b's mono-log

2009/06/25 (Thu.)

F1 分裂回避、モズレーは退任へ

FIAとFOTAがコスト削減に合意、分裂回避へ (GPUpdate.net)

F1 始まって以来の問題となっていた FIA と FOTA の対立が合意に達し、シリーズの分裂が回避されました。
合意内容は

  • レギュレーションは基本的に 2009 年のものを踏襲する
  • 全チームは 2 年以内に 1990 年代前半のレベルまで参戦コストを削減する
  • 全チームは 1998 年のコンコルド協定の改訂版を遵守する
  • 現 FIA 会長 M. モズレーは、今年 10 月の FIA 会長選挙に出馬しない
ということで、FIA と FOTA で分裂した新シリーズなんて双方にとって全く得にはならないんだし、最終的には何かしらの落としどころを見つけるだろう、と思っていたので、基本的な合意内容は予想通りだったのですが、モズレー退任の条件を FIA 側が呑むとは!これにはちょっと驚きました。個人的には一貫性のないレギュレーションを押しつけるモズレーには反対の立場だったので、今回の合意内容には歓迎の立場ですが、それにしても驚いたなあ・・・。

後任には前々から元フェラーリチーム代表のジャン・トッドの噂も絶えませんが、誰が収まるのでしょうね。少なくともモズレーの傀儡政権になることだけは避けてもらいたいですが・・・。とりあえず、双方が愚かな選択肢を選ばなかったことにホッとしました。
来年は基本的に今年のレギュレーションをベースに行くらしいですが(漸減的なバジェットキャップ、レース中給油禁止、フロントタイヤ幅縮小はある?)、そうなると今年の勢力図がある程度は来年にも当てはまってきそうです。今の勢いのまま行くなら来年はむしろレッドブルとブラウン GP が互角の戦いを見せそうですが(今後の伸びしろ的にはレッドブルのほうが可能性が高い?)、地力のあるメーカー系チームの巻き返しも考えると、実は来年は今年以上に混戦になる?という予想もできて、むしろ来年の方が面白いんじゃないか・・・とも思いますが、まずは今年。次のニュルブルクリンクを楽しみにしないと。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2009 | コメント (0) | トラックバック

2009/06/22 (Mon.)

F1 イギリス GP 2009

イギリスGP決勝:ヴェッテル、ウェーバー1-2でレッドブル完全勝利 (GPUpdate.net)

ウィリアムズのばかあああああ!!!

慣れ親しんだシルバーストンで最高の予選(Q1 ではトップタイム!)を演じ、5 番グリッドを獲得した中嶋一貴。このサーキットで次元の違う走りをしているレッドブルの 2 台はさておき、うまくすれば表彰台争いにも絡めるか・・・という大チャンスで、あの戦略はナンナノサε=(~Д~;)。
気温やコース状況から考えればどう見てもタイヤ戦略はソフト→ソフト→ハードだろうに、なんで逆張りするかなあ。特に軽タンスタートで短めになる一貴のファーストスティントはソフト一択のはず。ウィリアムズはときどきこういう意味の分からない戦略を採るときがあるんですが、今回もその才能がいかんなく発揮されました・・・。
結果、一貴はセカンドスティントの序盤にタイヤが温まらず他車に先行され、その後もトラフィックに捕まったりペースが上がらなかったりでズルズルズルズル 11 位までダウン。チョイ重でスタートした僚友ロズベルグが 7 位→5 位にポジションを上げたのとは対照的で、あまりにも残念。特に最近のウィリアムズはマシンもドライバーも良い状態なのに、戦略やピットのミスで台無しにしてることが多い気がします・・・。

ということで一貴のセカンドスティント序盤で半分観る気がなくなってしまったのですが(´д`)、レースはヴェッテルがパーフェクトレースで今季 2 勝目。ウィリアムズ同様にハードタイヤ選択で失敗したバリチェロを交わしたウェバーが 2 位につけ、レッドブルが 1-2 フィニッシュを飾りました。今回はフロントウィング周りに大幅な空力アップデートを入れた RB5 ですが、それが見事にハマりましたね。ノーズ先端が太く平たくなって雄牛というよりカエルみたいな風貌になったのはご愛敬ですが(笑)、少なくとも低温のサーキットでは BGP001 を完全に凌駕したといっても過言ではなさそうです。

ブラウン GP は涼しいシルバーストンの気候に「タイヤに優しい」マシン特性が合わず、3-6 位がやっと。バトンは今季初めて表彰台から転落(3 位以下自体が初)し、ドライバーズチャンピオンシップはバトン 64pt-バリチェロ 41pt-ヴェッテル 39pt-ウェバー 35.5pt と若干差が詰まりました。今後は夏場とはいえ次戦ニュル、8 月末~9 月のスパ~モンツァ、夜間レースとなるシンガポールあたりは涼しそうだし、レッドブルもあと 2~3 勝はしそうな雰囲気です。
それにしてもタイヤに優しい=涼しいサーキットに弱い BGP001、タイヤの温まりが良い=タイヤに厳しい RB5、って去年までのフェラーリ対マクラーレンそのまんま。ロス・ブラウンがフェラーリの元 TD、エイドリアン・ニューウェイはマクラーレンの元チーフデザイナーという事実は、決して偶然ではないでしょう。もっと遡ればベネトン(ブラウン)とウィリアムズ(ニューウェイ)で激しいチャンピオンシップ争いを繰り広げていた時代もあり、そう考えると 1990~2000 年代の F1 はこの二人の時代、と言えるのかもしれません。

