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2012/03/18 (Sun.)

F1 オーストラリア GP 2012

オーストラリアGP決勝 バトンが開幕戦を制す! - GPUpdate.net

2012 年シーズンのこけら落としはまず J. バトンがフロントロウからの優勝を飾り、幸先のいいスタートを切りました。
バトンの好調ぶりはまるで 2009 年のブラウン GP 時代前半を思わせる完勝で、スタートでハミルトンを交わしてからは 2 位以下に 10 秒近いマージンをキープしたまま、レースを支配しました。後半にセーフティカー導入でヴェッテルに直後に着かれても動ぜず、落ち着いたレース展開。個人的には去年の 3 度の優勝のような戦略勝ちのほうが観ていて興奮しますが、このレースでの勝ち方のほうがバトンらしいというか。別に後続が遅くてラクなレースだった、というわけではなく、バトンがペースとタイヤを完璧にマネジメントした結果だと言えるでしょう。
ヴェッテルも決して遅かったわけではありませんでしたが、このアルバートパークサーキットの特性がマクラーレン MP4-27 の方に合っていたことが大きいでしょう。今シーズンは、少なくともレッドブルとマクラーレンの関係性に限って言えば、昨シーズン終盤の勢力図をそのまま持ち越したような状況になっていると言えそうです。昨シーズン、開幕直前にマシンの空力コンセプトを根本から変更しながら、後半にはほぼレッドブルと遜色ない速さを見せていたマクラーレンが、開幕から速さと信頼性を備えたマシンを投入してきたのだから、今季のレッドブルの苦戦は必至と言えそうです。

今回、予選で速さを見せたのは間違いなくロータス(グロジャン)とメルセデス(ミハエル)。どちらも序盤でリタイアしてしまったのは残念でしたが、それぞれチームメイトのライコネンとロズベルグが最後までポイント争いを繰り広げたことも考慮すると、マシンのポテンシャルは高そうです。ただメルセデスは一発の速さはあるもののロングランのペースに不安があるようですが、ロータスは予選・決勝ともにコンスタントに速く、うまくすれば表彰台争いの常連に顔を出しそうな勢いです。ライコネンがミスで Q1 落ちしていなければ今回もどうなっていたか分からない部分はあるので、今季のダークホース・ロータスの動きには今後も注目でしょう。
あとこのレースでの台風の目と言えそうなのは、ウィリアムズのマルドナド。最終ラップにまさかの単独クラッシュでレースをフイにしていなければ 6 位フィニッシュ、しかもあわよくばアロンソを喰って 5 位に食い込もうという走りには驚きました。マルドナドは昨シーズンも速さの片鱗を見せてはいましたが、大方の予想に反して今年のウィリアムズ・ルノーのマシンはまとまりが良さそうです。技術部門の統括があのスパイ事件で一時 F1 界を追放されていたマイク・コフランというのがイメージ悪いですが、長きにわたるフランク・ウィリアムズ+パトリック・ヘッド体制を脱して新生ウィリアムズチームを確立するシーズンとできるかどうか。

逆にイマイチパッとしなかったのがフェラーリとフォースインディア。フェラーリはマッサの不甲斐なさを見る限り、やはりマシンは厳しそう。アロンソが暴れ馬を抑えつけて 5 位入賞したのはさすがといったところですが、今年もアロンソ一人しか稼げないシーズンになるのかどうか。場合によってはマッサのシーズン中更迭もあるんじゃないかというくらいの体たらくですが、後任候補と言われるペレスがシーズン途中にザウバーを離れてしまうのは、ザウバーの財政事情的にそれはそれで不安です(もしそうなった場合、フェラーリがそれなりの金額で契約を買い取るのでしょうが・・・)。
フォースインディアは昨年終盤の勢いが感じられない、パッとしないレースでしたね。ディ・レスタがファイナルラップの混乱をうまくすり抜けてポイントフィニッシュしましたが、去年の流れからすると今年はトップ 5 を狙える位置に来ると思っていただけに、肩透かしでした。まあ今回は市街地サーキットという特殊性を割り引いて評価する必要はあるでしょうが。
あと、トロロッソは新人 2 人という体制でいきなり 9-11 位フィニッシュというのはなかなか。リチャルド+ヴェルニュの 2 人はそれなりに安定感のあった昨年までのブエミ+アルグエルスアリとはまた違った勢いを感じるので、今後が楽しみです。

最後に我らがザウバー。ファイナルラップの混乱でわけがわからないことになりましたが、終わってみれば可夢偉 6 位、ペレス 8 位という堂々たるリザルト。ペレスのギヤボックス交換ペナルティによる最後尾スタートからの 8 位フィニッシュというのも立派ですが、可夢偉のレース全般にわたってライコネンやロズベルグとやり合った結果の 6 位というのはとても価値があると思います。少なくとも現時点ではロータスやメルセデスと渡り合えるだけのポテンシャルを持ちつつ、1 ストップ作戦もこなせるタイヤに優しいマシンであることが証明されたことは、大きな収穫と言えるのではないでしょうか。逆に言えば、今シーズンは昨年以上に中団グループの差が小さく、どこも突出したチームはないということでもあるので、毎年の例に漏れず資金難で、さらに開幕直前に TD のジェームズ・キーが離脱した状況下では、シーズン後半には失速してしまう可能性が限りなく高い。ということで、ザウバーの 2 人には序盤戦の戦力差が確定していない段階でできるだけポイントをもぎ取っていってほしいところです。

シーズンはいよいよ始まったわけですが、今日のところはまだまだ市街地サーキットでの勢力図が明らかになったにすぎません。第 2 戦はさっそく来週、高温多湿のパーマネントサーキット、マレーシアはセパン。中高速コーナーが多く、レッドブルが本領を発揮できるサーキットでもあります。おそらくここでヨーロッパラウンド前までの真の勢力図が見えてくることでしょうし、要注目です。

投稿者 B : 22:06 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/03/17 (Sat.)

F1 2012 シーズン開幕

オーストラリアGP予選 マクラーレンがフロントロー独占! - GPUpdate.net

2012 年の F1 がいよいよ開幕しました。今年はブローディフューザー禁止で、昨シーズン最もその恩恵を受けたレッドブルの速さがある程度抑えられる可能性が高まり、またピレリタイヤの性能向上などもあってチーム間の戦力差が縮まって、より接戦になる見込み。ということで、毎年言っていますが今年も楽しみなシーズンです。

オーストラリア GP ではプレシーズンテストからの評判どおり、メルセデス AMG やロータス(旧ルノー)のポテンシャルが高いことが明らかになりました。またレッドブルも昨年序盤ほど圧倒的ではないものの相変わらず速く、昨年序盤は苦戦気味だったマクラーレンも今年は開幕から完成度の高いクルマを送り込んできています。
唯一「ハズレ」と言えそうなのはフェラーリくらい。フェラーリは技術部門を一新し、従来のコンサバなマシン作りと訣別して攻めたマシン作りを行ってきましたが、冬季テストでも言われていたとおりそのギャンブルはどうやら今のところ失敗と言えそうな状況。乗りにくいマシンだと全くもって遅いマッサは当然として(ぉ)、多少乗りにくくても速いマシンでさえあればねじ伏せて走ってしまうアロンソも、今回は予選 Q2 で好タイムをマークした直後にスピンしてグラベルに突っ込むという状況。開幕戦の予選が終わっただけの段階で結論づけるわけにもいきませんが、楽観視はできなさそうです。

その予選は約 3 年ぶりにマクラーレンがフロントロウ独占という結果になりました。レッドブルは決して遅いわけではないにせよ、今回は 3 列目からのスタート。2 列目にはロータスのグロジャンとメルセデスのシューマッハーという、これも下馬評どおりのマシンが割り込んできています。ライコネンが Q1 の最終アタックでコースオフしてそのままノックアウト、というハプニングはありましたが、今年はメルセデスとロータスが良さそう。これはもしかするとメルセデスのコンストラクター復帰後初優勝、ミハエルも現役復帰後初優勝、というのもあり得るかもしれません。
また Q1~Q2 を見る限りでは 1~15 位くらいまでが 1.5 秒の間にひしめき合うなど、やはり予想されたとおり今年はここ数年でも稀に見る激戦。オーストラリア GP は市街地コースで他のパーマネントサーキットとは特性が違うため、この 1 戦だけでシーズン全体を占うのは無理がありますが、それでも激戦ぶりだけは明らかになりました。

ただ Q3 のタイムを見る限り、メルボルンではマクラーレンの 2 台が頭半分くらい抜け出しているようにも見えます。この勢いがレースまで保てるものかどうか(テストの内容を見る限り保っちゃいそうですが)、明日の決勝レースも楽しみです。

投稿者 B : 16:47 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/02/07 (Tue.)

RedBull RB8

今週はヘレスにて 2012 年初のプレシーズンテストが開催されるということで、先週に引き続き立て続けに各チームの新車が発表されています。

まずはルノー改めロータス。

ロータス E20を発表 - GPUpdate.net
最新画像 ロータスE20 - GPUpdate.net

レギュレーション改定により昨シーズン採用した前方排気を放棄せざるを得なかったロータスは、ほぼゼロからのマシンコンセプトの見直しを強いられました。ここ数年はダウンフォース獲得に苦心しているのが明らかに見えていましたが、今季のマシンは少なくとも外観からはオーソドックスな作りをしてきた印象で、比較的扱いやすそうにも見えます。
問題のフロントノーズはやはり段差型ですが、デザイン上の処理がうまいのか、カラーリングがブラックだからか分かりませんが(笑)それほど醜いという印象も受けず、まあ許容範囲。

去年のマシンパフォーマンスが参考にならないほどの変化なので、こればかりは走らせてみないことには速いか遅いか分かりませんが、心配なのはむしろドライバーラインアップでしょう。ドライバーの速さというよりも、マシン開発に首を突っ込みたがらないライコネンと若手のグロジャンというラインアップでは、ここからのマシンの熟成に疑問が残りそうです。ライコネンも WRC を経験してそのあたりのスタンスが変わって・・・いないだろうなあ(笑。

ザウバー C31を発表 - GPUpdate.net
最新画像 ザウバーC31 - GPUpdate.net

続いてザウバー。これまた、フェラーリに勝るとも劣らない段差ノーズ(´д`)。でも、これだけ立て続けに段差ノーズなマシンを見てくると、このデザインにもすぐ見慣れるんじゃないかという気すらしてきました・・・。とはいえ、去年の C30 は(後半戦の失速はさておき)マシンポテンシャルもそこそこあり、なおかつデザインの美しさが個人的に気に入っていたので、そこからの大幅な劣化はやはり残念です。

美しさといえばカラーリングも。何なんでしょうかこの、ノーズとお尻が黒くて真ん中だけ白い、腹巻きのようなカラーは(´д`)。でもそれ以上に気になるのはスポンサーロゴの少なさです。BMW 撤退後のザウバーはスポンサー不足が深刻で、去年のペレスの加入に伴うメキシカンマネーの流入で救われたようなものですが、そこからほとんどスポンサーが増えていないという。これでは今年も後半戦の失速は想像に難くないわけで、どこか日本企業がスポンサードしてくれよ・・・とは思いつつも、先週の大企業の相次ぐ一千億単位の赤字決算を見ていると、そうも言えなくなってしまいます(´д`)。

同チームでさらに心配なのは、テクニカルディレクターのジェームズ・キーが離脱したこと。この C31 の設計までは担当したのでしょうが、その張本人がいなくなってしまうということに。ザウバーチームが BMW と袂を分かった際、フォースインディアから移籍し、2010 年シーズン後半からのチーム躍進を支えてきた実力派エンジニアだけに、残念であると同時に、ザウバーの今季がますます不安です。

レッドブル RB8を発表 - GPUpdate.net
最新画像 レッドブルRB8 - GPUpdate.net

最後は大本命、レッドブル。このレギュレーション下でエイドリアン・ニューウェイがどんなマシンをデザインしてくるか期待していたんですが・・・残念ながらここも段差ノーズ(´д`)。
とはいえ、レッドブルは数年前から既に「ツノ付き」の変形ノーズを採用してきていたこともあって、そこまで違和感があるというほどでもありません。そして特筆すべきはこの段差にエアインテークらしき処理を行ってきたこと。そういえば、2008 年のフェラーリがノーズに穴を開けてダウンフォースを稼ぐということをやっていましたが、RB8 のこの穴は何の目的で空いているのでしょうか。「全てのデザインを空力のためにやる」ニューウェイのことだから、間違いなくダウンフォース獲得を狙ってのことなんでしょうが。

さて、この段差ノーズですが、どうしてこうなった・・・という解説がこちら。

2012年F1マシン、なぜ段差ノーズがトレンドに? 【 F1-Gate.com 】

安全性向上のためのレギュレーション改定と空力の調整の産物ということですが、この段差が空力に与える影響って大したことはないんでしょうか。まあ、今のところマクラーレンを除く全チームが段差ノーズを採用していることを考えると、段差ノーズのほうが速いことがほぼ分かっている、ということなのでしょうが。
今季はテクニカルレギュレーションがそれほど大幅に変わらないからマシンの外観もエキゾースト周り以外はあまり変わらないだろうな、と思っていたんですが、予想外に大きく変わってしまうシーズンとなりました。どのマシンが本当に速いかは、結局開幕戦の予選が始まってみないことには分かりませんが、とりあえずテストの様子だけでもじっくり観察して、どこが速いのか探ってみたいと思います。

投稿者 B : 00:08 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/02/04 (Sat.)

2012 新車発表ラッシュ開始

ケータハム CT-01 に続き、F1 の 2012 年の新車発表ラッシュが始まりました。今週発表されたのは、マクラーレン MP4-27、フェラーリ F2012、フォースインディア VJM05 の 3 台。

マクラーレン、MP4-27を発表 【 F1-Gate.com 】
マクラーレン MP4-27 【 F1-Gate.com 】

まずはマクラーレン。昨年後半の速さやチームの総合力から考えて、打倒レッドブルの最右翼はやはりこのチームでしょう。
新車 MP4-27 は、ケータハムに見られたような「段差ノーズ」ではなく、マクラーレンらしい、美しいストレートノーズに見えます。レギュレーションの改定により昨年よりもノーズ先端は低くなっているようですが、それほどデザイン的に無理した印象はありません。

逆に気になったのはサイドポンツーンの処理。昨年はサイドポンツーンの内側が抉れたというか、外側がフェンス状になっていてサイドポンツーンの上面をトンネル状に気流が抜ける仕組みになっていたのが、今年はいたって普通の形状。その代わり、レッドブルのようにリヤエンドを急激に絞り込んだデザインになっており、エキゾーストブローの制限や昨年の反省を元にコンセプトの大きな見直しを図ってきたと言えそうです。

マクラーレンといえば F ダクトや昨年のサイドポンツーンなど、空力的な奇策をマシンに取り込んでくるのがマシン開発の特徴。どうもエキゾーストやディフューザー周りに何か隠しているらしいという噂も出ていますが、現状のマシンを見る限り、どちらかというとレッドブル的な「マシン自体のダウンフォースが強く、ポテンシャルが高い」方向性を目指してきたのかなという印象です。

フェラーリ、F2012を発表 【 F1-Gate.com 】
フェラーリ F2012 【 F1-Gate.com 】

続いてフェラーリ。これまた何というか・・・ケータハム以上にあからさまな段差ノーズで、これが今まで流麗なボディラインを誇ってきたフェラーリの新車なのか・・・と目を疑いたくなるようなデザインです。まあいろいろと検討した結果「これが最も速い」と判断しての採用なのでしょうが、この形状じゃ、それにしても・・・とも言いたくなりますね。
今年のマシン開発はマクラーレンから引き抜いたパット・フライ率いる技術部門が開発し、昨年までのコンセプトとはガラッと変わった「アグレッシブなマシン」ということなので、コンサバな空力、温まりにくいタイヤ、というフェラーリの持病克服を目指したのだろうと思います。でもこればっかりは実際に走らせてみないと何とも言えないなあ。これで遅ければ「フェラーリ史上最も醜いマシン」の烙印を押されかねないでしょう。

フォース・インディア、VJM05を発表 | Force India | F1ニュース | ESPN F1

フォースインディアも段差ノーズ。とはいえフェラーリに比べればマイルドなデザインだし、クルマ全体もあまり奇をてらったように見えないので、ここ数年のフォースインディアのとおり素性は悪くなさそうに見えます。まだあまり情報が出てきていないので詳細は分かりませんが、2/7 からのヘレステストでその実力の一端がつまびらかにされるでしょうか。

残りのチームのうち、レッドブル、トロロッソ、ロータス、ザウバー、ウィリアムズの 5 チームもヘレステストまでに順次新車発表の見込み。今のところマクラーレン以外は全て段差ノーズですが、他チームがどのようなアプローチに出てくるか。楽しみに待ちたいと思います。

投稿者 B : 00:00 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/01/29 (Sun.)

Caterham CT-01

今年も F1 新車発表の時期がやってきました。まずはケータハム F1(旧チーム・ロータス)から。

ケータハム、CT01を発表 【 F1-Gate.com 】
ケータハム CT01 紹介 by マイク・ガスコイン 【 F1-Gate.com 】
ケータハム CT01 【 F1-Gate.com 】

うわ、死ぬほどカッコ悪い・・・。途中に段差のあるカモノハシ風ノーズが醜いなあ。

一昨年のカクカクした時代遅れなデザインの T129 はともかく、トレンドを取り入れて現代的なった T130 は個人的には悪くないデザインだと思っていたんですが、これはカッコ悪い。ただ、今季のレギュレーション(ノーズの先端を最大 550mm 以下にしなくてはならない)による変更ということなので、苦肉の策といった感が強いです。噂によるとフェラーリの新車もノーズに段差があってカッコ悪いという話ですが、レギュレーションを遵守しつつ最大限にシャシー下面に気流を取り込もうと思ったら、こういう段差ノーズにせざるを得ないんでしょう。
いっぽうでリヤエンドは昨年のレッドブル風に仕上がっており、最新のトレンドに追いついているように見えます。まあ同チームはレッドブルからギヤボックスの供給を受けているので(エンジンもルノー製ということで、パワートレイン全体がレッドブルに近い)、似たような処理にするのが最も効果が高いということでしょう。
ケータハムは新興チームの中では資金力もあり、技術面はかつてルノーやトヨタで鳴らしたマイク・ガスコインが統括しているので、今季はさらなる飛躍が期待できそう。そろそろウィリアムズやトロロッソ、ザウバーの足元を脅かす存在になるんじゃないでしょうか。

ただ、私が知る限り醜いマシンが速かった試しがないので(速いマシンが次第に美しく見えるようになっていくだけかもしれませんが(笑))、この手のデザインのクルマが本当にどの程度速いかは見物です。同時に、こういうデザインを強いる今季のレギュレーションの中で、レッドブルのエイドリアン・ニューウェイがどれほど美しいマシンを描いてくるのかにも興味がありますね。

投稿者 B : 00:20 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/01/21 (Sat.)

ブルーノ・セナがウィリアムズのシートを獲得

ブルーノ、ウィリアムズ入り決定 | Williams | F1ニュース | ESPN F1

やはり最近 F1 情報の入手が 2~3 日遅れになってしまっている私ですが(汗)、ウィリアムズのシートが決まったようです。P. マルドナドのチームメイトはルノーのレースシートを失ったブルーノ・セナ。昨年、ハイドフェルドの後任として再デビューした直後はなかなか光る走りを見せていたものの、R31 の前方排気のポテンシャルが失われてからは完全に失速してしまっていました。今回の、同郷の大先輩バリチェロを押しのけてのウィリアムズ入りはスポンサー絡みと言われていますが、単に金で買ったシートではないことをレースで証明してほしいところ。

ウィリアムズといえば、叔父のアイルトン・セナが最後に走ったチームでもあります。1994 年のサンマリノで起きた悲しい事故のため、アイルトンがウィリアムズのシートに座ったレースはわずか 2 戦と 6 周にすぎませんが、それ以来ウィリアムズのフロントノーズ(ウィングステー)には今でもセナのロゴマークが記されています。
そのウィリアムズに甥のブルーノが乗る日を、私は当時から夢に見ていたのですが(もっと言えば、2014 年にホンダに F1 復帰してもらって、マクラーレン・ホンダを駆ってほしいという妄想もある(笑))、しかも今季のウィリアムズは当時と同じルノーエンジン搭載。まあ当時とはレギュレーションも違えばウィリアムズのチーム力やルノーエンジンの戦闘力も違うという環境で、さらにブルーノは残念ながらアイルトンほどの才能に恵まれているわけではなさそうに見えますが、心情的にはどうしても応援したくなってしまいますね。

あと F1 絡みのニュースをもう一件。

フジテレビ、地上波でのF1中継を終了 【 F1-Gate.com 】

FOM との契約更改がなかなか決まらなかったフジテレビがようやく F1 の放映権について契約を完了したようです。今年はなんと地上波での放送はなく、BS フジと CS(生放送はフジテレビ NEXT)での放送となるとのこと。

ここ数年の地上波 F1 中継は本当にひどくて、トヨタが F1 にいた頃は無謀すぎるほどのトヨタ贔屓でとても観る気になれず、日本チームが完全撤退してからはスポンサーの獲得にも苦労していたようで、放送が危ぶまれていました。一時は地上波は NHK が中継に興味を持っているという噂もあったほどです。
とはいえ F1 の放映権は FOM が「無料放送で視聴できること」を契約の条件としているため、フジテレビが有料の CS だけで放送するということはできません。無料放送は NHK、有料放送はフジテレビという契約形態も不可能ではなかったようですが、結局無料放送として BS フジで中継することでまとまったようです。

まあ私はいずれにしても完全生中継・CM なしの CS で視聴しているので直接影響はありませんが、地上波だと他の番組との兼ね合いで放送が深夜だったり、ひどいときにはダイジェスト版的な放送でしかなかったりしていたのが、BS だともう少しマシな放送になるのでしょうか。BS は地上波に比べるとどうしても視聴率が厳しいので、結果的に F1 の認知度が下がってしまうことがファンとしては悩ましいですが、今のままの地上波放送でファンが増えるとも思えないので、仕方のないところですかね。
いずれにせよ、今回のフジテレビと FOM の契約は 2 年ということなので、2 年後に今度こそフジテレビが F1 中継を投げ出してしまわないように祈るばかりです。まあ、もしなくなっても NHK あたりが拾ってくれればそれでもいいんですが・・・。

投稿者 B : 00:19 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/01/14 (Sat.)

ブリヂストンの浜島裕英氏がフェラーリに移籍

元ブリヂストンの浜島氏がフェラーリ加入 - GPUpdate.net

新車発表時期前のオフシーズンはただでさえ F1 のニュースをチェックする頻度が下がりがちで、今季はさらにストーブリーグもメインどころは早々に決まってしまったので全然チェックしていませんでしたが、チームスタッフ絡みでこんな大きなニュースがあったとは。国内の F1 中継でもおなじみ、「ハミー」ことブリヂストンの元モータースポーツタイヤ開発本部長・浜島裕英氏がフェラーリに移籍とのことです。

浜島氏といえば F1 におけるブリヂストンの「顔」であり、数多くのドライバーやチーム関係者から高い信頼を得ていることでよく知られています。中でも BS タイヤを履いてフェラーリの黄金時代を築いたミハエル・シューマッハーとの信頼関係は有名で、2006 年にミハエルが一度引退したときにはミハエルと浜島さんのエピソードがいろいろ語られたものでした。
2007 年からの BS ワンメイク時代の印象が強く「特定のチームに肩入れしない」イメージがついていたので、まだどこかのチームに所属するというのに違和感があるのですが(笑)、BS 時代はやはりフェラーリとの蜜月が長かったので、特定のチームに移籍するならばフェラーリ(または当時フェラーリだったロス・ブラウンとシューマッハーがいるメルセデス)というのは確かに順当な気はします。

フェラーリはマシン開発の方向性として伝統的に「タイヤに熱が入りにくい」マシンになることが多く、特に昨シーズンはピレリタイヤとのマッチングに苦労しました。そのあたりを浜島さんのノウハウでカバーしていきたいというのが狙いでしょう。ただ、今年は例年になくアグレッシブな開発を行ったマシンになるとのことでどんな特性のクルマが出来上がっているかまだ分からないこと、そして今年のマシンは基本的な部分の開発がほぼ仕上がってしまった段階だと思われることから、今季の開発に関して浜島さんの知見がどの程度活かされるかは未知数です。とはいえ少なくともレースでのセットアップにおいては、十分にそのノウハウが活かされるでしょうが。

あまり知られていませんが、F1 の世界では小林可夢偉以外にも多くの日本人が第一線で活躍しています。それなりに名の知れている人だけでも、マクラーレンの今井弘氏(タイヤエンジニア。ブリヂストンから移籍)、ルノーの徳永直紀氏(副テクニカルディレクター。いわば技術部門の No.2)・小松礼雄氏(昨年のペトロフ担当レースエンジニア)、フォースインディアの羽下晃生氏(マシン開発プロジェクトリーダー)・松崎淳氏(タイヤエンジニア。ブリヂストンから移籍)など、トップチームの要職に就いている人がたくさんいます。他にもホンダ、トヨタ、スーパーアグリ、ブリヂストンの撤退後に個人として他のチームに移籍して活躍しているエンジニアがまだまだいると思われます。今まではあまり国内で注目されることはありませんでしたが、浜島さんほどの有名人が活躍することで、そういった他の日本人エンジニアたちにも光が当たってくれることを願います。
実は他にも部品レベルで日本の製品や技術が F1 に使われているものって少なくないんですよね。ホイール(ENKEI、BBS(ドイツ企業だけど F1 用ホイールの製造は日本)、RAYS)、ブレーキ(曙)、スパークプラグ(NGK)、無線(ケンウッド)、ヘルメット(アライ)、マシンのモノコックやボディに使われるカーボン素材(東レ)、など多くのチームで採用されており、日本メーカーの製品がなければ F1 は走れないと言っても過言ではないでしょう。ホンダ時代の流れか、特にトップチームであるマクラーレンで日本製パーツの採用が多いのも特筆モノだと思います。

個人的にはホンダとスーパーアグリが撤退してから特定チームを贔屓にすることはなくなり、F1 は純粋にスポーツとして楽しむようになりましたが、逆に日本メーカー系のチームが存在しない今だからこそ、こういった日本人エンジニアや日本のサプライヤーを応援したいですね。

投稿者 B : 22:02 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2011/12/18 (Sun.)

トロロッソ、フォースインディアのシートが確定

トロロッソ リチャルドとヴェルニュをレースドライバーに起用 - GPUpdate.net
フォースインディア ディ・レスタとヒュルケンベルグを起用 - GPUpdate.net

年末も押し迫ってきて、F1 の 2012 年シーズンのシート確定も大詰め。この数日でトロロッソとフォースインディアのドライバーが決まりました。

トロロッソはなんと両ドライバーともに入れ替えとなり、現 HRT ドライバーのダニエル・リカルド、そしてレッドブルのリザーブドライバーだった J-E. ヴェルニュという、レッドブルのドライバー育成プログラムからの抜擢という形になりました。
従来のブエミ、アルグエルスアリはともに 3 年近くトロロッソのレースドライバーを務め、そこそこの結果を残してきていたため、今回の入れ替えはいささか大胆な決断にも見えます。が、トロロッソというチームはあくまでレッドブルのドライバー発掘のためのチームであり、チームそのものの成績を向上させることよりも、より才能のあるドライバーを見出し、第二のヴェッテルを作ることが目的。レギュラードライバー 2 年目にして初優勝を果たしてしまったヴェッテルに匹敵する実績を残せなかった以上、才能のある他の若手にポジションを奪われるのはやむを得ないでしょう。

個人的に、ブエミは今年の横浜の公道デモランイベントでドライバー本人だけ(泣)見てきたこともあって少し思い入れがあり、このまま F1 からいなくなってしまうのは残念な気がします。通常であれば彼らはこのままレッドブルのサポートを受けて他カテゴリに参戦するか、レッドブルを離れて他チームに移籍するかという選択肢になるでしょう。アルグエルスアリはスペイン繋がりで HRT のシートを狙うという噂もありますが、ブエミはどうでしょうね。

いっぽう、フォースインディアはかねてからの噂通りポール・ディ・レスタとニコ・ヒュルケンベルグというラインアップになりました。ヒュルケンベルグは 2010 年のブラジル GP でポールポジション獲得の快挙を果たしたにも関わらず翌年のシートがないという不運に見舞われましたが、改めてその才能を示せるか否か。ディ・レスタのほうは間違いなく 2011 年のベストルーキーだったので、この若い二人でどこまで健闘できるかに注目です。2011 年の同チームはシーズン後半につれてマシンの戦闘力が向上し、中団グループトップの座を確固たるものにしましたが、来年もこの勢いを堅持できるかどうか。

ということで、来シーズンの空きシートはいよいよウィリアムズ 1、HRT 1 と残り少なくなってきました。いっぽう今年のレギュラードライバーでシートを(リザーブさえ)確保できていないのはペトロフ、スーティル、バリチェロ、ブエミ、アルグエルスアリ、リウッツィ、カーティケヤン、ダンブロシオ。実績から考えてペトロフやスーティルあたりがどこかに拾われる可能性が高いでしょうが、両チーム共にスポンサー持ち込みドライバーを採用する可能性もあり、まだ何とも言えません。また他の下位チームもいったん確定したシートを変更する可能性がないとは言えないので、最終的には冬季テストが始まってからのお楽しみ、といったところでしょうか。

投稿者 B : 00:58 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2011/12/11 (Sun.)

ロータス・ルノーのシートが確定

ルノー、グロージャンと契約! | Renault | F1ニュース | ESPN F1
選択肢少ない中、自信をのぞかせるブルーノ | Renault | F1ニュース | ESPN F1

ライコネンとの電撃契約が発表されてからまだ 10 日ほどしか経っていませんが、ロータス・ルノーの来季のセカンドドライバーが今季のリザーブドライバーだったグロジャンに決定したようです。

グロジャンは 2009 年の終盤戦にルノーからピケ Jr. の代役としてレギュラー起用されていましたが、2010 年以降はリザーブ/テストドライバーに甘んじていました。以前から、同チームは来季にグロジャンを起用したがっていたと言われていたものの、スポンサーの持ち込みが期待できるペトロフやブルーノを優先していました。とはいえ同チームの主要スポンサーであるトタル(フランスの石油企業)の後押しもあって、フランス人ドライバーであるグロジャンの昇格に繋がったものと思われます。

今季それなりの活躍を見せていたペトロフとブルーノのシート喪失は残念なところ。現在はロシア系チームとなったロータス・ルノーからはじき出されてはペトロフの行き場はないようにも見えますが、2014 年に予定されているロシア GP が本当に開催されるのであれば、バーニー・エクレストンの後押しでどこかのチームに収まりそうな気もします。
いっぽう、ブルーノは今季もそれほど大きな結果を残せたわけではないので、厳しそう。現状でのシートの空きはフォースインディア(2)、トロロッソ(2)、ウィリアムズ(1)、HRT(1)といったところで、ブルーノとレッドブルグループとの関係を考えればトロロッソと言いたいところですが、同チームのシートはブエミ、アルグエルスアリ、ダニエル・リカルド、J-E. ヴェルニュあたりが激しく争っているので、入り込む余地はなさそうに見えます。あとは順当にスポンサー持ち込みでウィリアムズか HRT なら可能性はあるでしょうが、年齢的なことを考えてもあまり望みは厚くないでしょうか。そのままロータスのリザーブドライバーのセンが最も堅いような気がします。

そんな感じで来季のシートもずいぶん確定されてきました。

2012年ストーブリーグ情報 | Formula 1 | F1 特集 | ESPN F1

トップチームのドライバー変更が皆無なのであまり目新しさがないラインアップですが、やはり注目はライコネン。2 年のブランクからいきなり勝てるようになるとはさすがに思えないものの、6 人のチャンピオン経験者がグリッドに並ぶのはおそらく F1 史上でも稀(初?)なことでしょう。来季は今季以上に濃密なコンペティションが期待できそうじゃないですか。

投稿者 B : 23:45 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2011/11/29 (Tue.)

ライコネンがルノーから F1 電撃復帰!

ライコネン、来季F1復帰決定! | Renault | F1ニュース | ESPN F1
最新画像 ロータス・ルノー仕様のライコネン - GPUpdate.net


2011 年シーズンも終了したばかりの F1 ですが、いきなり驚きのニュースが。2009 年を最後に F1 を離れ、WRC に参戦していたキミ・ライコネンが来季、ロータス・ルノー GP(旧ルノーのほう)から F1 に復帰することが発表されました。

ルノーはエースドライバーであるロバート・クビサの治療が来シーズン開幕までに完了しないことが判り、来シーズンのシートはペトロフ、ブルーノ・セナ、グロジャンの 3 人で争うことになると思われていたところで、突然のライコネン復帰。シーズン終盤からライコネンはウィリアムズやルノーと交渉しているという噂だけはありましたが、以前から「勝てるチームでなければ乗らない」と公言し続けてきたライコネンのスタンスを考えると、あくまでそれぞれのチームが他ドライバーやスポンサーとの交渉を有利に進めるための情報操作だろう、と思っていただけに、この発表には驚かされました。つかライコネン、髪伸びたね(笑

そのロータス・ルノー(緑色のチーム・ロータスは来季から「ケータハム F1 チーム」に改称し、ロータスの名称権を放棄るため、ルノーは名実共にロータスと呼べる状況になる)ですが、今季は序盤こそ前方排気のマシン開発が功を奏して上位に食い込む活躍を見せましたが、各チームがエキゾーストブローの完成度を高めてきた後半戦は苦戦。かつ、来季は前方排気がレギュレーションで禁止されることで、コンセプトレベルからのマシン開発を余儀なくされています。この状況でどれだけ競争力のあるクルマができるかは未知数ですし、ライコネンはマシン開発に定評のあるドライバーではないので、少なくとも復帰初年度は苦戦するのではないかと思いますが・・・ライコネン的には長期参戦する意志があるのならば、この一年で速さをアピールして、トップチームのシートが空く 2013 年を勝負の年と見ている、ということなのかもしれません。
あとはチームメイトが誰になるか、ですが、主にロシアンマネーとブラジリアンマネーで成り立っている現在のチーム状況を考えると、ペトロフとブルーノのどちらかを選択する可能性が高いのではないでしょうか。実績だけを踏まえれば、ペトロフがセカンド、ブルーノはリザーブというのが妥当な線でしょうが・・・どうなるか。

投稿者 B : 22:08 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック