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2013/03/17 (Sun.)

F1 オーストラリア GP 2013

オーストラリアGP決勝:優勝はライコネン、2位アロンソ、3位ヴェッテル - GPUpdate.net

予選 Q2 以降が日曜日に順延となって慌ただしいレースになった開幕戦オーストラリア GP。予選は 1 回目のアタックで圧倒的なタイムを記録したヴェッテルがそのまま PP、例によって楽勝の展開か...と思いきや、決勝は去年までのレースとはちょっと違いました。スタート直後こそヴェッテルが逃げを打ったものの、RB9 はスーパーソフトタイヤのタレが他チームより大きく、逆にフェラーリのマッサ・アロンソに追われるレースに。これは、アンダーカットしてアロンソが逆転する流れもあり得るか...と思ったら、出てきたのは何とロータスのライコネン。他チームより少ない 2 ストップ戦略を見事に的中させ、復帰後 2 勝目を開幕戦優勝で飾りました。

ロータス E21 のタイヤへの優しさは特筆すべきもので、ライバルは 5 ラップ目から順次タイヤ交換に入る中、10 周→25 周→23 周というロングスティントをうまく機能させ、最後は特に危なげもなくトップチェッカー。ファステストラップを記録するおまけつきで(終盤に追い上げられたからペースを上げた、というのが実情らしいですが)、完勝と言って良い内容でしょう。
とはいえ、この結果はアルバートパークというサーキットの特性と降雨後というコンディションに助けられた部分は大きいと思います。予選での「一発の速さ」が圧倒的な RB9 に純粋な速さで勝っているとは言い難いので、路面状況のより良いパーマネントサーキットではまた状況は違ってくるでしょう。が、一昨年~昨年のザウバーのような「タイヤに優しく、セットアップや戦略の幅を広く取れるマシン」という特長は、昨年以上にタイヤのライフが厳しくなった今季においては有利に働く可能性は高い。ライコネンが今後も複数回優勝し、チャンピオンシップ争いに去年以上に絡んでくるという展開は、大いにあり得るのではないでしょうか。

2 位のアロンソは、勝てなかったまでも「アロンソらしい」レースの組み立てで最大のライバル・ヴェッテルの前でチェッカーを受けられて御の字でしょう。今年は最初からマッサの調子も良いようで、うまく援護射撃を受けられれば昨年以上にチャンピオンシップを優位に運べるはずです。まあ、今回のレースは序盤でアロンソの前を走り、ヴェッテルを追いかけていたマッサをもっと戦略的に動かせていれば、また違ったリザルトがあったかもしれませんが、それでも開幕戦で 2-4 フィニッシュというのは満足できる結果なのではないかと。
他のチームでは、ハミルトンを迎えたメルセデスが今季は開幕からマシンの仕上がりが悪くないようで、昨年のように失速しなければチャンピオンシップをかき回す存在になりそうな気もします。まあ、今年は昨年の W ダクトのような独自のトリックデバイスを使っていないようなので、真っ当な開発を続けていれば、ハミルトンとの相乗効果はあり得そう。マクラーレンはイマイチぱっとしないレースでしたが、大きくモディファイしたエアロとフロントプルロッドサスペンションが熟成されてくるまでの間は苦しそう。速さが出てくるのは 5 月のヨーロッパラウンドからだと思いますが、マシンの仕上がり以上に新加入のペレスがバトン以上にぱっとしなかったのが気がかりです。昨年までなら、スタイルの違うバトンとハミルトンがサーキットごとに浮き沈みして結果的にバランスが取れていたのが、今季はどちらもタイヤに優しいドライバーなので、ダメなときはどちらもダメ、となる可能性が高いですしね...。

でも、Q3 まで観た時点では「今年は去年以上の接戦と言われていたけど、こりゃあヴェッテルが独走しちゃうんじゃないか?」とまで思いましたが、やっぱりトップ 5 は接戦になりそうです。まだまだ全体的な勢力図は明らかになったとは言えませんが、すぐ来週のマレーシア GP も楽しみです。

投稿者 B : 23:30 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/03/16 (Sat.)

F1 2013 シーズン開幕

公式予選Q1 雨のセッションでロズベルグがトップ - GPUpdate.net
公式予選Q2とQ3が日曜日に延期 - GPUpdate.net

今年もいよいよ F1 のシーズンがやってきました。というか 11 月末まで昨シーズンのレースをやっていた(しかもチャンピオン決定が最終戦までもつれ込んだ)せいか、冬の間待たされた感があまりないという(;´Д`)ヾ。むしろ、チームのみなさんもドライバーさんもご苦労様です...としか。

さて、その開幕戦オーストラリア GP 予選ですが、アルバートパークにしては珍しく雨。しかも Q1 から降雨でディレイした挙げ句、Q2 以降は走れなくなって日曜日の朝に順延されることになりました。鈴鹿あたりでは驚かない天候ですが、オーストラリアでここまで、というのは珍しい。オールドファンとしては、むしろアデレード開催時代の 1989 年、中嶋悟が 4 位入賞した年のレースを思い出してしまいます(懐。

ただでさえ路面状況が厳しく、レースウィーク以外ではシミュレータでしか走り込めない半公道コースで開幕戦、しかも雨、というのは今季デビューの新人ドライバー達にはハードルが高かったようで、Q1 では新人ドライバーがスピンやクラッシュを喫しているシーンが何度も映し出されていました。その中でもひときわ派手にぶつけていたのが雨の苦手なフェラーリのマッサというのが(笑
そんなわけで、結局今日に至っても開幕時点での勢力図は明らかになっていないわけですが、フリー走行のタイムから推測すると上位 5 チームの戦闘力はそれなりに拮抗、中でもレッドブルが頭一つぶん抜けている、という感じなのかなと。いずれにしても、明日の Q2~Q3 から決勝にかけての戦いぶりでようやく見えてくることでしょう。

いっぽうで、今週頭にはこんなニュースもありました。

可夢偉、フェラーリと正式契約。今季はWEC参戦 - F1ニュース ・ F1、スーパーGT、Fニッポン etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)

結局 F1 では 2013 年のシートを見つけられなかった小林可夢偉ですが、今季はフェラーリのワークスドライバーとして WEC(耐久レース)に参戦することになりました。最近だと、F1 で浪人するドライバーはピレリのタイヤ開発ドライバーに収まるか DTM あたりにいったん転向するか、若手ならば GP2 に出戻ることが多いようですが、WEC とはまた珍しいですね。まあフェラーリと直接のコネクションができたことになるので、このままフェラーリの上層部にアピールを続けることができれば、マッサの後任としてお鉢が回ってくる可能性があるかもしれません。
テレビ観戦するならスカパー!の J SPORTS がありますが、これだけのために ¥2,400/月 というのはいくらなんでも高いよなあ...。

投稿者 B : 22:25 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/02/06 (Wed.)

F1 主要チームの 2013 年仕様車が出揃う

【新車解説】レッドブルRB9、最強コンセプトの最終ジェネレーション - F1ライフ
【新車解説】マクラーレンMP4-28、フロントエンド一新の野心作 - F1ライフ
【新車解説】フェラーリF138、空力熟成に心血を注いだ正常進化 - F1ライフ
【新車解説】メルセデスAMG F1 W04、粛々と空力の熟成を進める - F1ライフ
【新車解説】ザウバーC32、斬新アイディアでマシン後半部を刷新 - F1ライフ
【新車解説】フォースインディアVJM06、地味でも大刷新した脚回り - F1ライフ
【新車解説】トロロッソSTR8、新体制で中身は100%刷新 - F1ライフ

この 1 週間で 2013 年のニューマシンも主だったところは出そろい。あと主要チームで未発表なのはウィリアムズを残すのみ、となりました。

まだテスト前なので外観から判る変更点でしか判断できませんが、予想通りほとんどのチームが昨年型のキープコンセプト。まあレギュレーション大改定前のラストイヤー、ここでの投資が一年限りになる状況ではそうなるでしょうね。ディフェンディングチャンピオンのレッドブルがそうなるのは当然としても、ほとんどのチームで改善点がサイドポッド後端~リヤエンドの処理に集中しているというのが興味深い。昨シーズンの経験から、現行レギュレーション下ではコアンダ・エキゾーストとパッシブ DRS(いわゆるダブル DRS)に開発を集中するのが最も投資効率が高い、という判断なのでしょう。

その中で、興味深いのはマクラーレン。昨年の敗因はパフォーマンスが一貫しなかったことと信頼性に尽きるでしょうが、マシンのポテンシャル自体はレッドブルと肩を並べていたと思います。出遅れていた点があるとすれば、ローノーズを前提としたモノコックで序盤の開発の方向性を間違えてしまったこと。今回はハイノーズ前提のモノコックに変更し、さらにはフェラーリと同様にフロントプルロッドサスペンションを採用。現時点でフロントに手を入れている数少ないチームと言えます。昨年序盤は失敗と言われたフェラーリのフロントプルロッドサスも中盤戦以降は使いこなせるようになってきていたので、マクラーレンもプルロッド化することで失われるセッティングの幅よりも、空力的なゲインが大きいという考えなのでしょうが、伝統的に固いマクラーレンの足回りがさらに固くなることが、吉と出るか凶と出るか。
フロントプルロッドをコピーされた側のフェラーリは、基本的には昨年の正常進化形。とはいえ昨年の初期型と比べれば空力付加物は一新されていて、昨年一年間で熟成しきれなかった F2012 のコンセプトを踏襲しつつ、さらに完成度を高めることでまだまだ残されている開発の「伸びしろ」を使い切りたい、という狙いでしょうか。

今日(現地時間では昨日)から最初のヘレステスト。実際に走り出してみるまではどのマシンが本当に速いのか分かりません。以前までは「速いマシンは美しい。美しいマシンは速いことが多い」と考えていましたが、去年の段差ノーズでも速いマシンは速かったから、もう外観を見てもよく分からなくなりました(笑。
いつの間にやら開幕まであと 40 日ほどに迫っていますし、開発期間を考えるとテストの結果からある程度序盤戦の勢力図も予想できそう。テスト情報には目を光らせておく必要がありそうです。

投稿者 B : 00:28 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/01/30 (Wed.)

F1 2013 年新車発表スタート

ロータス E21を発表 - GPUpdate.net
ロータス ヴァルセッキをサードドライバーに起用 - GPUpdate.net
【新車解説】ロータスE21、打倒3強を目指す隠れた野心作 - F1ライフ

2013 年シーズンの新車発表、まずはロータスから始まりました。

パッと見の印象では昨年の E20 から大きな変化は感じられません。まあ冬季テスト中にどんどんアップデートが施される前提で、新車発表時の仕様にどれほどの意味があるのか、という議論もあるでしょうが、今季のようにレギュレーションの変更点が少なく、またオフシーズンが短い状況であれば、少なくとも開幕からヨーロッパラウンド前までは基本的にこのパッケージで戦うことになるでしょう。
この E21 は昨年の終盤アブダビ GP で優勝した後期型 E20 の正常進化形で、さらにトレンドのコアンダ・エキゾーストを搭載してきており、ベースラインのパフォーマンスがある程度保証されていると言って良いでしょう。昨年以上にレッドブルやマクラーレンと互角の戦いを見せられる可能性を秘めたマシンだろうと思います。そういう意味では、今季は昨年以上に混戦になる可能性も高い。トップチームでのドライバーのシャッフルはハミルトンくらいしかありませんでしたが、逆に熟成されたシーズンになりそうです。

このマシンを見て気がつくのは、カラーリングの「赤」が占める面積でしょうか。これはスポンサーであるトタルのイメージカラーで、つまりはフランスマネーが増額されたということ。グロジャン残留との関係性がここから推測できますね。そしていつの間にかフランスのニコラ・プロスト(アラン・プロストの息子)が開発ドライバーの座についているじゃないですか。
今さらこれで可夢偉のシートが...というつもりはありませんが、オールドファンの感傷としては、せっかくニコラ・プロストがここまで上がってきているときに、いっぽうのブルーノ・セナがウィリアムズのシートを失い、今季の F1 ドライブに黄信号が点っているというのは何とも残念な限り。まあ、この二人が F1 でチャンピオン争いをする可能性は高くはないでしょうが、もう一度「セナ・プロ」の名前を F1 のグリッドで見たかった気はします。

ともかく、この後 1 週間ほどの間でマクラーレン、フェラーリ、フォースインディア、ザウバー、レッドブル、メルセデス、と立て続けに新車発表が予定されています。開幕戦のレッドシグナルが消えるまでは真の勢力図は見えてこないとはいえ、マシンのデザインから想像するだけでも楽しいもの。注目していきたいと思います。

投稿者 B : 00:11 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2012/12/19 (Wed.)