そういえば、CS 決勝の実況が塩原恒夫アナでしたが、珍しいですね!?地上波にしか出ないイメージがあったんですが・・・。でも、やっぱりスタート時のポエムといい、落ち着いた実況といい、いつもの的っぱずれな若手アナと違って中継が締まりますねー。最近の見るに堪えない地上波はもう放っておいて、今後も CS をメインでやってくれないかな。

次はちょっと空いて、3 週間後のドイツ GP。コース特性的には地元ヴェッテル有利な雰囲気ですが、バトンの逆襲はあるのか?チャンピオンシップ的には、もう少しレッドブルにがんばってもらったほうが面白くなるのですが(笑。特にここ数年スキャンダルや政治劇にまみれた F1 において、ヴェッテルのような若くて純粋なドライバーが勝ってくれることがサーキットにおける清涼剤では?とも思っていたりするので、私のブラウン GP 贔屓は置いておいても、ヴェッテルは応援したくなりますねー。あ、でもウェバーもイマイチ脚光を浴びないけど良いドライバーなので、早く一勝を挙げさせてあげたいドライバーではあります。

投稿者 B : 21:30 | F1 | Season 2009 | コメント (2) | トラックバック

2009/06/13 (Sat.)

FIA が 2010 年のエントリーリストを発表

FIA、2010年エントリーリストを発表! (F1-Live.com)
意外な結果となったエントリーリスト (F1-Live.com)

FIA が 2010 年の F1 エントリーリストを発表。既存 10 チームに加えて GP2 のトップチームであるカンポス、F3 に参戦中のマノー、ピーター・ウィンザー率いる USGPE(USF1)の 3 チーム。新規チームはある意味順当と言えば順当なので驚きはないですが、順当すぎてちょっと残念かも。

エントリー提出したチームとして、ロータス、ブラバム、マーチ、ローラという往年の名チームが名を連ねていて、個人的に wktk していたのでちょっと寂しい部分があり^^;。ロータスとブラバムは名ばかりの復活で母体は全然違い、しかも名称の使用権でオリジナル(ロータスは英国の自動車メーカー、ブラバムはブラバム家)ともめているようですが、それでもねえ。

さておき、既存 10 チームのほうもウィリアムズとフォースインディアを除く FOTA 8 チームはあくまでバジェットキャップ制見直しが前提の「条件つき」エントリーなので、まだ最後まで予断を許さないところ。
FOTA は基本的にメーカー系チームの集まり、それぞれの都合が優先なので F1 から離脱して独自シリーズ立ち上げというのはまず成功しないだろうし、プライベーターであるブラウンとレッドブル/トロロッソとレースが生き甲斐のフェラーリは反 FIA は政治的駆け引きのためのポーズである可能性が高く、最終的には F1 に残りたいんではないかと。でもメーカー系チーム、特に現在いろんな意味で苦しいトヨタとルノーあたりはこれ幸いと撤退する可能性もありますし、今回のエントリーリストは「とりあえずリリースしただけ」で、最終的には今シーズンが終わるくらいまでは決着しないんじゃないかと思います。

投稿者 B : 09:16 | F1 | Season 2009 | コメント (0) | トラックバック

2009/06/08 (Mon.)

F1 トルコ GP 2009

トルコGP決勝:バトンが4連勝でトルコを制す! (GPUpdate.net)

伝統のモナコからヨーロッパ~アジアの中継地点まで飛んでイスタンブール。とか言うとフジ地上波の中継アナウンサーみたいですか(笑。ブラウン GP 圧倒的優位で迎えたそんなトルコ GP は、バトンの貫禄勝ちで 4 連勝、今季既に 6 勝目を挙げました。

予選は例によって乾坤一擲のアタックを決めたヴェッテルがブラウン GP の 2 台を抑えて PP 獲得したものの、オープニングラップでヴェッテル自身が痛恨のミス。不利な偶数グリッドながらしっかりとヴェッテルの直後につけ、冷静にこのヴェッテル攻略に成功しました。まあ、ヴェッテルにしてみれば、いつもの軽タンアタックで逃げなければならないポジションにあるわけで、それでスタートからピッタリ直後につけられたら焦るのも無理はない話。いずれにしてもピットストップ間の順位入れ替えは時間の問題であった可能性が高いとはいえ、ミスを誘発したバトンの強さと言えるのかもしれません。
バトンはここから順調にリードを築き、最後は余裕のクルージング。最盛期のセナすら思わせる勝ち方でトルコを制しました。

ヴェッテルは軽タンに加えて 3 ストップの奇襲をもって果敢にバトンに挑みましたが、セカンドスティントでバトンに抑え込まれた挙げ句、後続ウェバーに対するリードを守りきれずに最終的には 3 位フィニッシュ。まあ今回は彼自身のミスや途中安定しなかったラップタイムなど、若さが出た側面はありましたが、よくがんばった!最後まで僚友ウェバーに迫ろうとする貪欲さ、最近若手でも良い子ちゃんドライバーが多い中では好ましい姿勢です。今回の 3 ストップ作戦は成功しなかったけど、こういう一つ一つが彼の糧になっていると思いたい。
そしてウェバーは今回も地味ながら良い仕事。あまりインパクトのあるシーンを見せてくれないのが初優勝の壁だったりするような気はしますが、ウェバーの存在が着実にレッドブルを良いチームにしているような気がする。

