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2013/05/17 (Fri.)

ホンダ F1 復帰 正式発表!

ホンダ、2015年から「マクラーレン・ホンダ」としてF1復帰を正式発表 / エンジンユニット、エネルギー回生ユニットを開発・製造・供給 - Car Watch
ホンダ、2015年からのF1復帰記者会見リポート / 環境対応パワーユニットを供給し「マクラーレン・ホンダ」としてF1に参戦 - Car Watch

かれこれ半年以上前から噂され始め、今や F1 パドックでは「公然の秘密」と言われていたらしいホンダの 2015 年からの F1 復帰が正式に発表されました。しかも、ジョイント先はこれまた噂どおりマクラーレン。F1 史に燦然と輝く「マクラーレン・ホンダ」の名が、実に 23 年ぶりに蘇ることになります。かつてホンダだったチームが今やメルセデスのワークスチームになり、メルセデスのワークスチームだったマクラーレンとホンダが組む、というのはなんとも皮肉な話ではありますが。

というわけで、今回の参戦はシャシー製造まで含めた「コンストラクター」ではなく、あくまで「パワーユニットサプライヤー」としての参戦。「エンジンサプライヤー」ではなくあえて「パワーユニット」としているのは、2014 年からの F1 が単なるガソリンエンジンだけでなく、エネルギー回生システム「ERS」(運動エネルギー回生システム「ERS-K」(現在の KERS)と熱エネルギー回生システム「ERS-H」の複合体。現在の KERS よりも使用できるエネルギー量が大幅に引き上げられる)を動力源とするハイブリッドカーになるから。逆に言えば、市販車との技術交換が意味を持つ領域に F1 のテクニカルレギュレーションが変更されることで、ホンダが F1 に復帰する大義名分ができた、ということでしょう。もちろん、リーマンショック後の苦境を乗り越えた今だから、という経済的背景もあるでしょうが。

こうなると次に気になるのは当然ドライバーでしょう。バトンは 2014 年末でいったん契約が切れますが、ペレスは今年からの複数年契約、という条件しか明らかにされていないので、2015 年の契約が存在するかどうかは不明です。ただ、vodafone の撤退後には TELMEX がマクラーレンのタイトルスポンサーになるらしい、という状況を踏まえると、2015 年もペレスとの契約が存在している可能性は高いですが...。そうすると、バトンが 2015 年以降も契約を継続するのか、それともマクラーレンが別の有力ドライバーを引き抜くのか、あるいは「ホンダ枠」みたいなものが存在するのか。ワークス扱いの長期パートナーシップであれば「ホンダ枠」が存在してもおかしくありませんが、マクラーレンというチームのドライバーの扱いや日本人ドライバーに案外厳しいホンダという会社(笑)のことを考慮すると、そこに日本人ドライバーを...というのは現実的ではないでしょう。もしフェラーリがダメなら、可夢偉にマクラーレン・ホンダに乗ってほしい、という日本人としての願いはありますが...。

もう一つはカスタマーチームへのパワートレイン供給がどこになるのか。マクラーレンと技術提携しているマルシャに卸すのがもっとも現実的でしょうが、3 チーム目があるとすればどこか。ここはやっぱり「ロータス・ホンダ」「ウィリアムズ・ホンダ」にも期待してしまうところですね(^^;;まあロータスはグロジャンや elf といったフレンチコネクションが強いし、ウィリアムズは財政的にホンダと組めるのか、という問題があるので、どこになるかは分かりませんし、参戦初年度は 2 チーム供給、となる可能性もあります。

ともかく、2013 年の F1 もようやく欧州シリーズが始まったところだというのに、今から 2015 年の F1 が楽しみで仕方がありません(ぉ。我が家は 2016 年には次女が小学校に入学して、体育の日が運動会で埋まらなくなるので、そしたら久しぶりに鈴鹿に応援に行こうと思います(笑。

投稿者 B : 00:00 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/05/13 (Mon.)

F1 スペイン GP 2013

スペインGP決勝 アロンソが母国グランプリを制す - GPUpdate.net

ヨーロッパラウンドの幕開けスペイン GP。このサーキットの風景を見ると、いよいよ今シーズンも本格的な開幕だな、と毎年思います。

予選を制したのはメルセデスの 2 台。しかも圧倒的なタイムでのフロントロウ獲得で、予選番長もここまで来れば立派なものだ、と思いますが、例によってレースペースはぐだぐだ。終盤のペースは悪くなかったようなので、やはり燃料搭載時にスピードが出ないマシンバランスということなのでしょう。まあメルセデスが「蓋をする」ことで純粋なマシン性能に依らないレースになるので、これはこれで面白いのですが。

というわけで、このレースがメルセデスのためのレースにならないであろうことはスタート前からほぼ分かっていましたが、レッドブル・フェラーリ・ロータスのいずれが勝つのかは分からない状況。予選タイムだけを見ればヴェッテル有利でしょうが、フェラーリの安定性もロータスの対タイヤ性能も無視できない。最終的には戦略と状況に合わせられるチーム力が物を言うだろうな、と思っていましたが、結果的にそのとおりになりました。
個人的に注目していたのはロータスのライコネン。というか、今年はライコネン推しの私ですが、それを差し置いても「他の主力チームが 4 ストップ戦略を採る中で、3 ストップにできるマシンとドライビングを持っている」ことの可能性に注目していました。結果的にはフェラーリの終盤のペースとピット作業の速さに敗れた形にはなりましたが、他チームより切れるカードの枚数が多いことは戦略上有利。ピット回数が多くなる今シーズン、特にこれからの夏場のレースでは台風の目になるのではないでしょうか。チャンピオンシップも現時点でヴェッテルに 4pt 差の 2 位、というのが実に面白い。

勝ったアロンソは良いレースをしましたね。中盤はライコネン有利かと思いましたが、ピットタイミングをライコネンに合わせてきたチームのうまさと、プッシュすべきところでプッシュできるアロンソの強さが光ったレースでした。アロンソはスペインやイタリアのレースではいつも見せ場を作るので、今回もそういうシーンはあるだろうと思っていましたが、結局そのまま勝ってしまうとは。レッドブルがマシンをまとめてくるまでの間にどれだけアドバンテージを築けるかが今シーズンのキモでしょうが、これだけ良いレースができるだけにマレーシアとバーレーンでの「自滅」が痛い。これが終盤に響いてこなければ良いのですが...。

カタロニアはマシン性能がストレートに結果に出るサーキット。ここでフェラーリの 2 台がともに速く、ライコネンが 2 位表彰台。ヴェッテルが彼らについていけず 4 位、というのが――メルセデスのフロントロウ独占とレースでの没落も含め――現時点での勢力図を見事に表していると言えるのではないでしょうか。おそらく今季はこのままアロンソ、ヴェッテル、ライコネンの三つ巴で進んでいくのでしょうが、つまりはとても見応えのあるシーズンになる...ということでもあると思います。

翻って、次はドライバーの実力が物を言うモナコ GP。相変わらずメルセデスが予選では速いのか?決勝では「抜けないサーキット」で各チームどういう戦略を持ち込んでくるのか?スペインとは全く違ったレースになると思われるだけに、これまた楽しみです。

投稿者 B : 00:49 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/04/22 (Mon.)

インディカー 佐藤琢磨が日本人初優勝!

速報:佐藤琢磨、日本人初のインディカー優勝! - 海外フォーミュラニュース ・ F1、スーパーGT、SF etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)
Honda | 佐藤琢磨が悲願のインディカー初優勝を飾る。Hondaドライバーが表彰台を独占し、1-2-3-4フィニッシュを達成
佐藤琢磨 インディカー初優勝 「言葉もありません。最高の気分です」 【 F1-Gate.com 】

月曜日の朝から元気の出るニュースでした。インディ参戦 4 年目にして、佐藤琢磨が日本人として初優勝!これはもう言葉になりません。

2008 年のスーパーアグリ撤退から 1 年の浪人生活を経て F1 でのシート獲得を断念し、2010 年からインディに参戦して 4 シーズン目。2011 年の初ポールポジション、2012 年の初表彰台(3 位→2 位)、とじわじわと結果を残してきましたが、ようやく初優勝。自身の走りがいいときにはピット作業やタイミングの問題でポジションを落とし、そうでないときには自身のミスで貴重なレースを落とし...と、イマイチ流れを掴み切れていない印象もありましたが、ようやくです。同じ 1977 年生まれでもあり、長年琢磨を応援してきたファンとしては、自分のことのように嬉しい。

私はインディは 2010 年2011 年の日本開催を観戦しに行きましたが、2011 年を最後に開催されなくなってしまいました。琢磨自身はスーパーフォーミュラ(旧フォーミュラ・ニッポン)へのスポット参戦という形で国内ファンの前でのレースは続けてくれていますが、やっぱりシーズンの中の一戦が観たいじゃないですか。インディはスカパー!の GAORA で中継されていますが、アメリカ開催で日本時間では月曜早朝になるので、観戦するのは厳しいという(;´Д`)。
佐藤琢磨の年齢的にはこれから F1 に復帰するという選択肢はもう残されていないでしょうが、この優勝に飽き足らずに、モータースポーツの歴史に名を残していってほしいところ。これまでだって、日本人初のイギリス F3 チャンピオン、F1 日本人最高位(3 位)、日本人初フロントロウ、ドライバーズチャンピオンシップ日本人最高位(8 位)、など歴史を作ってきたじゃないですか。

いっぽうで、先週の WEC 開幕戦で AF コルセの小林可夢偉も LM-GTE Pro カテゴリ 2 位表彰台を獲得しています。

可夢偉、2位表彰台に「1戦目としては最高の結果」 - F1ニュース ・ F1、スーパーGT、SF etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)

デビュー戦でいきなりですからね。これも素晴らしい。このまま結果を残していけばスクーデリア・フェラーリのシートへの道も開ける...かも?
WEC のほうはネット中継があるので、日本語解説さえ必要なければ無料でリアルタイム視聴できるというのは貴重です。耐久レースなので、ずっと観てるのは正直しんどいですが(;´Д`)。でも、カテゴリがまちまちとはいえ可夢偉の他にも中嶋一貴、アレックス・ブルツ、アンソニー・デビッドソン、ニック・ハイドフェルド、ブルーノ・セナなど F1 で馴染み深いドライバーが多数参戦している、というのも F1 より親しみやすいかも。

F1 だけでも年間 19 戦あると観戦する時間を取るのがけっこう大変だったりしますが、今季は他のカテゴリもできるだけ積極的に観ていきたいと思います。

投稿者 B : 23:45 | F1 | コメント (0) | トラックバック

F1 バーレーン GP 2013

バーレーンGP決勝 ヴェッテルが圧勝で今季2勝目 - GPUpdate.net

バーレーン GP はレッドブルのヴェッテルが、圧勝で今シーズン最初の 2 勝目ドライバーとなりました。
とはいえ内容的にはヴェッテルが独力で楽勝だった、というわけではなく、むしろフェラーリの自滅に救われたと言ったほうが正確ではないでしょうか。

PP はメルセデスのロズベルグ。しかしメルセデスは予選では速いもののレースペースに苦しみ、おそらくスタート直後にヴェッテルとアロンソに交わされるであろうことは想像に難くありませんでした。その後の展開としてはタイヤに厳しいレッドブルよりもフェラーリのほうが戦略の幅を持たせられる分有利で、アロンソがいつものレース巧者ぶりを発揮して中盤に逆転するのでは、と予想していました。が、アロンソはまさかの DRS トラブルで緊急ピットイン、いったんは DRS を応急処置したものの、ピットイン直後に再度 DRS を稼動させてみたらまた故障して再ピットイン。完全に余計なピットインが増えてしまったことで下位に沈み、8 位フィニッシュとなりました。
フェラーリのこれは完全にチーム側の失策で、緊急ピットイン時に完全に修理できた確証がなければ再度使わせるべきではなかった。それがなければ仮に DRS が使えなかったとしても表彰台を争えていたことを考えると、取れるポイントをみすみす逃してしまったことになります。マレーシア GP でのリタイアもピットイン指示のミスのようなもので、この 2 戦での失敗があとあとチャンピオンシップで大きな意味を持ってくるということは、過去の経緯を見れば明らかなこと。フェラーリは今季「どのサーキットでもそつなく速い」マシンの筆頭であり、得手不得手がハッキリしているライバルチームよりも有利な状況にあるだけに、こういう取りこぼしは良くないですね...。

勝ったヴェッテルはフェラーリに勝たせてもらったようなもの、ではありますが、アロンソが後退してからのレースは完全にレッドブルの勝ちパターンでしたね。やはり、このマシンはレッドブル伝統の「先頭を走っている限り誰も抜けないクルマ」でしょう。今季はギヤレシオを変えて追い上げるレースでも抜けるようなセッティングに変えてきているようですが(今までは PP スタートを前提に加速重視のギヤレシオにしていたため、先頭で走ると滅法速かった反面、追い上げる展開だと最高速が伸びず DRS を使っても抜けない、ということもままあった)、勝ちパターンに入れるかがポイントなのは変わっていないようですね。

2-3 フィニッシュを決めたロータスも良かった。「気がつけば表彰台」のライコネンの安定度は今回も群を抜いていましたが、良かったのはグロジャン。うまくライコネンから学ぶことができているのか、去年のクラッシャーのイメージは鳴りを潜め、ステディな走りができているように見えます。ここ一発の切れ味の鋭さみたいなものも少し鈍ってしまっているようにも見えますが、今のグロジャンに大事なのは安定性。これができれば、うまくライコネンをサポートして、チームとして両チャンピオンシップでそこそこいい戦いができるようになるのではないでしょうか。
いっぽうで、ちょっとひどいのはマクラーレンのペレス。マレーシアでチームオーダーが問題になった後で、しかももともとマクラーレンというチームの性格上もチームオーダーは出ないという状況の中ではあるとはいえ、今回のバトンへの仕掛けかたはいかがなものかと。無駄にタイヤを消耗させて他車に漁夫の利を与えたり、あまつさえバトンに接触してあわや両者リタイア、というシーンもありました。バトンよりも良い結果を出してチーム内での地位を盤石にしたい、という思いもあるでしょうが、グロジャンが F1 クオリティの走りを身につけてきたのに比べると、これでマクラーレンのセカンドドライバーは...と文句の一つも言いたくなります。

...ということもありましたが、今回のレースはコース上のあちこちで常にバトルが発生している、というとても見応えのあるレースでした。唯一、ヴェッテルだけがほぼ独走状態だったのが退屈でしたが(笑。
次はまた 3 週間空けてスペイン。いよいよヨーロッパラウンドの始まりです。各チーム、大規模アップデートを投入してくるはずですし、また勢力図が書き換わる可能性もあります。注目は悩めるマクラーレン、セットアップの最適解を見つけ出して戦えるマシンにまとめてくるかどうか。

投稿者 B : 01:14 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/04/14 (Sun.)

F1 中国 GP 2013

中国GP決勝 激戦を制してアロンソが優勝、2位ライコネン - GPUpdate.net

3 週間空けての第 3 戦、中国 GP。今年は去年よりも持たなくなったと言われるタイヤ戦略がキモなのは間違いありませんが、各チームともに予選から既にタイヤセーブモード。どのセッションも途中までなかなかクルマが走り出さず、なんとも寂しい土曜日でした。ほとんどのチームがワンアタックでタイムを出す中、Q3 に至っては 8 位バトン、9 位ヴェッテル、10 位ヒュルケンゲルグがまともなアタックさえせずにタイヤ温存策に出る始末。FIA はレースを面白くするために 2 種類のタイヤを使うレギュレーションを導入したはずですが、これでは本末転倒なのでは。予選時に使えるタイヤの本数を増やすとか、レギュレーションの見直しが必要なのではないかと思います。

ともあれ、決勝。ハミルトン-ライコネン-アロンソというスターティンググリッドがポディウムでは逆順という結果になりました。スタートダッシュを確実に決めてライコネンを抜き、ピットストップでハミルトンを抜き、最後にコース上でバトンをオーバーテイクしてトップに立ったアロンソの戦いぶりは流石の一言。最速でないマシンでもレース全体を見渡して「押さえるべきところを押さえる」走りをさせたら、おそらく F1 史上を見てもアロンソに勝るドライバーはいないのではないでしょうか。開幕時点でのマシンの仕上がりが昨年よりは明らかに良いので、ヴェッテルからタイトルを奪還する可能性が最も高いのはこのアロンソだろうと思います。
ライコネンは途中ペレスとの接触でフロントノーズにダメージを負っていなければ、このレース勝てていた可能性もありますが、スタートでアロンソとマッサに先行されたのが全て。それでもきっちり走って抜いて 2 位、チャンピオンシップでもヴェッテルに次ぐ 2 位につけているわけですから、ライコネンも去年以上にポテンシャルがあると言って良さそうです。ラリー転向前の「速いけど脆い」「モチベーションの高いレースと低いレースの内容が極端」といったピーキーなイメージとは変わって、今のライコネンは速さと安定性を兼ね備えていると思います。
ハミルトンも優勝こそ逃しましたが、移籍後 3 戦目で早速 PP 獲得というのがハミルトンらしい。今のメルセデスでどこまでチャンピオン争いに絡めるかは分かりませんが、レーサーとして「いい感じに脂が乗ってきた」と言えそうです。

レース全体をみるとまだまだマクラーレンが振るわなかったり、若手ドライバー(特にペレス、グティエレス、ヴェルニュあたり)が不甲斐なかったり...と気になる点もありますが、やっぱりチャンピオン経験者複数人が優勝を争い、誰が勝つか分からないレースは面白いですね。今季ここまで 3 戦で 3 人の異なる勝者が誕生、レッドブルも主にタイヤとの相性の点で盤石ではないようだし、当面はタイヤ戦略がマシン性能の差を埋めてくれるのではないでしょうか。
次のバーレーンは暑くなるでしょうし、タイヤに優しいクルマが有利になる可能性が高いと思います。ライコネンか、場合によってはヒュルケンベルグあたりにもチャンスが巡ってくるかもしれません。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/03/24 (Sun.)

F1 マレーシア GP 2013

マレーシアGP決勝 ヴェッテルがチームメイトバトルを制す! - GPUpdate.net

第 2 戦も雨が絡んだマレーシア GP。結果だけ見ればヴェッテルがポールトゥウィンでポディウムの中央に立ちましたが、その途中にはいくつものドラマがありました。

最大の見せ場は 1-2、3-4 フィニッシュを決めた 2 チームのチームメイトバトルでしょう。終盤、どちらもチームメイト同士がテールトゥノーズの態勢になり、両チームともに「ステイ」という判断であったにも関わらず、ヴェッテルはウェバーに仕掛け、ウェバーはウェバーでメインストレートでヴェッテルに幅寄せをするという危険な攻防がありました。メルセデスのほうはハミルトンの燃料がピンチでロズベルグのほうが明らかに速かったのにポジションキープの指示。いずれもアクシデントには繋がらなかったとはいえ、以後のレースには間違いなく禍根を残す形になりました。2010 年トルコ GP の例を見るまでもなく、こういうのは後を引きますからね...。

今回のレースでは、スタートが良くヴェッテルに仕掛けていけるかに見えたアロンソがまさかの自滅(昨シーズン、2 度のもらい事故以外に自らのミスでの失点はなかったにも関わらず)でリタイア、開幕戦に勝ったライコネンも予選の雨やトラフィックの影響で振るわず、ペナルティもあって 10 番手スタート→7 位がやっと、という結果。いずれもベストコンディションでトラブルもなければレース結果はもっと違っていた可能性はありますが、こういうのも序盤の混戦にはつきもの。おそらく、ヨーロッパラウンドに突入するまでは、昨年のようにサーキットとの相性やコースコンディションなどによってトップ 3~4 チームが勝者を入れ替えながら進んでいくシーズンになりそうな気配です。

そんな中で気になるのはマクラーレンの不甲斐なさ。まだまだフロントプルロッドサスを含めたセットアップに解が見つけられていないということでしょうが、2 戦ともポイント獲得がやっと、という状況はあまりにも芳しくない。とはいえ開発ペースの速い同チームのことですから、3 週間後の中国 GP までにはある程度改善してきそうな気もしますが。トップ争いが混戦になりそうな状況で、マクラーレンが出てこないとイマイチ盛り上がりに欠けるのが F1。個人的に今年はライコネン一押しですが、ここにマクラーレンも加わってきてほしいところです。

投稿者 B : 23:33 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/03/18 (Mon.)

ホンダ F1 復帰へ?

朝日新聞デジタル:ホンダ、F1復帰へ 15年にも エンジン開発に着手 - 経済・マネー
【新聞ウォッチ】「ホンダ 2015年にもF1復帰へ」の新聞報道、その狙いは? | レスポンス

今日の朝日新聞一面の記事。ホンダが 2015 年の F1 復帰に向けた開発に着手しているとのこと。エンジンの供給先はマクラーレンが濃厚で、実現すれば 1993 年以来 20 年以上ぶりに「マクラーレン・ホンダ」が実現することになります。当時とは状況が違うとはいえ今はウィリアムズ・ルノーのタッグやチーム・ロータス名も復活していて、往年のファン的には懐かしさがこみ上げてきます。

まあホンダの復帰話は昨年秋くらいから何度も噂になっている話で、実際にホンダの研究所スタッフが F1 の視察に訪れたり技術検討を始めたりしているのは事実らしいですが、まだホンダ側から正式発表されたものではありません。これまでの噂はファン側の願望に加えてホンダ内の F1 推進派が意図的にリークした話が混ざっているようで、今回の話も(レスポンスの記事にもあるように)他のプレス発表に向けた話題作りである可能性も否定できません。それでも、具体的な検討が行われていることは事実で、ファンとしては復帰を望んでいることも事実なので、期待をするなというほうが無理な話でしょう。

2015 年に復帰したとしてドライバーは誰が乗るのか?とかメインスポンサー(vodafone は今季限りで離脱、ペレスが連れてきた TELMEX が後釜になるとも言われていますが)はどこになるのか?シルバーがイメージカラーのメルセデスが外れることでカラーリングはどうなる?とか妄想の種は尽きませんが、まずは正式発表を待ちましょう。仮に 2015 年からの参戦として、タイミング的には今シーズン終了時点か、早ければ日本 GP のタイミングというのもあるかもしれません。それまでに、今よりも少しでも日本経済の状況が好転していることを祈るばかりです。

投稿者 B : 23:09 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/03/17 (Sun.)

F1 オーストラリア GP 2013

オーストラリアGP決勝:優勝はライコネン、2位アロンソ、3位ヴェッテル - GPUpdate.net

予選 Q2 以降が日曜日に順延となって慌ただしいレースになった開幕戦オーストラリア GP。予選は 1 回目のアタックで圧倒的なタイムを記録したヴェッテルがそのまま PP、例によって楽勝の展開か...と思いきや、決勝は去年までのレースとはちょっと違いました。スタート直後こそヴェッテルが逃げを打ったものの、RB9 はスーパーソフトタイヤのタレが他チームより大きく、逆にフェラーリのマッサ・アロンソに追われるレースに。これは、アンダーカットしてアロンソが逆転する流れもあり得るか...と思ったら、出てきたのは何とロータスのライコネン。他チームより少ない 2 ストップ戦略を見事に的中させ、復帰後 2 勝目を開幕戦優勝で飾りました。

ロータス E21 のタイヤへの優しさは特筆すべきもので、ライバルは 5 ラップ目から順次タイヤ交換に入る中、10 周→25 周→23 周というロングスティントをうまく機能させ、最後は特に危なげもなくトップチェッカー。ファステストラップを記録するおまけつきで(終盤に追い上げられたからペースを上げた、というのが実情らしいですが)、完勝と言って良い内容でしょう。
とはいえ、この結果はアルバートパークというサーキットの特性と降雨後というコンディションに助けられた部分は大きいと思います。予選での「一発の速さ」が圧倒的な RB9 に純粋な速さで勝っているとは言い難いので、路面状況のより良いパーマネントサーキットではまた状況は違ってくるでしょう。が、一昨年~昨年のザウバーのような「タイヤに優しく、セットアップや戦略の幅を広く取れるマシン」という特長は、昨年以上にタイヤのライフが厳しくなった今季においては有利に働く可能性は高い。ライコネンが今後も複数回優勝し、チャンピオンシップ争いに去年以上に絡んでくるという展開は、大いにあり得るのではないでしょうか。

2 位のアロンソは、勝てなかったまでも「アロンソらしい」レースの組み立てで最大のライバル・ヴェッテルの前でチェッカーを受けられて御の字でしょう。今年は最初からマッサの調子も良いようで、うまく援護射撃を受けられれば昨年以上にチャンピオンシップを優位に運べるはずです。まあ、今回のレースは序盤でアロンソの前を走り、ヴェッテルを追いかけていたマッサをもっと戦略的に動かせていれば、また違ったリザルトがあったかもしれませんが、それでも開幕戦で 2-4 フィニッシュというのは満足できる結果なのではないかと。
他のチームでは、ハミルトンを迎えたメルセデスが今季は開幕からマシンの仕上がりが悪くないようで、昨年のように失速しなければチャンピオンシップをかき回す存在になりそうな気もします。まあ、今年は昨年の W ダクトのような独自のトリックデバイスを使っていないようなので、真っ当な開発を続けていれば、ハミルトンとの相乗効果はあり得そう。マクラーレンはイマイチぱっとしないレースでしたが、大きくモディファイしたエアロとフロントプルロッドサスペンションが熟成されてくるまでの間は苦しそう。速さが出てくるのは 5 月のヨーロッパラウンドからだと思いますが、マシンの仕上がり以上に新加入のペレスがバトン以上にぱっとしなかったのが気がかりです。昨年までなら、スタイルの違うバトンとハミルトンがサーキットごとに浮き沈みして結果的にバランスが取れていたのが、今季はどちらもタイヤに優しいドライバーなので、ダメなときはどちらもダメ、となる可能性が高いですしね...。

でも、Q3 まで観た時点では「今年は去年以上の接戦と言われていたけど、こりゃあヴェッテルが独走しちゃうんじゃないか?」とまで思いましたが、やっぱりトップ 5 は接戦になりそうです。まだまだ全体的な勢力図は明らかになったとは言えませんが、すぐ来週のマレーシア GP も楽しみです。

投稿者 B : 23:30 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/03/16 (Sat.)

F1 2013 シーズン開幕

公式予選Q1 雨のセッションでロズベルグがトップ - GPUpdate.net
公式予選Q2とQ3が日曜日に延期 - GPUpdate.net

今年もいよいよ F1 のシーズンがやってきました。というか 11 月末まで昨シーズンのレースをやっていた(しかもチャンピオン決定が最終戦までもつれ込んだ)せいか、冬の間待たされた感があまりないという(;´Д`)ヾ。むしろ、チームのみなさんもドライバーさんもご苦労様です...としか。

さて、その開幕戦オーストラリア GP 予選ですが、アルバートパークにしては珍しく雨。しかも Q1 から降雨でディレイした挙げ句、Q2 以降は走れなくなって日曜日の朝に順延されることになりました。鈴鹿あたりでは驚かない天候ですが、オーストラリアでここまで、というのは珍しい。オールドファンとしては、むしろアデレード開催時代の 1989 年、中嶋悟が 4 位入賞した年のレースを思い出してしまいます(懐。

ただでさえ路面状況が厳しく、レースウィーク以外ではシミュレータでしか走り込めない半公道コースで開幕戦、しかも雨、というのは今季デビューの新人ドライバー達にはハードルが高かったようで、Q1 では新人ドライバーがスピンやクラッシュを喫しているシーンが何度も映し出されていました。その中でもひときわ派手にぶつけていたのが雨の苦手なフェラーリのマッサというのが(笑
そんなわけで、結局今日に至っても開幕時点での勢力図は明らかになっていないわけですが、フリー走行のタイムから推測すると上位 5 チームの戦闘力はそれなりに拮抗、中でもレッドブルが頭一つぶん抜けている、という感じなのかなと。いずれにしても、明日の Q2~Q3 から決勝にかけての戦いぶりでようやく見えてくることでしょう。

いっぽうで、今週頭にはこんなニュースもありました。

可夢偉、フェラーリと正式契約。今季はWEC参戦 - F1ニュース ・ F1、スーパーGT、Fニッポン etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)

結局 F1 では 2013 年のシートを見つけられなかった小林可夢偉ですが、今季はフェラーリのワークスドライバーとして WEC(耐久レース)に参戦することになりました。最近だと、F1 で浪人するドライバーはピレリのタイヤ開発ドライバーに収まるか DTM あたりにいったん転向するか、若手ならば GP2 に出戻ることが多いようですが、WEC とはまた珍しいですね。まあフェラーリと直接のコネクションができたことになるので、このままフェラーリの上層部にアピールを続けることができれば、マッサの後任としてお鉢が回ってくる可能性があるかもしれません。
テレビ観戦するならスカパー!の J SPORTS がありますが、これだけのために ¥2,400/月 というのはいくらなんでも高いよなあ...。

投稿者 B : 22:25 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/02/06 (Wed.)

F1 主要チームの 2013 年仕様車が出揃う

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この 1 週間で 2013 年のニューマシンも主だったところは出そろい。あと主要チームで未発表なのはウィリアムズを残すのみ、となりました。

まだテスト前なので外観から判る変更点でしか判断できませんが、予想通りほとんどのチームが昨年型のキープコンセプト。まあレギュレーション大改定前のラストイヤー、ここでの投資が一年限りになる状況ではそうなるでしょうね。ディフェンディングチャンピオンのレッドブルがそうなるのは当然としても、ほとんどのチームで改善点がサイドポッド後端~リヤエンドの処理に集中しているというのが興味深い。昨シーズンの経験から、現行レギュレーション下ではコアンダ・エキゾーストとパッシブ DRS(いわゆるダブル DRS)に開発を集中するのが最も投資効率が高い、という判断なのでしょう。

その中で、興味深いのはマクラーレン。昨年の敗因はパフォーマンスが一貫しなかったことと信頼性に尽きるでしょうが、マシンのポテンシャル自体はレッドブルと肩を並べていたと思います。出遅れていた点があるとすれば、ローノーズを前提としたモノコックで序盤の開発の方向性を間違えてしまったこと。今回はハイノーズ前提のモノコックに変更し、さらにはフェラーリと同様にフロントプルロッドサスペンションを採用。現時点でフロントに手を入れている数少ないチームと言えます。昨年序盤は失敗と言われたフェラーリのフロントプルロッドサスも中盤戦以降は使いこなせるようになってきていたので、マクラーレンもプルロッド化することで失われるセッティングの幅よりも、空力的なゲインが大きいという考えなのでしょうが、伝統的に固いマクラーレンの足回りがさらに固くなることが、吉と出るか凶と出るか。
フロントプルロッドをコピーされた側のフェラーリは、基本的には昨年の正常進化形。とはいえ昨年の初期型と比べれば空力付加物は一新されていて、昨年一年間で熟成しきれなかった F2012 のコンセプトを踏襲しつつ、さらに完成度を高めることでまだまだ残されている開発の「伸びしろ」を使い切りたい、という狙いでしょうか。

今日(現地時間では昨日)から最初のヘレステスト。実際に走り出してみるまではどのマシンが本当に速いのか分かりません。以前までは「速いマシンは美しい。美しいマシンは速いことが多い」と考えていましたが、去年の段差ノーズでも速いマシンは速かったから、もう外観を見てもよく分からなくなりました(笑。
いつの間にやら開幕まであと 40 日ほどに迫っていますし、開発期間を考えるとテストの結果からある程度序盤戦の勢力図も予想できそう。テスト情報には目を光らせておく必要がありそうです。

投稿者 B : 00:28 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック