACRO APO-LANTHAR は「高性能レンズ」として開発しているそうです。
しかもマクロ対応でありながら F2。スペック的にもかなり意欲的なレンズであることが分かります。

MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

試しに撮ってみました。
絞り開放だとピントが非常に浅く、自分の身体の揺れだけでフォーカスがずれてしまうレベル。しかしながら E マウントボディと電子連動することで、α7 II シリーズや α6500 のボディ内手ブレ補正を利用することができ、少なくとも手ブレに関してはある程度抑えることが可能。これによって F2 のマクロレンズとしては扱いやすいものになりそうです。

MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

ピント周辺をピクセル等倍してみました(画像をクリックすることで等倍画像が表示されます)。
このシャープさ、にも関わらずボケはフォクトレンダーらしくナチュラル。65mm という焦点距離も、フルサイズでは 50mm マクロはちょっと広いかなという被写体にはちょうど良いし、APS-C で使えばほぼ 100mm マクロとして使えるしでかなり重宝しそう。15 万円クラスになりそうな価格帯だけがネックですが、これは発売が楽しみなレンズです。

CP+ レポートは以上です。
今年はイベントとしてやや盛り上がりに欠ける感がありましたが、業界自体の先行きが不安視される中、来年の CP+ はどうなっちゃうんだろう...という心配も感じました。カメラ業界そのものは 2020 年の東京オリンピックに向けてまた製品開発を続けていくことでしょうが、CP+ は「アジア最大の写真関連イベント」としての存在感をどこまで維持できるのか。CEATEC の変遷を見ると CP+ にもあまり明るい未来は期待できないようにも思えますが、さて。

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2017/02/23 (Thu.)

CP+ 2017 (1)

本日開幕した CP+ に行ってきました。

CP+2017 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」

今年は CP+ 合わせで目新しいカメラボディの発表も特になかったし、業界全体として苦しい状況もあるのか、展示内容に「目玉」がない印象。各社のブースも縮小傾向だし、しかも最も集客が見込める土曜日に隣接するクイーンズスクエアが休館でみなとみらい駅からちょっと遠回りになるということで、イベントとしてはネガティブな状況が先行している印象があります。私も今年は仕事の都合で午後入場となりやや駆け足気味で回らざるを得なかったので、今年のイベントレポートはいつもより少し軽めにお届けしようと思います。

まずは自分的に一番見たかったシグマブースから。

SIGMA [Art] 24-70mm F2.8 DG OS HSM

今回発表された 4 本の新レンズから、24-70/2.8。sd Quattro 向けには標準ズームの決定版、他マウント向けにも純正のガチ対抗となるレンズ。

H なカメラ(←)ではボディデザインが変わりすぎていてサイズ感が分かりませんが、想像していた「あのシグマの 24-70/2.8」のサイズ感からするとずっとコンパクト。キヤノンの EF24-70/2.8L II よりも若干ながら小さいくらいで、これは正直言って驚きました。重さも 24-70/2.8 ならこんなもんかな?と思えるレベルで、これは描写性能次第ではキヤノンやニコンの純正と正面から比較検討していいんじゃないですかねー。ただ sdQ だと一般的な一眼レフと重量バランスが違いすぎるので、レンズの重量感はあまり参考にならないかもしれません(ぉ

SIGMA [Art] 24-70mm F2.8 DG OS HSM

側面の AF/MF 切り替えスイッチには最近の同社製レンズのトレンドである「MO(Manual Override)」ポジションも備えられています。これは一般的なフルタイム MF とは異なり、コンティニュアス AF 中でもフォーカスリングに触れることで MF に自動切り替えしてくれる機能。標準ズーム域のレンズでどれだけ出番があるか分かりませんが、動体撮影が多い人は重宝するでしょう。
あと気になるのは価格ですね。手ブレ補正が入っているので EF24-70/2.8 L II より安いってことはないのでは...という噂もあるようですが、EF24-70/4L にちょっと足したくらいの価格で出してきてくれませんかね。

SIGMA [Contemporary] 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM

続いて 100-400mm。メーカー公式で「ライト・バズーカ」とか呼んでるの吹くやろ(笑

このレンズは実物を見て驚きました。[Contemporary] ラインらしく鏡筒はプラスチック感満載で高級感こそありませんが、その代わり軽い!エントリー向けの 70-300mm クラスのレンズかと思うほど軽く、これは今から望遠ズームレンズを買おうと思っている人であればまず選択肢に入れるべきレンズと言えるかもしれません。
旧 120-400mm は兄弟レンズと言える旧 150-500mm とサイズ感・価格帯ともにかなり近く、あえて 120-400mm のほうを選択する理由がないくらいでしたが、150-500mm がより望遠を追求して 150-600mm となり、120-400mm のほうは逆に小型軽量化を追求してこの 100-400mm になったことで、とても選びやすいレンズになった印象。

SIGMA [Contemporary] 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM

テレ端ではこれくらい前玉が出っ張ってきますが、それでも 400mm でこれならかなりコンパクトな方だと思います。
50-500OS の重さに最近めげそうになっている私としては、ガチの野鳥とエアレース撮影以外のスポーツ撮影用にこれを買って使い分けたいと思ってしまうほどです。

小型軽量化した代償として F5-6.3 というやや暗めのスペックになってしまったのは残念ですが、キヤノンやニコンの現行ボディであれば高感度性能でカバーできる範囲でしょう。シグマ説明員の方、「これ sd Quattro で使うのちょっと辛いですよね」とか話振っちゃってすみませんでした。「晴天の昼間に使うのがおすすめです」と模範解答ありがとうございました(ぉ

SIGMA [Contemporary] 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM

AF/MO/MF 切り替え、フォーカスリミッター、流し撮りモードにも対応した手ブレ補正、それに AF 速度や手ブレ補正の効き具合の調整のも対応したカスタムモード搭載など、[Contemporary] ラインでありながら [Sports] ライン同等の機能性も備えています。おそらく 150-600C 同様に描写性能も間違いないものなのでしょうし、軽さ重視で [Contemporary] になっただけで中身は [Sports] を名乗って良い出来なのかもしれません。

SIGMA [Art] 135mm F1.8 DG HSM

そして私が最も注目していた 135mm F1.8。一見、85/1.4 によく似た外観なので「あれ?135mm 置いてなくない?」と思ってしまいましたが、鏡筒への刻印は間違いなく 135mm。よく見たらフードの形状も違いますよね。

SIGMA [Art] 135mm F1.8 DG HSM

手に持ってみてまず感じたのは「あれ?思ってたほど重くない」といういこと。まあ実際には 1,130g あるので十分重いんですが(ソニーの Sonnar 135/1.8 よりも 100g 以上重い)、その前にシグマの 85/1.4 の重さを知っていたせいか、それほど重く感じませんでした(笑)。調べてみたら重量は 85/1.4 と 135/1.8 で全く同じなんですね。通常は 135mm のほうが重くなることが多いので、その経験則からすると軽く感じてしまった、という話だったようです。あとやっぱり sdQ につけると重量バランスがよく分からない(ぉ

SIGMA [Art] 135mm F1.8 DG HSM

ちょうど隣に展示されていた 85/1.4 と並べると、もう同一のレンズかのようにサイズ感もデザインもほぼ同じ。85mm は 135mm を小さく軽く感じさせるための布石だったのかー!(違います

しかし、実際に「85mm であの大きさ重さなんだったら 135mm なんてないわー」と思い込んでいた私に、意外と 85mm よりも 135mm いいのでは...?と思わせるだけのものはありました。

SIGMA [Art] 14mm F1.8 DG HSM

最後は 14/1.8。これだけはハンズオン機はなくガラスケース内の展示でした。

まあこのレンズばかりは私は買ってもまともに使い切れないと思うので買うことはないでしょうが、この大きな前玉だけを愛でて生きていきたい、と思えるだけの魅力を放っていることは間違いありません(ぉ

この次は 70-200 とかマクロとかが出てきそうな気がしていますが、以前も書いた通り個人的にはまずフルサイズ E マウントネイティブなレンズを早く出してほしい。これ、明日以降 CP+ 会場に行く α ユーザーの人は全員シグマブースでこの要望を伝えてきてほしいくらいです(ぉ

というわけで、CP+ レポートはもうちょっとだけ続きます。

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2017/02/21 (Tue.)

シグマが新レンズ 4 本を発表

シグマ、フルサイズ14mm初のF1.8レンズ「SIGMA 14mm F1.8 DG HSM」 - デジカメ Watch
シグマ、Artライン初の望遠単焦点レンズ「SIGMA 135mm F1.8 DG HSM」 - デジカメ Watch
シグマ、フルサイズ大口径標準ズーム「24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art」 - デジカメ Watch
シグマ、小型軽量な望遠ズーム「100-400mm F5-6.3 DG OS HSM」 - デジカメ Watch

SIGMA [Art] 24-70mm F2.8 DG OS HSM

CP+ 直前のお約束、シグマが 2017 年の新レンズ群を正式発表しました。ここ数年、カメラメーカーが一通り発表した後に満を持して発表、というパターンが定着してきましたね(まあ開幕まではあと二日あるのでこれから出してくるメーカーはあるかもしれませんが)。

今回登場するのは大口径単焦点 2 本、ズーム 2 本。いずれもフルサイズ対応。2012 年に「SIGMA GLOBAL VISION」を打ち出してから 5 年、新コンセプトに基づいたレンズラインアップも一通りの焦点距離が揃ってきた感があります。

■[Art] 135mm F1.8 DG HSM

まずは定番の 135mm F1.8。シグマとしては今までラインアップになかった焦点距離ですが、中望遠の定番スペックであり、35mm F1.4・50mm F1.4・85mm F1.4 と出してきたら次はいよいよ、と期待されたところではありました。が昨秋に 85/1.4 を発売したばかりなので、思ったより早かった印象。
ライバルとしてはキヤノンの 135mm F2L やニコンの 135mm F2D が挙がるところですが、いずれも 20 年前のレンズです。他社のフルサイズ向け AF 対応 135mm だと、一番新しいものでも 2006 年の αA マウント用 Sonnar 135/1.8 まで遡る必要があるというのを改めて調べて気づきました。定番の焦点距離ながら扱いが難しく、メーカー的にも優先順位低めなレンズということなんですかね...。まああの暴力的なまでのボケがよほど必要な場面でもない限り 70-200/2.8 で代用されがちなレンズでもありますが。しかし逆に言えば、現代の 5,000 万画素クラスに最適化された 135mm 単焦点は(AF では)これ以外に選択肢がないということでもあり、他の Art ライン同様の描写力を持っているのであれば貴重な存在となりそうです。

■[Art] 14mm F1.8 DG HSM

続いて 14mm F1.8。最近のシグマが得意な「広角系の各焦点距離で史上初の大口径レンズ」のバリエーションですが、14mm のレンズというと dp0 Quattro(これは APS-C なので換算 21mm 相当ですが)の歪みのないシャープな描写が思い起こされるところ。しかしここまでの広角で F1.8 というのは聞いたことがありません(史上初なんだからそりゃそうなんだけど)。前玉のサイズもすごいことになってしまっていますが、これで撮った写真がどんな絵になるのかぜひ見てみたいところ。私はたぶん買えません(ぉ

■[Art] 24-70mm F2.8 DG OS HSM

そしてこちらも主力どころの 24-70/2.8。70-200/2.8 と並び各メーカーが威信を賭けて開発するクラスのレンズだけに競争が激しいところですが、対キヤノンという点では EF24-70/2.8L II が手ブレ補正なしなのに対して、シグマのこれは手ブレ補正入りというのがアドバンテージでしょうか。画質面では近年のシグマは(少なくとも [Art] ラインに関しては)キヤノンの L レンズと比べても遜色ないレベルにあり、あとは重さと価格の勝負になりそうです。
sd Quattro H ユーザーならば常用レンズとしてとりあえず買っとけ、と言える一本ですかね。24-105/4 はスペックの割に重いし、それならテレ側を諦めても明るさに拘りたいところ。

■[Contemporary] 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM

「超絶画質の代わりにデカくて重いのが代名詞」という流れだった最近のシグマレンズの中ではやや異色な軽量超望遠ズームが出てきました。同じく [Contemporary] ラインに属する 150-600mm の小型版的な位置づけでしょうか。150-600mm が旧 150-500mm の事実上の後継という感じだったので、この 100-400mm は旧 120-400mm の後継とみて良いでしょう。150-600mm は野鳥や飛行機撮りには威力を発揮するけど一般的なスポーツには(少なくとも APS-C ボディで使う限りは)オーバースペック感があったので、そういう向きにはこの 100-400 はいい選択肢と言えそうです。F5-6.3 とやや暗めなのが気になりますが、その辺は最近のボディなら高感度に強いから大丈夫でしょ、という判断でしょうか。少なくとも sd Quattro との相性はあまり良くなさそうです(ぉ


今回の 4 本のレンズ、いずれもシグマの気合いが感じられる面白いラインアップだと思います。まあ私は優先順位的には 85/1.4 が欲しいのでまずはそっちですが、業界としても久々となる 135/1.8 はちょっと覗いてみたいなあ。85/1.4 でさえめげそうな大きさ重さだったので、135mm だとどういうことになるのか恐ろしくもありますが(笑。

でも個人的な希望を言えば、今シグマに一番出してほしいレンズはフルサイズ E マウント向けの標準ズームレンズなんですよね。前々から言っているとおり純正 24-70/4 の画質はイマイチで、今は必要に応じてアダプタ経由で EF24-70/4L を使うことも少なくないですが、直接装着できる画質のいい標準ズームレンズが欲しい(でも G MASTER には手が出ない)。シグマはフルサイズ E マウント向けのレンズを準備中らしいという噂もあるので近いうちに何かしら出てくる可能性もありますが、純正 24-70 相当のスペックで高画質なのが出てきたら、他のレンズを後回しにしてでも買ってしまうと思います。
今回発表されたレンズはもちろん CP+ で触ってこようと思っていますが、それはそれとして今後の動向にも期待しています。

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2017/02/15 (Wed.)

EOS Kiss X9i/9000D

キヤノン、小型ボディに本格操作系の一眼レフ「EOS 9000D」 - デジカメ Watch

B06W2KZFK6

CP+ 前の恒例、キヤノンから EOS Kiss とその派生シリーズである Kiss X9i/9000D が発表されました。

順当なマイナーチェンジで少しずつ上位機種のスペックを取り込んでいる Kiss らしく、手堅い進化に加えて今回はデュアルピクセル CMOS AF と Bluetooth LE(Low Energy)対応あたりが目新しいポイントでしょうか。
デュアルピクセル CMOS AF は私も昨年 EOS M5 をレビューして実感しましたが、プロスポーツや野鳥撮影でもなければ十分以上に実用になると思えました。従来のハイブリッド CMOS AF とは別次元の快適さで、これならレフ機であってもライブビューをメインに使っても良いのでは、と言えるレベル。
それでいて光学ファインダ使用時の位相差 AF センサは 45 点オールクロスと、こちらも 80D レベルにまで引き上げられました。これ今 80D を買おうと思っている人は強烈に迷うところなんじゃないですかね。

Bluetooth LE は専用リモコンなんかも用意されるようですが(これはこれで赤外線リモコンとは違いどの方向からでも操作できて便利なのですが)、従来の Wi-Fi 接続とは違い都度繋がなくてもずっとスマホと繋がりっぱなしにでき、SNS 等に写真を投稿する際のストレスを大幅に減らしてくれるはず。カメラへの Wi-Fi 搭載も当たり前になりましたが、それでもスマホのカメラ画質向上に伴い「転送面倒だからスマホカメラでいいや」となる場面が増えてきました。個人的には、今後のカメラは Wi-Fi だけでなく BLE 搭載も必須だと考えています。

X9i と 9000D の差分は基本的に X8i/8000D の差分と同等、とみて良いでしょうか。X9i の外装を変更して上面液晶とサブ電子ダイヤル、親指 AF キーを搭載して上位機種の操作性に近づけたモデルという位置づけ。上位機種 80D との差分は視野率 100% のペンタプリズム(X9i/9000D は視野率 95% のペンタミラー)や連写速度など依然として存在しますが、これまでよりもその差は縮まった印象。これは選び甲斐があります(笑

私は一般的な撮影用途(スポーツと言っても子どもの運動会程度まで)ならばもうミラーレスで十分だと思っていますし、実際に人にオススメを聞かれたときには α6000 クラスを勧めることが多いですが、それでも「カメラ買った感」が欲しくて最終的に Kiss を買ったという話は今でもよく耳にします。実際中途半端なミラーレスを買うくらいなら一年落ちの Kiss のほうが安いのもよくある話で。ニコンやリコーの苦境が伝えられ、カメラ業界の斜陽が明らかになる中、スマホカメラへのアンチテーゼとして「カメラらしいカメラで撮りたい」という欲求は今後も残っていってほしいとも思います。だからこそ Kiss クラスのカメラがちゃんと定期的にアップデートされることってカメラ業界にとって重要なことなんじゃないか、と思うわけです。

キヤノン、EOS M5の性能をフラットボディに収めた「EOS M6」 - デジカメ Watch

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ミラーレスのほうも新機種「EOS M6」が出てきました。
EOS M シリーズとしては M5 に続く 6 機種目の製品ということになりますが、EVF を省略し、実質的には M3 の後継というべき内容になっています。しかしスペック自体は M5 とほぼ同等。違いと言えば EVF 省略に合わせて「タッチ&ドラッグ AF」にも非対応となり、サブ電子ダイヤルのカスタマイズ機能もオミットされた程度。ライブビュー主体で撮影するのであればコンパクトな M6 のほうが適している向きもあるでしょう。

しかしなんというかまあ...EOS M5 が「APS-C ミラーレスとしてソツはないけど華もない」カメラだったので、M3 の後継が出てくるとしたら何かに特化させないと特長あるミラーレス各社との違いが見えないよなあ...と思っていたので、単純な M5 の EVF なし版が出てくるとはちょっとガッカリです。キヤノンとしてはミラーレス市場でも販売台数 2 位になったし、ミラーあり EOS も含めて横綱相撲を取っているつもりでしょうが、数年以内に来たるべき「ミラーレスが主流の時代」に向けて存在感のあるカメラを出しておかないと今後まずいことになるんじゃないでしょうか。EOS MOVIE のエヴァンジェリスト的存在だった某先生がミラーレスではすっかり OM-D 派になってしまったことはその象徴的な出来事だと思います。

キヤノン、手ブレ補正を強化した「PowerShot G9 X Mark II」 - デジカメ Watch

コンデジもいくつか出てきていますが、個人的に気になったのは G9 X Mark II。DIGIC の世代交代によって低ノイズ化・画質向上・手ブレ補正強化・AF 性能向上を実現したほか、BLE も搭載してきました。が、あくまでマイナーチェンジはマイナーチェンジ。

私は初代 G9 X が出たときから気にはなっていて、小さくて画質が良いのはいいけど分厚くなりがちな 1inch コンパクトにおいて、1/1.7inch 機並みの薄さに抑えているのが魅力的だよなあと。レンズはやや暗くなりますが、機動力の向上がそれを補ってくれています。タッチパネル中心の操作性も慣れれば案外快適そう。
ただ初代で踏ん切りがつかなかったのは、液晶が固定式だったから。これがチルト対応だったら間違いなく買っていたでしょうが、Mark II になってもそこは変わらず。まあチルト対応したら多少厚くなって RX100/G7 X 系と大差なくなってしまうのかもしれませんが、そのチャレンジはしてほしかったなあ...。

投稿者 B : 23:19 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/02/08 (Wed.)

Sony FE 100mm F2.8 STF GM OSS

ソニー、Gマスターレンズに「FE 100mm F2.8 STF GM OSS」を追加 - デジカメ Watch
ソニー、大口径単焦点中望遠「FE 85mm F1.8」 - デジカメ Watch

再来週の CP+ を前に各社からカメラやレンズの新製品発表が始まっていますが、α からはフルサイズ E マウント向けの新レンズが出てきました。
まずは待望の STF(Smooth Trans Focus)レンズ。

ソニー / FE 100mm F2.8 STF GM OSSicon

iconicon

初代 α7 の頃からずっと噂だけはあった、E マウント版 STF。最近になって信憑性の高い噂が増えてきて、そろそろだなとは思っていました。
A マウント版はミノルタ時代の仕様をそのまま受け継いだ 135mm F2.8 [T4.5] でしたが、E マウント版は 100mm F2.8 [T5.6]。焦点距離的にはこれくらいのほうが使いやすそうです。しかも今回は E マウントレンズのフラッグシップラインである「G MASTER」の名が冠され、さらに AF と光学式手ブレ補正にまで対応。確かに STF レンズであってもコントラスト式であれば AF が可能というのはそりゃそうか、とは思いますが、扱いが難しい印象のあった STF レンズが AF・OSS でガンガン使えるようになるというのはすごく嬉しい。
しかもマクロ切り替えリングまで搭載し、最短撮影距離 57cm・1/4 倍のマクロ撮影にも対応するとのこと(!)。A マウント STF の弱点を全部潰してきた感じじゃないですか。等倍~1/2 倍までの接写が必要なければ、90mm マクロよりもこっちのほうが中望遠マクロ兼用レンズとして使い勝手が良いかも。

唯一気になるのはボケ味に悪影響のある非球面レンズが一枚だけとはいえ使われているところ。そのあたりは STF レンズの要であるアポタイゼーション光学エレメントによって相殺されるのかもしれませんし、Web カタログに掲載されている数少ないサンプル画像を見る限りは STF らしい滑らかなボケは健在のようですが、こればっかりは自分で撮ってみないと何とも言えませんね。

個人的にはすぐに買うことはないと思いますが、α を使うならばこれを抜きにしては語れないレンズ。いずれ手に入れたい一本ではあります。でも A マウントの STF であればミノルタ時代のものも含め中古の出玉はそれなりにあるし、10 万円未満で買えるので、今あえてそちらを狙うという手もアリかなとは思っていたりします。

ソニー / FE 85mm F1.8icon

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続いて 85mm F1.8。最近、ようやくじわじわ増えてきたフルサイズ E マウント用無印単焦点レンズ、28mm F2・50mm F1.8・50mm マクロときての 85mm F1.8。ポートレート向けの定番スペックです。

無印 FE レンズでは AF 駆動に DC モーターを採用することが多く、安いのは良いけど AF が遅いという欠点を抱えがちでしたが、この 85mm F1.8 はダブルリニアモーター搭載。非球面レンズを使わないオーソドックスなダブルガウス構成で、おそらくポートレートに向いた素直な描写が期待できそうです。国内のサイトにはまだサンプルが掲載されていないようですが、Sony UK のサンプルを見る限り、A マウント版の 85mm F1.4 を少し大人しめにしたような印象で「そうそうこんな感じだよね」という感想。
無印にしてはあまり安いとは言えない価格ながら、G MASTER が高すぎて手が出ない向きには程良い選択肢となりそうです。撮影会でなければこれくらい取り回しがいいレンズの方が活躍の場が広い、ということだってあるものです。

ソニー / HVL-F45RMicon

iconicon

外部フラッシュの新モデルも登場。従来モデル(HVL-F43M)比では若干の光量アップと α 用フラッシュとして初めて電波式ワイヤレス通信に対応しました。α 独自のクイックシフトバウンス(左右各 90° の首振り)機能はオミットされてしまいましたが、その代償として大幅に小型化。今までは GN30 番台までのフラッシュはコンパクトだけどそれ以上になると急に巨大になるのが悩ましいところでしたが、これくらいのサイズ感であれば α7 シリーズとのバランスも良さそうです。

私は α77 を手放したときに α 用のフラッシュもまとめて処分してしまったので、今手元に α で使える外部フラッシュって持っていないんですよね。でもバウンス撮影したいときだってあるし、そろそろ GN40 クラスのフラッシュを買おうかと考えていたところでした。だからこれは良さそうだなあ。優先順位はあまり高くないけど、タイミングを見計らって手に入れたいところです。

投稿者 B : 21:28 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2017/01/11 (Wed.)

Peak Design のカメラバックパックが気になる

デジカメアイテム丼:カメラ+PC機材に便利な多機能バックパック - デジカメ Watch

デジカメ Watch に Peak Design の「Everyday Backpack」のレビューが掲載されています。プロカメラマンではなく撮影から執筆までこなすデジタルライター小山安博氏による自腹レビューということで、似たような構成の荷物を持ち歩くことが多い&カメラバッグ然としすぎていないデザインが好みな私としてはとても参考になります。

最近バックパック派な私は、カメラ用リュックとして HAGLÖFS CORKERミレーのターン 25 フォトを絶賛愛用中なわけですが、1~2 泊の出張バッグを兼用できるリュックが欲しいと思っているところでした。CORKER はこれより大きいサイズでも 20L 止まりだし、ターン 25 は PC の持ち運びに向いていないので「PC が持ち運べて 30L 前後のカメラ対応リュック」という点で、この Everyday Backpack の 30L 版はかなり良さそうなんですよね。

Everyday Backpack の良さげなところは、

  • 15inch までのノート PC とタブレットを収納できるポケットがある
  • サイドオープンタイプである(CORKER がこのタイプですが、リュックを下ろさずに荷物が出し入れできるのですごく便利)
  • カメラ機材用の仕切りの配置自由度が高い
  • 容量が可変で中身が少ないときにはスリムにできる(逆にいっぱい入れると不格好になるが...)
  • カメラバッグっぽくないシュッとしたデザイン
なところ。デメリットは、最近周囲で Peak Design ユーザーが増えてきているので、誰かと撮影に出かけた際にアーバンディスガイズやミリオンダラーのようにお揃い事案が発生しやすそう、ということでしょうか(笑

けっこういい値段がするのですぐに買うことはないと思いますが、いいなあこれ。
誰かとかぶる前に先に買ってしまって牽制するのがいいのか、あるいは先に買うと触発されて同じの買われるリスクの方が高いのか、悩ましいところ(たぶん後者)。

Peak Design / Everyday Backpack 30L

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投稿者 B : 21:11 | Camera | Camera Accessory | コメント (2) | トラックバック

2016/12/06 (Tue.)

sd Quattro H、発売日決定

シグマ初のAPS-Hセンサー機「sd Quattro H」が12月20日発売 - デジカメ Watch

sd Quattro H

シグマ sd Quattro の APS-H センサ搭載モデル「sd Quattro H」の発売日と価格が明らかになりました。年末商戦ギリギリの 12/20 発売、実売価格は 14 万円前後とのこと。APS-C 版の 9 万円というのにもちょっと驚きましたが、APS-H 版が遅れて出てくるのはおそらくイメージセンサの生産歩留まりの問題があるんだろうし、けっこう高くなるのでは...と予想していたので、もうこれは今から買うなら sdQH 一択なんじゃないですかね。APS-C にクロップさせて sdQ 相当として使うこともできてしまいますし...。
しかしこうなってくると発売が遅くなったのはセンサ歩留まりじゃなくて(それも多少はあるんだろうけど)画質チューニングや(主に画像処理エンジン周りの)パフォーマンスチューニングに時間をかけていた、ということのように思います。APS-C 版ですらもっさり気味なのに、さらに高画素(=画像処理が重い)かつ大型センサ(=AF 処理がシビア&シャッター制御が大変)となると、中判カメラみたいな扱いでなければ撮影できなくなりかねませんからね。もしかしたら sdQH の発売に合わせて、同様にチューニングした sdQ 向け更新ファームなんかも出てくるんじゃないでしょうか。

まあ例によって私は買うことはないと思いますが、ただでさえ変態(誉め言葉)なシグマのカメラがいったんは絶滅した APS-H フォーマットに参入ですからね。製品がどういう評価をされるのか、興味深く見守りたいと思います。

投稿者 B : 22:33 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/11/20 (Sun.)

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM を見てきました

先日発売されたばかりのシグマ [Art] 85mm F1.4 DG HSM をヨドバシで見てきました。

シグマ / [Art] 85mm F1.4 DG HSM

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

以前ならこういう店頭展示機での感想はテキストでしか書けなかったのが、ヨドバシ店内での商品撮影が解禁されてからとてもやりやすくなりました。シグマってショールームを持っていないからイベントでもないとこういうインプレってやりづらいんですよね。

レンズはむちゃくちゃ存在感あります。「Otus をベンチマークにした」というだけあって、鏡筒の太さまで Otus 的な巨大さ。まさに一般人でも買える Otus、という雰囲気です。
フォーカスリングはかなり幅広くて MF の扱いやすいですが、径が太いこともあって単焦点レンズというよりもスポーツ撮影用の望遠レンズを構えているような感覚があります。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

Φ86mm のフィルタ径をもつ前玉。大きいだけにキズつけるリスクも高いので、これは MC プロテクタで保護してやりたいところですが、この径になると高級品でなくてもけっこう良い値段するんですよね...。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

展示台があるため高さが揃っていませんが、[Art] 50mm F1.4 と並べてみました。50/1.4 もスペックにしてはかなり大きくて重いレンズですが、それが「コンパクトな単焦点レンズ」に見えてしまうほど 85/1.4 はデカくて重い。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

ハンズオン用のボディとして α7 II+MC-11 のセットが展示されていたので(このへんヨドバシは分かってるよなあ)つけてみました。
絞り開放で EVF を覗くと、85/1.4 らしいボケがぶわっと広がって、これでポートレートを撮ってみたくなりますね。これは一度どこかでちゃんと試写してみたいところ。

しかしこれはちょっと...α7 II ではあまりにもフロントヘビーすぎてバランスが悪い。EOS 5D や D810 のような OVF 機のほうが安定感があるように思います。ニコン D610 もあったのでニコン用で試してみたところ(キヤノン用は APS-C 機しか近くに置いてなかった)やっぱりバランスはこっちのほうが良いと思ったし、EVF よりも OVF のほうがこの「大口径レンズを覗いてる感」があって良かった。このレンズはマウントアダプタを使わずに OVF 機で撮りたいと思わせてくれる、久しぶりのレンズなんじゃないでしょうか。

ただ、これを持ち出すのはかなり気合いが必要そうですね...。


それから買うつもりはありませんが [Art] 12-24mm F4 も展示されていました。

シグマ / [Art] 12-24mm F4 DG HSM

SIGMA [Art] 12-24mm F4 DG HSM

キヤノンの 11-24/F4L 対抗、昔から広角を得意としてきたシグマの面目躍如とも言えるレンズ。
こちらも 85/1.4 に負けず劣らず鏡筒が太いのにズームリングは細めなので、操作性はあまり良いとは言えません。

SIGMA [Art] 12-24mm F4 DG HSM

固定式のレンズフードから覗く前玉は、Φ80mm の巨大非球面レンズ。正直これだけでご飯三杯(ry
これも 1kg オーバーの重量級だし、ここまでの超広角って普段はあまり出番がないんですが、年に二、三回は超広角が欲しいシチュエーションに出会うんですよねえ。キヤノンはさすがに手が出ないけど、こっちはがんばれば何とかなる価格帯。


85mm も 12-24mm も、覗いてみて「これは欲しい」と思いましたが、85mm の巨大さは想像以上でした(;´Д`)。
欲しいことは欲しいけど、そんなに優先順位高めなくてもいいかな(ぉ。実写試してみる機会、ないですかね...。

シグマ / [Art] 85mm F1.4 DG HSM

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投稿者 B : 22:58 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/10/28 (Fri.)

SIGMA MC-11 Ver.1.02

シグマ、マウントコンバーターMC-11をアップデート - デジカメ Watch

シグマが E マウントアダプタ「MC-11」のファームウェアアップデートを提供開始しました。

基本的には今度発売される三本の [Art] レンズへの対応が主なアップデートですが、それ以外にも

  • カメラの電源投入から撮影開始までのタイムラグ短縮
  • 非対応レンズ(旧型シグマレンズやキヤノン製レンズなど)で手ブレ補正機能搭載レンズ使用時に、ボディ側の手ブレ補正を自動オフにする仕様に変更
  • キヤノン製レンズの AF 精度向上
  • シグマ 24-105/F4 [Art] の歪曲収差補正に関する不具合修正
と、変更点は多岐にわたります。 前回のアップデートも非対応レンズ向けの動作改善を主目的としたアップデートだったけど、今回もアップデート内容の半分は非対応レンズ向け、という(笑。MC-11 は表向きは SIGMA GLOBAL VISION コンセプトのレンズを E マウントで使うためのアダプタという位置づけですが、実際には EF レンズをつけて使ってしまうユーザーがかなり多いことがよく分かります。

SIGMA MC-11

ともあれ、私もアップデートしてみました。

手ブレ補正に関する修正は、確かに EF24-70/F4L などの非保証レンズをつけると、α7 II 側のボディ内手ブレ補正設定が自動的にオフに変更されました(手ブレ補正非搭載レンズに付け替えるとオンに戻る)。おそらく、SGV レンズであれば MC-11 が仲介することでボディ内とレンズ内の手ブレ補正が協調動作できるのが、非保証レンズでは MC-11 がレンズデータを持っていないため、過補正などの問題が出るケースがあったのだと思われます。
肝心のキヤノンレンズの AF 精度向上は、厳密にファームアップ前後で比較してみていないのでよく分かりません(笑。位相差+コントラスト両方使える SGV レンズ+MC-11 の組み合わせとは違い、EF レンズ使用時にはファームアップ後であっても位相差 AF しか使わないため、SGV レンズや E マウント純正レンズほどの精度は出ていないと思われますが、それでも従来よりは歩留まりは上がっているようにも感じます。

いずれにせよ、自ら「動作保証外のレンズ」と言っておきながらこまごま改善を入れてくるシグマのツンデレぶりがかわいい(笑。ま、α で EF レンズを使う目的で MC-11 を買って、そこからシグマレンズも買ってほしいという撒き餌的な位置づけのアダプタだとは思いますが、それにしてもマメですよね...。

シグマ / MOUNT CONVERTER MC-11 CANON EF-E

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投稿者 B : 21:02 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2016/10/17 (Mon.)

EOS M5 レビューのまとめ

EOS M5 の借用期間が終了しました。
本当はもう少しいろいろ撮りたい気持ちもありましたが、ここでいったん私なりの感想をまとめたいと思います。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

EOS M5 は APS-C センサ搭載ミラーレスカメラでありながら、手に持ったときのサイズ感はマイクロフォーサーズな OM-D(E-M5/10 系)のそれに近くて軽快感と凝縮感がありました。おそらくグリップの出っ張りが小さめなのが功を奏しているのでしょうが、その割には握ったときの安定感も備えているのがなかなかに秀逸。α が重厚長大路線に向かっているのを寂しく感じている身としては、このコンパクトさは魅力ですね。
ただプラスチック主体の外装やダイヤル類の感触は EOS ではなく PowerShot の系譜で、EOS D ユーザーとしてはここはもっと剛性感や道具としての抑制の効いた触感に仕上げてほしかったと思います。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M22mm F2 STM ]
22mm(35mm 相当)、F2.8、1/250 秒、ISO200、-1/3EV

しかし写りは EOS そのものなんですよね。すごく華があるわけじゃないけど大きく外すこともなく、安心してカメラに任せられる感覚があります。
特に EF-M22mm との組み合わせでは力のある画を描いてくれるので、これ以外の焦点距離は他のカメラを使っても、これだけのために EOS M5 と 22mm を買っても良いかも...とつい考えてしまうレベル。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM ]
11mm(18mm 相当)、F8、1/60 秒、ISO500、-1/3EV

これは JPEG 撮影してから Photoshop で暗部を少し持ち上げてやった一枚ですが、ノイズ処理のうまさも EOS らしさ。この暗部階調の粘りが「EOS らしい画」を生み出しているのではないかとも思います。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM ]
21mm(34mm 相当)、F8、1/400 秒、ISO100、+1/3EV

標準ズームレンズ EF-M15-45mm はなんでもソツなく撮れますが、あまり面白みはないですね。標準焦点域の EF-M レンズは 15-45、18-55、18-150 と三本ありますが、もう一段上のクラスのレンズが一本欲しいところ。50mm 前後相当の単焦点レンズもラインアップされておらず、この上がいきなりマウントアダプタ経由での L レンズというのはさすがに飛びすぎです。
EF-M レンズのラインアップ自体がもともと若者や女性を意識して揃えられてきたところに、この M5 がやや唐突に「大人の趣味のために」と言い始めたので、レンズがついてきていない印象が強い。今の状態ではキットレンズしか使わない層か EF レンズを複数本所有している層でないと満足できないんじゃないでしょうか。「M5 を買ったらキットレンズの次にはこれを買うべし」というレンズが 22mm のほかにも 1~2 本あれば、もっと人に勧められるカメラになるんだけどなあ。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM ]
15mm(24mm 相当)、F3.5、1/640 秒、ISO100、+1/3EV

製品発表時にも書きましたが、他のカメラを使わずに M5 だけ使うととてもよくまとまったカメラだと思います。タッチ&ドラッグ AF はとにかく素晴らしいし、あまり深く考えなくてもいい画が撮れる。でもミラーレス市場には超絶スペックの α、ミラーレスとして画質とサイズのバランスが絶妙なオリンパス、色表現とレンズが魅力のフジ X、動画に特化した LUMIX、番外編としての sd Quattro(ぉ)と特色のあるカメラが揃っていて選び放題。ユーザー層の厚い EOS D ならばソツのなさが最大の武器になるでしょうが、群雄割拠のミラーレス市場では積極的に進める理由にはなりにくいんですよね。
まあ、そういうのもキヤノンのエースナンバーである「5」を冠したカメラだからこそ抱いてしまう期待なのかもしれません。M5 の場合は初代 EOS M から数えて五世代目の意味にすぎないでしょうが、EOS ユーザーとしては、ね。これがもし「EOS Kiss M」というネーミングだったら 180° 違う印象だったような気もします。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | SIGMA 50mm F1.4 DG HSM A014 ]
50mm(80mm 相当)、F8、1/200 秒、ISO100、-2/3EV

それから残念なのはやっぱり EVF の色味ですね。↑の写真は EVF で見た印象に近づけるように現像したものですが、なんてことない夕暮れでもこれくらいドラマチックに見えます。でも背面液晶で見ると全く違う印象に見えるという。EVF の配置や見え方にこだわり、タッチ&ドラッグ AF まで EVF に最適化したのなら、EVF の見栄えもリアルを追求してほしかったところ。まあこの濃厚な表現は写欲を刺激してくれる効果が絶大なので、あとで記憶色に合わせて RAW 現像する前提であれば、この EVF もアリだと思います(笑

総じて安定感・安心感という意味では玄人好みのする、とてもよくまとまったカメラだと思いますが、「いままでのミラーレスに、満足しているか?」という挑戦的なキャッチコピーに煽られる期待感からすると物足りない部分があることも事実。しかし AF 性能やタッチ&ドラッグの操作性、プラットフォームが変わりながらも EOS のそれを引き継いでいる画質など、一眼レフがミラーレスに置き換わる未来を予見させるだけのものは感じられました。このまま、EOS の中で下剋上を起こすことに遠慮せずに、どんどん進化させてくれることを期待します。

キヤノン / EOS M5

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■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編
EOS M5 レビュー (3):実写編
EOS M5 レビュー (4):新機構の付属ストラップ
EOS M5 レビュー (5):ボディとレンズのバランスを見る
EOS M5 レビュー (6):スナップ撮影に持ち出してみる
EOS M5 レビュー (7):動体撮影性能を試す
EOS M5 レビュー (8):EF マウントアダプタを使って撮る

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投稿者 B : 22:05 | Camera | DSLR | Minpos Review | Photograph | SIGMA 50/F1.4 DG HSM A014 | コメント (0) | トラックバック

2016/10/14 (Fri.)

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM、発売日・価格発表

大口径中望遠レンズ「SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art」 - デジカメ Watch
全域F4の広角ズームレンズ「SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art」 - デジカメ Watch
大口径超望遠レンズ「SIGMA 500mm F4 DG OS HSM | Sports」 - デジカメ Watch

シグマ / [Art] 85mm F1.4 DG HSM

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シグマが photokina に合わせて発表した三本の新レンズの国内における発売日と価格、それと未公表だったスペックを正式にリリースしました。

私が注目しているのは定番ポートレートレンズの 85mm F1.4。重量は予想したとおり 1kg を軽く超え、1,130g となりました。「Otus をベンチマークとした」のは描写性能だけではなかったようですね(ぉ。重い重いと言いながら使っている 50mm F1.4 よりもさらに 300g 以上重く、買ったとしても果たして持ち出す気力が沸くか不安なところです(;´Д`)。
希望小売価格は 16 万円とのことですが、予約開始時点での実売価格はヨドバシで 13 万円台後半、マップカメラで 12 万円台半ばといったところ。まあ [Art] ラインの F1.4 級レンズとしてはまあ予想の範囲内ではあります。実売で 15 万円を超えてくるならもう少し頑張って α の 85/1.4GM に手を出したくなるところですが、この価格なら迷わずシグマかな。EOS でも使えますしね。

私は買うつもりではいますが、85/1.4 という意味では今年はツァイスの Classic P85/1.4ZE を買ったところでもあるので、これを買うとしても来年かなあ。

投稿者 B : 21:14 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/10/11 (Tue.)

EOS M5 レビュー (7):動体撮影性能を試す

キヤノン EOS M5 のレビューですが、今回は以前から気になっていた動体撮影性能について検証してみました。

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イベント時のハンズオンでも動く被写体は用意されていましたが、被写体がちょっと小さすぎ/距離が近すぎでうまく撮るのが難しく、もう少し現実的なシチュエーションでの動体撮影で試してみたいと思っていました。

というわけで、条件を揃えて他のカメラとも比較してみることに。
比較対象は EOS-1D 7D Mark II とソニー α6000。どちらも本気の動体撮影性能をアピールしている機種で、EOS M5 と比較するのはちょっと申し訳ない気もします。本来は 80D や Kiss、M3 あたりと比較するのが良いんでしょうが持っていないので、あえて上位クラスのボディとガチンコ比較。

被写体は駅のホームに入線してくる電車です。速度を落としながら向かってくる被写体なので本気のスポーツ撮影に比べればぬるめですが、なかなか同条件で比較できる動体の被写体ってないもので。
撮影設定はシャッター速度優先 AE・サーボ AF(AF-C)・速度優先連写・シャッタースピード 1/500sec.・ISO AUTO・画角 72mm 相当・RAW+JPEG 記録で揃えました(後述する一部例外を除く)。運行に迷惑のかからない場所で手持ち撮影なので、少しずつ構図がずれているのはご容赦を。

■EOS M5+EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

EOS M5 + STM

まずは EOS M5 とキットレンズにあたる EF-M15-45mm。少しは苦戦するかと思ったら、いきなり全コマしっかりピントが合ってきました。これには少し驚いた。
RAW+JPEG 記録だとサーボ AF 使用時で 7 コマ/秒、16~17 コマでバッファが詰まってしまい 2 秒程度しか連写できないので、動く被写体を追いかけたいときは JPEG 記録に割り切った方が良いかもしれませんが、それにしても十分使い物になるレベルです。

また、タッチ&ドラッグ AF は動体撮影に使うと改めて素晴らしさを実感できます。追尾 AF 機能を有効にしておけば、被写体が登場した際にタッチ&ドラッグで被写体をダイレクト選択すれば、あとはカメラが被写体をオブジェクト認識してオートで追いかけてくれる。これは従来の一眼レフで方向キーを使ってチマチマ AF フレームを動かしたり、自動選択 AF でカメラの被写体認識に頼るのとは次元の違う快適さ。このまま像面位相差センサの性能が向上し、専用位相差センサの性能と同等以上になった暁には、一眼レフよりも動体撮影に適したカメラに進化できるに違いありません。

■EOS M5+EF24-70mm F4L IS USM

EOS M5 + USM

ではマウントアダプタ経由の USM レンズだとどうか?ということで、EF24-70mm F4L でも試してみました。一般的にミラーレスカメラにマウントアダプタをかますと AF 機能に何らかのエクスキューズが出がちですが、少なくとも EF/EF-M アダプタでキヤノン製の USM レンズを使っている限りでは、EF-M レンズと遜色ない AF 性能が出ています。
先日の記事で「USM レンズをつけるとデフォルト設定のコンティニュアス AF の動作が不快」とは書きましたが、自分自身が意図して AF を使いたい場面では USM の動作による振動はさほど気になりません。

■EOS 7D Mark II+EF24-70mm F4L IS USM(位相差 AF)

EOS 7D Mark II Phase Detection AF

続いて比較対象の EOS 7D Mark II。位相差 AF(光学ファインダ使用時)で速度優先連写を使うと、RAW+JPEG 記録でも秒間 10 コマ連写で最大 24 コマの記録が可能(公称スペックを上回っていますが、SanDisk Extreme CF 120MB/s メディア使用時の実測値)という暴力的な性能に頼れます。
さすがにクラスの違うボディ、圧倒的な性能ですが、EOS M5 と比べてみて気がついたのは、AF ポイントが位相差センサの配置に依存するのは、今となってはやや扱いづらいということ。M5 のデュアルピクセル CMOS AF は撮像素子のほぼ全面で AF が可能なため、被写体が画面上のどこにいても追えるのに対して、7D2 の位相差 AF は位相差センサの範囲外に被写体があるときは AF が合わせられません。65 点自動選択 AF かラージゾーン AF を使ってカメラ任せにするのが定石ですが、こういう背景と前景がごちゃっとした構図だと、自動認識では狙ったところに AF が合ってくれないことも多いんですよね。そもそも全面で AF が可能で被写体をタッチで直接選択できる M5 の操作性を味わってしまうと、最初の AF の食いつきの時点でまどろっこしさを感じてしまいます。

7D2 のモータースポーツや野鳥レベルの動きにも追随できる AF 性能や多彩な AF プログラム、AF フレーム切り替え機能などはスポーツ撮影には最適なのですが、これにタッチ AF が加わってほしくなりますね。光学ファインダの仕組み上、まず無理だとは思いますが...。

■EOS 7D Mark II+EF24-70mm F4L IS USM(デュアルピクセル CMOS AF)

EOS 7D Mark II Dual Pixel CMOS AF

デュアルピクセル CMOS AF は 7D2 にも搭載されているので、同条件で撮影してみました。デュアルピクセル CMOS AF を使うと少し連写性能が犠牲になるのか 20 コマでバッファが切れてしまいましたが(それでも公称スペックは RAW+JPEG 時で最大 18 コマなので十分)、EOS M5 よりも多く記録することができます。
AF の効き具合としては M5 の DPCMOS AF と遜色ない感じ。ただ AF フレームの選択はカーソル操作になるので、M5 のタッチ&ドラッグ AF に比べると瞬間的に被写体に AF を合わせる速さは比べものになりません。やはり 7D2 の DPCMOS AF はライブビューのためというよりは EOS MOVIE のためにある、という印象。

■α6000+E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS

α6000

最後は α6000。ミドルクラスの APS-C ミラーレスということで、M5 と比較対象になりそうなのはこの α6000 か α6300 でしょう。
ひとつ言い訳をすると、他のカメラではシャッタースピード 1/500 で固定していたのが、これだけ私の誤操作で 1/400 の設定になっていました。そのため微妙に被写体ブレがあり、電車にビシッとピントが合っている感がやや欠けています。あと標準ズームレンズの解像感は EF-M に比べると劣りますね...PZ16-50 じゃなくてツァイス銘の 16-70mm を使えば良かったかも。

さておき、ミラーレスでありながら連写性能は EOS 7D2 に匹敵するレベルにあるというのが改めてすごい。動体への AF の食いつきという点では 7D2 にはさすがに劣りますが、それでも運動会レベルなら十分以上な性能はありますからね。
この電車でのテスト撮影では M5 との差はあまり感じられませんでしたが、AF 追随で秒間 11 コマという連写性能を活かしてベストショットが撮れる可能性を高められるのが α6000 シリーズの武器だと思います。


というわけで今回の比較テストでは、AF の追随性という部分ではそれほど大きな差は出ませんでしたが、連写速度と連続撮影枚数ではけっこうな差がつきました。逆に言えば、動体 AF 性能だけで言えば数年前とは違い、ミラーレスでも今は十分に動体撮影に堪える(少なくともちょっとしたスポーツレベルでは)ことは間違いないと思います。
それから、タッチ&ドラッグ AF のおかげで、今回テストしたカメラの中では被写体に最初に AF を食いつかせる操作は EOS M5 が最も快適だったことは改めて書き添えておきたいと思います。静物やポートレートはともかく、動体撮影がタッチ&ドラッグ AF でここまで快適になるとは思っていませんでした。この機能はこのカメラだけに留めておくのは非常にもったいない。一日も早く他社も含む全てのカメラに搭載してほしいと思える、新世代の操作性だと感じます。

キヤノン / EOS M5

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■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編
EOS M5 レビュー (3):実写編
EOS M5 レビュー (4):新機構の付属ストラップ
EOS M5 レビュー (5):ボディとレンズのバランスを見る
EOS M5 レビュー (6):スナップ撮影に持ち出してみる

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投稿者 B : 23:59 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2016/10/07 (Fri.)

α6500

ソニー、ボディ内手ブレ補正対応のα6500を海外発表 - デジカメ Watch

α6500

先日 α99 II を発表したばかりのソニーからまた新製品。今度はミラーレスの中級機(これを中級機と言って良いのか)α6500 です。

前作 α6300 が既にミラーレスとしてはモンスター級のスペックでしたが、あれからたったの半年あまりでほぼ同サイズのボディにセンサシフト式手ブレ補正を入れ込んできました。まあ手ブレ補正は α7 II シリーズにも入っているので APS-C にもいずれ来るとは思っていましたが、α6300 からこんなに短いスパンで出してくるとは思ってなかった(;´Д`)ヾ。

そのほかには新フロントエンド LSI とバッファ容量の増加により、最大 307 コマ連写(RAW+JPEG でも 100 コマいける模様)に対応し、α6300 譲りの AF 性能と併せてミラーレスカメラとしては最強クラスの動体撮影カメラになっていると言えます。α99 II の AF 性能はさらに上を行っていますが、ほとんどの人は α6500 で十分じゃないでしょうか。
スマホと接続して GPS 位置情報を Exif 記録できる Bluetooth 機能と、ようやく中級機にもタッチパネルが搭載されました。これは単なるメニュー操作とタッチシャッター用途ではなく、EOS M5 に搭載されたタッチ&ドラッグ AF 相当の機能として EVF 使用時にも使えるようです。ただ EOS M5 のような相対座標設定やタッチエリア設定までできるかは不明。

APS-C としてはかなり隙のないカメラに仕上がってきたと言えますが、唯一の弱点は価格ではないでしょうか。1,700EURO/1,400USD という価格は α7 II と同クラスで、日本円に換算すると 20 万円コース。まあ EOS 7D2 も初値はそれくらいしたよなあと考えるとそんなに無茶な価格でもないのですが、α6000 からグイグイと値上がりしてきているせいで、もうそろそろこちらが音を上げそう(;´Д`)ヾ。改めて考えると α6000 ってコストバランスの良いカメラだったなあ、と。

ミノルタの α-7000 を持っている身としては、これの型番が「α7000」だったらガマンしきれなかった自信がありますが(笑、α6000 でさえ持て余している(ほぼブツ撮り用カメラと化している)状況を鑑みて、当分 α6000 に頑張ってもらおうと思います。

ソニー、1型ポケットカメラ最新機「RX100 V」を海外発表 - デジカメ Watch

RX100 V

RX100 シリーズのほうも新製品が出てきました。こちらはついに五世代目、外観からの違いの分からなさで言えば α6500 以上(笑。
こちらの進化点は α6500 同様の新フロントエンド LSI と大容量バッファの採用に加え、シリーズ初となる像面位相差センサを搭載し、AF 性能を大幅に向上させてきました。

今までの RX100 シリーズは「ポケットサイズで高画質」というコンセプトでしたが、III あたりである程度の完成を見、IV ではスーパースロー撮影等の「技術的にはすごいけど必要とするユーザーは限られる」方面に進化して、方向性を探っている感がありました。ここにきてミラーレスカメラ級の AF 性能を身につけ、どのメーカーも横並びになった 1inch センサ搭載高級コンデジとは一線を画してきた感があります。これは α5000 系のモデルチェンジが止まるわけだ(笑。

しかしこれも価格が...。1,200EURO/1,000USD とのことで、RX100 IV の価格が 12 万円程度であることを考えると、日本で発売される際には 15 万くらいしてしまうんじゃないでしょうか。

技術がどんどん進歩するのは素晴らしいことだと思いますが、さすがにここまで行くと私は手が出ません。逆に、α6000 と RX100 III はとても良いカメラだし、これらを発売日に買ったのは正解だったと思います。今あるカメラを大事に使おうと思いました(笑。

投稿者 B : 23:56 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/10/05 (Wed.)

EOS M5 レビュー (5):ボディとレンズのバランス

EOS M5 の発売前実機レビュー、いよいよ実写編といきたいところですが...その前に。
前回のイベントではさまざまな EF/EF-M レンズが用意され、自由に試せる状況ではあったのですが、ハンズオンの時間が絶対的に足りない状況で、あれこれ試したいレンズがあったにも関わらず試しきれませんでした。というわけで、今回はまず本体と同時にお借りした EF-M レンズと、私の防湿庫に収まっている EF マウントレンズ群とボディのバランスを見てみたいと思います。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

まずは EF-M マウントの標準ズームレンズ、EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM。
先日のイベントで試用したのは新しい高倍率ズーム EF-M18-150mm でしたが、こちらの EF-M15-45mm はよりコンパクトな標準ズームレンズです。

EF-M18-150mm も高倍率ズームとしてはコンパクトかつ軽量にまとまっていましたが、EOS D のサブシステムとして使うならコンパクトなレンズとの組み合わせを身上としたいところ。個人的にはこちらの EF-M15-45mm とのバランスのほうが好みです。

EOS M5

このレンズ、使わないときにはコンパクトでとても良いのですが、撮影時はマイクロフォーサーズ系の標準ズームレンズ同様に側面のレバーを引きながら鏡筒を伸ばしてやる必要があります。こうなるとせっかくのコンパクトさが損なわれてしまいますが、まあこの状態で持ち運ぶわけではないので、カメラを取り出してから撮り始めるまでの手間が増えることを気にするかどうか、といったところ。

EOS M5

それともう一つ残念なところは、マウントがプラスチック製であること。しかもマウントだけではなく外装までプラスチックです。元々が小型軽量で安価な EOS M10 のキットレンズ向けに開発されたものだからやむを得ないとは思いますが、直近の EF-M レンズ群(EF-M28mm MACRO、EF-M55-200mm、そして今回発表された EF-M18-150mm までも!)が軒並みプラマウントというのはいくらなんでも残念。強度的には樹脂製でも実用上問題ありませんが、「趣味のための道具」として位置づけられている M5 がレンズキットとして発売するのが全てプラマウント、というのは寂しい話です。

EOS M5

続いて広角ズームレンズである EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM。こちらはマウント・外装ともに金属製で、少し重いけどひんやりした高級感があります。やっぱりいいミラーレスカメラのレンズはこうあってほしい。
このレンズも撮影時には鏡筒を伸ばす必要がありますが、17-35mm 相当を担う広角ズームとしてはコンパクトで悪くない。

EOS M5

こちらは単焦点のパンケーキレンズ、EF-M22mm F2 STM(付属の薄型フードをつけた状態)。私も気に入っている EF40mm F2.8 STM のミラーレス版のようなレンズで、常にボディキャップ代わりにつけておいても良いくらい。やっぱりミラーレスはこういうコンパクトなレンズで気軽に楽しんでナンボ、という部分はあると思います。最近の他社はどんどん重厚長大方向に行っているので、EOS M ではこういうレンズとの組み合わせが評価されてほしいところ。

EOS M5

続いてマウントアダプタ経由で EF レンズを装着してみます。まずは 5D の定番、EF24-70mm F4L IS USM。
かなりフロントヘビーな印象にはなりますが、現在の EF-M レンズには入門グレードのレンズしか揃っていないので、画質を求めてしっかり撮ろうと思ったらこういうレンズと組み合わせざるを得ません。EOS D のサブシステムとして使うならこういう組み合わせの出番も多いんじゃないでしょうか。あるいは M5 から EOS D へのステップアップを考えるなら、まずはレンズから揃えていくというアプローチもアリだと思います。

EOS M5

望遠は EF70-200mm F4L USM(IS なしの旧モデル)。F2.8 だと大げさになりすぎますが、F4 との組み合わせならアリ。L レンズの使用も想定したというグリップのホールド性も、これくらいのレンズとの組み合わせであれば良いバランスを感じさせてくれます。

EOS M5

単焦点は、古いながらも気に入っている EF28mm F1.8 USM。ちょっと緩めの描写をするレンズですが、その緩さがまたいい雰囲気を出してくれます。
EOS M5 で使うと 45mm 相当となり、ほぼ標準単焦点レンズの画角になります。EF-M には 28mm MACRO もありますが、明るくてボケる標準単焦点代わりにはならないので、こういうレンズを一本持っていると重宝するはず。

EOS M5

F1.4 級の単焦点レンズは EOS M5 にはアンバランスだと思いますが、このレンズは F1.8 でコンパクトに収まっているので、M5 に組み合わせてもいい感じ。
そういえばこのレンズは私が EOS 30D 用の初めての単焦点レンズとして買ったものでした。APS-C でもフルサイズでも扱いやすい画角で、将来のステップアップ後も長く使えるオススメのレンズです。

EOS M5

で、その「F1.4 級の単焦点レンズ」代表はシグマの 50mm F1.4 [Art]。50mm の最重量級レンズを持ってくるとさすがにアンバランス感が強い(笑。M5 とのバランス的には EF50mm F1.8 STM くらいが良いでしょう。
このレンズはキヤノン製ではありませんが、互換レンズだから当然マウントアダプタ経由で EOS M5 でもちゃんと動きます。

EOS M5

なお、マウントアダプタ経由で EF レンズ(互換レンズ含む)を使う際には注意点があります。デフォルト設定だと常にレンズが駆動しているため、非 STM 系の EF レンズ使用時にはレンズのカタカタした駆動が手に伝わってきてやや不快。これはシャッターボタンに触っていなくても常に AF 駆動し続ける「コンティニュアス AF」がデフォルトでオンになっているためで、STM レンズ(マウントアダプタ経由も含む)ではほとんど気になりませんが、USM などの超音波モーター搭載レンズはこういう駆動に向いていないため、振動が手に伝わってきてしまうんですよね。シャッターボタンを半押ししなくても AF が決まるからレスポンスは良く感じるのですが、マウントアダプタ主体で使う場合はこの設定項目はオフにしておいたほうが扱いやすいと思います。

EOS M5

とどめに Planar T* 85mm F1.4 ZE。MF 専用レンズですが、これも当然使えます。
EOS D のようなフォーカスエイド(ピントが合っている場合、シャッターボタン半押しで該当する AF フレームが赤く光ってくれる機能)こそありませんが、ミラーレス機らしくピント拡大機能があるため EOS D 以上に正確な AF が狙えます。これだけピントが薄いレンズでも積極的に絞り開放から使っていけるので、もはや OVF 機でこのレンズを使う気がしなくなるほど(笑。
ただ EOS M5 で使うと 136mm 相当となって使えるシチュエーションが限られてしまうので、そのままの画角で使えるフルサイズ版 EOS M の登場が待たれます。

EOS M5

このレンズもまた、ミラーレスで使うには重量バランスが悪い一本ではありますが、ミラーレスの登場で今まで持て余していた MF レンズが再び日の目を見た、という人も少なくないのではないでしょうか。
MF 撮影時には AF フレーム選択ボタンを押すと前面ダイヤルでフォーカス拡大率が選択できるという操作性は、なにげに α E マウントのフォーカス拡大操作(フォーカス拡大ボタンを押した後、決定ボタンのトグルで拡大率変更)よりも直感的で扱いやすいとさえ感じます。

キヤノン / EOS M5

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■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編
EOS M5 レビュー (3):実写編
EOS M5 レビュー (4):新機構の付属ストラップ

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投稿者 B : 21:05 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2016/10/03 (Mon.)

JETGLIDE 3 速写ストラップ

EOS 5D3 用に買った速写ストラップ JETGLIDE 2 がとても気に入ったので、7D2 用にも購入しました。

FULLCLIP × MemoGraph / JETGLIDE 3 (フォレッジグリーン×ネイビー)

JETGLIDE 3

5D3 用は 38mm 幅の JETGLIDE 2 でしたが、7D2 は重量級のレンズを使うことがほとんどなので幅広 50mm の JETGLIDE 3 にしてみました。なんと耐荷重 50kg ですよ!これがあればシグマ 200-500mm F2.8 も手持ちでいける(買いません

カラーはフォレッジグリーン×ネイビーを選択。TPO を選ばず使いたい 5D3 と違って、7D2 はほぼスポーツ&アウトドア専用にしているので、アウトドア感の強いこの色味がよく似合う。

JETGLIDE 3

JETGLIDE シリーズ特有の、両側がスライド可能かつタブ+コントロールコードで長さ調整が容易な点は「3」でも同じ。しかしストラップ幅 50mm でより重量級の機材を想定しているのか「2」よりも大きなバックルを採用していて、「2」と「3」でストラップの互換性はありません。まあつけっぱなしで使うつもりだから問題ありませんが。

JETGLIDE 3

ぶっとい 50mm のストラップは首や肩に掛かる重力をうまく分散してくれて、JETGLIDE 2 よりも負担が少ない感じ。70-200mm 級のレンズも全然余裕です。

JETGLIDE 3

なお、JETGLIDE 3 では「2」では別売オプション扱いだったショートストラップが標準添付されてきます。幅 25mm・長さ 170mm のストラップで、カメラバッグにしまっている間はロングストラップだと邪魔になるような場合でもコンパクトに収まります。ロングストラップとバックルの互換性があり、ワンタッチで付け替えが可能。ただしいちいち付け替えるのも面倒だし、ショートストラップは首掛けするには長さが足りないので、私はこれはほとんど使わないだろうなあ。

JETGLIDE 3

7D2+バッテリグリップ+50-500OS という私のスポーツ/野鳥撮影セットを支えてくれる心強いストラップ。今まで使っていたものよりも少し軽く感じます。
ちょうどこれからスポーツイベントも増えるシーズンだし、野鳥撮影の季節も近づいてきたので、このストラップでさらに機動力を上げて臨みたいと思います。

FULLCLIP × MemoGraph / JETGLIDE 3

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投稿者 B : 23:33 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2016/10/01 (Sat.)

EOS M5 レビュー (4):新機構の付属ストラップ

先日、モノフェローズイベントに参加させていただいたキヤノン EOS M5 ですが、引き続いてレビュー用に実機をお借りすることができました。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

EOS M5 の発売は 11 月下旬予定。つまり現時点では未発売、ということになります。
このタイミングで実機レビューをする機会をくださったキヤノンさんとみんぽすに感謝。ありがとうございます。

さっそく実写を、といきたいところですが、M5 が届いたらまず確認したかったことがありました。

EOS M5

それがこの付属ストラップ。
先日のイベントで「M5 では新しいストラップコネクトパーツを採用していて、簡単にストラップの脱着が可能」という説明がありましたが、資料ベースでの説明だったしハンズオン機にはストラップがついていなかったから具体的なことは分からなかったんですよね。今回の貸出機には製品版相当の付属品が同梱されていて、ようやくその仕組みが分かりました。

一見、ストラップの先端にプラスチックパーツで D カンが装着されているように見えますが、

EOS M5

このプラスチックカバーはストラップに沿ってスライドさせることができます。

EOS M5

D カンは D カンでただの D カンではなく、ちょっとした知恵の輪のような具合でストラップを通してあり、ワンタッチとはいかないまでも比較的簡単な手順でストラップをつけ外しすることが可能。これは今までにありそうでなかった、コロンブスの卵的アイテム。

カメラストラップの脱着機構というと、Peak Design のようなアンカーリンク方式や JETGLIDE のようなバックル方式がありますが、いずれも意図しない脱落(ユーザーが正しくセットしていなかったという原因も含め)のリスクがゼロとは言えません(まあまず問題はないでしょうが)。最初に説明だけ聞いたときはこの構造が分かっておらず、カメラメーカーが標準添付するストラップで脱着機構つきというのはムチャするなあ、と思ったものですが、これなら納得。プラスチックカバー自体も意図しない状況で外れにくいようになっているし、万一カバーがずれても簡単にはストラップは脱落しそうにありません。

ミラーレスはボディが小型なものが多く、ガチで撮るときはネックストラップが必要だけど撮影が主目的ではないときに持ち出すならリストストラップに付け替えたい、と思うことが少なくありません。今まではそのニーズにまともに応えてくれるストラップは Peak Design くらいしかありませんでしたが、この機構ならそういう付け替えもやりやすい。基本的にはどんなカメラストラップでも適合するはずなので、このコネクトパーツだけ単品販売してくれたら、手持ちのミラーレスカメラは三角カンを全部取り替えるんだけどなあ。

EOS M5

ちなみに M5 付属のストラップは、従来の EOS M のロゴがプリントされた細身のストラップから、より幅広で刺繍ロゴのものに刷新されました。「趣味のための道具」として今までの EOS M とは異なるこだわりを持って作られたものであることを、このストラップからも感じます。
まあ私は試用期間中も別のストラップを使うつもりですが...。

キヤノン / EOS M5

B01LYTH7FZ

■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編
EOS M5 レビュー (3):実写編

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投稿者 B : 23:05 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (2) | トラックバック

2016/09/30 (Fri.)

Sony FE 50mm F2.8 Macro、購入

現物を見てから買うかどうか決めよう、と思っていましたが、店頭で見たら思ったほど悪くなかったので買っちゃいました。

ソニー / FE 50mm F2.8 Macroicon

Sony FE 50mm F2.8 Macro

フルサイズ E マウント対応の 50mm マクロレンズ。私としてはツァイスでも G でもない無印 FE レンズはこれが初めて。でもこのクラスのマクロレンズはずっと欲しかったのでした。EOS で使っていた EF-S60mm MACRO を手放したことを、EF-αE マウントアダプタを手に入れてから後悔したという(笑

Sony FE 50mm F2.8 Macro

側面には AF/MF 切り替えスイッチ、フォーカスホールドボタン、フォーカスリミッタースイッチが備えられています。フォーカスリミッターは 16cm(最短撮影距離)~30cm/30cm~∞/全域から切り替えが可能ですが、フルは使わずに被写体の距離に合わせて切り替えたほうが明らかに AF が速いです。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

鏡筒の太さからすると前玉はかなり小さく、奥まった位置にあります。レンズフードは同梱されておらず別売オプションもありませんが、これだけ奥まっていればフードは不要でしょう。フィルタ用のネジ切り(Φ55mm)はされていますが、MC プロテクタも要らないかな。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

サイズ感は FE55/1.8 とほぼ同じ長さで、鏡筒が一回り太くなっています。しかしレンズ全体の重量は逆に 50mm Macro のほうが軽く、手に持ったときのありがたみは薄いかな(笑。金属鏡筒の質感が悪くないので、見た目とのギャップで余計に軽く感じるのかもしれませんが。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

α7 II につけたときのバランスは良好。最近の FE レンズは重量級の製品が増えていますが、やっぱりシステムとしてはこれくらいのサイズ/重量感で持ち歩くのがバランス良いと思います。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

α6000 との組み合わせでは、レンズとボディの底面の高さが揃うので、置いたときの安定感がちょうど良い。
APS-C で使うと 75mm 相当のマクロレンズになり、私が普段ブツ撮りしている画角とほぼ同じになるので、おそらく普段は α6000 のつけっぱなしレンズになると思います。今までは 50mm F1.8 か標準ズームレンズを使ってブツ撮りしてましたが、寄り切れなくてトリミングすることも多かったんですよね。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

フォーカスは全群繰り出し式。マクロレンズとしてはまあ一般的な仕様ですが(同じ FE でも 90G Macro はインナーフォーカスらしい)、最短撮影距離付近では全長が大きく伸びます。またレンズ駆動には DC モーターを採用しており(全群繰り出しだとリニアモーターではトルクが足りないと思われる)、高速なリニアモーターやステッピングモーターのレンズに慣れているとややもっさりとした挙動。動作音も多少ありますが、ツァイスの Touit シリーズ(これも DC モーター駆動)と同程度であり、まあ許容範囲。

AF の挙動は、ピント面付近でレンズが行き来してフォーカスを探るような動きをします。像面位相差センサが優先される AF-C で使っても挙動が変わらないので、おそらく E マウントのどのボディと組み合わせてもコントラスト優先、あるいはコントラスト AF しか使っていないのではないかと思います。
いろいろ試してみた感じでは、セオリー通りではあるけど「フォーカスリミッターを有効にする」「フォーカスエリアは出来るだけ小さくする」が AF を速めるポイント。フレキシブルスポットの AF 枠サイズを一段変えるだけでも合焦までの速度が違います。フォーカスリミッターを設定してフレキシブルスポット AF:S で撮ればそれなりに快適ですが、逆にフォーカスエリア:ワイドでフォーカスリミッター設定なしだとイライラするくらい遅い。使い方次第で快適さが全然変わってくるレンズです。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

さておきテスト撮影。α7 II で撮ってみました。
これは私が普段ブツ撮りをするくらいの感覚で撮っていますが、E マウント向けの標準ズーム(FE16-70)や E50/1.8、FE55/1.8 あたりではこれでも最短撮影距離より短くて撮影後にトリミングをする必要がある距離感。これがノートリミングで使えるというだけでも手間が省けます。

Sony FE 50mm F2.8 Macro

そして最短撮影距離、16cm まで寄るとここまで近づけます(絞り開放)。このシナンジュ MG じゃなくて RG(1/144)ですよ。金メッキに付着した細かい埃までバッチリ写り込むレベル(;´Д`)。ここまで寄ること自体滅多にありませんが、これならどんなブツ撮りでもいける。
そして背景のボケが α レンズらしい柔らかい描写で、これだけでもこのレンズを買った価値があると言えます。AF スピードは使い方でカバーする必要がありますが、これを自在に使えるようになったら普段撮りはこれで済ませてしまえるんじゃないでしょうか。

私は屋外でマクロ撮影するならむしろ 100~150mm くらいのほうが扱いやすいと思っているので、このレンズは基本的に α6000 につけて室内でのブツ撮りメインになると思いますが、しばらくは外に持ち出していろいろ撮ってみるかな。

ソニー / FE 50mm F2.8 Macroicon

iconicon

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2016/09/22 (Thu.)

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

シグマ、新85mm F1.4を発表 - デジカメ Watch

photokina 2016 にて、シグマが新レンズ 3 製品を発表しました。
そういえば「SIGMA GLOBAL VISION」が発表されたのは 4 年前の photokina でした。あれからもう 4 年も経つんですね。

SIGMA [Art] 85mm F1.4 DG HSM

まずは待望の中望遠レンズのリニューアル、[Art] 85/1.4。35mm、50mm ときたら次は 85mm でしょうと楽しみにしていたレンズです。
photokina に先だって開催された放送機器系の展示会「IBC」で発表されたシネレンズ群の中に「85mm T1.5 FF」が存在したことでスチル用の 85/1.4 が準備されていることは予想されていました。で、蓋を開けてみると foxfoto さん作成の予想図があまりにも的中しすぎていて、製品写真を目にした瞬間に吹きました(笑。さすがにあそこまでフォーカスリングが太いとは思ってなかった...。

現時点では基本スペックが発表されたのみで重量は未公表ですが、35mm・50mm の重さからいって 85mm は 1kg を超えるのは確実だろうなあ。「ツァイス Otus をベンチマークとして開発した」というだけあって、その重さに見合う描写が得られるはず。
私は [Art] シリーズは 35・50・85 の定番三本は揃えるつもりだったので、発売されたらすぐにとは言わないけどいずれ買おうと思っています。ただ、最近ポートレート撮る機会あんまりないんですよね(汗。

これでフルサイズ対応の [Art] F1.4 系レンズは 20・24・35・50・85 と、主要な焦点距離が揃ってきました。開発サイクル的に次は来年あたり 135/1.8 or 2 か、28/1.4 でしょうか。

SIGMA [Art] 12-24mm F4 DG HSM

続いて 12-24/4。SGV レンズの中でこれまで手薄だったフルサイズ対応広角ズームになります。これはキヤノンの EF11-24/4L のガチ対抗ですが、キヤノンが 35 万円超えなのに対してシグマは広角側が 1mm 長いものの、実売でおそらく半額以下。シグマならなんとかがんばって買えるクラスです。
通常、フルサイズ機向けのレンズを揃える場合は 16-35mm と 24-70mm くらいの二本を組み合わせるのが定番ですが、この価格帯ならば 12-24mm+24-105mm というシグマセットで揃えればより幅広い被写体に対応できることになります。うーん、手持ちの 16-35/4L からこのレンズに買い換える、というのもアリかも。

そういえば定番望遠ズームである 70-200/2.8 もまだリニューアルされていないんですよね。現行品は 2010 年発売なので比較的新しいとはいえ、次あたりはそろそろ順番が回ってきても良い頃。でも今のシグマ基準で作られたら重くなりそうなので(笑)、70-200/4 クラスもお願いします。先に EF70-200/4L IS がリニューアルしたら、私はそっちに行ってしまうかも。

SIGMA [Sports] 500mm F4 DG OS HSM

最後は 500mm F4。いわゆる「ゴーヨン」ですが、既存モデルが 500mm F4.5 という微妙に惜しいスペックだったのに対して、今回はきっちり 500mm F4、しかも当然のように手ブレ補正まで内蔵してきました。そしてこのレンズのみ、当然ながら [Sports] ラインに位置づけられています。

価格はドル建てで $5,999 とのこと。国内での価格も 60 万円前後になると見られさすがに手を出せるレベルにありませんが、キヤノンやニコンから出ている同クラス品は 100 万円級なことを考えれば、錯乱して買えてしまいそうな気がしてきてしまいます。スポーツ/野鳥撮影者には永遠の憧れのレンズでもあり、いつかは手にしてみたい一本。でも現実的には 150-600mm のほうで十分です(ぉ

近年は積極的にユーザーイベントを実施しているシグマのこと、photokina が終わって一息ついたら実機に触れるイベントが開催される可能性もあります。私は少なくとも 85mm は買うつもりなので、早く試写してみたいところです。

投稿者 B : 00:58 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/09/21 (Wed.)

photokina 2016

ドイツ・ケルンにて開幕した photokina 2016 にて、各社がカメラ新製品を発表しています。
キヤノン・ニコンの二大メーカーが特に新製品をぶつけてこなくてもこれだけ話題性のあるものが集まったというのは正直意外で、驚いています。逆にキヤノンが EOS M5 の発表をあえて少しずらしたのは、この状況が見えていたからニュースが埋もれないようにしたのでは...と勘ぐってしまいますね。

富士フイルム、中判ミラーレスカメラシステム「GFX」を発表 - デジカメ Watch

FUJIFILM GFX 50S

今回最も驚いたのは富士フイルム。以前から噂だけは先行していましたが、本当に中判カメラを出してくるとは(ただし今回はまだ開発発表レベル)。APS-C センサを搭載した X シリーズから 35mm フルサイズを経ずに、一足飛びで 645 相当の中判センサを搭載してきました。
マウントは今回新規開発となる「G マウント」で、対応レンズも一挙に 6 本を開発発表。中判ということで主に風景写真や広告写真がメインになるでしょうから、基本的には広角~中望遠くらいまでの焦点距離が一通り揃っていれば良いでしょう。またミラーレスということで 26.7mm という短いフランジバックを活かし、ハッセル X1D 向けを除く中判レンズであればほぼ使える可能性が高い(アダプタが出れば、という前提ですが)というのも楽しみなところ。

既に飽和してしまったカメラ市場において、小さなメーカーでも生きていくためにあまり競争がない分野=中判に進出、というのは悪くない着眼点だと思います。仮に X シリーズのフルサイズ版を出すとしても特長が出しづらく、レンズラインアップもゼロからの構築になるため、開発のハードルという意味では中判でも大差ない。フジは現時点でもカメラ業界の中で玄人好みする孤高の存在になっていますが、この中判カメラの投入によりその位置づけをさらに明確にしたと言えそうです。

個人的には、フルサイズを超えると大きさ重さ的にも価格的にも守備範囲の外に出てしまうので買うことはないと思いますが、興味深い存在であることは間違いありません。

ソニー、4,240万画素で12コマ/秒連写のα99 IIを海外発表 - デジカメ Watch

α99 II

ソニーは α99 II を発表。近年のソニーはカメラ関連のイベントを意識せず「出せるときに出す」ような製品の出し方をしていますが、今回ばかりは A マウント継続を世界に知らしめるために photokina で出したかったんだろうなあ。

4 年ぶりの A マウントフラッグシップ機の更新になりますが、飛び道具っぽい新機能は特になく、いわば α7R II と α99 と α77 II の長所を組み合わせて作ったかのようなカメラになっています。が、今でも A マウントカメラを使い続けているユーザーにとってはその時点での α の集大成的なものがちゃんと出てくることが重要だと思うので、これでいい。

まあ「飛び道具はない」とは書いたものの、4,240 万画素フルサイズセンサ搭載ながら AF/AE 追随 12 コマ/秒連写、かつ 399 点の像面位相差センサ+79 点の全点クロス位相差センサ(トランスルーセントミラー使用)のハイブリッド AF、さらにセンサシフト式 5 軸手ブレ補正搭載というスペックはすごい。まさに A/E 問わず α のテクノロジーを全て投入してきました。ただ 4,240 万画素で 12 コマ/秒連写というのは他社含め前例がなく、初代 α77 で「高画素高速連写はいいけどすぐに内蔵バッファが詰まって 1 秒ちょいしか撮れない」という経験をした身としては、今回は単なるスペック番長ではないことを祈るのみです。まあ α77 II ではかなり改善されていたので、大丈夫だとは思いますが...。

私は EOS 7D2 を買ったときに A マウント関連は一部機材を除いて処分してしまい、今は EF・αE の 2 マウント体制になっているので α99 II を買うことはないと思います。が、E マウントがこれだけ完成度を高めてきた中で、A マウントでなければできないことを突き詰めてきたこのカメラは興味深い。実際に買うユーザーは限られるでしょうが、キヤノンやニコンとは違う方向性で「フルサイズ一眼の最高峰」を狙ったこのカメラは評価されて良いと思います。

オリンパス、18コマ/秒のAF追従連写「E-M1 Mark II」を開発発表 - デジカメ Watch

OM-D E-M1 Mark II

オリンパスは OM-D のフラッグシップ、E-M1 Mark II を発表。こちらは α99 II とは対照的に「ミラーレスでなければできないこと」を研ぎ澄ましてきました。
AF 追随で 18 コマ/秒、AF 固定では 60 コマ/秒の連写というのはこれまでのレンズ交換式カメラとは次元が違う。これはさすがに電子シャッターで実現しているとのことで(メカシャッターも使えるけどここまでの速度は出ない)動きの速い被写体では多少のローリングシャッター歪みが出てしまうでしょうが、ミラー駆動が必要ないこととセンササイズが小さい m4/3 の特徴をうまく活かしています。

パナソニック、4K/60p記録になった「GH5」を開発発表 - デジカメ Watch

LUMIX GH5

最後にパナソニック。LUMIX のスチル/ムービーハイブリッド機「GH5」の開発を発表しました。
4K60p、4K30p/4:2:2 10-bit 記録のムービーと、4K フォト(4K 動画からコマを切り出して静止画として使う)をさらに進化させた「6K フォト」への対応という、GH シリーズらしく静止画よりも動画に重点を置いたモデル。α99 II も E-M1 Mark II も 4K 動画には対応していますが、パナソニックはさらにその一歩先を行っている印象があります。

今年の photokina は全方位戦略なキヤノン・ニコンが静観する中で、他メーカーが己の得手不得手をよく理解してそれぞれに特徴ある新製品を出してきたのが非常に印象的でした。個人的には、ミラーレスがこれだけ進化してきたにも関わらず本来のメリットであった小型・軽量化を活かした新製品がない(あえて言えばフジの中判(笑))というのが寂しくはありますが。

追って国内向けにも各社から正式発表が出てくると思うので、実機に触れる機会を見つけていじりに行きたいと思います。

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2016/09/19 (Mon.)

EOS M5 レビュー (3):実写編

キヤノン EOS M5 のレビュー、三回目は実写編です。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

今回の体験イベントでは EOS M5 本体と新発表の EF-M18-150mm だけでなく、多数の EF レンズも用意されていました。↑の写真は標準単焦点レンズのフラッグシップたる、EF50mm F1.2L USM。M5 のボディデザインは白レンズ(望遠系の L レンズ群)にも対応できるグリップ感やバランスを目指したというだけあって、これだけフロントヘビーなレンズを装着してもホールド感は悪くありません。

では以下に私が撮影した実写サンプルをいくつか掲載していきます。
※使用した EOS M5 はベータ機であり、最終製品の画質とは異なる可能性があります。また記録形式は JPEG Large/Fine で撮影したものを Adobe Photoshop CC にて縮小して掲載しています。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
92mm(147mm 相当)、F6.3、1/25 秒、ISO800

まずは高倍率ズーム EF-M18-150mm で撮影した写真から。APS-C 向け高倍率ズームというと 180-200mm が一般的ですが、ここをあえて 18-150mm に抑えたのはできるだけ鏡筒を短く仕上げて標準ズーム代わりに使ってほしい、という狙いでしょう。このレンズをつけるとミラーレスとしてはやや大きめになりますが、標準ズームつきの Kiss よりコンパクトにまとまるので、程良いサイズ感だと思います。
このレンズ、高倍率ズームにしては柔らかいボケ感が得られますが、点光源はやや濁った表現になってしまっていますね。でもそんなに悪くない。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
57mm(91mm 相当)、F7.1、1/20 秒、ISO800

ピント面はシャキッと心地良い描写。これが標準ズーム相当ならば安心して任せられます。
デュアルピクセル AF の効果か、咄嗟にカメラを構えてもフォーカスの食いつきは上々です。ミラーレスにありがちな合焦付近でのピントを探るような挙動がなく、スッと合うのが気持ちいいですね(最近のミラーレスならミドルレンジ以上はだいぶスッと合うようになっていますが)。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF50mm F1.2L USM ]
50mm(80mm 相当)、F1.2、1/800 秒、ISO800、-1EV

マウントアダプタ経由で、先ほどの EF50/1.2L。滅多に触れないレンズなのでつい嬉しくなって絞り開放で撮っちゃいましたが、さすがに開放だとピント面でも少し緩さがありますね...。
背景あたりには ISO800 でもそれなりにノイズ感が出ちゃっていますが、これは発売までに改善されると思いたい。センサの素性的には EOS 80D と同等の画質を期待していいんじゃないかと思います。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
138mm(221mm 相当)、F6.3、1/40 秒、ISO800、+1EV

EF-M レンズに戻してデュアルピクセル AF による動体撮影のテスト。とはいえ夜の屋内で走り回る鉄道模型の流し撮りはなかなか厳しい条件です。自分でもこういう被写体のセットアップはやったことがありますが、被写体が小さくてレンズからの距離が短いぶん、実際の電車やクルマの撮影よりも撮影条件がシビアになりがちなんですよね...。
流し撮りを何度か試してみましたが、最初の食いつきは良くても追い続けるのはちょっと難しいかもしれません。ただ撮影環境が厳しかったのも事実なので、これは改めて屋外で動体撮影を試してみたいところ。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
150mm(240mm 相当)、F6.3、1/100 秒、ISO800、+1EV

EF-M18-150mm、テレ端のボケ味はかなりいいですね。ミニチュアの撮影ながら、まるでサンニッパで実際の電車を撮影したかのような迫力と柔らかくて大きなボケが味わえます。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
100mm(160mm 相当)、F6.3、1/125 秒、ISO800

しかしいきなり借りたカメラで制限時間内に動体撮影、というのもなかなかハードルが高いですね...。シャッタースピード優先モードで試しましたが、ここは素直に流し撮りモードで細かな設定はカメラ任せにすべきでした。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM ]
92mm(147mm 相当)、F6.3、1/10 秒、ISO800、+1EV

30 分あまりの時間の中で撮影もしながら、開発陣に個別の質問もしながら、だとちょっと時間が足りなかった感があります。カスタマイズの幅が広い 5 ダイヤル機なので設定次第で自分好みのカメラに作り込めそうという感触は得られましたが、もう少し慣熟する時間が欲しかったかな。

EOS M5

[ Canon EOS M5 | Canon EF24-70mm F2.8L II USM ]
26mm(42mm 相当)、F2.8、1/30 秒、ISO6400

最後は EF24-70/F2.8L II で夜景。HDR モードで撮ってみました。三脚なし、手ブレ補正なしでもそれなりに撮れるものですが、これは RAW で撮って現像したかったかな。

実写してみた感覚では、画質についてはまだ評価する段階にありませんが、操作性は「タッチ&ドラッグ AF」の快適さに尽きますね。タッチパッドの反応がやや良すぎる印象もあって多少の慣れは必要ですが、慣れるともうカーソルキーによる AF フレーム移動はまどろっこしすぎてやってられない、と思います。どんなに AF 性能が良くても、AF のタイムラグ以上に AF フレーム選択のための操作に何倍も時間がかかるもの。それが素早く直感的に行えるカメラこそが新に「速写性の高いカメラ」である、というのを M5 に触れてみて実感しました。

キヤノン / EOS M5

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■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編
EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編

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2016/09/18 (Sun.)

EOS M5 レビュー (2):タッチ&ドラッグ AF 編

先日のイベントでいち早く触ってきた EOS M5 のレビューを続けていきます。
今回は、これが EOS M5 最大の特長ではないかと思っている「タッチ&ドラッグ AF」について。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

EOS M5 では、マウントの正面左下にボタンが一つ備えられています。一眼レフであれば絞りプレビュー(現在の一眼レフではシャッターを切る瞬間以外は絞り開放状態でファインダを覗くことになるため、設定した絞り値での状態を撮影前に確認するための)ボタンがある位置ですが、ミラーレスは原則として「絞り値や露出補正、WB などの設定値を反映した画が撮影前からモニタや EVF に表示されていて、シャッターを切るとその状態が記録される」ため、絞りプレビューボタンは必要ありません。
なので最初に製品写真でこのボタンを見たときには何故?と思ったわけですが、EOS M5 ではこのボタンは絞りプレビューのためではなく、新機能である「タッチ&ドラッグ AF」の設定オンオフのためのボタンでした。

EOS M5

「タッチ&ドラッグ AF:は、M5 のタッチパネル液晶を EVF 使用時にも AF 操作に使用するための機能です。今までのミラーレスカメラでは、液晶がタッチパネルに対応していても EVF 使用時にはタッチパネルは使えないのが一般的でした。ミラーレスで EVF 使用時にもタッチパネルが使えるのは、パナソニック LUMIX の一部機種とオリンパス E-M10 Mark II くらい。3 番目のメーカーとしてキヤノンが採用したことで、今後この機能は EVF 搭載ミラーレスのトレンドとなる可能性があります。

EVF 使用時にタッチパネル液晶をあたかもノート PC のタッチパッドのように扱って、より直感的な AF 操作を可能にするのが「タッチ&ドラッグ AF」です。イメージセンサのほぼ全面で AF が可能になった現代のミラーレスカメラにおいて、AF フレームをカーソルキーでチマチマ操作するというのはいかにも時代遅れ。今まで「タッチは初心者向けの機能だから、上位機種には必要ない」と非公式に言っていた某メーカーは EOS M5 を触って猛省してほしい。

EOS M5

タッチ&ドラッグ AF の仕様はこんな↑感じ。タッチパネルの挙動は絶対位置と相対位置の 2 パターンから、タッチパネルの作動エリアは全面/半分/1/4 の 7 パターンから設定可能。

第一印象では「当然全面絶対位置が分かりやすくていいんじゃね?」と思いましたが、実際に触ってみると EVF 使用中はタッチパネルが見えないので、相対位置のほうが感覚的に扱いやすい。しかも基本的にグリップを握りながら右手親指で操作するので全面使う必要はない。そうすると鼻が当たって誤動作しないように右半分くらいの設定にしておくのがちょうど良さそう、という結論に達します。
開発陣も試行錯誤だったようで、社内のいろんな人に試してもらいながら「慣れてくると 1/4 くらいの作動エリアでも十分」とか「指の長さの個人差によっても使いやすさが違ってくる」といった発見があったとのこと。このあたりは使いながら自分なりに最も扱いやすい設定を探っていくのが良さそうです。

EOS M5

タッチ&ドラッグ AF のオンオフはボディ前面のボタンで切り替えますが、それ以外は設定画面の「タッチ&ドラッグ AF 設定」で変更します。一度好みを見つけたら滅多に変更することもないでしょうし、位置的にはここでいい。

EOS M5

位置指定は「絶対位置」「相対位置」から選択します。デフォルトは絶対位置で、使い始めは確かにこのほうが分かりやすい。でも慣れてくると相対位置のほうが遙かに使い勝手が良いと思います。

EOS M5

タッチ領域の設定はお好みで。親指操作が基本になる以上、右半分くらいから始めるのが良いでしょうが、あとは指の長さやクセ次第で「右上」「右下」に限定しても良いでしょう。

EOS M5

EVF にも工夫が。ライブビューをあえて縮小表示にし、ホワイトバランスやピクチャースタイルなどの撮影設定アイコンをライブビューにかぶせず枠外に表示させたり、縦位置撮影時には EVF の表示も縦型に切り替わったりするようになっています(縦表示機能は富士フイルムも採用していますが)。このあたりの仕様は PowerShot G5 X のものを引き継いできているようですが、EOS 初の EVF 搭載ミラーレスとしてはもっと OVF に近い使い方を意識したコンベンショナルな仕様にしてくると思っていたので、良い意味で裏切られました。

ざっくり言ってEOS 80D相当のものをコンパクトな筐体に詰め込んだ」というのが EOS M5 を端的に説明した表現だとは思いますが、この EVF とタッチ&ドラッグ AF からは一見 EOS のミラーレス版でありながら、現行 EOS とは違うカメラとしての方向性を目指した M5 の本質が見えてきます。
EVF の表示遅延が実用上問題ないレベルになり、グローバルシャッター搭載 CMOS センサの開発もついに実現(まあこれがコンシューマー向けのカメラに搭載されるのはもう少し先でしょうが)。「2020 年の東京オリンピック向けに出てくる EOS-1DX3 はもうミラーレスかもしれませんね」なんて話を同席したサイカ先生ともしていたのですが、実際に一眼レフからミラーレスへの本格的な世代交代がそろそろ始まろうとしています。EOS M5 は、その歴史の中でもひとつのマイルストーンとなるかもしれません。

キヤノン / EOS M5

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■関連リンク
EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編

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2016/09/17 (Sat.)

Sony FE 50mm F2.8 Macro

ソニー、FE 50mm F2.8 Macroを国内発表 - デジカメ Watch
ソニー / FE 50mm F2.8 Macroicon

iconicon

ソニーから待望の E マウント向け 50mm マクロが登場。もちろんフルサイズ対応です。

個人的にはこのクラスのレンズが出るのをずっと待ち望んでいました。APS-C 用の E30/F35 Macro は安くてほどほどによく写っていいレンズなんですが、焦点距離はあくまで 30mm のレンズ。寄ってとるとどうしても被写体のパースがキツくなりすぎてのっぺりとした絵になってしまい、ちょっとブツ撮りには常用できないと思います。NEX-3/5 シリーズや α5000 あたりと組み合わせてスナップ兼テーブルフォト用に使うにはちょうどいいけど、α6000 でビシッと端正なブツ撮りをするのに 50mm(75mm 相当)のマクロレンズが欲しいと思っていました。マウントアダプタ経由で A または EF のマクロを使うか、ヤシコンの Makro-Planar あるいは Touit 50M でも買うか、と考えたことも幾度もありましたが、どれもレンズが古かったり高かったりしてなかなか踏ん切りがつかず。そんな中、ようやくの本命登場です。

FE レンズとしては、標準焦点域ではもともと 55/F1.8 があったところに、今年に入って立て続けに 50/F1.4、50/F1.8、50/F2.8 Macro って 50mm ばかり出し過ぎじゃないですかね(´д`)。他に出てきているレンズは高くて手が出ないのばかりだし、もう少しバランス良くリリースしてくれよ...とは思います。

さておきこのレンズに話を戻すと、公式サイトに掲載されている撮影サンプルを見る限りであピント面はシャープそうだけどボケはそこそこ。被写体や前景・背景との距離によって柔らかくボケたり微妙に二線ボケっぽく見えたり、得手不得手がありそうです。でも FE レンズにしては安いということを考えれば、まあ及第点かな。日常のブツ撮りレンズとしては十分です。

あと気になるのは内蔵されている AF モーターの種類。どうやらこのレンズ、DC モーター搭載らしいという話です。E マウントレンズはこれまでリニアモーターまたはステッピングモーターを採用して、静かで高速な AF を売りにしてきていましたが、この春に発売されたエントリー向けの FE 50/F1.8 ではなんと DC モーターを採用して、ややもっさりした挙動のレンズになっていました。そして今回のマクロも DC モーター。おそらく重い前群のレンズを動かすにはリニアモーターやステッピングモーターでは力不足、かといってコスト的に SSM は載せられない...という判断かと思いますが、こrは残念。
マクロレンズは AF スピードよりも精度を求める場面のほうが多いため DC でもさほど困らないような気はしますが、どれくらいのスピードで動いてくれるのか、は実機を見てみないことには何とも言えません。発売は来週 24 日ということなので、発売され次第どこかで触ってこようと思います。

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2016/09/16 (Fri.)

EOS M5 レビュー (1):ハードウェア編

昨日発表されたキヤノンの新型ミラーレスカメラ「EOS M5」。みんぽすモノフェローズ向けの先行体験イベントが開催されたので、品川のキヤノンマーケティング本社にお邪魔してきました。

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キヤノン / EOS M5

EOS M5

「いままでのミラーレスに、満足しているか?」という挑戦的なキャッチコピー。
私も含め、私の周りの EOS ユーザーの多くがサブ機として他社のミラーレスカメラを購入し、けっこう満足してしまっているのが実際のところではないでしょうか(笑。むしろ満足できなかったのは本流の EOS に遠慮して中途半端な内容だった従来の EOS M シリーズのほうだと思います。とはいえ、他社のミラーレスカメラも決して完璧ではなく、「ここがこうなっていたら」と思っていた部分も確かにありました。ミラーレスにようやく本気で取り組み始めたように見える今回の M5 はその回答になっているのか、という観点でイベントに参加しました。

今回は、まずハードウェアの話から。

EOS M5

イベント会場に入ると、一人一台ずつのハンズオン機が用意されていました。

佇まいはまさにミニチュア版 EOS という趣で、今までの EOS M とは一味違います。ファインダ部の形状が 5D(Mark II あたり)の意匠を彷彿とさせ、エースナンバー「5」が与えられていることも含めキヤノンがこの機種にかけた意気込みが伝わってきます。

EOS M5

α7 II と並べてみると、EOS M5 のほうが一回り小さい。センササイズからして違うので直接比較することにあまり意味はありませんが、こうして見ると EOS らしさを保ったままミニチュア化したようなカメラであることがなおよく分かります。

EOS M5

グリップと操作ダイヤル周り。M5 は今までの EOS の中で最も多い 5 ダイヤルを搭載していますが、さすがにここまで増えてくると EVF を覗いた状態でどのダイヤルが何の機能だったか、を覚えて使いこなすにはある程度の慣れが必要だと思います。
ダイヤルの操作感は明確なクリック感をもち「カチカチ」という音が出るタイプ。EOS D(レフあり版 EOS)のダイヤルは程良いクリック感はありつつも動作音を抑えたつくりになっているのとは全然違って、PowerShot を使っているような感覚に陥ります。ボディサイズ的な制約があるから EOS D と同じようにはできないとはいえ、ダイヤルへの加飾も含めこのあたりは PowerShot 寄りの思想で作られているのね...と感じる部分。

EOS M5

デザイン検討過程で作られた 3D プリンタ製のモックも数点展示されていました。
M5 を最初見たときに「M3 に EVF をパイルダーオンしたような形状だな」と思っていたら、ごく初期のモックは M3+外付け EVF を一体化+アクセサリシューという形状になっていて(これはたぶんデザイン確認というより EVF 搭載時のサイズ感の確認用に作られたのではないかと思う)やはり当初からそういうアプローチで検討されていたことが窺えます。
しかしグリップやダイヤルの形状は M3 をベースにしながらも細かく変更が加えられていて、EVF を搭載することで変わった重量バランスやマウントアダプタ経由で EF レンズを装着したときの安定感にも配慮した握りやすさになっています。出っ張りを極力抑えながらもホールド感のあるこのグリップはなかなか秀逸。

EOS M5

モードダイヤルは左肩に移設されました。併せて、M3 では右肩にあった電源ボタンが M5 では左肩のモードダイヤル下に電源レバーとして搭載されています。M3 の電源ボタンは押しづらかったから、これは歓迎。配置も含めて EOS D と共通性が高まっているのはサブ機としても扱いやすい部分です。

EOS M5

背面。EVF は他社のミラーレス機に比べると開口が小さいように見えますが、覗き込んでみると見え味はそんなに悪くない。
操作ボタンの配置は従来の EOS M を踏襲しているように見えて実は配置がガラッと変わっており、AE ロックと AF フレーム選択ボタンが EOS D での配置に近いものになりました。

EOS M5

チルト液晶はヒンジがボディ下側についているというちょっと変わった構造。
これはチルト時に EVF の出っ張りが液晶を覆ってしまわないようにという配慮でもありますが、

EOS M5

下に 180° チルトすることで自撮りにも対応するという、なかなかよく考えられたつくりになっています。このカメラを使う人がどれくらい自撮りするかは分かりませんが(笑)、日本人はともかく海外は男性でも自撮りする人が多いので、そういう需要はありそう。
でも個人的にはここはチルトではなくバリアングルにしてほしかった。縦位置で撮ることが多いので、縦でもハイアングル/ローアングル撮影したいんですよ...。

EOS M5

NFC は底面に。5D Mark IV ではグリップ側面に NFC があって、スマホに接続するときにはグリップ以外の部分でボディを支えなくてはならないのが欠点でした。底面ならばグリップを持った状態でペアリングできるので扱いやすいですね。これは外装がプラスチックであることが功を奏しています。

EOS M5

側面にはリモート端子、マイク端子、microUSB 端子が隠されています(HDMI はグリップ側に搭載)。
しかしこの microUSB はあくまで PC 接続用であり、USB 充電には対応しないとのこと。これがあるとないとで旅行時の荷物量が変わるし、想定外にバッテリが切れたときの対応のしやすさも変わってくるので、イマドキ USB 端子がついているモバイル機器は須らく USB 充電に対応すべき、というのが私の持論。PowerShot のほうは G7X2・G9X あたりから既に USB 充電に対応しているのに、M5 は非対応というのはちぐはぐだし、何とかならなかったのかと。

EOS M5

というわけで、EOS M5 はこれをもって「いままでのミラーレスに満足できなかった人の不満を解消できる」というのはちょっと言い過ぎでは?とは思うものの、よく見ると細かいところまでいろいろとブラッシュアップされて、EOS D ユーザーのサブ機としての扱いやすさは確かに向上しています。
あとは実際に使ったときの扱いやすさや AF の速さと正確さ、それに画質がどうかというのが重要なところ。次回からそのあたりも順に見ていきたいと思います。

キヤノン / EOS M5

B01LYTH7FZ

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2016/09/15 (Thu.)

EOS M5

キヤノン、EVF内蔵のミラーレス最上位機「EOS M5」 - デジカメ Watch

EOS M5

かねてから噂されていた EOS M のニューモデルが発表されました。その名も「EOS M5」、EOS のミラーレスの中では上位機種にあたるモデルになります。

先代 M3 ではそれまでの路線を変更し、グリップやダイヤルを追加して EOS のレフ機のサブ用途を明確に狙ってきた機種でしたが、他社は既にミラーレス中級機には EVF を標準搭載する流れにあった中で M3 は EVF 外付け(苦肉の策として割安になる EVF セットモデルを販売したとはいえ)だったのが物足りない部分ではありました。そこに M5 ではようやく EVF を標準搭載し、ようやくライバルに並んできました。

搭載されているイメージャはデュアルピクセル CMOS AF に対応した 2,420 万画素の APS-C センサということで、おそらく EOS 80D と同じもの。M3 まではハイブリッド CMOS AF 対応の Kiss 系センサだったことを考えると、従来の EOS M がミラーレス版 Kiss を目指していたのに対して、M5 はミラーレス版 80D を目指したと言って良いのかもしれません。センサ以外のスペックも 80D と似通っていて、動体撮影への強さと操作性を取るかシステム全体のコンパクトさを取るかで 80D/M5 からどちらかを選ぶ、というのもアリな気がします。

が、EOS ファミリーの中でのヒエラルキーを見ればうまく棲み分けできているのでしょうが、ライバルと比較した場合はどうか。近い価格帯には AF と連写が超強力な α6300(値段は少し上だけど)、高性能な手ブレ補正とレンズのコンパクトさが魅力の E-M5 Mark II、フィルムシミュレーションによる独特な色表現と定評のあるレンズの X-T10 など特徴のある機種が揃っています。EOS M5 は少なくともカタログスペックを見る限りソツはないけどそれほど特徴もない、というのが正直な感想。私の身の回りの EOS ヘビーユーザーも多くが既にサブ機としてソニー、オリンパス、フジなどのミラーレスを愛用してしまっていることを考えると、それを覆して M5 に戻ってきてもらうには「EF レンズがマウントアダプタ経由で使える」だけでは物足りない。あるいはサイズ感的に EOS のサブ機ではなく Kiss X7(i じゃないほう)の位置づけをこれで置き換えようとしているのかもしれませんが。
また EF-M レンズも今回ようやく高倍率ズームが登場しましたが、マウント登場から 4 年経ってレンズラインアップがようやく 7 本、というのもキヤノンの本気度が図りかねるところ。ようやくまともに使えそうなボディが出てきたので、今後大口径レンズ等の投入に期待したいところではありますが、せめてレンズロードマップくらいは提示してほしいなあ...。

まあ、このあたりは実機に触るとまた印象が変わるかもしれません。EVF を覗きながらタッチパネルで AF 操作ができるらしい、というあたりが従来のカメラとは違う撮り方を提案してくれそうな気もしています。近く体験できる機会があるので、行ってきたら改めて感想を書く予定。

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2016/09/07 (Wed.)

JETGLIDE 2 速写ストラップ

明日はいよいよ EOS 5D Mark IV の発売日ですね。でも私は先立つものがないので(´д`)、とりあえず Mark III のまま気分だけリフレッシュしようと思ってストラップを買い換えてみました。

今まで使っていたのは長年愛用してきた CRUMPLER の「The Industry Disgrace」。しかし最近は好みが変わって CRUMPLER のカメラバッグはもう使っておらず、ストラップだけ CRUMPLER っていうのもなあ、と思っていました。しかもこのストラップ、クッション性が高いのと引き替えに嵩張るんですよね。
ミラーレスの方で愛用しているアルチのイージースライダーが気に入っているので、速写ストラップ系で今度は Peak Design を買ってみようかとも思っていたんですが、最近周りで Peak Design ユーザーが増えてきて私は逆に違うのにしたくなり(笑)そういうときに出会ったのが、このストラップ。

FULLCLIP × MemoGraph / JETGLIDE 2 (ブラック×ブラック)

JETGLIDE 2

日本のバッグメーカーである FULLCLIP と、フォトブックやカメラグッズを手がける MemoGraph(メモグラ)がコラボで開発した速写系ストラップ。従来の速写ストラップをよく研究して不満点のなさそうな作りになっていたことと、渋めのカラーバリエーションの豊富さが気に入って購入しました。といっても選んだのはブラック×ブラックですが(ぉ

JETGLIDE 2

JETGLIDE 2 が他の速写ストラップと違うのは、以下のポイント。人によって/シチュエーションによっていかようにも取り回せて、使い勝手が良いです。

  1. ストラップの両側で長さ調整が可能
  2. 長さはタブ+コントロールコードを使って調整。タブとコードはそれぞれ取り外しも可能
  3. ストラップはバックルで留まっていて取り外しが可能。ショートストラップ(別売)との交換も可能

またストラップは丈夫なシートベルト素材と本革のコンビ。バックル等のプラスチックパーツは YKK、コードエンドはニフコという日本製パーツを使って国内で製造。縫製も細かいところまで丁寧に仕上げられていて、作りの良さを感じます。

JETGLIDE 2

今までありそうでなかった、両側で長さ調整が可能なスライド機構。片側にしか付いていないと、いつもと違う向きで斜め掛けしたときに長さ調整ができず不便だったんですよね。また長さ調整にコントロールコードを採用している点も、他の速写ストラップで使われている D カンより軽い力で調整することができて扱いやすいです。

↑公式の使用イメージ動画。使い方は他の速写ストラップとよく似ていますが、伸縮のスムーズさは他社製品より良いと思います。

JETGLIDE 2

ストラップ脱着用のバックルはしっかりしていて不意に外れるようなことはなさそうですが、ネット販売限定で別売のベルクロ製バックルカバーが付属していました。私は今回交換用のショートストラップは買わなかったので、とりあえず脱落防止にこれをつけておくことにします。

JETGLIDE 2

質感も作りも良いし、気に入りました。あまり名の知れたブランドではありませんが、これ今まで試してきた速写系ストラップの中では一番よくできているんじゃないでしょうか。今のところ他の誰かとかぶる心配が少ない、というのもいい(笑。7D Mark II のほうもこれにしてしまおうかな。

FULLCLIP × MemoGraph / JETGLIDE 2

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2016/08/29 (Mon.)

Canon EF24-105mm F4L IS II USM

そういえば EOS 5D Mark IV と同時発表で、新しいフルサイズ向け標準ズームレンズ「EF24-105mm F4L IS II USM」が発表されていました。私は 24-70/F4L を気に入っているとはいえ、新型が出てくるとなると気になるじゃないですか。特にテレ側が 70mm までしかないレンズを使っていると、「あと一歩寄れたらもっと便利なんだけどなー」と思う場面が少なくなく。はたして 24-70 から買い換える意味があるかどうか、比較してみました。
比較対象は旧型の EF24-105/F4L、私の愛用する EF24-70/F4L、あとスペック的にもろ競合するシグマの 24-105/F4 [Art]。

レンズEF24-105mm
F4L IS II USM
EF24-105mm
F4L IS USM
SIGMA 24-105mm
F4 DG OS HSM
EF24-70mm
F4L IS USM
レンズ構成12 群 17 枚13 群 18 枚14 群 19 枚12 群 15 枚
絞り羽根枚数10 枚8 枚9 枚9 枚
最短撮影距離45cm45cm45cm38cm(マクロ時 20cm)
最大撮影倍率0.24 倍0.23 倍0.21 倍0.21 倍(マクロ時 0.7 倍)
特殊レンズ使用枚数非球面×4UD×1、非球面×3FLD×2、SLD×2、非球面×3UD×2、非球面×2
手ブレ補正効果約 4 段分約 3 段分約 4 段分約 4 段分
フィルタ径Φ77mmΦ77mmΦ82mmΦ77mm
最大径×全長Φ83.5×118mmΦ83.5×107mmΦ88.6×109.4mmΦ83.4×93mm
質量795g670g885g600g
実売価格*¥150,660¥118,800¥99,900¥123,760
* ヨドバシ.com での 8/29(月)時点の実売価格(税込)。

なかなか悩ましい結果になりました。EF24-105/F4L II は旧型を全方位的にブラッシュアップした、EOS 5D 向け標準ズームとしては隙のないスペックになっていると思います。旧型ではもう古くさくなったと言われる画質に関しても、現代のイメージセンサに合わせた性能になっているはず。しかし重さは 800g に迫る勢いになってしまい、これでは今までちょっと重すぎるだろうと思っていたシグマ 24-105/F4 のコストパフォーマンスの高さが際立ってくる感じ。
いっぽうで EF24-70/F4L はズーム域こそ狭いですがその分軽く、最短撮影距離の短さもあってかなり扱いやすいレンズと言えます。マクロ機能は操作性が特殊であまり出番がありませんが、それを差し引いてもよくできたレンズ。

EF24-105mm F4L IS II USM

品川での先行展示の際にレンズも出品されていたので、私物の EF24-70/F4L と比べてみました。EF24-70 にはフィルタがついているので実際よりも若干長く見えていますが、それでも EF24-105 II のほうが一回りコンパクト。ただ 5D4 はボディが軽量化されているので、持ってみた感覚では 5D3+EF24-70≒5D4+EF24-105 II といったところ。5D3 には付け替えてみていませんが、かなりズッシリくるんだろうなあ...。
最短撮影距離については、EF24-105 II はスペック上はテレ端で 45cm となっていますが、ワイド側だともっと寄れるようなので(撮影倍率は下がるけど)想像よりは取り回しやすい印象。

テレ側が 105mm まであれば、出かけるときに「今日は 70-200 を持って行こうかどうしようか」と悩むことも減るんだろうなあ。でも 5D3 との組み合わせにおいてはやっぱり軽さが命なので、やはり EF24-70/F4L は捨てがたいレンズ、という結論に至りました。

キヤノン / EF24-105mm F4L IS II USM

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2016/08/28 (Sun.)

EOS 5D Mark IV インプレッション

先日発表された EOS 5D Mark IV を見に、品川のキヤノン S タワーに行ってきました。

EOS 5D Mark IV

二日目の朝イチに行ってきたわけですが、思っていた以上にお客さんの入りが少ないですね。Mark III や 7D Mark II のイベントのほうが遙かに盛況だったような。まあ、ボディの外観がほぼ変わらず、機能面でもブラッシュアップ中心で「飛び道具」が少ない、しかも大幅な値上がり、発売日も直近とあっては、最初から買うつもりの人は見るまでもなく注文しているでしょうし、冷やかしにとってはネタが少ないので、こんなものなんでしょうか。
プロ写真家の方のセミナーをやっている時間帯は製品展示コーナーがほぼ貸し切り状態になるような状況でした。

EOS 5D Mark IV

というわけで、待ち時間ゼロで 5D Mark IV とご対面。

しかし、良くも悪くも Mark III と代わり映えしないデザインのせいで、新製品だというのに実物を目の前にした瞬間の高揚感はないですね。実際に買う段になると、逆にこれが買い換えてもバレないという大きなメリットにもなるわけですが(ぉ。
よく見ると細かなボディラインレベルで Mark III から変更されている部分はいろいろありますが、ほとんどの人は機銘板を見なければ Mark III と見分けがつかないんじゃないでしょうか。

EOS 5D Mark IV

構えてみた感じも、Mark III とほとんど変わらず。ただボディが軽くなったのは実感できるレベルで、Mark III の重さがネックで使用頻度が落ちている私には羨ましい。

EOS 5D Mark IV

ペンタ部は GPS/Wi-Fi 内蔵のために樹脂製に変更されているようですが、触ってみた感覚ではプラスチックっぽい安っぽさや脆さは感じられませんでした。
モードダイヤル上の表示は従来の単純な印刷から凹モールド+インク流し込みに変更されて、高級感が少し高まっています。

EOS 5D Mark IV

NFC ポートはグリップの側面に。α もこの位置に NFC をつけていますが、スマホとタッチするのにグリップ以外の部分でボディを支えなければならず不安定なんですよね。撮影機能の邪魔にならず、かつ電波が通せる場所を探していくとここしかないということなんでしょうが、もうちょっと何とかならなかったものでしょうか。

EOS 5D Mark IV

操作系もほとんど変わっていませんが、唯一追加されたのはマルチコントローラ(スティック)の右下に添えられたボタン。これが「測距エリア選択ボタン」で、7D Mark II の測距エリア選択レバーと同じ役割を担っています(機能アサインは変更可能)。7D2 の操作に慣れると 5D にもこのレバーが欲しいと思うようになったので、これは大歓迎。まあ 5D は動きモノをガンガン撮るためのカメラではないので、7D2 ほど頻繁に切り替えるわけではありませんが、操作性が同じ、というのはいいものです。

EOS 5D Mark IV

液晶はタッチパネル対応になりました。実機を見るまでは、どうせなら液晶のタッチとバリアングル(or チルト)はセットで搭載してほしかった、タッチだけあっても...と思っていましたが、触ってみるとやっぱりタッチは便利ですね。ライブビュー撮影時の AF ポイント選択がラクになるのはもちろんのこと、設定もタッチでできると随分扱いやすくなります。特にこれだけ多機能なカメラになると、設定変更のためにメニューをカーソル選択するだけでもまどろっこしいもの。タッチ操作はエントリー向けだからプロ機やハイアマ機には不要という論調も見かけますが、もはやカメラにはすべからくタッチパネル搭載してほしいですね...。

今回はイベントでの短時間のタッチ&トライで、撮影データも持ち帰れなかったためデュアルピクセル RAW の実力については不明。なので本当に「Mark III から大きく変わっていないことが確認できた」という感じの先行展示でしたが、従来から最も変わったのはシャッター音かもしれません。通常撮影時のシャッター音(というかミラーの駆動音)が Mark III の「バシャン」という音から「パシュッ」とでもいうような抑制の効いた音になりました(ちなみにソフトシャッターのほうは Mark III とほぼ同じ音)。これなら、シチュエーションによっては今までソフトシャッターを使っていた場面でも通常シャッターでいけるようになるかもしれません。こういうのを体感すると、Mark III から値段は上がったけど、外観からは分からない部分にもちゃんとコストがかかってるカメラなんだなあ、と思います。

さて、私はどうするかなあ。
これまでの私のカメラの買い換え方針は基本的に「撮れる写真が変わる」「写真の撮影スタイルが変わる」「写真の歩留まりが上がる」のいずれか、あるいは複数のポイントを満たした場合に買い換え/買い増してきたつもりです。でも Mark III→IV でそれらが変わるかというと、必ずしもそうではない。厳密に言えば歩留まりは多少上がるでしょうが、たぶん 10% も違わないでしょう。5D3 の売却益+10 万程度ならたぶん買い換えてたんだろうけど、20 万はちょっとコストに見合わないなあ。一足先に Mark III からの買い換えを決めた人の「7D Mark IIの値動きを見てるとEOS1桁と言えども値下がりする場合もあるようなので、普通は35万くらいまで下がるのを待った方が良いと思います。今の値段では個人的には誰にも勧めません。」というコメント、まさにその通りだと思います。
「フルサイズで 2,100~2,400 万画素」という時代があまりにも長く続いたので、そろそろメインカメラを 3,000 万画素クラスに乗り換えたい気持ちはあるんですが、これならまだまだ 5D3 でいいかな。近年はミラーレスのほうが進歩が著しいので、もし 5D シリーズの位置付けがこのまま定着するようなら、私が今後ミラー付きのカメラを買うことはもうないのかもしれません。

キヤノン / EOS 5D Mark IV

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2016/08/25 (Thu.)

EOS 5D Mark IV

キヤノン、約3,040万画素になった定番フルサイズ機「EOS 5D Mark IV」 - デジカメ Watch

EOS 5D Mark IV

正式発表が待たれていた EOS 5D Mark IV がいよいよリリース。
ざっくりした機能解説や旧機種とのスペック比較はあっちの mono-logue のエントリーがとても解りやすいので、丸投げ(ぉ

EOS 5D Mark IVの進化ポイント: mono-logue

スペック面はいろいろと事前にリークされていたものと大きくは変わりませんでしたが、5D らしい全方位にわたる正常進化。Mark II→III のときの大幅なスペックアップに比べると、III→IV はスチル方面ではブラッシュアップが中心で驚くようなポイントはあまり見当たりません。液晶がタッチ操作対応になったのは歓迎ですが、チルトさえできない固定液晶では魅力半減なんだよなあ。
動画方面はついに 4K に対応。HDR 動画にも対応したとのことですが、これはいわゆる HDR 対応ディスプレイでより広いダイナミックレンジを表現できるものではなく、スチルで言う HDR(ダイナミックレンジを圧縮して、従来のディスプレイや紙でも白飛び・黒つぶれしないようにする処理)の動画版のようなので注意が必要です。これ自体は 80D に搭載されている機能の転用のようですが、5D の位置づけを考えればむしろサイカ先生も仰っているように Log 記録可能にして真の HDR 動画に対応すべきだったのでは...。

さておき、私はどうするか。少なくとも今後 4 年はフルサイズ一眼レフのスタンダードになるボディだし、近年はカメラもあまり値下がらなくなってきたので(まあむしろ一時期の発売半年で三割値下がり、みたいな状況が異常だったと言える)、こういうのは発売日に買って後継機種が出たら即買い換え、が最も費用対効果が高いような気はしています。値崩れを考慮して正式発表前に現行機種を売却したら、後継機種が想定よりも高価かったという事故も起こりえますが(;´Д`)ヾ。
でも先日書いたとおり、私の今の使い方だと当面は 5D3 で十分なんですよね。新しい「デュアルピクセル RAW」が実はすごかった、ということになればすぐにでも買い換えたくなる可能性はありますが、そうでなければ当面は 5D3 で粘る、あわよくば 5D5 まで引っ張る、くらいでも良いかと思っていたり。最近、カメラに限らず趣味系の物価上昇に対して自分の可処分所得が追いついていかなくなりつつあります(´д`)。

いずれにせよ、今週末のイベントで実機は見てくるつもり。まあ触ったら欲しくなっちゃうんだろうなあ。

投稿者 B : 22:54 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/08/18 (Thu.)

EOS 5D Mark IV カウントダウン

もはや公然の秘密となった、近日中の EOS 5D Mark IV 正式発表。製品写真までリークされていよいよカウントダウンという雰囲気が高まってきました。キヤノン開催のイベントが来週末なので発表は 25 日くらいかな?と睨んでいましたが、近年の業界の傾向としてリークから 2~3 日以内に発表されることが多いので、明日の正式発表という線もあり得ます。

出たら速攻 5D3 から買い換えそうな人もいますが、私はどうするかなあ。5D3 を買ったのも発売から数ヶ月後だったし。

私が今おもに使っている機材は、スポーツ・野鳥撮影用の EOS 7D2、暗所撮影用の α7S、普段使い&マウントアダプタ遊び用の α7 II、超汎用カメラとしての EOS 5D3、という布陣(我ながら多すぎる)。用途別にボディを使い分けられているので今のラインアップは気に入っているんですが、5D3 の用途が α7 II とかぶり気味で、しかも α7 II がマウントアダプタで EF レンズも使えるようになってから 5D3 の稼動率が落ちているんですよね。ただ長年使ってきた EOS はシャッターを切った時点で仕上がりがある程度予想できるし歩留まりも良いし、手持ちのカメラの中から一台だけ残せと言われたら迷わず 5D3 を選ぶでしょうが、これだけボディの選択肢があると出番が減ってしまうのは事実。
また、5D と 7D をそれぞれ新機種に更新し続けることを考えたら、いっそ両方を手放して 1DX 系に一本化したほうが良いんじゃね?という気もちょっとしています。まあ、二年おきに 20 万と 30 万のカメラを互い違いに買い換えるよりも、4 年おきに 60 万のカメラを買い換えるほうが必要な覚悟の絶対量がはるかに大きいですが(ぉ。

まあ、実際に製品が発表されたらそんなことお構いなしに買い換えたくなるかもしれませんけどね。噂になっているスペックはかなり堅実なブラッシュアップのようで、5D3 でさほど不満を感じていない身としてはこのままでも良いような気もしていたりします。ともあれ、正式発表を楽しみに待ちましょう。

キヤノン / EOS-1D X Mark II

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2016/08/14 (Sun.)

MINOLTA α-707si

帰省中に、昨年亡くなった義父の遺品を整理していたらカメラが出てきたけど、どう処分すれば良いか判らないからちょっと見てほしい。使えるものなら使って、という相談を受けたので、ちょっと見てみました。
少し時代を感じるデザインのカメラバッグから出てきたのは、このカメラでした。

ミノルタ / α-707si

MINOLTA α-707si

1993 年発売のミノルタ α-707si と、レンズは AF 24-85mm F3.5-4.5、AF APO TELE ZOOM 100-300mm F4.5-5.6。当時もダブルズームレンズキット的なものがあったかどうかは知りませんが、そういう感じでセット購入したものだと思われます。
一見ほとんど使用感のない状態で出てきたので驚きました。少なくとも私が結婚してから義父がカメラを使っているところを見たことがないので、買うだけ買って数回しか使わずにお蔵入りになったものである可能性があります。

MINOLTA α-707si

グリップ後部のカバーを開くと、ミノルタ独自の「インテリジェントカードシステム」用のスロットが。これは外部メモリの交換によって今で言う P/A/S/M 以外のシーンセレクション的な機能を実現したシステムで、話には聞いたことがありましたが実物は初めて見ました。試してみたかったけどカードは添付されておらず、残念。

MINOLTA α-707si

軍艦部左肩には、モードダイヤルの代わりに「M」ボタンとレバー。これは各種ユーザー設定を記憶させておき、必要なときに一発でその設定を呼び出すための機能で、現代のカメラならば上位機種にはたいてい用意されている機能ですね。当時としては画期的だったのかな?
それにしてもボディ上のシルク印刷が基本的に全て英語なのに、「登録」だけ漢字というセンスが何とも(笑

MINOLTA α-707si

外観だけでなく内部もとてもきれいな状態で、やっぱりほとんどフィルムを通してないんじゃないかと思われます。

MINOLTA α-707si

が...、唯一残念なのが、グリップラバーが加水分解でベトベトになってしまっていること。古いカメラにありがちな症状ですが、これさえなければ中古屋でも S ランク品として扱われてもおかしくない状態だっただけに惜しい。重曹で磨けばある程度修復できそうなレベルではありますが。
これよりも新しい α-7 を持っていなければ、修復してちょっと使ってみたところでしょうが、α-7 すら最近はほとんど触ってないからなあ。

MINOLTA AF 24-85mm F3.5-4.5

標準ズームレンズもこれまた惜しい。こちらも使用感はほとんどないのですが、前群にうっすらとついているのはホコリではなくカビです(´д`)。特に防湿するわけでもなくカメラバッグごと押し入れに二十年近く入れっぱなしになっていたようなので、それを思えば症状は軽い方だと思いますし、不幸中の幸いにしてカビが発生しているのがレンズの中央部ではなく周縁部だけなので写りへの影響は少ないでしょうが...。しかもこのカビがついているのが前玉の表ではなく裏面か 2 枚目のレンズのようで、除去するにはレンズの分解が必要という。これが G レンズだったりより古い MD マウントレンズだったりしたらコストをかけてでも修理するところですが、このレンズ自体はごくありふれたもので、中古価格も状態の良いもので ¥5,000 前後なんですよね。

MINOLTA AF APO TELE ZOOM 100-300mm F4.5-5.6

一緒に入っていた AF 100-300mm のほうは、装着されていたレンズフィルタにこそカビが生えていたものの、レンズ自体はほぼ新品同様という状態でした。このレンズだけでも自分で使おうかな、とも思いましたが、今さら SSM なしの A マウントレンズってほぼ使い道がないんですよね...これが α700 を買った当時ならば嬉々として使ったところでしょうが。300mm 級の望遠ズームとしては小さくて軽くていいんですが、A マウントボディが手元にない今では持て余すだろうなあ。

KYOCERA SAMURAI

それから一緒に出てきたビデオカメラ。京セラ SAMURAI!ってこれまた懐かしい。「KX-H3」という型番の Hi8 カムコーダのようですが、これはさすがに α 以上に使い道がない(笑
ちなみに調べてみたところ、「SAMURAI」という名前は今は同社の太陽光発電システムのブランド名として生き残っているようですね。

α のほうはレンズも含め多少手をかければ売り物にはなるかもしれないので、とりあえず近所のカメラ屋に持ち込んで判断を仰いでもらうことにしました。運良く次のオーナーが見つかってくれると良いんですが。

投稿者 B : 22:07 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/08/02 (Tue.)

エレコムの SD/microSD カードケース

写真を撮りに行くときとか、旅行用の SD カードケースにはだいぶ前からこれを愛用しています。

エレコム / メモリカードケース CMC-SDCPPPU (ブルーバード)

ELECOM CMC-SDCPPPU

もういつ買ったのか忘れてしまったくらい以前から使っているものです。
あまりにもシンプルで書くことがないので今までネタにしていませんでしたが(笑)、「シンプルイズベスト」を形にしたかのようなカードケース。

ELECOM CMC-SDCPPPU

蓋を開くと 4 つのスロットに SD カードが差し込めるようになっています。
本当は microSD カードホルダーがついていて、SD カードだけでなく microSD も収納できるようになっていたんですが、microSD の予備を持ち歩くことは少ないし、機会があっても microSD-SD カードアダプタで代用できるので、ホルダーは捨てました(笑

あとはシンクタンクフォトのアーバンディスガイズについてきたカードケースもなかなか使い勝手が良く、CF も持ち歩きたいときにはこちらを使っています。

でもメモリカードケースに関してはですね、ここしばらく悩んでいたことがありまして。

今年の CP+ G-Technology ブースでのサイカ先生の講演で「重要な撮影データを持ち帰らなくてはならないのに、防水対応のメモリカードケースを使わないなんてあり得ないですよね」という話を聞いて以来、上記のカードケースしか使っていなかった私としては、妙に悔しくて(笑。でも防水のメモリカードケース自体選択肢があまりにも少ないし、以前から気になっていた PELICAN のカードケースはモノはいいけどさすがに高価いし...と二の足を踏んでいる状況でした。

そこでご本人に聞いてみたところ、「防水のメモリカードケースは本当に水辺での撮影があるときには使っているけど、普段は普通のカードケースをジップロックに入れてます」とのこと。
えー、けっこう真面目に探していた私はどうしたら(;´Д`)ヾ。まあ、サイカ先生のように撮影現場で某助手が買ったばかりの RX10 II を水没(しかも海水)させてお釈迦にしてしまうような使い方はまずしないし、私も今のカードケース+ジップロックでいいか(ぉ。

でも、それはそれとして振り上げた拳をどこかに下ろさなくては気が済まなかったので(ぉ)、先生のエントリーに触発されて、私も保存用のカードケースを買ってきました。

エレコム / メモリカードケース CMC-SDCPP24BK (ブラック)

ELECOM CMC-SDCPP24BK

SD カードはなんだかんだで 20 枚くらい持っていますが、全部が全部いつも使っているわけではないので、使用頻度が低いものを保管するためのケースです。今までは普通に机の引き出しのトレイに入れてましたが、何かの拍子に持ち出したときにどこにしまったか分からなくなりがちなので、ここを定位置にしようかと。
サイカ先生は 18 枚(+microSD 18 枚)入りを買っていましたが、私は 12 枚(+microSD 12 枚)入りでとりあえずは良いかな。

ただ、デザインがあまりにもシンプルすぎて間が持たない印象だったので、CP+ のときにノベルティでもらってきたシンクタンクフォトのロゴ入りステッカーを貼ってみました。

ELECOM CMC-SDCPP24BK

SD と microSD を二階建てで収納する構造はよく考えられていますが、これ頻繁に使う用途だと却って使いづらいので、保管用だからこその仕組みだと思います。

改めて手持ちの SD を入れてみたら、microSD はともかく SD のほうは既にいっぱいいっぱいでした。今後 SD を買い増したらケースも買い増さなくてはなりませんが、まあ 2~4GB 程度のものはもう使い道もないし、小容量のカードは今後入れ替えていく方針でもいいかな。

エレコム / メモリカードケース CMC-SDCPP24BK (ブラック)

B00HY6S5QY

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2016/07/27 (Wed.)

α7 II と TECHART TA-GA3

ここのところヘビー級のレンズばかり使っていたので、反動で軽い機材で身軽に楽しみたい自分がいます。

ちょっと前までなら E マウントでは CONTAX G レンズをよく使っていましたが、そういえば α7 II に買い換えてからあまり使ってない。シグマとかキヤノンとかツァイスのヘビー級レンズが E マウントで快適に使えるようになったのが理由なわけですが。
でも、CONTAX G レンズだってアダプタ経由で AF が使えるんだったよなあ、と思ってつけてみたところ、

α7 II

α7 II と TA-GA3 との組み合わせでは AF がまともに合焦しない。α7R や α7S なら普通に使えるのに。
何でだろう...?と逡巡してみたところ、以前シグマ MC-11 と非対応レンズのテストをしたときのことを思い出しました。

設定画面を確認してみたら、案の定。

α7 II(と α7R II)では、ネイティブ E マウントレンズや MC-11+対応レンズの組み合わせではファストハイブリッド AF(像面位相差 AF+コントラスト AF)が使えますが、それ以外のレンズの場合は位相差 AF かコントラスト AF かのどちらかしか使えません。で、デフォルトは位相差 AF が有効になっています。
でも位相差 AF でまともに使えるのは、せいぜい超音波モーターを搭載したレンズだけ。CONTAX G レンズはそもそもモーター非搭載で、TA-GA3 に内蔵された DC モーターで強引に AF 駆動しているだけなので、位相差 AF でまともに動作するはずがありませんでした。で、ここの設定を「コントラスト AF」に変更してやると、旧 α7 と同様に AF が使用できました。α7 では対応レンズ以外では強制的にコントラスト AF を使わせる仕様だったのが、α7 II になって選択式になったことで発生したトラブルだったようです。

まあ、TA-GA3 は AF ができるからラクだけど、動作が緩慢なので MF したほうが実際早かったりはするんですよね。ジコジコうるさい欠点もあるし、ボディの設定をコントラスト AF にしてしまうと他の非ネイティブレンズを使ったときに AF が遅くなるし、α7 II で CONTAX G レンズを使うなら MF 系のマウントアダプタのほうが総合的にみて良いように思います。

TECHART / TA-GA3

B00KVHSDGK

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2016/07/13 (Wed.)

sd Quattro を店頭で見てきました

シグマ sd Quattro が発売されて間もなく一週間。購入された方はさっそくあちこちに持ち出しているようですが、私は最近カメラ屋に行く用事がなく、ようやく店頭で実物を見ることができました。

シグマ / sd Quattro

sd Quattro

CP+ 以降のイベント等には行っていなかったので、CP+ 時点での完成度のものしか触ったことがなかったんですよね。

デカくて重くて変なカタチなのは以前触ったとおり。まあわざわざこのカメラを選ぶ人であれば、そんなことはデメリットとは感じないことでしょう(笑
常識外れの位置にある EVF や小指のかかりが悪いグリップも見慣れました。むしろまるでモーターショーに展示するためのコンセプトカーをそのままのデザインで商品化してしまったかのような思い切りの良さに、好感すらおぼえます。

写りに関しては店頭では分かりませんが、既に購入された方の写真を見る限り、Foveon センサらしい解像感を発揮しています。[Art] シリーズレンズのポテンシャルを引き出せるボディだと思います。フルサイズセンサがありませんが...。

sd Quattro

ただし、ソフトウェア(ファームウェア)面では良くも悪くもシグマのカメラだな、という完成度です。

まずは EVF、CP+ のときに感じた「EVF に表示される映像の解像度が、表示デバイスの解像度よりも低い」という点が大きく改善されないまま発売されてしまいました。他社ミラーレス機の EVF を覗き慣れていると、解像度が粗くジャギーも見えていて、フレーミングには使えるけどフォーカスに使えるレベルではないと感じました。撮影画像の再生時にはパネル解像度(XGA)通りに表示できているように見えますが、撮影時は SVGA 相当程度でしか表示できていないのではないでしょうか。さらに悪いことに、AF 動作時はフォーカス関連の処理にプロセッサ性能かバス帯域を取られるのか、さらに解像度が下がって VGA 程度でしか表示できていません。ピントが合っているかどうかを最も確認したいときにそれが見えづらいというのは、使いにくいことこの上ないですね...。
背面液晶でのライブビュー撮影では、少なくとも AF 非動作時の画面表示は解像度が低下していないように見えます。が、AF 動作中は EVF 同様に表示解像度が低下。これは AF は完全にカメラを信じるか、MF で撮れってことですかね?まあ、MF で撮る分には背面液晶はなかなか快適なので、LVF-01 のようなオプションが sdQ 用にもあれば、EVF よりも撮りやすくなるんじゃないでしょうか。

AF 動作については、像面位相差 AF 採用という言葉から想像されるレベルには達していないかな。シャッターボタン半押しから(ライブビューの解像度が低下して)合焦表示になるまでのタイムラグは、ごく初期のコントラスト AF 式ミラーレスカメラに近いものがあります。撮影後のメモリ書き込みにかかる時間も Foveon カメラらしい緩慢さで、やっぱりこれは三脚を立ててじっくり撮る中判カメラのような位置づけなんだなあ、と再確認しました。

本質的に他社製品とは全く異なる思想で作られたカメラなので、バランスの取り方が違うのは正しい姿だとは思いますが、もっとソフトウェア面、特に処理性能周りのブラッシュアップが進まないと厳しいなあ。私はそこまでじっくり待って粘って撮るタイプではないので、そういう被写体と撮り方が選べる人であれば無二の力を発揮するカメラでもあるでしょうが。個人的には、今後のファームアップに期待したいと思います。

シグマ / sd Quattro

B01HHR56S4

※ミヤビックスからも OverLay シリーズの sdQ 用が発売されましたね。

ミヤビックス / OverLay Brilliant for SIGMA sd Quattro OBSDQUATTRO/12

B01ICZU5JA

投稿者 B : 23:59 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/07/12 (Tue.)

Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

ソニー、「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」を海外発表 - デジカメ Watch

Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

フルサイズ E マウント用の「Planar T* FE 50㎜ F1.4 ZA」が海外発表されました。

α7R II 以降、E マウントレンズはフラッグシップ系レンズの拡充に注力していますが、王道中の王道である 50mm F1.4 を満を持して投入してきました。こないだまでは G MASTER 祭りだったのに 50mm はツァイスなの?という、相変わらずどっちを主軸にしたいのか分からないレンズロードマップですが、50mm は解像度・コントラスト重視ということですか。G MASTER で使われている XA(超高度非球面)レンズを採用していないことがレンズブランド名の違いなのかもしれませんが。
また、「Planar」銘でありながらいわゆる Planar 構成(ガウスタイプ)にはなっていません。伝統的なガウスタイプではどうしてもサジタルコマフレア等の収差が抑えきれないため、非球面レンズを使った複雑なレンズ構成で収差を抑え込むというのが近年のレンズ構成のトレンドではあります。海外のレビューサイト等に掲載されている撮影サンプルを見る限りでは、非球面レンズ由来の点光源の年輪ボケは気にならないし、被写体や距離によってはボケのやや固い描写は見られるものの、全体としては高解像度でボケ味も悪くないように見えます。

問題は国内発売時には 20 万は下らないんじゃないかと言われる価格だけですかね。FE の F1.4 単焦点と F2.8 ズームシリーズは、私にとってはとても手の出る価格帯ではありません(;´Д`)。まあ私は先日シグマ 50/F1.4 [Art] と FE 55/F1.8 ZA の比較をやってみて、ああ標準レンズはこの 2 本があれば生きていけるなと思えたので、ズームは小三元を軸にしつつ、FE のコンパクト単焦点と他社レンズで余生を過ごそうと思います(´・ω・`)...。

投稿者 B : 22:50 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/06/29 (Wed.)

Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZE

今年の自分への誕生日プレゼントはこれにしました。

Carl Zeiss / Planar T* 85mm F1.4 ZE

Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZE

Planar といったら 50mm よりもむしろ 85mm のほうに憧れがあり、ずっと欲しかったレンズでした。でも買おうと思うたびに他に欲しいものが出てきて、なかなか買えずにいましたが、今年こそと思い切って購入。先日シグマ MC-11 が非保証の ZE レンズにわざわざ対応するファームアップを出してきたことで、背中を押された格好です。以前なら EOS でしか使えなかったので、OVF での MF はちょっとしんどいなあ...と思っていたのが、α7 でも使えるとなれば俄然活躍の場が広がるわけです。

Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZE

この美しい前玉。写真を撮らなくてもこれを見つめているだけでも幸せになれます(ぉ。
コシナ製ツァイスの 85/F1.4 は既に後継機種である Milvus シリーズが出ていますが、価格的に手が出なかったことと(泣)、やっぱり Planar を使うからにはオリジナルに近いレンズ構成で描写の味を楽しみたかったこともあり、Classic シリーズを選択。やっぱりこの「ガラスと金属の塊」感のある Classic シリーズのデザインはいいですよね。

Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZE

私は以前からソニー製の A マウント用 Planar 85/F1.4 も持っていたので、これでマウント違いの P85/1.4 が二本揃ってしまいました。
ともに Φ72mm のフィルタ径をもつ大口径レンズですが、コシナは京セラ CONTAX とほぼ同構成なのに対して、ソニーはツァイスというよりもミノルタの 85/F1.4 G の流れをくむ設計であり、ルーツはずいぶん違います。まあミノルタ 85/F1.4G も元々はツァイス Planar をベースに改良したようなレンズ構成なので、親戚関係くらいにはあるレンズと言えそうですが。

Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZE

レンズ全体の大きさもけっこう似ています。
どちらも α7 で使えるので、描写がどう違うかは別途比較してみたいところ。ソニーのほうは AF 対応という利点がありますが、遅いしジコジコうるさいので結局 MF で使うことも少なくなく、MF で使うならピントリングの動きがなめらかなコシナのほうが扱いやすいかも。

Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZE

Planar 50mm F1.4 と並べると、どちらも同じく F1.4 なのに全く別クラスのレンズというくらい大きさが違います(笑。
50mm のほうは ZS(M42)マウントだけど、α7 でも EF マウントが使えるようになった今、ZE に買い換えたくなってきました。Exif データが記録できたり EOS ならフォーカスエイドが使えたり、メリット大きいんですよね。

Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZE

α7 II につけると、もうミラーレスというより完全に一眼レフのサイズ感になりますね...。
E マウントで 85mm F1.8 くらいのコンパクトなレンズを出してほしくなります(笑

Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZE

ボディとのバランスという意味では、EOS 5D3 との組み合わせのほうがしっくりきます。
絞り開放から MF で合わせきる自信はありませんが(;´Д`)ヾ、フォーカスエイドもあるし頑張ってみようかな...。

Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZE

とにかく、憧れのレンズをようやく手にすることができて、心から満足。
これでどんな被写体を撮ろうかな。

Carl Zeiss / Planar T* 85mm F1.4 ZE

B0036WSKGA

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2016/06/28 (Tue.)

Hasselblad X1D

ハッセルブラッド、中判ミラーレスカメラ「X1D」を発表 - デジカメ Watch

Hasselblad X1D

先週のことになりますが、ハッセルブラッドが中判ミラーレスカメラ「X1D」を発表していました。

ハッセルといえば、ここ数年はソニーから α や RX シリーズの OEM 供給を受け、外装にウッドグリップやラインストーンを施すことで同スペックのソニー製カメラの数倍の値段で発売する、ということを続けていて、昔はハッセルに憧れはあったけど単なるボッタクリブランドになっちゃったなあ...と思っていました。が、この X1D は見るからにまとも。ソニー製の中判センサを搭載し、基本的な設計と製造はスウェーデン国内で、最終のアセンブリ工程とレンズの製造を日本の日東光学という会社で行っているようです。日東光学って初めて聞きましたが、小惑星探査機「はやぶさ 2」にも同社製レンズが搭載されているとか聞くと、グッときてしまいますね。

さておき、この X1D は α7 並みとまではいかないもののフルサイズ一眼レフよりも小さく α7 よりも少し大きい程度のボディに中判センサを積んでしまったという凝縮感と、往年のハッセル製中判カメラをうまく現代的なミラーレス機に表現したと言えるデザインが相まって、かなりそそられるものがあります。とはいえ中判なので、ハイスペックレンズをつけると α7 どころではないアンバランスさになってしまいそうですが、ボディと同時発表された 45mm F3.5 と 90mm F3.2 は、手持ちでも使えてしまいそうなバランスに収まっています。今までの中判ではあり得なかった機動性を発揮しつつ、本気を出せばマウントアダプタで H/V システム用レンズを使って広告写真まで撮れる、というのが X1D の真骨頂と言えるのでは。

まあ、ボディ単体で €7,900 というのは完全に私の射程範囲外ですが(;´Д`)、一度でいいから触ってみたいなあ。しばらくは国内でスチルカメラ系の展示会もないし、国内発売が決まったら原宿の直営店で触れたりするんでしょうか。

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2016/06/26 (Sun.)

SIGMA vs ZEISS:α7 用標準単焦点レンズ対決

春にシグマの 50mm F1.4 [Art] を手に入れてから、試そうと思っていながらなかなかできなかった件に、ようやく時間を作れました。それは「α7 シリーズの標準単焦点レンズとして、純正の Sonnar 55mm F1.8 とシグマの 50mm F1.4 だとどっちがいいのか?」ということ。α7 シリーズで AF が使える標準単焦点レンズとしては、純正 55/F1.8 以外ではマウントアダプタ経由で A マウントか EF マウントレンズを使うのが現実的な選択肢ということになります。
純正 55mm はツァイス銘で解像力が高く、私もとても気に入っているレンズですが、シグマ 50mm も捨てがたい。というわけで、改めてじっくり比較をしてみました。

ZEISS 55mm vs SIGMA 50mm

ちなみに今回の比較検証は、先日 foxfoto さんが試されていた EF マウント向け標準単焦点レンズ比較記事に大いにインスパイアされています。

"SIGMA vs ZEISS vs CANON" キヤノンEFマウント用50mm単焦点レンズ対決! : ASPHERICAL WORLD

本当は手持ちの 50mm という意味でコシナの Planar 50/F1.4 ZS も比較しようかと思ったんですが、上記記事で語られているので割愛(ぉ

ZEISS 55mm vs SIGMA 50mm

まずは物理的なサイズ感からですが、見ての通りまったく別クラスのレンズ、というくらいに大きさが違います。重さも Sonnar 55mm F1.8 が 281g なのに対してシグマ 50mm F1.4 [Art] がレンズ単体で 815g、加えて MC-11 が 125g あるので合計 940g。実に三倍以上の重量差があります。これは持ち出す上でのモチベーションに大きな影響を与え、私の場合は 55/F1.8 なら特に撮るつもりがなくてもカメラにつけっぱなしにして出かけたり、α7 II とともに通勤カバンに突っ込んでいくことも苦になりませんが、シグマ 50/F1.4 は撮影が主目的なシチュエーションで、しっかりしたカメラバッグで持ち出す感じになります。

■TEST 1:最短撮影距離付近での描写
最短撮影距離付近(長い方の Sonnar 55/F1.8 に合わせて 50cm に統一)での描写力を見るのに、印刷物を撮り比べてみました。解像力を見るためのテストなので、ボディは 3,640 万画素ローパスレスな α7R(初代)を使用。

冊子が被写体なので完全な平面とはいかず、厳密なテストにはなっていませんが、雰囲気は掴めるかと。

Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
ZEISS 55mm F1.8

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM A014
SIGMA 50mm F1.4

中央右部分をピクセル等倍に拡大比較(画像をクリックするとピクセル等倍に拡大表示します)
ZEISS 55mm vs SIGMA 50mm

まずはじめにおことわりしておくと、24inch ディスプレイの全画面表示で見ている分には、どちらも絞り開放からガッツリ解像しているように見えます。ピクセル等倍付近まで拡大してようやく差が見えてくる感じ。
Sonnar 55/F1.8 は絞り開放だと若干甘いものの、絞り込むことでグッと鮮鋭度が上がってくる感じ。しかしシグマ 50/F1.4 はそれ以上にめざましく、開放では紙のたわみ程度でも外れていくピントの薄さ(!)なのが、F5.6 まで絞るとほぼピークと思われるほどの解像感を発揮します。Sonnar 55/F1.8 も十分以上だけど、シグマ 50/F1.4 の解像力はちょっとすげえ。

ちなみにこのテスト中に SEIN #08 のこのページに「Quattro」が「Quatrro」になっている誤記を発見しました(ぉ

■TEST 2:中間距離での描写と背景ボケ具合の比較 1
標準レンズでよく使う距離感の被写体での比較。絞り開放だとどちらも合焦部はシャープでボケも滑らかであり、モニタでの全画面表示ではせいぜい開放 F 値の違いによるボケ量の違いくらいしか差は認められませんが、ピクセル等倍で見るとどうか。

Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
ZEISS 55mm F1.8

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM A014
SIGMA 50mm F1.4

中央部分をピクセル等倍に拡大比較(画像をクリックするとピクセル等倍に拡大表示します)
ZEISS 55mm vs SIGMA 50mm

花びらのエッジや花脈あたりの描写が、シグマの方が若干鮮鋭感鮮鋭感が高いように見えます。が、これは微妙なピントのズレのようにも見えるし、花の描写としては Sonnar のほうが好みという人もいるでしょうから、ここは甲乙つけがたいでしょうか。むしろ Sonnar のほうが一貫してコントラストが高めで、色味も Sonnar は青みが強く、シグマはアンバー寄りという、昔からよく言われる「レンズメーカーの色」的なものが出ています。

■TEST 3:中間距離での描写と背景ボケ具合の比較 2
別モチーフでの比較。これも、縮小サイズで見ると大差ないですが、今度はボケの描き方に関してピクセル等倍で見てみましょう。

Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
ZEISS 55mm F1.8

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM A014
SIGMA 50mm F1.4

中央やや右上部分をピクセル等倍に拡大比較(画像をクリックするとピクセル等倍に拡大表示します)
ZEISS 55mm vs SIGMA 50mm

開放 F 値が違いますが、Sonnar のほうが焦点距離が 10% 長いこともあってか、ボケの大きさは開放でも大差ない感じ。しかしボケの描写には違いがあって、Sonnar のほうが二線ボケっぽかったり、ボケの輪郭に偽色っぽいのが出ていたりします。これはおそらく非球面レンズの使用枚数によるもので、Sonnar 55/F1.8 は非球面レンズ 3 枚、シグマ 50/F1.4 は 1 枚という構成の差でしょう。シグマも F5.6 あたりのボケは輪郭がちょっと硬いなという印象はありますが、全体的にはそれでもナチュラルなボケを実現できていると言えます。

■TEST 4:無限遠距離の描写と変化の比較
50mm 前後は万能な焦点距離なので、もちろん風景写真にも多用します。そういうときは無限遠付近の描写がとても重要になるもの。今回の 2 本はよく「絞り開放からシャープ」と評されるレンズですが、遠景撮影に使ったらどうなるか。

Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
ZEISS 55mm F1.8

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM A014
SIGMA 50mm F1.4

中央上部分をピクセル等倍に拡大比較(画像をクリックするとピクセル等倍に拡大表示します)
ZEISS 55mm vs SIGMA 50mm

おお、これは Sonnar 55/F1.8 すげえ。これは MF で合わせたので、EVF による拡大表示でもここまで遠景になるとピントはシビアで、私が合わせきれなかった可能性もありますが(笑。しかし foxfoto さんのテストによるとシグマ 50/F1.4 は開放から比較対象のレンズをぶっちぎる解像力を見せつけていたので、このレンズが決して解像力がないわけではなく、Sonnar 55/F1.8 がちょっとおかしい(誉め言葉)ということだと思います。
どちらのレンズも絞り込むことでさらに高い解像力を発揮し、F5.6~8 の間くらいでピークに達し、F11 まで絞ると回折の影響で解像感が低下し始めています。

■TEST 5:点光源撮影時のボケの形と純度の比較
近年のレンズはとかく「ボケが硬い」と言われがち。しかし TEST 4 までの結果では、どちらのレンズもピクセル等倍で見ない限りは十分にナチュラルなボケを実現できていると言えます。が、イルミネーション撮影もポピュラーになった今、点光源を撮影する機会も少なくありません。というわけで、点光源を撮影してボケの形や純度を比べてみました。ボディはこのテストのみ、高感度ノイズ対策のため α7 II を使用し、絞り開放のみを比較しました。

Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
ZEISS 55mm F1.8

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM A014
SIGMA 50mm F1.4

中央右部分をピクセル等倍に拡大比較(画像をクリックするとピクセル等倍に拡大表示します)
ZEISS 55mm vs SIGMA 50mm

やはりこういう被写体を撮ると描写に差が出ますね。非球面レンズを 3 枚使っている Sonnar 55/F1.8 では、玉ボケに同心円状の紋様が出てきてしまっています。シグマ 50/F1.4 も非球面レンズを 1 枚使っていて、同心円状の紋様はあるものの、Sonnar よりは幾分控えめ。また、前玉のサイズの違いにより、画面端の玉ボケの形もずいぶん違っていて、Sonnar 55/F1.8 はかなりラグビーボール状の口径食が出てしまっていますが、シグマ 50/F1.4 の口径食は少なく、自然な形状を保っています。これはフィルタ径 Φ77mm という標準レンズにしてはあり得ない前玉サイズと引き替えに実現したもので携行性とのトレードオフの部分ではありますが、夜景撮影等には積極的にこちらを使いたいのは確かです。

というわけで、まあ見た目通りに方向性が全く違うレンズだということが改めて確認できました。いずれも重箱の隅レベルであり、どちらのレンズも非常に高いレベルでまとまっているのは確か。大きく重い分シグマ 50/F1.4 が勝っている部分もありますが、そこまでの差が出ない撮影条件であることも多いし、何より気軽に持ち出せるというのは Sonnar 55/F1.8 の大きなメリット。私は、これから普段使いは Sonnar 55/F1.8、休日のガチ撮影にはシグマ 50/F1.4 という感じで使い分けると思います。キヤノン/シグマユーザーから E マウントに手を出した人でも、普段使い用に Sonnar 55/F1.8 を追加するという選択肢は全然アリだと思いますよ(笑。

ソニー / Carl Zeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZAicon

iconicon

シグマ / [Art] 50mm F1.4 DG HSM

B00JPL7CK6

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2016/06/24 (Fri.)

sd Quattro、発売日決定

SIGMA sd Quattro、10万円を切って7月7日発売 - デジカメ Watch

以前から 6 月末くらいには出るらしい、と言われていたシグマ sd Quattro の発売日と価格が正式に発表されました。

7/7 発売で、価格は昨日リークがあったとおり 9 万円弱。今までの SD シリーズの価格、特に衝撃的だった SD1 の 70 万円というイメージからするとバーゲン価格にも見えてしまいますが(笑)、これまでと違い今回は主要なデバイスが dp Quattro シリーズである程度こなれていること、かつ sd Quattro はレンズがついていないことを考えると、コスト的にはまあ妥当なところかな?という気もします。これは買おうか買うまいか迷っていた人の背中を押す値段であることは間違いありませんね。
それでも APS-H センサの歩留まりが心配、かつ画素数が上がることで処理エンジンやメモリを強化するかもしれない sd Quattro H の価格はまだ怖いですが...。

sd Quattro

正式発表を受けて、sd Quattro への既存 SA マウントレンズの対応状況も公開されています。
このリストを見て思ったのは、「MC-11 の対応状況によく似ているな」ということ。まあ MC-11 は SIGMA GLOBAL VISION(SGV)レンズのみ正式対応でシグマ製でも旧レンズは保証外という位置づけでしたが、自分で検証してみた結果だと像面位相差 AF(ボディ)と超音波モーター(レンズ)の組み合わせであれば実用になる、でも超望遠域は苦手という感じだったので、それとほぼ同じ状況と言えます。結局は像面位相差 AF なので動作原理は同じということでしょうが、改めて考えると MC-11 はシグマが sd Quattro を開発していたから、その途上で派生的に生まれてきた製品ということなのでしょうね。だからこそ、他社のマウントアダプタよりも像面位相差 AF への最適化が進んでいるのでしょう。

私は sd Quattro を買うことはないと思いますが、周囲で買いそうな人が何人かいるので、機会を見つけて触らせてもらおうと思います。

投稿者 B : 23:00 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/05/25 (Wed.)

大きめのブツ撮り用バックスクリーンを購入

先日『ガンダム THE ORIGIN III』のプレミア上映会に行った際に、クマデジさんと「スタジオボックスに入りきらない物のブツ撮りってどうしてる?」という話をしていました。
そうそう、私はハクバの 45cm 幅のスタジオボックスを使ってますが、ちょっと大きめのブツ撮りには足りないんですよね。そういうときは諦めて室内背景で撮るか画像処理で強引にバックスクリーンを伸ばすか(笑)していたんですが、そういえばもうちょっと幅広のバックスクリーンが欲しいと思ってたんだった、と思い出してヨドバシで買ってきました。

エツミ / ドームスタジオ用バックスクリーン L 用 E-1576

エツミ E-1576

エツミのドームスタジオ用バックスクリーンです。スタジオボックスって組み立てや片付けが面倒なので、普段のブツ撮りではボックスを出さずにバックスクリーン+デスクライト二灯で撮ってしまうことがほとんど。なので、このサイズのスタジオボックスは持ってませんが、バックスクリーンだけ単品で買ってきました。

エツミ E-1576

スクリーンのサイズは 79×126cm。今まで使っていたハクバの 45cm 品と比べると、幅は 1.5 倍以上あります。これならかなりいろんな物のブツ撮りに使えます。
グレー面の色合いはハクバよりもかなり濃いけど、ハクバのグレーはかなり明るくて青みがかっているので、エツミのほうが(ちゃんと測ってないけど)50% グレーに近い。

一点想定外だったのは、巻いたときに芯になる面ファスナーの部分が、ハクバよりもかなり軟らかいこと。ハクバはシワにならずにきれいに巻けるのに、エツミは微妙にシワになる感じ。撮影時にシワを伸ばしてやらないといけないのは微妙にめんどくさい。

エツミ E-1576

ブツ撮り時の色味はこんな感じ。昼白色蛍光灯の照明下で、α6000 のホワイトバランス蛍光灯:昼白色設定での JPEG 撮って出しです。
今まではどうしても背景色が青~紫方向に寄っていたのが素直な発色になりました。ただ、よーく見るとバックスクリーンの微妙なシワが背景のムラになって見えるので、やっぱり撮影時は気をつける必要があります。

エツミ E-1576

ホワイト面でも撮影してみました。グレー面がけっこう暗めなので、私はホワイトを使う機会のほうが多くなるでしょうね。ホワイト面のほうが、幕面のシワも気になりにくいように思います。

スタジオボックスは使わないまでもバックスクリーンだけでもブツ撮りの見栄えはずいぶん違うので、ブツ撮りが多い人にはこれオススメです。

エツミ / ドームスタジオ用バックスクリーン L 用 E-1576

B001GTU220

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2016/05/19 (Thu.)

SanDisk Extreme CF 64GB

久しぶりにコンパクトフラッシュを買い増しました。

SanDisk Extreme CF 64GB SDCFXSB-064G-G46

SanDisk Extreme CF 64GB

最近は EOS 5D/7D クラスでも CF/SD のデュアルスロット搭載が標準になってきて、安価な SD で済ますことも多くなってきました。SD だとさらに撮った画像をその場で RX100 III からスマホに送れたりもして、便利なんですよね(RX100 III をカメラとしてではなく Wi-Fi 送信機として使う贅沢な使用法)。そのため CF は予備スロットとしてカードを入れっぱなしにしておき、SD が一杯になったり万が一 SD を忘れたりしても大丈夫、という感じで使っています。
しかし先日モトクロスの撮影に行った際に、持って行った高速な SD カードも CF も満杯になるという事態が発生してしまい、途中から UHS-I 非対応 SD を使っていたんですが、まあ書き込みが遅くて(´д`)。やっぱりスポーツ撮影用に高速な CF を一枚持っておこうと思って購入。

今の Extreme CF って公称スペックが 120MB/s まで行ってるんですね(ちなみに最上位モデルの Extreme PRO だと 160MB/s)。手持ちの CF で一番速いのは 60MB/s 品なので、その間かなり世代を重ねていることになります。

SanDisk Extreme CF 64GB

ラベルはゴールド。以前買った Extreme PLUS SDXC 64GB はつや消しゴールドでしたが、この CF はつやありでした。PLUS と無印で違うのかな...。

まあ、とりあえずいつものベンチマークを。CrystalDiskMark 4.0.3 で手持ちの CF/SD の中でも速いものと比較してみました。

メディア Extreme
CF (120MB/s)
Extreme PLUS
SDXC (80MB/s)
Extreme
CF (60MB/s)
Sequential Read (Q= 32,T= 1) 142.417 MB/s 92.197 MB/s 81.579 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) 74.949 MB/s 61.291 MB/s 36.102 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) 5.617 MB/s 6.135 MB/s 3.915 MB/s
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) 0.838 MB/s 2.335 MB/s 1.473 MB/s
Sequential Read (T= 1) 139.472 MB/s 90.594 MB/s 78.438 MB/s
Sequential Write (T= 1) 66.047 MB/s 61.029 MB/s 43.621 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) 4.258 MB/s 5.790 MB/s 3.896 MB/s
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) 0.778 MB/s 2.300 MB/s 1.496 MB/s

Sequential Read の実測値が公称値よりも高いのはいつも通り。Extreme PLUS SDXC の 1.5 倍近く、手持ちのメディアの中では当然最速になりました。

まあ大事なのは PC 上でのベンチよりも、実際の撮影で使ったときの記録速度。今回も EOS 7D Mark II を使って計測してみました。
10 コマ/秒連写が息切れ(コマ数が落ちる)するまでの枚数と、息切れも含め 30 秒間に撮影できる枚数を計測。カメラ設定は RAW+JPEG Large/Fine 記録で、マニュアル露出・ISO100・シャッタースピード 1/8000 秒、高速連写モードにてテスト。

メディア Extreme
CF (120MB/s)
Extreme PLUS
SDXC (80MB/s)
Extreme
CF (60MB/s)
EOS 7D Mark II
10 コマ/秒連続撮影枚数
21 枚 21 枚 20 枚
EOS 7D Mark II
30 秒間の連続撮影枚数
113 枚 93 枚 99 枚

となりました。
まあ連続撮影枚数は外部メディアの速度よりも内蔵バッファのアクセススピードに依存するところが大きいので、メディアによってあまり差は出ないところではあります(キヤノンによる公称値は約 18 枚)。
30 秒間の連続撮影枚数のほうが外部メディアの速度による差が出やすい部分。こちらは CF 同士で比較すると 60MB/s 品よりは確かに速いものの、メディア自体の実力差ほどは差が出ていないことから、EOS 7D2 の CF スロットの転送速度がボトルネックになっているんだと思います。また、7D2 のスロットは SD よりも CF のほうが速いだろうと思っていましたが、改めてそれを裏付ける結果となりました。

これでそれなりに速い CF 64GB+SD 64GB(あとは波の速度の CF と SD がたくさん)という手持ちになったので、たいていのスポーツ撮影はしばらく困らないかな。

SanDisk Extreme CF 64GB SDCFXSB-064G-G46

B00NUB2RPW

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2016/05/14 (Sat.)

SIGMA MC-11 Ver.1.01

昨日、突如としてシグマから MC-11 の更新版ファームウェアが公開されました。 

SIGMA Optimization Pro

GW 前の山木社長のツイートで予告されていた機能改善ですが、発売からたった 3 週間でのアップデート対応。しかもその間 GW を挟んでいますからね...。もしかすると発売前にシグマ社内で把握していた問題だったのかもしれませんが、それにしても保証外レンズでの機能改善を主眼としたファームアップをこんなに早く対応してくるとは、恐れ入りました。
アップデートプログラム内に記載されていた修正内容は以下のとおり。

SIGMA MC-11 Ver.1.01

本当に非保証レンズでの挙動改善だけのためのアップデートという(笑。
アップデート作業は単体の実行ファイルで実施するのかと思ったら、USB DOCK と同様に SGV レンズ設定用アプリ「SIGMA Optimization Pro」で行います。

SIGMA Optimization Pro

アップデート後のファームウェアバージョンは 1.01。

私はここまで MC-11 はテスト以外はほぼシグマレンズをメインに使っていたのと、非純正アダプタではあまり連写を使うような撮り方をしていないので、特に不都合を感じたことがありませんでした。
なので、このあたりはシグマ三銃士(笑)の一人・foxfoto さんが比較検証されているので、そちらをどうぞ(丸投げ

個人的には「コシナツァイス ZE マウントレンズを使って絞り開放以外で撮影すると、絞りが戻せなくなる問題」が解決されたというのがポイント。ずっと欲しかった ZE マウントレンズが改めて欲しくなっちゃうじゃないの...。

シグマ / MOUNT CONVERTER MC-11 CANON EF-E

B01C7A3W7S

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2016/05/11 (Wed.)

SIGMA MC-11 レビューのまとめ

シグマ MC-11 のレビューですが、ある程度特性が見えてきたので、ここまでで分かったことをまとめておきます。

SIGMA MC-11

MC-11 は原則としてシグマ製の MC-11 対応レンズ(SGV:SIGMA GLOBAL VISION コンセプトに基づく EF/SA マウントレンズ)を E マウントで試用するためのマウントアダプタであり、それ以外のレンズに関しては動作保証されていません。が、非対応レンズでも多少の制限はありながらもそれなりに使えてしまいます。
これまでのテストで判ったことは、以下の通り。

■マウントアダプタの作りについて

  • シグマのレンズと同様の基準で作られていて、精度・質感ともに高い。レンズの着脱も手持ちのほとんどのレンズとの組み合わせにおいてスムーズ
  • PC 接続用の USB 端子が独自形状なのがややマイナス

■対応レンズでの使用について

  • 純正 E マウントレンズと比較するとさすがに劣るものの、実用的な速さで AF が可能
  • 実絞りでの使用になるため、絞りは開いた方が AF は速い

■組み合わせるボディについて

  • 必ずしも最新の AF システムが搭載されたボディ(α7 II など)ならば速いというわけではない(他社製アダプタではボディ側の AF システムが新しい方が速い)
  • AF 速度は AF システムだけでなく、センササイズや画素数にも依存
  • いずれにしても、少なくとも NEX-5R 以降のボディと対応レンズの組み合わせであれば、実用的な速度で AF が使用可能

■非対応レンズでの使用について

  • α7 II 以降の像面位相差 AF センサ搭載ボディとの組み合わせであれば、非対応レンズであっても対応レンズと遜色ない速さで AF 可能
  • ただし AF は像面位相差 AF センサのみを使用する(コントラスト AF は併用しない)ため、対応レンズに比べて AF 精度は若干落ちる
  • 初代 α7・α6000 以前の像面位相差センサ搭載ボディ、およびコントラスト AF 専用ボディでは、AF は遅い(KIPON 等とほぼ同等)
  • また、組み合わせるレンズによっては絞り制御等が正常に動作しない場合がある

■他社製マウントアダプタと比べて(KIPON EF-S/E AF 比)

  • 他社製アダプタは像面位相差 AF(α7 II 世代以降)またはコントラスト AF しか使用できないのに対して、MC-11 はファストハイブリッド AF が使用可能(対応レンズ使用時)
  • ゆえに他社製アダプタとの比較では AF 精度・速度ともに同等以上
  • 非対応レンズ使用時においても、MC-11 はレンズとの相性問題が少なく、安定的に使用可能
  • ただし、コントラスト AF しか使用できないボディを使った場合は、他社製マウントアダプタと大差ない実力(AF は使い物にならない)

こんな感じでしょうか。
以上の状況から、MC-11 を買うべき人と他社アダプタでも十分な人は、以下のように分類できると思います。

■MC-11 を買うべき人

  • EF/SA マウントの SGV レンズを持っている、または買う予定がある E マウントユーザー
  • ISO400 以上で撮るためのボディを買い増したい SD1/sd Quattro ユーザー

■MC-11 を買う必要がない(他社アダプタでもいい)人

  • MC-11 非対応の EF マウントレンズを α7 II 以降の像面位相差 AF センサ搭載ボディとの組み合わせで使いたい人(SGV レンズを買う予定のない人)

■MC-11 を買わないほうがいい人

  • MC-11 非対応の EF マウントレンズを α7・α6000 以前の像面位相差センサ搭載ボディ、およびコントラスト AF 専用ボディで使いたい人(MC-11 だろうと他社アダプタだろうと AF は遅いので、実用に堪えない)

というわけで、「E マウントボディで SGV レンズの性能を最大限発揮するためのアダプタ」という本来の趣旨を改めて確認した格好になりました。SGV レンズ限定とはいえ、LA-EA3 を含め他社アダプタでまともに動いていない像面位相差 AF をちゃんと動作させている MC-11 はすごい。
あと、シグマ製 EF マウントレンズを一本も持ってない α6000 ユーザーの人は、予約キャンセルして正解だったと思います(笑。

シグマ以外の EF マウントレンズと α7 II 以降のボディを持っている人であれば他社アダプタでも実用的に使えるのは事実ですが、MC-11 のほうが全体的な動作安定性が高いことと、シグマ山木社長の以下のツイートにあるとおり今後のファームアップでさらに動作改善される見込みであることから、これから EF-αE マウントアダプタを買うのであれば、MC-11 が最良の選択肢である可能性が高いと言えるでしょう。

実際に非シグマユーザーでも MC-11 を使って EF レンズを α で使いたい、という人は少なくないはずなので、シグマとしては商売的な面でも(動作保証外でありながらも)こういう小回りをきかせるメリットは少なくないと言えます。でもそういう側面を差し置いても、真っ先に新製品を手にしたユーザーの声に耳を傾け、こうして対処していく姿勢には好感が持てます。つかこういうことされたらツァイスの ZE マウントレンズも欲しくなるやないかーい(汗

今後も MC-11 の継続的なアップデート、期待しています。個人的には次は α7 II で使うために 85mm F1.4 をリニューアルしてほしいなあ。

シグマ / MOUNT CONVERTER MC-11 CANON EF-E

B01C7A3W7S

■関連リンク
SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11
SIGMA MC-11 レンズによる AF 速度の差を比較
SIGMA MC-11 ボディによる AF 速度の差を比較
SIGMA MC-11 他社アダプタとの AF 速度の差を比較

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2016/05/10 (Tue.)

SIGMA MC-11 他社アダプタとの AF 速度の差を比較

シグマ MC-11 のレビューを続けていきます。

SIGMA MC-11

AF が使える EF-αE マウントアダプタとしてはシグマ MC-11 は今のところ最後発にあたります。私はその前に KIPON EF-S/E AF を手に入れていたので、やはりアダプタによる AF 性能の差というのは気になります。今まで使ってみた体感的には KIPON よりも MC-11 のほうが速くて怪しい挙動も少ない。そこで改めてボディとレンズを揃えて、マウントアダプタによる差だけを比べてみることにしました。

ボディは α7 II、レンズはシグマの MC-11 対応レンズから [Art] 50/F1.4 および 35/F1.4、キヤノンから EF24-70/F4L(USM レンズ代表)と EF40/F2.8(STM レンズ代表)。これまでと同じ条件でテスト撮影し、(ピントが外れたカットを除外して)5 回の平均値を示したのが次の一覧です。

マウントアダプタ/レンズSIGMA MC-11 EF-EKIPON EF-S/E AF
SIGMA [Art] 35/F1.4 DG HSM0.820 1.486
SIGMA [Art] 50/F1.4 DG HSM0.837 0.749
Canon EF24-70/F4L IS USM0.762 1.748
Canon EF40/F2.8 STM0.593 0.429

KIPON のほうは使うレンズによって得手不得手ありますが、MC-11 のほうは満遍なくスピードが出ています。KIPON のほうが速いレンズもあるものの、その差は微々たるもの。MC-11 のほうが安定感があります。 またフォーカスのヒット率に関しては、MC-11 では非対応レンズ(キヤノンレンズ)を使うと若干精度が落ちますが、KIPON は(当然ながら)シグマレンズもキヤノンレンズも同様にハズレあり。ハイブリッド AF が有効になる MC-11+対応レンズ以外の組み合わせでは、やはりいずれもヒット率が下がるようです。さらには KIPON のほうは EF40mm STM を使うと合焦せずにピント付近でウォブリング(細かく前後に行ったり来たりする挙動)を繰り返すことも何度かあり、やや不安定な印象で、全体的に MC-11 に軍配が上がります。 それでも、MC-11 を購入するまでは KIPON でも広角~標準域ならば使い物になると感じていたので、MC-11 はさらに良いという話ですが。

望遠レンズはテストのしようがなく(リモートレリーズのケーブル長が足りず)計測はしていませんが、シグマ APO 50-500/F4.5-6.3 OS と EF70-200/F4L で試してみたところ、いずれも MC-11 のほうが速度、精度ともに上。というか KIPON のほうだと望遠はピントが合わないことが多かったり、手ブレ補正の誤作動で逆にブレが大きくなったり、とちょっと使い物になりません。対して MC-11 のほうはスポーツ撮影は難しいでしょうが、非対応レンズでも静物や風景ならば普通に使えそうです。

あとはマウントアダプタの作りに関して。デザインや仕上げについても MC-11 のほうが丁寧だと思いますが、(個体差はあると思うけど)KIPON のほうは EF レンズならばスムーズに脱着ができるのにシグマレンズはキツいのに対して、MC-11 は EF レンズ・シグマレンズともにスムーズ。EF レンズよりシグマレンズの方がマウント付近のアソビが少ないということなのかもしれませんが、MC-11 はさすがにシグマレンズとのマッチングがいいですね。

AF 性能に関しては、KIPON ではなくファームアップがまともに行われている METABONES や TECHART のアダプタであれば、もう少し MC-11 との差は縮まるかもしれません。でも KIPON の現バージョンとの比較においては、今から買うなら MC-11 一択と言えそうです。

シグマ / MOUNT CONVERTER MC-11 CANON EF-E

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2016/05/04 (Wed.)

SIGMA MC-11 ボディによる AF 速度の差を比較

シグマ MC-11、レンズによる AF 速度比較に続いて、ボディによる AF 速度の差も比べてみました。

SIGMA MC-11

CP+ での展示では、α7 II だけでなく α6000 や NEX-5R でも実用的な速度で動作していました。が、それでも KIPON EF-S/E AF なんかは初代 α7 と α7 II で明らかに AF 速度が違ったりするので、ボディ側のスペックによっても AF性能は変わる可能性は高いはず。なら手元にあるボディで一通り試してみよう、と以下のボディと MC-11 の組み合わせで、前回と同様のテストを実施してみました。

  • α7 II: フルサイズ/現行世代のファストハイブリッド AF
  • α7S: フルサイズ/コントラスト AF
  • α6000: APS-C/一世代前のファストハイブリッド AF
  • NEX-5R: APS-C/初代ファストハイブリッド AF
レンズはシグマの [Art] 35/F1.4 ならびに 50/F1.4、そして比較対象としてソニー純正の 55/F1.8 です。

ボディ/レンズα7 IIα7Sα6000NEX-5R
SIGMA [Art] 35/F1.4 DG HSM0.820 0.811 0.692 0.653
SIGMA [Art] 50/F1.4 DG HSM0.837 0.706 0.690 0.629
Sony FE 55/F1.8 ZA0.200 0.200 0.252 0.530

おお...。

この結果から言えるのは、AF センサやアルゴリズムが最新世代である α7 II が最速だろうという予想を裏切って、MC-11 との組み合わせであれば上記の E マウントボディいずれもほぼ同等の AF スピードを実現している、ということ。むしろ AF システムとしては少し古い α6000 や NEX-5R のほうが α7 II よりも速い、というのに驚きました。まあ AF 速度はセンササイズや画素数による影響も大きいので、APS-C 機が速くてもおかしくはありませんが。
逆に AF システムとの最適化が進んでいる純正 55/F1.8 は、ボディの世代が新しいほど AF も高速、というのはシグマと好対照に思えます。このあたりはさすが純正、といったところ。

また同じフルサイズセンサ同士でも、ファストハイブリッド AF な α7 II よりもコントラスト AF 専門な α7S のほうがやや速い、というのもちょっと意外。とはいえこの二機種では画素数が大きく違うので、α7S では画素数が低い分ピントを合わせやすい、という側面もあるでしょうが。

もちろん上記の性能差は計測条件に従い「無限遠から最短撮影距離付近に AF を合わせるテスト」によるものなので、実用上はもう少し差は縮まるでしょう。ともかく、今回のテスト結果から言えることは、MC-11 との組み合わせであれば、ほぼどのボディでも一定以上のスピードで AF ができる、ということだと思います。他社製アダプタはボディによって AF 性能の差が目立つだけに、これは MC-11 の大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

シグマ / MOUNT CONVERTER MC-11 CANON EF-E

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投稿者 B : 23:59 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2016/05/02 (Mon.)

SIGMA MC-11 レンズによる AF 速度の差を比較

購入したものの忙しくてじっくり試す時間が取れていませんでしたが、連休でようやく余裕ができたのでシグマ MC-11 をいろいろテストしてみています。

SIGMA MC-11

いろいろと確認したい項目はありますが、まずは「MC-11 で対応レンズを使ったときにネイティブ E マウントレンズとどれくらい AF 速度が違うのか」と「MC-11 でキヤノンレンズを使うとシグマレンズとどれくらい AF 速度が違うのか」の二点が最も気になるわけです。
そこで、実測テストをしてみました。比較対象のレンズは MC-11 対応レンズ代表としてシグマ [Art] 50/F1.4 DG HSM、キヤノンからは USM レンズ代表で EF24-70/F4L IS USM、STM レンズ代表として EF40/F2.8 STM。あとネイティブ E マウントレンズは Sonnar T* FE 55/F1.8 ZA。

SIGMA MC-11

テスト条件はこんな感じ↑でタブレットにストップウォッチアプリを表示させ、レンズを無限遠から 50cm 程度のところにあるこの画面に AF が合ってシャッターが切れるまでの時間を計測します。左手でストップウォッチを、右手でシャッターボタンを操作するので厳密ではありませんが、傾向は分かるかと。あとタブレット上のストップウォッチの表示は画面のリフレッシュレートに依存するのでたぶん 1/60 秒単位でしか測れてないと思います。
という前提で、5 回計測して平均値を取ってみました。

レンズ合焦時間(秒)
SIGMA [Art] 50/F1.4 DG HSM0.837
Canon EF24-70/F4L IS USM0.762
Canon EF40/F2.8 STM0.593
Sony FE 55/F1.8 ZA0.200

あれ...?正式対応しているはずの A50/F1.4、意外と遅い。むしろキヤノンレンズほうが速いくらい。まあ、焦点距離も開放 F 値も違うレンズの比較なので条件が違いすぎるというのはあるでしょう。A50/1.4 は大口径なぶん AF 駆動するレンズも重いですからね...。
いっぽう純正 E マウントレンズは恐ろしく速いですね。当然と言えば当然の結果ですが。

ただし、これは「最大デフォーカスから最短撮影距離付近までレンズを動かしてくる時間」なので、通常使用時はこの差は当然縮まります。無印 α7+他社アダプタの時代は AF ができてもピントが合うまでに 1~2 秒はかかっていたので、いずれにしても 1 秒未満という実力なら、スポーツ撮影以外であれば十分使い物になります。

それから、[Art] 35/F1.4 DG HSM についても、ファームウェア更新前(v1.01)と対応ファームウェア適用後(v1.03)でどういう差が出るか比べてみました。

レンズ合焦時間(秒)
SIGMA [Art] 35/F1.4 DG HSM(v1.01)0.663
SIGMA [Art] 35/F1.4 DG HSM(v1.03)0.820

...あれ?なんか遅くなってるんですけど(;´Д`)ヾ。

純正レンズでも対応ファーム適用前はキヤノンレンズをつけたのとほぼ同等の挙動になっているはずなので、キヤノンレンズ装着時の状態を見ながら原因を推測してみました。

SIGMA MC-11

非対応レンズ装着時は、設定メニュー内の「AF システム」の項目(α7 II 世代で追加された設定項目。旧 α7 や α6000 世代にはない)がアクティブになります。
ソニー純正 E マウントレンズ装着時や MC-11+対応レンズ装着時にはこの項目がグレーアウトされている(強制的にファストハイブリッド AF が有効になっている)のが、MC-11+非対応レンズではここが「位相差 AF」か「コントラスト AF」の選択式(デフォルトは位相差)になっているということは、原則としてネイティブ E マウントレンズ(と LA-EA1/3 経由の A マウントレンズ)でしかファストハイブリッド AF は使えない、ということだと思われます。

つまり、キヤノンレンズや非対応ファームのシグマレンズでは位相差 AF しか使っていないため AF の挙動が短く、逆に対応ファーム適用後のシグマレンズは AF の最終段でコントラスト AF による微調整が入っているために若干遅くなっている、ということでしょう。その証拠に、MC-11 非対応レンズは対応レンズと比べて AF のハズレ率が少し高くなっていて、対応ファームの恩恵は確かにあるんだなあ、と実感します。

SIGMA MC-11

なお、非対応レンズ(かつ AF システムを「位相差 AF」設定にした場合)は AF エリアが位相差センサ搭載エリアに限定されるため、α7 II では中央よりのエリアでしか AF が効きません。コントラスト AF に切り替えれば全面使えますが、そうすると今度は AF 速度が実用的ではなくなってしまいます。まあこれでも EOS 5D3 の AF エリアよりチョイ狭いくらいなので、十分使えますが。

最後に、「MC-11 使用時の測光方式は開放か絞り込みか」という質問をいただいたのでここで答えを書いておくと、

  • 対応レンズ装着時は絞り込み測光(ネイティブ E マウントレンズと同様)
  • 非対応レンズ装着時は開放測光
という挙動になっています。つまり MC-11 が装着されたレンズに応じて挙動を変えているわけです。E マウントボディを使う上では E マウントレンズ使用時と同じ動きをするほうが扱いやすいけど、MC-11 の先につけるレンズを純正だったり EF だったり使い分けている私のようなユーザーには、むしろ紛らわしい気がしなくもない(´д`)。

他にもいくつか検証したい項目があるので、このシリーズ、続きます。

シグマ / MOUNT CONVERTER MC-11 CANON EF-E

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投稿者 B : 23:00 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2016/05/01 (Sun.)

Sony RM-VPR1

シグマ MC-11 を買ったものの、いろいろテストするのにケーブルレリーズがあったほうがいいな、と思って買ってきました。

ソニー / リモートコマンダー RM-VPR1

RM-VPR1

α のケーブルレリーズは以前旧 A マウント用のものを持っていたんですが、2013 年に MULTI 端子に規格が変更されて従来品は新ボディに使えなくなってしまいました。まあ MULTI 端子は α だけでなく Cyber-shot や Handycam とも共通の規格になったので、それ以降の製品で揃えるなら使い回しができて便利なんですけどね。
最近だとリモートレリーズはカメラ側の「スマートリモコン」機能を使ってスマホで操作もできるので、わざわざケーブルレリーズが必要なシチュエーションも減りました。でもシャッタータイムラグを削ろうとしたら有線に敵うものはありません。ダイレクトな操作感も有線のほうがありますからね。

この RM-VPR1 は MULTI 端子搭載のソニー製スチルカメラ/カムコーダに対応した有線リモコンです。リモートレリーズ、バルブ撮影、動画撮影、ズーム(一眼の場合はパワーズーム対応レンズまたはデジタルズームのみ)に対応しています。

RM-VPR1

付属のケーブルは二種類で、MULTI 端子用のものと、旧 α(A マウント)のリモコン端子用のものがついてきます。なので今から旧 α 用のリモコンを買う場合も、レリーズとバルブしか使えない旧型ではなくこちらを買っておいたほうが今後のスブシがききます。

RM-VPR1

MULTI 端子は、USB microB にそっくりですが、接点部分が microB よりも長くなっています。機器側の MULTI 端子は PC との接続用や充電用の USB 端子も兼ねているため、見た目がほぼ同じ。機器側の限られたスペースを有効活用するうまいやり方だと思います。

RM-VPR1

クリップが同梱されていて、三脚のパン棒にセットしてリモコンパン棒的な使い方ができるようになっています。ただし Handycam の旧端子用リモコンに比べるとかなりデカいので、パン棒につけたときの操作性はあまり良くないような...。まあ、基本的に私はスチルで使いつつ、たまに高感度が必要なビデオ撮影の際に α7S とこのリモコン+三脚を使う、という感じにしようと思います。

ソニー / リモートコマンダー RM-VPR1

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2016/04/24 (Sun.)

SIGMA [Art] 50mm F1.4 DG HSM

先日の闇取引で手に入れてきたブツは、これでした。

シグマ / [Art] 50mm F1.4 DG HSM

SIGMA [Art] 50mm F1.4 DG HSM

MC-11 を手に入れたら、以前から気になっていたシグマレンズを何本か手に入れたいなあ、と考えていました。そこへ、こちらも MC-11&sd Quattro の発売を機に EOS から sdQ+E マウント体制に乗り換えようとしている foxfoto さんが、このレンズを EF→SA に買い換えるという話が。確かに、現在のシグマはマウント交換サービスなんかもやっていますが、買い換えの差額とか保証期間とかを考慮すると、買い換えた方が結果的に得になりますからね。
中古品とはいえ、かなり状態のいい個体を譲っていただけました。

そういえば某個展写真家が有名になったときのプレミアを見越して EF35mm F2 IS を闇取引した方もいましたが、シグマ三銃士の一人とどちらが先に有名になるか、ここから先は競争だ(ぉ

SIGMA [Art] 50mm F1.4 DG HSM

私にとっては 35mm F1.4(EF)、19mm F2.8(E)に続く三本目の Art レンズ。同コンセプトの 35mm F1.4 と比べると、フィルタ径 77mm で 50mm のほうが一回り大きく、ズッシリとした重さを感じます。ズームレンズである EF24-70mm F4L(600g)よりもさらに重い単焦点レンズ(815g)。これを持ち出すのはちょっと気合いが必要ですが、以前一度試用したときの描写を憶えていると、それでも持ち出したいモチベーションは高まります。

SIGMA [Art] 50mm F1.4 DG HSM

EOS 5D3 とのバランスは悪くない。というかこのレンズは EOS 5D2/5D3 との組み合わせで使っているユーザーが最も多いでしょうから、最初から想定されていたサイズ感なんだと思います。

SIGMA [Art] 50mm F1.4 DG HSM

MC-11 経由で α7 II と組み合わせると、明らかにフロントヘビー。ボディ側も縦位置グリップをつけてバランスを取りたくなりますが、ボディが小さく軽いメリットが失われてしまうので微妙かな。
それでも、ライブビューでも高速な AF が使えたり、チルト液晶で撮影できたりするメリットは小さくないので、EOS だけで使うよりも活躍の場は広がります。

α7 用の標準レンズとしては FE 55mm F1.8 の完成度が高くて、このレンズとどちらを使うか悩ましいシーンも多いでしょうが、その辺の比較も追い追いやっていこうかと。

シグマ / [Art] 50mm F1.4 DG HSM (キヤノン用)

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2016/04/22 (Fri.)

SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11

ついに、コイツが発売日を迎えました。

シグマ / MOUNT CONVERTER MC-11

SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11

発表から約二ヶ月。この日を待ち望んでいました。
発売日が公表された 10 分後には、ヨドバシで発注完了していました(ぉ

SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11

製造精度の高さからくるカッチリ感といい、光の内部反射を防止する起毛処理といい、マウントアダプタでありながら同社のレンズと同様の仕上げ。シグマらしい丁寧さが光っています。

SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11


アダプタの側面にはゴム製の蓋に隠された USB 端子があり、アダプタにレンズデータを送り込むことができます。これにより、今後発売されるレンズ用の AF データにも対応できるというわけ。
しかし意外だったのが、この USB 端子が miniUSB でも microUSB でもない特殊形状だったこと。ケーブルは付属しているとはいえ、今さら microUSB でも Type-C でもないとかあり得なくないですか(;´Д`)。まあこの USB 端子自体は UD-01 も同じ形状なわけですが...。

あと、何度でも言うけど USB 端子をつけるならコイツでレンズ側のファームアップも可能にしてほしかったです(´・ω・`)。

SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11

先行して入手していた KIPON EF-E/S AF との比較。同じ EF-E マウントアダプタでありながら、作りはだいぶ違います。
最近は中華製マウントアダプタの品質もかなり高まってきましたが、比べるとシグマの作りの丁寧さが際立って見えます。

SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11

α7 II に装着してみました。
やっぱりフルサイズ対応の大口径レンズはミラーレスには巨大。だけど初代 α7 よりは、α7 II のほうがボディサイズが一回り大きいぶん、バランスが取れていると言えます。

SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11

アダプタとレンズを装着してボディの電源を入れると、側面の LED が 3 秒ほど光ります。しかしこの Art35/1.4 は MC-11 対応ファームに更新していないため、「対応レンズだがレンズファームの更新が必要」という意味合いのグリーン点滅状態になっています。ファームアップを行えば、完全対応を意味するグリーン点灯となります。

SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11

公式には非対応である EF レンズもつけてみました。
側面の LED は消灯したまま、つまり「非対応レンズである」という認識にはなりますが、AF は動作します。まだじっくり比較したわけではないものの、KIPON のアダプタを使ったときとほぼ同等のレスポンスという印象。想定通りの動作です。

SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11

EF・E の両マウント遣いとしては、レンズを買っていくときにどのマウントを選ぶかはいつも悩みどころでした。それがこのマウントアダプタさえあれば、シグマレンズを選んでおけば EOS でも α でも満足いく描写と AF 速度が得られる、ということになります。今後はしばらくシグマの単焦点レンズ中心に投資していこうかなと。

このアダプタに関してはいろいろと比較テストをやってみるつもりなので、GW を利用してじっくり使っていこうと思います。

シグマ / MOUNT CONVERTER MC-11 CANON EF-E

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2016/04/20 (Wed.)

SIGMA USB DOCK、購入

シグマ MC-11 の発売に先立って、これを手に入れました。

シグマ / USB DOCK UD-01

SIGMA USB DOCK

α+MC-11 でシグマレンズを使うには、レンズ側を対応ファームウェアにアップデートする必要があるというじゃないですか。
しかも、MC-11 の発売を前にして、レンズファームが軒並み更新されているという。

シグマ、「MOUNT CONVERTER MC-11」対応のレンズファームウェア - デジカメ Watch

ということは、MC-11 を買ってもファームアップしなければ性能を引き出せないわけで、アップデート用に USB DOCK が必要になるわけです。そうなると、持ってないから買ってくるしかないじゃないですか(;´Д`)ヾ。

SIGMA USB DOCK

USB DOCK 自体は、以前借用してレビューしたので、詳細は過去の自分に丸投げ(ぉ
ファームアップに対応したレンズは今のところ Art 35/1.4 しか持っておらず、Sports レンズのようなパラメータ調整も特に必要としていないので、完全にファームアップ用として使うことになります。MC-11 にもファームアップ機能をつけてくれてもいいのに、とは思いますね...。

SIGMA USB DOCK

すぐにファームアップして MC-11 の発売に備えたいところですが、せっかくだからファームの新旧で AF 性能がどれくらい変わるかも見てみたいので、ファーム適用は MC-11 が発売されてからゆっくり試したいと思います。

シグマ / USB DOCK UD-01 (キヤノン用)

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2016/04/17 (Sun.)

National Geographic NG A9220

先日購入したバックパック・CORKER RUGGED をカメラバッグとして使うべく、カメラ用インナーを用意しました。

National Geographic / 中型インナーソフトボックス NG A9220

NG A9220

ナショジオの「Africa コレクション」のインナーケースです。Africa コレクション自体はちょっと前に廃番になっていて、このインナーも流通在庫のみになっていたものを一つ確保しました。ナショジオからは単品製品として後継機種は発売されていないようです。
インナーケース自体は他社からも出ていますが、いかにもインナー然とした安っぽい印象のものが多くて、こういう凝ったデザインのものって少ないんですよね。

NG A9220

このインナーのいいところは、ファスナーで密閉することができることと、上蓋にハンドルがついていてバッグから取り出しやすいこと。このインナーごと入れ替えることで、いろんなバッグをカメラバッグ化することができます。

NG A9220

内部の容量は案外あります。中仕切りは 2 枚。
内側についているタグはかなり邪魔なので、切り取りたい。

NG A9220

例えば 35mm/F2.8 つきの α7 II と単焦点レンズ 2 本くらいまでなら楽々収まります。
EOS 5D クラスならパンケーキレンズつきのボディ+ズームレンズ 1 本程度。

高さがないので望遠系のレンズはちょっと厳しくて、70-200mm/F4 はギリギリアウトな感じ。でもガチなカメラバッグを必要としないスナップ撮影や風景写真用途がメインなら十分でしょう。

NG A9220

ナショジオの小型カメラメッセンジャー付属のインナーケースと比べると、一回り弱くらい大きいです(小型メッセンジャー付属のインナーは中仕切り 1 枚)。
素材のしっかり感も NG A9220 のほうが高い。

NG A9220

CORKER に入れてみると、この二つのインナーケースがちょうど収まるサイズでした。側面をガバッと開いて取り出せるので、立ったままでもレンズ交換がしやすくて最高。もしかしたら専用のカメラリュックよりも使いやすいんじゃないですかね。

バックパックだけでなく、仕事カバンにカメラを入れるのにも使えて重宝しそうです。在庫がなくなる前にもう一つくらい確保しておいてもいいかもしれません。

National Geographic / 中型インナーソフトボックス NG A9220

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2016/04/08 (Fri.)

Sony FE 70-300G 発表

ソニー、望遠ズーム「FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS」を国内発売 - デジカメ Watch
ソニー / FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSicon

iconicon

海外で先行発表されていた、FE 70-300mm G レンズが国内でも正式発表されました。

これまでの E マウントレンズ(APS-C も含む)で最も焦点距離の長いレンズは 240mm 止まりだったため、マウントアダプタなしで使えるレンズとしては最望遠なのがこのレンズということになります。仕様は 70-300mm F4.5-5.6 ということで、光学スペックは A マウントで定評の高かった 70-300mm G と同じ。レンズの外観もよく似ていますが、中身を見ると A マウントの 70-300G を意識して作った全く別物のレンズであることがよく分かります。

A マウント版は ED ガラスを 1 枚使った以外は全て通常の球面レンズを採用した、α らしく柔らかいボケを実現したレンズでした。それに対して FE 版は ED ガラス 2 枚、非球面レンズ 4 枚という現代のレンズらしく凝った構成。手ブレ補正を内蔵したこともあってレンズ構成は当然変わっており、全く違うレンズに仕上がっています。
近年のレンズの特徴として、非球面レンズ(や特殊ガラス)を多用することで開放からシャープかつ収差も少なくなった反面、ボケが固くなったり点光源のボケに年輪状の紋様が発生しやすいというデメリットを持つものが増えています。非球面、つまりは内蔵レンズの表面が完全な球面でないことで一枚のレンズの中でも屈折率が異なる部分が存在し、それがボケの不自然さに繋がるのが原因。先日発表された G MASTER シリーズではより厳密な光学シミュレーションを行った上でレンズの研磨精度を高め、非球面レンズを使用しても滑らかなボケを実現したと言われています。が、今回の FE 70-300G は通常の G レンズラインであり、そこまでのコストはかけられていないものと思われます。そうすると同じ 70-300G といっても A マウント版ほどの柔らかさは得られないのではないかと思いますが、非球面レンズを多用しながらも質の高い描写をする FE 70-200/F4G という前例もあるので、どのあたりに仕上げてきたのか、非常に気になります。

ただ、F4 通しでもないのに FE 70-200/F4G より高価いというのはどうなのよ。これちょっとそうそう買えるレンズじゃないじゃないですか(;´Д`)ヾ。まあ、私の場合は本気のスポーツ撮影には EOS 7D2+50-500OS の組み合わせで臨むから E マウントのほうは望遠 200mm まででもそれほど困っていないのですが...。あるいは、α77 と一緒に手放してしまった A マウント版の初代 70-300G を改めて買い戻そうかなあ、という気もしてきてしまいます。

投稿者 B : 23:07 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/03/25 (Fri.)

SIGMA MC-11 発売日・価格決定

シグマ、「MOUNT CONVERTER MC-11」の発売日と価格を決定 - デジカメ Watch

先日の CP+ に合わせて発表されていたシグマのマウントコンバーター MC-11 の発売日と価格が発表されました。4/22(金)発売、税別 ¥37,500(税込 ¥40,500)とのこと。ヨドバシや Amazon 等では税込 ¥35,100 で出ているようで、B&H の $249 からするとちょっと割高ですが、海外からの送料を計算に入れると国内で買った方がよさげ。

CP+ で触ってみた限りでは、既存の他社製 EF-E マウントアダプタよりもレスポンスが良く、ネイティブ E マウントレンズに近い感覚で使えたのがかなりの驚きでした。私自身、いろいろと予定を変更して α7 II に買い換えたのはコイツのせいなので、早く自分の環境で使ってみたい。

MC-11 と同時に、35mm F1.4 および 50mm F1.4 とのセットモデルも限定発売されるようで、MC-11 を買ったらいずれ 50mm F1.4 も手に入れたいなあ、と考えていた私にはキケンな商売です(;´Д`)。セットになったからといって特に安くなるわけではないので一命を取り留めましたが(ぉ、危なかった...。

シグマ / MOUNT CONVERTER MC-11 CANON EF-E

B01C7A3W7S

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2016/03/15 (Tue.)

OverLay Magic for DSC-RX1(を α7 II に流用)

α7 II を買ったら、液晶保護シートも調達するわけです。

ミヤビックス / OverLay Magic for サイバーショット DSC-RX1 OMDSCRX1

OverLay Magic for DSC-RX1

まあ、安定の OverLay シリーズです。

今のところ、OverLay としては正式に α7 II シリーズに対応した保護シートは用意されていません。が、ソニー純正のセミハードシートを調べてみたら、PCK-LM15 が α7 II だけでなく RX1 や RX100 シリーズにも対応しているとのことで、それならば RX1 用の OverLay が α7 II にも使えるはず、と思い至り、試してみることにしました。
まあ、純正の保護シートが共通ということはパネルも共通のものが採用されているということになるので、使えて当然なわけですが。

OverLay Magic for DSC-RX1

貼ってみました。
もう何の問題もなく、ジャストサイズ。

OverLay Magic for DSC-RX1

四辺の隙間がそれぞれ 1mm ないくらいのピッチピチ感。シート自体に程良い固さもあって、貼りやすい。
OverLay Magic なら表面についた軽い擦り傷程度であれば自己修復するので、屋外でのハードな使用でも安心です。

OverLay Magic for DSC-RX1

ついでに、RX100 III のほうで使っていたセミハードシートも、一年半あまりの使用で細かいキズがたくさんついてしまったので、一緒に貼り替えることにしました。

純正のセミハードシート、さすがに本体に合わせて作られているだけあってジャストサイズだし、保護力も高くてかなりいいんですが、黒枠の部分しか接着されていないせいか中央部の染みっぽいのが若干気になる。これ周辺部は液晶表面に対して浮いているのに、中央部だけ微妙に接触しているからこうなるんでしょうね。電源を入れて液晶が表示されたら全く気にならなくなるとはいえ、ちょっと気持ち悪かった部分です(逆に言えばそれ以外に大きな不満はありません)。

OverLay Magic for DSC-RX1

こちらも当然ジャストサイズ。まあ使えるだろうと思ってはいましたが。

この二機種については一応ミヤビックスさんにもご報告しておいたので、もしかすると近々正式に α7 II シリーズ・RX100 シリーズも対応リストに追加されるかもしれません。

ミヤビックス / OverLay Magic for サイバーショット DSC-RX1 OMDSCRX1

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2016/03/14 (Mon.)

α7 II

今年こそカメラは買わない、という誓いを三ヶ月ももたずに破ってしまいました(;´Д`)ヾ。

ソニー / α7 IIicon

α7 II

一般的に言って、今のタイミングなら買うべきは新しい α6300 のほうなんでしょうが、発売後一年あまりが経過した α7 II を今さら購入。本当はこの春は別のものを買うつもりでいたのに、懸賞で当たった KIPON EF-S/E AF と先日発表されたシグマ MC-11 のせいで、完全に計画を狂わされてしまいました。
MC-11 のほうは旧ボディでもある程度高速 AF の恩恵は受けられそうでしたが、KIPON は新旧の α7 で EF レンズの AF 性能が圧倒的に違う(;´Д`)ヾ。こうなると、α7 を買い換えることが先決になるわけです。初代 α7 はいろいろと思い入れのあるカメラだけに、手放すのは惜しい気もしますが...。

α7 II

初代 α7 からの買い換えなら比較的バレにくい(ぉ)マイナーチェンジ系のデザインながら、触ってみると完全に別物のカメラであることがよく分かります。ボディ内手ブレ補正搭載、マグネシウム外装化、グリップ巨大化、操作ボタン追加、AF 高速化、初代ではもろもろコストダウンが図られていたパーツの強化・触感向上、などなど。作りのいいボディになりました。

α7 II

ただ、初代 α7 はなんだかんだ言って E マウントのボディとしてデザインされていたため NEX-5 から続くグリップ感の一貫性のようなものが感じられましたが、α7 II を握ってみた感触は、むしろ A マウントのボディに近く感じます。高性能化やレンズとのバランスも考慮して、もうこのクラスでは小型であることを捨ててカメラとして必要なものをちゃんと入れ込むことを優先したのだろうな、と感じる部分。NEX-5 の潔さに惚れ込んで E マウントに手を出した私としては、一抹の寂しさも感じます。

α7 II

EVF についているアイピースカップは初代 α7 と同じ形状でありながら、中空の軟質ゴム素材に変更され、眼窩への当たりがソフトになっています。

α7 II

が、出っ張りが大きいことには変わりがないので、FDA-EP16 に交換して薄型化。遮光性は若干落ちますが、やはりこっちのほうが扱いやすいです。

α7 II

肝心の EF マウントアダプタですが、私が購入した個体は出荷時のファームウェアが 1.x 系だったので、購入直後の状態だと EF レンズの AF はもっさりしていたのが、Ver.2.0 にバージョンアップすると見違えるように速くなりました。使うレンズにもよりますが、ちゃんと像面位相差 AF が仕え、広角~標準域であれば実用的なスピードで合焦してくれます。MC-11+シグマレンズとの比較もいずれ試してみたいところ。

α7 II

初代 α7 ではバランスが悪かった三脚座の高さも、α7 II との組み合わせではほぼツライチで揃っています。このマウントアダプタ自体、最初から α7 II との組み合わせを想定して作られていたと言えるのかもしれません。

α7 II

かくして、E マウント・A マウント・EF マウント・その他オールドレンズマウントの全てが α7 II のもとで使えるようになりました。かといって EOS を手放すわけではありませんが、しばらくは α7 II と様々なレンズの組み合わせで楽しみたいと思います。

ソニー / α7 IIicon

iconicon

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2016/03/08 (Tue.)

蔵 CURA のレンズクリーナー

CP+ で毎年必ずチェックしている展示のひとつが、銀一ブース。基本的にはプロ機材やスタジオ機材のディーラーなのですが、シンクタンクフォト/マインドシフトギア/Peak Design/DOMKE/クランプラーなど、私が愛用している/していた/気になっているカメラバッグ等を数多く取り扱っています。
その銀一ブースで説明員さんに強烈プッシュを受けたレンズクリーナーを、試しに買ってみました。

蔵 CURA / 光学レンズ専用クリーナー 50mL CLC-050
蔵 CURA / クリーニング用ペーパークロス MICRO WIPER CP-100

蔵 CURA

蔵 CURA が製造販売しているカメラクリーニング用品のうち、クリーニングペーパーとクリーナー液を買ってみました。自宅のクリーニングペーパーがなくなりそうで、補充したいタイミングだったので、ちょうど良かったです。
お試し用的な感じでペーパーと少量のクリーナー液がセットになった商品もありますが、今回は単品で購入。

CP-100

クリーニングペーパーのセールスポイントは「日本一の水質 高知県仁淀川の水の恵みから生まれたワイパー」とのこと。
水が良いと良質の紙が作れるのは分かりますが、それがクリーニングペーパーの質とどう結びつくのかはよく分かりません(笑

CP-100

ペーパー自体はアクリル系の不織布です。水性汚れにも油脂汚れにも強いとのことですが、見た目はごく普通の不織布で、外見だけでは違いが分かりません。

CLC-050

クリーニング液も、外観はいたって普通。強いて言えばボトルについているノズルが長いので、細かいところにもつけやすい、というのはあります。
液体は非アルコール系で、界面活性剤中心の中性洗剤のようなもの、という理解でいいんでしょうか。

HCL

ちなみに今まで長年使っていたのは HCL(堀内カラー)のクリーニング液&ペーパー。プロラボが業務用に販売しているクリーナーだけに、プロカメラマンやカメラメーカーの修理・メンテナンス部隊でも数多く使われているものです。クリーニング液は「オリンパス EE クリーナー使用」とのことで、たぶんアルコール(エチル)系。
これはこれで悪くないのですが、油脂汚れを拭き取った際に拭き跡が残りやすいのが気になっていました。私はこういうのに神経質なほうで拭き跡が気にならなくなるまで拭いてしまうのですが、それはそれでレンズに傷をつけたりコーティング剥がれの原因になったりするんですよね。

蔵 CURA

では HCL と蔵 CURA のクリーナーで拭き比べてみましょう。
ちょうど手持ちの E マウント Sonnar 24mm/F1.8 の MC プロテクタの表面が、油脂系と思われる汚れが多くついた状態になっていたので、半分ずつ吹いてみました。

蔵 CURA

レンズの左半分を HCL のクリーナー液&ペーパー、右半分を蔵 CURA のクリーナー液&ペーパーで拭き掃除した状態が上の写真。特にゴシゴシせず、クリーナー液をつけたペーパーでサッと一拭きした段階です。
HCL のほうはいつもこんな感じで、この後さらに 2~3 回液&ペーパーで拭いてやることでようやくキレイになりますが、蔵 CURA のほうは一拭きでほぼ完璧に近い状態に仕上がっています。ここまでとは思っていなかったので、正直驚きました。

一応、HCL のクリーナー&蔵 CURA のペーパー、およびその逆の組み合わせでも試してみましたが、いずれも HCL のクリーナー&ペーパーの組み合わせよりはキレイになりやすい印象でした。ペーパーのほうは、液をつけずにから拭きするだけでもかなり汚れが落ちるので、このペーパーの威力が特にすごいんじゃないかと。クリーナー液よりもペーパーのほうが消費が速いものなので、今使っているクリーナーがまだ残っているなら、まずはペーパーがなくなったら蔵 CURA に買い換え、でも十分に効果が感じられると思います。

なんか怪しげな通販番組みたいな商品紹介になってしまいましたが(ぉ、私はこれ気に入りました。次もこれ買おうと思います。

蔵 CURA / 光学レンズ専用クリーナー 50mL CLC-050
蔵 CURA / クリーニング用ペーパークロス MICRO WIPER CP-100

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2016/02/28 (Sun.)

CP+ 2016 (3)

CP+ 2016 レポート、最後はソニー。

カメラと写真映像のワールドプレミアショー シーピープラス2016

α6300

注目の α6300。外観が α6000 からほとんど変わらないので新鮮味はありませんが、中身は別物と言って良いカメラになっています。もともと定評の高かった AF 性能をさらに磨き上げ、α6000 に足りなかった要素をほぼ全て補完した、ミドルレンジ一眼キラーと言えるカメラ。

α6300

本体が α6000 よりも分厚くなっているということで、α7→α7 II のときのようにガッツリ大きく重くなっていたらどうしようと思っていましたが、α6000 自体が厚みを感じるデザインだったこともあって、見た感じではそれほど分厚くなった印象は受けません。重さもまあ許容範囲かな。

ただ個人的には、NEX-5 シリーズのようにストイックにコンパクトさを追求したカメラが出てこなくなったことが残念。α5000 シリーズは見た目の印象こそ似ていますが、NEX-3N の流れを汲んできているデザインなので、別物なんですよね。α6300 に匹敵するスペックで NEX-5 系の小型ボディか、EVF なしで超小型にしたフルサイズミラーレス、みたいなのも出てきてほしいところではあります。

α6300

AF は α6000 以上にレスポンスが良い印象。動きモノを撮っていないので実際にどの程度かは分かりませんが、EOS 80D と実地テストしてどちらが動体撮影に強いか比較してみたいくらいです。でも動体を撮るなら EVF はレンジファインダースタイルではなく光軸上に欲しくなってきますね。ボディ内手ブレ補正が入った α7000 がもし出てくるとしたら、そのあたりを考慮したデザインにしてくると予想。

Sony 24-70mm F2.8 GM

そして G MASTER レンズ。こちらは FE 24-70mm F2.8 GM ですね。

既存の FE レンズの中でも標準ズームにあたる FE 24-70mm F4 ZA はデジタル補正をオフにしたときの歪曲収差が強く、また非球面レンズの多用により描写が硬く、ボケにタマネギ状のムラが出やすいという難がありました。今回の G MASTER では XA レンズを採用することで非球面レンズ特有のボケムラを軽減しているとのこと。通常の非球面レンズも使われているので完全に消えたわけではないのでしょうが、F4 ZA 比で非球面レンズ(XA 除く)が 5 枚→2 枚に減っているため、かなりマシになっていると言えそうです。あとは歪曲収差がどうかですが、これだけ大きければあまり無理はしていないのではないかと。
まあ F4 ZA の倍以上重さのあるレンズなので私は買いませんが(´д`)、一度試してみたいレンズではあります。

Sony 85mm F1.4 GM

そして FE 85mm F1.4 GM。これ待ってた人は多いんじゃないでしょうか。ミノルタ時代から歴代の 85mm F1.4 G は評価が高く、ソニー α になってからはツァイスの Planar に取って代わられていたのが、10 年ぶりに「85mm の G レンズ」が復活したことになります。
私はこれ、覗いちゃうと欲しくなりそうなので覗きませんでした(ぉ。A マウントの Planar 85/F1.4 が気に入っているから、というのもありますが。

Manfrotto befree one

Manfrotto ブースに移ってきました。

今年は個人的に注目の新製品はあまり出てきませんでしたが、一つ気になっていたのがこの「befree one」三脚。私も以前から愛用している befree の小型版という位置づけです。
折りたたんだ際の全長は 32cm。初代 befree が格納時 40cm だったので、さらに短くなりました。これなら普通のカバンにも強引に突っ込んで行けるくらいのサイズ感。

Manfrotto befree one

全伸高は 130cm。初代 befree が 142cm なので、かなり近い高さまで伸ばせることになります。

ただし、センターポールが下げられない構造のため、ローアングルの設定に制限があるのが小型化とのトレードオフとなっています。ただこの可搬性アップは捨てがたいメリット。私はメイン三脚を 190CX、サブ三脚を befree にしていますが、befree はメイン三脚として使えるクオリティなので、190 や 055 シリーズのサブとして使うならば befree one のほうがメインとのバランスは良いのではないでしょうか。

Batis 2/25

最後はコシナ/ツァイス/フォクトレンダーブース。

フルサイズ E マウント用の AF レンズ「Batis」シリーズに始めて触れることができました。
この曲線主体の鏡筒デザインはどうしても好きになれませんが、Touit の描写が良かっただけに、そのフルサイズ版とも言える Batis は気になっていたレンズ。

Batis 2/25

賛否両論ある距離指標には OLED が使われており、起動直後には「ZEISS」のロゴが一瞬表示されます(笑

Batis 2/25

OLED に表示される大きな数字は合焦距離、右側の小さな+-の数字は被写界深度を示しているようです。

25mm F2(Distagon)、85mm F1.8(Sonnar)の両方を覗いてみましたが、EVF で覗く限り、いずれも解放から高いシャープネスを持ちつつボケも素直という、とても素性の良いレンズだと感じました。けっこう無理してることの多いソニー純正のツァイス FE レンズよりも良いかも。明るさを欲張っていないぶん、フルサイズ対応にしてはコンパクトというのも、α7 シリーズと相性の良いところ。マウントアダプタなしで使える 85mm は今のところこれと G MASTER しかないので、この 85mm はちょっと欲しい。

Milvus 1.4/85

一眼レフ用の MF レンズ、Milvus。この鏡筒デザインは見れば見るほど悲しい(´д`)。

カットモデルを見ると、85mm F1.4 は伝統的な Planar 構成の前群に何枚かのレンズを追加したような作りになっています。特に前玉の凹レンズは鏡筒内における光の乱反射を抑えコントラストを高める効果があると言われ、Classic シリーズの 85/1.4 よりもさらに高いレベルの描写を目指したものと思われます。でも私は Classic の 85/1.4 が欲しいですが(笑

Milvus 1.4/50

標準レンズの 50mm F1.4 でも前玉が凹レンズ化。でもそれ以上に驚きなのが、標準レンズなのに定番の Planar 構成ではなく Distagon 構成で設計されていることです。
これは以前にも書いたとおり、おそらく中判レンズのような設計でレンズを作り、その中央部だけを使うことで実使用上の解像性能を高めたいという狙いなのではないかと思います。が 50mm なのに Planar ではない、というのはなんとも寂しい気がします。

Voigtländer

隣接するフォクトレンダーブースでは、新アプリ「COSINA AR」のデモが行われていました。これはカメラのボディキャップに AR マーカーを貼り付け、スマホやタブレットのカメラを通してアプリから見ることで、そのカメラにフォクトレンダーの VM レンズを装着した状態が確認できるというもの。気になっているレンズを自分のカメラにつけたらどうなるか見えてしまうという、危険な背中押しアプリです(笑。
今のところ iOS 専用アプリなので、iOS 機器を持っていない私は使えないのが悔しいような、助かったような(ぉ

ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III

フォクトレンダーブースでの注目は、E マウント対応版レンズの発売がアナウンスされた WIDE-HELIAR シリーズではないでしょうか。超広角ながらテレセントリック性を確保した光学系、電子連動に伴う自動拡大フォーカスや Exif 記録対応など、今まで VM マウント版を使っていたユーザーが挙って買い換えたくなるスペックになっています。

HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6

その中でも最大の注目は、従来の 2 製品を上回る超広角「HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6」。このクラスになると超広角ではなく魚眼レンズの領域になってきますが、どんな画角で撮れるのか。気になるじゃないですか。

HYPER WIDE-HELIAR 10mm F5.6

そしたらなんとハンズオン機は自分のカメラにつけて試写が可能だったという!これがその実写画像です。

写真だと実際の距離感が分かりづらいですが、中央に写っているカーキの服を着た人物(よく見たら澤村徹さんだった(笑))との距離はせいぜい 5m 程度。それが 10m 以上離れて見えるわけですから、強烈な広角度合いになります。周辺の歪曲はかなりすごいことになっていて、画面端はさすがに少し流れちゃっていますが、私が持っている SUPER WIDE-HELIAR 15mm Asph. II の周辺描写に比べれば遙かにマトモに解像しています。点光源の外側にゴーストが出ているのは、レンズ由来ではなくセンサの自己反射によるものなので、センサにもっとマシな AR コートが施されているボディでは軽減するはず。

あまりに広角で何でもかんでも写ってしまうので構図の取り方が難しいレンズですが、それだけに発想ひとつで面白い画が撮れるレンズに違いありません。これはちょっと欲しくなっちゃったなあ。

うーん、今年の CP+ はそれほど欲しいものがないかも...と思っていたのに、実際見てみるといろいろ欲しくなるものですね(汗。

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2016/02/27 (Sat.)

CP+ 2016 (2)

CP+ のレポート、続いてはキヤノンから。

カメラと写真映像のワールドプレミアショー シーピープラス2016

EOS-1D X Mark II

オリンピックが開催される 2016 年は、キヤノンとニコンにとってもフラッグシップ機をモデルチェンジする年。満を持して投入された EOS-1D X Mark II は、「化け物」と呼ぶに相応しいカメラに仕上がっていました。
外観は先代と大きくは変わらないながらも、イメージセンサ・AF センサ・測光センサ・画像処理エンジンなどキーデバイスの全てが刷新され、中身は全くの別物。さらに EOS-1D C と同等以上といえる 4K 動画撮影機能まで取り込んでいます。

短時間ながら、ハンズオン機で AF スピードと連写を試してみました。

EOS-1D X Mark II

まず、AF。動く被写体にもベタッと吸い付くように追随する感覚は、今までのどんなカメラでも味わったことがないレベル。今回のハンズオンコーナーの被写体は体操選手で、けっこうな至近距離(最短で 5m くらい?)からの撮影。普通、こんな近距離での動体撮影はかなりの高性能機でも難しいのに、AF-ON したファーストアクションから迷わず被写体にピントが合い、動いても追いかけ続ける。連写は連写で、14 コマ/秒はもはやカメラというよりもマシンガンをぶっ放しているような感覚(笑。これはスポーツや野鳥撮影でも歩留まりが相当良さそうです。

ただ、このカメラを使っていると、果たして自分とカメラとどっちのほうが偉いのかよく分からなくなってくるというか...1DX2 に「必要なことは全部俺がやるから、お前はシャッターボタンだけ押してろ」と言われているような気持ちになってきます(ぉ。それくらい、今まで使ってきたカメラとは次元が違う。プロが使えば今まで以上に生産性が上がり、素人が使っても本来のウデ以上に撮ってくれるカメラだと思います。

EOS 80D

続いて 80D。先代 70D が非常に完成度の高いカメラでしたが、さらなるブラッシュアップが図られています。
個人的に最大のトピックは光学ファインダの視野率 100% 対応ですが、それ以外にも DIGIC 6 搭載、45 点オールクロス AF センサ、AI サーボ AF 強化など、オリンピックイヤーのカメラらしく動体撮影にさらに強いカメラになりました。

EOS 80D

操作系は完成度が高かった 70D のものを踏襲していますが、操作ボタン類が 60D/70D 世代の謎の有機的形状から、ごく普通の丸ボタンに戻されました。またサブ電子ダイヤルと同軸にある方向キーもクリック感が良くなり、マイナーチェンジながらより扱いやすくなっています。
運動会とかアマチュアスポーツ撮影くらいまでならば、7D じゃなくてこれでいいんじゃないですかね。

EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

80D に装着されていたレンズは新型の「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM」。新開発のナノ USM を採用したレンズです。小型でとてもレスポンスが高いのが特長だそうですが、小型ゆえに重いレンズの駆動には向いていないとのこと。
また、レンズの下についているのは動画撮影用のパワーズームユニットです。ソニーの E PZ 18-200mm の下パーツだけを脱着可能にしたような感じで、ズームレバーを使ってカムコーダのようにズーム操作が可能。ズーム速度は二段階で切り替えることができます。

EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

ユニットを外すとごく普通のズームレンズに変身。底面にはユニットとの接続用接点がある以外、特に変わったところはありません。
これ、一種類のレンズで二通りの使い方(および売り方)ができるという点でいいアイディアですね。今後動画向けのレンズは需要が増えてきそうなので、このユニットに対応したレンズが他にもいくつか出てくるのではないでしょうか。

PowerShot G7 X Mark II

PowerShot G7 X Mark II。こちらもマイナーチェンジではありますが、DIGIC 7 搭載を核に画質と AF 性能を向上させたモデルです。
1DX2 や 80D を差し置いて DIGIC 7 をいち早く搭載してきた理由は、「コンデジは一眼よりも開発サイクルが短いので、後から出てきた新デバイスを採用しやすいため」とのこと。いっぽうで同じコンパクトでも IXY シリーズはいまだに DIGIC 4+ 搭載だったりするので、キヤノンのコンデジ開発の主軸は完全に PowerShot G/SX に移っていると言えます。

PowerShot G7 X Mark II

あまり変わっていない G7X2 で最も変わったのは、メニュー回りではないでしょうか。初代 G7X では伝統的な PowerShot 系のメニュー構成だったのが、今回は EOS と共通のメニューに変えてきました。これ、ソニーも RX シリーズ以降は α と操作性を共通化(全てではないにせよ)してきてからサブ機としてすこぶる使いやすくなったんですよね。長ったらしいメニューをスクロールしなくても目的の設定にたどり着きやすくなったし、これは EOS ユーザー的にはサブ機として積極的に G7X2 を選ぶ理由になり得ます。

PENTAX K-1

ペンタックスブースでは、ようやく正式発表されたフルサイズ機・K-1 が展示されていました。初日からして 70 分待ちとかいう状況だったんですが、二日目以降どうなったんだろう(汗

私はペンタックスのカメラには縁がないのですが、K-1 のこの部分だけはすごく気になっていました。

PENTAX K-1

それがここ。液晶のバリアングル構造、どういう作りになっているのか?展示機は液晶が通常あり得ない角度に曲がっているように見えます(笑
ボディと液晶の隙間を見ると、四本のアームがまるで多脚砲台のように液晶を支えていて、これによってこの摩訶不思議なバリアングル液晶を実現しています。

PENTAX K-1

しかも、この状態でさらに液晶自体が上下チルトしてるし!(笑
これは久々にマウントアダプタ以外の変態メカを見た気がしました。この部分だけ、変態度でいえば sd Quattro を超えているかもしれない...。

G-Technology

こちらはプロユースのストレージブランド・G-Technology(HGST のサブブランド)ブース。
我らがサイカ先生が G-Technology のアンバサダーであるガンダムチームG-Team の一員として講演会にご登壇。

そのまんま選挙ポスターに使えそうなシリアス顔のフラッグに対して、

G-Technology

講演中はずっとこのテンション(笑
得意のダジャレは封印されていましたが、柔らかい空気の中にも専門家らしい分析や具体的なワークフローにおける活用法が散りばめられていて、とても勉強になりました。

G-Technology

パーソナルユースだと G-Technology のストレージは費用対効果的に厳しいですが、個人的には 20 年近く前から IBM~HGST の HDD は愛用してきているので、いつかは G-Technology という憧れがあります。RAID ドックは高価いけど、とりあえずモバイルストレージでも一つ買ってみますかね。

サイカ先生の講演は明日の最終日にも予定されているので、会場に行く予定のある方は是非どうぞ。

投稿者 B : 22:00 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/02/26 (Fri.)

CP+ 2016 (1)

今年も初日から CP+ に行ってきました。

カメラと写真映像のワールドプレミアショー シーピープラス2016

CP+ 2016

やっぱりオリンピックイヤーの CP+ は濃い商品がたくさん出てきて盛り上がりますね。市場が縮小しつつあるというカメラ業界ですが、プロ機やマニアックな界隈はまだまだ熱いことを実感します。

今年は個人的に最も注目していたシグマブースから。

sd Quattro

って、会場直後から sd Quattro には人が集まり始め、早々におひとりさま 3 分制限がついてしまいました。それでも sd Quattro がどんなものか興味があったので、行列に並びます。

sd Quattro

このへんなかたちのカメラが(←誉め言葉)、sd Quattro。使いやすいかはさておき、もう外観からして普通のカメラではないことが判ります。最近、普通の一眼レフの形か懐古的なデザインのカメラばかりで食傷気味だった目には、とても新鮮。

なお、ハンズオン機は無印の sd Quattro(つまり APS-C 機)のみで、より Hentai なほうの Quattro H(←誉め言葉)はありませんでした。まあ既存センサを使った無印のほうが開発が早いのは理解できますが、Foveon としては初めての APS-H センサは画質や画像処理エンジンの最適化、あと半導体そのものの歩留まりの問題とか、かなりハードル高そうですよね。発売も H のほうが少し後になるそうで、どれくらい期間が空くのかも含め、気になるところではあります。「蓋を開けてみたら 70 万円」という初代 SD1 のようなことにならなければいいけど(汗

sd Quattro

独特の意匠を持つ sd Quattro の外観。カメラとしての独自の合理性を考えて作られた形状だと思いますが、カメラというよりはデザイン家電的なテイストを強く感じます。だって本体の電源オン/オフスイッチがレンズマウントのところについているんですよ(笑
SIGMA GLOBAL VISION 以降の同社製品の中で、デザイナー岩崎一郎氏のカラーが最も濃く出ているのが sd Quattro ではないかと思います。

sd Quattro

横から見ると、EVF の位置以外はわりとオーソドックスなミラーレスカメラの形状に見えます。サイズは二回り以上大きいけど(笑
あと、ボディからマウント基部がフランジバックの分出っ張っているので、レンズが異様に長く見えますね...。

かなり物量感のある大きさと形状なので、一眼レフやミラーレスカメラというよりも、ボディを薄くした中判カメラのような存在感を醸し出しています。

sd Quattro

背面のワイド液晶をどう使うのかと思ったら、右側には設定値が表示されているんですね。確かに、プレビュー画像の上にいろんな設定値がオーバーレイ表示されるのはフレーミングの邪魔なので、これはこれで合理的。
ただ操作系はやはり独特で、露出モード(P/A/S/M)の切り替えも液晶右下の「MODE」ボタンを押してダイヤルを回す、という感じ。これ自体は dp Quattro と同様ですが、dp は一般的にモードダイヤルがある天面に「MODE」ボタンがあるのに対して、sd は ISO や露出補正ボタンと同じ扱い、というのはちょっと面食らいました。まあこのカメラを使う人は絞り優先かマニュアルモード固定で使うだろうから問題ない、という判断なのかもしれませんが。

レスポンスは操作系、AF ともに従来比でかなり良くなっています。ただし「シグマの中では」というレベルであり、例えばシャッターを切った後には画面に砂時計が 0.5 秒ほど表示されるなど、やっぱり腰を据えて撮るためのカメラであることに変わりはないのだろうな、と感じます。
また EVF の見え方もまだまだ微妙で、撮影中も再生中も実際の EVF の解像度よりも粗い画が見える(エッジのジャギーが気になるレベル)ような状態。あくまで開発中のベータ機であり、発売までに改善される可能性もありますが、シグマのことだから、このまま出てくる可能性もあります(笑

でもこれがこなれてしまったらシグマじゃないとも思うわけで(ぉ)、発売に向けてまずは画質の追い込みと H モデルをちゃんと発売することに全力を傾けてほしいところです。

[Art] 50-100mm F1.8 DC HSM

続いてレンズ。50-100mm F1.8 は、18-35mm F1.8 が良かっただけに期待できそうなレンズです。

スペックからしてかなり大きく重くなるのではと思っていましたが、実物を見るとそれほどでもない?70-200mm F2.8 と同じくらいの大きさに見えます。

[Art] 50-100mm F1.8 DC HSM

横から見たところ。ついているボディが EOS Kiss なので大きく見えますが、持った感じでも、このスペックでこれなら全然使えるなあ、と感じます。
APS-C 専用ながら 85mm・100mm・135mm の三本を持ち歩くならこれ一本で済ませる選択もアリでしょうね。

ファインダを覗いて撮影した画像を本体液晶で見ただけでも「これは良いレンズだな」と感じることができました。これは一度実写を試してみたいところ。

[Contemporary] 30mm F1.4 DC DN

そしてミラーレス用の 30mm F1.4 DC DN。
既存の 19mm・30mm・60mm DN が F2.8 なのに [Art] を名乗っていて、F1.4 なこのレンズが [Contemporary] な理由は、このレンズがデジタル補正を前提とした設計になっているからとのこと。[Art] は光学設計だけで最高の描写を追求したレンズに冠される名称なので、既存の DN レンズ三本とこのレンズは位置づけが異なるようです。しかしデジタル補正を活用することで F1.4 の明るさを持ちながら軽量コンパクトで価格もリーズナブルなレンズができるのであれば、歓迎する向きも多いでしょう。

またピントリングも従来の DN ではツルツルの金属製だったのが、今回は一般的なゴム製に変更されました。これも「従来製品については多くのご意見をいただいた」ためとのことですが、そういうのも含めて合理的な考えのもとに作られた、お買い得度の高いレンズだと思います。なお既存の DN レンズと違って、振ってもカラカラ言いません(笑

MC-11

個人的に今年の CP+ 最大の注目がこれでした。マウントアダプタ MC-11、キヤノン EF マウント/シグマ SA マウントからソニー E マウントへの変換アダプタです。
会場には 4 台のハンズオン機が用意されており、sd Quattro に次ぐ人気コーナーとなっていました。

ただ、残念なことにこのコーナーでのレンズ・マウントアダプタの脱着は NG。せっかく EF レンズを数本持って行っていたのに(泣
まあ公式にはシグマとして自社製以外の EF マウントレンズの動作を保証していないので、それを試されるのは本来の展示目的を逸脱する行為ですし、そういうユーザーが殺到した場合にハンズオンが回りきらなくなるので、この制限は致し方ないところではあります。はい、いずれにせよ自分で買って試すから大丈夫です(ぉ

MC-11

アダプタの側面には LED ランプがついていて、電源投入時に 緑点灯:対応レンズ、橙点灯:対応レンズ(ただし要アップデート)、消灯:非対応レンズ で判別できます。非対応レンズの動作について質問してみたところ、「非対応レンズの動作は保証外、だけどファームウェアで非対応レンズの動作を塞ぐようなことはしていない。動くかもしれないし、動かないかもしれない」とのことでした。ええ、ファームで塞がれてさえいなければそれで十分です(ぉ

あと気になったのが、反対側(グリップ側)の側面に USB 端子がついていたこと。これはおそらくアダプタのファームウェア更新用と思われます。これでアダプタ発売後に登場した新レンズに対応するのだと思いますが、ファームアップでキヤノン製レンズを使えなくしたりしないでくださいね(笑
せっかくだからこのマウントアダプタで SIGMA USB DOCK の機能(レンズの調整やファームアップ)も兼ねてくれると嬉しいんですが、さすがにそれは望みすぎでしょうか。

MC-11

動作に関しては、想像していた以上に AF が速くて驚きました。展示されていたボディは α7 II・α6000・α5100・NEX-5R の 4 種類ありましたが、いずれも十分なレスポンスに感じました。最新世代の像面位相差センサが入った α7 II で速いのは想像していましたが、世代的に古い NEX-5R でも実用になりそうというのはちょっとした驚き。KIPON のアダプタと初代 α7 の組み合わせではややもっさり気味なので、これだけでも買う価値はあると思います。

また、カタログには非対応と書かれている AF-C(コンティニュアス AF)が少なくとも α7 II と α6000 では動作していたのも驚き(上の写真で緑色の小さな合焦マークが出ているのがその証)。いずれにしても保証外だしボディやレンズの組み合わせによっては動かない可能性もありますが(α5100・NEX-5R での動作は未確認)、この様子だと EF マウントのシグマレンズを E マウントネイティブレンズの感覚で使えてしまいそうです。そこそこ使えれば十分かな、と思っていましたが、これは本気で使えるアダプタかもしれません。

お願いですから早く買わせてください(懇願

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2016/02/23 (Tue.)

SIGMA sd Quattro / MC-11

CP+ 前の新製品発表ラッシュの大トリ、となるのでしょうか。シグマがレンズ交換式カメラ・レンズ群の新製品を発表しました。

フォビオンセンサー搭載のミラーレス「SIGMA sd Quattro」 - デジカメ Watch

sd Quattro

まずは Foveon 搭載一眼カメラ「sd Quattro」。dp Quattro シリーズの後に SD1 が Quattro センサにリニューアルされることは既定路線でしたが、まさかこういう形で来るとは。先週末にマウントアダプタの噂が流れた時点では、「もしかして Foveon 搭載 E マウントカメラが来るのか?」とさえ妄想しましたが、想像の斜め上をいく「SA マウントミラーレスカメラ」というスタイルで登場しました。さすがシグマ!おれたちにできない事を平然とやってのける、そこにシビれる!あこがれるゥ!←

ともかく(笑)、SA マウントで来たということは、やはり Foveon センサの特性と無縁ではないと思われます。三層式センサである Foveon は、その原理上ベイヤー型センサに比べて光の入射角に対してシビアで、一般的なミラーレス系のマウントのようなフランジバックの短さでは入射角を保証できない(特に広角レンズ等で下層の G・R 層に十分な受光を確保できない)ということだと思います。dp Quattro があのサイズでできているのは、専用設計のレンズだから、のはず。フランジバックが短縮できないのであればマウントを変更する必要もない、というのが SA マウントをそのまま採用してきた理由だと思われます。
かくしてペンタックス K-01 以来の「既存マウントからミラーを取っ払ったカメラ」が誕生したわけですが、既存のどんなカメラとも違うデザインを採用してきたことからも、一般的な一眼レフやミラーレスとは異なる撮り方を想定していることが分かります。たぶん中判カメラ的な扱いを想定しているのでしょうね。

私が買うようなカメラではないのは確かですが、「SIGMA GLOBAL VISION」以来ブレることない、光学メーカーとしてユニークなポジショニングには好感が持てます。CP+ では黒山の人だかりでしょうが、なんとかして触ってきたいと思います。

全域F1.8ズーム「SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art」 - デジカメ Watch

[Art] 50-100mm F1.8 DC HSM

このレンズもマニアック。APS-C 専用の 50-100mm F1.8、これは 2013 年に登場した 18-35mm F1.8 の中望遠版的な位置づけのレンズですね。35mm 判換算で 75-150mm 相当というと、もろにポートレートレンズ。85mm F1.8、100mm F1.8、135mm F1.8 を一本でカバーするとあれば、ポートレート撮影がメインの方なら喉から手が出るほど欲しいレンズじゃないでしょうか。特にスタジオ撮影よりも機動力が求められる撮影会やイベント(モーターショーとかコミケとか)で本領を発揮しそうな気がします。
私はフルサイズメインなので手は出しませんが、APS-C 専用だからこそこのスペックが作れたという意味では、18-35mm 同様にユニークなレンズ。

シグマ、ミラーレス用「30mm F1.4 DC DN | Contemporary」 - デジカメ Watch

[Contemporary] 30mm F1.4 DC DN

そして久々のミラーレス用「DN」レンズも登場。これは一眼レフ用で評価の高かった 30mm F1.4 DC のミラーレス版的な位置づけでしょう。35mm 判換算で 45mm なので、大口径標準レンズにあたります。ミラーレス用で F1.4 の明るさを持つレンズはまだまだ希少なので、こういうのを待っていた人も少なくないはず。
ただ一眼レフ用が同スペックで [Art] シリーズだったのに対して、このミラーレス用が [Contemporary] に置かれているのが少し気になります。だってこれよりも暗くて安い F2.8 が [Art] なんですよ?なんというか、これまで何でもかんでも [Art] ラインに置いてきた矛盾がここにきて出始めているように思えます。まあ製品のポジショニングとユーザーが享受できる価値は必ずしも一致しないものなので、APS-C で大口径標準レンズが欲しかった人は、迷わずに手を出して良いんじゃないでしょうか。

これのフルサイズ版...はちょっと今のシグマからは出してもらえそうにないかなあ?と思ったけど、今回ネーミングルールの変更が入ったのが怪しい。今までミラーレス用は「DN」のみの表記だったのが、今回から「DC DN」、つまり APS-C 以下のミラーレス用という定義になったということは、今後フルサイズミラーレス用の「DG DN」を出す意思がある、と理解していいんですよね?期待していいんですよね?

シグマ、ソニーE ボディ用マウントアダプター - デジカメ Watch

MC-11

α7 ユーザー的には今回の注目はやっぱりこれですよ。

今まで、幾度となく「EF マウントと E マウント両方の仕様を把握しているシグマから EF-E マウントアダプタが出てきてくれれば、最も信頼の置けるものになるだろう」と妄想はしてきました。が、そんなものを出したらソニーはともかくキヤノンが黙っていないだろうから、叶わぬ夢だろうな...と思ってたら本当に出てきちゃったよ!(;´Д`)ヾ。

表向きには「シグマ製 EF マウントレンズ(と SA マウントレンズ)を E マウントで使うためのアダプタ」であり、キヤノン製レンズが使えるとは言っていない(棒)とのことですが、EOS メイン・サブ αE でこれを待ってた人は少なくないはずです。
ボディとレンズが電子連動するため AF が使えることは当然ながら、Exif 記録やカメラ内レンズ補正、手ブレ補正(α7 II シリーズとの組み合わせではボディ側+レンズ側双方の手ブレ補正が使えるとのこと!)、ファストハイブリッド AF 対応機種では像面位相差 AF まで使えるという、まさに理想的なマウントアダプタ。キヤノン製 EF レンズでは機能制限がありそうですが、どこまで使えるんですかね。アダプタ側でレンズの対応/非対応の判別を行っているとのことですが、キヤノン製 EF レンズは動作不可とされている可能性がなきにしもあらず。そのへんはグレーゾーンを残しておいてくれるのがシグマだとは思いますが。

個人的にはちょうど KIPON の EF-αE AF マウントアダプタを入手したところで、まだ一度しか使っていないのにこんなもの発表されてどうすんの(歓喜)という状況です。価格は B&H が $249 で 4 月上旬発売と出しているので、順当に行けば 3 万円前後でしょうか、買います(ぉ
こうなってくると EOS 用のレンズも今までは純正を中心に揃えていましたが、アダプタ経由での使い勝手次第では EOS・α 兼用目的でシグマ製レンズを積極的に選択していく理由ができることになります。特に α7 で使っている 24-70/F4 の描写にはけっこう不満があるので、標準ズームの常用用にシグマの 24-105/F4 を買ってアダプタ経由で使う、というのもアリ。ああ、初代 NEX-5 で本格的なオールドレンズ沼に足を突っ込んだときと同様の妄想が広がります(笑

CP+ の最大の目的はこれのつもりで見に行ってこようと思います。

投稿者 B : 21:11 | Camera | Camera Accessory | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/02/20 (Sat.)

KIPON EF-S/E AF マウントアダプタ

自宅宛に、身に覚えのない荷物が届きました。

KIPON EF-S/E AF

差出人は「株式会社 玄光社 企画編集部」。はて?個人的に玄光社さんと仕事をしたり、機材を借りたことはないのだけど。さっぱり思い出せない。

訝しみながらも、封を開けてみました。

KIPON EF-S/E AF

「読者プレゼント当選のお知らせ」!!

あー思い出した!『オールドレンズ・ライフ Vol.5』の読プレに応募してたんでした。
とはいえ今までこういう抽選に当たったことがほぼないので、プレゼント目当てというよりはマニア向けにこういうムックを出し続けてくれている澤村徹さんと編集部を応援するつもりでハガキを投函したつもりでした。出したことさえすっかり忘れていました(笑

KIPON EF-S/E AF

当選したプレゼントはこれ。見覚えのある KIPON のロゴが入ったケース、以前ならば紙箱だったのがプラケースに変更されて、KIPON もすっかりメジャーメーカーになったんだなあ、と感じます。

KIPON / EF-S/E AF マウントアダプタ

KIPON EF-S/E AF

はい、KIPON の EF-αE マウントアダプタです。「EF-S/E」って EF-S マウント(APS-C 専用)から E マウントへの変換と勘違いしそうなネーミングですが、実際は EF-Sony/E の略で、もちろんフルサイズ対応。しかも EF レンズの AF 駆動ができるマウントアダプタになります。

KIPON EF-S/E AF

フルサイズ対応の証拠に、アダプタ内部がフルサイズセンサの形状にくり抜かれていて、フルサイズ機で使っても四隅がケラれないようになっています。
そして下部の電子接点が電子連動対応の証。AF だけでなくレンズデータも通信でき、撮影画像には焦点距離や F 値などの Exif データが記録されます。

KIPON EF-S/E AF

側面のレンズリリースレバーの脇にある、謎のゴムカバー。
何だろう?と思ってめくってみたら、

KIPON EF-S/E AF

microUSB 端子のカバーでした。
取説によると工場での初期設定時に使用するためのものということで、現時点ではエンドユーザー向けにファームウェアアップデータ等は提供されていませんが、同社の EF-m4/3 AF アダプタ向けにはファームウェアアップデータが出ているので、もしかすると今後こちらでも新ファームが提供されることがあるかもしれません。

ちなみにこのカバー、しっかりと固定されていないのですぐに抜けます。撮影中に紛失すること必至なので、これはカバーなしで運用すべきだろうなあ。

KIPON EF-S/E AF

アダプタには三脚座がついています。六角レンチで取り外すこともできますが、基本的につけっぱなしでの運用を想定しているようです。

EF レンズと E マウント α との組み合わせの場合ボディよりもレンズのほうが重くなるケースが多いので、ボディよりもアダプタ側の三脚座を使った方が安定するでしょうね。

KIPON EF-S/E AF

無印 α7 に装着すると、ボディの高さよりも三脚座のほうが少し高く、平置きすると若干上を向く格好になります。
α7 II シリーズなら初代よりもマウントの取り付け位置が高いので、このマウントアダプタとの組み合わせにはちょうど良いのかも。

KIPON EF-S/E AF

試しに EF16-35/F4L を装着してみました。で、でかい(汗
それでも多くの EF レンズの資産を α7 シリーズでも活かせるという点で、このアダプタの存在価値は大きいと言えます。EF レンズは EOS との組み合わせで使うのが最もその性能を発揮できることは間違いありませんが、チルト液晶が使えるとか、α7S の超高感度撮影に使えるとか、α7 シリーズと組み合わせることで活躍の場が広がるわけで。また、24-70/F4 なんかは FE よりも EF のほうが描写が素直だし寄れるし、扱いやすいんですよね(^^;;

AF 速度に関しては、初代 α7 との組み合わせではコントラスト AF になるので、もっさりしています。イメージ的には、初代 A-E マウントアダプタである LA-EA1 で A マウントの SSM レンズを使うような感覚。また AF モードも AF-S(EOS でいうワンショットAF)に限定され、DMF さえ使えないのが惜しい。
でも α7 II/α7R II(あとたぶん昨日発表された α6300 も?)との組み合わせであれば位相差 AF が使えてそれなりに実用的になるものと思われます。

本当は、α7 III が出たらこのマウントアダプタと一緒に購入しようと考えていたんですが、こうして先にアダプタだけ手に入ってしまうと、急に今の α7 II が欲しくなってきますね(汗。

KIPON / EF-S/E AF マウントアダプタ

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投稿者 B : 21:00 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2016/02/19 (Fri.)

α6300

ソニー、APS-Cミラーレス最上位機「α6300」 - デジカメ Watch

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CP+ 向けの新商品発表が続いていますが、ソニーからも海外で先行発表されていた α6300 が国内でも正式発表されました。
旧機種(というより併売されるようなので今後は下位機種にあたる)α6000 からの主な進化点は以下のとおり。

  • AF 性能の強化
  • 高感度性能の強化
  • 4K 動画撮影対応
  • マグネシウムボディ採用※
  • EVF の高画素化(XGA 対応)※
  • サイレント撮影対応
  • 連写時のファインダ像消失時間の短縮
  • 電子水準器搭載※
と、ほぼ全方位にわたって大幅なスペックアップを果たしてきました(「※」マークの要素は NEX-7/6 世代にはあったものが復活しただけ、ではありますが)。
基本的に私が α6000 で不満に感じていた要素がほとんど潰されていて、これはかなり気になるモデルです。唯一物足りないとすれば、この期に及んでまだタッチ液晶にしてくれないことでしょうか。あとは、せっかく α6000 から金型を変えるなら、「天面のモードダイヤルとコントロールダイヤルの径が違う」のを揃えてほしかった。見た目の好みの問題にすぎませんが、ここは NEX-7 のように同じ径のダイヤルが並んでいるほうが美しいと思うんですよね...。

ともあれ、α6000 から満を持して買い換える!と言いたいところではありますが、価格が一気に上がってしまってボディ単体で 13 万円オーバー...これはおいそれと買えない(;´Д`)ヾ。(EOS を考慮しなければ)今の私はメインで使っているカメラが α7 シリーズ、普段使いが RX100 III という棲み分けになっていて、α6000 の出番が減っているんですよね。動体撮影には EOS 7D2 があるし。ただ高感度画質と被写界深度、画角に対するパースの付き方のバランス的にはブツ撮り用には APS-C が一番扱いやすいので、APS-C のカメラを手放すつもりもないんですが。だったら α6000 でいいじゃん、とも思ってしまいます。
まあ CP+ で実機を見たらたぶん欲しくなっちゃうんでしょうが...。

もう一つ気になる点としては、これだけ盛り盛りのスペックなら「α7000」を名乗っても良かったはずなのに、名前が α6000 の派生モデル扱いな点ですよ。これさらなる新規開発センサとかボディ内手ブレ補正とか入れて後から α7000 出す気マンマンなんじゃね?それも 18 万円くらいで。とか思うと、おいそれと買えなくなってきます(笑

そういえば、ソニーのカメラはコントロールホイールで直接露出補正ができないと困っている人がいましたが、α6000 以上の機種は設定メニューからコントロールホイールに露出補正を割り当てることができるんですよね。RX100 シリーズではできないし、α7 シリーズは個別に露出補正ダイヤルを持っているので(露出補正ダイヤルを切ってホイールで露出補正することもできるけど)、ソニー内でも機種によってホイールの動作が変わってしまうことを許容できれば、α6000/6300 でホイールに露出補正をアサインするのはけっこうオススメです。特に EOS ユーザーのサブ機として扱いやすくなります。

また、レンズのほうも出てきました。

ソニー、フルサイズEマウント用レンズ「G マスター」国内発表 - デジカメ Watch

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なんだか G レンズとツァイスレンズの棲み分けも明確に定義しないまま新しく上位ブランドを増やしただけ、的な見え方なのがちょっと気になるものの、さておき新シリーズ。
このシリーズのコアは新開発の「超高度非球面(eXtreme Aspherical)レンズ」とのこと。従来の E マウントレンズ(特に FE レンズ)は解像度一辺倒の設計のものが多くて描写が硬め、絞り開放付近で点光源を撮影するとボケが年輪状に出て汚いという欠点を抱えていました。これはひとえに従来は非球面レンズに頼った設計であり、レンズが球面でないということは曲率が変わる部分で光の屈折方向が変わるため、それが年輪ボケに繋がっていたのが、XA レンズではレンズ表面の研磨をより高精度に行うことで非球面の繋がりをなだらかにし、ボケが汚くなることを防ぐ、という仕組みのようです。

このあたりは高度な製造技術が必要になる部分ですし、XA レンズ以外にも非球面レンズ・ED レンズ・スーパー ED レンズを多用した贅沢なつくりが G MASTER のようなので高価になるのは必然ですが、それにしても最低で 20 万円からというのは、さすがに手が出ません(;´Д`)ヾ。
まあ、価格のことは置いておいても大きく重いレンズばかりで、買うにも使うにも覚悟が必要なレンズ群だと思います。α はおそらくこのレンズと α7 II シリーズを軸に A マウントのハイエンド領域を E マウントで置き換えていくんでしょうから、このあたりについてはコンパクトで軽い E マウントのメリットを活かすことは考えていないのでしょう。EOS・α の両刀遣いで E マウントには機動力を求めている私としては、G MASTER という選択肢はないだろうなあ。

それにしても、どのメーカーも最近はハイエンド寄りの商品ばかりで、エントリーが売れなくなっているのは分かるにしても、個人的にはちょっとお腹いっぱい。買えない僻みというのもあるけど(笑)、縮小しつつある市場の中でどのメーカーも同じような方向性を狙っているというのは良くない兆候だと思います。カメラの別の可能性という点ではむしろリコー THETA のような、既存の価値観とは違うカメラが今後どう化けるのか、あるいは化けきれないのか、といったところに興味が移りつつある今日この頃だったりします。

ソニー / α6300icon

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投稿者 B : 23:06 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/02/18 (Thu.)

EOS 80D / PowerShot G7 X Mark II

キヤノン、AFを強化したミドル一眼レフ「EOS 80D」 - デジカメ Watch

EOS 80D

CP+ 向けのキヤノンの新製品は 1DX2 だけで終わるはずもなく、開催を一週間前に控えて EOS 80D ほかを発表してきました。

外観が大きく変わっていないので 70D からのマイナーチェンジモデルに見えますが、実際は二年半分の進化を詰め込んだフルモデルチェンジ。意欲作と言える内容に仕上がっています。
イメージセンサは世代が新しくなって高感度性能が一段伸び、画像処理エンジンも DIGIC 6 に。AF 測距点は従来比で二倍以上になる 45 点オールクロス、さらにサーボ AF 時の動体追尾性能が大きく向上しているとのこと。光学ファインダの視野率は二桁シリーズとして初めて 100% を達成。また下位機種 X8i/8000D に先行搭載されていた NFC(+Wi-Fi)も取り込んでいます。

これ二桁 D としてはかなりいいんじゃないでしょうか。「Kiss よりちょっといい EOS」として 8000D が登場し、7D Mark II がプロ機寄りのハイスペック機になった今、その中間に空いたポジションを埋める機種として、非情にコストパフォーマンスに優れたマシンだと思います。もはや完全に旧 7D よりもいいカメラになっちゃった。自分が今から一眼レフに入門するとしたら、これを選んだだろうなー。

PowerShot G7 X のほうもモデルチェンジしています。

キヤノン、手ブレ補正効果4段分の「PowerShot G7 X Mark II」 - デジカメ Watch

PowerShot G7 X Mark II

こちらは評価の高かった G7 X のマイナーチェンジ。グリップ追加などの外装リファインと、画像処理エンジンの DIGIC 7 への更新がメイン。DIGIC 7 によって AF 性能と高感度画質の向上、さらには手ブレ補正性能の向上にも寄与しているとのこと。高性能な DIGIC 7 でイメージセンサの画像の差分(ピクセル単位のブレ)を検出することで加速度センサでは検出しづらい種類のブレにも対応できる、とかそういう仕組みなんですかね。
あと、チルトは新しく下 45° にも対応ということで、着実に RX100 シリーズに対する弱点をつぶしてきました。

私はコンデジに関しては RX100 III で満足していて当分買い換えるつもりはないんですが、G7X2 のテレ端 100mm 相当のレンズとタッチ対応は羨ましい。これでポップアップ EVF がついていたら即死だったかもしれません(;´Д`)ヾ。

投稿者 B : 23:08 | Camera | Compact | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2016/02/12 (Fri.)

TECHART M-E Autofocus Adapter

TECHART、ライカMレンズでAF撮影できるマウントアダプターを発表 - デジカメ Watch

CONTAX G レンズを AF 化する変態マウントアダプタを作った TECHART が、またやってくれました。そもそも AF に対応していないライカ M マウントのレンズを AF 化する、というあり得ないマウントアダプタを出してきました。

アダプタ内に AF 用モーターを内蔵し、E マウントボディと電気的に連動してレンズを AF 駆動するという仕組みは CONTAX G マウントアダプタと同様。しかし、CONTAX G アダプタはカプラを介してレンズ側の AF 用ギヤを回していたのに対して、このライカ M アダプタは「レンズを鏡筒ごと物理的に前後させてフォーカスを合わせる」というビックリドッキリメカ。誰も思いつかないし、思いついても実際に作ろうとしないであろう機構を実際に商品化してしまう TECHART こそ、現在のマウントアダプタメーカーで最上級の変態ではないでしょうか(←褒め言葉)。
もはや変態を通り越して「謎アダプタ」という、かつぽんさんの表現が最も適切だと思います(ぉ

しかもこのアダプタ、物理的にレンズを前後させるという仕組み上、その先に装着するレンズを問わないというのもポイント。M マウントの短いフランジバックを活かして、マウントアダプタの二段使いによって「MF 専用の一眼レンズも AF 化してしまえる」という驚異のアダプタでもあります。ヤシカ CONTAX、キヤノン FD、ミノルタ MD といった往年の名レンズが AF 化できると聞けば涎も出てくるというものです(まあ、CONTAX G アダプタ同様に AF は遅いでしょうが)。
また、AF 時にはレンズ自体のスペックよりもフランジバックが長くなるということは、近接アダプタを使うのと同じような効果、つまりレンズ本来の最短撮影距離よりも寄って撮ることができる可能性大。これ、一つ持っておいたら重宝するんじゃないですかね...!

まあ、私は対応ボディ(今のところ α7 II と α7R II のみ)を持っていないので、まずはそこからどうにかすることを考えなくてはなりませんが(´д`)。

投稿者 B : 23:16 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2016/02/03 (Wed.)

パナソニックが有機薄膜 CMOS センサを開発

パナソニック、有機薄膜CMOSイメージセンサーを開発発表 - デジカメ Watch

パナソニックが新構造のイメージセンサ「有機薄膜 CMOS センサ」を発表しました。

イメージセンサメーカーとしては、ソニーが先端技術と圧倒的な生産キャパシティで市場を引っ張り、その後ろをキヤノンが追いかけているイメージ。パナソニックのセンサは近年では市場シェアを落としている(オリンパスのマイクロフォーサーズ機のセンサがパナからソニーに変更されたり)という印象のほうが強かったですが、今回の発表はその状況に一石を投じる可能性があります。

イメージセンサは約 6 年前に実用化された裏面照射 CMOS 以来、構造として新しいものが出てきておらず、それ以降の進化は主に半導体製造プロセスの進歩とカメラ側のシステム LSI(画像処理エンジン)の高性能化、画像処理アルゴリズムの進化によってもたらされてきたと言っても過言ではありません(その間、積層型センサも出てきましたが、あれは受光側ではなくデータ転送に効くもので、システム LSI の高性能化と両輪をなすものと見るべきかと)。今回の有機 CMOS センサは、久々にイメージセンサの構造を変えた新しい CMOS センサと言えます。
裏面照射 CMOS センサは、それまでオンチップマイクロレンズ→カラーフィルタ→配線層→フォトダイオードだったセンサの構造を文字通り裏返し、カラーフィルタの直下にフォトダイオードが来るようにしたことで、受光面積を稼ぐ仕組みでした。が、それでも各画素のフォトダイオード間には遮光膜が必要で(これがないと隣のピクセルに光が漏れて解像感が低下する)、その膜がフォトダイオードの受光量を制限していました。今回の有機 CMOS センサは、フォトダイオードの代わりに遮光膜が不要な有機薄膜を使用することで、センサの面積全体を使って受光できるようになったというもの。そんな夢のような素材の仕組みはこれだけの説明では理解しきれませんが(笑)、理論的には高感度性能やダイナミックレンジが大幅に改善することになるだけに、期待が高まります。

また、このセンサにより CMOS 方式では難しいと言われていた電子シャッターのグローバルシャッター化も可能ということで、動体/動画撮影時のローリングシャッター歪みが解消されるほか、メカシャッターを省いたカメラを作ることも可能になるわけで、今までにないカメラや撮影法が生まれる可能性も出てきます。現在の CMOS 技術でも高速シャッターやスーパースロー撮影が実現できているので、その先にはどういった映像表現があるのか、楽しみではあります。

とはいえ、現時点で発表されたのはあくまで技術のみ。技術的に作れることと量産できること、さらには一般消費者が買える製品に搭載できることは別の話なので、いつ・どんな形で製品が世に出てくるかもわかりません。いずれにしても半導体の話なので、まずは歩留まりが良く、高感度性能・ダイナミックレンジの差が出やすい小型センサから実用化されていくのではないでしょうか。
イメージセンサの世界は今やソニーの一人勝ち状態、そのソニーもスマホ需要の減速でデバイス部門が減収しているのが昨今の状況。デジタルイメージングの世界はちょっと停滞感が出てきていただけに、このあたりで新たな技術競争と需要の掘り起こしが始まることを、いちカメラユーザーとしても期待しています。

投稿者 B : 23:15 | Camera | コメント (0) | トラックバック

2016/02/02 (Tue.)

EOS-1D X Mark II

キヤノン、最高14コマ/秒連写の「EOS-1D X Mark II」 - デジカメ Watch
キヤノン / EOS-1D X Mark II

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今月末に迫った CP+ を前にして、キヤノンから EOS-1D X の後継機種が発表されました。

この機種に関しては私なんかよりも既に買い換えを決めた実ユーザーのエントリーのほうが遙かに完成されているので、詳しくは丸投げ(ぉ

EOS-1D X IIとD5、両雄フラッグシップの違い: mono-logue

先代 EOS-1D X はそれまで高画素フルサイズ機だった EOS-1Ds 系と APS-H 動体撮影機だった EOS-1D 系を統合するモデルとして登場しました。とはいえ当時から画素数は抑えめで「フルサイズ動体撮影機」という印象が強く、また派生として 4K シネマカメラ EOS-1D C が発売されるなど、プロにも当たり前のように使われるようになった 5D 系とは異なる方向性を見せたカメラでもありました。それが今回 Mark II となり、先代の特性をさらに伸ばす方向で進化し、最高 14 コマ/秒(ミラーアップ時で最高 16 コマ/秒)の連写と全点 F8 対応 AF センサに対応、さらに単体での 4K/60p 動画撮影にまで対応して 1D C をも包含する機体になってしまいました。まあ、高画素方向では 5Ds が登場した今、1DX は動体撮影と動画撮影で最高クラスを目指す、というのはオリンピックイヤーに登場するフラッグシップ機としては正しい方向性だと思います。今や 1D 系と 5D 系は上下の序列ではなく「どっちもフラッグシップ」という位置づけなんだろうなあ。某黒い人が 1DX から 5Ds に買い換えたのも解る気はします。

キヤノンに限らずここ二、三年のレンズ交換式カメラは「機能・性能アップして価格アップ」というモデルチェンジが続いていたので、1DX2 もどうせお高いんでしょう?と思っていました。が、蓋を開けてみればほぼ価格据え置き。5Ds のような価格帯のカメラが各社からポンポン発売されている状況下では、むしろ相対的に安く感じてしまうというマジック(;´Д`)ヾ。とはいえ絶対額が高いので手は出ませんが、オマエ 5D3 と 7D2 を買う予算があればもうちょっとで 1DX 買えたんじゃないかというツッコミはしない方向でどうかお願いします(ぉ
真面目な話に戻ると(笑)、この値付けは業務用途で購入する際に、決裁か減価償却の関係上ちょうどいい価格帯がこのあたり、ということなんでしょうかね。ちゃんと調べてませんが。

個人的にとても注目したポイントは液晶のタッチパネル化。主目的は動画撮影時のタッチフォーカスのためということでしょうが、プロ機であってもこれからはタッチパネルと Wi-Fi 搭載が当たり前になるべきと言い続けている私としては、ここは歓迎したいところ。プロ用だから要らん、というのは最適な用途や実装への回答が出せない言い訳に過ぎないと思うんですよね。このへんはたぶん次の 5D シリーズにも搭載してくるんじゃないでしょうか。

これは私が手を出すべきカメラではありませんが、AF や連写のレスポンスについては一度実機を見てみたいところ。まあ CP+ では例のごとく大行列で触れもしない可能性が高いですが。それよりも発売後にサイカ先生を肉で釣って触らせてもらったほうが早いかな(ぉ。

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2016/01/28 (Thu.)

Velbon Ultra Stick Super 8

前から買おうと思っていた一脚を、観念して購入しました。

ベルボン / ウルトラスティック スーパー 8

Velbon Ultra Stick Super 8

私は三脚よりも一脚のほうが遙かに使用頻度が高いので、一脚重要。メインは 679B、ミラーレス等のサブ用は COMPACT 一脚といういずれも Manfrotto 製品を愛用しています。が、どちらもそれなりに長さがあるので遠出するときに持って行こうと思うと、かさばり具合に躊躇しがちなんですよね。なので、このベルボンの一脚は発売当時から注目していました。
今年は遠出する機会が増えそうなので、一脚を使う機会も多くなるだろうと思い、えいやっと購入。

Velbon Ultra Stick Super 8

驚くほどコンパクトな一脚で、長さは 70-200mm のレンズより少し長いくらい。これならカメラバッグのポケットはもちろんのこと、通勤カバンに入れてもあまり邪魔にならないレベルと言えます。

Velbon Ultra Stick Super 8

コンパクトさの秘密はこの伸縮構造にあります。「ダイレクトコンタクトパイプ」と呼ばれる二つの半円を数ミリずらして接合したような断面(これによって純粋な円筒よりも強度を稼いでいると思われる)のパイプを組み合わせることで、関節部は面同士が摩擦抵抗によって固定される幸蔵になっており(たぶん)、一般的な一脚の伸長固定に使われるレバーやネジ部品を省略することで、縮長の大幅な短縮と軽量化を両立しています。伸縮も先端をひねって引っ張るだけなので、セットアップもラク。これは目から鱗が落ちます。今まで三脚・一脚は完全に Manfrotto 派でしたが、ここまで違いがあると浮気せざるを得ません。
ちなみに脚に使われている素材は塗装の関係で樹脂系に見えますが、マグネシウムとのこと。

Velbon Ultra Stick Super 8

付属品はハンドストラップとベルトフック。完全な移動中は鞄に入れてしまえるのがこの一脚のポイントですが、撮影の合間に撮影ポイントを移ったり、歩き回ったりする際にいちいちしまわずにベルトやバッグにぶら下げていられるので、このベルトフックは重宝します。

Velbon Ultra Stick Super 8

手持ちの一脚と比べてみました。左からウルトラスティックスーパー 8、Manfrotto の COMPACT 一脚(MMC3-01)と 679B の順。長さは 679B 比だと 40% ほどしかなく、MMC3-01 と比べても 70% ほど、と抜群の短さ。MMC3-01 でさえ、メッセンジャータイプのカメラバッグにはナナメにしか入れられなかったんですが、ウルトラスティックスーパー 8 ならどんなカメラバッグにも入れて行けそうです。

Velbon Ultra Stick Super 8

最大限に伸ばした状態では、なんとウルトラスティックスーパー 8 は 679B とほぼ同じ長さになります。これは雲台をつけると身長 180cm の私が直立した状態でカメラがちょうど目の高さにくる状態で、ほぼどんな撮影シチュエーションにも対応できる長さと言えます。さすがに最下段は径がかなり細くなってしまい、679B に比べるとかなりしなりますが、見た目から受ける印象よりはよほどしっかりしていて、MMC3-01 よりもしなりが少ないくらい。これはダイレクトコンパクトパイプの構造のなせる技でしょうか。MMC3-01 は筒が楕円形なので、長辺方向には強いけど短辺方向にはかなりしなるんですよね。

Velbon Ultra Stick Super 8

流し撮りやアオリ・見下ろしの構図で撮る際には雲台があったほうが良いので、ボール雲台も合わせて購入。雲台は同じベルボン製で、QHD-33 だと雲台側の締め付けツマミが一脚の台座に干渉スレスレということなので、一回り大きい QHD-43 にしました。用途的にボディやレンズを取っ替え引っ替えという使い方はないだろうと思い、クイックシューなしモデルを選択。
可もなく不可もない雲台という感じですが、一脚本体と同様にコンパクトで軽く、取り回しは良いです。

Velbon Ultra Stick Super 8

耐荷重が 3kg までということなので、主にミラーレス+200mm までのレンズで使う予定。超望遠域は今まで通り 679B にがんばってもらいます。

この一脚なら「ちょっと使うかどうかわかんない」という状況でも、とりあえずカメラバッグに突っ込んで出かける、というのがしやすくて良いですね。
でもこれは MMC3-01 の出番が完全になくなってしまうなあ。

ベルボン / ウルトラスティック スーパー 8

B00N3IFEM0

ベルボン / 自由雲台 QHD-43

B0061GJ6C0

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2016/01/19 (Tue.)

LUMIX CM10

パナソニック、Android搭載カメラ新機種「LUMIX CM10」 - デジカメ Watch
パナソニックLUMIX CMシリーズ専用の通信プランが発表 - デジカメ Watch

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パナソニックが Android 搭載コンデジ「CM1」の後継となる「CM10」を発表しました。

私は普段からスマホの内蔵カメラよりも単品カメラで撮ってスマホ経由でシェアをすることが多いので、「プロ向けだから」とかいう言い訳はせずに全てのカメラには Wi-Fi(とタッチパネル)を標準装備すべきだと考えています。最近はもう、Wi-Fi がついていないカメラはそれだけで使用頻度が下がっているくらい。
でも、Wi-Fi 経由でスマホに送るのもだんだん面倒になってきて、かといってスマホのカメラでは(かなりキレイに撮れるようになったとはいえ)物足りず。ここ半年くらいは、定期的に「CM1 値下がってないかな~」と価格をチェックしたりしていました。そういう意味では、その後継たる CM10 発表のニュースにはときめいたわけですよ。

ただ、中身は CM1 とほぼ同じで、実質的には CM1 から通話機能を省いただけのモデル。まあこれは通信機能つきカメラだから Android としてのスペックは重要ではないし、通話しないだろうから通話機能省略もいいとしても、前機種から一年後にほぼ同等機種を大して変わらない値段(10 万オーバー)で、というのはちょっとないなあ。一年前の 1inch センサ搭載単焦点コンデジ相当のカメラ(通信機能つき)と考えれば、6~7 万円ならば食指が動いたところですが。
まあ、一眼・コンデジを問わずに低価格モデルがほぼなくなって、どのメーカーも「ミドルクラス以上でクラシック寄りデザインの高級外装モデル」ばかりになってしまった今、個人的には純然たるカメラよりもこういう LTE 搭載とかリコー THETA のような全天球カメラとか、そういうコミュニケーション寄りのアプローチで作られたカメラに最近面白みを感じます。

あとは CM10 本体そのものよりも、パナソニックが運営する MVNO が CM10 向けの SIM を用意してきたことが興味深いですね。写真をアップロードするためのカメラとして上り無制限のプランを用意した、というのが目新しい。確かに下りは帯域が逼迫しているけど、上りは全然余裕があるのが今のモバイル通信の実情なわけで、回線供給サイドに自由度がある部分をうまく活かしています。単なる格安 SIM ではなく、使う機器の特性に基づいたサービスを実現できることこそが、大手キャリアとは違う MVNO 本来のあり方。こういうのは応援したいですね。

パナソニック、1型センサー+10倍ズームの「LUMIX TX1」 - デジカメ Watch

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それから TX1。コンデジはもう 1inch 未満のセンサで新製品が出てくること自体珍しくなってしまいました。逆に、少し前までならコンデジの差異化要素と言われていた高倍率ズームが、小型センサ機ではなく 1inch センサ機に搭載されるのが当たり前の時代が始まる、ということでしょう。これまでは 1inch センサ搭載ならば比較的薄型ボディで 3~4 倍、ネオ一眼タイプで 10~20 倍、という世界だったのが、薄型で 10 倍(ただしテレ端は暗いよ)というのは他社も追随してきそうな気がします。1inch ならば ISO 感度を上げてもそれなりに撮れるので、作品ではなく記録写真ベースで使いたい人にとっては使い勝手が良いはず。私も、RX100 III で「もうちょっと寄れたら...!」と思う瞬間は年に三度くらいあるので(笑)、ひとつ持っていたら重宝するんだろうなあ。

いやいや、今年こそカメラは買わないつもりですよ(できない約束)。

投稿者 B : 22:10 | Camera | Compact | コメント (0) | トラックバック

2016/01/10 (Sun.)

ARTISAN&ARTIST ACAM-E25N

以前から私が何本も愛用している ARTISAN&ARTIST のイージースライダーカメラストラップシリーズに新色が発売されていたことに気がついたので、一本買ってきました。

ARTISAN&ARTIST / イージースライダーカメラストラップ ACAM-E25N (ブルーグレー)

ACAM-E25N

主にミラーレス向けの 25mm 幅タイプのイージースライダー「ACAM-E25N」の新色、ブルーグレー。万年筆のインクのような、落ち着いたいい色です。

イージースライダーは扱いやすくていいんだけど、ブラック以外はけっこう派手目なカラバリが多くて、微妙に組み合わせにくかったんですよね。でもこれなら私でも違和感なく持てそうです。

ACAM-E25N

このモデルは初代 ACAM-E25 のマイナーチェンジ版という位置づけのようですが、初代との違いはロゴの入り方。初代では大きな赤いメーカーロゴがストラップに縫い付けられていましたが、新型では革製のタグに控えめにロゴが入っています。このタグは長さ調整可能なストラップが滑るのを抑える役割もあるようで、初代より安定感も高まっているように感じます。

ACAM-E25N

カメラ側に通すバンド部分は、一般的な一眼のストラップホールに合う 10mm 幅になっています。細幅の ACAM-E25S はミラーレスカメラの三角カンに通すには細すぎて、却ってグラつきが気になったので、こっちのほうが扱いやすい。

ACAM-E25N

ブルー系なので、ロゴがブルーな α7S で使ってやることにします。α7 シリーズを複数所有していると、うっかり取り違えてしまう事故も起きがちなので(笑)、ストラップの色で判別できるようにするのが良いかなと。

イージースライダーと同様な長さ調節対応ストラップは他社からもいろいろ出てきていますが、私はデザインも含めてイージースライダーが一番気に入っているので、もう少しカラーやデザインのバリエーションを出してほしいところ。特に原色系のレッドじゃなくて、ワインレッドっぽい色があれば一本買うんだけどなあ。

ARTISAN&ARTIST / イージースライダーカメラストラップ ACAM-E25N

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投稿者 B : 21:25 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2015/12/12 (Sat.)

MODULA OPTICAL CM33

米ベンチャー企業がミラーレス用MFレンズを新規開発 - デジカメ Watch
Kickstarter CM33 Information -- Modula Optical

CM33

アメリカのベンチャー企業 MODULA OPTICAL が、ミラーレス用の MF レンズ「CM33」の開発を発表しています。ミラーレス時代になって中国系の光学メーカーやマウントアダプタメーカーは登場してきていますが、アメリカで、というのは珍しい。また、ミラーレス用 MF レンズというもの自体はあまり珍しくありませんが、社名の由来にもなった「MOD」と呼ばれるレンズ内蔵用フィルタユニットを交換することで、一本のレンズでソフトフォーカスやアポタイゼーション光学エレメント(α の STF レンズに採用されている仕組み)などを切り替えて使うことができ、描写の違いを楽しめるというもの。

今までありそうでなかった発想の、面白いレンズだと思います。狙ったとおりの効果が本当に出るのかとか、本来なら絞りが配置される場所に MOD を搭載することで、絞りの位置が変わってボケに影響が出るんじゃないかとか、レンズの中にユニットを出し入れすることになるので埃の混入リスクが高いとか、そもそもクラウドファンディングなので他のプロジェクト同様に計画倒れになる可能性があるとか、不安要素も尽きませんが、こういう提案が出てくること自体が面白い。しばらく動向を見守っていきたいと思います。

ハッセルレンズ用0.7倍アダプターが開発中 - デジカメ Watch

いっぽうその頃、ミラーレス用マウントアダプタの老舗 KIPON は、中判レンズ用のフォーカルレデューサーアダプタを開発していた。

METABONES が APS-C ボディでフルサイズレンズを実焦点距離相当で使えるアダプタを開発して、もう三年。その間、α7 シリーズの登場によりオールドレンズを本来の画角で使うことが当たり前の時代が到来して、35mm 判用フォーカルレデューサーは実質的にフジ X マウントや m4/3 用になっていました。ならば逆にフルサイズの α7 で中判レンズを、という流れはある程度予想ができたとはいえ、本当に出てくると驚きますね。35mm 判レンズは「昔使っていた/憧れていたレンズをデジタルで使いたい」というニーズがそれなりにありそうですが、中判レンズを所有している人は流石に稀なので、相当にニッチな領域。
ただ、イメージサークルが大きくなるに従ってパースペクティブも少なくなるので、広角系レンズでもパースの少ない画が得られるはず。グルスキーとまではいかないけど、そういうスケール感・パース感のある画が撮りやすいのは、面白いでしょうね。

最近の私は欲しい機材もだいたい揃ってしまって一段落した感がありましたが、興味深い製品がまだまだたくさん出てきますね。

投稿者 B : 21:00 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2015/11/21 (Sat.)

Inter BEE 2015

幕張で開催されていた Inter BEE 2015 に行ってきました。

Inter BEE 2015 | Inter BEE Online

Inter BEE 2015

CEATEC や CP+ 等のコンシューマー向けイベントにはよく行っていたけど、Inter BEE は今回が初めて。自分の守備範囲外の展示のほうが多く、どう見て回ったらいいかもよく分からなかったので、とりあえず私の興味に近いところを中心に見てきました。

Inter BEE 2015

今年の展示の中心は「8K」「ドローン」「HDR」の三本だった印象。

8K の展示は想像していた以上に多く、2020 年の東京オリンピックに向けた競争がもう始まっていると感じました。参考出品レベルのものも多かったものの、展示のボリュームという意味では 4K:8K=7:3 くらいの比率だったような。放送業界では、もはや 4K は(少なくとも撮影機器に関しては)当たり前になり、8K をどう導入していくか、というフェーズに入りつつあると言えそうです。

Inter BEE 2015

ドローン。これは Inter BEE に限らず CEATEC や CP+ など、ここ 1~2 年のハイテク系の展示会には節操なく登場している印象があります。それでも航空撮影はドローンの主用途の一つだけに、大小のドローン開発企業だけでなく、撮影機器メーカーのブースでも何かしらドローンに絡めた展示があったのが、Inter BEE らしいところ。

Inter BEE 2015

あとは HDR。去年まではあまり話題になっていなかったのに、ここにきていきなり脚光を浴びてきた感があります。やはり技術の標準化が進み UHD Blu-ray などの業界規格に採用されたことで弾みがついたということでしょうか。
マスターモニタやテレビなどの機器メーカーのブースでは必ずと言って良いほど SDR/HDR の比較デモが行われていました。HDR の映像を見ると、SDR のほうは白飛びが多く、かつコントラストの低い「眠い」画に見えてしまいます。比較用に SDR の映像をあえて破綻させているんじゃないかと疑いたくなるレベル(まあ、実際は多少なりともそういう分かりやすいサンプル映像を作っている側面はあるんでしょうが)。

HDR というからにはダイナミックレンジが広がり、従来よりもどぎつい印象の画になるのかと思ったら、むしろその逆。逆光や明暗差の激しい映像で白飛びが抑えられ、暗部も潰れずに再現されているのはもちろんなのですが、ダイナミックレンジが広がったことで階調表現が豊かになり、より肉眼に近い見栄えになって感じられました。個人的には、金属やガラスのような光を反射したり透過したりする物体の質感の表現が HDR の真骨頂なんだろうなあ、と思います。

撮影機器メーカーのブースでは、HDR に対応するための映像製作ワークフローに関する展示も多くありました。といっても HDR 用に撮影するというよりは、RAW 動画で撮影しておいて BT.2020 に対応した LUT を適用して現像するというもので、HDR とカラーグレーディングの関係性を理解していないと逆に混乱しそう。来場者の中には写真の HDR(動画でいう HDR とはむしろ逆の概念と言って良い)と混同している人も少なくないようで、言葉の認知に対して内容の認知が追いついていないと感じました。ただ HDR のメリットは 2K→4K に解像度が上がる以上に誰にでも判る進化なので、今後テレビを買うなら HDR 対応は判断基準にすべきだと思います。

Inter BEE 2015

個人的に興味があったものがいろいろ展示されていたキヤノンブース。少し前に発表された 2.5 億画素 CMOS センサを搭載したカメラも参考展示されていました。

Inter BEE 2015

この 2.5 億画素カメラのデモ映像は、幕張から東京湾を挟んで 20km 先のゲートブリッジを撮影したもの。

Inter BEE 2015

800mm の超望遠レンズを使うと、千葉からでもゲートブリッジがここまで大きく写ります...というのは別に画素数に関係のない話ですが、2.5 億画素センサならばここからさらにトリミングをし、それにノイズ除去やコントラストエンハンスなどのフィルタをかけると、

Inter BEE 2015

ゲートブリッジを走っているトラックの荷台に「HELLO」と書かれているのが判読できてしまう!という。
まあ、ここまで超望遠になってくるとレンズやセンサの性能よりも空気中の塵や大気のゆらぎによる影響の方が大きいでしょうから、このセンサで「作品としての写真」が変わることはあまりないでしょうが、映像情報の使い方を広げてくれる可能性は感じますね。

Inter BEE 2015

それから ISO400 万(!)の超高感度カメラ。α7S シリーズをはるかに凌ぐ高感度性能で、暗所動画のデモ映像は確かに α7S よりもすごいものがありました。こちらは参考出品ではなく来月には発売予定ということで、一度触ってみたい。まあ α7S II 七個分の値段なので、触ったからといって買えませんが(汗。

Inter BEE 2015

超高感度カメラといえば、先日初代 α7S を手に入れてから気になり始めたのが ATOMOS。初代 α7S では単体での 4K 動画撮影ができず、外部レコーダが必須になります。そこで公式にサポートされているのが ATOMOS。ハイエンドの SHOGUN は値段的に手が出ないんですが、その下の NINJA ASSASIN(この中二的ネーミングセンス、どうかと思う)ならもうちょっと安いものの、それでも α7S 本体とそう変わらない価格帯。せめて 10 万を切ってほしいところですけどね...。
まあ、それ以前に我が家には 4K を表示できる環境がないので、まずはテレビなりモニタなりを買わないといけないんですが(´д`)。

投稿者 B : 22:09 | Camera | コメント (0) | トラックバック

2015/11/13 (Fri.)

α7S

今さら感はありつつも、新兵器を手に入れました。

ソニー / α7Sicon

α7S

後継機(上位モデル?)である α7S II が登場したことで、今まで高いと思っていた α7S が逆に安く見えるという恐ろしい現象(ぉ)が発生し、ついうっかり...。
個人的に、II 型よりも初代 α7 シリーズのほうが思い入れがあり、デザイン的にも私の手に馴染むような気がしています。初代シリーズのほうがコンパクトで軽いですしね。

α7S

α7S は α7/α7R と比べると動画と高感度性能に特化した特殊機、というイメージがありますが、個人的には使いたいシーンがけっこうあって、

  • 夜景等の高感度撮影用
  • 娘のピアノ発表会等、サイレントシャッターで撮りたいシーン用
  • Biogon 21mm や SUPER WIDE-HELIAR 15mm 等、超広角オールドレンズ用
という用途を想定しています。決してメインカメラにはならないけど、こうしてみると活躍の機会はけっこう多そう。

α7S

α7 II のほうは 来週のアップデートもあって製品寿命は長そうだし、α7 III が出てくるのはまだしばらく先かな。それまでは、私はまだまだ初代 α7 シリーズでがんばろうと思います。
まずはこれからイルミネーションが綺麗な時季が始まるので、通勤カバンに忍ばせていって仕事帰りにどこか撮りに行こうかと。

ソニー / α7Sicon

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投稿者 B : 00:07 | Camera | My Equipment | コメント (0) | トラックバック

2015/11/10 (Tue.)

キヤノン PowerShot G9 X を見てきた

サイカ先生のエントリーを読んで、PowerShot G5 X/G9 X がとっくに発売されていたことを思い出しました。そういえば最近、しばらくカメラ屋や量販店のカメラ売り場を覗いていなかった...。
PowerShot G9 X の操作系がどうなっているのかは気になっていたので、今さらながら実機を見に行ってきました。

キヤノン / PowerShot G9 X

PowerShot G9 X

いつもならショールームに行くところですが、もう発売済みだし、先日から店内の写真撮影 OK になったヨドバシカメラにて。怒られないと分かっていても、まだドキドキしますね(小心者

本体デザインは、本革調のエラストマー張りはなくてもいいんじゃないかと思うけど、この薄さはなかなかイイ。気軽にポケットに突っ込んで行ける 1inch センサ搭載機という点では、唯一無二の魅力があります。

PowerShot G9 X

大胆に絞り込まれた操作系。カーソルキーもコントローラーホイールもなく、いくつかのボタンがある以外は全てタッチパネルでの操作になっています。
画面内の要素は、四角で囲まれている部分がタッチ操作可能(それ以外の領域はタッチフォーカス/タッチシャッターに相当)。シャッタースピードも絞りも露出補正も ISO 感度も、全てタッチで操作できます。

PowerShot G9 X

たとえば絞りを調整したい場合は、絞り値をタップするとスライダーが表示されて、これをフリックすることで任意の絞り値の設定が可能。操作の速さだけで言えば、リングやホイールで操作するよりも速く目的の設定値にたどり着けます。これは慣れると物理スイッチよりも快適かもしれません。まあ、スマホをいじっているような感覚なので、カメラを操作している感に乏しいのがちょっと寂しいですが。

PowerShot G9 X

レンズ基部にあるコントローラーリングを回したときには、タッチ操作とは異なる UI(従来の PowerShot S シリーズや G7 X 等と同じ UI)で表示されます。

以前書いたエントリーでは「RING FUNC. ボタンがついていれば、それだけでも半マニュアル撮影できそう」と書きましたが、画面右側の AE ロック(*)ボタンの下にある、リングにループ矢印がついているボタンが RING FUNC.(コントローラーリングの機能切り替え)に相当するので、私の望む使い方はできることが分かりました。
でもタッチ操作がこれだけ快適なら、コントローラーリングはステップズーム専用にして、あとの操作は全てタッチでやってしまったほうがシンプルだし早いでしょうね。

というわけで G9 X の操作系は思っていた以上に使えるということが確認できましたが、一方で気になった点もいくつか。

  • 中途半端に物理キーが残っているせいで、何の設定が物理キーで何がタッチで操作するのか混乱しそう(慣れの問題もあるでしょうが)。クイック設定(Q)ボタンは物理キーとタッチ UI 双方に存在するから余計にややこしい。いっそ電源スイッチとシャッターボタン以外は全てタッチ操作、くらい割り切ったほうが良かったのでは
  • タッチ操作は慣れれば速いけど、スマホと同様にどちらかの手をカメラから離して操作する必要があるため、カメラを構えたまま様々な操作が可能な物理キー/ホイールのほうが撮影のテンポを妨げないというのはある。それとも慣れればカメラを構えたまま両手の親指で操作できるようになるか?
  • 操作系がほかの PowerShot シリーズとは随分違う(EOS とも当然違う)ので、別機種と持ち替えた場合に戸惑いやすい。まあ明確に EOS のサブ機だった G7 X とは違って、スマホからのステップアップユーザーが主眼だろうから、そこはあえて割り切っているのだろうけど
そんなところでしょうか。PowerShot G-X シリーズの中でも異色の UI なので、これに馴染めない人は全然ダメだろうけど、ハマったらとても快適だろう、両極端なカメラだと思いますね。ズーム操作以外はプログラムオートでサクサク撮りつつ、1inch センサの画質面での恩恵だけ受ける、というのが一番幸せな使い方のような気がします。

個人的には、次機種あたりで UI がもう少し練り込まれたら手を出してみてもいいかなあ、と思いました。

キヤノン / PowerShot G9 X

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# せっかくだからヨドバシも個人向けアフィリエイトをやってくれれば、これ↑もわざわざ Amazon を貼ったりしないんだけどなあ...。

投稿者 B : 00:09 | Camera | Compact | コメント (0) | トラックバック

2015/11/06 (Fri.)

α7 II Ver.2.0

Sony Adds Uncompressed RAW and Phase Detect AF for Faster and More Precise Autofocus to α7 II Full Frame Camera - Sony

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α7 II のファームウェアアップデートが予告されました。
主なアップデート内容は 14bit 非圧縮 RAW 記録への対応と、α7R II 同様の A マウントレンズ像面位相差 AF 対応(ただし AF モーター内蔵レンズのみ)。バージョンはこれで 2.0 になるものと思われます。

非圧縮 RAW にはあまり興味がありませんが、ここにきてファームアップで A マウントレンズの像面位相差 AF 対応機能を付加してくるとは思わなかったので、これは驚き。まあ当初から対応する計画があったのが発売に間に合わず、ようやく開発が追いついたということかもしれませんが、A マウントユーザーだけど α7R II はさすがに手が出ない、という人には福音でしょう。これが使えるようになれば、E マウントボディで A マウントレンズを使う上での制限はテレコンバータが使えないことくらいになるので、いよいよ E マウントボディがあれば十分、という時代がやってきたことになります(まあ操作ボタン数の多さによる操作性の高さとかバッテリのもちとか、A マウントのメリットもまだありますが)。
ただ α7 II と α7R II では像面位相差センサの測距点数が 117 対 399 と三倍以上違うため、それが AF 速度にどの程度影響があるかは実機で試してみたいところ。

私自身は去年 A マウントレンズを整理してしまって、AF モーター内蔵の A マウントレンズをもうほとんど持っていないので、実際あまり恩恵のないアップデート...と言いたいところなのですが、サードパーティ製の AF マウントアダプタで EF レンズが実用的な AF スピードで使えるようになる可能性があるため、そういう意味でものすごく興味があります。つい最近、α7R II で EF レンズを使っている人に動作を見せてもらう機会があり、これなら使い物になると思えたので、α7 II でもそれに近い使用感で使えるなら、III 待ちだと思っていたけど今 II を買うという選択肢が急浮上してきます。
これでサイレントシャッターにまで対応していたら即死だったところですが、さすがにそういう情報はなさそうで安心しています(笑

KIPON / マウントアダプタ EF-S/E AF

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投稿者 B : 00:27 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2015/11/01 (Sun.)

Manfrotto PIXI EVO

先日発売されたばかりのこのミニ三脚を手に入れました。

Manfrotto / PIXI EVO ミニ三脚 (ブラック)

Manfrotto PIXI EVO

初代 PIXI も持っていますが、高さや角度に幅がないことと、縦位置撮影が多い私にとって縦位置にセットできないことが微妙に使いづらく、カメラバッグに入ってはいるもののあまり活用されていませんでした。が、その上位モデルとなるこの PIXI EVO では、そんな私の不満点がほとんど快勝されているらしい、ということでさっそく購入。

Manfrotto PIXI EVO

初代 PIXI と比べると、このようにしっかり一回り大きくなっています。最初、店頭で見たときは「こんなに大きくなっちゃうのか!」と軽く躊躇したんですが、実際に持ってみると重さは意外にも大差ありませんでした。容積は取りますが、鞄に入れておく分には初代 PIXI と変わらない感覚で持ち歩けると言えます。

Manfrotto PIXI EVO

初代からの進化点その 1。ボール雲台の固定/リリースが、初代はワンタッチボタン式(押し込むとリリースされる)だったのに対して、EVO ではネジ式(Manfrotto の赤い三脚マークの部分を回す)になっていて、より思い機材でもしっかり保持できるようになりました。
また、雲台への機材の脱着も、初代が本体ごと回転させる必要があったところ、EVO では雲台にローレットが仕込まれていて、よりラクに着脱できるようになっています。

Manfrotto PIXI EVO

進化点その 2。レバーを使って開脚の角度を二段階に設定できるようになりました。
これ、どれくらい変わるかというと、

Manfrotto PIXI EVO

狭い方だとこんな感じ(直角二等辺三角形くらいですかね)で、

Manfrotto PIXI EVO

広げるとかなりペタッと地面につく感じになり、ローアングルもこなせるようになります。

Manfrotto PIXI EVO

進化点その 3。脚が伸ばせるようになりました。
ボタンを押しながら引っ張ることで、脚の長さを五段階で調節可能。高さが固定であることが初代 PIXI の大きな不満だったので、これは嬉しい。

Manfrotto PIXI EVO

耐荷重は 2.5kg ということなので、その気になれば EOS 5D+標準ズームクラスでもいけてしまいますが、バランス的には α7 くらいがベストマッチじゃないでしょうか。
夜景だったり動画やタイムラプスだったり、三脚を使うことで撮影シーンが大きく広がるカメラなので、この三脚とは相性がいいと思います。

Manfrotto PIXI EVO

スペック上の耐荷重 2.5kg とはいっても、縦位置にするとバランスが崩れてしまうので、70-200/F4G クラスだと縦位置では保持しきれません。α7 との組み合わせでは、24-70/F4 つまり標準ズーム程度までであれば、縦位置でも安定して使えます。

というわけで縦位置対応・長さ調整・角度調整が可能になり、より使い勝手が良くなった PIXI EVO。ちょっと大きくなってしまったのが難点ですが、これはカメラバッグに仕込んでおくと重宝するんじゃないでしょうか。
ちょうどこれから夜景が綺麗になる季節だし、私もカバンに α7 と PIXI EVO を常備して通勤しようと思います。

Manfrotto / PIXI EVO ミニ三脚

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投稿者 B : 22:00 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2015/10/20 (Tue.)

α7 シリーズ用薄型アイピースカップ FDA-EP16

α7R II/S II に付属するアイピースカップの単品販売が始まったので、ひとつ買ってみました。

ソニー / アイピースカップ FDA-EP16

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初代 α7 シリーズ(と無印 α7 II)に付属するアイピースカップは、出っ張りが大きくて硬いんです。なのでバッグの中で引っかかったり、撮影中にカメラを上げ下げすると服に引っかかったりします。かつての NEX-7/6 ほど簡単に脱落するものではありませんが、私も一度撮影中に引っかけて落とし、紛失しかけたことがあります。
あと、裸眼やコンタクト使用者にはあまり問題ありませんが、メガネ着用時にファインダを覗こうとすると、EVF の隅々まで見えない。眼鏡使用者としては使いにくかったのは事実です(私は撮影時はコンタクトですが)。

α7R II からついているこの新型アイピースカップは、初代 α7 シリーズにも互換性があるということで、試しに買ってみました。

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旧型(左)との比較。旧型がほぼ変形しない硬質のゴムだったのに対して、新型は中空の軟質ゴム。EOS 5D3/7D2 などに使われているアイカップと似たような感じ、と言えば良いでしょうか。これならメガネをかけたままでも、EVF の隅々までよく見えます。

FDA-EP16

ボディ液晶面からの出っ張り度合いの差だけ見ると微々たる違い。でも、新型のほうは素材が柔らかいことで確実に引っかかりにくくなっています。

実際には、α7 II までの機種と α7R II/S II とでは EVF の光学系が変更されていて、α7R II/S II のほうが倍率が高く・アイポイントが短く設計されているためにアイピースカップも変更されたのでしょうが、取り回しの良さやメガネでの使いやすさを考えると、旧 α7 シリーズでも新アイピースを使うメリットは少なくなさそう。

FDA-EP16

新型アイピースをつけると初代 α7 でもなんだか α7R II を使っている気分になれるので(笑)、私はもうこの新型を使っていくことにします。

あと α7 の EVF にもうひとつ注文をつけるとしたら、アイセンサがちょっと過敏すぎるのを何とかしてほしいんですよね。液晶をチルトさせてウエストレベルで撮ろうと思ったら、お腹に反応して液晶が消える(EVF に自動切り替え)のが鬱陶しいんですよね。これも α7R II/S II ではカスタムボタンに FINDER/MONITOR 手動切り替えが割り当てられるようなので、新型のうらやましいところ。旧型にもファームアップで提供してくれませんかね。

あ、まずはお前のその腹を引っ込めろ、というツッコミは禁止します(ぉ

ソニー / アイピースカップ FDA-EP16

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投稿者 B : 22:16 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2015/10/13 (Tue.)

フォクトレンダーから E マウント版 WIDE-HELIAR シリーズ登場

フォクトレンダー、フルサイズEマウントレンズ「10mm F5,6 Hyper-Wide-Heliar」などを発表 - デジカメ Watch

おおおお、フォクトレンダーからネイティブ E マウントレンズが発表に!

私もこないだ NOKTON classic を買ったところですが、フォクトレンダーは今までも「E マウントでも使える、コンパクトかつ絶妙なスペックでコストパフォーマンスの高い MF レンズ」を多数出してきていました。今まではライカ M-αE マウントアダプタを介して使うしかありませんでしたが、ついにネイティブで E マウントに対応とは。
MF レンズなのでオートフォーカスこそできませんが、電子接点付きらしく「フォーカシング時の自動拡大に対応」というのはとても魅力的。これ、焦点距離もボディに伝わるはずなので、α7 II シリーズならボディ内手ブレ補正も自動対応してくれたりするんですかね...?ボディ側のファームアップ必須でもいいから、是非とも対応してほしいところ。

さらには ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 の III 型へのリニューアルと、さらなる超広角 HYPER WIDE-HELIAR 10mm F5.6 のリリースまで発表されています。15mm は現行の VM マウント版で既に III 型化され、テレセントリック性が確保されたレンズ(周辺部が色かぶりしない)になっていますが、この 10mm・12mm も同様の設計になっているものと思われます。ただネーミングがスーパーとかウルトラとかハイパーとか、どういう序列でより広角なのか判りにくいのはなんとかしてくれませんかね(;´Д`)ヾ。

個人的には去年買った SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 がまだ II 型でマゼンタかぶりが気になるので、E マウント版が出たら買い換えてもいいかなあ、と考えています。ただ、VM マウントはヘリコイドアダプタを使うことで接写対応にできる、という絶大なメリットがあるんですよね。E マウント版も接写用ヘリコイド内蔵で出してくれないかなあ(笑。

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Canon EOS M10

キヤノン、エントリー向けミラーレス「EOS M10」 - デジカメ Watch
キヤノン / EOS M10

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キヤノンから EOS M シリーズの新製品が発表されました。

EOS M シリーズは M3 で高機能化・大型化の方向性に振られましたが、M2 までのシンプルでコンパクトな路線を踏襲するシリーズとして M 二桁に分化した、という感じでしょうか。ほぼ M2 と同サイズのボディに 180° チルト液晶を搭載し、イメージセンサは M2 と同等ながら画像処理エンジンを DIGIC 5→6 にグレードアップ。ハイブリッド CMOS AF II の測距点も 31→49 点に増加して、新シリーズというよりは M2 の正常進化形といった方が相応しい内容になっています。個人的には、M3 は大きくなった割には EVF が外付けだったり中途半端に感じていたので、割り切った M10 のほうが好印象。

ここ一年くらい、カメラメーカー各社は一眼・ミラーレス・コンデジに関わらずエントリー機を絞ってきているので(オリンパスでさえ PEN を捨てて OM-D に集中している)、もう 5 万円前後でシンプル・コンパクトなミラーレスは出てこないのかなあ、と思っていたので、M3 で高級機路線に振ったキヤノンがここに来てエントリー機を追加するとは思っていませんでした。それはそれで良いことだと思いますが、実際そこにまだどれくらい市場性が残っているのかは疑問符のつくところ。ようやく標準ズームをコンパクト化してきたことも含め、キヤノンは以前からミラーレスに関する取り組みが大きく遅れていることは事実なので...。小型モデル好きとしては、これがある程度売れて、ハイエンド以外にもちゃんと市場があることが証明されてほしいですが。

初代が出てもう三年経つのに EF-M レンズがまだ 5 本しかないことも、キヤノンが EOS M を「エントリーか一眼レフのサブ機」としてしか見ていないことの裏返しなんですよね。もうちょっと「EOS M をどうしたいか」をハッキリ示してほしいなあ。

キヤノン、EVF搭載の1型コンパクト「PowerShot G5 X」 - デジカメ Watch
キヤノン、1型センサー搭載小型モデル「PowerShot G9 X」 - デジカメ Watch
キヤノン / PowerShot G9 X

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1inch センサ搭載の PowerShot G-X シリーズにも 2 製品が登場。G7 X に外付け EVF をパイルダーオン(古)したような G5 X は私のストライクゾーン外なので置いておくとして、G7 X の弟分的な存在の G9 X はちょっと気になります。

G7 X の光学系を少しスペックダウンして薄型軽量化したというコンセプトで、G7 X が 24-100mm/F1.8-2.8 相当だったのに対して、G9 X は 28-84mm/F2-4.9 相当と、ズーム倍率と明るさを犠牲にした代わりに厚みは約 1cm、重さは約 100g 削っているという。言い換えれば、PowerShot S90 のサイズと光学系に 1inch センサを入れてしまった、とも言えます。

G7 X とほぼ同サイズのソニー RX100 III を使っている身としては「これでもう少し薄くてポケットに気軽に入ったらもっといいのに」と常々思っていたので、これは興味深いモデル。テレ端が暗いのは、シャッタースピードに関しては ISO 感度でカバーできるとして、カタログ写真も広角寄りのサンプルばかりなのが少し心配なところではありますが...。あと、操作系を思い切り割り切ってタッチパネル中心にしてきたのが吉と出るか凶と出るかですが、レンズ面のコントローラーリングである程度はカバーできるということでしょうか。G7 X についていた RING FUNC. ボタンがついていれば、それだけでも半マニュアル撮影できそうですが、G9 X には見当たらないんですよねえ...。
それでも、1inch センサ以外は大胆に割り切って小型軽量化というアプローチは今までになかったので、実際に快適に、意図通り撮れるようであれば面白いカメラになりそうです。

これで 1inch オーバーのセンサを搭載した PowerShot G-X シリーズも 5 ラインアップに拡充されました。1inch センサを活かした商品展開として積極的な提案をしてきている、と言えば聞こえは良いですが、逆に言えば「今後はこっちだ!」という方向性の見えない、悪い意味でのマーケティング主導のラインアップにも見えます。まだまだ勢いのある EOS 上位モデルあたりと比べると、やっぱり市場の踊り場にあって苦しんでいるんだなあ...というのが透けて見えるというか。

でも G9 X は「撮るかどうか分からないけどとりあえずカバンやポケットに突っ込んで出かける」のにはちょうど良さそうなんだよなあ。一度実機を見に行ってみるかな。

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2015/10/08 (Thu.)

ZEISS Classic レンズ一部生産終了&値上げへ

コシナ、カールツァイスレンズの一部生産終了と価格改定を告知 - デジカメ Watch

うわあああ、こう来ますか。

先日新シリーズ「Milvus」を発表したコシナ製ツァイスレンズですが、従来のラインアップであって「Classic」シリーズの一部を生産終了、ならびに価格改定するとのこと。

生産終了するのは Milvus と同スペックの Classic レンズで、いずれもレンズ構成を見る限り全く同一のスペックであり、変化点があるとしてもせいぜい加工精度とコーティングの変更くらい(それも実際に変わっているかどうか不明)。定価は Milvus のほうが高く、実質的な値上げに近い形となっています。Milvus の投入は予想通り Classic シリーズのリプレースを念頭に置いたものでしたね。

Milvus シリーズに同スペックのレンズがないものに関しては、Classic シリーズの製品が継続。まあこれも Milvus のラインアップ拡充に従い順次終了していくんでしょうが。その中でも、Planar 50/F1.4、Planar 85/F1.4、Distagon 25/F2.8 の三本はそれぞれ一割以上の値上げ。どれもツァイスを代表する定番の玉なので、これが値上げというのは痛い。

ちなみに 50/F1.4、85/F1.4 は Milvus シリーズにも存在しますが、どちらもレンズ構成が Classic と Milvus で異なります。85mm は Classic が伝統的な 5 群 6 枚の Planar 型なのに対して、Milvus は異常分散ガラスを多用した 9 群 11 枚の複雑なレンズ構成。この大口径で前玉が凹レンズというのがどんな見た目になるのか、とても気になります。
50mm は Classic が王道 Planar なのに対して、Milvus はなんと Distagon タイプで、こちらも前玉は凹。あえて広角レンズによく使われるレンズ構成を持ち込んだということは、例えば中判レンズを 35mm 判で使うように、本来イメージサークルのより大きいレンズの美味しいところだけを使って周辺部まで解像感を稼ぎたい、とかそういう意図なんでしょうか。レンズ構成から想像する限り、どちらもシャープでコントラストの高いレンズになりそうですが、いわゆるツァイスの Planar の定番的な描写とはちょっと違ったものになりそう。Classic の 50mm/85mm をラインアップに残しているのは、そういう意味なのだろうと思います。

Classic の 85/F1.4 はずっと前から狙っていたレンズなので、これが値上がりしてしまうのはとても痛い。こないだ NOKTON 40mm とか買ってる場合じゃなかったぜ(;´Д`)ヾ。
新価格の適用はわずか 10 日後からということですが、その前に無理をしてでも買っておけ、という神のお告げなんでしょうか(´・ω:;.:...

Carl Zeiss / Planar T* 85mm F1.4 ZE

B0036WSKGA

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2015/10/05 (Mon.)

NOKTON 40mm F1.4+VM-E Close Focus Adapter

NOKTON 40mm F1.4 の α7 への装着には、以前買った VM-E Close Focus Adapter を使っています。

NOKTON 40mm F1.4+VM-E Close Focus Adapter

単なるライカ M-αE マウントアダプタというだけでなく、ヘリコイドがついて近接撮影をも可能にしてくれるという優れもののマウントアダプタ。コシナによる国内製造で工作精度も非常に高く(むしろちょっとレンズの着脱がキツいくらい)、高いだけのことはあります。

M マウントをはじめとするレンジファインダー系のレンズは、最短撮影距離が良くて 50cm~ という感じで寄れないものがほとんど。ミラーレスカメラ用のレンズも同様に寄れないことが多いので、おそらく光学設計的にはフランジバック(というより後玉から撮像面までの距離)が短いと最短撮影距離が長くなりやすい、ということなんでしょうね。
そういうレンズを一気に「寄れるレンズ」に化けさせてくれるのが、この近接対応マウントアダプタ。組み合わせるレンズにもよるものの、私の持っている NOKTON 40mm F1.4 では最短撮影距離 70cm→33.4cm と約半分に、SWH 15mm F4.5 ASPH. II ならなんと 50cm→10.8cm と大幅に短縮してくれます。

じゃあ実際どれくらいまで寄れるようになるのか、試してみました。

NOKTON 40mm F1.4+VM-E Close Focus Adapter

こちらが通常モードでの最短撮影距離。もともとが主にスナップ用途のレンズなのでこういう構図はあまり得意ではなく、もうちょっと寄り足りないというフラストレーションを感じます。

これが、アダプタ側のヘリコイドを最大に回して最も寄った状態ににすると、

NOKTON 40mm F1.4+VM-E Close Focus Adapter

ここまで寄れる。マクロレンズとは言わないまでも、普通のレンズでもここまではなかなか寄れないほど寄れます。絞り開放だとかなりピントがシビアで、身体が少し揺れたり風が吹くだけでピントがずれてしまいますが、寄れないレンズが寄れるようになる恩恵はとても大きい。スナップ撮影時の構図の幅を広げてくれるアダプタです。

また、これを APS-C のボディで使うと、60mm 相当の簡易マクロレンズ的にも使えます。E マウントのマクロは APS-C の 30mm とフルサイズの 90mm しかない状況で、30mm マクロは性能は良いけどパースが広角レンズ的なので、小物を撮るのにはあまり向いていません。90mm はちょっと高いし。クローズアップフィルタは白黒などのコントラスト比の高い被写体を撮ると色収差が目立つ。その点、この NOKTON 40mm をマクロ代わりに使えば 30mm に比べると標準レンズ的なパースの少ない画角で、画質劣化もなく、とても扱いやすい。 私の場合、日常的な blog 用のブツ撮りにも活躍してくれそうな気がします。

改めてこれ、世の中にあふれる大量のレンジファインダーレンズがすべて常用レンズとして立ち上がってくる、非常に重宝するマウントアダプタだと思います。個人的には、CONTAX G-αE マウントアダプタ(MF 専用でいい)にも近接対応機能をつけてほしいんですが、MF 用ヘリコイドにさらに近接用ヘリコイドをつけるのは、あの厚みの中だとさすがに難しいですかね。

Voigtländer / VM-E Close Focus Adapter

B00GD30MEM

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2015/10/04 (Sun.)

Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC

オールドレンズ・ライフ Vol.5』を読んでいたら久しぶりに MF レンズをいじりたくなって、新しいレンズに手を出してしまいました。

Voigtländer / NOKTON classic 40mm F1.4 MC

Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC

新品で買えるオールドレンズ、コシナ製フォクトレンダー VM レンズ。近年値上がり著しい中古よりも、価格も品質も入手性も安定しているのがこのシリーズだと思います。明るいレンズが乏しい E マウントに対して、日常的にスナップにも使える明るいレンズが欲しかったので、NOKTON を選びました。スペックの近いレンズとしては同じ NOKTON classic の 35mm F1.4 とも迷ったけど、35mm は既に複数本持っているので 40mm を選択。中途半端な焦点距離ですが、見方を変えると 35mm よりも標準レンズ的な感覚で使えつつ、50mm に比べると広いのでスナップにも使いやすい、良い意味でどっちつかずなレンズだと思います。

コシナからは同じスペックでシングルコートとマルチコートが発売されていて、クラシカルな発色が楽しめるという SC も気にはなったものの、安定性重視で MC を選択。

Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC

ピントリング、絞りリングともにレバーがついていて、操作性は良好。これに慣れると他のレンズにもレバーをつけたくなってしまいます。
ヌメッと回るピントリングやカッチリした絞りリングの触感が、確かにコシナレンズ。この作りの良さが写真を撮る行為そのものを楽しませてくれます。

Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC

別売のスリット付きメタルフードをつけると、こんな感じでくびれのある見た目に変化します。このフードはフレア/ゴースト対策としての効用は限定的だと思いますが、とにかく見た目がいい(笑

金属のソリッド感と凹凸のある鏡筒デザイン。眺めているだけで惚れ惚れします。最近のレンズはのっぺりしたデザインのものが多いですからね...。同じコシナから今度発売されるツァイス Milvus なんかは正直、写りはともかく所有欲に欠けるデザインですし。

Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC

やっぱり α7 にはフォクトレンダーのレンズがよく似合う。サイズ的には、フードなしだと純正の Sonnar 35mm F2.8 と同じくらいなので、つけっぱなしでお散歩スナップに最適でしょう。また、E マウント(マウントアダプタ使用)で使える F1.4 級のレンズとしては最小クラスなのもいい。フルサイズセンサならではの大きなボケを最大限に楽しめます。

最近 AF でラクをしてばかりでしたが、これから紅葉の季節も始まることだし、このレンズで久しぶりにゆったり MF で街中スナップを撮りに行きたくなりました。

Voigtländer / NOKTON classic 40mm F1.4 MC

B000TDZLVG

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2015/10/02 (Fri.)

カメラバックパック購入検討中

マンフロット、新カメラバッグ「NXコレクション」 - デジカメ Watch
Manfrotto / NEXT バックパック 13.2L

B0152WXNWC

最近精力的にカメラバッグをリリースし続けている Manfrotto から、新シリーズ「NX コレクション」が発表されました。

これは数年前の同社の普及クラスだった「STILE」シリーズの後継、的な位置づけでしょうか。オーソドックスだけどシンプルで飽きの来なさそうなデザイン、価格もそこそこリーズナブル、というあたりが良さげ。

私はバックパックタイプのが気になっています。最近、重い機材を肩掛けバッグで持ち運ぶと、てきめんに腰に来るようになってしまったので(5~10kg の機材を持ち運んだらそりゃそうなる)、ミラーレス+レンズ 1~2 本という軽装でもなければできるだけバックパックにしたい。
春に買った「ターン 25 フォト」もとても気に入っているんですが、EOS ならともかくミラーレスには大仰なので、もう少し小さめのカメラバックパックがもう一つ欲しいんですよね。

Manfrotto のこれは、シンプルながら 2 気室構造になっていて、カメラ機材へのアクセスがしやすそうなのがポイントです。
ただ、タウンユース想定なのかチェストストラップがついていないのがやや難点。後付けという手もあるけど、使わないときにずり落ちてくるんですよね...。

買うとしたら条件にしたいのはこのあたり。

  • 容積 15~20L 程度(これ以上だとターン 25 フォトとかぶる)
  • サイドアクセスなど、バックパックを下ろさずに機材の出し入れができること
  • カメラ機材専用のバックパックではないこと(2 気室タイプなど)
  • できれば小型タブレット用のポケットがあるとなお良い
これが探してみると意外に選択肢が少ないんですよね。今のところ候補はこの 3 製品。

Foxfire / ビューマスター 18L

B00F3Y4QLC

サイドアクセス方式の 2 気室型。とはいえカメラ用のコンパートメントは脱着可能なインナーケースなので、普通のリュックとしても使えます。
Foxfire らしくしっかりした作りで、三脚用アタッチメントがついているのもポイント高し。デザインも悪くないけど、カラバリがブラックとライトグリーンだけというのが...もうちょっと落ち着いた有彩色系のカラーが欲しいところ。
あととても軽いのもいいんですが、その分ナイロン素材がちょっと安っぽく感じます。

Lowepro / フォトハッチバック 16L

B008O8D1MY

こちらも 2 気室型。カメラ収納部には側面ではなく、背中側に開口部があって、そこからアクセスするようになっています。店頭で実際に触ってみましたが、もしかするとサイドアクセスよりも安心感ある使い勝手かもしれません。タブレット用のポケットがついているのも○。
カメラバッグを作り慣れた Lowepro らしい、扱いやすいバックパックだと思いますが、デカデカと配置されたロゴがあまり好みじゃないという...。あと、Lowepro ってモデルチェンジ前後に大胆な安売りをするので、ちょっと安物っぽいイメージがあるのも惜しいところ。安売りしなけりゃ良いのに...。

HAGLOFS / CORKER MEDIUM 18L

B011BMZSFC


これは変化球ですが、HAGLOFS の CORKER シリーズは一般用のバックパックながら、サイドアクセスタイプなので自分でカメラ用インナーを足せばある程度求める使い勝手に近づけられそうなんですよね。
デザイン的にはこの 3 製品の中では一番好みなんですが、街で見かけて「あのロゴのプリント剥がれやすそうだな...」と思っていたので、そこが微妙(笑

とりあえずもう少し悩んでみようと思います。

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2015/10/01 (Thu.)

TECHART EOS-NEX III

ファストハイブリッドAF対応のEF→Eマウントアダプター - デジカメ Watch
TECHART / EOS-NEX III

B015WIRBTW

TECHART から EF-αE マウントの新製品が登場。像面位相差 AF 機構を備えた E マウント機の「ファストハイブリッド AF」に最初から対応したモデルです。

同社の αE マウントアダプタとしては、ほんの 4 週間前のファームアップで CONTAX G-αE、EF-αE マウントアダプタともに α7R II のファストハイブリッド AF に対応したばかり。なのに、EF-αE に関しては早くも AF をより高速化したバージョンのアダプタを投入してくるとは、動きが速いですね...。
なお、ハードウェア的な進化点は AF の高速化のみならず、旧型ではファストハイブリッド AF 対応は α7R II のみだったのが、今回の新型では α7 II・α7・α6000 などの機種にも対応しており(残念ながら NEX-5R 世代は非対応のもよう)、多くの αE ユーザーに恩恵のあるアダプタと言えそうです。一眼レフは EOS だけどミラーレスは α、って人は少なくないと思うので。

まあ EF レンズは EOS で使うのが最も性能を引き出せるわけですが、「EF のこのレンズを使いたいけど、OVF じゃなくてチルト液晶で撮りたい」というシチュエーションは年に数回は出てきます。そのためだけにバリアングル対応の EOS ボディを買うわけにもいかないし、そもそもフルサイズでバリアングル対応の EOS は存在しないし、そういうときに EF-αE アダプタが欲しくなるんですよね。そのうち買おうと思っていたけど、そろそろ買い時なのかもしれません。

ただ、TECHART のマウントアダプタは、電子技術的には先端をいく製品ではあるけれど、細かいところを見ていくと製造面での作りは KIPON や METABONES よりも甘いところがあるし、アップデートもワイヤレスだとちょっと不安だったりするんですよね。他メーカーからも同様の製品が出てきて、比較して買える状況になると良いんですが。まあ、アジア系のマウントアダプタメーカーはどこも動きが速いので、もう少し待てば出揃ってきそうな気はします。

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2015/09/18 (Fri.)

α7S II

ソニー、最高ISO409600+5軸手ブレ補正の「α7S II」国内発表 - デジカメ Watch
ソニー / α7S IIicon

iconicon

α7S II が国内発表されました。

内容的には基本的に α7R II のボディに α7S のセンサを載せたもの、という位置づけですが、α7S に対して AF ポイント(この機種はコントラスト AF 専用)が 25 点→169 点に細分化されたり、フル HD 解像度での 120fps HFR 動画撮影対応、S-Log3 ガンマ対応など、細かく機能強化が図られています。とはいえ新機能は動画寄りのスペックを補強した側面が強く、スチルカメラとしては α7S の超高感度性能にボディ内 5 軸手ブレ補正や高倍率 EVF など、α7R II 譲りの機能が撮影の歩留まり向上に貢献する、といったところでしょうか。

α7R II にボディ内 5 軸手ブレ補正機能が内蔵された際に、同じ機構を搭載した α7S II が出たら暗所撮影カメラとして最強だろうと想像したことと思いますが、暗視カメラを除いては現時点でこれ以上暗所撮影に強いカメラはないでしょう。
私も α7S を昨年末に借りて使ってみて以来、定期的に α7S が欲しくなる発作を抑えるのに苦労しています(笑。まあ低解像度ゆえに使用シーンが限られるため、特殊用途のために 20 万円は出せないよなあ...と踏みとどまってきましたが、今回はさらに倍の価格ですからね(;´Д`)ヾ。逆に、α7S II が出てきたことで、初代 α7S が相対的に安く見えてしまう罠。だって α7S II を買う予算で旧 α7S と無印 α7 II が買えてしまうわけですよ!なんてお買い得(錯乱

でも冗談抜きで、「α7S があればアートアクアリウム、もっと良い写真撮れたんだろうな」みたいな後悔に苛まれることもなくなるわけで。さすがに 40 万円の新型には手が出ませんが、これで多少は中古市場への流通が増えるであろう初代 α7S が逆に今狙い目なのかもしれません。どうしようかなあ...。

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2015/09/11 (Fri.)

ZEISS Milvus

コシナ、カールツァイスと共同開発したレンズ「Milvus」 - デジカメ Watch

ZEISS Milvus

コシナがカールツァイスブランドの新レンズ群「Milvus」シリーズを発表しました。

最近、ツァイスから新シリーズのレンズ群が相次いで登場していますが、最近集中しているミラーレス向けのレンズではなく、今回は一眼レフ用のレンズになっています。「Milvus」は、近年のツァイスレンズのシリーズ名同様、鳥類のラテン語名に由来しており、今回はトビのラテン語表記からきている模様。
一眼レフ用のレンズは同じくコシナから ZE、ZF.2 マウント等の MF レンズ群が存在した上に、「Otus」シリーズも出ているので、それらとの棲み分けが気になるところ。ツァイス公式のレンズラインアップページの表記によると、旧レンズ群も Classic レンズシリーズとして当面は併売になるようですが、機能的に似ている部分も多いので、簡単に一覧を作ってみました。(ソニー製ツァイスレンズは除く)

シリーズカテゴリフォーマットAF/MF対応マウント
Otus一眼レフフルサイズMFZE/ZF.2
Milvus一眼レフフルサイズMFZE/ZF.2
Classic一眼レフフルサイズMFZE/ZF.2*
BatisミラーレスフルサイズAFαE
LoxiaミラーレスフルサイズMFαE
TouitミラーレスAPS-CAFαE/X
* Classic レンズには一部 ZF/ZS/ZK マウントも存在(ZK マウントは販売終了)

こうやって並べて見ると、ミラーレス用レンズはシリーズごとに棲み分けがはっきりしている(この棲み分けにどこまで細かな需要の違いがあるかは別として)のに対して、一眼レフ用の Otus/Milvus/Classic シリーズはいずれもフルサイズ対応 MF レンズで対応マウントもほぼ同じ、というモロかぶりの状態にあります。ただ、レンズ構成を見ると 50mm F1.4 と 85mm F1.4 以外の Milvus は同スペックの Classic シリーズのレンズ構成を踏襲しているようなので、いずれ Milvus が Classic シリーズを置き換えていくことになるのではないかと思います。構成は同じでも硝材や製造の精度、コーティング等がアップデートされることで Classic より高解像度になり、価格も 1.5~2 倍ほど高くなる、という方向性でしょうが。主軸となる 50mm と 85mm のレンズ構成を変えてきた(特に 50mm は定番の Planar タイプから Distagon タイプに変更してきた)ことから、単なる Classic レンズのリニューアルという位置づけではないと思われ、どのような描写に仕上がっているか、非常に興味があるところ。
ただ、超高解像レンズとしてはお値段も超弩級の Otus が存在することから、この Milvus シリーズが単に Otus の廉価版的な見え方になるのか、それとも Otus とは違った方向性を目指しているのか、も気になるところです。そういえば Otus も標準域の 55mm F1.4 が Distagon タイプなんですよね。そう考えると、同じような方向性でかけているコストが違うだけ、という可能性も十分にあり得ます。

あとこれは多くの方が指摘している部分ですが、最近のツァイスレンズの曲線主体でピントリングがプレーンなラバー、というデザインテイストはどうも好きになれません。これに似合うボディ、ほとんどないんですよね...。個人的に好きなのは Classic シリーズや ZM レンズのような金属的でメカメカしい、クラシカルなデザイン。そういうのはフォクトレンダーでやってね、ということなのかもしれませんが。

というわけで、Milvus シリーズは気になりながらも、相対的に Classic シリーズが俄然お買い得に見えてきました(笑。前々から 85mm F1.4 ZE くらいは欲しいと思っていたので、なくなる前に手を出しておきますかね!?ただ、最近は MF レンズは EVF でないと自信を持ってフォーカスを合わせられなくなってしまったので、いくら EOS 5D3 でも歩留まりを上げられる自信もないんですが(´д`)。

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2015/09/06 (Sun.)

TECHART TA-GA3 のファームウェアアップデート

TECHART「TA-GA3」ファームウェアアップデート: Ver.2.0(α7RⅡ専用)公開!
TECHARTの電子制御マウントアダプターがソニーα7R IIに対応 - デジカメ Watch

私も愛用する、CONTAX G-αE の AF 対応マウントアダプタ「TA-GA3」に、α7R II 対応のファームウェアアップデートがリリースされました。

そういえば私も購入以来一度もファームアップせずに使い続けていたので、この機会にアップデートしようかと思ったら、国内代理店である焦点工房のサイトには新ファームは「α7R II 専用」と書かれているじゃないですか。これはもしかして新ファームは α7R II 以外の機種では動作制限があるということかと思って両方持っている知人に聞いてみたところ、新ファームは他機種では AF-S(シングル AF)は使えるものの DMF モードが選択できなかったり、MF そのものも使えないという制限があるとのこと。
TA-GA3 の AF は完璧ではないので、DMF や MF を併用できないのは厳しい。最新ファームを適用するのはやめておくにしても、買ってから今までの間に出ているファームくらいは当てておくか、ということで、一つ前のバージョンにアップデートしてみることにしました。

TECHART TA-GA3

TA-GA3 のファームウェアアップデートは Bluetooth 経由で行います。非常に慎重な作業が必要なファームアップを、必ずしも接続が万全とは言いがたい Bluetooth 経由でやらせるとは、TECHART もかなりチャレンジャーだよなあ(´д`)。
製品には PC 用の Bluetooth 4.0 アダプタも付属していますが、最近はもう PC 経由でのアップデートは積極的には勧めていないようで、最新バージョンのアップデート手順は Android/iOS 版しか見つけられませんでした。なので Android 経由でアップデートしてみることにしましたが、それでも Google Play でのダウンロード数は 100 件のオーダーということで、このマウントアダプタがどれだけマニアックかということが改めて判ります(笑

TECHART TA-GA3

アップデート用アプリをインストールしてみたところ、TA-GA3 のファームウェアの一つ前のバージョンは半年ほど前にリリースされた 1.0.5 が存在するようです。
アップデータ上のこの表記を見ると、いったん 2.0.0 にアップデートしても旧バージョンにも書き戻せそうな感じに見えますが、できなかったら怖いのでやめておきます(ぉ

TECHART TA-GA3

アップデートを適用するには、バッテリが 50% 以上残っているボディにマウントアダプタを装着して、レンズは装着せずに一度電源を入れます。
レンズがついていると誤動作の原因になるということなのでしょうが、私はレンズとマウントアダプタは持っているけどボディキャップは持っていないので、ファームアップ中はカメラのイメージセンサが丸裸になっているという、かなり怖い状態(;´Д`)。この際だからボディキャップの一つくらい買っておくべきかもしれませんね...。

TECHART TA-GA3

この状態で、ボディ側の絞り値を「F90」に設定して一度シャッターを切り(おそらくこの行為をもってマウントアダプタ側がファームアップ待機モードになる)、そのままカメラの電源を切ります。

TECHART TA-GA3

その後、カメラとスマホをできるだけ近づけてから、スマホ側の画面にある「Update」ボタンをタップ。

TECHART TA-GA3

そうすると、アップデータが Bluetooth 経由でマウントアダプタに接続し、ファームの転送とアップデートを開始します。
ただカメラ側では動作状態が一切確認できず、スマホ上でも進行状況が左下の「93370->0」のような数値表記で見えるだけなので(おそらくファームウェア容量の Bytes 表記ですらなく、単純に 20 万分表記でのカウントダウンになっていると思われる)、ちゃんと進んでいるのかどうかとても不安。ちなみに右下には Bluetooth の信号強度と思われる数値が表示されていますが、何 dB くらいが安定値なのかも判らないので、どうせいっちゅうねんという感じではあります。

TECHART TA-GA3

とにかく何もすることがなくただ見守り続け、カウントダウンがようやく「0->0」になったところ(転送完了)でアップデート開始。アップデート中も進行状況はよく分かりませんが、ひたすら待つとアップデートが完了し、スマホとカメラの接続が自動切断されます。
この間 15 分程度のことではありますが、画面表示はプログレスバーを出すとかもうちょっと分かりやすさを考慮してほしいところ。

150906h.jpg

実はアップデート直後はカメラを操作してもアダプタが反応しなくて正直焦ったんですが(汗)、何度かバッテリを抜き差ししたりマウントアダプタをつけ外ししてみたら復帰。このファームアップによって AF が速くなった感覚はありませんが、AF 速度は(少なくとも α7R II 以外は)コントラスト AF である限りボディ側のアルゴリズムとマウントアダプタ自身が内蔵しているアクチュエータの性能に依存するはずなので、そもそも期待薄なのかな。
Ver.1.x 系のファームアップはマウントアダプタ発売後に登場したボディへの最適化や動作安定性の向上が主目的なんじゃないかと思います。以前のファームでは、まれにシャッターを切った瞬間にボディが電源ごと落ちる(そしてバッテリを抜き差ししないと復活しない)という不具合があったりもしましたし。アップデート後さほど使い込んだわけではないので完治しているかは不明ですが、直っているといいなあ。

正直なところ、改善されたんだかされてないんだかよく分からない上に、進捗状況が分かりづらくて超不安な作業なので、どうしても気になる不具合があるとか、α7R II のように新ボディ対応が明確に謳われているアップデート以外はあえて適用しない方が安全かもしれません(笑。

TECHART / TA-GA3

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2015/08/27 (Thu.)

Canon EF35mm F1.4L II USM

キヤノン、「EF35mm F1.4L」を約17年ぶりにモデルチェンジ - デジカメ Watch
キヤノン / EF35mm F1.4L II USM

B014IO02DS

ここのところ定番レンズのリニューアルを進めているキヤノンから、EF35mm F1.4L の II 型が登場しました。メインどころのズームレンズがあらかたリニューアルし終わったためか、最近は単焦点レンズの置き換えに注力しつつある印象。35/1.4L に関してはもう数年前からリニューアルの噂があっただけに、満を持して投入、というところでしょうか。

今回の最大の特長は、新素材「BR 光学素子」を採用し、青色系の短波光の収差を収差を低減してきたところ。蛍石に代表されるように、キヤノンは新硝材開発のトップランナーというイメージが強いですが、また新たな光学素子を投入してきました。とはいえ過去には DO レンズのようにあまり成功したとは言えない光学素子もありましたが(まあ今でも現行製品ですが)、シミュレーションと計測技術が大きく進歩した現代の新素材なので、効果は折り紙つきなのでしょう。

近年投入されている新レンズは EOS 5Ds のような超高画素機を前提に開発されている高解像レンズなので、これも間違いなく 5Ds との組み合わせで最高の性能を発揮する高性能レンズなのでしょう。ただお値段のほうも旧型から大きく上がってしまい、実売 27~28 万円と、そうそう手の出る価格帯ではありません(´д`)。個人的には同じ 35mm F1.4 ならばシグマの Art レンズもかなりの高性能レンズなので、同じ値段を出すならシグマの Art 単焦点シリーズを揃えてしまったほうが楽しめる気も。まあシグマは高解像度に振った分ボケがやや硬い印象があるので、傾向としてキヤノンのほうがボケ表現は柔らかそうだな、という気もします。
いずれにしても買えませんが、一度実機を使って自分で撮ってみたいですね。

個人的には 70-200/4L をそろそろリニューアルしてほしいところですが、現行モデルも発売からまだ 10 年経ってないし、もう少し後になるのかなあ。

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2015/07/06 (Mon.)

MindShiftGEAR のカメラバックパック

マインドシフトギア、機内持ち込み可能なバックパック - デジカメ Watch

MindShiftGEAR(マインドシフトギア)から新型のカメラバックパックが発表に。よさげですね、これ。

マインドシフトギアは私も愛用するシンクタンクフォトからスピンオフしたブランドで、タウンユース寄りの製品が多いシンクタンクフォトとは対照的に、アウトドア/サイクリング寄りのカメラバッグを発売しているブランド。今のところバックパックしか出していませんが、バックパックのベルトパック部分が分離して、ウエストポーチ的にぐるっと前面に回せるという超ユニークな機構が気になって、実は先日ターン 25 フォトを購入した際には、Manfrotto の Pro Lite 3N1-25 を含めた三製品の間で最後まで迷っていました。
最終的に、よく考えるとこれはバックパックのメインコンパートメントの容積が小さくなってしまい、逆に使い勝手が悪いのでは...という結論に至り、気室を分けたり一体運用したりツブシが効く MILLET にしたわけですが、その後もマインドシフトギアのバックパックは気にはなっていたんですよね。

今回追加された「ファーストライト」シリーズは、ローテーション 180 シリーズとは違ってごくオーソドックスなカメラバックパックながら、機能性の高さがマインドシフトギアらしく、扱いやすそうです。あと、小型モデル(20L)でもノート PC の収納と三脚の装着に対応しているのがキモだと思います。リュックタイプのカメラバッグで、小容量とノート PC 収納・三脚装着を兼ね備えたものって意外とないんですよね。あってもミラーレス前提だったりして。大容量モデルであれば他社にも選択肢はあるけど、20L モデルはオンリーワンの魅力を持っていると思います。

ターン 25 フォトはとても気に入っているけど、遠出するときでもなければちょっと大仰なんですよね。デイリーユース向けにファーストライトも欲しくなってきたなあ(←カメラバッグ沼)。

MindShiftGEAR / ローテーション 180 トラベルアウェイ

B00PXK42EW

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2015/06/29 (Mon.)

Sony FE 70-200mm F4 G OSS

自分への誕生日プレゼント。

ソニー / FE 70-200mm F4 G OSSicon

Sony FE 70-200mm F4 G OSS

α7R II はとても気になるけどさすがに買えないので、とりあえず手持ちの E マウントレンズ群を拡充して気を紛らわせます。この FE70-200/F4G は 55mm F1.8 と並んで、α7 を買った当初から手に入れたいと思っていたレンズ。個人的には標準ズーム域よりも中望遠域のほうが使用頻度が高いので、早く欲しかった一本です。

Sony FE 70-200mm F4 G OSS

望遠ズームの定番 70-200mm、F4 通し。手ブレ補正機能も当然搭載(流し撮り対応)。三脚座も付属しています。

中望遠好きとしてはポートレートから風景、ちょっとしたスポーツくらいまで幅広くこなしてくれる万能ズームだと思います。
主に α7 で使うつもりだけど、α6000 との組み合わせでも機動力が高いはず。秋の幼稚園の運動会くらいならば α6000+このレンズで十分かな。小学校は保護者席が遠いので焦点距離がちょっと足りませんが。

Sony FE 70-200mm F4 G OSS

付属のレンズフードは白塗り。花型ではありませんが、先端にはラバーが巻かれており、振り回して何かにぶつかったときにも多少は安全。

Sony FE 70-200mm F4 G OSS

同クラスのレンズであるキヤノン EF70-200/F4L(IS なしの旧型)と比較すると、サイズはほぼ同じ、重さはソニーのほうが 100g あまり重くなっています。結局イメージサークルの大きさと光学スペックが決まると、極端なソフトウェア補正をかけるか革新的な硝材を発明しない限りはレンズの大きさ重さは同じようなところに落ち着くということなのでしょう。少し残念ではありますが、こればかりは物理法則に支配されている以上は仕方ない。

Sony FE 70-200mm F4 G OSS

α7 につけるとこんなサイズ感。レンズが同スペックの一眼レフ用と大差ない大きさでも、ボディ側が他のフルサイズ一眼の半分の大きさ重さなので、軽快感はずいぶん違いますね。これならボディとレンズをバラせば通常の仕事カバンに入れて持ち歩けるレベル。

Sony FE 70-200mm F4 G OSS

今まで私の α7 は「標準ズームまたはマウントアダプタ用のベースボディ」という位置づけだったのが、このレンズでメインカメラとしての存在感が俄然高まってきました。FE のツァイスはボケが硬質なレンズが多いですが、こいつは G レンズなので柔らかいボケも強みのひとつ。α7 のちょっと違った一面を引き出せるかも。

この夏はこのレンズで、たくさん撮ろう。

ソニー / FE 70-200mm F4 G OSSicon

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2015/06/26 (Fri.)

α7R II

ソニー「α7R II」国内正式発表 ファーストインプレッション - デジカメ Watch
ソニー / α7R IIicon

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先週海外で発表されていた「α7R II」が国内でも正式発表されました。


世界初の 4,240 万画素フルサイズ裏面照射 CMOS センサに拡張 ISO 102400、単体での 4K 動画撮影対応、α7 II 譲りの 5 軸手ブレ補正、399 点像面位相差 AF と A マウントレンズの高速 AF 対応(ただしレンズ内モーター搭載レンズのみ)、さらには電子先幕シャッター&サイレントシャッターにまで対応、という α7R の弱点をことごとく潰してきただけでなく、既存の α7 シリーズの要素を全部盛りにしたようなカメラ。まさか α7 から二年足らずでここまで来るとは思いませんでした。

スペック上はボディ側にはほぼ弱点と言うべき弱点は見当たらず、EOS 5D シリーズや D800 シリーズと比べて物足りない点があるとすれば、操作ボタンの数の多さくらいでしょうか。いちいちメニューから辿らなくてもいい操作性は写真の歩留まりに直結するので、そこはまだ差がありますが、大きさ重さとのトレードオフでもあったりします。
それよりもここまでボディ側に不満がなくなってくると、レンズラインアップが寂しく感じます。絶対的な本数もまだまだ少ないですが、「このレンズがあるからこのマウントを選ぶ」と言える銘玉がない(強いて言えば 55mm F1.8 くらいか。あと今日発売の 35mm F1.4 と 90mm MACRO には期待)。ただ、α7 シリーズの強みはマウントアダプタで世にあるほぼ全ての 35mm 判(以上の)レンズが使えること。もしサードパーティ製の AF 対応 EF-E マウントアダプタでも A マウントの SSM レンズ並みのスピードが出せるのであれば、EF レンズが EVF やチルト液晶で使える、ということにもなってくるわけで、EOS・α 二刀流な俺大勝利!な時代がやって来ます(ぉ。まあこのあたりは発売後すぐに試す人が出てくるでしょうから、その検証結果に期待。

まあ価格が価格なのでそうそう手が出る代物ではありませんが、このカメラに入っている機能が今後下位機種にも順次反映されていくと考えると、E マウントの今後にも期待が持てるというものです。α7 III はまだしばらく先でしょうが、α6000 のモデルチェンジでボディ内手ブレ補正・サイレントシャッター・電子水準器復活、くらいまで踏み込んでくれたら、間違いなく即買いしてしまうと思います。

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2015/06/19 (Fri.)

SIGMA [Art] 24-35mm F2 DG HSM

シグマ、世界初フルサイズ用「24-35mm F2」を開発発表 - デジカメ Watch

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM

シグマからなんかすごいのキターーーーー(;´Д`)ヾ!!!

今回は事前のリークがほとんどなかったので油断してました。大口径広角ズーム、という意味では 18-35mm F1.8 DC HSM のフルサイズ版的な位置づけです。
さすがにフルサイズで F1.8 通しは難しかったようですが、F2 通しズームでもすごい。キヤノンの EF11-24mm F4L も驚くべきレンズでしたが、これも今までの常識を打ち破るスペックのレンズだと思います。これが実現できてしまう最新の硝材と設計・製造技術の進歩には、やはり目を見張るものがありますね。

ちなみにプレスリリース文の中では

特に24mmと35mmの焦点距離では、Artラインの2つの単焦点レンズと同等の光学性能をお楽しみいただけます。

とありますが、以前 18-35mm F1.8 DC と 35mm F1.4 DG を比較してみてまさにそんな感じだったので、同様のアプローチで開発されたレンズであれば期待して良さそう。価格次第ですが、これ開放 F 値にこだわらなければ 35mm F1.4 よりも活躍の幅の広いレンズになるかもしれません。
ズーム域は 18-35mm F1.8 DC の約 2 倍に対して、24-35mm F2 DG では約 1.5 倍。広角域では 1mm の差でも画角の差は大きいので倍率は問題ではありませんが、18-35mm では 28/35/50mm 相当の三本の単焦点レンズが一本に、という感じだったのが、今回は 24/28/35mm という感じで一段広角寄りにシフトしているので、用途が少し異なってきます。まあでも「フルサイズ機を使う人なら、50mm は F1.4 の単焦点レンズを何かしら使いたいはず」と考えれば、広角寄りに位置づけたのも理解はできます。そこはあえて外してきた企画の製品、というところなのでしょう。

発売日はまだ明らかになっていませんが、これは一度試してみたいレンズですね。どこかで試用する機会を設けられないものか...。

投稿者 B : 23:59 | Camera | DSLR | コメント (0) | トラックバック

2015/06/18 (Thu.)

GR II / PowerShot G3 X

リコー、Wi-Fiを新たに搭載した「GR II」 - デジカメ Watch

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リコーの GR がモデルチェンジして「GR II」になりました。カタログスペック上は旧型とほぼ変わらず、Wi-Fi/NFC を搭載しただけのマイナーチェンジ...と思わせておいて、画像処理エンジンのソフトウェア周りが刷新されており、ホワイトバランスの特性や階調表現、好感度画質などが改善されているとのこと。またエフェクトモードも追加されており、より表現力が高まったと言えます。
とはいえ光学系やイメージセンサは旧型から変更なしということなので、RAW で撮って自分で現像していく撮り方が主であれば新型の恩恵を受けるシーンは多くない、ということになります。そういう場合は価格の下がった旧型に今あえて手を出す、というのも賢明な判断ではないでしょうか。でも GR の良さはスナップをサクサク撮っていくスタイルにあると思うので、その写真をスマホに飛ばして即シェア、という用途には今回のモデルチェンジは適していると言えます。そういう使い方をしたい人は既に Eye-Fi なり FlashAir なりを導入済み、という話もありますが...。

しかし GR シリーズも「GR DIGITAL」を名乗っていた頃に比べると、現行の APS-C センサ搭載型「GR」になってからあまり話題にのぼらなくなったように思います。初代「GR DIGITAL」は現在に至るハイエンドコンデジのはしりであり、当時は他に選択肢もほとんどありませんでしたが、今やほとんどのカメラメーカーが似たようなコンセプトで様々な製品を発売していて、かつ当初の GR DIGITAL に熱中していた層が今はけっこうな割合でシグマの dp シリーズに手を出している(少なくとも私の周りはそう)、というのはあるでしょう。個人的には「歩留まりがよくてスマホ連携もしやすい」という点で、私にとっては dp よりも GR のほうが合っていると思いますが(笑。

キヤノン、1型センサー&24-600mm相当の「PowerShot G3 X」 - デジカメ Watch

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いっぽうキヤノンからは CP+ で参考出品されていた PowerShot G3 X が正式発表。GR II といい、もはやコンデジは大型センサ+高性能レンズか高倍率ズームかその両方を兼ね備えたものか、しか新製品が出なくなってきましたが、今日発表された 2 製品はまさにそれを象徴していると言えます。

1inch センサに 24-600mm F2.8-5.6 相当、という超望遠ズームレンズ(しかも明るい)を搭載したオールラウンダー的なカメラ。1.5inch センサ+24-120mm 相当ズームの G1 X、1inch センサ+24-100mm 相当ズームの G7 X に三つめのシリーズが追加され、ずいぶん選び甲斐のあるラインアップになってきました。
1inch センサ+望遠ズームという意味では、同じセンサを使いながら 24-200mm F2.8(通し)というスペックを選んだソニー RX10 あたりとは好対照なコンセプトで、なかなか面白い。

ただ、CP+ でモックを見たときの感想としては、本体もレンズもけっこう大きいんですよね...。常に超望遠域を使うわけでもないので、これなら私はミラーレスに普段は短めのレンズをつけておいて、いざというときだけ望遠ズームを持ち出す方を選ぶかなあ。まあ、一眼レフのサブ機というようなカメラでもないので、一眼を持たずにこれ一台で全部済ませたいとか、超望遠を常用するけど重い機材はイヤだ、という人であればピタッとハマるカメラでもあると思います。何しろ、600mm 相当のレンズにカメラ本体までついて、シグマ 150-600mm [Contemporary] の重さの 40% 以下しかないんですから(笑。

これらのカメラはおそらく私が手を出すことはないでしょうが、これだけ超成熟市場になったコンデジの世界において、メーカーの統廃合が進むわけでもなく(ペンタックスとリコーは一つになったけど)、こうやってユニークな製品がいろいろ出てくる、というのは非常に面白い出来事だと感じています。ただ、今のところ出てきている(かつ受け入れられている)のは性能や画質面での差異化を図ったものばかり。個人的には、もっとネットワークとかコミュニケーションとの融合を狙ったコンセプトのカメラが出てきてくれるとさらに面白いのになあ、と思っています。

投稿者 B : 23:12 | Camera | Compact | コメント (0) | トラックバック

2015/06/08 (Mon.)

MILLET TARN 25 PHOTO の故障と修理

この春に買ったばかりの MILLET のカメラザック、TARN 25 PHOTO。使い勝手が良くてとても気に入っていたわけですが、

MILLET TARN 25 PHOTO

こわれました(;´Д`)ヾ。

上面のハンドループが、付け根のところからほつれてきて、今にも千切れそうに...。
ザックを持ち上げるときに、まずここを掴んで持ち上げてからショルダーストラップに腕を通して担ぐ...という手順になるので、まず最初に荷重がかかるのがこの部分になるわけですが。確かに重い機材をたくさん入れて持ち運んでいたとはいえ、カメラザックとして作られたものがほんの数度の使用でこうなってしまうとは、さすがに弱くないですかね(;´Д`)ヾ。

というわけでメーカー修理に持ち込みました。修理は購入店舗への持ち込みが原則ということで、これを買った渋谷のミレーストアに持ち込んだところ、2 週間ほどで直って帰ってきました。家電系だと最近は交換対応が当たり前なので、ちゃんと修理されて帰ってくると、それはそれで嬉しいものがありますね。

MILLET TARN 25 PHOTO

ちゃんと直ってます。

店員さんに聞いてみたところ「カメラザックなのである程度の重量には耐えるように作られています。このザックはけっこう数量が出てますが、ここが壊れたのは初めて見ました」とのことなので、単なる個体不良だったのでしょう。
それでも、気分的にはやっぱり少し不安なので、今後は重い機材を入れたときにはできるだけショルダーストラップを持って持ち上げるようにしようと思います。

とりあえず「重い機材が入っているときに千切れなくて良かった」とポジティブに考えることにします(笑。それにしても最近、故障修理系が続いていますが、なんかの前触れなんでしょうか...。

投稿者 B : 23:52 | Camera | Camera Accessory | コメント (0) | トラックバック

2015/05/19 (Tue.)

Cyber-shot HX90V/WX500

EVF内蔵の30倍ズームコンパクト「サイバーショットHX90V」 - デジカメ Watch
ソニー、世界最小の30倍ズームコンパクト - デジカメ Watch

一年前に RX100 III を買って以来、ほぼ完全にコンデジへの興味を失っていましたが、久々に気になるコンデジが出てきました。先二か以外発表になっていた、Cyber-shot HX90V と WX500 です。
WX500 は、従来ならば一回り大きな筐体の HX シリーズに搭載されていた 30 倍ズーム(24-720mm 相当)の光学系を WX シリーズのボディに詰め込んできた意欲作。さらに HX90V は HX シリーズを WX シリーズ相当のボディに小型化した...というより、WX500 に EVF&GPS を追加したモデル、といったほうが正確でしょう。

私が気になっているのはもちろん HX90V のほう。

ソニー / Cyber-shot DSC-HX90Vicon

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主に子どもの発表会系の撮影用に、4 年前に買った HX9V の置き換えに良いなと思っています。当時はあのサイズで光学 16 倍ズーム、Wi-Fi も NFC もなし、という感じだったので、小さくなって 30 倍ズーム、手ブレ補正も強化され、Wi-Fi/NFC 搭載、チルト液晶、コントロールリングに EVF 搭載...と至れり尽くせり。おそらく小型化のためにソフトウェア的なレンズ補正は相当かかっていると思われますが、とりあえず買い換えの閾値は超えてきました。発表会撮影用としては、やっぱり暗いところでの撮影が多くなるので、液晶ではなく EVF で撮りたいことが多いんですよね。
センサ性能、画像処理エンジンの性能ともに HX9V の時代から大きく進化しているので、画質面の進歩も期待できそうです。RAW 撮影ができませんが、そこまではいくら何でも欲張りすぎですかね。

またデザインは RX100 シリーズのものをほぼ踏襲していて高級感があります。RX100 シリーズから買い増ししてもバr(ry
なお、WX500 にはありませんが、HX90V のほうにはグリップが最初からついているのも地味にポイント高い。後付けのグリップをつける必要がありませんからね。

とりあえず今から夏の間は買っても出番がないので、秋くらいに価格が多少こなれてきたら買い換えを検討したいところ。
まあ、望遠が使えて静かに撮れる機材であればコンデジにこだわる必要はないので、もし噂になっている α6000 後継あたりにサイレントシャッター機能がついていたりしたら、そっちに行っちゃうとは思いますが...。

投稿者 B : 23:49 | Camera | Compact | コメント (0) | トラックバック

2015/05/14 (Thu.)

EPSON EP-976A3 の故障と修理

我が家のインクジェット複合機エプソン EP-976A3 ですが、先日プリントしようとした際に、排紙トレイにこんなものが落ちていることに気がつきました。

EP-976A3

なんだこれ。

直前にしていたのが BD のレーベル印刷だったので、レーベル印刷機能関連の内部パーツが脱落したんじゃないですかね。そう思ってみると、このパーツ自体、ディスクトレイの切り欠きにちょうど合うサイズでもあるし。
ググってみたら、OKWave に一件だけ同じ症状の質問が上がっていました。

EPSON プリンターEP976A3に部品が・・・ 【OKWave】

とはいえ解決のヒントが示されているわけでもなく。
脱落したパーツを見る限り、何かが折れたり割れたりしたわけではなく「外れただけ」なので、自分で直せそうな気もします。とはいえ、プリンタは位置合わせがちゃんとできていないと印刷結果がずれたりしかねないので、素人作業で分解修理するのもちょっと怖い。

いろいろと逡巡した結果、やっぱりメーカー修理に出すことにしました。

とはいえ購入後 1 年は過ぎているので、有償修理扱いになります。調べてみたところ、この機種の修理には基本料だけで 15,000 円かかり、その他修理実費や送料も含めると 20,000 円近くかかりそう。これなら買い換えても大差ないんじゃね?とも思ったものの、そういえば今まで一度も使ったことがないヨドバシのアフターサービスポイントが貯まってたな...というのをふと思い出しました(ナイス俺)。アフターサービスポイント自体はもう新規加算が終了していて、このまま持っていても期限切れになるだけなので、それを使って修理することにしました。

GW を挟んだのでちょっと時間がかかったものの、ヨドバシ経由の修理依頼で自己負担 7,000 円余りで修理完了。

EP-976A3

修理報告書には「内部部品外れ」とのこと。ナカササエ...中支え、ということで内部で何かを支えていたパーツのようです。やっぱりディスクトレイ関連ですかね...。
OKWave に同様の症例があったので頻発しているのかとも思いましたが、エプソンのサポートにメールで問い合わせてみた感触では、少なくとも窓口が把握しているレベルの発生率ではなさそうです。

EP-976A3

ちなみに修理上がり品の同梱物には、ユーザー側でできる点検や清掃方法、故障が起きにくいようにする使い方に関する説明用紙が 4 枚も入っていました。実際紙詰まりやインク詰まりが原因の故障や、故障ではないメンテ不良レベルの修理持ち込みも相当多いんでしょうね。PC 周辺機器で未だにこれだけメカ駆動部が多い機器もないので、修理にかかるコストを考えると、こうやって少しでも再修理を減らすための努力をしているんだろうなあ...と少し同情したくなります。

EP-976A3

とはいえ 3 万円で買った複合機の修理費が 2 万円というのは、アフターサービスポイントがなかったら躊躇していた額です。修理費が高いというより販売価格が安すぎる(代わりにインクや用紙代が高い)だけなのでしょうが、複雑な気分ではあります。
ちなみにエプソン(メール)、ヨドバシ(電話)ともにサポート窓口は迅速でとても丁寧な対応であったことは書き添えておきます。

ともあれ、私自身はそれほどプリンタを使う機会は多くないけど、奥さんのほうが最近幼稚園や小学校関係でプリントアウトすることが増えているので、助かりました。

投稿者 B : 23:23 | Camera | コメント (0) | トラックバック

2015/05/11 (Mon.)

Canon EF50mm F1.8 STM

以前から「出る出る」と言われ続けていた、キヤノン EF50mm F1.8 II のリニューアルモデルがついに発表されました。

キヤノン、「50mm F1.8」を25年ぶりにリニューアル - デジカメ Watch
キヤノン / EF50mm F1.8 STM

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EF50mm F1.8 II は言わずと知れた「撒き餌レンズ」。アンダー 1 万円で単焦点レンズの面白さを味わえる、果てしない沼への入り口レンズとして多くのユーザーを呑み込んできました(笑。
今回のリニューアルでは AF 駆動がステッピングモーター化され、コーティングも現行世代のものにアップデート。加えてマウント部分にも金属パーツが奢られています。その分価格も 2 万円近くまで上がってしまいましたが、現行型が登場した時代は「50mm 単焦点=はじめの一本として買う標準レンズ」だったのに対して、現代では「50mm 単焦点=標準ズームからステップアップするためのレンズ」になっているので、多少のグレードアップは必然と言えるでしょう(それでも十分に安いですし)。

気になるのはレンズ構成が現行型と変わらぬ 5 群 6 枚ということですが、定番中の定番と言えるガウスタイプの構成ですし、現行型も価格帯を超えた描写として評価が高いので、コーティングの変更だけでも十分、という判断なのでしょう。それよりも STM 化されることで AF 速度向上と静音化を実現し、フルタイム MF も可能になることで、現行型の弱点を一気に解決してきたことが見逃せません。

価格帯的には「出たらとりあえず買っとけ」レベルではありますが、私は EOS 5D3 には EF40mm F2.8 STM がつけっぱなしになっているので、これを買ってもどれくらい出番があるかは未知数。まあ、それでもコストパフォーマンス的には買って損しないレンズではあると思いますが、おそらく私の身の回りで買う人が何人も思い浮かぶので、少し試させてもらってからでもいいかも(笑。