で順当に行けば 3~4 位フィニッシュは堅かったバリチェロ、スタート時のストールは仕方なかったにしても、焦って仕掛けまくった結果自滅。最後のリタイアは次戦のための戦略(ギヤボックス交換)だとしても、こういうところにバトンとの差がくっきりはっきり出てしまってますね。

他チームでは最悪のモナコから若干上向きのトヨタ、ヨーロッパラウンドに入って上昇気流に乗ったフェラーリ、相変わらずフリー走行では速いウィリアムズ(笑)がほぼダンゴ状態といった感じで、そこにアロンソが食い下がるみたいな格好でしょうか。ピケ Jr. はそろそろ更迭が近いんじゃないだろうか・・・。代わりのドライバーはグロジャンが有力で、佐藤琢磨の名前は最近めっきり聞かれなくなったのが寂しいところですが。
以降 BMW→マクラーレン→トロロッソ→フォースインディアといった順。マクラーレンは KERS の出来だけは良いけど、クルマの性能はもう絶望的な感じ。

しかし今回は一貴が本当に残念でしょうがなかったです。Q3 にこそ残念ながら進めませんでしたが、粘りの走りでセカンドスティントの終わりまでは 7 位ポイント圏内につけていたのに、ピット作業のトラブルで最終的には 12 位に後退(´д`)。ウィリアムズはいつも軽タンのニコ、重タンの一貴と戦略を分けてニコは順調、一貴は序盤にもらい事故で緊急ピットイン→あとはガマンの走り、というレースが続いていたので、今回は重タンが久々にハマったと思ったら、これだもの(´д`)。一貴自身にも予選タイムをまとめるという課題はあるにせよ、せめてコース上で戦えるセッティングでノートラブルで最後まで走らせてあげたい。

さておき、ポイントランキングはドライバーズでバトンが 2 位に 26pt、3 位に 32pt 差、コンストラクターズではブラウン GP が 39.5pt 差でさらに圧倒的優位な状態で、残り 10 戦。ここまで圧倒的な差がついたのは 1988 年のマクラーレン・ホンダか 2002・2004 年のフェラーリか、というくらい歴史的な大差がついていますが、実際のレースはむしろブラウン GP とレッドブルがほぼがっぷり四つに近い状況になりつつあります。中盤の混戦もフェラーリ・トヨタ・ウィリアムズが競っていて面白いし、選手権の行方さえ気にしなければなかなか面白いシーズンになっていると言えるのではないでしょうか。
次はバトン&ブラウン GP の母国イギリス、果たしてバトンは故郷に錦を飾ることができるのか。リタイアさえしなければ表彰台は確実と思われるバトンが、ポディウムでどういう表情を見せてくれるか、楽しみです。

投稿者 B : 01:30 | F1 | Season 2009 | コメント (0) | トラックバック

2009/05/25 (Mon.)

F1 モナコ GP 2009

モナコGP決勝:バトンがモナコ初優勝、ライコネンが3位 (GPUpdate.net)

伝統のモナコはブラウン GP・バトンが完勝で今季早くも 6 戦中 5 勝目。昨年のワールドチャンピオンであるハミルトンの年間勝利数にもう並んでしまいました。

今回のレースではレッドブルがいよいよダブルディフューザーを投入してくるということで、ブラウン GP とレッドブルのがっぷり四つ、ドライバーズサーキットであるモンテカルロの特性も考えるとむしろヴェッテル有利か?と思いましたが、蓋を開けてみればバトンの完全勝利。比較的重い燃料を積みながら PP を獲得し、スタートから最後まで逃げ切りました。チームメイトのバリチェロを含む他のドライバーがスーパーソフトタイヤのタレに苦しむ中、ただ一人スーパーソフトでも大きなタイム落ちなく走りきったスムーズなドライビングはまさにバトンの真骨頂。去年まではバトンのドライビングスタイルは 2006 年の初優勝のときくらいしか評価されていなかったと記憶していますが(特に去年、一昨年はタイヤに熱が入らないマシンとの相乗効果で最悪だった)、マシンやコースとのマッチングが良ければここまでハマるものなんですね。

このモナコでポディウムの中央に立つということは、チームやドライバーだけでなくファンにとっても特別な意味を持つこと。先週の AUTO SPORT 誌で「BGP001 は事実上 SAF1 とホンダ栃研が開発したシャシー」という今宮雅子氏による特集記事にジーンときていたこともあって(余談ですが、夫の今宮純氏の発言は昔と違い最近微妙なことが多いのに対して、雅子氏の記事は心に響くモノが多い)、その BGP001 がモナコを 1-2 の完勝で制した事実には、ちょっとグッとくるものがありました。
# SAF1 ファンなら、先週号の AUTO SPORT は必読かと。AS 誌は毎週木曜発売なので注意。

対するレッドブルはスペインまでの速さを発揮できず。決して遅くはなかったんですが、フェラーリが対抗しうる速さを身につけてきたことと、ヴェッテルのタイヤでのギャンブル失敗で残念な週末になりました。ヴェッテルは軽タン+スーパーソフトで PP から先行逃げ切りを狙った予選~決勝戦略でしたが、全車両中最も(それも極端に)軽いマシンだったにもかかわらず予選 4 番手に甘んじ、決勝でもファーストスティントでスーパーソフトタイヤのデグラデーションに苦しみ、初回ピットストップのすぐ後に単独クラッシュで終了という、残念な結果に。タイヤ性能を引き出せる代わりにタイヤに厳しいニューウェイシャシーの特性が仇となった結果ですかね。
いっぽうチームメイトのウェバーはきっちりきっちり 5 位入賞。こういう渋いところが個人的に好きです。

今回復活めざましかったのはフェラーリですね。スペインからその兆候はありましたが、今回はチームやドライバーの致命的なミスもなく、3-4 位につけてきました。まだまだブラウン GP との差は小さくない状況ながら、ようやくここまで持ち直してきたという印象です。ピット作業のミスがなければライコネンの 2 位もあり得ましたが、それでも上々の結果でしょう。
逆に散々だったのがマクラーレンとトヨタ。マクラーレンはマシンこそフェラーリの少し後ろくらいまで持ち直してきたように見えますが、今回は完全にドライバーのミスでレースを失いました。予選 Q1 のサン・デボーテでのハミルトンのクラッシュ、そして決勝終盤でのコヴァライネンの単独クラッシュ。ああもったいない。それでもメルセデスのノルベルト・ハウグが「ブラウン GP は全く同一のエンジンでグランプリ 3 連勝は史上初だ」とメルセデスエンジンを持ち上げるあたり、抜け目ないなあと(笑。
で、トヨタは一体どうしちゃったのよと。2 戦前のバーレーンではフロントロウ独占、で今回のモナコでは逆フロントロウ独占(;´Д`)ヾ。マシンが全然だめっぽい雰囲気ですが、開発の方向性に苦しんでるんですかね。やっぱり一年振り返ったときにバーレーンについて「あそこで勝てていれば・・・」となりそうなこと山のごとし。

ウィリアムズの一貴は惜しかった!今季初・自身二度目となる Q3 進出おめでとう、重タン作戦で Q3 はまともに勝負できなかったのは残念だったけど、粘っこく走ってれば上位の 2~3 台はガードレールの餌食になって自動的にポイントが転がり込んでくるはず・・・と思っていたんですが、現実はそう甘くはなく。終盤まではホントにそんな展開で、ヴェッテルが序盤に消えて終盤にコヴァライネンがクラッシュしたときには「キタ!!」と思ったんですが、最終的には 1 ストップ作戦だったブルデーとフィジケラに先行されてるって・・・えー(´д`)。でもって最終ラップで単独クラッシュって・・・もっとえー(´д`)。
重タンなのに 1 ストップじゃなくて変則 2 ストップだった作戦が敗因の一つかなあ。Q3 に残れるようになったのがトヨタが沈んだから、という理由じゃ寂しすぎるけど、この調子で次も Q3 進出、そして今季初ポイント目指してがんばってほしい。

次は 2 週間後のトルコ・イスタンブール。ここはモンテカルロとは正反対に純粋なマシン性能が試されるサーキットであるということが、3 年連続ポールトゥウィンを達成したマッサが証明してくれています(ぉ。レッドブル RB5 改の真価がここで発揮されそうな気がしますが、タイヤにきついクルマに「魔のターン 8」でヴェッテルの右フロントが悲鳴を上げないかどうか。そして、このコースでも BGP001 のアドバンテージはまだ健在なのか?
ドライバーズポイントでは 2 位に 16pt、3 位に 28pt 差をつけたバトンが、コンストラクターズポイントでは 2 位に 43.5pt 差というダブルスコア(!)をつけたブラウン GP が次も勝つようであれば、いよいよ今シーズンの趨勢は決してしまうところ。個人的にはブラウン GP 贔屓ですが、他チームのがんばりにも期待です。

投稿者 B : 23:37 | F1 | Season 2009 | コメント (0) | トラックバック

2009/05/11 (Mon.)

F1 スペイン GP 2009

スペインGP決勝:バトンが今シーズン4勝目、ブラウンGP1ー2 (GPUpdate.net)

ヨーロッパラウンドの開幕戦カタロニアは開幕戦以来のブラウン GP による 1-2 フィニッシュで幕。結果だけ見ると相変わらずブラウン GP の強さが際立っているように見えますが、勢力図は少しずつ変わってきているようです。

まず予選は Q1 でフェラーリのライコネンが脱落。マレーシアでのマッサと同じく、2 回目のアタックに出なかったことが原因ですが、このチームはまだ自分たちが置かれている状況というものが理解できていないのか。ライコネンは決勝もスタートこそジャンプアップを果たしたものの、マシントラブルで結局リタイア。
いっぽうのマッサは予選 4 番手につけ、改良されたマシンのポテンシャルを見せつけました。決勝もスタートに成功して終盤までヴェッテルを抑え込んだものの、最後のピットストップで給油量が 1 周分足りなかったというありえないミス(!)で、最後はチェッカーまでマシンを持って行くのがやっとという状況。ヴェッテルはおろかファイナルラップでアロンソにも先行され、ほうほうの体でなんとか 6 位にありついたという有様でした。今季のフェラーリはあまりにも情けなくて、なんかむしろどこまで堕ちるのか楽しみになってきたくらい(´д`)。最後の 10 ラップはもう川井ちゃんと同じく「ええい、ブラウン GP はいい!マッサを映せ、マッサを!」と心中叫んでいたほどです(ぉ。フィニッシュ後にコース上でマシンを止めてしまったマッサの情けない映像が、今のフェラーリのすべてを表していると思う。

可哀想だったのがそのマッサに最後まで付き合わされたヴェッテル。予選終了後の燃料搭載量を考えても、「これは 1 回目のピットストップでヴェッテルがバトンを交わして勝つのでは?」という状況でしたが、スタートでマッサに先行され、2 回のピットストップもマッサと全く同時、でもってコースは抜けないカタロニアとあっては、もう少しピット戦略をいじって何とかできたんじゃ・・・と同情せざるを得ません。逆に漁夫の利を得たウェバーはちゃっかり 3 位表彰台、この人はやっぱり渋くて良い仕事しますね。

勝ったブラウン GP は予選 Q3 の最後の最後でバトンが会心のラップを刻み PP 獲得。ただ、緒戦と同じくロングランが安定しているブラウン GP に比べてレッドブルの一発の速さが際立っているので、「どんなシチュエーションでも速い」というブラウン GP の圧倒的優位性は既に薄れてきたかなと思います。
決勝は久々にオレンジのヘルメットを被った(マレーシアで赤旗中断時にスペアのオレンジヘルメットを用意していましたが)バリチェロが 2004 年以来の優勝か?とすら思われましたが、サードスティントで思うようにペースを上げられず、逆に急遽 2 ストップに切り替えたバトンのペースが安定していたことにより逆転。マッサとそれに引きずられたヴェッテルのペースが上がらなかったことで 2 位を拾いましたが、マッサが蓋になってくれなければ表彰台も危うかったかもしれません。
5 戦中 4 勝目を挙げたバトンはやっぱり安定して強いですねー。セナやミハエルのような突出した速さこそ感じないけど、こういうレギュレーションの変わり目には速いマシンに乗ってスムーズかつ安定したドライビングができるドライバーが強い、という端的な例でしょうか。ドライバーズポイントでは既に 2 位バリチェロに 14 点、3 位ヴェッテルに 18 点差をつけた独走状態。まだチャンピオンシップを語るには早いですが、そろそろ少しずつ意識した戦い方に変わってくるのでしょうか。最近だんだんスポンサーロゴも増えてきたので、それを見るのも楽しかったりします(笑。

その他のチームとしては・・・ヨーロッパに来て少し「新二強」から差がついてしまったように見えるトヨタは 6-7 位スタートながらスタート直後にトゥルーリが多重クラッシュに巻き込まれてリタイア、グロックもノーポイントという残念な結果に。まあまだ「三強」と言えるポジションを保ってはいますが、バーレーンまでに勝てなかったことが今シーズン終わったときに振り返って「やっぱり・・・」ということになりそうな気がしなくもない。フェラーリがマシン性能的にかなり追いついてきたのも脅威と言えるかもしれません。
ウィリアムズは一貴が予選惜しかった!0.022 秒差で Q3 に行けなかったけど、プラクティス含め内容的には悪くなかったと思います。でもスタート直後の多重クラッシュの影響で緊急ピットインしてほぼレース終了したようなもの(まだ SC 中のピットインで大きなビハインドにならなかったのが唯一の救いか)になってしまい、またしても残念なレースに。レースとは得てしてこういうものだろうけど、早くその壁を越えてほしいですね。きっかけさえあればもう少し結果を出せるドライバーだと思っているだけに、惜しいところ。

BMW はクルマをかなり変えてきましたね。見た目の印象が変わったツンツンノーズをはじめとしてかなりの試行錯誤の跡が見えますが、多少バランスが良くなったのか結果も若干ながら上向き。
逆に中国~バーレーンと前倒しでアップデートを入れてきたマクラーレンは今回はおとなしめ。コヴァライネンが早々にリタイア、ハミルトンもノーポイントフィニッシュとあっては、他チームのアップデートについていけていないのではないかと思います。もう KERS に頼るしかない状況ですが、こういうときに試されるのはエースドライバーの牽引力。去年のアロンソよろしく、スタッフの信頼を集めてチームを引っ張れるかですが・・・今のマクラーレンが置かれている状況を考えるに、厳しいかと。
がんばってるのはルノーというかアロンソ。マッサのガス欠に助けられたとはいえ、明らかに戦闘力で劣るマシンで地元 5 位フィニッシュは立派だと思います。私の中でのアロンソ株がまた一つ上がりました。
トロロッソは今回コーナー 2 つでレース終了。原因は一応前方のフィジケラ×トゥルーリのクラッシュの巻き添えを喰らった形とはいえ、同士討ちでは・・・それなりの結果を残しているブエミはともかく、今季ほとんど良いとこなしのブルデーのほうは、ルノーのピケ Jr. と並んでシーズン中の更迭の声が聞こえてきそう。後任はブルーノ・セナという噂も?琢磨はどうやらインディに行くらしいですが・・・。

次は 2 週間後のモナコ。F1 随一のハイダウンフォースサーキットで KERS 効果も薄いので、またしてもブラウン GP とレッドブル(新ディフューザー投入予定)が強そうですが、それまでに戦闘力を高めてくるチームがあるかどうか。風光明媚なサーキットですし、今から楽しみです。

投稿者 B : 01:43 | F1 | Season 2009 | コメント (0) | トラックバック

2009/05/07 (Thu.)

SAF1 復活・・・か?

亜久里氏、SUPER AGURI復活希望を認める (F1-Live.com)

単なるリップサービス・・・だよね?

撤退会見からちょうど一年。来季からのバジェットキャップ制導入を受けて、「体力的に可能なら、戻りたい気持ちはある」というのが当の亜久里氏のコメントです。
まあホンダ本体も F1 から去った今、心底応援したい日本チームがなくなってしまったわけで、SAF1 が琢磨と共に戻ってきてくれるなら、そりゃ本当に嬉しいですが。仮にホンダの支援が得られるなら、今度は準ワークスチーム扱いにもなるだろうし、ホンダの伊東孝紳次期社長が将来的な F1 復帰の可能性を否定しなかったこととつい結びつけて考えたくなってしまいますが・・・。
でも来年以降はいくら以前より低コストになるからといっても、日本企業の支援がほとんど望めない(しかも経済状況は昨年よりもさらに厳しい)ことは亜久里氏本人が痛いほど解っていることだと思うし、現実的には難しいでしょう。「体力的に可能なら」ということわりを入れるあたりに、そのあたりの当時の悔しさが滲み出ているような気がします。

しかし最大で 26 台が出走すると言われている 2010 年シーズン、バジェットキャップ制に加えて新規参入チームには FOM からの資金援助まで得られるなど、参戦にあたって高額な預託金を支払わされた上に資金援助はおろかテレビ放映権料の分配もまともに得られないままに撤退の憂き目をみた SAF1 にとっては、皮肉としか言いようのないレギュレーション改定です。これがあと 2 年早く導入されていれば SAF1 はおろか HRF1 も撤退せずにすんだものを・・・と言いたいところですが、この 2 チームの撤退があったからこそ今の状況があることを考えれば、これもまた皮肉ですね。

まあ、エンジンこそ違えど「ホンダが作った、まだスポンサーロゴの少ない白いマシン」で、「金儲けよりも純粋にレースへの情熱をエンジンに(唯一ニック・フライはどう思ってるか知らないが)」新規参入チームが先頭をひた走る今の状況は、個人的にはとても胸がすく思いではあるわけで、SAF1 やホンダがいなくても今年の F1 はじゅうぶんに面白いんですが・・・でも、ね。

投稿者 B : 23:45 | F1 | Season 2009 | コメント (0) | トラックバック

2009/04/27 (Mon.)

F1 バーレーン GP 2009

バーレーンGP決勝:バトン今シーズン3回目の優勝、2位はヴェッテル (GPUpdate.net)

私はホンダからの流れで今年はブラウン GP 贔屓ですが、それでも今回のトヨタは惜しかった!
最近の地上波放送はホンダがいなくなってスポンサーのバランスを考える必要がなくなったせいか、あまりにも番組中のトヨタ煽りが酷すぎて観るに堪えないので、基本的にはフジテレビ NEXT で観てますが、今回も酷かったですね(´д`)。ライトユーザー取り込みの意図で日本チーム/日本人ドライバーを持ち上げるのは分かりますが、あまり煽りが酷いとトヨタが勝てないほど逆に日本での F1 人気が冷めていくような気も・・・。

さておき、ブラウン GP が万全の常態じゃなかった(冷却に問題があってエンジンの回転数を落としていたとのこと)こともあって予選までのトヨタは本当に良かっただけに、惜しかった。
チャンスのあるレース(特に日本 GP)では軽タンでポール狙い、でも決勝ではピットインのたびにズルズル順位を落とす・・・がトヨタのパターンでしたが、今回はいつもとちょっと違って初優勝に指一本くらいかかりかけていたような気はします。個人的にはトヨタという自動車メーカーは好きじゃないですが、F1 チームはホンダには見られなかった開発の継続性に加えて今年はまとまったクルマ、比較的ドライビングスタイルが近いドライバー、そして状況にアジャストできる柔軟性が揃ってきて、1 勝くらいはできるんじゃないか・・・と期待はしていました。今回はおそらくその最大のチャンスだったのではないかと。

でもそのチャンスはセカンドスティントで完全に潰えてしまいました。軽タン+スーパーソフトタイヤで最高だったマシンバランスは重タン+ミディアムタイヤでは見る影もなくなり、ポールポジションだったトゥルーリは 1 回目のピットイン終了後にバトン、2 回目の後にはヴェッテルに交わされ、ハミルトンを抑えて 3 位表彰台がやっと。それでも表彰台を守ったのはよくやったといったところですが・・・。
いっぽう、ファーストスティントはトップに立っていたはずのグロックはトゥルーリ以上にペースが伸びず、最終的にはライコネンに抑えられて 7 位。そういえばライコネンがグロックをオーバーテイクしたシーン、今シーズンほぼ初めて KERS が本来の目的のために使用された場面を見たかも。トヨタの 2 台はセカンドスティントにスーパーソフトを投入していればまた状況は違ったかもしれませんが、いずれにしても後の祭り。

勝ったバトンは 4 位スタートからの優勝。今シーズンではセーフティカーが出ない普通のレースは初めてで、なおかつ PP 以外からの優勝もこのレースが初めて、ということで、ブラウン GP としては初めてまともに「競り勝った」形での勝利だけに、バトンの喜びようは初戦のオーストラリアに匹敵するものがありましたね。安定して速いマシンで順当に勝ったといえばそこまでですが、2 周目のターン 1 でバトンがハミルトンに対して乾坤一擲のオーバーテイクを決めたのが全てだったと思います。あれが成功していなければ、KERS 持ちのマクラーレンに抑え込まれてトヨタの 2 台とヴェッテルに逃げられていた可能性は高いはず。
それにしても万全の態勢ではなかったとはいえ、PP 以外からのスタートながら他車のピットインの間にフライングラップを連発して交わすという勝ち方は全盛期のフェラーリそのもの。最近プラットフォームに悠然と構えるロス・ブラウンの背中にはフェラーリ時代のそれを感じさせるオーラが漂い始めてきましたし、いよいよその強さは本物になってきたのかもしれません。

他チームでは、もう表彰台の常連になりつつあるヴェッテルがやっぱり目立ってますね。タイヤに厳しいニューウェイの車をあれだけうまく乗りこなすのは天才の証としか言いようがありません。今のところはやっぱりブラウン GP・レッドブル・トヨタが「新三強」と言って差し支えないのでは。
またマクラーレンも上昇の流れにあり、ハミルトンが表彰台の見えるところにまで上がってきました。なかなかスピードの上がらないフェラーリを尻目に、ヨーロッパラウンドではいよいよ復活の目を見るかもしれません。
いっぽうでどうしようもないのがフェラーリと BMW。フェラーリはライコネンが 4 戦目にして初めてのポイントをチームに持ち帰ってきましたが、マッサに至っては(序盤で接触があったのが原因とはいえ)バトンに周回遅れにされる体たらく。これは問題の根は深そうです・・・。BMW についてはもはや処置なしといったところで、去年の快進撃からの凋落ぶりは、06 年→07 年のホンダ以上の落差があります。これはこのままシーズン終盤までいくようなことがあれば、チームの存続に関わるんじゃないでしょうか・・・。

投稿者 B : 01:30 | F1 | Season 2009 | コメント (1) | トラックバック

2009/04/19 (Sun.)

F1 中国 GP 2009

これを書いている時点でまだ地上波放送前なので、お約束として少し行間空けておきます。










中国GP決勝:レッドブルが1-2で上海を制覇!! (GPUpdate.net)

ということで、ブラウン GP・バトンの 2 連勝を受けて迎えた中国 GP は、レッドブルが 1-2 フィニッシュのおまけつきで初優勝。自身 2 勝目となったヴェッテルは、初優勝となった昨年のモンツァと同じく雨、それも事実上のトップを一度も明け渡さないままでのポールトゥウィンという完勝で飾りました。

ディフューザー問題が「合法」で決着したことを受け、シングルディフューザー陣営がこぞってダブルディフューザーの開発に着手(実際には訴訟の裏で開発を進めていたのでしょうが)したことで今後の勢力図がまた変わってきそうな状況下の上海。今回のレースで新規にダブルディフューザーを持ち込めたのはルノーのみ(それもアロンソ車のみ)。いっぽうでフェラーリは KERS 非搭載でレースに臨むなど、技術周りの状況はめまぐるしく変わっています。

それでもブラウン GP の勢いはとどまるところを知らないように見えたのですが、そこに一矢を報いたのはレッドブル。ヴェッテルに至っては今シーズン当初からのトラブル続きを引きずっており、フリー走行はおろか予選も周回数をセーブせざるを得ない状況でありながら、Q2・Q3 ともに時間ギリギリでの一発アタックのみでいずれも最速タイム!これには驚きました。
これはいくらなんでも軽タンなのでは?と勘繰りましたが、(ブラウン GP に比べて多少軽いものの)極端に軽いと言える燃料搭載量ではなく、さらに決勝が燃費の良くなるセーフティカー先導スタートだったこともあって、状況はレッドブル有利に。
なおかつ、ブラウン GP のクルマが今回についてはさほど群を抜いた速さではなかった(というか、レッドブルが速すぎた)こともあり、雨に足を取られてスピンするクルマが相次ぐ中、ヴェッテルとウェバーだけはミスらしいミスもなく完勝。最後までマシントラブルもなく、「速いが脆い」というニューウェイ設計の伝統は相変わらずだな、と思うと同時に、早くも風格を帯び始めたヴェッテルの強さに目を見張りました。ニューウェイは上海には帯同せずにディフューザーの開発に専念しているようですが、これが完成した暁にはさらなる脅威になる可能性は高いです。今季はあと何勝かしそうな気配。

3 連勝ならなかったブラウン GP は、それでも 3-4 フィニッシュを達成。バトンは開幕から 3 連続ポディウムで、ドライバーズ・コンストラクターズともにトップを堅守。マレーシアでは「雨でも速い」と感じた BGP001 でしたが、そもそもマレーシアではスコールが来てからレースらしいレースになっていなかったので、今回のスピードが BGP001 のウェットでの実力といったところですかね。それでもプレシーズンテストでウェットコンディションを経験していないのは事実なので、今回のレースが実質 2 度目のウェットテスト。まだまだセッティング調整の余地はあるはずです。フェラーリよろしく「タイヤに優しい」特性がウェットでのタイヤの発熱不足に通じているのかも。

マクラーレンも 5-6 位でダブル入賞、コヴァライネンは今季ようやく決勝で 2 周以上走れました(笑。二人とも予選では振るいませんでしたが、タイヤが温まりやすい特性が吉と出たか。いっぽうのフェラーリはまたしても無得点、15 年ぶりのフェラーリ冬の時代がいよいよ訪れたのかもしれません。

投稿者 B : 22:22 | F1 | Season 2009 | コメント (0) | トラックバック

2009/04/06 (Mon.)

F1 マレーシア GP 2009

マレーシアGP決勝:レースは赤旗のまま終了!バトンが2戦連続の優勝 (GPUpdate.net)

うーん、不完全燃焼感・・・。全 56 周のレースが夕刻のスコールで赤旗中断→そのまま終了に。バトンがごくあっさり開幕 2 連勝を達成しました。新規参入チームの開幕 2 連続ポールトゥウィンはおそらく史上初。ただ、全周回数の 75% に達しなかったため、今回のポイントは規定の 1/2 とされるそうです。

バトンは予選 Q2 でコースレコード樹立するダントツの速さで、Q3 こそトゥルーリに 9/100 秒差と詰め寄られたものの、今回も勝つべくして勝ったという印象です。スタートでロズベルグに出し抜かれ、いったん 4 位まで後退しましたが、オーバーテイクと遅めのピットインであっさりトップ奪回。荒れた天候にも落ち着いた対応でタイヤ交換を済ませ、ほぼ危なげない形で波乱のレースを勝ち取りました。
チームメイトのバリチェロはギヤボックス交換で 5 グリッド降格になりながらも、アロンソをねじ伏せる走りを見せて 5 位。

今回はトヨタが光ってましたね。オーストラリアからの速さを維持し、ブラウン GP よりも若干軽いタンクで PP を獲って逃げ切るような戦略に見えましたが、雨もあってグロック 3 位、トゥルーリ 4 位というオーストラリアとは逆順でのフィニッシュ。グロックは赤旗時には 2 位でしたが、最終リザルトが 1 周遡って 3 位になったのはちょっとかわいそうでした。でも、ブラウン GP に何かあれば間違いなく初優勝を狙えるポジションにいることは間違いないと思います。

ウィリアムズも開幕戦に続き良い状態が続いていますが、今回は珍しく良いスタートを切ったロズベルグが 1 コーナーにホールショットを決めたものの、まだ優勝への挑戦権を得るほどにはレースでの安定した速さはないようです。一貴のほうは去年に比べれば予選タイムをまとめられるようになってきたものの、なかなか Q3 の壁が厚いですね・・・。

それにしても旧 2 強は今回も体たらく。マクラーレンは今回も揃って Q2 敗退、決勝ではハミルトンはしぶとくポイントをもぎ取りましたが、コヴァライネンはまたしてもスタート早々にリタイア。
もっとひどいのはフェラーリのほうで、マッサは Q1 を「通過できるもの」と思い込んで 2 回目のアタックに出ず、結局 16 位スタート。ライコネンはなんとか 9 番グリッドを得たものの、雨が降り始める前にエクストリームウェットタイヤに履き替えるというあり得ないギャンブルに出て見事に当てが外れ、ズルズルと順位を下げて 14 位フィニッシュ。勝つにはそのくらい賭けないとどうしようもない状況とはいえ、みすみす 4 位を逃して今回も両ドライバーともにノーポイント。このグダグダっぷりは去年の比ではなく、まるでシューマッハー以前のフェラーリ低迷期を見ているようですらあります。

今回は新レギュレーション下のウェットレースがどのようになるかをまざまざと見せつけられたレースでしたが、とりあえず 2 戦を終えての勢力図としては、頭一つ抜けたブラウン GP をトヨタとレッドブルが追い、少し遅れてウィリアムズ、BMW、ルノー(ただしアロンソのみ)、予選はパッとしないけど決勝ではポイント圏内に入ってくるハミルトン、みたいな感じでしょうか。フェラーリは自滅しすぎであまりにもよく分かりません(´д`)。

しかしやっぱりブラウン GP 速いなー。スムーズなバトンと粘りのバリチェロというドライバーの性質もあって、ウェットでも速いということが証明されてしまいました。戦略も破綻らしい破綻はないし、今のところ隙が見あたらないと言っても過言ではありません。まるでシューマッハー時代のフェラーリを見ているよう・・・と思ったら、そりゃ軍師がロス・ブラウンだもの、当然と言えば当然なのかも。逆に今のフェラーリのダメダメっぷりと言ったら・・・ティフォシでなくても、情けなくて泣けてきます。

あ、あと、BS 浜島さん、お願いだからタイヤのライン緑から白に変更してください(;´Д`)ヾ。見分けづらくてしょうがない・・・。

投稿者 B : 01:30 | F1 | Season 2009 | コメント (0) | トラックバック