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2010/09/27 (Mon.)

F1 シンガポール GP 2010

シンガポールGP決勝:アロンソ2連勝!ハミルトンはリタイア - GPUpdate.net

チャンピオン争いも佳境に入ってきた中、シンガポールのナイトレースはアロンソがポールトゥフィニッシュで優勝を飾り、ポイントランキングでも 11 点差の 2 位に浮上しました。

レッドブル勢の予選でのまずい戦略に助けられた側面はあるものの、決勝では良いスタートを切った 2 位のヴェッテルを抑え込み、最後まで守りきったドライビングの勝利といって良いでしょう。
フェラーリの夏休み前後からのマシンパフォーマンスの伸びは目覚ましいものがありますね。マクラーレンのマシン性能が伸び悩んでいることもありますが、これといった特長もない代わりに優等生的なマシン特性がここにきて「どんなサーキットにも強い」という強みに変わりつつあります。トップスピードは速いけどコーナリングで劣るマクラーレン、逆にコーナーは速いけどスピードの伸びがないレッドブル、この 2 台に対してどのサーキットでも伍せるというのは、これだけ混戦になってくると大きい。もちろんアロンソのドライビングあってのものだとは思いますが。
ポディウムや公式会見の場でアロンソが醸し出す雰囲気はもはや「王者」を通り越して「王様」といったほうが相応しいくらいの貫禄を感じさせます(笑。ルノー時代のようにフェラーリがアロンソを中心に一体化したチームにまとまってきたことと、クルマが良くなってきたことで自信に満ちあふれた状況にあるからでしょうが、傍から見ていて現在最もチャンピオンに相応しいのは彼しかいないと思ってしまうほど。

いっぽうでウェバーに仕掛けた挙げ句接触でリタイアしてしまったハミルトンは痛恨のノーポイント。一応、ウェバーに対しては 20 ポイント差の 3 位につけていますが、ここでノーポイントというのは非常に痛い。もうマクラーレンに有利なサーキットがほとんど残っておらず、さらにマシン性能ではフェラーリに後れを取り始めた今、チャンピオンシップで最も窮地に立たされたのはマクラーレンの 2 人のような気がします。

ヴェッテルは・・・本来であればアロンソのポールトゥウィンはヴェッテルが果たしていたはず、と言っても過言ではないくらい、下馬評としては高かったのが、予選でのチーム戦略のまずさで 2 位がやっと。それでもウェバーとのポイント差を詰めることができたとはいえ、彼のチャンピオンへの挑戦権は鈴鹿で文句なしの完勝を果たして初めて与えられると言っていいでしょう。
いっぽうでウェバー。なんだかんだでセーフティカーを味方に付け、ピット戦略で 3 位表彰台。F1 のチャンピオンは「挑戦権のあるドライバーのうち、最もミスをしなかった者に与えられる」が近年のセオリーですから、このレースでもダメージを最小限にとどめたのは立派でしょう。ポイントランキングが示すとおり現在最もチャンピオンに近い存在であるのは間違いないですが、個人的には最近の流れを見るとアロンソかな・・・と感じています。

今回、山本左近がクリエンに HRT のシートを奪われたことでまた唯一の日本人ドライバーとなった可夢偉は・・・残念すぎる。クレバーなペースコントロールと果敢なオーバーテイクでポイント圏内に届いたところでのクラッシュ。単独クラッシュではありましたが、直前にミハエルと接触した影響も考えられます。状況が明らかになっていないところで推測を語ってもしょうがないですが、ミハエルはその後ハイドフェルドとも接触してセーフティカーの原因を作っていたり、先日のバリチェロとの一件もあることから、オーバーテイク絡みの心象は相変わらず良くないですね・・・。
さておき、可夢偉は走り自体は良いものを見せてくれているので、この勢いを保ったまま鈴鹿に臨んでくれることを期待します。

次は鈴鹿。いよいよ 2 週間後です。今年は(昨年に引き続き)現地には行けませんが、今年もチャンピオンシップが盛り上がったさなかで開催される日本 GP、今から楽しみです。

投稿者 B : 01:30 | F1 | Season 2010 | コメント (0) | トラックバック

2010/09/26 (Sun.)

Honda Collection Hall (2)

昨日に引き続き、ホンダコレクションホールの写真を掲載します。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

インディジャパンの期間中ということもあって、コレクションホールでは特別展示としてインディカードライバーたちのヘルメットを多数展示していました。
写真はおなじみ佐藤琢磨のヘルメット。デザインは F1 時代から変わっていませんが、バイザーに KV レーシングのロゴが描かれていたり、スポンサーロゴが全くないシンプルな状態だったり、F1 のときのヘルメットとは少し雰囲気が違います。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

TS ロゴが描かれたヘルメットの後ろ側。このアングルだと F1 時代と変わらないですね。
下の方に描かれているロゴはスポンサー、ではなくこのヘルメットのデザインを手がけたスタジオ コメのロゴ。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

こちらはもう一人の日本人ドライバー、武藤英紀のヘルメット。やっぱりレーサーのヘルメットにはスポンサーロゴが入っていたほうが華やかですね。ただ、Panasonic ロゴは HONDA よりも TOYOTA ロゴとの組み合わせのほうがしっくりきますが・・・。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

インディのマシンも展示されていました。インディには詳しくないのですが、調べてみたところパノスチームのバディ・ライスが 2004 年にインディ 500 を制したマシンとのこと。F1 と比べると車高は低いし、フロントウィングは吊り下げ式じゃないし、同じオープンホイールでもずいぶん枝分かれして進化してきたマシンという印象を受けますね・・・。というか、F1 がスピード抑制のためにレギュレーション改定を繰り返して進化してきた異形のマシンなのかもしれませんが。
インディは今でこそダラーラによるワンメイクシャシーですが、当時は複数コンストラクターが存在していたようで、このマシンは G フォースというシャシーメーカー製のマシンのようです。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

こちらは同じく 2004 年、アンドレッティチームのトニー・カナーンのマシン。トニー・カナーンはチャンピオン経験者なので私でも名前を知っているくらいですが、セブン-イレブンデザインのフォーミュラカーって F1 じゃあり得ない(笑。
インディはワンメイクなこともあってかテクニカルレギュレーションの変更もマシンの進化も激しくはないらしく、今年のマシンと比較しても違いがほとんど分かりません。私は F1 のテクニカルな側面も好きなので、こうなったら楽しみ半減だろうなあ。頼むからエンジンワンメイク制とかレギュレーションに導入しないでほしい(´д`)。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

こちらは 1981~82 年の F2 マシン、マーチ・ホンダ 812。JPS カラーなので一瞬セナが初優勝を飾ったロータス・ルノー 99T かと思いましたが、よく見たら F2 で中嶋悟がチャンピオンを獲得したときのマシンでした。JPS の黒地にゴールドのカラーリングは見栄えがするので、私はけっこう好きですね。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

スーパー GT、カストロール無限 NSX。2000 年のチャンピオンマシンです。今年のホンダはスーパー GT へは新車 HSV で参戦しているので、このクルマが走ってる姿は残念ながらもう見られませんが、スーパー GT のレースはもてぎか富士あたりに一度撮影がてら観戦しに行きたいところ。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

こちらは市販車。F1 と同じアイボリーホワイトが眩しい、NSX-R です。初代 NSX が発表された当時、私はまだ中学に入ったばかりでしたが、子ども心にすごく興奮したことを未だに憶えてます。タミヤのプラモとか作ったなあ(笑。
既に生産完了から 5 年が経過しましたが、一生のうちに一度でいいからハンドルを握ってみたいクルマです。

ちなみに二輪車もたくさん展示されていましたが、あまり興味がないので省略(ぉ

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

ホンダが作っているのはなにもクルマやバイクばかりではありません。二足歩行ロボットへの取り組みはもう 25 年もの歴史を誇ります。写真は二足歩行ロボットとして胴体・腕まで実装した初めての試作機「P1」。世の中に発表されたのは次世代の「P2」だったかと思いますが、この P1 こそ歴史的に意味のあるロボットだと思います。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

そしてこれが現在の ASIMO。P1 は私の身長よりも大きく、いかにも重そうで、実験機的な風貌をしていますが、ASIMO は人間の子どもくらいの身長しかなく、ボディも柔らかいラインで包まれています。
二足歩行ロボットはまだまだ我々の世の中に広く役に立つというレベルには達していませんが、こうやって開発の歴史を見てくると、なんか想像していた未来がもうすぐそこに来ているような感覚にさせられます。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

去年の東京モーターショー直前に発表された自立制御型一輪車「U3-X」のデモが行われていました。が、すごい人だかりで、NEX のバリアングル液晶で捉えるのがやっとで、肉眼で見ることはできず(;´Д`)ヾ。でもこれが本当に自立して、乗った場合でも体重移動だけで動いてくれ(それも前後だけじゃなく左右も!)、両手がフリーになるというのは、現物を見るとあらためてすごい。原付くらいの値段で発売されたら間違いなく買っちゃうと思います。

動画を撮ってくるのをうっかり忘れてしまったのですが(汗)、YouTube に上がっていた動画を参考までに貼っておきます。

という感じで、インディ観戦でくたびれ果ててはいましたが、コレクションホールの中もみっちり堪能させていただきました。ただ市販車はあまりじっくり見る元気がなかったので、もう少し元気があるときに改めて来たいかも。来年のインディかスーパー GT で再訪するチャンスを今から狙っておきたいと思います。

投稿者 B : 00:03 | F1 | NEX-5 | Photograph | Sony E 18-55/F3.5-5.6 OSS | コメント (0) | トラックバック

2010/09/25 (Sat.)

Honda Collection Hall (1)

インディジャパンに行った帰りに、ツインリンクもてぎ内にあるホンダコレクションホールを見学してきました。

Honda Collection Hall

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

ホールに入っていきなり我々を迎えてくれたのは、本田宗一郎の有名な『夢』のサイン。ガラスに刻まれていて、この向こうにホンダ黎明期のクルマや F1 マシンが並び、夕方には夕陽を受けて朱に染まる様子には、ホンダファンならばグッとくるものがあります。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

その『夢』の後ろにディスプレイされているホンダの F1 初参戦マシン、RA271。実物を見るのは私もこれが初めてで、ちょっと感激。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

こちらは 3F に展示されていた、第一期ホンダ F1 初優勝を飾った記念すべきマシン「RA272」のリッチー・ギンサー車です。
ここに展示されているマシンの多くが動態保存のためにレストアされており、実際に走行できるということに、ホンダのレーシングカーへの愛を感じます。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

こちらは元ワールドチャンピオン、ジョン・サーティースが駆った RA300。ホンダ F1 の 2 勝目を飾ったという、これも有名なマシンですね。
1967 年のマシンですが、この当時の F1 はサイドポンツーンのない葉巻型のボディ、剥き出しのエンジン、溝つきのタイヤでウイング類はほぼ一切なし、と今の F1 とは全く違うカタチになっていて、比較するととても興味深いです。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

一気に時は流れて 1983 年、第二期ホンダ F1 が活動を始めた年のこのマシンはスピリット・ホンダ 201C。第二期といえばウィリアムズやロータス、マクラーレンがあまりに有名で、このスピリットのマシンはそれほど知られていませんが、ホンダ F1 の黄金時代はここから始まったと言っても過言ではありません。
でも、このクルマではほとんど目立った成績は残せていないんですよね。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

そしてスピリットからウィリアムズへとパートナーを代えたホンダの快進撃がここから始まります。ノーズに輝く赤いナンバー「5」は、言わずもがな「サーキットの荒法師」(懐)ナイジェル・マンセルのウィリアムズ・ホンダ FW11 です。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

その翌年にアイルトン・セナと中嶋悟という日本人にとってのゴールデンコンビが乗った、ロータス・ホンダ 99T。この車体は中嶋悟のものですね。
ロータスのオリジナルカラーは今年のロータス F1 や KV レーシングの佐藤琢磨車のような「ブリティッシュグリーンにイエローライン」が伝統ではありますが、この時期から F1 を観始めた私にとっては、ロータスといえばこのキャメルイエローだったりします。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

そしてこれはホンダ最盛期、16 戦中 15 勝を飾ったマクラーレン・ホンダ MP4/4。ベルギー GP でのセナのウィニングカーそのものです。
MP4/5 は 5 年前に「本田宗一郎と井深大 展」で展示されていたものを見たことがありますが、MP4/4 の実車はこれが初めて。感激。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

このクルマはセナが 1 度目のワールドチャンピオンを獲得したクルマでもあります。
このシートに実際にセナが座っていたんだなあ・・・。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

また一気に時代は流れ(残念ながらマクラーレン・ホンダは MP4/4 しか展示がなかった)、今度は第三期 F1 のジョーダン・ホンダ EJ12。2002 年に佐藤琢磨が日本 GP で 5 位入賞したマシンですね。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

佐藤琢磨が大活躍した 2004 年の B・A・R ホンダ、BAR006。日本人 2 人目の F1 での 3 位表彰台を獲得したのもこのマシンです。この当時は翌年の低迷とチーム離脱を誰が予想したでしょうか・・・。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

BAR007 はすっ飛ばして、オールホンダ初年度の RA106 が展示されていました。第一期ホンダ F1 を彷彿とさせるアイボリーホワイトのボディに日の丸を彷彿とさせる "Racing Revolution" のロゴに強い思い入れのあるマシンです。ハンガリー GP での初優勝のシーンは、今でも思い出すと目頭が熱くなるほど。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

デザイン的には BAR005 あたりからずっと順当進化で来ていますが、このマシンはひとつの完成形といえる形状をしていますね。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

翌年の RA107。空力的に大きな賭けに出たのが全くの裏目に出てしまった、オールホンダ 2 年目のマシン。このクルマには全く良い思い出がないですね・・・。RA106 ベースのスーパーアグリ SA07 の活躍のほうが印象に残っています。

Honda Collection Hall

[ Sony NEX-5 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

このマシンは "myearthdream.com" のマーケティングで本体に地球のイラストが描かれましたが、募金活動を行って賛同者の氏名をマシンに刻むという試みもやっていました。が、これは 1991 年のコローニ(予備予選すら通過できなかった弱小チーム)が個人スポンサーを募ってマシン上にその名前を載せていたのを思い出させて、あまり好きになれなかったなあ。
この地球デザインのマシンはレースごとに描かれる地球の角度が違うのも話題になっていましたが、このノーズ中央に日本が描かれているのは富士日本 GP 仕様です。

ホンダつながりでスーパーアグリのマシンも展示されていることを期待しましたが、残念ながら 1 台もなし。チーム消滅の際に破産管財人にでも押さえられて、ホンダには残っていないのか・・・SA06・SA07 あたりはぜひ実写を見たかったので、とても残念です。

コレクションホールの写真は他にもたくさん撮ってきてしまったので、明日に続きます。

投稿者 B : 00:15 | F1 | NEX-5 | Photograph | Sony E 18-55/F3.5-5.6 OSS | コメント (2) | トラックバック

2010/09/21 (Tue.)

INDY JAPAN 2010 (2)

昨日に引き続き、インディの写真を掲載します。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

2 位に入ったチップ・ガナッシのダリオ・フランキッティのマシン。ポイントランキングでも最終戦マイアミを残して 2 位につけ、シリーズチャンピオンの座を虎視眈々と狙っています。
やっぱり赤いレースカーはカッコイイですね。でも同じ赤でもフェラーリとはずいぶん印象が違うのが面白い。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

こちらは 3 位でフィニッシュしたウィル・パワー。その名前のポジティブさがすごい(笑。
ポイントランキングで堂々首位につけ、年間チャンピオン最有力のドライバーです。レースではフランキッティと激しく 2 位争いを繰り広げ、レースの大半でペンスキーの 1-2 体制を守っていましたが、終盤のピットでフランキッティに交わされて残念ながら 3 位。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

最初から最後まで独走だったペンスキーのエリオ・カストロネベスのマシン。もう圧倒的な独走で、何度も導入されたペースカーのタイミングでも全く首位を譲らず、ひとり次元の違う走りをしていました。

ガナッシが赤でインディのフェラーリとするならば、ペンスキーのマシンは黒白×蛍光レッドでマクラーレンみたいなものでしょうか。と思っていたら、ペンスキーはかつてマールボロカラーのマシンで走っていたようなので、まんまインディ版マクラーレンみたいな感じですね。
ちなみに上のウィル・パワーのマシンと比較するとわかるとおり、同じチームでも微妙にカラーリングやロゴの配置が異なっています。Verizon(アメリカの大手通信会社。規模や通信方式でいえば日本の au みたいな位置づけ)のロゴの大きさが違うのは、チームスポンサーだけでなくウィル・パワーにパーソナルスポンサーとしてついているということなのでしょうか?

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

このクルマはコンクエスト・レーシングのアレックス・タグリアーニのマシン。特に走りが印象的だったというわけではないですが、サイドポンツーンの「B&W」のロゴが気になって。B&W はイギリスの音響機器メーカーで、国的にもブランドイメージ的にもアメリカのレースにスポンサードするイメージが全くなかったので、こんなところでロゴを見かけてちょっと驚きました。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

コース上には路面のギャップがある箇所があるのか、そこをマシンが通ると必ず火花が散るポイントがあり、撮影のしがいのあるポイントでした。F1 だとレギュレーションでフロア高が高めに決められているので、最近のレースでこういう火花が見られることは滅多にないですからね。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

派手なクラッシュが多いのもインディの見どころ。平均時速・最高速ともに F1 より高い上にオーバルコースではランオフエリアもなく、クルマの姿勢制御が乱れたら即ウォールの餌食・・・というシビアな世界です。
今回のインディジャパンでは 5 回出たイエローコーションのうち 4 回は私がいた第 2 ターン付近で発生したクラッシュが原因になっており、そういう意味ではなかなか面白い席だったと思います。写真はその中でも最も激しい出火を伴うクラッシュを演じた、アレックス・ロイドのマシン。「ドパン!」という腹底に響くクラッシュ音を発し、火を噴きながらも慣性で数百メートルはスライドしていくインディカーのクラッシュは、観ているほうにもぞっとするものがあります。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

それらのクラッシュで発生したイエローコーションで、毎度先導を務めたペースカー。国内未発売のアコードクーペでした。

おつかれさまでした。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

もう 1 枚、佐藤琢磨車。同じシャシーでも、アメリカンなセンスのカラーリングが施された他車の中で、唯一ロータスの伝統的なブリティッシュグリーンを纏ったヨーロピアンな雰囲気のクルマなので、逆に目立ちますね。

ここまで掲載した写真は基本的にフェンス越しで、ある程度シャッタースピードを遅くして(といっても 1/250~1/320 程度)流し撮りをすると金網は多少溶けてくれますが、フェンスのフレームだけはどうしても残ります。
自由席だと一番上に陣取ってもほぼフェンスに遮られてしまいますが、どうやらメインスタンドであれば上の方はフェンスなしで狙えるっぽい。ただ、メインスタンドはもろにストレートの真ん中なので、バンク部分よりもスピードが高く、それはそれで撮影が難しそう(´д`)。でも、400~500mm クラスの望遠レンズを持ってメインスタンド席を取ったらもっと良い写真が撮れそうな気はします。
でも逆にフェンス越しでも良ければ、200mm クラスの望遠レンズでも十分大写しできてしまうのは、良い意味で誤算でした。富士や鈴鹿だと 300mm オーバー必須、というイメージでしたが、これはコースと客席が近いもてぎのオーバルコースならではのメリットですかね。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO ]

こちらはレース後、メインスタンド裏のスペースに展示されていた KV レーシングのショーカー。佐藤琢磨のロータスカラーがペイントされていますが、よく見るとノーズの形状が現行マシンと全然違うので、旧車を塗り替えたショーカーなのでしょう。
このショーカーも人気でしたが、今回のインディジャパンでは KV レーシングやスーパーアグリのキャップやピットシャツを身につけたファンが異様なほど多く(私も含め(笑))、根強い琢磨ファンの多さと F1 からインディへのファン流入を強く実感しました。国内ではインディカーは全くのマイナースポーツで、スーパー GT のほうが露出が多いくらいですが、ホンダはこの機会にもっとインディをアピールしても良いと思う。

私もインディ観戦は今回が初めてでしたが、クルマの形状は似ていても F1 とはエンジン音がけっこう違ったり、スピード感が F1 以上のものがあったり、エンタテインメント的な演出として野球のメジャーリーグに近い雰囲気を感じたり、なかなか新鮮な体験でした。予備知識があまりない状態で行っても楽しめたので、もうちょっと勉強したらもっと楽しめるかな、と感じました。
ただ、これはこれで面白いけど、私はやっぱり F1 の難しいコースと、マシンのテクニカルな競争、そして政治的な駆け引き(笑)まで含めてが好きだと再確認したのも事実だったりします。まあ、そういうのがない単純さがアメリカのレースの良さなんだと思いますが。

できれば来年も行きたいと思います。

投稿者 B : 23:00 | EF70-200/F4L USM | EF70-300/F4-5.6 IS USM | EOS 7D | F1 | Photograph | SIGMA 17-70/F2.8-4.5 DC MACRO | コメント (0) | トラックバック

2010/09/20 (Mon.)

INDY JAPAN 2010 (1)

インディジャパンを観戦しに栃木県のツインリンクもてぎまで行ってきました!

ツインリンクもてぎ | INDY® JAPAN 300 mile

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO ]

サーキットへは、2005 年2006 年の鈴鹿(あ、鈴鹿へは第二期ホンダラストランの 1992 年にも行った)、2007 年2008 年の富士に行きましたが、もてぎは初めて。ついでにインディも初めてですが、今年は幼稚園の運動会と日程がかぶって F1 日本 GP に行けないので(というか、日本 GP が伝統的に体育の日前後にある限り、当分行けない)、代わりに・・・という思いもあってインディの観戦に行ってきました。

INDY JAPAN 300 mile

[ Sony NEX-5 / Sony E 16mm F2.8 ]

インディジャパンはオーバルコースでの開催。そのオーバルコース「スーパースピードウェイ」はこんな感じ↑(写真は NEX-5 のスイングパノラマで撮影)で、ちょっと遠いですがコース全体が見渡せるくらいの広さです。1 周は 30 秒弱、それを延々と 200 周するのがインディジャパンのレース。
正直なところ、これまではアメリカ系のレースはスピード重視の大味なレースが多いイメージであまり好きではありませんでした。コーナーらしいコーナーもないコースをグルグル回って何が楽しいの?くらいに思っていました。でもスタンドからコース全体、つまりレースの全体像が把握できるというのは、F1 ではまずあり得ない状況なので、これはこれで面白いですね。

F1 同様、決勝のスタート前にいろいろとサポートイベントがあるわけですが、今回レースと同じくらい楽しみにしていたのが、CR-Z オーナーズパレード

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

発売になって間もないホンダ CR-Z を 100 台集めて、ツインリンクもてぎのスーパースピードウェイを 1 周するパレードですが、これに yonhongi さんがオレンジ CR-Z で参加するとのことで、これは撮影せねばなるまい!と。
オレンジは 7 台いましたが、サンルーフ付きは 2 台しかいなかったので狙い撃ち。決勝に向けてシャッタースピードを試行錯誤しながら撮っていたのでちょっとブレてしまいましたが、何とか撮れました。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

オープニングセレモニーでは戦闘機のデモ飛行も見られました。私は戦闘機にはあまり詳しくないのですが、調べてみたところ自衛隊の最新鋭機「F-2」のもよう。ちょうどスーパースピードウェイと同じ楕円形を描いて飛行し、颯爽と去っていきました。
うーん、クルマを撮りに来たつもりが、飛行機撮影の楽しさを軽く味わってしまったかも(汗。

ということで、決勝です。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

私がインディを観に来たきっかけは佐藤琢磨をおいてほかにはありません。まあ琢磨がインディに移る前からサーキット撮影の練習も兼ねて一度インディは観に来てみたいと思っていましたが、琢磨の凱旋が強力に後押ししてくれたのは確か。

琢磨のアグレッシブな走りはインディでも健在で、トータルで 10 台くらいはオーバーテイクしてみせてくれました。それも、土曜日に大クラッシュした怪我をおしての出走で、決勝当日は鎮痛剤を使用してのレースだったらしいので、頭が下がります。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

ただ残念なのは琢磨がいくらがんばってもピット作業がダメすぎて、ピットインするたびに順位を下げていたこと(上がったのは一度きり)。2~3 台抜いてはピットで後退して元通り・・・という感じでずっと 14~17 位前後をうろうろし、最後のほうでようやく少し順位を上げて 12 位フィニッシュ、というレースだったのが悔やまれてなりません。インディは F1 と違ってシャシーもエンジンもワンメイク、あとドライバー以外の要素はチームのセットアップや戦略、ピット作業の差だと思うので、来期はもう少しマシなチームに移ってほしいと願います。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

琢磨が参戦しているのは「KV レーシング」というチームなのですが、KV レーシング(琢磨を含めて 3 台出走)の他のクルマはこんなカラーリングで、琢磨だけが全然違うカラーリングのマシンで走っています。
琢磨のマシンは F1 でもお馴染みのロータスカラーで、KV レーシングはロータスと提携してこのカラーで走っている・・・とのことなのですが、チーム全体がロータスカラーなわけではなくて琢磨だけが違う色、というのが、正直よく分かりません(´д`)。F1 だと 1 チーム 2 台制、カラーリングは原則チーム内で統一がルール・・・なのですが、これはどういうことなのでしょうか・・・。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

私はインディ自体あまり観たことがないので、F1 との細かなルールの違いはよく分からないのですが、F1 界の動向を深くウォッチしていると、インディのドライバーの名前くらいはけっこう耳に入ってくるようになっています。特にこのダニカ・パトリックは F1 界でも有名で、今季(結局参戦できなかったけど)アメリカの USF1 チームのドライバーとして F1 デビューか?という噂が上がっていました。
このダニカ・パトリック、一昨年にはインディジャパンで優勝した経験もあるくらい、女性だからと馬鹿にできない速さを持っていて、今回のレースでも表彰台を狙える良い走りをしていました。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

インディに参戦するもう一人の日本人ドライバー、武藤英紀。途中、ピット作戦により一時上位を走りましたが、それ以外は特にハイライトもなく後尾に沈みました。
この武藤車のカラーリングはいかにも北米にありがちなトリコロールカラーで、他にも似たような色のクルマがあまりにも多く、撮影は困難を極めました(´д`)。もうちょっとわかりやすく差をつけてよ・・・。

INDY JAPAN 300 mile

[ Canon EOS 7D / Canon EF70-200mm F4L USM ]

あと、日本人ではないのですが、日系アメリカ人ドライバーのロジャー安川。インディジャパンにはスポット参戦だったようですが、完走した以外は全く良いところなく、なんか目についたシーンは他社に抜かれているところばかり・・・。この写真もオーバーテイクしているところではなく、ペンスキーのマシンに周回遅れにされているところです(´д`)。

写真はまだたくさん撮ってきたので、次回に続きます。

インディジャパン:カトスロベネスがポールトゥウィン、佐藤琢磨12位 【 F1-Gate.com 】
佐藤琢磨、オーバル自己ベストの12位で完走 (インディジャパン) 【 F1-Gate.com 】

投稿者 B : 23:57 | EF70-200/F4L USM | EF70-300/F4-5.6 IS USM | EOS 7D | F1 | NEX-5 | Photograph | SIGMA 17-70/F2.8-4.5 DC MACRO | Sony E 16/F2.8 | コメント (2) | トラックバック

2010/09/13 (Mon.)

F1 イタリア GP 2010

イタリアGP決勝:アロンソが優勝、ハミルトンはリタイア - GPUpdate.net

イタリア GP はアロンソが見事なポールトゥフィニッシュ!モンツァでフェラーリが優勝って何年ぶりだろう?それも、PP・優勝・ファステストラップのハットトリック達成。本国のティフォシは今夜は興奮して眠れないでしょう。

しかも、今回は前戦ベルギーでノーポイントに終わってしまったアロンソ、バトン、ヴェッテルの 3 人が 1-2-4 位、ハミルトンはオープニングラップでのリタイアでノーポイント、ウェバーは 6 位という真逆の展開。前回のレース後の感想として「チャンピオンシップはハミルトンとウェバーの 2 人に絞られたと言っていい」というようなことを書きましたがごめんなさい撤回します!!(ぉ
とはいえ今回はウェバーもちゃんとポイントを拾ってチャンピオンシップの首位に立ったし、RB6 がもっとも苦手とするモンツァを終えて、残りはレッドブルが得意とする種類のサーキットが多い上に、今回ポイント差を詰めた 3 人もまだ 20 ポイント以上離れているので、ウェバー・ハミルトン有利は変わりません。でも今回のようにノーポイントのレースが一つでもあれば、まだまだ分からないわけで。

そういう意味では、スタート直後にハミルトンを撃墜したマッサミサイル(ぉ)は件のチームオーダー以上に良い仕事をしたと思います。さすが、自他共に認めるセカンドドライバー(こら

あと今回印象に残ったのはバトンの速さ。正確にはバトン車の速さですね。ドラッグ低減のためにぺらぺらなウィングをつけることが常識となっているモンツァで、びっくりするくらい立てたウィングで、予選・決勝ともに 2 位とは。予選では同じクルマ(でもウィングは薄い)のハミルトンよりも速いタイムを叩き出し、決勝でもピット戦略のまずさでアロンソに交わされたとはいえ、スタートでアロンソに先行し、トップスピードで劣りながらもアロンソを抑え続けることができたのは、このウィングのお陰でしょう。まさに F ダクトさまさまといったところですが、従来の常識を打ち破る F1 の技術力すげー、と素直に感動しました。
あとバトンはやっぱりマシンのスタビリティが高いと滅法強いですね。私の記憶では、バトンとアロンソのマッチレースってバトンと第三期ホンダが初優勝した 2006 年のハンガリー GP くらいまで遡ります。あのときもウェットコンディションの中スムーズなドライビングでアロンソを追い立てたものでしたが、2007~2008 年のホンダのスタビリティ最低なマシンでは全然結果が出ず、去年のブラウン GP や今年のマクラーレンで良いクルマを与えられたら強い。戦闘力に劣るルノーでも結果を出し、むしろチームやマシン開発を引っ張っていくアロンソあたりとは好対照で、分かりやすい人だなーと思います(笑。ドライバーとしてはアロンソのようなストイックなタイプのほうが好き(2 連覇の頃はあまり好きじゃなかったけど、マクラーレンからルノーに出戻ったあたりで見直した)ですが、バトンもバトンで憎めない(笑。

さておき、ヨーロッパラウンドもこれにて終了。残すはアジア~南米~中東のフライアウェイ 5 戦のみ。ドライバーズポイントも 1 位のウェバーから 5 位のヴェッテルまで 25 ポイント差以内に収まっており、何かあれば一発逆転はありえる状況になりました。ナイトレースのシンガポール、我らが鈴鹿、初開催の韓国と興味深いグランプリが続きますが、いよいよ楽しいレースの秋がやってきた感じです。

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2010/08/30 (Mon.)

F1 ベルギー GP 2010

ベルギーGP決勝:ハミルトンが優勝、2位はウェーバー (GPUpdate.net)

今年も「スパ・ウェザー」に翻弄されたベルギー GP は、ハミルトンが完勝で今季 3 勝目。レースごとに目まぐるしく移り変わるポイントランキングでも首位につけました。

予選から荒れたこの週末の見所はいろいろありますが、それでも今回のベルギーはヴェッテルに引っかき回されたレースと言っても過言ではないでしょう。マシントラブル(フロントウィングの破損)でペースは上がらないけどストレートは速いバトンのマクラーレンをずっと抜きあぐねていたとはいえ、明らかなヴェッテルの過失でバトンを撃墜。その後もリウッツィに絡むなど、このレースでのヴェッテルは全く良いところナシ。
若さゆえのムラっ気の多さがここ数戦でもろに出ている印象で、計算上の可能性はまだまだ残っているとはいえ、この状態では今年はチャンピオンの資格はないでしょう。個人的にはヴェッテルは速くて分かりやすくて好きなドライバーですが、これではチャンピオンになれないことは、F1 の 60 年の歴史が物語っています。
「速いけど脆い」ライコネンのようなドライバーが大好きな私としては、ヴェッテルもこのままこの路線で行ってほしい気もしますが(笑、ヴェッテルが残りのシーズン中に成長してチャンピオンシップ争いに残るのか、今季はこのまま、メンタルを鍛えて来年再挑戦となるのか、しばらく見守りたいと思います。

逆にこのレースで勝ったハミルトンとダメージを最小限に抑えたウェバーのように混戦をきっちり勝てる、もしくはポイントをしっかり獲れるドライバーは強い。長いシーズンを経てチャンピオンになれるのは「速いドライバー」ではなく「強いドライバー」。個人的には、あと 6 戦残してはいますが、今年のチャンピオンシップはもうこの 2 人に絞られた、とこのレースでの戦いぶりをみて感じました。

残りレースで考えると、サーキット特性的にモンツァ・シンガポール・アブダビはマクラーレン有利、鈴鹿・ブラジルはレッドブル有利。初開催の韓国がどちら向きか分かりませんが、レイアウトを見る限りでは若干レッドブル有利?という気もします。つまり現時点では最終的にどちらが勝つか判断がつきかねるということですが(笑、現時点での私の予想としては、チーム力まで含めた総合戦力でハミルトン有利、に一票かな。

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2010/08/02 (Mon.)

F1 ハンガリー GP 2010

ハンガリーGP決勝:ウェーバーが優勝、2位アロンソ、3位ヴェッテル (GPUpdate.net)

レッドブルとフェラーリががっぷり四つになるかと思っていたハンガリー GP は、レッドブルが異次元の速さを見せつけました。ホッケンハイムでフェラーリの底力を見せつけられたレッドブルが、夏休み明け予定だったアップデートを前倒し投入した・・・という状況の変化もあったようですが、それにしても両チーム間で 1 秒ものラップタイム差が出てしまうとは、恐れ入った。

予選はもうヴェッテルの独壇場で、Q3 ではコースレコードすら樹立する速さ。CS の川井ちゃん曰く「レッドブルにとってハンガロリンクはもう中低速サーキットじゃない」と言わしめるほどでしたが、ヴェッテルはさらに速くてウェバーに 0.4 秒差をつけて文句なしの PP。チャンピオンシップポイントこそ拮抗していますが、ここまでくるとなんか全盛期のマクラーレンやウィリアムズ、フェラーリを彷彿とさせるものがあります。もちろんサーキットとの相性もあるので、高速サーキットになればマクラーレンとの差はもう少し縮まるでしょうが。

決勝はもしヴェッテルが最近の数戦のようにスタートで躓かなければこのままワンサイドゲームになるかな・・・と思ったものの、15 周を過ぎたところでコース上にリウッツィの落としたパーツが原因で SC 導入。これが混乱の幕開けとなりました。
まずは SC きっかけで一斉にピットインが始まり、ここでルノーのピットクルーのミスでピットアウトするクビサとピットインしてくるスーティルが接触。その脇を抜けていった炉図ベルグのメルセデスには右リヤタイヤがちゃんと装着されておらず、ピットアウト直後にホイールごと脱落。いっぽうでヴェッテルは SC ラン中のレギュレーション違反(前方のクルマとの間隔を一定以上開けすぎてはいけない)でドライブスルーペナルティを喰らい、ウェバーは SC 走行中にコース上に残ったためにペースを上げてピットインの時間を稼いでおかなくてはならず、この 2 台の後方を走っていたアロンソはピットでレッドブルを交わすためにプッシュしなければならず・・・ということで、そこからは 3 台がお互いが見えない中での予選さながらのアタックラップを連発。正直、今のテクニカルレギュレーションではマシン性能が近い 2 台がコース上でオーバーテイクを発生させることは容易ではなく、むしろこういうタイムレース的な要素が出てきたほうが俄然面白くなります。

結果、スタート時に履いていたオプションタイヤが予想以上にもったウェバーがスパートに成功し、それぞれのピット/ペナルティ義務を終えた時点でウェバー-アロンソ-ヴェッテルという体勢に。ヴェッテルは最後の 3 周までアロンソに仕掛けていきましたが、結局そのままゴールとなりました。

ポイントリーダーのハミルトンがギヤボックストラブルでリタイア、2 位のバトンも 8 位に留まったため、チャンピオンシップは現時点でウェバーがトップ、以下ハミルトン-ヴェッテル-バトン-アロンソまでが 20 点以内に並ぶという、接戦続きの近年でも特に面白い状況となって F1 は夏休みを迎えます。今月末からは途中シンガポールを挟みつつもスパ、モンツァ、鈴鹿という高速サーキットが続くこともあり、必ずしもレッドブル有利とは言えない戦いが続くはず。今季もできれば最終戦近くまでもつれてほしいなあ・・・と思いつつ、我々も 4 週間の F1 夏休みといきましょうか。

投稿者 B : 01:45 | F1 | Season 2010 | コメント (0) | トラックバック

2010/07/26 (Mon.)

F1 ドイツ GP 2010

ドイツGP決勝 フェラーリが開幕戦以来の1ー2! (GPUpdate.net)
フェラーリ チームオーダーに10万ドルの罰金 (GPUpdate.net)

ドイツ GP はフェラーリが開幕戦以来となる 1-2 フィニッシュで完勝。アロンソはこのレースの前に「まだチャンピオンシップを諦めない」というコメントを出していましたが、それが建前ではなかったことを証明した形になりました。確かにシルバーストンではセーフティカーのあやで順位を落としましたが、パフォーマンス自体は悪くなかったので、マシンのアップデートがうまくいったということでしょう。

ただ問題になったのがチームオーダー。PP のヴェッテルがスタートに失敗し、さらにアロンソを意識しすぎたことで却ってマッサ・アロンソの先行を許してしまい、ここでレースがほぼ決まってしまいました。そしてレース全般を通じてアロンソはマッサを上回るペースを見せ、終盤でマッサ担当エンジニアのロブ・スメドレイからあからさまなチームオーダーの伝達。マッサはストレートの真ん中で明らかにペースを落とし、アロンソにポジションを譲りました。

様々な批判はあるでしょうが、フェラーリの立場に立てば個人的にはこの判断は正しかったと思います。終盤はヴェッテルが力強い追い上げを見せており、アロンソがマッサに「引っかかって」いる状況が長く続けばヴェッテルに好機を与えていた可能性が高い。ポディウムの中央を確実に手に入れるためには、間違った判断ではなかったと思います。ただマッサももう少し抜かれどころを考えようよ、とは思いましたが、そこから数周あからさまにペースを落としたのも含め、抗議の意味があったのかもしれません。
チームとしては比較上明確にチャンピオンの可能性が高いアロンソを優先するのは当然の判断でしょうし、開幕戦の優勝~中国 GP での「ピットイン・オーバーテイク事件」に至って二人の格の違いが決定的になったような気もしているので、レギュレーションを考慮しなければ私は今回のフェラーリの判断は支持します。そもそもレギュレーションにしたって「どこからどこまでがチームオーダーか」の線引きもあいまい。今回のように無線のやりとりやペースダウンがあからさまでもなければ判断できないし、チームオーダーを出すか二人のドライバーに対等にレースをさせるかは各チームの方針で良い(つまり、スポーティングレギュレーションにチームオーダーに関する条項はなくて良い)んじゃないかと。まあ、チーム内で禍根を残さないように、各チームで「どういう状況でどちらを優先するか」は明確にしておくべきかと思いますが。

さておき、今シーズン後半戦に向けてマクラーレンとレッドブルのガチンコになるかと思われた勢力図に、フェラーリが 2 勝目で改めて名乗りを上げた格好になりました。サーキットとの相性もあるのでフェラーリがこの勢いを保つとは限りませんが、そうでなくては面白くない。次は 1 週間後のハンガリー GP、低速かつタイヤに厳しいサーキットなので、マクラーレンよりはフェラーリやレッドブルにアドバンテージがありそうです。いずれにしても雨さえ降らなければ PP が圧倒的有利なコースなので、予選に注目です。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2010 | コメント (0) | トラックバック

2010/07/12 (Mon.)

F1 イギリス GP 2010

イギリスGP決勝:ウェーバーが優勝、ハミルトンが2位、小林6位 (GPUpdate.net)

イギリス GP はマシン性能の圧倒的なアドバンテージでレッドブルが文句なしの 1-2 を決めるか・・・と思いきや、スタート直後のチームメイトバトルでヴェッテルが脱落し、ウェバーが今季 3 勝目。

このチームメイトバトルは遺恨を残しそうですね。トルコ GP での「同士討ち」に比べれば普通に起こり得るレーシングインシデントという状況ではありますが、確執が深まっている中だけに、後を引きそうな気がします。2007 年のベルギー GP で、アロンソとハミルトンがスタート直後のオー・ルージュで接触し、アロンソがコース外に弾き出されたときの状況に近いものを感じます。

でもこのお陰でレースは面白いものになりました。ヴェッテルが接触でタイヤをパンクさせて即ピットイン、そのままプライムタイヤに履き替えて最後まで走りきる作戦にスイッチ。最後尾からどこまで追い上げるか見物でしたが、途中でセーフティカーが入ったこともあって、一時はあわや周回遅れという状況から、最終的には 7 位フィニッシュ。15 位~8 位くらいまでの追い上げは、まるでフェラーリラストランのときのミハエルを見ているようでした。

また、今回は分が悪いかと思われていたマクラーレンもレースではかなり健闘。ハミルトンが 2 位フィニッシュしただけでなく、予選 Q2 脱落してしまったバトンも気がつけば 4 位。
今年のマクラーレン、バトンとハミルトンというコンビは実にいいですね。チャンピオン争いが佳境に入っていないからというのもあるかもしれませんが、二人の関係が今のところフェアなだけでなく、バトンとハミルトンで戦い方が対照的なため、どちらかがイマイチなときでもどちらかは必ず良いという、バランスの良い戦い方ができています。アグレッシブに攻めていくハミルトンに対して、戦略でスルスル順位を上げるバトン、というコントラストも見ていて面白い。

一方で、フェラーリはチームとしてかなりダメになってきている印象がさらに強くなってきました。マッサがシャキッとした走りをグランプリ全体を通してできていないのは以前からですが、アロンソが走り自体は悪くないのにチームの戦術がまずいせいでポジションを失ったりペナルティを受けたりするレースがあまりにも多すぎる。今回のドライブスルーペナルティも、ピットがちゃんとシケインカット後の対処(カットで抜いてしまったクビサをいったん前に出す)を指示していれば、実質ノーダメージで済んだのに(まああれはアロンソもそう判断すべきだった気はしますが)。
フェラーリはミハエルとジャン・トッド脱退後からラテン系チームへの回帰を目指しているようですが、現在のようなずさんなレース運営しかできないのであれば、やはりミハエル全盛期のように、アロンソを中心としたロジカルなチームを再度目指すべきなんじゃないでしょうか。

それにしてもこのレースの白眉は小林可夢偉でしょう。最近はマシンのセットアップにも本人の走りにもかなり安定感が出てきて、ポテンシャル的には厳しいマシンでも常にポイント圏内を走れる状況が作れるようになってきました。フェラーリ・メルセデスと中位グループの差が小さくなってきたこともありますが、可夢偉とチームとの間でうまくコミュニケーションや信頼関係が確立できているということなんじゃないでしょうか。
可夢偉も昨年のデビュー当時はアグレッシブさと危うさが紙一重な印象が強かったですが、ここ数レースでアグレッシブさと冷静さのバランスが如実に良くなってきましたね。所属するチームや与えられるマシン次第なのは F1 の常ですが、これはこのまま成長すると佐藤琢磨以上の結果を残す日本人ドライバーになれる可能性は高いのではないでしょうか。来年はより戦闘力のあるチームからお声がかかる希望も持てそうです。

そういえば、今回からヒスパニアでレースドライバーに復帰した山本左近。テストドライバーとしてもほとんど走れていない状況での復帰だったので、最下位フィニッシュでも完走できただけマシだったといったところでしょうか。個人的にはブルーノ・セナが降ろされてしまったことは哀しいですが、左近にも可夢偉に続くべくがんばってほしいところです。

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