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2011/04/18 (Mon.)

F1 中国 GP 2011

中国GP決勝 ハミルトンが今シーズン初優勝 - GPUpdate.net

第 3 戦シャンハイ。チャンピオンシップ首位を走るヴェッテルはフリー走行から快調に飛ばし、予選でも 2 位にコンマ 7 秒という大差、しかもまたもやコースレコードという快挙で圧倒的な PP を獲得。予選 Q1 でなんとウェバーが脱落、Q2 のラスト 2 分でルノーのペトロフ車にトラブルが出て赤旗中断となり、その影響で一部のグリッドに波乱は起きましたが、レース自体は今回もヴェッテルの圧勝かと思われました。

が、ヴェッテルはスタートの蹴り出しに失敗し、バトン・ハミルトンが先行。その後、ピット戦略の違いで終盤には首位を取り戻しましたが、残り 5 周でハミルトンに逆転を許してしまいます。KERS がトラブルで使えない、そしてピット戦略の違い(ヴェッテルは 2 ストップに対してハミルトンは 3 ストップ)で終盤はマクラーレン勢が有利ではありましたが、レース後半のハミルトンの走りは見事でしたね。まさにチーム力と実力でもぎ取った 1 勝であり、これによって今後のチャンピオンシップはまた面白くなってきそうです。

また、ウェバーは予選で大失敗し 18 位からのスタートとなり、しかも序盤はペースが伸びずに苦しみましたが、気がつけば 3 位表彰台。昨年のラスト 3 戦あたりから全く良いところのなかったウェバー、昨年チャンピオンを獲り損ねたことで意気消沈してよもやこのまま引退・・・とまで心配しましたが、これを機に再び浮上してくれることを期待します。
今回はバトンも良かったですし、このままヴェッテルに独走だけはさせないでほしいですね。ヴェッテルも終盤にハミルトンに交わされた後は明らかに 2 位を確実に取る走りに切り替えていたように見えましたし、今年はチャンピオン経験者らしく計算された戦い方を見せそうな気はしますが。ただ、今回の結果を見ると、レッドブルには昨年までほどの脆さはなくなったにしろ、未だ安定しない KERS が RB7 のアキレス腱になりそうです。

小林可夢偉は予選 Q2 での赤旗中断の煽りを喰らって最後のアタックに失敗し、中断スタートになってしまいました。が、今回も果敢なオーバーテイクを見せ、何とか 10 位入賞を掴んでくれました。1・2 戦目に比べると苦しい内容ではありましたが、コンスタントに入賞が狙える状態であることはここまでの戦いで証明されたわけで、次は自己ベスト順位の更新、そして表彰台圏の戦いを見せてほしいところですね。マシンもピーキーなメルセデスやウィリアムズあたりに比べれば随分乗りやすそうで、ルーキーのペレスも予想以上の戦いを見せてくれています。

前戦に続いてこの中国 GP もストレートが長く、DRS の本領発揮といったサーキットでしたが、期待通り非常にたくさんのオーバーテイクショーを見せてくれました。今年のオーバーテイクは近年稀に見る多さで、それが「作られたオーバーテイク」であってもワクワクしてしまいますね。もっとも、単にレギュレーションや技術がオーバーテイクをしやすくしているというだけで、実際のコース上ではドライバー同士のギリギリの駆け引きがあるからこそ、ではありますが。
またこの上海ではタイヤ戦略が明暗を分けました。リザルトを見ると今回は明らかに 2 ストップよりも 3 ストップが正解。マレーシアまでの各チームの感触、およびザウバーあたりの作戦の成功度合いを見て「ピレリタイヤも案外もつ」という評価になったため今回は 2 ストップ作戦を採ってきたチームが多かったんでしょうが、やっぱり何だかんだで予想が外れたときのリスク(タイヤがタレたときのタイムの落ち幅)が大きいタイヤではあるようです。今回の結果を見る限り、上位チームはあまりギャンブルしないほうが良く、失うもののない中団~下位チームが一発逆転を狙って採るべき戦略のようですね。特に次戦トルコはタイヤへの負担がシーズン随一のサーキットなので、むしろ何回ピットに入るかが見物かもしれません(笑。

ということで次は 3 週空いてトルコ GP。まだまだシーズンの風向きが変わったという状況ではありませんが、マクラーレンが開幕以降ものすごい勢いでレッドブルとの差を詰めてきているので、またしても面白いレースを見せてくれることに期待です。今年も 3~4 強での戦いにもつれていってくれると面白いんですが。

投稿者 B : 01:30 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/04/11 (Mon.)

F1 マレーシア GP 2011

マレーシアGP決勝 ヴェッテルが2戦連続のポールトゥウィン! - GPUpdate.net
アロンソとハミルトンにタイム加算ペナルティ - GPUpdate.net

F1 第 2 戦マレーシア GP。またしてもヴェッテルが危なげない横綱相撲で完勝、2 戦で 50 ポイントを挙げました。

まあ今回はメルボルンと違ってストレートの長いストップアンドゴー系のサーキットなので、ストレートが伸び KERS の完成度も高いマクラーレンがレッドブルに迫るかな、と読んでいたら、ほぼその通りになりました。逆にレッドブルは最高速の伸びないルノーエンジンに加えて決勝では KERS がトラブル使えない状態で、レース展開によっては・・・という雰囲気ではありましたが、そこは良いスタートを切って「マクラーレンに蓋をしてくれた」ルノーのハイドフェルドに助けられた格好。結果、最後までレースをコントロールしたのは今回もヴェッテルでした。

そのルノーは今回はハイドフェルドが表彰台。途中、アロンソとの接触が原因で(?)ペースが上がらないハミルトン車の状況に助けられはしましたが、前戦のペトロフに続いてチームとしては 2 戦連続でのポディウム獲得。マシンポテンシャルとしては十分ポディウムを狙っていけるポジションにいることが確認されたので、これでクビサが乗れていれば・・・というのが残念でなりません。
ここまで 2 つの性格の異なるサーキットでの結果を見る限り、現時点での戦力はレッドブル、マクラーレン、ルノー、ちょっと離れてフェラーリという順位は間違いないでしょう。それでもウェバーはマクラーレンやルノーと良い勝負、というレベルのようですが、今年のヴェッテル+レッドブルの強さは異常。今年のレッドブルは信頼性に関する懸念も今のところ(KERS 以外は)出ていないようなので、本当に強そうですね・・・。

開幕戦で悔しい失格処分となった小林可夢偉はマレーシアでも奮闘。ウェバーやシューマッハーにも引かない粘り強さを見せ、特に対シューマッハーでは 2 回ものオーバーテイクを決めてくれました。最終的にはハミルトンへのペナルティもあって 7 位 6 ポイント獲得、というまずまずの結果。正直なところ、ザウバー C30 には表彰台を狙っていけるパフォーマンスこそなさそうですが、少なくとも(ペレスとロズベルグが良い勝負をしていたことを見ても)メルセデスは食える位置にいるようで、コンスタントにポイントを獲得していけそうです。タイヤ戦略にも比較的柔軟に対応できるマシン/ドライバーが揃っているようなので、上位陣に何かあったり天候が荒れたレースでは上位を狙って行けるようなポジションに常につけていくことが重要になるでしょう。
個人的にはこのマシン、デザインやカラーリングも含めてけっこう好きになってしまったので(笑)、開幕戦の「我々の祈り、日本に届きますように」仕様のモデルカーが出てきたら欲しいところです。

次は連戦で来週末の中国。ここ数年、中国 GP は荒れたレースが続いているので、可夢偉的には何か波乱が起きてくれることを期待したいと思います。

投稿者 B : 22:59 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/03/27 (Sun.)

F1 オーストラリア GP 2011

地上波ではまだ結果が出ていないので、とりあえずネタバレ防止策を入れておきます。











オーストラリアGP決勝 ヴェッテルが開幕戦を制す! - GPUpdate.net

ヴェッテルは予選に引き続き圧巻の走りでしたね。オープニングラップで 2 位に 2 秒以上の差をつけて、もう序盤からクルージングに入ってしまったかのような圧勝。圧倒的な速さでポールポジションを獲得し、決勝ではそのまま逃げを打ち、一人旅で勝つという、まるで全盛期のセナのような勝ち方です。現時点でこんなことを言うのも気が早い話ですが、今年のレッドブル RB7 が信頼性を備えているならば、(ミハエル、アロンソ、ハミルトン、バトンといった錚々たるライバルの中にあってすら)今年のヴェッテルは「セナの再来」とも言える成績を残す可能性もあると思います。
同じマシンに乗り、去年は最終戦までチャンピオンを争ったチームメイトのウェバーがこのオーストラリアではヴェッテルに歯が立たなかったのは、今年のマシンやタイヤがよりヴェッテルと相性が良いという側面もあるでしょうが、「勝ち方を知ったかどうか」の違いが大きいように思いますね。走りを見ていても、去年までとは少し雰囲気が違うような。ブリヂストンに比べて「もたない」タイヤと、タイヤへの入力が高いレッドブルのクルマとの組み合わせでも、PP スタートでレースペースをコントロールできる立場であれば、大した問題にはならないようで。


さて、我らが小林可夢偉ですが、決勝レースではあまり見せ場はなかったものの堅実な走りで 1 ポジションアップの 8 位入賞。で、チームメイトの S. ペレスは驚異の 1 ストップ戦略で可夢偉の前に出、デビューレースで 7 位入賞。幸先の良いスタート、おめでとう!

・・・と思いきや、

ザウバーの2台、失格! | オーストラリアGP | F1ニュース | ESPN F1

えーーーーー・・・(´д`)。

そんなのレース後車検じゃなくて事前に分かりそうなものじゃないの・・・。さておき、このウィングの形状違反がなくてもマシンポテンシャルに大きな変化はないと思うので、去年のマシンに比べれば全然伸びしろがありそう、という期待値には変わりはありません。ペレスの結果を見る限りでは、タイヤをうまく使えるマシンのようですし、今後開発が進めば上位を脅かすことができるかも。
また、ペレスはプレシーズンテストから良い走りを見せていましたが、戦略のアヤがあったとはいえ(そして最終的に失格とはいえ)いきなりここまでの結果が出せるとは。可夢偉的には最大のライバルはチームメイトという形になりましたが、むしろ良い刺激になるんじゃないでしょうか。二人で影響し合いながら成績を残していってくれることを期待します。

それにしても、可夢偉の予選 9 位は自己最高タイ、決勝でも失格がなければ初戦でポイント獲得という、去年であればファンも満足していただろう内容でしたが、なんかこれくらいが普通でもっと上を期待するようになってしまいましたね。可夢偉にはプレッシャーかもしれませんが、それでも今年は表彰台を狙える位置でのレースを見せてほしいですね。


しかし今回はオーストラリア GP にしては荒れないレースでしたが(毎年必ずと言っていいほどセーフティカーが出るのに!)、比較的落ち着いたレース内容ながら、オーバーテイクやテールトゥノーズの争いが多くてなかなか見応えがありましたね。KERS の復活や可変リヤウィング(DRS:Drug Reduction System)のたまものでしょう。特に DRS は追う側のみが使え、コース上で使える場所も決まっていて、なおかつ使用状態が見た目で分かりやすいので、観客にも分かりやすいエンタテインメント要素だと思います。
また、タイヤはピレリに替わって去年までよりもパフォーマンスが落ち、耐久性も落ちましたが、想像していたよりはずっと良いし、コンパウンドごとのパフォーマンス差もちょうどいいのではないでしょうか。むしろ速いのにソフトでもよくもった去年までのブリヂストンタイヤの性能がすごすぎたということかもしれません(笑。

今年の F1、チャンピオンシップはもしかしたら退屈になってしまうかもしれませんが(笑)、レースはなかなか面白いシーズンになりそうです。とりあえずザウバーの 2 台には、今度こそ文句なしの入賞を果たしてほしい(´д`)。

投稿者 B : 23:50 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/03/26 (Sat.)

F1 2011 シーズン開幕

オーストラリアGP予選 ヴェッテルが圧巻のPP - GPUpdate.net

2011 年シーズンの F1 がいよいよ開幕。バーレーン GP が流れたおかげで当初予定から 2 週間遅れでの開幕となりましたが、今年も F1 の季節がやってきました。

その開幕戦オーストラリア GP の予選は昨年の覇者 S. ヴェッテルが圧倒的な速さを見せつけて PP。ヴェッテルは昨年も速さだけならダントツながら、マシントラブルや自身/チームのミスで落としたポイントがかなり多かったですが、王者となった今年は横綱相撲が取れるようになったというか、速さに精神的な強さが加わったような印象です。まあ、まだ初戦の予選を見ただけですが、タイヤメーカーが変わって去年より遅くなったはずの今年のマシンで、自身が昨年記録したコースレコードを 0.4 秒近くも更新し、2 位のハミルトンに 0.8 秒近い差をつけたポールポジションを見せつけられると、なんか今年はもうこの人に勝てるドライバーは誰もいないんじゃないかとすら思わされてしまいます。

あとオフシーズンテストでは散々だったマクラーレンが開幕までにマシンをきっちり仕上げ、レッドブルの 2 台に割って入るところまでもってきたのはさすが。比較的シンプルなデザインのクルマが多い今年(少なくとも現時点では)において、唯一「マクラーレンらしい」アグレッシブな空力を纏ってきた MP4-26 は、ちょっと面白い存在になりそうです。
それ続くのはフェラーリ、その後ちょっと遅れてルノー・メルセデス・ザウバーといった勢力図でしょうか。ルノーのマシンは下馬評通り、逆にメルセデスはちょっと期待外れっぽい雰囲気。ザウバーのマシンが(去年の現時点に比べて)ずいぶんポテンシャルがありそうなので、可夢偉のこれからの発奮に期待です。

開幕戦といえば、ようやく開幕仕様のマシンが出揃ってきたり、新しいチームウェアのデザインを見たりするのが楽しみの一つですが、今年はやっぱりここに注目でしょう。

【AUS-金曜】F1チームの皆さんの気持ちがうれしい - F1-Life

先日の東日本大震災を受け、多くのチームやドライバーが日本に向けたメッセージを掲げて走ってくれています。これには、直接被災したわけではない私も、ついウルッと来てしまいました。小林可夢偉を擁するザウバーや、日本に馴染みの深い J. トゥルーリだけでなく、ほとんどのチームやドライバーが何らかの形で日本を応援してくれているのがとても嬉しい。ホンダ F1 第 2 期に、FISA のジャン=マリー・バレストル会長にホンダの桜井淑敏総監督が「F1 にイエローモンキーは要らない」と言われたほど、かつての F1 に日本メーカーが受け容れられなかったことを考えると、本当に涙が出てきそうになります。
そういえば、F1 のホイールはほとんどが日本製(しかもその多くは富山県で造られている)ですし、チームにもよるけどブレーキ、スパークプラグ、サスペンション、バッテリ、ヘルメット、無線、カーボン素材など、日本製のパーツがなければ現代の F1 は走れないと言っても過言ではないでしょう。そして現在でも何人かの日本人スタッフは F1 チームで働いていますし、かつてホンダやトヨタ、SAF1 などで日本人と働いた経験のあるスタッフの多くが現在は他の F1 チームに所属しているわけで、そう考えると F1 が発してくれている日本応援のメッセージは単なるポーズやイメージ戦略ではないということが、改めて実感できます。ほら、あなたもザウバーのエンジンカウルに描かれた Claro、フェラーリのフロントウィングにある Santander、マクラーレンのマシン全体に散りばめられた vodafone のマークが日の丸にしか見えなくなってきた(ぉ。

我々も負けてられないな、と思いますね。

投稿者 B : 22:59 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/02/22 (Tue.)

F1 バーレーン GP が延期に

バーレーンGPの延期が正式決定 - GPUpdate.net

今シーズンの F1 開幕戦バーレーン GP が、国内の政情不安定により延期となることが決定。先に GP2 バーレーン戦の中止が決まっていたので、おそらく F1 本戦も厳しいだろうなと思っていましたが、案の定。
これで開幕戦は 2 週間先、3/27 のオーストラリア GP にスライドすることになりました。バーレーン GP は後半戦への延期となるようです。

開幕を楽しみにしていた身としては残念ですが、チームやドライバー、ファンに危険が及ぶ状況での開催は望まないところなので、やむを得ないところでしょう。
逆にクルマの熟成やシミュレーターでの走り込みの時間が得られたことで、新人ドライバーやマシンの完成が遅れ気味な某チームは胸を撫で下ろしているんじゃないでしょうか(笑。

なお、大型の移籍もレギュレーションの大改訂もなく、バーレーンの件以外はつつがなく進んでいる印象のプレシーズンですが、怪我で戦線離脱したクビサの代役がハイドフェルドに決定し、全チームのシートがほぼ確定した状況になっています。

  • レッドブル: ヴェッテル、ウェバー
  • マクラーレン: ハミルトン、バトン
  • フェラーリ: アロンソ、マッサ
  • メルセデス GP: シューマッハー、ロズベルグ
  • ロータス・ルノー GP: ハイドフェルド、ペトロフ
  • ウィリアムズ: バリチェロ、マルドナド
  • フォースインディア: スーティル、ディ・レスタ
  • ザウバー: 小林可夢偉、ペレス
  • トロロッソ: ブエミ、アルグエルスアリ
  • チーム・ロータス: トゥルーリ、コヴァライネン
  • ヒスパニア: カーティケヤン、リウッツィ
  • ヴァージン: グロック、タンブロジオ

HRT だけがまだ正式発表ではありませんが、まあほぼ FIX とみていいでしょう。昨年と顔ぶれも大きくは変わらず、驚きのないラインアップではありますが、少なくとも昨年同様に 3 強の接戦は必至。開幕戦は 1 ヶ月後になってしまいましたが、楽しみに待ちたいと思います。

投稿者 B : 23:35 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/02/09 (Wed.)

クビサのラリーカー事故でロータス・ルノーに空席発生

ラリーでクラッシュを喫したクビサ、病院に搬送 | Renault | F1ニュース | ESPN F1
クビサの手術、7時間を要して終了 | Renault | F1ニュース | ESPN F1
クビサは数カ月の戦線離脱と見込むブーリエ | Formula 1 | F1ニュース | ESPN F1

週末はほぼテストも新車発表もないから・・・と思って F1 関連ニュースのチェックを怠っていたら、重大ニュースが。ロータス・ルノーのクビサがラリー参戦中にクラッシュ、重傷を負って今シーズンの前半が絶望とのこと。
車にガードレールが貫通した写真(!)も公開されており、事故の激しさが想像されます。あわや右腕切断の大事故だったようですが、何とか切断は免れ、シーズン中の復帰に向けて治療中とのことで、ひとまずは安心しました。これで思い出したのは元ベネトンのアレッサンドロ・ナニーニが、1990 年、鈴木亜久里が 3 位表彰台を獲得した日本 GP の直前にヘリコプターの墜落事故で右腕を切断し、その後縫合手術には成功したものの、結局 F1 には復帰できなかったという話(その後、DTM には参戦していたようですが)。
現時点での具体的な容体が不明なので、いつまでにどの程度快復するものか分かりませんが、あの 2007 年カナダ GP での大クラッシュでも軽傷に過ぎなかった幸運の持ち主でもありますし、ここから見事復帰して「鉄人」の異名を取ってほしいところ。好きなドライバーなので、このまま見られなくなることだけはあってほしくないです。

そういえば 2009 年にもプレシーズン中にマーク・ウェバーが自転車競技で事故に遭い、骨折するということがありましたね。個人的には今までは F1 ドライバーもいち個人なんだから、プライベートは好きにしたら・・・と思っていましたが、こうなってくると BMW(かつてクビサが所属していた頃、ラリーへの出場をチームとして禁止していた)のマリオ・タイセンの「数100人に及ぶ人々の多大な苦労を結果に換えられるのは彼だけなんだよ」というコメントには頷かざるを得ませんね・・・。

開幕までもうあと 1 ヶ月というタイミングなので、開幕戦へのクビサの出場は絶望的。代役としてはブルーノ・セナ、リウッツィ、ハイドフェルドらの名前が挙がっています。同チームのリザーブドライバーはブルーノやグロジャンをはじめ 5 名もが登録されていますが、さすがに 2 年目のペトロフと若手ドライバーのコンビで戦うのは現実として厳しいでしょう。個人的にはハイドフェルドが堅いかな・・・と思いますが、ハイドフェルドはクビサと仲悪いしなあ(´д`)。

新車のほうは、フォースインディアの発表をもって全チームのクルマが出揃いました。

マクラーレン、新車MP4-26を発表! | McLaren | F1ニュース | ESPN F1
あらゆる面で進歩したヴァージンMVR-02 | Formula 1 | F1ニュース | ESPN F1
HRT、新車の画像を公開 | HRT F1 | F1ニュース | ESPN F1
フォース・インディアが新車を発表! | Force India | F1ニュース | ESPN F1

マクラーレンのサイドポッドが「攻めた」デザインになっていて面白いですねー。今季は全般的に没個性的なクルマが多かったので、こういう特徴あるデザインのクルマが出てくると楽しいです。全チームのマシンが合同テストで一堂に会し、どのマシンが速いか比較できる日を楽しみにしています。って、HRT は今年もテストなしぶっつけ本番だったっけ(´д`)。

投稿者 B : 01:33 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/02/02 (Wed.)

2011 年の新車発表ラッシュ

フェラーリ、F150を発表 【 F1-Gate.com 】
チーム・ロータス、T128を発表 【 F1-Gate.com 】
ロータス・ルノーGP、R31を発表 【 F1-Gate.com 】
ザウバー、C30を発表 【 F1-Gate.com 】
レッドブル、RB7を発表 【 F1-Gate.com 】
トロ・ロッソ、STR6を発表 【 F1-Gate.com 】
メルセデスGP、MGP W02を発表 【 F1-Gate.com 】
ウィリアムズ、FW33でテストを開始 【 F1-Gate.com 】

先週末のフェラーリ F150 を皮切りに、2011 年の新車が続々と発表されています。特にここ 2 日は合同テストの開始もあり、一気に出てきました。現時点で未発表なのはマクラーレン、ヴァージン、フォースインディア、HRT のみ。

発表されているのはあくまで現時点における「ベース車両」とでも言うべき仕様であり、開幕までに、そして開幕以後もどんどんアップデートされていく前提。それでも、マシンとしての基礎体力はモノコックの形状や主要パーツの配置でだいたい決まってしまうので、ある程度の戦闘力を推測することはできます。
今年のテク二カルレギュレーションはピレリタイヤへの変更が最大の変化で、その他は KERS の復活、可変フロントウィング廃止の代わりに可変リヤウィング合法化、マルチディフューザー・F ダクトといったトリッキーなエアロデバイスの禁止といった細かなものがほとんど。タイヤの変更に伴う重量配分の変化(というか、レギュレーションによる重量配分の規定化)を除けば、マシン開発はおおむね 2010 年型の進化版的なアプローチになると思われました。
実際に出てきたマシンは確かにどのチームも昨年型との共通点が多く、そこにハイノーズ化やサイドポッドの強烈な絞り込みなどの「レッドブル的トレンド」を取り込んでいるように見えます。まあ、空力レギュレーションが大きく変わらないシーズンが何年か続くと、マシンの形状がチーム間で似通ってくるのは F1 の歴史なので(笑。また、メルセデスやルノーがリヤにレッドブル同様のプルロッドサスペンションを採用してきたのも興味深いです。

合同テストもこれからという段階で、デザインだけでマシンの実力をはかるのは馬鹿げていますが(それができれば空力デザイナーは苦労しないわけで)、それでもやっぱりトップチームのクルマは「見るからに速そう」だなと。おそらくレッドブル、フェラーリ、マクラーレンは今年も速いのでしょうが、そこにメルセデスやルノーがどのように絡んでくるか、今から楽しみです。

また、小林可夢偉のザウバー C30 も、マシンデザインは昨年の正常進化版ながら、カラーリングが変わって随分見栄えのする印象になりました。昨年のノーズにあった BMW 時代の「キドニーグリル」の名残のようなラインもなくなり、また昨年は全体的に白かったボディに多くのスポンサーロゴが掲げられて、F1 らしい見た目に。フロントノーズとエンジンカウルの中央に描かれた赤い「Claro」のロゴが日の丸っぽくて、可夢偉によく似合います。このマシンで昨年以上の活躍を見せてほしいですね。

あと、ブルーノ・セナがロータス・ルノーのサードドライバーに就任しています。叔父アイルトン・セナがデビューした旧トールマンの流れをくむチームで、アイルトンが初優勝したときに乗っていた JPS ロータス風カラー(黒×金)のマシンとレーシングスーツに「あの顔」が収まる絵には、感慨深い思いを禁じ得ません。
チームとしても、どちらかというと実力よりはマーケティング狙いの意味合いが強い起用なのかもしれませんが、是非ともここで頭角を現してほしいところ。

やっぱり新車が出そろってくると開幕の気分が高まってきますね。今年も楽しみだ!

投稿者 B : 01:11 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2010/12/10 (Fri.)

ロータス・ルノー GP が誕生

ロータス・ルノーGP誕生!グループ・ロータスとルノーが提携を発表 【 F1-Gate.com 】
グループ・ロータス 「ロータスが2チームあっても問題ない」 【 F1-Gate.com 】

マレーシアの国営企業プロトンの傘下にある「グループ・ロータス」(ロータス エリーゼやヨーロッパなどを製造・販売している自動車メーカー)が、ルノー F1 チームの株式を取得して同チームのタイトルスポンサーとなることを発表しました。この結果、来季からのルノー F1 チームは「ロータス・ルノー GP」として参戦することになります。

・・・これ自体は以前から噂も流れていた、普通のチーム買収のニュース。ですが、問題は、「ロータス・ルノー」となるチームが既に F1 に参戦していることです。もちろんそれは今季の新興チームとしては最上位の成績を収めた「ロータス F1 チーム」のこと。

どうしてこうなった?という話ですが、もともとのチーム・ロータスの設立から現在に至るまでの経緯をまとめてみました(私調べなので間違っている部分があるかもしれません)。

  • 1952 年にコリン・チャップマンが「ロータス・エンジニアリング」(現在のロータス・カーズ)を設立
  • 1958 年、それまで F2 等で活動していたロータス・エンジニアリングが「チーム・ロータス」として F1 に参戦
  • 1960 年代、ジム・クラークを擁してチャンピオン獲得、フェラーリ等と並ぶ強豪チームに成長
  • 1970 年代、エマーソン・フィッティパルディやマリオ・アンドレッティ等とチャンピオンを獲得
  • 1983 年、ルノーエンジン獲得
  • 1985 年、デビュー 2 年目のアイルトン・セナがチームに加入。チャンピオン争いを繰り広げる
  • 1986 年、ロータス・カーズが GM 傘下に
  • 1987 年、ホンダエンジン獲得および中嶋悟が加入。イギリス GP ではウィリアムズと共にホンダエンジンによる 1-2-3-4 フィニッシュを達成
  • 1988 年、セナがマクラーレンに移籍し、入れ代わりにネルソン・ピケが加入
  • 1989 年、エンジンをジャッドに変更。低迷期へ。この後エンジンはランボルギーニ→フォード→無限ホンダと変遷
  • 1994 年、マレーシアの国営企業プロトンがロータス・カーズを買収
  • 1994 年、カストロールのスポンサー離脱により資金難に。債権者の一人であったデヴィッド・ハントがオーナーに。この時点でチームとロータス・カーズとは直接的な関係がなくなり、チームの商標権だけがハントに移る
  • 1995 年、「パシフィック・チーム・ロータス」として参戦するも、一年でチーム消滅
  • 2010 年、F3 チームのライトスピードが F1 への参戦権を獲得。マレーシアのエアアジアを所有するトニー・フェルナンデスがチーム代表となり、チーム名をマレーシアつながりで「ロータス F1 チーム」に決定。チーム名の使用権はデヴィッド・ハントが許諾
  • 2010 年 9~11 月、ロータス F1 チームがコスワースとの契約解除、レッドブルとのギヤボックス供給契約、ルノーとのエンジン供給契約を立て続けに発表。また、2011 年からはチーム名を「チーム・ロータス」に改めると発表(デヴィッド・ハントが許諾)。カラーリングは 1970 年代後半~1980 年代前半に使用された JPS(タバコブランドの John Player Special)カラーを彷彿とさせるブラック×ゴールド
  • 2010 年 12 月、グループ・ロータス(プロトンの子会社でロータス・カーズを所有する企業)がルノー F1 チームの株式取得と 2011 年より同チームのタイトルスポンサーとなることを発表。チーム名は「ロータス・ルノー GP」で、カラーリングはブラック×ゴールド
  • 2011 年は「チーム・ロータス(エンジンはルノー)」と「ロータス・ルノー GP」が F1 に参戦することに。カラーリングはどちらもブラック×ゴールド ←イマココ
要するに 1994 年のチーム・ロータスの消滅時にチームと自動車メーカーのロータスとの関係がなくなり、チームの名称権だけが第三者の手に渡ってしまったことがそもそもの発端のようですが、ややこしいですね・・・。しかも、グループ・ロータスの親会社であるプロトンがロータス F1 チームに「チーム・ロータス」の名称使用権を認めようとしていないのに、当のグループ・ロータスは「ロータスが 2 チーム存在しても問題ない」と容認の姿勢を見せているらしいので、余計に混乱します。

来年はどっちも「ロータス・ルノー」でカラーリングは黒金、だとどう見分けたり呼び分けたりしていいか分からないですね。マイク・ガスコイン(ロータス F1 チームのほう)はやっぱりブリティッシュグリーンのままのほうが良いかな、と言っているらしいですが・・・。もういっそのこと「本家ロータス」と「元祖ロータス」でいいんじゃないの(´д`)。
というか、カラーリングに関しては、今年のブリティッシュグリーンにイエローストライプはチームカラーだから分かるけど、ブラック×ゴールドってたまたま全盛期にスポンサーだった JPS のカラーであって、ロータスとは直接関係ないんじゃないかと・・・。

なんか開幕までまだまだもめそうな話ですね。どう進展するか、しばらくは静観です。

投稿者 B : 00:14 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2010/11/15 (Mon.)

F1 アブダビ GP 2010

アブダビGP決勝:ヴェッテルが逆転でワールドチャンピオンに!! - GPUpdate.net

アロンソ、ウェバー、ヴェッテル、ハミルトンの 4 人にチャンピオンの可能性を残したまま迎えた最終戦アブダビ GP。とはいえポイント上はアロンソが圧倒的有利、ヴェッテルの「サポート」があればウェバーにも勝ち目が。ハミルトンの可能性は数字上残っているというだけで、実質的には不可能に近く、ヴェッテルは 2007 年のライコネンのような状況になればあるいは・・・といったところ。2 人のドライバーのイコールコンディションを身上とするレッドブルの立場を考えれば、最終戦でもヴェッテルが当然のように優勝してウェバーが 2 位、アロンソが 3 位表彰台でそのままチャンピオンかな・・・?というのが私の予想でした。
が、そこは「ストップ&ゴー」系のヤス・マリーナサーキット。F ダクトの完成度が高く、ストレートが伸びるマクラーレンとルノーの 4 台が面白い具合に絡んできてくれました。まず予選はヴェッテル-ハミルトン-アロンソ-バトン-ウェバー-マッサの順。アロンソの後ろからのスタートでウェバーがチャンピオンに向けては苦しくなったのに加えて、アロンソもマクラーレンの 2 台に挟まれる形で「何か起きてもおかしくない」状況。案の定ノーポイントだけは避けたいアロンソは、スタートでバトンの先行を許してしまいます。

そしてシーズンを通して圧倒的な速さを誇ったレッドブル RB6 が、なぜかこのアブダビではウェバー車だけがまるで凡百の F1 カーになったかのように速さを失い、アロンソについていくのがやっと。予選でオプションタイヤを使い切ったこともあって早々にピットイン、したところからドラマが始まりました。
実際にはこの時点でウェバーのチャンピオンの可能性はほぼ消えていましたが、ピット戦略で交わされたくない、できればウェバーの前でゴールしたいアロンソが、タイヤのライフが残っているにも関わらずウェバーを追うようにタイヤ交換。結果、全車がタイヤ交換を終えた時点でアロンソはペトロフ(ルノー)の後ろ、7 位に。ウェバーはさらにその後ろ、8 位というオーダー。

いっぽう、このサーキットでも終始マシンの状態が良く、タイヤを労りながら走れるだけの余裕があったヴェッテルは、後続とのマージンをきっちり築き、ヴェッテルらしい勝ち方で完勝。優勝だけではチャンピオンになれない前提状況ながら、アロンソとウェバーが下位に沈んだことで、2007 年のライコネンと同様に 3 位からの逆転チャンピオンを獲得しました。

CS の解説で川井ちゃんも言ってましたが、今回のレースはまさに「攻めに行った者と守りに行った者の明暗」が出たなーというのが正直な感想。ウェバーはどう見てもここで勝てそうな気配がありませんでしたが、アロンソのほうは完全に「守りに入った」戦略が裏目に出てしまったと思います。ウェバーを牽制せずに前を見て、ヴェッテルを追いかける戦略をとっていれば、変なところでルノーに引っかかることもなく、チャンピオンになれるポイント圏内でレースを終えられた可能性は高かったはず。それをせずに中途半端な戦略でアロンソのレースを台無しにしたフェラーリは、今シーズン序盤にも同じようなミスを何度かやらかしていましたが、最後の最後にそれがまた出てしまいました。
また、シーズンのかなり早い時期から事実上「アロンソのチーム」としてナンバーワン体制が出来上がっていたにも関わらず、マッサがあまりアロンソのサポートとしての仕事を果たせていなかった(ドイツ GP でのチームオーダー問題と、モンツァでのハミルトン撃墜(ぉ)くらいか)ことも地味にポイント上は影響していたかと思います。今年のマッサの駄目っぷりは目に余るものがあり、私なら早々に契約解消してクビサあたりをセカンドドライバーに迎え入れたくなりそう。

ウェバーもウェバーで日本 GP くらいまではものすごく安定してポイントを積み重ねてきていたのに、韓国 GP でいよいよシーズン終盤に入ってくると途端に乱れ、自らのプレッシャーに敗れたのかなあ・・・という印象です。

いっぽうのヴェッテルについては、あの自滅したベルギー GP のときに「ヴェッテルが残りのシーズン中に成長してチャンピオンシップ争いに残るのか、今季はこのまま、メンタルを鍛えて来年再挑戦となるのか」ということを書きましたが、ベルギーでの惨敗から見事なまでに立ち直り、精神的に一回りも二回りも成長したように見えます。ベルギーの後、イタリア GP 以降の彼の成績は 4-2-1-R-1-1 位という立派なもの。リタイアは韓国でのエンジンブローのみ、シンガポールでの 2 位も予選の戦略失敗がなければ優勝していた可能性だってあったのだから、本当にもう「最後までひとつひとつ勝っていく」ことだけを考え、それを見事に実践してみせたヴェッテルの成長ぶりには刮目させられました。
逆に言えば、シーズン開幕から最後まで圧倒的に速いマシンを携え、チーム内でも十分なサポートを得られていたにも関わらず最後の最後で逆転チャンピオンという結果には疑問符の一つもつけたくなりますが、仮にこれでヴェッテルのメンタルが克服できたとするならば、あとはレッドブル自体のエンジニアリングの信頼性の問題になってくるでしょう。

こうして現在の F1 における間違いなく「最速のドライバー」が、「最強のドライバー」であるアロンソを下して初のチャンピオンに輝いたわけですが、おそらくヴェッテルは今後数年にわたってアロンソやハミルトンと鎬を削りながら、何度かチャンピオンに輝くことになると思います。特にアロンソとの関係はかつてのセナとプロストの関係とも重なって見える部分があり、何か新しい時代の幕開けさえ予感させられます。これでライコネンが戻ってきて、ハミルトンも加えて四つ巴(一応バトンとウェバーも加えてあげよう、六つ巴(笑))の争いが観られたらこんなに幸せなことはないのですが、それはちょっと叶わぬ願いかなあ。
でも、今年は本当に過去 20 年を遡ってもセナ・プロ時代くらいまで行かないとこれほどエキサイティングなシーズンはなかったと言うくらい、面白い一年でした。開幕戦で「こりゃ一年中高速パレード走行を観させられるハメになる」と思ったのが、全くの杞憂でしたね(笑。

来年はマルチディフューザーや F ダクトの禁止だけでなく、タイヤサプライヤーもブリヂストンからピレリに変更という、大きなテクニカルレギュレーションの変化が起こります。これはまた各チームの戦略分布図が塗り替えられ、昨年のブラウン GP のようなチームが現れないとも限りません。既に 4 ヶ月後に迫ったその開幕戦まで、しばしの休息といきましょう。

そして、浜島さんをはじめブリヂストンスタッフの皆さん、長い間お疲れさまでした。ありがとう!

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2010 | コメント (0) | トラックバック

2010/11/08 (Mon.)

F1 ブラジル GP 2010

ブラジルGP予選 ポールポジションはヒュルケンベルグ!! - GPUpdate.net
ブラジルGP決勝 レッドブル1ー2でタイトル争いは最終戦へ - GPUpdate.net

2010 年シーズンも大詰めとなった F1、鈴鹿から 3 戦連続で雨絡みとなったブラジル GP。ウェットからドライに変わっていく路面状況での予選は今年一番面白い内容になりました。初めて走る路面の状況を読み切り、アタックのタイミングも完璧に決めたルーキー、ウィリアムズのニコ・ヒュルケンベルグがレッドブルに 1 秒以上の大差をつけて PP 獲得!それにヴェッテル、ウェバー、ハミルトン、アロンソと続くグリッド。
ここまでイマイチ目立つパフォーマンスを見せられておらず、今季限りで放出か?という噂も流れたヒュルケンベルグですが、ここに来て一気に株を上げました。不確定要素が重なったとはいえ走りで強い印象を与えることが最も重要な F1 で、この結果を残したことは来年に繋がるはず。テスト禁止レギュレーションで若手が経験を積めず、頭角を顕しにくい現状でもあるので、これが彼の F1 キャリアで良い方向に繋がっていくことを祈ります。

一転して決勝レースは退屈な展開。マシンのセットアップが決まらないヒュルケンベルグが序盤のうちにトップ 5 から脱落することは目に見えていましたが、スタート後すぐにヴェッテルとウェバーが 1-2 体制を築いてからは、生中継の時間が遅かったこともあり(日本時間で 0:50~)、睡魔との戦いになってしまったほど退屈なレースでした。まあそれがレッドブルの真骨頂、勝ちパターンではありますが・・・。

ポディウムはヴェッテル-ウェバー-アロンソという、実質チャンピオンシップを争っている 3 人で分け合う形になりました。今回のレースでは優勝がほぼ必須条件だったヴェッテル、少なくともアロンソの前でゴールしたかったウェバー、悪くてもウェバーの直後でゴールしておきたかったアロンソ、それぞれのチャンピオンシップにおける必要条件は満たした形のリザルト。ポイントはアロンソ 246pts、ウェバー 238pts、ヴェッテル 231pts という関係となり、チャンピオン決定は最終戦アブダビに持ち越されましたが、それぞれのチャンピオン獲得条件をざっと並べるとこんな感じ:

  • アロンソ: 1、2 位で他車の順位に関わらず戴冠。3、4 位の場合はウェバー 2 位以下で戴冠
  • ウェバー: 1 位でアロンソが 3 位以下の場合、2 位でアロンソ 5 位以下の場合に戴冠
  • ヴェッテル: 1 位でアロンソ 5 位以下かつウェバー 3 位以下の場合に戴冠
この 3 人が誰もポディウムに乗らない、ということは現在の勢力図を見る限りまずあり得ないと思われるので除外して良いでしょう。こうして見ると、アロンソはアブダビでかなり堅実な戦略でもチャンピオンの可能性が高く、圧倒的に有利な状況にあります。ハミルトンやクビサあたりがこの 3 人に絡んでくるとまた状況は変わりますが、ここ数戦ではレッドブルとフェラーリ(※ただしアロンソのみ)の速さが抜きん出ているので。

あと重要なファクターは「ヴェッテルがウェバーをアシストするかどうか」。アブダビでもブラジルと同様にヴェッテル-ウェバー-アロンソというオーダーになる可能性が高く、ここでヴェッテルがウェバーにポジションを譲ってアロンソを抑える役割に徹すれば、ウェバーがチャンピオンを獲得する可能性はグッと高まります。ただレッドブル自体がチームオーダーを否定する立場を取っていることを考えると、仮にドライバーズタイトルがかかっているとしても最後までそのスタンスは変わらないだろうなあ。
私がヴェッテルだったら「同じマシンに乗るチームメイトにチャンピオンを獲らせる(=自分が負けたことになる)くらいなら、違うチーム/マシンのドライバーに負けた方がマシ」と考えるかもしれません。1999 年のシューマッハーがまさにそうだったように(ハッキネンと最終戦までチャンピオン争いを繰り広げたアーバインをサポートせず、あえてハッキネンを勝たせるような走りをしたように見えた)、仮に自身のチャンピオンの可能性がなくなっても、ウェバーには譲らないだろうと思います(笑。

泣いても笑ってもあと 1 戦、アブダビ GP まではもう 1 週間を切っています。ブラジルからほぼ地球の裏側まで移動する F1 2010 最終戦も、目が離せそうにありません。

投稿者 B : 23:00 | F1 | Season 2010