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2018/10/23 (Tue.)

F1 アメリカ GP 2018

F1アメリカGP決勝レポート:キミ・ライコネン、跳ね馬復帰後初勝利。ハミルトン王者決定ならず|motorsport.com日本版

おめでとうライコネン!!!

鈴鹿でのハミルトン完勝を受けて今回でタイトル防衛が決まってしまうかにばかり注目が集まっていたアメリカ GP ですが、レースを制したのはまさかのライコネンでした。
もう後がないヴェッテルは FP1 での赤旗無視で 3 グリッドダウンのペナルティを受け、スタートから不利な状況。それで焦ったのかどうかは不明ですが、スタート後間もなくダニエル・リカルドと接触、またしても最後尾から追い上げるレースになります。まるで二週間前の鈴鹿のリプレイを見ているかのようなアクシデントで、ヴェッテルのあの仕掛け方は無謀とは言わないけどこの後がない状況ですべきことではなかった。ヴェッテルはレッドブルで四連覇していた頃に「速いマシンに乗って PP から逃げるレースは速いけど混戦には弱い」と言われていましたが、フェラーリに移ってからのヴェッテルはまさにここ一番での勝負弱さが露呈しているように思います。

ライコネンは 2 番グリッドから好スタートを決めてターン 1 までにハミルトンの前に出てからは見事なペースコントロールでタイヤを労りながらポジションを守りました。対するハミルトンも急遽 2 ストップ作戦に変更して見事な追い上げを見せたものの届かず。2 位に入ったフェルスタッペンも鈴鹿とは対照的なクリーンな走りで魅せてくれました。とかく 1 ストップ作戦ばかりになりがちな今季にしては珍しくタイヤ戦略の異なるマシンがトップ争いを繰り広げるレースで、最後まで誰が勝つか分からない面白いレースだったと言えます。厳しいタイヤライフを制御したライコネンの勝ち方は、久しぶりにまさにライコネンらしい走りでした。

ライコネンは残り三戦でザウバーへの移籍が決定しているわけで、五年半ぶりとなる今回の勝利はかなり高い確率でライコネンの F1 キャリア最後の優勝になるでしょう。個人的には二十代の頃の「手がつけられないほど速いけど脆い(これは当時のエイドリアン・ニューウェイのクルマ作りによるところも大きかったけど)」走りに惚れ、2005 年の鈴鹿で 17 番手スタートからの大逆転優勝を現地観戦してさらに魅了されて以来のライコネンファンなので、今回の勝利は本当に嬉しい。

トロロッソはロシア~鈴鹿で投入した「スペック 3」パワーユニットにさらに信頼性向上のアップデートを施した「スペック 3.1」を今回投入。それにより二台揃って最後尾からのスタートでしたが、結果的にはハートレーが 11 番手フィニッシュ...からのオコン/マグヌッセンの違反による失格で 9 位入賞。いっぽうガスリーはスタート後の接触によるマシン不調もあって入賞圏外でした。鈴鹿に続いてパワーユニットはいいけどセットアップが決めきれないレースにやきもきさせられましたが、結果的にハートレーがポイント獲得できたことは素直に喜びたい。ハートレーは後半戦に入って速さはないものの安定感が出てきており、個人的には残留してほしい気持ちが強いですが、レッドブルは F2/フォーミュラ E のアレキサンダー・アルボンをトロロッソに乗せようとしているようで。育成枠外から獲ってくるくらいなら継続性を重視したほうがいいと思うんだけどなあ...。

投稿者 B : 22:30 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/10/07 (Sun.)

F1 日本 GP 2018

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

今年もついに F1 日本グランプリがやってきました。昨年までのマクラーレン・ホンダ体制はグダグダすぎて最後の方はあまり応援する気もなくなっていましたが、今年のトロロッソ・ホンダはポジティブな協力関係が見えてファンとしても応援したい。というわけで、(家庭の事情で鈴鹿にまでは行けなかったので)開幕戦以来のパブリックビューイングに参加してきました。

Honda ウエルカムプラザ青山|2018 FIA F1世界選手権シリーズ 第17戦 Honda日本グランプリレース パブリック・ビューイング

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

13:30 のイベント開始に対して 10:30 頃にウェルカムプラザ青山に到着したところ、整理券番号は 100 番ちょっとで前方の席を確保できました。席を取っておけばずっと座っている必要はないので、あとはショールーム内を見て回ったり、グッズショップを覗いたり、ビル前の展示車に乗り込んでみたり、近隣でお昼を食べたりしながら過ごします。

会場内ではレッドブル・エナジードリンクのサンプル配布も行われていてけっこう盛況。エナジードリンクがノーマル缶だったのがちょっと惜しい(鈴鹿の現地では限定トロロッソ缶が発売されていた模様)。あとトロロッソのカーデザインにも採用されているレッドブル・コーラ、国内でも発売されてはいるらしいんですがどこにも売ってないのでせめてこの場で飲んでみたかったなあ...。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

決勝スタート前にトロロッソ・ホンダのドライバーであるブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリーからのビデオメッセージ上映もあり。ビデオは昨日の予選終了後に収録されたようで、予選 6・7 位という好結果をふまえて二人ともいい表情でのコメントでした。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

雨に助けられたとはいえ、6・7 番手からのスタートというのは今季だけでなく第四期ホンダとしても最高のグリッド。とはいえ後ろからはヴェッテルやリカルドが追い上げてくるのが目に見えていて、ポジションキープさえ難しいけどダブル入賞も夢ではないはず...と期待がかかる決勝でしたが、

【F1日本グランプリ 2018】メルセデスのルイス・ハミルトン選手が優勝。フェラーリのベッテル選手は6位に終わる - Car Watch

決勝レースの経過は Car Watch の笠原さんの記事↑が完璧なので詳細は割愛します。

トロロッソはスペック 3 パワーユニットの本格投入でマシンのポテンシャルは高かったものの、とにかくタイヤ戦略の失敗に尽きるレースでした。スタートタイヤを引っ張りすぎてガスリーはフォースインディアはおろかザウバーにも抜かれて一旦入賞圏外に。その後はタイヤ戦略の異なるザウバーの二台をパスして 10 位まで戻したものの、おそらくザウバーの攻略でタイヤにダメージを負ったのかフォースインディアまでは追えず、逆に残り 3 周でサインツに抜かれて 11 位でゴールするのがやっと。ハートレーもやっぱりコース上での勝負弱さが今回も出てザウバーを抜きあぐね、13 位でフィニッシュ。ピット戦略さえ間違えなければガスリーは 7~8 位を狙えていたレースだと思うと悔しくてなりません。今季のトロロッソはこういう変にタイヤを引っ張ってポジションを落とすレースが何度もあって、もうレースストラテジストをクビにしたほうがいいんじゃないでしょうか...。

上位争いのほうは例によってメルセデスの完勝。3 位以下はフェルスタッペンがライコネンとヴェッテルを撃墜(´д`)。フェルスタッペンはもうミラー見てないんじゃないかというラフプレーぶりで、来季ホンダ勢のエースを任せるのが不安になりますね(速いときは手がつけられないほど速いけど...)。でもライコネンはともかく、もうポイントを落とせないヴェッテルは「相手がフェルスタッペンであること」を忘れてオーバーテイクを仕掛けてしまったのは失策でしょう。まあレーサーとしてはコーナリング時にドアが開いているのが見えたら飛びこんじゃうものなのでしょうが。
これでハミルトンとヴェッテルのポイント差は 67 となり、もはやハミルトンのチャンピオン防衛は決定的なものとなりました。今年もシーズン後半の小さい失策の積み重ねにアクシデントが加わってチャンピオンシップが決してしまう、という結局いつものフェラーリでしたね...。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

ウェルカムプラザ青山のショールーム内では、トロロッソのショーカー展示こそありませんでしたが(さすがにこの期間は鈴鹿で展示してるんでしょうか)、ドライバー二人のヘルメット+レーシングスーツが展示されていました。開幕戦のときには逆にマシンだけだったので、これが見られるのはそれはそれで貴重です。近年は地味なレーシングスーツが増えている中で(どのチームもスポンサー減ってますからね)、この鮮やかなブルーのスーツはけっこう好き。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

このヘルメットはハートレーのもの。トロロッソの二人のヘルメットはマット仕上げをベースに頭頂部だけグロスになっているのが特徴的。テレビ画面だとなかなかこういうディテールまでは見えないので、実物をじっくり眺められるのは楽しい。
F1 ドライバーはヘルメットのどこかに母国のシンボルを入れることが多いですが、ハートレーは頭頂部にニュージーランドの国土をペイントしています。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

こちらはガスリーのヘルメット。いかにもフランス人らしいトリコロールカラーが美しい。しかも、マットブルーをベースにしながら赤と白のラインは光沢あり、かつ境界線にはラメまで入っているという凝ったデザインです。
ちなみにハートレーはベル製、ガスリーはアライ製のヘルメットを使っている模様。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

ガスリーのヘルメット、後頭部のフランス国旗柄の中に「JB17」の文字を発見。これ、三年前に亡くなった同郷のジュール・ビアンキ(カーナンバー 17。F1 では永久欠番扱いとなっている)に敬意を表したものだと思われます。ガスリーには是非彼の遺志を継ぎ、プロスト以来二人目となるフランス人 F1 チャンピオンを目指してほしい。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

というわけで、レース自体はいろいろと悔しさの残る結果でしたが、久しぶりのパブリックビューイングは楽しめました。やっぱり自宅で独りで観戦するより、他のファンの方々と一体感を持ちながら応援できるのはいいですね。
今シーズンも残り 4 戦、トロロッソはどこまでやれるか分かりませんが、ホンダのスペック 3 のポテンシャルは確かなものだったし、単に来季に向けた開発として終わらせずに少しでも上を目指してがんばってほしいところ。その結果が来シーズンのスタートダッシュに繋がるはずです。

投稿者 B : 22:31 | F1 | Season 2018 | コメント (2) | トラックバック

2018/10/02 (Tue.)

F1 ロシア GP 2018

F1ロシアGP決勝:ハミルトン、ボッタスの"サポート"で今季8勝目。ベッテル、タイトル争い崖っぷち|motorsport.com日本版

今シーズンもいよいよ佳境を迎えたロシア GP。ここにきてメルセデスが本当に強い!フロントロウ独占からの 1-2 フィニッシュで三連勝を飾り、ハミルトンがヴェッテルとのポイント差を 50 にまで広げました。

予選は Q1 からメルセデスが圧倒的に速く、「マシン性能ではフェラーリの方が上」という今季の評判を完全に覆すほどの差。Q3 はボッタスが僅差でハミルトンを抑えて PP を獲得。ボッタスは昨年メルセデスでの初優勝をここロシアで挙げるなど得意とするサーキットで、今季初優勝も期待できます。
決勝はスタート直後にハミルトンとの競り合いがあったものの守り切り、中盤までは実質的なトップをキープ。しかしピットストップのタイミングでヴェッテルがハミルトンに対してオーバーカットを成功させたことでシナリオが崩れます。その後ハミルトンはコース上でヴェッテルをオーバーテイクしポジションを戻したものの、ハミルトンとヴェッテルのポイント差を確実に広げたいトト・ウォルフがチームオーダーを発令。ボッタスとハミルトンの順位を入れ換え、ボッタスをヴェッテルに対する壁として使います。
レースはこの状態で膠着し、終盤に再度ハミルトンとボッタスのポジションを入れ換えるオーダーが出ることもなく、ハミルトン首位のままフィニッシュ。ボッタスは実力的には勝てていたレースを譲り、ハミルトンはヴェッテルに対してレース 2 勝分のポイント差をつけることに成功しました。

メルセデスは今季ドイツ GP でハミルトンとボッタスのバトルをやめさせるチームオーダーを発令し、その次のハンガリーではトト・ウォルフがボッタスのことを「ウィングマン(補佐役)」と発言、イタリア GP でもボッタスにライコネンを抑え込ませてハミルトン逆転の地ならしをさせるなど、チーム戦略が徹底しています。だからこそフェラーリにこれだけの差をつけていられるのでしょうが、今回ばかりはちょっと冷徹すぎるんじゃないの...とも思います。ハミルトンの戴冠を確実にすることも重要ですが、勝てることを証明する機会を与えないとボッタスも自信を失っていくだろうし、長期的に見てこれが正しいのかどうか。今のメルセデスにはシューマッハー全盛期のフェラーリに似たものを感じますね...。

対するフェラーリは 3-4 位フィニッシュがやっと。予選で完敗し、レースではピット戦略を成功させていったんハミルトンの前に出たところまでは良かったですが、コース上で抜かれてはどうしようもない。珍しく失策がなかったのに勝てないというのが、メルセデスとの差が歴然としてしまったことを表しています。残り 5 レースで 50pt を巻き返すのは困難と言わざるを得ず、趨勢は決した感がありますね。
5-6 位はいつも通りレッドブルの二台。といっても彼らは PU とギヤボックス交換ペナルティでほぼ最後尾からスタートしていたわけで、そこから簡単にこのポジションに戻ってくるあたり、中団以下のチームとはもはや別カテゴリくらいの差があることを痛感します。それでもフェルスタッペンがソフトタイヤスタートでタイヤ交換を引っ張り、中盤まで暫定トップを守り続けたのには驚きましたが。

トロロッソ・ホンダは土曜日に PU を旧型に再交換し、それでも悪くないペースで走れていたことから期待していましたが、スタート直後にブレーキトラブルが発覚して二台ともに早々のリタイア。もうその瞬間にレースを見る気が半分くらい失せてしまったのですが(´д`)、とにかく残念です。新型 PU はかなりポテンシャルが高そうで、さらなる調整を加えて迎える鈴鹿でどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみではありますが、もう今週末に迫った日本 GP までに今回のブレーキトラブルを根治できるのか?いくらなんでも不安になってきました。過去 4 年のホンダ F1 の中で最も結果が出せそうな状況だけに、チームには頑張ってもらいたいところ。

投稿者 B : 21:30 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/09/29 (Sat.)

F1 ダニール・クビアトのトロロッソ復帰が正式発表

トロロッソ・ホンダF1|クビアトのトロロッソ復帰が正式発表!「もう一度F1に戻れて嬉しい」|motorsport.com日本版
トロロッソ・ホンダF1|トロロッソ、チーム復帰のクビアトに「良いクルマを提供するため力を尽くす」|motorsport.com日本版

ロシアグランプリが開幕していますが、そのロシア出身ドライバーであるダニール・クビアトが来季トロロッソ・ホンダにレースドライバーとして復帰することが正式発表されました。

レッドブルの育成ドライバー筆頭であった F3 のダニエル・ティクトゥムはまだスーパーライセンス発給条件を満たしておらず、クビアトやブエミといった元育成ドライバーを当たっている...と言われていましたが、昨シーズン途中でトロロッソを解雇されていたクビアトの復帰という形に落ち着きました。まあ候補者の中では最も直近まで F1 をドライブしていましたし、現在はフェラーリのシミュレーター担当開発ドライバーを務めており、順当な選択と言えるでしょう。
チームメイトはまだ発表されていませんが、個人的にはこのままハートレー続投で良いのではないかと。レースではあまり結果を出せていませんが、今季は後半戦に入ってからはしっかりマイルを稼いでマシン開発に貢献していますし、来季は経験あるドライバー二人体制でパワーユニットとマシンをじっくり開発し、本家レッドブルにフィードバックするという役割に徹するというスタンスはアリだと思います。トロロッソは本来若手育成のためのチームでしたが、来年のレッドブルはフェルスタッペン+ガスリーという F1 界でも再若手クラスのコンビになるわけですし。

一方で目先のロシアでのレースですが、鈴鹿を見据えて今回から投入した新スペック PU の性能は上々という評価ながら、FP3 以降は旧スペックの PU に戻すという決定をしたとのこと。理由は「まだ調整が必要な項目がいくつかある」とのことで詳細は不明ですが、信頼性に関わる深刻な問題というニュアンスではなさそうなので、鈴鹿に向けて温存しつつさらなるチューニングを行うのでは...とポジティブに考えておくことにしましょう。今日の予選と最後尾スタートが決定済みの明日の決勝は期待できそうもありませんが、日本 GP のための我慢ということであれば仕方ない。代わりに鈴鹿では最高のパフォーマンスを見せてほしいものです。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/09/18 (Tue.)

F1 シンガポール GP 2018

F1ニュース|ハミルトン、盤石のレース運びで今シーズン7勝目。ベッテルを突き放す/motorsport.com日本版

終盤戦アジアラウンドに移った F1 はまたしてもハミルトンが完璧な週末を過ごしてフェラーリに圧勝。ヴェッテルに対しチャンピオンシップ上のポイント差を 40 に広げました。

予選はメルセデス・フェラーリ・レッドブルの実力が均衡して誰が PP を獲得するか分からない展開でしたが、Q3 でハミルトンがもう少しで 1 分 35 秒台に突入しようかというスーパーラップを決めて PP。決勝はそのハミルトンの後ろにフェルスタッペンとヴェッテルが並ぶグリッドになります。
決勝はヴェッテルが良いスタートを見せてフェルスタッペンをオーバーテイクし、その後もしばらくはハミルトンの 1 秒後ろについていく展開で逆転のチャンスを窺います。が、初回ピットストップをヴェッテルが先に行った結果アンダーカットに失敗したばかりかフェルスタッペンにも先行を許してしまい、ここで実質的にヴェッテルのレースは終了。レース終盤、周回遅れのシロトキンがブルーフラッグを無視して他車とのポジション争いを行ったために上位陣がオーバーテイクできず、ハミルトン・フェルスタッペン・ヴェッテルの三台が接近するシーンこそありましたが、結局そのままの順序でチェッカーを受けました。

フェラーリは PP が獲れなかったのは仕方ないとして、あのタイミングでのピットストップは本当に適切だったのかどうか。後半戦はベルギーで完勝はしたものの、その後イタリアもシンガポールもレース戦略というかチーム運営のまずさで勝ちを逃したようなものです。マシン自体の速さはメルセデスと遜色ない(サーキットの得意不得意が少ないという点ではメルセデスより安定性があるとさえ言える)にも関わらずチーム力で負けるというのはやっぱり「いつもの後半戦のフェラーリ」になってきちゃったなあ、というのが正直なところ。残り 6 戦あるとはいえ 40pt 差は簡単にひっくり返るギャップではなく、フェラーリはそろそろ厳しくなってきたと言えます。
まあ今回は半分フェラーリの自滅でしたが、それでもフェラーリが違う戦略を採っていたとしてもハミルトンに勝てていたかどうか。そういう意味ではハミルトンの強さが際立ったレースだったし、対照的だったイタリアでの勝ち方も考慮すると状況に応じて様々な策が打て、それを着実に実行できるメルセデスの総合力が後半戦になって物を言い始めたようにも思います。

今回はレーシングポイントのペレスとウィリアムズのシロトキンが暴れてくれたおかげで荒れ気味のレースになりました。ペレスはまずオープニングラップでオーバーテイクを仕掛けてきたチームメイトのオコンをコースから押し出し撃墜。レース中盤以降は何度もシロトキンと絡み、最終的にはオーバーテイクを仕掛けたタイミングで接触、自身のマシンにダメージを負う結果となります。ペレスは冷静に走れているときはタイヤマネジメントも上手いしレースの組み立ても巧くて良いドライバーなのですが、一度頭に血が上ると走りがラフになってしまうのが欠点。対オコンに関して言えば来季のシート争いはもう決着しているんだから同士討ちを避けてコンストラクターズポイントを少しでも持ち帰ることに集中すべきだし、対シロトキンにしたって長い間「蓋をされた」ことに対する報復行為にしか見えません。この辺がペレスの限界なんだよなあ。

トロロッソ・ホンダに関して言えば、ストレートが短いシンガポールの公道コースは結果が期待できるはずでした。が、セットアップを決めることができず予選は 15・17 位がやっと。決勝でもガスリーにファーストスティントをハイパーソフトタイヤで必要以上に長く走らせるという不可解なピット戦略もあり、13・17 位フィニッシュという期待外れの結果に。マシントラブルが出なかっただけマシとも言えますが、今季ときどき目にしている意味不明なピット戦略がここでも出てしまったのは残念としか言いようがありません。

次は二週間後のロシア GP。クビアトのトロロッソでの復帰発表があるとか、ストロールのレーシングポイントへの移籍があるとかいろいろ噂が絶えないグランプリ。何かしらの動きはありそうです。

投稿者 B : 22:40 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/09/11 (Tue.)

F1 ライコネンとルクレールがスワップ

ライコネン、今季限りでフェラーリ離脱。来季から2年契約でザウバーへ
フェラーリ、来季ルクレールの起用を発表。ベッテルとコンビに

フェラーリがキミ・ライコネンの今季限りでのチーム離脱と、入れ替わりでシャルル・ルクレールの起用を発表しました。

例年ならばホームグランプリであるイタリア GP の週末に発表されるところが今年は少し遅かったですね。7 月末にマルキオンネ CEO(当時)が急逝して政治的にゴタゴタしていたのと無縁ではないでしょうが、結果的にマルキオンネ氏が推していたルクレールの昇格に決まりました。
ルクレールはフェラーリのドライバー育成プログラム(FDA)出身のドライバー。FDA 出身といえばフェラーリ入りが確実と言われていたジュール・ビアンキが 2014 年の日本 GP での事故が原因で夭逝してしまったのもまだ記憶に新しいところです。そのビアンキの後輩にあたるルクレールがフェラーリ入りというのも感慨深いですが、なにげに FDA 出身ドライバーがフェラーリ・ワークスにレギュラードライバーとして起用されるのはこれが初めてのはず。これまでのフェラーリは基本的に他チームで成功したドライバーを招聘するスタイルでしたからね。

今シーズンのルクレール成績は入賞 5 回、最高位 6 位。マシンの性能向上もさることながらルクレールの技量によるところも大きく、何度も印象的な走りを見せてくれています。だからこそフェラーリ昇格には納得ですが、いっぽうでライコネンも今季の走りを見る限りはまだ錆び付いていません。チームとしてはポスト・ヴェッテル時代を見据えての抜擢という意味も込めてライコネンと入れ換えた、というところでしょうか。
しかしライコネンは過去に何度も「フェラーリが F1 で最後のチームとなる」という発言をしており、勝てるマシンを持っていないザウバーに今さら移るというのもやや不可解。まあザウバーは F3 すら未経験のライコネンを F1 に大抜擢したチームですし、引退前最後の恩返し的な気持ちがあるのかもしれません。あるいは、フェラーリ側が万が一の事態(2009 年のマッサの事故のような)を想定して事実上のセカンドチームにライコネンをキープしたかったという思惑もありそう。

さておき、これで三強をはじめ主要チームのシートが埋まってきました。現時点でのラインアップ(予想含む)はこんな感じでしょうか。

  • メルセデス: L. ハミルトン/V. ボッタス
  • フェラーリ: S. ヴェッテル/C. ルクレール
  • レッドブル: M. フェルスタッペン/P. ガスリー
  • ルノー: D. リカルド/N. ヒュルケンベルグ
  • ハース: K. マグヌッセン?/R. グロジャン?/E. オコン?
  • マクラーレン: C. サインツ/L. ノリス
  • レーシングポイント: S. ペレス/L. ストロール
  • トロロッソ: B. ハートレー?/S. ブエミ?/D. クビアト?
  • ザウバー: K. ライコネン/M. エリクソン?/A. ジョビナッツィ?
  • ウィリアムズ: S. シロトキン?/E. オコン?/G. ラッセル?
上位争いに絡みそうなところではハースのシートがどうなるか。鍵になりそうなのは実力がありながらもレーシングポイント(旧フォースインディア)からの放出が確実となったオコンがどこに行くかでしょう。トロロッソはどうやら元レッドブル系のドライバーを呼び戻そうとしているようですし、ザウバーでライコネンのチームメイトになるのは、やはり経験豊富なライコネンから学ばせる目的でフェラーリが育成ドライバー(ジョビナッツィ)を乗せる...とかですかね。今季ルクレールに負けっぱなしだったエリクソンは厳しいだろうなあ。

メルセデス以外はけっこうガラッと変わりそうな来季のドライバーラインアップ。今シーズンのタイトルもまだ決まっていませんが、来季も今から楽しみです。

投稿者 B : 21:34 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/09/03 (Mon.)

F1 イタリア GP 2018

F1イタリアGP決勝:フェラーリ聖地でハミルトンが逆転優勝。ライコネン2位

前戦ベルギーでフェラーリの逆襲があり、勢い的には久々の母国勝利があり得るんじゃないかと思われたイタリア GP。蓋を開けてみれば、メルセデスが見事なチームプレイで逆転勝利を飾りました。

結果論ですが、フェラーリの負けは予選の戦略から決まっていたのかもしれません。Q3 ではメルセデスもフェラーリも他車のトウ(スリップストリーム)を利用してタイムを稼ぐ戦術を使用。メルセデスはハミルトンにボッタスのトウを使わせたのに対して、フェラーリはヴェッテルがハミルトンの、ライコネンがヴェッテルのトウを使います。その結果、ヴェッテルの微ミスもあってライコネンが PP、ヴェッテルがそれに続くグリッドを手にします。母国でフロントロウ独占というのはこの上ない予選結果に見えますが、ここで最初からヴェッテルに PP を獲らせる戦略を採っていれば決勝もフェラーリが完勝していたかもしれません。フェラーリによると予選のアタック順は一戦ごとの交代制にしているとのことですが、チャンピオンシップを考えたときにそれで正しかったのか。

決勝のスタートは激しいポジション争いが繰り広げられた結果、ライコネンが首位を堅守。しかしその後ろでヴェッテルとハミルトンが接触、ヴェッテルはスピンを喫して最後尾までポジションを落とします。それでも最終的に 4 位まで戻って来れてしまうのが今季の F1 なわけですが、この時点でヴェッテル優勝の目は消えました。
その後ライコネンは快調に飛ばすものの、ハミルトンもほぼ同じペースで追走。しかしメルセデスには追いつけるほどの速さはなく、レースは膠着状態に入ったかに見えました。

でもそこからのメルセデスの戦略が見事でした。ライコネンがハミルトンよりも先にピットインしてボッタスの後ろでコース復帰したのを見るや、ハミルトンにはタイヤ交換させつつボッタスをステイアウトさせてライコネンを抑え込ませます。ライコネンもファステストラップを刻んでハミルトンのアンダーカットを防いだまでは良かったものの、ボッタスの見事なブロックによりハミルトンがライコネンに追いつきます。ライコネンはボッタス攻略のためにタイヤライフを使ってしまい、遂に残り 8 周でハミルトンがライコネンをオーバーテイク。ここで勝負あり、となりました。

ハミルトンは単独ではライコネンを攻略できなかったことでしょう。しかしこういうときの勝ち方を知っているのがメルセデスであり、その戦略を完璧に実行できるのが今や立派な「ミスター・ナンバーツー」となったボッタスです(本人は否定するでしょうが)。メルセデスはロズベルグの引退後は完全にチーム・ハミルトンとして勝ちに行っているのに対して、フェラーリはこの期に及んでまだ二人のドライバーをイコールコンディションで走らせようとしている。残るレース数が限られ、かつハミルトンにポイント差をつけられている状況でフェラーリは今回のような戦い方をすべきだったかどうか?仮にヴェッテルが PP を獲っていれば 1 周目のアクシデントは起きなかったでしょうし、ライコネンに壁役をさせることもできたはず。個人的にはライコネンの 5 年ぶりの優勝を見たかった思いはありますが(笑)、チームとしてはそろそろヴェッテルに集中しないとメルセデスのチーム力に押し切られるのは目に見えています。チャンピオンシップ上はもう 30pt の差が開き、一回ヴェッテルが勝ってハミルトンがリタイアしても逆転しない状況になってしまいました。

また今回どうしても文句を言いたいのはフェルスタッペンです。終盤、ボッタスにオーバーテイクを仕掛けられたところで無理めのライン変更を行った挙げ句に軽く接触し、5 秒ペナルティを受けたところまではまあいいでしょう。しかしその後もボッタスをブロックし続け、ヴェッテルが 5 秒以内に迫ってきてもお構いなしに抑え続けた行為はチームプレイヤーとしてどうなのか。フェルスタッペンがアンフェアなライン変更をかけたのはこれが初めてではないし(あまつさえチームメイトと接触したこともある)、無理にボッタスを抑えず自分のペースを守っていればヴェッテルを抑えて 4 位に入れていた可能性だって高い。
レッドブルがフェルスタッペンと共にチャンピオン奪回を目指すのであれば、ああいう無茶な走りは控えさせるべきだし、もっとレース全体、シーズン全体を見た戦い方ができるよう育成していく必要があります。そういう意味では経験に勝り、レースを大局的に捉えることができるリカルドが来季のレッドブル・ホンダに残留してくれることを期待していたのですが...まあ決まってしまったものは仕方ない。フェルスタッペンの来季の成長に期待するか、いっそガスリーがフェルスタッペンを食ってしまうくらいの展開を期待しましょう。

そしてトロロッソは何とも残念でした。予選はシーズン随一のパワーサーキットでガスリーがまさかの Q3 に進出し、9 番グリッドを獲得。ハートレーは残念ながら Q1 敗退したもののタイム的には惜しかった。
決勝はスタート直後にハートレーがバンドーンとエリクソンに挟まれる格好になってクラッシュ、一周も走れずに戦線離脱。ガスリーはスタートで出遅れた上にコース上でアロンソやリカルドと接触し、マシンにダメージを負ったことでレースペースが伸びず、最終的にはバンドーンよりも後方の 14 位フィニッシュ。なんともツキがありませんでした。
とはいえここに来てチームのマシン理解とセットアップ力が高まってきているのは事実だし、ハンガリー GP 以降のガスリーは何か「覚醒」したような速さを発揮しつつあります。これは残りのシーズンや来季に向けて期待できる要素。特に次戦シンガポールはトロロッソ向きのサーキットと言え、そろそろダブル入賞を...と願っているところですが、果たして。

投稿者 B : 22:10 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/08/28 (Tue.)

F1 ベルギー GP 2018

F1ニュース|後半戦は波乱の幕開け。ベッテルが逆転で今季5勝目! フォースインディア勢大健闘/motorsport.com日本版

夏休みが明けていよいよ本格的に後半戦が始まった F1。休み前に優位に立ったハミルトンがパワーサーキットでも強さを見せるかと思いきや、フェラーリが決勝で速さを発揮して完勝、チャンピオンシップポイントの差を詰めました。

フェラーリは予選から好調で、ヴェッテルよりもこのスパを得意としているライコネンに PP の期待がかかったほど。しかしこのサーキット独特の「スパ・ウェザー」が予選でも炸裂し、Q3 はウェット路面。こうなるとタイヤに熱を入れやすいメルセデス有利で、ハミルトンとヴェッテルがフロントロウを分け合う形になります。ライコネンはチームのミスにより Q3 の二回目のアタック時に燃料不足が発生し、不発。ライコネンはここで 6 番グリッドになったことで、決勝スタート直後の多重クラッシュに巻き込まれることになります。

決勝スタートは、後方のアクシデントはさておきハミルトンは 1 コーナーまでは何とかヴェッテルの攻撃を凌いだものの、その後のケメルストレートでヴェッテルが見事な伸びを見せ、完璧なオーバーテイク。DRS が使えないオープニングラップでフェラーリがこれほど完全にメルセデスを抜き去るとは思っていなかったので、さすがに驚きました。その後、ピットインのタイミングでハミルトンがアンダーカットを仕掛けるものの、1 秒差まで詰めるのが精一杯。その後はヴェッテルがジワジワとギャップを広げ、危なげなく勝利を手にしました。
スパはパワーユニット依存度の高い高速サーキットで、過去三年間はメルセデスが完勝してきていただけに、今年もメルセデス有利だろうと思っていました。が蓋を開けてみればフェラーリがパワー勝ち。例年のフェラーリは夏休み明けから開発ペースが鈍り、チームにもドライバーにもミスや信頼性トラブルが多発して自滅していくパターンでしたが、今年はいよいよそんな流れを断ち切れそうです。これは本当に最終戦まで分からないかもしれません。次はシーズン随一のパワーサーキット・モンツァですが、もしかすると久しぶりにモンツァでフェラーリドライバーがポディウムの中央に立つ姿が見られる可能性が出てきました。

そしてトロロッソ・ホンダは今回も敢闘。

"不得意なはず"のスパで入賞。ガスリー「モンツァでも同じことを」

夏休み前のハンガリーから二戦連続で入賞+ダブル完走ですよ。ガスリーは後続のエリクソンに十分な差をつけての 9 位入賞だし、ハートレーもリザルトは 14 位とはいえ中盤にはエリクソンと抜きつ抜かれつのバトルを演じ、結果的にガスリーの入賞をアシストした形。ホンダ製 PU の戦闘力からすればスパでは入賞争いに絡めるかどうかも怪しいと予想していただけに、これは本当に嬉しい驚き。一方でレーシングポイント(旧フォースインディア)やハースにはまだ太刀打ちできていませんが、ようやくマシンセットアップが決まってくるようになり、チームとして戦える力が備わってきたと言えるのではないでしょうか。本当はシーズン序盤からこれをやってほしかったところではありますが、まずはこのリザルトを後半戦のベースとしてほしいところ。

次戦イタリアは間を置かずにすぐの開催なので、トロロッソにはこの勢いを維持してもらいたいですね。

投稿者 B : 22:45 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/08/21 (Tue.)

F1 ピエール・ガスリーのレッドブル昇格が決定

カルロス・サインツJr.|マクラーレン、アロンソの後任にサインツJr.起用を発表。チームメイトは未定|motorsport.com日本版
ガスリー、レッドブル・ホンダのドライバーに決定。フェルスタッペンとコンビ

フェルナンド・アロンソの F1 引退発表を受けて注目が集まっていた来季のシート動向ですが、マクラーレンにはルノーからカルロス・サインツ Jr. が移籍、玉突きでトロロッソのピエール・ガスリーがレッドブルに昇格することが発表されました。

レッドブルとしては実績のあるサインツ Jr. を呼び戻したかったところでしょうが、やはりフェルスタッペンが拒絶したんでしょうかね。そうなると支配下にあるドライバーの中ではガスリーがセカンドベストということになります。ガスリーは今季ここまで成績に波があるとはいえ光る速さを見せており、レッドブルに抜擢されるには十分な才能を持っていると言えます。個人的にはここまで半年応援してきた分、来年はフェルスタッペン以上にガスリーにがんばってほしいとさえ思います(笑。

そうすると次はトロロッソのシートが気になってくるわけですが、現レギュラーのブレンドン・ハートレーの来季契約は現時点では盤石とは言えないでしょう。とはいえレッドブルにもホンダにも育成枠内には F1 に相応しいドライバーはおらず、契約外のドライバーを引っ張ってくるしかありません。有力候補としてはストフェル・バンドーンかランド・ノリスのうちマクラーレンとの来季シートにあぶれた方を獲ってくる噂があるようですが、バンドーンは過去二年アロンソに負け続けてきた状況を見ているだけに、微妙。それ以外だとセバスチャン・ブエミあたりを呼び戻すかという話があるようですが、そこまでやるくらいならかつてトロロッソとの契約直前まで行き、現在もホンダとの契約下にあるタクマ・サトーというドライバーがいるんですが、どうですかね(笑
いずれにしても今のトロロッソに足りていないのは開発とセットアップ能力なわけで、一人はある程度経験のあるドライバーが必要だと思います。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/08/15 (Wed.)

フェルナンド・アロンソが F1 引退を発表

F1ニュース|フェルナンド・アロンソ、来季F1に参戦せず......電撃発表|motorsport.com 日本版

フェルナンド・アロンソが今季限りでの F1 からの引退を発表しました。

パワーユニットをルノーに変更してもマクラーレンのパフォーマンスはほとんど上がらず、一方で今年は夢のひとつであったル・マン 24 時間制覇を実現したことで、もはやアロンソは F1 を見限って来季のインディ 500 優勝を狙いに行くのでは...というのが大方の予想でしたが、いよいよそれが公式なものとなりました。

形の上では F1 への復帰の可能性を残してはいるようですが、トップ 3 チームは以前からアロンソ獲得の意志がなく、唯一可能性がありそうなマクラーレンは少なくともこの先 2~3 年はトップに返り咲くことはなさそうなので、今季限りで事実上 F1 引退ということになるでしょう。

アロンソのインディ参戦についてはマクラーレンが引き続きサポートするとのことですが、現時点でインディにエントリーしていないマクラーレンが新規にチームを立ち上げることは非現実的。そうなると昨年のインディ 500 参戦時のように既存チームとのジョイントの形になるでしょうが、まず可能性が考えられるのが 2017 年同様にアンドレッティとのジョイント。もしそうなった場合アロンソが再びホンダエンジンで走ることになるわけで...マクラーレン・ホンダ時代にアロンソの辛辣な批判を受け続けてきたホンダファンとしては、もうアロンソには乗ってほしくないのが本音。まあ、少なくとも「マクラーレン+アロンソ」というパッケージにホンダが前向きになることはないでしょうが、契約絡みのどんでん返しが珍しくないのがレースの世界なので、正式発表までは何とも言えません。

もう一つ、マクラーレン F1 のシートに誰が座るのかも気になるところ。ダニエル・リカルドがレッドブルからルノーへ移籍し、破産したフォースインディアをローレンス・ストロール(ランス・ストロールの父)が買収したことで中団以下のチームに大規模なシャッフルが発生することが確実になったこともマクラーレンのシートに影響してきています。
現時点で分かっていることは、ルノーのシートを失ったカルロス・サインツ Jr. のレッドブル移籍をフェルスタッペンが拒絶しているという噂。そうなるとサインツはアロンソの後任としてマクラーレンのシートを得るのでは、と言われています。もう一人のストフェル・バンドーンもこれまでの成績からいってシート喪失の危機が囁かれており、そこにマクラーレンの育成ドライバーであるランド・ノリスが抜擢される可能性もあります。一方、レッドブル・ホンダにサインツが来ないとなればトロロッソからガスリーが昇格する可能性が高く、残っているトロロッソとウィリアムズのシートを巡って様々な動きが起きてくることでしょう。ザウバーもルクレールがフェラーリに移籍するとすれば狙っているドライバーは多いでしょうし、今シーズンは久しぶりにストーブリーグが盛り上がりそうです。

投稿者 B : 21:45 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック