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2011/06/06 (Mon.)

"Red Bull Energy for Japan" に行ってきました

6/5、F1マシンが史上初めて日本の公道を走行 Red Bull Energy for Japan
レッドブル、横浜・元町を駆ける | Red Bull | F1ニュース | ESPN F1

レッドブル F1 チームが開催した「日本初の F1 公道走行イベント」Red Bull Energy for Japan に行ってきました。鈴鹿に行きたいけどほぼ必ず幼稚園の運動会と重なるお年頃になってしまい(´д`)、2008 年の富士を最後に生の F1 を観戦しに行けていない私としては、ぜひ見ておきたかったイベント。

9 時からのイベントで、朝早いし、昔に比べれば日本チームもいないから人気落ちてるだろうし、8 時くらいから場所取っとけばなんとかなるんじゃね?というつもりで会場の元町ショッピングストリートについてみたら、

Red Bull Energy for Japan

もうこんな状況(;´Д`)ヾ。これじゃ車高の低い F1 マシンはウイングの端すらまともに見えないんじゃないの、という人だかりです。レッドブル公式サイトに掲載されているイメージ画像は以前イタリアかどこかで実施された公道イベントの写真を使っているようですが、道幅が比較にならないくらい狭い。ショッピングストリートっていうけど、中華街に隣接してるのだけが特別な、普通の駅前商店街ですから(´д`)。

Red Bull Energy for Japan

一応、商店街の中央のほうには何かレッドブルのシンボルマークを模したアーチ状の風船が架かっていて、その周辺は盛り上がっているように見えますが、何か雰囲気が分かるくらいしか見えません。

で、開催時刻になり、実走行の前にドライバーのセバスチャン・ブエミ(彼は実際にはレッドブルのドライバーではなく、ジュニアチームであるトロロッソのドライバー)がロードカーでコースを一往復。もうクルマは無理だろうけどドライバーくらいの身長があれば何とか撮れるだろう、と思ってカメラを構えたら、

Red Bull Energy for Japan

もうみんな本気でカメラを掲げて撮り始めるので、ほとんどまともに撮れません(´д`)。

それでも諦めずに撮り続け、何とか収めた意地の 2 枚。

Red Bull Energy for Japan

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

まるでレッドブルの正ドライバーかのような出で立ち(笑。レッドブルとの契約上、イベントでトロロッソではなくレッドブルに乗るときはこっちのスーツを着ることになっているんでしょうが。

Red Bull Energy for Japan

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

あまりこちらを向いてくれなかった or こちらを向いていたときは人ごみに遮られて見えなかったのか、背中越しの写真しか撮れませんでした。が、厳しい条件下でもズバッと捉えてくれるのはさすが EF70-200L だよなあ、と感心させられます。私が手持ちの AF レンズの中で最も信頼を寄せているレンズだけある。

残念ながら、予想通りマシンのほうは全く姿が見えず。デモランといってもクルマから観客までの距離が 1m もないような会場だったのでスピードはほとんど出さず、エンジン音はほとんど「ドゥルドゥルドゥル・・・」という半アイドリング状態のような音で、たまにクラッチを抜いた状態で「ゥワァァアァァンッ!!」と噴かしてみせる、という程度のパフォーマンスでした。むしろ走行もクリープ現象だけで走ってたんじゃないかと思うほど(笑。
何度もサーキットで F1 のエキゾーストノートを聴いている私からすると正直音だけだとしても物足りない内容でしたが、あれでもけっこう感激している人は多かったようですね。まあ、テレビだと本当の音は分かりませんからね・・・。

ちなみにデモランに使われたマシンは、ニュースサイトや何とか撮影に成功した人の写真を見る限り、2009 年型の RB5(を今年のカラーリングに塗り直したショーカー)だと思われます。まあ虎の子の現役機をこんなところで使うわけもないですし、RB5 はチャンピオンマシンでこそないけど 2009 年シーズン後半の最速マシンですからね。

で、デモランのほうは、当初は 2 回(1 回あたり 2 分)の予定だったのが、予想以上の混雑を理由に 1 回であっさり終了。本来はチャリティーイベントだったので、私も何かしら買ってチャリティーに協力したいと思っていたのですが、とてもそんな状況ではなかったので、そのまま離脱してしまいました。
あの元町商店街に 11,000 もの人が押し寄せる状況は運営側も想定していなかったようですが、会場には幼児くらいの年齢のお子さんを連れた人も多く、混雑もあってちょっと危険を感じましたし、そもそも人が入る入らない以前に F1 を走らせるには会場が狭すぎることは分かりそうなもの。これならまだモータースポーツジャパンフェスティバルのようにお台場でやった方がよかったんじゃないでしょうか。というくらい、運営側の拙さは感じてしまいましたね・・・。

ということで、個人的には残念という感想の方が強いイベントにはなってしまいましたが、モナコ GP が終わって間もないタイミングでわざわざ日本まで来てくれたブエミとレッドブルチーム(レースチームの全部が来ているわけじゃないでしょうが)には感謝したいです。だって来週の今頃はカナダでレースですよ・・・F1 ドライバーはスポンサー活動等もあって週末以外も分刻みのハードスケジュール、ということは知っていましたが、今回のイベントで改めて実感しました。

あと、個人的には、今回のイベントにはそれほど F1 を知らない人も多く来ていたような印象を受けました。それ自体は悪いことだとは思いませんが、もしこれで興味がわいたなら、できるだけ今後もレースをテレビ観戦したり、サーキットに足を運んでほしいと思います。不況になっただけで F1 から日本チームがことごとく撤退したり、来年からもてぎでインディジャパンが開催できなくなったり、という状況は、日本のモータースポーツファン人口がまだまだ少ないのが主な原因でしょう。だから、これで少しでも興味を持ったなら、ぜひこっちの世界に来てほしい。それによって結果的に、F1 でただ独りがんばっている小林可夢偉の支援につながったり、ホンダやトヨタが F1 に復帰するための地盤作りになってくれればいいな、と思います。

投稿者 B : 00:15 | EF70-200/F4L USM | EOS 7D | F1 | Photograph | Season 2011 | コメント (2) | トラックバック

2011/05/30 (Mon.)

F1 モナコ GP 2011

モナコGP予選 ヴェッテルPP、ペレスが大クラッシュ - GPUpdate.net
モナコGP決勝 ヴェッテルが5勝目、小林が5位 - GPUpdate.net

F1 のシーズンを通して最高のお祭りとなるモナコ GP。今回のレースはモナコに相応しい、今年最もエキサイティングな内容となりました。私にとって最高のモナコ GP は、「ここはモナコ、モンテカルロ。絶対に抜けない!」で有名な 1992 年のセナ vs. マンセルのバトルなんですが、今年のモナコはそれに次ぐ面白ささったと断言していいでしょう。

ドラマの始まりは予選 Q3。初の Q3 進出を果たし、アタックラップに入っていたザウバーの新人ペレスが、トンネルの出口で 200km/h のスピードが出た状態で路面のバンプに乗り、コントロールを失ってガードレールに激突→そのまま右サイドからシケイン出口に激突!右のサイドポンツーンが中身も含めて完全に潰れてしまうほどの大クラッシュで、ペレスはそのまま病院に運ばれて決勝も欠場しましたが、軽い脳しんとうと捻挫以外の怪我はなし。改めて F1 マシンの安全性が証明された格好になりました。
このクラッシュで赤旗中断された時点で Q3 は残り約 2 分 30 秒。ほとんどのマシンが再開後にラストアタックに賭けたものの、待機中にタイヤが冷えたこともあり、タイムの更新はなし。結果、ヴェッテルが今季 5 度目の PP を獲得しました。2 番手はマクラーレンのバトン。彼は予選アタックに出たタイミングが良く、アクシデント前にハミルトンやウェバーよりも良いタイムを出せていたのがポイントです。

で、決勝。スタートで躓きやすいレッドブルが今回は安定したホールショットを決め、「抜けないモナコ」でそのままチェッカーまで持ちこむかと思われたところ、初回のピットストップで想定外の時間を要してしまい、セカンドスティントに入った時点でトップはバトン。この時点でレースは俄然面白くなってきました。ヴェッテル贔屓な私ですが、一方的な選手権もそれはそれでつまらないので、せっかくだからこのままバトンに勝ってほしい(笑。
そのバトンが快調に飛ばし、ヴェッテルとのギャップを広げて 2 回目のピット作業を終えた直後、トンネル内でマッサがクラッシュ。このレースで初めて、かつ今季初めてのセーフティカーが導入されます。

運が悪かったのはバトン。せっかくタイヤを交換してペースを上げ、下位とのギャップを広げていこうと思った矢先に SC で隊列を組まされ、交換したてのタイヤもこれで冷え冷えに。自分はあとプライムタイヤしか残っていないのに対して、前を行くヴェッテルはオプションを残した状態。これではコース上でヴェッテルを交わす以外に、勝つための手段は事実上ありません。
しかしここからのバトンがすごかった。SC 後のオプションタイヤでも、その後 3 回目のピットストップでプライムタイヤに換えてから素晴らしいラップを連発し、まだ 1 ストップしかしておらずタイヤのヘタったヴェッテルを猛追。3 回目のピットストップ直後は 20 秒以上あったヴェッテル、アロンソとのギャップを、残り 15 周でほぼテールトゥノーズの状態まで詰めました。

が、ここで多重クラッシュが発生。トップ 3 が周回遅れをパスしようとしている目前で発生した事故で、危うく 3 台ともが巻き込まれてしまいかねない冷や汗ものの状況でしたが、すんでのところで回避。しかし、ここでレースが赤旗中断になってしまいます。
レース距離の 75% を走り終えているタイミングだったので、このままレース終了か・・・と思われたのですが、現在はその規定がなくなっているらしく、事故処理の後にレースは再開。しかし、中断の間に皆タイヤ交換を済ませていたため(しかも、ヴェッテルとアロンソはオプション、バトンはプライム)バトンの追撃もここまで。結局、ヴェッテル-アロンソ-バトンのオーダーでレースが終了しました。

個人的には今回は久々にバトンに勝たせたかったということもあり、最後の赤旗は非常に残念でしたが、今回のトップ 3 はいずれもチャンピオン経験者。しかもアロンソが乗っていたのは必ずしもレッドブルやマクラーレンと競えるマシンとは言えないので、それを考えると F1 随一のドライバーズサーキットらしいレース、リザルトだったと言えるでしょう。ハミルトンは接触やペナルティで下位に沈みましたが、(ちょっとやんちゃがあったとはいえ)ハミルトンらしいファイトを見せてくれ、とても満足度の高いレースでした。
それにしてもバトンは不運でしたね。あれだけ良い走りをしたにも関わらず、前半に築いたギャップをセーフティカーで台無しにされ、終盤の追い上げであと一歩というところで赤旗に邪魔されて、約一年ぶりの優勝を失いました。逆に勝ったヴェッテルはピット作業のミスや実質的な 1 ストップ(赤旗中断時のタイヤ交換を除けば)という厳しいタイヤの状態というハンディを背負いながらも勝ってしまいました。勢いに乗っているときのドライバーには運さえも味方するという良い例ですが、これが今年のヴェッテルなんですね・・・まあ、プライムタイヤで 61 周の超ロングランをこなした走りは賞賛されるべきだとは思いますが。

さて、我らが可夢偉。彼は今回自己最高となる 5 位でフィニッシュしました!ヴェッテルと同じく実質的な 1 ストップ作戦でしたが、戦闘力に劣るマシンで終盤の大詰めまでウェバーとハミルトンを抑える力走。しかも赤旗中断→SC 先導によるローリングスタートがなければウェバーを最後まで抑えきっていた可能性も高く、それだけに最後の赤旗が悔やまれます。むしろ、4 位走行中に起きた多重クラッシュで、このまま上位 3 台が巻き込まれてくれれば・・・と不謹慎なことを考えた日本人は 130,000,000 人くらいいたのではないでしょうか(笑。
この 5 位は今シーズンのザウバーチームとしてはもちろん最高位で、決勝を欠場したペレスの穴を補って余りある結果だと思います。また、可夢偉自身の最高位であると同時に、モナコ GP における日本人最高位も記録。ウェバーにこそ抜かれましたが、これは可夢偉自身にとっても望外のリザルトではないでしょうか。今回は上位チームの脱落もあったので今後ずっとこういう結果が望めるわけではありませんが、アクシデントがあれば表彰台が狙えるポジションにいるのは事実。これからも果敢に狙っていってほしいですねー。で、上位チームの目にとまってくれることを期待します。

結果だけ見るとモナコはヴェッテルの優勝、6 戦中 5 勝+2 位 1 回、という圧倒的な状況は変わっていないのですが、それでも今年はとてもエキサイティングなレースが続いています。次は北米に舞台を移してカナダ GP。ライブ視聴が辛い時間帯になりますが、がんばります(^^;;

投稿者 B : 23:20 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/05/23 (Mon.)

F1 スペイン GP 2011

スペインGP決勝 ヴェッテルがハミルトンを振り切り優勝 - GPUpdate.net

F1 もヨーロッパラウンドが本格的にスタート(前戦トルコはロジスティクス的にはヨーロッパラウンドなんだけど、ヨーロッパと言っていいものかどうか(^^;;)。ほとんどのチームがトルコ GP~スペイン GP に大幅なアップデートを入れてきましたが、レッドブル優位は変わらず、という状況のようです。

今回のポールポジションはウェバー。開幕から続いていたヴェッテルの連続 PP を 4 で止めたのは同じ RB7 を駆るチームメイトでしたが、これはどちらかというとチームのレース戦略によるところが大きそう。予選 Q3 で時間を残していながらヴェッテルがアタックしなかったのは、決勝に新品のオプションタイヤを残して確実に勝ちに行くチームの方針によるものであり、ヴェッテルならば戦略がなければ PP を狙いに行っていたのではないでしょうか。
そのウェバーも決勝レースで先頭に立ったのはスターティンググリッドのみで、スタートであっさりアロンソ、ヴェッテルに先行され、4 位でフィニッシュ。スタートで出遅れたのは他チームに比べると開発が進んでいないレッドブルの KERS の性能によるところが大きいでしょうが、その後トップに立ったヴェッテルとの違いは、やはり今季のマシン、というよりはタイヤをウェバー自身がまだ使いこなせていないことが大きいのではないかと思います。

優勝したヴェッテルは、ここまで今季 5 戦でのベストレースと言って良い内容だったのではないかと思います。PP から圧倒的な逃げ切りという得意な展開ではなく、レースをして逆転での優勝。フロントロウに並んだウェバーはライバルにはなりませんでしたが、KERS の違い(?)で先行されたアロンソをピットストップで交わし、終盤からファイナルラップまで追い立てられたハミルトンを完璧に抑えきっての優勝。こういう勝ち方が見たかった。タイヤの使い方からピット戦略、ピットイン/アウトラップでのスパートまで完璧にこなしたからこその勝ちだったのではないでしょうか。
中国 GP では戦略ミス(他にも KERS など複数の要因はありましたが、最大の敗因は戦略だったと思う)でハミルトンに 1 勝を献上してしまいましたが、トルコでは中国でできなかった「追いかけてくる相手に合わせる戦略」で勝ち、スペインでは逆に「追いかける相手を出し抜く戦略」で逆転する。中国で失った 7 ポイントがその後 2 戦での 50 ポイントをもたらした、と言っても過言ではないように思います。それくらい、ここ数戦でのヴェッテルとレッドブルは成長しているように見える。

マクラーレンの 2 台はもう表彰台の中央以外が定位置になってしまったように見えます。相変わらずアグレッシブなハミルトンは今後も対ヴェッテルの最右翼でしょうが、今回良かったのはバトン。スタートに失敗し、序盤で 10 位まで後退してしまったのを見たときには、あまり攻撃的でないバトンの走りを考えるとこのままズルズル・・・と予想しましたが、ピット作戦をうまく切り替えて最終的には 3 位に。バトンのタイヤに優しいドライビングスタイルの賜物ではありますが、5 位まで上がったところでアロンソ、ウェバーを続けざまにパスしたアグレッシブな走りあってのもの。こういう「攻めるバトン」が見られたのはおそらく 2009 年の終盤戦ブラジル、アブダビ以来じゃないでしょうか。また、バトンのドライビングスタイルを活かせているという点では、担当エンジニアとエンジニアリングチームとの相性も良さそうですね。

スタートから 11 周に渡ってレースを支配したアロンソは、最終的には 5 位。予選では今季最高の 4 位につけ、相対的なマシンパフォーマンスが上がらない中ではよくやっていると思いましたが、最終的には定位置でフィニッシュすることになりました。アロンソはどう考えても厳しいマシンでも、母国 GP では決まって何らかの見せ場を作る傾向にあるので、仮に勝てないまでもスタートは狙っていたんでしょうね。レッドブル、マクラーレンに続く 5 位は現状のマシン性能を考えれば最善を尽くした結果ではないでしょうか。ただ、去年のように中盤から盛り返し、最終的にチャンピオン争いに加われる可能性は・・・今年は低いように思います。

ザウバー。今季初(レギュレーション違反で失格になった開幕戦を除けば)のダブルポイントフィニッシュという、明るい結果を残しました。ペレスは多少の波はあるもののポイント圏を狙える走りを続けていますし、可夢偉は今回も最後尾からの追い上げでポイントフィニッシュ。可夢偉はオープニングラップでの接触でタイヤがパンクして急遽ピットイン、新品のオプションタイヤを一本無駄にしてしまうという不運がありましたが、タイヤを労りながらも攻めた走りは高い評価を得る資格があると思います。そういえば前戦トルコでもオーバーテイク時の接触でタイヤがスローパンクチャーを起こし、予定よりも早いピットインというアクシデントがなければ 7 位は狙えていた、ということですが、今回もパンクがなければもっと良いところまで行けていたと思うと残念。でもここ数戦でザウバー C30 がフェラーリと良い勝負ができるレベルのマシンだということ、そして可夢偉が最後尾からでもポイントフィニッシュを狙えるポテンシャルを備えていることはよく分かりました。次こそは自己最高位フィニッシュを狙っていってほしいですね。

で、次戦は伝統のモナコ GP。F1 グランプリで最も抜けないサーキットではありますが、今年は DRS の導入と異常に多いピットストップによって、いつもとは違うモナコ GP になりそうです。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/05/09 (Mon.)

F1 トルコ GP 2011

トルコGP決勝 ヴェッテル3勝目、レッドブル1ー2 - GPUpdate.net

ヨーロッパラウンドの前哨戦トルコ GP はレッドブルが圧倒的な 1-2。予選では早めのアタックでタイムを出した後はタイヤを温存して走らず(それでもフロントロウ独占)、決勝ではウェバーとアロンソの争いこそあったもののヴェッテルはレースを完璧にコントロールして一度もトップを譲らずに完勝。あまりの圧勝に、今後のレースでレッドブルに勝てるチームが現れるかどうか不安になってしまうほどでした。

レッドブルは前戦の中国 GP でマシントラブルと戦略ミスからハミルトンに勝ち星を与えてしまいましたが、今回はその失敗からきっちり学習し、競争相手をちゃんと見ながら臨機応変なピット戦略を採れるようになりました。昨年までは圧倒的なマシン性能を持っていながらマシンの信頼性とチーム戦略のまずさで「脆いチーム」の印象が強かったですが、今季はマシンの信頼性もかなり高まり、今回のようなチーム力が今後も発揮できるとすれば、もう死角はないと言っても過言ではありません(まあ、中国でも勝てなかったとはいえ最少失点に押さえたわけで、「巧い負け方だった」とは言えるわけですが)。
他にレッドブルに不安があるとすれば、チャンピオン争いの常連に加わったこの 3 年間の勝ちパターンが常にフロントロウからの先行逃げ切り、圧勝ばかりであるということ。ヴェッテルにしてもウェバーにしてもそうで、接近戦を逆転でモノにしたというレースがほとんどありません。最速のマシンを持っているから全戦で先行逃げ切りすれば良い、というのはあるでしょうが、仮にマクラーレンやフェラーリが戦闘力を増してきたときに直接対決で勝てるチーム力があるかどうか。あと、個人的にデッドヒートが観たい、という願望もありますが(笑。

4 位以下では今回も KERS+DRS のおかげで激しいオーバーテイクショーが観られましたが、その中でも白眉はやっぱり小林可夢偉。予選ではマシントラブルのため Q1 でノータイムのまま脱落、最後尾スタートになったにも関わらず、14 台をごぼう抜き。例によってピットストップのたびにシューマッハーが前にいて、オーバーテイクする・・・という場面も見せてくれました。今回のレースは 3 ストップよりも 4 ストップのほうが正解だったらしく、3 ストップだった可夢偉は何とか 10 位 1 ポイントをもぎ取るのがやっと、という状況でしたが(それでも 4 ストップならもっと上に行けていたとは限りませんが)、それにしてもよくやった。
これはレース中の解説(スカパー!)でもありましたが、4 ストップというのは近代 F1 のドライレースではあり得なかった回数で、レース中に 5 セットのタイヤを使っているということ。レギュレーション上は決勝ではドライタイヤは 6 セットまでしか使えないので、何かトラブルがあってタイヤが足りなくなったらそのままリタイア、もしくはリスクを背負った状態で走らなくてはならないことになります。今年の F1 はピレリタイヤの耐久性の低さによって面白くなっているという側面はありますが、レギュレーションとのバランスが良いとは言えない状況なので、(今からタイヤの設計を変えるのは難しいだろうから)レギュレーションを少し見直す必要があるんじゃないかと。

次のレースは 2 週間後のスペイン・バルセロナ。例年通りならば各チームがここで大規模アップデートを入れてくるので、また勢力図が変わるかもしれません。それでもレッドブルの優位は揺るがないでしょうが、どのくらい縮まるのか、あるいはまた開いてしまうのか、見物ですねー。

投稿者 B : 02:00 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/05/01 (Sun.)

アイルトン・セナ ~音速の彼方へ [Blu-ray]

今日は「あの日」からちょうど 17 年目にあたる日。アイルトン・セナの命日です。3 月 21 日、セナの 51 回目の誕生日に発売されたこの BD をしばらく買いそびれていたんですが、ようやく買って鑑賞しました。

アイルトン・セナ ~音速の彼方へ コレクターズ・エディション [Blu-ray]

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一度劇場に観に行った映画なので、内容はよく分かっているんですが、それでもやっぱり「あの日」の映像は何度観ても本当に辛い。
ちなみに BD ではありますが、ソースのクオリティが DVD 以下(ほとんどがテレビ放送された 4:3 の映像(マスターでないテープもかなり混ざっていると思われる)を、さらに上下を切って 16:9 の画角に合わせている)なので、正直 DVD 版でも画質はそんなに変わらないと思います。劇場のスクリーンで観たときはかなり厳しい画だと感じましたが、家庭用のテレビで観る分にはまだ何とか観られるかな。内容的にはドキュメンタリーで、映画館で上映する必然性をさほど感じなかったので、むしろこういったパッケージメディア向きの作品なんじゃないかと思います。

なお、この映画の公式 Twitter によると、この BD/DVD の売上の一部は東日本大震災の被災地への義援金として寄付されるそうです。

セナ財団ヴィヴィアーニ・セナさんからのメッセージです。 この度の震災で被災された皆様に対し、「アイルトン・セナ~音速の彼方へ」ブルーレイ、DVDの売上の一部を寄付させていただくことに致しました。現在、皆様が日々示されている母国愛に対し、心からの尊敬の念を表したいと思います。
アイルトンは、いつも日本の皆様をとても称賛していましたし、皆様と同じように困難を乗り越える決意と強さを、生涯を通じて追求していました。アイルトンが人生を懸けて勝利を重ね、3度のワールドチャンピオンを決することができた日本、アイルトンをいつも愛し気に掛けてくださっていた日本の復興に今回のブルーレイ、DVDが少しでもお役に立てればと思います。 ヴィヴィアーニ・セナ(アイルトン・セナの姉/アイルトン・セナ財団代表)より

私のセナへの思い出が、巡り巡って東北の復興に少しでも貢献できるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

気がつけば、私もあと 2 ヶ月足らずでセナが亡くなった年齢と同じ歳になってしまいます。ロッカー 27 歳寿命説でもないのでだからどうということはないんですが(笑)、この歳にしてセナが達していた境地を思うと、自分はまだまだだなあ・・・と思いつつ、それでも日々自分にできることを精一杯尽くし、それが世界を未来に進めるためのほんのひとつまみの力になれれば、と改めて決意しました。

投稿者 B : 23:48 | F1 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/04/18 (Mon.)

F1 中国 GP 2011

中国GP決勝 ハミルトンが今シーズン初優勝 - GPUpdate.net

第 3 戦シャンハイ。チャンピオンシップ首位を走るヴェッテルはフリー走行から快調に飛ばし、予選でも 2 位にコンマ 7 秒という大差、しかもまたもやコースレコードという快挙で圧倒的な PP を獲得。予選 Q1 でなんとウェバーが脱落、Q2 のラスト 2 分でルノーのペトロフ車にトラブルが出て赤旗中断となり、その影響で一部のグリッドに波乱は起きましたが、レース自体は今回もヴェッテルの圧勝かと思われました。

が、ヴェッテルはスタートの蹴り出しに失敗し、バトン・ハミルトンが先行。その後、ピット戦略の違いで終盤には首位を取り戻しましたが、残り 5 周でハミルトンに逆転を許してしまいます。KERS がトラブルで使えない、そしてピット戦略の違い(ヴェッテルは 2 ストップに対してハミルトンは 3 ストップ)で終盤はマクラーレン勢が有利ではありましたが、レース後半のハミルトンの走りは見事でしたね。まさにチーム力と実力でもぎ取った 1 勝であり、これによって今後のチャンピオンシップはまた面白くなってきそうです。

また、ウェバーは予選で大失敗し 18 位からのスタートとなり、しかも序盤はペースが伸びずに苦しみましたが、気がつけば 3 位表彰台。昨年のラスト 3 戦あたりから全く良いところのなかったウェバー、昨年チャンピオンを獲り損ねたことで意気消沈してよもやこのまま引退・・・とまで心配しましたが、これを機に再び浮上してくれることを期待します。
今回はバトンも良かったですし、このままヴェッテルに独走だけはさせないでほしいですね。ヴェッテルも終盤にハミルトンに交わされた後は明らかに 2 位を確実に取る走りに切り替えていたように見えましたし、今年はチャンピオン経験者らしく計算された戦い方を見せそうな気はしますが。ただ、今回の結果を見ると、レッドブルには昨年までほどの脆さはなくなったにしろ、未だ安定しない KERS が RB7 のアキレス腱になりそうです。

小林可夢偉は予選 Q2 での赤旗中断の煽りを喰らって最後のアタックに失敗し、中断スタートになってしまいました。が、今回も果敢なオーバーテイクを見せ、何とか 10 位入賞を掴んでくれました。1・2 戦目に比べると苦しい内容ではありましたが、コンスタントに入賞が狙える状態であることはここまでの戦いで証明されたわけで、次は自己ベスト順位の更新、そして表彰台圏の戦いを見せてほしいところですね。マシンもピーキーなメルセデスやウィリアムズあたりに比べれば随分乗りやすそうで、ルーキーのペレスも予想以上の戦いを見せてくれています。

前戦に続いてこの中国 GP もストレートが長く、DRS の本領発揮といったサーキットでしたが、期待通り非常にたくさんのオーバーテイクショーを見せてくれました。今年のオーバーテイクは近年稀に見る多さで、それが「作られたオーバーテイク」であってもワクワクしてしまいますね。もっとも、単にレギュレーションや技術がオーバーテイクをしやすくしているというだけで、実際のコース上ではドライバー同士のギリギリの駆け引きがあるからこそ、ではありますが。
またこの上海ではタイヤ戦略が明暗を分けました。リザルトを見ると今回は明らかに 2 ストップよりも 3 ストップが正解。マレーシアまでの各チームの感触、およびザウバーあたりの作戦の成功度合いを見て「ピレリタイヤも案外もつ」という評価になったため今回は 2 ストップ作戦を採ってきたチームが多かったんでしょうが、やっぱり何だかんだで予想が外れたときのリスク(タイヤがタレたときのタイムの落ち幅)が大きいタイヤではあるようです。今回の結果を見る限り、上位チームはあまりギャンブルしないほうが良く、失うもののない中団~下位チームが一発逆転を狙って採るべき戦略のようですね。特に次戦トルコはタイヤへの負担がシーズン随一のサーキットなので、むしろ何回ピットに入るかが見物かもしれません(笑。

ということで次は 3 週空いてトルコ GP。まだまだシーズンの風向きが変わったという状況ではありませんが、マクラーレンが開幕以降ものすごい勢いでレッドブルとの差を詰めてきているので、またしても面白いレースを見せてくれることに期待です。今年も 3~4 強での戦いにもつれていってくれると面白いんですが。

投稿者 B : 01:30 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/04/11 (Mon.)

F1 マレーシア GP 2011

マレーシアGP決勝 ヴェッテルが2戦連続のポールトゥウィン! - GPUpdate.net
アロンソとハミルトンにタイム加算ペナルティ - GPUpdate.net

F1 第 2 戦マレーシア GP。またしてもヴェッテルが危なげない横綱相撲で完勝、2 戦で 50 ポイントを挙げました。

まあ今回はメルボルンと違ってストレートの長いストップアンドゴー系のサーキットなので、ストレートが伸び KERS の完成度も高いマクラーレンがレッドブルに迫るかな、と読んでいたら、ほぼその通りになりました。逆にレッドブルは最高速の伸びないルノーエンジンに加えて決勝では KERS がトラブル使えない状態で、レース展開によっては・・・という雰囲気ではありましたが、そこは良いスタートを切って「マクラーレンに蓋をしてくれた」ルノーのハイドフェルドに助けられた格好。結果、最後までレースをコントロールしたのは今回もヴェッテルでした。

そのルノーは今回はハイドフェルドが表彰台。途中、アロンソとの接触が原因で(?)ペースが上がらないハミルトン車の状況に助けられはしましたが、前戦のペトロフに続いてチームとしては 2 戦連続でのポディウム獲得。マシンポテンシャルとしては十分ポディウムを狙っていけるポジションにいることが確認されたので、これでクビサが乗れていれば・・・というのが残念でなりません。
ここまで 2 つの性格の異なるサーキットでの結果を見る限り、現時点での戦力はレッドブル、マクラーレン、ルノー、ちょっと離れてフェラーリという順位は間違いないでしょう。それでもウェバーはマクラーレンやルノーと良い勝負、というレベルのようですが、今年のヴェッテル+レッドブルの強さは異常。今年のレッドブルは信頼性に関する懸念も今のところ(KERS 以外は)出ていないようなので、本当に強そうですね・・・。

開幕戦で悔しい失格処分となった小林可夢偉はマレーシアでも奮闘。ウェバーやシューマッハーにも引かない粘り強さを見せ、特に対シューマッハーでは 2 回ものオーバーテイクを決めてくれました。最終的にはハミルトンへのペナルティもあって 7 位 6 ポイント獲得、というまずまずの結果。正直なところ、ザウバー C30 には表彰台を狙っていけるパフォーマンスこそなさそうですが、少なくとも(ペレスとロズベルグが良い勝負をしていたことを見ても)メルセデスは食える位置にいるようで、コンスタントにポイントを獲得していけそうです。タイヤ戦略にも比較的柔軟に対応できるマシン/ドライバーが揃っているようなので、上位陣に何かあったり天候が荒れたレースでは上位を狙って行けるようなポジションに常につけていくことが重要になるでしょう。
個人的にはこのマシン、デザインやカラーリングも含めてけっこう好きになってしまったので(笑)、開幕戦の「我々の祈り、日本に届きますように」仕様のモデルカーが出てきたら欲しいところです。

次は連戦で来週末の中国。ここ数年、中国 GP は荒れたレースが続いているので、可夢偉的には何か波乱が起きてくれることを期待したいと思います。

投稿者 B : 22:59 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/03/27 (Sun.)

F1 オーストラリア GP 2011

地上波ではまだ結果が出ていないので、とりあえずネタバレ防止策を入れておきます。











オーストラリアGP決勝 ヴェッテルが開幕戦を制す! - GPUpdate.net

ヴェッテルは予選に引き続き圧巻の走りでしたね。オープニングラップで 2 位に 2 秒以上の差をつけて、もう序盤からクルージングに入ってしまったかのような圧勝。圧倒的な速さでポールポジションを獲得し、決勝ではそのまま逃げを打ち、一人旅で勝つという、まるで全盛期のセナのような勝ち方です。現時点でこんなことを言うのも気が早い話ですが、今年のレッドブル RB7 が信頼性を備えているならば、(ミハエル、アロンソ、ハミルトン、バトンといった錚々たるライバルの中にあってすら)今年のヴェッテルは「セナの再来」とも言える成績を残す可能性もあると思います。
同じマシンに乗り、去年は最終戦までチャンピオンを争ったチームメイトのウェバーがこのオーストラリアではヴェッテルに歯が立たなかったのは、今年のマシンやタイヤがよりヴェッテルと相性が良いという側面もあるでしょうが、「勝ち方を知ったかどうか」の違いが大きいように思いますね。走りを見ていても、去年までとは少し雰囲気が違うような。ブリヂストンに比べて「もたない」タイヤと、タイヤへの入力が高いレッドブルのクルマとの組み合わせでも、PP スタートでレースペースをコントロールできる立場であれば、大した問題にはならないようで。


さて、我らが小林可夢偉ですが、決勝レースではあまり見せ場はなかったものの堅実な走りで 1 ポジションアップの 8 位入賞。で、チームメイトの S. ペレスは驚異の 1 ストップ戦略で可夢偉の前に出、デビューレースで 7 位入賞。幸先の良いスタート、おめでとう!

・・・と思いきや、

ザウバーの2台、失格! | オーストラリアGP | F1ニュース | ESPN F1

えーーーーー・・・(´д`)。

そんなのレース後車検じゃなくて事前に分かりそうなものじゃないの・・・。さておき、このウィングの形状違反がなくてもマシンポテンシャルに大きな変化はないと思うので、去年のマシンに比べれば全然伸びしろがありそう、という期待値には変わりはありません。ペレスの結果を見る限りでは、タイヤをうまく使えるマシンのようですし、今後開発が進めば上位を脅かすことができるかも。
また、ペレスはプレシーズンテストから良い走りを見せていましたが、戦略のアヤがあったとはいえ(そして最終的に失格とはいえ)いきなりここまでの結果が出せるとは。可夢偉的には最大のライバルはチームメイトという形になりましたが、むしろ良い刺激になるんじゃないでしょうか。二人で影響し合いながら成績を残していってくれることを期待します。

それにしても、可夢偉の予選 9 位は自己最高タイ、決勝でも失格がなければ初戦でポイント獲得という、去年であればファンも満足していただろう内容でしたが、なんかこれくらいが普通でもっと上を期待するようになってしまいましたね。可夢偉にはプレッシャーかもしれませんが、それでも今年は表彰台を狙える位置でのレースを見せてほしいですね。


しかし今回はオーストラリア GP にしては荒れないレースでしたが(毎年必ずと言っていいほどセーフティカーが出るのに!)、比較的落ち着いたレース内容ながら、オーバーテイクやテールトゥノーズの争いが多くてなかなか見応えがありましたね。KERS の復活や可変リヤウィング(DRS:Drug Reduction System)のたまものでしょう。特に DRS は追う側のみが使え、コース上で使える場所も決まっていて、なおかつ使用状態が見た目で分かりやすいので、観客にも分かりやすいエンタテインメント要素だと思います。
また、タイヤはピレリに替わって去年までよりもパフォーマンスが落ち、耐久性も落ちましたが、想像していたよりはずっと良いし、コンパウンドごとのパフォーマンス差もちょうどいいのではないでしょうか。むしろ速いのにソフトでもよくもった去年までのブリヂストンタイヤの性能がすごすぎたということかもしれません(笑。

今年の F1、チャンピオンシップはもしかしたら退屈になってしまうかもしれませんが(笑)、レースはなかなか面白いシーズンになりそうです。とりあえずザウバーの 2 台には、今度こそ文句なしの入賞を果たしてほしい(´д`)。

投稿者 B : 23:50 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/03/26 (Sat.)

F1 2011 シーズン開幕

オーストラリアGP予選 ヴェッテルが圧巻のPP - GPUpdate.net

2011 年シーズンの F1 がいよいよ開幕。バーレーン GP が流れたおかげで当初予定から 2 週間遅れでの開幕となりましたが、今年も F1 の季節がやってきました。

その開幕戦オーストラリア GP の予選は昨年の覇者 S. ヴェッテルが圧倒的な速さを見せつけて PP。ヴェッテルは昨年も速さだけならダントツながら、マシントラブルや自身/チームのミスで落としたポイントがかなり多かったですが、王者となった今年は横綱相撲が取れるようになったというか、速さに精神的な強さが加わったような印象です。まあ、まだ初戦の予選を見ただけですが、タイヤメーカーが変わって去年より遅くなったはずの今年のマシンで、自身が昨年記録したコースレコードを 0.4 秒近くも更新し、2 位のハミルトンに 0.8 秒近い差をつけたポールポジションを見せつけられると、なんか今年はもうこの人に勝てるドライバーは誰もいないんじゃないかとすら思わされてしまいます。

あとオフシーズンテストでは散々だったマクラーレンが開幕までにマシンをきっちり仕上げ、レッドブルの 2 台に割って入るところまでもってきたのはさすが。比較的シンプルなデザインのクルマが多い今年(少なくとも現時点では)において、唯一「マクラーレンらしい」アグレッシブな空力を纏ってきた MP4-26 は、ちょっと面白い存在になりそうです。
それ続くのはフェラーリ、その後ちょっと遅れてルノー・メルセデス・ザウバーといった勢力図でしょうか。ルノーのマシンは下馬評通り、逆にメルセデスはちょっと期待外れっぽい雰囲気。ザウバーのマシンが(去年の現時点に比べて)ずいぶんポテンシャルがありそうなので、可夢偉のこれからの発奮に期待です。

開幕戦といえば、ようやく開幕仕様のマシンが出揃ってきたり、新しいチームウェアのデザインを見たりするのが楽しみの一つですが、今年はやっぱりここに注目でしょう。

【AUS-金曜】F1チームの皆さんの気持ちがうれしい - F1-Life

先日の東日本大震災を受け、多くのチームやドライバーが日本に向けたメッセージを掲げて走ってくれています。これには、直接被災したわけではない私も、ついウルッと来てしまいました。小林可夢偉を擁するザウバーや、日本に馴染みの深い J. トゥルーリだけでなく、ほとんどのチームやドライバーが何らかの形で日本を応援してくれているのがとても嬉しい。ホンダ F1 第 2 期に、FISA のジャン=マリー・バレストル会長にホンダの桜井淑敏総監督が「F1 にイエローモンキーは要らない」と言われたほど、かつての F1 に日本メーカーが受け容れられなかったことを考えると、本当に涙が出てきそうになります。
そういえば、F1 のホイールはほとんどが日本製(しかもその多くは富山県で造られている)ですし、チームにもよるけどブレーキ、スパークプラグ、サスペンション、バッテリ、ヘルメット、無線、カーボン素材など、日本製のパーツがなければ現代の F1 は走れないと言っても過言ではないでしょう。そして現在でも何人かの日本人スタッフは F1 チームで働いていますし、かつてホンダやトヨタ、SAF1 などで日本人と働いた経験のあるスタッフの多くが現在は他の F1 チームに所属しているわけで、そう考えると F1 が発してくれている日本応援のメッセージは単なるポーズやイメージ戦略ではないということが、改めて実感できます。ほら、あなたもザウバーのエンジンカウルに描かれた Claro、フェラーリのフロントウィングにある Santander、マクラーレンのマシン全体に散りばめられた vodafone のマークが日の丸にしか見えなくなってきた(ぉ。

我々も負けてられないな、と思いますね。

投稿者 B : 22:59 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック

2011/02/22 (Tue.)

F1 バーレーン GP が延期に

バーレーンGPの延期が正式決定 - GPUpdate.net

今シーズンの F1 開幕戦バーレーン GP が、国内の政情不安定により延期となることが決定。先に GP2 バーレーン戦の中止が決まっていたので、おそらく F1 本戦も厳しいだろうなと思っていましたが、案の定。
これで開幕戦は 2 週間先、3/27 のオーストラリア GP にスライドすることになりました。バーレーン GP は後半戦への延期となるようです。

開幕を楽しみにしていた身としては残念ですが、チームやドライバー、ファンに危険が及ぶ状況での開催は望まないところなので、やむを得ないところでしょう。
逆にクルマの熟成やシミュレーターでの走り込みの時間が得られたことで、新人ドライバーやマシンの完成が遅れ気味な某チームは胸を撫で下ろしているんじゃないでしょうか(笑。

なお、大型の移籍もレギュレーションの大改訂もなく、バーレーンの件以外はつつがなく進んでいる印象のプレシーズンですが、怪我で戦線離脱したクビサの代役がハイドフェルドに決定し、全チームのシートがほぼ確定した状況になっています。

  • レッドブル: ヴェッテル、ウェバー
  • マクラーレン: ハミルトン、バトン
  • フェラーリ: アロンソ、マッサ
  • メルセデス GP: シューマッハー、ロズベルグ
  • ロータス・ルノー GP: ハイドフェルド、ペトロフ
  • ウィリアムズ: バリチェロ、マルドナド
  • フォースインディア: スーティル、ディ・レスタ
  • ザウバー: 小林可夢偉、ペレス
  • トロロッソ: ブエミ、アルグエルスアリ
  • チーム・ロータス: トゥルーリ、コヴァライネン
  • ヒスパニア: カーティケヤン、リウッツィ
  • ヴァージン: グロック、タンブロジオ

HRT だけがまだ正式発表ではありませんが、まあほぼ FIX とみていいでしょう。昨年と顔ぶれも大きくは変わらず、驚きのないラインアップではありますが、少なくとも昨年同様に 3 強の接戦は必至。開幕戦は 1 ヶ月後になってしまいましたが、楽しみに待ちたいと思います。

投稿者 B : 23:35 | F1 | Season 2011 | コメント (0) | トラックバック