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2011/10/08 (Sat.)

F1 日本 GP 2011 公式予選

ベッテル、得意の鈴鹿でポール獲得! | 日本GP | F1ニュース | ESPN F1
可夢偉、7番グリッドからスタートへ | 日本GP | F1ニュース | ESPN F1

2011 年の F1 グランプリも、いよいよ日本にやってきました。「バトン優勝、ヴェッテル無得点」という条件を満たさない限りヴェッテルの 2 年連続チャンピオンが確定してしまう、明らかにヴェッテルの戴冠グランプリではありますが、それでも鈴鹿は私も毎年最も楽しみにしているグランプリ。そりゃ興奮するというものです。

予選はヴェッテル/レッドブルが圧倒的・・・かと思いきや、ここでもマクラーレンが良い。ヴェッテルの予選アタックで少しミスがあったとはいえ、Q3 タイムでバトンがヴェッテルに 0.009 秒差に迫るという内容で、ヴェッテル PP、バトン 2 位という布陣に。それに続くハミルトン、マッサ、アロンソ、ウェバーというのはまあ順当なところでしょうか。

チームリーダーとして 1 年ぶりの凱旋となり、昨年日本中を沸かせてくれたような健闘が今年も期待される小林可夢偉。マシン性能としてはルノー、トロロッソ、フォースインディアに完全に逆転され、Q3 進出が厳しい状況ではありました。
Q1 ではオプションタイヤでのアタックでトップタイムを記録し、Q2 ではザウバーを侮ってタイヤ温存戦略に出たトロロッソをうまく喰えたという面もありましたが、ヘアピンで微妙にタイヤロックしながらもラップタイムをうまくまとめて見事 Q3 進出。で、Q3 ではレースシミュレーションのためプライムタイヤで 2 周だけ走って(タイム計測はせず)タイヤ温存策に出ましたが、ミハエルとルノーの 2 台がタイヤ温存で完全に出走しなかったため、結果的に 7 番グリッドを獲得。自己最高グリッドからのスタートとなりました。
そうはいってもザウバー C30 は決勝で 3 強に追いつける戦闘力は持ち合わせていないので、実際には後ろから追い上げてくるミハエルやルノーからポジションを守るレースになることは間違いないでしょう。が、守りに入るのではなく、攻めのレースを見せてほしいところ。どういうタイヤ戦略をとるのかも含め、注目です。

投稿者 B : 23:08 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/10/04 (Tue.)

F1 速報をスマートデバイスで読む

多くの情報がインターネットベースで済んでしまうようになった昨今、紙の雑誌を買うこともほとんどなくなりましたが、私は「F1 速報」だけは毎号買っています。F1 関連のニュースもニュースサイトで網羅されてはいますが、レースの細かい考察やマシンの技術解説、チームの裏事情といった情報はなかなかネットには出てこず、雑誌頼み。こういうのはチームやスタッフとの長年の付き合いから得られる取材の成果でしょうから、それこそ既存媒体の強みを発揮できている雑誌だなあ、と思います。

F1 速報は木曜日発売で、以前は恵比寿にある某モデルカーショップで水曜日に早売りが出ていたので、わざわざ買いに行ったものでしたが、3 年ほど前に潰れてしまって以来、発売日にしか買えなくなりました。しかも最近は忙しすぎて書店が開いている時間帯に帰れず、読みたいのに読めない・・・という状況が続いていて、この雑誌こそ早く電子版を出してほしい、と思っていたら、ようやく始まったようです。

『AS BOOKS』がiPhone/iPad用アプリをリリース - インフォメーションニュース ・ F1、スーパーGT、Fニッポン etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)

AS BOOKS

三栄書房が扱うモータースポーツ誌全てが対象ということで、F1 速報だけでなく AUTOSPORT、Racing on なども電子化。しかも、紙版よりもちょっとだけ安い。対応プラットフォームは iOS、Android。ということで、私もさっそく iPad でダウンロードしてみました。

AS BOOKS

App Store で「AS BOOKS」アプリをダウンロード。ただ、このアプリは雑誌の管理と閲覧のみの機能で、購入はブラウザからオートスポーツブックスの Web サイト上で行います。ちょっと導線としては分かりづらいような・・・。

さておき、今回は F1 速報の前戦シンガポール GP 号を購入しました。
購入が完了すると、オンライン(オートスポーツブックス)の自分のアカウントの本棚に登録されて、そこから該当する雑誌のサムネイルをタップすると、AS BOOKS アプリで雑誌が開きます。雑誌の閲覧方法はいったんスマートデバイスにダウンロードするか、オンライン上の雑誌データをそのまま開くか(つまりはストリーミング)を選べます。

AS BOOKS

iPad で F1 速報を開いたときのイメージはこんな感じ。鮮やかな IPS 液晶のおかげで、カラーコンテンツもきれいに表示されています。ただサイズは紙版に比べると一回り小さく、ちょっと凝縮感がありますね。

AS BOOKS

iPad の画面に 1 ページ全体が映るように表示させたところ。紙媒体よりもちょっと小さめですが、文字の可読性はなんとか大丈夫。読めるレベルです。

※著作権保護の観点から、テキストの一部にモザイクを入れていますが、三栄書房さんから物言いがついたら取り下げます(^^;;

AS BOOKS

最大までズームしたところ。拡大するとそれなりに JPEG っぽい圧縮ノイズは目立ちます。が、実用的に閲覧するサイズ、という意味ではまあ許容範囲。

AS BOOKS

なお、iPad を横にしてやると、自動的に画面も 2 ページ見開き表示になってくれます。サイズ的にはさすがにテキストの判読が厳しいレベルになってきますが、雑誌コンテンツは特に写真の見開きが多いので、そういうものの全体像が掴めるのはありがたいです。Sony Reader でコミックを読む際にも、見開き表示に対応していないのが物足りなかったので、やっぱり雑誌やコミックを楽しむなら大画面のタブレットのほうが向いていると思います。

AS BOOKS

ただ、残念なことに、見開きは左右のページが完全にギャップレスにはなっておらず、微妙に繋がっていません。ページ間に空きピクセルはないものの、若干寸詰まりになってしまっています。例えば↑のページでは、「VODAFONE」の「F"O"N」のあたりのピクセルが数列欠落しているのが判るでしょうか。全体表示で、見開きのあくまで「雰囲気」としては楽しめるレベルではありますが、「見開きページだとページ間が切れる」という紙の特性に対する電子版のアドバンテージになり得ると思っていただけに、もったいない。

AS BOOKS

F1 速報の中でも最もフォントサイズが小さいページのひとつ、津川哲夫氏のテクニカルチェックのコーナー。単ページ表示でも読みにくいレベルですが、拡大表示なら問題なく読めます。写真に関しては、ある程度の拡大率までついてきてくれる解像度を持っているので、こういう細かい写真が重要なページでも特に不満はありません。

AS BOOKS

続いて操作性について。F 速は細かなレース展開や各種データなど、各レースごとのデータベースとしては馬鹿にできない情報量を持っています。紙媒体ならいざ知らず、電子書籍でページをぺらぺらめくりながら情報を漁っていくのでは効率が悪すぎます。が、電子版 F 速はちゃんと検索に対応しており、テキスト検索で欲しい情報を探し出すことができます。
ページを拡大したときにテキスト部分に圧縮ノイズが見えたので、単に画像データとしてしか保持されていないのかと思ったら、ちゃんとテキスト情報も埋め込まれているんですね。

AS BOOKS

検索結果をタップすると、該当ページにジャンプします。で、検索した文字列の前後を含む箇所がハイライトされています。ただ、(プラットフォームやアプリのバージョンにもよるのかもしれませんが)ページによってはハイライトの位置が該当の文字列とは少しずれた位置についていることもあり、まだまだ枯れてないアプリなんだなあ、というのが見える一面も。

AS BOOKS

前ページのサムネイル一覧も表示できます。
私は F 速を頭から順にではなく、けっこうあちこち行ったり来たりしながら読むほうです。特にレース内容についてはスカパー!で観て、かつニュースサイトでチェックした上で自分の blog に感想を書いているので、あまり重視していません(笑。雑誌にはむしろチーム事情やテクニカル情報を求めているので、買ったらまず開くページは「村山文夫のグランプリ天国」(←なぜ
さておき(笑)、そういういかにも雑誌的な行ったり来たり読みも、サムネイル一覧からなら比較的自然に行えます。

あと、読んでいて気づいたんですが、電子版には広告がほぼ入っていません。まるまる広告のページがないだけでなく、ページ半分が広告、というようなページでも、その部分が白紙になっているという徹底ぶり。広告費の問題が(紙媒体ではない、という契約の観点で)解決されていないのか、それとも電子版の販売時期と広告の有効期間とのアンマッチが原因なのかは分かりませんが、ちょっと驚きました。というか、一般誌に入っているような広告と違って、こういう専門誌の場合、私は広告を見てチームグッズの発売状況をチェックしていたりもするので、広告がないのはむしろ残念だったりして・・・。

AS BOOKS

この「AS BOOKS」アプリはマルチプラットフォームになっていて、iOS だけでなく Android 版も用意されています。なので、Xperia でも読むことができます。一度コンテンツを購入したら追加料金なしで別プラットフォームで読めるという、コンテンツ配信のあるべき姿。まあ、Xperia だとさすがに画面が小さくて読みづらいので、基本的に F 速が発売される木曜日にはカバンにタブレットを入れて通勤することになると思いますが。
ただ、悔しいことに現時点では「AS BOOKS」アプリの Honeycomb(Android 3.x)対応版がリリースされておらず、Android タブレットで F 速を読むことができません。雑誌の紙のサイズは見開き等を考えても 4:3 よりも 16:10 くらいのアスペクト比向きだし、Android タブレットは iPad よりも解像度が高いので(Retina Display な iPad HD が出るという噂もありますが)、むしろ Honeycomb 版を早く出してほしいんですけどね・・・。

あと、Web ストアで書籍を購入し、管理と閲覧をプラットフォームごとのアプリで行うという方式は(導線のわかりにくさはさておき)マルチプラットフォームへの対応のしざまとしてはよくできていると思います。が、欲を言えば、「出版社ごとに本棚がある」という仕組みはスマートではないんですよね。これは三栄書房さんの問題というよりは、出版業界側の問題だと思いますが、買う書店はバラバラでもいいけど、自分の本を管理する書棚はひとつであるべきでしょう。そもそも雑誌の電子配信そのものすらまばらにしか始まっていない状況で言うのも酷だとは思いますが、業界の人々には是非ともその実現を目指してほしいです。

ともかく、F 速の電子化は長年の希望だったので、ようやくといった感じです。F 速は毎号買うけど、かさばるのでシーズンオフには別冊の「F 速 PLUS」だけ残して棄てちゃうんですよね・・・。むしろ PLUS と毎年の総集編も、今ならキャンペーン価格で出てるし、この際電子化して本棚を空けたいほど。紙版の所有者向けにもう少しお得になるキャンペーンとか、ないものですかね・・・。

投稿者 B : 22:22 | Book | F1 | eBook | コメント (0) | トラックバック

2011/09/26 (Mon.)

F1 シンガポール GP 2011

シンガポールGP決勝 ヴェッテル優勝、タイトルは日本GPへ持ち越し - GPUpdate.net

シンガポール GP はヴェッテルの圧勝。シンガポールに滅法強いアロンソ(初開催の年はクラッシュゲートという事件があっての優勝でしたが、それでも)が奮起してくれるかと思いましたが、タイヤとのマッチングに苦しみ 4 位。代わりにバトンががんばってくれたおかげでヴェッテルのチャンピオン確定は免れましたが、それでもヴェッテルがチャンピオンにかなり確定的な王手をかけた状態となりました。

ヴェッテルがスタートから逃げを打ち、3 周目にはもう DRS 圏外を走っているという得意の勝ちパターンに入ったおかげで、終盤までヴェッテルが画面に映ることがほとんどないという、観客としてはつまらないレース(笑。中団では差し合いがありましたが、これほど荒れないシンガポールも珍しいというくらいに落ち着いたレースでした。
しかし今回もマッサに絡んだハミルトン。無茶をする必要のないところで仕掛け、アクシデントの原因を作ってペナルティを受ける・・・という展開はもう今年の定番となったようなもので、今回もドライブスルーを受けていました。それでも最終的にポイント圏内に戻ってくるのがマクラーレンとハミルトンの速さなのだとは思いますが、もうちょっと落ち着いたレース運びを見せてくれれば、チャンピオンシップももう少し白熱したかもしれないのに、と思うと、いかにももったいない。バトンの力強いレースと比較すると、イコールコンディションとはいえもうマクラーレンはバトン中心に組み立てた方が良いんじゃないの、とすら思います。逆にバトンは戦略で勝つときは勝ち、実力でもきっちり上位に食い込めるあたり、派手さは少ないものの、マシンの出来次第では来年はヴェッテルのライバル最右翼になる可能性も高いのではないでしょうか。

残念だったのは何と言っても可夢偉。というか、後半戦は残念な話ばかりな気がしますが、予選 Q2 でのクラッシュは可夢偉本人のミスだったとはいえ、レースは相変わらずレースエンジニアの不手際で獲れるポジションをみすみす逃してしまったようなもの。セーフティカー導入時に例によってピットインのタイミングを誤り、ポジションを争っていたはずの相手から一周遅れになってしまうという、あり得ないミス。その後、青旗無視でペナルティを喰らってしまったこともあり、可夢偉のレースは完全に終わってしまいました。
トップチームのシートがほとんど動かない中にあっては、可夢偉にとってはザウバーがベストな選択肢ではあるにせよ、あくまで消去法でのベストにすぎないわけで、マシンのポテンシャルはともかく開発が息切れするチーム体制、それ以上に臨機応変な対応ができないレースエンジニア、とか可夢偉はこのままザウバーにいたら駄目になってしまうと思います。来年はもう契約があるので動けませんが、2013 年こそもっといいチームのシートを獲得してほしい・・・。

チャンピオンシップは確定しなかったとはいえ、一応権利が残されているのはバトンのみ。しかも残り 5 戦で 124pt 差という、もう決定的な差がついてしまいました。だって 5 戦のうちヴェッテルが 1 回でも 10 位以内に入れば、バトンが残り全勝したとしてもヴェッテルのチャンピオンが確定という・・・。もう 99.999% ヴェッテルのチャンピオンは決まったようなものですが、鈴鹿まで持ち越してくれただけでも良しとしましょう。
次は 2 週間後、ヴェッテルが「神が作ったサーキット」と表現した鈴鹿サーキット。ここで、ミハエル・シューマッハー以来の 3 年連続優勝をもって、ヴェッテルがチャンピオンを決定するか。コースとの相性で言えばレッドブルが優勝の最右翼であることは間違いがないので、そこだけに注目が集まります。また、可夢偉は去年のようなオーバーテイクショーを見せてくれるのか。クルマの仕上がり的には厳しいような気はしますが、また胸が熱くなる走りを見せてほしいものです。

さあ、今年もまた日本グランプリの季節がやってきました。

投稿者 B : 00:59 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/09/25 (Sun.)

SUPER AGURI SA07

先日インディジャパン ザ ファイナルに行った際に、ツインリンクもてぎ内にあるホンダコレクションホールも覗いてきました。常設展示は去年も撮ってきたので割愛しますが、今年は琢磨凱旋を記念してか、スーパーアグリの SA07 の展示があったので、舐めるように撮影してきました(笑。

SUPER AGURI SA07

[ Sony Cyber-shot DSC-HX9V ]

コレクションホールには HRF1 チームの RA106(バトン車)が常設展示されているようですが、SA07 は今回特別展示だったもよう。SA07 は RA106 のマイナーチェンジ版にすぎないので、カラーリング以外はほぼ同じではありますが、私は SA07 の実車を間近で見るのはこれが初めて。RA106 は第三期ホンダでは最も好きなクルマですが、SA07 もそれと同じかそれ以上くらいに思い入れのあるクルマです。なんといってもカナダ GP で最速マクラーレンを駆る当時のチャンピオン・アロンソをぶち抜いたマシンですからね!

SUPER AGURI SA07

[ Sony Cyber-shot DSC-HX9V ]

コクピット。ここに琢磨が収まってたんですね・・・。年齢的におそらくもう F1 のシートに座ることはないだろうと思うと、感慨深いものがあります。

SUPER AGURI SA07

[ Sony Cyber-shot DSC-HX9V ]

フロントウィングは今見ると異様な形状。2009 年のレギュレーションからウィングの幅と最低地上高が変更になったので、当時のウィングは今よりも小さく、かつ中央部以外が妙に高くなっていて、奇妙なカタチをしていますね。また、現在のマシンはエンドプレートの外側に整流板が配置されたり、形状としてはさらに複雑になっていますし、より薄いハイノーズが主流になっています。

SUPER AGURI SA07

[ Sony Cyber-shot DSC-HX9V ]

サイドポンツーン周辺は現在の F1 マシンと最も形状が異なるところではないでしょうか。大型のチキンウィング、チムニー(閉じられていますが)、カウル後方からタイヤに向かって伸びるウィングなど、最もボディ後方の空力付加物が多かった時代のマシンです。このゴテゴテした状態は美しくないので個人的にはあまり好きではない(^^;;

SUPER AGURI SA07

[ Sony Cyber-shot DSC-HX9V ]

斜め後ろから。やっぱり今のマシンと違ってゴチャゴチャしてますね。そしてエキゾーストパイプが背中から出ているのがやっぱり時代を感じます(^^;; 今年のマシンは皆エキゾーストブローのためにディフューザー近く、あるいは前方/側方排気になってますからね・・・。

SUPER AGURI SA07

[ Sony Cyber-shot DSC-HX9V ]

リヤエンドも今とは全く違います。リヤウィングは現在のものに比べて幅が広く、全高も低め。そしてマルチディフューザーやエキゾーストブロー、プルロッド式サスペンションなどがない時代のものなので、メカ的な構造は今よりもシンプルです。これがほんの 4 年前(実質的には 5 年前)のマシンと考えると、レギュレーションの変化もさることながら、F1 の進化のスピードたるや恐るべし。

リヤウィングエンドプレート内側にはそれぞれ「挑戦」「闘志」の文字が。また、アッパーエレメントの「HONDA」ロゴももう見ることができないかと思うと・・・。

SUPER AGURI SA07

[ Sony Cyber-shot DSC-HX9V ]

コレクションホール自体、コースとの巡回バスの時間次第で混んでいたり空いていたりするようですが、この SA07 の展示にはさすがにずっと人だかりができていましたね。常設展示の RA106 にはそれほどではなかったので、やはり SAF1 と琢磨人気さまさま、といったところでしょうか。もてぎ自体にも去年に引き続き SAF1 や B・A・R ホンダのシャツやキャップをかぶっていた人がたくさんいました。琢磨のおかげでこれだけ F1 からファンを呼び込むことができたのに、インディジャパンが今年で最後とか、もったいなさすぎるでしょう・・・。

SUPER AGURI SA07

[ Sony Cyber-shot DSC-HX9V ]

SA07、およびそのベースとなった RA106 は極端に言うと B・A・R の初代 BAR001 から順当進化の積み重ねで開発されたようなマシンなので、かなりコンサバめのデザインをしています。今見ても、また 2007 年当時のマクラーレンやレッドブルあたりと比較しても面白味に欠けるデザインではありますが、曲面の使い方が素直で私は好きですね。特に、後継機である RA107(≒SA08)や RA108 が攻めすぎて不細工なデザインになってしまった(しかも遅かった)ので、特に RA106/SA07 は良いマシンだったと思います。SAF1 が参戦初年度を戦った SA05/SA06 も好きでしたけどね。

それにしてもブリヂストンすら撤退してしまった今となっては、POTENZA ブランドのグルーブドタイヤすら懐かしいですね・・・。

SUPER AGURI SA07

[ Sony Cyber-shot DSC-HX9V ]

琢磨のヘルメット、グローブ、レーシングシューズも展示されていました。実際にレースで使用されたものですが、なぜかこれだけ SAF1 出はなく 2005 年の B・A・R ホンダ時代のもの(笑。

SUPER AGURI SA07

[ Sony Cyber-shot DSC-HX9V ]

SAF1 は事実上 HRF1 のセカンドチーム(の割にニック・フライとの確執が取り沙汰されてましたが・・・)で、この SA07 も独自開発じゃないとか批判もされていましたが、それでもスペイン GP での初ポイント、アロンソをオーバーテイクしての 6 位入賞、親チームである HRF1 にもシーズン終盤の日本 GP まではポイントで上回るなど、非常に思い出深いマシン。実車を見られてとても感激しました。

投稿者 B : 20:45 | ComDigi | F1 | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2011/09/20 (Tue.)

INDY JAPAN THE FINAL

一昨日、ツインリンクもてぎへインディジャパン観戦に行ってきました。

INDY® JAPAN THE FINAL | ツインリンクもてぎ

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO ]

14 年続いたインディジャパンも今年で見納め。しかも例年のオーバルコースが震災の影響で使用できず、最初で最後のロードコースでの開催となりました。私はインディジャパンは 2 度目でしたが、インディもさることながら佐藤琢磨がレースを走る姿が事実上これで見納めになってしまう可能性が高かったので、無理を押して行ってきました。

今回はバスツアーで行ったのですが、同行の某氏とバス乗り場集合でチケットをその場渡し、という段取りにしていたところ、某氏が(事情があったとはいえ)寝坊してバスの出発時刻になっても現れないというハプニングが発生・・・!
電話やメールで呼びかけても連絡がつかず、もう一人の同行の方と半ば諦めかけたところで、ツアー会社の方から「今年で最後ですし・・・スタッフ用の自由席チケットを確保するので、よろしければそれで観戦してください」という申し出が。捨てる神あれば拾う神あり、という言葉をこのときほど実感したことはありませんでした。
結局、もてぎに向かうバスの中で連絡がつき、自家用車で追いかけて現地合流ということでなんとか指定席のチケットが手に入ったわけですが、何ともヒヤヒヤする展開でした(汗。とりあえず事故とかじゃなくて一安心、といったところでしょうか。

のっけから事件発生でどうなることかと思いましたが、解決したらあとはレースです。

【INDYCAR インディジャパン】決勝...ディクソンがポールtoウィンを飾る | レスポンス (スポーツ/エンタメ、モータースポーツのニュース)
【INDYCAR インディジャパン】佐藤琢磨コメント...上がったり下がったり忙しい | レスポンス (スポーツ/エンタメ、モータースポーツのニュース)

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

注目の佐藤琢磨は予選 11 位とふるわず。今季は 2 回の PP 獲得など、インディのマシンやサーキットに馴染んできており、なおかつ今回は比較的得意なロードコース(さらにはほとんどのドライバーにとって初体験のコース、という同条件)だったので期待していたんですが、決勝も思うようなリザルトは得られませんでした。
レース中も果敢にアタックしていたようには見えましたが、F1 時代から変わらぬ無理に突っ込みすぎて自滅する展開が(私が観戦していたエリア以外の場所でですが)2 度ほどあったようで、ただでさえ抜きにくいロードコースで順位を上げられず。同じファイターと言っても、大胆さの中に繊細さを併せ持つ小林可夢偉とはちょっと種類が違いますね・・・。大味なドライビングという意味では、むしろ F1 よりもインディに向いたタイプのドライバーということなのかもしれません。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

それでも、F1 時代の佐藤琢磨には入れ込んでいたので、インディでも引き続き応援してしまうわけで。

マシンは昨年と同じくロータスのブリティッシュグリーンにペイントされていますが、パナソニックがパーソナルスポンサーについたようで、白い部分が増えました。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

私たちが観戦していたのは G 席。ロードコースのバックストレートエンドから 90°コーナーの入り口にさしかかるあたりで、コーナーの突っ込みでブレーキング勝負になるシーンがたびたび見られました。
ただ、今年の F1 に比べればストレートでのオーバーテイクが皆無に等しい状況で、いかにこのたった半年の間で DRS に毒されてしまったかを改めて自覚しました(´д`)。「作られたオーバーテイク」なのは分かっていても、面白いものは面白いんで・・・。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

でも、コーナーの入り口でマシンがタイヤスモークを上げていたりすると、ついグッときますね。でも F1 のようにタイヤスモーク=タイヤにフラットスポットを作ってしまったからタイヤ交換するまでタイムが落ちる、みたいな感じではあまりないのは、F1 とのタイヤの作りの違いでしょうか。

あとはマシンの写真を何点か。といっても F1 と違ってワンメイクシャシーなのでカラーリングくらいしか違いがなく、あまり撮り甲斐がないんですが・・・。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

インディカーを代表する女性ドライバー、ダニカ・パトリック。今年でインディを引退し、来年からは NASCAR で走るそうです。「F1 としては久々の女性ドライバーになる」という噂が何年かおきに浮かんでは消え、結局 F1 に来ることはなかったですね・・・。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらは一瞬だけ F1 にもいて、その後は GP2 でよく名前を聞いたジョルジオ・パンターノのマシン。スポンサーロゴがパキッとしていて、なおかつカラーリングがいやらしくないので、このクルマはけっこう好き。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

昨年のインディジャパンの覇者、ペンスキーのエリオ・カストロネベス。去年は一人旅での圧勝でしたが、今年はそれほど印象に残らず。サイドポンツーンの HITACHI のロゴは、日本限定のスポンサードですかね。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらもペンスキーのウィル・パワー。相変わらずアメコミヒーローみたいな名前ですが(笑)今年もチャンピオンシップを争っています。この人だけ HITACHI じゃなくて Verizon のロゴ。インディって同じチームでもマシンによって微妙にスポンサーロゴの付き方が違って、ややこしいです。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらもチャンピオンを争っているチップ・ガナッシのダリオ・フランキッティ。レース中の接触で順位を落として 8 位フィニッシュ、ランキングトップの座をウィル・パワーに明け渡してしまいました。

私はインディは普段観ていないのであまり詳しくないんですが、もてぎでは(圧倒的多数の琢磨ファンを除き)TARGET のロゴ入りキャップをかぶっている人をけっこう見かけました。ガナッシのファンってけっこう多いんですかね。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

琢磨のチームメイト、KV レーシングのトニー・カナーン。チャンピオン獲得経験もあり、私でも名前を知っているくらい有名なドライバーです。今年 KV レーシングに移籍してきてから、彼のおかげでチーム力が上がった(らしい)という話で、心強いです。

ちなみに去年の KV レーシングは琢磨以外は銀×紺×橙というカラーリングでしたが、今年は全車(少しずつ違いがあるとはいえ)ロータスグリーンに変わっていました。去年は琢磨車は一発で探せたのに、今年は何度かフェイントをかけられました(´д`)。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらは F1 でもおなじみ(?)元トロロッソのセバスチャン・ブルデー。今年はインディで走っていたんですね。しかし、トロロッソでシートを争った琢磨とブルデーが、再びインディで争うとは、因果なものです。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

もう一人の日本人ドライバー、武藤英紀。今年は日本だけスポット参戦だったようですが、残念ながらあまり印象に残らず・・・。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

3 位表彰台を獲得したマルコ・アンドレッティ。古い F1 ファンならアンドレッティの名前を知っている人も多いでしょうが、アメリカではアンドレッティ家といえばレーサー一家として有名です。今年のインディジャパンでも下馬評が高かったですが、そのとおり最終的には表彰台を獲得。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

優勝はチップ・ガナッシのスコット・ディクソンでした。去年のエリオばりに圧倒的な速さで、事実上のポールトゥフィニッシュ。レース的には面白くない展開でしたが(^^;;、F1 と違ってマシン性能が拮抗しているぶん、ポイントリーダーだからって勝ち続けるわけじゃないというのはインディの楽しみ方の一つでしょう。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

去年に劣らず 4 回も出たイエローコーションのたびに隊列を先導したペースカーは、今年は CR-Z でした。なんかクラス的に力不足なイメージもありますが、立派にペースカーを務めていました。

しかしインディカーのローリングスタート時に叫ぶ "Green, Green, Green!!" というかけ声は最初は違和感があったんですが、聴き慣れてくるとこれが燃えますね(笑。リスタート時の駆け引きも F1 よりも緊迫感があって興奮します。

INDY JAPAN THE FINAL

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

戦い終わって日が暮れて。チェッカー後、勝ったわけでもないのに琢磨が観客に手を振りながらゆっくりとコースを一周してくれたのがとても印象に残りました。初めてのロードコース開催だったインディジャパンだけど、無事終わって良かった。

写真の話をすると、今回は EF70-200/4L も持って行っていたんですが、あえてシグマ APO50-500OS 一本で挑戦してみました。夏に買ってから忙しくて持ち出すヒマすらほとんどなかったので、これが事実上の初陣だったという(笑。でも、バックストレートの坂の上にマシンが見えてきたところから、ストレートエンドの 90°コーナーを駆け抜けていくまでをこの一本で賄える機動性の高さは何物にも代え難いです。
ただ、ロードコースはオーバル以上にマシンとの距離が近いので、最接近距離だと 200~300mm もあれば十分に迫力のある構図が取れるのですが、このレンズは 200~300mm でも L に引けを取らない描写をするので、十分です。描写のシャープさ、AF 速度/精度、手ブレ補正の効き具合、どれを取っても少なくとも私には十分満足できる性能だと思います。もうモータースポーツ撮影は EOS 7D とこれ一本持って行けば事足りるな、とは思いましたが、ボディやバッテリグリップまで合わせると 3kg にもなる機材を 2 時間振り回し続けると、さすがに腕が上がらなくなりました(´д`)。

もてぎのロードコース(G 席)は、オーバルに比べてマシンが近く、なおかつオーバルのようにフェンス越しになることがないので、撮影は非常にやりやすかったです。が、ストレートエンドなのでマシンがスピードに乗っていて、オーバルよりも流し撮りの成功率が低いというデメリットも(´д`)。その代わりスピードが出ている分、流し撮りに成功したときの躍動感も高いので、撮り甲斐はあったと思います。

残念ながらインディジャパンは今年で見納めとなってしまいましたが、モータースポーツ観戦/撮影はとても楽しいので、また違うカテゴリのレースにも行ってみたいと思います。本当は F1 に行きたいんですが、日本 GP はほぼ必ず幼稚園の運動会とかぶっているしなあ(´д`)・・・。

投稿者 B : 23:59 | EOS 7D | F1 | Photograph | SIGMA 17-70/F2.8-4.5 DC MACRO | SIGMA APO 50-500/F4.5-6.3 DG OS HSM | コメント (4) | トラックバック

2011/09/12 (Mon.)

F1 イタリア GP 2011

イタリアGP決勝 ヴェッテルがモンツァを制覇! - GPUpdate.net

数ある F1 サーキットの中でも最も高速なイタリア、モンツァサーキット。最近の流れからいって暑ければフェラーリ、寒ければマクラーレンが有利かと思われましたが、順当に(?)ヴェッテルがポールトゥフィニッシュ。久々の 2 連勝を飾りました。
ライバルに比べてストレートの伸びが悪いのがレッドブルの弱点のひとつでしたが、前戦ベルギーから高速サーキット向けのセッティングが決まってきたようで、十分に競争力あるマシンに仕上がっていました。とはいえ、今回の勝因は好調だったミハエルのメルセデスに救われた、と言っても過言ではないかもしれません。

序盤、好スタートを決めた上にセーフティカーインのタイミングでハミルトンを交わしたミハエルは 3 位を快走。後ろから攻め立ててくるハミルトンと後続のバトンを冷静に抑え込み、10 周以上もポジションを守ります。レース巧者のバトンがミハエルとハミルトンの争いの隙に漁夫の利を得ましたが、ミハエルはその後も 10 周近くハミルトンを抑え続けます。後から考えれば、ここでミハエルがマクラーレンの 2 台を抑え込んでいなければ、バトンはヴェッテルに迫っていた可能性もあったわけで、レッドブルにしてみればミハエルは良い仕事をしてくれた、といったところでしょう。

チームのホームレースとなったフェラーリは、スタートから見事なホールショットを決めてオープニングラップから数周トップを快走していましたが、DRS が使用可能になった直後にヴェッテルに交わされてしまいました。アロンソは自身やチームのホームレースでは必ず何か一発を狙ってくる「演出家」だと思いますが、今回もマシン状況が苦しい中でやってくれましたね。勝てはしなかったものの、マシン性能に差がある中で表彰台をもぎ取ったのはさすがだと思います。

ザウバーは今回 2 台ともリタイア。原因はギヤボックストラブルとのことですが、最近チームに序盤の勢いが全く感じられなくなってしまったのが気になります。さすがのメキシカンマネーも枯渇してきたということかもしれませんが、日本 GP に向けて再浮上していってほしいところですね・・・。
いっぽうで、私の贔屓であるルノーのブルーノ・セナは今回も順当に Q3 に進出し、決勝では 9 位フィニッシュで F1 人生での初ポイントを獲得。今年のルノーはマシンがいいとはいえ、ハイドフェルドが乗りこなせなかったマシンをレース復帰 2 戦目でポイント圏内に持って行ったのは立派でしょう。さすがに叔父さんほどの才能があるようには見えませんが、せっかく掴んだチャンスをモノにしていってほしい。

チャンピオンシップについては、トップのヴェッテルが優勝し、2 位以下で星の取り合いをしているので、さらにヴェッテルが有利になりました。というより、もう事実上の確定といっていい状況(仮に 4 レース休んで、2 位のアロンソがその間全勝してもまだトップ)なので、残りのレースの楽しみ方はもうレース単体で楽しみつつ、各チームが来季に向けた開発をどのように先行投入してくるか・・・が見どころになりそうですね。

投稿者 B : 22:43 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/08/29 (Mon.)

F1 ベルギー GP 2011

ベルギーGP決勝 ヴェッテルが4戦ぶりの優勝 - GPUpdate.net

夏休み明けの F1。伝統のスパ・フランコルシャンサーキットで再開されたチャンピオンシップは、ヴェッテルが 2 年連続の戴冠を大きく引き寄せるレースとなりました。

予選はまさに名物「スパ・ウェザー」に翻弄されたような展開で、ウェット→ドライへと移り変わる難しいコンディションを制した者が生き残る、という状況でした。チェッカーフラッグぎりぎりに計測ラップに飛び込んだクルマほどいいタイムが残せるようなコンディションの移り変わり具合で、中でも特に翻弄されたのがジェンソン・バトン。ピット側のミスであと 1 周走れるところをピットに戻ってしまい、Q2 落ちという結果に。逆に、グリッドは順当に(?)ヴェッテルが PP を獲得しました。

決勝はいつ降り出してもおかしくない天気でのスタートながら、最後まで結局降り出すことはなく、フィニッシュラインを越える頃には青空も覗いていました。スタートからヴェッテル、ロズベルグ、アロンソ、ハミルトン、ウェバーあたりの攻防で、またタイヤにブリスターが出るのが早い路面状況でもあったことから、もしかしたら今回もレッドブルが負ける展開はあり得るかも?と思いましたが、「ブリスターが出ても意外ともつ」ことが判ってからはトップ争いは安定。先頭から危なげなく勝つという、レッドブルが得意なレース展開でひさびさの 1-2 フィニッシュを決めました。

最近はマクラーレンとフェラーリの戦闘力が上がってきたので、レッドブルよりもむしろ気温が上がればフェラーリ、上がらなければマクラーレンという下馬評もありましたが、そういうのを覆しての 1-2 は「相対的に優位性はなくなってきたけど、だからといって速い」という RB6 の真価だと思います。ただ、レースペースを考えれば、予選でのチーム側のポカがなければバトンが勝っていた可能性だって十分にあったわけで。スポーツにタラレバは禁物ですが、そういう運もあっての 1-2 だった(逆に言えば、レッドブルにはまだ運がついている)とは言えると思います。

逆に、中団グリッドから見事ポディウムの一角に食い込んだとはいえ、今回もバトンは良い走りをしていたので、勝ちにつなげられなかったのは残念でした。特に中盤以降のレースはバトンのオーバーテイクショーだったと言っても過言ではなく、例によって雨でも降ればバトンのタイヤマネジメントがさらに活きてきていたかもしれません。
いっぽうでチームメイトのハミルトンは、いつもどおりのアグレッシブな走りで、それほど派手ではないものの接触もちらほら。個人的には彼の攻める走りは(たまにそれどうよ、というのはあるものの)どちらかというと評価しているのですが、まあやっぱり強引さは否めませんね。で、可夢偉とのバトルでは後ろが見えておらず、コーナー入り口で可夢偉が仕掛けたところで接触、そのままウォールに強くヒットしてリタイア。チャンピオン獲得の可能性は事実上もうないとはいえ、注意力や慎重さに欠けていると言われても文句は言えませんね・・・。

で、そのハミルトンに絡んでしまった可夢偉。各車ピットストップの狭間もあったとはいえ一時は 5 位を走行する快走を見せていましたが、このハミルトンとの接触を境に転落していきます。ハミルトンのリタイアでセーフティカーが導入された際にマシンにダメージを負った可能性が高いですが、さらに SC 導入時にすかさずピットインすべきところ、1 周遅れてのピットストップになったことでポジションを失い、ポイント圏外まで落ちてしまいました。その後はペースも伸び悩み、残り 4 周でバリチェロに当てられるなど泣きっ面に蜂状態。中盤以降は最後までこれといって良いところなく、ノーポイントでレースを終えました。
ザウバーのまずいピットストラテジー(特にレース中の臨機応変な対応ができないこと)はもう何度目だという感じで、今季はこれで失ったポイントも数え切れません。ザウバーの今年のマシンはそこそこだし、可夢偉もペレスもよく走っていると思いますが、ピット戦略がそれを台無しにしています。レース前に立てた戦略がズバッと当たったときには滅法強いけど、レース中に何かあったときに素早く判断して実行する力がなさすぎ。早く可夢偉をもっと強いチームのマシンに乗せてあげたい・・・。

あ、あと今回からルノーがハイドフェルドを更迭してブルーノ・セナをレギュラーに昇格させることにしたようです。半分は金銭持ち込みに近い状況のようですが、それでもあの黄色いヘルメットが黒金の JPS ロータスカラーのマシンでサーキットを走る様子は、感極まるものがあります(まあ、私が F1 を見始めたのは年齢的に A. セナがマクラーレンに行ってからだけど)。それでいきなり予選 Q3 進出なのだから、いくら今年のルノーのマシンが良いからって、ブルーノも決して遅くはなかったんだねえ、と感心させられました。まあ、1 コーナーのどう見てもまずいブレーキングでドライブスルーペナルティをもらい、最終順位が振るわなかったとしても、とりあえず今回は悪くない走りを見せてくれただけで満足です。次回も果敢にポイントを狙いにいってほしいところ。

投稿者 B : 01:00 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/08/01 (Mon.)

F1 ハンガリー GP 2011

ハンガリーGP決勝 バトンが200戦目を勝利で飾る! - GPUpdate.net

雨がらみのエキサイティングなレースとなったハンガリー GP は、F1 通算 200 戦目となった記念すべきレースを、初優勝の地で再び優勝で飾りました。

予選はヴェッテルが順当に PP。その後ろにハミルトン、バトンのマクラーレン勢が続きましたが、決勝スタート時点での路面はウェット。このときに、天候が荒れそうなことと有利な奇数グリッドであることからバトンにも優勝の目があるんじゃないの・・・?と思っていたら、果たしてその通りの結果に。日本でも F1 のブックメーカーがいたなら賭けておきたかった(笑。

レースそのものは最近の傾向をなぞるようにレッドブル、マクラーレン、フェラーリの三強が三つ巴状態。濡れた路面だとタイヤの温まりが悪いフェラーリ 150° Italia がナーバスな挙動を見せ、辛そうな状況を物語っていましたが、レッドブルとマクラーレンはガチンコ。しかしヴェッテルが序盤にミスをしたところをすかさずハミルトンがパスし、中盤まではハミルトンのレースでした。
が、中盤にハミルトンがピットストップでオプション(スーパーソフト)タイヤを履いたところでマクラーレンのバトンチームはバトンにプライムタイヤで残り周回数を走りきらせるという「バトンらしい、かつバトンでなければできない」戦略を選択。これであればこの次にハミルトンがタイヤ交換に入るタイミングでトップを奪えます。
しかし、50 周目を過ぎたところで再びの降雨。これではバトンもタイヤ交換しなくてはならず、もしかするとポジションは最後までこのまま・・・と思ったところで、ハミルトンが真っ先にインターミディエイトタイヤに交換するというギャンブルに出ます。普通、トップを走っていたら確実に抜かれる状況が見えていない限りはコンサバな戦略でいいものだと思いますが、ここでなぜかハミルトンがギャンブル。しかし結局それは裏目に出てしまい、逆にペースが落ちてしまったために再度オプションタイヤに交換、順位を下げます。

結果、天候に惑わされずステイアウトしたバトンがそのまま優勝。以下、ヴェッテル-アロンソというオーダーになりました。

ハミルトンはなぜあそこでギャンブルに出たか理解できませんが、それまでは優勝に値する走りを見せていただけにもったいなかったです。ここ数戦のハミルトンは気をつけているのか(笑)批判されるような危険なオーバーテイクも仕掛けていませんし、途中何度もやり合ったバトンとのバトルもクリーンそのもので、見ていて清々しいものさえありました。やっぱりマクラーレンのこのコンビは理想的かも。
優勝したバトンはやっぱりこういう雨がらみのレースでは光りますね。同じハンガロリンクサーキットで飾った初優勝も同じような荒れたレースでしたが、あのときはライバルの自滅に救われた部分も大きかったのに対して、今回は自力で掴み取った優勝。今季 2 勝目ですが、前回のヴェッテルに打ち勝った勝利に並ぶ素晴らしいレースだったと思います。

今回あまりに残念だったのは小林可夢偉。13 位スタートで、最近はこれくらいのグリッドなら安定してポイントを狙えているし、しかも得意の雨ならかなり期待できるんじゃないの?と思っていました。実際、一時は 7 位を走行し、次元の違う三強の 6 台を除けば中位グループの優勝に値するのでは、と思われましたが、終盤にライフの終わったオプションタイヤで無理にステイアウトしたことでどんどん順位を落とし、気がつけばポイント圏外の 11 位。ピット戦略さえもう少しまともだったら確実にポイントを獲れていたと思うと、悔しくてなりません。
ドイツ GP のときにも書きましたが、ザウバーは事前の戦略がハマりさえすればチームの実力以上の結果を残せるけど、レースの状況に合わせた臨機応変な戦略変更ができないのが弱点すぎる。レースエンジニア、俺に代われ!くらい言いたくもなります(´д`)。

チャンピオン争いに目を移すと、結局ヴェッテルのライバルたちが星を食い合っていることでヴェッテルはさらに有利になり、ランキング 2 位のウェバーになんと 85pt もの差をつけました。ここのところレッドブルの優位性も薄れつつありますが、ここまで広がってくるともうヴェッテルとレッドブルの 2 連覇はほぼ決まったと言って良く、あとはどのグランプリで決まるかの問題と言えそうです。
F1 サーカスはこれにて 4 週間の夏休みに入り、再開は 8 月末のベルギー・スパ。この間の開発(夏休み中は開発禁止期間があるとはいえ、エンジニアもただぼーっと休暇を過ごすわけでもあるまい)でまた勢力図が変わることもあり得ます。レースごとに面白みを増しつつある今年の F1 をしばらく見られなくなるのは寂しいですが、休み明けを楽しみに待ちたいと思います。

投稿者 B : 01:30 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/07/24 (Sun.)

F1 ドイツ GP 2011

今日も現時点では地上波放送前なので、例によってネタバレ防止策を入れておきます。











ドイツGP決勝 ハミルトンが今季2勝目、ヴェッテルは4位 - GPUpdate.net

前戦イギリスからフェラーリの相対的な戦闘力が向上して、混戦の様相を呈してきた今シーズン。ここドイツではマクラーレンにも上昇傾向が出てきて、三つ巴の印象がさらに強くなりました。
ヴェッテルが予選でフロントロウを穫れなかったのは昨年のシンガポール GP 以来 15 戦ぶり。そしてポディウムに上がれなかったのも昨年の韓国 GP 以来 12 戦ぶりという出来事ですが、それでも 4 位に入りランキング 2 位のウェバーとはまだ 77pt の差を保っている(実に 3 戦欠場してもまだ首位にいることになる!)という圧倒的な状況には変わりません。

ヴェッテルが苦しんだのはエンジンマップレギュレーションの変更、サーキットとマシンの相性、あとどうやらブレーキマップのマッチングがイマイチだったようですが、やはりエンジンマップの件がサーキットによっては意外と影響が大きいのかもしれません。このあたりはフェラーリやマクラーレンとの位置関係だけでなく、同じマシンに乗っていながら今年のトリッキーなエンジンマップとピレリタイヤに馴染めず最近までペースの上がらなかったウェバーが、ここ数戦で速さを取り戻し始めたことが示しています。
また、勝ったハミルトンだけでなく 2 位に終わったアロンソにも十分に勝つチャンスはあったと思われますが、両者を分けたのは完全にピットストラテジー。今年のタイヤ特性からすると、タイヤの温まりが良いクルマ(レッドブルやマクラーレン)は競っているときには早めにピットイン(アンダーカット)したほうが良く、逆にタイヤの温まりが悪いクルマ(特にフェラーリ)はできるだけタイヤ交換のタイミングを遅らせたほうが良い、というのがセオリー。それなのにライバルのタイヤ交換のタイミングに合わせてしまったことが今回のフェラーリの敗因でしょう。逆に、ピットストップのタイミングをそれぞれあと数周ずつ遅らせていたら、ハミルトンの前で抑え切れていた可能性が高い。このあたりは、臨機応変なストラテジー変更をさせたら F1 界随一のマクラーレンと、ロス・ブラウンが離脱してからどうしてもコンサバで固定的な戦略に走りがちなフェラーリとの差でしょうか。
ともあれ、マシンやサーキットとタイヤとの相性、それに伴うピット戦略で勝敗が決するという意味では、このドイツ GP は今季ここまでのレースで最も 2011 年のピレリ時代らしいレースになったと言えるのではないでしょうか。エキサイティングなレースで、私は非常に楽しめました。

また、チャンピオンシップではヴェッテルを追う 3 人(残念ながら、バトンはここ 2 戦でちょっと離されすぎてしまった)がヴェッテルの前でフィニッシュしたことで、少し差は詰まりました。が、逆に言えばこの 3 人がポイントを食い合っている状況でもあるわけで、よほどのことがない限りヴェッテル圧倒的有利な状況は変わらないでしょう。そろそろ、どのタイミングでヴェッテルの連続チャンピオンが確定するか、を考え始めたほうが良い頃かもしれません。鈴鹿までもつかなあ・・・。

中位グループでは、今回も白眉だったのは小林可夢偉。予選でトラフィックに捕まって好タイムが出せず、Q1 脱落という苦しい立ち上がりでしたが、17 番グリッド(ブエミのレギュレーション違反ペナルティにより一つ繰り上がり)からみるみる順位を上げての 9 位フィニッシュ。3 戦ぶりの入賞ではありますが、可夢偉の走りはそろそろ Q1 脱落からでも入賞を期待していいレベルになってきました。
ただ、ロケットスタートに成功して序盤でポイント圏が見えて以降はどちらかというとチームのピット戦略がイマイチで、もう少し上げられそうなポジションをなかなか上げられず、後半はむしろ「何とか 9 位」と言ったほうが相応しいほどにペースを上げることができませんでした。このピット戦略の柔軟性のなさはフェラーリにも通じるものがあり、獲れるポイントをみすみす逃してしまったようで、悔しいです。可夢偉自身はマシンの実力を超えた走りを見せてくれていると思うので、トップチームからの誘いがあるのならば、本当に来年はもっと良いチームで走らせてあげたい・・・。

投稿者 B : 23:46 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/07/10 (Sun.)

F1 イギリス GP 2011

これ書いてる時点ではまだ地上波放送前なので、ネタバレ防止策入れておきます。












イギリスGP決勝 アロンソが今季初優勝!! - GPUpdate.net

今季における最大の技術トレンドであるエキゾーストブロー(昨年のブローディフューザーの発展型で、スロットルオフ時にも排気を活用することでエアロ効率を高めるギミック。極端な話をすると「走っていないクルマでもダウンフォースが生み出せる」という、F1 の空力を根本から変えてしまう考え方)がいよいよ禁止(厳密にはスロットルオフ時のブローが禁止)となったイギリス GP。今季、空力で先行するレッドブルやルノーが相対的に弱まり、フェラーリあたりは相対的に速くなるだろう、と言われていましたが、実際その通りになりました。レッドブルが速いことは変わらないものの、マクラーレンにやや水をあけられていたフェラーリがここ 2~3 戦のアップデートを含め一気に戦力を取り戻してきた印象です。

アロンソは他チームのピット作業のミスと自チームのミスのないピット作業にも助けられましたが、見事に今季初優勝。マシンや戦略もさることながら、ピット作業中にヴェッテルを交わした後で一気にギャップを広げるべくプッシュしたのも効いたのではないかと思います。
逆にヴェッテルはピット作業でのミスが敗因ではありますが、これによってその後のピット戦略にも影響が出て、最終スティントでタイヤが持たず、何とかチームオーダーでウェバーの前をキープできたという印象。それでも 9 戦中 6 勝+2 位 3 回、しかも負けたレースのウィナーはそれぞれ別のドライバー、というのだから、引き続きチャンピオンシップ 2 位との差を広げているわけで。今季はあと 2~3 勝もしたら事実上チャンピオンは確定したとみていいかもしれません。

ウェットスタートからドライに変化するという今回のコンディションでは、相性が良さそうなのはバトンと可夢偉あたりだろうなあ、と予想していました。が、残念ながら今回の予想は大外れ。バトンは健闘していたもののピット作業のミスでホイールが締まっていないままピットアウトしてしまい、ピットロードでそのままリタイア。
可夢偉のほうはというと、自己最高位となる 8 番グリッドからのスタートで、しかも得意とする路面コンディションなら、波乱があれば表彰台を争えるポジションまで行けるかも・・・!と期待しましたが、序盤にミハエルに追突され、ピットアウト時に他者と接触しそうになり、それが理由で 10 秒ストップのペナルティを受け・・・というさんざんなレースになった挙げ句、エンジンブローでリタイア。ミハエルに当てられてから明らかにペースが上がっていなかったので、あの時点でエンジンのどこかがいかれていたのかもしれません。2 戦連続のノーポイントは悔しいですが、今回のエキゾーストブロー禁止はフェラーリエンジン搭載チームに相対的に有利に働いているようですし、改めて次戦に期待。

トップチームの争いが三つ巴の様相を呈してきたのは、特に贔屓チームを持たずにレースを見る立場としては面白くなってきました。また、ザウバーの戦闘力が相対的に向上しているのも良いニュース。ニュルブルクリンクはシルバーストン同様にマシンの総合力が試されると同時に、ここもまた天候的には荒れそうなサーキットです。また面白いレースになることを期待したいですね。

投稿者 B : 23:29 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック