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2012/09/09 (Sun.)

F1 イタリア GP 2012

イタリアGP決勝 ハミルトンが優勝、バトン、ヴェッテルがリタイア - GPUpdate.net

ヨーロッパラウンドの最終戦、イタリアはモンツァ。スパでの勢いそのままにこの高速サーキットもマクラーレンが席巻、途中まで 1-2 フィニッシュの流れでしたが...バトン車に何の前触れもなくオルタネータートラブルが発生してリタイア。その少し後にヴェッテルの RB8 もほとんど同じような症状が出てストップし、ウェバーも単独スピンの後にスローダウンしてそのままガレージに戻ってしまいました。結果、ハミルトンは最後まで危なげなく走りきって優勝、ポイントリーダーのアロンソも予選 10 位からの「いかにもアロンソらしい」追い上げを見せて 3 位表彰台。序盤は半ばパレード走行で退屈なレースになるかと思われましたが、中盤以降は抜きつ抜かれつ、トラブルもありの非常に見応えのあるレース展開となりました。

チャンピオンシップはアロンソが 179pt でトップ、以下ハミルトン(142pt)、ライコネン(141pt)、ヴェッテル(140pt)、ウェバー(132pt)と続いていますが、せっかくベルギーで巻き返したはずのバトンが今回のノーポイントでチャンピオン争いからほぼ脱落と言って良い状況となり、そろそろ候補者が絞られてきた感があります。47pt 差となるとウェバーも現実的には苦しいでしょうし、現時点でのマシンの戦闘力を考えるとヴェッテルの三冠にも黄信号が点っていると言えそうです。事実上はここまで 3 勝しているアロンソとハミルトンの一騎打ち、もし得意の鈴鹿で復帰後初優勝を飾りでもすれば伏兵ライコネンがチャンピオンシップに名乗りを上げる、という展開でしょうか。ベルギーでのアロンソとハミルトンのもらい事故によって半分リセットされたかに思えたチャンピオンシップですが、今回で一気に絞られてきましたね。

で、そんなことよりもザウバーですよ。スパとは打って変わって 2 台ともセットアップが決まらない中、可夢偉がなんとかがんばって Q3 進出を果たし、他車のペナルティもあって 8 番手スタート。ペレスは 12 番手スタートで、どちらもペース的に決勝でも厳しそうだなあ...と思いきや、ハードタイヤでスタートしたペレスのペースが素晴らしく良い。ファーストスティントを長く引っ張れるくらいにタイヤを保たせて、最後はミディアムタイヤに交換してスプリント。マッサとアロンソを相次いでぶち抜く豪快なレース運びで、今季なんと 3 度目の表彰台獲得ですよ。
いっぽう、予選をがんばった可夢偉は決勝はミディアムスタート、しかも予選重視のセットアップが裏目に出て決勝ではペースが伸びず、後ろを抑えるのがやっと。何とか 9 位入賞を得たとはいえ、これはバトン・ヴェッテル・ウェバーが相次いでリタイアしたことによる望外の結果に過ぎません。セットアップや戦略の違い、予選結果による決勝タイヤ選択の違いなど理由はあるとはいえ、ペレスがアロンソを交わした映像の直後に可夢偉がディ・レスタに抜かれていくというのは、とても見ていられませんでした。チームは表向きには「カムイは運がなかっただけ、両ドライバーの実力に差はない」とはコメントしていますが、もうザウバー内でのドライバーの優先順位は決定的なものになったと言えるでしょう。かたや資金を持ち込んで表彰台 3 回、対して資金持ち込みなしで表彰台なし...となると、ザウバーの C. ピックとの交渉話もかなり現実味を帯びたものと考えざるを得ません。残留のためには、可夢偉は最低でも表彰台は必要とされているのではないでしょうか。
最後の日本人ドライバーとして、私は最後まで可夢偉を応援し続けますが、こうもペレスとの「持ってるものの差」をまざまざと見せつけられると、暗澹たる気持ちにもなってきます。可夢偉にはせめて、鈴鹿で結果を出してほしい。

投稿者 B : 23:43 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/09/02 (Sun.)

F1 ベルギー GP 2012

ベルギーGP決勝 バトンが開幕戦以来の優勝を飾る! - GPUpdate.net

はあ...もう言葉も出ません。

2 番手スタートで優勝の最大のチャンスを得た可夢偉でしたが、フォーメーションラップ中にタイヤから謎の白煙。どうもブレーキのオーバーヒートらしい症状でしたが、それが影響してかどうか、スタートで出遅れる→そこに多重クラッシュのマシンが突っ込んできて巻き込まれてしまう、という泣きっ面に蜂状態。リタイアこそ免れたものの、修復ピットのため最後尾からの追い上げになります。一時はトップグループと同等のペースを見せ、このまま行けばせめてポイント圏内には復帰できそう...と思いきや、結局クラッシュでマシンバランスが狂ってしまっていたのか、そこからペースが上がらず無得点フィニッシュ。ファンとしてはため息しか出ません...。
特にあのスタートは失敗さえしていなければバトンと同じく多重クラッシュを回避できていた可能性は高かったわけで、単に可夢偉がスタートに失敗した可能性はあるにせよ、最高の状態でマシンを送り出せなかったチームの責任は重いでしょう。その後もペースが落ちてきた可夢偉を早めにピットに呼び戻せておけば...など、チーム側の失策が今回も目立ったレースでした。勝ちたければ、最低限あの白煙の原因をしっかり調べて、二度と同じトラブルを起こさないようにしてほしい。
しかし、この上なくマシンの状態が良くて予選も良かったのにこういう結果になる、ということが続くと、可夢偉自身がそういうチャンスをつかめない星回りなのではないか、という気にさえなってきますね。速いけどツキに恵まれず結果が残せなかったドライバーは枚挙に暇がなく、いっぽうでアロンソあたりはツキがなくても自分でたぐり寄せるだけの強さを持っているので、そういう観点で比較すると悲観的にもなってきます。

優勝したバトンは開幕戦オーストラリア以来の完璧な週末をまとめ上げ、勝てこそしなかったものの素晴らしいオーバーテイクショーを見せてくれたヴェッテルとライコネン(特に、ライコネンがオー・ルージュでミハエルをぶち抜いて見せた瞬間には鳥肌が立ちました)がポディウムを占める、というリザルトは、屈指のドライバーズサーキットであるスパに相応しいのではないでしょうか。いっぽうで、相変わらずしょうもない接触が多いグロジャンやスタートでフライングするマルドナドあたりは、そろそろ「あのアグレッシブさが時には必要なんだ」とも言ってられない気がするんですが。

今回は多重クラッシュのもらい事故でアロンソが今季初の無得点に終わり、ドライバーズランキングは半分リセットされたような形になりました。まあそれでもバトンがチャンピオンを意識するには最低あと 1 回は勝たなくてはならないでしょうし、現時点で射程圏にいると言えそうなのは 4 位のライコネンくらいまででしょうが、それでもチャンピオン争いがますます面白くなったのは事実です。
ただ、今日ばかりはどうしてもレースが面白かったと言えない自分がいます(´д`)。本当にガックリ来ました...。

投稿者 B : 23:31 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/09/01 (Sat.)

ベルギー GP 予選、小林可夢偉が自身初のフロントロウを獲得

ベルギーGP予選 バトンがPP、可夢偉が2位を獲得! - GPUpdate.net

夏休みが明けて後半戦が開幕した F1。数あるコースの中でも随一のドライバーズサーキットであるベルギー・スパフランコルシャンで、我らが小林可夢偉が自身初、日本人としても佐藤琢磨に並ぶ最高位となる 2 位フロントロウを獲得しました!

今年のザウバー C31 はかつてない仕上がりで(とかいうと例年のボジョレー・ヌーヴォーみたいだな)、ライバルたちの力も強いながらも、サーキットとの相性やレース展開次第では表彰台を狙えるマシンであることは、セルジオ・ペレスがこれまでに 2 度証明してきました。いっぽうの小林可夢偉はここまで運がないというか、ペレスほどのツキに恵まれていない印象がありましたが、マシン的にもドライバー的にもスパは行ける、という感触は以前からありました。それが蓋を開けてみればバトンからコンマ 3 秒落ちの 2 位ですよ!これは嬉しいというかなんだか涙が出てきます。

PP のバトンは今季これまでにないくらいにマシンの仕上がりが良く、圧倒的な速さで Q2、Q3 を制しましたが、レースでは果たしてどうか。幸いにしてヴェッテルやウェバーが下位に沈んでいますし、マルドナドとライコネンにさえ気をつけていれば、決勝ではバトンと可夢偉の一騎打ち、という展開もあり得るのではないでしょうか。まずはスタートが勝負でしょうね。

今季に限らずザウバーは 2 台の戦略を分けることが多く、今季ここまではペレスの戦略のほうが当たりだったというレースが多かったですが、2 番手と 5 番手からのスタートならば、安全策を取りに行くよりも優勝と最大限のポイントを狙っていくべきでしょう。ザウバー的には、もちろんコンストラクターズランキングのために堅実にポイントが欲しいところでしょうが、今季既に 2 位を 2 回獲得しているなら、もうあとはポディウムの中央を狙いに行くだけですよね。少なくとも、今回のレースは今季においてはその最大のチャンスだと思います。2 台とも「勝つための戦略」で、思い切り良く行ってほしい。それでだめならしょうがないじゃないか、という気持ちです。

ああ、明日の決勝が待ちきれません。

投稿者 B : 23:18 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/07/30 (Mon.)

F1 ハンガリー GP 2012

ハンガリーGP決勝 ハミルトンがポールトゥウィンで今季2勝目 - GPUpdate.net

先週のドイツ GP からの連戦となったハンガリー GP。先週の勢いをそのままブダペストに持ち込んで・・・とそう簡単にはいかないのが、今年のチャンピオンシップの難しさです。前回表彰台に上がった三人のうち、だれ一人としてハンガロリンクのポディウムに上っていないのですから(ただし、ライコネンはヴェッテルのペナルティで前戦繰り上げ 3 位→今回 2 位、ではある)。

今回はひさびさにハミルトンの速さが光りました。得意のサーキットではありますが、混戦の今シーズンにおいて 2 位に 0.4 秒差の圧倒的 PP には目を見張るものがありました。決勝も、最終スティントでずっとライコネンからのプレッシャーを受け続けながらも、何とかタイヤマネジメントを成功させて最後まで隙を与えず。チームメイトに先立ち、今シーズン 3 人目のダブルウィナーとなりました。今季はマシン開発に苦しんで浮き沈みの多い状況ながらも、ここ 2~3 戦はようやくマシンポテンシャルが活きてきたようで、バトン共々復調の兆しを見せていますね。

2-3 フィニッシュを決めたロータスの 2 台も見事でした。予選 2 位を獲ったのはグロジャンでしたが、「振り向けばライコネン」と言わんばかりの走りで気がつけばライコネンが首位のハミルトンを追う展開に。トップスピード不足で攻めきれず、1 秒弱のギャップまで迫りながら仕掛けるところまではいかなかったのが残念でしたが、2005 年の鈴鹿ばりにファイナルラップでの見事なオーバーテイクを期待してしまいました。グロジャンはともかく、ライコネンは今季あまり浮き沈みのないシーズンを過ごしていて、これまでに 7 人のウィナーが誕生した今シーズンにおいて、まだ 1 勝も挙げていないながらチャンピオンシップでは 5 位につけているんですから、もう復帰後初勝利は時間の問題と言ってもいいのかもしれません。次は夏休み明けに最も得意とするベルギー GP ですから、ここが最大の勝利のチャンスなのではないでしょうか。

前戦の 4 位から今回は期待されたザウバー小林可夢偉は、マシンのパフォーマンスが全くふるわず下位に沈んでしまいました。同僚のペレスも似たようなリザルトだったので、もうドライバーの力ではどうしようもなかったということなのでしょうが、イマイチなレースでシーズンを折り返し夏休みに入る、というのは精神的にもネガティブになりがちなものです。休み中に心機一転して、ドライバーズサーキットが続く後半戦に賭けてほしいものです。

投稿者 B : 00:17 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/07/23 (Mon.)

インディ エドモントンで佐藤琢磨が 2 位表彰台

Honda | 佐藤琢磨が自己ベスト、日本人ドライバー最上位タイの2位フィニッシュ。最後まで激しいトップ争いを繰り広げ、2台の差はわずかに0.8367秒

小林可夢偉が自己ベストとなる 4 位入賞を果たしたすぐ後の、インディカー・エドモントンのレースで、佐藤琢磨が自己最高かつ日本人最高位タイとなる 2 位表彰台を獲得したというニュースが!

昨年の日本人初となるポールポジション獲得、今年に入ってからはサンパウロで初表彰台 3 位獲得伝統のインディ 500 で初優勝目前、ファイナルラップでのクラッシュと、徐々に結果が出るようになってきたので、期待はしていました。去年までは本人の走りが良くてもピットインのたびにポジションを落としたり、いいところで本人のミスが出たり、とレースをまとめ切れない印象でしたが、今季レイホールに移籍してからずいぶん上向いてきましたね。

今にして思えば、琢磨のドライビングスタイルには F1 よりもインディのほうが合っていたのかなあ、という気もします。ここから上のリザルトを残すのはそうそう簡単なことではないと思いますが、今季ここまでの戦いぶりを見るにチャンスはありそう。引き続き期待がかかりますね。
私もそろそろインディ観戦のために GAORA を契約しようかなとも考えているんですが、インディの生中継は深夜なので F1 よりも全然厳しいのがネックなんですよね(´д`)・・・。

投稿者 B : 22:14 | F1 | コメント (0) | トラックバック

ドイツ GP ヴェッテルのペナルティで可夢偉が 4 位に

ドイツ GP の結果に関する、小林可夢偉本人の深夜(といっても、ドイツ時間だと夕方か)のツイートに驚いて調べてみたら、

ヴェッテル 20秒加算のペナルティで5位に - GPUpdate.net

とのこと。ラスト 2 周でヴェッテルがバトンをオーバーテイクしたシーンで、追い抜いた瞬間はトラック上にいたものの、ヴェッテルがその後ランオフエリアを抜けながら加速していったのがペナルティ対象になるのでは・・・と見られていましたが、レース後の審議で最終的に 20 秒加算ペナルティが適用され、可夢偉のリザルトが 1 つアップ。本人としては初となる 4 位のリザルトを得ました。敵失によるラッキーとはいえ、こういうのをモノにするのも、速さがあっても不運で結果を失うのも、この世界では実力のうち。

今回の入賞でドライバーズランキング上は 10 位にまで上がってきましたが、チームメイトのペレス(9 位)にはまだまだ 14 ポイント差をつけられて負けている状況。ペレスが今期既に 2 回ポディウムに上がっていることを考えると、自己ベストタイとはいえ 5 位はそろそろ要らないでしょう、というのが現実です。もう次は本気でポディウムを獲りに行くしかない。勢力図が今のまま、すぐに次のレースとなる今週末のハンガリーが最大のチャンスです。タイヤに厳しいハンガロリンクはザウバーと可夢偉に合っているはずだし、もう戦略ミスも本人のミスもなく、完璧な週末を送ることだけを考えて、臨んでくれることだけを祈ります。

投稿者 B : 01:15 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/07/22 (Sun.)

F1 ドイツ GP 2012

ドイツGP決勝 アロンソがポールトゥウィンで今季3勝目 - GPUpdate.net

ここのところ、フェラーリ(特にアロンソ)がいいですね。勝者の顔ぶれが変わり続けてきた今シーズンにおいて、ここ数戦は常に優勝争いに絡んでいて、現時点ではただ一人の 3 勝目をマーク。相変わらず混戦模様のチャンピオンシップながら、シーズンが折り返し地点に来たこともあり、アロンソはそろそろ具体的なチャンピオン獲得に向けたポイント計算に基づいたクレバーな戦い方に切り替えて良いポジションに入ってきたのではないでしょうか。
レースの方はヴェッテルやバトンに追い上げられながらも、さほど危なげもなくポールトゥウィン。マシンの開発が熟成してきたこともありますが、アロンソ自身の戦いぶりが勝利を引き寄せているように見えます。自分自身は決して大きなミスを犯さず、相手のミスを誘う正確なドライビング。そして相手が追い上げてきたときや隙を見せた瞬間を逃さずにプッシュしてタイムを出せる走り。今季のアロンソはデビュー以来最も脂が乗っていると言って良いのではないでしょうか。まあ、今回はいったん周回遅れになったハミルトンが「破れかぶれ走法」で後続のヴェッテル以下を抑えてくれたから、というのも勝因としてはあると思いますが(笑

2 位のヴェッテル、3 位のバトンも健闘したと言えるでしょう。レッドブルはエンジンのトルクマップに違反容疑がかかっていて、とりあえずシロという判断が下りたようですが、他チームからの嫌疑はしばらく引きずりそう。とはいえ、悩んでいた排気の空力利用についてはある程度方向性が見えたことで、ここ数戦は常に優勝争いに絡めるレベルに復活してきました。そして悩めるバトンも今回の大規模アップデートで見事に復活を果たし、中国 GP 以来の表彰台。ウェバー、ハミルトン、ライコネンもチャンピオン争いに名乗りを上げてはいますが、やっぱりこの二人が出てこないと面白くないですよね。マシン性能的にはいい感じに拮抗しているようなので、ハンガリー GP でも面白いレースが観られそうです。

そしてやっぱり気になるのはザウバー&可夢偉。予選は・・・「走り出した者勝ち」の雨の Q2 で出遅れ、しかもウェットタイヤに履き替えるべきタイミングで遅くまでインターミディエイトで粘り、さらにはもう路面が濡れてタイムが伸びるわけないタイミングでウェットを履いてコースイン、というあり得ない戦いぶり。もう呆れるしかない状況で、案の定 2 台とも Q2 落ち。もうね、毎戦言ってるけどザウバーのレースストラテジストはどこかに消えてくれよ・・・。
で、決勝は中盤以降の可夢偉の走りが実に良い。ファステストラップまたは自己ベスト連発の走りで上位をどんどん交わし、最終的には自己ベストタイの 5 位でフィニッシュ。上位にトラブルがあれば表彰台か、という展開で、ひさびさに可夢偉関連で胸が熱くなりました。やっぱり今年のザウバーのマシンポテンシャルは本当に高い。レースにタラレバは禁物ですが、これで Q3 進出できていれば、確実にポディウムを争うレースができていたわけで、本当に予選の戦略ミス、いやもっと言うならば無為な予選、が悔やまれすぎます。
今季ここまで、ペレスはなんだかんだ言って絶好のチャンスを確実にモノにして 2 位 2 回(チームに台無しにされたレースもありましたが)。そういう大事なところで実力以上の結果を出せるかどうか、がこの世界の「さらに上」を狙っていくためには必須な能力だと思うのですが、可夢偉にそれが備わっているかどうかはおそらく今季中にこれ以上の結果が出せるかどうかで判るでしょう。正直なところ、ペレスに傾いていて、引き続き資金も欲しい現在のザウバーチームの状況を考えると、ブルーノ・セナあたりのペイドライバーに来季のシートを奪われても文句は言えません。今季は珍しくここまでマシンポテンシャルを維持できていますが、夏休み中のアップデート合戦がおそらくキモ。ある意味、夏休み前の次戦ハンガリー GP が大きな試金石ではないかと思っています。

ハンガリー GP は、6 年前にバトンがホンダのマシンを駆って『君が代』を聴かせてくれた記憶もまだ新しい土地。F1 屈指の抜けないサーキットでありながらも、バトンだけでなくコヴァライネンの初優勝など、番狂わせを演出してきたサーキットでもあります。次こそ可夢偉にはより高いリザルトを期待したいです。

投稿者 B : 23:57 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/07/09 (Mon.)

F1 イギリス GP 2012

イギリスGP決勝 ウェーバーが逆転で今季2勝目 - GPUpdate.net

鈴鹿とよく似たクラシックサーキットで、「抜けない」と言われるシルバーストンサーキットも、KERS/DRS と今年のピレリタイヤにかかればエキサイティングなオーバーテイクの舞台になり得ます。今年のイギリス GP は、シルバーストン史に残る接戦のひとつに数えられるレースになるんじゃないでしょうか。

レース自体は PP から終盤まで完璧にアロンソが支配しており、ただひとりの 3 勝目をマークしてチャンピオンシップに頭一つ抜け出すか、と思われましたが、ラスト 7 周というタイミングでアロンソのソフトタイヤがクリフに到達。3 秒近くあったウェバーとの差を瞬く間に詰められ、難なくパスされてしまいました。結果、レッドブルが 1-3 フィニッシュを決め、ウェバーが二人目となる今季 2 勝目。ドライバーズランクでは引き続きアロンソがトップではあるものの、レッドブルの二人もそう離されてはいない状況となっています。

そして今回もやっぱりザウバー。というか可夢偉。前戦でのペナルティで今回 5 グリッド降格が確定していた中にありながらも、マシンは今季中で最も完成度が高い状態といっても過言ではありませんでした。金・土を通じて唯一のドライセッションとなった FP1 で 2 番手タイムを記録し、これなら悪くても Q3 進出は確実、うまくすれば予選トップ 3 も狙えると思えましたが、予選はあいにくの雨で長時間の赤旗中断もあるという、荒れたコンディション。Q2 のラスト 6 分あまりの時点から予選再開されたところで、可夢偉は唯一のインターミディエイトタイヤ装着。これが完全に裏目に出て、アウトラップだけ走ったところでウェットタイヤに交換、しかしタイヤが温まりきらないうちにセッションが終了してしまい、12 番手。さらに前戦のペナルティ適用で 17 番グリッドという(´д`)。結果にタラレバを言ってもしょうがないですが、今回は正攻法でいっても Q3 進出できる可能性は高かったので、あえてリスクの高いギャンブルを打つ必要は全くなかったんじゃないかと。毎度毎度、ザウバーのトラックエンジニアリング責任者・ダラーラは何を考えているんだか解りません・・・。
まあ、可夢偉も可夢偉で、いいペースで追い上げていたからこのままいけば 8~9 位は争える・・・と期待が高まったところでピットストップ時にミス、停まりきれずにピットクルーを撥ねてしまって 12~13 秒のロスをしてしまったのが本当に痛かった。あれがなければ少なくとも 10 位 1 ポイントは確実、ゴール時点でのタイム差をそのまま当てはめれば 8 位になれていた可能性もあるので、一概にチームばかりを責められないのが今回のレースでした。しかし前戦のクラッシュといい、ここのところ本当に歯車が噛み合いませんね・・・。

F1 2012 年シーズンも中盤、混戦模様は続きながらも、そろそろ少しずつチーム感の戦力差がハッキリしてきたように思います。現時点ではレッドブル・フェラーリ・ロータスが「三強」、その少し後ろにマクラーレン・メルセデス・ザウバー・ウィリアムズ・フォースインディアあたりがダンゴ状態になっている、という現在のコンストラクターズランキングがそのまま勢力図を表していると言って良いでしょう。下馬評ではさんざんだったフェラーリも、ようやく開発の方向性が定まってきたのか、新規開発マシンの伸びしろの大きさをようやく活かしてこれているようです。
この先はホッケンハイム、ハンガロリンクというタイヤに厳しい中低速サーキットが続くので、マシン特性からするとレッドブルとロータスあたりが優勢そうですが、このまま現「三強」が差を広げるのでしょうか。夏休みに入るとまた勢力図が描き変わる可能性もありますが、追うチームにとってはこの 2 戦が正念場になるかもしれません。ザウバーにとっては、比較的マシンとの相性は良さそうなサーキットだと思うので、次こそ結果を出してくれることに期待しましょう。

投稿者 B : 00:59 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/06/25 (Mon.)

F1 ヨーロッパ GP 2012

ヨーロッパGP決勝 アロンソが劇的なレースを制す! - GPUpdate.net

ヨーロッパ GP はまさかの展開でまさかの人が優勝するという、とても劇的なレースになりました。

予選はここのところようやく RB8 との相性が合ってきたように見えるヴェッテルが、ラストアタックで驚異的な 0.5 秒を搾り出し、圧倒的なタイムで PP。決勝はスタート直後から逃げを打ち、3 ストップ作戦かと思いきや実は 2 ストップ作戦で、このままヴェッテルらしい圧勝展開か、やっぱりバレンシアは波乱がなくてつまらないなあ・・・と思っていたら、ケータハムとトロロッソの接触に起因するセーフティカー明け直後に、ヴェッテルのマシンが突然のスローダウン。おそらくトップ快走中は好調だったのが、SC 中のスロー走行あたりが原因でマシントラブルが発生したのだろうと思われます。さすがにヴェッテルはこの上なく悔しそうで、ニューウェイも頭を抱えていましたが、ニューウェイのマシンが圧倒的速さを誇りながらトラブルで自壊、というのは久々に見ましたね。それでこそニューウェイデザインだ!(ぉ

ヴェッテルのリタイアにより、トップは 11 位スタートからいつの間にかスルスルと順位を上げていたアロンソ。そこに好調のグロジャンが襲いかかるものの、アロンソは大事なところでちゃんとプッシュをかけて仕掛ける隙を見せません。DRS ゾーンに入ってもトップスピードに劣るロータスが仕掛けきれない周回を何度か繰り返すうちに、突如としてグロジャンがスローダウン。いつもは後ろからプレッシャーをかけて前車のミスやトラブルを誘うアロンソ・マジックは、前を走っていても有効なのか・・・と驚かされました。
前戦カナダではラスト数周でタイヤがクリフに達して表彰台を逃してしまったアロンソでしたが、今回はヴェッテルのトラブルに助けられたとはいえ、それ以外のレースコントロールは完璧。逆に前戦の勝者ハミルトンのタイヤが限界を超えて失速、という結果が、今シーズンの難しさを物語っていると言えます。

そのハミルトン。最後にタイヤが崖を越えるまでは悪くない走りをしていました。でもラスト 2 周での小競り合いの末のマルドナドとの接触はちょっとがんばりすぎたのではないかと。マルドナドのほうもいくらなんでも慎重さに欠ける動きだったので、どっちもどっちという気はしますが、ともに今季優勝を経験しているドライバーの走りとしては情けなかったですね。特にマルドナドは優勝したスペイン GP では全てがうまく行っていましたが、それ以外は終盤いい場所にいながらの自滅が目立ちます。それを克服すればもう一皮むけると思うのですが、ラテンの血にそれを求めるのは酷でしょうか。

それにしても今回の可夢偉は悔しすぎますね。コンマ 2 秒の間に 10 台がひしめき合う予選でアタックラップをうまくまとめて 7 番グリッド獲得、スタートもうまく決めて 4 番手、マシンのセットアップもうまくまとまっているようだし、今回こそ表彰台を本気で狙っていける!と思ったのですが、初回ピットで想像以上に時間を要してしまい、中団の隊列の中に戻ってしまったことがケチのつき始めでした。その後、オーバーテイクをかけに行ったところでブルーノと接触して緊急ピットイン、さらにはオーバーテイクを仕掛けたマッサとももろにぶつかってそのままリタイア、という散々な結果。初回のピットミスで歯車がズレたか・・・としか思えないような内容で、期待が持てる内容だっただけに、悔しすぎます。まあ可夢偉もブルーノに仕掛けに行ったところで、相手がアロンソやヴェッテルのような「ギリギリのラインを残す」駆け引きができる相手ではないことをもう少し考慮すべきでしたが、でも事の発端はピットのタイミングとピットミスじゃないでしょうか。チームメイトのペレスには、良いときには幸運なことしか起こらないので、その対比を考えれば考えるほど哀しいです。

さておき、今回の表彰台はアロンソ・ライコネン・ミハエルという、まるで 6 年前にタイムスリップしたかのような顔ぶれでした。ミハエルの 3 位は多分にラッキーが重なった結果とはいえ、ようやくこの位置に戻ってきてくれたことが嬉しいです。今年は特にポディウムの顔ぶれが一定せず、新顔もどんどん出てきていたので、こういう表彰台を見ると安心するというか。
しかし、今季 2 勝目一番乗りをアロンソが果たすとは、開幕時点で誰が予想していたでしょうか?しかも、現時点での選手権トップ。この混戦を見る限りではまだまだ誰が最後に笑うかは分かりませんが、絶対的な速さはともかく「強さ」という意味では、やはりアロンソが一番なんでしょうね。

次は 2 週間後のホッケンハイムリンク。バレンシアではアロンソが勝ちましたが、ドイツでは地元の現役王者や皇帝が目を覚ますのか。その次のハンガリーも含め、夏休み前の重要な 2 連戦です。

投稿者 B : 00:49 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック

2012/06/12 (Tue.)

F1 カナダ GP 2012

カナダGP決勝 ハミルトンが今季初優勝を飾る! - GPUpdate.net

日本時間では生放送でも深夜になるカナダ GP。最近はさすがに起きてられなくなってきたので、今年も録画観戦しました。

F1 史上初の 7 グランプリ 7 ウィナーという記録が打ち立てられた、その勝者はマクラーレンのハミルトン。予選こそヴェッテルに譲ったものの、決勝に向けてのセットアップとピット戦略が完璧にハマり、終盤にアロンソとヴェッテルがピットインを 1 回キャンセルして逃げ切ろうとしたところで猛プッシュ、毎周 1 秒を上回るペースで 2 台を追い立て、DRS を使って難なくオーバーテイク。待望の今季初勝利を飾りました。そういえば去年もバトンがヴェッテルを猛追してファイナルラップで劇的な逆転を果たしましたが、それに迫るモノがありましたね。
昨シーズンの不安定さとは打って変わって、今年は全般的に安定したリザルトを残してきていたので、勝利も時間の問題とは思っていましたが、今回はデビューイヤーともチャンピオンに輝いた 2 年目とも違う、安定した走りを見せてくれました。個人的にはハミルトンのアグレッシブさは評価しているので、精神的なもろささえ克服してくれれば、改めてチャンピオン獲得の目はあると思っています。ちょうど、今回のレースでアロンソを逆転し、選手権トップの座を奪ったことですし。

2 位・3 位にはそれぞれ 1 ストップ作戦を成功させたグロジャンとペレス。ともに今シーズン 2 回目、そしてデビュー以来 2 回目となるポディウム獲得で、高いポテンシャルを改めて証明したことになります。今季ここまでの表彰台はほぼ毎戦異なる顔ぶれが閉めていますが、それでもハミルトン・グロジャン・ペレスというポディウムは新鮮ですね。

いっぽうでこの 3 人との明暗がハッキリと分かれたのがそれぞれのチームメイト。ライコネンと可夢偉はポイント獲得できただけ良いとして、バトンはモナコに続いての 16 位ポイント圏外の期待外れなレース。というか、開幕戦で優勝し、3 戦目の中国で 2 位表彰台を獲得した以外はうまく行かないレースが続いています。いずれもセッティングだったりタイヤ戦略だったりピットアウト時にコース状に戻った位置だったり、ちょっとしたことの積み重ねの結果でしょうが、チームメイトが優勝し、チャンピオンシップでも首位に立っている状況を考えると、あまりにも残念です。
同じくライコネンと可夢偉もピット戦略の失敗で落としているポイントがあまりにも多くて、今季バトン・ライコネン・可夢偉の 3 人を主に応援している身としては残念すぎます。今季はあまりにもチーム感の戦力差が小さいために、些細なことでリザルトが大きく変わってしまうのがこの状況を生み出しているのでしょうが、そういう「引きの強さ」も実力のうちですからね・・・。

しかし、今回は 1 ストップ戦略を採ったドライバーの一部が成功したとはいえ、1 ストップ作戦はタイヤ交換のタイミングを戦況に応じて変えることが事実上できません。タイヤやレースの常用を見ながら臨機応変にピット戦略を変えていかなくてはならない今季の F1 において、戦略の柔軟性を欠く 1 ストップ作戦はリスクのほうが大きいと思うんですよ。今回はたまたまギャンブルに成功したにすぎず(もしかしたらカナダ GP の高いセーフティカー導入率を考慮したのかもしれませんが)、個人的にはザウバーのこの戦い方の幅が少ない戦略は、後半戦に向けて弱点になっていくと思っています。まあ、臨機応変な対応のできないジャンパオロ・ダラーラがストラテジストをやっている間は、戦略の幅なんてあってないようなものでしょうけどねー(棒

ともあれ、そろそろシーズンも 1/3 が経過し、さすがにチーム間の戦力差がそろそろ浮き彫りになってくるかな、と思いきや、相変わらずダンゴ状態が続いていますね。フェラーリもいよいよマシンの戦闘力が向上して、自力でそれなりに戦えるようになってきたようだし、今季はまだまだどうなるか分からない、というのがホンネです。
前戦モナコはウェバー得意のレース展開で退屈だったし、今回のカナダは 30~60 周目が寝落ちしそうなくらい単調でしたが、次は F1 サーカス屈指の退屈さを誇るバレンシアサーキット(ぉ。今年は接戦だし、ちょっとは面白いレースになってくれるといいんですが・・・。

投稿者 B : 00:33 | F1 | Season 2012 | コメント (0) | トラックバック