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2011/09/20 (Tue.)

INDY JAPAN THE FINAL

一昨日、ツインリンクもてぎへインディジャパン観戦に行ってきました。

INDY® JAPAN THE FINAL | ツインリンクもてぎ

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO ]

14 年続いたインディジャパンも今年で見納め。しかも例年のオーバルコースが震災の影響で使用できず、最初で最後のロードコースでの開催となりました。私はインディジャパンは 2 度目でしたが、インディもさることながら佐藤琢磨がレースを走る姿が事実上これで見納めになってしまう可能性が高かったので、無理を押して行ってきました。

今回はバスツアーで行ったのですが、同行の某氏とバス乗り場集合でチケットをその場渡し、という段取りにしていたところ、某氏が(事情があったとはいえ)寝坊してバスの出発時刻になっても現れないというハプニングが発生・・・!
電話やメールで呼びかけても連絡がつかず、もう一人の同行の方と半ば諦めかけたところで、ツアー会社の方から「今年で最後ですし・・・スタッフ用の自由席チケットを確保するので、よろしければそれで観戦してください」という申し出が。捨てる神あれば拾う神あり、という言葉をこのときほど実感したことはありませんでした。
結局、もてぎに向かうバスの中で連絡がつき、自家用車で追いかけて現地合流ということでなんとか指定席のチケットが手に入ったわけですが、何ともヒヤヒヤする展開でした(汗。とりあえず事故とかじゃなくて一安心、といったところでしょうか。

のっけから事件発生でどうなることかと思いましたが、解決したらあとはレースです。

【INDYCAR インディジャパン】決勝...ディクソンがポールtoウィンを飾る | レスポンス (スポーツ/エンタメ、モータースポーツのニュース)
【INDYCAR インディジャパン】佐藤琢磨コメント...上がったり下がったり忙しい | レスポンス (スポーツ/エンタメ、モータースポーツのニュース)

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

注目の佐藤琢磨は予選 11 位とふるわず。今季は 2 回の PP 獲得など、インディのマシンやサーキットに馴染んできており、なおかつ今回は比較的得意なロードコース(さらにはほとんどのドライバーにとって初体験のコース、という同条件)だったので期待していたんですが、決勝も思うようなリザルトは得られませんでした。
レース中も果敢にアタックしていたようには見えましたが、F1 時代から変わらぬ無理に突っ込みすぎて自滅する展開が(私が観戦していたエリア以外の場所でですが)2 度ほどあったようで、ただでさえ抜きにくいロードコースで順位を上げられず。同じファイターと言っても、大胆さの中に繊細さを併せ持つ小林可夢偉とはちょっと種類が違いますね・・・。大味なドライビングという意味では、むしろ F1 よりもインディに向いたタイプのドライバーということなのかもしれません。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

それでも、F1 時代の佐藤琢磨には入れ込んでいたので、インディでも引き続き応援してしまうわけで。

マシンは昨年と同じくロータスのブリティッシュグリーンにペイントされていますが、パナソニックがパーソナルスポンサーについたようで、白い部分が増えました。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

私たちが観戦していたのは G 席。ロードコースのバックストレートエンドから 90°コーナーの入り口にさしかかるあたりで、コーナーの突っ込みでブレーキング勝負になるシーンがたびたび見られました。
ただ、今年の F1 に比べればストレートでのオーバーテイクが皆無に等しい状況で、いかにこのたった半年の間で DRS に毒されてしまったかを改めて自覚しました(´д`)。「作られたオーバーテイク」なのは分かっていても、面白いものは面白いんで・・・。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

でも、コーナーの入り口でマシンがタイヤスモークを上げていたりすると、ついグッときますね。でも F1 のようにタイヤスモーク=タイヤにフラットスポットを作ってしまったからタイヤ交換するまでタイムが落ちる、みたいな感じではあまりないのは、F1 とのタイヤの作りの違いでしょうか。

あとはマシンの写真を何点か。といっても F1 と違ってワンメイクシャシーなのでカラーリングくらいしか違いがなく、あまり撮り甲斐がないんですが・・・。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

インディカーを代表する女性ドライバー、ダニカ・パトリック。今年でインディを引退し、来年からは NASCAR で走るそうです。「F1 としては久々の女性ドライバーになる」という噂が何年かおきに浮かんでは消え、結局 F1 に来ることはなかったですね・・・。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらは一瞬だけ F1 にもいて、その後は GP2 でよく名前を聞いたジョルジオ・パンターノのマシン。スポンサーロゴがパキッとしていて、なおかつカラーリングがいやらしくないので、このクルマはけっこう好き。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

昨年のインディジャパンの覇者、ペンスキーのエリオ・カストロネベス。去年は一人旅での圧勝でしたが、今年はそれほど印象に残らず。サイドポンツーンの HITACHI のロゴは、日本限定のスポンサードですかね。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらもペンスキーのウィル・パワー。相変わらずアメコミヒーローみたいな名前ですが(笑)今年もチャンピオンシップを争っています。この人だけ HITACHI じゃなくて Verizon のロゴ。インディって同じチームでもマシンによって微妙にスポンサーロゴの付き方が違って、ややこしいです。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらもチャンピオンを争っているチップ・ガナッシのダリオ・フランキッティ。レース中の接触で順位を落として 8 位フィニッシュ、ランキングトップの座をウィル・パワーに明け渡してしまいました。

私はインディは普段観ていないのであまり詳しくないんですが、もてぎでは(圧倒的多数の琢磨ファンを除き)TARGET のロゴ入りキャップをかぶっている人をけっこう見かけました。ガナッシのファンってけっこう多いんですかね。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

琢磨のチームメイト、KV レーシングのトニー・カナーン。チャンピオン獲得経験もあり、私でも名前を知っているくらい有名なドライバーです。今年 KV レーシングに移籍してきてから、彼のおかげでチーム力が上がった(らしい)という話で、心強いです。

ちなみに去年の KV レーシングは琢磨以外は銀×紺×橙というカラーリングでしたが、今年は全車(少しずつ違いがあるとはいえ)ロータスグリーンに変わっていました。去年は琢磨車は一発で探せたのに、今年は何度かフェイントをかけられました(´д`)。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらは F1 でもおなじみ(?)元トロロッソのセバスチャン・ブルデー。今年はインディで走っていたんですね。しかし、トロロッソでシートを争った琢磨とブルデーが、再びインディで争うとは、因果なものです。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

もう一人の日本人ドライバー、武藤英紀。今年は日本だけスポット参戦だったようですが、残念ながらあまり印象に残らず・・・。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

3 位表彰台を獲得したマルコ・アンドレッティ。古い F1 ファンならアンドレッティの名前を知っている人も多いでしょうが、アメリカではアンドレッティ家といえばレーサー一家として有名です。今年のインディジャパンでも下馬評が高かったですが、そのとおり最終的には表彰台を獲得。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

優勝はチップ・ガナッシのスコット・ディクソンでした。去年のエリオばりに圧倒的な速さで、事実上のポールトゥフィニッシュ。レース的には面白くない展開でしたが(^^;;、F1 と違ってマシン性能が拮抗しているぶん、ポイントリーダーだからって勝ち続けるわけじゃないというのはインディの楽しみ方の一つでしょう。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

去年に劣らず 4 回も出たイエローコーションのたびに隊列を先導したペースカーは、今年は CR-Z でした。なんかクラス的に力不足なイメージもありますが、立派にペースカーを務めていました。

しかしインディカーのローリングスタート時に叫ぶ "Green, Green, Green!!" というかけ声は最初は違和感があったんですが、聴き慣れてくるとこれが燃えますね(笑。リスタート時の駆け引きも F1 よりも緊迫感があって興奮します。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

戦い終わって日が暮れて。チェッカー後、勝ったわけでもないのに琢磨が観客に手を振りながらゆっくりとコースを一周してくれたのがとても印象に残りました。初めてのロードコース開催だったインディジャパンだけど、無事終わって良かった。

写真の話をすると、今回は EF70-200/4L も持って行っていたんですが、あえてシグマ APO50-500OS 一本で挑戦してみました。夏に買ってから忙しくて持ち出すヒマすらほとんどなかったので、これが事実上の初陣だったという(笑。でも、バックストレートの坂の上にマシンが見えてきたところから、ストレートエンドの 90°コーナーを駆け抜けていくまでをこの一本で賄える機動性の高さは何物にも代え難いです。
ただ、ロードコースはオーバル以上にマシンとの距離が近いので、最接近距離だと 200~300mm もあれば十分に迫力のある構図が取れるのですが、このレンズは 200~300mm でも L に引けを取らない描写をするので、十分です。描写のシャープさ、AF 速度/精度、手ブレ補正の効き具合、どれを取っても少なくとも私には十分満足できる性能だと思います。もうモータースポーツ撮影は EOS 7D とこれ一本持って行けば事足りるな、とは思いましたが、ボディやバッテリグリップまで合わせると 3kg にもなる機材を 2 時間振り回し続けると、さすがに腕が上がらなくなりました(´д`)。

もてぎのロードコース(G 席)は、オーバルに比べてマシンが近く、なおかつオーバルのようにフェンス越しになることがないので、撮影は非常にやりやすかったです。が、ストレートエンドなのでマシンがスピードに乗っていて、オーバルよりも流し撮りの成功率が低いというデメリットも(´д`)。その代わりスピードが出ている分、流し撮りに成功したときの躍動感も高いので、撮り甲斐はあったと思います。

残念ながらインディジャパンは今年で見納めとなってしまいましたが、モータースポーツ観戦/撮影はとても楽しいので、また違うカテゴリのレースにも行ってみたいと思います。本当は F1 に行きたいんですが、日本 GP はほぼ必ず幼稚園の運動会とかぶっているしなあ(´д`)・・・。

投稿者 B : 23:59 | EOS 7D | F1 | Photograph | SIGMA 17-70/F2.8-4.5 DC MACRO | SIGMA APO 50-500/F4.5-6.3 DG OS HSM | コメント (4) | トラックバック

2011/09/12 (Mon.)

F1 イタリア GP 2011

イタリアGP決勝 ヴェッテルがモンツァを制覇! - GPUpdate.net

数ある F1 サーキットの中でも最も高速なイタリア、モンツァサーキット。最近の流れからいって暑ければフェラーリ、寒ければマクラーレンが有利かと思われましたが、順当に(?)ヴェッテルがポールトゥフィニッシュ。久々の 2 連勝を飾りました。
ライバルに比べてストレートの伸びが悪いのがレッドブルの弱点のひとつでしたが、前戦ベルギーから高速サーキット向けのセッティングが決まってきたようで、十分に競争力あるマシンに仕上がっていました。とはいえ、今回の勝因は好調だったミハエルのメルセデスに救われた、と言っても過言ではないかもしれません。

序盤、好スタートを決めた上にセーフティカーインのタイミングでハミルトンを交わしたミハエルは 3 位を快走。後ろから攻め立ててくるハミルトンと後続のバトンを冷静に抑え込み、10 周以上もポジションを守ります。レース巧者のバトンがミハエルとハミルトンの争いの隙に漁夫の利を得ましたが、ミハエルはその後も 10 周近くハミルトンを抑え続けます。後から考えれば、ここでミハエルがマクラーレンの 2 台を抑え込んでいなければ、バトンはヴェッテルに迫っていた可能性もあったわけで、レッドブルにしてみればミハエルは良い仕事をしてくれた、といったところでしょう。

チームのホームレースとなったフェラーリは、スタートから見事なホールショットを決めてオープニングラップから数周トップを快走していましたが、DRS が使用可能になった直後にヴェッテルに交わされてしまいました。アロンソは自身やチームのホームレースでは必ず何か一発を狙ってくる「演出家」だと思いますが、今回もマシン状況が苦しい中でやってくれましたね。勝てはしなかったものの、マシン性能に差がある中で表彰台をもぎ取ったのはさすがだと思います。

ザウバーは今回 2 台ともリタイア。原因はギヤボックストラブルとのことですが、最近チームに序盤の勢いが全く感じられなくなってしまったのが気になります。さすがのメキシカンマネーも枯渇してきたということかもしれませんが、日本 GP に向けて再浮上していってほしいところですね・・・。
いっぽうで、私の贔屓であるルノーのブルーノ・セナは今回も順当に Q3 に進出し、決勝では 9 位フィニッシュで F1 人生での初ポイントを獲得。今年のルノーはマシンがいいとはいえ、ハイドフェルドが乗りこなせなかったマシンをレース復帰 2 戦目でポイント圏内に持って行ったのは立派でしょう。さすがに叔父さんほどの才能があるようには見えませんが、せっかく掴んだチャンスをモノにしていってほしい。

チャンピオンシップについては、トップのヴェッテルが優勝し、2 位以下で星の取り合いをしているので、さらにヴェッテルが有利になりました。というより、もう事実上の確定といっていい状況(仮に 4 レース休んで、2 位のアロンソがその間全勝してもまだトップ)なので、残りのレースの楽しみ方はもうレース単体で楽しみつつ、各チームが来季に向けた開発をどのように先行投入してくるか・・・が見どころになりそうですね。

投稿者 B : 22:43 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/08/29 (Mon.)

F1 ベルギー GP 2011

ベルギーGP決勝 ヴェッテルが4戦ぶりの優勝 - GPUpdate.net

夏休み明けの F1。伝統のスパ・フランコルシャンサーキットで再開されたチャンピオンシップは、ヴェッテルが 2 年連続の戴冠を大きく引き寄せるレースとなりました。

予選はまさに名物「スパ・ウェザー」に翻弄されたような展開で、ウェット→ドライへと移り変わる難しいコンディションを制した者が生き残る、という状況でした。チェッカーフラッグぎりぎりに計測ラップに飛び込んだクルマほどいいタイムが残せるようなコンディションの移り変わり具合で、中でも特に翻弄されたのがジェンソン・バトン。ピット側のミスであと 1 周走れるところをピットに戻ってしまい、Q2 落ちという結果に。逆に、グリッドは順当に(?)ヴェッテルが PP を獲得しました。

決勝はいつ降り出してもおかしくない天気でのスタートながら、最後まで結局降り出すことはなく、フィニッシュラインを越える頃には青空も覗いていました。スタートからヴェッテル、ロズベルグ、アロンソ、ハミルトン、ウェバーあたりの攻防で、またタイヤにブリスターが出るのが早い路面状況でもあったことから、もしかしたら今回もレッドブルが負ける展開はあり得るかも?と思いましたが、「ブリスターが出ても意外ともつ」ことが判ってからはトップ争いは安定。先頭から危なげなく勝つという、レッドブルが得意なレース展開でひさびさの 1-2 フィニッシュを決めました。

最近はマクラーレンとフェラーリの戦闘力が上がってきたので、レッドブルよりもむしろ気温が上がればフェラーリ、上がらなければマクラーレンという下馬評もありましたが、そういうのを覆しての 1-2 は「相対的に優位性はなくなってきたけど、だからといって速い」という RB6 の真価だと思います。ただ、レースペースを考えれば、予選でのチーム側のポカがなければバトンが勝っていた可能性だって十分にあったわけで。スポーツにタラレバは禁物ですが、そういう運もあっての 1-2 だった(逆に言えば、レッドブルにはまだ運がついている)とは言えると思います。

逆に、中団グリッドから見事ポディウムの一角に食い込んだとはいえ、今回もバトンは良い走りをしていたので、勝ちにつなげられなかったのは残念でした。特に中盤以降のレースはバトンのオーバーテイクショーだったと言っても過言ではなく、例によって雨でも降ればバトンのタイヤマネジメントがさらに活きてきていたかもしれません。
いっぽうでチームメイトのハミルトンは、いつもどおりのアグレッシブな走りで、それほど派手ではないものの接触もちらほら。個人的には彼の攻める走りは(たまにそれどうよ、というのはあるものの)どちらかというと評価しているのですが、まあやっぱり強引さは否めませんね。で、可夢偉とのバトルでは後ろが見えておらず、コーナー入り口で可夢偉が仕掛けたところで接触、そのままウォールに強くヒットしてリタイア。チャンピオン獲得の可能性は事実上もうないとはいえ、注意力や慎重さに欠けていると言われても文句は言えませんね・・・。

で、そのハミルトンに絡んでしまった可夢偉。各車ピットストップの狭間もあったとはいえ一時は 5 位を走行する快走を見せていましたが、このハミルトンとの接触を境に転落していきます。ハミルトンのリタイアでセーフティカーが導入された際にマシンにダメージを負った可能性が高いですが、さらに SC 導入時にすかさずピットインすべきところ、1 周遅れてのピットストップになったことでポジションを失い、ポイント圏外まで落ちてしまいました。その後はペースも伸び悩み、残り 4 周でバリチェロに当てられるなど泣きっ面に蜂状態。中盤以降は最後までこれといって良いところなく、ノーポイントでレースを終えました。
ザウバーのまずいピットストラテジー(特にレース中の臨機応変な対応ができないこと)はもう何度目だという感じで、今季はこれで失ったポイントも数え切れません。ザウバーの今年のマシンはそこそこだし、可夢偉もペレスもよく走っていると思いますが、ピット戦略がそれを台無しにしています。レース前に立てた戦略がズバッと当たったときには滅法強いけど、レース中に何かあったときに素早く判断して実行する力がなさすぎ。早く可夢偉をもっと強いチームのマシンに乗せてあげたい・・・。

あ、あと今回からルノーがハイドフェルドを更迭してブルーノ・セナをレギュラーに昇格させることにしたようです。半分は金銭持ち込みに近い状況のようですが、それでもあの黄色いヘルメットが黒金の JPS ロータスカラーのマシンでサーキットを走る様子は、感極まるものがあります(まあ、私が F1 を見始めたのは年齢的に A. セナがマクラーレンに行ってからだけど)。それでいきなり予選 Q3 進出なのだから、いくら今年のルノーのマシンが良いからって、ブルーノも決して遅くはなかったんだねえ、と感心させられました。まあ、1 コーナーのどう見てもまずいブレーキングでドライブスルーペナルティをもらい、最終順位が振るわなかったとしても、とりあえず今回は悪くない走りを見せてくれただけで満足です。次回も果敢にポイントを狙いにいってほしいところ。

投稿者 B : 01:00 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/08/01 (Mon.)

F1 ハンガリー GP 2011

ハンガリーGP決勝 バトンが200戦目を勝利で飾る! - GPUpdate.net

雨がらみのエキサイティングなレースとなったハンガリー GP は、F1 通算 200 戦目となった記念すべきレースを、初優勝の地で再び優勝で飾りました。

予選はヴェッテルが順当に PP。その後ろにハミルトン、バトンのマクラーレン勢が続きましたが、決勝スタート時点での路面はウェット。このときに、天候が荒れそうなことと有利な奇数グリッドであることからバトンにも優勝の目があるんじゃないの・・・?と思っていたら、果たしてその通りの結果に。日本でも F1 のブックメーカーがいたなら賭けておきたかった(笑。

レースそのものは最近の傾向をなぞるようにレッドブル、マクラーレン、フェラーリの三強が三つ巴状態。濡れた路面だとタイヤの温まりが悪いフェラーリ 150° Italia がナーバスな挙動を見せ、辛そうな状況を物語っていましたが、レッドブルとマクラーレンはガチンコ。しかしヴェッテルが序盤にミスをしたところをすかさずハミルトンがパスし、中盤まではハミルトンのレースでした。
が、中盤にハミルトンがピットストップでオプション(スーパーソフト)タイヤを履いたところでマクラーレンのバトンチームはバトンにプライムタイヤで残り周回数を走りきらせるという「バトンらしい、かつバトンでなければできない」戦略を選択。これであればこの次にハミルトンがタイヤ交換に入るタイミングでトップを奪えます。
しかし、50 周目を過ぎたところで再びの降雨。これではバトンもタイヤ交換しなくてはならず、もしかするとポジションは最後までこのまま・・・と思ったところで、ハミルトンが真っ先にインターミディエイトタイヤに交換するというギャンブルに出ます。普通、トップを走っていたら確実に抜かれる状況が見えていない限りはコンサバな戦略でいいものだと思いますが、ここでなぜかハミルトンがギャンブル。しかし結局それは裏目に出てしまい、逆にペースが落ちてしまったために再度オプションタイヤに交換、順位を下げます。

結果、天候に惑わされずステイアウトしたバトンがそのまま優勝。以下、ヴェッテル-アロンソというオーダーになりました。

ハミルトンはなぜあそこでギャンブルに出たか理解できませんが、それまでは優勝に値する走りを見せていただけにもったいなかったです。ここ数戦のハミルトンは気をつけているのか(笑)批判されるような危険なオーバーテイクも仕掛けていませんし、途中何度もやり合ったバトンとのバトルもクリーンそのもので、見ていて清々しいものさえありました。やっぱりマクラーレンのこのコンビは理想的かも。
優勝したバトンはやっぱりこういう雨がらみのレースでは光りますね。同じハンガロリンクサーキットで飾った初優勝も同じような荒れたレースでしたが、あのときはライバルの自滅に救われた部分も大きかったのに対して、今回は自力で掴み取った優勝。今季 2 勝目ですが、前回のヴェッテルに打ち勝った勝利に並ぶ素晴らしいレースだったと思います。

今回あまりに残念だったのは小林可夢偉。13 位スタートで、最近はこれくらいのグリッドなら安定してポイントを狙えているし、しかも得意の雨ならかなり期待できるんじゃないの?と思っていました。実際、一時は 7 位を走行し、次元の違う三強の 6 台を除けば中位グループの優勝に値するのでは、と思われましたが、終盤にライフの終わったオプションタイヤで無理にステイアウトしたことでどんどん順位を落とし、気がつけばポイント圏外の 11 位。ピット戦略さえもう少しまともだったら確実にポイントを獲れていたと思うと、悔しくてなりません。
ドイツ GP のときにも書きましたが、ザウバーは事前の戦略がハマりさえすればチームの実力以上の結果を残せるけど、レースの状況に合わせた臨機応変な戦略変更ができないのが弱点すぎる。レースエンジニア、俺に代われ!くらい言いたくもなります(´д`)。

チャンピオン争いに目を移すと、結局ヴェッテルのライバルたちが星を食い合っていることでヴェッテルはさらに有利になり、ランキング 2 位のウェバーになんと 85pt もの差をつけました。ここのところレッドブルの優位性も薄れつつありますが、ここまで広がってくるともうヴェッテルとレッドブルの 2 連覇はほぼ決まったと言って良く、あとはどのグランプリで決まるかの問題と言えそうです。
F1 サーカスはこれにて 4 週間の夏休みに入り、再開は 8 月末のベルギー・スパ。この間の開発(夏休み中は開発禁止期間があるとはいえ、エンジニアもただぼーっと休暇を過ごすわけでもあるまい)でまた勢力図が変わることもあり得ます。レースごとに面白みを増しつつある今年の F1 をしばらく見られなくなるのは寂しいですが、休み明けを楽しみに待ちたいと思います。

投稿者 B : 01:30 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/07/24 (Sun.)

F1 ドイツ GP 2011

今日も現時点では地上波放送前なので、例によってネタバレ防止策を入れておきます。











ドイツGP決勝 ハミルトンが今季2勝目、ヴェッテルは4位 - GPUpdate.net

前戦イギリスからフェラーリの相対的な戦闘力が向上して、混戦の様相を呈してきた今シーズン。ここドイツではマクラーレンにも上昇傾向が出てきて、三つ巴の印象がさらに強くなりました。
ヴェッテルが予選でフロントロウを穫れなかったのは昨年のシンガポール GP 以来 15 戦ぶり。そしてポディウムに上がれなかったのも昨年の韓国 GP 以来 12 戦ぶりという出来事ですが、それでも 4 位に入りランキング 2 位のウェバーとはまだ 77pt の差を保っている(実に 3 戦欠場してもまだ首位にいることになる!)という圧倒的な状況には変わりません。

ヴェッテルが苦しんだのはエンジンマップレギュレーションの変更、サーキットとマシンの相性、あとどうやらブレーキマップのマッチングがイマイチだったようですが、やはりエンジンマップの件がサーキットによっては意外と影響が大きいのかもしれません。このあたりはフェラーリやマクラーレンとの位置関係だけでなく、同じマシンに乗っていながら今年のトリッキーなエンジンマップとピレリタイヤに馴染めず最近までペースの上がらなかったウェバーが、ここ数戦で速さを取り戻し始めたことが示しています。
また、勝ったハミルトンだけでなく 2 位に終わったアロンソにも十分に勝つチャンスはあったと思われますが、両者を分けたのは完全にピットストラテジー。今年のタイヤ特性からすると、タイヤの温まりが良いクルマ(レッドブルやマクラーレン)は競っているときには早めにピットイン(アンダーカット)したほうが良く、逆にタイヤの温まりが悪いクルマ(特にフェラーリ)はできるだけタイヤ交換のタイミングを遅らせたほうが良い、というのがセオリー。それなのにライバルのタイヤ交換のタイミングに合わせてしまったことが今回のフェラーリの敗因でしょう。逆に、ピットストップのタイミングをそれぞれあと数周ずつ遅らせていたら、ハミルトンの前で抑え切れていた可能性が高い。このあたりは、臨機応変なストラテジー変更をさせたら F1 界随一のマクラーレンと、ロス・ブラウンが離脱してからどうしてもコンサバで固定的な戦略に走りがちなフェラーリとの差でしょうか。
ともあれ、マシンやサーキットとタイヤとの相性、それに伴うピット戦略で勝敗が決するという意味では、このドイツ GP は今季ここまでのレースで最も 2011 年のピレリ時代らしいレースになったと言えるのではないでしょうか。エキサイティングなレースで、私は非常に楽しめました。

また、チャンピオンシップではヴェッテルを追う 3 人(残念ながら、バトンはここ 2 戦でちょっと離されすぎてしまった)がヴェッテルの前でフィニッシュしたことで、少し差は詰まりました。が、逆に言えばこの 3 人がポイントを食い合っている状況でもあるわけで、よほどのことがない限りヴェッテル圧倒的有利な状況は変わらないでしょう。そろそろ、どのタイミングでヴェッテルの連続チャンピオンが確定するか、を考え始めたほうが良い頃かもしれません。鈴鹿までもつかなあ・・・。

中位グループでは、今回も白眉だったのは小林可夢偉。予選でトラフィックに捕まって好タイムが出せず、Q1 脱落という苦しい立ち上がりでしたが、17 番グリッド(ブエミのレギュレーション違反ペナルティにより一つ繰り上がり)からみるみる順位を上げての 9 位フィニッシュ。3 戦ぶりの入賞ではありますが、可夢偉の走りはそろそろ Q1 脱落からでも入賞を期待していいレベルになってきました。
ただ、ロケットスタートに成功して序盤でポイント圏が見えて以降はどちらかというとチームのピット戦略がイマイチで、もう少し上げられそうなポジションをなかなか上げられず、後半はむしろ「何とか 9 位」と言ったほうが相応しいほどにペースを上げることができませんでした。このピット戦略の柔軟性のなさはフェラーリにも通じるものがあり、獲れるポイントをみすみす逃してしまったようで、悔しいです。可夢偉自身はマシンの実力を超えた走りを見せてくれていると思うので、トップチームからの誘いがあるのならば、本当に来年はもっと良いチームで走らせてあげたい・・・。

投稿者 B : 23:46 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/07/10 (Sun.)

F1 イギリス GP 2011

これ書いてる時点ではまだ地上波放送前なので、ネタバレ防止策入れておきます。












イギリスGP決勝 アロンソが今季初優勝!! - GPUpdate.net

今季における最大の技術トレンドであるエキゾーストブロー(昨年のブローディフューザーの発展型で、スロットルオフ時にも排気を活用することでエアロ効率を高めるギミック。極端な話をすると「走っていないクルマでもダウンフォースが生み出せる」という、F1 の空力を根本から変えてしまう考え方)がいよいよ禁止(厳密にはスロットルオフ時のブローが禁止)となったイギリス GP。今季、空力で先行するレッドブルやルノーが相対的に弱まり、フェラーリあたりは相対的に速くなるだろう、と言われていましたが、実際その通りになりました。レッドブルが速いことは変わらないものの、マクラーレンにやや水をあけられていたフェラーリがここ 2~3 戦のアップデートを含め一気に戦力を取り戻してきた印象です。

アロンソは他チームのピット作業のミスと自チームのミスのないピット作業にも助けられましたが、見事に今季初優勝。マシンや戦略もさることながら、ピット作業中にヴェッテルを交わした後で一気にギャップを広げるべくプッシュしたのも効いたのではないかと思います。
逆にヴェッテルはピット作業でのミスが敗因ではありますが、これによってその後のピット戦略にも影響が出て、最終スティントでタイヤが持たず、何とかチームオーダーでウェバーの前をキープできたという印象。それでも 9 戦中 6 勝+2 位 3 回、しかも負けたレースのウィナーはそれぞれ別のドライバー、というのだから、引き続きチャンピオンシップ 2 位との差を広げているわけで。今季はあと 2~3 勝もしたら事実上チャンピオンは確定したとみていいかもしれません。

ウェットスタートからドライに変化するという今回のコンディションでは、相性が良さそうなのはバトンと可夢偉あたりだろうなあ、と予想していました。が、残念ながら今回の予想は大外れ。バトンは健闘していたもののピット作業のミスでホイールが締まっていないままピットアウトしてしまい、ピットロードでそのままリタイア。
可夢偉のほうはというと、自己最高位となる 8 番グリッドからのスタートで、しかも得意とする路面コンディションなら、波乱があれば表彰台を争えるポジションまで行けるかも・・・!と期待しましたが、序盤にミハエルに追突され、ピットアウト時に他者と接触しそうになり、それが理由で 10 秒ストップのペナルティを受け・・・というさんざんなレースになった挙げ句、エンジンブローでリタイア。ミハエルに当てられてから明らかにペースが上がっていなかったので、あの時点でエンジンのどこかがいかれていたのかもしれません。2 戦連続のノーポイントは悔しいですが、今回のエキゾーストブロー禁止はフェラーリエンジン搭載チームに相対的に有利に働いているようですし、改めて次戦に期待。

トップチームの争いが三つ巴の様相を呈してきたのは、特に贔屓チームを持たずにレースを見る立場としては面白くなってきました。また、ザウバーの戦闘力が相対的に向上しているのも良いニュース。ニュルブルクリンクはシルバーストン同様にマシンの総合力が試されると同時に、ここもまた天候的には荒れそうなサーキットです。また面白いレースになることを期待したいですね。

投稿者 B : 23:29 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/06/27 (Mon.)

F1 ヨーロッパ GP 2011

ヨーロッパGP決勝 ヴェッテルが今シーズン6勝目を飾る! - GPUpdate.net

2011 年の F1 もそろそろ中盤戦に入ってきました。舞台を再びスペインに戻してヨーロッパ GP はヴェッテルが快勝して今季 6 勝目。8 戦中 6 勝で 2 位 2 回、という非の打ち所のない強さで、チャンピオンシップ上は 2 位のバトンとウェバーに 70pt 以上もの大差をつけました。

バレンシアサーキットのような典型的なストップ&ゴーサーキットではレッドブル不利、と言われてきましたが、そんなことを微塵も感じさせない横綱相撲。予選は余裕で PP、決勝もピットストップのタイミング以外ではトップを明け渡さない強さ。ヨーロッパラウンドに入ってからフェラーリが調子を上げ、ようやくマクラーレンも含めた三強状態というところまで差は縮まってきましたが、ウェバーはともかくヴェッテルはそれでも止まりそうにありません。このまま早々にドライバーズチャンピオンを決めてしまいそうな勢い。

レースの中身は例年眠くなってしまうバレンシアらしく(ぉ)動きの少ないもので、上位争いについてはアロンソとウェバーのピット戦略での差し合いがちょっと興味深かった程度。あとは小林可夢偉を含む中団の争いが激しかったですが、全 24 台完走という全く荒れないレース、そして抜けないサーキットでは、見どころらしい見どころもありませんでした。強いて言えば少ないピットイン回数で上位に食い込んだアルグエルスアリとペレスの走りが光っていたことと、決して仕上がりの良くないマシンで終盤ギリギリまでペトロフを抑え込んだ可夢偉の走りくらいでしょうか。可夢偉は連続入賞記録こそ止まってしまったものの、走りで魅せてくれました。

ここ数戦、フェラーリが速くなってきたのでレースの見応えが高まってきていましたが、次戦以降はシルバーストン、ニュルブルクリンク、ハンガロリンク、スパというダウンフォース命のサーキットが続きます。これはまたしばらくレッドブル対マクラーレンの構図に戻ってしまいそうだなあ・・・と危惧しつつ、2 週間後のレースを待ちたいと思います。

投稿者 B : 01:30 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/06/13 (Mon.)

F1 カナダ GP 2011

カナダGP決勝 バトンがファイナルラップで逆転!今季初優勝! - GPUpdate.net

放送時間が通常より遅いので私は録画観戦になりましたが、ウェットスタートとなったカナダ GP。2007 年はクビサの大クラッシュ&ハミルトン初優勝、2008 年は前年大事故に見舞われたクビサが初優勝、などただでさえ波乱の多いサーキットでのウェットレース、そりゃ面白いレースを期待するなというほうが難しいというものです。
レースは予想通り序盤から荒れ、スタート直後にハミルトンとウェバーが交錯してウェバーがポジションを落としたり、その後にまたハミルトンが今度はチームメイトのバトンと接触してリタイア、など荒れ模様になります。そして 25 周目、雨脚がどんどん強くなってきたことを受け赤旗中断。この時点でコース上にステイアウトし続けていた小林可夢偉がなんと 2 位!その後も当分雨が弱まる気配がなかったので、このままレースがコールドゲームになってくれれば日本人初の 2 位獲得か!?と(スッキリした内容ではないにせよ)ちょっと期待したのですが、長い中断の後にレースは再開・・・しようかというところで、まさかの録画予約時間終了(;´Д`)ヾ。レース内容はニュースサイトで文字情報で入手するしかなくなりました・・・。

GPUpdate によると(泣)レース再開後も何度かセーフティカー導入という落ち着かないレースにはなったようでしたが、やはり波乱のリザルトとなった模様。ファイナルラップでバトンがヴェッテルをパスし、今季初優勝。3 位以下も大きく入れ替わったようでしたが、小林可夢偉は残念ながら 7 位フィニッシュ。可夢偉はレース中盤まで 2 位を守っていたようで、がんばればモナコの 5 位を超える結果も期待できただけに、悔しい結末となりました。私はそれ以上にレースの大半が見られなかったので、半ば自棄になっているわけですけどね(´д`)・・・。
それでも、可夢偉は今シーズンずっと入賞フィニッシュ(初戦の失格も含め)を続けてきていて、モナコでの 5 位、そしてカナダでの中盤までの健闘、という活躍ぶりは、もはやいつトップチームからオファーがあってもおかしくない、むしろもうあったかもしれない、という状況になりつつあります。そりゃ、フェラーリがマッサの後釜に、とか、レッドブルがウェバー引退で空くシートに、とかいう噂が立つのも頷けます。可夢偉自身は現在のボスであるペーター・ザウバーに恩義を感じており、契約を全うするという姿勢なので今シーズンの結果がある程度見えるまでは表だった動きはないように思いますが、ぜひ日本人初のトップチームへの抜擢を果たしてほしいところではあります。

ということで、なんか不完全燃焼感は拭えませんが(´д`)、次は 2 週間後のバレンシア・ヨーロッパ GP に続きます・・・。

投稿者 B : 23:55 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/06/06 (Mon.)

"Red Bull Energy for Japan" に行ってきました

6/5、F1マシンが史上初めて日本の公道を走行 Red Bull Energy for Japan
レッドブル、横浜・元町を駆ける | Red Bull | F1ニュース | ESPN F1

レッドブル F1 チームが開催した「日本初の F1 公道走行イベント」Red Bull Energy for Japan に行ってきました。鈴鹿に行きたいけどほぼ必ず幼稚園の運動会と重なるお年頃になってしまい(´д`)、2008 年の富士を最後に生の F1 を観戦しに行けていない私としては、ぜひ見ておきたかったイベント。

9 時からのイベントで、朝早いし、昔に比べれば日本チームもいないから人気落ちてるだろうし、8 時くらいから場所取っとけばなんとかなるんじゃね?というつもりで会場の元町ショッピングストリートについてみたら、

Red Bull Energy for Japan

もうこんな状況(;´Д`)ヾ。これじゃ車高の低い F1 マシンはウイングの端すらまともに見えないんじゃないの、という人だかりです。レッドブル公式サイトに掲載されているイメージ画像は以前イタリアかどこかで実施された公道イベントの写真を使っているようですが、道幅が比較にならないくらい狭い。ショッピングストリートっていうけど、中華街に隣接してるのだけが特別な、普通の駅前商店街ですから(´д`)。

Red Bull Energy for Japan

一応、商店街の中央のほうには何かレッドブルのシンボルマークを模したアーチ状の風船が架かっていて、その周辺は盛り上がっているように見えますが、何か雰囲気が分かるくらいしか見えません。

で、開催時刻になり、実走行の前にドライバーのセバスチャン・ブエミ(彼は実際にはレッドブルのドライバーではなく、ジュニアチームであるトロロッソのドライバー)がロードカーでコースを一往復。もうクルマは無理だろうけどドライバーくらいの身長があれば何とか撮れるだろう、と思ってカメラを構えたら、

Red Bull Energy for Japan

もうみんな本気でカメラを掲げて撮り始めるので、ほとんどまともに撮れません(´д`)。

それでも諦めずに撮り続け、何とか収めた意地の 2 枚。

Red Bull Energy for Japan

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

まるでレッドブルの正ドライバーかのような出で立ち(笑。レッドブルとの契約上、イベントでトロロッソではなくレッドブルに乗るときはこっちのスーツを着ることになっているんでしょうが。

Red Bull Energy for Japan

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

あまりこちらを向いてくれなかった or こちらを向いていたときは人ごみに遮られて見えなかったのか、背中越しの写真しか撮れませんでした。が、厳しい条件下でもズバッと捉えてくれるのはさすが EF70-200L だよなあ、と感心させられます。私が手持ちの AF レンズの中で最も信頼を寄せているレンズだけある。

残念ながら、予想通りマシンのほうは全く姿が見えず。デモランといってもクルマから観客までの距離が 1m もないような会場だったのでスピードはほとんど出さず、エンジン音はほとんど「ドゥルドゥルドゥル・・・」という半アイドリング状態のような音で、たまにクラッチを抜いた状態で「ゥワァァアァァンッ!!」と噴かしてみせる、という程度のパフォーマンスでした。むしろ走行もクリープ現象だけで走ってたんじゃないかと思うほど(笑。
何度もサーキットで F1 のエキゾーストノートを聴いている私からすると正直音だけだとしても物足りない内容でしたが、あれでもけっこう感激している人は多かったようですね。まあ、テレビだと本当の音は分かりませんからね・・・。

ちなみにデモランに使われたマシンは、ニュースサイトや何とか撮影に成功した人の写真を見る限り、2009 年型の RB5(を今年のカラーリングに塗り直したショーカー)だと思われます。まあ虎の子の現役機をこんなところで使うわけもないですし、RB5 はチャンピオンマシンでこそないけど 2009 年シーズン後半の最速マシンですからね。

で、デモランのほうは、当初は 2 回(1 回あたり 2 分)の予定だったのが、予想以上の混雑を理由に 1 回であっさり終了。本来はチャリティーイベントだったので、私も何かしら買ってチャリティーに協力したいと思っていたのですが、とてもそんな状況ではなかったので、そのまま離脱してしまいました。
あの元町商店街に 11,000 もの人が押し寄せる状況は運営側も想定していなかったようですが、会場には幼児くらいの年齢のお子さんを連れた人も多く、混雑もあってちょっと危険を感じましたし、そもそも人が入る入らない以前に F1 を走らせるには会場が狭すぎることは分かりそうなもの。これならまだモータースポーツジャパンフェスティバルのようにお台場でやった方がよかったんじゃないでしょうか。というくらい、運営側の拙さは感じてしまいましたね・・・。

ということで、個人的には残念という感想の方が強いイベントにはなってしまいましたが、モナコ GP が終わって間もないタイミングでわざわざ日本まで来てくれたブエミとレッドブルチーム(レースチームの全部が来ているわけじゃないでしょうが)には感謝したいです。だって来週の今頃はカナダでレースですよ・・・F1 ドライバーはスポンサー活動等もあって週末以外も分刻みのハードスケジュール、ということは知っていましたが、今回のイベントで改めて実感しました。

あと、個人的には、今回のイベントにはそれほど F1 を知らない人も多く来ていたような印象を受けました。それ自体は悪いことだとは思いませんが、もしこれで興味がわいたなら、できるだけ今後もレースをテレビ観戦したり、サーキットに足を運んでほしいと思います。不況になっただけで F1 から日本チームがことごとく撤退したり、来年からもてぎでインディジャパンが開催できなくなったり、という状況は、日本のモータースポーツファン人口がまだまだ少ないのが主な原因でしょう。だから、これで少しでも興味を持ったなら、ぜひこっちの世界に来てほしい。それによって結果的に、F1 でただ独りがんばっている小林可夢偉の支援につながったり、ホンダやトヨタが F1 に復帰するための地盤作りになってくれればいいな、と思います。

投稿者 B : 00:15 | EF70-200/F4L USM | EOS 7D | F1 | Photograph | Season 2011 | コメント (2) | トラックバック

2011/05/30 (Mon.)

F1 モナコ GP 2011

モナコGP予選 ヴェッテルPP、ペレスが大クラッシュ - GPUpdate.net
モナコGP決勝 ヴェッテルが5勝目、小林が5位 - GPUpdate.net

F1 のシーズンを通して最高のお祭りとなるモナコ GP。今回のレースはモナコに相応しい、今年最もエキサイティングな内容となりました。私にとって最高のモナコ GP は、「ここはモナコ、モンテカルロ。絶対に抜けない!」で有名な 1992 年のセナ vs. マンセルのバトルなんですが、今年のモナコはそれに次ぐ面白ささったと断言していいでしょう。

ドラマの始まりは予選 Q3。初の Q3 進出を果たし、アタックラップに入っていたザウバーの新人ペレスが、トンネルの出口で 200km/h のスピードが出た状態で路面のバンプに乗り、コントロールを失ってガードレールに激突→そのまま右サイドからシケイン出口に激突!右のサイドポンツーンが中身も含めて完全に潰れてしまうほどの大クラッシュで、ペレスはそのまま病院に運ばれて決勝も欠場しましたが、軽い脳しんとうと捻挫以外の怪我はなし。改めて F1 マシンの安全性が証明された格好になりました。
このクラッシュで赤旗中断された時点で Q3 は残り約 2 分 30 秒。ほとんどのマシンが再開後にラストアタックに賭けたものの、待機中にタイヤが冷えたこともあり、タイムの更新はなし。結果、ヴェッテルが今季 5 度目の PP を獲得しました。2 番手はマクラーレンのバトン。彼は予選アタックに出たタイミングが良く、アクシデント前にハミルトンやウェバーよりも良いタイムを出せていたのがポイントです。

で、決勝。スタートで躓きやすいレッドブルが今回は安定したホールショットを決め、「抜けないモナコ」でそのままチェッカーまで持ちこむかと思われたところ、初回のピットストップで想定外の時間を要してしまい、セカンドスティントに入った時点でトップはバトン。この時点でレースは俄然面白くなってきました。ヴェッテル贔屓な私ですが、一方的な選手権もそれはそれでつまらないので、せっかくだからこのままバトンに勝ってほしい(笑。
そのバトンが快調に飛ばし、ヴェッテルとのギャップを広げて 2 回目のピット作業を終えた直後、トンネル内でマッサがクラッシュ。このレースで初めて、かつ今季初めてのセーフティカーが導入されます。

運が悪かったのはバトン。せっかくタイヤを交換してペースを上げ、下位とのギャップを広げていこうと思った矢先に SC で隊列を組まされ、交換したてのタイヤもこれで冷え冷えに。自分はあとプライムタイヤしか残っていないのに対して、前を行くヴェッテルはオプションを残した状態。これではコース上でヴェッテルを交わす以外に、勝つための手段は事実上ありません。
しかしここからのバトンがすごかった。SC 後のオプションタイヤでも、その後 3 回目のピットストップでプライムタイヤに換えてから素晴らしいラップを連発し、まだ 1 ストップしかしておらずタイヤのヘタったヴェッテルを猛追。3 回目のピットストップ直後は 20 秒以上あったヴェッテル、アロンソとのギャップを、残り 15 周でほぼテールトゥノーズの状態まで詰めました。

が、ここで多重クラッシュが発生。トップ 3 が周回遅れをパスしようとしている目前で発生した事故で、危うく 3 台ともが巻き込まれてしまいかねない冷や汗ものの状況でしたが、すんでのところで回避。しかし、ここでレースが赤旗中断になってしまいます。
レース距離の 75% を走り終えているタイミングだったので、このままレース終了か・・・と思われたのですが、現在はその規定がなくなっているらしく、事故処理の後にレースは再開。しかし、中断の間に皆タイヤ交換を済ませていたため(しかも、ヴェッテルとアロンソはオプション、バトンはプライム)バトンの追撃もここまで。結局、ヴェッテル-アロンソ-バトンのオーダーでレースが終了しました。

個人的には今回は久々にバトンに勝たせたかったということもあり、最後の赤旗は非常に残念でしたが、今回のトップ 3 はいずれもチャンピオン経験者。しかもアロンソが乗っていたのは必ずしもレッドブルやマクラーレンと競えるマシンとは言えないので、それを考えると F1 随一のドライバーズサーキットらしいレース、リザルトだったと言えるでしょう。ハミルトンは接触やペナルティで下位に沈みましたが、(ちょっとやんちゃがあったとはいえ)ハミルトンらしいファイトを見せてくれ、とても満足度の高いレースでした。
それにしてもバトンは不運でしたね。あれだけ良い走りをしたにも関わらず、前半に築いたギャップをセーフティカーで台無しにされ、終盤の追い上げであと一歩というところで赤旗に邪魔されて、約一年ぶりの優勝を失いました。逆に勝ったヴェッテルはピット作業のミスや実質的な 1 ストップ(赤旗中断時のタイヤ交換を除けば)という厳しいタイヤの状態というハンディを背負いながらも勝ってしまいました。勢いに乗っているときのドライバーには運さえも味方するという良い例ですが、これが今年のヴェッテルなんですね・・・まあ、プライムタイヤで 61 周の超ロングランをこなした走りは賞賛されるべきだとは思いますが。

さて、我らが可夢偉。彼は今回自己最高となる 5 位でフィニッシュしました!ヴェッテルと同じく実質的な 1 ストップ作戦でしたが、戦闘力に劣るマシンで終盤の大詰めまでウェバーとハミルトンを抑える力走。しかも赤旗中断→SC 先導によるローリングスタートがなければウェバーを最後まで抑えきっていた可能性も高く、それだけに最後の赤旗が悔やまれます。むしろ、4 位走行中に起きた多重クラッシュで、このまま上位 3 台が巻き込まれてくれれば・・・と不謹慎なことを考えた日本人は 130,000,000 人くらいいたのではないでしょうか(笑。
この 5 位は今シーズンのザウバーチームとしてはもちろん最高位で、決勝を欠場したペレスの穴を補って余りある結果だと思います。また、可夢偉自身の最高位であると同時に、モナコ GP における日本人最高位も記録。ウェバーにこそ抜かれましたが、これは可夢偉自身にとっても望外のリザルトではないでしょうか。今回は上位チームの脱落もあったので今後ずっとこういう結果が望めるわけではありませんが、アクシデントがあれば表彰台が狙えるポジションにいるのは事実。これからも果敢に狙っていってほしいですねー。で、上位チームの目にとまってくれることを期待します。

結果だけ見るとモナコはヴェッテルの優勝、6 戦中 5 勝+2 位 1 回、という圧倒的な状況は変わっていないのですが、それでも今年はとてもエキサイティングなレースが続いています。次は北米に舞台を移してカナダ GP。ライブ視聴が辛い時間帯になりますが、がんばります(^^;;

投稿者 B : 23:20 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック