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2013/07/08 (Mon.)

F1 ドイツ GP 2013

ドイツGP決勝 ヴェッテルが辛くも逃げ切り母国GP初優勝 - GPUpdate.net

タイヤ問題で荒れに荒れたイギリス GP の翌週ということで、引き続きタイヤに関しては不安の残ったドイツ GP。それでも、ピレリの見解によるとバーストの原因は「タイヤを左右逆に装着していた」「タイヤの内圧を下げすぎていた」ことで、該当するチームにのみ問題が発生していたと。確かに、メルセデスあたりは以前から左右逆装着をしたほうがパフォーマンスが上がることに言及していましたし、内圧を下げすぎて耐久性に問題を起こしていたことは過去に 2005 年のアメリカ GP でもあったわけで。まあピレリタイヤの信頼性に対する疑問符は消えませんが、タイヤの内部構造のベルトをスチールから昨シーズンのケブラーに戻す、という話もあるので、しばらく様子を見ましょうか。

予選は今回もメルセデス。ハミルトンが圧倒的な速さで PP をもぎ取りましたが、今回は完全に予選向きのセットアップにしたことが裏目に出て、レースではペースが伸びず。スタート直後にヴェッテルとウェバーがハミルトンを簡単に抜き去り、得意の 1-2 体勢を築きます。が...、ウェバーが初回ピットイン時に右リヤタイヤがちゃんと装着されていない状態で発車してしまい、そのままタイヤ脱落。つけ直して再スタートはしましたが、これでウェバーは完全に表彰台圏外へ脱落。

レース中盤、マルシャのチルトン車が白煙を上げてストップし、そのまま SC 導入。蓋を開けてみるとヴェッテル-グロジャン-ライコネンのオーダーになっており、タイヤ的にはロータス有利。それぞれがどういうピット戦略でチェッカーへ向かおうとしているかが注目されましたが、先に動いたのはグロジャン。それに合わせるように、ヴェッテルも翌週ピットに向かいます。
ここでライコネンがフライングラップを叩き出し、ヴェッテルを交わした上で新品タイヤでコースイン...かと思いきや、まさかのステイアウト。もしかしてこのまま無交換でチェッカーまで走りきる気か...?と思ったら、今度は 50 周目で不可解なピットイン、中古のソフトタイヤに交換します。
どうも、無線の不調でピットとの意思疎通が十分ではなかったようなのですが、ロングスティントで走りきるか、ヴェッテルの翌周にピットに入るか、のどちらかだったのでは。最後タイヤ交換をしなければ走りきれないという判断でピットインしたのでしょうから、ヴェッテルの翌周に新品ミディアムタイヤに交換するのが正解だった可能性が高いと思われます。
しかし、それでもライコネンにはファイナルラップまでにヴェッテルにギリギリ追いつける目算があったはず。実際、ラスト数周はコンマ 4 秒ずつタイムを詰めていくことに成功していました。それが...、僚友グロジャンの無駄ながんばりに数周付き合わされた挙げ句、チームオーダーで何とか譲ってはもらえたものの、最終的にヴェッテルとジャスト 1 秒差、2 位でのチェッカー。ロータスはセカンドドライバーの自己中心的な振る舞いによって開幕戦以来の勝利をフイにしたと言っていいでしょう。グロジャンのレースエンジニアである小松礼雄さんは少なくとも二度にわたってグロジャンにオーダーを伝えていたようですが、もっと強く伝えるべきだった。前戦イギリスでも SC 時のピット判断を誤ってライコネンの表彰台をフイにしてしまったし、ロータスはどうもレース戦術で失敗することが多いですね...。

結果的に、ヴェッテルにとっては直接のライバル 2 人とさらにポイント差を広げることができた、理想的なレースになりました。カナダ GP のときに 36pt あったアロンソとのポイント差は、イギリスで詰められたものの今回改めて 34pt 差となり、前回のリタイア分をきれいにカバーできたと言って良いでしょう。シーズンはまだ 10 戦残っていますが、アロンソから見れば「2 レース消化して 2pt しか詰められなかった」という状況で、なんだかんだ言って今シーズンもレッドブル+ヴェッテルは明らかに強い、ということだと思います。
昨年までに比べるとレッドブルのアドバンテージは大きくはなっていませんが、対するフェラーリ、ロータス、メルセデスともに「何かがちょっとずつ足りていない」状況。とはいえ、この後のハンガリー、ベルギーともにマシンパフォーマンスよりもドライバー要素が占める比重が大きなサーキット。アロンソやライコネンのドライバー力による逆襲に、期待したいと思います。

投稿者 B : 00:10 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/06/30 (Sun.)

F1 イギリス GP 2013

イギリスGP決勝 波乱のレースを制し、ロズベルグが優勝 - GPUpdate.net

良くも悪くもタイヤに演出されたグランプリでした。FP3 のペレスに始まり、決勝ではハミルトン、マッサ、ヴェルニュ、再度ペレスのタイヤが破裂、ヴェッテルのタイヤにも亀裂が見つかるというあり得ないレース。個別のマシンのタイヤがバーストするということは今までもありましたが、チームを問わずトラブルが発生するというのは、2005 年のインディアナポリス(タイヤの耐久性問題でミシュラン勢が決勝を不出走、同年唯一のフェラーリの勝利レース)以来ではないでしょうか。シルバーストンが F1 サーカス随一の高速サーキットである、という事情もあるでしょうが、今後路面温度は高まり、まだまだ高速サーキットも公道サーキットもあるという状況で、この先同様のトラブルが発生しないか、不安は募ります。今回のレースはたまたま単独事故と他のドライバーがうまく避けたという状況が重なった結果、大事に至っていないだけ、というのが現実でしょう。
ピレリはこの状況を重く見て早急に対策を打つ必要があるでしょうし、FIA からも指導が必要な状況だと思います。大惨事が起きてからでは遅い。ショーアップのためのタイヤパフォーマンスのコントロールは必要な部分もあるでしょうが、これならばワンメイクをやめて健全なコンペティションを起こしたほうが、却ってタイヤの安全性は高まるのではないかと思います。そう考えると、コンペティション下でもワンメイク下でも信頼性に大きな問題を起こさずに F1 参戦を完遂したブリヂストンの仕事って偉大だったんだなあ、と改めて感じます。

レースは圧倒的なタイムで PP を奪取したハミルトンがスタートを成功させ、2 番手のロズベルグを交わしたヴェッテルが追う、という前戦カナダと似たような展開で始まりました。ヴェッテルにしてみれば、序盤のうちにハミルトンの 1 秒以内につければ「勝ったも同然」なレース。逆にハミルトンとしては早くヴェッテルとの差を開けて DRS 圏外に追いやることが重要なレース。そんな状況が、ハミルトンをタイヤバーストの最初の犠牲者にした、と言って良いでしょう。
ヴェッテルもヴェッテルで、ハミルトンの後退後に首位を走っている中、突然のギヤボックストラブルでスローダウン。開幕から高い安定性を見せ、総合力でチャンピオンシップをリードしてきた RB9 も止まるときは止まるんだねえ、と思ってしまいました。

ヴェッテルのリタイアでセーフティカーが入り、46 周目から残り 8 周の超スプリント・レース。首位争いから中断に至るまで手に汗握るオーバーテイク合戦が繰り広げられましたが、その中でも白眉はやはりアロンソ。こういう乱戦になると最も落ち着いて確実なオーバーテイクを仕掛けられるドライバーだと思います。「鬼神のような走り」とでも表現したくなるようなオーバーテイク劇で、一気に 3 位へ。スタート直後に接触で後退したウェバー、タイヤバーストで下位に沈んでいたハミルトンの追い上げも凄まじかったですが、やはりヴェッテルがいなくなったレースでの、アロンソのポイント獲得へのこだわりが他を圧倒していました。

総括すると、ドライバーズポイントでヴェッテルとの差を 36pt から 21pt まで縮めたアロンソ。スペインでのタイヤテストの恩恵を最大限に受けて勝てるレースペースを身につけたメルセデスの 2 台。マシンと戦略の両面で詰めが甘く、ライコネンを活かしきれないロータス。そして、エースドライバーをサポートできないフェラーリとロータスのセカンドドライバー。そこそこの結果を残しつつも「そこそこ止まり」で、今季中に複数回表彰台に乗るくらいじゃないとウェバーの後釜には据えてもらえないよ、という感じのリカルド。そんなところでしょうか。
1 レースをノーポイントで終えてなお、ヴェッテルが有利な状況は変わっていませんが、メルセデスの 2 台がチャンピオンシップをかき回せる状態に仕上がってきたことで、シーズンは俄然面白くなってきました。それでもアロンソにしろライコネンにしろ、ヴェッテルへの挑戦権を得るためにはやはりセカンドドライバーの確実なサポートがなければ厳しいと思われますが、二人ともいまいちパッとしないんだよなあ...。ともあれ、次のドイツ GP は、すぐ 1 週間後に迫っています。

投稿者 B : 23:51 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/06/28 (Fri.)

マーク・ウェバーが今季限りで F1 引退へ

ウェバー、引退! | Red Bull | F1ニュース | ESPN F1
「F1残留は頭になかった」 | Red Bull | F1ニュース | ESPN F1

おおおおお...!

レッドブルのマーク・ウェバーが今季限りでの F1 引退と来季ポルシェチームからのル・マン参戦を発表。

ウェバーはこれまでも何度かチャンピオン獲得の可能性がありながら、最終的にはチームメイトのヴェッテルに敗れてセカンドドライバーの地位に甘んじてきました。2011 年以降は明らかにチーム内でヴェッテル優先の采配が行われていることは外から見ても明らかでしたが、とはいえウェバーにとっては他に勝てるチームへのナンバーワン待遇での移籍の可能性はなく(フェラーリからのオファーもあったようですが、それも明らかにアロンソのセカンド待遇だったようですし)、結局レッドブル残留がウェバーにとってもチームにとっても最良の選択、という状況が長く続いてきました。数年前から引退も囁かれてはいたものの、ここまで残留してきたのは、レッドブルにいればチャンピオンの可能性もある、という状況が続いてきたからでしょう。
本人は否定していますが、引退のきっかけの一つに今年のマレーシア GP でのチームオーダー問題(ポジションキープのチームオーダーが出ていたにも関わらずヴェッテルがそれを無視し、その後チームがヴェッテルへの問責を強く行わなかった)が影響していることは間違いないでしょう。チームがポスト・ウェバーを見据えて動いている状況も後押しした可能性があります。

個人的には、可夢偉応援のためにちらちら観ている WEC で今後もウェバーの活躍を観ることはできそうなので悲観はしていませんが、やっぱり気になるのはその後任。現時点ではロータスの資金問題と紐付ける形でライコネンが最有力、という見方が濃厚ですが、トロロッソからリカルドが昇格するという話もあるようです。個人的にはヴェッテルとライコネンを同じマシンに乗せてどちらが速いか観てみたい、という興味が強いですが(笑)、ロータスにはゆくゆくはホンダからのエンジン供給という噂も上がっていて、それまで残っていてほしい気もするので、悩ましいところ。

トップチームのシートは、フェラーリのマッサ、マクラーレンのバトン、ロータスの二人が今のところ今期末までの契約。願望としてはフェラーリの来季シートには可夢偉に座っていてほしいところですが、いずれにしても来季のシートは大シャッフルになる可能性もあり。シーズンはまだまだ中盤にさしかかったところながら、ここからストーブリーグ(って、本来はストーブが必要な時期に動く移籍話、という意味だったはずなのに)が一気に加熱していきそうです。

投稿者 B : 00:00 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/06/11 (Tue.)

F1 カナダ GP 2013

カナダGP決勝 ヴェッテルが優勝、2位争いはアロンソが制する - GPUpdate.net

サーキットのランオフエリアが狭く、毎年アクシデントとセーフティカー導入が多くて荒れたレースになりがちなカナダ GP。ここで初優勝を挙げるドライバーも少なくなく、一年のうちで最もドラマがあるグランプリと言っても過言ではないかもしれません。が...今年のカナダ GP は SC 導入もなく、比較的淡々と進んだレースでした。

優勝はポールトゥウィンでヴェッテル。いかにもヴェッテル+レッドブルという完璧な先行逃げ切りのレースで、他車を寄せ付けませんでした。今年の RB9 は全てのサーキットで最速ではないにしても、やはり全チーム中で最速の部類に入ることは間違いなく。特に今回は「予選とスタートでメルセデスを抑えきれば、あとはメルセデスが後続の蓋になってくれる」ことをうまく利用したレース運びとでも言うのでしょうか。レッドブルは今季での最も効率的な勝ちパターンを確立したのかもしれません(笑。

抑え込まれたメルセデスは、それでも何とか 3-5 フィニッシュ。決勝でズルズル落ちていく展開にはそれなりに歯止めがかかったように見えます。サーキットとの相性もあるかもしれませんが、これはスペイン GP 後にピレリと独自に実施したタイヤテストの結果、ピレリタイヤの使いこなし方を掴んできた、ということではないかと思います(それ故に他チームからは批判されているようですが)。今後、ロータスに代わってシーズンを引っかき回すのは、ハミルトンとロズベルグになるような気がします。
逆にロータスはライコネンがうまくポイントを稼ぎはしたものの、取り立てて弱点はない一方で際立った速さもないマシンのおかげで、速さを身につけてきたメルセデス、フォースインディア、トロロッソあたりとうまく戦えていない印象。ライコネンはミハエル・シューマッハーに並ぶ連続入賞記録を打ち立てましたが、このまま入賞圏ギリギリあたりを走っているライコネンを見るというのも辛いもの。得意のスパで、と言わず、今シーズンあと何勝かはしてほしいですが。

2 位のアロンソはまた「アロンソらしい」レース運び。6 番手から、前車のミスを見逃さずにキッチリ仕掛けて確実に順位を上げ、最終的にはヴェッテルの後ろでフィニッシュ。このレースでは望み得る最高の結果を持ち帰ったことになるのでしょうが、それでもヴェッテルにじわじわと差を広げられ、既に 36 ポイント差。アロンソにとっては自滅した 2 戦がいかに痛かったかが今になって分かる、といったところでしょう。マシン性能やチーム力以上に差が開いてしまっているように見えます。今後、夏に向かって暑くなっていくサーキットで、レッドブルよりもタイヤをうまく使えるマシン特性を活かせるかどうか。

どうも今季は思っていたよりも早く勢力図がハッキリしてきたようです。このまま大どんでん返しがなければチャンピオン争いはヴェッテルとアロンソの一騎打ちになりそう。そして、テクニカルレギュレーションの大改定を目前にした今季、これからマシン性能が根本から変わることはおそらくないでしょう(マクラーレンがフロントプルロッドサスペンションをモノにして、レースによっては優勝争いに絡んでくる可能性はあるにしても)。個人的には、もうちょっとロータスにがんばってほしいところですが...。
次は伝統的にレッドブルが強いシルバーストン。このままヴェッテルが独走に勢いを増す展開になるとちょっとつまらないな...と思いつつも、この 3 週間でライバルチームがどんなマシンアップデートを入れてくるか、レッドブルはそれにどう対抗するか、注目したいと思います。

投稿者 B : 01:26 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/05/27 (Mon.)

F1 モナコ GP 2013

モナコGP決勝 波乱のレースを制し、ロズベルグが優勝 - GPUpdate.net

60 回目、伝統のモナコ GP。これまでの流れからすると予選はメルセデスが獲るも、決勝で失速...という予想を良い意味で裏切られる結果になりました。

予選はウェットから乾いていくという、状況が刻々と変わる見応えのある内容。最終的にメルセデスの 1-2 で予選を終えましたが、タイミング次第で PP は変わっていただろう、とても面白い予選でした。

決勝は、メルセデスに続くレッドブル、ロータス、フェラーリから最も良いタイミングでアンダーカットを決めたドライバーが勝つんだろうな、と予想していましたが...蓋を開けてみると、メルセデスが「蓋」になることはほぼなく、ロズベルグがスタートから首位を明け渡すことなくチェッカーを受けるレースに。
これは意外でしたが、ひとつはメルセデスが「予選で速い=燃料搭載量が軽いと速い」という特性を持っていることが大きく影響しているでしょう。モナコという比較的燃費に厳しくないサーキットであれば、マシン特性を活かした戦い方ができる、という計算はあったのではないかと思います。而してその通りになったと。もう一つはモンテカルロという市街地サーキットの特性。オーバーテイクが不可能に近く、DRS の効果も小さいサーキット特性がロズベルグに有利に働いたのは間違いないでしょう。でも、モナコは他のどこよりも明確な「ドライバーズサーキット」。スタートからチェッカーまでレースをコントロールしきったロズベルグには、純粋に賞賛を送りたいです。

危なげないレースで 2-3 フィニッシュを決めたレッドブルは、チャンピオンシップを考えれば事実上このグランプリの勝者と言って良いかもしれません。直接のライバルであるライコネン、アロンソよりも確実に前でチェッカーをうけ、ポイント差を広げたわけですから。目先のレースにとにかく勝ちたいヴェッテルは悔しいでしょうが。

新人が多いシーズンのモナコは荒れた展開になりがちですが、今年もひどかったですね...。何台クラッシュしたか分かりませんが、特にマクラーレンのペレスとロータスのグロジャンがひどかった。結局、去年の批判から根本的には改善できていない、ということなのかもしれません。場合によっては、可夢偉のレギュラーシート獲得の可能性に繋がる話なので、引き続き注視していきたい(笑
フェラーリのマッサもフリー走行・決勝とクラッシュしていたようでしたが、テレビ放送を見る限りでは決勝のクラッシュで負ったダメージはけっこう重そう。あまりこういうことを言いたくはありませんが、代役として可夢偉にお声がかかる可能性もあるのでは...と思うと、日本人としては期待してみたくなるわけで(^^;;

というわけで、途中まではパレードで退屈なレースでしたが、中盤以降はなかなか見どころが多く、面白いレースでした。
次はまた波乱のレースになる確率が高いカナダ。新ウィナーが生まれやすいサーキットですが、誰がポディウムの中央に立つんでしょうね。

投稿者 B : 00:10 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/05/17 (Fri.)

ホンダ F1 復帰 正式発表!

ホンダ、2015年から「マクラーレン・ホンダ」としてF1復帰を正式発表 / エンジンユニット、エネルギー回生ユニットを開発・製造・供給 - Car Watch
ホンダ、2015年からのF1復帰記者会見リポート / 環境対応パワーユニットを供給し「マクラーレン・ホンダ」としてF1に参戦 - Car Watch

かれこれ半年以上前から噂され始め、今や F1 パドックでは「公然の秘密」と言われていたらしいホンダの 2015 年からの F1 復帰が正式に発表されました。しかも、ジョイント先はこれまた噂どおりマクラーレン。F1 史に燦然と輝く「マクラーレン・ホンダ」の名が、実に 23 年ぶりに蘇ることになります。かつてホンダだったチームが今やメルセデスのワークスチームになり、メルセデスのワークスチームだったマクラーレンとホンダが組む、というのはなんとも皮肉な話ではありますが。

というわけで、今回の参戦はシャシー製造まで含めた「コンストラクター」ではなく、あくまで「パワーユニットサプライヤー」としての参戦。「エンジンサプライヤー」ではなくあえて「パワーユニット」としているのは、2014 年からの F1 が単なるガソリンエンジンだけでなく、エネルギー回生システム「ERS」(運動エネルギー回生システム「ERS-K」(現在の KERS)と熱エネルギー回生システム「ERS-H」の複合体。現在の KERS よりも使用できるエネルギー量が大幅に引き上げられる)を動力源とするハイブリッドカーになるから。逆に言えば、市販車との技術交換が意味を持つ領域に F1 のテクニカルレギュレーションが変更されることで、ホンダが F1 に復帰する大義名分ができた、ということでしょう。もちろん、リーマンショック後の苦境を乗り越えた今だから、という経済的背景もあるでしょうが。

こうなると次に気になるのは当然ドライバーでしょう。バトンは 2014 年末でいったん契約が切れますが、ペレスは今年からの複数年契約、という条件しか明らかにされていないので、2015 年の契約が存在するかどうかは不明です。ただ、vodafone の撤退後には TELMEX がマクラーレンのタイトルスポンサーになるらしい、という状況を踏まえると、2015 年もペレスとの契約が存在している可能性は高いですが...。そうすると、バトンが 2015 年以降も契約を継続するのか、それともマクラーレンが別の有力ドライバーを引き抜くのか、あるいは「ホンダ枠」みたいなものが存在するのか。ワークス扱いの長期パートナーシップであれば「ホンダ枠」が存在してもおかしくありませんが、マクラーレンというチームのドライバーの扱いや日本人ドライバーに案外厳しいホンダという会社(笑)のことを考慮すると、そこに日本人ドライバーを...というのは現実的ではないでしょう。もしフェラーリがダメなら、可夢偉にマクラーレン・ホンダに乗ってほしい、という日本人としての願いはありますが...。

もう一つはカスタマーチームへのパワートレイン供給がどこになるのか。マクラーレンと技術提携しているマルシャに卸すのがもっとも現実的でしょうが、3 チーム目があるとすればどこか。ここはやっぱり「ロータス・ホンダ」「ウィリアムズ・ホンダ」にも期待してしまうところですね(^^;;まあロータスはグロジャンや elf といったフレンチコネクションが強いし、ウィリアムズは財政的にホンダと組めるのか、という問題があるので、どこになるかは分かりませんし、参戦初年度は 2 チーム供給、となる可能性もあります。

ともかく、2013 年の F1 もようやく欧州シリーズが始まったところだというのに、今から 2015 年の F1 が楽しみで仕方がありません(ぉ。我が家は 2016 年には次女が小学校に入学して、体育の日が運動会で埋まらなくなるので、そしたら久しぶりに鈴鹿に応援に行こうと思います(笑。

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2013/05/13 (Mon.)

F1 スペイン GP 2013

スペインGP決勝 アロンソが母国グランプリを制す - GPUpdate.net

ヨーロッパラウンドの幕開けスペイン GP。このサーキットの風景を見ると、いよいよ今シーズンも本格的な開幕だな、と毎年思います。

予選を制したのはメルセデスの 2 台。しかも圧倒的なタイムでのフロントロウ獲得で、予選番長もここまで来れば立派なものだ、と思いますが、例によってレースペースはぐだぐだ。終盤のペースは悪くなかったようなので、やはり燃料搭載時にスピードが出ないマシンバランスということなのでしょう。まあメルセデスが「蓋をする」ことで純粋なマシン性能に依らないレースになるので、これはこれで面白いのですが。

というわけで、このレースがメルセデスのためのレースにならないであろうことはスタート前からほぼ分かっていましたが、レッドブル・フェラーリ・ロータスのいずれが勝つのかは分からない状況。予選タイムだけを見ればヴェッテル有利でしょうが、フェラーリの安定性もロータスの対タイヤ性能も無視できない。最終的には戦略と状況に合わせられるチーム力が物を言うだろうな、と思っていましたが、結果的にそのとおりになりました。
個人的に注目していたのはロータスのライコネン。というか、今年はライコネン推しの私ですが、それを差し置いても「他の主力チームが 4 ストップ戦略を採る中で、3 ストップにできるマシンとドライビングを持っている」ことの可能性に注目していました。結果的にはフェラーリの終盤のペースとピット作業の速さに敗れた形にはなりましたが、他チームより切れるカードの枚数が多いことは戦略上有利。ピット回数が多くなる今シーズン、特にこれからの夏場のレースでは台風の目になるのではないでしょうか。チャンピオンシップも現時点でヴェッテルに 4pt 差の 2 位、というのが実に面白い。

勝ったアロンソは良いレースをしましたね。中盤はライコネン有利かと思いましたが、ピットタイミングをライコネンに合わせてきたチームのうまさと、プッシュすべきところでプッシュできるアロンソの強さが光ったレースでした。アロンソはスペインやイタリアのレースではいつも見せ場を作るので、今回もそういうシーンはあるだろうと思っていましたが、結局そのまま勝ってしまうとは。レッドブルがマシンをまとめてくるまでの間にどれだけアドバンテージを築けるかが今シーズンのキモでしょうが、これだけ良いレースができるだけにマレーシアとバーレーンでの「自滅」が痛い。これが終盤に響いてこなければ良いのですが...。

カタロニアはマシン性能がストレートに結果に出るサーキット。ここでフェラーリの 2 台がともに速く、ライコネンが 2 位表彰台。ヴェッテルが彼らについていけず 4 位、というのが――メルセデスのフロントロウ独占とレースでの没落も含め――現時点での勢力図を見事に表していると言えるのではないでしょうか。おそらく今季はこのままアロンソ、ヴェッテル、ライコネンの三つ巴で進んでいくのでしょうが、つまりはとても見応えのあるシーズンになる...ということでもあると思います。

翻って、次はドライバーの実力が物を言うモナコ GP。相変わらずメルセデスが予選では速いのか?決勝では「抜けないサーキット」で各チームどういう戦略を持ち込んでくるのか?スペインとは全く違ったレースになると思われるだけに、これまた楽しみです。

投稿者 B : 00:49 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/04/22 (Mon.)

インディカー 佐藤琢磨が日本人初優勝!

速報:佐藤琢磨、日本人初のインディカー優勝! - 海外フォーミュラニュース ・ F1、スーパーGT、SF etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)
Honda | 佐藤琢磨が悲願のインディカー初優勝を飾る。Hondaドライバーが表彰台を独占し、1-2-3-4フィニッシュを達成
佐藤琢磨 インディカー初優勝 「言葉もありません。最高の気分です」 【 F1-Gate.com 】

月曜日の朝から元気の出るニュースでした。インディ参戦 4 年目にして、佐藤琢磨が日本人として初優勝!これはもう言葉になりません。

2008 年のスーパーアグリ撤退から 1 年の浪人生活を経て F1 でのシート獲得を断念し、2010 年からインディに参戦して 4 シーズン目。2011 年の初ポールポジション、2012 年の初表彰台(3 位→2 位)、とじわじわと結果を残してきましたが、ようやく初優勝。自身の走りがいいときにはピット作業やタイミングの問題でポジションを落とし、そうでないときには自身のミスで貴重なレースを落とし...と、イマイチ流れを掴み切れていない印象もありましたが、ようやくです。同じ 1977 年生まれでもあり、長年琢磨を応援してきたファンとしては、自分のことのように嬉しい。

私はインディは 2010 年2011 年の日本開催を観戦しに行きましたが、2011 年を最後に開催されなくなってしまいました。琢磨自身はスーパーフォーミュラ(旧フォーミュラ・ニッポン)へのスポット参戦という形で国内ファンの前でのレースは続けてくれていますが、やっぱりシーズンの中の一戦が観たいじゃないですか。インディはスカパー!の GAORA で中継されていますが、アメリカ開催で日本時間では月曜早朝になるので、観戦するのは厳しいという(;´Д`)。
佐藤琢磨の年齢的にはこれから F1 に復帰するという選択肢はもう残されていないでしょうが、この優勝に飽き足らずに、モータースポーツの歴史に名を残していってほしいところ。これまでだって、日本人初のイギリス F3 チャンピオン、F1 日本人最高位(3 位)、日本人初フロントロウ、ドライバーズチャンピオンシップ日本人最高位(8 位)、など歴史を作ってきたじゃないですか。

いっぽうで、先週の WEC 開幕戦で AF コルセの小林可夢偉も LM-GTE Pro カテゴリ 2 位表彰台を獲得しています。

可夢偉、2位表彰台に「1戦目としては最高の結果」 - F1ニュース ・ F1、スーパーGT、SF etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)

デビュー戦でいきなりですからね。これも素晴らしい。このまま結果を残していけばスクーデリア・フェラーリのシートへの道も開ける...かも?
WEC のほうはネット中継があるので、日本語解説さえ必要なければ無料でリアルタイム視聴できるというのは貴重です。耐久レースなので、ずっと観てるのは正直しんどいですが(;´Д`)。でも、カテゴリがまちまちとはいえ可夢偉の他にも中嶋一貴、アレックス・ブルツ、アンソニー・デビッドソン、ニック・ハイドフェルド、ブルーノ・セナなど F1 で馴染み深いドライバーが多数参戦している、というのも F1 より親しみやすいかも。

F1 だけでも年間 19 戦あると観戦する時間を取るのがけっこう大変だったりしますが、今季は他のカテゴリもできるだけ積極的に観ていきたいと思います。

投稿者 B : 23:45 | F1 | コメント (0) | トラックバック

F1 バーレーン GP 2013

バーレーンGP決勝 ヴェッテルが圧勝で今季2勝目 - GPUpdate.net

バーレーン GP はレッドブルのヴェッテルが、圧勝で今シーズン最初の 2 勝目ドライバーとなりました。
とはいえ内容的にはヴェッテルが独力で楽勝だった、というわけではなく、むしろフェラーリの自滅に救われたと言ったほうが正確ではないでしょうか。

PP はメルセデスのロズベルグ。しかしメルセデスは予選では速いもののレースペースに苦しみ、おそらくスタート直後にヴェッテルとアロンソに交わされるであろうことは想像に難くありませんでした。その後の展開としてはタイヤに厳しいレッドブルよりもフェラーリのほうが戦略の幅を持たせられる分有利で、アロンソがいつものレース巧者ぶりを発揮して中盤に逆転するのでは、と予想していました。が、アロンソはまさかの DRS トラブルで緊急ピットイン、いったんは DRS を応急処置したものの、ピットイン直後に再度 DRS を稼動させてみたらまた故障して再ピットイン。完全に余計なピットインが増えてしまったことで下位に沈み、8 位フィニッシュとなりました。
フェラーリのこれは完全にチーム側の失策で、緊急ピットイン時に完全に修理できた確証がなければ再度使わせるべきではなかった。それがなければ仮に DRS が使えなかったとしても表彰台を争えていたことを考えると、取れるポイントをみすみす逃してしまったことになります。マレーシア GP でのリタイアもピットイン指示のミスのようなもので、この 2 戦での失敗があとあとチャンピオンシップで大きな意味を持ってくるということは、過去の経緯を見れば明らかなこと。フェラーリは今季「どのサーキットでもそつなく速い」マシンの筆頭であり、得手不得手がハッキリしているライバルチームよりも有利な状況にあるだけに、こういう取りこぼしは良くないですね...。

勝ったヴェッテルはフェラーリに勝たせてもらったようなもの、ではありますが、アロンソが後退してからのレースは完全にレッドブルの勝ちパターンでしたね。やはり、このマシンはレッドブル伝統の「先頭を走っている限り誰も抜けないクルマ」でしょう。今季はギヤレシオを変えて追い上げるレースでも抜けるようなセッティングに変えてきているようですが(今までは PP スタートを前提に加速重視のギヤレシオにしていたため、先頭で走ると滅法速かった反面、追い上げる展開だと最高速が伸びず DRS を使っても抜けない、ということもままあった)、勝ちパターンに入れるかがポイントなのは変わっていないようですね。

2-3 フィニッシュを決めたロータスも良かった。「気がつけば表彰台」のライコネンの安定度は今回も群を抜いていましたが、良かったのはグロジャン。うまくライコネンから学ぶことができているのか、去年のクラッシャーのイメージは鳴りを潜め、ステディな走りができているように見えます。ここ一発の切れ味の鋭さみたいなものも少し鈍ってしまっているようにも見えますが、今のグロジャンに大事なのは安定性。これができれば、うまくライコネンをサポートして、チームとして両チャンピオンシップでそこそこいい戦いができるようになるのではないでしょうか。
いっぽうで、ちょっとひどいのはマクラーレンのペレス。マレーシアでチームオーダーが問題になった後で、しかももともとマクラーレンというチームの性格上もチームオーダーは出ないという状況の中ではあるとはいえ、今回のバトンへの仕掛けかたはいかがなものかと。無駄にタイヤを消耗させて他車に漁夫の利を与えたり、あまつさえバトンに接触してあわや両者リタイア、というシーンもありました。バトンよりも良い結果を出してチーム内での地位を盤石にしたい、という思いもあるでしょうが、グロジャンが F1 クオリティの走りを身につけてきたのに比べると、これでマクラーレンのセカンドドライバーは...と文句の一つも言いたくなります。

...ということもありましたが、今回のレースはコース上のあちこちで常にバトルが発生している、というとても見応えのあるレースでした。唯一、ヴェッテルだけがほぼ独走状態だったのが退屈でしたが(笑。
次はまた 3 週間空けてスペイン。いよいよヨーロッパラウンドの始まりです。各チーム、大規模アップデートを投入してくるはずですし、また勢力図が書き換わる可能性もあります。注目は悩めるマクラーレン、セットアップの最適解を見つけ出して戦えるマシンにまとめてくるかどうか。

投稿者 B : 01:14 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/04/14 (Sun.)

F1 中国 GP 2013

中国GP決勝 激戦を制してアロンソが優勝、2位ライコネン - GPUpdate.net

3 週間空けての第 3 戦、中国 GP。今年は去年よりも持たなくなったと言われるタイヤ戦略がキモなのは間違いありませんが、各チームともに予選から既にタイヤセーブモード。どのセッションも途中までなかなかクルマが走り出さず、なんとも寂しい土曜日でした。ほとんどのチームがワンアタックでタイムを出す中、Q3 に至っては 8 位バトン、9 位ヴェッテル、10 位ヒュルケンゲルグがまともなアタックさえせずにタイヤ温存策に出る始末。FIA はレースを面白くするために 2 種類のタイヤを使うレギュレーションを導入したはずですが、これでは本末転倒なのでは。予選時に使えるタイヤの本数を増やすとか、レギュレーションの見直しが必要なのではないかと思います。

ともあれ、決勝。ハミルトン-ライコネン-アロンソというスターティンググリッドがポディウムでは逆順という結果になりました。スタートダッシュを確実に決めてライコネンを抜き、ピットストップでハミルトンを抜き、最後にコース上でバトンをオーバーテイクしてトップに立ったアロンソの戦いぶりは流石の一言。最速でないマシンでもレース全体を見渡して「押さえるべきところを押さえる」走りをさせたら、おそらく F1 史上を見てもアロンソに勝るドライバーはいないのではないでしょうか。開幕時点でのマシンの仕上がりが昨年よりは明らかに良いので、ヴェッテルからタイトルを奪還する可能性が最も高いのはこのアロンソだろうと思います。
ライコネンは途中ペレスとの接触でフロントノーズにダメージを負っていなければ、このレース勝てていた可能性もありますが、スタートでアロンソとマッサに先行されたのが全て。それでもきっちり走って抜いて 2 位、チャンピオンシップでもヴェッテルに次ぐ 2 位につけているわけですから、ライコネンも去年以上にポテンシャルがあると言って良さそうです。ラリー転向前の「速いけど脆い」「モチベーションの高いレースと低いレースの内容が極端」といったピーキーなイメージとは変わって、今のライコネンは速さと安定性を兼ね備えていると思います。
ハミルトンも優勝こそ逃しましたが、移籍後 3 戦目で早速 PP 獲得というのがハミルトンらしい。今のメルセデスでどこまでチャンピオン争いに絡めるかは分かりませんが、レーサーとして「いい感じに脂が乗ってきた」と言えそうです。

レース全体をみるとまだまだマクラーレンが振るわなかったり、若手ドライバー(特にペレス、グティエレス、ヴェルニュあたり)が不甲斐なかったり...と気になる点もありますが、やっぱりチャンピオン経験者複数人が優勝を争い、誰が勝つか分からないレースは面白いですね。今季ここまで 3 戦で 3 人の異なる勝者が誕生、レッドブルも主にタイヤとの相性の点で盤石ではないようだし、当面はタイヤ戦略がマシン性能の差を埋めてくれるのではないでしょうか。
次のバーレーンは暑くなるでしょうし、タイヤに優しいクルマが有利になる可能性が高いと思います。ライコネンか、場合によってはヒュルケンベルグあたりにもチャンスが巡ってくるかもしれません。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック