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2013/12/31 (Tue.)

ミハエル・シューマッハーがスキー事故で重体

シューマッハー、スキー中の事故で緊急搬送 - AUTOSPORT web(オートスポーツweb)
重体のシューマッハー、頭蓋内圧迫の恐れも - AUTOSPORT web(オートスポーツweb)

年末になかなかショッキングなニュースが。元 F1 ワールドチャンピオンのミハエル・シューマッハーがフランスでのスキー中に事故に遭い、頭部に重傷。すぐに病院に搬送されたものの昏睡状態で、まだ予断を許さない状態とのこと。

岩にぶつかる事故とのことですが、ヘルメットを被っていてさえそれだけの重傷ということなので、どれだけのスピードが出た状態で激突したのか想像もつきません。F1 ドライバーといえど生身の人間ですからね...。300km/h 級のスピードでウォールに激突してさえほぼ無傷ということも少なくない F1 マシンがいかに安全か、ということを、このことで改めて認識もしようといものです。

さておき、偉大なチャンピオンがこんなことであっけなく命を落としてしまう、という悲しい結末だけは見たくありません。かつては「ターミネーター」と恐れられ、レース中の事故で右足を骨折してさえシーズン中に復帰できるまでの回復を見せた、屈強なアスリート。その強さを再び発揮し、我々の前に元気な姿を見せてくれることを、今は祈っています。

投稿者 B : 13:30 | F1 | コメント (0) | トラックバック

2013/12/11 (Wed.)

F1 最終戦のポイントが 2 倍に

2013 年シーズンが終わって一抹の寂しさが残る F1 ですが、コース以外のところでは引き続きいろいろと動きがあり。
  • ロス・ブラウンがメルセデス GP を離脱
  • そのロス・ブラウンにガーデニング休暇後のマクラーレン入りの噂
  • 一方でそのマクラーレンにはロン・デニスのチーム代表復帰の噂
  • ロータスのドライバーラインアップはグロジャン&マルドナドで確定
  • ヒュルケンベルグはフォースインディアに出戻り
  • ザウバーのドライバーラインアップはまだ未確定
  • ロシアマネーつながり(?)でザウバーとマルシャに合併の噂
などなど。ホンダが復帰する 2015 年を見据えるとどうしてもマクラーレンの動向が気になってしまうところですが、最悪の 2013 年シーズンを終えて、来季は少しでも上向くことを期待しましょう。

そんな折、レギュレーションの変更に関する唐突な決定事項が。

最終戦ダブルポイントシステム導入へ - GPUpdate.net

えーーー、何それ。なんかのクイズ番組かよ!という(´д`)。

2013 年こそヴェッテルの独走で早々にダブルタイトルが確定してしまいましたが、近年の F1 は 2007・2008・2010・2012 と最終戦までチャンピオンシップがもつれ込むことが非常に多い。終盤戦を消化試合にせず、最後まで競争を盛り上げたいという意図は分からなくはないですが、「1 勝の重み」に名誉(例えばモナコとか)以外の差を設けるのはどうなのか。第 18 戦を終えた時点でドライバーズランク首位に 49 ポイント差をつけられていても、最終戦で勝ったら逆転チャンピオンの目がある、というのはいくらなんでも興ざめではないでしょうか。
もう導入は承認されてしまったようなので、今から言っても仕方ありませんが、なんだかなあ。

予算制限とドライバー固定番号が導入 - GPUpdate.net

あと、バジェットキャップとカーナンバー固定制。

2015 年から導入されるバジェットキャップ制は、2010 年に一度導入の動きがあったものの、FOTA(F1 チーム側の連合組織)からの反発に遭って最終的にはチーム間の自主的なリソース制限協定(RRA)として導入された経緯をもつものです。その RRA も抜け道だらけで事実上の骨抜き状態。まあ、下位チームならまだしも、ロータスやザウバーのような中堅チームでさえ資金難にあえぎ、ペイドライバーを採用せざるを得ない状況を考えれば、ある程度のバジェット制限は F1 の健全な存続のために必要なのだろうと思います。

カーナンバー固定制はこれまた唐突に 2014 年からの導入。
F1 のカーナンバーは、1996 年に現在の「1 番は前年のドライバーズチャンピオン、2 番はそのチームメイト、3 番以降は前年のコンストラクターズランク順」というレギュレーションが導入されましたが、それ以前はチーム単位でのカーナンバー固定制が長らく使われていました。3・4 がティレル、5・6 がウィリアムズ、7・8 がマクラーレン、27・28 がフェラーリ、という数字はマシンカラーと同じくらいそのチームの個性を表す番号だったし、ナイジェル・マンセルのように 1 チームに長く在籍していたドライバーにとっては「レッドファイブ」はニックネームと同義でした。
そういう意味では、現在の無味乾燥なナンバリングよりは愛着が持てるというものですが、当時と違うのは「ドライバーごとに固定番号になる」ということ。有力ドライバーならまだしも、印象の薄いチームだと「どっちがどっちだっけ」となりやすいので、ややこしい(笑。まあ、現在の F1 マシンはスポンサー枠が細かく設定されすぎていて、カーナンバーの掲出自体が小さかったりデザイン的に埋もれてしまったり、という問題もあります。カーナンバー固定制を有意義に使うためにも、カーナンバー自体を目立たせるようなデザインも重要だと思うんですけどね。ただ、「ロゴのプライオリティをどうするか」というのは広告的にはすごく重要な話でもあるので、スポンサーからの反発は必至でしょう。

ともあれ、来年は誰がどの番号をつけて走ることになるのでしょうか。個人的には、アロンソは 5 番のマシンを駆っているシーズンが多いせいで、5 番のイメージが強いんですが。

投稿者 B : 00:09 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2013/11/27 (Wed.)

F1 ブラジル GP 2013

ブラジルGP決勝 ヴェッテル9連勝、レッドブル1ー2

2013 年の最終戦ブラジル。私はアメリカに続いての録画観戦でしたが、大方の予想通りヴェッテルが同一シーズン内 9 連勝という新記録、およびミハエル・シューマッハーに並ぶシーズン 13 勝の最多勝記録を打ち立てての終戦となりました。
ヴェッテルはスタートでこそロズベルグに先行されたものの、1 周目の最終コーナーの立ち上がりであやまたずロズベルグを捉えると、そのまま誰にもポジションを脅かされることなくチェッカーまでマシンを運びました。とはいえ、例によっていつ雨が降ってくるか分からないインテルラゴスで、しかもボッタスとハミルトンの接触を契機に慌てて入ったピットではタイヤが用意されておらず 10 秒以上のロス、というアクシデントもありました。とどめはレース終盤にどんどん天候が悪化する中、最後まで走りきれるのかどうか、という怖さもあり。5 年前のブラジルのように、ラスト数周で雨によるドラマが用意されていないとも限らないので、ちょっと手に汗握る展開ではありましたね。

結果的にはいつも通りヴェッテルが優勝、それも後半戦全勝という圧倒的な強さを見せつけたわけですが、2 位以下はなかなか熱い戦い。フェラーリ・メルセデス・ロータスと、マクラーレン・フォースインディア・ザウバーあたりのドライバー/コンストラクター順位を懸けた最後のレースだけに、力が入りました。その中でも際立ったのが、ラストレースとなったウェバーの気を吐いた走りと、いつも通り勝負所をわきまえたアロンソの走り、そしてスムーズに順位を上げていくバトンの走り、あたりでしょうか。今シーズン最終戦の表彰台がヴェッテル・ウェバー・アロンソという顔ぶれになったのは、今季を締めるという意味で象徴的だったと言えます。また、長らくそれぞれのチームに貢献してきたウェバーとマッサの別れを惜しむような表情にも、印象的なものがありました。

ともあれ、シーズンが終わったらもう気持ちは来季ですよ。テクニカルレギュレーションがガラリと変わるシーズンとはいえ、ここまで蓄積してきたヴェッテル&レッドブルの強さというのはそうそう覆せるものではありません。2 枚エース体制になるフェラーリはマシン開発とチームのガバナンスが、ロス・ブラウンが離脱すると言われるメルセデスは求心力・政治力と安定性のあるマシンパフォーマンスが、ロータスはそもそも資金が、そしてマクラーレンは技術部門の立て直しが鍵になると言えるでしょう。こうして見ると、よほど他チームが新パワートレインの開発で圧倒的なアドバンテージを築くか、例によってダブルディフューザーのようなレギュレーションの抜け穴を見つけるかでもしない限り、レッドブル優勢は変わらないように思えます。

ドライバー市場のほうは、結局資金のめどがつかないロータスがスポンサー持ち込みを欲し、いっぽうでペレスを放出するマクラーレンが提携関係にあるフォースインディアにペレスをねじ込もうとしていることで、そこから芋づる式に埋まっていきそうな気配。おそらくロータスはグロジャン&マルドナド、フォースインディアはヒュルケンベルグ&ペレス、ザウバーはスーティル&グティエレス or シトロキン、といった形で落ち着きそうです。新レギュレーションを全くの新ドライバーラインアップで迎えることは得策ではないと思いますが、資金確保とパフォーマンスの狭間で悩める中団チームにとっては、背に腹はかえられない状況ということなんでしょうね。

F1 はこれから約 3 ヶ月半の冬休みに入ります。とはいえ 1 月末くらいから順次新車が発表されていくでしょうし、来季はレギュレーション変革でクルマのスペックも見た目も現在とは大きく変わります。これだけ新車発表が待ち遠しいオフシーズンも久しぶり。どんなマシンが出てくるのか、今から楽しみです。

投稿者 B : 00:31 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/11/18 (Mon.)

F1 アメリカ GP 2013

アメリカGP決勝 ヴェッテル独走で8連勝 - GPUpdate.net

ヴェッテルの、史上初となる同一シーズン 8 連勝がかかったアメリカ GP...は、ごくごくあっさりとヴェッテルがポールトゥウィンを決め、ミハエル・シューマッハーの持つ記録を塗り替えました。記録が更新される瞬間って得てしてこういうもの、という気もしますが、それにしてもあっさり決まっちゃいましたね。振り返ってみれば今シーズンここまで 18 戦でヴェッテルが 12 勝、もはや誰もヴェッテルを止められない状況なので、このまま行けばブラジル GP ではアルベルト・アスカリのもつシーズンまたぎでの出場レース最多連勝記録、9 連勝に並ぶ可能性も限りなく高いと思います。同じマシンを駆るウェバーが今季ここまで 0 勝であることを考えると、RB9 の速さだけでなくいかに「ヴェッテル+RB9」というパッケージだけが抜きん出て強いか、ということですね...。

レースに関して言えば、やはりコンストラクターズランキング争いが熾烈で、ウェバーを抑えきったグロジャンの走りとか、相変わらず確実に抜いていくアロンソとか、独り敢闘するヒュルケンベルグとか、ようやく初ポイントをもぎ取ったボッタスとか、見どころは少なくないレースでした。が、やはり圧巻はもう誰も寄せ付けないヴェッテルの速さに尽きるでしょう。

ストーブリーグはまた少し動きがあって、マクラーレンでは来季からのペレスの離脱と新人マグヌッセンの加入が発表されたり、ライコネンが離脱したロータスのシートはひとまずコヴァライネンが埋めることになったけど来季のシートはコヴァライネンがそのまま据わるのか、やはりマルドナドが来るのか、実力でヒュルケンベルグなのか、メキシコマネーに物を言わせてペレスが割り込むのか...などまだ不透明。残るフォースインディア、ザウバー、ケータハムあたりのシートはロータスからの玉突きで決まってしまう部分もあるので、ここがどうなるかが一つの見どころだと思います。

さて今季も次でオーラス、今週末のブラジル GP を残すのみとなりました。またヴェッテルがあっさりと連勝記録を伸ばして行ってしまうのか、あるいは「インテルラゴス・ウェザー」が記録達成を阻むのか。もうそこだけがポイントと言っても過言ではないレースですが(笑)、楽しみに待ちたいと思います。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/11/12 (Tue.)

F1 マッサがウィリアムズのシートを獲得

ウィリアムズ マッサとボタスのラインナップを発表 - GPUpdate.net

フェラーリ放出が確定していたマッサが来季ウィリアムズで走ることが明らかになりました。ウィリアムズ的には R. バリチェロ以来のブラジル人ドライバー起用となりますが、フェラーリで長年セカンドドライバーを務めた末にウィリアムズで、というキャリアを辿るのは偶然にしては似すぎていますね。ウィリアムズは今シーズン途中から TD に元ルノーのパット・シモンズを起用し、来季からはメルセデスのパワートレインを採用するなど、開発体制が大きく変わるタイミング。これが吉と出るか凶と出るかはまだ分かりませんが、少なくともチーム創設以来最悪のシーズンを過ごしている今年より悪いことはそうそうないでしょう。今季のマルドナド・ボッタスという経験の浅いコンビの片割れが入れ替わることで、開発が加速する可能性もあります。そういう意味では、ウィリアムズは来季の飛躍が楽しみなチームの一つ。

ウィリアムズを離脱したマルドナドは、PDVSA(ベネズエラ国営石油会社)の豊富な資金力をバックに来季のロータス入りが濃厚と言われています。資金難でライコネン離脱の原因となったロータス(結果的に、ライコネンは今シーズン 2 戦を残して事実上チームを離脱することになり、今週末の USGP は欠場するようです)には喉から手が出るほど欲しい大スポンサー。ただ、同じ石油企業としては現在トタルと契約しており、そのトタルが推すグロジャンとの関係も気になるところ。

ともかく、現時点でのラインアップ予想はこんな感じでしょうか。

レッドブル◎ S. ヴェッテル
◎ D. リカルド
フェラーリ◎ F. アロンソ
◎ K. ライコネン
マクラーレン◎ J. バトン
△S. ペレス
△ K. マグヌッセン
ロータス○ R. グロジャン
○ P. マルドナド
△ N. ヒュルケンベルグ
メルセデス◎ N. ロズベルグ
◎ L. ハミルトン
ザウバー○ E. グティエレス
△ N. ヒュルケンベルグ
○S. シトロキン
フォースインディア◎ A. スーティル
△ P. ディ・レスタ
△ N. ヒュルケンベルグ
ウィリアムズ◎ F. マッサ
◎ V. ボッタス
トロロッソ◎ J-E. ヴェルニュ
◎ D. クビアト
ケータハム△ H. コヴァライネン
△ C. ピック
マルシャ◎ J. ビアンキ
△ M. チルトン
△ K. マグヌッセン
残っているシートで競争力があるのは、マクラーレン・ロータス・ちょっと差があってフォースインディア・ザウバーといったところ。ドライバー的にはヒュルケンベルグがどこに行くか、が最大の注目ポイントでしょうか。マクラーレンは、2015 年からのホンダ加入を見据えて小林可夢偉を獲ってくれたりしないですかね(^^;;。

投稿者 B : 23:12 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/11/04 (Mon.)

F1 アブダビ GP 2013

アブダビGP決勝 ヴェッテルが7連勝を飾る - GPUpdate.net

前戦インドでダブルチャンピオンを決めたヴェッテル&レッドブルの勢いが止まらない。このアブダビでも、PP こそチームメイトのウェバーに譲ったものの、スタートでヴェッテルが先行し、そのまま一度もラップリーダーを譲ることなく優勝。同じマシンを駆る 2 位のウェバーに 30 秒以上の大差をつけての勝利で、もはやヴェッテルを止められるマシン&ドライバーはいないのでは...とさえ思えます。
インドではスタート 3 周でのタイヤ交換から怒濤のオーバーテイク連発で、ヴェッテルにしては珍しく追い上げる勝ち方をしましたが、アブダビではいかにもヴェッテルらしい勝ちパターン。ミハエル・シューマッハーに並ぶ同一シーズン内 7 連勝の記録まで打ち立てました。どんなサーキットでどんな戦い方でも勝てる、という強さは一時期のミハエルを思わせるものがあります。いや、ミハエルにはライバルと言えた存在はミカ・ハッキネンくらいのもので、ライコネンとアロンソが台頭してくるまでは渡り合えるドライバーがいなかったことを考えると、現在のヴェッテルは他に 4 人のチャンピオン経験者がグリッドに並ぶ状況でのこの結果。ドライバーとしての純粋な強さで言えば、もはやミハエルさえ超えようとしているような気もします。次はアルベルト・アスカリの持つシーズンをまたいでの連勝記録(9 連勝)も見えてきました。
今年は V8 エンジン最終年ですが、RB9&ヴェッテルの組み合わせは最終年に相応しい「V8 レギュレーション最強パッケージ」だと思いますね。圧勝で早々にチャンピオンを決めてしまった 2011 年の RB7 のときよりも、今シーズン後半戦の RB9&ヴェッテルのほうが圧倒的な安定感があります。

そんなわけで、独走すぎてほとんど国際映像にほとんど映らないヴェッテルに比べて、コンストラクターズランキング 2 位争いは熾烈を極めていますね。フェラーリ・メルセデス・ロータスに加えてそれぞれのコンストラクターズランクがかかるフォースインディア・ザウバーあたりも絡んで、コースのあちこちで丁々発止の駆け引きが見られ、なかなか楽しめました。ヴェッテルばかり映っていたら寝落ちしていたに違いないですが(笑)、おかげで退屈せずにすみました。
今年も残すところあと 2 戦、あとはアメリカ大陸シリーズになるのでリアルタイム観戦が難しいのですが、できるだけネタバレを避けて録画視聴したいと思います。

投稿者 B : 22:07 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/10/29 (Tue.)

F1 インド GP 2013

インドGP決勝 ヴェッテル優勝で4連覇達成! - GPUpdate.net

ヴェッテルのワールドチャンピオン確定がかかったインド GP は、いつもとは違うレース戦略でも圧倒的な速さを見せつけたヴェッテル&レッドブルがシナリオ通りの優勝。夏休み明け以降破竹の 6 連勝で、ドライバーズ&コンストラクターズでの 4 連覇を成し遂げました。

いつもならばポールスタートから 3 周の間に圧倒的なリードを築き上げて最後まで逃げ切るレッドブルですが、今回はなんと 2 周目にソフトタイヤを捨ててピットイン。そこからはミディアムタイヤで追い上げ、オーバーテイクして勝つ、というレッドブルらしからぬ戦略。スタート時に履いていたソフトタイヤが極端にもたないから、というのも理由の一つでしょうが、チャンピオンを決めに行くにあたり「こういう勝ち方も実はできる」ことを見せつけたかったのかな、と穿った見方をしたくもなります。加速重視のギヤレシオを選択しがちなセッティングでも、今回はオーバーテイクを前提にトップスピード重視にしてきた、というのも興味深いところ。
さりとてこの勝利も簡単なものではなく、中盤にウェバーがオルタネータートラブルでリタイア。その後、ヴェッテルにもピットから「ドリンクを使うのをやめろ」という指示が出るなど、同様のトラブルを抱えていた可能性はあります。終盤はペースセーブする場面も見られましたが、今季後半のヴェッテルはどんな戦略も遂行してしまう力強さと、悪運を寄せ付けない神がかり的な強さを兼ね備えていました。文句なく、4 年連続のワールドチャンピオンに相応しい。ヴェッテルばかり勝ちすぎると面白くない、と思う部分もありますが(笑)、この結果には素直におめでとうと言いたいです。

対称的なのはアロンソ。どんなマシンでもクルマの素姓以上の結果を残せる強さはヴェッテル以上だとは思いますが、ヴェッテルに比べると運のなさは否めないところ。今回もスタート直後に接触し、順位を大きく落とした時点でヴェッテルの戴冠はほぼ確定していたと言えます。来季はチームメイトにライコネンが来ることになりますが、発奮してより高い成績を残せるのか、それともフェラーリのモンテゼモロ会長との確執がより強まることになるのか。
ロータスは 2 台とも 1 ストップ戦略に出るというギャンブルを敢行。このまま手をこまねいていてはコンストラクターズランクでフェラーリとメルセデスに勝てないので、一発逆転のチャンスを狙ったというところでしょうが、これが成功。ライコネンはラスト数周でタイヤ・燃料ともに限界を迎え、2 位から 7 位に後退してしまいましたが、グロジャンが 3 位表彰台を獲得。なにげに韓国 GP からの 3 戦連続ポディウムで、最近高まってきている安定性を証明する結果になりました。来季のチームメイトはスポンサーの PDVSA 持ち込みでマルドナドが濃厚と言われていますが、この状況ならばグロジャンがエース待遇を受けてもおかしくありません。

両チャンピオンが決定して残り 3 戦は消化試合という形になりますが、それぞれのレース自体はまだまだ目が離せません。特に、メルセデス・フェラーリ・ロータスのコンストラクターズ争いと、ストーブリーグに向けて残り少ないシートを賭けた争いがさらに熾烈になりそうです。いっぽうで、チャンピオン争いの重圧から解き放たれたヴェッテルの切れた走りと、現役生活残り 3 戦となったウェバーが最後にもう一花咲かせるのか、にも注目していきたいところ。アブダビ GP は、もう今週末です。

投稿者 B : 00:00 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/10/14 (Mon.)

F1 日本 GP 2013 決勝

日本GP決勝 ヴェッテルが逆転優勝、2位はウェーバー - GPUpdate.net

日本 GP 決勝。最速の 2 台、ウェバーとヴェッテルのフロントロウ対決になるかと思われましたが、思わぬ伏兵・R. グロジャンがレースを面白くしてくれました。蹴り出しの悪かったレッドブルの 2 台を抑えて第 1 コーナーに飛び込み、終盤までレースを支配。グロジャンはピレリタイヤの構造が昨年型に戻されたシーズン中盤からマシンとの相性が合ってきたようで、尻上がりに成績を出してきていますね。

対するレッドブルはヴェッテルとウェバーでピット戦略を分け、グロジャン攻略に乗り出すわけです。ヴェッテルを 2 ストップ、ウェバーを 3 ストップにしたのはチーム側のヴェッテル重視の姿勢がよく現れていると思いますが(今年のピレリタイヤならば鈴鹿では 2 ストップのほうが速い)、最終的に両作戦ともを成功させ、予定通りの 1-2 フィニッシュに持っていったチーム力とドライバーの力量は、さすがの一言。特にヴェッテルは久しぶりの追い上げる展開からの優勝で、先行逃げ切りだけじゃないというところを見せつけました。タレてきたタイヤを持たせながらも攻める走りは見事でしたし、ウェバーもグロジャンを仕留めた一周の攻め方は素晴らしかった。

でも私は、今回のレースの主役にはグロジャンを挙げたいと思います。終盤、タイヤも燃料も限界を迎えたところでレッドブルの 2 台にオーバーテイクを許しはしたものの、マシン性能に勝るレッドブルの 2 台を 40 周にわたって抑え続けた走りは、昨年の「危険なドライバー」という印象を覆すに足るものだったと思います。これは、ライコネン離脱後のロータスを引っ張っていけるだけの力はあると言っても過言ではないのでは(チームメイトとしてヒュルケンベルグやマッサといった実力派の名前が取り沙汰されているので、実際にチームリーダーの役割を得るかは判りませんが)。
今回のリザルトには、担当レースエンジニアである小松礼雄さんとのコンビネーションも抜きには語れないでしょう。個人的には、日本 GP で日本人エンジニアがサポートするドライバーがポディウムの中央に立ってほしい、という思いから、むしろグロジャンにそのまま優勝してほしいと願ったほど。悔しくもそれは叶いませんでしたが、相手がレッドブルだったことを考えると、今回のグロジャンの走りは優勝に値するものだったと思います。

それ以外にも、アロンソ・ライコネン・ヒュルケンベルグ・リカルドあたりのポイント争いも、複数台のマシンが絡み合いながら差しつ差されつの展開で、本当に見応えがありました。これぞドライバーズサーキット、これぞ鈴鹿。このトラック上に小林可夢偉の姿がないことだけが、唯一の心残りだったと言っていいでしょう。今年の鈴鹿は、昨年に勝るとも劣らない素晴らしいレースでした。

日本に鈴鹿サーキットがあって、良かった。

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2013/10/13 (Sun.)

F1 日本 GP 2013 公式予選

日本GP公式予選 ウェーバーがPP、レッドブルがフロントロー独占 - GPUpdate.net

始まりましたねー日本グランプリ。私は今年は珍しくどのセッションも生で見られないのですが(´д`)、鈴鹿の映像を観るとそれだけでワクワクします。映像も日本のテレビに最適化されたフジテレビ収録なので、いつもの国際映像よりも画も音もキレイなのも嬉しいところ。

で、予選。鈴鹿と相性の良い最速のマシンを駆るヴェッテルがぶっちぎりのポール、状況によってはハミルトンとの真っ向勝負...かと思いきや、Q3 で KERS のトラブルが発生し、その影響でタイムを詰め切れず、チームメイトであるウェバーに先行されてしまいました。ミハエル・シューマッハーに並ぶ 5 年連続 PP もフイに。とはいえ、2 番グリッドならばスタートダッシュさえ失敗しなければ優勝はじゅうぶん狙える位置。鈴鹿ウィナー最右翼のポジションは変わらないと言えるでしょう。
対するウェバーのほうは、今年はマシンとの相性がよろしくないのか振るわないレースが続いていましたが、ようやく今季初 PP。「最速のマシンの片割れ」を手にしていることを改めて示してくれました。引退発表後の最後の鈴鹿、ドライバーズサーキットでの PP、花道としては素晴らしいんじゃないでしょうか。

アロンソとライコネンが 8・9 位に沈んだことで、スタートでの波乱がなければレッドブルの 1-2 がスタート直後からリードを築いていく、というお決まりの展開になってしまいそうな決勝レース。スタートに成功すればハミルトンやグロジャンがレッドブルに攻めかかる展開も見られるかもしれませんが、いずれにしてもヴェッテル独走よりも見応えのあるレースを期待したいところ。25 回目の鈴鹿、決勝を楽しみに待ちたいと思います。

投稿者 B : 00:35 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/10/07 (Mon.)

F1 韓国 GP 2013

韓国GP決勝 ヴェッテルが4連勝、ライコネン2位 - GPUpdate.net

F1 韓国グランプリは、数戦ぶりにちょっと荒れ気味のレースになりました。ディ・レスタのクラッシュとウェバーのもらい事故で計 2 度のセーフティカー導入。それにロズベルグのフロントウィング脱落、ペレスの右フロントタイヤトレッド剥離、などアクシデント満載。

そんな中、何者をも寄せ付けない安定感のあるレース展開で、堂々の 4 連勝、3 戦連続ポールトゥウィンを達成。夏休み明け後の RB9+ヴェッテルはもう手をつけられない速さを身につけていますね。空力とセットアップ、タイヤマネジメントの最適解を見出したようで、どんなサーキットでも強い、というオールマイティなマシンに仕上がっているようです。
ヴェッテルもヴェッテルで、一時期は全盛期のセナのように「とにかくポールからスタートして、最後まで速く走って大差をつけて勝つ」ことを楽しんでいたように見えましたが、今は「プッシュすべきときはプッシュする、セーブすべきときはちゃんと自分をコントロールする」ということができるようになってきたようです。特にスタート直後や SC が戻った直後のファストラップは見事。天性の速さに加えて、アロンソのお株を奪うような強さまでも身につけつつあるように見えます。
これでチャンピオンシップはアロンソに 77pt 差。残り 5 戦、次の鈴鹿で戴冠するためには自身が優勝、アロンソが 9 位以下でなくてはならないので、さすがに鈴鹿でのチャンピオン決定はないでしょうが、もはや決定的な状況になりましたね。

今回良かったのは意外にもロータスとザウバー。どちらも今季のマシン開発は事実上終了し、あとは「ありもので戦う」状態。ロータスはフェラーリやメルセデスについていけない状態、ザウバーはトロロッソに後れを取る状況になっていましたが、今回はロータスが 2-3 フィニッシュで表彰台獲得、ザウバーが今季初めて 2 台揃っての Q3 進出からのヒュルケンベルグ 4 位フィニッシュ。いずれもタイヤに優しいマシン特性とサーキットの相性が良かったこと、セットアップが決まったこと、2 度のセーフティカー導入にタイヤライフが救われたこと、など複数の要因が重なって得たリザルトであり、必ずしも現在のチーム力を反映した結果ではないでしょうが、これぞレース。特に、ヒュルケンベルグはハミルトン・ロズベルグ・アロンソ・バトンを抑えきっての 4 位であり、単純に運が良かっただけではありません。このヒュルケンベルグがなかなかトップチームのシートに恵まれないというのは、なんというか不遇ですね...。ライコネンが抜けるロータスのシートはヒュルケンベルグかマッサか、と言われていますが、今よりも争えるチームで走らせてあげたいところ。まあ個人的にはロータスのシートにはむしろ可夢偉に座ってほしいですが(笑。

今年で 4 回目の開催となった韓国 GP ですが、レース運営は相も変わらず杜撰ですね。サーキットの完成が初年度の開催にギリギリだったことから始まり、もともと関係者から不満は出ていたグランプリでしたが、今回特にひどかったのが事故車の扱い。残り少ない F1 でのレースの一つをスーティルからのもらい事故でフイにしてしまったウェバーには同情しかできませんが、コースマーシャルのもたもたした仕事(というよりしばらく放置されていた)で炎上した愛車の消化に時間がかかり、しかも粉末消化剤を使ったことで多くのパーツが使い物にならない状態に。これ、場合によっては全損でシャシーごと交換の必要もあるんじゃないでしょうか?シーズン終盤のフライアウェイでこの状況、というのは、ウェバーにとっては厳しいですよね...。

ともかく気を取り直して、来週は待ちに待った日本 GP。例年とは韓国 GP との開催順が逆になっていることで、ドライバーは既に日本に向けて移動を始めているようです。水曜日くらいまでを東京で過ごすドライバーも多いようで、これは月・火あたりに秋葉原や銀座ソニービルで待ち構えていれば、F1 ドライバーに遭遇できるチャンスもあるのでは。私は残念ながら仕事が休めそうにありませんが(´д`)。

投稿者 B : 01:00 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック