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2014/10/12 (Sun.)

F1 ロシア GP 2014

ロシアGP決勝 ハミルトンが初開催のロシアGPを制す

初開催のロシア GP。ホームレースとなったマルシアは、エースドライバー:ジュール・ビアンキを欠いての凱旋となりました。ビアンキは事故直後の手術により一命は取り留めたもののまだ意識は戻らず、深刻な状況が続いているとのこと。ソチではサーキットにも各チームのマシンやヘルメットにもビアンキの快復を祈るメッセージが描かれていましたが、私も一日も早い快復を願っています。

レースはハミルトンが実質的に一度もトップを譲ることがないままポールトゥウィン。スタート直後、ロズベルグが 1 コーナーの飛び込みで先行しましたが、ビッグブレーキングでタイヤをロックさせてそのままターン 2 をショートカットし、タイヤにもフラットスポットを作って直後にピットイン。ハミルトンはチームメイトの自滅のおかげでやすやすと 4 連勝を決めました。
とはいえ、一度はほぼ最後尾にまで落ちてしまったロズベルグも、2 周目に履いたミディアムタイヤが結局最後までもってしまい、なんだかんだで 2 位。ピレリのタイヤ選択が間違っていてコースに対して易しすぎたというのもありますが、タイヤをほぼレースディスタンス全てもたせることができ、最後尾からでも表彰台に戻ってくることができるメルセデス W05 の圧倒的な性能が、改めて証明された格好になりました。

3 位以下のリザルトは、ボッタス→バトン→マグヌッセン→アロンソ→リカルド→ヴェッテル→ライコネン→ペレス、といった順。ボッタスはそろそろ表彰台の常連になってきた感があります。それよりも、今回は鈴鹿に続いてマクラーレンが良い位置につけたことがいいニュースでしょう。シーズン終盤までマシン開発が継続し、相対的なパフォーマンスが上がってくるのがこのチームの特長ですが、テクニカルレギュレーションが大きくは変わらない来季に向けて、シャシー側の熟成が進んできたことは、来季のホンダ製パワーユニット搭載に対する明るい材料と言えそうです。仮にホンダ製 PU が遅かったとしても、原因の切り分けがしやすくなるわけで。フォースインディアとのコンストラクターズ 5 位争いもいよいよ終局に向かっていますが、このまま好調を維持してほしいですね。
レース自体はオーバーテイクも少なく、ガードレールが近い割にはセーフティカーが出ることもなく、目立ったオーバーテイクも少ないやや単調な印象でした。ソチオリンピックの施設を流用しているから映像はとても美しいんですが、サーキットレイアウトがストップ&ゴー系なので、レースが大味な感じ。もうちょっとハプニングがあるかと思ったんですけどね。

でもって、可夢偉ですよ。

例によって直前まで出走できるかどうか分からず、出られたといっても新パーツは全てエリクソン用、可夢偉のマシンはかなり古いバージョンで、エリクソンのコンマ 5 秒落ちがやっとという状況。予選ではエリクソンがグロジャンの 0.25 秒差まで迫り、もう少しで Q2 進出という状況だったので、このクルマが可夢偉に与えられていれば今季初のケータハム Q2 進出もあったのでは...と考えると、悔やみきれません。
決勝は決勝で、マシントラブルが発生したわけでもないのにチームからガレージに呼び戻され、そのままリタイア。どうやらブレーキがオーバーヒートしていたために安全をとって停めたらしいですが、どうにも救われませんね。まともにレースをする気がなく、金で簡単にシートを売るチームに居続ける意味があるのかどうか。個人的には、もう無理してこのチームで走る必要はないんじゃないかと思います。

さておき、今回のロシアでメルセデスが悲願のコンストラクターズチャンピオンを確定させました。ブラウン GP を買収してから 5 年という時間を長いと見るか、短いと見るか。ホンダが棄てたチームが翌年にチャンピオンを獲り、そのチームを買収したメルセデスがチャンピオンを獲得した翌年にまたホンダが戻ってくる、というのもなんだか皮肉な話ではあります。ともかく、メルセデスはこれでようやくドライバー 2 人に自由に戦わせられる状況を得たわけで、次戦からはハミルトンとロズベルグの本気の争いが見たいですね。
次戦は 3 週間後のアメリカ・オースティン。その翌週はブラジル・インテルラゴス。中継時間的には日本からは辛いグランプリが続きますが、ドライバーズチャンピオンシップの行方を見守りたいと思います。

投稿者 B : 23:23 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2014/10/05 (Sun.)

F1 日本 GP 2014 決勝

日本GP決勝 雨の鈴鹿を制したのはハミルトン、2位ロズベルグ
ビアンキは「深刻な頭部損傷」 - GPUpdate.net

まずは事故に遭ったジュール・ビアンキの無事を祈ります。

断続的な降雨により SC スタート、開始 2 周で赤旗中断となったレース終盤に、スーティルがデグナーでクラッシュ。クレーンが出動してマシンの撤去作業を行っているところに、ほぼ同じ位置でビアンキのマルシャがコースオフしクレーンに激突、という通常ではあり得ない事故でした。現場付近で撮影された写真を見る限り、スピンしてリヤからクレーンの下部に潜り込むような形で激突したようです。そのまま付近の病院に救急搬送され、頭部の手術を受けて集中治療室に移されるようですが、まだ予断を許さない状況。
マシンとサーキット双方の安全性向上によって近年の F1 では深刻な事故が起きていませんでしたが、さすがの F1 マシンも作業車との衝突までは想定していないはずで、不運な事故としか言いようがありません。欧州での視聴率重視でレーススタートが 15 時になっていたり、天候の悪化に伴いレースを途中終了させるという判断もあったんじゃないかなどの批判もありますが、とにかく今はビアンキが生還してきてくれることを祈るのみです。

気を取り直して...レースは降雨あり、SC あり、タイヤ選択やピット戦略の妙あり、数々のオーバーテイクあり、という非常に見応えのある内容でした。特に僚友ロズベルグを交わしたハミルトンの 1 コーナーでの鮮やかなオーバーテイクと、数々のオーバーテイクを決めて 3-4 フィニッシュに持っていったレッドブル 2 台の走りが良かった。特にヴェッテルは得意の鈴鹿とは言いながらも、今回のマシンの仕上がりを考えれば望み得る最高の結果、と言えるでしょう。
ただ、シャンパンファイトがなく、ドライバーの笑顔もない表彰台はどうにも沈痛で、1 年ぶりに帰ってきた日本 GP の締めとしては、何とも後味の悪いものでした。

小林可夢偉は旧仕様のマシンではどうにもならず、実質的には最後尾フィニッシュ。ただでさえ安定しないマシンをウェットコンディションの中、フィニッシュ(チェッカーではなくレッドフラッグ、というのが悲しいけれど)まで持って行くだけで精一杯だったことでしょう。昨日の前夜祭で可夢偉自身が「右フロントサスの予備パーツがなく、FP2 でのクラッシュでそれを壊していたら出走できなかった」という発言をしていましたが(!)、チーム側がそういう状況なので来週のロシア GP に出走できるのかどうかさえ怪しい。とりあえずでもいいのでマルシャでビアンキ復帰までの代役、とかいう話が転がり込んできたりしないでしょうか...。

来週のロシア GP は初開催。誰が有利なのかも全く未知数のサーキットですが、公道系なのでオーストラリア、モナコ、シンガポールで良い走りをしていたドライバーは強そう。リカルドやヴェルニュあたりは良い仕事をしそうですね。
でもその前に、ロシア GP までにビアンキに関する少しでもいいニュースが聞けることを願ってやみません。

投稿者 B : 22:03 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2014/10/04 (Sat.)

F1 日本 GP 2014 予選

日本GP予選 ロズベルグPP、ハミルトン2位

今年も F1 が鈴鹿にやって来ました。予選はメルセデス圧倒的有利という予想通り、フロントロウを独占。ただいつもと違うのは、ロズベルグがハミルトンに約 0.2 秒の差をつけて PP を獲得したことでしょう。金曜のフリー走行からロズベルグ有利で進んできており、鈴鹿サーキットと今年のマシンの組み合わせでは、ハミルトンのアグレッシブな走りよりもロズベルグの比較的スムーズなドライビングのほうが適している、ということかと思われます。ま、最終的に決勝でどちらが勝つかが大事なので、現時点での有利不利にすぎませんが。
グリッドはメルセデスの後ろにウィリアムズの 2 台、そしてアロンソと続き、今の勢力図をそのまま反映した順位と言えそうです。ここ 5 年間鈴鹿を席巻してきたヴェッテル+レッドブルの組み合わせは 9 位に沈みました。もう少し行けるかと思ったんだけどなあ...。

直前まで出走が不明だった小林可夢偉は、水曜になってようやく鈴鹿への出走が確定。その直後にリーフィールドのチームファクトリーが差し押さえられたという報道が出るなど、不安定な状況に変わりはないようですが、少なくとも明日の決勝まではもちそう。今回ようやく投入された新しいエアロパッケージを金曜のクラッシュで壊してしまい(予備パーツがなく)、予選では可夢偉だけ旧パーツで走らなくてはならなかったなど、厳しいのは事実です。予選タイムはスーパーフォーミュラより遅いというのも情けないですが、決勝では可夢偉がどれだけ気を吐いてくれるか、だけに期待したいと思います。金曜の FP2 で不可解なコースオフを喫したことからも分かるとおり、コース上にマシンを留めているのがやっとというマシン状況のようなので、多くは望めないとは思いつつ(´д`)。

そんなことより、今日一番驚いたのはこのニュースですよ。

ヴェッテル 今シーズン末にレッドブル離脱
ホーナー ヴェッテルのフェラーリ移籍を認める

昨年までの 4 年連続ドライバーズ&コンストラクターズチャンピオンを獲得してきたヴェッテルが、今季限りでのレッドブルチーム離脱を突然発表しました。「ヴェッテルは将来のフェラーリ移籍を望んでいる」とか「マクラーレン・ホンダがアロンソ or ヴェッテルの獲得を狙っている」といった噂は以前からありましたが、それが唐突に現実のものとなった格好です。少なくとも来季のトップチームにはいずれも既存の契約があり、主だったドライバーラインアップは変わらないだろうと思っていただけに、大きな衝撃。
確かにヴェッテルはレッドブルで 4 回のワールドチャンピオンを獲ったとはいえ、今季からレギュレーションが一変して従来のアドバンテージは消滅。ルノーが来季いきなりメルセデスに伍するパワーユニットを作れる可能性は高くなく、加えて常勝マシンを作り続けてきたエイドリアン・ニューウェイも今季限りでマシン開発の一線を退くとあっては、今こそフェラーリ行きを実行に移すべき時、という判断も理解できます。フェラーリはフェラーリで、シューマッハー離脱後のアングロ・イタリアン体制が今季のステファノ・ドメニカリ(チーム代表)とルカ・ディ・モンテゼーモロ(フェラーリ会長)の相次ぐ更迭で終焉し、来季はフィアット直轄体制でより合理的な組織に生まれ変わる望みはあります。再びドイツ人のエースドライバーを得て、シューマッハーによるチーム再建劇の再演となるかどうか。

当のフェラーリは現在のアロンソ/ライコネンというダブルエースのどちらかが離脱することになります。アロンソは昨シーズン以来チームとの折り合いが悪くなってきており、かつシューマッハー的な絶対エース待遇をチームに求めているとも言われているため、アロンソとヴェッテルが同じチームでジョイントナンバーワン体制を築くとは考えにくい(ライコネンもエースドライバー格ではあるけど、性格・年齢を考えてアロンソが例外的に受容したものと思われます)。そうするとアロンソ離脱の線が濃厚でしょうが、今日の予選のテレビ中継で川相ちゃんが「木曜日に東京でアロンソ、ロン・デニス、ホンダの幹部が来季の契約書にサインした、らしい」という話をしていたので、もう確定的でしょう。来季のマクラーレン・ホンダのエースシートにはアロンソが座るものと見られます。

現時点ではフェラーリからもマクラーレンからもプレスリリースが出ていないため、確定しているのは「ヴェッテルがレッドブルを離脱」という事実のみですが、これを契機に来シーズンに向けたストーブリーグが一気に加速していくことは間違いありません。

投稿者 B : 21:21 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2014/09/22 (Mon.)

F1 シンガポール GP 2014

シンガポールGP決勝 タイヤ戦略の戦いを制してハミルトンが優勝

ドライバーズポイント上はロズベルグ優勢ながら、おそらくメンタル的にはハミルトン優勢な状態でやってきたシンガポール GP。予選はメルセデスの 2 台だけでなくレッドブル、フェラーリ、ウィリアムズまで絡んで白熱した PP 争いになりましたが、最後に僚友を 7/1,000 秒差で下したハミルトンが見事 PP。

決勝はロズベルグがまさかのマシントラブルでフォーメーションラップに出られず、2 番手だったはずのところがピットスタートに。結局その後もペースが上がらず...というかトラブルが根本的に解決せず、DRS も ERS も動作しないという散々な状況のままリタイアしてしまいます。対するハミルトンは最大のライバルが早々に戦線離脱したため、難なく完勝。
これでドライバーズポイントはハミルトンがついに逆転、ロズベルグに 3pt 差をつけてトップに立ちました。こういう展開があるから結局最終戦まで分からない戦況が続くことでしょうが、当面の流れがハミルトンにあることは間違いないでしょうね。

チャンピオン争い以外のレースは、抜けないサーキットらしく前半はやや眠くなるレース展開でした。が、「セーフティカーが入るかは入らないかではなく、どのタイミングで何回入るか」が問題と言って良いシンガポール。結局 2 回の SC 導入でポジションや戦略がシャッフルされてからが面白くなりました。今季最高位となる 2 位に入ったヴェッテルはセーフティカーに助けられただろうし(今季のヴェッテルは僚友リカルドに比してタイヤライフに苦しむことが多い)、逆にウィリアムズのボッタスは SC 導入に伴いピット戦略を変更したことが裏目に出た格好。何にせよ、今季ここまでとは少し違ったリザルトになったことが、結果的に面白いレースだった証と言えそうです。
個人的には、5 秒ペナルティが確定してからのヴェルニュが、失うものがなくなった状況(そのまま走っていてもタイム加算でポイントを失うだけ)から死にもの狂いのアタックに出て、最終的に 3 台オーバーテイクして 6 位に入った走りにはシビレるものがありました。ヴェルニュはリカルドほどの強さはないとはいえ、少なくとも中団で埋もれている何人かのドライバーよりは明らかに才能を持っているだけに、今季いっぱいでのトロロッソ解雇が確定しているのが残念でなりません。他のチームに拾ってもらえると良いんですけどね。

でもって...可夢偉ですよ。今回も直前まで可夢偉にレースシートが与えられるかどうか不透明な状況で、結果的にシートには座れたものの、決勝のフォーメーションラップ中にマシンから白煙が上がって、スターティンググリッドにさえつけずにリタイア。もうね、ここまで来るとケータハムの情けなさに言葉も出ません。
そのケータハム、このシンガポール GP では予選後にドライバーを除いたチームスタッフで緊急ミーティングが開かれたり、可夢偉本人からも「チーム、なくなるんじゃないですか」という半ば自棄になったようなコメントが出ていたり、不透明な状況が続いています。というか、可夢偉が出る出ない以前に来週末の日本 GP までチームが存続しているかどうかすら怪しい、と言っても良いでしょう。あの表彰台以来、2 年ぶりの母国凱旋を前にあまり考えたくないことではありますが...何とか鈴鹿のスターティンググリッドに着いていてくれることを祈るばかりです。

投稿者 B : 23:11 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2014/09/14 (Sun.)

「フォーミュラ E」開幕戦 北京

フォーミュラE 北京:優勝はルーカス・ディ・グラッシ! 【 F1-Gate.com 】

世界初の電気自動車によるフォーミュラ・レース「フォーミュラ E」がいよいよ開幕。レース好き以外にはほとんど話題にもなっていませんが(汗、テレビ朝日系で放送されていたので、観戦してみました。
「電気自動車によるレース」以外の見どころとしては、鈴木亜久里率いる「アムリン・アグリ」(しかもスタッフの多くは元スーパーアグリのメンバー)が参戦していること、ドライバーの過半数をヤルノ・トゥルーリやニック・ハイドフェルドといった元 F1 ドライバーが占めていること、そしてアイルトン・セナの甥ブルーノとアラン・プロストの息子ニコラスが参戦して「現代のセナ・プロ対決」が観られることでしょう。...と思っていたら、開幕二日前になって急遽佐藤琢磨がアムリン・アグリから参戦することが決まった、というニュースが。琢磨自身はフォーミュラ E の開発ドライバーも務めていたので不自然ではありませんが、当初エントリーリストになかったので、嬉しい驚き。

フォーミュラ E のマシンは電気、つまりエンジンではなくモーターで駆動するということで、走行音はかなり静か。本格的にハイブリッド化された今季の F1 もかなり静かですが、その比ではありません。まるでラジコンカーでも走っているような細く甲高い駆動音で、なんだか少年時代が懐かしくなります(笑。
まあ、これからのクルマのありようを考えれば「レーシングカーは爆音とともに走るもの」という認識は過去のものになっていくはずなので、そこにこだわるつもりはありません。

で、レース。

今季はダラーラのシャシー+ルノーのパワーユニットによるワンメイクなのでマシン性能の差はなく、レースチームとドライバーの力がもろに試されるシーズンになっています(来季以降は各チームによる独自開発が認められる予定)。そういう意味では速さは拮抗していて、バトルもそれなりにあったものの...他のトップカテゴリのレースと比べると、何とも単調なレース。
というのも、開幕戦の舞台となった北京が五輪会場「鳥の巣」の周りを周回する公道コースなのですが、これがほぼストレートと直角コーナーを繋いだだけというあまりにもつまらないレイアウト。オーバーテイクポイントも限られていて、さほど速くないクルマがグルグル回り続けるのを観るだけ、というレースでした。これ、コースもうちょっとなんとかならなかったのか...。今後はモナコやロンドン、マイアミ、ブエノスアイレスといった歴史ある都市の市街地を走るレースもあるようなので、そこは期待ですが。

レース内容的にはスタートからトップを守り続けてきた e.dams のプロストがそのままトップを守りきるか、と思いきや、最終ラップの最終コーナーで仕掛けてきたヴェンチュリーのハイドフェルドに対して強引なブロックの末ハイドフェルドのマシンが宙を舞って大破、プロストも前輪のトラックロッドが折れてストップ。その漁夫の利をアウディのディ・グラッシが得る、という劇的な幕切れ。F1 時代は全く目立たなかったディ・グラッシが、この記念すべきフォーミュラ E の初代ウィナーに名を刻むとは誰が予想したでしょうか。
さておき、プロストは抜かれそうになったところを強引にブロックしてぶつける、とはやはり血は争えないんですかね...。

佐藤琢磨はやっぱりいきなり乗っていきなり結果を出す、というのも難しいのでしょう。予選 14 位、決勝では度重なるマシントラブルの末リタイア、という残念なレースに終わりました。今回は本来のドライバーであるダ・コスタが DTM 参戦のため欠場することになり、その代役としてのスポット参戦のようで、以降のレースで琢磨が走る予定はないようです。うーむ、これでは観戦する意味が半減なんですけど(´д`)。

それよりも今回最も不満だったのはテレビ朝日の放送ですよ。
そもそも放送スケジュールからしてテスト走行を BS、予選を CS、決勝を地上波(途中から BS)、って誰にどう見せたいんだか。中継も、解説の片山右京氏しかレース内容を理解しておらず、他のキャストはまともな実況になっていませんでした。フジテレビも CS はともかく地上波(もうやめちゃいましたが)の実況はひどいもんでしたが、テレ朝に比べれば百万倍マシ。
極めつけはファイナルラップに入るところで地上波が時間切れで放送ぶつ切り、というあまりにもあまりな対応。野球中継みたいに延長しろとは言いませんが、アクシデントの確率が高い公道レースなのに、セーフティカーが 2 回導入されただけで時間切れになってしまう枠しか取っていないとか、レースが分かっていないにもほどがあります。総合的に言って、電気自動車のレースだから自動車メーカーを中心にスポンサーが取れそうだから人気が出る前に放送権を押さえただけで、レースファンに向けてまともにレースを届ける気がないんじゃないかと。もうね、愛のなさと運営の杜撰さでいったら 2007 年の日本 GP の富士スピードウェイに匹敵するレベルだと思います。

放送のやり方はともかくとして、フォーミュラ E 自体はまだ始まったばかりだし、今後どう変わっていくか分かりません。こんなレースが続くようなら途中で飽きてしまうような気はしつつも、一度で結論を出してしまうのはまだ早いかな。F1 とはレーススケジュールがかぶらないようだし(フォーミュラ E は決勝が土曜日開催)、今季のチャンピオンが決まるくらいまではテレビ観戦するつもり。

投稿者 B : 00:00 | F1 | コメント (2) | トラックバック

2014/09/08 (Mon.)

F1 イタリア GP 2014

イタリアGP決勝 ハミルトンが優勝、メルセデス1−2勝利

F1 サーカス随一のスピードサーキット・モンツァで開かれるイタリア GP。今季最強のパワーユニットを要するメルセデス陣営の圧勝だろうな、との予想通り、メルセデス&ウィリアムズによる 1-2-3-4 フィニッシュとなりました。メルセデスの 1-2-3-4 はオーストリア GP 以来、今季 2 回目。1987 年のホンダ・ターボ全盛期を彷彿とさせる強さを見せつけています。

ベルギーでのメルセデスの同士討ちは、その後チーム内で話し合いの場が持たれたようで、少なくとも表向きには両ドライバーの間にある程度の秩序が守られているように感じました。予選はハミルトンが完勝、しかし決勝のスタートで出遅れ、追い上げる展開に。毎周コンマ 2 秒ずつ詰めてくるハミルトンのプレッシャーに負けたのか、ロズベルグはターン 1 で二度も止まりきれず、二度目にハミルトンの先行を許してしまいます。
チャンピオンシップはこれで 29pt→22pt に差が縮まりました。単純な速さだけでいったらハミルトンのほうが一枚上手なこと、過去二度のチャンピオン争い(うち一度は勝っている)の経験から戦い方を知っていること、追う立場のほうが精神的に楽なこと、など依然ハミルトンに分がある戦いに見えます。ロズベルグにとっては、ハミルトンのプレッシャーに冷静に対処し、逆に相手のミスを誘発するような戦い方ができるかどうか、にかかっていると言えるでしょう。

そういう精神戦も含めたトップ争いもなかなか見応えがありましたが、今回は個人的に今季のニューヒーロー、リカルドとボッタスの走りに注目していました。どちらも序盤から追い上げていくレースで、持ち味である思い切りの良いオーバーテイクを連発。表彰台こそならなかったものの、ボッタスは最終的に僚友に続く 4 位、リカルドはヴェッテルを交わしての 5 位につけました。リザルト以上に内容の濃い、表彰台に匹敵する走りだったと思います。この二人、2~3 年のうちに間違いなくチャンピオン争いに絡んでくるでしょうね。

我らが小林可夢偉は紆余曲折の末、このイタリア GP でレースドライバーに復帰。先日チーム代表に就任したばかりのアルバースが突然チームを離脱するなど、相変わらずゴタゴタしていることは間違いないですが、そんな中も予選・決勝ともにきっちりマルシャの 2 台に勝ってくるところはさすがですね。ベルギーでアップデートされたマシンも、「以前よりはマシ」程度ではあるものの改善されているようで、このまま少しでも上昇の機運を掴んでほしいところ。とはいえコンストラクターズ争いに関しては、マシンよりもドライバーの力量の比重が高く、セーフティカーの出動回数も多い次戦シンガポールが事実上最後のチャンス。ここでペイドライバーにシートを奪われることなく、ポイントは取れないまでもザウバーを上回る結果を残して、来季に望みを繋いでくれることを期待します。

投稿者 B : 21:00 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2014/08/25 (Mon.)

F1 ベルギー GP 2014

ベルギーGP決勝 リチャルドが優勝、ロズベルグは2位

夏休み明けの F1 サーカス、ロズベルグ vs ハミルトンの戦いの漁夫の利を得たのはまたしてもダニエル・リカルド――。

F1 グランプリ屈指のドライバーズサーキットであるベルギー、スパ・フランコルシャン。とはいっても現在はかなりの高速サーキットであり、マシン特性からいってもほぼ確実にメルセデスの 2 台の優勝争いになるだろう、大穴的にはトップスピードに優れるウィリアムズのボッタス初優勝の目もあるか、と見ていました。が、蓋を開けてみるとフロントロウを占めたメルセデスの 2 台がスタート 2 周目にして接触。ロズベルグがフロントウィングを交換している隙にトップに立ったリカルドが後続を寄せ付けず、前戦ハンガリーに続く 2 連勝をマークしました。

従来、レッドブルのマシンは高いダウンフォースに支えられたコーナリングスピードを武器としていて、逆にストレートはさほど速くなかったのが、今回はトップスピード重視のセッティング。メルセデスエンジン勢にストレートで追いつかせないほどの速さを得ていたのが、勝因のひとつだと思われます。それも、単にリカルドが速かっただけでなく、リカルドの後ろについたヴェッテルが最高速を活かして後続を抑え込んだことが、強力なアシストになりました。
とはいえ、トップに立ってからほとんど国際映像に映りさえしなかったリカルドの安定した速さはさすが。去年までのヴェッテルを見ているような勝ち方で、いよいよその大器を開花させつつあるようです。メルセデスの同士討ちがあったにせよ、そういうときに勝ちに行けるチーム力はさすがチャンピオンチーム、ですね。とはいっても、レッドブルが今季 3 勝、それもヴェッテルではなくリカルドが 3 勝するとは思ってもみませんでしたが。

メルセデスは...レース後に早速「ロズベルグがぶつけたのは故意かどうか」という論戦が始まっているようです。前後のロズベルグの動きには若干怪しい部分もあったものの、起きた状況だけ見ればレーシングインシデント。ただ、今季これまでに発生した二人のドライバー間の確執、特にハンガリーでのハミルトンのチームオーダー無視が尾を引いていることも事実で、チーム側が明確なルールを決めて線を引かない限り、レース中の「事件」は今後も収束することはないでしょう。
とはいえ、フロントウィング破損・壊れたタイヤ繊維のコクピット前方への付着・左前輪のフラットスポット発生といったアクシデントが重なっても 2 位を獲れてしまうメルセデスの速さには、改めて驚かされましたが。

チャンピオンシップはこれで再び 29pt 差。とはいえ今回のようなことがある限り、今後のレースもメルセデスの二人がクリーンに戦うとは限らないわけで、まだまだ何が起こるか分かりません。特に、今季は最終戦がポイント二倍となれば、現在トップから 64pt 差のリカルドも、残りレースで 50pt 差以内に縮めることができれば「奇跡の大逆転」もあり得ます。むしろそれくらい混戦になってくれたほうが面白いのですが(笑)、それもこれもメルセデスのチームガバナンス如何にかかっていると言えるでしょう。個人的には、混乱に乗じてでもいいから、ボッタスが 1 勝くらいしてくれないかなあ、と思っていたり。

それから可夢偉がレースシートを喪ったケータハム。替わったロッテラーは決勝が始まって数周でリタイアするという残念な結果に。これではロッテラーのみならず、シートを譲った可夢偉も浮かばれません。ケータハムチーム自身は、もう継続的な開発とかリザルトの向上を志向していないのでしょうが、何ともやりきれませんね。
いろいろ流れてきている情報によると、次戦モンツァでも可夢偉の復帰は厳しく、別のペイドライバーに置き換えられる可能性が高いようです。となると、現実的には可夢偉が次に走れるのは日本グランプリということになるでしょうか。もはや完全に手詰まりの状況にも思えますが、せめて出走するチャンスでは来季につながる走りを見せてほしいですね...。

投稿者 B : 22:45 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2014/08/21 (Thu.)

可夢偉がベルギー GP のレースシートを喪失

ケータハム 可夢偉に替えてロッテラーをベルギーGPに起用
可夢偉 「ファンに申し訳ない」 - GPUpdate.net

今週に入ってから不穏な噂が流れ始め、とてもとても不安でしたが、ベルギー GP の開幕を目前にしてケータハムがベルギー GP で小林可夢偉に替えてアンドレ・ロッテラーをレースドライバーに起用することを正式に発表しました...。

正直、この人事には「なぜ」という疑問がいろいろと拭えません。まあチーム自体がトニー・フェルナンデスから謎の投資グループに売却され、当初のドライバー契約がいつ反故にされてもおかしくない状況ではありました。それに、チームとしても持参金つきのドライバーを確保したい思惑もあったことでしょう。が、ロッテラーといえば日本の国内レースで活躍するベテランドライバーですよ?年齢的にもこれから F1 にステップアップしようという時期じゃないだろうし、記念レース的なスポット参戦のための資金持ち込みだとすると、どうにも釈然としないものがあります。

ケータハムチーム的には夏休みを挟んでようやくシーズン初めてのまともなマシンアップデートが実施され、以前のマシンを知るドライバーとともに煮詰めていかなくてはならないタイミング。新人のエリクソンでは荷が重いだろうに、マシン開発よりも資金持ち込みを優先するということは、もはや今シーズンの成績向上は捨ててかかっているとしか思えません。今からマルシャに追いつくことは不可能に近いですが、同じくノーポイントのザウバーであれば、レース展開次第では逆転はあり得ます。ロッテラーは今回のみの出走になる可能性が高いため、次のモンツァでは再び可夢偉がレースシートに座るのかもしれませんが、また別の持参金つきドライバーが現れないとも限らないわけで。

結局、まともなマネジメント体制も持たずに F1 チームとの交渉を続けて、シーズン当初から売却を前提としていたチームに無償奉仕の形で加入した時点から間違っていたということでしょう。少なくともこれまで、中堅以上のチームからテールエンダーに移籍して再び日の目を見たドライバーは、F1 には皆無。ケータハムの来季のシートはもう考えない方が良さそうだし、ポジティブな要素が浮かびませんね。ひとまずは、モンツァ以降でもう一度走るチャンスを掴み、鈴鹿に戻ってきてくれることを祈るばかりです。

投稿者 B : 23:11 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2014/07/27 (Sun.)

F1 ハンガリー GP 2014

ハンガリーGP決勝 波乱のレースでリチャルド2勝目!

夏休み前最後のレースであるハンガリー GP。比較的初優勝を生みやすい、荒れやすいサーキットであり、低速でマシン性能の差が出にくいサーキットでもあるので、何か波乱があるんじゃないかと期待していました。

波乱の予兆は予選 Q1。フリー走行全セッションでトップタイムを記録していたハミルトンが、Q1 の序盤にマシンから発火してノータイム。ダメージが大きかったためほぼ「全取っ替え」での決勝を余儀なくされ、ピットレーンからのスタートとなりました。今季ここまで、マシントラブルはハミルトンの側に集中していて、ツキに見放されている印象を受けます。とはいえ、前戦も 20 番手スタートからの 3 位、今回もピットレーンスタートからの 3 位なので、最も悪運が強いという見方もできますが...。
逆に PP から圧勝かのように思われたロズベルグ。序盤はまさに独走の様相を呈していましたが、セーフティカー導入による混乱でトップを明け渡し、その後もしばらくはペースに伸び悩んでアロンソに抜かれるなど、苦しいレースになりました。ヴェルニュをなかなか抜けず、早めのピットインでアンダーカットには成功したものの、その後はタイヤ交換を引っ張っていたハミルトンに数周にわたって抑え込まれ、リカルドとアロンソを追撃するチャンスを奪われます。ハミルトンとしてはロズベルグに 1pt でも多く与えたくなかったためにチームの指示を無視して僚友を抑え続けたのでしょうが、結果的にはここでハミルトンが譲っていたら、最後にはロズベルグに先行されていた可能性が高いので、ハミルトン個人にとっては正しい選択をしたと言えます。まあ、これでロズベルグやチームとの溝がさらに深くなったことも間違いないでしょうが。

2 位のアロンソは、最後フレッシュタイヤで勢いのあるオーバーテイクを仕掛けてきたリカルドには勝てなかったものの、ハミルトンがアロンソへの攻撃よりもロズベルグへの防御を優先したこともあり、今季最高位をゲット。アロンソは常にマシン性能以上のリザルトを持ち帰ってきますが、今回もその能力を遺憾なく発揮したと言えます。マシン性能に劣り、タイヤライフも尽きた状況でリカルドにしか抜かれなかった走りは現代 F1 随一のテクニック。ピット戦略も、フェラーリにしては珍しくギャンブルに出ましたが、それが功を奏した形になりました。現在の戦力では逆立ちしたって勝てないんだから、いつもの杓子定規な戦い方じゃなくて、こういう奇策こそ今のフェラーリには必要なんですよ。そして、アロンソにはその奇策を実行できるだけの能力があります。
ライコネンも、その杜撰なストラテジーのせいでまたしても Q1 落ちの憂き目に遭いましたが、久しぶりにライコネンらしい走りを披露して 6 位入賞。マシンのセットアップもようやくまとまり始め、ライコネン自身が今季のブレーキシステムにも馴染んできたのか、フェラーリチーム自体にようやく上昇傾向が見えてきました。

そして素晴らしかったのはやはりリカルドですよ。初優勝のカナダといい、このハンガリーといい、オーバーテイクが難しく SC が導入されやすいサーキット。言い換えれば「何かが起きたときにいいポジションにいないと勝てないサーキット」でもあります。こことモナコで勝てるドライバーは底力があり、かつ「持ってる」ドライバーだと思うわけで、そういう意味ではリカルドは間違いなく「持ってる」。終盤にハミルトンとアロンソを立て続けに料理したオーバーテイクは、じつに創造性に溢れていました。
今季ここまで、完全にチャンピオン・ヴェッテルを食ってしまっていますが、この流れを維持すればチームからもエースドライバーと見なしてもらえる可能性も高いのでは。今季のチャンピオンシップはもうほぼ目がない状況ですが、来季は十分にチャンピオンシップに絡める資質を持っています。そうなったときに、僚友ヴェッテルとの関係がどうなるか、というのも興味深いところ。

F1 はこれから 3 週間あまりの夏休みに入ります。とはいえこの間にもマシン開発は続くわけで、明けたベルギーでどう勢力図が書き換わっていることでしょうか。そして、この間にメルセデスは二人のドライバーの関係をどう修復するのか、あるいは何もしないのか。同門対決となったときにドライバーの人間関係が泥沼化するのはもう避けようもないことは歴史が証明していますが、一時のマクラーレンやレッドブルのような後味の悪い状況にだけはならないでほしいものです。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2014/07/21 (Mon.)

F1 ドイツ GP 2014

ドイツGP決勝 ロズベルグが優勝、ボタスが2位、ハミルトンは3位

サッカーワールドカップの優勝に次いで、自国 GP で自国チームの自国人ドライバーが優勝というのは、母国民にとっては何物にも代えがたい喜びではないでしょうか。もし日本でそういうことが起きたとすると、自分自身も勇気をもらえるだろうし、国そのものの活気にさえ影響しそうです。

というわけで、ロズベルグは母国グランプリを PP からいつも通り危なげなく初勝利。前戦ではマシントラブルによりハミルトンの母国優勝を許してしまいましたが、その次のレースで雪辱を果たしました。
このドイツから、メルセデスの技術的優位性のひとつとされてきた FRIC サスペンション(前後のサスペンションを連動させることでクルマの姿勢を調整して、ブレーキング中は前傾姿勢を強めてダウンフォースを増し、逆にストレートではフラットな姿勢にすることでドラッグを抑制して最高速を伸ばす仕組み)が突如禁止されました。それに各チームのテクニカルアップデートもあって、予選タイムを見る限りではメルセデスと他チームとの差は少し埋まったようには見えますが、スタート直後から誰にも脅かされることなく勝ったロズベルグや最後尾から 3 位に食い込むハミルトンの走りを見ると、やはり今後もそうそう他チームが追いつけるとは思えません。結局、最終戦までロズベルグとハミルトンの一騎打ちの構図は変わらないでしょうね。

イギリス GP での勝利により、ロズベルグに 4pt 差まで迫ったハミルトンには、予選 Q1 で今回もハミルトンだけにトラブルが発生。コーナリング時にリヤのブレーキが抜けてしまい、ウォールに激しく激突して Q2 出走ならず、ギヤボックス交換からの 20 番手スタートとなりました。しかも途中接触により手負いのマシンとなりながらも 3 位という結果は、W05 の速さとハミルトンのアグレッシブな走りによって達成された、優勝にも等しい敢闘でしょう。ただし中盤のピットタイミングがもう少し良かったり、接触によるエアロバランスの悪化がなければ 2 位も十分あり得たので、そういう意味ではもっとやりようが合ったのでは...とも思います。
ロズベルグとの差はまた 14pt に開いてしまいましたが、まだ中盤戦だし、最終戦ポイント 2 倍というクイズ番組のような今季ルールを鑑みれば、この差はほぼないも同然。個人的に、F1 では勝っているドライバーよりも追いかけているドライバーを応援したくなってしまう性分なので(笑)、ハミルトンが今後どのようにロズベルグに挑んでいくか、非常に興味深く見ています。

そのハミルトンを抑えて 2 位を獲得したのはウィリアムズのボッタス。デビュー 2 年目にして 3 戦連続の表彰台というだけでも立派ですが、さらに今回はメルセデスの一角がリタイアしたわけではなく、終盤ハミルトンを抑えきっての 2 位なので、ここまで 3 回の表彰台で最も価値があると言えます。そろそろ持ち前の速さに安定感が備わり始め、表彰台争いをする走り方が解ってきた印象。メルセデス W05 の速さが圧倒的なので、実力だけで勝つことは難しいでしょうが、このポジションを今後もキープできれば、メルセデス側にトラブルがあったときの棚ぼたは十分にあり得ます。早ければ今季中にも初優勝の目はあるんじゃないですかね。
同郷のライコネンが今季まったく精彩を欠いているので、「フライング・フィン」の称号はそろそろボッタスのもの、と言って良いんじゃないかな。

今回はハミルトンがテールエンドからのスタートになったことで優勝争いとしては退屈なレースでしたが、各チームのクルマが煮詰まり始めたのか、中盤の争いが激しくなってきて、たいへん見応えがありました。特に 3 位以下でのヴェッテル、アロンソ、ライコネン、バトンをハミルトンが追い上げていくワールドチャンピオン同士の戦い、そこにボッタス、リカルド、ヒュルケンベルグあたりも絡んで手に汗握るオーバーテイク合戦。サイドバイサイドのみならず、3 台が横並びでコーナーに突入していく駆け引きとか、世界最高レベルのバトルはさすが F1。来季はレギュレーションの変更が大きくないためマシン開発は継続的に行われるでしょうし、この状況が続けば終盤戦まで飽きずに楽しめそうです。

夏休み前最後のレースは来週のハンガリー。F1 屈指の低速サーキットで、初優勝が生まれやすい場所でもあります。個人的にはそろそろボッタスの初優勝が見たいところですが、ストレートスピードが物を言うコースではないので、やっぱりメルセデスのどちらかかなあ...。

投稿者 B : 10:37 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック