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2019/03/17 (Sun.)

F1 オーストラリア GP 2019

本日は待ちに待った F1 2019 年シーズン開幕戦、オーストラリア GP の決勝日。私は例によって青山のホンダ本社ビルで開催されたパブリックビューイングに参加してきました。

Honda ウエルカムプラザ青山|FORMULA 1 2019 ROLEX AUSTRALIAN GRAND PRIX パブリック・ビューイング

F1 オーストラリア GP パブリックビューイング

去年の経験から 10:00 の開館時刻に間に合うように行けばそれなりの席は取れるだろうと高を括っていたら、開館時点で 250 人くらいの行列ができていました(;´Д`)ヾ。去年までとは違い今年はレッドブルとのタッグで結果が期待できる分、応援しようというファンも増えているのかもしれません。これはもしかして一階席は空いてないかも...と思いましたが、なんとか中央付近に一席空いているところを見つけたので、それなりにいい席で観戦できました。

冬季テストでは圧倒的な速さを見せ、今年はフェラーリの年なのでは?とまで言われていましたが、いざ蓋を開けてみれば開幕戦はメルセデスがフリー走行から席巻し、予選もコースレコードを樹立しながらフロントロウ独占。レッドブル・ホンダはガスリーがチームの戦略ミスでまさかの Q1 落ち、いっぽうフェルスタッペンはフェラーリの一台を食って 4 番手スタートと明暗が分かれました。トロロッソのほうはアルボン 13 番手、クビアト 15 番手と期待には及ばなかったものの中団のタイムは拮抗しており、決勝への期待がかかります。

決勝は 2 番手のボッタスが見事なホールショットを決め、ハミルトンを出し抜きます。その後ろはハミルトン-ヴェッテル-フェルスタッペン-ルクレールと続き、レースはそのまま膠着するかと思われました。
が、レースペースに劣るフェラーリはこのままでは状況を打開できないと判断したのか、ヴェッテルのピットインタイミングを予定より早めてハミルトンに対してアンダーカットを仕掛けます。ハミルトンはそれに対抗し、翌周にピットイン。フェラーリのギャンブルは失敗に終わりましたが、レッドブル・ホンダにとってはこれが後半に効いてきます。
フェルスタッペンがスタート時に履いていたソフトタイヤは想定よりもよく保ち、早めにタイヤ交換したハミルトン/ヴェッテルに対して逆にオーバーカットを掛けられるかどうかという位置関係。一方ハミルトンとヴェッテルが交換したミディアムタイヤでは残りの周回を走りきれるか微妙なところ。フェルスタッペンは仮にオーバーカットできなかったとしても中盤以降にコース上でヴェッテルとハミルトンを攻めることができるというまたとない状況を得ました。

去年までのホンダ製 PU ならば ICE のパワーが足りないとか MGU の回生が足りないという理由で追い切れないことも少なくありませんでしたが、今年のホンダ派ひと味違う。もちろんシャシーの良さやフェルスタッペンの技量によるところも大きいでしょうが、フェルスタッペンはまずヴェッテルを追いまくって 31 周目に見事オーバーテイク!今季最速と言われていたフェラーリをレッドブル・ホンダがコース上で抜き去る瞬間には、思わず涙が出ました。
その後フェルスタッペンは引き続きハミルトンに標的を移し、チャンスを虎視眈々と狙うもののハミルトンはなかなか隙を見せません。逆にフェルスタッペンが一瞬ミスをしてコースオフする場面もあったほど。残り 4 周でフェルスタッペンがファステストラップを記録しながらハミルトンを攻め続けたものの、結局決め手がないままチェッカー。ハミルトンはタイヤのグリップに苦労しながらも、なんだかんだで最後まで状況をコントロールしていました。

結局最後まで誰にも脅かされることなく独走したボッタスが今季最初のレースを制しました。去年はチームオーダーもあって未勝利のシーズンを過ごしたボッタスですが、これを機にナンバー 2 に甘んじず攻めていってほしい。最後にリスクを取ってフェルスタッペンからファステストラップを奪ったのも良かったと思います。しかしこのファステストラップ、直前にフェルスタッペンが記録したタイムよりも 1 秒近く速いんですよね...レッドブルが実力でメルセデスを打ち負かすのは簡単なことではなさそうです。

とにもかくにもフェルスタッペンが 3 位表彰台獲得!ホンダにとっては 2008 年以来、第四期 F1 としては初めてのポディウムに上りました。レッドブルと組んだことで今年は何勝かできるチャンスがあるとは思っていたものの、実際に表彰台に上がる姿を見ると嬉しいですね。

F1オーストラリアGP:レッドブル・ホンダ初戦でフェルスタッペン3位表彰台! ボッタスが独走で開幕戦制す|motorsport.com日本版

F1 オーストラリア GP パブリックビューイング

4 位以下はフェラーリの二台にマグヌッセン、ヒュルケンベルグ、ライコネン、ストロール、クビアトの順。三強はともかくとしてその後ろにハース/ルノー/アルファロメオ/レーシングポイント/トロロッソが一台ずつ入っているのが興味深い。マクラーレンも予選で一台 Q3 進出しているし、今季は三強とウィリアムズ以外の 6 チームが本当にダンゴ状態になりそうです。

レッドブル移籍後初レースだったガスリーは残念でした。決勝も無意味(?)にピットストップを引っ張った挙げ句、コースに復帰したのがクビアトの後ろ。その後ほぼずっとテールトゥノーズだったにも関わらず抜きあぐね、そのままポイント圏外でフィニッシュすることになりました。オーバーテイクしづらいサーキットとはいえこの結果はなかなか厳しいモノがあります。ガスリーには今回のレースのことは早く忘れて次のレースへ切り替えていってほしいところ。

冬季テストから最速と言われていたはずのフェラーリが本当に失速したかどうか、は正直まだ判りません。メルセデスのテストでの遅さがブラフだった可能性はなきにしもあらずですが、むしろメルセデスがテスト後の二週間できっちりキャッチアップしてきたことと、おそらく伝統的に公道サーキットで強いメルセデスとそうでもないフェラーリの違いが出ただけという気もします。本来のマシン性能はむしろ次のバーレーンや中国以降で明らかになるのではないでしょうか。

ともあれ、まだ 1 レース観ただけですが今季の F1 は本当に面白そう。三強の実力は昨年以上に伯仲していそうだし、それ以降のチームも含め全体的に差が縮まって結果を予測するのが難しいシーズンです。パワーユニット導入以降で最も面白い一年になりそうな予感。

F1 オーストラリア GP パブリックビューイング

ホンダ ウェルカムプラザ青山では、F1 新シーズンの開幕を記念して歴代のホンダ F1 マシンが並べられていました。展示されていたのはリッチー・ギンサーが駆ったホンダ RA272(1965)、ケケ・ロズベルグの乗ったウィリアムズ・ホンダ FW09(1984)、まだ記憶に新しいジェンソン・バトンのホンダ RA106(2006)、そして昨年のガスリー車トロロッソ・ホンダ STR13(2018)。セナ時代のマクラーレン・ホンダが一台も並んでいないのがちょっと意外でしたが、この並びはそれぞれの参戦期における初優勝車(第四期を除く)で、今シーズンはこの第四期の STR13 に代えて初優勝車としてレッドブル・ホンダ RB15 を置きたいというホンダからの意思表示と受け取りました。今季のレッドブル・ホンダへの注目はもはや「勝てるかどうか」ではなく「いつ勝つか、そして何勝できるか」に移っているような気もします。

F1 オーストラリア GP パブリックビューイング

フェルスタッペンがポディウムに上がったことで、パブリックビューイングはこれまでの中で最も盛り上がりました。次のバーレーンは昨年ガスリーが初入賞、その次の中国は昨年レッドブルが勝っていて、いずれも験の良いサーキットと言えます。サーキットとの相性という意味で言うと遅くともモナコまでには一勝を挙げてほしいところ。応援する身としても今まで以上に力の入るシーズンが始まりました。

投稿者 B : 22:51 | F1 | Season 2019 | コメント (2) | トラックバック

2019/02/28 (Thu.)

レッドブル・ホンダ 2019 チームウェアを購入

F1 の 2019 年シーズンもいよいよあと二週間あまりで開幕ですが、私はそれに先立って今シーズンモデルのチームウェアを購入しました。

PUMA / レッドブルレーシング チームポロシャツ 2019

RedBull Honda

レッドブル・ホンダのチームポロシャツです。お台場のユーロスポーツにて購入。

オフィシャルのチームウェア(インナー系)には T シャツ・ポロシャツ・チームシャツの三種類あって、鈴鹿に着ていくつもりなら迷わずチームシャツを選ぶところですが、今年も鈴鹿には行けなさそう。とはいえエアレースやモトクロスなど F1 以外のモータースポーツイベントにも着ていこうと思っているので、今回は着やすさと動きやすさ重視でポロシャツを選びました。

RedBull Honda

レッドブルのウェアっていつもは濃紺地にスポンサーロゴが並んでいるだけでデザイン的な面白みに欠けるんですが、今年はホンダとのジョイントを意識してかレッド/グレーのラインが入っていてレーシーなイメージになっています。特に襟元のアクセントがイイ感じじゃないですか。去年のトロロッソのチームポロも鮮やかな配色で気に入っていましたが、このレッドブルのはポロシャツそのものの作りが良いこともあって親チームらしい風格を伴っていると思います。

ただ、ホンダ製 PU を搭載しているのにアストンマーチンのロゴのほうが目立っている(二箇所もある!)のは悔しいですね。タイトルスポンサーだから仕方ないとはいえ、来シーズンに向けてはホンダ一本で行けるように結果と影響力を出していってほしいところ。
それにしてもレッドブルは数年前まで日産(インフィニティ)のロゴを掲げて走っていたことを思えば、時代は変わったものです。

RedBull Honda

本当はポロシャツ以外にフーデッドスウェット(スウェットパーカー)も欲しかったんですが、けっこういい値段するのでいったん保留。今は B・A・R ホンダ時代に買ったジップスウェットを十数年着続けているからいい加減買い換えたいんですが、モータースポーツシーズン中は半袖で過ごすことが多いので、結局部屋着として使ってる時間のほうが長いんですよね...。シーズンが始まってレッドブル・ホンダが相応の結果を出し始めたら、お祝いに買おうと思っています(笑。

投稿者 B : 22:22 | F1 | Season 2019 | コメント (0) | トラックバック

2019/02/13 (Wed.)

Red Bull RB15 / Toro Rosso STR14

【F1新車発表】レッドブル・ホンダ1号マシン初披露。これまでとは一線を画すカラーリング|motorsport.com日本版

「レッドブル・ホンダ」としての初めての F1 マシン、RB15 がついに発表されました。第四期ホンダ F1 としては待望の初優勝に期待がかかるマシンだけに、要注目です。

毎年シェイクダウン時にはライバルの解析を妨げるためか(?)ダズル迷彩など手の込んだ特殊塗装を施す傾向のあるレッドブルですが、今回もシェイクダウン限定の衝撃的な黒赤のカラーリングを纏っての登場。まるで隈取りのようなデザインはカッコイイですが、色合い的には 2015-16 年のマクラーレン・ホンダを連想させるのがちょっとアレ(´д`)。それでもこれがあのエイドリアン・ニューウェイが手がけてホンダ製 PU が載った初のマシンと考えると、否が応でも期待が高まってきます。

このカラーリングのせいでディテールが分かりにくいものの、基本的には完成度の高かった RB14 をベースに 2019 年のテクニカルレギュレーションに適合させたマシンであることが判ります。しかし今季は PU 性能重視でリヤ周りの絞り込みは控えめでいくかと思いきや、サイドポッド後端は昨年以上に果敢に絞り込んだ形状になっているのが驚き。ルノー時代と違ってワークス扱いとはいえ、ここまで攻めた設計をしてくるとは。速そうだけど信頼性に一抹の不安が残りますが、「速いけど壊れる」マシンこそニューウェイの真骨頂でもあります(笑

ま、ローンチ仕様はあくまで今後の開発ベースに過ぎず、開幕戦までの間にディテールは大きく変わるはずですが、少なくとも期待は持てそうです。
ただホンダワークスになったにも関わらずタイトルスポンサーがアストンマーチンで、ホンダロゴよりもアストンロゴのほうが大きいのがなんか残念(´д`)。

本家レッドブルに先行してトロロッソ・ホンダ STR14 も発表されていました。

こちらはまた去年とはずいぶん変わって、かなりレッドブル寄りのデザインになりました。パワーユニットが共通化されることでギヤボックスやサスペンション等もレッドブルからの供給を受けることになり、基本的な設計思想が似通ってしまうのは当然ではありますが、リヤエンドの絞り込みからサイドポッドのインテーク形状、周辺のエアロガジェットに至るまでレッドブルの影響を受けていて、これはライバルチームからの批判を間違いなく受けるだろうなあ...と予想されるデザイン。まあ去年のハースが合法だったんだからこれくらいアリ、というところでしょうか。
フロントノーズとエンジンカウルに刻まれたホンダロゴの存在感からいって、レッドブルよりもトロロッソのほうがワークスチームっぽさがあるのが何とも言えない(笑。

これらのマシンが本当に速いかどうかは来週から始まるバルセロナテストで傾向が掴めることでしょう。
レッドブル/トロロッソ以外にもメルセデスやルノーも 2019 年仕様のマシンを発表していて、いよいよ開幕が近づいてきた感があります。

投稿者 B : 22:59 | F1 | Season 2019 | コメント (0) | トラックバック

2019/02/03 (Sun.)

Toro Rosso STR13 Racecar

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

昨年の日本 GP パブリックビューイング以来、久しぶりにホンダウェルカムプラザ青山に行ってきました。昨年一年の戦いを終えたスクーデリア・トロロッソ STR13 ホンダのピエール・ガスリー車が展示されているということで。

Honda ウエルカムプラザ青山|Red Bull Toro Rosso Honda 「STR13」+パワーユニット「RA618H」展示

トロロッソのマシンは昨年の開幕戦の際に STR13 Prototype という名のショーカーを見たことはありますが、レース仕様の実車は今回が初めて。ずっとテレビ画面を通じて応援してきたマシンがこの目で見られるとあっては行かざるを得ません。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

近年はどのチームも単色でスポンサーロゴの数も限られているチームが増えてきた中、この鮮やかなメタリックブルー×メタリックレッドのマシンはサーキットでかなり映えますね。個人的には本家レッドブルのカラーリングよりも良いと思えるくらい気に入ってしまいました。まあ 2019 年にレッドブル・ホンダが本当に速かったらあっさり意見を変えるかもしれませんが(笑

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

ステアリングが装着されたままのコクピット。周辺に目をやるとハロやバックミラーのステーに至るまで無数の空力付加物がつけられていて、かなり細かな部分までエアロ開発が進められていたことが分かります。ただチーム的にはセットアップをまとめきれないレースが多かったのは残念なところ。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

2019 年はテクニカルレギュレーションが変更になりエアロ開発に大きな制限が加えられますが、2018 年で見納めになってしまったものの一つがこのフロントウィング。複雑な形状と多段フラップ化によって実質的なディフューザーと化し、またフロントタイヤにできるだけ空気を当てないような整流が行われているのがこのフロントウィングですが、2019 年には横幅が広げられる一方でエレメントの枚数に規定が入りカスケードウィングや翼端板外側のフラップも禁止されることで、見た目が大きく変わってしまう部分です。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

2017~2018 年にかけて熾烈な開発競争が行われたバージボード~サイドポッドエントリー部分。2017 年使用の Prototype に比べるとかなり複雑な形状になっていて、試行錯誤の跡が見られます。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

フロアも単なる一枚板ではなくて、地味だけど細かい空力上の工夫が見て取れます。フロアのエッジに S 字型のフェンスのようなものがいくつも立っているのは、このフロア正面から下面端に空気を流すことでフロア下面に空気のカーテンを作り、フロントからマシン下を流れてくる空気がサイドに抜けずにディフューザーに流れていくようにという発想でしょうか。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

リヤウィングは 2019 年仕様は幅・高さともに変更されて大型化するので、この形状も今回が見納め。
翼単板上部のスリットも確か禁止されるはずなので、見た目はガラッと変わりそうです。

F1 では以前に比べればリヤウィングの重要性は相対的に下がっていますが、それでも DRS の有無でトップスピードが大きく変わるくらいのダウンフォースとドラッグを発生させているデバイスであることには変わらないので、この部分の開発競争にも注目です。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

近年の F1 は一頃に比べてディフューザーが大型化しているので、バックからの眺めが格好いいんですよね。

翼単板の裏側には ORGANICS by Red Bull シリーズのうち日本未発売のトニックウォーターのカラーリングが施されています(表面はシンプリーコーラ)。

Honda RA618H

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

STR13 の隣には、2018 年仕様のパワーユニット「RA618H」も展示されていました。
基本的にはマクラーレン時代の RA617H の発展型だから基本的な構造は似ていますが、18 年型のほうが少しだけ大ぶりに見えます。小型化よりもパフォーマンスと信頼性を重視した結果でしょうか。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

年間を通じて何度かポテンシャルを感じさせるレースはあったものの、なかなか結果に結びつかなかった STR13。2019 年はレッドブルとの 2 チーム体制になり、間違いなく開発は加速するはず。2018 年最終戦まで引きずった信頼性の問題は 2019 年序盤も尾を引きそうな気配は感じつつも、久しぶりにホンダ製 PU がレースで勝てる可能性が感じられる年でもあります。トロロッソのほうは今年は多数のパーツをレッドブルと共有することでレースよりも開発に専念する年になるのかもしれませんが、PU 以外にもレッドブルと共有できるデータが増えることで去年よりはいいレースができる可能性だってあります。レッドブルにはもちろんがんばってほしいけど、トロロッソも変わらず今年も応援しようと思います。

ちなみにこのレースカーの展示はいったん 2/7(木)まで、その後一週間あまりのお休みを挟んで再び 2/16(土)~28(木)まで行われるとのこと。けっこう長期間にわたって展示されるようなので、ファンの方は是非。

投稿者 B : 23:13 | F1 | Photograph | Vario-Tessar FE 24-70/F4 ZA OSS | α7 III | コメント (0) | トラックバック

2019/01/20 (Sun.)

F1 シンガポール市街地コースを歩く

シンガポール市街地コース

先日のシンガポール出張はスケジュールがみっちり詰まっていて観光も食事もシンガポールらしさを味わう余裕がほとんどなかったのですが、最終日にほんの三時間ほど空きができたので一番やりたかったことだけやって帰ろう!と思ってここに行ってきました。

ちなみに今回の写真は全て RX100 III にて撮影。出張なのでさすがにレンズ交換式カメラは持って行きませんでした。

シンガポール市街地コース

F1 シンガポールグランプリのサーキットです。
シンガポールでのレースは常設サーキットではなく市街地コースで行われますが、メインストレートとピット施設だけは専用設備として常設されています。

調べてみたところグランプリ期間外はこのメインストレート含め自由に入って良いらしいのですが、今回は何かのイベントの設営をやっていて中には入れず。一カ所だけ入れそうなところがあったものの、係員の人に NG と言われてしまいました。残念。

シンガポール市街地コース

サーキット内には入れないので海沿いの遊歩道的なところから覗き込むのが精一杯ですが、グランドスタンドの隙間からピットが見えるとちょっと興奮します。
ビルには全くグランプリ期間ではないにも関わらず F1 の新ロゴや「FORMULA 1 NIGHT RACING」の看板が掲げられていて、この施設が事実上 F1 専用であることが窺えます。

シンガポール市街地コース

立入禁止区間の終わり。ターン 3 からターン 2 方向に向かって撮ったカットです。去年も 20 台の F1 マシンが乗り越えていったであろう縁石が見えます。

シンガポール市街地コース

ターン 3 を抜けた後はもう一般道。歩道が沿っていてここは普通に歩くことができます。
中央分離帯代わりに縁石が敷かれていますが、これがグランプリ期間中は取り払われて道幅が広がり、代わりに道沿いにウォールが設置されるということでしょう。

この公道コース付近は立体交差がたくさんあって、レーシングスピードでここを走ると迫力がありそうだな...と感じます。

シンガポール市街地コース

ターン 5。丁字路になっている右側の道を抜けてバックストレートへと突入していきます。

シンガポール市街地コース

ちなみにここ、海沿いなだけあってダックツアー(水陸両用バスで巡るバスツアー)の車両が頻繁に走っています。乗客がみんなすごく楽しそうで羨ましい。私も今度来る機会があったら一度乗ってみようと思いました。

シンガポール市街地コース

リッツ・カールトンやパンパシフィックといった高級リゾートホテルを脇目にバックストレートを抜けていきます。
なおこの通りは F1 の進行方向とは逆向きの一方通行らしく、仮にレンタカーで仮想シンガポール GP を走ってみたくてもそれはできません(笑。

シンガポール市街地コース

いくつもの立体交差をくぐり抜けたこのあたりで高速セクションのセクター 1 が終了し、直角コーナーが連なるセクター 2 へと入っていきます。

シンガポール市街地コース

特徴的なデザインの JW マリオットホテルがある交差点がターン 7、ここを左折していきます。
ちなみにここをこのまま直進していくと、カクテル「シンガポール・スリング」発祥の店として有名になったラッフルズホテルが右手に見えてきます。

シンガポール市街地コース

ターン 7 を曲がってすぐ次の交差点がターン 8。かなり大きな交差点で(これだけの市街地で片側四車線というのは東京ではちょっと考えにくい)、歩行者はこの交差点を歩いて渡ることはできません。

シンガポール市街地コース

というわけで、併設されている地下道を通って交差点の反対側へと出ることになります。

シンガポール市街地コース

交差点の次がすぐにターン 9。ここにある高層ビルはスイソテル・ザ・スタンフォードホテルです。
こうして歩いてみると、この公道コースはシンガポール沿岸の名所をなぞるようなレイアウトになっていて、観光産業への効果をよく考慮されていることが分かります。

シンガポール市街地コース

ターン 9 の後は少し距離のあるストレート。左手が運動公園になっていて見通しが良く、対岸の高層ビル群が見えてきます。この風景はなかなか面白く、F1 ドライバーたちもきっと楽しいに違いない。

シンガポール市街地コース

ナショナル・ギャラリー・シンガポールの豪華な建物の前がターン 10。
ここを過ぎると、ビジュアル的な意味でのシンガポール GP のハイライトと言える領域に入っていきます。

シンガポール市街地コース

シンガポール GP では F1 マシンは二つの橋を渡るのですが、一つめがこのアンダーソン・ブリッジ。百年以上前に作られた歴史ある橋ですが、古いだけあって道幅が狭い!ここを F1 が走り抜けていくというのだから実際に目にするとちょっと驚きます。

シンガポール市街地コース

二つめの橋はより大きなエスプラナード・ブリッジ。ここはあの有名なマリーナベイ・サンズホテルや観覧車などを一望できる、シンガポール随一の景勝です。

そしてこの橋のふもとにあるのが、

シンガポール市街地コース

シンガポールの代名詞でもあるマーライオン。さすが有名な観光地だけあってかなりの混雑でした。
一方で「世界三大がっかり」と言われる観光スポットなのであまり期待しないで見に行ったら、案外悪くないじゃないですか(笑。そういえば『よりもい』のシンガポール回でも「思ったよりがっかりしない」と言われていましたが、その後調べてみたところこのマーライオンは 2002 年に現在の場所に移設され、ポンプも改修されて水が常時出るようになったため、以前に比べればがっかりしなくなったのだとか。

シンガポール市街地コース

というわけでマーライオンの後はエスプラナード・ブリッジを進んでいきます。
この橋の途中でセクター 2 から 3 に切り替わり、ラップは終盤へと突入します。

シンガポール市街地コース

橋を下りきったところで再び大きな交差点。先ほどのターン 8 と同じ交差点に反対側から侵入していくのがこのターン 14 です。

シンガポール市街地コース

高速コーナーであるターン 15 の後は 90° コーナーを細かく繋いだいかにもストリートサーキットらしい区間に入ります。

が、

シンガポール市街地コース

この区間も立入禁止(;´Д`)。
どうもここで設営しているイベントというのは二月の春節(中華圏の旧正月)に向けたもののようですね。

なおこの先の区間が 2008 年にルノーのネルソン・ピケ Jr. がクラッシュを起こした、いわゆる「クラッシュゲート事件」の現場だったりします。見たかったなあ...。

シンガポール市街地コース

気を取り直して来た道を戻り、90° ターン区間をショートカットした先がターン 20。
ここから先は公道区間から再び専用サーキット区間に入っていきます。

シンガポール市街地コース

というわけで、道沿いには縁石と DHL のスポンサーロゴの痕跡が残っています。
公道区間は意識しなければ F1 が走っている道とは気付かないくらいですが、こういうのを見るとサーキットに来た実感が湧いてきますね。

シンガポール市街地コース

そしてターン 22~23 の最終コーナーを立ち上がってゴール。

自分の足でスタート/ゴールラインが踏めないのは残念ですが、シンガポール市街地コースを実質的に一周できたので満足です。
なおシンガポール市街地コースは一周約 5km で、私の足なら普通に歩いて 60~70 分というところが、写真を撮りながらかつスーツケースを引きずりながらだったので(汗)まるまる二時間近く歩きました。30℃ 近い気温の中を二時間歩くと汗だく、ヘトヘトになりますね(;´Д`)。

シンガポール市街地コース

私は今まで鈴鹿や富士ですらサーキットウォークをしたことがないので、初めて F1 用のコースを自分の足で歩けて満足しました。
今度シンガポールに来る機会がいつあるか分かりませんが、年に 1~2 回は出張で来ることがありそうなので、グランプリウィークにかかる時期に出張が入るといいなあ(笑。

投稿者 B : 21:59 | F1 | Photograph | Sony RX | コメント (2) | トラックバック

2018/11/27 (Tue.)

F1 アブダビ GP 2018

F1アブダビGP:波乱続出のレースを完全制圧。ハミルトンが完勝で11勝目|motorsport.com日本版

2018 年の F1 最終戦は今季を象徴するようなレースでした。

前戦ブラジルでは棚ボタで勝ったものの、アメリカ GP 以来いまいちパッとしないレースが続いていたハミルトンでしたが、アブダビではほぼ非の打ち所のないレース運びで完勝。唯一勝利を脅かされたのはタイヤ戦略の異なるリカルドのステイアウト中に雨が来るかどうかというギャンブルでしたが、天気はハミルトンに味方し、結局ポールポジションからレースをコントロールしきってトップチェッカー。フェラーリも悪くはなかったけど対抗できるほどの速さはなく、レッドブルの追い上げも届かず。中団以下の展開も含め、まるで今シーズンの縮図を見ているかのようなレースであり、そういう意味では順当なリザルトだったのではないでしょうか。

個人的にはハミルトンがロシア GP での「借り」をこの最終戦で返すのでは...と予想していましたが、序盤こそ 1-2 体勢だったものの中盤以降あれよという間にヴェッテル/フェルスタッペン/リカルドにオーバーテイクを許して 5 番手。さすがにこの位置ではハミルトンに譲られるべきポジションもなく、表彰台にすら上がれないまま最終戦を終えました。今季のボッタスはハミルトンと同じマシンに乗っているとは思えないほどの差があり、フェラーリやレッドブルを抑えきれないシーンも多かった。結果だけ見れば今季はセカンドドライバーとして必要十分な働きをしたと言えますが、来季はエステバン・オコンがメルセデスのリザーブドライバーに就くというし、うかうかしていられないんじゃないですかね。せめて 1 勝は挙げてほしかったなあ...。

終盤戦に良い流れを作ってきたレッドブルは今回も 3-4 位フィニッシュ。特にリカルドは優勝(ともう少しで優勝だったレース)を含む 5 連続表彰台という非常に良い形でシーズンを締めくくりました。序盤、前戦の意趣返しとばかりにオコンにやり返す場面もあり、チャンピオンを狙うのならああいうのがアキレス腱になるんだよなあ...とは思いますが、レースの組み立てに安定感が出てきました。来シーズン、本当に期待していいんでしょうか。

トロロッソはまさかの二台揃っての予選 Q1 落ち。それでもレースではガスリーがスタートに成功し、終盤まで入賞圏内を走っていたにも関わらず、最後の最後で PU にトラブルが発生してリタイア。ハートレーは彼らしい粘りの走りで入賞まであと一歩というところまで来たものの、届かず。浮き沈みが激しく、しかもあと一歩届かない...というこれまた今季を象徴するかのような内容だったと言えます。それでも一年前にホンダが置かれた状況を考えれば大きく前進した一年だったし、明るい兆しを感じつつシーズンを終えられたのは良かったのではないでしょうか。

全 21 戦という長かった 2018 年シーズンもこれにて終了。今年はアロンソの実質的な F1 引退やライコネンのザウバー移籍を含め、ドライバーマーケットには大きな動きがあります。最終的に 6 人のドライバーがレギュラーシートを失う形になれば、一方で新しくシートを得るドライバーもいるわけです。

ロバート・クビサ、ウイリアムズからF1復帰! 2010年最終戦以来の参戦へ
トロロッソ・ホンダF1、アレクサンダー・アルボンの起用を正式発表。クビアトのチームメイトに|motorsport.com日本版

ウィリアムズの残り 1 席はクビサの 9 年ぶりの復帰、トロロッソは噂されていたアルボンがフォーミュラ E を蹴って F1 のシートを獲得しました。これで事実上来季の全てのシートが埋まったことになります。個人的にはブレンドン・ハートレーがトロロッソに残留できなかったのはとても残念ですが、来年もインディなり WEC なりで活躍してくれることを願っています。ホンダの田辺さんのコメントに「またいつでもHondaに日本食を食べに来てください」とあるのが、ハートレーとホンダの関係を物語っているようで微笑ましい。今後もホンダ関連のシートに座ってくれると嬉しいんですが。

グランプリの終わったアブダビでは、早速オフシーズンテストが開始され、既にライコネンがザウバーのマシンで走っているとのこと。2019 年シーズンはもう始まっています。

投稿者 B : 21:49 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/11/14 (Wed.)

F1 ブラジル GP 2018

F1ブラジルGP決勝:ハミルトンが今季10勝目。フェルスタッペンはスピン後に猛追も優勝逃し2位

ブラジル GP はハミルトンの優勝やメルセデスのコンストラクターズタイトル獲得よりもフェルスタッペンが話題の中心だったと言えます。

予選から 0.5 秒の中にトップ 6 がひしめくという接戦で誰が勝ってもおかしくないレースでしたが、決勝はスタート直後からフェルスタッペンが絶好調。ボッタスやヴェッテルを真っ向勝負でオーバーテイクするキレの良い走りで、40 周目にはハミルトンさえもオーバーテイクして首位に。まるで今季のチャンピオンはハミルトンではなくフェルスタッペンだったかのような力強さでしたが、その数周後に周回遅れのはずのエステバン・オコンと接触、スピンしてポジションを失います。どうやらタイヤを労りつつ走るフェルスタッペンに対してタイヤ交換直後だったオコンのほうがペースが速く、ラップダウンを取り戻そうとして仕掛けたようですが、いくらなんでもラップリーダーに対して行って良い行為ではなかったなと。チェッカー後もオコンはレースを台無しにされたフェルスタッペンに対して謝るどころかまるで挑発するような半笑い。個人的にはオコンの速さは買っていて、来季のシートが見つからないことに対しても同情的に思っていましたが、今回の行為はさすがにいただけません。レース後にフェルスタッペンがオコンを小突いた行為も褒められたものではないけど、気持ちは解る。オコンについてもシートが決まらずに焦る気持ちがあったのかもしれませんが、こんなんじゃちょっと応援できないなあ...。

結果的に 2 位フィニッシュだったとはいえ、今回のフェルスタッペンは完全に優勝に値する走りでした。完勝した前戦メキシコも含めダウンフォース量が物を言うサーキットで RB14 との相性が良かったのでしょうが、D・リカルドのお株を奪う見事なオーバーテイクといい、何か一皮むけたんじゃないかと思わせるモノがありました。今季は無謀とも思える接触が多くて来季のエースドライバーとしては不安の方が大きかったですが、このメキシコ~ブラジルのような走りが続けられるのであれば、その資格があると言えます。
またここにきて戦闘力を増しているように見えるレッドブルの来季には期待ができそうですね。過去の例を見ても、シーズン終盤に連勝あるいはそれに相当するレースができるチーム/ドライバーは翌年も強いことが多いですし。ホンダとのジョイントに向けていい兆候が感じられたのが、このブラジルにおけるレッドブル&フェルスタッペンにとってのせめてもの救いでしょうか。

ハミルトンはこのレースを勝ってコンストラクターズタイトルを決めましたが、アメリカ大陸に渡ってからのメルセデスはどうもセットアップを決めきれず、事実上フェラーリやレッドブルの後塵を拝しています。まあ今季のメルセデスはシーズンを通して最速マシンだったわけではなく、敵失を見逃さずに勝てるチームとしての総合力と「ハミルトン一点集中」で勝ったと言って良い。ただマシンが最大限熟成されたはずのこの時期に失速が目立つのは、来季に向けての不安材料になりそう。ホンダファンとしての願望も含め、来季は今季以上に三つ巴の接戦になってもおかしくありません。

トロロッソは比較的良かったメキシコとは対照的に、予選はまずまずだったのに決勝では見るべきところがないくらいに失速したグランプリでした。ガスリーはストレートスピードがないことを訴えていたようですが、結局は手持ちの材料を使い切れていないチーム力の問題なんだろうなあ。レースによって浮き沈みが激しいのが今年の中団争いの厳しさとはいえ、その中でもトロロッソには安定感がなさすぎる。来季は今まで以上に「レッドブルの B チーム」として開発やデータ採りに比重が置かれそうなだけに、アブダビでは最後に良いところを見せてほしいところです。

投稿者 B : 21:57 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/10/30 (Tue.)

F1 メキシコ GP 2018

F1メキシコGP決勝レポート:ベッテル猛追及ばず、フェルスタッペン完勝。ハミルトンが5度目の王者に|motorsport.com日本版
ハミルトン、"完敗"のメキシコGPで自身5度目の載冠を決める「この結果を光栄に思う」|motorsport.com日本版

今シーズンの F1 ももう残り三戦。メキシコ GP は全盛期を彷彿とさせる速さでフリー走行からレッドブルが席巻、フェルスタッペンが完璧な勝利を手にしました。

予選は 3/100 秒差でリカルドが制し、レッドブルがフロントロウ独占からのスタート。しかしホールショットを決めたのはフェルスタッペンのほうで、その後は後続に脅かされることもなく完勝。メルセデスにもフェラーリにも彼を止めることはできませんでした。
大きな勝因は RB14 のダウンフォース量の大きさでしょうか。高地サーキットで気圧が低いメキシコではシャシーの持つダウンフォースの差がより大きくなり、パワーユニットの性能による差は相対的に小さくなります。マシン性能で有利だったことはフェルスタッペンとリカルドの予選タイムが近かったことからも明らかで、そこに昨年もここで勝っているフェルスタッペンの「コースとの相性の良さ」が乗っかっての勝利と言えそうです。
チームメイトのリカルドはハミルトンやヴェッテルと争いながら終盤まで 2 位をキープしていましたが、ハイドロリック系のトラブルにより突然のリタイア。ルノー移籍を発表してからのリカルドは本当に運に見放されていますね...。

フェラーリはライコネンが勝った前戦アメリカから序盤戦の速さを取り戻したかに見えましたが、レッドブルの圧倒的な速さには届かず。2-3 フィニッシュは悪い結果ではなかったものの、ヴェッテルが 2 位でチェッカーを受けた瞬間にハミルトンの年間チャンピオン獲得が確定しました。

対照的に良いところがなかったメルセデス。どうしちゃったの?というくらい決勝ではペースが上がらず、タイヤももたずで 4-5 位フィニッシュがやっとという状況。これくらいメタメタでも 4-5 位に入れてしまうのが今のメルセデスですが、ハミルトンとしてはせめてポディウムに上がって戴冠を祝いたかったことでしょう。

ハミルトンはこれで二年連続、通算五回目のチャンピオン獲得。特に今年は戦闘力のあるフェラーリ・ヴェッテルと真っ向勝負に勝っての戴冠で、本人にとっても手応えと価値のあるシーズンだったのではないでしょうか。一方ヴェッテルは夏以降のゴタゴタがなければチャンピオンが獲れていた可能性もあるだけに、後半戦の戦い方には大いに反省するところがあるはず。さらにチーム間の戦力差が縮まると思われる来季はさらなる僅差の戦いを見せてほしいところです。

トロロッソ・ホンダはガスリーが PU 交換ペナルティで最後尾、ハートレーが 14 番手からのスタート。終盤には 11-12 位をランデブー走行していて、何かアクシデントがあればダブル入賞もあり得るというポジションでしたが、結局はリカルドのリタイアでガスリーが 10 位入賞したのみ。ハートレーは中盤に起こしたオコンとの接触でペナルティを受け 14 位。7・9 位入賞で 8pt を加算したザウバーにコンストラクターズポイントで逆転されてしまいました。最下位から入賞したガスリーの頑張りはともかく、ハートレーの不運さには本当に同情したくなります。噂によると既にチームからは解雇通告を受けたとも言われています。内容よりも結果が求められるのが F1 の常とはいえ、現実は厳しいですね...せめて残り二戦、二人でザウバーを再逆転して締めくくってほしいと思います。

投稿者 B : 22:45 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/10/23 (Tue.)

F1 アメリカ GP 2018

F1アメリカGP決勝レポート:キミ・ライコネン、跳ね馬復帰後初勝利。ハミルトン王者決定ならず|motorsport.com日本版

おめでとうライコネン!!!

鈴鹿でのハミルトン完勝を受けて今回でタイトル防衛が決まってしまうかにばかり注目が集まっていたアメリカ GP ですが、レースを制したのはまさかのライコネンでした。
もう後がないヴェッテルは FP1 での赤旗無視で 3 グリッドダウンのペナルティを受け、スタートから不利な状況。それで焦ったのかどうかは不明ですが、スタート後間もなくダニエル・リカルドと接触、またしても最後尾から追い上げるレースになります。まるで二週間前の鈴鹿のリプレイを見ているかのようなアクシデントで、ヴェッテルのあの仕掛け方は無謀とは言わないけどこの後がない状況ですべきことではなかった。ヴェッテルはレッドブルで四連覇していた頃に「速いマシンに乗って PP から逃げるレースは速いけど混戦には弱い」と言われていましたが、フェラーリに移ってからのヴェッテルはまさにここ一番での勝負弱さが露呈しているように思います。

ライコネンは 2 番グリッドから好スタートを決めてターン 1 までにハミルトンの前に出てからは見事なペースコントロールでタイヤを労りながらポジションを守りました。対するハミルトンも急遽 2 ストップ作戦に変更して見事な追い上げを見せたものの届かず。2 位に入ったフェルスタッペンも鈴鹿とは対照的なクリーンな走りで魅せてくれました。とかく 1 ストップ作戦ばかりになりがちな今季にしては珍しくタイヤ戦略の異なるマシンがトップ争いを繰り広げるレースで、最後まで誰が勝つか分からない面白いレースだったと言えます。厳しいタイヤライフを制御したライコネンの勝ち方は、久しぶりにまさにライコネンらしい走りでした。

ライコネンは残り三戦でザウバーへの移籍が決定しているわけで、五年半ぶりとなる今回の勝利はかなり高い確率でライコネンの F1 キャリア最後の優勝になるでしょう。個人的には二十代の頃の「手がつけられないほど速いけど脆い(これは当時のエイドリアン・ニューウェイのクルマ作りによるところも大きかったけど)」走りに惚れ、2005 年の鈴鹿で 17 番手スタートからの大逆転優勝を現地観戦してさらに魅了されて以来のライコネンファンなので、今回の勝利は本当に嬉しい。

トロロッソはロシア~鈴鹿で投入した「スペック 3」パワーユニットにさらに信頼性向上のアップデートを施した「スペック 3.1」を今回投入。それにより二台揃って最後尾からのスタートでしたが、結果的にはハートレーが 11 番手フィニッシュ...からのオコン/マグヌッセンの違反による失格で 9 位入賞。いっぽうガスリーはスタート後の接触によるマシン不調もあって入賞圏外でした。鈴鹿に続いてパワーユニットはいいけどセットアップが決めきれないレースにやきもきさせられましたが、結果的にハートレーがポイント獲得できたことは素直に喜びたい。ハートレーは後半戦に入って速さはないものの安定感が出てきており、個人的には残留してほしい気持ちが強いですが、レッドブルは F2/フォーミュラ E のアレキサンダー・アルボンをトロロッソに乗せようとしているようで。育成枠外から獲ってくるくらいなら継続性を重視したほうがいいと思うんだけどなあ...。

投稿者 B : 22:30 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/10/07 (Sun.)

F1 日本 GP 2018

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

今年もついに F1 日本グランプリがやってきました。昨年までのマクラーレン・ホンダ体制はグダグダすぎて最後の方はあまり応援する気もなくなっていましたが、今年のトロロッソ・ホンダはポジティブな協力関係が見えてファンとしても応援したい。というわけで、(家庭の事情で鈴鹿にまでは行けなかったので)開幕戦以来のパブリックビューイングに参加してきました。

Honda ウエルカムプラザ青山|2018 FIA F1世界選手権シリーズ 第17戦 Honda日本グランプリレース パブリック・ビューイング

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

13:30 のイベント開始に対して 10:30 頃にウェルカムプラザ青山に到着したところ、整理券番号は 100 番ちょっとで前方の席を確保できました。席を取っておけばずっと座っている必要はないので、あとはショールーム内を見て回ったり、グッズショップを覗いたり、ビル前の展示車に乗り込んでみたり、近隣でお昼を食べたりしながら過ごします。

会場内ではレッドブル・エナジードリンクのサンプル配布も行われていてけっこう盛況。エナジードリンクがノーマル缶だったのがちょっと惜しい(鈴鹿の現地では限定トロロッソ缶が発売されていた模様)。あとトロロッソのカーデザインにも採用されているレッドブル・コーラ、国内でも発売されてはいるらしいんですがどこにも売ってないのでせめてこの場で飲んでみたかったなあ...。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

決勝スタート前にトロロッソ・ホンダのドライバーであるブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリーからのビデオメッセージ上映もあり。ビデオは昨日の予選終了後に収録されたようで、予選 6・7 位という好結果をふまえて二人ともいい表情でのコメントでした。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

雨に助けられたとはいえ、6・7 番手からのスタートというのは今季だけでなく第四期ホンダとしても最高のグリッド。とはいえ後ろからはヴェッテルやリカルドが追い上げてくるのが目に見えていて、ポジションキープさえ難しいけどダブル入賞も夢ではないはず...と期待がかかる決勝でしたが、

【F1日本グランプリ 2018】メルセデスのルイス・ハミルトン選手が優勝。フェラーリのベッテル選手は6位に終わる - Car Watch

決勝レースの経過は Car Watch の笠原さんの記事↑が完璧なので詳細は割愛します。

トロロッソはスペック 3 パワーユニットの本格投入でマシンのポテンシャルは高かったものの、とにかくタイヤ戦略の失敗に尽きるレースでした。スタートタイヤを引っ張りすぎてガスリーはフォースインディアはおろかザウバーにも抜かれて一旦入賞圏外に。その後はタイヤ戦略の異なるザウバーの二台をパスして 10 位まで戻したものの、おそらくザウバーの攻略でタイヤにダメージを負ったのかフォースインディアまでは追えず、逆に残り 3 周でサインツに抜かれて 11 位でゴールするのがやっと。ハートレーもやっぱりコース上での勝負弱さが今回も出てザウバーを抜きあぐね、13 位でフィニッシュ。ピット戦略さえ間違えなければガスリーは 7~8 位を狙えていたレースだと思うと悔しくてなりません。今季のトロロッソはこういう変にタイヤを引っ張ってポジションを落とすレースが何度もあって、もうレースストラテジストをクビにしたほうがいいんじゃないでしょうか...。

上位争いのほうは例によってメルセデスの完勝。3 位以下はフェルスタッペンがライコネンとヴェッテルを撃墜(´д`)。フェルスタッペンはもうミラー見てないんじゃないかというラフプレーぶりで、来季ホンダ勢のエースを任せるのが不安になりますね(速いときは手がつけられないほど速いけど...)。でもライコネンはともかく、もうポイントを落とせないヴェッテルは「相手がフェルスタッペンであること」を忘れてオーバーテイクを仕掛けてしまったのは失策でしょう。まあレーサーとしてはコーナリング時にドアが開いているのが見えたら飛びこんじゃうものなのでしょうが。
これでハミルトンとヴェッテルのポイント差は 67 となり、もはやハミルトンのチャンピオン防衛は決定的なものとなりました。今年もシーズン後半の小さい失策の積み重ねにアクシデントが加わってチャンピオンシップが決してしまう、という結局いつものフェラーリでしたね...。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

ウェルカムプラザ青山のショールーム内では、トロロッソのショーカー展示こそありませんでしたが(さすがにこの期間は鈴鹿で展示してるんでしょうか)、ドライバー二人のヘルメット+レーシングスーツが展示されていました。開幕戦のときには逆にマシンだけだったので、これが見られるのはそれはそれで貴重です。近年は地味なレーシングスーツが増えている中で(どのチームもスポンサー減ってますからね)、この鮮やかなブルーのスーツはけっこう好き。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

このヘルメットはハートレーのもの。トロロッソの二人のヘルメットはマット仕上げをベースに頭頂部だけグロスになっているのが特徴的。テレビ画面だとなかなかこういうディテールまでは見えないので、実物をじっくり眺められるのは楽しい。
F1 ドライバーはヘルメットのどこかに母国のシンボルを入れることが多いですが、ハートレーは頭頂部にニュージーランドの国土をペイントしています。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

こちらはガスリーのヘルメット。いかにもフランス人らしいトリコロールカラーが美しい。しかも、マットブルーをベースにしながら赤と白のラインは光沢あり、かつ境界線にはラメまで入っているという凝ったデザインです。
ちなみにハートレーはベル製、ガスリーはアライ製のヘルメットを使っている模様。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

ガスリーのヘルメット、後頭部のフランス国旗柄の中に「JB17」の文字を発見。これ、三年前に亡くなった同郷のジュール・ビアンキ(カーナンバー 17。F1 では永久欠番扱いとなっている)に敬意を表したものだと思われます。ガスリーには是非彼の遺志を継ぎ、プロスト以来二人目となるフランス人 F1 チャンピオンを目指してほしい。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

というわけで、レース自体はいろいろと悔しさの残る結果でしたが、久しぶりのパブリックビューイングは楽しめました。やっぱり自宅で独りで観戦するより、他のファンの方々と一体感を持ちながら応援できるのはいいですね。
今シーズンも残り 4 戦、トロロッソはどこまでやれるか分かりませんが、ホンダのスペック 3 のポテンシャルは確かなものだったし、単に来季に向けた開発として終わらせずに少しでも上を目指してがんばってほしいところ。その結果が来シーズンのスタートダッシュに繋がるはずです。

投稿者 B : 22:31 | F1 | Season 2018 | コメント (2) | トラックバック