小林可夢偉が 2013 年のシート獲得を断念

ロータス グロージャン残留を発表 - GPUpdate.net
可夢偉 2013年のレースシート喪失を報告 - GPUpdate.net
コバヤシ選手から、残念なお知らせ。だけど終わったわけじゃないので冷静に。 - F1ライフ

あああああああ。

ザウバーからの放出後、「上位が争えるチームへの移籍」の道を模索していた小林可夢偉が 2013 年のレースシート獲得を断念。おそらくほぼロータスに絞って交渉を続けていたものの、ロータス側がグロジャンの残留を発表したことにより、その望みが絶たれたということのようです。下位チームで走ってもトップチームの目に留まることがないことは、トゥルーリやコヴァライネンらが証明してしまっていますし、あとはフォースインディアくらいしか現実的な選択肢がなかったことも事実。そのフォースインディアもスーティルの復帰が濃厚と言われている状況でした。

可夢偉自身が企業からのスポンサードを取り付けた分に加えて募金プロジェクト「KAMUI SUPPORT」で集まったお金を合計して 10 億円近く、これだけあっても全然足りていないというのが F1 のシート獲得の現状。スポンサー持ち込みなしで乗れるのは、事実上フェラーリ・マクラーレン・レッドブル・メルセデスくらい、というのが今の F1 です。「ドライバーだってあくまで F1 を構成する要素のひとつ、資金を持ち込んでマシンやチームを強くすることも F1 ドライバーの実力のうち」という見方もあるでしょうが、それもそれで悲しい。
まあ、可夢偉サイドの敗因を挙げるとするならば、資金集めに動き始めたのが遅すぎた(おそらくスポンサー候補企業との交渉もザウバー残留が怪しくなってきたあたりから始めたのでしょうし、「KAMUI SUPPORT」も開始タイミングと準備期間を考慮すると、ペレスの移籍が決定した前後あたりから動き始めたのではないかと思われる)ということは言えそうです。もっと早く資金集めと他チームとの交渉を始めていれば、あるいは...と思える節もいくつかあるだけに、残念でなりません。

可夢偉は 2014 年のレースシート獲得を改めて目指すとのことですが、2013 年はどうするのか。残された選択肢は、下位チームのレースシートに座るか、上位チームのテスト/リザーブドライバーを狙うか、ピレリのタイヤ開発ドライバーとして一年を過ごすか。おそらく下位チームで走るセンはこれまでの経緯を考えるとないでしょうし、ピレリも 2014 年のタイヤ供給については現時点で白紙、つまり当面はピレリのタイヤテストの予定がないためドライバーも必要としていませんし、あとは上位チームのテスト/リザーブドライバーの席が空いているか、完全なる F1 浪人となるか、の二択になるような気がします。
いずれにしても、2013 年の F1 は本気で応援したいドライバーがいないので(可夢偉以外のドライバーについてはけっこうフラットな目線でレースそのものを楽しんでいるつもりなので)、テレビ観戦も張り合いがないなあ。むしろフジテレビ(BS/CS)での中継が今後どうなっていくのか、ということさえ不安になってしまいます。2014 年からホンダがエンジン供給で復帰、そこに可夢偉も...というストーリーがあってくれると嬉しいのですが...。

投稿者 B : 00:14 | F1 | Season 2013 | コメント (2) | トラックバック

2012/11/26 (Mon.)

F1 ブラジル GP 2012

ブラジルGP決勝 バトンが優勝、ヴェッテルが3連覇!! - GPUpdate.net

最終戦までもつれ込んだ 2012 年のドライバーズチャンピオンシップは、2008 年の最終戦を彷彿とさせる雨絡みの荒れたレースが演出してくれました。スタート前から降ったりやんだりのコンディションで、ほとんどのチームが天候に翻弄され、薄氷の上を走るようなレースで手に汗握る展開となりました。

レースの経過は割愛しますが、まずはスタートの蹴り出しが悪かったヴェッテルがブルーノ・セナに絡まれてスタート直後にスピン。チャンピオンの最右翼がほぼ最後尾からの追い上げ、という展開だけで胸が熱くなるものですが、雨が降ったりやんだりでピットインのタイミングがずれたこと、それからセーフティカーの導入などがさらに状況を複雑にして、観戦していても誰が実質的にどのポジションにいるのか分からなくなるほどでした。
個人的にシビれたのはフェラーリ。前戦アメリカ GP でもアロンソを奇数グリッドからスタートさせるためにわざとマッサのギヤボックスを交換してペナルティを受けるなど、もうなりふり構わないチームプレイに驚きましたが、今回も先行していたマッサが追い上げてくるウェバーを抑え込みつつ、後ろからアロンソがスリーワイドになりながら 2 台をごぼう抜きにしていく、という強烈な連携プレイを見せてくれました。チームオーダーが実質解禁されてから 2 年が経ちますが、こういう姿勢こそチャンピオン争いですよね!

最終的にはハミルトンとヒュルケンベルグの接触に助けられた面もありましたが、フェラーリが 2-3 フィニッシュ、ヴェッテルが 6 位入賞で、3 ポイント差でヴェッテルが 3 年連続の戴冠。アロンソは前戦 7 番手スタートからの 3 位、今回も 7 番手スタートからの 2 位という結果は、今シーズン 3 番目に速いにすぎないマシンでの戦いざまとしては素晴らしかったですし、ヴェッテルも最後尾スタートから自力入賞でチャンピオンを決めたという意味ではいい仕事をした。最終的に勝利の女神はヴェッテルに微笑みましたが、個人的には両者に、そして勝ったバトンに拍手を送りたいです。

そしてザウバーでの最終レースとなった小林可夢偉。予選こそ振るわなかったものの、決勝ではスタートの混乱をうまくすり抜けて入賞圏へ。ウェバーとの接触がありながらも可夢偉らしいオーバーテイクで 6 番手までポジションを上げます。うまくいけばドライバーズランキングで僚友ペレスをかわし、コンストラクターズランキングでもメルセデスを逆転できるのでは...!というところまで行きましたが、ピット戦略がイマイチうまくはまらなかったり、最後はこの三年間絡みまくったミハエル・シューマッハーと接触して万事休す。なんとか 9 位 2 ポイントを持ち帰ったものの、ペレスとメルセデスの逆転は叶わず、しかも上位入賞したヒュルケンベルグにもドライバーズランキングで抜かれる、という何とも残念なリザルトでシーズンを終えました。レースの内容は良かったのに戦略ミスと最後の最後で本人もミスをして結果に結びつかない...という、今シーズンの可夢偉をそのまま象徴するようなレースだったのは、悔しいというか言われてみれば納得というか。日本 GP 以降ノーポイントのドライバーがマクラーレン移籍で、これだけ走れるドライバーがシート喪失の危機、というのは納得がいきませんが、結局は結果を残すべきタイミングで結果を残せるドライバーでなければ生き残っていけない世界。まだロータスとフォースインディアのシートに可能性が残っていますが、オフシーズンの間に良いニュースが届くことを期待しましょう。

F1 至上まれに見る混戦となった 2012 年シーズンでしたが、結果的にはオフスロットルブロー禁止後のマシン開発に対する解を終盤で見つけてきたレッドブルがやはり強かった。マクラーレンは速さの一貫性に欠け、フェラーリはアロンソがチームを引っ張っていたものの、終盤戦までマッサが速さを取り戻せなかったことが敗因の一つだと思います。アロンソにミスらしいミスはなく、マシンの性能以上の結果を持ち帰っていたので、マッサの復調(マッサにも御しやすいマシン開発も含む)があと数戦早く、ライバルからポイントを奪っていれば、違う結末が待っていたんじゃないかと思いますが...。

ともあれ、長かったシーズンもようやく終わりました。でも気づけば間もなく 12 月。年明けには 2013 年の新車発表、と考えると、のんびりしてる暇なんてなくすぐに来シーズンが始まってしまうんだなあ...。一部チームではもう来季の先行開発パーツがフリー走行で試されていたりもしますし、2014 年のエンジンレギュレーション改定をふまえて来季は大きなレギュレーション変更がないため、今シーズンの延長線上として来季が始まりそうな流れ。このままだとまた三強の争いになるでしょうが、マクラーレンはドライバーの片割れが変わることもあって、勢力図はまたちょっと変わってきそうな気がします。とはいえ、まずはいったん小休止。各チームの皆さん、ドライバーの皆さん、お疲れさまでした。

投稿者 B : 23:00 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/11/24 (Sat.)

小林可夢偉のザウバー離脱が確定

ザウバー グティエレスをレースドライバーに起用 - GPUpdate.net

今季の最終戦ブラジル GP 開幕直前になって、ザウバーが来季のセカンドドライバーとしてグティエレスの起用を正式発表しました。
まあ、論理的に考えてほぼ分かっていたこととはいえ、現実になるとがっくりきますね。あー。

来期のザウバーのエースドライバーになるニコ・ヒュルケンベルグは PP 獲得経験もあるし、確かにポテンシャルの高いドライバーだとは思いますが、今季ここまでの成績は小林可夢偉を下回っています。噂では将来のフェラーリ入りを前提とした、フェラーリからの支援つき加入という側面もあるようです。で、グティエレスはテルメックス(メキシコ)のスポンサーつき...という状況では、この 3 年間チームに貢献してきた可夢偉よりも金銭を取らなくてはならないザウバーの窮状が改めて浮き彫りになったと言わざるをえないでしょう。今季コンストラクターズ 5 位を狙っているチームでさえこの状況、というのは、F1 ファンとしては(純粋に速いドライバーがマシンに乗れるわけではない、という意味で)とても悲しいものがあります。

当の小林可夢偉は、ブラジル GP を前に今後の F1 活動への支援を集める募金活動を開始しました。タイミング的には可夢偉のチーム離脱と符合しますが、今さら脱落が決定したからといって始めた活動ではないでしょう。日本 GP の時点でもはやレース結果がザウバー残留の条件ではないことが明らかになっていた以上、既にいくつかの企業とスポンサーシップに関する交渉を進めていることに加え、他チームとの交渉も始めていたことは間違いないとみていいはずです。募金活動自体は、それでも資金が足りていない、という現状を示しているのではないでしょうか。

F1 ライターの米家峰起氏もこのような話をツイートされていますし...。

小林可夢偉はたとえばアロンソやライコネンほど突出して「持ってる」わけではないかもしれません。それでも、歴代の日本人ドライバーの中ではトップクラスのセンスと忍耐強さを兼ね備え、現役ドライバーの中でもトップ 10 を争える、秀でた F1 ドライバーだと思います。来季はできればロータス、最低でもフォースインディアのシートくらいには座っていてほしいものですが...。

投稿者 B : 23:25 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/11/21 (Wed.)

F1 アメリカ GP 2012

アメリカGP決勝 ハミルトンが優勝、タイトル争いは最終戦へ - GPUpdate.net

今シーズンの最終戦の一歩手前、アメリカ GP。さすがにアメリカ大陸のレースはリアルタイム視聴が厳しいので録画で...と思ったら、生放送の録画に失敗していて(´д`)ものすごくタイミングを逸しながらもようやく観戦しました。

予選は相変わらずヴェッテルが速くて PP 獲得。2 番手ハミルトン、3 番手ウェバー、というグリッドでしたが、偶数グリッドのグリップが悪くてスタート直後にはレッドブルの 1-2 体制。このままヴェッテルが逃げ切って三連覇確定してしまうんじゃ...と思ったら、ハミルトンが思いの外いい。ウェバーもヴェッテルもコース上でオーバーテイクして、イタリア GP 以来の優勝をチームにもたらしました。
レッドブルはウェバーがハミルトンに抜かれた後にオルタネーターのトラブルでリタイア。アロンソを抑えての走行だったところ、チームメイトのサポートをするどころか最悪の結果になりましたが、これは逆にヴェッテル車にトラブルが発生しなくて良かった、と考えるべきなのかな?いずれにしても、今季のレッドブルはオルタネータートラブルでのリタイアは少なくとも 3 回目なので、相変わらず信頼性がアキレス腱になっているのは変わらないようです。ヴェッテルはハミルトンが速くて抑えきれなかった、という側面もあるでしょうが、「少なくともアロンその前でゴールすれば良い」という判断で無理をしなかった、と見るべきかもしれませんね。圧倒的に勝っていても最後にファステストラップを獲りに行くようなヴェッテルでさえ、チャンピオン獲得のためにここは我慢した、ということでしょう(笑。

アロンソは予選 9 位ながらもグロジャンのギヤボックス交換ペナルティで 8 番手に繰り上げ。しかしながらクリーンサイドの奇数グリッドを取るために、予選 7 位だったチームメイトのマッサのギヤボックスをあえて交換してペナルティを受け、アロンソを 7 番グリッドスタートにするという力業に出ました。結果、アロンソはスタートで一気に順位を上げ、ウェバーのリタイアなどにも助けられて 3 位表彰台なのだから、今のフェラーリ&アロンソの維持の力は並大抵ではありません。
ヴェッテルは本当は勝って三連覇に王手をかけたかったところでしょうし、アロンソもヴェッテルの前でゴールしたかったところでしょうが、ヴェッテル的にはアロンソの前でゴールでき、アロンソもダメージを最小限に抑えて最終戦に望みをつないだ、という意味では、両者にとって「最低限のことはやった」というレースだったことでしょう。

アメリカ GP の開催は実に 5 年ぶり。個人的には、過去に開催されたフェニックス(懐)やインディアナポリスはいかにもアメリカ的な単調で面白くないサーキットだと思っていましたが、今回からのテキサス州オースティンサーキットはオーバーテイクも多くてテクニカルな面白いサーキットですね。エキサイティングなレースで非常に楽しめました。

さあ、あとは間もなく開催の最終戦ブラジル GP。13 ポイント差でヴェッテル優位には違いないですが、過去にいくつものドラマを作ってきたのがインテルラゴスサーキット。史上稀に見る混戦のシーズンが、どのような結末を迎えるか、見守りたいと思います。

投稿者 B : 23:30 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/11/05 (Mon.)

F1 アブダビ GP 2012

アブダビGP決勝 ライコネンが復帰後初の優勝を飾る! - GPUpdate.net

アブダビ GP は本当に見応えのある面白いレースでした。韓国~インドとヴェッテル圧勝すぎ、可夢偉残念すぎで退屈なレースが続いていたんですが、番狂わせが起きるとやはり興奮しますね。

まずは予選、3 番グリッドを手に入れたはずのヴェッテルが、燃料規定違反(予選後の燃料残量が規定未満だった)で予選失格のペナルティ、最後尾スタートとなりました。昔からレースは「圧倒的に速いマシンが後ろから追い上げる展開は面白い」と相場が決まっていますが、まさにその通りの展開に。序盤からものすごい勢いで追い上げていたにも関わらず、2 度のつまらない接触でフロントウィングを壊し、緊急ピットインで再び最後尾からのスタート。上位を争っていたウェバーもマルドナドとのくだらない接触がありましたが、今回のレッドブルはチャンピオンチームらしくもなく、チームにもドライバーにもしょうもないミスが目立ちましたね...。
それでもヴェッテルはセーフティカーに救われたこともあって、気がつけば上位に進出。最後は実力でバトンをパスし、なんと最後尾スタートからのポディウムを獲得してしまいました。いくらヴェッテル&RB8 が速いとはいえ、この結果には驚き。そして、PP からのスタートでなければヴェッテルの走りはこんなに面白いのか、と思わされました(笑。

2 位のアロンソも、絶対的なスピードがないながらうまいレース運びでした。きっちりペースを揃えて走りつつ、ここぞというところで確実にプッシュできるコントロールのうまさは現役ドライバー随一でしょう。要所要所でオーバーテイクを決め、ウェバーとマルドナドを実力で抜き去っての 2 位。「最低でもヴェッテルの前でゴール」を達成できたので、アロンソとしては今回は満足の結果だったんじゃないでしょうか。
そして復帰後初優勝となったライコネン。スタートから逃げを打って圧勝かと思われたハミルトンが突然のエンジンブローで消えて以来、最後までトップを守り抜きました。今季のライコネンはワンチャンスをモノにできればいつ勝ってもおかしくない状態でしたが、このシーズン終盤でそのチャンスがやってくるとは。そしてその勝利の美酒になるはずだったポディウムがノンアルコールというのは、もう皮肉としか思えません(笑

我らが可夢偉は日本 GP 以来久しぶりに見せ場を作ってくれました。予選は全くふるわず 15 位、決勝もスタートに成功して順位を上げたものの、チームメイトのペレスのペースにさえついて行けずずるずる下がるだけ...と思いきや、前を走るマシンたちのアクシデントをうまくすり抜けてスルスルとポジションアップ。ペレスの「自滅」にも助けられて、最終的には 6 位フィニッシュを果たしました。やっぱり、ザウバーはこないだの鈴鹿が例外的だっただけで、基本的には予選がダメでも決勝重視のセッティングでしぶとく走った方がうまくいく、ということなのかもしれませんね...。ともあれ、ガマンしてマシンをゴールまで運んだ可夢偉には天晴れと言いたい。
いっぽうで、ペレスはマクラーレン移籍が決まってからなんかおかしい。ちょっと調子に乗っているというか、以前の新人らしからぬクレバーな走りが一転、無謀なプッシュと言える走りが目立ってきましたね...無理なオーバーテイクを仕掛けた結果の接触で、自身のみならずウェバーとグロジャンを巻き込んでのリタイア。マクラーレン入りの前に一度冷静になっておかないと、一時期のハミルトンや今年のマルドナド、グロジャンのように「危険なドライバー」の烙印を押されることにもなりかねませんよ。特に今回は、ダブル入賞を果たしていればコンストラクターズポイントでメルセデスの逆転に王手をかけられただけに、チームとしても残念なリタイアでした。

ともあれ、2012 年の F1 も泣いても笑ってもあと 2 戦。アメリカ大陸での 2 連戦を残すのみとなりました。ひさびさの北米開催となるアメリカは F1 ではまだ誰も走ったことのないサーキット。どのクルマが一番速く、強いのでしょうか。

投稿者 B : 23:47 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/10/29 (Mon.)

F1 インド GP 2012

インドGP決勝 ヴェッテルが4連勝、アロンソが2位 - GPUpdate.net

インド GP。シーズン終盤のアジアラウンドに入ってから圧倒的な強さを発揮し始めた RB8&ヴェッテルの組み合わせがインドでも圧勝、シンガポールからの連勝を「4」に伸ばして選手権でのリードを広げました。

初開催となった昨年もヴェッテル圧勝でしたが、今回も似たようなレース。大きなアクシデントもなく、比較的単調なレースになりがちなサーキットなのかもしれません。地形を巧みに活かしたアップダウンのあるレイアウトで、曲率の違うコーナーを組み合わせて大きく回り込むコーナーを作るのはいかにもヘルマン・ティルケデザインのサーキット。ただ、コース全体としてはなんだか単調に見えるんですよね。

ともあれ、ヴェッテルは強い。RB8 の開発がようやく成熟し、ヴェッテルも乗りこなせるようになってきたということでしょうが、前半戦の苦戦が嘘のように、まるで昨シーズンのヴェッテルを見ているかのようなレース運びです。そして、ヴェッテルが強すぎるとレースがつまらないという(笑。
それでもアロンソはダメージを最小限に抑える 2 位フィニッシュは立派ですね。アロンソがウェバーを交わして 2 位に浮上した 48 ラップ目が、このレースの唯一の見せ場であったと言っても過言ではないくらい、追い詰め方も見事でした。ウェバーは KERS にトラブルを抱えていたとはいえ、安定性はともかく絶対スピードに欠ける今の F2012 でレッドブルの 1 台を喰うとは思えなかったので、驚かされましたね。

それでもヴェッテルとアロンソのポイント差は開き、現在 13pt のギャップで残り 3 戦。トラブル 1 つでなんとでもなってしまう点差とはいえ、ちょっと今のヴェッテルの勢いはそう止まりそうには見えないなあ。とはいえアブダビ GP もすぐにやってきます。そこでチャンピオンシップの趨勢が見えるか、それともまた振り出しに戻るか。アブダビ GP も単調なレースになりがちなサーキットですが、ハラハラさせてくれる展開に期待したいです(笑。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック