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2013/10/13 (Sun.)

F1 日本 GP 2013 公式予選

日本GP公式予選 ウェーバーがPP、レッドブルがフロントロー独占 - GPUpdate.net

始まりましたねー日本グランプリ。私は今年は珍しくどのセッションも生で見られないのですが(´д`)、鈴鹿の映像を観るとそれだけでワクワクします。映像も日本のテレビに最適化されたフジテレビ収録なので、いつもの国際映像よりも画も音もキレイなのも嬉しいところ。

で、予選。鈴鹿と相性の良い最速のマシンを駆るヴェッテルがぶっちぎりのポール、状況によってはハミルトンとの真っ向勝負...かと思いきや、Q3 で KERS のトラブルが発生し、その影響でタイムを詰め切れず、チームメイトであるウェバーに先行されてしまいました。ミハエル・シューマッハーに並ぶ 5 年連続 PP もフイに。とはいえ、2 番グリッドならばスタートダッシュさえ失敗しなければ優勝はじゅうぶん狙える位置。鈴鹿ウィナー最右翼のポジションは変わらないと言えるでしょう。
対するウェバーのほうは、今年はマシンとの相性がよろしくないのか振るわないレースが続いていましたが、ようやく今季初 PP。「最速のマシンの片割れ」を手にしていることを改めて示してくれました。引退発表後の最後の鈴鹿、ドライバーズサーキットでの PP、花道としては素晴らしいんじゃないでしょうか。

アロンソとライコネンが 8・9 位に沈んだことで、スタートでの波乱がなければレッドブルの 1-2 がスタート直後からリードを築いていく、というお決まりの展開になってしまいそうな決勝レース。スタートに成功すればハミルトンやグロジャンがレッドブルに攻めかかる展開も見られるかもしれませんが、いずれにしてもヴェッテル独走よりも見応えのあるレースを期待したいところ。25 回目の鈴鹿、決勝を楽しみに待ちたいと思います。

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2013/10/07 (Mon.)

F1 韓国 GP 2013

韓国GP決勝 ヴェッテルが4連勝、ライコネン2位 - GPUpdate.net

F1 韓国グランプリは、数戦ぶりにちょっと荒れ気味のレースになりました。ディ・レスタのクラッシュとウェバーのもらい事故で計 2 度のセーフティカー導入。それにロズベルグのフロントウィング脱落、ペレスの右フロントタイヤトレッド剥離、などアクシデント満載。

そんな中、何者をも寄せ付けない安定感のあるレース展開で、堂々の 4 連勝、3 戦連続ポールトゥウィンを達成。夏休み明け後の RB9+ヴェッテルはもう手をつけられない速さを身につけていますね。空力とセットアップ、タイヤマネジメントの最適解を見出したようで、どんなサーキットでも強い、というオールマイティなマシンに仕上がっているようです。
ヴェッテルもヴェッテルで、一時期は全盛期のセナのように「とにかくポールからスタートして、最後まで速く走って大差をつけて勝つ」ことを楽しんでいたように見えましたが、今は「プッシュすべきときはプッシュする、セーブすべきときはちゃんと自分をコントロールする」ということができるようになってきたようです。特にスタート直後や SC が戻った直後のファストラップは見事。天性の速さに加えて、アロンソのお株を奪うような強さまでも身につけつつあるように見えます。
これでチャンピオンシップはアロンソに 77pt 差。残り 5 戦、次の鈴鹿で戴冠するためには自身が優勝、アロンソが 9 位以下でなくてはならないので、さすがに鈴鹿でのチャンピオン決定はないでしょうが、もはや決定的な状況になりましたね。

今回良かったのは意外にもロータスとザウバー。どちらも今季のマシン開発は事実上終了し、あとは「ありもので戦う」状態。ロータスはフェラーリやメルセデスについていけない状態、ザウバーはトロロッソに後れを取る状況になっていましたが、今回はロータスが 2-3 フィニッシュで表彰台獲得、ザウバーが今季初めて 2 台揃っての Q3 進出からのヒュルケンベルグ 4 位フィニッシュ。いずれもタイヤに優しいマシン特性とサーキットの相性が良かったこと、セットアップが決まったこと、2 度のセーフティカー導入にタイヤライフが救われたこと、など複数の要因が重なって得たリザルトであり、必ずしも現在のチーム力を反映した結果ではないでしょうが、これぞレース。特に、ヒュルケンベルグはハミルトン・ロズベルグ・アロンソ・バトンを抑えきっての 4 位であり、単純に運が良かっただけではありません。このヒュルケンベルグがなかなかトップチームのシートに恵まれないというのは、なんというか不遇ですね...。ライコネンが抜けるロータスのシートはヒュルケンベルグかマッサか、と言われていますが、今よりも争えるチームで走らせてあげたいところ。まあ個人的にはロータスのシートにはむしろ可夢偉に座ってほしいですが(笑。

今年で 4 回目の開催となった韓国 GP ですが、レース運営は相も変わらず杜撰ですね。サーキットの完成が初年度の開催にギリギリだったことから始まり、もともと関係者から不満は出ていたグランプリでしたが、今回特にひどかったのが事故車の扱い。残り少ない F1 でのレースの一つをスーティルからのもらい事故でフイにしてしまったウェバーには同情しかできませんが、コースマーシャルのもたもたした仕事(というよりしばらく放置されていた)で炎上した愛車の消化に時間がかかり、しかも粉末消化剤を使ったことで多くのパーツが使い物にならない状態に。これ、場合によっては全損でシャシーごと交換の必要もあるんじゃないでしょうか?シーズン終盤のフライアウェイでこの状況、というのは、ウェバーにとっては厳しいですよね...。

ともかく気を取り直して、来週は待ちに待った日本 GP。例年とは韓国 GP との開催順が逆になっていることで、ドライバーは既に日本に向けて移動を始めているようです。水曜日くらいまでを東京で過ごすドライバーも多いようで、これは月・火あたりに秋葉原や銀座ソニービルで待ち構えていれば、F1 ドライバーに遭遇できるチャンスもあるのでは。私は残念ながら仕事が休めそうにありませんが(´д`)。

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2013/09/24 (Tue.)

F1 シンガポール GP 2013

シンガポールGP決勝 ヴェッテルが余裕の3連勝 - GPUpdate.net

シンガポールのナイトレースは、予選から圧倒的な速さを見せつけたヴェッテルがレースを完璧に支配して圧勝。2 位アロンソに 60pt もの差をつけて、チャンピオンシップにおける優位性を確固たるものにしました。残り 6 戦、アロンソが全勝してもヴェッテルが 2 位を獲り続ける限りはアロンソに逆転の目はありませんからね...。

ヴェッテルはこれで夏休み明けから 3 連勝。今シーズンの勝率も 50% を超え、開幕当初の「レッドブルとフェラーリ、ロータスの実力が拮抗している」状況から、いまや「圧倒的に強いレッドブル(特にヴェッテル)」という状況になってきました。この間、新たなトリックデバイスを開発したわけでもなく、RB9 とピレリタイヤ、それにヴェッテルをマッチさせるセットアップの最適解を見つけた、ということなのでしょう。スパ、モンツァ、シンガポール市街地という特性の異なるサーキットで安定した速さを見せていることがそれを裏付けていると言えます。このままだと、来月の鈴鹿あたりでヴェッテルの四冠が確定してしまいそう。

2 位のアロンソも 3 位のライコネンも、スターティンググリッドから大きく順位を上げての表彰台で、その点では良い仕事をしたと言えます。特にライコネンは背中を痛めている中鎮痛剤を使ってのレースでこの結果、というのはさすが。しかし、それぞれ望み得る最高に近いレースを戦っても、まだヴェッテルに届かないのが実情。来季のレギュレーション変更を考慮すると、今のポイント差では最終戦まで今シーズン向けの開発を継続して戦うという判断もないでしょうね...。

シーズン終盤に向けて、中団のポイント争いがかなり激しくなってきていて、レースとしては見応えがあるグランプリが続いていますが、チャンピオンシップという点では「もう決着がついた」ことを実感した、そんなシンガポール GP でした。

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2013/09/13 (Fri.)

F1 ライコネンが来季フェラーリ復帰へ

フェラーリ ライコネン復帰を正式発表 - GPUpdate.net

リカルドのレッドブル招聘をきっかけに、俄に動き出した感のある来季 F1 のドライバー市場。長年の注目となっていたフェラーリのセカンドシートに、なんとライコネンの復帰が決定。おそらくマッサは今季限りなんだろうな...という気配は夏休み前くらいからありましたが、モンテゼモロ会長から半ばお払い箱にされたに近い形でフェラーリと決別したライコネンが再び紅いマシンのシートに収まる、というのは、さすがにちょっと驚き。

ロータスは今季の中盤戦にさしかかるあたりから資金難が指摘されていて(元をたどれば今季のタイトルスポンサーに決まりかけていたハネウェルとの契約をフイにしたことが大きい)、継続的なマシン開発に必要とされる資金力に疑問符がついていました。とはいえ、ルノー時代からコストパフォーマンスに優れた開発体制には定評があり、昨年から今年に至るまでの健闘を支えてきたわけですが、今季中盤からの戦闘力の伸び悩みは明らか。ライコネンは本人のギャラは気にしていないと言われていますが、「勝てるマシンを作り続けられるチームか否か」が決断の決め手となった、と言って良さそうです。他に勝てる可能性が高いチームといえばメルセデスとマクラーレンでしょうが、どちらも両ドライバーとの契約が残っていて、ライコネンにはレッドブルかフェラーリしか選択肢がなかった(その 2 チームが選択肢にあった、というのもライコネンの実力ゆえでしょうが)、というのが実情でしょう。

それにしてもフェラーリはアロンソ+ライコネンという、これまた思い切ったドライバーラインアップを選んだものですね。シューマッハー時代、アロンソ時代とエースドライバー絶対王政を敷いてきた近年のフェラーリから考えると、ここまで大物を揃えたジョイントナンバーワン体制というのは 1990 年のプロスト+マンセル時代以来ではないでしょうか。ライコネンはともかく、アロンソがこの状況を受け入れたとはちょっと考えにくいものがありますが、F1 ファンとしてはやはり「ヴェッテルとライコネンが同じマシンに乗ったら実際どっちが速いのか」「アロンソとライコネンが同じマシンに乗ったら実際どっちが強いのか」は、ずっと気になっていたところ(笑。これはこれで、来季が楽しみになりました。

これで他のドライバーマーケットも本格的に動き出すことになると思います。まずはライコネンが抜けたロータスですが、ここはヒュルケンベルグが濃厚ですかね?昨年、最後までグロジャンとシートを争った可夢偉にも、再びアプローチをかけていってほしいところ。ただ、チームの財政状態は相変わらずで、しかもマシン開発の指揮を執ってきた TD のジェームズ・アリソンは既にフェラーリに移籍済みとあっては、今季前半のような勢いを来季も見られるかどうかは微妙なところ。パワートレイン化でさらに高騰するルノーエンジンの使用料も、チームの財政を圧迫するでしょう。
そしてヒュルケンベルグが抜ける可能性が高いザウバー。フェラーリからパワートレイン開発目的でマッサが送り込まれるのでは、という噂が出ていますが、当のマッサはフロリダに住居を購入したらしく、これは先輩バリチェロを追って北米のレースに参戦しようという意志の表れのような気がします。そうすると、あるいは持参金つきでウィリアムズからマルドナドが移籍、とかあったりして。グロジャンやグティエレスという若手ペイドライバーの評価が今季は低いこともあって、以外と中堅チームの顔ぶれがガラッと入れ替わる可能性もありそうです。

いずれにしても、よほどアロンソとライコネンの間で確執でも生じない限り、F1 チームのシートに可能性のなさそうなフェラーリは早々に諦めて、可夢偉よそろそろドライバーマーケットに戻っておいで(笑。

投稿者 B : 00:23 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/09/09 (Mon.)

F1 イタリア GP 2013

イタリアGP決勝 ヴェッテルが余裕のレースで6勝目 - GPUpdate.net

イタリア GP。フェラーリに移籍してからのアロンソは、毎年このレースと地元スペインでのレースでは、マシンの実力以上のものを引き出して、必ず結果を出してきます。このレースでヴェッテルを上回るポイントを持ち帰れるかどうか、が、今シーズンの残りを決めると言っても過言ではないほどの、重要なグランプリ。

それが...予選からヴェッテルが手をつけられない速さを見せ、圧巻の PP。決勝でも、狙い通りにスタートから後続を引き離し、独走態勢に入ります。終盤、ウェバー車が 2 速→3 速へのギヤの入りが悪いというトラブルに見舞われ、どうやらヴェッテル車も似たようなギヤボックストラブルを抱えていたようで、必ずしも盤石の勝利だったというわけではなさそうですが、結果的にヴェッテルにとっては 100 点満点のレース。気がつけば今季ここまで 12 戦で 6 勝、圧倒的ではありませんか。
アロンソとのポイント差は 53pt、3 位ハミルトン以下とも 80pt 以上の差をつけたことになり、これはもはやヴェッテルに対抗できるのは誰か、ではなく、どのレースで 4 度目の戴冠を迎えるか、という観点に移り変わってきました。

対するアロンソは、マシンとサーキットとの相性的にも、雰囲気的にも圧倒的に有利なホームグランプリ。このモンツァで、予選ではマッサのスリップストリームを使わせてもらってすらレッドブルに届かず、決勝でも予選 5 番手からの 2 位は健闘とはいえ、「ヴェッテルに全く歯が立たない」というのが正直な現状ではないでしょうか。今季ほとんどのレースで 3 列目以降のグリッドから表彰台を得ているのはアロンソの力でしょうが、マシンがそれに応えきれていない。これではアロンソもたまらないでしょうね。

チャンピオンシップの行方が半ば確定的になってくると、あとは中団の激しいポジション争いを観戦しているほうが面白いものです(笑)。今回も、バトン・ハミルトン・ライコネンというチャンピオン経験者 3 人が絡んだ 10 位争いがアツかった。柔のバトン、剛のハミルトン、巧のライコネン、というドライビングスタイルの違いが攻防を生み、手に汗を握らせてくれます。本来は、10 位争いではなく表彰台争いで観たい戦いではありますが...。ともあれ、終盤にかけてはコンストラクターズ争いも気になってくるところで、フェラーリ・メルセデス・ロータスの争いと、これまた激しいマクラーレンとフォースインディアの争いも絡んでくるので、まだまだ目が離せません。

ここから先はアジアに舞台を移して、4 週間で 3 レースというハードスケジュール。マシンアップデートもほぼないため、レースチームも総力戦といったところでしょうが、ファンにとっては毎週のように楽しみがやってくる、燃える季節が始まります。

投稿者 B : 00:30 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/09/06 (Fri.)

F1 レッドブルが来季ダニエル・リカルドを起用

レッドブル レースドライバーにリチャルドを起用 - GPUpdate.net

マーク・ウェバーの引退発表を受けて、後任の人事が注目されていたレッドブルですが、トロロッソの育成ドライバー、ダニエル・リカルドの昇格を正式に発表しました。ライコネンかリカルドか?という噂が長らく続き、夏休み明けくらいにライコネンの移籍断念話が出たあたりからリカルドが当確と思われていましたが、やはりそうなりましたか。純粋に勝つことだけを考えればライコネンのほうが良かったかもしれませんが、ヴェッテルの No.1 待遇維持、育成チームとしてのトロロッソの位置づけ、そして今季のリカルドの成長と「ヴェッテルの後任としてのさらなる期待」といったあたりでリカルド起用、という流れになったのではないでしょうか。

毎年、イタリア GP の週にはフェラーリの来期体制が発表されるところですが、今季はまだない模様。まあアロンソの絶対王政は引き続き安泰で、ドライバーマーケットも買い手市場、かつマッサ続投も悪い選択肢ではないと来れば、まだしばらくはライバルチームの手札を見てから、となるのも不思議はありません。

今のところ、来季シートの噂話をまとめると、こんな感じ。

レッドブル◎ S. ヴェッテル
◎ D. リカルド
フェラーリ◎ F. アロンソ
△ F. マッサ
△ N. ヒュルケンベルグ
マクラーレン◎ J. バトン
◎ S. ペレス
ロータス○ K. ライコネン
△ R. グロジャン
メルセデス◎ N. ロズベルグ
◎ L. ハミルトン
ザウバー△ N. ヒュルケンベルグ
△ F. マッサ
△ E. グティエレス
フォースインディア○ P. ディ・レスタ
○ A. スーティル
ウィリアムズ○ P. マルドナド
△ V. ボッタス
トロロッソ○ J-E. ヴェルニュ
△ A. ダ・コスタ
ケータハム△ H. コヴァライネン
△ C. ピック
マルシャ○ J. ビアンキ
○ M. チルトン

やはりフェラーリとロータスのセカンドシートが誰になるか、で全てが動き始めそうです。とはいえビッグネームの移籍はほぼなく、ヒュルケンベルグとビアンキがどこに行くか(つまり、フェラーリのセカンドがどうなるか)が鍵になりそう、という程度でしょうか?個人的には、小林可夢偉の F1 復帰をまだ諦めたわけではないのですが、当のフェラーリが可夢偉を WTCC ドライバーとして囲い込みそうな気配なだけに、難しいかなあ。

投稿者 B : 23:53 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/08/27 (Tue.)

F1 ベルギー GP 2013

ベルギーGP決勝 ヴェッテルが今季5勝目、アロンソが2位 - GPUpdate.net

夏休みが明けて、注目のベルギー GP。この夏の間に最も進歩できたチームはどこなのか?が注目でしたが...どのチームのアップデートもそれなりの効果は挙げたものの、レッドブル有利は変わらない、という厳しい現実を他チームは見せつけられたレースでした。

雨絡みの予選は、今回もハミルトンが驚くべきタイムを刻んで 4 戦連続の PP。予選に強いマシンとハミルトンの「一発の速さ」の相乗効果が今季は猛威を振るっていますね。しかし、ここできっちり 2 番手グリッドを押さえたヴェッテルの、予選の戦いぶりとスタートダッシュがこのレースの全てだった、と言っても過言ではありません。
スタートで見事にハミルトンを交わした後は、ヴェッテルとレッドブルが最も得意とする先行逃げ切りのレース。オープニングラップで既にハミルトンを DRS 圏外に突き放していた走りは、アロンソに勝るとも劣らない「勝負どころでの強さ」だと思います。チャンピオンシップでヴェッテルを追うアロンソ、ライコネンともに予選での速さがなく、レースペースで追い上げる戦いを余儀なくされていますが、いくらレースペースが良くてもヴェッテルにこういう走りをされてしまってはもう勝ち目がない、のが本音ではないでしょうか。アロンソも予選 9 位から 2 位表彰台というのは素晴らしい戦いぶりだと思いますが、これからの後半戦は何としてでもヴェッテルの前でゴールし続けることが最低条件なわけで。

今回は夏休み前の勢力図がどう変わっているか、に注目していましたが、相対的に進歩したと言えるのはフェラーリとマクラーレンでしょうか。アロンソは力強い走りを見せていましたが...前述の通り、レッドブルに真っ向勝負を挑めるレベルには至っていないようで(次戦イタリアではなりふり構わず勝ちに来るでしょうが)。マクラーレンはようやくフロントプルロッドサスペンションを使いこなしてきたのか、今までのような箸にも棒にもかからない走りではなくなり、表彰台争いに絡めるまで競争力を取り戻してきました。が...、最後にコンサバなピット戦略を採ったことで、残念ながら 6 位フィニッシュ。ここはちょっと無謀でも表彰台を獲りに行ってほしかったところではあります。
ロータスは...タイヤに優しい、以上の武器がないようにも見えて、今後レッドブルを追い上げていくには厳しいですかね...と思っていたら、ライコネンがブレーキトラブルでリタイア。ここにきてノーポイント、ヴェッテルに対して 63pt のビハインドでは、事実上チャンピオンシップから脱落したと見るしかなさそうです。

もうそろそろチャンピオン争いはヴェッテルとアロンソの二人に絞られた、と言って良いでしょう。しかも、残り 8 戦(まだまだ 8 戦も残っている、という見方もできますが)でヴェッテルとアロンソの差は 46pt。ほぼまるまる 2 勝分の差が付いてしまい、マシン性能的にもレッドブル有利とあっては、半ば「勝負はついた」という状況に近いかと思いますが...V8 エンジンの最終シーズン、もうちょっと盛り上がってほしいところなので、モンツァでフェラーリがどう巻き返してくるか、レッドブルとの争いにメルセデスあたりがどう絡んでくるか、に注目したいと思います。

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2013/07/30 (Tue.)

F1 ハンガリー GP 2013

ハンガリーGP決勝 ハミルトンが今季初優勝 - GPUpdate.net

2013 年シーズンも折り返し地点。夏休み前最後のハンガリー GP は、ハミルトンがメルセデス移籍後初勝利を飾って締めました。

予選はヴェッテルが PP を獲とk...と思われたところで、そのヴェッテルのタイムを僅かに上回ったのがハミルトン。今季、予選ではメルセデスは圧倒的な速さを見せつけていますが、持ち前の直線スピードが活かせない低速な版画路リンクで PP、というのには恐れ入りました。
とはいえ、決勝ではスタートダッシュかピット戦略、タイヤへの入力の違いでヴェッテルに交わされるのは時間の問題、と思われましたが、最初のピットアウト後にヴェッテルがバトンの後ろで長時間引っかかってくれたおかげで、ハミルトンとしてはセーフティマージンを築くことに成功。その後も、ハミルトンはウェバーやグロジャンとの争いはあったものの、結局最後まで危なげないレース展開でポールトゥウィンを決めました。

結果的にはハミルトンが「抜けないハンガロリンク」での PP の優位を最大限に利用した形になりましたが、スペイン GP までのメルセデスならばどこかで失速していた可能性が高いでしょう。そういう意味では、問題となっている単独タイヤテストを経て、メルセデスの速さが本物になってきた成果、と言えるのかもしれません。
最終的に対抗となり得たのは、レース途中で 2 ストップ→3 ストップにタイヤ戦略を変更したロータスのライコネン。6 番手スタートから 2 位表彰台はタイヤに優しいこのクルマとライコネンのドライビングならではでしょうが、それでも予選 6 位ではこれが限界でしょう。よくやったと言えるでしょうが、今回のレースで最も利を得たのは、優勝したハミルトンを除けばやはりヴェッテルではないでしょうか。チャンピオンシップでは 2 位(このレースの結果、アロンソからライコネンに入れ替わった)に 34pt→38pt と差を広げ、さらに有利な状況に。圧倒的だった 2011 年(ハンガリー GP 終了時点で 2 位に 85pt 差)ほどではないにせよ、1 レースリタイアしてもまだ 13pt 以上は点差が残っているというのは、ヴェッテルにとって戦略の幅を広げてくれる武器になります。このままメルセデスの 2 台がアロンソとライコネンの間に割って入ってくれている限りは、今季はこのままヴェッテル有利で進んでいってしまうのではないでしょうか。これから 4 週間の夏休みの間に、(表向きは開発禁止期間となっているものの)各チームがどれだけキャッチアップしてくるか、休み明けのベルギーが見ものです。

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2013/07/08 (Mon.)

F1 ドイツ GP 2013

ドイツGP決勝 ヴェッテルが辛くも逃げ切り母国GP初優勝 - GPUpdate.net

タイヤ問題で荒れに荒れたイギリス GP の翌週ということで、引き続きタイヤに関しては不安の残ったドイツ GP。それでも、ピレリの見解によるとバーストの原因は「タイヤを左右逆に装着していた」「タイヤの内圧を下げすぎていた」ことで、該当するチームにのみ問題が発生していたと。確かに、メルセデスあたりは以前から左右逆装着をしたほうがパフォーマンスが上がることに言及していましたし、内圧を下げすぎて耐久性に問題を起こしていたことは過去に 2005 年のアメリカ GP でもあったわけで。まあピレリタイヤの信頼性に対する疑問符は消えませんが、タイヤの内部構造のベルトをスチールから昨シーズンのケブラーに戻す、という話もあるので、しばらく様子を見ましょうか。

予選は今回もメルセデス。ハミルトンが圧倒的な速さで PP をもぎ取りましたが、今回は完全に予選向きのセットアップにしたことが裏目に出て、レースではペースが伸びず。スタート直後にヴェッテルとウェバーがハミルトンを簡単に抜き去り、得意の 1-2 体勢を築きます。が...、ウェバーが初回ピットイン時に右リヤタイヤがちゃんと装着されていない状態で発車してしまい、そのままタイヤ脱落。つけ直して再スタートはしましたが、これでウェバーは完全に表彰台圏外へ脱落。

レース中盤、マルシャのチルトン車が白煙を上げてストップし、そのまま SC 導入。蓋を開けてみるとヴェッテル-グロジャン-ライコネンのオーダーになっており、タイヤ的にはロータス有利。それぞれがどういうピット戦略でチェッカーへ向かおうとしているかが注目されましたが、先に動いたのはグロジャン。それに合わせるように、ヴェッテルも翌週ピットに向かいます。
ここでライコネンがフライングラップを叩き出し、ヴェッテルを交わした上で新品タイヤでコースイン...かと思いきや、まさかのステイアウト。もしかしてこのまま無交換でチェッカーまで走りきる気か...?と思ったら、今度は 50 周目で不可解なピットイン、中古のソフトタイヤに交換します。
どうも、無線の不調でピットとの意思疎通が十分ではなかったようなのですが、ロングスティントで走りきるか、ヴェッテルの翌周にピットに入るか、のどちらかだったのでは。最後タイヤ交換をしなければ走りきれないという判断でピットインしたのでしょうから、ヴェッテルの翌周に新品ミディアムタイヤに交換するのが正解だった可能性が高いと思われます。
しかし、それでもライコネンにはファイナルラップまでにヴェッテルにギリギリ追いつける目算があったはず。実際、ラスト数周はコンマ 4 秒ずつタイムを詰めていくことに成功していました。それが...、僚友グロジャンの無駄ながんばりに数周付き合わされた挙げ句、チームオーダーで何とか譲ってはもらえたものの、最終的にヴェッテルとジャスト 1 秒差、2 位でのチェッカー。ロータスはセカンドドライバーの自己中心的な振る舞いによって開幕戦以来の勝利をフイにしたと言っていいでしょう。グロジャンのレースエンジニアである小松礼雄さんは少なくとも二度にわたってグロジャンにオーダーを伝えていたようですが、もっと強く伝えるべきだった。前戦イギリスでも SC 時のピット判断を誤ってライコネンの表彰台をフイにしてしまったし、ロータスはどうもレース戦術で失敗することが多いですね...。

結果的に、ヴェッテルにとっては直接のライバル 2 人とさらにポイント差を広げることができた、理想的なレースになりました。カナダ GP のときに 36pt あったアロンソとのポイント差は、イギリスで詰められたものの今回改めて 34pt 差となり、前回のリタイア分をきれいにカバーできたと言って良いでしょう。シーズンはまだ 10 戦残っていますが、アロンソから見れば「2 レース消化して 2pt しか詰められなかった」という状況で、なんだかんだ言って今シーズンもレッドブル+ヴェッテルは明らかに強い、ということだと思います。
昨年までに比べるとレッドブルのアドバンテージは大きくはなっていませんが、対するフェラーリ、ロータス、メルセデスともに「何かがちょっとずつ足りていない」状況。とはいえ、この後のハンガリー、ベルギーともにマシンパフォーマンスよりもドライバー要素が占める比重が大きなサーキット。アロンソやライコネンのドライバー力による逆襲に、期待したいと思います。

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2013/06/30 (Sun.)

F1 イギリス GP 2013

イギリスGP決勝 波乱のレースを制し、ロズベルグが優勝 - GPUpdate.net

良くも悪くもタイヤに演出されたグランプリでした。FP3 のペレスに始まり、決勝ではハミルトン、マッサ、ヴェルニュ、再度ペレスのタイヤが破裂、ヴェッテルのタイヤにも亀裂が見つかるというあり得ないレース。個別のマシンのタイヤがバーストするということは今までもありましたが、チームを問わずトラブルが発生するというのは、2005 年のインディアナポリス(タイヤの耐久性問題でミシュラン勢が決勝を不出走、同年唯一のフェラーリの勝利レース)以来ではないでしょうか。シルバーストンが F1 サーカス随一の高速サーキットである、という事情もあるでしょうが、今後路面温度は高まり、まだまだ高速サーキットも公道サーキットもあるという状況で、この先同様のトラブルが発生しないか、不安は募ります。今回のレースはたまたま単独事故と他のドライバーがうまく避けたという状況が重なった結果、大事に至っていないだけ、というのが現実でしょう。
ピレリはこの状況を重く見て早急に対策を打つ必要があるでしょうし、FIA からも指導が必要な状況だと思います。大惨事が起きてからでは遅い。ショーアップのためのタイヤパフォーマンスのコントロールは必要な部分もあるでしょうが、これならばワンメイクをやめて健全なコンペティションを起こしたほうが、却ってタイヤの安全性は高まるのではないかと思います。そう考えると、コンペティション下でもワンメイク下でも信頼性に大きな問題を起こさずに F1 参戦を完遂したブリヂストンの仕事って偉大だったんだなあ、と改めて感じます。

レースは圧倒的なタイムで PP を奪取したハミルトンがスタートを成功させ、2 番手のロズベルグを交わしたヴェッテルが追う、という前戦カナダと似たような展開で始まりました。ヴェッテルにしてみれば、序盤のうちにハミルトンの 1 秒以内につければ「勝ったも同然」なレース。逆にハミルトンとしては早くヴェッテルとの差を開けて DRS 圏外に追いやることが重要なレース。そんな状況が、ハミルトンをタイヤバーストの最初の犠牲者にした、と言って良いでしょう。
ヴェッテルもヴェッテルで、ハミルトンの後退後に首位を走っている中、突然のギヤボックストラブルでスローダウン。開幕から高い安定性を見せ、総合力でチャンピオンシップをリードしてきた RB9 も止まるときは止まるんだねえ、と思ってしまいました。

ヴェッテルのリタイアでセーフティカーが入り、46 周目から残り 8 周の超スプリント・レース。首位争いから中断に至るまで手に汗握るオーバーテイク合戦が繰り広げられましたが、その中でも白眉はやはりアロンソ。こういう乱戦になると最も落ち着いて確実なオーバーテイクを仕掛けられるドライバーだと思います。「鬼神のような走り」とでも表現したくなるようなオーバーテイク劇で、一気に 3 位へ。スタート直後に接触で後退したウェバー、タイヤバーストで下位に沈んでいたハミルトンの追い上げも凄まじかったですが、やはりヴェッテルがいなくなったレースでの、アロンソのポイント獲得へのこだわりが他を圧倒していました。

総括すると、ドライバーズポイントでヴェッテルとの差を 36pt から 21pt まで縮めたアロンソ。スペインでのタイヤテストの恩恵を最大限に受けて勝てるレースペースを身につけたメルセデスの 2 台。マシンと戦略の両面で詰めが甘く、ライコネンを活かしきれないロータス。そして、エースドライバーをサポートできないフェラーリとロータスのセカンドドライバー。そこそこの結果を残しつつも「そこそこ止まり」で、今季中に複数回表彰台に乗るくらいじゃないとウェバーの後釜には据えてもらえないよ、という感じのリカルド。そんなところでしょうか。
1 レースをノーポイントで終えてなお、ヴェッテルが有利な状況は変わっていませんが、メルセデスの 2 台がチャンピオンシップをかき回せる状態に仕上がってきたことで、シーズンは俄然面白くなってきました。それでもアロンソにしろライコネンにしろ、ヴェッテルへの挑戦権を得るためにはやはりセカンドドライバーの確実なサポートがなければ厳しいと思われますが、二人ともいまいちパッとしないんだよなあ...。ともあれ、次のドイツ GP は、すぐ 1 週間後に迫っています。

投稿者 B : 23:51 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック